JP2018008916A - 血中アミノ酸濃度上昇促進剤 - Google Patents

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恭佑 中山
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Abstract

【課題】対象の血中のアミノ酸濃度の上昇を促進できる血中アミノ酸濃度上昇促進剤を提供する。
【解決手段】ホエイタンパク質の加水分解物を有効成分として、対象へ摂取させることにより、対象の血中のアミノ酸濃度の上昇を促進できる。
【選択図】なし

Description

本発明は、ホエイタンパク質加水分解物を有効成分として含む血中アミノ酸濃度上昇促進剤に関する。
健康で快適な生活を送るためには、筋肉量の維持、増進が必要不可欠である。筋肉量の維持、増進のためには、筋肉の合成を促進させて、筋肉の分解を抑制させる必要があり、筋肉の効率的な合成促進および分解抑制には、血中アミノ酸濃度、とりわけ血中分岐鎖アミノ酸濃度(ロイシン、イソロイシン、バリン)を上昇させることも重要であることが知られている。また、血中のアミノ酸濃度を上昇させることにより、筋肉合成促進効果および筋肉分解抑制効果以外にも、抗疲労効果、筋肉痛抑制効果、肌質改善効果、および睡眠改善効果があることが知られている。
血中アミノ酸濃度は、タンパク質あるいはアミノ酸そのものを摂取することによって上昇する。そのため、近年、健康増進を目的として、タンパク質やアミノ酸を主成分とする栄養補助剤(サプリメント)が多くの人に摂取されている。
アミノ酸そのものを摂取した場合、タンパク質を摂取した場合とは異なり消化の過程が不要なため、アミノ酸は極めて素早く体内に吸収されると考えられてきた。そのため、これまで血中のアミノ酸濃度を上昇させるためには、アミノ酸の混合物を摂取することが最も効果的であると考えられてきた(例えば、非特許文献1および2)。そのため、アミノ酸そのものを上回る血中アミノ酸濃度の上昇効果を奏する食品素材はこれまでに知られていない。
Cuthbertson et al., FASEB Journal, 2005 March; 19(3):422-4 Bukhari et al., American Journal of Physiology Endocrinology and Metabolism, 2015 June 15; 308(12): E1056-65
本発明者らは、ホエイタンパク質の加水分解物を有効成分として、対象へ摂取させることにより、対象の血中のアミノ酸濃度の上昇を顕著に促進できることを見出した。
従って、本発明は、血中アミノ酸濃度上昇促進剤および血中アミノ酸上昇促進方法等を提供することを目的とする。
本発明によれば、以下の発明が提供される。
[1]ホエイタンパク質加水分解物を有効成分として含む、血中アミノ酸濃度上昇促進剤。
[2]ホエイタンパク質加水分解物が、下記(1)および(2)に記載のジペプチドを共に含む、[1]に記載の血中アミノ酸濃度上昇促進剤:
(1)Ile−LeuおよびLeu−Alaを含むジペプチド、
(2)Ala−Leu、Val−Leu、Lys−Ile、Leu−Leu、Ile−Asn、Leu−Glu、Leu−Val、およびIle−Valからなる群から選択される少なくとも一種のジペプチド。
[3]ホエイタンパク質加水分解物が、ホエイタンパク質をタンパク質分解酵素により加水分解されたものであり、かつ該タンパク質分解酵素が、バシラス属由来タンパク質分解酵素、アスペルギルス属由来タンパク質分解酵素、トリプシン、ペプシン、およびフレーバザイムからなる群から選択される一種または二種以上である、[1]または[2]に記載の血中アミノ酸濃度上昇促進剤。
[4]加水分解が、タンパク質分解酵素を20〜80℃で2〜48時間反応させることにより行われる、[3]に記載の血中アミノ酸濃度上昇促進剤。
[5]血中アミノ酸濃度即時上昇促進剤である、[1]〜[4]のいずれかに記載の血中アミノ酸濃度上昇促進剤。
[6]血中必須アミノ酸濃度上昇促進剤である、[1]〜[5]のいずれかに記載の血中アミノ酸濃度上昇促進剤。
[7]一食あたりの単位包装形態からなり、該単位包装形態中に、ホエイタンパク質加水分解物を一食摂取量として総タンパク質量換算で1〜40g含む、[1]〜[6]のいずれかに記載の血中アミノ酸濃度上昇促進剤。
[8]ホエイタンパク質加水分解物を、対象に摂取させることを含んでなる、血中アミノ酸濃度上昇促進方法。
[9]ホエイタンパク質加水分解物が、下記(1)および(2)に記載のジペプチドを共に含む、[8]に記載の血中アミノ酸濃度上昇促進方法:
(1)Ile−LeuおよびLeu−Alaを含むジペプチド、
(2)Ala−Leu、Val−Leu、Lys−Ile、Leu−Leu、Ile−Asn、Leu−Glu、Leu−Val、およびIle−Valからなる群から選択される少なくとも一種のジペプチド。
[10]ホエイタンパク質加水分解物が、ホエイタンパク質をタンパク質分解酵素により加水分解されたものであり、かつ該タンパク質分解酵素が、バシラス属由来タンパク質分解酵素、アスペルギルス属由来タンパク質分解酵素、トリプシン、ペプシン、およびフレーバザイムからなる群から選択される一種または二種以上である、[8]または[9]に記載の血中アミノ酸濃度上昇促進方法。
[11]加水分解が、タンパク質分解酵素を20〜80℃で2〜48時間反応させることにより行われる、[10]に記載の血中アミノ酸濃度上昇促進方法。
[12]血中アミノ酸濃度即時上昇促進方法である、[8]〜[11]のいずれかに記載の血中アミノ酸濃度上昇促進方法。
[13]血中必須アミノ酸濃度上昇促進方法である、[8]〜[12]のいずれかに記載の血中アミノ酸濃度上昇促進方法。
[14]摂取形態が一食あたりの単位包装形態からなり、該単位包装形態中に、ホエイタンパク質加水分解物を一食摂取量として総タンパク質量換算で1〜40g含む、[8]〜[13]のいずれかに記載の血中アミノ酸濃度上昇促進方法。
[15]ホエイタンパク質加水分解物を有効成分として含む、血中アミノ酸濃度上昇促進用組成物。
[16]血中アミノ酸濃度上昇促進用食品組成物である、[15]に記載の血中アミノ酸濃度上昇促進用組成物。
[17]ホエイタンパク質加水分解物を有効成分として含む、血中アミノ酸濃度上昇促進用食品。
本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤等は、対象の血中のアミノ酸濃度の上昇の促進を実現できる。特に、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤等を用いることにより、対象へアミノ酸の即時上昇促進が可能となり、急速な筋肉合成促進効果および筋肉分解抑制効果や、それら以外にも急速な抗疲労効果および優れた筋肉痛抑制効果、肌質改善効果、睡眠改善効果などが期待できる。
ホエイタンパク質は、通常、ナチュラルチーズの製造過程のうち、原料乳を酸、レンネット、および加熱などで凝乳した後に排出され、廃棄されて産業廃棄物となる。本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤に有効成分として含まれるホエイタンパク質の加水分解物は、この産業廃棄物となるホエイを再利用して原料とすることができることから、環境面や経済面からの本発明の意義は大きい。
また、アミノ酸自体(例えば、必須アミノ酸混合物)を摂取する場合に比べて少ない摂取量で本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤を摂取することにより、同等か、それ以上の血中アミノ酸濃度を達成することができる。従って、上述の効果を奏するために、必ずしも多量の本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤の摂取を必要としない。
図1は、必須アミノ酸混合物および本発明の促進剤の摂取前から摂取後の血中ロイシン濃度変化量を表す。図1中、「*」はP<0.05を表し、同じ時点での必須アミノ酸混合物摂取群に対する有意差を表す。 図2は、必須アミノ酸混合物および本発明の促進剤の摂取前から摂取後の血中イソロイシン濃度変化量を表す。図2中、「*」はP<0.05を表し、同じ時点での必須アミノ酸混合物摂取群に対する有意差を表す。 図3は、必須アミノ酸混合物および本発明の促進剤の摂取前から摂取後の血中バリン濃度変化量を表す。図3中、「*」はP<0.05を表し、同じ時点での必須アミノ酸混合物摂取群に対する有意差を表す。 図4は、必須アミノ酸混合物および本発明の促進剤の摂取前から摂取後の血中必須アミノ酸濃度変化量を表す。図4中、「*」はP<0.05を表し、同じ時点での必須アミノ酸混合物摂取群に対する有意差を表す。 図5は、血中ロイシン濃度変化量曲線下面積(AUC)を表す。各群の棒グラフの上に付されたアルファベット(a、b、c)は、異なる文字間において有意差があることを示す(P<0.05)。例えば、必須アミノ酸混合物摂取群と、血中アミノ酸濃度上昇促進剤の中用量摂取群および高用量摂取群とは有意差があることを示す。 図6は、血中イソロイシン濃度変化量曲線下面積(AUC)を表す。各群の棒グラフの上に付されたアルファベット(a、b、c)は、異なる文字間において有意差があることを示す(P<0.05)。例えば、必須アミノ酸混合物摂取群と、血中アミノ酸濃度上昇促進剤の中用量摂取群および高用量摂取群とは有意差があることを示す。 図7は、血中バリン濃度変化量曲線下面積(AUC)を表す。各群の棒グラフの上に付されたアルファベット(a、b、c)は、異なる文字間において有意差があることを示す(P<0.05)。例えば、必須アミノ酸混合物摂取群と、血中アミノ酸濃度上昇促進剤の中用量摂取群および高用量摂取群とは有意差があることを示す。 図8は、血中必須アミノ酸濃度変化量曲線下面積(AUC)を表す。各群の棒グラフの上に付されたアルファベット(a、b、c)は、異なる文字間において有意差があることを示す(P<0.05)。例えば、必須アミノ酸混合物摂取群と、血中アミノ酸濃度上昇促進剤の中用量摂取群および高用量摂取群とは有意差があることを示す。
発明の具体的説明
本発明は、ホエイタンパク質加水分解物を有効成分として含む血中アミノ酸濃度上昇促進剤である。
「有効成分」とは、血中アミノ酸濃度上昇促進効果を奏する上で必要とされる成分のことを意味する。一つの好ましい態様として、「有効成分」とは、即効的な(即時的な)血中アミノ酸濃度上昇促進を必要とする対象のための、血中アミノ酸濃度上昇促進効果を奏する上で必要とされる成分のことを意味する。
「即効的な血中アミノ酸濃度上昇促進を必要とする対象」とは、筋肉合成促進効果、筋肉分解抑制効果、抗疲労効果、筋肉痛抑制効果、肌質改善効果、または睡眠改善効果を期待する対象を意味し、例えば、健康増進、運動能力向上、潜在的もしくは顕在的な疲労の回復、または肌質や不眠の改善を目的として、運動する対象、肌の手入れを行う対象や不眠症の治療および予防を行う対象などを意味する。運動としては、例えば、筋力トレーニングなどが挙げられる。
従って、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤を摂取する対象は、例えば、スポーツ選手、スポーツ愛好者(アスリート)などに限らず、美容を目的として肌の手入れを行う人、不眠症に悩む人や、不眠症で無くとも更に良質な睡眠を必要としている対象が挙げられる。また、この対象には、ヒト以外の動物(馬、牛などの家畜、犬、猫などの愛玩動物、動物園などで飼育されている鑑賞動物など)であってもよい。
本発明において、「血中アミノ酸濃度上昇促進」とは、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤を対象が摂取しない場合と比較して、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤を対象が摂取した場合に僅かでも血中のアミノ酸濃度の増加がみられれば、血中アミノ酸濃度上昇促進効果を有するとする。本発明の好ましい態様によれば、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進とは、同程度のアミノ酸自体(例えば、必須アミノ酸混合物)を対象が摂取した場合と比較して血中のアミノ酸(好ましくは必須アミノ酸、より好ましくは分岐鎖アミノ酸)濃度が高い場合に、血中アミノ酸濃度上昇促進効果を顕著に有するとする。また、本発明のより好ましい態様によれば、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤を摂取した対象は、同程度のアミノ酸自体(例えば、必須アミノ酸混合物)を対象が摂取した場合と比較して、血中の必須アミノ酸濃度変化量の上昇率が、好ましくは20%以上、より好ましくは30%以上、さらに好ましくは40%以上となる。ここで、アミノ酸とは、アミノ酸であれば必須アミノ酸および非必須アミノ酸のいずれのアミノ酸であってもよいが、好ましくは必須アミノ酸であり、より好ましくは分岐鎖アミノ酸である。必須アミノ酸とは、バリン、ロイシン、イソロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン、およびスレオニンをいう。また、分岐鎖アミノ酸とは、バリン、ロイシン、イソロイシンをいう。また、本発明において、アミノ酸とは、L−アミノ酸(L体)を意味するが、D−アミノ酸(D体)やDL−アミノ酸(DL体)が含まれていてもよい。
本発明の好ましい態様によれば、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤は、好ましくは血中必須アミノ酸濃度上昇促進剤であり、より好ましくは血中分岐鎖アミノ酸濃度上昇促進剤である。
本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤が対象に摂取された場合には、好ましくは即時に血中のアミノ酸濃度が上昇する。例えば、対象がヒトの場合には、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤を対象が、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤の摂取後、10分〜120分(好ましくは、10〜30分)程度で血中のアミノ酸濃度が上昇する。従って、本発明の好ましい態様によれば、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤は、血中アミノ酸濃度即時上昇促進剤である。
血中のアミノ酸濃度の測定は、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤の摂取前および摂取後に対象から採取された血液を用いる。血液の採取方法は特に限定されないが、血液の凝固を防止するため、血液抗凝固剤を用いてもよい。その血液抗凝固剤としては、ヘパリン、クエン酸ナトリウム、EDTA等が挙げられる。また、当該血液は、当該分野で周知は方法により血清とされ、そのまま測定に供され、または保存されてもよい。このように採取された血液は、例えば高速液体クロマトグラフィー(HPLC)法により測定してもよい。高速液体クロマトグラフィー法には、プレカラム誘導体化法(AQC法、OPA法、FMOC法など)やポストカラム誘導体化法(ニンヒドリン法、OPA法など)によりアミノ酸を誘導体化して、誘導体化したアミノ酸を紫外可視吸光光度法(UV法)や質量分析法(MS法、MS/MS法)などで検出して行う方法がある。
本発明のホエイタンパク質加水分解物とは、乳清ペプチドともよばれ、原料となるホエイタンパク質の全部または一部を加水分解していれば、その手段および/または方法において、特に制限はない。本発明に用いられるホエイタンパク質は、分離や精製されたホエイタンパク質であってもよく、ホエイタンパク質とカゼインタンパク質とを既に特定のタンパク質量比で含んでいる原料や食品(例えば、乳タンパク質混合物など)であってもよい。
分離や精製されたホエイタンパク質は、例えば、ホエイの原液(甘性ホエイ、酸ホエイなど)、その濃縮物、その乾燥物(ホエイ粉など)、その凍結物、その加水分解物など、および、これらの還元溶液であってもよく、脱塩ホエイ、ホエイタンパク質濃縮物(WPC)、ホエイタンパク質精製物(WPI)、α−ラクトアルブミン(α−La)、β−ラクトグロブリン(β−Lg)、免疫グロブリン、ラクトフェリンなど、および、これらの還元溶液であってもよい。また、ホエイタンパク質を含んでいる原料や食品は、例えば、生乳、殺菌乳(牛乳など)、脱脂乳、成分調整牛乳、加工乳、乳製品(濃縮乳、粉乳、練乳、発酵乳(ヨーグルトなど)、乳酸菌飲料、プロセスチーズ類、アイスクリーム類、クリーム類)、および乳タンパク質濃縮物(MPC)、並びにそれらの濃縮物、それらの乾燥物、それらの凍結物、それらの加水分解物であってもよい。このとき、前記のホエイタンパク質を含んでいる原料や食品は、市販品を入手して用いてもよいし、自ら調製して用いてもよい。
本発明のホエイタンパク質加水分解物は、ホエイタンパク質を公知の方法で加水分解することで調製することができるが、好ましくは、タンパク質分解酵素による加水分解により調製することができる。タンパク質加水分解酵素は、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進効果が得られる限り特に限定されるものではなく、日本国特許5645360号などの記載を参考にして、その種類や反応条件などは任意に設定できる。例えば、バシラス(Bacillus)属またはアスペルギルス(Aspergillus)属に属する微生物由来のタンパク質分解酵素、パパイヤ由来のパパイン、パイナップル由来のブロメライン、キウイ由来のアクチニダインなどの植物由来のタンパク質分解酵素、パンクレアチン、トリプシン、キモトリプシンなどの動物由来のタンパク質分解酵素が挙げられ、これらの一種または二種以上を組み合わせて使用できる。また、これらのタンパク質分解酵素は、市販品を用いることができる。市販品のタンパク質分解酵素としては、例えば、プロテアーゼMアマノ(アマノエンザイム社)、プロテアーゼNアマノ(アマノエンザイム社)、プロテアーゼPアマノ(アマノエンザイム社)、プロテアーゼAアマノ(アマノエンザイム社)、トリプシン(ノボ社)、ペプシン(和光純薬社)、ウマミザイム(アマノエンザイム社)、フレーバザイム(ノボ社)があるが、これらに限定されるものではない。本発明の好ましい態様によれば、ホエイタンパク質を加水分解するために用いられるタンパク質分解酵素は、バシラス属由来タンパク質分解酵素、アスペルギルス属由来タンパク質分解酵素、トリプシン、ペプシン、およびフレーバザイムからなる群から選択される一種または二種以上を用いる。
本発明のホエイタンパク質加水分解物を得るために、タンパク質加水分解酵素によりホエイタンパク質を加水分解する場合の、反応温度は、好ましくは20〜80℃、より好ましくは25〜75℃、さらに好ましくは30〜70℃、さらに好ましくは35〜65℃、さらに好ましくは40〜60℃、特に好ましくは45〜55℃である。反応温度が20℃以上であれば、タンパク質分解酵素により、ホエイタンパク質を効率よく加水分解でき、好ましい。また、反応温度が80℃以下であれば、タンパク質分解酵素の変性による失活が抑制され、好ましい。
なお、本発明のホエイタンパク質加水分解物を得るために、タンパク質加水分解酵素によりホエイタンパク質を加水分解する場合の、反応温度は、使用するタンパク質加水分解酵素の至適温度を鑑みて、1段階または2段階以上の反応温度を設定することができる。2段階以上の反応温度を設定する場合には、その順番は任意である。
本発明のホエイタンパク質加水分解物を得るために、タンパク質加水分解酵素によりホエイタンパク質を加水分解する場合の、反応時間は、好ましくは2〜48時間、より好ましくは2〜36時間、さらに好ましくは2〜24時間、さらに好ましくは2〜18時間、さらに好ましくは2〜14時間、さらに好ましくは4〜12時間、さらに好ましくは6〜10時間、特に好ましくは7〜9時間である。反応時間が2時間以上であれば、タンパク質分解酵素により、ホエイタンパク質を多く加水分解でき、好ましい。また、反応温度が48時間以下であれば、ホエイタンパク質を効率よく加水分解でき、好ましい。
なお、本発明のホエイタンパク質加水分解物を得るために、タンパク質加水分解酵素によりホエイタンパク質を加水分解する場合の、反応温度を2段階以上で設定する場合には、前記の反応時間において、任意に2段階以上の反応温度を設定することができる。
本発明のホエイタンパク質加水分解物を得るために、タンパク質加水分解酵素によりホエイタンパク質を加水分解する場合の、タンパク質加水分解酵素の添加量は、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進効果が奏されれば特に限定されないが、タンパク質100gに対して、好ましくは0.5〜10g、より好ましくは0.7〜5g、さらに好ましくは0.8〜4g、特に好ましくは1〜2gである。
本発明のホエイタンパク質加水分解物を得るために、タンパク質加水分解酵素によりホエイタンパク質を加水分解する場合の、反応pHは、使用するタンパク質加水分解酵素の至適pH近傍であれば、好ましい。例えば、バシラス属由来のタンパク質分解酵素およびアスペルギルス属由来のタンパク質分解酵素を併用する場合には、好ましくはpH5〜9、より好ましくはpH5.5〜8.5、さらに好ましくはpH6〜8、特に好ましくはpH6.5〜7.5である。
なお、本発明のホエイタンパク質加水分解物を得るために、タンパク質加水分解酵素によりホエイタンパク質を加水分解する場合の、反応pHは、使用するタンパク質加水分解酵素の至適pHを鑑み、1段階または2段階以上の反応pHを設定することができる。2段階以上の反応pHを設定する場合には、その順番は任意である。
本発明のホエイタンパク質加水分解物は、タンパク質分解酵素による分解の指標として、特定のジペプチドを含むことを指標とすることもできる。ここでいう、特定のジペプチドとは、好ましくは、Ile−Leu、Leu−Ala、Ala−Leu、Val−Leu、Lys−Ile、Leu−Leu、Ile−Asn、Leu−Glu、Leu−Val、およびIle−Valからなる群から選択される少なくとも一種のジペプチドを含むものをいう。上記ジペプチドは、LC/MSにより測定することができ、具体的には、下記の試験例1に記載の方法で測定できる。
前記の特定のジペプチドにおいて、より好ましくは下記(1)および(2)に記載のジペプチドを共に含むものをいう。
(1)Ile−LeuおよびLeu−Alaを含むジペプチド、
(2)Ala−Leu、Val−Leu、Lys−Ile、Leu−Leu、Ile−Asn、Leu−Glu、Leu−Val、およびIle−Valからなる群から選択される少なくとも一種のジペプチド。
すなわち、(1)のIle−LeuおよびLeu−Alaが共に、本発明の促進剤に含まれるホエイタンパク質加水分解物に含有され、かつ(2)のAla−Leu、Val−Leu、Lys−Ile、Leu−Leu、Ile−Asn、Leu−Glu、Leu−Val、およびIle−Valからなる群から選択される少なくとも一種のジペプチドが、本発明のホエイタンパク質加水分解物に含有されていることがより好ましい。
ここで、Ileはイソロイシン、Leuはロイシン、Alaはアラニン、Valはバリン、Lysはリジン、Asnはアスパラギン、Gluはグルタミン酸をそれぞれ表す。
本発明のホエイタンパク質加水分解物は、加水分解の指標として、特定のジペプチドIle−Leuを含むことを指標とする場合には、その含量は、好ましくはタンパク質含量(加水分解前のホエイタンパク質含量)1gあたり0.5mg以上、より好ましくはタンパク質含量1gあたり0.5〜10mg、さらに好ましくはタンパク質含量1gあたり0.5〜8mg、さらに好ましくはタンパク質含量1gあたり0.5〜6mg、特に好ましくはタンパク質含量1gあたり0.5〜4mgである。ジペプチドIle−Leuの含量がタンパク質含量1gあたり0.5mg以上であれば、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進効果がより奏され、好ましい。また、ジペプチドIle−Leuの含量がタンパク質含量1gあたり10mg以下であれば、本発明のホエイタンパク質加水分解物を効率よく調製でき、好ましい。
本発明のホエイタンパク質加水分解物は、加水分解の指標として、特定のジペプチドLeu−Alaを含むことを指標とする場合には、その含量は、好ましくはタンパク質含量(加水分解前のホエイタンパク質含量)1gあたり0.5mg以上、より好ましくはタンパク質含量1gあたり0.5〜10mg、さらに好ましくはタンパク質含量1gあたり0.5〜8mg、さらに好ましくはタンパク質含量1gあたり0.5〜6mg、特に好ましくはタンパク質含量1gあたり0.5〜4mgである。ジペプチドLeu−Alaの含量がタンパク質含量1gあたり0.5mg以上であれば、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進効果がより奏され、好ましい。また、ジペプチドLeu−Alaの含量がタンパク質含量1gあたり10mg以下であれば、本発明のホエイタンパク質加水分解物を効率よく調製でき、好ましい。
本発明のホエイタンパク質加水分解物は、加水分解の指標として、特定のジペプチドAla−Leuを含むことを指標とする場合には、その含量は、好ましくはタンパク質含量(加水分解前のホエイタンパク質含量)1gあたり0.2mg以上、より好ましくはタンパク質含量1gあたり0.2〜10mg、さらに好ましくはタンパク質含量1gあたり0.2〜8mg、さらに好ましくはタンパク質含量1gあたり0.2〜6mg、特に好ましくはタンパク質含量1gあたり0.2〜5mgである。ジペプチドAla−Leuの含量がタンパク質含量1gあたり0.2mg以上であれば、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進効果がより奏され、好ましい。また、ジペプチドAla−Leuの含量がタンパク質含量1gあたり10mg以下であれば、本発明のホエイタンパク質加水分解物を効率よく調製でき、好ましい。
本発明のホエイタンパク質加水分解物は、加水分解の指標として、特定のジペプチドVal−Leuを含むことを指標とする場合には、その含量は、好ましくはタンパク質含量(加水分解前のホエイタンパク質含量)1gあたり1mg以上、より好ましくはタンパク質含量1gあたり1〜15mg、さらに好ましくはタンパク質含量1gあたり1〜12mg、さらに好ましくはタンパク質含量1gあたり1〜10mg、特に好ましくはタンパク質含量1gあたり1〜8mgである。ジペプチドVal−Leuの含量がタンパク質含量1gあたり1mg以上であれば、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進効果がより奏され、好ましい。また、ジペプチドVal−Leuの含量がタンパク質含量1gあたり15mg以下であれば、本発明のホエイタンパク質加水分解物を効率よく調製でき、好ましい。
本発明のホエイタンパク質加水分解物は、加水分解の指標として、特定のジペプチドLys−Ileを含むことを指標とする場合には、その含量は、好ましくはタンパク質含量(加水分解前のホエイタンパク質含量)1gあたり0.2mg以上、より好ましくはタンパク質含量1gあたり0.2〜15mg、さらに好ましくはタンパク質含量1gあたり0.2〜12mg、さらに好ましくはタンパク質含量1gあたり0.2〜10mg、特に好ましくはタンパク質含量1gあたり0.2〜8mgである。ジペプチドLys−Ileの含量がタンパク質含量1gあたり0.2mg以上であれば、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進効果がより奏され、好ましい。また、ジペプチドLys−Ileの含量がタンパク質含量1gあたり15mg以下であれば、本発明のホエイタンパク質加水分解物を効率よく調製でき、好ましい。
本発明のホエイタンパク質加水分解物は、加水分解の指標として、特定のジペプチドLeu−Leuを含むことを指標とする場合には、その含量は、好ましくはタンパク質含量(加水分解前のホエイタンパク質含量)1gあたり0.2mg以上、より好ましくはタンパク質含量1gあたり0.2〜25mg、さらに好ましくはタンパク質含量1gあたり0.2〜20mg、さらに好ましくはタンパク質含量1gあたり0.2〜18mg、特に好ましくはタンパク質含量1gあたり0.2〜16mgである。ジペプチドLeu−Leuの含量がタンパク質含量1gあたり0.2mg以上であれば、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進効果がより奏され、好ましい。また、ジペプチドLeu−Leuの含量がタンパク質含量1gあたり25mg以下であれば、本発明のホエイタンパク質加水分解物を効率よく調製でき、好ましい。
本発明のホエイタンパク質加水分解物は、加水分解の指標として、特定のジペプチドIle−Asnを含むことを指標とする場合には、その含量は、好ましくはタンパク質含量(加水分解前のホエイタンパク質含量)1gあたり1mg以上、より好ましくはタンパク質含量1gあたり1〜10mg、さらに好ましくはタンパク質含量1gあたり1〜8mg、さらに好ましくはタンパク質含量1gあたり1〜6mg、特に好ましくはタンパク質含量1gあたり1〜5mgである。ジペプチドIle−Asnの含量がタンパク質含量1gあたり1mg以上であれば、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進効果がより奏され、好ましい。また、ジペプチドIle−Asnの含量がタンパク質含量1gあたり10mg以下であれば、本発明のホエイタンパク質加水分解物を効率よく調製でき、好ましい。
本発明のホエイタンパク質加水分解物は、加水分解の指標として、特定のジペプチドLeu−Gluを含むことを指標とする場合には、その含量は、好ましくはタンパク質含量(加水分解前のホエイタンパク質含量)1gあたり0.5mg以上、より好ましくはタンパク質含量1gあたり0.5〜12mg、さらに好ましくはタンパク質含量1gあたり0.5〜10mg、さらに好ましくはタンパク質含量1gあたり0.5〜8mg、特に好ましくはタンパク質含量1gあたり0.5〜6mgである。ジペプチドLeu−Gluの含量がタンパク質含量1gあたり0.5mg以上であれば、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進効果がより奏され、好ましい。また、ジペプチドLeu−Gluの含量がタンパク質含量1gあたり12mg以下であれば、本発明のホエイタンパク質加水分解物を効率よく調製でき、好ましい。
本発明のホエイタンパク質加水分解物は、調製直後は、液状であるものの、その保存性を高めるために、凍結保存、乾燥(噴霧乾燥、凍結乾燥)、濃縮、加熱殺菌(プレート式加熱殺菌、チューブ式加熱殺菌、バッチ式加熱殺菌、通電加熱殺菌、マイクロウエーブ波による加熱殺菌、レトルト加熱などの間接加熱殺菌、スチームインジェクション、スチームインフュージョンなどの直接加熱殺菌)、非加熱殺菌(光照射殺菌、放射線照射殺菌、高電圧パルス殺菌)をすることができる。中でも、取扱いの容易さから、乾燥(噴霧乾燥、凍結乾燥)させた形態が好ましい。
本発明のホエイタンパク質加水分解物は、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進効果を奏する限りにおいて、その他の食品原料および/または食品添加物原料を添加することができる。例えば、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤の嗜好性の付与を目的に、甘味料(砂糖類、液糖類、果糖、麦芽糖、三温糖など)、糖アルコール(エリスリトールなど)、高甘味度甘味料(ステビア、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムカリウム)、酸味料、増粘多糖類、香料、果汁、野菜汁などを添加することができる。また、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤の追加の機能付与を目的に、ミネラル類(カルシウム、鉄、マンガン、マグネシウム、亜鉛など)、ビタミン類、機能性素材、プロバイオティクス乳酸菌などを添加して、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤とすることができる。
本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤は、市場での提供を目的として、容器入りの粉末の形態とすることが好ましい。容器は、紙、袋、箱、缶、ビンなど、公知のものを使用することができる。容器の容量は、特に制限はなく、例えば、1〜5000g、好ましくは2〜4000g、より好ましくは3〜3000g、さらに好ましくは4〜2000g、さらに好ましくは4〜1000g、さらに好ましくは4〜500g、さらに好ましくは4〜250g、さらに好ましくは4〜200g、さらに好ましくは4〜100g、さらに好ましくは4〜50g、特に好ましくは4〜30gである。中でも、ファミリーサイズ(複数服用)の場合には、例えば、300〜5000g、好ましくは300〜4000g、より好ましくは300〜3000g、さらに好ましくは300〜2000g、さらに好ましくは300〜1500g、さらに好ましくは300〜1400g、さらに好ましくは300〜1300g、さらに好ましくは300〜1200g、特に好ましくは300〜1100gであり、パーソナルサイズ(個別服用)の場合、例えば、1〜500g、好ましくは2〜250g、より好ましくは3〜200g、さらに好ましくは4〜100g、さらに好ましくは4〜50g、さらに好ましくは4〜40g、さらに好ましくは4〜30g、さらに好ましくは5〜30g、さらに好ましくは10〜30g、特に好ましくは15〜30gである。
本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤は、市場での提供を目的として、容器入り飲料(粉末を分散溶解した飲料)の形態にすることができる。容器は、紙容器、ソフトバック、ペットボトル、缶、ビンなどの公知の容器を使用することができる。容器の容量は、特に制限はなく、例えば、1〜5000g、好ましくは2〜4000g、より好ましくは3〜3000g、さらに好ましくは4〜2000g、さらに好ましくは5〜1000g、さらに好ましくは6〜800g、さらに好ましくは7〜1300g、さらに好ましくは80〜1200g、特に好ましくは90〜1100gである。中でも、ファミリーサイズ(複数飲用)の場合には、例えば、300〜5000g、好ましくは300〜4000g、より好ましくは300〜3000g、さらに好ましくは300〜2000g、さらに好ましくは300〜1500g、さらに好ましくは300〜1400g、さらに好ましくは300〜1300g、さらに好ましくは300〜1200g、特に好ましくは300〜1100gであり、パーソナルサイズ(個別飲用)の場合、例えば、10〜500g、好ましくは20〜500g、好ましくは30〜500g、40〜500g、50〜500g、60〜500g、70〜500g、80〜500g、90〜500gである。
本発明の一つの実施態様によれば、例えば、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤では、ホエイタンパク質分解物のタンパク質含量が一食あたり、対象の体重を約60kgと見積もった場合、好ましくは、0.05g以上/kg体重となるように摂取(投与)され、より好ましくは0.05〜0.67g/kg体重であり、さらに好ましくは0.05〜0.33g/kg体重、より好ましくは0.05〜0.25g/kg体重、特に好ましくは0.05〜0.17g/kg体重となるように摂取(投与)される。
「一食」とは、即効的な血中アミノ酸濃度上昇促進を必要とする状態の一回ごとを意味し、例えば、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤では、一食で一息に(一度に)摂取せず、数度に分けて摂取してもよい。本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤を、即効的な血中アミノ酸濃度上昇促進を必要とする対象に摂取させる(投与する)時期は、目的により異なり、例えば筋肉合成促進、筋肉分解抑制、筋肉痛抑制、および/または抗疲労効果を目的として摂取する場合には、運動終了後から2時間以内であり、より好ましくは、運動終了後から1時間以内であり、さらに好ましくは、運動終了後から30分以内であり、特に好ましくは、運動終了後から5分以内である。一方、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤を、睡眠改善効果を目的として摂取する場合には、例えば、就寝前1時間以内であり、好ましくは30分以内である。これらの摂取は、これらの時期に数度に分けて摂取してもよい。
本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤を、即効的な血中アミノ酸濃度上昇促進を必要とする対象に摂取させる(投与する)方法は、経口摂取(経口投与)、経腸投与、胃ろうなどから、その対象および用途により、適宜選択することができるが、好ましくは経口摂取である。
本発明の別の実施態様によれば、例えば、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤は、一食あたりの単位包装形態からなり、該単位中に、前記ホエイタンパク質分解物を、一食摂取量として総タンパク質量換算で1g以上に調整したものが望ましく、具体的には、1〜40g、好ましくは2〜20g、より好ましくは3〜20g、さらに好ましくは3〜15g、特に好ましくは3〜10gとなるように調製してなる。ここで、「一食あたりの単位包装形態」からなるとは、一食あたりの摂取量があらかじめ定められた形態のものであり、例えば、特定量を経口摂取し得る食品として、一般食品のみならず、飲料(ドリンク剤など)、健康補助食品、保健機能食品、サプリメントなどの形態を意味する。「一食あたりの単位包装形態」では、例えば、液状の飲料、ゲル状・糊状・ペースト状のゼリー、粉末状・顆粒状・カプセル状・ブロック状の固体状の食品などの場合には、金属缶、ガラスビン(ボトルなど)、プラスチック容器(ペットボトルなど)、パック、パウチ、フィルム容器、紙箱などの包装容器で特定量(用量)を規定できる形態、あるいは、一食あたりの摂取量(用法、用量)を包装容器やホームページなどに表示することで特定量を規定できる形態が挙げられる。本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤は、少量の摂取であっても本発明の効果を奏するため、一口サイズのブロック状や、一飲みで摂取できるミニ缶飲料など、どのような形態であっても、摂取・嚥下が容易であり、子供や高齢者にとっての利便性を向上することができる。
本発明の好ましい態様によれば、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤は、ホエイタンパク質加水分解物が、Ile−Leu、Leu−Ala、Ala−Leu、Val−Leu、Lys−Ile、Leu−Leu、Ile−Asn、Leu−Glu、Leu−Val、およびIle−Valからなるジペプチドを含む。本発明のより好ましい態様によれば、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤は、ホエイタンパク質加水分解物が、Ile−Leu、Leu−Ala、Val−Leu、Lys−Ile、Leu−Leu、Ile−Asn、Leu−Glu、Leu−Val、およびIle−Valからなるジペプチドを含む。
また、本発明の別の態様によれば、ホエイタンパク質加水分解物を有効成分として含む、血中アミノ酸濃度上昇促進用組成物が提供される。この組成物の形態は、血中アミノ酸濃度上昇促進効果を奏する限り特に限定されるものではないが、例えば、固体状(粉末状、顆粒状、カプセル状、ブロック状など)、液状、ゲル状、糊状、ペースト状などの形態をとることができ、好ましくは粉末状である。組成物には、食品組成物および医薬組成物が含まれる。
本発明の別の好ましい態様によれば、ホエイタンパク質加水分解物を有効成分として含む、血中アミノ酸濃度上昇促進用食品組成物が提供される。本発明において、食品組成物とは、医薬組成物以外のものであって、溶液、懸濁液、乳濁液、粉末、固体成形物など、経口摂取可能な形態であればよく特に限定されない。具体的には、例えば、即席麺、レトルト食品、缶詰、電子レンジ食品、即席スープ・みそ汁類、フリーズドライ食品などの即席食品類;清涼飲料、果汁飲料、野菜飲料、豆乳飲料、コーヒー飲料、茶飲料、粉末飲料、濃縮飲料、アルコール飲料などの飲料類;パン、パスタ、麺、ケーキミックス、パン粉などの小麦粉製品;飴、キャラメル、チューイングガム、チョコレート、クッキー、ビスケット、ケーキ、パイ、スナック、クラッカー、和菓子、デザート菓子などの菓子類;ソース、トマト加工調味料、風味調味料、調理ミックス、たれ類、ドレッシング類、つゆ類、カレー・シチューの素類などの調味料;加工油脂、バター、マーガリン、マヨネーズなどの油脂類;乳飲料、ヨーグルト類、乳酸菌飲料、アイスクリーム類、クリーム類などの乳製品;農産缶詰、ジャム・マーマレード類、シリアルなどの農産加工品;冷凍食品などが挙げられる。好ましくは、食品は、乳製品であり、より好ましくは乳飲料、乳酸菌飲料である。
また、食品には、健康食品、機能性食品、栄養補助食品、機能性表示食品、特定保健用食品、病者用食品、乳幼児用調整粉乳、妊産婦もしくは授乳婦用粉乳、または血中アミノ酸濃度上昇促進のために用いられる物である旨の表示を付した食品のような分類のものも包含される。また、本発明において、食品とは飲料を含む概念である。
本発明の別の態様によれば、ホエイタンパク質加水分解物を有効成分として含む、血中アミノ酸濃度上昇促進用食品が提供される。本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進用食品は、血中アミノ酸濃度上昇促進効果、またはそれに類する効果が表示された食品を包含する。血中アミノ酸濃度上昇促進用食品における食品は、上記血中アミノ酸濃度上昇促進用食品組成物で記載された食品を含むものである。
本発明の別の好ましい態様によれば、ホエイタンパク質加水分解物を有効成分として含む、血中アミノ酸濃度上昇促進用医薬組成物(医薬品)が提供される。医薬組成物(医薬品)とは、製剤化のために許容されうる添加剤を併用して、常法に従い、経口製剤または非経口製剤として調製したものであってもよい。経口製剤の場合には、錠剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、カプセル剤、丸剤、徐放剤などの固形製剤、溶液、懸濁液、乳濁液などの液状製剤の形態をとることができる。また、非経口製剤の場合には、注射剤や座剤の形態をとることができる。簡易性の点からは、経口製剤であることが好ましい。製剤化のために許容されうる添加剤としては、例えば、賦形剤、安定剤、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、滑沢剤、甘味料、着色料、香料、緩衝剤、酸化防止剤、pH調整剤などが挙げられる。本発明の医薬組成物には、血中のアミノ酸濃度上昇促進を必要とする疾患、具体的には、筋肉損傷疾患(例えば、サルコペニア)や、不眠症などの治療または予防に用いることができる。
また、上述の通り、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤は、ホエイタンパク質加水分解物の有効量と、任意の経口上許容可能な添加物とを配合することにより提供することができる。したがって、本発明の別の態様によれば、ホエイタンパク質加水分解物の有効量を配合することを含む、血中アミノ酸濃度上昇促進剤の製造方法が提供される。本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤の製造方法では、ホエイタンパク質加水分解物を配合して得られる混合物を加熱、均一化する工程をさらに含んでいてもよく、本発明にはかかる態様も包含される。
本発明の別の態様によれば、ホエイタンパク質加水分解物(の有効量)を、対象(好ましくは、それを必要とする対象)に摂取させることを含んでなる、血中アミノ酸濃度上昇促進方法が提供される。本発明の別の好ましい態様によれば、ホエイタンパク質加水分解物を、対象に摂取させることを含んでなる、血中アミノ酸濃度上昇促進方法(但し、ヒトに対する医療行為を除く)が提供される。ここで、「ヒトに対する医療行為」とは、医師等の処方を必要として、ヒトに対して医薬品を摂取させる(投与する)行為などを意味する。また、上記実施態様において、対象は好ましくは健常者である。本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進方法は、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤について、本願明細書に記載された内容に従って実施することができる。
本発明の一つの好ましい実施態様によれば、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進方法において、ホエイタンパク質分解物のタンパク質含量が一食あたり、対象の体重を約60kgと見積もった場合、好ましくは、0.05g以上/kg体重となるように摂取(投与)され、より好ましくは0.05〜0.67g/kg体重であり、さらに好ましくは0.05〜0.33g/kg体重、より好ましくは0.05〜0.25g/kg体重、特に好ましくは0.05〜0.17g/kg体重となるように摂取(投与)させることができる。
本発明の一つの好ましい実施態様によれば、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進方法において、前記ホエイタンパク質加水分解物をタンパク質含量で一食あたり1g以上となるように摂取させることができ、具体的には、1〜40g、好ましくは2〜20g、より好ましくは3〜20g、さらに好ましくは3〜15g、特に好ましくは3〜10gとなるように摂取させることができる。
本発明の一つ実施態様によれば、血中アミノ酸濃度上昇促進(好ましくは必須アミノ酸濃度上昇促進、より好ましくは分岐鎖アミノ酸濃度上昇促進)のための、ホエイタンパク質加水分解物の使用が提供される。本発明の一つの好ましい実施態様によれば、本発明の使用は、非治療的使用とされる。
本発明の一つの実施態様によれば、血中アミノ酸濃度上昇促進用食品または(医薬組成物)医薬品の製造のための、ホエイタンパク質加水分解物の使用が提供される。
本発明の一つの実施態様によれば、血中アミノ酸濃度上昇を促進するための、ホエイタンパク質加水分解物が提供される。
以下の例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
[実施例1]
ホエイタンパク質50gを水1Lに溶解させた。溶解したホエイタンパク質溶液をpH調整剤でpH7に調整し、バシラス属由来のタンパク質分解酵素(プロテアーゼMアマノ、アマノエンザイム社)500mg、およびアスペルギルス属由来のタンパク質分解酵素(プロテアーゼNアマノ、アマノエンザイム社)500mgを組み合わせて溶液に加え、50℃で8時間、ホエイタンパク質を加水分解した。タンパク質分解酵素を加熱失活後、得られた溶液を凍結乾燥により粉末にしたものを実施例1の血中アミノ酸濃度上昇促進剤とした。
[試験例1]
実施例1の血中アミノ酸濃度上昇促進剤の粉末を0.1%トリフルオロ酢酸水溶液に1000倍(体積比)に希釈し、以下の条件によりLC/MSを用い、Ile−Leu、Ile−Trp、Ala−Leu、Val−Leu、Asp−Leu、Lys−Ile、Leu−Leu、Ile−Asn、Leu−Ala、およびLeu−Gluを定量(単位はmg/gタンパク質)した。
なお、LC/MSの条件は以下の通りである。
分析条件
カラム:Develosil ODS−HG−3(15mm×2mm)
移動相:A液:0.05% TFA水溶液
B液:0.05% TFAアセトニトリル溶液
移動相の通液開始から0minに3体積%B液、40min後に20体積%B液(いずれもA液およびB液の合計に対する割合)となるように、グラジエントをかけた。
カラム温度:35℃
流速:0.2mL/min
MS条件
Ionization:API−ES positive
SIM ion:m/z 245
Drying gas:10L/min at 350℃
Nebulizer:25psig
Fragmentor:30V
EM gain:1
実施例1の血中アミノ酸濃度上昇促進剤のIle−Leuは3.82mg/gタンパク質、Ala−Leuは1.53mg/gタンパク質、Val−Leuは4.70mg/gタンパク質、Lys−Ileは4.82mg/gタンパク質、Leu−Leuは1.56mg/gタンパク質、Ile−Asnは3.98mg/gタンパク質、Leu−Alaは0.75mg/gタンパク質、Leu−Gluは4.35mg/gタンパク質であった。
[実施例2]
ホエイタンパク質50gを水1Lに溶解させた。溶解したホエイタンパク質溶液をpH調整剤でpH7に調整し、バシラス属由来のタンパク質分解酵素(プロテアーゼMアマノ、アマノエンザイム社)500mgを溶液に加え、50℃で8時間、ホエイタンパク質を加水分解した。タンパク質分解酵素を加熱失活後、得られた溶液を凍結乾燥により粉末にしたものを実施例2の血中アミノ酸濃度上昇促進剤とした。
試験例1に記載の方法に基づき、実施例2の血中アミノ酸濃度上昇促進剤のジペプチド含量を測定した。実施例2の血中アミノ酸濃度上昇促進剤のIle−Leuは2.39mg/gタンパク質、Ala−Leuは0.64mg/gタンパク質、Val−Leuは2.35mg/gタンパク質、Lys−Ileは1.97mg/gタンパク質、Leu−Leuは0.67mg/gタンパク質、Ile−Asnは2.73mg/gタンパク質、Leu−Alaは1.22mg/gタンパク質、Leu−Gluは1.90mg/gタンパク質であった。
[実施例3]
ホエイタンパク質50gを水1Lに溶解させた。溶解したホエイタンパク質溶液をpH調整剤でpH7に調整し、アスペルギルス属由来のタンパク質分解酵素(プロテアーゼNアマノ、アマノエンザイム社)500mgを溶液に加え、50℃で8時間、ホエイタンパク質を加水分解した。タンパク質分解酵素を加熱失活後、得られた溶液を凍結乾燥により粉末にしたものを実施例3の血中アミノ酸濃度上昇促進剤とした。
試験例1に記載の方法に基づき、実施例3の血中アミノ酸濃度上昇促進剤のジペプチド含量を測定した。実施例3の血中アミノ酸濃度上昇促進剤のIle−Leuは3.74mg/gタンパク質、Ala−Leuは1.98mg/gタンパク質、Val−Leuは2.13mg/gタンパク質、Lys−Ileは1.07mg/gタンパク質、Leu−Leuは8.20mg/gタンパク質、Ile−Asnは2.40mg/gタンパク質、Leu−Alaは1.77mg/gタンパク質、Leu−Gluは1.08mg/gタンパク質であった。
[実施例4]
ホエイタンパク質50gを水1Lに溶解させた。溶解したホエイタンパク質溶液をpH調整剤でpH7に調整し、トリプシン(ノボ社)500mgを溶液に加え、37℃で4時間反応後、バシラス属由来のタンパク質分解酵素(プロテアーゼMアマノ、アマノエンザイム社)500mgを溶液に加え、50℃で4時間、ホエイタンパク質を加水分解した。タンパク質分解酵素を加熱失活後、得られた溶液を凍結乾燥により粉末にしたものを実施例4の血中アミノ酸濃度上昇促進剤とした。
試験例1に記載の方法に基づき、実施例4の血中アミノ酸濃度上昇促進剤のジペプチド含量を測定した。実施例2の血中アミノ酸濃度上昇促進剤のIle−Leuは3.16mg/gタンパク質、Ala−Leuは4.77mg/gタンパク質、Val−Leuは5.33mg/gタンパク質、Lys−Ileは4.84mg/gタンパク質、Leu−Leuは1.07mg/gタンパク質、Ile−Asnは1.65mg/gタンパク質、Leu−Alaは0.83mg/gタンパク質、Leu−Gluは4.82mg/gタンパク質であった。
[実施例5]
ホエイタンパク質50gを水1Lに溶解させた。溶解したホエイタンパク質溶液をpH調整剤でpH7に調整し、トリプシン(ノボ社)500mgを溶液に加え、37℃で4時間反応後、アスペルギルス属由来のタンパク質分解酵素(プロテアーゼNアマノ、アマノエンザイム社)、50℃で4時間、ホエイタンパク質を加水分解した。タンパク質分解酵素を加熱失活後、得られた溶液を凍結乾燥により粉末にしたものを実施例5の血中アミノ酸濃度上昇促進剤とした。
試験例1に記載の方法に基づき、実施例5の血中アミノ酸濃度上昇促進剤のジペプチド含量を測定した。実施例5の血中アミノ酸濃度上昇促進剤のIle−Leuは3.57mg/gタンパク質、Ala−Leuは2.04mg/gタンパク質、Val−Leuは2.60mg/gタンパク質、Lys−Ileは0.74mg/gタンパク質、Leu−Leuは4.89mg/gタンパク質、Ile−Asnは1.61mg/gタンパク質、Leu−Alaは1.96mg/gタンパク質、Leu−Gluは0.71mg/gタンパク質であった。
[実施例6]
ホエイタンパク質50gを水1Lに溶解させた。溶解したホエイタンパク質溶液をpH調整剤でpH7に調整し、ペプシン(和光純薬社)500mgを溶液に加え、37℃で4時間反応後、バシラス属由来のタンパク質分解酵素(プロテアーゼMアマノ、アマノエンザイム社)500mgを溶液に加え、50℃で4時間、ホエイタンパク質を加水分解した。タンパク質分解酵素を加熱失活後、得られた溶液を凍結乾燥により粉末にしたものを実施例6の血中アミノ酸濃度上昇促進剤とした。
試験例1に記載の方法に基づき、実施例6の血中アミノ酸濃度上昇促進剤のジペプチド含量を測定した。実施例6の血中アミノ酸濃度上昇促進剤のIle−Leuは1.47mg/gタンパク質、Ala−Leuは0.75mg/gタンパク質、Val−Leuは4.92mg/gタンパク質、Lys−Ileは0.54mg/gタンパク質、Leu−Leuは2.21mg/gタンパク質、Ile−Asnは1.59mg/gタンパク質、Leu−Alaは2.80mg/gタンパク質、Leu−Gluは0.62mg/gタンパク質であった。
[実施例7]
ホエイタンパク質50gを水1Lに溶解させた。溶解したホエイタンパク質溶液をpH調整剤でpH7に調整し、ペプシン(和光純薬社)500mgを溶液に加え、37℃で4時間反応後、アスペルギルス属由来のタンパク質分解酵素(プロテアーゼNアマノ、アマノエンザイム社)、50℃で4時間、ホエイタンパク質を加水分解した。タンパク質分解酵素を加熱失活後、得られた溶液を凍結乾燥により粉末にしたものを実施例7の血中アミノ酸濃度上昇促進剤とした。
試験例1に記載の方法に基づき、実施例7の血中アミノ酸濃度上昇促進剤のジペプチド含量を測定した。実施例7の血中アミノ酸濃度上昇促進剤のIle−Leuは2.86mg/gタンパク質、Ala−Leuは2.28mg/gタンパク質、Val−Leuは3.90mg/gタンパク質、Lys−Ileは0.81mg/gタンパク質、Leu−Leuは13.37mg/gタンパク質、Ile−Asnは2.82mg/gタンパク質、Leu−Alaは3.08mg/gタンパク質、Leu−Gluは0.97mg/gタンパク質であった。
[実施例8]
ホエイタンパク質50gを水1Lに溶解させた。溶解したホエイタンパク質溶液をpH調整剤でpH7に調整し、フレーバザイム(ノボ社)500mgを溶液に加え、50℃で6時間、ホエイタンパク質を加水分解した。タンパク質分解酵素を加熱失活後、得られた溶液を凍結乾燥により粉末にしたものを実施例8の血中アミノ酸濃度上昇促進剤とした。
試験例1に記載の方法に基づき、実施例8の血中アミノ酸濃度上昇促進剤のジペプチド含量を測定した。実施例8の血中アミノ酸濃度上昇促進剤のIle−Leuは0.62mg/gタンパク質、Ala−Leuは0.35mg/gタンパク質、Val−Leuは1.58mg/gタンパク質、Lys−Ileは1.54mg/gタンパク質、Leu−Leuは0.20mg/gタンパク質、Ile−Asnは1.64mg/gタンパク質、Leu−Alaは1.05mg/gタンパク質、Leu−Gluは1.40mg/gタンパク質であった。
[実施例9]
ホエイタンパク質50gを水1Lに溶解させた。溶解したホエイタンパク質溶液をpH調整剤でpH7に調整し、アスペルギルス属由来のタンパク質分解酵素(ウマミザイム、アマノエンザイム社)500mgを溶液に加え、50℃で6時間、ホエイタンパク質を加水分解した。タンパク質分解酵素を加熱失活後、得られた溶液を凍結乾燥により粉末にしたものを実施例9の血中アミノ酸濃度上昇促進剤とした。
試験例1に記載の方法に基づき、実施例9の血中アミノ酸濃度上昇促進剤のジペプチド含量を測定した。実施例3の血中アミノ酸濃度上昇促進剤のIle−Leuは2.78mg/gタンパク質、Ala−Leuは1.09mg/gタンパク質、Val−Leuは6.25mg/gタンパク質、Lys−Ileは6.45mg/gタンパク質、Leu−Leuは1.85mg/gタンパク質、Ile−Asnは4.93mg/gタンパク質、Leu−Alaは3.93mg/gタンパク質、Leu−Gluは5.87mg/gタンパク質であった。
[実施例10]
ホエイタンパク質50gを水1Lに溶解させた。溶解したホエイタンパク質溶液をpH調整剤でpH7に調整し、アスペルギルス属由来のタンパク質分解酵素(プロテアーゼAアマノ、アマノエンザイム社)500mgを溶液に加え、50℃で6時間、ホエイタンパク質を加水分解した。タンパク質分解酵素を加熱失活後、得られた溶液を凍結乾燥により粉末にしたものを実施例10の血中アミノ酸濃度上昇促進剤とした。
試験例1に記載の方法に基づき、実施例10の血中アミノ酸濃度上昇促進剤のジペプチド含量を測定した。実施例8の血中アミノ酸濃度上昇促進剤のIle−Leuは2.17mg/gタンパク質、Ala−Leuは0.64mg/gタンパク質、Val−Leuは4.23mg/gタンパク質、Lys−Ileは2.72mg/gタンパク質、Leu−Leuは2.22mg/gタンパク質、Ile−Asnは3.23mg/gタンパク質、Leu−Alaは2.97mg/gタンパク質、Leu−Gluは2.48mg/gタンパク質であった。
[実施例11]
ホエイタンパク質50gを水1Lに溶解させた。溶解したホエイタンパク質溶液をpH調整剤でpH7に調整し、アスペルギルス属由来のタンパク質分解酵素(プロテアーゼPアマノ、アマノエンザイム社)500mgを溶液に加え、50℃で6時間、ホエイタンパク質を加水分解した。タンパク質分解酵素を加熱失活後、得られた溶液を凍結乾燥により粉末にしたものを実施例11の血中アミノ酸濃度上昇促進剤とした。
試験例1に記載の方法に基づき、実施例11の血中アミノ酸濃度上昇促進剤のジペプチド含量を測定した。実施例3の血中アミノ酸濃度上昇促進剤のIle−Leuは1.85mg/gタンパク質、Ala−Leuは0.66mg/gタンパク質、Val−Leuは5.19mg/gタンパク質、Lys−Ileは3.83mg/gタンパク質、Leu−Leuは1.74mg/gタンパク質、Ile−Asnは3.70mg/gタンパク質、Leu−Alaは3.54mg/gタンパク質、Leu−Gluは3.56mg/gタンパク質であった。
[試験例2]
以下の通り、実施例5の血中アミノ酸濃度上昇促進剤による血中アミノ酸上昇促進効果を検証した。
試験は非盲検4期クロスオーバーデザインにて実施した。若年男性11名(21〜28歳)に、12〜15時間の絶食状態で、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤(本発明の促進剤)(低用量、中用量、または高用量、下記表1参照)または必須アミノ酸混合物(必須アミノ酸混合物の組成(単位:g/100g):アルギニン13.3、リジン16.7、ヒスチジン7.28、フェニルアラニン5.49、ロイシン20.6、イソロイシン9.90、メチオニン5.76、バリン9.88、スレオニン6.82、トリプトファン2.55)を摂取させた。血中アミノ酸濃度上昇促進剤または必須アミノ酸混合物を摂取前(0分)、摂取後10分、20分、30分、45分、60分、90分、および120分経過後に血中ロイシン濃度、イソロイシン濃度、バリン濃度、および必須アミノ酸濃度を測定し、摂取前からの血中のロイシン、イソロイシン、バリン、および必須アミノ酸濃度の変化量を算出した。血中アミノ酸濃度上昇促進剤および必須アミノ酸混合物中に含まれるロイシン量、イソロイシン量、バリン量、および必須アミノ酸量を下記表1に示す。
Figure 2018008916
上記血中ロイシン濃度、イソロイシン濃度、バリン濃度、および必須アミノ酸濃度は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)法(プレカラム誘導体化法)により測定した。具体的には、等量の5%TCAで処理した血漿の上清と、アセトニトリルに溶解させたAQC(6―aminoquinolyl―N―hydroxysuccinimidyl carbamate)を、ホウ酸バッファーを溶媒として55℃で10分間反応させ、反応液をUPLC/MS(Waters社)に供し、血漿中に含まれる各必須アミノ酸量を定量した(単位:μM)。
UPLC/MSの条件は以下の通りである。
UPLC条件
カラム:ACCQ−Tag Ultra 2.1×100mm Column(Waters社)
移動相:A液:ACCQ Tag UltraA(Waters社)をmilliQ水で20倍希釈
B液:ACCQ Tag UltraB(Waters社)
移動相の通液開始から0分に0.1体積%B液、4.5分後に2.1体積%B液、8.7分後に9.1体積%B液(いずれもA液およびB液の合計に対する割合)となるように、グラジエントをかけた。
カラム温度:55℃
流速:0.7mL/min
MS条件
Ionization:Electrospray positive
SIM ion(m/z):Val288.2、Leu302.2、Ile302.2、Lys487.2、Met:320.2、Phe336.1、Trp:375.2、His:326.2、Thr:290.1
Capillary voltage:3kV
Source temperature:120℃
Desolvation temperature:400℃
Desolvation gas flow:850L/h
Cone gas flow:50L/h
Cone voltage:20V
上記の算出した数値から、摂取物ごとに血中ロイシン、イソロイシン、バリン、および必須アミノ酸濃度変化量の平均値±標準誤差を求めた。統計処理は摂取物および時間を被験者内因子とし、二元配置分散分析を実施した。摂取物×時間の交互作用が有意であった場合には、時間ごとに摂取物についての多重比較を、Bonferroni法を用いて行った。有意水準は5%未満とした(P<0.05)。この結果を図1、図2、図3、および図4に示す。
上記の算出した数値から摂取物ごとに血中ロイシン、イソロイシン、バリン、および必須アミノ酸濃度変化量曲線下面積(AUC(Area Under the blood concentration-time Curve))の平均値±標準誤差を求めた。統計処理は一元配置分散分析を実施した後、摂取物についての多重比較を、Bonferroni法を用いて行った。有意水準は5%未満とした(P<0.05)。この結果を図5、図6、図7、および図8に示す。
血中アミノ酸濃度上昇促進剤(低用量)は、必須アミノ酸混合物と比較してロイシン、イソロイシン、バリン、および必須アミノ酸量が少ないにも関わらず、必須アミノ酸混合物と同様の血中ロイシン、イソロイシン、バリン、および必須アミノ酸濃度の変化、および同等のAUCを示した。
血中アミノ酸濃度上昇促進剤(中用量)は、必須アミノ酸混合物と比較して同等のロイシン、イソロイシン、バリン、および必須アミノ酸量であるにも関わらず、摂取前からの血中ロイシン濃度変化量において、摂取20分および45分後に、摂取前からの血中イソロイシン濃度変化量において、摂取20分および30分後に、摂取前からの血中バリン濃度変化量において、摂取30分後に、摂取前からの血中必須アミノ酸濃度変化量において、摂取20分、30分および120分後に、必須アミノ酸混合物と比較して有意に高値を示した。
また、摂取前からの血中イソロイシン濃度変化量において、必須アミノ酸混合物は、変化量50μM以上となったのが摂取20分後だけであったのに対し、同等のイソロイシン量である血中アミノ酸濃度上昇促進剤(中用量)は、摂取20分および30分後において、変化量が50μM以上となった。
また、摂取前からの血中バリン濃度変化量において、必須アミノ酸混合物は、変化量50μM以上となったのが摂取20分および30分後であったのに対し、同等のバリン量である血中アミノ酸濃度上昇促進剤(中用量)は、摂取10分、20分、30分および45分後において、変化量が50μM以上となった。
また、摂取前からの血中必須アミノ酸濃度変化量において、必須アミノ酸混合物は、いずれの時点でも変化量500μM以上とならなかったのに対し、同等の必須アミノ酸量である血中アミノ酸濃度上昇促進剤(中用量)は、摂取20分および30分後において、変化量が500μM以上となった。
また、血中ロイシン、イソロイシン、バリン、および必須アミノ酸濃度変化量のAUCにおいても、血中アミノ酸濃度上昇促進剤(中用量)は、必須アミノ酸混合物と比較して有意に高値を示した。
以上より、本発明の血中アミノ酸濃度上昇促進剤が、これまで最も血中ロイシンおよび必須アミノ酸濃度を上昇させる効果が高いと考えられてきたアミノ酸自体の投与を上回る、血中アミノ酸濃度上昇促進効果を有することが分かった。

Claims (17)

  1. ホエイタンパク質加水分解物を有効成分として含む、血中アミノ酸濃度上昇促進剤。
  2. ホエイタンパク質加水分解物が、下記(1)および(2)に記載のジペプチドを共に含む、請求項1に記載の血中アミノ酸濃度上昇促進剤:
    (1)Ile−LeuおよびLeu−Alaを含むジペプチド、
    (2)Ala−Leu、Val−Leu、Lys−Ile、Leu−Leu、Ile−Asn、Leu−Glu、Leu−Val、およびIle−Valからなる群から選択される少なくとも一種のジペプチド。
  3. ホエイタンパク質加水分解物が、ホエイタンパク質をタンパク質分解酵素により加水分解されたものであり、かつ該タンパク質分解酵素が、バシラス属由来タンパク質分解酵素、アスペルギルス属由来タンパク質分解酵素、トリプシン、ペプシン、およびフレーバザイムからなる群から選択される一種または二種以上である、請求項1または2に記載の血中アミノ酸濃度上昇促進剤。
  4. 加水分解が、タンパク質分解酵素を20〜80℃で2〜48時間反応させることにより行われる、請求項3に記載の血中アミノ酸濃度上昇促進剤。
  5. 血中アミノ酸濃度即時上昇促進剤である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の血中アミノ酸濃度上昇促進剤。
  6. 血中必須アミノ酸濃度上昇促進剤である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の血中アミノ酸濃度上昇促進剤。
  7. 一食あたりの単位包装形態からなり、該単位包装形態中に、ホエイタンパク質加水分解物を一食摂取量として総タンパク質量換算で1〜40g含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の血中アミノ酸濃度上昇促進剤。
  8. ホエイタンパク質加水分解物を、対象に摂取させることを含んでなる、血中アミノ酸濃度上昇促進方法。
  9. ホエイタンパク質加水分解物が、下記(1)および(2)に記載のジペプチドを共に含む、請求項8に記載の血中アミノ酸濃度上昇促進方法:
    (1)Ile−LeuおよびLeu−Alaを含むジペプチド、
    (2)Ala−Leu、Val−Leu、Lys−Ile、Leu−Leu、Ile−Asn、Leu−Glu、Leu−Val、およびIle−Valからなる群から選択される少なくとも一種のジペプチド。
  10. ホエイタンパク質加水分解物が、ホエイタンパク質をタンパク質分解酵素により加水分解されたものであり、かつ該タンパク質分解酵素が、バシラス属由来タンパク質分解酵素、アスペルギルス属由来タンパク質分解酵素、トリプシン、ペプシン、およびフレーバザイムからなる群から選択される一種または二種以上である、請求項8または9に記載の血中アミノ酸濃度上昇促進方法。
  11. 加水分解が、タンパク質分解酵素を20〜80℃で2〜48時間反応させることにより行われる、請求項10に記載の血中アミノ酸濃度上昇促進方法。
  12. 血中アミノ酸濃度即時上昇促進方法である、請求項8〜11のいずれか一項に記載の血中アミノ酸濃度上昇促進方法。
  13. 血中必須アミノ酸濃度上昇促進方法である、請求項8〜12のいずれか一項に記載の血中アミノ酸濃度上昇促進方法。
  14. 摂取形態が一食あたりの単位包装形態からなり、該単位包装形態中に、ホエイタンパク質加水分解物を一食摂取量として総タンパク質量換算で1〜40g含む、請求項8〜13のいずれか一項に記載の血中アミノ酸濃度上昇促進方法。
  15. ホエイタンパク質加水分解物を有効成分として含む、血中アミノ酸濃度上昇促進用組成物。
  16. 血中アミノ酸濃度上昇促進用食品組成物である、請求項15に記載の血中アミノ酸濃度上昇促進用組成物。
  17. ホエイタンパク質加水分解物を有効成分として含む、血中アミノ酸濃度上昇促進用食品。
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