JP2018015335A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】演出に対する関心を高めて遊技の興趣を向上させ得る遊技機を提供する。
【解決手段】パチンコ機10は、図柄変動演出の発展演出期間における期待演出(遊技者参加型演出)の実行回数に応じて大当り状態が生起される期待度を示すと共に、図柄変動演出における発展演出期間の開始前に事前演出を実行して、発展演出期間に期待演出が何回実行され得るかの目安となる基準数を示すボタンストック表示を当該事前演出において導出した後に、当該ボタンストック表示により示される基準数を期待演出の実行に応じて減少させるよう構成されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、演出表示を行う表示手段を備えた遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、遊技盤の盤面に画成した遊技領域にパチンコ球(遊技球)が入球可能な始動入賞口が設けられており、この始動入賞口にパチンコ球が入賞する際に、遊技者に有利な大当り状態を生起させるか否かの当り判定を行うように構成されている。そして、大当り状態となるか否かの図柄変動演出を演出用の表示装置で行うと共に、当該図柄変動演出の結果として複数の図柄を特定の組み合わせで停止表示した場合に、大当り状態を生起させるようになっている。この大当り状態が生起された場合には、遊技領域に設けられる特別入賞口へのパチンコ球の入賞機会が与えられ、遊技者が多くの賞球を獲得し得るようになっている(例えば、特許文献1)。
特開2002−66045号公報
パチンコ機では、大当り状態が生起されるか否かを示唆または報知する予告演出を図柄変動演出において行い、該予告演出によって大当り状態が生起されることへの期待感を可変して遊技の興趣を高めることが行われている。ここで、予告演出としては各種が提案されているが、マンネリ化しているのが実情であって、該予告演出に対する遊技者の関心を惹くことができず、興趣の向上は望めなかった。
そこで本発明は、従来の技術に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、演出に対する関心を高めて遊技の興趣を向上し得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願請求項1に係る発明は、
始動条件の成立を契機として当り判定を行う当り判定手段(60a)と、前記当り判定手段(60a)が当りと判定した場合に当り遊技状態を生起させる当り生起手段(60a)と、図柄を変動させる図柄変動演出を実行可能な表示手段(17)と、前記始動条件の成立を契機として前記図柄変動演出を前記表示手段(17)に実行させる演出制御手段(65a)とを備えた遊技機において、
前記演出制御手段(65a)は、
前記図柄変動演出の特定演出期間に期待演出を実行して、当該特定演出期間での前記期待演出の実行回数に応じて前記当り遊技状態が生起される期待度を示すよう構成されると共に、
前記図柄変動演出における前記特定演出期間の開始前に事前演出を実行して、前記特定演出期間において前記期待演出が何回実行され得るかの目安となる基準数を示す特定表示を当該事前演出において導出した後に、当該特定表示により示される前記基準数を前記期待演出の実行に応じて減少させ得るよう構成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、特定演出期間において期待演出が何回行われるかに応じて、当り遊技状態が生起されることへの期待感に変化を与えることができる。また、特定表示を導出する事前演出を特定演出期間の開始前に行うことにより、特定演出期間での演出内容に対する関心を事前に高めることができる。更に、特定表示により示される基準数を、実際に期待演出が実行されることに応じて減少させることにより、特定表示の意味合いを確実に遊技者に伝えることができると共に、特定演出期間においてあと何回の期待演出が行われるかを示唆または報知することができ、最後の期待演出が行われるまで期待感を維持することができる。
請求項2に係る発明は、
前記演出制御手段(65a)は、前記特定演出期間に実行される前記期待演出の演出内容を示唆または報知可能な態様で、前記事前演出を前記表示手段に表示させるよう構成されたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、事前演出を実行することで、期待演出が実行される回数だけでなく当該期待演出の演出内容を示唆または報知することができるから、事前演出により興趣を高めることができる。
請求項3に係る発明は、
前記演出制御手段(65a)は、前記事前演出において、前記期待演出の実行を示唆または報知する単位表示を前記基準数に応じた個数分だけ表示して、当該個数分の単位表示を示す前記特定表示を導出するよう構成されたことを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、特定表示の意味合いがより一層明確となり、また事前演出での演出内容を確実に遊技者に理解させることができる。
本発明に係る遊技機によれば、演出に対する関心を高めて遊技の興趣を向上させることができる。
本発明の好適な実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤を示す正面図である。 実施例に係るパチンコ機の制御構成を示すブロック図である。 特図入力処理の流れを示すフローチャートである。 特図開始処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、図5のステップB15に続く処理の流れを示すフローチャートであり、(b)は、図5のステップB19に続く処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、ノーマルリーチ演出を含む図柄変動演出の流れを示すタイムチャートであり、(b)は、キャラ1リーチ演出を含む図柄変動演出の流れを示すタイムチャートであり、(c)は、キャラ2リーチ演出を含む図柄変動演出の流れを示すタイムチャートであり、(d)は、特殊リーチ演出を含む図柄変動演出の流れを示すタイムチャートであり、(e)は、(d)に示す特殊リーチ演出の具体的な流れを示すタイムチャートであって、操作有効期間の種類として、事前演出において画面奥から画面手前側へ向けて直進移動する演出の過程で、表示部において第1キャラクタ、第2キャラクタの順に合計2回の拡大表示がなされた場合を例として示してある。 (a)は、メイン制御CPUがリーチ外れ変動パターンを決定する場合に参照されるリーチ外れ変動パターン振分け用テーブルを示しており、(b)は、メイン制御CPUが当り用の変動パターンを決定する場合に参照される当り変動パターン振分け用テーブルを示している。 (a)は、特殊リーチ演出の事前演出において第1キャラクタ81が表示部全体に表示された場合の表示内容の変化を示す説明図であり、(b)は、特殊リーチ演出の事前演出において第2キャラクタ82が表示部全体に表示された場合の表示内容の変化を示す説明図である。 (a)は、特殊リーチ演出の第1期待演出において第1操作有効期間が終了するまでの表示内容の変化を示す説明図であり、(b)は、特殊リーチ演出の第2期待演出において第2操作有効期間が終了するまでの表示内容の変化を示す説明図であり、(c)は、特殊リーチ演出における期待演出の演出結果として大当り状態が生起されることを示唆または報知可能な結果表示の表示内容を示す説明図であり、(d)は、特殊リーチ演出における期待演出の演出結果として大当り状態が生起されないことを示唆または報知可能な結果表示の表示内容を示す説明図である。 大当り状態が生起される期待度をボタンストック表示に表示されるボタン絵柄の個数の違い毎に示す説明図である。 (a)は、メイン制御CPUにより第1の当り特殊リーチ変動パターンが決定されたことに応じて統括制御CPUが特殊リーチ演出において期待演出を1回実行して当りの演出結果を表示する図柄変動演出の演出パターンを決定する場合に参照される演出パターン振分用テーブルを示しており、(b)は、メイン制御CPUにより第1の外れ特殊リーチ変動パターンが決定されたことに応じて統括制御CPUが特殊リーチ演出において期待演出を1回実行して外れの演出結果を表示する図柄変動演出の演出パターンを決定する場合に参照される演出パターン振分用テーブルを示している。 (a)は、メイン制御CPUにより第2の当り特殊リーチ変動パターンが決定されたことに応じて統括制御CPUが特殊リーチ演出において期待演出を2回実行して当りの演出結果を表示する図柄変動演出の演出パターンを決定する場合に参照される演出パターン振分用テーブルを示しており、(b)は、メイン制御CPUにより第2の外れ特殊リーチ変動パターンが決定されたことに応じて統括制御CPUが特殊リーチ演出において期待演出を2回実行して外れの演出結果を表示する図柄変動演出の演出パターンを決定する場合に参照される演出パターン振分用テーブルを示している。 (a)は、メイン制御CPUにより第3の当り特殊リーチ変動パターンが決定されたことに応じて統括制御CPUが特殊リーチ演出において期待演出を3回実行して当りの演出結果を表示する図柄変動演出の演出パターンを決定する場合に参照される演出パターン振分用テーブルを示しており、(b)は、メイン制御CPUにより第3の外れ特殊リーチ変動パターンが決定されたことに応じて統括制御CPUが特殊リーチ演出において期待演出を3回実行して外れの演出結果を表示する図柄変動演出の演出パターンを決定する場合に参照される演出パターン振分用テーブルを示している。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤20(図2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組付けられると共に、遊技盤20の後側に、図柄を変動させる図柄変動演出を実行可能な図柄表示装置(表示手段)17が着脱し得るよう配設されている。また、中枠12の前面側には、遊技盤20を透視可能に保護する透明板13aで前後に開口する窓口13bを覆うよう構成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組付けられる。なお、実施例では、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。
前記前枠13には、図1に示す如く、下球受け皿15の右側方に、前記中枠12に配設された球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられる。この操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで球発射装置が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。ここで、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記球発射装置によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aを操作して回動量を調節することで、前記遊技盤20の前面に形成された遊技領域21の第1流下経路21a(後述)をパチンコ球が流下する所謂「左打ち」と、該遊技領域21に形成された第2流下経路21b(後述)をパチンコ球が流下する所謂「右打ち」とを打ち分け得るようになっている。また、前枠13には、窓口13bの外周を囲繞するようランプ装置(発光手段)18が配設されると共に、該前枠13における上部の左右の隅部に、音声や効果音を出力可能なスピーカ(音出力手段)19が配設されている。すなわち、前記ランプ装置18に設けられたLED等の発光体(図示せず)を点灯・点滅したり、前記スピーカ19から適宜の音声を出力することで、前記図柄表示装置17での図柄変動演出に合わせて発光演出や音声演出を行い得るよう構成されている。
図1に示す如く、前記上球受け皿14の上面には、遊技者や遊技場の従業員が操作可能な操作手段としての第1操作部45および第2操作部46が設けられている。実施例では、第1操作部45および第2操作部46として、押下可能な押しボタンが採用されている。両操作部45,46は、所定のタイミング(例えば、後述する期待演出等)において操作が有効とされて、当該操作部45,46の押下を契機として演出内容の結果を表示させたり、図柄表示装置17の演出画像を変化させるよう構成されている。前記第1操作部45および第2操作部46は、押下したときに操作信号を出力するよう構成されている。なお、第1操作部45や第2操作部46を操作することに応じて出力される操作信号は、演出の実行を統括的に制御する統括制御基板65(具体的には、統括制御基板65に備えられる統括制御CPU65a)に入力される。そして、統括制御CPU65aは、第1操作部45や第2操作部の押下を有効とする期間(後述する操作有効期間T1,T2)に入力した操作信号に応じて前記図柄表示装置17での表示内容を制御するよう構成される。ここで、第2操作部46は、上球受け皿14の上面の中央に位置する第1操作部45と比べて遥かに大きなサイズに構成され、上球受け皿14の上面の右端部に配置されて、窓口13bの右下部と前後に重なる高さ位置に至るように上方へ向けて大きく突出している。すなわち、第1操作部45および第2操作部46は、大きさ、形状および配設位置が相違している。そして、第2操作部46は、第1操作部よりも見た目上のインパクトが大きく、また遊技者の視界に入り易く、かつ操作ハンドル16を操作する遊技者の右手を速やかに移動させ得る位置に設けられている。なお、第1操作部45および第2操作部46の内部には、図示しないがLED等の発光体を配設したランプ装置が配設され、該ランプ装置を発光することで、操作部45,46の操作時期等を知らせ得るよう構成されている。具体的には、操作が有効である場合には、ランプ装置が点灯し、操作が無効である場合にはランプ装置が消灯するようになっている。
(遊技盤20について)
前記遊技盤20は、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂材等からなる透明な平板状の板部材であって、該遊技盤20の裏側に、前記図柄表示装置17や各種の可動演出装置や発光演出装置等が配設される設置部材(図示せず)が配設されている。そして、設置部材において前記遊技盤20との間に画成される空間に、動作により演出を行う可動演出装置や発光により演出を行う発光演出装置等が設置されて、設置部材を基材とする1つのユニットとして扱い得るようになっている。また、設置部材の背面板には、後述する枠状装飾体26の表示開口26aと前後に整列する位置に、略矩形状の開口部が前後に開口するよう開設されて、背面板の裏面に配設した前記図柄表示装置17の表示部17aが、前記開口部および表示開口26aを介して遊技盤20の前側に臨むよう構成される。なお、遊技盤20は、木材板の表面に各種絵柄等が描かれた合成樹脂シート等を貼付けて装飾したものであってもよい。
前記遊技盤20の前面には、略円形状に湾曲形成した案内レール24が配設されており、該案内レール24により画成される略円形の遊技領域21に、前記球発射装置から発射されたパチンコ球が打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が適宜位置に開設されており、各装着口に対して各種の遊技部品が前側から取り付けられると共に、遊技領域21の最下部位置には、該遊技領域21に打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口25が開設されている。そして、遊技盤20には、前記遊技領域21内に多数の遊技釘27が設けられると共に、枠状装飾体26の左側方に、遊技領域21を流下するパチンコ球の接触に伴って回転する所謂「風車」とも称される回転案内部材28が回転自在に支持されており、遊技領域21を流下するパチンコ球が遊技釘27や回転案内部材28に接触することで、流下方向が不規則に変化するよう構成されている。
前記遊技盤20における枠状装飾体26の下方には、遊技領域21(第1流下経路21a,第2流下経路21b)を流下するパチンコ球が入賞可能な第1始動入賞口29aを有する始動入賞部29が取り付けられている。また、遊技盤20には、始動入賞部29の左上方に、遊技領域21(第1流下経路21a)を流下するパチンコ球が入賞可能な普通入賞口30aが設けられたサイド飾り部材30が取り付けられる。更に、遊技盤20における始動入賞部29の右上方の第2流下経路21bに、第2流下経路21bを流下するパチンコ球が通過可能な球通過ゲート31が取り付けられ、球通過ゲート31の下方に、第2流下経路21bを流下するパチンコ球が入賞可能な普通入賞口32aが設けられた普通入賞部材32が取り付けられ、普通入賞部材32の下方に、第2流下経路21bを流下するパチンコ球が入賞可能な第2始動入賞口33aを有する始動入賞装置33が取り付けられ、該始動入賞装置33の下方に、第2流下経路21bを流下するパチンコ球が入賞可能な特別入賞口34aを有する特別入賞装置34が取り付けられている。
(始動入賞部29について)
前記遊技盤20に配設された始動入賞部29の第1始動入賞口29aは、遊技領域21内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされ、該第1始動入賞口29aは、前記遊技領域21を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成される。また始動入賞部29は、前記第1始動入賞口29aに入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての第1始動入賞検出センサ36を備えている。第1始動入賞検出センサ36は、パチンコ機10の裏側に配設されたメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図3参照)、該第1始動入賞検出センサ36によるパチンコ球の検出(すなわち第1始動入賞口29aへのパチンコ球の入賞)を契機として所定数の賞球が払い出されるようになっている。
(始動入賞装置33について)
前記始動入賞装置33の第2始動入賞口33aは、開閉部材33bによって開閉するよう構成されており、駆動手段としての始動入賞ソレノイド40(図3参照)の駆動に伴って開閉部材33bが第2始動入賞口33aを閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。すなわち、第2始動入賞口33aは、始動入賞ソレノイド40を駆動することでパチンコ球の入賞確率を可変し得るよう構成される。なお、開閉部材33bを閉鎖位置から開放位置に変位して第2始動入賞口33aを開放する開放条件および開閉部材33bを開放位置から閉鎖位置に変位して第2始動入賞口33aを閉鎖する閉鎖条件としては、開閉部材33bが開放位置に変位している継続時間(第2始動入賞口33aの開放時間)が挙げられるが、その他の条件を設定してもよい。
前記始動入賞装置33は、前記第2始動入賞口33aに入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての第2始動入賞検出センサ37を備えている。第2始動入賞検出センサ37は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図3参照)、該第2始動入賞検出センサ37によるパチンコ球の検出(すなわち第2始動入賞口33aへのパチンコ球の入賞)を契機として所定数の賞球が払い出されるようになっている。
(特別入賞装置34について)
前記特別入賞装置34の特別入賞口34aは、開閉体(開閉部材)34bによって開閉されるよう構成される。開閉体34bは、駆動手段としての特別入賞ソレノイド41(図3参照)に連係されて、該特別入賞ソレノイド41を駆動することで、開閉体34bが特別入賞口34aへのパチンコ球の入賞を阻止する閉位置と該特別入賞口34aへのパチンコ球の入賞を許容する開位置との間を進退移動するよう構成される。また特別入賞装置34には、前記特別入賞口34aに入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての特別入賞検出センサ38が配設されている。特別入賞検出センサ38は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図3参照)、特別入賞検出センサ38がパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板60に出力し、該メイン制御基板60の制御下に予め設定された数の賞球が払い出されるようになっている。なお、特別入賞装置34は、開閉体34bにより特別入賞口34aを常には閉鎖(入賞不能状態と)するよう構成され、後述する大当り状態(当り遊技、特定の遊技状態)の発生に伴って特別入賞口34aを開放(入賞可能状態と)するよう構成されている。すなわち、特別入賞装置34は、大当り状態で開放可能な入賞装置として機能する。
(普通入賞口30a,32aについて)
前記サイド飾り部材30には、図2に示す如く、2つの普通入賞口30aが設けられている。これに対し、前記普通入賞部材32には、前記球通過ゲート31の下方に1つの普通入賞口32aが設けられている。普通入賞口30a,32aは、前記遊技領域21内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされ、遊技領域21を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成されている。パチンコ機10は、普通入賞口30a,32aに入賞したパチンコ球を検出する普通入賞検出手段としての普通入賞検出センサ39を備えている。普通入賞検出センサ39は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図3参照)、普通入賞検出センサ39がパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板60に出力し、該メイン制御基板60の制御下に予め設定された数の賞球が払い出されるようになっている。なお、普通入賞検出センサ39は、普通入賞口30aに入賞したパチンコ球を検出するものと、普通入賞口32aに入賞したパチンコ球を検出するものとの2つがパチンコ機10に設けられているが、図3では1つのみ図示している。
(特図表示器61A,61Bについて)
前記遊技盤20には、遊技領域21外の位置に、前記第1および第2始動入賞口29a,33aへの入賞を契機として作動する特図表示器61A,61Bが設けられている。ここで、特図表示器61A,61Bは、前記第1始動入賞口29aへの入賞(第1始動入賞検出センサ36の検出)を契機として変動表示を開始する第1特図表示器61Aと、第2始動入賞口33aへの入賞(第2始動入賞検出センサ37の検出)を契機として変動表示を開始する第2特図表示器61Bとからなる。そして、前記第1始動入賞口29aへのパチンコ球の入賞を契機として、第1特図表示器61Aの変動表示(以下特図変動表示という場合がある)が行われ、最終的に複数種類の特別図柄(以下、特図という)の内の1つを表示するようになっている。また、第2始動入賞口33aへのパチンコ球の入賞を契機として、第2特図表示器61Bの変動表示(以下特図変動表示という場合がある)が行われて、最終的に複数種類の特図の内の1つを表示するよう構成されている。
ここで、前記特図は、大当りか否かなどの内部抽選の結果を示す報知用の図柄とされ、前記各特図表示器61A,61Bでは複数種類の特図を表示し得るようになっている。具体的には、各特図表示器61A,61Bにおいて表示し得る特図としては、大当りを認識し得る大当り表示(大当り図柄)としての100種類の特図と、外れを認識し得る外れ表示(外れ図柄)としての1種類の特図とが各特図表示器61A,61Bに対応して夫々設定されて、特図当り抽選の結果に応じて1つの特図が決定されて、特図変動表示の結果として、決定された特図が各特図表示器61A,61Bに確定停止表示される。なお、前述した各特図表示器61A,61Bにおいて表示し得る大当り図柄および外れ図柄としての特図の数は一例であって、適宜に変更することができる。そして、前記特図表示器61A,61Bの何れかに、大当り表示(当り表示)としての特図が表示されることで、大当り表示に対応した大当り状態が引き続いて生起される(当り遊技が遊技者に付与される)ようになっている。実施例のパチンコ機10に設定された大当り状態については後述する。なお、以下の説明では、第1特図表示器61Aで行われる特図変動表示を「第1特図変動表示」と称し、該第1特図変動表示の結果、第1特図表示器61Aに確定停止表示される特図を特図1と称する場合がある。同様に、第2特図表示器61Bで行われる特図変動表示を「第2特図変動表示」と称し、該第2特図変動表示の結果、第2特図表示器61Bに確定停止表示される特図を特図2と称する場合がある。
(特図保留について)
前記第1始動入賞口29aにパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)が機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に第1特図始動保留情報(第1始動保留球)として記憶されるようになっている。同様に、前記第2始動入賞口33aにパチンコ球が入賞した際に取得される情報(各種乱数情報)は機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に第2特図始動保留情報(第2始動保留球)として記憶されるようになっている。そして、前記遊技盤20には、第1特図始動保留情報の保留数を表示する第1特図保留表示部62Aおよび第2特図始動保留情報の保留数を表示する第2特図保留表示部62Bが設けられている(図3参照)。すなわち、前記第1および第2特図保留表示部62A,62Bの表示内容によって、保留されている第1特図変動表示および第2特図変動表示の回数(図柄変動演出の回数)が報知される。
ここで、前記第1特図保留表示部62Aで表示される第1特図始動保留情報の保留数は、第1始動入賞口29aへパチンコ球が入賞することで1加算されると共に、第1特図変動表示(図柄変動演出)が行われる毎に1減算される。同様に、前記第2特図保留表示部62Bで表示される第2特図始動保留情報の保留数は、第2始動入賞口33aへパチンコ球が入賞することで1加算されると共に、第2特図変動表示(図柄変動演出)が行われる毎に1減算される。なお、第1および第2特図始動保留情報の保留数には所定の上限数(例えば「4」)が設定されており、該上限数まで第1および第2特図始動保留情報の保留数を夫々加算し得るよう設定されている。
(ラウンド報知について)
実施例のパチンコ機10では、大当り判定に当選した場合に、後述する複数種類の大当り状態の中から1つの大当り状態が決定される。そして、当選した大当り状態の規定ラウンド数を報知するラウンド表示部63(図3参照)が、前記遊技盤20に設けられている。実施例では、全ての大当り状態に設定される規定ラウンド数は同じ(16回)となっており、ラウンド表示部63では規定ラウンド数を識別可能に報知するよう構成される。なお、複数種類の規定ラウンド数が設定されている場合は、ラウンド表示部63で異なる規定ラウンド数を識別可能に報知する。
(状態報知について)
実施例のパチンコ機10では、後述するように、大当り状態終了後に生起される遊技状態として、確変状態および変短状態が設けられており、これらの遊技状態を報知する状態表示部64(図3参照)が、前記遊技盤20に設けられている。なお、前記ラウンド表示部63および状態表示部64の表示領域は、前記図柄表示装置17で実行される演出等の表示領域に比較して極めて小さく設定されており、図柄表示装置17で実行されている各種演出に注目している遊技者にとっては、ラウンド表示部63および状態表示部64に表示される各情報を簡単には認識し難くなっている。
ここで、前記特図表示器61A,61B、特図保留表示部62A,62B、ラウンド表示部63、状態表示部64等は、対応する情報を表示乃至報知し得るものであれば、個別に点灯制御可能な複数のLEDからなる発光表示部で構成したり、または7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他の表示手段を採用できる。
(図柄表示装置17について)
前記図柄表示装置17には、図2に示すように、演出用の図柄(飾図)を変動表示可能な図柄列66a,66b,66cが複数列設定されており、前記第1始動入賞口29aまたは第2始動入賞口33aへの入賞を契機として、各図柄列66a,66b,66cの飾図が変動開始されるようになっている。実施例の図柄表示装置17には、図柄変動演出の結果として1つの飾図を停止表示可能な有効停止位置68が設定されており、図柄変動演出により、各図柄列66a,66b,66cの有効停止位置68を組み合わせた停止図柄有効ライン69に確定停止表示される飾図の図柄組み合わせを導出するようになっている。なお、実施例の図柄表示装置17には、3列の図柄列66a,66b,66cが左右横並び状に設定されると共に、各図柄列66a,66b,66c毎に飾図の有効停止位置68が1箇所ずつ定められており、3列の飾図からなる図柄変動演出が行われるようになっている。すなわち、実施例の図柄表示装置17には、1つの停止図柄有効ライン69が設定されている。以下の説明では、左側から順に左図柄列66a、中図柄列66b、右図柄列66cと指称する場合がある。
また、前記図柄表示装置17の各図柄列66a,66b,66cにおける飾図の表示領域は、第1特図表示器61Aおよび第2特図表示器61Bに比較して大きな領域で構成されて、特図に比較して飾図が遥かに大きく表示されるようになっている。このため、遊技者は、図柄表示装置17の停止図柄有効ライン69に停止表示された図柄組み合わせから大当りまたは外れを認識できる。
前記図柄表示装置17には、図柄変動演出の開始と共に予め定めた変動方向(実施例では上から下の縦方向)に沿って飾図が移動するよう変動表示されるようになっており、予め定められた停止順序で変動表示されている飾図が各図柄列66a,66b,66cの有効停止位置68に停止表示されるようになっている。なお、実施例では、図柄変動演出の開始時に、左図柄列66a、中図柄列66b、右図柄列66cの順で飾図が変動開始し、左図柄列66a、右図柄列66c、中図柄列66bの順で停止表示する飾図の変動タイミングを基本として、図柄表示装置17で実行される図柄変動演出の演出内容や特図始動保留情報(後述)の記憶数等に応じて飾図の変動タイミングが適宜に変更されるよう構成されている。
また、前記図柄表示装置17では、図柄変動演出が終了する前に各図柄列66a,66b,66cの有効停止位置68に飾図が一時的に仮停止表示されて、各図柄列66a,66b,66cの飾図が確定停止表示されることで1回の図柄変動演出が終了するようになっている。すなわち、図柄変動演出(第1特図変動表示および第2特図変動表示)は、1つの始動保留情報に基づいて行われる飾図(特図1および特図2)の変動開始から確定停止までを1回として実行されるようになっている。なお、「変動表示」とは、前記各図柄列66a,66b,66cにおいて、有効停止位置68に表示される飾図が所定順序で変化している状態である。そして、飾図の「確定停止」とは、前記各図柄列66a,66b,66cにおいて有効停止位置68に飾図が所定の特図変動インターバル時間に亘って継続して停止表示された状態である。また、飾図の「仮停止」とは、前記各図柄列66a,66b,66cにおいて有効停止位置68に留まるよう表示された飾図が特図変動インターバル時間だけ継続して停止していない状態である。すなわち、飾図の仮停止には、有効停止位置68において飾図がゆれ変動状態で表示されている状態や、特図変動インターバル時間より短い時間で停止表示されている状態を含んでいる。
ここで、第1特図表示器61Aと図柄表示装置17では、第1特図変動表示と該第1特図変動表示に関する図柄変動演出が開始され、特図1と飾図とが確定停止表示される。同様に、第2特図表示器61Bと図柄表示装置17では、第2特図変動表示と該第2特図変動表示に関する図柄変動演出が開始され、特図2と飾図とが確定停止表示される。なお、第1および第2特図表示器61A,61Bにおいて特図変動表示が同時に行われることはなく、一方の特図表示器61A,61Bで特図変動表示が行われている場合には、メイン制御RAM60cに対応する第1または第2特図始動保留情報として保留記憶されるようになっている。
実施例に係る図柄表示装置17には、各図柄列66a,66b,66cに「0」〜「9」の10種類の数字が基本の飾図として設定されており、該基本の飾図が各図柄列66a,66b,66cで順番に変動表示されるようになっている。なお、飾図としては、これに限られるものではなく、任意の数字や文字、絵柄等のように、遊技者が各飾図を区別して識別し得る形態とされる。
そして、前記図柄表示装置17における各図柄列66a,66b,66cの有効停止位置68(停止図柄有効ライン69)に確定停止表示された各図柄列66a,66b,66cの飾図が当りの図柄組み合わせであった場合に、大当り状態が生起されることを把握し得るようになっている。ここで、実施例では、大当りの図柄組み合わせとして、各図柄列の有効停止位置68に同じ飾図が確定停止表示される図柄組み合わせ(例えば、「222」、「777」等)が設定されている。この大当りを認識できる飾図の図柄組み合わせが、図柄表示装置17に表示される大当り表示となり、図柄変動演出の終了後に遊技者に有利な大当り状態が生起される。また、実施例では、図柄表示装置17で変動表示される前述した基本の飾図とは別に、特殊飾図(特殊図柄)を表示し得るよう設定されており、各図柄列の有効停止位置68の何れか(例えば中図柄列の有効停止位置)に特殊飾図が確定停止表示されることで、所定の大当り状態が生起されることを認識できるよう構成されている。この大当り状態が発生する可能性を認識できる飾図の図柄組み合わせが、図柄表示装置17に表示される大当り示唆表示となる。一方で、図柄表示装置17の有効停止位置68に確定停止表示された全列の図柄が1つでも異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ(例えば「123」、「734」、「171」等)から、原則的には大当り状態が生起されない「外れ」であることを認識できる。この外れを認識できる飾図の図柄組み合わせが、図柄表示装置17の外れ表示となる。
また、図柄変動演出において、複数の図柄列の内で、特定の図柄列(実施例では、左図柄列66aおよび右図柄列66c)に同じ飾図が停止表示され、かつ残りの図柄列(実施例では、中図柄列66b)が変動表示された表示(リーチ表示)となることで、リーチが生起されたことを遊技者が認識し得るようになっている。具体的なリーチ表示の例としては、左図柄列66aおよび右図柄列66cに同じ飾図が停止表示された図柄組み合わせ(「1↓1」、「4↓4」等)となる。なお、「↓」は変動中であることを表している。また、リーチ表示を形成する特定の図柄列(左図柄列66aおよび右図柄列66c)の飾図は、仮停止表示の状態とされ、残りの図柄列(中図柄列66b)に飾図が停止表示(仮停止表示)された後に、全ての図柄列の飾図が確定停止表示されるようになっている。
前記図柄表示装置17には、第1特図表示器61Aおよび第2特図表示器61Bでの特図変動表示の結果、表示される特図に応じた飾図の図柄組み合わせが表示される。すなわち、第1特図表示器61Aおよび第2特図表示器61Bに表示される特図と、図柄表示装置17に表示される飾図の図柄組み合わせとが夫々対応しており、図柄変動演出が終了すると、第1特図表示器61Aおよび第2特図表示器61Bに特図が確定停止されると共に、図柄表示装置17の各図柄列66a,66b,66cに飾図が確定停止表示されるようになっている。なお、特別図柄に対する飾図の図柄組み合わせは一対一とは限らず、1つの特別図柄に対して複数の飾図による図柄組み合わせの中から1つの飾図による図柄組み合わせが選択されるようになっている。
(球通過ゲート31について)
前記球通過ゲート31は、該ゲート31を通過するパチンコ球を検出する球通過検出センサ72が設けられている。この球通過検出センサ72は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図3参照)、該球通過検出センサ72からメイン制御基板60への球検出信号の入力(すなわち球通過検出センサ72のパチンコ球の検出)に伴って各種情報(後述する普図当り判定用乱数)が取得され、この取得した情報に基づいて後述する普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて前記始動入賞装置33の始動入賞ソレノイド40が駆動制御されて開閉部材33bが開閉動作するようになっている。
(普図表示器73について)
前記遊技盤20には、前記球通過検出センサ72のパチンコ球の検出を契機として作動する普図表示器73が設けられている。この普図表示器73では、球通過検出センサ72のパチンコ球の検出(球通過ゲート31のパチンコ球の通過)を契機として、複数種類の普通図柄(以下、「普図」と示す場合がある)を変動させて1つの普図を導出する普図変動表示が行われる。そして、普図表示器73の最終的な表示結果から普図当りまたは外れを認識できるようになっている。
(普図保留について)
また、前記遊技盤20には、前記球通過ゲート31をパチンコ球が通過した際に取得される情報(後述する各種乱数情報)が機内部の記憶手段(メイン制御RAM60c)で始動保留情報として記憶された際に、該普図保留情報の保留数を表示する普図保留表示部74が配設されており、該普図保留表示部74の表示内容によって保留されている普図の変動回数が報知される。前記普図保留表示部74で表示される普図始動保留記憶数は、球通過ゲート31をパチンコ球が通過すると1加算され、普図変動表示が開始されることにより1減算される。なお、普図始動保留記憶数には所定の上限数(実施例では「4」)が設定されており、該上限数まで普図始動保留記憶数を加算し得るよう設定されている。
(確変について)
実施例のパチンコ機10は、大当り状態終了後に遊技者に有利な遊技状態(有利遊技)として第1特典遊技状態を生起させる機能を備えている。ここで、第1特典遊技状態としては、前記特別入賞口34aへのパチンコ球の入賞契機が、当該第1特典遊技状態が生起されていない状態に較べて増加する状態である。具体的には、第1特典遊技状態では、特図当り確率を低確率から高確率に変動することにより特別入賞口34aへのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。以下の説明では、第1特典遊技状態を、便宜的に「確変状態」という場合もある。
確変機能は、確定停止表示された大当り図柄(特図1または特図2)の種類が予め定めた確変図柄(特定図柄)であることを条件として、大当り状態の終了後に大当りの抽選確率(大当り確率)が低確率から高確率に変動させる確変状態を生起させる機能である。
(変短状態について)
また、実施例のパチンコ機10は、大当り状態終了後に遊技者に有利な遊技状態(有利遊技)として第2特典遊技状態を生起させる機能を備えている。ここで、第2特典遊技状態としては、前記第2始動入賞口33aへのパチンコ球の入賞契機が、当該第2特典遊技状態が生起されていない状態と較べて増加する入賞率向上状態である。具体的には、第2特典遊技状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2始動入賞口33aを開放する開閉部材33bの開放時間を増やすこと、により第2始動入賞口33aへのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。なお、第2特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。なお,普図当り1回についての第2始動入賞口33aを開放する開閉部材33bの開放時間を増やすに際しては、開閉部材33bの開放時間を単純に延長することで実現してもよく、また開閉部材33bの開放回数を増やすことで実現することもでき、またこれらを複合させてもよい。なお、実施例では、第2特典遊技状態について、「変短状態」という場合もある。
(大当り状態について)
次に、実施例のパチンコ機10で生起させ得る大当り状態について説明する。大当り状態は、特図変動表示の結果として特図表示器61A,61Bに大当り図柄が停止表示された後に開始されるよう設定されており、大当り状態の開始を示すオープニング演出OPと、オープニング演出終了後に行われる規定ラウンド数(実施例では16ラウンド)だけラウンド間インターバル時間を挟んで繰り返されるラウンド遊技と、大当り状態の終了を示すエンディング演出EDとにより構成されている。前記ラウンド遊技では、発生した大当り状態の種類に応じた開閉動作で特別入賞装置34の開閉体34bが開閉動作して、1回のラウンド遊技において特別入賞口34aに規定個数(例えば9個)のパチンコ球が入賞するか、あるいは各ラウンド遊技の開始から規定時間(ラウンド遊技時間)が経過することで1回のラウンド遊技が終了する。なお、大当り状態における各ラウンド遊技の間は、所定時間だけ開閉体34bが閉鎖状態で保持されるラウンド間インターバル時間が設定されている。すなわち、大当り状態では、前記開閉体34bが各大当り状態の規定ラウンド数以上の開閉動作を行う。
(大当り状態の種類について)
実施例のパチンコ機10では、大当り判定に当選した場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類(実施例では2種類)の大当り状態の中から1つの大当り状態が決定され、その決定された大当り状態が生起される。ここで、2種類の大当り状態の内で何れの大当り状態が生起されるかは、大当り判定に当選した際に決定される大当り図柄(特図1および特図2)の種類に基づいて決定されるようになっている。実施例において第1特図表示器61Aに表示可能な大当り図柄としての特図1(実施例では100種類の特図1)は、図柄A、図柄Bの2つのグループに分類されており、第1特図表示器61Aに確定停止表示された特図1が大当り図柄の場合に、その大当り図柄の種類(図柄A〜B)に応じた大当り状態が生起されるようになっている。同様に、実施例において第2特図表示器61Bに表示可能な大当り図柄としての特図2(実施例では100種類の特図2)は、図柄a、図柄bの2つのグループに分類されており、第2特図表示器61Bに確定停止表示された特図2が大当り図柄の場合に、その大当り図柄の種類(図柄a〜b)に応じた大当り状態が生起されるようになっている。
実施例のパチンコ機10では、大当り状態終了後に、確変状態および変短状態が生起される確変状態かつ変短状態と、確変状態が生起されない一方で変短状態が生起される非確変状態かつ変短状態とが設定されており、第1特図表示器61Aおよび第2特図表示器61Bに表示される図柄の種類に応じて、終了後に確変状態かつ変短状態に移行する確変大当り状態と、終了後に非確変状態かつ変短状態に移行する非確変大当り状態とのうち何れかの大当り状態が生起されるようになっている。具体的には、図柄Aに分類された大当り図柄としての特図1が第1特図表示器61Aに表示されるか、図柄aに分類された大当り図柄としての特図2が第2特図表示器61Bに表示された場合に確変大当り状態が生起され、図柄Bに分類された大当り図柄としての特図1が第1特図表示器61Aに表示されるか、図柄bに分類された大当り図柄としての特図2が第2特図表示器61Bに表示された場合に非確変大当り状態が生起されるようになっている。また、各大当り状態において、規定ラウンド数は「16回」に夫々設定されると共に、各ラウンド遊技の入賞上限個数(規定個数)は「9個」に設定されている。すなわち、各大当り状態は、大当り状態終了後に確変状態が生起されるか否か、および変短状態の生起期間(変短回数)が異なる(確変大当り状態の終了後には次回の大当り状態まで、非確変大当り状態の終了後には変短回数100回まで)ことで、遊技者に与える価値(特典量)が異なっている。なお、規定ラウンド数が異なる複数の大当り状態を設定し、1回の大当り状態において遊技者に与える価値(特典量)に差を設けるようにしてもよい。
(パチンコ機の制御構成について)
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例のパチンコ機10には、図3に示す如く、パチンコ機10を全体的に制御するメイン制御基板60と、該メイン制御基板60からの制御信号に基づいて各制御対象を制御する統括制御基板65とが設けられている。すなわち、メイン制御基板60では、パチンコ機10に備えられた各種検出センサ(検出手段)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)が統括制御基板65に出力されるようになっている。
実施例のパチンコ機10には、サブ制御基板として、遊技演出を全体的に制御する統括制御基板65と、図柄表示装置17での表示内容を制御する表示制御基板70と、パチンコ機10が備える各種発光演出手段(ランプ装置18等)の発光制御を行うランプ制御基板75と、パチンコ機10が備えるスピーカ19の音出力制御を行う音制御基板76とを備えている。すなわち、メイン制御基板60が出力した制御信号(制御コマンド)に基づいて、前記統括制御基板65が表示制御基板70、ランプ制御基板75および音制御基板76を制御するよう構成されており、パチンコ機10で実行される各種遊技演出(図柄変動演出や発光演出、音声演出)を統括的にコントロールし得るようになっている。ここで、表示制御基板70は、統括制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、図柄表示装置17に表示される図柄(飾図)や背景画像等の図柄変動演出の表示内容を制御するよう構成される。また、ランプ制御基板75は、統括制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、パチンコ機10が備える各種発光演出手段の点灯・消灯のタイミングや、発光強度等を制御するものである。そして、音制御基板76は、統括制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づき、パチンコ機10が備える各種スピーカ19からの音声出力のタイミングや出力内容等を制御するものである。
(メイン制御基板60について)
前記メイン制御基板60は、図3に示す如く、制御処理を実行するメイン制御CPU(メイン制御手段)60a、該メイン制御CPU60aが実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM60b、当該メイン制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM60c等が備えられている。そして、前記始動入賞検出センサ36,37、特別入賞検出センサ38、球通過検出センサ72等の各種センサが前記メイン制御CPU60aに接続されている。また、メイン制御CPU60aには、第1および第2特図表示器61A,61B、第1および第2特図保留表示部62A,62B、普図表示器73、普図保留表示部74等の各表示器が接続されて、各検出センサ36,37の検出を契機としてメイン制御CPU60aで実行された制御処理に基づいて、各特図表示器61A,61Bの表示制御が実行されるようになっている。また、メイン制御CPU60aには、前記始動入賞装置33および特別入賞装置34に設けられたソレノイド40,41が接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイド40,41を駆動させることで、対応する開閉部材33bや開閉体34bが開閉するようになっている。そして、メイン制御CPU60aは、大当り状態の種類に応じた開閉態様で開閉体34bが開閉するよう前記特別入賞ソレノイド41を駆動制御するよう構成される。
メイン制御CPU60aは、第1始動入賞口29aまたは第2始動入賞口33aへパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1始動入賞検出センサ36または第2始動入賞検出センサ37がパチンコ球を検出したこと)を契機として入賞情報としての判定用乱数を取得するよう設定されている。ここで、メイン制御CPU60aが取得する判定用乱数(入賞情報)としては、特図当り判定用乱数、特図決定用乱数、演出実行判定用乱数(リーチ判定用乱数)、変動パターン振分用乱数、普図当り判定用乱数、普図決定用乱数等の各種乱数が設定されている。そして、メイン制御CPU60aがこれらの値を所定の周期(実施例では4ms)で更新し、更新後の値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えることにより、第1または第2始動入賞検出センサ36,37の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されたタイミングに応じた判定用乱数が取得されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
特図当り判定用乱数は、図柄変動演出の結果として大当り状態(当り遊技)を発生するか否かの当り判定(大当り判定)で用いる乱数である。また、特図決定用乱数は、大当り判定の結果に応じて第1特図表示器61Aに確定停止表示させる特図1または第2特図表示器61Bに確定停止表示させる特図2を決定する際に用いる乱数である。特図決定用乱数の各値には、前述した外れを示す1種類の特図表示に対応する乱数と、大当りの当選を示す100種類の特図表示に対応する乱数とが設定されており、該特図決定用乱数の値により、第1特図表示器61Aに確定停止表示される特図1または第2特図表示器61Bに確定停止表示される特図2が特定されるようになっている。すなわち、第1始動入賞検出センサ36の検出を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第1特図表示器61Aに確定停止表示される特図1が特定され、第2始動入賞検出センサ37の検出を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第2特図表示器61Bに確定停止表示される特図2が特定される。また、前述したように、前記大当り図柄としての特図1および特図2は、大当り状態の種類毎に分類されており、特図1または特図2が特定されることで、図柄変動演出の終了後に生起される大当り状態の種類が特定されるようになっている。すなわち、特図決定用乱数が大当り状態の種類を決定する乱数としての機能を有している。
また、演出実行判定用乱数は、前述した大当り判定(当り判定)における判定結果が否定となった場合に(大当りに当選しなかった外れの場合に)、当り表示が表示される可能性を示唆する演出を行うか否かの演出実行判定(リーチ判定)で用いられる乱数であって、複数種類の演出実行判定用乱数が所定の周期(4ms)で更新されるようになっている。前記変動パターン振分用乱数は、特図変動表示および図柄変動演出の変動時間や、図柄変動演出の演出内容(演出の種類)を特定する変動パターン(特図変動パターン)を決定するために用いる乱数であって、複数種類の変動パターン振分用乱数(実施例では、「0」から「249」までの各整数に対応する合計250個の各値)が所定の周期(4ms)で更新される。
実施例のパチンコ機では、特図当り判定用乱数、特図決定用乱数、演出実行判定用乱数、および変動パターン振分用乱数は、第1始動入賞口29aまたは第2始動入賞口33aへパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1始動入賞検出センサ36または第2始動入賞検出センサ37がパチンコ球を検出したこと)を契機として、メイン制御RAM60cに一時的に記憶されている各乱数を同じタイミングで前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。また、第1始動入賞口29aへパチンコ球が入賞したことを契機に取得される各乱数は、第2始動入賞口33aへパチンコ球が入賞したことを契機に取得される各乱数と同一のものが共通で使用され、各始動入賞口29a,33aへの入賞タイミングに応じた乱数を前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。
(判定値について)
一方、メイン制御ROM60bには、図柄変動演出の結果、大当りを発生させることを示す大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、前記特図当り判定用乱数を用いて大当りか否かの判定(大当り判定、特図当り判定)で用いる判定値であり、特図当り判定用乱数の取り得る整数の中から所定数の判定値が定められている。ここで、大当り判定値は、大当り判定を行う時点で前述した確変状態が生起されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、確変状態のときに設定される大当り判定値の数は、非確変状態の場合に設定される大当り判定値の数よりも多く設定されている。すなわち、確変状態における大当り判定値の設定数を多くすることで、大当りが発生し易くなっている。
また、メイン制御ROMには、特図決定用判定値が記憶されている。特図決定用判定値は、大当り判定の結果が肯定の場合に、第1特図表示器61Aに確定停止表示させる大当り図柄としての特図1または第2特図表示器61Bに確定停止表示させる大当り図柄としての特図2を、特図決定用乱数を用いて決定する判定値である。ここで、実施例では、特図決定用判定値には、特図決定用乱数に対応した整数値が設定されており、特図決定用判定値の夫々に個別に特図1および特図2が対応付けられている。
また、メイン制御ROMには、リーチ演出を行うことを示す演出実行判定値(リーチ判定値)が記憶されている。演出実行判定値は、当り判定(大当り判定)の結果が否定の場合にリーチ演出を実行させるか否かの演出実行判定(リーチ抽選)で用いる判定値であり、演出実行判定用乱数の取り得る整数の中から定められている。ここで、演出実行判定値は、第1始動入賞口29aへパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1始動入賞検出センサ36がパチンコ球を検出したこと)を契機として行われる演出実行判定の場合と、第2始動入賞口33aへパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第2始動入賞検出センサ37がパチンコ球を検出したこと)を契機として行われる演出実行判定の場合とで、判定値の設定数が異なっている。また、演出実行判定値は、演出実行判定を行う時点で前述した確変状態が生起されているか否か、および当該時点で変短状態が生起されているか否かに応じても、判定値の設定数が異なっている。
すなわち、第1始動入賞口29aへパチンコ球が入賞したことを契機として行われる演出実行判定の場合では、確変状態のときに設定される演出実行判定値の数よりも非確変状態のときに設定される演出実行判定値の数の方が多くなるよう設定されている。また、第1始動入賞口29aへパチンコ球が入賞したことを契機として行われる演出実行判定の場合では、変短状態のときに設定される演出実行判定値の数よりも非変短状態のときに設定される演出実行判定値の数の方が多くなるよう設定されている。なお、第1始動入賞口29aへパチンコ球が入賞したことを契機として行われる演出実行判定の場合では、メイン制御RAM60cに記憶されている第1特図始動保留情報の記憶数に応じて、演出実行判定値の設定数が変動するようにしてもよい。具体的には、メイン制御RAM60cに記憶されている第1特図始動保留情報の記憶数が増えるにつれて演出実行判定値の設定数が減少するように、該設定数を設定することができる。すなわち、第1特図始動保留情報の記憶数が「4」の場合に、演出実行判定値の設定数が最小とされる。
そして、第2始動入賞口33aへパチンコ球が入賞したことを契機として行われる演出実行判定の場合では、変短状態のときに設定される演出実行判定値の数よりも非変短状態のときに設定される演出実行判定値の数の方が少なくなるよう設定されている。なお、第2始動入賞口33aへパチンコ球が入賞したことを契機として行われる演出実行判定の場合では、メイン制御RAM60cに記憶されている第2特図始動保留情報の記憶数に応じて、演出実行判定値の設定数が変動するようにしてもよい。具体的には、メイン制御RAM60cに記憶されている第2特図始動保留情報の記憶数が増えるにつれて演出実行判定値の設定数が減少するように、該設定数を設定することができる。すなわち、第1特図始動保留情報の記憶数が「4」の場合に、演出実行判定値の設定数が最小とされる。
また、メイン制御ROM60bには、普図変動演出の結果、普図当りを発生させることを示す普図当り判定値が記憶されている。普図当り判定値は、前記普図当り判定用乱数を用いて普図当りか否かの判定(普図当り判定)で用いる判定値であり、普図当り判定用乱数の取り得る整数の中から所定数の判定値が定められている。ここで、普図当り判定値は、普図当り判定を行う時点で前述した変短状態が生起されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数は、非変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数よりも多く設定されている。すなわち、変短状態における普図当り判定値の設定数を多くすることで、普図当りが発生し易くなっている。
更にまた、メイン制御ROM60bには、変動内容を特定する複数種類の変動パターン(変動パターンという場合もある)が記憶されており、各変動パターンに対応して変動パターン振分判定値が記憶されている。ここで、前記変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから特図1または特図2が確定停止表示されるまでの変動時間(すなわち、図柄変動演出が開始してから終了するまでの時間)を特定するものであり、この変動パターンによって図柄変動演出、発光演出、音声演出のベースとなる大まかな演出内容(演出の種類)が特定される。変動パターン振分判定値は、変動パターン振分用乱数に応じて変動パターンを決定するために用いる判定値であり、変動パターン振分用乱数の取り得る整数(「0」から「249」までの各整数)に対応する合計で250個の判定値が設定されている。そして、変動パターン毎に所定の判定値が割当てられており、取得された変動パターン振分用乱数に対応する整数の変動パターン振分判定値が割り当てられた変動パターンが特定されるようになっている。
メイン制御CPU60aは、始動入賞口29a,33aへの入賞を契機とする大当り判定が外れとなった場合に、複数種類の外れ用の変動パターンのうち何れかの変動パターンを決定し得ると共に、大当り判定が当りとなった場合には、複数種類の当り用の変動パターンのうち何れかの変動パターンを決定し得るように構成されている。具体的に、メイン制御ROM60bには、外れ用の変動パターンとして、通常外れ変動パターン、外れノーマルリーチ変動パターンPhA、外れキャラ1リーチ変動パターンPhB、外れキャラ2リーチ変動パターンPhC、および外れ特殊リーチ変動パターンPhD,PhE,PhFが記憶されている。そして、メイン制御CPU60aは、大当り判定が外れとなり、かつ演出実行判定がリーチ演出を実行しない結果となった場合には、リーチ演出を伴わない演出内容を特定すると共に変動時間として8000msを特定する変動パターンとしての通常外れ変動パターンを決定する。一方で、大当り判定が外れとなり、かつ演出実行判定がリーチ演出を実行する結果となった場合には、リーチ演出を伴う演出内容を特定すると共に変動時間として通常外れ変動パターンより長い時間を特定する複数種類のリーチ外れ変動パターン(具体的には、外れノーマルリーチ変動パターンPhA、外れキャラ1リーチ変動パターンPhB、外れキャラ2リーチ変動パターンPhC、および外れ特殊リーチ変動パターンPhD,PhE,PhF)のうち何れかを決定する(図8(a)参照)ようになっている。また、メイン制御ROM60bには、当り用の変動パターンとして、当りノーマルリーチ変動パターンPaA、当りキャラ1リーチ変動パターンPaB、当りキャラ2リーチ変動パターンPaC、および当り特殊リーチ変動パターンPaD,PaE,PaFが記憶されている(図8(b)参照)。なお、これらの当り用の変動パターンPaA,PaB,PaC,PaD,PaE,PaFは何れも、リーチ演出を伴う演出内容を特定する変動パターンとして設定されている。
外れノーマルリーチ変動パターンPhAおよび当りノーマルリーチ変動パターンPaAは、ノーマルリーチ演出を含む演出内容(演出の種類)となる図柄変動演出(図7(a)参照)の演出パターンと対応付けられた変動パターンであり、メイン制御CPU60aがこれらの変動パターンPhA,PaAの何れかを決定して対応する変動パターン指定コマンド(制御信号)を統括制御CPU65aに出力する場合に、当該変動パターン指定コマンドを入力した統括制御CPU65aがノーマルリーチ演出を含む演出パターンを決定し、結果的に図柄表示装置17の表示部17aでノーマルリーチ演出を含む図柄変動演出が実行されるようになっている。すなわち、外れノーマルリーチ変動パターンPhAは、ノーマルリーチ演出が行われた後に該ノーマルリーチ演出の結果として外れを認識できる飾図の組み合わせが図柄表示装置17の停止図柄有効ライン69に停止表示される図柄変動演出の演出パターンを特定している。また、当りノーマルリーチ変動パターンPaAは、ノーマルリーチ演出が行われた後に該ノーマルリーチ演出の結果として大当りを認識できる飾図の組み合わせが図柄表示装置17の停止図柄有効ライン69に停止表示される図柄変動演出の演出パターンを特定している。外れノーマルリーチ変動パターンPhAは、特図変動表示(図柄変動演出)の変動時間として10000msを特定する変動パターンとして設定されており、当りノーマルリーチ変動パターンPaAは、特図変動表示(図柄変動演出)の変動時間として11000msを特定する変動パターンとして設定されている。なお、外れノーマルリーチ変動パターンPhAおよび当りノーマルリーチ変動パターンPaAが夫々特定する変動時間は同一に設定してもよい。
なお、ノーマルリーチ変動パターンPhA,PaA以外の後述する他のリーチ変動パターンPhB,PhC,PhD,PhE,PhF,PaB,PaC,PaD,PaE,PaFは、前述した各ノーマルリーチ変動パターンPhA,PaAよりも、特定する変動時間が長く設定されている。そこで、以下の説明では、前記他のリーチ変動パターンPhB,PhC,PhD,PhE,PhF,PaB,PaC,PaD,PaE,PaFにおいて変動開始から10000msが経過する時点(すなわち、外れノーマルリーチ変動パターンPhAで特定される図柄変動演出の終了時点と同じタイミング)以降の期間を「発展演出期間」と称することがある。
実施例では、図7(a)に示すように、飾図の変動開始後に先ず左図柄列66aに飾図が仮停止(図示省略)した後に右図柄列66cに飾図が仮停止してリーチ表示(リーチ図柄)が表示されるタイミングで、ノーマルリーチ演出が開始される。ノーマルリーチ演出では、背景画像が切り替わることなく通常背景(リーチ表示がされる前の背景画像の表示状態)のままリーチ演出が行われるようになっている。
外れキャラ1リーチ変動パターンPhBおよび当りキャラ1リーチ変動パターンPaBは、キャラ1リーチ演出(第1演出)を含む演出内容(演出の種類)となる図柄変動演出(図7(b)参照)の演出パターンと対応付けられた変動パターンであり、メイン制御CPU60aがこれらの変動パターンPhB,PaBの何れかを決定して対応する変動パターン指定コマンド(制御信号)を統括制御CPU65aに出力する場合に、当該変動パターン指定コマンドを入力した統括制御CPU65aがキャラ1リーチ演出を含む演出パターンを決定し、結果的に図柄表示装置17の表示部17aでキャラ1リーチ演出を含む図柄変動演出が実行されるようになっている。すなわち、外れキャラ1リーチ変動パターンPhBは、リーチ表示の開始時点から発展演出期間に亘る期間(変動開始から10000ms以上が経過するまで)に亘ってキャラ1リーチ演出が行われ、該キャラ1リーチ演出の結果として外れを認識できる飾図の組み合わせが図柄表示装置17の停止図柄有効ライン69に停止表示される図柄変動演出の演出パターンを特定している。また、当りキャラ1リーチ変動パターンPaBは、リーチ表示の開始時点から発展演出期間に亘る期間に亘ってキャラ1リーチ演出が行われ、該キャラ1リーチ演出の結果として大当りを認識できる飾図の組み合わせが図柄表示装置17の停止図柄有効ライン69に停止表示される図柄変動演出の演出パターンを特定している。なお、外れキャラ1リーチ変動パターンPhBは、特図変動表示(図柄変動演出)の変動時間として15000msを特定する変動パターンとして設定されており、当りキャラ1リーチ変動パターンPaBは、特図変動表示(図柄変動演出)の変動時間として18000msを特定する変動パターンとして設定されている。なお、外れキャラ1リーチ変動パターンPhBおよび当りキャラ1リーチ変動パターンPaBが夫々特定する変動時間は同一に設定してもよい。
実施例では、図7(b)に示すように、飾図の変動開始後に先ず左図柄列66aに飾図が仮停止(図示省略)した後に右図柄列66cに飾図が仮停止してリーチ表示(リーチ図柄)が表示されるタイミングで、キャラ1リーチ演出が開始される。図示省略するが、キャラ1リーチ演出では、リーチ表示が開始されるタイミングで背景画像が通常背景から専用の背景に切り替わり、第1キャラクタ(第1の表示対象)81としての「亀」(図9および図10参照)が清流を対岸まで渡り切ることができるか否かを示す動的表示が行われる。そして、外れキャラ1リーチ変動パターンPhBが決定されたことに応じて図柄表示装置17で実行されるキャラ1リーチ演出は、第1キャラクタ81が清流を渡り切ることができずに下流側へ流される演出結果となるのに応じて、中図柄列66bにおいて左右の図柄列66a,66cの飾図と異なる飾図が停止表示される。一方で、当りキャラ1リーチ変動パターンPaBが決定されたことに応じて図柄表示装置17で実行されるキャラ1リーチ演出は、第1キャラクタ81が清流を渡り切って対岸に至る演出結果となるのに応じて、中図柄列66bにおいて左右の図柄列66a,66cの飾図と同じ飾図が停止表示される。なお、キャラ1リーチ演出において表示される第1キャラクタ81としての「亀」は、後述する特殊リーチ演出にも表示されることがある。
外れキャラ2リーチ変動パターンPhCおよび当りキャラ2リーチ変動パターンPaCは、キャラ2リーチ演出(第2演出)を含む演出内容(演出の種類)となる図柄変動演出(図7(c)参照)の演出パターンと対応付けられた変動パターンであり、メイン制御CPU60aがこれらの変動パターンPhC,PaCの何れかを決定して対応する変動パターン指定コマンド(制御信号)を統括制御CPU65aに出力する場合に、当該変動パターン指定コマンドを入力した統括制御CPU65aがキャラ2リーチ演出を含む演出パターンを決定し、結果的に図柄表示装置17の表示部17aでキャラ2リーチ演出を含む図柄変動演出が実行されるようになっている。すなわち、外れキャラ2リーチ変動パターンPhCは、リーチ表示の開始時点から発展演出期間に亘る期間(変動開始から10000ms以上が経過するまで)に亘ってキャラ2リーチ演出が行われ、該キャラ2リーチ演出の結果として外れを認識できる飾図の組み合わせが図柄表示装置17の停止図柄有効ライン69に停止表示される図柄変動演出の演出パターンを特定している。また、当りキャラ2リーチ変動パターンPaCは、リーチ表示の開始時点から発展演出期間に亘る期間に亘ってキャラ2リーチ演出が行われ、該キャラ2リーチ演出の結果として大当りを認識できる飾図の組み合わせが図柄表示装置17の停止図柄有効ライン69に停止表示される図柄変動演出の演出パターンを特定している。なお、外れキャラ2リーチ変動パターンPhCは、特図変動表示(図柄変動演出)の変動時間として25000msを特定する変動パターンとして設定されており、当りキャラ2リーチ変動パターンPaCは、特図変動表示(図柄変動演出)の変動時間として28000msを特定する変動パターンとして設定されている。なお、外れキャラ2リーチ変動パターンPhCおよび当りキャラ2リーチ変動パターンPaCが夫々特定する変動時間は同一に設定してもよい。
実施例では、図7(c)に示すように、飾図の変動開始後に先ず左図柄列66aに飾図が仮停止(図示省略)した後に右図柄列66cに飾図が仮停止してリーチ表示(リーチ図柄)が表示されるタイミングで、キャラ2リーチ演出が開始される。図示省略するが、キャラ2リーチ演出では、リーチ表示が開始されるタイミングで背景画像が通常背景から専用の背景に切り替わり、第2キャラクタ(第2の表示対象)82としての「ゴリラ」(図9および図10参照)がジャングルを駆け抜ける様子を示す動的表示が行われる。そして、外れキャラ2リーチ変動パターンPhCが決定されたことに応じて図柄表示装置17で実行されるキャラ2リーチ演出は、第2キャラクタ82がジャングルの目的地に到達できない演出結果となるのに応じて、中図柄列66bにおいて左右の図柄列66a,66cの飾図と異なる飾図が停止表示される。一方で、当りキャラ2リーチ変動パターンPaCが決定されたことに応じて図柄表示装置17で実行されるキャラ2リーチ演出は、第2キャラクタ82がジャングルの目的地に到達する演出結果となるのに応じて、中図柄列66bにおいて左右の図柄列66a,66cの飾図と同じ飾図が停止表示される。なお、キャラ2リーチ演出において表示される第2キャラクタ82としての「ゴリラ」は、後述する特殊リーチ演出にも表示されることがある。
外れ特殊リーチ変動パターンPhD,PhE,PhFおよび当り特殊リーチ変動パターンPaD,PaE,PaFは、特殊リーチ演出を含む演出内容(演出の種類)となる図柄変動演出(図7(d)参照)の演出パターンと対応付けられた変動パターンであり、メイン制御CPU60aがこれらの変動パターンPhD,PhE,PhF,PaD,PaE,PaFの何れかを決定して対応する変動パターン指定コマンド(制御信号)を統括制御CPU65aに出力する場合に、当該変動パターン指定コマンドを入力した統括制御CPU65aが特殊リーチ演出を含む演出パターンを決定し、結果的に図柄表示装置17の表示部17aで特殊リーチ演出を含む図柄変動演出が実行されるようになっている。すなわち、外れ特殊リーチ変動パターンPhD,PhE,PhFは、特殊リーチ演出が行われた後に該特殊リーチ演出の結果として外れを認識できる飾図の組み合わせが図柄表示装置17の停止図柄有効ライン69に停止表示される図柄変動演出の演出パターンを特定している。また、当り特殊リーチ変動パターンPaD,PaE,PaFは、特殊リーチ演出が行われた後に該特殊リーチ演出の結果として大当りを認識できる飾図の組み合わせが図柄表示装置17の停止図柄有効ライン69に停止表示される図柄変動演出の演出パターンを特定している。
実施例では、図7(d)に示すように、飾図の変動開始後に先ず左図柄列66aに飾図が仮停止(図示省略)した後に右図柄列66cに飾図が仮停止してリーチ表示(リーチ図柄)が表示された直後に、各図柄列66a,66b,66cの飾図を非表示としたもとで、特殊リーチ演出が開始される。なお、特殊リーチ演出の開始に応じて非表示とした飾図は、当該特殊リーチ演出の終了直前において各図柄列66a,66b,66cの飾図が停止した状態で再び表示状態とされる。
実施例において特殊リーチ演出は、図7(e)に示すように、大当り状態が生起されるか否かを示唆または報知可能な期待演出を、前記発展演出期間(特定演出期間)において1回または複数回行うように設定されている。なお、発展演出期間は、前述したように変動開始から10000msが経過する時点以降の期間であり、言い換えれば、リーチ表示が開始される5000ms経過時点よりも後の期間となっている。この期待演出は、第1操作部45および第2操作部46のうち対応する操作部45,46が操作されることに応じて図柄表示装置17での表示内容が変化する遊技者参加型演出(ボタン演出)であり、操作部45,46が操作されることに応じて変化した後の表示内容の違いによって大当り状態が生起されるか否かを示唆または報知し得るものとなっている。また、特殊リーチ演出は、発展演出期間の開始前に事前演出を行って、発展演出期間に実行される演出の内容(具体的には、期待演出が何回実行されるか、および複数種類のうち何れの期待演出が実行されるか)を示唆または報知する演出となっている。なお、実施例では、特殊リーチ演出において事前演出が実行された後に少なくとも1回の期待演出が実行されるようになっているが、事前演出の後に期待演出が実行されない特殊リーチ演出を設けてもよい。また、実施例では、事前演出を特殊リーチ演出の開始時点(リーチ表示の開始時点)から実行するようになっているが、特殊リーチ演出の開始前に事前演出を実行するようにしてもよい。特殊リーチ演出の具体的な演出内容(ボタンストック表示等)については後述する。
ここで、メイン制御ROM60bには、外れ特殊リーチ変動パターンPhD,PhE,PhFとして、特定される変動時間が異なる複数種類が記憶されている。具体的には、特図変動表示(図柄変動演出)の変動時間として20000msを特定する第1の外れ特殊リーチ変動パターンPhDと、該変動時間として30000msを特定する第2の外れ特殊リーチ変動パターンPhEと、該変動時間として40000msを特定する第3の外れ特殊リーチ変動パターンPhFとが、特殊リーチ演出を含む図柄変動演出を特定するリーチ外れ変動パターンとして設定されている。ここで、第1の外れ特殊リーチ変動パターンPhDは、発展演出期間に期待演出を1回実行する場合に対応し、第2の外れ特殊リーチ変動パターンPhEは、発展演出期間に期待演出を2回実行する場合に対応し、第3の外れ特殊リーチ変動パターンPhFは、発展演出期間に期待演出を3回実行する場合に対応している。
また、メイン制御ROM60bには、当り特殊リーチ変動パターンPaD,PaE,PaFとして、特定する変動時間が異なる複数種類が記憶されている。具体的には、特図変動表示(図柄変動演出)の変動時間として21000msを特定する第1の当り特殊リーチ変動パターンPaDと、該変動時間として31000msを特定する第2の当り特殊リーチ変動パターンPaEと、該変動時間として41000msを特定する第3の当り特殊リーチ変動パターンPaFとが、特殊リーチ演出を含む図柄変動演出を特定する当り用の変動パターンとして設定されている。ここで、第1の当り特殊リーチ変動パターンPaDは、発展演出期間に期待演出を1回実行する場合に対応し、第2の当り特殊リーチ変動パターンPaEは、発展演出期間に期待演出を2回実行する場合に対応し、第3の当り特殊リーチ変動パターンPaFは、発展演出期間に期待演出を3回実行する場合に対応している。なお、外れ特殊リーチ変動パターンPhD,PhE,PhFおよび当り特殊リーチ変動パターンPaD,PaE,PaFの各変動パターンにおいて特定する変動時間が同一とならないように設定されているが、少なくとも何れかの変動パターンが特定する変動時間を他の変動パターンが特定する変動時間と同一にしてもよい。
ここで、メイン制御CPU60aは、始動入賞口29a,33aへの入賞を契機とする大当り判定が外れの判定結果となり、かつ演出実行判定がリーチ演出を実行する判定結果となった場合には、図8(a)に示すリーチ外れ変動パターン振分用テーブルを参照し、当該入賞を契機として取得された変動パターン振分用乱数に対応する変動パターン振分判定値が割り振られた変動パターンを複数種類のリーチ外れ変動パターンPhA,PhB,PhC,PhD,PhE,PhFのうちから決定するよう構成されている。リーチ外れ変動パターン振分用テーブルでは、「0」から「74」までの合計75個の判定値が外れノーマルリーチ変動パターンPhAに割り振られ、「75」から「149」までの合計75個の判定値が外れキャラ1リーチ変動パターンPhBに割り振られ、「150」から「204」までの合計55個の判定値が外れキャラ2リーチ変動パターンPhCに割り振られ、「205」から「249」までの合計45個の判定値が外れ特殊リーチ変動パターンPhD,PhE,PhFに割り振られている。
すなわち、メイン制御CPU60aがリーチ外れ変動パターンを決定する際には、ノーマルリーチ演出を含む図柄変動演出を特定する外れノーマルリーチ変動パターンPhAを30パーセントの確率で決定し、キャラ1リーチ演出を含む図柄変動演出を特定する外れキャラ1リーチ変動パターンPhBを30パーセントの確率で決定し、キャラ2リーチ演出を含む図柄変動演出を特定する外れキャラ2リーチ変動パターンPhCを22パーセントの確率で決定し、特殊リーチ演出を含む図柄変動演出を特定する外れ特殊リーチ変動パターンPhD,PhE,PhFを18パーセントの確率で決定するように設定されている。すなわち、各変動パターンが特定する演出の種類毎に比較すると、外れノーマルリーチ変動パターンPhA、外れキャラ1リーチ変動パターンPhB、外れキャラ2リーチ変動パターンPhC、外れ特殊リーチ変動パターンPhD,PhE,PhFの順で、大当り判定が外れの判定結果となる場合の決定確率が低くなるように設定されている。
また、メイン制御CPU60aは、始動入賞口29a,33aへの入賞を契機とする大当り判定が当りの判定結果となった場合には、図8(b)に示す当り変動パターン(当り用の変動パターン)振分用テーブルを参照し、当該入賞を契機として取得された変動パターン振分用乱数に対応する変動パターン振分判定値が割り振られた変動パターンを複数種類の当り用の変動パターンPaA,PaB,PaC,PaD,PaE,PaFのうちから決定するよう構成されている。当り変動パターン振分用テーブルでは、「0」から「14」までの合計15個の判定値が当りノーマルリーチ変動パターンPaAに割り振られ、「15」から「44」までの合計30個の判定値が当りキャラ1リーチ変動パターンPaBに割り振られ、「45」から「94」までの合計50個の判定値が当りキャラ2リーチ変動パターンPaCに割り振られ、「95」から「249」までの合計155個の判定値が当り特殊リーチ変動パターンPaD,PaE,PaFに割り振られている。
すなわち、メイン制御CPU60aが当り用の変動パターンを決定する際には、ノーマルリーチ演出を含む図柄変動演出を特定する当りノーマルリーチ変動パターンPaAを6パーセントの確率で決定し、キャラ1リーチ演出を含む図柄変動演出を特定する当りキャラ1リーチ変動パターンPhBを12パーセントの確率で決定し、キャラ2リーチ演出を含む図柄変動演出を特定する当りキャラ2リーチ変動パターンPaCを20パーセントの確率で決定し、特殊リーチ演出を含む図柄変動演出を特定する当り特殊リーチ変動パターンPaD,PaE,PaFを62パーセントの確率で決定するように設定されている。すなわち、各変動パターンが特定する演出の種類毎に比較すると、当りノーマルリーチ変動パターンPaA、当りキャラ1リーチ変動パターンPaB、当りキャラ2リーチ変動パターンPaC、当り特殊リーチ変動パターンPaD,PaE,PaFの順で、大当り判定が当りの判定結果となる場合の決定確率が高くなるように設定されている。
これにより、ノーマルリーチ演出、キャラ1リーチ演出、キャラ2リーチ演出および特殊リーチ演出の各演出が行われる場合における大当り状態が生起されることへの期待度は、特殊リーチ演出が行われる場合が最も高く、次に、キャラ2リーチ演出が行われる場合が高く、その次に、キャラ1リーチ演出が行われる場合が高く、ノーマルリーチ演出が行われる場合が最も低くなる。このように、図柄変動演出において行われる演出の種類によって大当り状態が生起される期待度が異なることにより、図柄変動演出において行われる演出に遊技者を惹き付けることができるようになっている。
また、複数種類の外れ特殊リーチ変動パターンPhD,PhE,PhF相互の比較では、図8(a)に示すように、「205」から「230」までの合計25個の判定値(リーチ外れ変動パターンを決定する場合の10パーセント)が第1の外れ特殊リーチ変動パターンPhDに割り振られ、「231」から「244」までの合計15個の判定値(リーチ外れ変動パターンを決定する場合の6パーセント)が第2の外れ特殊リーチ変動パターンPhEに割り振られ、「245」から「249」までの合計5個の判定値(リーチ外れ変動パターンを決定する場合の2パーセント)が第3の外れ特殊リーチ変動パターンPhFに割り振られている。すなわち、各特殊リーチ変動パターンが特定する期待演出の実行回数が多いほど、大当り判定が外れの判定結果となる場合の決定確率が低くなるように設定されている。
一方で、複数種類の当り特殊リーチ変動パターンPaD,PaE,PaF相互の比較では、図8(b)に示すように、「95」から「124」までの合計30個の判定値(当り用の変動パターンを決定する場合の12パーセント)が第1の当り特殊リーチ変動パターンPaDに割り振られ、「125」から「174」までの合計50個の判定値(当り用の変動パターンを決定する場合の20パーセント)が第2の当り特殊リーチ変動パターンPaEに割り振られ、「175」から「249」までの合計75個の判定値(当り用の変動パターンを決定する場合の30パーセント)が第3の当り特殊リーチ変動パターンPaFに割り振られている。すなわち、各変動パターンが特定する期待演出の実行回数が多いほど、大当り判定が当りの判定結果となる場合の決定確率が高くなるように設定されている。具体的には、特殊リーチ演出が行われる場合における大当り状態が生起されることへの期待度は、この特殊リーチ演出において3回の期待演出が実行される場合が最も高く、次に、この特殊リーチ演出において2回の期待演出が実行される場合が高く、特殊リーチ演出において1回のみ期待演出が実行される場合が最も低くなる。このように、特殊リーチ演出において期待演出が何回実行されるかによって大当り状態が生起される期待度が異なることにより、特殊リーチ演出に遊技者を惹き付けることができるようになっている。
実施例のパチンコ機10では、始動入賞口29a,33aへの入賞(始動条件の成立)を契機として当り(大当り)か否かの特図当り判定を行う当り判定手段としての機能をメイン制御CPU60aが備えている。また、当り判定手段が特図当り判定において当りと判定した場合に大当り状態(当り遊技状態)を生起させる当り生起手段としての機能をメイン制御CPU60aが備えている。更に、生起させる大当り状態の種類を複数種類のうちから決定する当り遊技状態決定手段としての機能をメイン制御CPU60aが備えている。また、メイン制御CPU60aは、始動入賞口29a,33aへの入賞(始動条件の成立)を契機として、メイン制御ROM60bが記憶する複数の変動パターンの中から1つの変動パターンを決定する変動パターン決定手段としての機能を備えている。また、メイン制御CPU60aは、大当り状態を生起させる確率(当り判定手段による特図当り判定が当りの判定結果となる確率)が通常よりも高確率となる確変状態を生起させる確変生起手段としての機能を備えている。更に、メイン制御CPU60aは、大当り状態を生起させる場合(特図当り判定が当りの判定結果となった場合)に、第2始動入賞口33aへのパチンコ球の入賞が容易な変短状態(入賞容易状態、入賞確率が向上する入賞率向上状態)を生起させる入賞容易状態生起手段としても機能している。
次に、メイン制御基板60のメイン制御CPU60aが制御プログラムに基づき実行する特図入力処理および特図開始処理について具体的に説明する。
(特図入力処理について)
特図入力処理では、図4に示すように、第1始動入賞口29aにパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する(ステップA11)。すなわち、ステップA11においてメイン制御CPU60aは、第1始動入賞口29aに対応する第1始動入賞検出センサ36がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そしてステップA11の判定結果が否定の場合には、ステップA15に移行する。ステップA11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている第1特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA12)。ステップA12の判定結果が否定(すなわち第1特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、ステップA15に移行する。
ステップA12の判定結果が肯定(第1特図始動保留情報の保留数<4)の場合には、第1特図始動保留情報の保留数を1加算し、メイン制御RAM60cが記憶する第1特図始動保留情報の保留数を書き換える(ステップA13)。続いて、メイン制御RAM60cから入賞情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値、変動パターン振分用乱数の値等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが読み出して、当該入賞情報(乱数の値)を第1入賞時始動保留情報として保留数に対応付けたメイン制御RAM60cにおける第1始動保留領域の第1〜第4領域に設定する(ステップA14)。これにより、ステップA15に移行する。
また、ステップA15では、第2始動入賞口33aにパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する。すなわち、ステップA15においてメイン制御CPU60aは、第2始動入賞口33aに対応する第2始動入賞検出センサ37がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そしてステップA15の判定結果が否定の場合には、特図入力処理を終了する。ステップA15の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている第2特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA16)。ステップA16の判定結果が否定(すなわち第2特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、特図入力処理を終了する。
ステップA16の判定結果が肯定(第2特図始動保留情報の保留数<4)の場合には、第2特図始動保留情報の保留数を1加算し、メイン制御RAM60cが記憶する第2特図始動保留情報の保留数を書き換える(ステップA17)。続いて、メイン制御RAM60cから入賞情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値、変動パターン振分用乱数の値等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが読み出して、当該入賞情報(乱数の値)を第2入賞時始動保留情報として保留数に対応付けたメイン制御RAM60cの第2始動保留領域の第1〜第4領域に設定し(ステップA18)、特図入力処理を終了する。
(特図開始処理について)
次に、特図開始処理について図5に基づき説明する。メイン制御CPU60aは、特図開始処理を所定の周期(実施例では4ms)毎に実行している。特図開始処理では、メイン制御CPU60aは、特図表示器61A,61Bおよび図柄表示装置17において特図1または特図2が変動表示中であるか、または大当り状態中であるか否かを判定する(ステップB11)。そして、ステップB11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。一方、ステップB11の判定結果が否定の場合には、第2特図始動保留情報の保留数を読み出し(ステップB12)、第2特図始動保留情報の保留数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップB13)。ステップB13の判定結果が否定の場合には(第2特図始動保留情報の保留数=0の場合には)、メイン制御CPU60aは、ステップB16の処理に移行する。またメイン制御CPU60aは、ステップB13の判定結果が肯定の場合には(第2特図始動保留情報の保留数>0)の場合には、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される特図変動処理フラグに第2特図変動演出を実行することを示す値「1」を設定する。次いで、メイン制御CPU60aが第2特図始動保留情報の保留数を1減算して(ステップB14)、保留数に対応付けられたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶されている当該第2特図始動保留情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値および変動パターン振分用乱数の値等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが取得する(ステップB15)。
ここで、メイン制御CPU60aは、最も早く記憶した第2特図始動保留情報が記憶される第1特図記憶領域から第2特図始動保留情報(乱数)を取得する。そして、メイン制御CPU60aは、第2特図始動保留情報に関連付けられた乱数を取得した後、2番目に早く記憶した第2特図始動保留情報が記憶されている第2特図記憶領域の第2特図始動保留情報(乱数)を、前記第1特図記憶領域に記憶させる。同様に、メイン制御CPU60aは、3番目に早く記憶した第2特図始動保留情報が記憶されている第3特図記憶領域の第2特図始動保留情報(乱数)を前記第2特図記憶領域に記憶させ、4番目に早く記憶した(すなわち最も新しい)第2特図始動保留情報が記憶されている第4特図記憶領域の第2特図始動保留情報(乱数)を前記第3特図記憶領域に記憶させる。すなわち、第2特図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶された順序でメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、減算後の第2特図始動保留情報の保留数に対応するように第2特図保留表示部62Bの表示を変更させる。
前記ステップB15の処理により第2特図始動保留情報としての各種乱数が取得されると、図6(a)に示すように、メイン制御CPU60aは、取得した特図当り判定用乱数の値がメイン制御ROM60bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する大当り判定(当り判定)を行う(ステップB22)。そして、ステップB22における大当り判定の判定結果が肯定の場合には(大当りが発生する場合には)、大当りの変動であることを示す大当りフラグに「1」が設定される(ステップB23)。そして、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に基づき、第2特図表示器61Bに確定停止表示される大当り図柄となる最終停止図柄(特図2)を決定する(ステップB24)。ここで、特図決定用乱数の値は、特図2の大当り図柄が対応付けられていることから、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に対応付けられた特図2を決定することで大当り図柄を決定することになる。また、メイン制御CPU60aは、大当り図柄が確変状態を生起させる大当り図柄の場合には、確変状態を示す確変フラグを大当り状態の終了後に「1」に設定し、確変状態を生起させない大当り図柄の場合に確変フラグを「0」に設定する。また、大当り図柄が変短状態を生起させる大当り図柄の場合には、変短状態を示す変短フラグを大当り状態の終了後に「1」に設定し、変短状態を生起させない大当り図柄の場合に変短フラグを「0」に設定する。なお、変短フラグは、変短状態の終了条件が満たされると、変短フラグが「0」に設定される。大当り図柄(特図)が決定されると、メイン制御CPU60aは、変動パターン振分用乱数の値に基づいて当り用の変動パターンの中から1つの変動パターンを決定する(ステップB25)。
一方、ステップB22の大当り判定の判定結果が否定の場合には(大当りでない場合には)、メイン制御CPU60aは、リーチ演出を実行させるか否かを判定する演出実行判定(リーチ判定)を行う(ステップB27)。実施例では、メイン制御CPU60aは、ステップB15の処理時においてメイン制御RAM60cから取得した演出実行判定用乱数の値が、演出実行判定値と一致するか否かにより当選判定を行う。そして、ステップB27の判定結果が肯定の場合には(リーチ演出を行う場合には)、メイン制御CPU60aは、第2特図表示器61Bにて確定停止表示される外れ図柄を最終停止図柄(特図2)として決定する(ステップB28)。次に、メイン制御CPU60aは、変動パターン振分用乱数の値に基づいてリーチ外れ変動パターンの中から1つの変動パターンを決定する(ステップB29)。
また、ステップB27での演出実行判定の判定結果が否定の場合には(リーチ演出を行わない場合には)、メイン制御CPU60aは、第2特図表示器61Bにて確定停止表示される外れ図柄を最終停止図柄(特図2)として決定する(ステップB30)。次に、メイン制御CPU60aは、通常外れ変動パターンを変動パターンとして決定する(ステップB31)。
ここで、ステップB25,B29,B31において変動パターンおよび最終停止図柄(特図2)を決定したメイン制御CPU60aは、統括制御基板65に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する(ステップB26)。具体的には、メイン制御CPU60aは、変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する変動パターン指定コマンドを出力し、更に変動パターンで特定された変動時間の計測を開始する。これと同時に、メイン制御CPU60aは、第2特図変動表示を開始させるように第2特図表示器61Bを制御する。また、メイン制御CPU60aは、最終停止図柄となる特図2を指示するための特図2指定コマンドを出力する。そして、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。その後、特図開始処理とは別の処理で、メイン制御CPU60aは、前記指定した変動パターンに定められている変動時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第2特図表示器61Bの表示内容を制御する。また、メイン制御CPU60aは、前記指定した変動パターンに定められている変動時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。また、変短状態の終了条件を満たした場合には、変短終了コマンドを出力する。
一方、ステップB13の判定結果が否定の場合(第2特図始動保留情報の保留数=0の場合)には、第1特図始動保留情報の保留数を読み出し(ステップB16)、第1特図始動保留情報の保留数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップB17)。メイン制御CPU60aは、ステップB17の判定結果が肯定の場合には(第1特図始動保留情報の保留数>0)の場合には、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される特図変動処理フラグに第1特図変動演出を実行することを示す値「0」を設定する。次いで、メイン制御CPU60aが第1特図始動保留情報の保留数を1減算して(ステップB18)、当該第1特図始動保留情報に対応付けられたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶されている特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値および変動パターン振分用乱数の値をメイン制御CPU60aが取得して(ステップB19)、次いで当り判定処理を実行する。すなわち、実施例のパチンコ機10では、第2始動入賞口33aへの入賞を契機として取得される第2特図始動保留情報がメイン制御RAM60cに記憶されている場合には、第1始動入賞口29aへの入賞を契機として取得される第1特図始動保留情報がメイン制御RAM60cに記憶されていたとしても、該第2特図始動保留情報に基づく図柄変動演出が優先的に実行されるようになっている。なお、特図始動保留情報に基づく図柄変動演出を実行するに際しては、メイン制御RAM60cに特図始動保留情報が記憶された順で該特図始動保留情報に基づく図柄変動演出を実行するようにしてもよい。すなわち、パチンコ球が入賞した始動入賞口の種類(第1始動入賞口29aおよび第2始動入賞口33a)に関係なく、始動入賞口29a,33aへの入賞を契機として取得される特図始動保留情報がメイン制御RAM60cに記憶された順で、該特図始動保留情報に基づく図柄変動演出が実行されるものであってもよい。
ここで、メイン制御CPU60aは、最も早く記憶した第1特図始動保留情報が記憶される第1特図記憶領域から第1特図始動保留情報(乱数)を取得する。そして、メイン制御CPU60aは、第1特図始動保留情報に関連付けられた乱数を取得した後、2番目に早く記憶した第1特図始動保留情報が記憶されている第2特図記憶領域の第1特図始動保留情報(乱数)を、前記第1特図記憶領域に記憶させる。同様に、メイン制御CPU60aは、3番目に早く記憶した第1特図始動保留情報が記憶されている第3特図記憶領域の第1特図始動保留情報(乱数)を前記第2特図記憶領域に記憶させ、4番目に早く記憶した(すなわち最も新しい)第1特図始動保留情報が記憶されている第4特図記憶領域の第1特図始動保留情報(乱数)を前記第3特図記憶領域に記憶させる。すなわち、第1特図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶された順序でメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、減算後の第1特図始動保留情報の保留数に対応するように第1特図保留表示部62Aの表示を変更させる。
前記ステップB19の処理により各種乱数が取得されると、図6(b)に示すように、メイン制御CPU60aは、取得した特図当り判定用乱数の値がメイン制御ROM60bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する大当り判定(当り抽選)を行う(ステップB32)。そして、ステップB32における大当り判定の判定結果が肯定の場合には(大当りが発生する場合には)、大当りの変動であることを示す大当りフラグに「1」が設定される(ステップB33)。そして、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に基づき、第1特図表示器61Aに確定停止表示される大当り図柄となる最終停止図柄(特図1)を決定する(ステップB34)。ここで、特図決定用乱数の値は、特図1毎に大当り図柄が対応付けられていることから、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に対応付けられた特図1を決定することで大当り図柄を決定することになる。また、メイン制御CPU60aは、決定した大当り図柄に応じて該大当り図柄により特定される大当り状態後の遊技状態を示す確変フラグおよび変短フラグを大当り状態後に設定する。なお、前述したように本実施例のパチンコ機10では、一部の大当り図柄が確変状態および変短状態を生起させるものとして設定されているため、確変フラグおよび変短フラグは何れも大当り状態の終了後に「1」に設定される。大当り図柄(特図1)が決定されると、メイン制御CPU60aは、変動パターン振分用乱数の値に基づいて当り用の変動パターンの中から1つの変動パターンを決定する(ステップB35)。
一方、ステップB32の大当り判定の判定結果が否定の場合には(大当りでない場合には)、メイン制御CPU60aは、リーチ演出を実行させるか否かを判定する演出実行判定(リーチ判定)を行う(ステップB37)。実施例では、メイン制御CPU60aは、ステップB19の処理時においてメイン制御RAM60cから取得した演出実行判定用乱数の値が、演出実行判定値と一致するか否かにより当選判定を行う。そして、ステップB37の判定結果が肯定の場合には(リーチ演出を行う場合には)、メイン制御CPU60aは、第1特図表示器61Aにて確定停止表示される外れ図柄を最終停止図柄(特図1)として決定する(ステップB38)。次に、メイン制御CPU60aは、変動パターン振分用乱数の値に基づいてリーチ外れ変動パターンの中から1つの変動パターンを決定する(ステップB39)。
また、ステップB37での演出実行判定の判定結果が否定の場合には(リーチ演出を行わない場合には)、メイン制御CPU60aは、第1特図表示器61Aにて確定停止表示される外れ図柄を最終停止図柄(特図1)として決定する(ステップB40)。次に、メイン制御CPU60aは、通常外れ変動パターンを変動パターンとして決定する(ステップB41)。
ここで、ステップB35,B39,B41において変動パターンおよび最終停止図柄(特図1)を決定したメイン制御CPU60aは、統括制御基板65に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する(ステップB36)。具体的には、メイン制御CPU60aは、変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する変動パターン指定コマンドを出力すると共に、変動パターンで特定された変動時間の計測を開始する。これと同時に、メイン制御CPU60aは、第1特図変動表示を開始させるように第1特図表示器61Aを制御する。また、メイン制御CPU60aは、最終停止図柄となる特図1を指示するための特図1指定コマンドを出力する。そして、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。その後、特図開始処理とは別の処理で、メイン制御CPU60aは、前記指定した変動パターンに定められている変動時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第1特図表示器61Aの表示内容を制御する。また、メイン制御CPU60aは、前記指定した変動パターンに定められている変動時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。また、変短状態の終了条件を満たした場合には、変短終了コマンドを出力する。
一方、ステップB17の判定結果が否定の場合(第1特図始動保留情報の保留数=0の場合)には、メイン制御CPU60aは、デモ演出の実行を開始させるデモンストレーション指定コマンドを既に出力したか否かを判定し(ステップB20)、判定結果が否定の場合には、デモンストレーション指定コマンドを出力して特図開始処理を終了する(ステップB21)。また、ステップB20の判定結果が肯定の場合には(デモンストレーション指定コマンドを既に出力していた場合には)、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。
(演出制御用の制御基板65,70,75,76について)
前記統括制御基板65には、統括制御CPU(統括制御手段)65aが備えられている。該統括制御CPU65aには、図3に示す如く、統括制御ROM65bおよび統括制御RAM65cが接続されている。統括制御CPU65aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を統括制御RAM65cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。また、統括制御ROM65bには、表示制御基板70、ランプ制御基板75および音制御基板76を統括的に制御するための統括制御プログラムが記憶されている。統括制御CPU65aは、各種制御コマンドを入力すると、当該統括制御プログラムに基づき各種制御を実行する。
表示制御基板70、ランプ制御基板75および音制御基板76は、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)からの制御信号(例えば変動パターン指定コマンド)に基づいて統括制御基板65(統括制御CPU65a)が決定した演出内容(演出の種類)を、当該統括制御基板65(統括制御CPU65a)からの制御信号(例えば演出パターン指定コマンド)に応じて特定し、特定した演出内容(演出の種類)の演出(表示演出、発光演出または音声演出)を対応する演出手段としての図柄表示装置17、ランプ装置18またはスピーカ19に実行させるように制御する。
表示制御基板70には、表示制御CPU70aが備えられている。該表示制御CPU70aには、表示制御ROM70bおよび表示制御RAM70cが接続されている。また、表示制御基板70(表示制御CPU70a)には、図柄表示装置17が接続されている。表示制御ROM70bには、図柄表示装置17の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、表示制御ROM70bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。更に、表示制御RAM70cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
(演出の統括制御について)
次に、統括制御基板65で実行される処理について説明する。統括制御基板65の統括制御CPU65aは、メイン制御CPU60aから入力された変動パターン指定コマンドに基づいて、当該図柄変動演出での具体的な演出内容を決定する。統括制御ROM65bには、図柄変動演出での具体的な演出内容を特定するための演出パターンが複数種類記憶されており、統括制御CPU65aが複数種類のうち何れかの演出パターンを決定することで、図柄変動演出での具体的な演出内容が決定されるようになっている。そして、統括制御CPU65aは、決定した演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板75、音制御基板76等に出力するように構成されている。すなわち、統括制御CPU65aは、始動条件の成立を契機として(始動条件の成立を契機として決定された変動パターンに基づいて)図柄変動演出を図柄表示装置(表示手段)17の表示部17aに表示させる演出制御手段として機能する。
統括制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドが入力されると、該コマンドに対応する特図の停止図柄指定に応じて図柄表示装置17に最終停止表示させる各図柄列66a,66b,66cの飾図を決定する。すなわち、統括制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで指定された図柄が大当り図柄の場合には、大当り表示となる飾図の図柄組み合わせとなるよう各図柄列66a,66b,66cの飾図が決定される。また、統括制御CPU65aは、メイン制御CPU60aから出力される特図1指定コマンドおよび特図2指定コマンドに基づいて、確変フラグおよび変短フラグを設定するようになっている。具体的には、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで特定される特図1または特図2が、確変状態を生起させる大当り図柄に対応する場合に確変状態を示す確変フラグを「1」に設定し、確変状態を生起させない大当り図柄に対応する場合に確変フラグを「0」に設定する。また、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで特定される特図1または特図2が、変短状態を生起させる大当り図柄に対応する場合に変短状態を示す変短フラグを「1」に設定し、変短状態を生起させない大当り図柄に対応する場合に変短フラグを「0」に設定する。
そして、前記演出パターンで特定される各図柄列66a,66b,66cの飾図の停止タイミングにおいて、各列の飾図指定コマンドを図柄表示装置17やランプ制御基板75、音制御基板76等に出力する。具体的には、統括制御CPU65aは、変動パターン指定コマンドが入力されると同時にタイマ手段(図示せず)により時間の計測を開始し、左図柄列66aの飾図の停止タイミングにおいて左飾図指定コマンドを出力し、右図柄列66cの飾図の停止タイミングにおいて右飾図指定コマンドを出力し、中図柄列66bの飾図の停止タイミングにおいて中飾図指定コマンドを出力する。
また、前記統括制御CPU65aは、特図指定コマンドで指定された停止図柄が、外れ図柄の場合、外れを認識可能な図柄組み合わせを決定する。また、統括制御CPU65aは、リーチ外れ変動パターンが指示されている場合、リーチ形成図柄を含む外れを認識可能な図柄組み合わせを決定する。一方、統括制御CPU65aは、非リーチ外れ変動パターンが指示されている場合、リーチ形成図柄を含まない外れを認識可能な図柄組み合わせを決定する。また、統括制御CPU65aは、全図柄停止コマンドを入力すると、該コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板75、音制御基板76等に出力する。
統括制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの変動パターン指定コマンドを入力したことを契機として判定用乱数を取得するよう設定されている。ここで、統括制御CPU65aが取得する判定用乱数としては、演出パターンの決定に用いる演出パターン振分用乱数が設定されている。そして、統括制御CPU65aが演出パターン振分用乱数の値を所定の周期(実施例では6ms)で更新し、更新後の値を統括制御RAM65cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えることにより、メイン制御CPU60aからの変動パターン指定コマンドを統括制御CPU65aが入力したタイミングに応じた判定用乱数が取得されるようになっている。演出パターン振分用乱数は、図柄変動演出の具体的な演出パターンの決定に用いる判定用乱数であって、複数種類の演出パターン振分用乱数(実施例では、「0」から「99」までの各整数に対応する合計100個の各値)が前記所定の周期(6ms)で更新される。
統括制御CPU65aが決定可能な演出パターンは、前述した変動パターン毎に分類されている。例えば、第1の当り特殊リーチ変動パターンPaDに対応する変動パターン指定コマンドを統括制御CPU65aが入力した場合には、第1の当り特殊リーチ変動パターンPaDに対応する演出パターン振分用テーブル(図12(a)参照)を参照し、当該変動パターン指定コマンドの入力を契機として取得された演出パターン振分用乱数に対応する演出パターン振分判定値が割り振られた演出パターンを複数種類の演出パターンEP1〜EP7のうちから決定するよう構成されている。また、第1の外れ特殊リーチ変動パターンPhDに対応する変動パターン指定コマンドを統括制御CPU65aが入力した場合には、第1の外れ特殊リーチ変動パターンPhDに対応する演出パターン振分用テーブル(図12(b)参照)を参照し、当該変動パターン指定コマンドの入力を契機として取得された演出パターン振分用乱数に対応する演出パターン振分判定値が割り振られた演出パターンを複数種類の演出パターンEP8〜EP9のうちから決定するよう構成されている。同様に、第2の当り特殊リーチ変動パターンPaE、第2の外れ特殊リーチ変動パターンPhE、第3の当り特殊リーチ変動パターンPaF、第3の外れ特殊リーチ変動パターンPhFに対応する各変動パターン指定コマンドを統括制御CPU65aが入力した場合に、当該コマンドにより特定される変動パターンに対応する演出パターン振分用テーブル(図13〜図14参照)を参照して、取得された演出パターン振分用乱数に対応する演出パターン振分判定値が割り振られた演出パターンを複数種類のうちから決定するよう構成されている。
(事前演出について)
ここで、統括制御CPU65aが図柄表示装置17に表示させる事前演出について具体的に説明する。事前演出は、特殊リーチ演出を実行する図柄変動演出における発展演出期間の開始前に実行される。この事前演出では、図9に示すように、前記第1キャラクタ81(第1の表示対象)としての「亀」が前面に描かれた表示面体80と、前記第2キャラクタ82(第2の表示対象)としての「ゴリラ」が前面に描かれた表示面体80とが交互に並ぶよう直列配置された表示面体80群を、背景の奥右側から手前左側(図9において表示部17aを示す範囲内に矢印で示す方向であって各表示面体80の直列方向)へ向けて直進させ、各表示面体80が1枚ずつ表示部17aの左下へ過ぎ去る様子を示す動的表示が行われる(図9(a)および図9(b)における上から1つ目の表示内容を参照)。ここで、事前演出では、表示面体80群の流れに沿って表示部17aの左下へ過ぎ去るはずの所定の表示面体80が進行方向を表示部17aの中央へ向かうように変更して表示部17a全体に拡大表示される場合があり(図9(a)および図9(b)における上から2つ目の表示内容を参照)、この場合には、拡大表示された第1キャラクタ81または第2キャラクタ82に対応付けられているボタン絵柄(単位表示)85,86を新たに表示して(発生させて)、この発生させたボタン絵柄85,86を、最初のボタン絵柄85,86の発生に応じて表示部17aの右上隅部に発生させた1つの表示領域(図9(a)および図9(b)における上から3つ目の表示内容を参照)に貯留(ストック)表示するようになっている。なお、以下の説明では、事前演出において発生させたボタン絵柄85,86を貯留表示する表示領域(特定表示)を「ボタンストック表示84」と称することがある。
そして、事前演出は、前記表示面体80群が直進移動する演出の過程で発生するボタン絵柄85,86の個数が、発展演出期間において期待演出が何回実行され得るかの目安となる基準数を示すように設定されている。ここで、基準数は、事前演出終了後の発展演出期間に実行され得る期待演出の最大回数であり、この基準数を超える回数の期待演出が発展演出期間に実行されることはなく、また、基準数と同じ実行回数に至る前の期待演出が当りの演出結果となる場合を除き、当該基準数と同じ回数の期待演出が発展演出期間に必ず実行されるようになっている。ここで、事前演出は、ボタン絵柄85,86を基準数に応じた個数分だけ発生させて(表示して)、当該個数分のボタン絵柄85,86を表示するボタンストック表示84を導出する演出となっている。そして、事前演出における1個のボタン絵柄85,86の発生(ボタンストック表示84における1個のボタン絵柄85,86の表示)が、発展演出期間における1回の期待演出の実行を示唆または報知するようになっている。すなわち、事前演出の結果として導出されるボタンストック表示84に表示されるボタン絵柄85,86の個数(事前演出でのボタン絵柄85,86の発生回数)によって、事前演出の終了後の発展演出期間において期待演出が何回実行されるかの目安となる基準数が示されるようになっている。
事前演出は、前記表示面体80群が直進移動する演出の過程で発生するボタン絵柄85,86の個数が多いほど、当りを認識できる飾図の組み合わせが特殊リーチ演出の結果として停止表示される可能性が高まる(大当り状態が生起される期待度が高まる)ように演出内容が設定されている。図11に示すように、発展演出期間において期待演出が1回のみ実行される特殊リーチ演出では、事前演出において発生したボタン絵柄85,86の数が1個の場合よりも2個の場合の方が大当り状態が生起される期待度が高く、またボタン絵柄85,86の数が2個の場合よりも3個の場合の方が大当り状態が生起される期待度が高くなっている。同様に、発展演出期間において期待演出が2回実行される特殊リーチ演出では、事前演出において発生したボタン絵柄85,86の数が2個の場合よりも3個の場合の方が大当り状態が生起される期待度が高くなっている。なお、特殊リーチ演出の発展演出期間に実行される期待演出の数は、メイン制御CPU60aが決定する変動パターンに対応しており、各変動パターンに割り振られる判定値の数の相違により、期待演出の実行回数が多いほど大当り状態が生起される期待度が高まるようになっている。
実施例では、ボタン絵柄85,86として複数種類が設定されている。具体的には、第1操作部45の外観を表すボタン絵柄(以下、「弱ボタン絵柄」と称することがある)85と、第2操作部46の外観を表すボタン絵柄(以下、「強ボタン絵柄」と称することがある)86とがあり、第1キャラクタ81(「亀」)を前面に描いた表示面体80が表示部17a全体に拡大表示される場合には弱ボタン絵柄85が発生し、第2キャラクタ82(「ゴリラ」)を前面に描いた表示面体80が表示部17a全体に拡大表示される場合には強ボタン絵柄86が発生するよう事前演出の演出内容が定められている。そして、事前演出において何れの種類のボタン絵柄85,86が発生するか(ボタンストック表示84に表示されるか)によって、発展演出期間において実行される期待演出(後述する第1期待演出および第2期待演出の何れか)の表示内容を変化させる操作の対象となる操作部45,46が何れであるかが示唆または報知されるようになっている。言い換えれば、事前演出において何れの種類のボタン絵柄85,86が発生するか(第1キャラクタ81および第2キャラクタ82の何れが表示部17a全体に拡大表示されるか)によって、発展演出期間において実行される期待演出の種類が示唆または報知されるようになっている。すなわち、統括制御CPU65aは、特殊リーチ演出の発展演出期間に実行される期待演出の演出内容を示唆または報知可能な態様で事前演出を図柄表示装置17に表示させ、特殊リーチ演出の種類に分類されるリーチ演出が実行される場合であっても事前演出の演出内容に応じて大当り状態が生起される期待度を異ならせるよう構成されている。なお、後述する第1期待演出は第1操作部45を用いるボタン演出であることから第1操作部45の外観を表す弱ボタン絵柄85と対応付けられており、後述する第2期待演出は第2操作部46を用いるボタン演出であることから第2操作部46の外観を表す強ボタン絵柄86と対応付けられている。
ボタンストック表示84は、事前演出において表示面体80に描かれた第1キャラクタ81が拡大表示された表示回数と、表示面体80に描かれた第2キャラクタ82が拡大表示された表示回数とに応じて、発展演出期間において期待演出が何回実行され得るかの目安となる基準数を示す態様で導出されるよう設定されている。言い換えれば、ボタンストック表示84は、事前演出において表示面体80に描かれた第1キャラクタ81が拡大表示される毎に発生する弱ボタン絵柄85の個数と、表示面体80に描かれた第2キャラクタ82が拡大表示される毎に発生する強ボタン絵柄86の個数とに応じた基準数を示す態様で導出されるよう設定されている。すなわち、ボタンストック表示84は、事前演出において発生した弱ボタン絵柄85および強ボタン絵柄86の総発生数(総表示数)により基準数を示すものとなっている。ここで、ボタンストック表示84は、ボタン絵柄85,86を事前演出で発生させた順序に従って左から順に表示させるように設定され、最も左側に表示されるボタン絵柄85,86の種類が次に実行され得る期待演出の種類に対応するようになっている。そして、発展演出期間において期待演出が実行開始される毎に、ボタンストック表示84で最も左側に表示されているボタン絵柄85,86を消去するように設定されている。このため、ボタンストック表示84に表示されるボタン絵柄85,86の個数により、期待演出があと何回実行され得るか(残り実行回数)が示唆または報知されるようになっている。
(期待演出について)
次に、統括制御CPU65aが図柄表示装置17に表示させる期待演出について具体的に説明する。実施例において統括制御CPU65aは、特殊リーチ演出において1回または複数回の期待演出を実行制御して、最終回目の期待演出の演出内容によって大当り状態が生起されるか否かを示唆または報知するように構成されている。すなわち、特殊リーチ演出において実行される期待演出が大当り状態が生起されないことを示唆または報知する演出結果で終了したとしても、引き続き次の期待演出が実行されれば、その期待演出の演出結果によって大当り状態が生起されるか否かが新たに示唆または報知されることになり、遊技者を特殊リーチ演出の最後まで惹き付けることができるようになっている。ここで、特殊リーチ演出は、前述した複数種類の特殊リーチ変動パターンPhD,PhE,PhF,PaD,PaE,PaFに対する判定値の割り振りによって、期待演出の実行回数が多くなる程、その最終回目の期待演出が大当り状態が生起されることを示唆または報知する演出結果で終了され易くなるように設定されている。すなわち、実施例のパチンコ機10は、図柄変動演出の発展演出期間での期待演出の実行回数に応じて大当り状態が生起される期待度を示すように構成されている。
また、実施例では、期待演出が複数種類設定されており、実行される期待演出が何れの種類であるかに応じて大当り状態が生起される期待度が異なるように設定されている。具体的に、実施例のパチンコ機10は、期待演出として、図柄表示装置17に動的表示される第1キャラクタ81(図10(a)に示す「亀」)の動作態様によって大当り状態が生起されるか否かを示唆する第1期待演出と、図柄表示装置17に動的表示される第2キャラクタ82(図10(b)に示す「ゴリラ」)の動作態様によって大当り状態が生起されるか否かを示唆する第2期待演出とを実行可能に構成され、第1期待演出が実行される場合よりも第2期待演出が実行される場合の方が大当り状態が生起される期待度が高くなるよう設定されている。なお、実施例では、特殊リーチ演出の発展演出期間において期待演出を複数回実行する場合に、第2期待演出より後に第1期待演出が実行されることがないように設定されている。
すなわち、前述した事前演出において第1キャラクタ81(第1キャラクタ81を前面に描いた表示面体80)が表示部17a全体に表示されたことに応じて第1操作部45の外観を表す弱ボタン絵柄85が発生してボタンストック表示84に表示された後、当該弱ボタン絵柄85が発展演出期間においてボタンストック表示84から消去されるタイミングで、第1キャラクタ81を表示する第1期待演出が実行開始される。また、前述した事前演出において第2キャラクタ82(第2キャラクタ82を前面に描いた表示面体80)が表示部17a全体に表示されたことに応じて第2操作部46の外観を表す強ボタン絵柄86が発生してボタンストック表示84に表示された後、当該強ボタン絵柄86が発展演出期間においてボタンストック表示84から消去されるタイミングで、第2キャラクタ82を表示する第2期待演出が実行開始される。このように、事前演出において第2キャラクタ82が表示された場合には、該事前演出において第1キャラクタ81が表示された場合よりも大当り状態が生起される期待度が高い第2期待演出が発展演出期間に実行されるようになっている。
ここで、第1キャラクタ81(「亀」)は、前述したキャラ1リーチ演出(すなわち、特殊リーチ演出とは別の演出)での表示対象となっており、第2キャラクタ82(ゴリラ)は、前述したキャラ2リーチ演出(すなわち、特殊リーチ演出とは別の演出)での表示対象となっている。そして、キャラ1リーチ演出およびキャラ2リーチ演出の相互関係では、キャラ1リーチ演出が実行された場合よりもキャラ2リーチ演出が実行された場合の方が大当り状態が生起される期待度が高くなっている。すなわち、第1期待演出は、第1キャラクタ81を表示する点でキャラ1リーチ演出と共通しており、第2キャラクタ82を表示する第2期待演出との関係において実行された場合の大当り状態が生起される期待度が低い点でも、当該期待度がキャラ2リーチ演出よりも低いキャラ1リーチ演出と共通している。また、第2期待演出は、第2キャラクタ82を表示する点でキャラ2リーチ演出と共通しており、第1キャラクタ81を表示する第1期待演出との関係において実行された場合の大当り状態が生起される期待度が高い点でも、当該期待度がキャラ1リーチ演出よりも高いキャラ2リーチ演出と共通している。
第1期待演出は、所定の第1特殊背景(図示省略)を表示したもとで、第1キャラクタ81が敵キャラクタと対戦する様子を動的表示する(図10(a)参照)と共に、統括制御CPU65aが設定する第1操作有効期間T1に合わせて第1押下指示表示87(図10(a)における上から2つ目の表示内容を参照)を表示することで第1操作部45の押下操作の実行を遊技者に促し、かつ、この第1押下指示表示87の表示期間(第1操作有効期間T1)に遊技者が第1操作部45を操作することに応じて、第1キャラクタ81が勝利したことまたは敗北したことを示す結果表示(図10(c)および図10(d)の表示内容を参照)を導出する演出内容が設定されている。
より具体的に、第1期待演出は、図10(a)に示すように、演出開始段階において第1キャラクタ81(亀)を表示部17aの略中央に大きく表示し、第1キャラクタ81に対応する期待演出(すなわち第1期待演出)が開始されたことを周知させるよう設定されている。なお、第1期待演出では、事前演出により導出されたボタンストック表示の1個の弱ボタン絵柄85を当該第1期待演出の開始時点で消去することで、ボタンストック表示84が示す基準数を期待演出の実行毎に減少させると共に、ボタンストック表示自体は継続表示する(ボタンストック表示84のボタン絵柄85,86がゼロとなる場合にも継続表示する)ようになっている。また、第1期待演出は、演出開始段階において大きく表示した第1キャラクタ81を適宜縮小しつつ敵キャラクタ(図示省略)を表示して、第1キャラクタ81が敵キャラクタと対峙する様子を、第1期待演出の開始から2000msを経過する時点まで動的表示し、続けて、敵キャラクタと対戦する様子を動的表示するように設定されている。ここで、統括制御CPU65aは、図7(e)に一例を示すように、第1期待演出の開始から2000msを経過した時点から8000msを経過した時点までの6000msの期間を、第1操作有効期間T1として設定すると共に、この第1操作有効期間T1に対応して第1押下指示表示87(図10(a)参照)を継続表示させるように構成されている。なお、第1期待演出は、第1操作有効期間T1に行う演出内容として、第1キャラクタ81が敵キャラクタへ向けてパンチを連打する動的表示(図10(a)における上から2つ目の表示内容を参照)が設定されている。
ここで、統括制御CPU65aは、第1操作有効期間T1における第1操作部45の押下に対応する操作信号の入力回数を計数して統括制御RAM65cに記憶するように構成されている。そして、第1期待演出は、第1操作部45を押下することに応じた操作信号が第1操作有効期間T1に10回以上入力されるか否か(第1操作有効期間T1に第1操作部45が10回以上押下されるか否か)によって、第1操作有効期間T1の終了後の期間に行う結果表示の内容が異なるように設定されている。このため、第1押下指示表示87では、図10(a)に示すように、第1操作部45を示す表示画像と、第1操作部45を押下する方向を示す矢印とに加えて、「連打!」という文字表示を行うようにしてある。そして、第1期待演出は、第1押下指示表示87の表示期間(第1操作有効期間T1)に第1操作部45が10回以上押下された場合に、第1キャラクタ81が勝利したことを示す結果表示としての「勝利!」の文字表示(図10(c)の表示内容を参照)または敗北したことを示す結果表示としての「敗北...」の文字表示(図10(d)参照)を導出するよう設定されている。なお、実施例では、第1操作有効期間T1に第1操作部45が押下された回数が10回未満の場合に、第1操作有効期間T1以降の期間には第1特殊背景およびボタンストック表示だけを表示するようになっている。
また、第2期待演出は、所定の第2特殊背景(図示省略)を表示したもとで、第2キャラクタ82が敵キャラクタと対戦する様子を動的表示する(図10(b)参照)と共に、統括制御CPU65aが設定する第2操作有効期間T1に合わせて第2押下指示表示88(図10(b)における上から2つ目の表示内容を参照)を表示することで第2操作部46の押下操作の実行を遊技者に促し、かつ、この第2押下指示表示88の表示期間(第1操作有効期間T1)に遊技者が第2操作部46を操作することに応じて、第2キャラクタ82が勝利したことまたは敗北したことを示す結果表示(図10(c)および図10(d)を参照)を導出する演出内容が設定されている。
より具体的に、第2期待演出は、図10(b)に示すように、演出開始段階において第2キャラクタ82(ゴリラ)を表示部17aの略中央に大きく表示し、第2キャラクタ82に対応する期待演出(すなわち第2期待演出)が開始されたことを周知させるよう設定されている。なお、第2期待演出では、事前演出により導出されたボタンストック表示の1個の強ボタン絵柄86を当該第2期待演出の開始時点で消去することで、ボタンストック表示84が示す基準数を期待演出の実行毎に減少させると共に、ボタンストック表示自体は継続表示する(ボタンストック表示84のボタン絵柄85,86がゼロとなる場合にも継続表示する)ようになっている。また、第2期待演出は、演出開始段階において大きく表示した第2キャラクタ82を適宜縮小しつつ敵キャラクタ(図示省略)を表示して、第2キャラクタ82が敵キャラクタと対峙する様子を、第2期待演出の開始から2000msを経過する時点まで動的表示し、続けて、敵キャラクタと対戦する様子を動的表示するように設定されている。ここで、統括制御CPU65aは、図7(e)に一例を示すように、第1期待演出の開始から5000msを経過した時点から8000msを経過した時点までの3000msの期間を、第2操作有効期間T2として設定すると共に、この第2操作有効期間T2に対応して第2押下指示表示88(図10(b)参照)を継続表示させるよう構成されている。なお、第2期待演出は、第2操作有効期間T2に行う演出内容として、第2キャラクタ82が敵キャラクタへ向けて1回の強烈なパンチを繰り出す動的表示(図10(b)における上から2つ目の表示内容を参照)が設定されている。
ここで、統括制御CPU65aは、第2操作有効期間T2における第2操作部46の押下に対応する操作信号の入力の有無を統括制御RAM65cに記憶する(例えば、第2操作部46の押下に対応する操作信号が1回以上入力された場合に、操作フラグの設定値を「0」から「1」に変更する)ように構成されている。そして、第2期待演出は、第2操作部46を押下することに応じた操作信号が第2操作有効期間T2に入力されるか否か(第2操作有効期間T2に第2操作部46が1回以上押下されるか否か)によって、第2操作有効期間T2の終了後の期間に行う結果表示の内容が異なるように設定されている。このため、第2押下指示表示88では、図10(b)に示すように、第2操作部46を示す表示画像と、第2操作部46を押下する方向を示す矢印とに加えて、「押せ!!」という文字表示を行うようにしてある。そして、第2期待演出は、第2押下指示表示88の表示期間(第2操作有効期間T2)に第2操作部46が押下された場合に、第2キャラクタ82が勝利したことを示す結果表示としての「勝利!」の文字表示(図10(c)参照)または敗北したことを示す結果表示としての「敗北...」の文字表示(図10(d)参照)を導出するよう設定されている。なお、実施例では、第2操作有効期間T2に第2操作部46が一度も押下されなかった場合に、第2操作有効期間T2以降の期間には第2特殊背景およびボタンストック表示だけを表示するようになっている。
実施例では、特殊リーチ演出を実行する図柄変動演出に対応する演出パターンとして、合計で27種類の演出パターンEP1〜EP9,EP11〜EP28が設定されており、各演出パターンが6個の演出パターン振分用テーブル(図12、図13および図14参照)に割り振られている。ここで、複数種類の演出パターンEP1〜EP9,EP11〜EP28により特定される演出内容は、期待演出の実行回数、実行する期待演出の種類および実行順、ボタンストック表示84の表示内容、および最終的に当りを認識できる飾図の組み合わせが表示されるか否か、のうち何れかが、他の演出パターンに対して異なっている。
図12(a)に示すように、第1の当り特殊リーチ変動パターンPaDに対応する変動パターン指定コマンドを統括制御CPU65aが入力した場合に当該統括制御CPU65aが参照する演出パターン振分用テーブルは、発展演出期間において期待演出が1回実行され、その1回の期待演出の結果として、大当りを認識させる組み合わせの飾図が停止して図柄変動演出を終了する演出パターンEP1〜EP7が設定されている。この演出パターン振分用テーブルにおいて、発展演出期間の開始直前のボタンストック表示84に左から順に強ボタン絵柄86、強ボタン絵柄86、強ボタン絵柄86が表示される第1の演出パターンEP1に合計40個の判定値が割り振られ、発展演出期間の開始直前のボタンストック表示84に左から順に強ボタン絵柄86、強ボタン絵柄86が表示される第2の演出パターンEP2に合計25個の判定値が割り振られ、発展演出期間の開始直前のボタンストック表示84に1個の強ボタン絵柄86が表示される第3の演出パターンEP3に合計20個の判定値が割り振られ、発展演出期間の開始直前のボタンストック表示84に左から順に弱ボタン絵柄85、強ボタン絵柄86、強ボタン絵柄86が表示される第4の演出パターンEP4に合計7個の判定値が割り振られ、発展演出期間の開始直前のボタンストック表示84に左から順に弱ボタン絵柄85、弱ボタン絵柄85、強ボタン絵柄86が表示される第5の演出パターンEP5に合計4個の判定値が割り振られ、発展演出期間の開始直前のボタンストック表示84に左から順に弱ボタン絵柄85、強ボタン絵柄86が表示される第6の演出パターンEP6に合計3個の判定値が割り振られ、発展演出期間の開始直前のボタンストック表示84に1個の弱ボタン絵柄85が表示される第7の演出パターンEP7に合計1個の判定値が割り振られている。すなわち、メイン制御CPU60aが第1の当り特殊リーチ変動パターンPaDを決定した場合には、図12(a)に示す演出パターン振分用テーブルの各演出パターンEP1〜EP7における表示欄が上側に位置する演出パターンほど決定され易くなっている。
また、図12(b)に示すように、第1の外れ特殊リーチ変動パターンPhDに対応する変動パターン指定コマンドを統括制御CPU65aが入力した場合に当該統括制御CPU65aが参照する演出パターン振分用テーブルは、発展演出期間において期待演出が1回実行され、その1回の期待演出の結果として、外れを認識させる組み合わせの飾図が停止して図柄変動演出を終了する演出パターンEP8〜EP9が設定されている。この演出パターン振分用テーブルにおいて、発展演出期間の開始直前のボタンストック表示84に1個の弱ボタン絵柄85が表示される第8の演出パターンEP8に合計90個の判定値が割り振られ、発展演出期間の開始直前のボタンストック表示84に1個の強ボタン絵柄86が表示される第9の演出パターンEP9に合計10個の判定値が割り振られている。すなわち、メイン制御CPU60aが第1の外れ特殊リーチ変動パターンPhDを決定した場合には、図12(b)に示す演出パターン振分用テーブルの各演出パターンEP8〜EP9において表示欄が上側に位置する第8の演出パターンEP8の方が、第9の演出パターンEP9よりも決定され易くなっている。
このように、特殊リーチ演出の発展演出期間において期待演出が1回実行される演出内容を特定する演出パターンEP1〜EP9では、第1〜第3の演出パターンEP1,EP2,EP3に割り振られた判定値の数が第4〜第7の演出パターンEP4,EP5,EP6,EP7に割り振られた判定値の数より多く、また、第8の演出パターンEP8に割り振られた判定値の数が第9の演出パターンEP9に割り振られた判定値の数より多くなっている。すなわち、弱ボタン絵柄85がボタンストック表示84から消去されるタイミングで実行開始される第1期待演出よりも、強ボタン絵柄86がボタンストック表示84から消去されるタイミングで実行開始される第2期待演出の方が、大当り状態が生起されることを示唆または報知する演出結果となる期待度が高くなるように設定されている。また、第1の演出パターンEP1よりも第2の演出パターンEP2の方が割り振られた判定値が少なく、第2の演出パターンEP2よりも第3の演出パターンEP3の方が割り振られた判定値が少なくなっていると共に、第4および第5の演出パターンEP4,EP5よりも第6の演出パターンEP6の方が割り振られた判定値が少なく、第6の演出パターンEP6よりも第7の演出パターンEP7の方が割り振られた判定値が少なくなっている。すなわち、事前演出の結果としてボタンストック表示84に表示されたボタン絵柄85,86の個数(すなわち、基準数)が多い方が、少ない場合よりも大当り状態が生起されることを示唆または報知する演出結果となる期待度が高くなるように設定されている。更に、第1の演出パターンEP1よりも第4の演出パターンEP4の方が割り振られた判定値が少なく、第4の演出パターンEP4よりも第5の演出パターンEP5の方が割り振られた判定値が少なくなっていると共に、第2の演出パターンEP2よりも第6の演出パターンEP6の方が割り振られた判定値が少なく、第3の演出パターンEP3よりも第7の演出パターンEP7の方が割り振られた判定値が少なく、第8の演出パターンEP8よりも第9の演出パターンEP9の方が割り振られた判定値が少なくなっている。すなわち、事前演出の結果としてボタンストック表示84に表示されたボタン絵柄85,86において、強ボタン絵柄86の個数が多い方が、少ない場合よりも大当り状態が生起されることを示唆または報知する演出結果となる期待度が高くなるように設定されている。
図13(a)に示すように、第2の当り特殊リーチ変動パターンPaEに対応する変動パターン指定コマンドを統括制御CPU65aが入力した場合に当該統括制御CPU65aが参照する演出パターン振分用テーブルは、発展演出期間において期待演出が2回実行され、その2回目の期待演出の結果として、大当りを認識させる組み合わせの飾図が停止して図柄変動演出を終了する演出パターンEP11〜EP17が設定されている。この演出パターン振分用テーブルにおいて、合計30個の判定値が第11の演出パターンEP11に割り振られ、合計25個の判定値が第12の演出パターンEP12に割り振られ、合計20個の判定値が第13の演出パターンEP13に割り振られ、合計16個の判定値が第14の演出パターンEP14に割り振られ、合計4個の判定値が第15の演出パターンEP15に割り振られ、合計3個の判定値が第16の演出パターンEP16に割り振られ、合計2個の判定値が第17の演出パターンEP17に割り振られている。すなわち、メイン制御CPU60aが第2の当り特殊リーチ変動パターンPaEを決定した場合には、図13(a)に示す演出パターン振分用テーブルの各演出パターンEP11〜EP17における表示欄が上側に位置する演出パターンほど決定され易くなっている。
また、図13(b)に示すように、第2の外れ特殊リーチ変動パターンPhEに対応する変動パターン指定コマンドを統括制御CPU65aが入力した場合に当該統括制御CPU65aが参照する演出パターン振分用テーブルは、発展演出期間において期待演出が2回実行され、その2回目の期待演出の結果として、外れを認識させる組み合わせの飾図が停止して図柄変動演出を終了する演出パターンEP18〜EP20が設定されている。この演出パターン振分用テーブルにおいて、合計90個の判定値が第18の演出パターンEP18に割り振られ、合計9個の判定値が第19の演出パターンEP19に割り振られ、合計1個の判定値が第20の演出パターンEP20に割り振られている。すなわち、メイン制御CPU60aが第2の外れ特殊リーチ変動パターンPhEを決定した場合には、図13(b)に示す演出パターン振分用テーブルの各演出パターンEP18〜EP20における表示欄が上側に位置する演出パターンほど決定され易くなっている。
このように、特殊リーチ演出の発展演出期間において期待演出が2回実行される演出内容を特定する演出パターンEP11〜EP20では、前述した演出パターンEP1〜EP9の場合と同様に、弱ボタン絵柄85がボタンストック表示84から消去されるタイミングで実行開始される第1期待演出よりも、強ボタン絵柄86がボタンストック表示84から消去されるタイミングで実行開始される第2期待演出の方が、大当り状態が生起されることを示唆または報知する演出結果となる期待度が高くなるように設定されている。また、事前演出の結果としてボタンストック表示84に表示されたボタン絵柄85,86の個数(すなわち、基準数)が多い方が、少ない場合よりも大当り状態が生起されることを示唆または報知する演出結果となる期待度が高くなるように設定されている。更に、事前演出の結果としてボタンストック表示84に表示されたボタン絵柄85,86において、強ボタン絵柄86の個数が多い方が、少ない場合よりも大当り状態が生起されることを示唆または報知する演出結果となる期待度が高くなるように設定されている。
図14(a)に示すように、第3の当り特殊リーチ変動パターンPaFに対応する変動パターン指定コマンドを統括制御CPU65aが入力した場合に当該統括制御CPU65aが参照する演出パターン振分用テーブルは、発展演出期間において期待演出が3回実行され、その3回目の期待演出の結果として、大当りを認識させる組み合わせの飾図が停止して図柄変動演出を終了する演出パターンEP21〜EP24が設定されている。この演出パターン振分用テーブルにおいて、合計40個の判定値が第21の演出パターンEP21に割り振られ、合計25個の判定値が第22の演出パターンEP22に割り振られ、合計20個の判定値が第23の演出パターンEP23に割り振られ、合計9個の判定値が第9の演出パターンEP9に割り振られている。すなわち、メイン制御CPU60aが第3の当り特殊リーチ変動パターンPaFを決定した場合には、図14(a)に示す演出パターン振分用テーブルの各演出パターンEP21〜EP24における表示欄が上側に位置する演出パターンほど決定され易くなっている。
また、図14(b)に示すように、第3の外れ特殊リーチ変動パターンPhFに対応する変動パターン指定コマンドを統括制御CPU65aが入力した場合に当該統括制御CPU65aが参照する演出パターン振分用テーブルは、発展演出期間において期待演出が3回実行され、その3回目の期待演出の結果として、外れを認識させる組み合わせの飾図が停止して図柄変動演出を終了する演出パターンEP25〜EP28が設定されている。この演出パターン振分用テーブルにおいて、合計40個の判定値が第25の演出パターンEP25に割り振られ、合計25個の判定値が第26の演出パターンEP26に割り振られ、合計20個の判定値が第27の演出パターンEP27に割り振られ、合計9個の判定値が第28の演出パターンEP28に割り振られている。すなわち、メイン制御CPU60aが第3の外れ特殊リーチ変動パターンPhFを決定した場合には、図14(b)に示す演出パターン振分用テーブルの各演出パターンEP25〜EP28における表示欄が上側に位置する演出パターンほど決定され易くなっている。
このように、特殊リーチ演出の発展演出期間において期待演出が3回実行される演出内容を特定する演出パターンEP21〜EP28では、前述した演出パターンEP1〜EP9,EP11〜EP20の場合と同様に、弱ボタン絵柄85がボタンストック表示84から消去されるタイミングで実行開始される第1期待演出よりも、強ボタン絵柄86がボタンストック表示84から消去されるタイミングで実行開始される第2期待演出の方が、大当り状態が生起されることを示唆または報知する演出結果となる期待度が高くなるように設定されている。また、事前演出の結果としてボタンストック表示84に表示されたボタン絵柄85,86の個数(すなわち、基準数)が多い方が、少ない場合よりも大当り状態が生起されることを示唆または報知する演出結果となる期待度が高くなるように設定されている。更に、事前演出の結果としてボタンストック表示84に表示されたボタン絵柄85,86において、強ボタン絵柄86の個数が多い方が、少ない場合よりも大当り状態が生起されることを示唆または報知する演出結果となる期待度が高くなるように設定されている。
(表示制御について)
前記表示制御基板70では、統括制御基板65からコマンドが入力されると、該コマンドで特定される演出パターンに対応する演出内容で図柄変動演出を実行させるように図柄表示装置17を制御する。そして、表示制御CPU70aは、各図柄列66a,66b,66cの図柄停止コマンドが入力されると、対応する図柄列66a,66b,66cの有効停止位置68に飾図指定コマンドで指定された飾図を仮停止させ、全図柄停止コマンドが入力されると、各図柄列66a,66b,66cの有効停止位置68に飾図指定コマンドで指示された飾図を図柄表示装置17に確定停止表示させるように図柄表示装置17を制御し、図柄変動演出を終了させる。
ここで、前記図柄表示装置17で実行される図柄変動演出の内容は、メイン制御CPU60aから出力される変動パターン指定コマンドまたは統括制御CPU65aから出力される演出パターン指定コマンドに応じて設定されるものであり、メイン制御CPU60aおよび統括制御CPU65aが図柄変動演出の内容を特定する演出内容を決定する演出内容決定手段としての機能を有している。
〔実施例の作用〕
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前枠13の前面側に設けられた操作ハンドル16の操作レバー16aを遊技者が操作すると、球発射装置から発射されたパチンコ球が遊技領域21に打ち出される。遊技領域21を流下するパチンコ球が始動入賞口29a,33aに入賞すると、始動入賞検出センサ36,37の球検出を契機として、メイン制御CPU60aが入賞情報としての特図当り判定用乱数、特図決定用乱数、演出実行判定用乱数、変動パターン振分用乱数等の各種情報(各種乱数情報)を取得して、この取得した入賞情報に基づいて特図当り判定が行われる。
特図当り判定が当りの結果となった場合に、メイン制御CPU60aは、変動パターン振分用乱数の値に基づいて複数種類の当り用の変動パターンPaA,PaB,PaC,PaD,PaE,PaFのうち何れかを決定する。この場合に、メイン制御CPU60aは、当りノーマルリーチ変動パターンPaAを6パーセントの確率で決定し、当りキャラ1リーチ変動パターンPaBを12パーセントの確率で決定し、当りキャラ2リーチ変動パターンPaCを20パーセントの確率で決定し、当り特殊リーチ変動パターンPaD,PaE,PaFを62パーセントの確率で決定する。ここで、当り特殊リーチ変動パターンPaD,PaE,PaFを決定する場合には、期待演出が1回実行される演出内容に対応する第1の当り特殊リーチ変動パターンPaDよりも、期待演出が2回実行される演出内容に対応する第2の当り特殊リーチ変動パターンPaEの方が決定され易く、この第2の当り特殊リーチ変動パターンPaEよりも、期待演出が3回実行される演出内容に対応する第3の当り特殊リーチ変動パターンPaFの方が決定され易い。そして、メイン制御CPU60aは、決定した当り用の変動パターンPaA,PaB,PaC,PaD,PaE,PaFに対応する変動パターン指定コマンドを統括制御CPU65aに出力する。
特図当り判定が外れの結果となった場合に、メイン制御CPU60aは、演出実行判定用乱数の値がリーチを実行することを示す判定値に対応するものであれば、変動パターン振分用乱数の値に基づいて複数種類のリーチ外れ変動パターンPhA,PhB,PhC,PhD,PhE,PhFのうち何れかを決定する。この場合に、メイン制御CPU60aは、外れノーマルリーチ変動パターンPhAを30パーセントの確率で決定し、外れキャラ1リーチ変動パターンPhBを30パーセントの確率で決定し、外れキャラ2リーチ変動パターンPhCを22パーセントの確率で決定し、外れ特殊リーチ変動パターンPhD,PhE,PhFを18パーセントの確率で決定する。ここで、外れ特殊リーチ変動パターンPhD,PhE,PhFを決定する場合には、期待演出が1回実行される演出内容に対応する第1の外れ特殊リーチ変動パターンPhDよりも、期待演出が2回実行される演出内容に対応する第2の外れ特殊リーチ変動パターンPhEの方が決定され難く、この第2の外れ特殊リーチ変動パターンPhEよりも、期待演出が3回実行される演出内容に対応する第3の外れ特殊リーチ変動パターンPhFの方が決定され難い。そして、メイン制御CPU60aは、決定したリーチ外れ変動パターンPhA,PhB,PhC,PhD,PhE,PhFに対応する変動パターン指定コマンドを統括制御CPU65aに出力する。なお、メイン制御CPU60aは、特図当り判定が外れの結果となり、かつ演出実行判定用乱数の値がリーチを実行することを示す判定値に対応していなければ、通常外れ変動パターンを決定すると共に、この通常外れ変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドを統括制御CPU65aに出力する。
これに対し、統括制御CPU65aでは、当該統括制御CPU65aに入力された変動パターン指定コマンドに対応する演出パターン振分用テーブルを参照して演出パターンを決定する。そして、統括制御CPU65aは、決定した演出パターンに基づいて表示制御CPU70aに演出パターン指定コマンドコマンドを出力し、表示制御CPU70aは、統括制御基板65から演出パターン指定コマンドが入力されると、該コマンドで特定される演出パターンに対応する演出内容で図柄変動演出を実行させるように図柄表示装置17を制御することで、該図柄表示装置17において図柄変動演出が実行される。
例えば、統括制御CPU65aは、第2の当り特殊リーチ変動パターンPaEに対応する変動パターン指定コマンドを入力すると、「0」〜「99」までの判定値が第1〜第7の演出パターンEP11〜EP17に割り振られた演出パターン振分用テーブルを参照して、これらの演出パターンEP11〜EP17の何れかを決定する。この場合に、統括制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの変動パターン指定コマンドを入力したタイミングで演出パターン振分用乱数を取得し、取得した演出パターン振分用乱数の値に対応する判定値が割り振られた演出パターンEP11〜EP17の何れかを決定する。各演出パターンEP11〜EP17に割り振られた判定値の数は、演出パターンEP11,EP12,EP13,EP14,EP15,EP16,EP17の順に少なくなっているから、第1の演出パターンEP11が最も決定され易く、第17の演出パターンEP17が最も決定され難い。
ここで、統括制御CPU65aが第2の当り特殊リーチ変動パターンPaEに対応する変動パターン指定コマンドを入力した場合に決定可能な第1〜第7の演出パターンEP11〜EP17は、事前演出と、2回の期待演出とを、特殊リーチ演出において実行する図柄変動演出に対応している。但し、これらの演出パターンEP11〜EP17により特定される事前演出の内容としては、第1および第2期待演出の何れが実行されるかを示唆または報知するキャラクタ(表示対象)81,82が合計で1回〜3回拡大表示され、対応して1個〜3個のボタン絵柄が発生する場合がある。
具体的に、統括制御CPU65aが演出パターンとして第12の演出パターンEP12を決定した場合には、当該第12の演出パターンEP12に対応する演出パターン指定コマンドに応じて、表示制御CPU70aが特殊リーチ演出を含む図柄変動演出を図柄表示装置17の表示部17aに表示させ、特殊リーチ演出において事前演出および2回の期待演出を表示させる。但し、事前演出では、キャラクタ81,82が実際の期待演出の実行回数(2回)より多い3回発生し、これに応じて3個のボタン絵柄85,86が発生する。先ず、変動開始から5000msが経過する時点でリーチ表示を開始させ、このリーチ表示の開始と共に事前演出を開始させる。
事前演出では、第1キャラクタ(第1の表示対象)81としての「亀」が前面に描かれた表示面体80と、第2キャラクタ(第2の表示対象)82としての「ゴリラ」が前面に描かれた表示面体80とが交互に並ぶよう直列配置された表示面体80群を、背景の奥右側から手前左側へ向けて直進させる動的表示を行う。そして、その動的表示の過程で、第1キャラクタ81を表示した表示面体80が進行方向を変更して表示部17aの中央へ向かわせ、表示部17a全体に拡大表示する。次に、この拡大表示した表示面体80(第1キャラクタ81)を表示部17aの外へ向けて移動させることで再び表示面体80群の動的表示の表示状態とし、同時に、弱ボタン絵柄85を発生させ、かつ表示部17aの右上隅にボタンストック表示84を開始して、発生させた弱ボタン絵柄85を当該ボタンストック表示84の左端部に貯留表示する。
1個の弱ボタン絵柄85を貯留表示したボタンストック表示84が開始された後も表示面体80群の動的表示が継続され、その過程で第2キャラクタ82を表示した表示面体80の進行方向を変更して表示部17aの中央へ向かわせ拡大表示すると、次にこの拡大表示した表示面体80(第2キャラクタ82)を表示部17aの外へ向けて移動させるのと同時に強ボタン絵柄86を発生させ、発生させた強ボタン絵柄86を当該ボタンストック表示84におけるすでに表示されている弱ボタン絵柄85の右側に貯留表示する。同様に、継続される表示面体80群の動的表示の過程で再び第2キャラクタ82を表示した表示面体80を拡大表示した後に強ボタン絵柄86を発生させ、発生させた強ボタン絵柄86を当該ボタンストック表示84におけるすでに表示されている弱ボタン絵柄85および強ボタン絵柄86の右側に貯留表示する。これにより、ボタンストック表示84において左から弱ボタン絵柄85、強ボタン絵柄86、強ボタン絵柄86の3個のボタン絵柄85,86が並んで貯留表示された状態となり、ボタン絵柄85,86の個数(すなわち、第1および第2キャラクタ81,82が拡大表示された総表示回数)によって、発展演出期間に南海の期待演出が実行されるかの目安となる基準数が示される。
変動開始から10000msが経過すると(発展演出期間の開始時点になると)、ボタンストック表示84を継続したもとで、1回目の期待演出を開始させる。この場合に、ボタンストック表示84における最も左側のボタン絵柄(弱ボタン絵柄)85に対応する第1期待演出を1回目の期待演出として実行開始させ、同時にボタンストック表示84における最も左側のボタン絵柄(弱ボタン絵柄)85を当該ボタンストック表示84から消去する。
第1期待演出では、所定の第1特殊背景(図示省略)を表示すると共に、第1キャラクタ81を大きく表示した後、第1キャラクタ81を適宜縮小しつつ敵キャラクタ(図示省略)を表示して、第1キャラクタ81が敵キャラクタと対峙する動的表示を行う。第1期待演出の開始から2000msが経過すると、第1キャラクタ81が敵キャラクタと対戦する様子を動的表示するのと同時に第1操作部45が有効な第1操作有効期間T1を統括制御CPU65aが設定する。統括制御CPU65aは、第1期待演出の開始後2000msを経過する時点から8000msを経過する時点までの6000msの期間を第1操作有効期間T1として設定し、この期間での第1操作部45の押下に対応する操作信号の入力回数を計数して、統括制御RAM65cに記憶する。また、第1操作有効期間T1に合わせて、第1操作部45を示す表示画像と、第1操作部45を押下する方向を示す矢印と、「連打!」という文字情報とを第1押下指示表示87として表示することで、第1操作部45の押下操作の実行を遊技者に促す。そして、統括制御CPU65aは、第1期待演出の開始後8000msを経過する時点において、第1押下指示表示87の表示期間(第1操作有効期間T1)に第1操作部45が10回以上押下されたと判定する場合に、第1キャラクタ81が敗北したことを示す結果表示としての「敗北...」の文字表示を導出し、第1期待演出の開始後10000msを経過する時点で第1期待演出を終了させる。なお、第1押下指示表示87の表示期間(第1操作有効期間T1)に第1操作部45が10回以上押下されなかった場合は、結果表示を表示することなく、第1期待演出の開始後10000msを経過する時点で第1期待演出を終了させる。
1回目の期待演出としての第1期待演出が終了すると、ボタンストック表示84を継続したもとで、2回目の期待演出を開始させる。この場合に、ボタンストック表示84における最も左側のボタン絵柄(強ボタン絵柄)86に対応する第2期待演出を2回目の期待演出として実行開始させ、同時にボタンストック表示84に表示される残り1個のボタン絵柄(強ボタン絵柄)86を当該ボタンストック表示84から消去する。
第2期待演出では、所定の第2特殊背景(図示省略)を表示すると共に、第2キャラクタ82を大きく表示した後、第2キャラクタ82を適宜縮小しつつ敵キャラクタ(図示省略)を表示して、第2キャラクタ82が敵キャラクタと対峙する動的表示を行う。第2期待演出の開始から2000msが経過すると、第2キャラクタ82が敵キャラクタと対戦する様子を動的表示する。統括制御CPU65aは、第2操作部46が有効な第2操作有効期間T2として、第2期待演出の開始後5000msを経過する時点から8000msを経過する時点までの3000msの期間を設定し、この期間での第2操作部46の押下に対応する操作信号の入力の有無を統括制御RAM65cに記憶する。また、第2操作有効期間T2に合わせて、第2操作部46を示す表示画像と、第2操作部46を押下する方向を示す矢印と、「押せ!!」という文字情報とを第2押下指示表示88として表示することで、第2操作部46の押下操作の実行を遊技者に促す。そして、統括制御CPU65aは、第2期待演出の開始後8000msを経過する時点において、第2押下指示表示88の表示期間(第2操作有効期間T2)に第1操作部45が押下されたと判定する場合に、第2キャラクタ82が勝利したことを示す結果表示としての「勝利!」の文字表示を導出し、かつ大当りを認識させる飾図の組み合わせを表示して、第2期待演出の開始後10000msを経過する時点で第2期待演出を終了させ、更に1000msが経過する時点まで第2期待演出の結果表示を継続して、図柄変動の開始後30000msを経過する時点で飾図を確定停止表示して、図柄変動演出を終了する。なお、第2押下指示表示88の表示期間(第2操作有効期間T2)に第2操作部46が押下されなかった場合は、結果表示を表示することなく、第2期待演出の開始後10000msを経過する時点で第2期待演出を終了させ、更に1000msが経過した時点で飾図を大当りを認識させる組み合わせで確定停止表示して、図柄変動演出を終了する。
以上に説明した如く、実施例のパチンコ機10は、統括制御CPU65aが当り特殊リーチ変動パターンPaD,PaE,PaFを決定する場合に、第1の当り特殊リーチ変動パターンPaDよりも第2の当り特殊リーチ変動パターンPaEの方が決定され易く、この第2の当り特殊リーチ変動パターンPaEよりも第3の当り特殊リーチ変動パターンPaFの方が決定され易い。また、統括制御CPU65aが外れ特殊リーチ変動パターンPhD,PhE,PhFを決定する場合に、第1の外れ特殊リーチ変動パターンPhDよりも第2の外れ特殊リーチ変動パターンPhEの方が決定され難く、この第2の外れ特殊リーチ変動パターンPhEよりも第3の外れ特殊リーチ変動パターンPhFの方が決定され難いことで、統括制御CPU65aが図柄変動演出の発展演出期間(特定演出期間)に実行する期待演出の実行回数に応じて、当該図柄変動演出の結果に応じて大当り状態が生起される期待度が示される。また、統括制御CPU65aが発展演出期間の開始前に事前演出を実行して、発展演出期間において期待演出が何回実行され得るかの目安となる基準数を示すボタンストック表示(特定表示)84を当該事前演出において導出した後に、当該ボタンストック表示84により示される基準数を期待演出の実行に応じて減少させる。すなわち、発展演出期間において期待演出が何回行われるかに応じて、当り遊技状態が生起されることへの期待感に変化を与えることができる。また、ボタンストック表示84を導出する事前演出を発展演出期間の開始前に行うことにより、発展演出期間での演出内容に対する関心を事前に高めることができる。更に、ボタンストック表示84により示される基準数を、実際に期待演出が実行されることに応じて減少させることにより、ボタンストック表示の意味合いを確実に遊技者に伝えることができると共に、発展演出期間においてあと何回の期待演出が行われるかを示唆または報知することができ、最後の期待演出が行われるまで期待感を維持することができる。
ここで、実施例のパチンコ機10は、大当り状態が生起される期待度が異なる複数種類のリーチ演出(ノーマルリーチ演出、キャラ1リーチ演出、キャラ2リーチ演出および特殊リーチ演出)を実行可能に構成されると共に、同じ種類に分類されるリーチ演出(特殊リーチ演出)が実行される場合であっても、事前演出の演出内容(すなわち、キャラクタ81,82が何回拡大表示されるか、および何れのキャラクタ81,82が拡大表示されるか)に応じて大当り状態が生起される期待度が異なるよう設定されているから、同種のリーチ演出(特殊リーチ演出)が行われる場合であっても、大当り状態が生起されることへの期待感に変化を与えることができる。そして、発展演出期間において期待演出が実際に実行される回数が増加していく毎に(実行回数が増加するのに応じて)大当り状態が生起される期待度が高まるから、期待演出が連続して行われることへの期待感を特殊リーチ演出中に維持することができる。
また、実施例のパチンコ機10は、統括制御CPU65aが事前演出において第1キャラクタ81としての「亀」が前面に描かれた表示面体80を表示部17aに拡大表示することに応じて、当該第1キャラクタ81が敵キャラクタと対戦する演出内容の第1期待演出を当該統括制御CPU65aが発展演出期間において実行し、また、統括制御CPU65aが事前演出において第2キャラクタ82としての「ゴリラ」が前面に描かれた表示面体80を表示部17aに拡大表示することに応じて、当該第2キャラクタ82が敵キャラクタと対戦する演出内容の第2期待演出を当該統括制御CPU65aが発展演出期間において実行するようにして、発展演出期間に実行される期待演出の演出内容を示唆または報知可能な態様で、事前演出を図柄表示装置17に表示させる。すなわち、事前演出を実行することで、期待演出が実行される回数だけでなく当該期待演出の演出内容を示唆または報知することができるから、事前演出により興趣を高めることができる。
また、期待演出は、第1操作部(操作手段)45や第2操作部(操作手段)46が操作されることに応じて表示内容が変化する遊技者参加型演出(ボタン演出)として設定されている。すなわち、第1操作部45および第2操作部46が操作されることに応じて期待演出の表示内容が変化することにより、期待演出に対する関心を高め得る。しかも、期待演出は、第1操作部45や第2操作部46が操作されることに応じて変化した後の表示内容(「勝利!」または「敗北...」)の違いによって、大当り状態が生起されるか否かを示唆または報知し得るよう設定されているから、第1操作部45や第2操作部46を操作して期待演出の表示内容を変化させることへの意欲を高めることができる。
更に、実施例のパチンコ機10は、複数の操作ボタンとしての第1操作部(操作手段)45および第2操作部(操作手段)46を備え、第1期待演出では第1操作部45が有効となる第1操作有効期間T1が設定されて、当該第1操作有効期間T1での第1操作部45の操作により第1期待演出の表示内容が変化すると共に、第2期待演出では第2操作部46が有効となる第2操作有効期間T2が設定されて、当該第2操作有効期間T2での第2操作部46の操作により第2期待演出の表示内容が変化する。すなわち、期待演出の表示内容を変化させる操作の対象となる操作部45,46を示唆または報知可能な態様で、統括制御CPU65aが事前演出を図柄表示装置17に表示させることから、事前演出を実行することで、期待演出が実行される回数だけでなく、何れの操作部45,46を操作することに対応する期待演出が行われるかを示唆または報知することができる。これにより、事前演出により興趣を高めることができる。
ここで、統括制御CPU65aは、事前演出において、期待演出の実行を示唆または報知するボタン絵柄(単位表示)85,86を、キャラクタ81,82が表示された表示面体80の拡大表示の回数(期待演出が何回行われるかの目安となる基準数)に応じた個数分だけ発生させて(表示して)、当該個数分のボタン絵柄85,86を示すボタンストック表示84を導出する(キャラクタ81,82の表示回数に応じてボタンストック表示84を表示する)から、事前演出およびボタンストック表示84の関係が分かり易くなる。そして、ボタンストック表示の意味合いがより一層明確となり、また事前演出での演出内容を確実に遊技者に理解させることができる。更に、期待演出が実行されることに応じてボタンストック表示84に表示されるボタン絵柄85,86を減少させることで、ボタンストック表示84により示される基準数を減少させることにより、ボタンストック表示84の意味合いを確実に遊技者に伝えることができると共に、発展演出期間においてあと何回の期待演出が行われるかを示唆または報知することができ、最後の期待演出が行われるまで期待感を維持することができる。
また、実施例のパチンコ機10は、キャラ1リーチ演出において第1キャラクタ81としての「亀」が清流を渡り切るかの演出を行うと共に、キャラ2リーチ演出において第2キャラクタ82としての「ゴリラ」がジャングルの目的地に到達するかの演出を行うように設定されており、また、キャラ1リーチ演出を含む図柄変動演出が実行された場合よりもキャラ2リーチ演出を含む図柄変動演出が実行された場合の方が大当り状態が生起される期待度が高くなるように設定されている。そして、統括制御CPU65aは、図柄変動演出における発展演出期間に実行される期待演出を、事前演出において第1キャラクタ81が拡大表示されるか、および第2キャラクタ82が拡大表示されるかによって示唆または報知するよう構成され、事前演出において第2キャラクタ82が表示された場合に、該事前演出において第1キャラクタ81が表示された場合の第1期待演出よりも大当り状態が生起される期待度が高い第2期待演出が発展演出期間に実行されるよう設定されている。すなわち、キャラ1リーチ演出およびキャラ2リーチ演出で表示されるキャラクタ81,82のうち何れのキャラクタ81,82が事前演出において表示されるかによって、発展演出期間に実行される期待演出の期待度を容易に判別し得るようにすることができる。
更に、実施例のパチンコ機10は、記期待演出として、第1期待演出と、該第1期待演出よりも大当り状態が生起される期待度が高い第2期待演出とが設けられ、事前演出において、第1キャラクタ81を拡大表示する毎に第1期待演出の実行を示唆または報知する弱ボタン絵柄(単位表示)85を表示すると共に、第2キャラクタ82を表示する毎に第2期待演出の実行を示唆または報知する強ボタン絵柄(単位表示)86を表示して、第1期待演出の実行を示唆または報知する単位表示としての弱ボタン絵柄85および第2期待演出の実行を示唆または報知する単位表示としての強ボタン絵柄86の総表示数(総発生数)により基準数を示すボタンストック表示84を表示する。すなわち、第1期待演出の実行回数と、第2期待演出の実行回数と、第1および第2期待演出を合わせた総実行回数とを特定表示により示唆または報知することができる。
(変更例)
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1)実施例では、ボタンストック表示(特定表示)に表示されるボタン絵柄(単位表示)の個数によって、発展演出期間(特定演出期間)において期待演出が何回実行されるかの目安となる基準数を示すように構成したが、特定表示において基準数を例えば数値により表示したり、事前演出での第1キャラクタ(第1の表示対象)や第2キャラクタ(第2の表示対象)を表示回数に対応する個数だけこれらのキャラクタを特定表示に表示したりする(特定表示でのキャラクタの個数が基準数を示すようにする)ようにしてもよい。
(2)実施例では、第1期待演出の演出時間および第2期待演出の演出時間を同じ時間に設定したが、演出時間を異ならせてもよい。
(3)実施例では、第1期待演出において設定される第1操作部(操作手段)の操作有効期間と、第2期待演出において設定される第2操作部(操作手段)の操作有効期間とを異なる期間(タイミングおよび時間の長さ)に設定したが、同じ期間に設定してもよい。
(4)実施例では、第1期待演出および第2期待演出を、第1および第2操作部(操作手段)の操作に応じて表示内容が変化する遊技者参加型演出(ボタン演出)としたが、第1期待演出および第2期待演出のうち少なくとも何れかを、遊技者操作による表示内容の変化が生じない演出として設定してもよい。
(5)実施例では、事前演出で表示される第1キャラクタ(第1の表示対象)と共通の表示対象を、リーチ演出としてのキャラ1リーチ演出(第1演出)において表示すると共に、事前演出で表示される第2キャラクタ(第2の表示対象)と共通の表示対象を、リーチ演出としてのキャラ2リーチ演出(第1演出)において表示するようにしたが、リーチ演出とは異なる演出(例えば、飾図がリーチ表示となる前に表示されるリーチ前予告演出や、リーチ演出中に挿入表示されるカットイン演出等)として第1キャラクタや第2キャラクタを表示するようにしてもよい。この場合には、第1キャラクタを表示するリーチ前予告演出やカットイン演出(第1演出)が実行された場合に大当り状態(当り遊技状態)が生起される期待度よりも、第2キャラクタを表示するリーチ前予告演出やカットイン演出(第2演出)が実行された場合に大当り状態が生起される期待度の方が高くなるよう設定することが好ましい。
(6)実施例では、ボタンストック表示(特定表示)により示される基準数が、発展演出期間に実行され得る期待演出の最大回数に対応し、基準数を超える回数の期待演出が発展演出期間において実行されず、また、基準数と同じ実行回数に至る前の期待演出が当りの演出結果となる場合を除き、当該基準数と同じ実行回数の期待演出が発展演出期間に必ず実行されるように構成したが、これに限定されない。
すなわち、ボタンストック表示(特定表示)により示される基準数が発展演出期間において期待演出が何回実行され得るかの目安となるのであれば、ボタンストック表示(特定表示)により示される基準数を超える数の期待演出が発展演出期間において実行され得るようにしてもよいし、基準数よりも少ない回数分の期待演出が全て外れを示唆または報知する演出結果となって図柄変動演出が終了する場合が生じ得るように設定してもよい。
(7)実施例では、図柄を変動させる表示手段としての図柄表示装置において期待演出や事前演出を表示するよう構成したが、期待演出および事前演出のうち少なくとも一方について、図柄表示装置とは別の表示手段に表示するよう構成してもよい。
(8)実施例においてメイン制御手段(メイン制御CPU)が備える機能の全部または一部を統括制御手段(統括制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対に統括制御手段が備える機能の全部または一部をメイン制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例では、メイン制御基板と統括制御基板(統括制御基板)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、実施例におけるメイン制御手段および統括制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。更に、別途制御基板を備えて、実施例のメイン制御手段や統括制御手段が備える機能の全部また一部を、別の制御手段に備えさせてもよい。
(9)また、実施例において統括制御手段(統括制御CPU)が備える機能の全部または一部を表示制御手段(表示制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対に表示制御手段が備える機能の全部または一部を統括制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例では、統括制御基板(統括制御CPU)と表示制御基板(表示制御CPU)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、実施例における統括制御手段および表示制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。
(10)遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、表示手段を備えたアレンジボール機や表示手段を備えたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
(11)前記スロットマシンは、遊技者が所定の開始操作手段の操作を行うことを契機に、図柄が配列された複数の回動体が変動開始すると共に、変動ゲームの当否に関連した当否判定を行い、所定の停止操作手段の操作を契機に、当否判定に基づく図柄停止制御を実行し、停止した図柄の組み合わせが所定条件が成立した場合に遊技者に有利となる有利遊技が行われるよう構成された遊技機であって、このようなスロットマシンにおいて表示装置を用いる場合に実施例の構成を採用することができる。
ここで、スロットマシンのより具体的な構成を説明すると、外周部に識別情報としての複数の図柄が表示された複数のリール(回転体)を有する図柄表示装置において、複数のリールに表示されている図柄を有効ライン上に揃えることにより、所定数のパチンコ球やメダルを獲得する遊技が行われる。すなわちスロットマシンでは、スタートレバーの操作によってリールの回転が開始され、各リールに対応するストップボタンが操作されたタイミングに応じてリールの回転が停止され、全てのリールの回転(図柄の変動)が停止したときに導出された表示結果(有効ライン上に所定の図柄が揃うこと等)に従って、当該図柄変動に伴う演出の終了後に入賞が発生する。そして、スロットマシンでは入賞によって各種の有利遊技が付与されるようになっている。
このようなスロットマシンにおいて、リールを備えた図柄表示装置の上部に液晶表示装置等の別の表示装置(表示手段)を配設したものにおいて、当該別の表示装置において期待演出や事前演出を表示すると共に、事前演出において特定表示を導出するようにしてもよい。
17 図柄表示装置(表示手段)
60a メイン制御CPU(当り判定手段、当り生起手段)
65a 統括制御CPU(演出制御手段)

Claims (3)

  1. 始動条件の成立を契機として当り判定を行う当り判定手段と、前記当り判定手段が当りと判定した場合に当り遊技状態を生起させる当り生起手段と、図柄を変動させる図柄変動演出を実行可能な表示手段と、前記始動条件の成立を契機として前記図柄変動演出を前記表示手段に実行させる演出制御手段とを備えた遊技機において、
    前記演出制御手段は、
    前記図柄変動演出の特定演出期間に期待演出を実行して、当該特定演出期間での前記期待演出の実行回数に応じて前記当り遊技状態が生起される期待度を示すよう構成されると共に、
    前記図柄変動演出における前記特定演出期間の開始前に事前演出を実行して、前記特定演出期間において前記期待演出が何回実行され得るかの目安となる基準数を示す特定表示を当該事前演出において導出した後に、当該特定表示により示される前記基準数を前記期待演出の実行に応じて減少させ得るよう構成された
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記演出制御手段は、前記特定演出期間に実行される前記期待演出の演出内容を示唆または報知可能な態様で、前記事前演出を前記表示手段に表示させるよう構成された請求項1記載の遊技機。
  3. 前記演出制御手段は、前記事前演出において、前記期待演出の実行を示唆または報知する単位表示を前記基準数に応じた個数分だけ表示して、当該個数分の単位表示を示す前記特定表示を導出するよう構成された請求項1または2記載の遊技機。
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