JPH0117944B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、密封フインを有する型式の包装容器
に関し、特に前記密封フインは、包装容器を形成
する材料層が互いに接合されて形成され、包装容
器の端壁において延びると共に、さらに前記端壁
の形成によりその隣接部分として生じかつ前記端
壁に対して折り返されるコーナ突起においても延
びることからなる包装容器に関する。

周知でかつ頻繁に出会つている、例えばミルク
の包装のための包装容器は、可撓性の織布状薄板
から作られ、該薄板は、例えばポリエチレンのよ
うな耐液性の熱密封可能なプラスチツク材料の薄
い層を具備し、両側部を被覆した紙の中央担持体
層を含む。薄板は、ロールの形状をして包装機械
に供給され、ロールを巻き戻して連続的にチユー
ブ形状に変換され、そして同時にその長手方向縁
が互いに液漏れのない状態に密封されるにつれ、
チユーブが概ね垂直下方向に包装機械を通して供
給される。チユーブは、内容物と共に連続的にパ
イプを介して供給され、該パイプはその上方端部
においてチユーブ内に延びている。水平位置調整
構成要素により、内容物の表面が一定してある水
平位置に保持されることが保証される。この水平
位置以下では、続いてチユーブの繰り返しの横方
の密封は、チユーブが加熱された密封口部の助け
により等間隔に圧縮される状態で生じ、その結果
としてチユーブの内側に表われる熱密封可能なプ
ラスチツク層がチユーブ側部をいつしよに耐液の
横方シール状態に結合する。したがつて、一連の
密着した、概ねクツシヨン形状をした包装容器が
製造され、これは前記密封作業区域を通つて切断
されることにより互いに分離され、前記密封作業
区域においてはさらに充填されたクツシヨン形状
の容器を成形することにより、これらを最終の概
ね平行６面体の形状にする。この最終の成形工程
において、４つの二重壁のコーナ突起が表われ、
該突起は幾可学的な理由から実際の平行６面体の
容器本体の成形においては用いることができない
材料により形成されている。規則的な平行６面体
の形状に干渉したりまたは邪魔にならないよう
に、これらの平坦なコーナ突起は、包装容器面に
対して折られかつ該容器面に隣接して密封され
る。包装容器はここで仕上げられる。

以上から明らかなように、クツシヨン形状をし
た包装容器は、充填された材料チユーブの横方密
封及び切り離しにより生じ、チユーブはそれらの
上方と下方の端部において密封フインを具備して
いる。クツシヨン形状をした容器を平行６面体の
形状に変形したあとで、これらの密封フインは包
装容器の上方と下方の端壁に隣接したコーナー突
起にわたつてと同様にこれらの端壁においてと同
様にこれらの端壁において概ね中央に延びてい
る。したがつて、密封フインは、端壁に隣接した
コーナ突起の２つの自由コーナの間において包装
容器の端壁において横方に延びる。平行６面体の
包装容器の成形に関して、密封フインは、それら
が連結される材料面に対して置かれるように折り
返されている。前に述べたように、平坦な突起
は、隣接した容器壁に折り曲げられかつ固着され
ている。２つのコーナ突起は、包装容器の底端部
にあり、通常は包装容器の底部に対して折られ、
しかしながら２つのコーナ突起にわたつてと同様
に底端部において続く密封フインが折り曲げ困難
にさせている。コーナ突起が折られて、包装容器
の底部に対して置かれる際、このようにコーナ突
起をそれ自身形成する２つの材料層だけでなく、
また２つの材料層により形成された密封フインを
180゜にわたつて折る必要があり、このことは包装
容器の底部に折り込みかつ固着したあとで、密封
突起が完全な平面ではなく、いくらか外方向にふ
くらんでいることを意味している。このことは、
もちろん、包装容器が平面に直立位置に置かれる
際結果としてあまりよく直立しないので、不利で
ある。

コーナ突起とコーナ突起にわたつて延びる密封
フインとの180゜にわたる折り曲げは、多数の材料
厚みにより、折り曲げ線が明確でかつ鋭くなるよ
うな状態で達成することを困難にしている。折り
曲げ線及び折れ線の助けにより折り曲げを改良し
かつ簡単化する従来の試は、これらの手段にもか
かわらず折り曲げが密封フインと折り曲げ線との
間の交線において材料を圧縮して蓄積し、盛り上
りを与えることになるので、非常に好結果なもの
になつていなかつた。このことは、折り曲げのあ
とで折り曲げ部の外側に位置された材料層（すな
わち結果として中立平面の外側に位置している材
料）は付随した引き伸ばしおよび割れ変形を伴う
非常に強力な引つ張り応力にさらされることを意
味している。これらの引つ張り応力は非常に大き
いので、薄板に含まれる熱可塑性の層が頻繁な割
れ目および漏れを結果として生じる。また、薄板
がアルミニウム箔の層を含む際、それは頻繁なケ
ースであるが、アルミニウム箔は熱可塑性材料よ
り劣つた引き伸ばし特性をかなり有するので、割
れ目形成をほとんど避けることができない。

上述の不利な点を避けるには、熱可塑性層に関
する限り比較的良い結果を与えるが、薄板に含ま
れる任意のアルミニウム層の問題を解決していな
いような含まれる材料の弾性を最大限可能な程度
まで増大することは、数ある中で、今まで努力さ
れてきたことであつた。

本発明の目的は、概ね従来の包装容器と同じ形
状のものであるが、前述の問題を回避しかつ前述
の種類の問題を生じる突起において延びるフイン
なしに包装容器の底部面に対してコーナ突起を折
り込むことを可能にした包装容器を提供すること
である。

さらに、本発明の目的は、製造が簡単でそして
現在の製造機械のわずかな変更を必要とするだけ
の包装容器を提供することである。

さらに、本発明の目的は、包装容器の壁面に対
してコーナ突起の折り込みが容易になされ、そし
て折り込みのあとでコーナ突起がそれらの平面形
状を保持する包装容器を提供することである。

結局、本発明の目的は、コーナ突起において延
びる密封フインおよびコーナ突起の折り込みが包
装用薄板の材料層に生じる割れ目形成になる危険
がなく実施することができる包装容器を提供する
ことである。

以上のようなそして他の目的は、序文に説明し
た型式の包装容器では、包装容器の壁において延
びる密封フインの部分が一方向に壁に対して折り
曲げられ、一方コーナ突起において延びる密封フ
インの部分が反対方向にコーナ突起に対して折り
曲げられるという特徴を与える本発明により達成
された。

本発明による包装容器の好適実施例においては
さらに特許請求の範囲から明らかな特徴が与えら
れる。

本発明による包装容器の好適実施例は、特に添
付図面を参照して詳細に説明されよう。

本発明は、例えばスウエーデン特許第7707098
−５号に記載されているような型式の包装容器で
ある概ね平行６面体の形状の包装容器に適用され
るように説明されているが、しかし本発明はもち
ろん序文に述べた特徴を含んだどんな任意の型式
の包装容器にも適応可能である。

第１図に示す周知の包装容器は、本発明による
包装容器（第２図）に類似していて、平行６面体
の型式のものであり、そして４つの概ね長方形側
壁１（図面にみえるのは１つだけである）と、２
つの同様な概ね長方形の端壁２（図面にみえるの
は、いわゆる底壁である１つだけである）とを含
む。包装容器は、可撓性の比較的剛性であるウエ
ブ形状をした薄板から作られていて、該薄板は、
平坦にしてかつ横方を密封することにより狭い横
方区域で閉鎖されたチユーブに成形されている。
前記区域を通して同様に横方に切断したあとで、
クツシヨン形状をした包装容器は、それらの上方
と下方の端部に密封フイン３を具備し、包装容器
を平行６面体の形状に変換したあとで、前記密封
フインが包装容器の２つの端壁２において横方に
延びるものとして作られる。第１図に示す周知の
包装容器においては、密封フイン３は、それらの
長さ方向全体において折り曲げられて、連結され
た下に位置した材料面に対して置かれる。

クツシヨンの形状をした包装容器を図示の平行
６面体の形状に変換するのに必要とする成形行程
においては、４つの概ね三角形の二重壁付きコー
ナ突起４が成形される（包装容器の底部に位置さ
れた２個の突起だけが図示されている）。コーナ
突起は、真直ぐな壁縁８のまわりにおいて折り曲
げられ、該壁縁に沿つたコーナ突起は、実際の平
行６面体の包装容器に連結され、そして熱密封に
より包装容器の端部に固定される。第２図と同様
に第１図においても、明瞭にするために、１個だ
けのコーナ突起がその最終折り曲げ位置で示され
ている。端壁２の向い合つた端部に位置したコー
ナ突起は、部分的にきちんと折りたたまれた位置
に示され、そして端壁２において続く密封フイン
３がどのようにコーナ突起４の一方の側部におい
て延び、端壁２から離れた自由なコーナ突起で終
るかを明瞭に示すことができる。

第２図におけると同様に第１図には、また材料
ウエブをチユーブ状の形状に変換したあとで材料
ウエブの長手方向縁の密封中に成形される長手方
向継ぎ目５の一部が示されている。長手方向継ぎ
目５は、包装容器の一方の側壁２においてかつ隣
接した端壁２の部分において延び、隣接した端壁
２では長手方向継ぎ目５は、密封フイン３を端壁
２から分割しかつ密封フイン３の自由縁７から分
割しかつ密封フイン３の自由縁線７で終る基線６
と交差している。

包装容器の底壁２において延びる密封フイン３
は、前に述べたように、包装容器を形成する材料
層の部分から構成し、該材料層の部分がいつしよ
に置かれかつ互いに内側と内側を密封している。
このように作られた密封フイン３は、障害になら
ないために、第１図に示すように、下にある材料
層に対して折り込められねばならない。コーナ突
起４を次に折り込む際に、コーナ突起を形成する
材料層だけでなく、またコーナ突起において続く
密封フイン３の部分が折られる。密封フインは、
その厚みによつて、折るのが困難でありかつその
結果包装容器の底壁２に対して置くというコーナ
突起４の折り込みをさらに困難にしている。コー
ナ突起が折り込まれる際、密封フイン３は、いつ
しよに押圧されかつ、折れ部を形成して、包装容
器の底壁に向かつて内方に押圧され、該底壁はコ
ーナ突起４の折れた部分の下に位置された区域に
おいてその結果包装容器内へ多分にふくらむこと
になる。したがつて、コーナ突起４の下に位置し
た二重の密封フイン３は、包装材料の部分が底壁
２からコーナ突起４を分ける縁線に沿つて180゜だ
け折り曲げられ、材料の通常の厚みの大きさの３
倍である前記縁線の部分に沿つて厚みを有してい
るということを意味している。このことは、すで
に述べたように、折り曲げそれ自身を勿論さらに
困難にし、しかしまたこの厚くなつた部分と通常
の厚さの隣接した部分との間の移行区域におい
て、いわゆる基線６と縁８との間の交点の地点に
おける材料層が強力な応力にさらされることを意
味している。これらの応力は、特に中立の折り込
み平面の外側に折り込まれる際置かれることにな
る材料層において上昇し、そしてその際これらの
材料層が引つ張り応力にさらされ、該引つ張り応
力がたびたび材料を変形するだけでなく、また割
れ目が生じるように材料層をそれらの破壊制限を
越えて引つ張ることになる。まえに述べたよう
に、このことは、包装薄板がアルミニウム箔の層
を含み、しかしまた耐液熱可塑性層が実施されて
いるならば特に危険であり、このことは包装容器
が漏れ始めることを意味している。

第２図に示す本発明による包装容器は、上記の
材料の蓄積；その結果としての割れ目の形成およ
び漏れの問題が全体的に避けられるような状態に
設計されている。このことは、他の従来の形状を
した包装容器が新しい底部形状を与えられ、密封
フイン３が折り曲げられ、そしてコーナ突起４が
折り込まれる際、できるだけ均衡して異つた材料
層を分布させることが特に計算されることを可能
にした。図面から明らかなように、本発明による
包装容器における（第２図）密封フイン３（これ
まで参照表示は第１図と第２図で同一である）
は、異つた方法で折り曲げられ、これは特に、包
装容器壁において延びるフイン３の部分、いわゆ
るフインの中央部分が包装容器壁に対して一方向
に折り曲げられ、一方コーナ突起において延びる
密封フインの部分が包装容器に対して反対方向に
折り曲げられていることを特徴としている。密封
フイン３の異つた部分の反対方向への折り曲げ
は、コーナ突起４が折り曲げられて、底壁２に対
して置かれたあとで、コーナ突起４において延び
る密封フイン３の部分が底壁２において続く密封
フイン３の部分に沿つて置かれかつ、まえに述べ
たように、底壁の頂部には置かれないことにな
る。このことは、第２図に明瞭に認めることがで
き、図面では右方の折り曲げられたコーナ突起４
の下に位置された密封フイン３の部分が破線によ
り示されている。また、密封フイン３の異つた部
分の反対方向への折り曲げは、密封フインによつ
て生じる材料の厚み形成がもはや縁線８に交差し
ないが、しかし単に矢印状地点で突出しかつそこ
に接触し、これによりコーナ突起の縁線８に沿つ
ての折り曲げをかなり容易にしていることを意味
している。狭い三角形の区域（第２図に参照数字
９で示されている）がさらに生じることは事実で
あるが、この区域は、縁線８の内側に位置され、
それゆえ折り曲げを困難にしていない。

密封フイン３の異つた部分の反対方向への折り
曲げは、他方において縁線７に隣接して位置され
た密封フインの区域が縁線８と交差したところに
位置して異つた方向に折り曲げられたフインの部
分間の移行区域で許すことのできない応力にさら
されるので、コーナ突起４の折り曲げと同時に実
施することができるだけである。コーナ突起４の
折り曲げと同時に密封フインの異つた部分の折り
曲げを実施することにより、他方では、折り曲げ
が許容不可能な力にさらされる包装容器の密封フ
インまたは他方の部分のいずれかがなくても可能
になる。このことは、第２図の左に示されてお
り、コーナ突起４が底壁２の延長部にその最初の
位置から底壁に対して置いた最終位置までの折り
曲げ中の位置で示されている。

密封フイン３の異つた方向への折り曲げそして
特に縁線８と交点における移行区域の折り曲げを
容易にするために、密封フインは、反対方向に折
り曲げられる２つの部分の間の移行区域に設置さ
れ、そしてフインの自由端縁７とフインの基線６
との間に延びる弱くされた線を適当に具備してい
る。弱くされた線の場所は第２図の参照数字１０
により示されている。弱くされた線は、基線に対
して相対的に、突起を包装容器壁から分割する縁
線８と基線の交点から両方向に45゜の角度で概ね
延びる折れ線により適宜構成される。この装置に
より、コーナ突起４が折り曲げられて、底壁２に
対して置かれたあと、密封フインが第２図の右手
部分に明らかである所望の矢印形状を得るように
折り曲げが案内される。

さらに、密封フイン３、そしてさらに詳細には
その中央部分の折り曲げを容易にするために、さ
らに交差する長手方向の継ぎ目５と共にフインを
備えた包装容器の型式においては、密封フイン
が、長手方向継ぎ目５によつて生じる厚くなつた
材料により、この長手方向の継ぎ目５から離れる
方向に折り曲げられるという自然の傾向を得るの
で、この方向へと包装容器の壁において延びる密
封フインの部分を折り曲げることは、適切である
ことが見いだされている。

本発明による包装容器の製作は、密封フインを
具備したコーナ突起の折り曲げの困難さを解消
し、そしてこの方法ではより大きな耐密性をもつ
て包装することに寄与するだけでなく、またある
場合にはかなりの経費の節約を意味している包装
材に含まれたアルミニウム箔およびプラスチツク
材料の層の厚みを減少することを可能にさせる。
従来の包装機械が変更されて、密封フイン３の異
つた部分の特殊な二重方向への折り曲げができる
なら、包装容器が周知の型式の従来の包装機械に
おいて作られることができるように、この可能性
をなすことになる形状の変化が相対的に小さくな
ることは注目すべきである。このことは、すでに
存在している包装機械を低い経費で変更すること
を可能にしているのでもちろん顕著な利点であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は周知の型式の包装容器を下からみた斜
視図；第２図は本発明による包装容器を下からみ
た斜視図である。 ２……端壁、３……密封フイン、４……コーナ
突起、５……長手方向継手、６……基線、７……
自由縁線、８……壁縁線。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 包装容器を形成するチユーブ状をした材料層
   の横方向区域を互いに接合して生じる密封フイン
   ３を有し、該密封フイン３が、包装容器をなす端
   壁２において延び、さらに前記端壁の形成により
   その隣接部分として生じかつ前記端壁に対して折
   り返されるコーナ突起４においても延びるような
   形式の包装容器であつて、前記包装容器端壁２に
   おいて延びる密封フイン３の部分が前記端壁に対
   して一方向に折り曲げられ、一方コーナ突起４に
   おいて延びる密封フイン３の部分が前記端壁の部
   分とは反対方向に折り返されていることを特徴と
   する包装容器。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載の包装容器にお
   いて、反対方向に折り返された２つの部分間の移
   行区域における密封フイン３がフイン３の自由縁
   線７とフイン３の基線６との間に延びる弱くされ
   た線１０を具備することを特徴とする包装容器。 ３ 特許請求の範囲第２項に記載の包装容器にお
   いて、弱くされた線１０はコーナ突起４を包装容
   器端壁２から分割する縁線８と基線６との交点か
   ら両方向に概ね45゜の角度で延びる折れ線を構成
   することを特徴とする包装容器。 ４ 特許請求の範囲第１項から第３項までのいず
   れかの１つの項に記載の包装容器において、密封
   フイン３を横切る長手方向の継ぎ目５を具備する
   形式の包装容器では包装容器端壁において延びる
   密封フイン３の部分が前記長手方向継ぎ目５から
   離れる方向に折り返されていることを特徴とする
   包装容器。