JP2018012509A - ゲーブルトップ型容器、飲食品包装体、シールプレート、シール装置、ゲーブルトップ型容器のシール方法および飲食品包装体の製造方法 - Google Patents

ゲーブルトップ型容器、飲食品包装体、シールプレート、シール装置、ゲーブルトップ型容器のシール方法および飲食品包装体の製造方法 Download PDF

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幸男 八木
片山 学
Manabu Katayama
学 片山
貴之 清見原
Takayuki Kiyomibara
貴之 清見原
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Abstract

【課題】ゲーブルトップ型容器の幅方向に延びる圧着部の位置ずれを容易に判定可能なゲーブルトップ型容器を提供する。【解決手段】ゲーブルトップ型容器は、挟持部と、第1の圧着部と、第2の圧着部とを備える。挟持部は、第1の折り込み部の上端縁と第2の折り込み部の上端縁とを第1の面および第2の面とで挟持する。第1の圧着部は、挟持部による挟持状態において第1の面と第2の面との間に形成される圧着部であって、該挟持状態で第1の折り込み部の角部である第1角部と第2の折り込み部の角部である第2角部との間に縦方向に存在する所定の隙間に対して、幅方向に跨るように形成される。第2の圧着部は、挟持部による挟持状態において第1の面と第2の面との間に且つ第1の圧着部と交差する方向に形成される圧着部であり、所定の隙間に対して幅方向に跨る幅を有するとともにその跨った状態が縦方向に所定の長さ連続するように形成されることを好ましい態様とする。【選択図】図4

Description

本発明は、ゲーブルトップ型容器、飲食品包装体、シールプレート、シール装置、ゲーブルトップ型容器のシール方法および飲食品包装体の製造方法に関する。
液体の飲食品に用いられる容器として上部が切妻屋根型に形成されたゲーブルトップ型容器が挙げられる。ゲーブルトップ型容器は、紙を折り曲げて形成される。ゲーブルトップ型容器の底面を平坦に形成する技術として、下記の特許文献1が挙げられる。特許文献1では、安定して立てることができる容器およびこの容器を作製する装置が開示されている。また、ゲーブルトップ型容器には、充填機によって飲食品が充填される。ゲーブルトップ型容器の切妻屋根に相当する部分では、第1の面と第2の面とに連結して配置されるとともに、角部が互いに対向するように折り込まれた第1の折り込み部の上端縁及び第2の折り込み部の上端縁を第1の面及び第2の面により挟持することで、切妻屋根の大棟に相当する部分に挟持部が形成される。形成された挟持部が充填機のシール装置によって圧着されることで、ゲーブルトップ型容器が封止される。挟持部を圧着する技術として、下記の特許文献2から4が挙げられる。例えば、特許文献2では、ゲーブルトップ型容器の幅方向の挟持部における端部間を結ぶように圧着する圧着部を設けることで、挟持部をより強く封止する技術が開示されている。
ゲーブルトップ型容器では、封止された挟持部の一部を開封することで充填された飲食品が取り出される。この開封される領域は、挟持部の幅方向における一方の端部から中央付近までの領域である。開封される領域と開封されない領域の境界に相当する挟持部の幅方向の中央付近の領域には開封時等に力が加わる。また、挟持部の幅方向の中央付近の領域には、第1の折り込み部の角部と第2の折り込み部の角部との間に隙間が生じやすい。そのため、この中央付近の領域はより強く封止されることが好ましい。そこで、ゲーブルトップ型容器には、挟持部の幅方向の中央付近の領域に幅方向に延びる圧着部が設けられる。
特開2001−353790号公報 特開2012−236647号公報 特開2014−015235号公報 特許第4175672号
幅方向に延びる圧着部の設けられる位置が、第1の折り込み部の角部と第2の折り込み部の角部との間に生じた隙間に対応する位置からずれてしまうと、ゲーブルトップ型容器の外観が悪くなったり、挟持部を封止する力が弱くなったりする虞がある。そのため、幅方向に延びる圧着部の位置が設計通りの位置に設けられているか製品検査時に確認されるが、この圧着部は挟持部の幅方向に長い。そのため、ゲーブルトップ型容器が立てられた状態で水平方向に搬送される製造工程において、圧着部の位置ずれを判定することは容易ではない。一方、前記特許文献2に記載されてるように、一般に挟持部は開封が容易であることに加えてより強く封止することが好ましいとされている。
本発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであり、ゲーブルトップ型容器の幅方向に延びる圧着部の位置ずれを容易に判定可能であるとともに挟持部がより強く封止されたゲーブルトップ型容器を提供する事を課題とする。
上記課題を解決するための本発明の要旨は以下の通りである。
(1)第1の面及び第2の面と、
前記第1の面と前記第2の面とに連結して配置されるとともに、角部が互いに対向するように折り込まれた第1の折り込み部及び第2の折り込み部と、
前記第1の折り込み部の角部である第1角部と前記第2の折り込み部の角部である第2角部が対向した状態で、該第1の折り込み部の上端縁と該第2の折り込み部の上端縁とを前記第1の面及び前記第2の面により挟持する挟持部と、
を備えるゲーブルトップ型容器であって、
前記挟持部による挟持状態において前記第1の面と前記第2の面との間に形成される圧着部であって、該挟持状態で前記第1角部と前記第2角部との間に前記ゲーブルトップ型容器の縦方向に存在する所定の隙間に対して、該ゲーブルトップ型容器の幅方向に跨るように形成された第1の圧着部と、
前記挟持部による挟持状態において前記第1の面と前記第2の面との間に且つ前記第1の圧着部と交差する方向に形成される圧着部であって、前記ゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続するように形成された第2の圧着部と、
を更に備えるゲーブルトップ型容器。
(2)前記挟持部による挟持状態において前記第1の面と前記第2の面との間に形成される圧着部であって、前記ゲーブルトップ型容器の幅方向における前記挟持部の端部同士を結ぶように形成され、前記第1の折り込み部と前記第2の折り込み部の上端よりも上方に設けられた第3の圧着部を有し、
前記第2の圧着部は、前記第3の圧着部よりも下方に形成された、
(1)に記載のゲーブルトップ型容器。
(3)前記第2の圧着部が前記第1の圧着部と交差して形成される(1)または(2)に記載のゲーブルトップ型容器。
(4)前記第2の圧着部が、前記所定の隙間に対して前記ゲーブルトップ型容器の幅方向に跨る幅を有するとともにその跨った状態が該ゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続する(1)ないし(3)のいずれか一項に記載のゲーブルトップ型容器。
(5)(1)ないし(4)のいずれか一項に記載のゲーブルトップ型容器に飲食品が充填された飲食品包装体。
(6)第1の面及び第2の面と、
前記第1の面と前記第2の面とに連結して配置されるとともに、角部が互いに対向するように折り込まれた第1の折り込み部及び第2の折り込み部と、
前記第1の折り込み部の角部である第1角部と前記第2の折り込み部の角部である第2角部が対向した状態で、該第1の折り込み部の上端縁と該第2の折り込み部の上端縁とを前記第1の面及び前記第2の面により挟持する挟持部と、
を備えるゲーブルトップ型容器の前記挟持部を第1のシールプレートと協働して押圧するシールプレートであって、
前記挟持部が押し当てられる面に、
前記挟持部による挟持状態で前記第1角部と前記第2角部との間に前記ゲーブルトップ型容器の縦方向に存在する所定の隙間に対応する領域を該ゲーブルトップ型容器の幅方向に跨るように形成された第1の突起部と、
前記第1の突起部と交差する方向に設けられ、前記ゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続するように形成された第2の突起部と、を備えた、
シールプレート。
(7)前記第1のシールプレートの前記挟持部が押し当てられる面には、前記挟持部が押
し当てられる領域の前記ゲーブルトップ型容器の幅方向に対応する方向の端部同士を結ぶように形成され、前記第1の折り込み部と前記第2の折り込み部の上端に対応する位置よりも上方に設けられた第3の突起部が設けられ、
前記第2の突起部は、前記第3の突起部に対応する位置よりも下方に形成された、
(6)に記載のシールプレート。
(8)前記第2の突起部が前記第1の突起部と交差して形成される(6)または(7)に記載のシールプレート。
(9)前記第2の突起部が、前記所定の隙間に対応する領域を前記ゲーブルトップ型容器の幅方向に跨る幅を有するとともにその跨った状態が該ゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続する(6)ないし(8)のいずれか一項に記載のシールプレート。
(10)前記シールプレートは、ステンレスによって形成された、
(6)ないし(9)のいずれか一項に記載のシールプレート。
(11)第1の面及び第2の面と、
前記第1の面と前記第2の面とに連結して配置されるとともに、角部が互いに対向するように折り込まれた第1の折り込み部及び第2の折り込み部と、
前記第1の折り込み部の角部である第1角部と前記第2の折り込み部の角部である第2角部が対向した状態で、該第1の折り込み部の上端縁と該第2の折り込み部の上端縁とを前記第1の面及び前記第2の面により挟持する挟持部と、
を備えるゲーブルトップ型容器の前記挟持部を第1のシールプレートと第2のシールプレートとで協働して押圧するシール装置であって、
前記第2のシールプレートの前記挟持部が押し当てられる面に、
前記挟持部による挟持状態で前記第1角部と前記第2角部との間に前記ゲーブルトップ型容器の縦方向に存在する所定の隙間に対応する領域を該ゲーブルトップ型容器の幅方向に跨るように形成された第1の突起部と、
前記第1の突起部と交差する方向に設けられ、前記ゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続するように形成された第2の突起部と、を備える、
シール装置。
(12)前記第1のシールプレートの前記挟持部が押し当てられる面には、前記挟持部が押し当てられる領域の前記ゲーブルトップ型容器の幅方向に対応する方向の端部同士を結ぶように形成され、前記第1の折り込み部と前記第2の折り込み部の上端に対応する位置よりも上方に設けられた第3の突起部が設けられ、
前記第2の突起部の上端は、前記第3の突起部に対応する位置よりも下方に形成された、
(11)に記載のシール装置。
(13)前記第2の突起部が前記第1の突起部と交差して形成される(11)または(12)に記載のシール装置。
(14)前記第2の突起部が、前記所定の隙間に対応する領域を前記ゲーブルトップ型容器の幅方向に跨る幅を有するとともにその跨った状態が該ゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続する(11)ないし(13)のいずれか一項に記載のシール装置。
(15)前記第1のシールプレートおよび第2のシールプレートのうち少なくとも一方が、ステンレスによって形成された、
(11)ないし(14)のいずれか一項に記載のシール装置。
(16)第1の面及び第2の面と、
前記第1の面と前記第2の面とに連結して配置されるとともに、角部が互いに対向するように折り込まれた第1の折り込み部及び第2の折り込み部と、
前記第1の折り込み部の角部である第1角部と前記第2の折り込み部の角部である第2角部が対向した状態で、該第1の折り込み部の上端縁と該第2の折り込み部の上端縁とを前記第1の面及び前記第2の面により挟持する挟持部と、
を備え、前記第1の面、前記第2の面、前記第1の折り込み部および前記第2の折り込み部は加熱溶融性の樹脂でコーティングされたゲーブルトップ型容器をシール装置によっ
てシールするゲーブルトップ型容器のシール方法であって、
前記シール装置は、
第1のシールプレートと第2のシールプレートとを備え、
前記第2のシールプレートの前記挟持部が押し当てられる面に、
前記挟持部による挟持状態で前記第1角部と前記第2角部との間に前記ゲーブルトップ型容器の縦方向に存在する所定の隙間に対応する領域を該ゲーブルトップ型容器の幅方向に跨るように形成された第1の突起部と、
前記第1の突起部と交差する方向に設けられ、前記ゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続するように形成された第2の突起部と、が設けられ、
前記ゲーブルトップ型容器のシール方法は、
前記ゲーブルトップ型容器を加熱する工程と、
冷却した前記第1のシールプレートおよび前記第2のシールプレートによって、前記挟持部を押圧する工程と、を含む、
ゲーブルトップ型容器のシール方法。
(17)前記第1のシールプレートの前記挟持部が押し当てられる面には、前記挟持部が押し当てられる領域の前記ゲーブルトップ型容器の幅方向に対応する方向の端部同士を結ぶように形成され、前記第1の折り込み部と前記第2の折り込み部の上端に対応する位置よりも上方に設けられた第3の突起部が設けられ、
前記第2の突起部の上端は、前記第3の突起部に対応する位置よりも下方に形成された、
(16)に記載のゲーブルトップ型容器のシール方法。
(18)前記第2の突起部が前記第1の突起部と交差して形成される(16)または(17)に記載のゲーブルトップ型容器のシール方法。
(19)前記第2の突起部が、前記所定の隙間に対応する領域を前記ゲーブルトップ型容器の幅方向に跨る幅を有するとともにその跨った状態が該ゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続する(16)ないし(18)のいずれか一項に記載のゲーブルトップ型容器のシール方法。
(20)第1の面及び第2の面と、
前記第1の面と前記第2の面とに連結して配置されるとともに、角部が互いに対向するように折り込まれた第1の折り込み部及び第2の折り込み部と、
前記第1の折り込み部の角部である第1角部と前記第2の折り込み部の角部である第2角部が対向した状態で、該第1の折り込み部の上端縁と該第2の折り込み部の上端縁とを前記第1の面及び前記第2の面により挟持する挟持部と、
を備え、前記第1の面、前記第2の面、前記第1の折り込み部および前記第2の折り込み部は加熱溶融性の樹脂でコーティングされたゲーブルトップ型容器に飲食品が充填された飲食品包装体をシール装置によって製造する飲食品包装体の製造方法であって、
前記シール装置は、
第1のシールプレートと第2のシールプレートとを備え、
前記第2のシールプレートの前記挟持部が押し当てられる面に、
前記挟持部による挟持状態で前記第1角部と前記第2角部との間に前記ゲーブルトップ型容器の縦方向に存在する所定の隙間に対応する領域を該ゲーブルトップ型容器の幅方向に跨るように形成された第1の突起部と、
前記第1の突起部と交差する方向に設けられ、前記ゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続するように形成された第2の突起部と、が設けられ、
前記飲食品包装体の製造方法は、
前記ゲーブルトップ型容器に飲食品を充填する工程と、
前記ゲーブルトップ型容器を加熱する工程と、
冷却した前記第1のシールプレートおよび前記第2のシールプレートによって、前記挟持部を押圧する工程と、を含む、
飲食品包装体の製造方法。
(21)前記第1のシールプレートの前記挟持部が押し当てられる面には、前記挟持部が押し当てられる領域の前記ゲーブルトップ型容器の幅方向に対応する方向の端部同士を結ぶように形成され、前記第1の折り込み部と前記第2の折り込み部の上端に対応する位置よりも上方に設けられた第3の突起部が設けられ、
前記第2の突起部の上端は、前記第3の突起部に対応する位置よりも下方に形成された、
(20)に記載の飲食品包装体の製造方法。
(22)前記第2の突起部が前記第1の突起部と交差して形成される(20)または(21)に記載の飲食品包装体の製造方法。
(23)前記第2の突起部が、前記所定の隙間に対応する領域を前記ゲーブルトップ型容器の幅方向に跨る幅を有するとともにその跨った状態が該ゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続する(20)ないし(22)のいずれか一項に記載の飲食品包装体の製造方法。
上記の本発明において、上記課題を解決するために、本願発明者は、ゲーブルトップ型容器の挟持部において、第1角部と第2角部との間にゲーブルトップ型容器の縦方向に存在する所定の隙間に対して、ゲーブルトップ型容器の幅方向に跨るように形成された第1の圧着部と、第1の圧着部と交差する方向に形成される圧着部であって、ゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続するように形成された第2の圧着部とを設けることとした。すなわち、縦方向に所定の長さ連続するように形成された第2の圧着部を基準とすることで、挟持部に形成される圧着部のゲーブルトップ型容器の幅方向における位置ずれを容易に検出できるようにした。
(1)の発明に係るゲーブルトップ型容器は、第1の圧着部と交差する第2の圧着部を備える。第2の圧着部は、第1角部と第2角部との間にゲーブルトップ型容器の縦方向に存在する所定の隙間に対して、ゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続するように形成される。そのため、ゲーブルトップ型容器が立てられた状態で水平に搬送される工程において、第2の圧着部を基準とすることで、容易に第1の圧着部および第2の圧着部の位置ずれを検出できる。さらに、第2の圧着部がゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続するように所定の隙間を圧着することで、挟持部がより強く封止される。なお、ゲーブルトップ型容器の縦方向とは、縦方向に存在する所定の隙間と所定の長さ連続して重なる方向であればよく、厳密な意味での縦方向に限定されない。
(2)の発明に係るゲーブルトップ型容器は、挟持部による挟持状態において第1の面と第2の面との間に形成される圧着部であって、ゲーブルトップ型容器の幅方向における挟持部の端部同士を結ぶように形成され、第1の折り込み部と第2の折り込み部の上端よりも上方に設けられた第3の圧着部を更に備える。(2)の発明では、第2の圧着部は、第3の圧着部よりも下方に形成される。そのため、(2)の発明に係るゲーブルトップ型容器では、第2の圧着部と第3の圧着部とが干渉しない。
(3)の発明に係るゲーブルトップ型容器は、第2の圧着部と第1の圧着部とが交差して形成される。その結果、第2の圧着部と第1の圧着部とが一体となった圧着部となるため、挟持部がより強固に圧着される。
(4)の発明に係るゲーブルトップ型容器では、第2の圧着部が、所定の隙間に対してゲーブルトップ型容器の幅方向に跨る幅を有するとともにその跨った状態がゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続するように形成される。第2の圧着部がこのように形成されることにより、所定の隙間がより強固に封止される。
(6)の発明に係るシールプレートおよび(6)の発明に係るシールプレートを採用し
た(11)の発明に係るシール装置によれば、第1角部と第2角部との間に存在する所定の隙間に対して、ゲーブルトップ型容器の幅方向に跨るように形成された圧着部を第1の突起部によって形成し、第1の圧着部と交差する方向に形成される圧着部であって、ゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続するように形成された第2の圧着部を第2の突起部によって形成できる。さらに、(10)や(15)の発明のように、シールプレートがステンレスで形成されることにより、銅で形成されたシールプレートよりも耐摩耗性に優れたシールプレートを形成できる。そのため、(10)の発明に係るシールプレートや(15)の発明に係るシール装置であれば、シールプレートの摩耗による圧着部の形成不良の発生を低減できる。
さらに、(1)ないし(4)の発明に係るゲーブルトップ型容器に関して開示した上記の技術的思想は、技術的齟齬が生じない限りにおいて、上記シールプレートおよびシール装置にも適用するとができる。また、本発明は、上記ゲーブルトップ型容器に飲食品を充填した飲食品包装体、ゲーブルトップ型容器のシール方法および飲食品包装体の製造方法として把握することも可能である。
本発明によれば、ゲーブルトップ型容器の幅方向に延びる圧着部の位置ずれを容易に判定可能であるとともに挟持部がより強く封止されたゲーブルトップ型容器を提供できる。
図1は、ゲーブルトップ型容器の展開図の一例を示す図である。 図2は、ゲーブルトップ型容器の斜視図の一例を示す図である。 図3は、折れ線の折り目で折り曲げられたトップシール部を正面から見た図の一例である。 図4は、封止されたトップシール部を含む切妻屋根部を一方から見た図の一例である。 図5は、封止されたトップシール部を含む切妻屋根部を他方から見た図の一例である。 図6は、充填機の一例を示す図である。 図7は、一方のシールプレートの一例を示す図である。 図8は、他方のシールプレートの一例を示す図である。 図9は、シールプレートによるトップシール部の押圧前の状態の一例を示す図である。 図10は、シールプレートによってトップシール部が押圧されている状態の一例を示す図である。 図11は、シールプレートによるトップシール部の封止が完了した状態の一例を示す図である。 図12は、ゲーブルトップ型容器を作製し、作製したゲーブルトップ型容器に飲食品を充填する工程の一例を示す図である。 図13は、比較例に係るゲーブルトップ型容器の切妻屋根部の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、一実施形態に係るゲーブルトップ型容器について説明する。以下に示す実施形態の構成は例示であり、開示の技術は実施形態の構成に限定されない。
<実施形態>
図1は、ゲーブルトップ型容器100の展開図の一例を示す図であり、図2は、ゲーブルトップ型容器100の斜視図の一例を示す図である。以下、本明細書において、ゲーブ
ルトップ型容器に充填された飲料の出口が形成されるトップシール部111側を上、底面130側を下とする。また、上下方向は縦方向とも称する。すなわち、図1および図2において図の上方を上方向、図の下方が下となる。また、図2において、胴体壁部120a側をゲーブルトップ型容器100の正面とする。また、ゲーブルトップ型容器100の胴体壁部120dから胴体壁部120bへの方向を幅方向とする。すなわち、図2において、ゲーブルトップ型容器100の水平方向がゲーブルトップ型容器の幅方向となる。ゲーブルトップ型容器100は、例えば、飲料の保管に利用される。ゲーブルトップ型容器100は、例えば、加熱溶融性の樹脂でコーティングされた紙によって形成される。加熱溶融性の樹脂は、例えば、ポリエチレンである。以下、図1および2を参照して、ゲーブルトップ型容器100の構造について説明する。
図2に例示されるゲーブルトップ型容器100は、胴体部120、底面130、並びにトップシール部111および切妻部112を含む切妻屋根部110を備えている。図2に例示されるゲーブルトップ型容器100の胴体部120は、図1に例示される胴体壁部120a、120b、120c、120dおよび接着部120eによって形成される。胴体壁部120a、120b、120c、120dおよび接着部120eの各々の間には、折れ線121aが設けられる。胴体壁部120a、120cの上方には、切妻壁部112a、112cが各々設けられる。また、胴体壁部120b、120dの上方には、切妻内壁部112b、112dが各々設けられる。胴体壁部120a、120cと切妻壁部112a、112cとの間および胴体壁部120b、120dと切妻内壁部112b、112dとの間には、折れ線101aが設けられる。切妻壁部112a、112cでは、下側の辺の切妻壁部112b側の端部から斜め上方に向けて折れ線114aが設けられる。切妻壁部112c、112dでは、下側の辺の両端部から上側の辺の幅方向の中央部に向けて折れ線114bが設けられる。切妻壁部112a、112cの上方には、トップシール部111a、111bが各々設けられる。切妻内壁部112b、112dの上方には、折り込み部113a、113bが各々設けられる。折り込み部113bの上部は、幅方向の中央が高い山型に形成される。切妻壁部112a、112cとトップシール部111a、111bとの間および切妻内壁部112b、112dと折り込み部113a、113bとの間には、折れ線115aが設けられる。折り込み部113aの幅方向の中央には、折れ線115bが縦方向に設けられる。折り込み部113bの幅方向の中央には、折れ線115cが縦方向に設けられる。トップシール部111a、111bの高さは、折り込み部113a、113bよりも高く形成される。胴体壁部120a、120b、120c、120dの下方には、底面壁部131が設けられる。底面壁部131には、底面130を形成する際に用いられる折れ線131aが設けられる。胴体壁部120a、120b、120c、120dと底面壁部131との間には、折れ線101bが設けられる。トップシール部111a、111bを総称して、トップシール部111とも称する。トップシール部111は、「挟持部」の一例である。切妻壁部112a、112cは、それぞれ「第1の面」および「第2の面」の一例である。折り込み部113aおよび切妻内壁部112bは、「第1の折り込み部」の一例である。折り込み部113bおよび切妻内壁部112dは、「第2の折り込み部」の一例である。折り込み部113aは、「第1の折り込み部の上端縁」の一例である。折り込み部113bは、「第2の折り込み部の上端縁」の一例である。
図3は、折れ線101a、114b、115a、115b、115cの折り目で折り曲げられたトップシール部111を正面から見た図の一例である。図3では、トップシール部111の内部に折り込まれた折り込み部113a、113bが点線で示されている。ここで、前述のとおり、折り込み部113bは折り込み部113aよりも高く形成されているため、折り込み部113aおよび折り込み部113bとが向かい合う位置では、段差113cが生じる。折り込み部113aと折り込み部113bの幅が略同一であるため、段差113cは、トップシール部111の幅方向の略中央に生じる。また、図3に例示されるように、折り込み部113a、113bは互いに対向するように折り込まれ、折れ線1
15bと折れ線115cとの間に隙間113dが生じやすい。隙間113dが生じた部分では、トップシール部111の封止する力が弱くなる虞がある。そこで、実施形態では、隙間113dを押圧する圧着加工によって埋めることでトップシール部111をより強く封止する。折れ線115bが形成する角部および折れ線115cが形成する角部は、それぞれ「第1角部」および「第2角部」の一例である。隙間113dは、「所定の隙間」の一例である。
図4および図5は、封止されたトップシール部111および切妻部112を含む切妻屋根部110の一例を示す図である。図4は、切妻屋根部110をトップシール部111aの方向から見た図となっている。図5は、切妻屋根部110をトップシール部111bの方向から見た図となっている。図4および図5では、トップシール部111に折り込まれた折り込み部113a、113bが点線で示されている。
図4を参照すると、圧着部116は、折り込み部113aと折り込み部113bとの隙間113dに対応する位置に設けられる。圧着部116の横圧着部116bは、隙間113dと交差して設けられる。すなわち、横圧着部116bは、隙間113dに対して幅方向に跨るように形成される。圧着部116の縦圧着部116aは、隙間113dと縦方向に所定長さ重なって設けられる。実施形態では、縦圧着部116aは、隙間113dを跨いで折り込み部113a、113bに架かる幅を有し、ゲーブルトップ型容器100の縦方向に所定の長さ連続して形成されている。さらに、縦圧着部116aの上端は、端結圧着部117(図5参照)の下側に位置している。すなわち、縦圧着部116aの上端は、端結圧着部117の下側に位置している。横圧着部116bは、「第1の圧着部」の一例である。縦圧着部116aは、「第2の圧着部」の一例である。
図5を参照すると、折り込み部113aと折り込み部113bの上端に沿って端結圧着部117が形成されている。端結圧着部117は、折り込み部113a、113bの上端より上方に設けられ、トップシール部111の端部同士を結ぶように形成されている。端結圧着部117の段差117aは、折り込み部113aと折り込み部113bとの段差113cに対応する位置に設けられている。端結圧着部117は、「第3の圧着部」の一例である。
端結圧着部117は、トップシール部111の端部同士を結ぶように形成されているため、トップシール部111の全幅にわたって密閉をより強固にする作用がある。また、横圧着部116bは、隙間113dに対して幅方向に跨るように形成されているため、トップシール部111をより強く封止する作用がある。なお、縦圧着部116aの作用については後述する。
図6は、充填機300の一例を示す図である。充填機300は、ゲーブルトップ型容器100へ牛乳を充填するとともに、ゲーブルトップ型容器100のトップシール部111を封止する。充填機300は、マガジン301、マンドレル302、底面形成部303、ベルトコンベア304、充填筒305およびシール装置306を備える。シール装置306は、対向して配置されたシールプレート500a、500bを備える。
マガジン301は、胴体壁部120a、120b、120c、120dが折れ線121aで折り曲げられるとともに、接着部120eと胴体壁部120aとが接着されて形成されたカートン150が載置される。マンドレル302は、マガジン301に載置されたカートン150の筒状に開かれた胴体部120に挿入されることで、カートン150を保持する。底面形成部303は、カートン150の底面130を加熱して表面の樹脂を溶かしてから、底面130の両面を圧迫しつつ冷却することで、底面130の接着を行う。ベルトコンベア304は、底面130が形成されたカートン150を次の工程へ搬送する。充
填筒305は、カートン150に牛乳を充填する。シール装置306は、加熱された表面の樹脂を溶かされたトップシール部111の表裏両面を冷却したシールプレート500a、500bによって押圧することで溶けた樹脂を固化してトップシール部111を封止し、ゲーブルトップ型容器100を形成する。シール装置306は、「シール装置」の一例である。
図7および図8は、シールプレート500a、500bの一例を示す図である。シールプレート500a、500bは、長方形に形成された板であり、その素材は、例えば、銅またはステンレスである。銅はステンレスよりも柔らかい素材である。そのため、シールプレート500a、500bは、素材として銅を採用した方がステンレスを採用した場合よりも容易に作製できる。また、シールプレート500a、500bの耐摩耗性は、素材としてステンレスを採用した方が銅を採用した場合よりも向上する。シールプレート500bには、トップシール部111に圧着加工を施すための突起511が設けられる。突起511は、トップシール部111を封止する際に、折り込み部113a、113bと干渉しない高さに設けられる。すなわち、突起511は、シールプレート500bにトップシール部111が押し当てられる領域において、折り込み部113a、113bの上端に対応する位置よりも上方に設けられる。シールプレート500bの突起511は、段差113cに対応する位置に段差部511aを有する突起であり、トップシール部111が押し当てられる領域においてゲーブルトップ型容器100の幅方向に対応する方向のトップシール部111の端部に対応する位置同士を結ぶように形成される。シールプレート500aには、トップシール部111に圧着加工を施すための突起510が設けられる。シールプレート500aの突起510は、実施形態では十字型の突起であり、シールプレート500aに押し当てられるトップシール部111の隙間113dに対応する位置に設けられる。突起510は、シールプレート500bの突起511よりも下側に設けられる。すなわち、シールプレート500a、500bによってトップシール部111を封止する際に、シールプレート500aの突起510の上端がシールプレート500bの突起511と干渉しないようになっている。シールプレート500aは、「シールプレート」および「第2のシールプレート」の一例である。シールプレート500bは、「第1のシールプレート」の一例である。突起510aは、「第1の突起部」の一例である。突起510bは、「第2の突起部」の一例である。突起511は、「第3の突起部」の一例である。
図9から図11は、シールプレート500a、500bがトップシール部111a、111bを封止する工程の一例を示す図である。図9から図11は、トップシール部111a、111bの封止工程を側面から見た図となっている。図9から図11では、トップシール部111内に折り込まれた折り込み部113aが点線で例示されている。以下、図9から図11を参照して、トップシール部111a、111bの封止工程について説明する。
図9は、シールプレート500a、500bによるトップシール部111a、111bの押圧前の状態の一例を示す図である。図9では、シールプレート500aおよびシールプレート500bは、トップシール部111から離間して存在している。充填機300は、トップシール部111a、111bを熱風により加熱することで、トップシール部111a、111b、折り込み部113a、113bの表面の樹脂を溶かす。
図10は、シールプレート500a、500bによってトップシール部111a、111bが押圧されている状態の一例を示す図である。図10では、冷却水等によって冷却されたシールプレート500a、500bがトップシール部111を押圧する。トップシール部111は、シールプレート500a、500bによって冷却され、樹脂が固化しトップシール部111a、111bおよび折り込み部113a、113bが接着されてトップシール部111が封止される。さらに、トップシール部111a、111bには、シール
プレート500a、500bの各々に設けられた突起510、511によって圧着加工が施される。シールプレート500bの突起511によるトップシール部111への圧着加工は、折り込み部113aと干渉しない位置に行われる。
図11は、シールプレート500a、500bによるトップシール部111a、111bの押圧が完了した状態の一例を示す図である。トップシール部111aには、シールプレート500aの突起510による圧着部116が形成されている。トップシール部111bには、シールプレート500bの突起511による端結圧着部117が形成されている。
図12は、ゲーブルトップ型容器100を作製し、作製したゲーブルトップ型容器100に飲食品を充填する工程の一例を示す図である。図12に例示される各工程は、充填機300によって実行される。以下、図12を参照して、ゲーブルトップ型容器100を作製する工程について説明する。
S1では、胴体壁部120a、120b、120c、120dが折れ線121aで折り曲げられるとともに、接着部120eと胴体壁部120aとが接着され、カートン150が形成される。カートン150は、充填機300のマガジン301に載置される。充填機300は、マガジン301に載置されたカートン150の胴体部120を筒状に開き、筒状に開いた胴体部120にマンドレル302を挿入してカートン150を保持する。S2では、充填機300は、底面壁部131を折れ線131aにて折り曲げる。その後、充填機300は、底面形成部303によって底面壁部131を加熱して底面壁部131の表面の樹脂を溶かし、底面壁部131を表裏両面から圧迫しながら冷却して底面壁部131を接着して底面130を形成する。底面130が形成されたカートン150は、ベルトコンベア304に載置される。牛乳は、「飲食品」の一例である。
S3では、充填機300は、カートン150の折れ線101a、114b、115a、115b、115cに折り目を付ける。S3の作業は、後の工程で行われるトップシール部111の封止を容易にするために行われ、S3の段階ではトップシール部111の封止は行われない。
S4では、充填機300は、充填筒305によってカートン150に牛乳を充填する。S4の牛乳を充填する工程は、「前記ゲーブルトップ型容器に飲食品を充填する工程」の一例である。S5では、充填機300は、折れ線101a、114b、115a、115b、115cの折り目に沿って折り曲げる。
S6では、充填機300は、折れ線101a、114b、115a、115b、115cの折り目に沿って折り曲げたトップシール部111を加熱して、表面の樹脂を溶かす。トップシール部111を加熱する工程は、「ゲーブルトップ型容器を加熱する工程」の一例である。S7では、充填機300は、表面の樹脂が溶かされたトップシール部111を冷却水等によって冷却したシールプレート500a、500bによって押圧する。冷却したシールプレート500a、500bがトップシール部111を押圧することで、トップシール部111の樹脂が固化されてトップシール部111が封止される。冷却したシールプレート500a、500bがトップシール部111を押圧する工程は、「冷却した前記第1のシールプレートおよび前記第2のシールプレートによって、前記挟持部を押圧する工程」の一例である。
S8では、充填機300は、封止したトップシール部111に消費期限等の情報を印字する。牛乳が充填され、トップシール部111が封止されたゲーブルトップ型容器100は、「ゲーブルトップ型容器に飲食品が充填された飲食品包装体」の一例である。
ここで、実施形態との比較のため、比較例について説明する。比較例では、実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。図13は、比較例に係るゲーブルトップ型容器の切妻屋根部110の一例を示す図である。図13では、切妻屋根部110をトップシール部111aの方向から見た図となっている。比較例は、縦圧着部116aを有さない点で、実施形態と異なる。比較例では、実施形態の縦圧着部116aに相当する圧着部を有さないため、トップシール部111の幅方向における圧着部116bの位置ずれを検出する事は難しい。実施形態では、圧着部116は、縦方向の縦圧着部116aを有する。そのため、縦圧着部116aの位置を基準として検査することで、トップシール部111の幅方向における圧着部116の位置ずれを比較例よりも容易に検出でき、検査を実施する作業員の負担を軽減できる。さらに、縦圧着部116aの位置を基準とすれば、画像処理装置によって検査を行う場合でも、トップシール部111の幅方向における圧着部116の位置ずれを比較例よりも容易に検出できる。
比較例では、隙間113dに対応する位置に横方向の圧着部116bのみが設けられる。実施形態では、隙間113dに対応する位置に横方向の圧着部116bに加えて縦方向の縦圧着部116aが設けられる。実施形態では、横圧着部116bに加えて隙間113dを跨いで折り込み部113a、113bに架かる幅を有する縦方向の縦圧着部116aが、隙間113dを縦方向に所定長さ封止する。そのため、実施形態は、比較例よりもより強く隙間113dを封止できる。したがって、トップシール部111をより強固に封止することが可能になる。
実施形態では、縦圧着部116aの上端位置は、端結圧着部117に干渉しない位置に位置決めされる。そのため、実施形態によれば、圧着部116と端結圧着部117とが干渉せずにトップシール部111が封止される。
実施形態では、圧着部116は十字型であったが、圧着部116は、横圧着部116bが縦圧着部116aの上端と接するT字型であってもよいし、横圧着部116bが縦圧着部116aの下端と接する逆T字型であってもよい。なお、これらの場合、T字型または逆T字型の圧着部116においては、横圧着部116bおよび縦圧着部116aが互いに離れていてもよい。しかし両者が互いに接触し交差していれば、圧着部116全体に圧着の力が集中するため圧着部116の圧着が強くなり、トップシール部111をより強固に封止することが可能になるという効果が得られる。
さらに、圧着部116においては、横圧着部116bおよび縦圧着部116aはそれぞれ複数あってもよい。また、縦圧着部116aの横圧着部116bに対する角度は垂直であることが好ましいが、これに限られない。例えば、縦圧着部116aと横圧着部116bとがなす角度は80°〜100°の範囲であると好ましく、85°〜95°の範囲であるとさらに好ましく、87°〜93°の範囲であると特に好ましい。また、横圧着部116bおよび縦圧着部116aの長さが同一であれば美観の点で好ましいが、それぞれの長さが異なっていてもよい。
実施形態では、端結圧着部117は、折り込み部113a、113bと干渉しない位置に設けられる。そのため、実施形態の端結圧着部117は、トップシール部111a、111bを折り込み部113a、113bに干渉されずに封止できる。
実施形態では、折り込み部113bの上部は、幅方向の中央が高い山型に形成される。そのため、折り込み部113bの上部が平坦に形成された場合と比較して、折り込み部113a、113bを折り込んだ際の隙間113dの幅が低減される。
実施形態では、ゲーブルトップ型容器100に牛乳が充填されたが、ゲーブルトップ型容器100に充填される飲食品は、牛乳に限定されない。ゲーブルトップ型容器100には、ジュース、茶、水、酒等の様々な液体のほかに、粉乳、米粒等の様々な固体、流動食等の様々な流動体、具入りスープ等の様々な固液混合体等の各種の飲食品が充填可能である。
100・・・ゲーブルトップ型容器
110・・・切妻屋根部
111、111a、111b・・・トップシール部
112・・・切妻部
112a、112c・・・切妻壁部
112b、112d・・・切妻内壁部
113a、113b・・・折り込み部
113c・・・段差
113d・・・隙間
116・・・圧着部
116a・・・縦圧着部
116b・・・横圧着部
117・・・端結圧着部
117a・・・段差
120・・・胴体部
120a、120b、120c、120d・・・胴体壁部
120e・・・接着部
130・・・底面
131・・・底面壁部
101a、101b、114a、114b、115a、115b、115c、121a、131a・・・折れ線
300・・・充填機
301・・・マガジン
302・・・マンドレル
303・・・底面形成部
304・・・ベルトコンベア
305・・・充填筒
306・・・シール装置

Claims (23)

  1. 第1の面及び第2の面と、
    前記第1の面と前記第2の面とに連結して配置されるとともに、角部が互いに対向するように折り込まれた第1の折り込み部及び第2の折り込み部と、
    前記第1の折り込み部の角部である第1角部と前記第2の折り込み部の角部である第2角部が対向した状態で、該第1の折り込み部の上端縁と該第2の折り込み部の上端縁とを前記第1の面及び前記第2の面により挟持する挟持部と、
    を備えるゲーブルトップ型容器であって、
    前記挟持部による挟持状態において前記第1の面と前記第2の面との間に形成される圧着部であって、該挟持状態で前記第1角部と前記第2角部との間に前記ゲーブルトップ型容器の縦方向に存在する所定の隙間に対して、該ゲーブルトップ型容器の幅方向に跨るように形成された第1の圧着部と、
    前記挟持部による挟持状態において前記第1の面と前記第2の面との間に且つ前記第1の圧着部と交差する方向に形成される圧着部であって、前記ゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続するように形成された第2の圧着部と、
    を更に備えるゲーブルトップ型容器。
  2. 前記挟持部による挟持状態において前記第1の面と前記第2の面との間に形成される圧着部であって、前記ゲーブルトップ型容器の幅方向における前記挟持部の端部同士を結ぶように形成され、前記第1の折り込み部と前記第2の折り込み部の上端よりも上方に設けられた第3の圧着部を有し、
    前記第2の圧着部は、前記第3の圧着部よりも下方に形成された、
    請求項1に記載のゲーブルトップ型容器。
  3. 前記第2の圧着部が前記第1の圧着部と交差して形成される請求項1または2に記載のゲーブルトップ型容器。
  4. 前記第2の圧着部が、前記所定の隙間に対して前記ゲーブルトップ型容器の幅方向に跨る幅を有するとともにその跨った状態が該ゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続する請求項1ないし3のいずれか一項に記載のゲーブルトップ型容器。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載のゲーブルトップ型容器に飲食品が充填された飲食品包装体。
  6. 第1の面及び第2の面と、
    前記第1の面と前記第2の面とに連結して配置されるとともに、角部が互いに対向するように折り込まれた第1の折り込み部及び第2の折り込み部と、
    前記第1の折り込み部の角部である第1角部と前記第2の折り込み部の角部である第2角部が対向した状態で、該第1の折り込み部の上端縁と該第2の折り込み部の上端縁とを前記第1の面及び前記第2の面により挟持する挟持部と、
    を備えるゲーブルトップ型容器の前記挟持部を第1のシールプレートと協働して押圧するシールプレートであって、
    前記挟持部が押し当てられる面に、
    前記挟持部による挟持状態で前記第1角部と前記第2角部との間に前記ゲーブルトップ型容器の縦方向に存在する所定の隙間に対応する領域を該ゲーブルトップ型容器の幅方向に跨るように形成された第1の突起部と、
    前記第1の突起部と交差する方向に設けられ、前記ゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続するように形成された第2の突起部と、を備えた、
    シールプレート。
  7. 前記第1のシールプレートの前記挟持部が押し当てられる面には、前記挟持部が押し当てられる領域の前記ゲーブルトップ型容器の幅方向に対応する方向の端部同士を結ぶように形成され、前記第1の折り込み部と前記第2の折り込み部の上端に対応する位置よりも上方に設けられた第3の突起部が設けられ、
    前記第2の突起部は、前記第3の突起部に対応する位置よりも下方に形成された、
    請求項6に記載のシールプレート。
  8. 前記第2の突起部が前記第1の突起部と交差して形成される請求項6または7に記載のシールプレート。
  9. 前記第2の突起部が、前記所定の隙間に対応する領域を前記ゲーブルトップ型容器の幅方向に跨る幅を有するとともにその跨った状態が該ゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続する請求項6ないし8のいずれか一項に記載のシールプレート。
  10. 前記シールプレートは、ステンレスによって形成された、
    請求項6ないし9のいずれか一項に記載のシールプレート。
  11. 第1の面及び第2の面と、
    前記第1の面と前記第2の面とに連結して配置されるとともに、角部が互いに対向するように折り込まれた第1の折り込み部及び第2の折り込み部と、
    前記第1の折り込み部の角部である第1角部と前記第2の折り込み部の角部である第2角部が対向した状態で、該第1の折り込み部の上端縁と該第2の折り込み部の上端縁とを前記第1の面及び前記第2の面により挟持する挟持部と、
    を備えるゲーブルトップ型容器の前記挟持部を第1のシールプレートと第2のシールプレートとで協働して押圧するシール装置であって、
    前記第2のシールプレートの前記挟持部が押し当てられる面に、
    前記挟持部による挟持状態で前記第1角部と前記第2角部との間に前記ゲーブルトップ型容器の縦方向に存在する所定の隙間に対応する領域を該ゲーブルトップ型容器の幅方向に跨るように形成された第1の突起部と、
    前記第1の突起部と交差する方向に設けられ、前記ゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続するように形成された第2の突起部と、を備える、
    シール装置。
  12. 前記第1のシールプレートの前記挟持部が押し当てられる面には、前記挟持部が押し当てられる領域の前記ゲーブルトップ型容器の幅方向に対応する方向の端部同士を結ぶように形成され、前記第1の折り込み部と前記第2の折り込み部の上端に対応する位置よりも上方に設けられた第3の突起部が設けられ、
    前記第2の突起部の上端は、前記第3の突起部に対応する位置よりも下方に形成された、
    請求項11に記載のシール装置。
  13. 前記第2の突起部が前記第1の突起部と交差して形成される請求項11または12に記載のシール装置。
  14. 前記第2の突起部が、前記所定の隙間に対応する領域を前記ゲーブルトップ型容器の幅方向に跨る幅を有するとともにその跨った状態が該ゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続する請求項11ないし13のいずれか一項に記載のシール装置。
  15. 前記第1のシールプレートおよび第2のシールプレートのうち少なくとも一方が、ステ
    ンレスによって形成された、
    請求項11ないし14のいずれか一項に記載のシール装置。
  16. 第1の面及び第2の面と、
    前記第1の面と前記第2の面とに連結して配置されるとともに、角部が互いに対向するように折り込まれた第1の折り込み部及び第2の折り込み部と、
    前記第1の折り込み部の角部である第1角部と前記第2の折り込み部の角部である第2角部が対向した状態で、該第1の折り込み部の上端縁と該第2の折り込み部の上端縁とを前記第1の面及び前記第2の面により挟持する挟持部と、
    を備え、前記第1の面、前記第2の面、前記第1の折り込み部および前記第2の折り込み部は加熱溶融性の樹脂でコーティングされたゲーブルトップ型容器をシール装置によってシールするゲーブルトップ型容器のシール方法であって、
    前記シール装置は、
    第1のシールプレートと第2のシールプレートとを備え、
    前記第2のシールプレートの前記挟持部が押し当てられる面に、
    前記挟持部による挟持状態で前記第1角部と前記第2角部との間に前記ゲーブルトップ型容器の縦方向に存在する所定の隙間に対応する領域を該ゲーブルトップ型容器の幅方向に跨るように形成された第1の突起部と、
    前記第1の突起部と交差する方向に設けられ、前記ゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続するように形成された第2の突起部と、が設けられ、
    前記ゲーブルトップ型容器のシール方法は、
    前記ゲーブルトップ型容器を加熱する工程と、
    冷却した前記第1のシールプレートおよび前記第2のシールプレートによって、前記挟持部を押圧する工程と、を含む、
    ゲーブルトップ型容器のシール方法。
  17. 前記第1のシールプレートの前記挟持部が押し当てられる面には、前記挟持部が押し当てられる領域の前記ゲーブルトップ型容器の幅方向に対応する方向の端部同士を結ぶように形成され、前記第1の折り込み部と前記第2の折り込み部の上端に対応する位置よりも上方に設けられた第3の突起部が設けられ、
    前記第2の突起部の上端は、前記第3の突起部に対応する位置よりも下方に形成された、
    請求項16に記載のゲーブルトップ型容器のシール方法。
  18. 前記第2の突起部が前記第1の突起部と交差して形成される請求項16または17に記載のゲーブルトップ型容器のシール方法。
  19. 前記第2の突起部が、前記所定の隙間に対応する領域を前記ゲーブルトップ型容器の幅方向に跨る幅を有するとともにその跨った状態が該ゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続する請求項16ないし18のいずれか一項に記載のゲーブルトップ型容器のシール方法。
  20. 第1の面及び第2の面と、
    前記第1の面と前記第2の面とに連結して配置されるとともに、角部が互いに対向するように折り込まれた第1の折り込み部及び第2の折り込み部と、
    前記第1の折り込み部の角部である第1角部と前記第2の折り込み部の角部である第2角部が対向した状態で、該第1の折り込み部の上端縁と該第2の折り込み部の上端縁とを前記第1の面及び前記第2の面により挟持する挟持部と、
    を備え、前記第1の面、前記第2の面、前記第1の折り込み部および前記第2の折り込み部は加熱溶融性の樹脂でコーティングされたゲーブルトップ型容器に飲食品が充填され
    た飲食品包装体をシール装置によって製造する飲食品包装体の製造方法であって、
    前記シール装置は、
    第1のシールプレートと第2のシールプレートとを備え、
    前記第2のシールプレートの前記挟持部が押し当てられる面に、
    前記挟持部による挟持状態で前記第1角部と前記第2角部との間に前記ゲーブルトップ型容器の縦方向に存在する所定の隙間に対応する領域を該ゲーブルトップ型容器の幅方向に跨るように形成された第1の突起部と、
    前記第1の突起部と交差する方向に設けられ、前記ゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続するように形成された第2の突起部と、が設けられ、
    前記飲食品包装体の製造方法は、
    前記ゲーブルトップ型容器に飲食品を充填する工程と、
    前記ゲーブルトップ型容器を加熱する工程と、
    冷却した前記第1のシールプレートおよび前記第2のシールプレートによって、前記挟持部を押圧する工程と、を含む、
    飲食品包装体の製造方法。
  21. 前記第1のシールプレートの前記挟持部が押し当てられる面には、前記挟持部が押し当てられる領域の前記ゲーブルトップ型容器の幅方向に対応する方向の端部同士を結ぶように形成され、前記第1の折り込み部と前記第2の折り込み部の上端に対応する位置よりも上方に設けられた第3の突起部が設けられ、
    前記第2の突起部の上端は、前記第3の突起部に対応する位置よりも下方に形成された、
    請求項20に記載の飲食品包装体の製造方法。
  22. 前記第2の突起部が前記第1の突起部と交差して形成される請求項20または21に記載の飲食品包装体の製造方法。
  23. 前記第2の突起部が、前記所定の隙間に対応する領域を前記ゲーブルトップ型容器の幅方向に跨る幅を有するとともにその跨った状態が該ゲーブルトップ型容器の縦方向に所定の長さ連続する請求項20ないし22のいずれか一項に記載の飲食品包装体の製造方法。
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