JP2018010964A - 回路モジュールの製造方法および成膜装置 - Google Patents

回路モジュールの製造方法および成膜装置 Download PDF

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英雄 中越
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Abstract

【課題】回路モジュールにシールドとなる金属膜を高精度に形成する。【解決手段】実装面10a、天面10bおよび側面10cを有する回路モジュール10にシールドとなる金属膜18を形成する回路モジュール10の製造方法であって、回路モジュール10の実装面10aに被覆材層25を形成する被覆材層形成工程と、粘着部22を有するホルダ21の粘着部22に、回路モジュール10に形成された被覆材層25を当接し、天面10bおよび側面10cを露出させた状態で回路モジュール10を保持する保持工程と、回路モジュール10の天面10b側から成膜を行うことで、天面10bおよび側面10c金属膜18を形成する金属膜形成工程と、回路モジュール10から被覆材層25を分離する分離工程とを含む。【選択図】図5D

Description

本発明は、回路モジュールにシールドとなる金属膜を形成する回路モジュールの製造方法および成膜装置に関する。
従来、基板と、基板の主面に搭載された複数の電子部品と、複数の電子部品を覆うように基板の主面に設けられた樹脂封止部とを備える回路モジュールが知られている。回路モジュールは、直方体状であって、実装面、天面および側面を有し、天面および側面にはシールドとなる金属膜が形成される。
デバイスの表面に金属膜を形成する例として、特許文献1には、半導体デバイスを、接着剤を用いてホルダ(支持体)に貼り付けた後、スパッタリングによって半導体デバイスに金属膜を形成する方法が開示されている。
特開2014−41923号公報
しかしながら、特許文献1に示されるように、接着剤を用いて半導体デバイスをホルダに貼り付け、スパッタリングを行う方法では、半導体デバイスの表面に金属膜を高精度に形成することが困難である。この問題は、半導体デバイスに限らず、回路モジュールを、接着剤を用いてホルダに貼り付けた後、スパッタリングによって金属膜(シールド膜)を形成する場合であっても同様に起こり得る。
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、回路モジュールにシールドとなる金属膜を高精度に形成する回路モジュールの製造方法等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一形態に係る回路モジュールの製造方法は、実装面、天面および側面を有する回路モジュールにシールドとなる金属膜を形成する回路モジュールの製造方法であって、前記回路モジュールの前記実装面に被覆材層を形成する被覆材層形成工程と、粘着部を有するホルダの前記粘着部に、前記回路モジュールに形成された前記被覆材層を当接し、前記天面および前記側面を露出させた状態で前記回路モジュールを保持する保持工程と、前記回路モジュールの前記天面側から成膜を行うことで、前記天面および前記側面に前記金属膜を形成する金属膜形成工程と、前記回路モジュールから前記被覆材層を分離する分離工程とを含む。
これによれば、回路モジュールにシールドとなる金属膜を高精度に形成することができる。
また、前記金属膜形成工程と前記分離工程との間に、前記回路モジュールと前記被覆材層との密着力を低下させる工程を含んでいてもよい。
このように密着力を低下させることで、回路モジュールと被覆材層とを容易に分離でき、回路モジュールの側面および被覆材層の側面に形成される金属膜を精度よく分断することができる。これにより、回路モジュールに金属膜を高精度に形成することができる。
また、前記金属膜形成工程と前記分離工程との間に、前記被覆材層を軟化させる工程を含んでいてもよい。
このように被覆材層を軟化させることで、回路モジュールと被覆材層とを容易に分離でき、回路モジュールの側面および被覆材層の側面に形成される金属膜を精度よく分断することができる。これにより、回路モジュールに金属膜を高精度に形成することができる。
また、前記金属膜形成工程と前記分離工程との間に、前記被覆材層の体積を変化させる工程を含んでいてもよい。
このように被覆材層の体積を変化させることで、回路モジュールの側面および被覆材層の側面に形成されている金属膜を精度よく分断することができる。これにより、回路モジュールに金属膜を高精度に形成することができる。
また、前記金属膜形成工程と前記分離工程との間に、前記ホルダの前記粘着部から前記被覆材層を有する前記回路モジュールを取り外す工程を含んでいてもよい。
このように、分離工程の前に被覆材層を有する回路モジュールを取り外すことで、分離工程を容易に行うことができる。これにより、分離工程にともなう、金属膜の分断を容易に行うことができ、金属膜を高精度に形成することができる。
また、前記粘着部は、一方の面に第1粘着部および他方の面に第2粘着部を有する両面粘着シートにより構成され、前記ホルダに、前記第2粘着部を介して前記両面粘着シートが貼り付けられ、表面に露出した前記第1粘着部に、前記被覆材層が貼り付けられていてもよい。
これによれば、被覆材層を有する回路モジュールを正確に保持することができ、回路モジュールに金属膜を高精度に形成することができる。
また、前記両面粘着シートは、加熱によって前記第1粘着部の粘着力が低下するシートであり、前記被覆材層を有する前記回路モジュールは、前記両面粘着シートを加熱することで前記第1粘着部から取り外されてもよい。
これによれば、被覆材層を有する回路モジュールの保持、取り外しを容易に行うことができ、回路モジュールに与えるダメージを低減することができる。
また、前記ホルダは平面状の主面を有し、前記両面粘着シートは、前記ホルダの前記主面よりも面積が大きく、前記ホルダの前記主面の全てを覆うようにホルダに貼り付けられていてもよい。
これによれば、ホルダの主面に金属膜が形成されることを抑制することができる。そのため、使用によるホルダの劣化を抑制することができる。また、ホルダから両面粘着シートを容易に剥離することができる。
また、前記回路モジュールの前記実装面には外部端子が露出し、前記回路モジュールの前記側面にはグランド電極が露出し、前記金属膜は、前記実装面に形成されず、前記側面に露出した前記グランド電極に接続するように形成されていてもよい。
これによれば、回路モジュールのシールド効果を向上させることができる。
また、前記被覆材層形成工程は、複数の前記回路モジュールの集合体である親基板に、前記被覆材層を形成する工程であり、さらに、前記被覆材層形成工程と前記保持工程との間に、前記親基板を個片化して、前記被覆材層を有する前記回路モジュールを複数形成する個片化工程を含んでいてもよい。
これによれば、回路モジュールの生産効率を向上することができる。
また、前記個片化工程と前記保持工程との間に、前記被覆材層を変形させる工程を含んでいてもよい。
このように保持工程の前に被覆材層を変形させることで、予め金属膜に分断されやすい箇所が形成され、金属膜を精度よく分断することができる。これにより、回路モジュールに金属膜を高精度に形成することができる。
また、本発明の一形態に係る成膜装置は、実装面、天面および側面を有する回路モジュールにシールドとなる金属膜を形成する成膜装置であって、チャンバと、前記チャンバ内に設けられた成膜用金属材料部と、前記チャンバ内に設けられ、前記回路モジュールの前記天面が前記成膜用金属材料部に対向するように、前記回路モジュールを保持するホルダとを備え、前記回路モジュールの前記実装面には被覆材層が設けられており、前記ホルダは、粘着部を有し、前記被覆材層が前記粘着部に当接された状態で前記回路モジュールを保持する構成となっている。
この成膜装置を用いることで、回路モジュールに金属膜を高精度に形成することができる。
本発明は、回路モジュールにシールドとなる金属膜を高精度に形成することができる。
実施の形態1に係る製造方法にて作製される回路モジュールを模式的に示す断面図である。 比較例における回路モジュールの製造方法を示す図である。 比較例における回路モジュールの製造方法の課題の一例を示す図である。 比較例における回路モジュールの製造方法の他の課題を示す図である。 比較例における回路モジュールの製造方法のさらに他の課題を示す図である。 実施の形態1に係る回路モジュールの製造方法を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る回路モジュールの製造方法における、被覆材層形成工程を示す図である。 実施の形態1に係る回路モジュールの製造方法における、個片化工程を示す図である。 実施の形態1に係る回路モジュールの製造方法における、回路モジュール保持工程を示す図である。図5Cの(b)は、(a)の一部拡大図である。 実施の形態1に係る回路モジュールの製造方法における、金属膜形成工程を示す図である。 実施の形態1の金属膜形成工程で用いられる成膜装置を模式的に示す図である。 実施の形態1に係る回路モジュールの製造方法における、回路モジュール保持解除工程を示す図である。 実施の形態1に係る回路モジュールの製造方法における、被覆材層分離工程を示す図である。(a)は分離前の準備工程、(b)は分離工程を示す図であり、(c)は、(b)の一部拡大図である。 図7Bの次の工程であって、第1剥離用シートから回路モジュールを取り外す様子を示す図である。 実施の形態1の変形例に係る回路モジュールの製造方法であって、金属膜形成工程と被覆材層分離工程との間に行われる熱収縮工程を示す図である。 実施の形態2に係る回路モジュールの製造方法であって、個片化工程と回路モジュール保持工程との間に行われる被覆材層の変形工程の一例を示す図である。 実施の形態2に係る回路モジュールの製造方法における、回路モジュール保持工程を示す図である。 実施の形態2に係る回路モジュールの製造方法における、金属膜形成工程を示す図である。図9Cの(b)は、(a)の一部拡大図である。 実施の形態2に係る回路モジュールの製造方法における、回路モジュール保持解除工程を示す図である。 実施の形態2に係る回路モジュールの製造方法における、被覆材層分離工程を示す図である。 実施の形態2の変形例1に係る、被覆材層の変形工程を示す図である。 実施の形態2の変形例2に係る、被覆材層の変形工程を示す図である。 実施の形態2の変形例3に係る、被覆材層の変形工程を示す図である。 回路モジュールの他の形態を模式的に示す断面図である。
(実施の形態1)
[1−1.回路モジュールの構成]
まず、実施の形態1に係る製造方法にて作製される回路モジュール10の構成について説明する。図1は、回路モジュール10を模式的に示す断面図である。
回路モジュール10は、例えば、移動体通信端末に内蔵される高周波モジュールである。回路モジュール10は、基板11と、基板11の主面11mに搭載された複数の電子部品12と、複数の電子部品12を覆うように基板11の主面11mに設けられた封止部17とを備えている。また、回路モジュール10は、例えば直方体状であり、実装面10a、天面10bおよび側面10cを有している。回路モジュール10の実装面10aには金属膜18が形成されておらず、天面10bおよび側面10cにシールドとなる金属膜18が形成されている。
なお、回路モジュール10の実装面10aとは、回路モジュール10が、はんだ等を介してプリント配線板の主面に実装される際の、プリント配線板の主面と対向する面である。
回路モジュール10の基板11としては、セラミック基板またはガラスエポキシ基板などが用いられる。基板11は、複数の基材層により形成される多層基板であり、その厚みは、例えば、1mmである。基板11の主面11mまたは内部には、複数の電子部品12のそれぞれと接続する導体パターン14が形成されている。導体パターン14の材料としては、例えば、Cuなどが用いられる。複数の電子部品12の例としては、弾性波素子、IC素子、チップ状コンデンサ、チップ状インダクタなどが挙げられる。封止部17は、主剤であるエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂材料と、この樹脂材料内に分散されたフィラーとを含む。封止部17の厚みは、例えば、1mmである。金属膜18は、スパッタリングなどにより形成されるシールド膜であり、その厚みは、例えば0.01mmである。金属膜18の材料としては、例えば、Cu、Ag、Niなどが用いられる。複数種類の金属膜を積層することで金属膜18を形成してもよい。
回路モジュール10の実装面10aには、外部端子13a、13bが設けられている。外部端子13a、13bは、はんだバンプまたは導電性樹脂であり、その厚み(高さ寸法)は、例えば、0.1mmである。一方の外部端子13aは、ビア導体16を介して基板11の主面11mの導体パターン14に接続されている。他方の外部端子13bは、ビア導体16を介してグランド電極15に接続されている。グランド電極15は、回路モジュール10の側面10cに露出し、金属膜18に接続されている。金属膜18を、グランド電極15を介して接地することで、回路モジュール10と外部機器との電磁波干渉を抑制することができる。なお、外部端子13a、13bは、LGA(Land grid array)のような電極でもよい。
[1−2.比較例における回路モジュールの製造方法の課題]
次に、比較例における回路モジュールの製造方法の課題について説明する。図2は、比較例における回路モジュール110の製造方法を示す図である。
比較例における回路モジュール110は、基板111と、複数の電子部品112と、封止部117とを備えている。また、回路モジュール110は、実装面110a、天面110bおよび側面110cを有している。
比較例における製造方法では、まず図2の(a)に示すように、接着剤122が塗布されたホルダ121を用いて回路モジュール110を保持する。具体的には、ホルダ121の表面に塗布された接着剤122に、回路モジュール110の実装面110aを当接させ、回路モジュール110を付着させる。
次に、図2の(b)に示すように、回路モジュール110の天面110bおよび側面110cに金属膜118を形成する。この金属膜118は、スパッタリングなどにより形成される。なお、金属膜118を形成する際に、回路モジュール110の配置領域以外の接着剤122上にも金属膜118が形成される。
次に、図2の(c)に示すように、回路モジュール110をホルダ121の接着剤122から取り外す。これらの工程により、天面110bおよび側面110cにシールドとなる金属膜118が形成された回路モジュール110が作製される。
しかしながら、上記のような比較例に係る回路モジュール110の製造方法では、以下に示すような問題が起こり得る。
例えば、金属膜118を形成した後、図3Aに示すように、回路モジュール110をホルダ121から取り外す際に横方向の力を加えると、回路モジュール110の側面110cよりも外側で金属膜118が分断されることがある。これにより、回路モジュール110の金属膜118にバリ部118aが形成され、外観不良となることがある。
また、回路モジュール110をホルダ121に固定する際に、図3Bに示すように、回路モジュール110の姿勢が傾き、実装面110aの端部が浮いた状態で保持される場合がある。この状態で成膜を行うと、実装面110aの端部にも金属膜118が形成され、回路モジュール110の信号用の外部端子に接触してショート不良となることがある。
また、回路モジュール110をホルダ121に固定する際に、接着剤122に強く押さえつけると、図3Cの(a)に示すように、接着剤122の一部が回路モジュール110の側面110cに這い上がって付着される場合がある。この状態で成膜を行うと、接着剤122が付着した領域の側面110cに、金属膜118が形成されず、シールド効果が低減することがある。
このように、比較例に係る金属膜118の形成方法では、金属膜118にバリ部118aが形成されたり、実装面110aにも金属膜118が形成されたり、側面110cに金属膜118が形成されなかったりして、回路モジュール110に金属膜118を高精度に形成することが困難である。
本発明の回路モジュールの製造方法は、以下の工程を含むことにより、回路モジュールに金属膜(シールド膜)を高精度に形成することができる。
[1−3.回路モジュールの製造方法]
以下、本発明の実施の形態に係る回路モジュールの製造方法について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。
図4は、回路モジュール10の製造方法を示すフローチャートである。
実施の形態1に係る回路モジュール10の製造方法は、回路モジュール10に被覆材層25を形成する被覆材層形成工程(S11)と、個片化工程(S12)と、保持工程(S13)と、回路モジュール10に金属膜18を形成する金属膜形成工程(S14)と、保持解除工程(S15)と、被覆材層25を分離する分離工程(S16)とを含む。
図5A〜図5D、図6および図7A〜図7Cは、回路モジュール10の製造方法における各工程等を示す図である。なお、一部の図において、回路モジュール10の導体パターン14、グランド電極15、ビア導体16および外部端子13a、13bの記載を省略している。
まず、図5Aに示すように、複数の回路モジュール10の実装面10aに被覆材層25を形成する(S11)。
工程S11において、複数の回路モジュール10は、個片化する前の状態、すなわち、複数の回路モジュール10の集合体である親基板MBからなる。
被覆材層25は、柔軟性を有する樹脂であり、その厚みは、外部端子13a、13bの厚みよりも厚く、回路モジュール10の厚み(基板11および封止部17の合計厚み)よりも薄い。被覆材層25として、例えば、ゲル状樹脂を用いてもよい。また、それに限られず、被覆材層25として、熱処理等で軟化する熱可塑性樹脂、または、熱処理等で密着力が低下する樹脂シート(例えば、感温性粘着シート:ニッタ株式会社製)を用いてもよい。または、紫外線を照射することで密着力が低下するシートを用いてもよい。
また、被覆材層25は、金属膜形成時に受ける熱の放熱性を向上するため、熱伝導率が高い材料により形成されることが望ましい。熱伝導率を高めるために、被覆材層25を形成する材料に金属フィラーを混入させてもよい。
次に、図5Bに示すように、親基板MBをダイシングブレード31で切断し、個片化する。これにより、被覆材層25を有する回路モジュール10を複数形成する(S12)。
切断する際は、回路モジュール10の天面10b(親基板MBの被覆材層形成面と反対の面)に、ダイサーテープが貼り付けられた状態で切断される。ダイシングに限られず、レーザ照射などで親基板MBを切断してもよい。また、複数の切断方法を併用してもよい。レーザ照射の場合は、回路モジュール10の平面形状は、正方形や長方形形状に限らず、曲線を含む左右非対称な図形でもよい。
次に、図5Cに示すように、ホルダ21を用いて被覆材層25を有する複数の回路モジュール10のそれぞれを保持する(S13)。
ホルダ21は、平面状の主面21aを有するステンレス板等の金属板である。ホルダ21には、個片化された回路モジュール10を付着保持するための粘着部22が設けられている。
回路モジュール10のそれぞれは、被覆材層25が粘着部22に当接した状態で、かつ、天面10bおよび側面10cが露出した状態でホルダ21に保持される。また、回路モジュール10のそれぞれは、金属膜形成工程S14において、側面10cに十分な厚みの金属膜18が形成されるように、回路モジュール10の厚み寸法よりも間隔を空けて配置される。
粘着部22は、具体的には、ホルダ21の主面21aに貼り付けられた両面粘着シートである。粘着部22(両面粘着シート22)は、基材シートと、基材シートの一方の面に形成された第1粘着部22aと、基材シートの他方の面に形成された第2粘着部22bとにより構成される。粘着部(両面粘着シート)22は、第2粘着部22bを介してホルダ21に貼り付けられる。粘着部(両面粘着シート)22の第1粘着部22aは、表面に露出しており、回路モジュール10に形成された被覆材層25が貼り付けられる。これにより、回路モジュール10が、粘着部22を介してホルダ21に固定される。以下、粘着部22を、両面粘着シート22と呼ぶことがある。
両面粘着シート22は、例えば、加熱によって粘着力が低下するシート(熱剥離シート:日東電工株式会社製)である。第1粘着部22aおよび第2粘着部22bそれぞれの粘着力低下温度は、金属膜形成時の温度よりも高く、第1粘着部22aの粘着力低下温度は、第2粘着部22bの粘着力低下温度よりも低い。なお、第1粘着部22aの粘着力低下温度とは、第1粘着部22aにて回路モジュール10を保持できなくなる温度である。第2粘着部22bの粘着力低下温度とは、第2粘着部22bがホルダ21に付着しなくなる温度である。
また、両面粘着シート22は、ホルダ21の主面21aの全てを覆うように、ホルダ21に貼り付けられる。具体的には、両面粘着シート22の面積は、ホルダ21の主面21aの面積よりも大きく、両面粘着シート22の外周端部は、ホルダ21の外周端部よりも外にはみ出している。
また、両面粘着シート22は、金属膜形成時に受ける熱の放熱性を向上するため、熱伝導率が高い材料により形成されることが望ましい。熱伝導率を高めるために、両面粘着シート22を形成する材料に金属フィラーを混入させてもよい。
次に、回路モジュール10の天面10bおよび側面10cに金属膜18を形成する(S14)。
具体的には、スパッタ装置などの成膜装置を用いて、複数の回路モジュール10のそれぞれに金属膜18を形成する。
図6は、成膜装置50を示す模式図である。成膜装置50は、チャンバ51と、チャンバ51内に設けられた成膜用金属材料部52と、回路モジュール10を保持するホルダ21とを備えている。
チャンバ51内は、図示しない減圧ポンプによって排気され、例えば、10−4Pa程度の真空度に保たれている。チャンバ51内にはアルゴンガスなどの不活性ガスが導入される。
成膜用金属材料部52は、Cu、AgまたはNiなどの金属材料を含むターゲットである。成膜用金属材料部52の下側には電極板53が設けられる。成膜用金属材料部52は、電極板53上に着脱可能に取り付けられる。
チャンバ51の上部には、回路モジュール10を保持しているホルダ21が配置される。ホルダ21の上側にはホルダ取付部54が設けられる。ホルダ21は、回路モジュール10の天面10bが成膜用金属材料部52に対向するように、ホルダ取付部54に保持される。ホルダ21は、ホルダ取付部54に対して着脱可能である。
ホルダ21と電極板53との間には、電源55が設けられる。電源55は、電極板53および成膜用金属材料部52側が陰極となるように接続される。ホルダ21側は陽極であり、接地される。
ホルダ21と電極板53の間に高電圧を印加することで、陰極側となる成膜用金属材料部(ターゲット)52にプラズマ中のイオンが衝突し、成膜用金属材料部52の原子がたたき出される。これにより、たたき出された原子が回路モジュール10の天面10bおよび側面10cに付着し、金属膜18が形成される。これにより、金属膜18が、側面10cに露出したグランド電極15に接続される。なお、金属膜18は、回路モジュール10が配置されている領域以外の粘着部22にも形成される。
金属膜形成工程S14が終了した後、ホルダ21による回路モジュール10の保持を解除し、被覆材層25を有する回路モジュール10を取り外す(S15)。
具体的には、両面粘着シート22から、被覆材層25を有する回路モジュール10を取り外す。粘着部22として、加熱によって粘着力が低下する両面粘着シートを用いた場合は、熱処理を行うことで(例えば100℃)、第1粘着部22aの粘着力を低下させる。この熱処理により、回路モジュール10を両面粘着シート22から取り外す。また、さらに温度を上げて熱処理行うことで(例えば、120℃)、第2粘着部22bの粘着力を低下させ、両面粘着シート22をホルダ21から剥離する。
次に、回路モジュール10から被覆材層25を分離する。まず、被覆材層25を分離するための準備として、図7Bの(a)に示すように、回路モジュール10の天面10b側に第1剥離用シート27を貼り、被覆材層25に第2剥離用シート28を貼る。第1剥離用シート27および第2剥離用シート28は、それぞれ粘着面を有している。
ボトム側シートである第1剥離用シート27には、例えば、加熱により粘着力が低下する熱剥離シートを用いることができる。トップ側シートである第2剥離用シート28には、一般の片面粘着テープを用いることができる。それぞれの第1剥離用シート27、第2剥離用シート28の粘着力は、第1剥離用シート27と回路モジュール10との密着力が、第2剥離用シート28と被覆材層25との密着力よりも大きくなるように適宜選択される。また、第2剥離用シート28と被覆材層25との密着力が、被覆材層25と回路モジュール10との密着力よりも大きくなるように適宜選択される。
次に、図7Bの(b)に示すように、第1剥離用シート27を固定した状態で、第2剥離用シート28を端部からめくって剥離する。これにより、回路モジュール10と被覆材層25とを分離する(S16)。
その際、回路モジュール10に形成された金属膜18は側面10cに密着した状態であり、被覆材層25に形成された金属膜18は被覆材層25の側面に密着した状態であるので、図7Bの(c)に示すように、金属膜18は、被覆材層25と回路モジュール10との境界面に沿って分断される。
なお、前述したように、被覆材層25として、熱処理等で軟化する熱可塑性樹脂を用いた場合には、被覆材層分離工程S16の前(工程S14と工程S16との間)に、被覆材層25に熱処理を施し、回路モジュール10と被覆材層25との密着力を低下させてもよい。また、被覆材層25として、熱処理または紫外線照射により密着力が低下する樹脂シートを用いた場合には、被覆材層分離工程S16の前(工程S14と工程S16との間)に、被覆材層25に熱処理を施すか、または紫外線を照射することで、回路モジュール10と被覆材層25との密着力を低下させてもよい。これら熱処理または紫外線照射を行って被覆材層25を改質させることで、被覆材層25を容易に剥離することができる。
次に、図7Cに示すように、ボトム側シートである第1剥離用シート27に熱処理等を施し、回路モジュール10に対する密着力を低下させ、回路モジュール10を第1剥離用シート27から取り外す。これらの工程により、シールドとなる金属膜18が形成された回路モジュール10を作製することができる。
[1−4.効果等]
本実施の形態に係る回路モジュール10の製造方法は、実装面10a、天面10bおよび側面10cを有する回路モジュール10にシールドとなる金属膜18を形成する方法であって、回路モジュール10の実装面10aに被覆材層25を形成する被覆材層形成工程S11と、粘着部22を有するホルダ21の粘着部22に、回路モジュール10に形成された被覆材層25を当接し、天面10bおよび側面10cを露出させた状態で回路モジュール10を保持する保持工程S13と、回路モジュール10の天面10b側から成膜を行うことで、天面10bおよび側面10cに金属膜18を形成する金属膜形成工程S14と、回路モジュール10から被覆材層25を分離する分離工程S16とを含む。
これにより、回路モジュール10にシールドとなる金属膜18を高精度に形成することがきる。
例えば、本実施の形態では、回路モジュール10が被覆材層25を介してホルダ21に取り付けられているので、回路モジュール10をホルダ21から取り外す際に、金属膜18にバリが形成された場合であっても、回路モジュール10から被覆材層25を分離することで、発生したバリを取り除くことができる。これにより、回路モジュール10に金属膜18のバリが形成されることを抑制できる。
また、回路モジュール10が被覆材層25を介してホルダ21に取り付けられているので、ホルダ21に対する回路モジュール10および被覆材層25の浮きを抑制することができる。浮きを抑制し、被覆材層25とホルダ21(粘着部22)とを密着させることで、金属膜形成時に受ける熱を効率的に放熱することができる。また、仮に浮きが発生した場合であっても、金属膜18が被覆材層25の底面に形成されるので、回路モジュール10の実装面10aに金属膜18が形成されることを抑制することができる。
また、回路モジュール10を粘着部22に押さえつけ、粘着部22の一部が這い上がった場合であっても、その粘着部22の一部は被覆材層25の側面に付着し、回路モジュール10の側面10cには到達しにくくなる。これにより、回路モジュール10の側面10cの全面において金属膜18を形成することができる。
また、本実施の形態に係る被覆材層形成工程S11は、複数の回路モジュール10の集合体である親基板MBに、被覆材層25を形成する工程であり、さらに、被覆材層形成工程S11と保持工程S13との間に、親基板MBを個片化して、被覆材層25を有する回路モジュールを複数形成する個片化工程S12を含んでいてもよい。
これにより、回路モジュール10の生産効率を向上することができる。
また、本実施の形態に係る成膜装置50は、チャンバ51と、チャンバ51内に設けられた成膜用金属材料部52と、チャンバ51内に設けられ、回路モジュール10の天面10bが成膜用金属材料部52に対向するように、回路モジュール10を保持するホルダ21とを備え、回路モジュール10の実装面10aには被覆材層25が設けられており、ホルダ21は、粘着部22を有し、被覆材層25が粘着部22に当接された状態で回路モジュール10を保持する。
この成膜装置50を用いることで、回路モジュール10に金属膜18を高精度に形成することができる。
[1−5.変形例]
次に、実施の形態1の変形例に係る回路モジュール10の製造方法について説明する。
変形例に係る回路モジュール10の製造方法は、被覆材層分離工程S16の前(工程S14と工程S16との間)に、被覆材層25の体積を変化させる工程を含む。変形例に係る製造方法では、被覆材層25の側面に形成された金属膜18を、被覆材層25の体積を変化させることで除去している。
図8は、体積を変化させる工程の一例である、熱収縮工程を示す図である。
まず、本変形例では、被覆材層形成工程S11における被覆材層25の材料として、加熱により収縮する材料を用いる。そして、個片化工程S12〜金属膜形成工程S14および回路モジュール保持解除工程S15を終えた後、図8の(a)に示すように、被覆材層25を有する回路モジュール10をヒータ(ホットプレート)32に載置して加熱する。回路モジュール10の向きは、上下いずれの向きでもよいが、本変形例では、被覆材層25に熱が伝わりやすいように、ヒータ32に被覆材層25を当接させる。
加熱された被覆材層25は、図8の(b)に示すように、回路モジュール10と被覆材層25との境界面に沿う方向(水平方向)に収縮する。回路モジュール10自身の熱変形量は被覆材層25の収縮量よりも小さいため、収縮方向に引っ張られた被覆材層25の側面の金属膜除去部18bは、回路モジュール10の側面10cと実装面10aとの稜線である角を境に分断され、回路モジュール10から除去される。
なお、上記変形例では、被覆材層25を収縮する例を示したが、それに限られず、被覆材層25を膨張させ、被覆材層25の側面の金属膜18を除去することも可能である。
このように、上記変形例に係る回路モジュール10の製造方法は、金属膜形成工程S14と被覆材層分離工程S16との間に、被覆材層25の体積を変化させる工程を含んでいる。これにより、回路モジュール10および被覆材層25の側面の金属膜18を、回路モジュール10と被覆材層25との境界面に沿って分断することができ、回路モジュール10に金属膜18を高精度に形成することができる。
(実施の形態2)
[2−1.回路モジュールの製造方法]
実施の形態2に係る回路モジュール10の製造方法は、回路モジュール保持工程S13の前(個片化工程S12と回路モジュール保持工程S13との間)に、被覆材層25を変形させる変形工程を含む。実施の形態2に係る製造方法では、成膜前に被覆材層25を変形させることで、成膜後の金属膜18にて分断されやすい箇所を形成している。
図9Aは、被覆材層25の変形工程の一例を示す図である。
まず、本変形例では、被覆材層形成工程S11における被覆材層25の材料として、加熱により収縮する材料を用いる。そして、被覆材層形成工程S11および個片化工程S12を終えた後、図9Aの(a)に示すように、被覆材層25を有する回路モジュール10をヒータ(ホットプレート)42で加熱する。加熱された被覆材層25は、図9Aの(b)に示すように、回路モジュール10と被覆材層25との境界面に沿う方向(水平方向)に収縮する。これにより、被覆材層25の側面が回路モジュール10の側面10cよりも内側に位置する状態となり、段差ができる。
次に、図9Bに示すように、ホルダ21で、被覆材層25を有する回路モジュール10のそれぞれを保持する(S13)。
次に、図9Cに示すように、回路モジュール10の天面10bおよび側面10cに金属膜18を形成する(S14)。その際、被覆材層25の側面のうちの回路モジュール10に近接する領域が、回路モジュール10の陰となるため、この陰となった領域において金属膜18が薄く形成される。これにより、被覆材層25の回路モジュール10に近接する領域において、分断されやすい金属膜18が形成される。
次に、図9Dに示すように、回路モジュール10の保持を解除する(S15)。これにより、ホルダ21から回路モジュール10および被覆材層25を取り外す。
次に、被覆材層25を分離するための準備として、図9Eの(a)に示すように、回路モジュール10の天面10bに第1剥離用シート27を貼り、被覆材層25に第2剥離用シート28を貼る。そして、図9Eの(b)に示すように、第1剥離用シート27を固定した状態で、第2剥離用シート28を端部からめくって剥離する。これにより、回路モジュール10と被覆材層25とを分離する(S16)。本実施の形態では、予め金属膜18に分断されやすい箇所が形成されるので、金属膜18を精度よく分断することができ、金属膜18を高精度に形成することができる。
次に、第1剥離用シート27に対して熱処理等を施し、回路モジュール10に対する密着力を低下させ、第1剥離用シート27から回路モジュール10を取り外す。これらの工程により、金属膜18が形成された回路モジュール10を作製することができる。
[2−2.変形例]
次に、実施の形態2の変形例1、2および3に係る回路モジュール10の製造方法について説明する。変形例1、2および3に係る製造方法は、実施の形態2の被覆材層25の変形工程における被覆材層25の変形形状が異なる。
変形例1では、被覆材層25として、厚み方向の中央部よりも上下端部の熱収縮率が高いものを用いる。これにより、図10Aに示すように、被覆材層25の収縮変形後の断面形状は、上下端部が丸みを帯びた形状となる。
変形例2では、被覆材層25として、厚み方向の上下端部よりも中央部の熱収縮率が高いものを用いる。これにより、図10Bに示すように、被覆材層25の収縮変形後の断面形状は、中央部がくびれた形状となる。
変形例3では、被覆材層25を多層構造(変形例3では2層構造)とし、下層部25bよりも上層部25aの熱収縮率が高い構造とする。これにより、図10Cに示すように、被覆材層25の収縮変形後の断面形状は、段差を有する形状となる。
これらの変形例1、2および3においても、予め金属膜18に分断されやすい箇所が形成されるので、金属膜18を精度よく分断することができ、金属膜18を高精度に形成することができる。
(他の形態)
以上、本発明に係る回路モジュール10の製造方法等について、実施の形態1、2および変形例に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態1、2および変形例に限定されない。本発明の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を実施の形態および変形例に施したものや、実施の形態1、2および変形例における一部の構成要素を組み合わせて構築される別の形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、他の形態に係る回路モジュール10Aは、図11に示す形態であってもよい。この回路モジュール10Aは、基板11と、基板11の主面11m、11nに搭載された複数の電子部品12と、複数の電子部品12を覆うように基板11の主面11m、11nのそれぞれに設けられた封止部17とを備えている。回路モジュール10Aの実装面10a(主面11n側の封止部17)には金属膜18が形成されていないが、天面10bおよび側面10cにはシールドとなる金属膜18が形成されている。
基板11の主面11m、11nまたは内部には、複数の電子部品12のそれぞれと接続する導体パターン14が形成されている。回路モジュール10Aの実装面10aには、外部端子13a、13bが設けられている。一方の外部端子13aは、ビア導体16を介して基板11の主面11m、11nの導体パターン14に接続される。他方の外部端子13bは、ビア導体16を介してグランド電極15に接続されている。グランド電極15は、回路モジュール10Aの側面10cに露出し、金属膜18に接続されている。このような回路モジュール10Aを製造する場合であっても、上記製造方法を用いることで、実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、実施の形態1では、回路モジュール保持解除工程S15において、ホルダ21から両面粘着シート22、および、被覆材層25を有する回路モジュール10のそれぞれを取り外した後、被覆材層25と回路モジュール10とを分離しているが、それに限られない。例えば、金属膜形成後である図5Dの状態において、先に、両面粘着シート22をホルダ21から取り外し、その後、回路モジュール10から被覆材層25および両面粘着シート22を同時に剥離することで、被覆材層分離工程S16を実行してもよい。また、金属膜形成後である図5Dの状態から、回路モジュール10のみをピックアップし、被覆材層25と回路モジュール10とを分離してもよい。
また、粘着部22は、両面粘着シートに限られず、ホルダ21に接着剤を塗布することで形成してもよい。粘着部22を接着剤で形成した場合であっても、本実施の形態では、回路モジュール10の実装面10aに被覆材層25を形成しているので、比較例に示す問題が発生することを抑制できる。すなわち、分離する際に金属膜18にバリが形成されたり、金属膜形成時に実装面10aに金属膜18が形成されたり、回路モジュール10の側面10cに金属膜18が形成されなかったりすることを抑制することができる。なお、この場合、接着剤として、熱処理または紫外線照射によって粘着力が低下する材料を用いてもよい。
また、成膜装置50は、2極スパッタ、マグネトロンスパッタ、高周波スパッタ、反応性スパッタなどのスパッタ装置でもよいし、蒸発源である成膜用金属材料部を有する蒸着装置でもよい。
本発明の回路モジュールの製造方法は、例えば、移動体通信端末の通信モジュールを構成する回路モジュールを製造する際に利用できる。また、本発明の成膜装置は、回路モジュールにシールドなる金属膜を形成する成膜装置として利用できる。
10、10A 回路モジュール
10a 実装面
10b 天面
10c 側面
11 基板
11m、11n 基板の主面
12 電子部品
13a、13b 外部端子
14 導体パターン
15 グランド電極
16 ビア導体
17 封止部
18 金属膜(シールド膜)
18a バリ部
18b 金属膜除去部
21 ホルダ
21a ホルダの主面
22 粘着部(両面粘着シート)
22a 第1粘着部
22b 第2粘着部
25 被覆材層
27 第1剥離用シート
28 第2剥離用シート
31 ダイシングブレード
32、42 ヒータ
50 成膜装置
51 チャンバ
52 成膜用金属材料部
53 電極板
54 ホルダ取付部
55 電源
MB 親基板

Claims (12)

  1. 実装面、天面および側面を有する回路モジュールにシールドとなる金属膜を形成する回路モジュールの製造方法であって、
    前記回路モジュールの前記実装面に被覆材層を形成する被覆材層形成工程と、
    粘着部を有するホルダの前記粘着部に、前記回路モジュールに形成された前記被覆材層を当接し、前記天面および前記側面を露出させた状態で前記回路モジュールを保持する保持工程と、
    前記回路モジュールの前記天面側から成膜を行うことで、前記天面および前記側面に前記金属膜を形成する金属膜形成工程と、
    前記回路モジュールから前記被覆材層を分離する分離工程と
    を含む回路モジュールの製造方法。
  2. 前記金属膜形成工程と前記分離工程との間に、前記回路モジュールと前記被覆材層との密着力を低下させる工程を含む
    請求項1に記載の回路モジュールの製造方法。
  3. 前記金属膜形成工程と前記分離工程との間に、前記被覆材層を軟化させる工程を含む
    請求項1または2に記載の回路モジュールの製造方法。
  4. 前記金属膜形成工程と前記分離工程との間に、前記被覆材層の体積を変化させる工程を含む
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の回路モジュールの製造方法。
  5. 前記金属膜形成工程と前記分離工程との間に、前記ホルダの前記粘着部から前記被覆材層を有する前記回路モジュールを取り外す工程を含む
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の回路モジュールの製造方法。
  6. 前記粘着部は、一方の面に第1粘着部および他方の面に第2粘着部を有する両面粘着シートにより構成され、
    前記ホルダに、前記第2粘着部を介して前記両面粘着シートが貼り付けられ、
    表面に露出した前記第1粘着部に、前記被覆材層が貼り付けられる
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の回路モジュールの製造方法。
  7. 前記両面粘着シートは、加熱によって前記第1粘着部の粘着力が低下するシートであり、
    前記被覆材層を有する前記回路モジュールは、前記両面粘着シートを加熱することで前記第1粘着部から取り外される
    請求項6に記載の回路モジュールの製造方法。
  8. 前記ホルダは平面状の主面を有し、
    前記両面粘着シートは、前記ホルダの前記主面よりも面積が大きく、前記ホルダの前記主面の全てを覆うようにホルダに貼り付けられる
    請求項6または7に記載の回路モジュールの製造方法。
  9. 前記回路モジュールの前記実装面には外部端子が露出し、前記回路モジュールの前記側面にはグランド電極が露出し、
    前記金属膜は、前記実装面に形成されず、前記側面に露出した前記グランド電極に接続するように形成される
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の回路モジュールの製造方法。
  10. 前記被覆材層形成工程は、複数の前記回路モジュールの集合体である親基板に、前記被覆材層を形成する工程であり、
    さらに、
    前記被覆材層形成工程と前記保持工程との間に、前記親基板を個片化して、前記被覆材層を有する前記回路モジュールを複数形成する個片化工程を含む
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の回路モジュールの製造方法。
  11. 前記個片化工程と前記保持工程との間に、前記被覆材層を変形させる工程を含む
    請求項10に記載の回路モジュールの製造方法。
  12. 実装面、天面および側面を有する回路モジュールにシールドとなる金属膜を形成する成膜装置であって、
    チャンバと、
    前記チャンバ内に設けられた成膜用金属材料部と、
    前記チャンバ内に設けられ、前記回路モジュールの前記天面が前記成膜用金属材料部に対向するように、前記回路モジュールを保持するホルダと
    を備え、
    前記回路モジュールの前記実装面には被覆材層が設けられており、
    前記ホルダは、粘着部を有し、前記被覆材層が前記粘着部に当接された状態で前記回路モジュールを保持する
    成膜装置。
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