JP2018008324A - 位置決め機構付きクランプ装置 - Google Patents

位置決め機構付きクランプ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018008324A
JP2018008324A JP2016136986A JP2016136986A JP2018008324A JP 2018008324 A JP2018008324 A JP 2018008324A JP 2016136986 A JP2016136986 A JP 2016136986A JP 2016136986 A JP2016136986 A JP 2016136986A JP 2018008324 A JP2018008324 A JP 2018008324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
clamp rod
support cylinder
radial direction
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016136986A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6749041B2 (ja
Inventor
春名 陽介
Yosuke Haruna
陽介 春名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kosmek KK
Original Assignee
Kosmek KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kosmek KK filed Critical Kosmek KK
Priority to JP2016136986A priority Critical patent/JP6749041B2/ja
Publication of JP2018008324A publication Critical patent/JP2018008324A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6749041B2 publication Critical patent/JP6749041B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】 クランプロッドに対してクランプ対象物の孔を、精確に位置決めすると共に、円滑に外嵌めする。【解決手段】 ハウジング(1)内に支持筒(6)が半径方向に移動可能に挿入される。前記支持筒(6)の内周孔にクランプロッド(22)が上下方向に移動可能に挿入されると共に、前記支持筒(6)に同行して半径方向へ移動可能となっている。前記ハウジング(1)と前記支持筒(6)の外周部との間に設けられた位置決め機構(47)によって、前記クランプロッド(22)が、半径方向に移動可能な状態と、前記支持筒(6)を介して半径方向の所定位置に位置決めされる状態とに切換えられる。【選択図】 図1

Description

この発明は、クランプ対象物をハウジングに対して半径方向の所定位置に位置決めする機構を備えたクランプ装置に関する。
従来のクランプ装置では、特許文献(日本国・特開2004−209607号公報)に記載されたものがある。その従来技術は、次のように構成されている。
ハウジング内に形成された案内孔に、クランプロッドが上下方向に移動可能に挿入される。そのクランプロッドの上端部が、ワーク(クランプ対象物)の孔に挿入可能となるように、上方に突設される。クランプロッドの外周面と前記案内孔の内周面との間に、楔空間が、上方に向うにつれて狭まるように形成される。その楔空間に、半径方向に拡大および縮小されるシャトル部材が挿入される。クランプ駆動時には、クランプロッドがシャトル部材を介して案内孔に拘束されながら下方に真っ直ぐに移動し、これにより、そのクランプロッドの軸心が案内孔の軸心に一致する。したがって、上記クランプロッドが押圧具を介してワークの孔を精確に位置決めできる点で優れる。
特開2004−209607号公報(図4を参照)
上記の従来技術では、クランプ装置のアンクランプ状態で、クランプロッドの外周部の外側に外嵌め用の許容隙間をあけてワークの孔が外嵌めされる。
しかしながら、上記ワークが上記の許容隙間を越えて半径方向に位置ズレした状態で搬入された場合には、クランプロッドにワークの孔を円滑に外嵌めできない。
本発明の目的は、クランプロッドに対してクランプ対象物の孔を、精確に位置決めすると共に、円滑に外嵌めすることにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、例えば、図1から図4または図5に示すように、位置決め機構付きクランプ装置を次のように構成した。
ハウジング1内に支持筒6が半径方向に移動可能に挿入される。前記ハウジング1よりも先端側へ突出される係合部材17が、半径方向に移動可能となるように前記支持筒6によって基端側から支持される。クランプ対象物10の孔11に係合部材17が挿入可能になっている。前記支持筒6の内周孔に軸方向に移動可能に挿入されるクランプロッド22が、前記支持筒6に同行して半径方向へ移動可能になっている。そのクランプロッド22が、前記係合部材17に先端側または基端側から係合する楔面25を有する。前記クランプロッド22が駆動手段46によって軸方向に移動される。前記ハウジング1と前記支持筒6の外周部との間に設けられる位置決め機構47によって、前記クランプロッド22と前記支持筒6とが前記ハウジング1に対して半径方向に移動可能な状態と、前記クランプロッド22が前記支持筒6を介して前記ハウジング1に対して半径方向の所定位置に位置決めされる状態とに切換えられる。
本発明は、次の作用効果を奏する。
上記クランプ装置のアンクランプ状態で、クランプロッドの外周部の外側に外嵌め用の許容隙間をあけてクランプ対象物の孔が外嵌めされるときに、上記クランプ対象物が上記の許容隙間を越えて半径方向に位置ズレした状態で搬入されることがある。この場合には、クランプロッドが、支持筒を介して半径方向の所定位置に位置決め機構によって位置決めされる状態から、半径方向に移動可能な状態に切換えられることにより、クランプ対象物の孔の周壁にクランプロッドが半径方向に押動されながら外嵌めされる。これにより、クランプロッドにクランプ対象物の孔を円滑に外嵌めできる。
また、クランプ装置がクランプ対象物をクランプした状態で、クランプロッドが、半径方向に移動可能な状態から、支持筒を介して半径方向の所定位置に位置決めされる状態に位置決め機構によって切換えられることにより、位置決め機構が支持筒とクランプロッドと係合部材とを介してクランプ対象物をハウジングに対して半径方向の所定位置に精確に位置決めできる。
本発明は、下記の構成を加えることが好ましい。
前記位置決め機構47は、進退部材50と別の駆動手段56と係合部59と係止部60とを有する。前記ハウジング1と前記支持筒6の外周部との間に筒状の進退部材50が軸方向に移動可能に挿入される。前記進退部材50が別の駆動手段56によって軸方向へ駆動される。前記進退部材50の内周部に係合部59が形成される。前記係合部59に当接可能に対面された係合部60が、前記支持筒6の外周部に形成される。そして、前記別の駆動手段56が前記進退部材50を前記支持筒6から離間させるようにリリース駆動させたときに、前記係合部59が前記係止部60から離間されることにより、前記クランプロッド22が前記ハウジング1に対して半径方向に移動可能となる。前記別の駆動手段56が前記進退部材50を前記支持筒6に向けてロック駆動させたときに、前記係合部59が前記係止部60に係合することにより、前記進退部材50が前記支持筒6を介して前記クランプロッド22を前記ハウジング1に対して半径方向の所定位置に位置決めする。
この場合、上記クランプ装置のアンクランプ状態で、クランプロッドの外周部の外側に外嵌め用の許容隙間をあけてワークの孔が外嵌めされるときに、上記クランプ対象物が上記の許容隙間を越えて半径方向に位置ズレした状態で搬入されることがある。この場合に、別の駆動手段が進退部材の係合部を支持筒の係止部から離間させ、クランプロッドが半径方向に移動可能になっていることにより、クランプ対象物の孔の周壁にクランプロッドが半径方向に押動されながら円滑に外嵌めされる。
また、クランプ装置がクランプ対象物をクランプした状態で、別の駆動手段が進退部材の係合部を支持筒の係止部に係合させることにより、進退部材が支持筒とクランプッドと係合部材とを介してクランプ対象物をハウジングに対して半径方向の所定位置に精確に位置決めする。
図1は、本発明の第1実施形態を示し、位置決め機構付きクランプ装置のアンクランプ状態を示す立面視の断面図である。 図2は、上記クランプ装置のクランプ状態を示し、図1に類似する図である。 図3は、上記クランプ装置のクランプロッドが半径方向の所定位置に位置決めされた状態を示し、図1に類似する図である。 図4は、上記クランプ装置のアンクランプ状態を示し、図1に類似する図である。 図5は、本発明の第2実施形態を示し、図3に類似する図である。
以下、本発明の第1実施形態を図1から図4によって説明する。
まず、主として図1に基づいて位置決め機構付きクランプ装置の構造を説明する。
前記クランプ装置のハウジング1が搬送機構2の可動部分の下端部2aに固定されている。そのハウジング1の下部(先端部)に収容孔5が上下方向(軸方向)に形成される。その収容孔5に支持筒6が上下方向および半径方向に移動可能に挿入される。前記の支持筒6が下側から順に形成された頂部6aと周壁6bとフランジ部6cとを有する。その支持筒6の頂部6aおよび周壁6bは、ワーク(クランプ対象物)10の孔11に挿入可能となっている。収容孔5の上面と支持筒6の上面との間に進出バネ13が装着され、その進出バネ13がバネ受け14と環状部材15とを介して支持筒6を下方へ付勢する。
前記の支持筒6の周壁6bにガイド孔16が周方向に所定の間隔をあけて3つ形成されている(図1から図4には、ガイド孔16を1つだけ示す)。上記の各ガイド孔16に係合部材17が当該ガイド孔16の壁面に沿って半径方向へ移動可能に挿入される。各係合部材17の外周部に押部18が形成され、その押部18がワーク10の孔11の内周面を押圧可能となっている。その係合部材17の内壁面に受け面19が上方に向うにつれて軸心に近づくように形成される。
前記の支持筒6の内周孔にクランプロッド22が上下方向に移動可能に挿入される。そのクランプロッド22が下側から順に形成される第1ロッド23と第2ロッド24とを有する。その第1ロッド23がピンを介して第2ロッド24に半径方向に移動可能となるように連結される。第1ロッド23の下端部(先端部)が支持筒6の内周孔に摺動可能に挿入される。その第1ロッド23の下端部に楔面25が上方に向かうにつれて狭まる(上方に向かうにつれて軸心に近づく)ように形成され、その楔面25が係合部材17の受け面19に下方から楔係合する。
前記の係合部材17の外周部に溝17aが周方向に形成されると共に、その溝17aに対応する高さ位置で支持筒6の外周部に溝6dが周方向に形成される。係合部材17の溝17aと支持筒6の溝6dとに、ゴムや板バネ等の弾性部材からなる薄肉のリング28が装着される。そのリング28が係合部材17を半径方向の内方へ付勢する。これにより、係合部材17がリング28の弾性力によって支持筒6の外周面よりも半径方向の内方へ収容される。その結果、支持筒6をワーク10の孔11に挿入するときに、係合部材17がワーク10に衝突するのを防止できる。
前記の収容孔5に連通するシリンダ孔30が、ハウジング1の上部に形成される。そのシリンダ孔30が下方から順に形成された小径孔31と大径孔32とを有する。小径孔31にクランプロッド22の第2ロッド24が上下方向に移動可能で保密状に挿入される。大径孔32に筒状のピストン33が上下方向に移動可能で保密状に挿入される。そのピストン33の下側にアンクランプ室34が形成されると共に、ピストン33の上側にクランプ室35が形成される。アンクランプ室34に圧縮エア(圧力流体)を供給および排出する給排路34aがハウジング1に形成されると共に、クランプ室35に圧縮エア(圧力流体)を供給および排出する別の給排路35aがハウジング1に形成される。また、ハウジング1の上壁1aとピストン33との間に保持バネ36が装着され、その保持バネ36がピストン33を下方に付勢する。
前記の大径孔32の下端面から筒状の支持部39が上方に突設され、その支持部39の上端部にガイド溝40が周方向に間隔をあけて半径方向に形成される。ガイド溝40に対応する位置で第2ロッド24の外周壁に溝41が下方に向かうにつれて軸心に近づくように形成され、その溝41の底壁に受け面42が形成される。また、ガイド溝40に対応する位置でピストン33の内周壁に溝43が上方に向かうにつれて軸心に近づくように形成され、その溝43の底壁に押面44が形成される。そのガイド溝40と受け面42と押面44とによって形成された楔空間に係合ボール45が挿入される。
本実施形態では、ピストン33とアンクランプ室34とクランプ室35と保持バネ36とガイド溝40と受け面42と押面44と係合ボール45とによって第1駆動手段(駆動手段)46が構成される。
上記のハウジング1の収容孔5の内周面と支持筒6の外周面との間に位置決め機構47が設けられる。その位置決め機構47は、図1に示すように、次のように構成される。
前記の収容孔5が下方から順に形成された小径孔48と大径孔49とを有する。その小径孔48に筒状の進退部材50の小径部51が封止部材を介して保密状で上下方向に移動可能に挿入される。収容孔5の大径孔49に進退部材50の大径部52が封止部材を介して保密状に挿入される。前記の支持筒6の外周面が隙間をあけて進退部材50の内周孔に当接可能に対面される。進退部材50の小径部51と収容孔5の大径孔49との間に圧力流体室53が形成され、大径部52の上側にバネ室54が形成される。圧力流体室53に圧縮エア(圧力流体)を供給および排出する給排路53aがハウジング1に形成される。また、バネ室54に復帰バネ55が装着され、その復帰バネ55が進退部材50を下方に付勢する。本実施形態では、圧力流体室53と復帰バネ55とによって第2駆動手段(別の駆動手段)56が構成される。
上記の進退部材50の内周孔の内周面に係合部59が上方に向かうにつれて軸心から遠ざかるように形成される。また、前記の支持筒6のフランジ部6cの外周部に係止部60が上方に向かうにつれて軸心から遠ざかるように形成される。その係合部59が係止部60に所定の隙間gをあけて当接可能に対面される。
上記のクランプ装置は次のように作動する。
図1のアンクランプ状態では、クランプ室35から圧縮エアが排出されると共に、アンクランプ室34に圧縮エアが供給されている。アンクランプ室34の圧縮エアの圧力に相当する押圧力が保持バネ36の下方への付勢力に抗してピストン33を上限位置(基端側の限界位置)へ移動させると共に、アンクランプ室34の圧縮エアがクランプロッド22を下限位置(先端側の限界位置)に移動させている。
また、圧力流体室53から圧縮エアが排出されているので、復帰バネ55の下方への付勢力によって進退部材50が下限位置へ移動されている。さらに、係合部材17がリング28の弾性力によって縮径されることにより、その係合部材17の外周面が支持筒6の外周面よりも半径方向の内方に移動されている。
図1のアンクランプ状態で、搬送機構2によってクランプ装置がワーク10の孔11の上方に搬入される。このとき、ハウジング1の軸心Aが支持筒6の軸心Aに一致しているが、支持筒6の軸心Aがワーク10の孔11の軸心Aに対して右方(半径方向)に隙間gだけ心ズレ(位置ズレ)が生じている。前記の搬送機構2によって支持筒6がワーク10の孔11に挿入されていくと、ワーク10の孔11の周壁が支持筒6の周壁6bを左方に押動する。すると、その周壁6bの内周孔の内周面がクランプロッド22の外周面を左方に押動する。次いで、支持筒6がリング28を介して係合部材17を左方へ移動させる。引き続いて、支持筒6をワーク10の孔11に挿入していくと、ハウジング1の下端面がワーク1の上面に受け止められる。
図1のアンクランプ状態から図2のクランプ状態へ切換えるときには、アンクランプ室34から圧縮エアが排出されると共に、クランプ室35に圧縮エアが供給される。すると、そのクランプ室35の圧縮エアの圧力に相当する押圧力と保持バネ36の付勢力とによってピストン33が下降されていく。次いで、ピストン33が押面44を介して係合ボール45をガイド溝40に沿って半径方向の内方に押動していくと、その係合ボール45が受け面42を介してクランプロッド22を上方へ押動させていく。引き続いて、クランプロッド22が楔面25と各係合部材17の受け面19とを介して各係合部材17をガイド孔16に沿って半径方向の外方に移動させていく。すると、各係合部材17の押部18がワーク10の孔11の内周面に係合される。これにより、クランプ装置は、図2のクランプ状態に切り換えられる。
前記の位置決め機構47を図2のリリース状態から図3のロック状態に切換えるときには、圧力流体室53に圧縮エアが供給される。すると、まず、圧力流体室53の圧縮エアの圧力に相当する押圧力が、復帰バネ55の下向きの付勢力に抗して進退部材50を上方へ移動させていく。すると、進退部材50の係合部59が支持筒6の係止部60に係合する。次いで、進退部材50が支持筒6を右方に移動させることにより、ハウジング1の軸心Aと支持筒6の軸心Aとの間に生じていた位置ズレgが解消されていく。すると、その支持筒6の内周孔の内壁がクランプロッド22の外周部を右側へ押動させ、さらに、そのクランプロッド22が係合部材17を介してワーク10を右方に移動させる。これにより、位置決め機構47が、ワーク10の孔11の軸心Aとクランプロッド33の軸心Aとハウジング1の軸心Aとが一致する位置(所定位置)にワーク10を位置決めする。その結果、クランプ装置は、図3に示すように、クランプロッド22がハウジング1に対して半径方向の所定位置に位置決めされる状態(ロック状態)に切り換えられる。
図3に示すように、上記のクランプ装置にクランプされたワーク10が、テーブルT上の載置台63に搬送機構2によって上方から搬入される。そして、図3のクランプ状態から図4のアンクランプ状態に切換えるときには、クランプ室35の圧縮エアを排出すると共に、アンクランプ室34に圧縮エアを供給する。すると、まず、アンクランプ室34の圧縮エアの圧力に相当する押圧力が、ピストン33を保持バネ36の下方への付勢力に抗してピストン33を上方に移動させると共に、アンクランプ室34の圧縮エアがピストンロッド22を下方に移動させる。すると、ピストンロッド22の楔面25が係合部材17の受け面19から下方に離間されることにより、係合部材17の半径方向の内方への移動が許容され、係合部材17がリング28の付勢力によって支持筒6の内方に移動される。これにより、クランプ装置は、図4のアンクランプ状態に切換えられる。そして、クランプ装置が搬送機構によって上方に移動されることより、クランプロッド22がワーク10の孔11から抜き出される。
図4に示す位置決め機構47のロック状態から図1のリリース状態に切換えるときには、圧力流体室53から圧縮エアが排出される。すると、復帰バネ55の付勢力が進退部材50を下方に移動させることにより、進退部材50の係合部59が支持筒6の係止部60から下方に離間される。これにより、クランプ装置は、図1に示すように、クランプロッド22が半径方向に移動可能な状態(リリース状態)に切換えられる。
上記の第1実施形態は次の作用効果を奏する。
上記クランプ装置のアンクランプ状態で、ワーク10の孔11の内側に挿入用の許容隙間をあけてクランプロッド22が挿入されるときに、そのワーク10が上記の許容隙間を越えて半径方向に心ズレ(位置ズレ)した状態で搬入されることがある。この場合に、第2駆動手段56が進退部材50の係合部59を支持筒6の係止部60から離間させ、クランプロッド22がハウジング1に対して半径方向に移動可能となっていることにより、ワーク10の孔11の周壁にクランプロッド22が半径方向に押動されながら円滑に挿入される。
また、クランプ装置がワーク10をクランプした状態で、第2駆動手段56が進退部材50の係合部59が支持筒6の係止部60に係合させることにより、進退部材50が支持筒6とクランプロッド22と係合部材17とを介してワーク10をハウジング1に対して半径方向の所定位置に精確に位置決めできる。
図5は、本発明の第2実施形態を示し、上記の第1実施形態の構成部材と同じ部材(または類似する部材)には原則として同一の参照数字を付けて説明する。
図5の第2実施形態が上記の第1実施形態と異なる点は次の通りである。
ハウジング1の下端部1aが、固定台としてのテーブルTに固定されている。ハウジング1の上部に支持筒6が挿入され、その支持筒6の内周孔にクランプロッド22が摺動可能に挿入される。その支持筒6によって2つの係合部材17が半径方向に移動可能となるように下側から支持される。また、その係合部材17のフランジ部17aがハウジング1の上壁に受け止められる。前記の係合部材17の押部18の外周面に鋸刃状の突起18aが左右方向に複数形成される。
前記の各係合部材17の外周に溝17bが周方向に形成される。係合部材17の溝17bにゴムや板バネ等の弾性部材からなる薄肉のリング28が装着される。そのリング28が係合部材17を半径方向の内方へ付勢している。これにより、リング28の弾性力によって係合部材17の受け面19がクランプロッド22の楔面25に半径方向の内方へ押圧される。
上記の第2実施形態は次の作用効果を奏する。
上記クランプ装置のアンクランプ状態で、クランプロッド22の外周部の外側に外嵌め用の許容隙間をあけてワーク10の孔11が外嵌めされるときに、そのワーク10が上記の許容隙間を越えて半径方向に心ズレした状態で搬入されることがある。この場合には、第2駆動手段56が進退部材50の係合部59を支持筒6の係止部60から離間させ、クランプロッド22がハウジング1に対して半径方向に移動可能となっていることにより、ワーク10の孔11の周壁にクランプロッド22が半径方向に押動されながら円滑に外嵌めされる。
また、クランプ装置がワーク10をクランプした状態で、第2駆動手段56が進退部材50の係合部59を支持筒6の係止部60に係合させることにより、進退部材50が支持筒6とクランプロッド22と係合部材17とを介してワーク10をハウジング1に対して半径方向の所定位置に精確に位置決めできる。
上記の各実施形態は次のように変更可能である。
上記の係合部材17は、係合ボールや環状コレットでもよい。その環状コレットは、クランプロッド22の楔面25を外嵌めするように支持筒6に支持される。その環状コレットの周壁には、上下方向へスリットが形成される。その環状コレットの外周面には、断面視で鋸刃状の複数の周溝を形成される。クランプロッド22をクランプ駆動すると、環状コレットは、楔部25によって押圧されて半径方向の外方へ弾性変形し、ワーク10孔11の内周面に係合される。
上記の楔面25は、例示したように、基端側に向かうにつれて軸心に近づくように形成されるのに代えて、基端側に向かうにつれて軸心から遠ざかるように形成されてもよい。
上記の第1駆動手段46は、例示したように、複動式の空圧シリンダに代えて、単動式の空圧シリンダであってもよく、また、他の圧力流体等の流体圧アクチュエータや電動アクチュエータに変更してもよい。
上記の第2駆動手段56は、例示したように、単動式の空圧シリンダに代えて、複動式の空圧シリンダであってもよく、また、他の圧力流体等の流体圧アクチュエータや電動アクチュエータに変更してもよい。
上記の所定位置は、例示したように、ワーク10の孔11の軸心Aとクランプロッド33の軸心Aとハウジング1の軸心Aとが一致する位置に限定されず、ハウジング1の軸心Aから半径方向に所定距離だけ離間した位置であってもよい。
その他に、当業者が想定できる範囲で種々の変更を行えることは勿論である。
1:ハウジング,6:支持筒,10:クランプ対象物(ワーク),11:孔,17:係合部材,22:クランプロッド,25:楔面,46:駆動手段(第1駆動手段),47:位置決め機構,50:進退部材,56:別の駆動手段(第2駆動手段),59:係合部,60:係止部.

Claims (2)

  1. ハウジング(1)内に半径方向に移動可能に挿入された支持筒(6)と、
    前記ハウジング(1)よりも先端側へ突出されると共に、半径方向に移動可能となるように前記支持筒(6)によって基端側から支持される係合部材(17)であって、クランプ対象物(10)の孔(11)に挿入可能になっている係合部材(17)と、
    前記支持筒(6)の内周孔に軸方向に移動可能に挿入されると共に、前記支持筒(6)に同行して半径方向へ移動可能になっているクランプロッド(22)であって、前記係合部材(17)に先端側または基端側から係合する楔面(25)を有するクランプロッド(22)と、
    前記クランプロッド(22)を軸方向に移動させる駆動手段(46)と、
    前記ハウジング(1)と前記支持筒(6)の外周部との間に設けられる位置決め機構(47)であって、前記クランプロッド(22)と前記支持筒(6)とが前記ハウジング(1)に対して半径方向に移動可能な状態と、前記クランプロッド(22)が前記支持筒(6)を介して前記ハウジング(1)に対して半径方向の所定位置に位置決めされる状態とに切換える位置決め機構(47)と、を備える、
    ことを特徴とする位置決め機構付きクランプ装置。
  2. 請求項1の位置決め機構付きクランプ装置において、
    前記位置決め機構(47)は、
    前記ハウジング(1)と前記支持筒(6)の外周部との間に軸方向に移動可能に挿入された筒状の進退部材(50)と、
    前記進退部材(50)を軸方向へ駆動させる別の駆動手段(56)と、
    前記進退部材(50)の内周部に形成された係合部(59)と、
    前記係合部(59)に当接可能に対面されるように前記支持筒(6)の外周部に形成された係止部(60)と、を備え、
    前記別の駆動手段(56)が前記進退部材(50)を前記支持筒(6)から離間させるようにリリース駆動させたときに、前記係合部(59)が前記係止部(60)から離間されることにより、前記クランプロッド(22)と前記支持筒(6)とが前記ハウジング(1)に対して半径方向に移動可能となっており、
    前記別の駆動手段(56)が前記進退部材(50)を前記支持筒(6)に向けてロック駆動させたときに、前記係合部(59)が前記係止部(60)に係合されることにより、前記進退部材(50)が前記支持筒(6)を介して前記クランプロッド(22)を前記ハウジング(1)に対して半径方向の所定位置に位置決めする、
    ことを特徴とする位置決め機構付きクランプ装置。
JP2016136986A 2016-07-11 2016-07-11 位置決め機構付きクランプ装置 Active JP6749041B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016136986A JP6749041B2 (ja) 2016-07-11 2016-07-11 位置決め機構付きクランプ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016136986A JP6749041B2 (ja) 2016-07-11 2016-07-11 位置決め機構付きクランプ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018008324A true JP2018008324A (ja) 2018-01-18
JP6749041B2 JP6749041B2 (ja) 2020-09-02

Family

ID=60993621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016136986A Active JP6749041B2 (ja) 2016-07-11 2016-07-11 位置決め機構付きクランプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6749041B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108381225A (zh) * 2018-04-18 2018-08-10 沈阳机床(东莞)智能装备有限公司 一种专用夹具中的三轴定位结构及专用夹具
CN108581524A (zh) * 2018-06-13 2018-09-28 柳州市钜诚科技有限公司 一种便于更换的数控加工夹具
CN109108190A (zh) * 2018-10-23 2019-01-01 沙洲职业工学院 一种钢筋定长自动化冲切设备
WO2020121960A1 (ja) * 2018-12-10 2020-06-18 株式会社コスメック クランプ装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108381225A (zh) * 2018-04-18 2018-08-10 沈阳机床(东莞)智能装备有限公司 一种专用夹具中的三轴定位结构及专用夹具
CN108381225B (zh) * 2018-04-18 2024-04-09 重庆天得力工业有限公司 一种专用夹具中的三轴定位结构及专用夹具
CN108581524A (zh) * 2018-06-13 2018-09-28 柳州市钜诚科技有限公司 一种便于更换的数控加工夹具
CN109108190A (zh) * 2018-10-23 2019-01-01 沙洲职业工学院 一种钢筋定长自动化冲切设备
CN109108190B (zh) * 2018-10-23 2020-06-09 沙洲职业工学院 一种钢筋定长自动化冲切设备
WO2020121960A1 (ja) * 2018-12-10 2020-06-18 株式会社コスメック クランプ装置
TWI721695B (zh) * 2018-12-10 2021-03-11 日商克斯美庫股份有限公司 夾持裝置
KR20210092822A (ko) * 2018-12-10 2021-07-26 가부시키가이샤 코스멕 클램프 장치
KR102566000B1 (ko) * 2018-12-10 2023-08-10 가부시키가이샤 코스멕 클램프 장치
US11772239B2 (en) 2018-12-10 2023-10-03 Kosmek Ltd Clamping apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP6749041B2 (ja) 2020-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5307411B2 (ja) 締付け装置
US7021615B2 (en) Clamp device
JP4260488B2 (ja) 調心駆動機構およびその機構を備えた位置決め装置
JP2018008324A (ja) 位置決め機構付きクランプ装置
JP6283219B2 (ja) クランプ装置
WO2003076110A1 (fr) Dispositif de serrage
JP6417127B2 (ja) クランプ装置
WO2017150464A1 (ja) リフト機能付きクランプ装置
JP5892897B2 (ja) クランプ装置
JP2017154246A5 (ja)
WO2004060606A1 (ja) 位置決め装置
KR20200020675A (ko) 파지 장치
JP2017144546A (ja) 仮ロック機能付きクランプ装置
JP5227335B2 (ja) クランプ装置
CN107073663B (zh) 夹紧装置
TW202027903A (zh) 夾持裝置
JP6725919B2 (ja) クランプ装置
JP7236721B2 (ja) 固定装置、および当該固定装置を備えた固定システム
JP6683472B2 (ja) クランプ装置
JP2005224929A (ja) 心合わせ装置およびその装置を備えた位置決めシステム
JP5408984B2 (ja) クランプ装置
JP2018118347A (ja) クランプ装置
JP2023164116A (ja) ロック装置
JPH11245130A (ja) クランプ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200807

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6749041

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250