JP2018012131A - 低圧鋳造用溶湯保持炉 - Google Patents

低圧鋳造用溶湯保持炉 Download PDF

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Abstract

【課題】ストークの下端開口からの気泡侵入を防止し、鋳造品への異物の混入及び鋳物巣の発生を防止することができる低圧鋳造用溶湯保持炉を提供する。
【解決手段】不定形耐火物からなる溶湯収納容器4を備えるとともに、溶湯収納容器内の溶湯と金型10のキャビティとを連通するストーク6を備えた炉本体2と、炉本体の内部空間に加圧気体を供給する加圧気体供給手段3とを有し、加圧気体供給手段により溶湯収納容器内の溶湯面Lに気体圧力を作用させることにより、溶湯収納容器内の溶湯を金型のキャビティ内に注湯する低圧鋳造用溶湯保持炉1において、溶湯収納容器4の炉床部であってストーク6の下端開口を臨む位置に、ストークの下端開口6aより大なる大きさを有する気泡阻止部材13が配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、アルミニウム合金等の鋳造品を低圧鋳造法により製造するのに好適な低圧鋳造用溶湯保持炉に関し、詳しくは、溶湯に直接接触する不定形耐火物で成形された溶湯収納容器を備えた低圧鋳造用溶湯保持炉の炉床構造に関する。
低圧鋳造法では、炉内に乾燥空気等の加圧気体を導入して、溶湯面に例えば0.2〜0.5気圧程度の圧力を作用させ、炉内に保持された溶湯をストークを介して金型のキャビティ内に充填させ、所定時間経過後、炉内を大気解放することにより、鋳造品が製造される。
低圧鋳造用溶湯保持炉は、一室型炉と複室型炉がある。いずれの炉においても、溶湯に直接接触する不定形耐火物からなる溶湯収納容器と炉殻を構成する鉄皮との間にシリカボード等からなる断熱層が施された内張り構造を有している。
例えば、特許文献1には、炭化珪素の不定形耐火物からなる溶湯収納容器の外面にセラミックファイバー層、耐アルミ耐火板(セラミックファイバーブランケット)、高温用断熱板(珪酸カルシウム保温板)、充填材(多孔性粒状耐火物)、及び低温用断熱板(パーライトボード)を順次施した溶湯貯留槽が開示されている。
また、特許文献2には、アルミナ系不定形耐火物からなる溶湯収納容器の外周面に耐火層及び断熱層を順次施した2室型低圧鋳造用溶湯保持炉が開示されている。
特公平5−83835号公報 特許第4519806号明細書
溶湯収納容器は、ボード等の断熱層を施工し、該断熱層に対向するように型枠を設置し、該型枠と断熱層の間に水等で混練した不定形耐火物を流し込み、所定時間放置(養生)して脱枠し、所定の昇温曲線で乾燥焚きすることで形成される。このように溶湯収納容器は、乾燥焚き工程を経ることから、水分の放出に伴って微細な亀裂及び微細な気孔が発生し、通気性を有する。また、溶湯収納容器の外面と鉄皮の間には断熱ボード等からなる断熱層が内張りされることから、内張り全体としても通気性を有する。
このため、このような溶湯保持炉による低圧鋳造工程における炉内の加圧時に、加圧気体の一部が溶湯収納容器の外面の断熱層に流入する。断熱層に流入した気体及び溶湯収納容器の壁内の微細な亀裂や気孔内の気体の一部は、大気解放時に、溶湯収納容器の内側面又は内底面(炉床)から溶湯内に放出されて気泡が発生する。
この気泡は、溶湯と反応して酸化物等の異物を形成するので、溶湯の清浄度が悪化する。特に、炉床で発生した気泡はストーク内に侵入すると、ストーク内で異物が形成されるとともに、微細気泡としてストーク内の溶湯に残留する可能性がある。ストーク内の異物や微細気泡は溶湯流の障害となり、鋳造品に鋳物巣が生じたり、異物が混入する等により、鋳造不良の一因となる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、特に、ストークの下端開口からの気泡侵入を防止し、鋳造品への異物の混入及び鋳物巣の発生を防止することができる低圧鋳造用溶湯保持炉を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、
(1)不定形耐火物からなる溶湯収納容器を備えるとともに、前記溶湯収納容器内の溶湯と金型のキャビティとを連通するストークを備えた炉本体と、前記炉本体の内部空間に加圧気体を供給する加圧気体供給手段とを有し、前記加圧気体供給手段により前記溶湯収納容器内の溶湯面に気体圧力を作用させることにより、前記溶湯収納容器内の溶湯を金型のキャビティ内に注湯する低圧鋳造用溶湯保持炉において、
前記溶湯収納容器の炉床部であって前記ストークの下端開口を臨む位置に、前記ストークの下端開口より大なる大きさを有する気泡阻止部材が配置されている。
本発明では、加圧気体供給手段により溶湯収納容器内の溶湯面に気体圧力を作用させたときに不定形耐火物からなる溶湯収納容器の壁内に侵入した気体は、大気解放時に溶湯収納容器の内側面又は内底面(炉床)から溶湯内に気泡となって放出されるが、非通気性の気泡阻止部材がストークの下端開口を臨む位置に配置されているので、気泡発生が全体的に低減されるとともに、ストークの下端開口を臨む炉床面からの気泡発生が回避され、ストークの下端開口からストーク内への気泡の侵入が防止される。
(2)前記気泡阻止部材は、平板状で、前記溶湯収納容器の炉床の表面近傍に埋設されていることが好ましい。この場合、気泡阻止部材の表面は炉床の表面に露出されていてもよい。
(3)あるいは、前記気泡阻止部材は、平板状で、前記溶湯収納容器の炉床の表面に固定されていてもよい。
(4)また、前記気泡阻止部材は、平板状で、前記溶湯収納容器の炉床の表面に形成された凹部に配設されていてもよい。
(5)さらに、前記気泡阻止部材は、上端開口の有底円筒状で、前記溶湯収納容器の炉床の表面に形成された凹部内に下部が配設されていてもよい。
本発明によれば、気泡阻止部材がストークの下端開口を臨む位置に配置されているので、気泡発生が全体的に低減されるとともに、ストークの下端開口を臨む炉床面からの気泡発生が回避され、ストークの下端開口からストーク内への気泡の侵入が防止される結果、鋳造品への異物の混入及び鋳物巣の発生が防止されるという効果を有している。
本発明に係る低圧鋳造用溶湯保持炉の実施形態の断面図。 気泡阻止部材の設置位置及び構造を示す図1の部分拡大平面図(a)及びIIb−IIb線断面図(b)。 気泡阻止部材の設置位置及び構造の変形例1を示す平面図(a)及びIIIb−IIIb線断面図(b)。 気泡阻止部材の設置位置及び構造の変形例2を示す平面図(a)及びIVb−IVb線断面図(b)。 気泡阻止部材の設置位置及び構造の変形例3を示す平面図(a)及びVb−Vb線断面図(b)。 気泡阻止部材の設置位置及び構造の変形例4を示す平面図(a)及びVIb−VIb線断面図(b)。 気泡阻止部材の設置位置及び構造の変形例5を示す平面図(a)及びVIIb−VIIb線断面図(b)。 気泡阻止部材の設置位置及び構造の変形例6を示す平面図(a)及びVIIIb−VIIIb線断面図(b)。
次に、本発明の実施形態を添付図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る一室型の低圧鋳造用溶湯保持炉1を示す。この溶湯保持炉1は、炉本体2と、加圧気体供給装置3を有している。炉本体2は、溶湯収納容器4と、ダイベース5と、ストーク6とを備えている。
溶湯収納容器4は、アルミナ質系不定形耐火物からなり、上方に開口している。溶湯収納容器4の外面と炉本体2の炉殻を構成する鉄皮8との間には断熱ボード等からなる断熱層7が設けられている。断熱層7は、溶湯収納容器4の外面から順次、セラミックファイバーと耐火骨材を配合したセラミックファイバー質不定形耐火物、バルクの充填層、及びケイ酸カルシウム系の断熱ボードで構成されている。断熱ボードは二酸化ケイ素系断熱ボード等も使用可能である。
ダイベース5は、鉄皮8の上端開口部に着脱可能に取り付けられ、炉本体2を密閉可能になっている。ダイベース5の内面には珪酸カルシウム系ボード等の断熱材9が取り付けられている。ダイベース5の上面には金型10が載置される。
ストーク6は、円筒形状の窒化珪素質ファインセラミック製で、その下端は溶湯収納容器4に収納される溶湯Mの溶湯面Lより下方に浸漬されて炉床面の上方に位置し、上端はダイベース5に取り付けられて、溶湯収納容器4内の溶湯Mと金型10のキャビティとを連通している。溶湯収納容器4の炉床面よりストーク6の下端開口6aまでの高さは、ストーク6の外径が100mm、内径が80mmの場合、250mmである。
炉本体2内には、溶湯収納容器4の溶湯面Lより上方に、溶湯Mを輻射熱で加熱するヒータ11が配設されている。また、炉本体2の側壁には、溶湯収納容器4の溶湯面Lより上方に、空気入口ノズル12が設けられている。
加圧気体供給装置3は、炉本体2の空気入口ノズル12から炉本体2内に加圧気体を供給するもので、エアコンプレッサ、エアリザーバ等で構成されている。
溶湯収納容器4の炉床部には、ストーク6の下端開口6aを臨む位置に非通気性の気泡阻止部材13が配設されている。ここで、ストーク6の下端開口6aを臨む位置とは、溶湯収納容器4の炉床の表面近傍(表層部内、表面上、表面の上方を含む)をいう。気泡阻止部材13は、溶湯収納容器4の炉床の表層部に完全に埋設された状態、一部が表面に露出した状態、表面に載置された状態、表面の上方に支持された状態のいずれでもよい。気泡阻止部材13は、ストーク6の下端開口6aより大なる大きさを有し、好ましくはストーク6の下端開口6aの内径の2倍以上の大きさを有する。気泡阻止部材13は、非通気性で、且つ、耐熱性を有する材料からなり、例えば窒化珪素質ファインセラミックスが好ましいが、二硼化チタン質、Si含侵SiC質、高純度アルミナ質、ジルコニア質、又はアルミナ・ジルコニア複合からなるファインセラミックスも使用可能である。
溶湯収納容器4の炉床部に設ける気泡阻止部材13の具体的な形態とその施工方法及び変形例を以下に説明する。
図2は、板状の気泡阻止部材13aを溶湯収納容器4の炉床の表層部に埋設したものである。気泡阻止部材13aは、ストーク6の下端開口6aの外径が100mm、内径が80mmの場合、200mm×200mmの矩形で、厚さ10mmである。気泡阻止部材13aの埋設位置は、炉床面にできるだけ近いほうが好ましく、具体的には炉床面から20mmである。気泡阻止部材13aは、溶湯収納容器4を成形する発泡スチロール製の型枠の所定位置(4箇所)に貫通孔を設け、該貫通孔に棒状の支持部材を挿通して型枠に気泡阻止部材13aの四隅を吊り下げて支持する。この状態で型枠を炉本体2内に設置し、型枠に混練した不定形耐火物を流し込む。所定時間(約12〜24時間)放置した後、脱枠と同時に支持部材を取り除き、乾燥焚きする。支持部材の跡の穴HはモルタルPを充填して塞ぐ。
図3は、図2と同様にして溶湯収納容器4の炉床の表層部に埋設した気泡阻止部材13bの周縁を10mm程度残して、炉床の表面の不定形耐火物を削り取ることにより、気泡阻止部材13bの表面を溶湯収納容器4の炉床の表面に露出させたものである。成形時の支持部材の跡の穴Hは、不定形耐火物を削り取る範囲内に位置するようにすることで、当該穴Hを塞ぐ必要がなくなる。
図4は、図3と同様に溶湯収納容器4の炉床の表層部に埋設した気泡阻止部材13cの周縁部を除く表面が露出するように炉床の表面の不定形耐火物を削り取ったものである。気泡阻止部材13cは図3の気泡阻止部材13bよりも浅く埋設されている。気泡阻止部材13cの周縁は下向きに広がるテーパ13´が形成されている。このため、気泡阻止部材13cの周縁の不定形耐火物が損傷しても気泡阻止部材13cが浮力で溶湯M中に浮き上がるのを防止できる。
図5は、気泡阻止部材13dを溶湯収納容器4の炉床の表層部に、全表面が露出するように、埋設したものである。埋設位置は、気泡阻止部材13dの表面が炉床面と面一になるような深さとする。気泡阻止部材13dは、ストーク6の下端開口6aの外径が100mm、内径が80mmの場合、200mm×200mmの矩形の四隅を切り落とした八角形で、厚さ8mmであり、その周縁には四隅を除いて下向きに広がるテーパ13´が形成されている。溶湯収納容器4を形成する発泡スチロール製型枠の所定箇所(4箇所)に凹部を設ける。この凹部に気泡阻止部材13dの切落とし部に係合した鉤状の固定ピン14の頭部を挿入し、気泡阻止部材13dの表面が型枠表面に接した状態で支持する。この状態で図2と同様に不定形耐火物を成形し、乾燥焚きする。気泡阻止部材13dは、溶湯収納容器4の炉床面と面一に固定ピン14で支持された状態になる。
図6は、板状の気泡阻止部材13eを溶湯収納容器4の炉床の表面に固定したものである。気泡阻止部材13eは、ストーク6の下端開口6aの外径が100mm、内径が80mmの場合、200mm×200mmの矩形の四隅を切り落とした八角形で、厚さ8mmである。溶湯収納容器4を成形する発泡スチロール製の型枠を炉本体2内に設置し、混練した不定形耐火物を流し込み、所定時間(約12〜24時間)放置した後、脱枠する。成形された溶湯収納容器4の炉床の所定位置に、ファインセラミック製のボルト16を設置するための竪穴15を設ける。竪穴15は、気泡阻止部材13eの切落とし部(4箇所)に対応する位置に設ける。この状態で乾燥焚きする。溶湯収納容器4の炉床表面の所定位置に気泡阻止部材13eをモルタルPを介して設置した後、竪穴15にボルト16を配置するとともに、竪穴15にモルタルPを充填して、気泡阻止部材13eの切落とし部を固定する。なお、竪穴15は、乾燥焚き後に設けてもよい。
図7は、板状の気泡阻止部材13fを溶湯収納容器4の炉床の凹部17aに配設し固定したものである。気泡阻止部材13fは、ストーク6の下端開口6aの外径が100mm、内径が80mmの場合、200mm×200mmの矩形の四隅を切り落とした八角形で、厚さ8mmである。溶湯収納容器4を成形する発泡スチロール製の型枠の所定位置に凸部を形成しておく。凸部は、気泡阻止部材13fが収容される凹部17aを形成するためのものである。この型枠を炉本体2内に設置し、混練した不定形耐火物を流し込み、所定時間(約12〜24時間)放置した後、脱枠する。成形された溶湯収納容器4の炉床面には、凹部17aが形成されている。成形された溶湯収納容器4の炉床の所定位置に、ファインセラミック製の鉤状の固定ピン14を配置するための竪穴15を設ける。竪穴15は、気泡阻止部材13fの切落とし部(4箇所)に対応する位置に設ける。この状態で乾燥焚きする。溶湯収納容器4の炉床表面の凹部17aに気泡阻止部材13fをモルタルPを介して設置し、気泡阻止部材13fの切落とし部を固定ピン14に係合するとともに、竪穴15にモルタルPを充填して、気泡阻止部材13fの切落とし部を固定する。なお、竪穴15は、乾燥焚き後に設けてもよい。
図8は、鍋状の気泡阻止部材13gを溶湯収納容器4の炉床の凹部17bに配設し固定したものである。気泡阻止部材13gは、ストーク6の下端開口6aの外径が100mm、内径が80mmの場合、外径200mm、内径180mm、高さ100mmの上端開口の有底円筒形で、その外周面には、環状溝18が形成されている。溶湯収納容器4を成形する発泡スチロール製の型枠の所定位置に円形凸部を形成しておく。円形凸部は、外径約200mm、高さ約50mmで、成形後に鍋状の気泡阻止部材13gが収容される凹部17bを形成するためのものである。この型枠を炉本体2内に設置し、混練した不定形耐火物を流し込み、所定時間(約12〜24時間)放置した後、脱枠する。成形された溶湯収納容器4の炉床面には、凹部17bが形成されている。この状態で、乾燥焚きする。溶湯収納容器4の炉床表面の凹部17bの底面に鍋状の気泡阻止部材13gをモルタルPを介して設置し、凹部17bの内側面と鍋状の気泡阻止部材13gの外周面との間の隙間にモルタルPを充填して固定する。
以上の構成からなる低圧鋳造用溶湯保持炉1では、加圧気体供給装置3により溶湯収納容器4内の溶湯面Lに気体圧力を作用させたときに不定形耐火物からなる溶湯収納容器4の壁内に侵入した気体は、図1に示すように、大気解放時に溶湯収納容器4の内側面又は内底面(炉床)から溶湯M内に気泡Bとなって放出される。非通気性の気泡阻止部材13がストーク6の下端開口6aを臨む位置に配置されているので、気泡阻止部材13(13a−13gを含む。以下同様。)が設けられた面積分だけ、気泡発生が全体的に低減される。また、この気泡阻止部材13により、ストーク6の下端開口6aを臨む炉床面からの気泡発生が回避され、ストーク6の下端開口6aからストーク6内への気泡Bの侵入が防止される。
この結果、気泡Bと溶湯Mが反応して形成される異物がストーク6を通じて金型10内の鋳造品に混入したり、微細な気泡Bが金型10のキャビティ内の溶湯Mに侵入して鋳物巣が発生するのを防止することができる。
なお、以上の実施形態は、本発明を一室型の低圧鋳造用溶湯保持炉に適用したものであるが、本発明は、特許文献2のような溶湯保持室と加圧室からなる2室型の低圧鋳造用溶湯保持炉にも適用できることは言うまでもない。また、溶湯収納容器4は、炉本体2内で成形及び乾燥焚きする方式を適用したが、予め成形及び乾燥焚きする方式でもよい。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明に範囲内で種々変更することができる。例えば、非通気性の気泡阻止部材13は、矩形板に限らず、円形板、皿型、椀型、半球型等でもよく、要はストーク6の下端開口6aより大なる大きさを有するものであればよい。
1…低圧鋳造用溶湯保持炉
2…炉本体
3…加圧気体供給装置
4…溶湯収納容器
5…ダイベース
6…ストーク
6a…下端開口
7…断熱層
8…鉄皮
9…断熱材
10…金型
11…ヒータ
12…空気入口ノズル
13,13a−13g…気泡阻止部材
14…固定ピン
15…竪穴
16…ボルト
17a,17b…凹部
18…溝
M…溶湯
B…気泡

Claims (5)

  1. 不定形耐火物からなる溶湯収納容器を備えるとともに、前記溶湯収納容器内の溶湯と金型のキャビティとを連通するストークを備えた炉本体と、
    前記炉本体の内部空間に加圧気体を供給する加圧気体供給手段とを有し、
    前記加圧気体供給手段により前記溶湯収納容器内の溶湯面に気体圧力を作用させることにより、前記溶湯収納容器内の溶湯を金型のキャビティ内に注湯する低圧鋳造用溶湯保持炉において、
    前記溶湯収納容器の炉床部であって前記ストークの下端開口を臨む位置に、前記ストークの下端開口より大なる大きさを有する気泡阻止部材が配置されていることを特徴とする低圧鋳造用溶湯保持炉。
  2. 前記気泡阻止部材は、平板状で、前記溶湯収納容器の炉床の表面近傍に埋設されていることを特徴とする請求項1に記載の低圧鋳造用溶湯保持炉。
  3. 前記気泡阻止部材は、平板状で、前記溶湯収納容器の炉床の表面に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の低圧鋳造用溶湯保持炉。
  4. 前記気泡阻止部材は、平板状で、前記溶湯収納容器の炉床の表面に形成された凹部に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の低圧鋳造用溶湯保持炉。
  5. 前記気泡阻止部材は、上端開口の有底円筒状で、前記溶湯収納容器の炉床の表面に形成された凹部内に下部が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の低圧鋳造用溶湯保持炉。
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