JP2018014196A - 燃料電池スタック - Google Patents

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宏弥 中路
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Abstract

【課題】複数の単セルの間に挟まれたガスケットがずれることによるシール性の過度の低下を抑制する。【解決手段】複数の単セルが積層された燃料電池スタックは、任意の隣接する2つの単セルの間に挟まれて配置されたガスケットを備え、ガスケットは、2つの単セルに接して2つの単セルに第1圧力を付与するリップ部と、リップ部の両側に形成され、2つの単セルに接して2つの単セルに第1圧力よりも小さな第2圧力を付与するストッパ部とを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池スタックに関するものである。
特許文献1には、複数の単セルが積層された燃料電池スタック用のガスケットが開示されている。このガスケットは、各単セルを流れる反応ガス及び冷却媒体の漏洩を防止するためのものであり、ガスケットの第1面の中央に突出して設けられた主リップと、ガスケットの第1面と反対側の第2面の中央に突出して設けられた副リップとを有する。主リップと副リップは、隣接する2つの単セルによって押圧されて2つの単セルの間をシールする。
特開2006−004851号公報
上述した従来技術では、複数の単セルが積層された際、単セルの間のシール性を確保するために、積層方向における隣り合う2つのガスケットは、一方のガスケットの副リップが他方のガスケットの主リップと積層方向において重なるように配置される。しかしながら、この2つのガスケットがガスケットの幅方向に沿ってずれた場合に、いずれものガスケットの主リップと副リップに掛かる圧力が過度に減少し、シール性が過度に低下してしまう可能性があるという問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池スタックが提供される。この複数の単セルが積層された燃料電池スタックは、任意の隣接する2つの単セルの間に挟まれて配置されたガスケットを備え、前記ガスケットは、前記2つの単セルに接して前記2つの単セルに第1圧力を付与するリップ部と、前記リップ部の両側に形成され、前記2つの単セルに接して前記2つの単セルに前記第1圧力よりも小さな第2圧力を付与するストッパ部とを有する。
この形態の燃料電池スタックによれば、複数の単セルの積層方向における隣り合う2つのガスケットがガスケットの幅方向にずれた場合に、当該隣り合う2つのガスケットの2つのリップ部がずれることによって減少した圧力の一部が、ストッパ部の圧力によって補充されるので、リップ部に掛かる圧力が過度に減少することを抑制でき、シール性が過度に低下することを抑制できる。
(2)上記形態の燃料電池スタックにおいて、前記単セルは、アノード側セパレータとカソード側セパレータとを備え、前記ガスケットは、前記アノード側セパレータと前記カソード側セパレータのうちのいずれか一方のセパレータの表面に配置されており、前記一方のセパレータの表面において、前記ガスケットの両側に壁を形成した溝部が形成されており、前記一方のセパレータの平面視において、前記ガスケットが走る方向と垂直な方向を幅方向と呼ぶとき、前記幅方向において、前記ガスケットの幅をDとし、前記溝部の幅をLとし、前記リップ部の中心から前記ガスケットの外縁までの距離をEとしたとき、L−D<Eの関係を満たしてもよい。
上記形態の燃料電池スタックによれば、ガスケットと溝部の構成はL−D<Eの関係を満たすので、積層方向において隣り合う2つのガスケットがずれた場合に、2つのガスケットが過度にずれることなく、シール性が低下することを更に抑制できる。
(3)上記形態の燃料電池スタックにおいて、前記ガスケットは、前記リップ部と前記ストッパ部のそれぞれとの間に形成された腕部を有し、前記複数の単セルが積層する積層方向と一致の方向を高さ方向と呼ぶとき、前記高さ方向において、前記腕部の高さが、前記ストッパ部の高さよりも小さく、前記幅方向において、前記腕部の幅をBとし、前記リップ部の幅をAとし、前記ストッパ部の幅をCとしたとき、B<A≦Cの関係を満たしてもよい。
上記形態の燃料電池スタックによれば、ガスケットの構成はB<A≦Cの関係を満たすので、積層方向において隣り合う2つのガスケットがずれた場合に、2つのガスケットが重なり得る部分をより多く確保でき、シール性が低下することを更に抑制できる。
本発明は、上記以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、燃料電池スタックの製造方法、燃料電池用ガスケット等の形態で実現することができる。
本発明の第1実施形態における燃料電池スタックの概略斜視図。 ガスケットが配置された単セルの平面図。 ガスケットが配置された単セルの断面図。 隣り合う2つのガスケットがずれた場合の説明図。 第2実施形態におけるガスケットが配置された単セルの断面図。 第2実施形態における隣り合う2つのガスケットがずれた場合の説明図。 第3実施形態におけるガスケットが配置された単セルの断面図。 第3実施形態における隣り合う2つのガスケットがずれた場合の説明図。 第4実施形態におけるガスケットが配置された単セルの断面図。
・第1実施形態:
図1は、本発明の第1実施形態における燃料電池スタック100の概略斜視図である。燃料電池スタック100は、複数の単セル140が、図1に示すZ軸方向に積層されて形成されている。図中で、Z軸及びX軸は水平面と平行であり、+Y方向は鉛直上方向を示し、−Y方向は鉛直下方を示す。単セル140は、膜電極接合体(以下、「MEA」(Membrane−Electrode Assembly)と呼ぶ)を有するMEAプレート30と、MEAプレート30を挟んで配置された2つのセパレータ、すなわち、アノード側セパレータ50とカソード側セパレータ40と、を備えている。MEAプレート30は、発電部32と、発電部32の周囲を囲んで配置された支持フレーム31とを備えている。発電部32は、単セル140の積層方向(Z軸方向)に沿って配置されているMEAとMEAを挟む2つのガス拡散層とを有する。なお、発電部32を1つの膜電極ガス拡散層接合体(MEGA)により構成してもよい。燃料電池スタック100は、いわゆる固体高分子形燃料電池であり、反応ガス(酸化剤ガス及び燃料ガス)の供給部や、冷却媒体の供給部等と共に燃料電池システムを構成する。このような燃料電池システムは、例えば、駆動用電源を供給するためのシステムとして、車両等に搭載されて用いられる。
図2は、アノード側セパレータ50の面から+Z方向に沿って見た単セル140の概略平面図である。アノード側セパレータ50の長手方向の一端縁部には、燃料ガス入口マニホールド孔62と、冷却媒体出口マニホールド孔84と、酸化剤ガス入口マニホールド孔72と、が上から下へと順に並んで設けられている。これに対して、他端縁部には、酸化剤ガス出口マニホールド孔74と、冷却媒体入口マニホールド孔82と、燃料ガス出口マニホールド孔64と、が上から下へと順に並んで設けられている。アノード側セパレータ50の中央部分には、複数の筋状の冷却媒体流路溝54が形成されている。なお、セパレータ40,50は、例えばステンレス鋼やチタンなどの金属部材をプレス成形したプレス成形板が採用される。但し、プレス成形板以外のセパレータを使用してもよい。
燃料ガス入口マニホールド孔62から供給された燃料ガスのうち、利用されなかった燃料ガスは燃料ガス出口マニホールド孔64によって集められ、燃料電池スタック100(図1)の外部に排出される。また、酸化剤ガス入口マニホールド孔72から供給された酸化剤ガスのうち、利用されなかった酸化剤ガスは酸化剤ガス出口マニホールド孔74によって集められ、燃料電池スタック100の外部に排出される。さらに、冷却媒体入口マニホールド孔82から供給された冷却媒体は、冷却媒体流路溝54を流れて、冷却媒体出口マニホールド孔84によって集められ、燃料電池スタック100の外部に排出される。また、複数の単セル140が積層された状態では、冷却媒体入口マニホールド孔82と、冷却媒体流路溝54と、冷却媒体出口マニホールド孔84とが互いに連通して、冷却媒体流路面200を構成する。
図2において、アノード側セパレータ50の表面に、各反応ガスマニホールド孔62,64,72,74及び冷却媒体流路面200のそれぞれを囲むようにガスケットGK1〜GK5が配置されている。ガスケットGK1〜GK5は、複数の単セル140が積層された際に、隣接する2つの単セル140の表面に当接し、2つの単セル140の間を密封する機能を有する。具体的には、ガスケットGK1,GK2が燃料ガスの漏洩を防止するためのものであり、ガスケットGK3,GK4が酸化剤ガスの漏洩を防止するためのものであり、ガスケットGK5が冷却媒体の漏洩を防止するためのものである。これらのガスケットGK1〜GK5は、アノード側セパレータ50とは別途に形成され、隣接する2つの単セル140の間に挟まれて配置されている。ガスケットGK1〜GK5としては、例えばゴムや樹脂などの弾性部材を含む軟質ガスケットを使用することができる。なお、ガスケットGK1〜GK5は、アノード側セパレータ50の表面に配置される代わりに、カソード側セパレータ40(図1)のMEAプレート30(図1)側とは反対側の面に配置されてもよい。また、セパレータ40,50には、これらのガスケットGK1〜GK5が配置された領域に、ガスケットGK1〜GK5の両側に傾斜壁を形成した溝部81が形成されている。なお、溝部81はアノード側セパレータ50とカソード側セパレータ40のいずれか一方の表面に形成してもよい。また、溝部81の両側の壁は傾斜壁でなく垂直な壁であってもよい。
図3(a)は、図2に示した単セル140の3a−3a断面を示す図である。ガスケットGK4は、リップ部21と、リップ部21の両側に形成された2つのストッパ部23とを有する。リップ部21は、積層方向Zにおいて上下にそれぞれ突起部20を有する。第1実施形態では、この2つの突起部20は同一形状及び同一寸法を有する。リップ部21と各ストッパ部23との間には、これらよりも高さの小さな腕部22が形成されている。腕部22とアノード側セパレータ50との間には、隙間Gが存在しており、腕部22はアノード側セパレータ50と接触していない。但し、腕部22を省略してもよい。なお、第1実施形態では、ガスケットGK4は、X方向において左右対称である。
本明細書では、平面視(図2)において、個々のガスケットGK1〜GK5が走る方向と垂直な方向を「ガスケットの幅方向」と呼ぶ。図3(a)では、X方向がガスケットGK4の幅方向である。また、図3(a)では以下の寸法を図示している。
・A:リップ部21の幅(突起部20の幅)
・B:腕部22の幅
・C:ストッパ部23の幅
・D:ガスケットGK4の幅
・E:リップ部21の中心からガスケットGK4の外縁までの距離
・L:溝部81の幅
第1実施形態では、ガスケットGK4はX方向において左右対称なので、E=D/2である。また、複数の単セル140が積層されると、ガスケットGK4が隣接する2つの単セル140の間に挟まれて変形するので、単セル140が積層される前と積層された後とにおいて上述ガスケットGK4の各部分の幅がわずかに異なってしまうが、その差異による以下の説明への影響は無視し得る程度である。
図3(b)は、複数の単セル140が積層された状態を示している。このとき、ガスケットGK4のリップ部21はガスケットGK4を挟む2つの単セル140それぞれに接し、2つの単セル140それぞれに圧力P21(第1圧力)を付与する。それとともに、ガスケットGK4のストッパ部23もガスケットGK4を挟む2つの単セル140それぞれに接し、2つの単セル140それぞれに圧力P21よりも小さな圧力P23(第2圧力)を付与する。腕部22は、ガスケットGK4を挟む2つの単セル140のいずれにも接触していない。こうすれば、ガスケットGK4に掛かる圧力がリップ部21に集中するので、十分なシール性を確保できる。なお、積層方向Zにおける隣り合う2つのガスケットGK4は、それぞれのリップ部21が積層方向Zにおいて互いに重なるように配置されることが好ましい。こうすれば、隣り合う2つのリップ部21の間の圧力を最大にすることができるので、更にシール性を向上できる。
図4は、図3(b)の積層方向Zにおける隣り合う2つのガスケットGK4t,GK4dのリップ部21がX方向にずれた場合の説明図である。図4(a)〜(c)に示すように、隣り合う2つのガスケットGK4t,GK4dのリップ部21がずれた場合にも、隣り合う2つのリップ部21がずれることによって減少した圧力の一部は、ストッパ部23の圧力によって補充される。この結果、リップ部21に掛かる圧力が過度に減少することを抑制でき、シール性が過度に低下することを抑制できる。
なお、隣り合う2つのガスケットGK4t,GK4dのリップ部21がずれた場合に、隣接する2つの単セル140の間のシール性が低下することを更に抑制するために、ガスケットGK4の寸法は以下の関係を満たすことが好ましい。
L−D<E …(1)
B<A≦C …(2)
図4(a)は、上記(1)式の効果を説明する図である。図4(a)の例では、隣り合う2つのガスケットGK4t,GK4dが互いに左右に最大限にずれた状態を示している。上記(1)式は、溝部81の両側の傾斜壁83,85によって、2つのガスケットGK4t,GK4dのずれ量の最大値(L−D)が、リップ部21の中心からガスケットGK4t(GK4d)の外縁までの距離の値Eよりも小さな値に制限されることを示している。このため、ガスケットGK4t,GK4dは図4(a)に示す状態より更に左右にずれることはない。このとき、ガスケットGK4t,GK4dのリップ部21と各ストッパ部23のうち、一方のガスケットのリップ部21のほとんどが他方のガスケットのストッパ部23と重なる。このため、隣り合う2つのリップ部21がずれることによって減少した圧力の一部は、一方のガスケットのリップ部21と他方のガスケットのストッパ部23との間の圧力によって補充される。この結果、リップ部21に掛かる圧力が減少することを抑制でき、シール性が低下することを更に抑制できる。
図4(b)と図4(c)は、上記(2)式の効果を説明する図である。図4(b)は、ガスケットGK4t,GK4dのリップ部21が互いに重なっている状態(図3(b))から、2つのリップ部21が重ならない状態までずれたときの様子を示している。このとき、上記(2)式で与えられるように、リップ部21の幅Aが腕部22の幅Bよりも大きい場合には、一方のガスケットのリップ部21が他方のガスケットの腕部22の範囲内に重なってしまうことがなく、一方のガスケットのリップ部21が他方のガスケットのストッパ部23と部分的に重なるので、リップ部21に掛かる圧力が減少することを抑制でき、シール性が低下することを更に抑制できる。
図4(c)の例は、ガスケットGK4t,GK4dのリップ部21と各ストッパ部23のうち、一方のガスケットのリップ部21の全体が他方のガスケットのストッパ部23と重なっている状態を示している。このとき、上記(2)式で与えられるように、リップ部21の幅Aがストッパ部23の幅C以下の長さを有する場合には、一方のガスケットのリップ部21と他方のガスケットのストッパ部23が重なり得る部分をより多く確保することができ、シール性が低下することを更に抑制できる。
以上説明したように、第1実施形態では、積層方向Zにおいて隣り合う2つのガスケットGK4t,GK4dが幅方向にずれた場合に、隣り合う2つのリップ部21がずれることによって減少した圧力の一部が、ストッパ部23の圧力によって補充されるので、リップ部21に掛かる圧力が過度に減少することを抑制でき、シール性が過度に低下することを抑制できる。なお、上述した(1)式と(2)式の一方又は両方が成立しなくてもよい。また、以上説明したガスケットGK4の形状及び寸法は、他のガスケットGK1〜GK3、GK5にも適用可能である。
・第2実施形態:
図5は、本発明の第2実施形態を示す説明図であり、第1実施形態の図3に対応する図である。図3に示す第1実施形態との違いは、ガスケットGK4aのストッパ部23a,23bの寸法のみであり、他の構成は第1実施形態と同様である。図5において、ガスケットGK4aの一方のストッパ部23aの幅C1は、他方のストッパ部23bの幅C2よりも小さい。第2実施形態では、リップ部21の中心からガスケットGK4aの外縁までの距離のうち、短い距離をE1とし、長い距離をE2とする。
図6は、第2実施形態において、積層方向Zにおいて隣り合う2つのガスケットGK4at,GK4adが左右にずれた状態を示す説明図であり、第1実施形態の図4に対応する図である。図4に示す第1実施形態との違いは、上述した(1),(2)式の代わりに、以下の関係を満足することが好ましい点のみであり、他の構成は第1実施形態と同様である。
L−D<E1 …(3)
B<A≦C1 …(4)
図6(a)の例では、上記(3)式により、2つのガスケットGK4at,GK4adのずれ量の最大値(L−D)が、リップ部21の中心からガスケットGK4at(GK4ad)の外縁までの距離のうちの短い距離の値E1よりも小さな値に制限されている。こうすれば、リップ部21に掛かる圧力がより大きく保たれるので、単セル140の間のシール性が低下することを更に抑制できる。
図6(b)の例では、図4(b)と同様に、上記(4)式により、リップ部21の幅Aが腕部22の幅Bよりも大きいので、一方のガスケットのリップ部21が他方のガスケットの腕部22の範囲内に重なってしまうことはない。こうすれば、一方のガスケットのリップ部21が他方のガスケットのストッパ部23a(23b)と部分的に重なるので、リップ部21に掛かる圧力が減少することを抑制でき、シール性が低下することを更に抑制できる。
図6(c)の例では、上記(4)式により、リップ部21の幅Aが短い方のストッパ部23aの幅C1以下の長さを有するので、一方のガスケットのリップ部21と他方のガスケットのストッパ部23a(23b)が重なり得る部分をより多く確保することができ、シール性が低下することを更に抑制できる。なお、(3)式と(4)式の一方又は両方が成立しなくてもよい。
・第3実施形態:
図7は、本発明の第3実施形態を示す説明図であり、第1実施形態の図3に対応する図である。図3に示す第1実施形態との違いは、ガスケットGK4cのリップ部21cの突起部20c,20dの寸法、及び、腕部22cの寸法のみであり、他の構成は第1実施形態と同様である。図7において、リップ部21cの下方の突起部20cの幅A1(リップ部21cの下方幅A1)は、上方の突起部20dの幅A2(リップ部21の上方幅A2)よりも小さい。また、腕部22cの下方幅B1は上方幅B2の幅Bよりも大きい。
図8は、第3実施形態において、積層方向Zにおいて隣り合う2つのガスケットGK4ct,GK4cdが左右にずれた状態を示す説明図であり、第1実施形態の図4に対応する図である。図4に示す第1実施形態との違いは、上述した(2)式の代わりに、以下の関係を満足することが好ましい点のみであり、他の構成は第1実施形態と同様である。
B1<A1 …(5)
A2≦C …(6)
なお、第3実施形態においても、上述した(1)式を満足することが好ましい。
図8(a)の例では、図4(a)と同様に、上記(1)式により、2つのガスケットGK4ct,GK4cdのずれ量の最大値(L−D)が、リップ部21の中心からガスケットGK4ct(GK4cd)の外縁までの距離の値Eよりも小さな値に制限されている。こうすれば、リップ部21cに掛かる圧力がより大きく保たれるので、単セル140の間のシール性が過度に低下することを更に抑制できる。
図8(b)の例では、上記(5)式で与えられるように、リップ部21cの下方幅A1が腕部22cの下方幅B1よりも大きいので、一方のガスケットのリップ部21cが他方のガスケットの腕部22cの範囲内に重なってしまうことはない。こうすれば、一方のガスケットのリップ部21cが他方のガスケットのストッパ部23と部分的に重なるので、リップ部21cに掛かる圧力が減少することを抑制でき、シール性が低下することを更に抑制できる。
図8(c)の例では、上記(6)式で与えられるように、リップ部21cの上方幅A2がストッパ部23の幅C以下の長さを有するので、一方のガスケットのリップ部21cと他方のガスケットのストッパ部23が重なり得る部分をより多く確保することができ、シール性が低下することを更に抑制できる。なお、(5)式と(6)式は成立しなくてもよい。
・第4実施形態:
図9は、本発明の第4実施形態を示す説明図であり、第1実施形態の図3(a)に対応する図である。図3(a)に示す第1実施形態との違いは、ガスケットGK4xのリップ部21xの突起部20xが凹部Rを有する点のみであり、他の構成は第1実施形態と同様である。この凹部Rは、ガスケットGK4xの突起部20xと単セル140との接触面積を減少させるので、シール性を更に向上できる。なお、第1実施形態の図4(a)、図4(b)、図4(c)と同様の理由により、第4実施形態においても、(1),(2)式を満足することが好ましい。また、このような凹部Rを有するリップ部21xは、上述した第2、第3実施形態でも採用可能である。
本発明は、上述の実施形態、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
20,20c,20d,20x…突起部
21,21c,21x…リップ部
22,22c…腕部
23,23a,23b…ストッパ部
30…膜電極接合体プレート(MEAプレート)
31…支持フレーム
32…発電部
40…カソード側セパレータ
50…アノード側セパレータ
54…冷却媒体流路溝
62…燃料ガス入口マニホールド孔
64…燃料ガス出口マニホールド孔
72…酸化剤ガス入口マニホールド孔
74…酸化剤ガス出口マニホールド孔
81…溝部
82…冷却媒体入口マニホールド孔
83,85…傾斜壁
84…冷却媒体出口マニホールド孔
100…燃料電池スタック
140…単セル
200…冷却媒体流路面
GK1〜GK5…ガスケット
GK4d,GK4t…ガスケット
GK4a,GK4ad,GK4at…ガスケット
GK4c,GK4cd,GK4ct…ガスケット
GK4x…ガスケット

Claims (3)

  1. 複数の単セルが積層された燃料電池スタックであって、
    任意の隣接する2つの単セルの間に挟まれて配置されたガスケットを備え、
    前記ガスケットは、前記2つの単セルに接して前記2つの単セルに第1圧力を付与するリップ部と、前記リップ部の両側に形成され、前記2つの単セルに接して前記2つの単セルに前記第1圧力よりも小さな第2圧力を付与するストッパ部と、を有する、
    燃料電池スタック。
  2. 請求項1に記載の燃料電池スタックにおいて、
    前記単セルは、アノード側セパレータとカソード側セパレータとを備え、
    前記ガスケットは、前記アノード側セパレータと前記カソード側セパレータのうちの一方のセパレータの表面に配置されており、
    前記一方のセパレータの表面において、前記ガスケットの両側に壁を形成した溝部が形成されており、
    前記一方のセパレータの平面視において、前記ガスケットが走る方向と垂直な方向を幅方向と呼ぶとき、
    前記幅方向において、前記ガスケットの幅をDとし、前記溝部の幅をLとし、前記リップ部の中心から前記ガスケットの外縁までの距離をEとしたとき、L−D<Eの関係を満たす、
    燃料電池スタック。
  3. 請求項2に記載の燃料電池スタックにおいて、
    前記ガスケットは、前記リップ部と前記ストッパ部のそれぞれとの間に形成された腕部を有し、
    前記複数の単セルが積層する積層方向と一致の方向を高さ方向と呼ぶとき、
    前記高さ方向において、前記腕部の高さが、前記ストッパ部の高さよりも小さく、
    前記幅方向において、前記腕部の幅をBとし、前記リップ部の幅をAとし、前記ストッパ部の幅をCとしたとき、B<A≦Cの関係を満たす、
    燃料電池スタック。
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