JP2018011260A - 車両用アンテナ装置 - Google Patents

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【課題】アンテナ装置の受信特性が周囲の温度変化によって変動することを防止又は抑止できるようにする。【解決手段】車両用アンテナ装置10は、給電点20bと接地点20aとを有する導体板20と、給電点20bと接地点20aとに接続され、導体板20の上面から間隔をおき且つ該上面と並行して延設された複数の線状導体を有するアンテナ素子40とを有している。アンテナ素子40は、導体板20と対向して屈曲する少なくとも1つの屈曲部を有し、アンテナ素子40の厚さは、動作周波数における自由空間波長の3000分の1以上である。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用アンテナ装置に関し、例えば、キーレスエントリー用のアンテナ装置に関する。
近年、乗用車等の車両には、車両のキーを鍵穴に差すことなく、電波信号により施錠及び解錠を行うキーレスエントリーシステムが備えられるようになってきている。
車両のキーレスエントリーシステムに用いられるアンテナ装置は、アンテナ素子が大きいほど通信性能に優れ、遠距離からでも誤作動することなく車両のドアのロック/アンロックを行うことが可能となる。
一方、車両の、例えばDピラー(ワゴン型乗用車の場合、最後部の窓柱)の内部で、車体とボディとの間の極めて狭い空間にアンテナ装置を配置し、さらに、車両のデザインの自由度を確保しようとすると、該アンテナ装置を小型化し、且つその受信特性が所定のレベル以上となるように設計する必要がある。
ところで、車両に設けられるキーレスエントリー用の受信アンテナには、樹脂からなる中空のケースにアンテナ素子が収容されたモノポール型のアンテナ構造が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2005−311607号公報 特開2004−274655号公報 特開2009−147848号公報
上記のモノポール型のアンテナ構造を小型化し、車体とボディとの間に配置しようとすると、アンテナ装置がボディに極めて接近した状態となり、該ボディの、例えば鉄板部分の温度変化による影響を大きく受ける。
本願発明者らは、種々検討の結果、中空のケースを構成する樹脂材の物性、例えば比誘電率が温度等によって変化し、これにより、電波信号の受信特性が変動してしまい、キーレスエントリーシステムが正常に作動しなくなるという問題があることを突き止めた。
本発明は、前記従来の問題を解決し、アンテナ装置の受信特性が周囲の温度変化によって変動することを防止又は抑止することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、複数のアンテナ素子の厚さを所定値以上に設定して、アンテナの受信特性がケースの構成材料の物性変化によって変動しないようにして、受信特性の広帯域化を図る構成とする。
具体的に、本発明は、車両用アンテナ装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、車両用アンテナ装置であって、給電点と接地点とを有する導体板と、給電点と接地点とに接続され、導体板の上面から間隔をおき且つ該上面と並行して延設された複数の線状導体を有するアンテナ素子とを備え、アンテナ素子は、導体板と対向して屈曲する少なくとも1つの屈曲部を有し、アンテナ素子の厚さは動作波長の3000分の1以上である。
これによれば、アンテナ素子は、導体板と対向して屈曲する少なくとも1つの屈曲部を有し、アンテナ素子の厚さは動作波長の3000分の1以上である。このため、例えば、アンテナの動作周波数を300MHz帯とすると、アンテナ素子の厚さは約300μm以上となる。この場合、後述するシミュレーション結果に示すように、動作周波数帯が300MHz帯の場合、アンテナ素子の厚さを約300μm以上とすると、複数の素子間の放射周波数が密結合して、広帯域化を図ることができる。その結果、本発明のアンテナ装置の受信特性における周囲の温度変化による変動を防止又は抑止することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、導体板の上に保持され、中空の空間を有する誘電体からなる蓋状のケースをさらに備え、アンテナ素子の一端は接地点と接続され、且つアンテナ素子の一端側は給電点と接続され、アンテナ素子の一端を除く部位は、ケースの上面の内側に保持されていてもよい。
これによれば、マイクロストリップ型で並列共振型の線路を実現することができると共に、アンテナ素子が誘電体からなる蓋状のケース内に保持されている場合であっても、該ケースの物性の温度変化の影響を受け難くなる。
本発明によれば、アンテナ装置における受信特性が周囲の温度変化によって変動することを防止又は抑止することができる。
図1は本発明の一実施形態に係る車両用アンテナ装置を示す透視斜視図である。 図2は本発明の一実施形態に係る車両用アンテナ装置を示す透視平面図である。 図3は本発明の一実施形態に係る車両用アンテナ装置を搭載した車両を示す模式的な斜視図である。 図4は図2のIV−IV線における部分断面図である。 図5は本発明の一実施例に係る車両用アンテナ装置におけるエレメント厚さが300μmの場合の内側エレメントの端部の長さに対する外側エレメント及び内側エレメントの各周波数特性を表すグラフである。 図6は本発明の一実施例に係る車両用アンテナ装置におけるエレメント厚さが300μmで且つ内側エレメントの端部の長さが8mmの場合の反射係数の周波数特性を表すグラフである。 図7は本発明の一実施例に係る車両用アンテナ装置におけるエレメント厚さが300μmで且つ内側エレメントの端部の長さが10mmの場合の反射係数の周波数特性を表すグラフである。 図8は本発明の一実施例に係る車両用アンテナ装置におけるエレメント厚さが300μmで且つ内側エレメントの端部の長さが12mmの場合の反射係数の周波数特性を表すグラフである。 図9は本発明の一実施例に係る車両用アンテナ装置におけるエレメント厚さが300μmで且つ内側エレメントの端部の長さが14mmの場合の反射係数の周波数特性を表すグラフである。 図10は本発明の一参考例に係る車両用アンテナ装置におけるエレメント厚さが35μmの場合の内側エレメントの端部の長さに対する外側エレメント及び内側エレメントの各周波数特性を表すグラフである。 図11は本発明の一参考例に係る車両用アンテナ装置におけるエレメント厚さが35μmで且つ内側エレメントの端部の長さが6mmの場合の反射係数の周波数特性を表すグラフである。 図12は本発明の一参考例に係る車両用アンテナ装置におけるエレメント厚さが35μmで且つ内側エレメントの端部の長さが11mmの場合の反射係数の周波数特性を表すグラフである。 図13は本発明の一参考例に係る車両用アンテナ装置におけるエレメント厚さが35μmで且つ内側エレメントの端部の長さが16mmの場合の反射係数の周波数特性を表すグラフである。 図14は本発明の一実施例に係る車両用アンテナ装置におけるケースの構成材料の比誘電率εを−5.0%から+5.0%まで、2.5%ずつ変化させた場合の反射係数の周波数特性を表すグラフである。 図15は本発明の一参考例に係る車両用アンテナ装置におけるエレメント厚さが35μmで且つ内側エレメントの端部の長さを変化させた場合の最大反射係数の周波数特性を表すグラフである。
(一実施形態)
本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る車両用アンテナ装置の構成をそのアンテナ素子部分を透視して表している。図2は本実施形態に係る車両用アンテナ装置の透視した平面構成を表している。
図1及び図2に示すように、アンテナ装置10は、接地電位が印加される導体板20と、該導体板20を中空に覆う誘電体、例えば樹脂からなる蓋状のケース30と、該ケース30の内部に収容され、2素子からなるアンテナ素子(以下、エレメントと呼ぶ。)40とから構成されている。
導体板20は、金属、例えば銅からなるグランドプレーンである。導体板20には、接地点20aと、該接地点20aから例えば8mmのポート位置に配置され、導体板20と絶縁された給電点20bとが設けられている。導体板20は、プリント基板のように、その裏面が樹脂等の絶縁性材料に覆われていてもよく、また、その側面はケース30に覆われていてもよい。また、導体板20には、アンテナ装置10の受信回路(図示せず)、並びに外部回路及び電源等と接続されるコネクタ(図示せず)が設けられていてもよい。また、導体板20は、例えば樹脂又は金属等からなるブラケット50の上に保持されていてもよく、ブラケット50が金属からなる場合には、該ブラケット50と導体板20とは電気的に絶縁されている必要がある。なお、導体板20は、必ずしも平面状でなくてもよく、緩い曲面、すなわち曲率半径が相対的に大きい曲面状であってもよい。
ケース30は、強度、弾性率及び耐衝撃性に優れるエンジニアリングプラスチックである、例えば、ポリアセタール(ポリオキシメチレン:POM)等を用いることができる。
エレメント40は、例えば銅等の金属(箔)からなり、それぞれ面内で並行して屈曲する複数の屈曲部を有する外側エレメント40b及び内側エレメント40cと、これらエレメント40b、40cを接続すると共に、導体板20の接地点20aと電気的に接続され且つ導体板20からほぼ垂直に延びる短絡部40aとから構成されている。ここで、外側エレメント40b及び内側エレメント40cは、短絡部40aにおけるケース30の上面の内側との当接点から延伸し、且つ該ケース30の上面の内側に保持されている。また、外側エレメント40b及び内側エレメント40cは、上述した給電点20bとは、導体板20を絶縁されて貫通する給電線42によって電気的に接続されている。ここで、外側エレメント40b及び内側エレメント40cは、モノポール型であって、ケース30の上面内でほぼ直角に屈曲しながら渦巻き状に形成されて導体板20と対向する、いわゆる並列共振型の逆Fスパイラルアンテナであり、導体板20を接地電位とするマイクロストリップ線路を構成している。
本実施形態に係るアンテナ装置10は 例えば、自動車等の車両1のドアの開閉制御及びエンジンの始動制御等に用いられ、キーレスエントリー送信機と共にキーレスエントリーシステムを構成する。具体的には、図3に示すように、本実施形態に係るアンテナ装置10は、例えば、車体右側のCピラー(通常の乗用車の場合、前部から3番目の窓柱)の内部等に配設される。
キーレスエントリー送信機2は、使用者の操作を受け付けるスイッチ6(例えば、ドアをロックするロックスイッチ、ドアをアンロックするアンロックスイッチ等)と、所定の周波数帯域の無線信号を送信するための送信回路と、該送信回路を制御する制御装置とを備えている。
使用者がスイッチ6を操作すると、その操作に応じた信号がスイッチ6から制御装置に入力される。制御装置はスイッチ6から入力された信号に基づいて送信回路を制御し、使用者の操作に応じた無線信号を送信回路から送信する。なお、アンテナ装置10は、車両1のCピラーに限られず、インストルメントパネルの内部に設けてもよい。また、当該アンテナ装置10は、車両用に限られず、住宅の玄関ドア、さらには住宅の電力用又はガス用のスマートメータ等に用いることもできる。
<エレメントの厚さtに関する検証>
次に、本実施形態に係るエレメント40の厚さtを所定値に設定することにより、アンテナ装置10の広帯域化が可能となることを検証する。
図4は図2のIV−IV線における部分断面図、すなわち、導体板20の給電点20bを通る部分断面図を表している。図4に示すように、給電点20bと接続された給電線42は、その中心部に配置された給電部42aと、該給電部42aを絶縁状態で取り囲む接地部42bとから構成されている。ここでは、エレメント40の厚さをtとし、厚さtを約300μmとする実施例と、厚さtを約35μmとする参考例とに分けて検証する。
外側エレメント40b及び内側エレメント40cからなるエレメント40の形成方法は、厚さtが約35μmの場合は、プリント基板の配線と同様の方法(例えば、フォトリソグラフィ及びエッチングによる)で形成することができる。また、厚さtが約300μmの場合は、例えば放電ワイヤ加工法を用いれば形成することができる。放電ワイヤ加工法を用いる場合には、作製されたエレメント40をケース30内の上面の内側に固着する。
図2に示すように、ここでは、各エレメント40b、40cのライン幅は1mmとし、スペース幅は1.5mmとしている。また、外側エレメント40bの長さは、エレメント40の短絡部40aと反対側の端部の長さlを10mmの固定とし、例えば、その全長を181mmとしている。これに対し、内側エレメント40cの長さは、エレメント40の短絡部40aと反対側の端部の長さをl(mm)の変数とし、例えば、その全長を216.5+l(mm)としている。但し、アンテナのエレメント長としては、短絡部40aの長さをそれぞれに加える必要がある。この並列共振型の構成により、本実施形態に係るアンテナ装置10は、複数の周波数帯域で動作(マルチバンド化)することが可能である。
(一実施例)
図5は、エレメント厚さtが300μmの場合の、内側エレメント40cの端部の長さlに対する各エレメント40b、40cの周波数特性のシミュレーション結果を表している。すなわち、外側エレメント40bの端部の長さlを10mmに固定した状態で、内側エレメント40cの端部の長さlを、0mmから21mmまで変化させた場合の、外側エレメント40bの動作周波数(40b)と、内側エレメント40cの動作周波数(40c)の計算結果である。本実施例においては、アンテナ装置10における動作周波数帯として、315MHzを用いている。この場合の自由空間波長は、約952.4mmである。
図5から分かるように、エレメント40の厚さが300μmの場合は、内側エレメント40cの長さが大きくなるにつれて、その動作周波数は単調に低下してゆく。内側エレメント40cの端部の長さlが10mmの辺りで、内側エレメント40cの動作周波数と外側エレメント40bの動作周波数とが結合し、これにより、リターンロスが双方性特性を示す、すなわちアンテナ特性が広帯域化する。この様子を図6〜図9の反射係数の周波数特性として表す。図6は内側エレメント40cの端部の長さlが8mmの場合であり、図7は当該端部の長さlが10mmの場合であり、図8は当該端部の長さlが12mmの場合であり、図9は当該端部の長さlが14mmの場合である。なお、図6から図9は、反射係数の値として対数表示で表しており、符号を反転すれば、そのままリターンロスとなる。
(一参考例)
図10は、エレメント厚さtが35μmの場合の、内側エレメント40cの端部の長さlに対する各エレメント40b、40cの周波数特性のシミュレーション結果を表している。すなわち、外側エレメント40bの端部の長さlを10mmに固定した状態で、内側エレメント40cの端部の長さlを、0mmから21mmまで変化させた場合の、外側エレメント40bの動作周波数(40b)と、内側エレメント40cの動作周波数(40c)の計算結果である。
図10から分かるように、エレメント40の厚さが35μmの場合は、内側エレメント40cの長さが大きくなるにつれて、その動作周波数は単調に低下する。しかし、端部の長さlが9mmの辺り(領域A)で、外側エレメント40bの動作周波数が内側エレメント40cの動作周波数と急激に一致し、端部の長さlが13mmの辺りで、その逆の現象(解離)が急激に現れる。この様子を図11〜図13の反射係数の周波数特性として表す。図11は内側エレメント40cの端部の長さlが6mmの場合であり、図12は当該端部の長さlが11mmの場合であり、図13は当該端部の長さlが16mmの場合である。
(実施例と参考例との考察)
エレメント40の厚さが35μmの場合の、このような振る舞いは、エレメント40の厚さが小さいほど、マイクロストリップ線路における偶奇モードの結合が弱くなるためと考えられる。本実施形態のように、複数のエレメント40b、40cによってアンテナ装置10の広帯域化を図る場合は設計が困難となる。
これに対し、本実施例のように、エレメント40の厚さが大きいと、互いに隣接するエレメント40b、40cの側面に発生する浮遊容量のために、偶奇モードの結合が強くなって、上記の現象が低減される結果、アンテナ装置10の広帯域化の設計が容易となる。
図14に、エレメント40の厚さを300μmに設定した場合の、ケース30の構成材料であるポリアセタールの比誘電率εを−5.0%から+5.0%まで、2.5%刻みで変化させた場合の反射係数の周波数特性のシミュレーション結果を表す。ここで、ポリアセタールの比誘電率εは、例えば、3.7としている。また、比誘電率εにおける±2.5%のずれは、ケース30の製造プロセスで発生し得る比誘電率εの変動に対応している。
図14において、太実線は比誘電率εの変化が0%の場合、細実線は比誘電率εの変化が+2.5%の場合、破線は比誘電率εの変化が−2.5%の場合、一点鎖線は比誘電率εの変化が+5%の場合、二点鎖線は比誘電率εの変化が−5%の場合をそれぞれ表している。図14から分かるように、エレメント40の厚さを300μmに設定して、周波数の広帯域化を図った場合に、エレメント40を単一構成(1エレメント)とする場合と比べて、周波数帯域は明らかに広がっている。その上、ケース30の構成材料における比誘電率に±2.5%の変動が生じたとしても、その動作周波数において、所望の反射係数、すなわち所望のリターンロスを満たしている。
これに対し、エレメント40の厚さを35μmに設定した図15の場合は、動作周波数の調整が図10から図13に示したように、極めて変化しやすく、いわゆるクリティカルであることから、周波数の広帯域化は困難であった。
−効果−
本発明は、エレメント(アンテナ素子)40の厚さを、アンテナ装置10の動作周波数における自由空間波長の3000分の1以上とすることを特徴とする。本実施例においては、例えば、315MHzの動作周波数を用いており、その自由空間波長は約952.4mmである。この3000分の1以上とは約317μm以上である。また、動作周波数の他の例として、例えば330MHzとすると、その自由空間波長は約909.1mmであり、その3000分の1以上とは約303μm以上である。
このように、本実施例においては、アンテナ装置10の形態として、並列共振型のマイクロストリップ線路を用いており、マルチバンド化が可能である。また、エレメント40の厚さを、アンテナ装置10の動作周波数における自由空間波長の3000分の1以上とすることは、エレメント40の厚さの最小値が規定されることを意味する。
従って、アンテナ装置10の小型化を図りつつ、所望のリターンロス特性及び広帯域化をも図ることができる。
以上説明した実施形態及び実施例は、本質的に例示に過ぎず、本発明の範囲を逸脱しない限り、種々の変更が可能である。典型的には、例えば、アンテナ装置10における動作周波数、並びに導体板20、ケース30及びエレメント40の各構成材料等である。
本発明に係る車両用アンテナ装置は、その受信特性が周囲の温度変化による変動を防止又は抑止可能なアンテナ装置として有用である。
10 アンテナ装置
20 導体板
20a 接地点
20b 給電点
30 ケース
40 エレメント(アンテナ素子)
40a 短絡部
40b 外側エレメント
40c 内側エレメント
42 給電線
50 ブラケット

Claims (2)

  1. 車両用アンテナ装置であって、
    給電点と接地点とを有する導体板と、
    前記給電点と前記接地点とに接続され、前記導体板の上面から間隔をおき且つ該上面と並行して延設された複数の線状導体を有するアンテナ素子とを備え、
    前記アンテナ素子は、前記導体板と対向して屈曲する少なくとも1つの屈曲部を有し、
    前記アンテナ素子の厚さは、動作周波数における自由空間波長の3000分の1以上である、車両用アンテナ装置。
  2. 請求項1に記載の車両用アンテナ装置において、
    前記導体板の上に保持され、中空の空間を有する誘電体からなる蓋状のケースをさらに備え、
    前記アンテナ素子の一端は前記接地点と接続され、且つ前記アンテナ素子の一端側は前記給電点と接続され、
    前記アンテナ素子の一端を除く部位は、前記ケースの上面の内側に保持されている、車両用アンテナ装置。
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