JP2018010822A - 電極の製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】箔に活物質材料を転写して電極を製造する装置であって,製造速度を上げても,端部まで安定した品質の電極の製造が期待できる電極の製造装置を提供すること。
【解決手段】製造装置100は,Aロール1とBロール2とCロール3とを備え,供給ギャップG1の上方に供給される造粒体10を,Cロール3にて搬送される金属箔11に転写する。さらに,製造装置100は,造粒体10の搬送方向について供給ギャップG1よりも上流側で,かつ,Bロール2に接触しない位置に,Bロール2と平行に配置された供給ロール43を備える。そして,電極12の製造時には,供給ロール43を,Bロール2と同じ回転方向に回転させる。
【選択図】図1

Description

本発明は,金属箔に活物質を含む材料である活物質材料を転写することにより,金属箔と活物質材料の層とが積層された電極を製造する製造装置に関する。
従来から,例えば,リチウムイオン二次電池には,金属箔の表面に活物質層が形成されたシート状の電極が用いられている。シート状の電極の製造方法を開示した文献としては,例えば,特許文献1がある。特許文献1には,活物質粒子と,バインダと,溶媒とを含む湿潤状態の粒子である造粒体を,圧延ロールによって金属箔に押し当てることにより,造粒体を金属箔に転写する製造方法が開示されている。
特開2016−25060号公報
しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題があった。すなわち,圧延ロールの回転速度や金属箔の搬送速度を上昇させて,電極の製造速度を上げると,金属箔の搬送方向に直交する方向の端部において,活物質層の直線性が低下する場合があった。つまり,製造速度を上げることで,活物質材料が幅方向の端部まで適切に充填されない場合があり,製造された電極の端部の品質が不安定となるという問題点があった。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,箔に活物質材料を転写して電極を製造する装置であって,製造速度を上げても,端部まで安定した品質の電極の製造が期待できる電極の製造装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の一態様における電極の製造装置は,駆動力を受けて回転する第1ロールと,前記第1ロールとの間に第1間隙を空けて,前記第1ロールに平行に配置され,駆動力を受けて前記第1ロールと逆の回転方向に回転する第2ロールと,前記第2ロールとの間に前記第1間隙より小さい第2間隙を空けて,前記第2ロールに平行に配置され,駆動力を受けて前記第2ロールと逆の回転方向に回転する第3ロールと,を備え,前記第1間隙に活物質を含む材料である活物質材料を供給し,前記第1間隙を通過して前記第2ロールにて搬送される前記活物質材料を,前記第3ロールにて搬送される箔に前記第2間隙にて転写することによって,前記箔の表面に前記活物質材料の層を形成する電極の製造装置であって,前記活物質材料の搬送方向について前記第1間隙よりも上流側で,かつ,前記第2ロールに接触しない位置に,前記第2ロールに平行に配置され,駆動力を受けて前記第2ロールと同じ回転方向に回転する第4ロールを備えるものである。
上述の一態様における電極の製造装置によれば,活物質材料の搬送方向について第1間隙よりも上流側に第4ロールを備え,電極の製造時には,第4ロールが第2ロールと同じ回転方向に回転する。従って,第4ロールが活物質材料を積極的に第1間隙に搬送することになり,第2ロールの軸方向の広い範囲にわたって,十分な量の活物質材料を第1間隙に供給できる可能性が高まる。従って,製造速度を上げても,端部まで安定した品質の電極の製造が期待できる。
本発明によれば,箔に活物質材料を転写して電極を製造する装置であって,製造速度を上げても,端部まで安定した品質の電極の製造が期待できる電極の製造装置が実現される。
本形態の製造装置を示す概略断面図である。 二次電池の例を示す概略断面図である。 供給部を示す平面図である。 製造時における製造装置を示す正面図である。 電極の製造実験の結果を示す表である。 電極の幅方向端部の状態を示す説明図である。
以下,本発明を具体化した形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,金属箔に電極活物質を含む造粒体を転写して電極を製造する装置に,本発明を適用したものである。
本形態の製造装置100の概略構成を,図1に示す。本形態の製造装置100は,例えば,リチウムイオン二次電池に用いられる帯状の電極12を製造するための装置である。製造装置100は,複数のロールを使用して,活物質を含む材料である造粒体10を金属箔11に転写することにより,金属箔11上に活物質の層を形成した積層シート状の電極12を製造する装置である。
本形態の製造装置100にて製造された電極12は,例えば,図2に示すような,略直方体形状で密閉型のリチウムイオン二次電池200に使用される。このリチウムイオン二次電池200は,金属製の電池ケース110に捲回型の電極体150と電解液とが封入されたものである。
電極体150は,帯状の正極の電極と帯状の負極の電極とが,間に帯状のセパレータを挟んで扁平形状に捲回された捲回体である。正極用の電極は,例えば,アルミ箔に正極活物質を含む活物質層を形成したものである。正極の活物質層としては,リチウムイオンを吸蔵・放出可能な活物質を含み,例えば,リチウム含有金属酸化物に結着剤と分散溶媒等を混練したものが好適である。負極用の電極は,例えば,銅箔に負極活物質を含む活物質層を形成したものである。負極の活物質層としては,黒鉛等の炭素系材料が好適である。
リチウムイオン二次電池200は,図2中で電池ケース110の上方に,正極端子120と負極端子130とを有している。正極端子120と負極端子130とは,電池ケース110の内部で,電極体150の正負の電極にそれぞれ接続されている。
図1の説明に戻り,本形態の製造装置100は,Aロール1と,Bロール2と,Cロール3と,供給部4と,を備える。Aロール1は,第1ロールの一例であり,Bロール2は,第2ロールの一例であり,Cロール3は,第3ロールの一例である。Aロール1とBロール2とCロール3とは,いずれも,回転軸が略水平となるように,互いに平行に配置されている。図1の例では,Aロール1とBロール2とは,ほぼ水平に並んで配置され,Cロール3は,Bロール2の下方に配置されている。ただし,各ロールの配置は,この図の例に限らない。例えば,3つのロール1,2,3が全て水平に並んで配置されていてもよい。
また,Aロール1とBロール2とは,外面同士の最近接箇所で,例えば,60〜100μmの隙間を空けて隣接している。また,Bロール2とCロール3とは,外面同士の最近接箇所で,例えば,10〜20μmの隙間を空けて隣接している。Aロール1とCロール3とは,隣接していない。以下では,Aロール1とBロール2との間の隙間を供給ギャップG1,Bロール2とCロール3との間の隙間を成膜ギャップG2という。供給ギャップG1は,第1間隙の一例であり,成膜ギャップG2は,第2間隙の一例である。
図1に示すように,各ロール1,2,3の径はそれぞれ異なる。具体的に,Aロール1の直径は,例えば,150mm以上であり,3つのうちで最も小さい。また,Bロール2の直径は,例えば,200mm以上である。そして,Cロール3の直径は,3つのうちで最も大きいことが望ましい。Aロール1やBロール2の径が小さすぎると,これらのロールの間で造粒体10を溜めることができる空間が小さく,供給ギャップG1へ十分な量の造粒体10を供給することが難しくなる。
そして,Aロール1とBロール2とCロール3とは,それぞれを回転駆動する不図示のモータに接続されており,電極12の製造時にはそれぞれ所定の回転速度で回転される。各ロール1,2,3の周速は,Aロール1の周速が3つのうちで最も遅く,Cロール3の周速が3つのうちで最も速い。Cロール3の周速が,成膜速度に相当する。そして,3つのロール1,2,3の周速の間には互いに正の相関関係があり,例えば,Aロール1の周速とBロール2の周速とCロール3の周速との比が1:3:9程度となるように,各ロール1,2,3の回転速度が決定されている。なお,モータは,複数のロールで共通であっても,各ロールで個別であってもよい。
各ロール1,2,3の回転方向は,供給ギャップG1や成膜ギャップG2にて,ギャップを形成する2つのロールが互いに同じ向きへ移動するように定められている。図1に示した例では,供給ギャップG1では,Aロール1とBロール2との外周面がいずれも図1中で下向きに移動し,成膜ギャップG2では,Bロール2とCロール3との外周面がいずれも図1中で右向きに移動する。つまり,Aロール1とBロール2とは互いに逆の回転方向に回転し,Bロール2とCロール3とは互いに逆の回転方向に回転する。そして,Aロール1とCロール3とは同じ回転方向に回転する。
供給部4は,図外の装置にて製造された造粒体10を,供給ギャップG1に供給する。造粒体10は,電極活物質とバインダとを含む粉体に少量の水等の溶媒を加えて湿潤状態とし,攪拌することで略球形に造粒したものである。粉体にはさらに増粘剤が含まれてもよい。また,造粒体10としては,例えば,ふるい等によって,粒の大きさをある程度揃えたものを使用してもよい。本形態では,例えば,粒径4mm以下の造粒体10を使用する。造粒体10はペースト状とした活物質材料に比較して水分含有量が少ないため,造粒体10を使用することで電極12の乾燥に要する時間が短縮される。
そして,造粒体10は,図1中で供給ギャップG1の上方に配置されるホッパ等の造粒体10を供給する部材から,供給部4を経て,供給ギャップG1へと搬送される。本形態の供給部4は,図3と図4とに示すように,供給面41と,仕切板421と,仕切板422と,供給ロール43と,を備える。供給ロール43は,第4ロールの一例である。図3は,造粒体10が無い状態の製造装置100を図1中の上方から見た図である。図4は,電極12の製造時の製造装置100を図1中の左方から見た図である。
供給面41は,図1に示したように,造粒体10のAロール1側への飛散を防止する。仕切板421,422は,図3と図4とに示すように,Aロール1とBロール2との軸方向について両側に,端部よりもやや中央寄りの位置に設けられ,軸方向に直交する平面を有する。そして,電極12の製造時には,図1に示したように,造粒体10は,仕切板421と仕切板422との間の範囲から,供給ギャップG1に供給される。
供給ロール43は,造粒体10の搬送方向について供給ギャップG1よりも上流側の位置に,Bロール2と平行に配置された金属製のロールである。供給ロール43は,図1に示したように,Aロール1とBロール2と供給面41とのいずれにも接触していない。また,供給ロール43は,図3に示すように,両側の仕切板421,422の中央位置に配置され,仕切板421と仕切板422とのいずれにも接触していない。
そして,供給ロール43は,電極12の製造時には,図1に示したように,造粒体10に接触する。そのために,供給ロール43は,図1中で供給ギャップG1の上方であって,造粒体10を供給するホッパ等の供給口よりも下方の,供給ギャップG1からさほど離れていない位置に配置される。例えば,図1中で上下方向である垂直方向について,供給ロール43の下端部は,供給面41の下端部以下の位置であって,Bロール2の上端部以下の位置であるとよい。供給ロール43の下端部と供給面41の下端部との垂直方向の距離は,例えば,0〜10mm程度が好ましい。
また,図1に示したように,供給ロール43の径は,Aロール1よりも小さく,例えば,直径10〜40mm程度であるとよい。また,図3に示すように,供給ロール43の軸方向の長さは,両側の仕切板421,422の間隔よりも短い。供給ロール43の回転軸44は,仕切板421,422を厚さ方向に貫通し,その一端がモータ45に取り付けられている。そして,供給ロール43は,電極12の製造時には,モータ45による回転駆動力を受けて,図1に示したように,Bロール2と同じ回転方向に回転する。つまり,供給ロール43とBロール2とは,隣接する箇所でそれぞれのロールの表面が互いに異なる向きに移動する。
電極12の製造時には,図1に示したように,供給ギャップG1の上部の空間に,両側の仕切板421,422の間の範囲内で,造粒体10が供給される。このとき,供給ロール43は,造粒体10の中にほぼ埋まった状態となる。そして,供給ロール43は,Bロール2の周速以上の周速で回転される。例えば,電極12の製造速度を上昇させるために,Bロール2の周速を速くする場合には,供給ロール43の周速も速くする。供給ロール43の周速は,Bロール2の周速と等しくてもよいし,Bロール2の周速よりも少し速い速度としてもよい。
これにより,造粒体10は,供給ロール43によって攪拌されるとともに軸方向に分散されて,Bロール2に向けて供給され,Bロール2の回転とともに供給ギャップG1へ供給される。つまり,供給ギャップG1では,Bロール2の軸方向について,仕切板421と仕切板422との間の空間全体にほぼ均一に造粒体10が供給され,Aロール1とBロール2とで挟まれて膜状に成形される。成形された造粒体10は,Bロール2にて成膜ギャップG2へ搬送される。
また,電極12の製造時には,図1に示したように,Cロール3によって,成膜ギャップG2に金属箔11が供給される。金属箔11は,例えば,厚さ10〜20μmの帯状の金属製の薄膜であり,正極の電極を製造する際にはアルミ箔,負極の電極を製造する際には銅箔が用いられる。金属箔11は,図示しない供給ロール等から巻き出され,Cロール3の外周面にて成膜ギャップG2へ搬送される。
成膜ギャップG2では,図4に示すように,Bロール2の外周面にて搬送される膜状の造粒体10とCロール3の外周面にて搬送される金属箔11とが対向する。成膜ギャップG2は,Bロール2上の造粒体10の厚さと金属箔11の厚さとを合わせた厚さよりも小さい。そのため,成膜ギャップG2にて,造粒体10と金属箔11とが圧接される。造粒体10の搬送方向は,図4中で上から下に向かう向きであり,金属箔11の搬送方向は,図4中で下から上に向かう向きである。
成膜ギャップG2では,Cロール3の周速の方がBロール2の周速よりも速いので,造粒体10が金属箔11に転写されて積層状態の電極12となる。製造された電極12は,Cロール3から図1中で右向きに搬送され,図外の乾燥炉等にて乾燥される。
そして,図4に示すように,金属箔11の幅は,成膜ギャップG2での造粒体10の幅よりも大きい。幅は,それぞれの搬送方向に直交する方向の大きさである。成膜ギャップG2を通過して電極12となった状態でも,造粒体10の層の幅は金属箔11の幅未満であり,電極12の幅方向両端部には,造粒体10が積層せずに金属箔11が露出している範囲が存在する。この露出範囲は,後に電極12を電極端子等と接続する際に使用される箇所であり,造粒体10の積層された範囲との境界が直線状であることが望ましい。
成膜ギャップG2へ至る造粒体10の膜にて,例えば,幅方向両端部の造粒体10の密度が中央部より小さくなっていると,電極12に形成された造粒体10の層の幅方向両端部の形状が乱れ,直線状ではなくなることがある。これに対し,本形態の製造装置100では,供給部4に供給ロール43を備え,供給ロール43をBロール2と同じ回転方向に回転させるので,Bロール2へ十分な量の造粒体10を供給でき,幅方向の端部まで均一な造粒体10の膜とすることができる。従って,本形態の製造装置100では,製造速度を上げても,幅方向両端部の金属箔11と造粒体10の層との境界が直線状となり,端部まで安定した品質の電極12の製造が期待できる。
さらに,本形態では,供給ロール43を,その周速がBロール2の周速以上となるように回転させる。このようにすれば,製造速度を上昇させる場合には,Cロール3やBロール2の周速を速くするとともに,供給ロール43の周速を速くすることになるので,さらに確実に造粒体10を供給できる。
続いて,本形態の製造装置100を使用して,発明者が行った実験の結果について説明する。本実験では,本形態の供給ロール43を備える実施例の製造装置100と,供給ロール43を備えない比較例の製造装置とを用いて,それぞれ電極12を製造した。実施例の製造装置100は,供給ロール43として,径40mmの金属ロールを備えるものであり,本実験では,供給ロール43を,Bロール2の周速と同じ周速で回転させた。また,比較例の製造装置は,供給ロール43を備えない点以外は,実施例のものと同様の装置である。
本実験では,直径4mm以下の造粒体10を用いて,成膜速度を各種に変更して,電極12の製造を行った。なお,成膜速度は,Cロール3の周速であり,成膜速度を変更した場合には,Bロール2の周速,Aロール1の周速のいずれも,成膜速度に合わせて変更した。実施例では,さらに,供給ロール43の周速も変更し,Bロール2の周速と等しい周速とした。なお,本実験では,Bロール2の周速は成膜速度の1/3程度とした。
実験の結果を,図5に示す。本実験では,製造された電極12の幅方向において,造粒体10の層の端部の形状を確認した。図5では,製造された電極12の造粒体10の層の端部の形状が直線状であると見なすことができ,良好な品質である場合に○,良好な品質ではない場合に×,中程度の品質の場合に△とした。具体的には,図6に示すように,造粒体10の層の幅方向端部の位置のぶれ幅Kが,1mm以下の場合に○,1〜2mmの範囲内の場合に△,2mm以上のものがある場合に×とした。
ぶれ幅Kは,例えば,製造された造粒体10の層の端部のうち,最も外側の位置と最も内側の位置との距離である。あるいは,ぶれ幅Kは,製造された造粒体10の層の端部のうち,造粒体10の層の形成が期待される範囲12Aからの最大距離としてもよい。なお,電極12にて期待される造粒体10の範囲12Aは,仕切板421,422の配置に基づいて,予め決まっている。
図5に示すように,成膜速度を8m/minまたは15m/minとした場合には,実施例の装置でも比較例の装置でも,ぶれ幅Kの小さい良好な電極12を製造することができた。一方,成膜速度を20m/minとした場合には,実施例の装置では良好な電極12を製造できたのに対し,比較例の装置にて製造した電極12では,ぶれ幅Kのやや大きい箇所があった。
成膜速度をさらに速くし,30m/minまたは60m/minとした場合には,実施例の装置では良好な電極12を製造できたのに対し,比較例の装置にて製造した電極12にはぶれ幅Kのかなり大きい箇所があり,良好な品質とは言えなかった。比較例では,成膜速度を上げることでBロール2の軸方向端部における造粒体10の充填性が低下し,端部まで十分な造粒体10が供給されていなかった可能性が高い。これに対し,実施例の製造装置であれば,造粒体10の充填性が良好であり,端部まで適切に成膜できることが確認できた。
以上詳細に説明したように本形態の製造装置100は,造粒体10の搬送方向について,供給ギャップG1よりも上流側に供給ロール43を備える。さらに,電極12の製造時には,供給ロール43を,造粒体10に接触させて,Bロール2と同じ回転方向に回転させるので,十分な量の造粒体10がBロール2に供給される。これにより,供給ギャップG1への造粒体10の充填性が向上するので,製造速度を上げても,端部まで安定した品質の電極の製造が期待できる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,本発明は,金属箔に造粒体による層を形成してシート状の電極を製造する製造方法であれば,リチウムイオン二次電池用の電極に限らず,各種の電池の電極の製造方法に適用可能である。すなわち,電極の材料や造粒体の種類は,実施の形態に限定されるものではない。
また,各ロールの径や回転速度等の各種の数値は,いずれも一例であり,上記の例に限らない。例えば,Aロール1とBロール2とCロール3の径は,同程度であってもよい。また,供給ロール43の径は,Aロール1の径より大きくてもよい。
また,実施の形態では,供給ロール43の周速をBロール2の周速以上とするとしているが,これに限らない。例えば,供給ロール43の周速を固定値としてもよい。あるいは,Bロール2の周速より遅くてもよい。ただし,Bロール2の周速以上とすれば,Bロール2の周速を速くしても確実に造粒体10を供給できるので,好ましい。
また,例えば,供給ロール43は,金属製のロールに限らず,ゴムロールやスポンジロールであってもよい。また,円筒形状に限らず,軸方向の中央部が大径で両端部が小径のいわゆるクラウン形状のロールであってもよい。また,供給ロール43は,その表面に,例えば粗面化処理などの加工が施されたものであってもよい。
また,回転軸44が両側の仕切板421,422を貫通して設けられるとしたが,これに限らない。例えば,仕切板421,422に切り欠きを設けて,その切り欠きに回転軸44を通すととしてもよい。また,モータ45は,供給ロール43に専用のものに限らず,Aロール1,Bロール2,Cロール3の駆動モータのいずれかと共用であってもよい。
また,例えば,供給ロール43は,Aロール1や供給面41に接触してもよい。また,供給ロール43の軸方向の両端部は,仕切板421,422に接触してもよい。例えば,供給ロール43が回転可能となる程度に摺接してもよい。ただし,いずれも接触しない方が駆動のしやすさの点からは好ましい。
1 Aロール
2 Bロール
3 Cロール
43 供給ロール
100 製造装置

Claims (1)

  1. 駆動力を受けて回転する第1ロールと,
    前記第1ロールとの間に第1間隙を空けて,前記第1ロールに平行に配置され,駆動力を受けて前記第1ロールと逆の回転方向に回転する第2ロールと,
    前記第2ロールとの間に前記第1間隙より小さい第2間隙を空けて,前記第2ロールに平行に配置され,駆動力を受けて前記第2ロールと逆の回転方向に回転する第3ロールと,
    を備え,
    前記第1間隙に活物質を含む材料である活物質材料を供給し,前記第1間隙を通過して前記第2ロールにて搬送される前記活物質材料を,前記第3ロールにて搬送される箔に前記第2間隙にて転写することによって,前記箔の表面に前記活物質材料の層を形成する電極の製造装置であって,
    前記活物質材料の搬送方向について前記第1間隙よりも上流側で,かつ,前記第2ロールに接触しない位置に,前記第2ロールに平行に配置され,駆動力を受けて前記第2ロールと同じ回転方向に回転する第4ロールを備えることを特徴とする電極の製造装置。
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