JP2018007924A - 光断層撮像装置、光断層撮像装置の作動方法、及びプログラム - Google Patents

光断層撮像装置、光断層撮像装置の作動方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 断層画像において診断に影響を及ぼすような被検体像の近傍にゴーストが表示される場合であっても、適正な診断を行うことを可能にする光断層撮像装置を提供する。
【解決手段】 光源から射出された光より分割された測定光が照射された被検体からの戻り光と、射出された光より分割された参照光とを合波して得た干渉光より得られる断層情報に基づいて被検体像を含む断層画像を生成する画像生成手段と、被検体と、測定光を被検体に導く測定光学系との距離が所定の距離になるように、測定光学系を駆動する駆動手段と、を有する光断層撮像装置に、測定光が測定光学系を構成する光学素子で反射した反射光と参照光との干渉により生じるゴーストが被検体像に近接して或いは重なって出現する場合に、駆動手段が所定の距離から測定光学系を駆動することを検査者に報知する報知手段を配する。
【選択図】 図10

Description

本発明は、光干渉断層法を用いた光断層撮像装置、該光断層撮像装置の作動方法、及び該作動方法を実行させるプログラムに関する。
生体等の測定対象の断層像を非破壊、非侵襲で取得する方法として、光干渉断層撮像法(Optical Coherence Tomography、以下OCTと称する。)が実用化されている。OCTは、被検眼の眼底における網膜の断層画像が非侵襲で取得できることから、特に網膜の眼科診断等において広く利用されている。
OCTでは、測定光を照射した測定対象からの戻り光と参照鏡から反射した参照光とを合波して干渉させ、該合波光の強度の時間依存性又は波数依存性を解析することにより断層画像を得ている。ここで、測定光の光路には種々の光学部材が配置されている。測定光はこれら光学部材により反射され、この光学部材からの戻り光と参照光とが特定の条件を満たす場合には、断層画像中に所謂ゴーストと称される像を生じさせ得る。特許文献1では、測定光の光路に配置される対物レンズからの反射光によるゴーストを回避する方法を開示している。具体的には、アライメント時において、取得した断層画像を利用して撮像条件を調整する場合に、該対物レンズの中央領域を避けて測定光の走査を実施する方法が示されている。
近年、OCTの高感度化及び、撮像範囲の拡大、高速化の要請により、上述したゴーストへのさらなる対策が必要となってきている。しかし、特許文献1に開示する方法の場合、測定光の走査領域に制限が課されるため、撮像範囲が大きくなった場合にこの方法を用いることが困難となることも想定される。
ここで、上述したOCTを実行するために、合波光を得るOCT光学系と検出した合波光から断層画像を生成する制御系とを有する装置(OCT装置)が構築される。その際、例えば撮像速度の高速化を図って波長可変光源を利用した場合、該波長可変光源を用いることに起因するノイズ等に対応することが必要となる。このようなOCT装置では、例えば光源からの射出光の波長を高速で変化させるため、光の射出のタイミングと、合波光検出の開始の指令に用いるトリガ信号とのずれに起因するノイズが発生する。特許文献2では、断層画像生成の際に用いる位相情報を用いた演算処理を行うことによって、このノイズに対処している。
特開2014−226173号公報 特開2013−156229号公報
このとき、上述したゴーストは、光学部材で反射することによって起因するノイズであり、上述した信号のタイミングのずれに起因するノイズとは異なるため、特許文献2に開示するような演算処理をそのまま適用しただけでは除去されない可能性がある。また、このようなゴーストは、光の射出のタイミングと、干渉信号の検出開始の指令に用いるトリガ信号とのずれに起因するノイズとは異なることから、演算処理によって除去できたとしても、CPUの計算負荷等が大きくなることが想定される。
更に、例えば網膜層の像のごく近傍に、或いは網膜層の像と重なるようにゴーストが出現しているにもかかわらず検査者がこれに気付かない場合、網膜の診断が正しく行われない可能性が有る。また、気づいた場合であっても、ゴーストの存在のために明確な網膜層の像が得られず、的確な診断を行うことが難しくなる可能性もある。上述した特許文献1或いは2に開示される発明においては、ゴースト或いはノイズの発生自体を避けることを目的としており、断層画像上に実際にゴーストが出現した場合の対処については何ら示唆していない。
以上の状況に鑑み、本発明の目的の一つは、断層画像において診断に影響を及ぼすような被検体像の近傍にゴーストが表示される場合であっても、適正な診断を行うことを可能にすることである。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様に係る光断層撮像装置は、
光源から射出された光より分割された測定光が照射された被検体からの戻り光と、前記射出された光より分割された参照光とを合波して得た干渉光より得られる断層情報に基づいて被検体像を含む断層画像を生成する画像生成手段と、
前記被検体と、前記測定光を前記被検体に導く測定光学系との距離が所定の距離になるように、前記測定光学系を駆動する駆動手段と、
前記測定光が前記測定光学系を構成する光学素子で反射した反射光と前記参照光との干渉により生じるゴーストが前記被検体像に近接して或いは重なって出現する場合に、前記駆動手段が前記所定の距離から前記測定光学系を駆動することを検査者に報知する報知手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、断層画像において診断に影響を及ぼすような被検体像の近傍にゴーストが表示される場合であっても、適正な診断を行うことを可能にする。
本発明の一実施形態に係る光断層撮像装置の概略構成を示す図である。 図1に示す光断層撮像装置において、Xスキャナにより被検眼に対して測定光をX方向に走査する様子を示す図である。 本発明の一実施形態に係る光断層撮像装置において、モニタに表示された前眼画像、眼底二次元画像、及びBスキャン画像の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る光断層撮像装置において、被検眼上での撮像範囲の様子を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る眼軸長(光路長調整手段の位置)とリバイバルゴーストの発生位置との関係を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る光路長調整手段の移動に対する断層画像と実像のリバイバルゴーストの移動を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る光路長調整手段の移動に対する断層画像と鏡像のリバイバルゴーストの移動を説明する図である。 本発明の一実施形態において、被検体像の生成配置を検出する手順と光路長調整手段による被検体像の生成配置の自動調整とを説明する図である。 本発明の一実施形態において、光断層撮像装置の被検眼に対するXYZ方向のアライメントを説明する図である。 本発明の一実施形態において、制御部が被検体像の表示位置を調整する処理についてのフローチャートを説明する図である。 検査者に対して作動距離の変更を報知する本発明の一実施形態を説明する図である。 検査者に対して作動距離の変更を報知する本発明の他の実施形態を説明する図である。
以下、本発明を実施するための例示的な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施形態で説明する寸法、形状、構成要素の相対的な位置、等は任意であり、本発明が適用される装置の構成又は様々な条件に応じて変更できる。また、図面において、同一であるか又は機能的に類似している要素を示すために図面間では同じ参照符号を用いる。また、以下の実施形態は特許請求の範囲に関わる本発明を限定するものではなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
なお、近年、高画角・高深達で干渉断層画像が取得できる方法として、波長可変光源を使用した波長掃引光(Swept Source)−OCT(以下SS−OCTと称する。)が利用されてきている。ここで、OCTでは、測定光と参照光の光路長が等しくなる時の干渉を利用して画像を得ることが基本である。OCTにおける測定光の光路には各種光学部材が配置されており、測定光はこれら光学部材によっても反射される。該反射光の光路長と参照光の光路長が特定の条件を満たす場合には上述したゴースト等の画像を結ぶことも起こり得る。
SS−OCTにおいて光源として利用される波長可変光源では、光源内部又は外部にミラーやフィルタを組み合わせた共振器を配置し、該共振器により光を共振させた後に射出させることが一般的である。このため、SS−OCT装置特有の現象として、合波する光の光路長差が共振器における光の増幅用の光路の長さの整数倍となる場合、即ちコヒーレンスゲートから当該整数倍の距離に反射面があると、そこで干渉が発生する。このコヒーレンスゲートからの距離が共振器長(光増幅用のレーザ光の往復の経路長)の整数倍となった際に発生する干渉を、コヒーレンスリバイバルと呼ぶ。
該コヒーレンスリバイバルに起因するゴーストは一般的なゴーストと比して輝度が大きい。従って、例えば光路中の空気と光学素子との界面による反射光等と参照光とで発生した干渉がこのようなゴーストとして画像上に発生すると、上述したノイズと同様に、断層画像の画質を著しく低下させることになる。また、画質が低下しなくとも、該ゴーストが網膜等の検査対象部位の画像と重なると、適切な診断を行う上での障害となり得る。SS−OCT装置では、上述のコヒーレンスリバイバル現象が存在するため、この干渉条件を満たす複数の干渉距離にこのゴーストが発生することになる。このようなノイズは一般にコヒーレンスリバイバルゴーストと呼ばれている。本実施形態では、ゴーストとして特にこのコヒーレンスリバイバルゴーストに着目した場合を例として、その対処法を詳述する。
(装置構成)
本発明の一実施形態に係る光断層撮像装置(OCT装置)の構成について、図1を用いて説明する。該OCT装置は、上述したOCT光学系としての光学ヘッド900と、制御系としての制御部187とを備えている。上述したように、OCT装置では、測定光が照射された被検体からの戻り光と、該測定光に対応する参照光とを合波した干渉光に基づいて、該被検体の断層画像を取得する。以下の実施形態では、人間の眼である被検眼100を被検体とするOCT装置について述べる。
まず、OCT装置における光学ヘッド900の内部構成について説明する。光学ヘッド900は、被検眼100の前眼画像、被検眼100の眼底の二次元画像、及び該眼底の断層画像を撮像するための測定光学系により構成されている。また、該光学ヘッド900は、制御部187に制御される光学ヘッド駆動手段300によって制御され、該光学ヘッド900を被検眼100に対してXYZ方向に動かすことが可能である。後述するように、これら光学ヘッド駆動手段300によって、被検眼100に対しての光学ヘッド900のアライメント動作が行われる。なお、該OCT装置において、光学ヘッド900と制御部187とは同一筐体に包含される態様でもよく、各々別個の装置として確立されていてもよい。
光学ヘッド900では、被検眼100に対向するように対物レンズ101−1が配置されている。また、被検眼100に対して対物レンズ101−1の後方に位置するOCT測定光路に至る光軸上には、光路分岐部材として、第一ダイクロイックミラー102及び第二ダイクロイックミラー103が配置される。これら光路分岐部材によって、被検眼100からの光路は、OCT光学系の測定光路OP1と、眼底観察光路及び固視灯光路からなる光路OP2と、前眼部観察光路OP3とに、波長帯域ごとに分離される。
(測定光路OP1:OCT光学系の測定光路)
測定光路OP1は、OCT光学系を形成しており、被検眼100の眼底の断層画像を撮像するために使用される。より具体的には、断層画像を形成するための干渉信号を取得するために使用される。測定光路OP1は、第一ダイクロイックミラー102の反射方向及び第二ダイクロイックミラー103の透過方向に配置される。該測定光路OP1には、第二ダイクロイックミラー103より順に、レンズ101−3、ミラー121、OCT光走査部(122)、合焦レンズ123、及びコリメータレンズであるレンズ124が配置されている。
OCT光走査部(122)は、Xスキャナ122−1及びYスキャナ122−2により構成される。なお、当該OCT光走査部(122)は、本実施形態において被検体上で二次元に測定光を走査する走査手段を構成する。Xスキャナ122−1及びYスキャナ122−2は、被検眼100の眼底上で、各々第一の方向の一例であるX方向(主走査方向)、及び該第一の方向と交差する第二の方向の一例であるY方向(副走査方向)へ測定光を走査する。なお、図1においてXスキャナ122−1と、Yスキャナ122−2との間の光路は紙面に平行な方向に配置されているが、実際は紙面垂直方向に配置されている。OCT光走査部(122)より光源側の構成に関しては後述する。
(光路OP2:眼底観察用の光学系)
光路OP2は、第二ダイクロイックミラー103の反射方向に配置され、該第二ダイクロイックミラー103によってOCT光学系の測定光に対して波長分離された眼底観察用の光学系の光路である。該光路OP2には、第二ダイクロイックミラー103より順に、レンズ101−2、観察光走査部(117)、合焦レンズ111、レンズ112、及びプリズム118が配置される。ここで、合焦レンズ111は、不図示の固視灯及び眼底観察用光の合焦調整のためのモータ等の駆動手段191によって、双方向矢印で示される光軸方向に駆動される。プリズム118は、光源115からの眼底観察用の照明光を透過し、眼底からの反射光を後述するシングルディテクター116の方向に反射する。
眼底観察用の光源115(SLOの光源)は、例えば780nmの波長の光を生成する。眼底観察用の光源115から照射された観察光を被検眼100の眼底上で走査するための観察光走査部(117)は、Xスキャナ117−1及びYスキャナ117−2を有している。レンズ101−2は、Xスキャナ117−1及びYスキャナ117−2の光軸上の中間位置付近を焦点位置とするように配置されている。Xスキャナ117−1は、X方向を高速スキャンするためにポリゴンミラーによって構成されているが、共振型のミラーで構成されていてもよい。シングルディテクター116は、APD(アバランシェフォトダイオード)により構成され、眼底から散乱・反射され戻ってきた光を検出する。プリズム118は、穴あきミラーや中空のミラーが蒸着されたプリズムであり、前述したように眼底観察用の光源115より射出される観察光と、眼底からの戻り光とを分離する。
また、光路OP2上にダイクロイックミラーを更に配置し、光路分離された一方の光路に、不図示の固視灯の光源としてLED等を更に設けても良い。このとき、固視灯の光源を観察光走査部(117)よりもSLOの光源側に配置する。これにより、観察光走査部(117)を固視用の走査手段として共用することで、走査型の固視灯を構成することができる。このとき、例えば制御部187が、固視灯の光源からの光が被検者に対して所望の位置関係となる際に固視灯の光源を点灯するように制御すれば被検者に固視を促すことができる。なお、固視灯の光源の点灯と消灯とは、この光路上に更にシャッターを配置し、この開閉によって代用しても良い。
なお、本実施形態では、眼底観察のための構成として、上述したスポット状の測定光を二次元走査して眼底の二次元画像を取得する点走査型のSLOを用いている。しかしSLOの構成はこれに限定されず、シリンドリカルレンズ等を用いてライン状のビームを一方向に走査するライン走査型のSLO(ラインSLO)を用いることとしても良い。また、光路OP2に配置する構成として、例示した観察光走査部(117)からなる光走査系の撮像装置を用いる代わりに、二次元の赤外線CCDセンサを用いてもよい。具体的には、Xスキャナ117−1及びYスキャナ117−2を無くしシングルディテクター116に換えて、眼底観察用のCCDを配置し、被検眼100の眼底の二次元像を取得するように構成されても良い。このとき、二次元CCDセンサは、不図示の眼底観察用照明光の波長、具体的には780nm付近に感度を持つことが好ましい。
また、光路OP2に配置されるとしている不図示の固視灯は、液晶等の固視用のディスプレイにより可視光を生成し、固視用のディスプレイ側で点灯位置を変更することで検査者が所望の位置に被検者の固視を促すように構成されても良い。このとき、固視用のディスプレイは、観察光走査部(117)よりも第二ダイクロイックミラー103側に配置される。なお、前述した駆動手段191、観察光走査部(117)及びシングルディテクター116は、OCT装置の制御を行う制御部187により各々制御される。
(前眼部観察光路OP3:前眼部観察用の光学系)
第一ダイクロイックミラー102の透過方向に位置する前眼部観察光路OP3には、中央部にプリズムが配置されたフィールドレンズ143、レンズ141、及び前眼部観察用の赤外線CCD142が配置される。赤外線CCD142は、不図示の前眼部観察用の照明光の波長、具体的には860nm付近に感度を持つ。該赤外線CCD142は制御部187に接続され、該赤外線CCD142の出力は該制御部187に送られる。制御部187は赤外線CCD142で撮像された画像を解析して、光学ヘッド900と被検眼100とのアライメントのずれ量を算出する。
アライメントの状態について、モニタ200に表示された前眼画像210を示す図9を用いて以下に説明する。図9(a)は、光学ヘッド900と被検眼100とのアライメントが完了した状態での前眼画像210(アライメント指標)を示している。アライメントがX方向にずれている場合のモニタ表示を図9(b)に、Y方向にずれている場合と図9(c)に、Z方向にずれている場合を図9(d)にそれぞれ示す。Z方向にずれている場合には、フィールドレンズ143の中心部のプリズムで前眼部からの反射光束が分割されるため、前眼画像210は図9(d)に示すように上下がずれて表示される。従って、制御部187は、取得された前眼画像210を解析することによってXYZのずれ量を検出できるため、ずれ量分、光学ヘッド駆動手段300を駆動してアライメントを行うことができる。
(眼底と光学的に共役な位置:合焦調整)
測定光路OP1において、OCT光走査部(122)であるXスキャナ122−1及びYスキャナ122−2より光源側の構成として、合焦レンズ123、レンズ124、及びOCT光学系で測定光源となる後述するファイバー端126が配置される。該測定光源は、測定光を測定光路OP1に入射させる。光学ヘッド900では、OCT光走査部(122)と被検眼100の前眼部とが光学的に共役の関係である場合に、合焦レンズ123による合焦調整を行うことにより、ファイバー端126と被検眼100の眼底とが光学的に共役な関係になるように設計されている。
合焦レンズ123及びレンズ124のうち、合焦レンズ123は合焦調整をするためにモータ等の駆動手段192によって双方向矢印で示される光軸方向に駆動される。合焦調整は、測定光源としてのファイバー端126から出射する光が眼底上に結像するように調整されることによって行われる。合焦手段の一例である合焦レンズ123は、ファイバー端126と、測定光のOCT光走査部(122)であるXスキャナ122−1及びYスキャナ122−2との間に配置されている。これにより、より大きなレンズ101−3や、ファイバー端126と接続されている光ファイバー125−2を動かす必要がなくなる。なお、駆動手段192及びOCT光走査部(122)は制御部187に接続されており、該制御部187によって駆動制御が行われる。
この合焦調整によって、被検眼100の眼底にファイバー端126から射出される光源像を結像させることができる。また、被検眼100の眼底からの戻り光を、ファイバー端126を通じて光ファイバー125−2へ効率良く戻すことができる。
(OCT光学系の構成)
次に、図1における光源130から出射された光の光路、及び参照光学系等からなる干渉系等の構成について説明する。本実施形態では、光源内部又は外部にミラーやフィルタを組み合わせた共振器により光を共振させる高速波長掃引光源を光源130として用いている。該光源130、一対のミラー152−1及び152−2、光カプラー125、光カプラー127、光ファイバー125−1〜4及び127−1〜3、及びコリメータレンズ151及び154、によって干渉光学系が構成されている。光ファイバー125−1〜4及び127−1〜3は、各々光カプラー125及び127に接続されて一体化しているシングルモードの光ファイバーである。更に、光ファイバー125−4は、光カプラー127にも接続されている。
光源130から出射された光は、光ファイバー125−1を通じて光カプラー125に導かれる。光カプラー125は、分割手段として、導かれた光を光ファイバー125−2側へ出射される測定光と、光ファイバー125−3側に出射される参照光とに分割する。測定光は、前述のOCT光学系の測定光路OP1を通じ、被検体である被検眼100の眼底に照射される。眼底に照射された測定光は、網膜による反射や散乱により戻り光として同じ光路を逆に戻り、ファイバー端126に入射する。該ファイバー端126に入射した戻り光は、光カプラー125及び光ファイバー125−4を介して、光カプラー127に到達する。
一方、参照光は、光ファイバー125−3及びコリメータレンズ151を介して、参照光路に空間光として射出される。該参照光は、一対のミラー152−1及び152−2に到達し反射される。次に、これらミラーに反射された参照光は、コリメータレンズ154で集光され、光ファイバー127−1の端面に入射して光カプラー127に到達する。ここで、コリメータレンズ151の焦点位置と光ファイバー125−3の端面が一致し、コリメータレンズ154の焦点位置と光ファイバー127−1の端面が一致している。また、本実施形態では、この位置関係を維持するように、ミラー152−1とミラー152−2とが一体となって光路長調整手段153を構成している。該光路長調整手段153は、これを支持するモータ等からなる駆動手段193により、図中矢印で示す光軸方向に移動するようになっている。駆動手段193の動作は制御部187によって行われる。
なお、コリメータレンズ151とコリメータレンズ154との間の光路において、参照光及びミラー152−1及び152−2からの反射光は平行光である。このため、光路長調整手段153により参照光の光路長が変わったとしても、光ファイバー125−3と光ファイバー127−1の端面においての物体と像との良好な結像関係は変化しない。従って、参照光の光路長を変更しても、光ファイバーと参照ミラーとの結像関係を維持した参照光学系を提供でき、被検体の断層画像の取得において利得を向上させることができる。
上述した測定光は戻り光として光ファイバー125−4に到達し、参照光路を経た参照光は光ファイバー127−1に到達する。従って、図1の光カプラー127によってこれら光は合波されて干渉光となる。ここで、該干渉光において、測定光の光路長と参照光の光路長とがほぼ同一となったときに干渉を生じる。前述したように、光路長調整手段153は駆動手段193によって移動可能であり、被検眼100によって変わる測定光の光路長に参照光の光路長を合わせることが可能である。光カプラー127で合波され、光路長を合せて得られた干渉光は、光ファイバー127−2及び127−3を経由して、合波された光を検出する差動検出器184へ導かれる。
差動検出器184は、干渉光に基づいた電気信号である干渉信号を生成する。差動検出器184から出力された干渉信号は画像生成手段186に送られる。画像生成手段186において一般的な再構成処理を行う事で、測定光が走査された被検眼の断層画像を出力する。なお、本発明は以上に述べたマッハツェンダタイプの干渉計の態様に限定されず、該干渉計としてマイケルソン干渉計等、公知の種々の干渉計を用いることが可能である。
(断層画像の撮像方法)
本実施形態において例示するOCT装置は、制御部187によりXスキャナ122−1、Yスキャナ122−2を制御する。これにより、被検眼100の眼底における所望部位での測定光の走査を実施し、当該所望部位の断層画像を撮像することができる。図2は、被検眼100に測定光201を照射し、眼底202に対してX方向に測定光を走査している様子を示している。眼底202におけるX方向の撮像範囲で測定光を走査し、その戻り光より所定の撮像本数の情報を差動検出器184により取得する。
差動検出器184より出力された干渉信号を受けた画像生成手段186は、眼底上のX方向のある位置で干渉信号より得られる輝度分布をFFT(高速フーリエ変換)する。該FFTにより得られた線状の輝度分布をモニタに示すために濃度あるいはカラー情報に変換する。即ち、画像生成手段186は、干渉光に基づいて被検眼の断層画像を生成する。この濃度変換等されて得られた眼底における任意の位置の深さ方向における一次元画像をAスキャン画像と呼ぶ。また、この複数のAスキャン画像をX方向に並べて得られる被検眼眼底に垂直な面における二次元の画像をBスキャン画像と呼ぶ。一つのBスキャン画像を構築するための複数のAスキャン画像を撮像した後、X方向に垂直なY方向に測定光の走査位置を移動させて再びX方向の測定光の走査を行うことにより、複数のBスキャン画像を得ることができる。複数のBスキャン画像、あるいは複数のBスキャン画像から構築した三次元断層画像をモニタに表示することで、検査者が断層画像を被検眼100の診断に用いることができる。
図3は、モニタ200に表示された前眼画像210、眼底二次元画像211、及び断層画像であるBスキャン画像212の表示例である。前眼画像210は、赤外線CCD142の出力から処理されて表示された画像であって、後述するように光学ヘッド900と被検眼100とのアライメント状態を知るためのアライメント指標として用いられる。眼底二次元画像211は、シングルディテクター116の出力から処理され表示された画像である。そしてBスキャン画像212は、差動検出器184の出力から前述の処理がなされて構成された画像である。なお、眼底二次元画像211の略中央に示される点線は、Bスキャン画像212を取得したBスキャンラインを示している。
(光路長調整手段の動作)
次に、光路長調整手段153の動作の詳細について説明する。
例えば光路長調整手段153により調整された参照光の光路長が所望値よりも長い場合の好適な撮像範囲を図4(a)に示す。図4(a)に示す例では、参照光の光路長に対応して測定光が合焦し得る撮像範囲(撮像画角W、撮像深度D)は、被検眼100の眼底より前眼部に対して反対側に離れた位置になってしまっている。この場合、被検眼100の網膜に関する断層画像は観察できない。
このような場合では、所望の撮像範囲に合焦している場合の測定光の光路長と参照光の光路長とが略同じになるように、参照光の光路長を調整することを要する。制御部187は眼内での光路長差L1を短くするように、駆動手段193を駆動させる。具体的には、眼内の光路長差L1に相当する光学距離だけ、参照光路長を短くするように、光路長調整手段153をコリメータレンズ151の方向に移動させる。移動させた結果の参照光路長に対応する測定光の撮像範囲を図4(b)に示す。このとき取得された断層像は、図3に示したBスキャン画像212になる。Bスキャン画像212は、被検眼100における撮影画角(横幅)W、撮影深度(縦幅)Dの大きさの断層画像となる。なお、以降の説明において、図3のBスキャン画像212を断層画像と称し、同画像内に表示される実際の網膜の部分を示す画像を被検体像213と称する。
以上に述べた構成において、画像生成手段186は、被検眼100からの戻り光と該戻り光に対応する参照光とを合波して得た干渉光に基づいて該被検眼100の断層情報を生成する情報生成手段に対応する。該戻り光は、波長掃引光源である光源130から射出された光より分割された測定光が照射された被検体からの反射・散乱光となる。また、参照光は、該測定光に対応する光源光より分割された光となる。また、該画像生成手段186は、断層情報に基づいて後述する被検体像を含む断層画像を生成する画像生成手段を含む。また、光学ヘッド900若しくは該光学ヘッド900に含まれるOCT光学系は、測定光を被検体に導く測定光学系に対応する。この場合、光学ヘッド駆動手段300は、該測定光学系を駆動して、被検体と測定光学系との作動距離を所定の作動距離とし、更に該作動距離を変更する光学系駆動手段或いは駆動手段に対応する。また、光路長調整手段153は、参照光の光路長を所定の光路長に調整し、更に該光路長を変更する調整手段に対応する。なお、所定の作動距離とは、図9に示す画像に基づいて、被検眼100と光学ヘッド900とのアライメントが行われた状態でのこれらの間の距離にあたる。従って、後述する実施形態においては、被検眼100と光学ヘッド900における対物レンズ101−1の表面との距離が作動距離に対応し、当該距離を所定の距離とするとここで述べた所定の作動距離が得られる。なお、例えば、撮影画角を変更するために対物レンズ101−1と被検眼100との間にアダプターレンズを配置した場合、該アダプターレンズは測定光学系に含まれる。従って、作動距離は、被検眼100とアダプターレンズの表面との距離となる。また所定の光路長、又は光路長差は、断層画像において被検体像が所定の中央位置に配置される際の光路長或いは光路長差にあたる。
(光源とリバイバルゴーストの関係)
光源130について説明する。光源130には、波長変化させる事が可能な波長掃引型(Swept Source)光源を用いている。光源130から射出される光の中心波長は1050nm、掃引幅は約100nmで掃引しながら光を射出する。ここで、中心波長は、被検眼を測定することを鑑みると近赤外光が適している。また、波長バンド幅は、得られる断層画像の光軸方向の分解能に影響するため重要なパラメータである。光源130では、光源内部又は外部にミラーやフィルタを組み合わせた共振器を設け、該共振器において複数の波長においてレーザ発振を生じさせている。共振波長を変えつつレーザ発振により得られた光を射出させることで射出光の波長の掃引が行われる。
OCTで得る画像は、本実施形態の場合では被検眼100の眼底からの反射光を戻り光とし、これと参照光との干渉より得ている。しかし、光源130から射出された測定光は、被検眼100眼底からのみならず、眼底に至るまでの測定光路OP1上に配置される、例えば対物レンズ101−1等の各種レンズ、光ファイバー125−2端面等の各光学素子によっても反射される。上述したように、波長掃引光源では、レーザ発振のために光を共振させる共振器を有している。このため、該光学素子からの反射光と参照光との光路長差が共振器長の整数倍となる条件を満たす場合には、該反射光と参照光とが干渉することで、上述したコヒーレンスリバイバルゴーストが生成されて断層画像に写り込む。なお、共振器長とは、レーザ発振のためにレーザ光を往復させる一対の鏡面間における光経路の長さをいう。即ち、光学部材が測定光を反射する反射面のコヒーレンスゲートからの距離が波長掃引光源における共振器長の整数倍となる時に、該反射光と参照光との干渉によりコヒーレンスリバイバルゴーストが発生する。
従って、好適な断層画像を得るためには、測定光路OP1上の各種光学部材に対して上述した条件を留意する必要がある。しかし実際には、現在得られている知見によれば、被検眼100の最も近傍に配置される対物レンズ101−1により生じるコヒーレンスリバイバルゴーストが断層画像内に写り込む可能性が最も高い。従って、以降では、被検眼100の眼底像付近に生じる対物レンズ101−1の後面によって発生するリバイバルゴースト(以下、対物レンズ後面リバイバルゴーストと称する。)を例にとって説明する。なお、該対物レンズ101−1の後面とは、対物レンズ101−1における被検眼100の反対側の面のことを言う。
差動検出器184によって得られた干渉信号をFFTすると、断層画像は深度0位置(図3におけるBスキャン画像212の上辺)から線対称に2つの像が出現する。通常、モニタ200には一方の断層画像しか表示してないが、実際には深度0位置の反対側にミラーイメージ(鏡像)と呼ばれる画像が存在している。従って、深さ方向の撮像範囲において、例えば網膜層等の被検体画像が深度0位置を−側(図3におけるBスキャン画像212の上辺より上)にはみ出すと、このミラーイメージも反転してモニタ200に出現してしまう。この現象は、リバイバルゴーストについても同様に生じる。
図5に、眼軸長と対物レンズ後面リバイバルゴーストが現れる深度との関係を示す。これら関係は、被検眼100と光学ヘッド900(より詳細には対物レンズ101−1の前面)との距離である作動距離が、撮影範囲において上述する被検体像が中央所定位置に生成されるようにした条件で得られる関係を示している。同図において、横軸は眼軸長(diopterでも可)の標準値からの差であり、縦軸は該リバイバルゴーストが現れる深度(mm)を示している。断層画像を取得する深度(図3のD方向の深さ)は、光路長調整手段153により参照光路長を変更することで、調整できる。同図において、縦軸における深度0mm〜−5mmの範囲が、光路長調整手段153による調整可能な撮像範囲に対応する。実像及び鏡像の出現位置を示した図中のポイントは、光路長調整手段153が基準位置(被検体像が断層画像或いは撮影範囲内の所定位置に位置する場合の配置)にある時に現れる対物レンズ後面リバイバルゴーストの発生位置を示している。
対物レンズ後面リバイバルゴーストの断層画像(Bスキャン画像212)における発生位置は、同図に示すように、光路長調整手段153が基準位置にある場合には、被検眼100の眼軸長に応じて定まっている。即ち、対物レンズ後面リバイバルゴーストの断層画像中の発生位置は、光路長調整手段153の位置(被検眼100の眼軸長に対応する)に対して一義的に決まる。従って、眼軸長が得られている場合には、画像上に現れた該対物レンズ後面リバイバルゴーストは、光路長調整手段153の位置によって実像であるか鏡像であるかを判断することができる。また、光路長調整手段153により参照光の光路長を変えることによって、実像及び鏡像のリバイバルゴーストの現れる位置を動かすことも可能といえる。更に、図5に示す関係に基づいた、参照光路長(光路長差)と対物レンズ後面リバイバルゴーストの発生位置との関係を示すテーブルを参照して、該対物レンズ後面リバイバルゴーストの発生位置(出現位置)を特定することもできる。
また、断層画像における被検体像の表示位置或いは対物レンズ後面リバイバルゴーストの出現位置は、上述したように測定光の光路長を一定とした場合の参照光の光路長の変更によって移動される。先にも述べたように、OCTでは、測定光と参照光の光路長が等しくなる時の干渉を利用して画像を得ることが基本であるが、該光路長の差が所定の値内であれば、被検体像は生成されかつ表示画面内の所定の範囲内に表示される。このことは、これら表示位置或いは出現位置が、測定光と参照光との光路長差の変更によっても、同様に移動可能であることを示している。即ち、本発明における対物レンズ後面リバイバルゴーストの出現位置の移動は、光路長調整手段153の動作のみならず測定光の光路長を変えることによっても実施可能である。以上より、本実施形態における調整手段は、光路長調整手段153の態様に限定されず、測定光の光路長と参照光の光路長との差を所定の光路長差とする態様とすることも可能である。
(被検体像とリバイバルゴーストの関係)
図6(a)に、Bスキャン画像212に、取得した網膜の断層像である被検体像と共に実像の対物レンズ後面リバイバルゴーストG1が現れた例を示す。なお、以降の説明において、モニタ200においてBスキャン画像212として表示される表示画面中の全域の画像に対応するBスキャン画像212を断層画像と定義する。また、上述したように、取得しようとする網膜自体の断層像を被検体像と称し、対物レンズ後面リバイバルゴーストはそのままリバイバルゴーストと称する。
同図において、RzaはBスキャン画像212の表示画面上辺から被検体像213における網膜色素上皮(RPE)までの距離を示し、Gzaは同じく表示画面上辺(撮像範囲上限)から実像のリバイバルゴーストG1までの距離を示す。Bスキャン画像212が得られた状態から、光路長調整手段153によって参照光の光路長を長くする(コリメータレンズ151からミラーが離れる方向に動かす)。当該操作により、図6(b)のBスキャン画像212に示すように被検体像213と実像のリバイバルゴーストG1とは同じ方向に−Δだけ表示画面中上方に動く。
また、図6(a)の画像が得られた状態から光学ヘッド駆動手段300によって光学ヘッド900を被検眼100に近づけた(作動距離を短くした)場合に得られるBスキャン画像212を、図6(c)に示す。この場合、図6(c)に示すようにBスキャン画像212に表示される実像のリバイバルゴーストG1の位置は変わらず、被検体像213のみが−Δだけ表示画面中上方に動く。
次に、図7(a)に、Bスキャン画像212に、取得した断層画像において鏡像のリバイバルゴーストG2が現れた例を示す。Bスキャン画像212が得られた状態から、光路長調整手段153によって参照光の光路長を長くする(コリメータレンズ151からミラーが離れる方向に動かす)。当該操作により、図7(b)に示すように被検体像213と鏡像のリバイバルゴーストG2とは互いに上下反対の方向に動く。なお、各々の像の移動量は、図6(b)に示した実像の場合に対して鏡像のリバイバルゴーストG2の移動の方向が異なるだけで、共にΔとなる。
また、図7(a)に示すBスキャン画像212が得られた状態から光学ヘッド駆動手段300によって光学ヘッド900を被検眼100に近づけた(作動距離を短くした)場合に得られるBスキャン画像212を、図7(c)に示す。この場合、図6(c)に示した実像のリバイバルゴーストG1のときと同様に、図7(c)に示すようにBスキャン画像212に表示される鏡像のリバイバルゴーストG2の位置は変わらず、被検体像213のみが−Δだけ表示画面中上方に動く。
以上より、リバイバルゴーストの実像或いは鏡像の出現位置は光路長調整手段153による参照光光路長の調整と光学ヘッド駆動手段300による作動距離の調整とを適切に行うことで調整可能である。また、当該調整を適切に行うことにより、断層画像における被検体像213の表示位置を適当に保った上でこの出現位置を変化させることができることがわかる。
(被検体像の検出と光路長調整手段による被検体像の表示位置の自動調整)
次に、被検体像213がBスキャン画像212(断層画像)の所定位置に配置されるように光路長調整手段153によって表示位置を調整する方法の一例を説明する。図8(a)は、Bスキャン画像212の表示において、被検体像213の一部が表示範囲を超えて欠けている画面例を示す。なお、同図において、表示画面(撮像範囲)においてBスキャン方向と一致する幅(画角)方向をx方向、該表示画面において撮影深度方向に対応する縦(深度)方向をz方向とする。制御部187は、取得された画像におけるxz座標により規定される各画素に関して、x(1)列からx(n)列まで各列においてz方向に並ぶ画素について、所定値以上の輝度値を有する各画素の輝度値を積算する。また同時に、積算値と共に、被検体像における輝度値のピークを示す画素に関して、z方向(深度方向)での最浅位置(z(i)min)と、最深位置(z(i)max)とを算出する。なお、図8(b)において最浅位置(z(i)min)の輝度値のピークを示す画素は、Bスキャン画像212内に生成される被検体像213(網膜層像)における内境界膜を示す画素に対応する。また、図8(b)において最深浅位置(z(i)max)の輝度値のピークを示す画素は、Bスキャン画像212内に生成される被検体像213(網膜層像)における網膜色素上皮を示す画素に対応する。
これら値を一旦算出した後、制御部187は、駆動手段193によって光路長調整手段153を例えばコリメータレンズ151から離れる方向(参照光光路長が長くなる方向)に所定量動作させ、同様の演算を行う。得られた演算結果は、前回の積算値と比較される。比較の結果、積算値が増えている場合には、光路長調整手段153を更に同方向に動作させて演算を繰り返す。この操作は、積算値が変化しなくなるまで繰り返される。積算値に変化がなくなると、制御部187では被検体像213が全て撮像されていると判断される。逆に前回より積算値が減っている場合には、被検体像213において表示範囲からはみ出す領域が更に増えたと考えられる。この場合、制御部187は、光路長調整手段153を逆の方向に動作させるように駆動手段193を制御する。
制御部187により被検体像213が全て撮像されていると判断されると、次にx方向の各列の最浅位置と最深位置から最も深度の浅い最浅位置z_minの画素と最も深度の深い最深位置z_maxの画素とを求める。これら位置から、更にその中間位置z_ave=(z_min+z_max)/2を算出する。算出後、図8(b)に示すようにz_aveが深度方向(z方向)の中心であるz(c)と一致するように光路長調整手段153による参照光光路長の調整をする。この参照光光路長の調整は、被検体像213が断層画像であるBスキャン画像212(表示画面)における所定位置になるように行われる。図8を参照して述べた被検体像213をBスキャン画像212上の所定位置に表示させる操作は、図6或いは7を参照して述べた操作と合せて行うことが可能である。これら操作を合わせることにより、対物レンズ後面リバイバルゴーストを断層画像から除き、且つ断層画像の中央に所望の被検体像213を表示することが可能となる。
ここで、上述したように、対物レンズ後面リバイバルゴーストは、眼軸長と参照光路長とにより表示位置を特定することが可能である。しかし、図8を参照して述べた最浅位置で輝度ピークを示す画素及び最深位置で輝度ピークを示す画素の探索の操作を利用して、該ゴーストの発生及びその発生位置を検知することも可能である。通常、断層画像における輝度ピークを示す画素は、例えば網膜中の特定の層に対応することからx方向に連続して並ぶことが想定される。また、z方向においても、バックグラウンドよりも大きな値を示し且つ各々の値が連続的に変化するように画素が連続して並ぶことが想定される。これに対してゴーストの場合には、周辺画素とは無関係に単一或いは数個の画素がx及びz軸両方において不連続な輝度値を示す。従って、これら画素を検知することにより、ゴーストの有無或いは該ゴーストの被検体像の診断に対する影響の有無或いは大きさを判断することも可能である。即ち、断層情報に基づいても、断層画像におけるゴーストの出現位置を特定することが可能である。
上述したように、対物レンズ後面リバイバルゴースト等のゴーストは、断層画像におけるその出現位置と被検体像の表示位置とを離すように各々移動させることが可能である。しかし、実際に被検眼の断層画像を取得して被検眼の検査を行う場合、このようなゴーストと被検体像との分離の処理を各画像に対して行うと、結果として診断に要する時間が伸びてしまう。また、ゴーストが被検体像と重なって表示されており診断上は問題があったとしても、一見明瞭な被検体像が得られていると検査者が誤った判断することも起こり得る。よって、以下の本発明の実施形態では、ゴーストの出現位置に基づいて、出現しているゴーストが診断に影響を与える可能性が有ることを検査者に適宜報知することとしている。更に、その上で被検体像とゴーストとを簡便な手順にて離間させることとしている。そしてこれらを併せて実行することで、診断速度を下げず、検査者が的確な診断を行えるようにしている。
《第1の実施形態》
次に、本発明の第1の実施形態に係る光断層撮像装置の作動方法である撮影フローについて、図10に示すフローチャートを用いて説明する。 本実施形態に係る撮影フローでは、まずステップS1001において、制御部187により光源115及び光源130の点灯、観察光走査部117及びOCT光走査部122の駆動等、撮影に必要な構成要素の制御を開始する。
各構成要素の制御が始められると、ステップS1002において、検査者は図9に示したスプリット像を元に被検眼100と光学ヘッド900とのアライメントを開始する。この検査者によるアライメント操作は、図9(a)に示した正しいアライメント状態を示す画像が得られるまで、続けることになる。
このアライメントが正しく保たれている状態において、ステップS1003では、検査者による不図示のSLO/OCT(眼底観察光学系/OCT光学系)フォーカス調整ボタンのON操作に応じて、制御部187によるフォーカスの調整工程が実行される。具体的には、画像のコントラスト等を参照してフォーカス状態の検出を行う。フォーカスがあっていない(NG)の時には、駆動手段191及び駆動手段192を制御し、合焦レンズ111及び合焦レンズ123の光軸上の位置を変更し、再度フォーカス状態の検出を行う。フォーカスがあった(OK)と判断した時には、制御部187はモニタ200に対して眼底観察光学系とOCT光学系のフォーカス調整工程が終了した旨の表示を行わせる。
続いて、検査者による不図示の偏光/光量調整ボタンのON操作に応じて、制御部187による測定光と参照光とのうち何れか一方の偏光調整、及び参照光の光量調整の工程が実行される(ステップS1004)。なお、当該偏光の状態及び光量の検出、並びにこれらを調整する工程の具体的手順に関しては、上述したフォーカスの調整工程と同様に、状態の検出及び調整を繰り返して行うため、ここでの説明は省略する。本実施形態では、ステップS1003及びS1004において、制御部187は検査者による操作に応じてこれら装置動作を実行させることとしている。しかし、制御部187が出力する各ステップでの工程が終了した旨の信号に応じて、次のステップの工程が自動的に実行されることとしてもよい。
以上の調整が終了し、検査者により不図示の光路長調整ボタンのON操作が行われると、制御部187により光路長調整工程が実行される(ステップS1005)。具体的には、図8を参照して述べた手法により被検体像213のBスキャン画像212内の存在領域を検出する。そして、制御部187は、被検体像213の表示位置がBスキャン画像212内の所定範囲に収まるように、駆動手段193を用いて光路長調整手段153の光軸上の位置調整を行う。即ち、ステップS1006で行われる制御部187による被検体像213の表示位置の確認と、ステップS1004以降の調整工程が繰り返し行われる。被検体像213の表示位置が所定範囲に収まった(OK)ことが制御部187に確認されると、フローはステップS1007へ進む。
ステップS1007では、光路長調整手段153の光軸上の位置が、光学設計上、対物レンズ後面リバイバルゴーストGがBスキャン画像212内に出現する位置(光源の共振器長の整数倍位置)であるか否かを制御部187が判定する。即ち、参照光の光路長の長さの確認が行われる。具体的には、ゴースト位置判定の工程であるステップS1007において、制御部187は、光路長調整手段153の光軸上の位置を検出する。この位置検出に際しては、例えば装置起動時のイニシャル動作において、該光路長調整手段153のホームポジションを不図示のフォトセンサ等によって得ておく。そして、ステップS1005において調整された光路長調整手段153の位置について、ステッピングモーターのパルス数に基づいてホームポジションからの移動量を求めればよい。
次に、制御部187は、ステップS1007で検出した光路長調整手段153の位置が、光学設計上の対物レンズ後面リバイバルゴーストGが発生する位置(光源の共振器長の整数倍位置)に対して適正であるか否かの判定を行う(ステップS1008)。ステップS1008において、制御部187により対物レンズ後面リバイバルゴーストGが発生する位置に対して光路長調整手段153が適正な位置にないと判定された場合、フローはステップS1009に進む。この適正な位置にないとの判定は、該対物レンズ後面リバイバルゴーストGが被検体像213に重なるように、或いは近接して出現する可能性がある場合に対応する。ステップS1009において、制御部187は、モニタ200に対して作動距離(図1におけるz方向)の変更指示の表示を行わせ、検査者に対物レンズ後面リバイバルゴーストGに対して適正でない位置に被検体像213が表示される可能性が高い旨を報知する。
ステップS1007で検出した光路長調整手段153の位置と光学設計上の対物レンズ後面リバイバルゴーストGが発生する位置(出現位置)の数値テーブルとから、制御部187は作動距離の変更量を算出する。該変更量は、光学ヘッド900が所定の作動距離から駆動される駆動量として求められる。作動距離の変更指示の表示内容は、この算出された値を参照し、モニタ200上のアライメント指標の表示を変更することで行われる。具体的な表示例について、図11を参照して説明する。なお、表示される項目としては、光学ヘッド900の動作方向の向きとその移動量とが含まれることが望ましい。
図11(a)はステップS1002において行われた前眼部アライメントの工程後のモニタ200上のアライメント指標としての前眼画像210を示している。該前眼部像は、検査者が前眼部スプリット像を元にアライメント操作を行い、被検眼100と光学ヘッド900とが正しいアライメント状態にあることを示している。
これに対し、図11(b)はステップS1009においてモニタ200に表示された、変更後のアライメント指標(前眼画像)を示している。より詳細には、図11(b)は、作動距離の変更指示を表示した状態を示している。この場合、ステップS1008にて、対物レンズ後面リバイバルゴーストGに対して被検体像213が適正ではない位置に表示される位置に光路長調整手段153が存在していると制御部187が判断したこととなる。本例では、ステップS1008にて、対物レンズ後面リバイバルゴーストGの出現位置に対して被検体像213を適正な位置まで離すためには、作動距離を1.5mm短縮することが必要となった場合を表示している。即ち、光学ヘッドの900の移動方向(前進を意味するFと矢印)と、その距離(1.5mm)とを適正作動距離とするための指標としてこれらを一枚のカード状のインジケータ215にまとめ、前眼部像に重ねて表示している。
検査者は、モニタ200に表示されるこの変更後のアライメント指標に基づいて、不図示の操作部を介して光学ヘッド駆動手段300による光学ヘッド900の適正作動距離への移動を実行させる(ステップS1010)。なお、本実施形態では検査者による指示に応じて光学ヘッド駆動手段300を動作させることとしたが、適正作動距離までの移動量(インジケータ215)の表示に応じて、制御部187が直接光学ヘッド駆動手段300に動作の指示を出すこととしてもよい。制御部187は、この移動方向及び移動距離を撮影条件として不図示のメモリ等の記憶手段に記憶させる。
ステップS1010において作動距離が変更されたことにより、Bスキャン画像212中において被検体像213が移動し、対物レンズ後面リバイバルゴーストGと離れた位置に表示された状態となる。なお、本実施形態では、作動距離の変更によりアライメント指標である前眼画像210は上下でずれた状態となり、同画像からは作動距離が適正となったか否かを判別することが困難となる。本実施形態では、図11(c)に示すようにアライメント指標を更に変更し、前眼画像210に対して作動距離が適正距離となったことを報知することを示す画像(同図のOK表示216)を前眼画像210に重ねて表示している。
なお、図11(b)では、光学ヘッド900を被検眼方向に1.5mm前進させる場合のインジケータ215を例示した。当該インジケータ215により、作動距離を適正距離とするために、光学ヘッド900を被検眼とは逆方向に1.5mm移動(後退)させる旨を報知する例を図11(d)に示す。この場合、光学ヘッドの900の移動方向(後退を意味するBと矢印)と、その距離(1.5mm)とを報知するための指標としてこれらを一枚のカード状のインジケータ215にまとめ、前眼画像210に重ねて表示している。また、光学ヘッド900が移動して作動距離が適正距離となった後の表示画像を図11(e)に示している。同図11(e)では、光学ヘッド900の移動に伴った前眼画像210の上下のずれが図11(c)の場合と逆になり、OK表示216が該前眼画像210に重畳表示されている。
ステップS1010にて作動距離が変更されることにより、フォーカス状態及び測定光の偏光状態並びに光量も適正状態からずれている可能性が高い。よってフローはステップS1003に戻り、以降の工程をステップS1008まで改めて実行する。この工程により再度被検体像213が対物レンズ後面リバイバルゴーストGに近づきすぎたと判定された場合には、フローは再びステップS1009に進む。被検体像213と対物レンズ後面リバイバルゴーストGとが十分に離れてBスキャン画像212内に表示されていると制御部187により判定された場合、フローはステップS1011に進む。
ステップS1011において、制御部187は、モニタ200に対して、被検体像撮影のための調整が終了した旨を検査者に報知する表示を行わせる。即ち、対物レンズ後面リバイバルゴーストGと離れ且つBスキャン画像212中の所定の配置に近い位置に被検体像213が表示さる状態が得られた旨をモニタ200に表示させる。なお、表示様式は実際にBスキャン画像212を表示させるものであっても良く、図11(c)に示したOK表示216に類似した様式であってもよい。検査者は当該報知表示を確認し、不図示の撮影ボタンのON操作を行う。制御部187は、この撮影ボタンのON操作の指示に応じて、ステップS1012において干渉信号の取得を実行する。なお、本実施形態では、検査者による操作に応じてステップS1012の工程が実行されることとしているが、ステップS1011における調整完了の報知表示に応じて自動で実行されることとしてもよい。
干渉信号の取得後、ステップS1013において、制御部187は干渉信号に対するFFT等の処理を行い、Bスキャン画像212の生成を行う。Bスキャン画像212の生成後、制御部187はモニタ200に対して、生成されたBスキャン画像212の表示を行わせる。以上の処理を行うことにより、モニタ200上に表示されるBスキャン画像212において、対物レンズ後面リバイバルゴーストGが出現している場合であっても、検査者はそれを認識することができる。また同時に、表示されるBスキャン画像212においても、診断上問題のない間隔を空けて被検体像213と対物レンズ後面リバイバルゴーストGとが表示される状態を得ることができる。
なお、上述した実施形態では、前眼部アライメント指標の変更例として、カード状のインジケータ215を重畳表示する場合を示した。しかし前眼部アライメント指標の変更態様はこれに限定されない。図12は図11に例示した態様と異なる変更例を示している。作動距離を変更する場合、その変更量と前眼画像210における上下の像のずれ量との関係はあらかじめ把握されている。そこで、例えば光学ヘッド900を被検眼方向に1.5mm前進させる場合、この移動量に対応するずれ量を前眼画像210に対してソフト的或いは電気的に与える。図12(a)は上述したフローにおけるステップS1002でのアライメント指標である前眼画像210の表示を、図12(b)はステップS1009でモニタ200に表示されたずれ量が付与された前眼画像210を示している。検査者、或いは制御部187は、同画像を参照して、作動距離の変更を実施する。図12(b)の表示において、作動距離の変更に応じてずれ量も変わるように表示を行うことにより、適正距離への変更の進み具合を把握しながら作動距離を変更することができる。また、作動距離変更の終了は、前眼画像210の上下が一致したことにより確認することができる。
以上で2つの種類のアライメント指標の好適な変更例を説明したが、アライメント指標の変更例はこれらに限定されない。例えば、前眼画像210自体の形状を、作動距離の変更を要することを示すマーク、調整完了を示すマーク、等に変更してもよい。また、作動距離の変更を要する場合に前眼画像210の表示色を例えば赤に変更し、調整完了時には青に変更する等、色変更により検査者に作動距離の適否について報知を行ってもよい。また、その際に、制御部187は、断層画像中に出現している輝点等がゴーストであることを示すように色の付記、矢印等のマーカーの付記等の表示形態をモニタ200に表示させることとしてもよい。以上の表示手段たるモニタ200上で実行される報知のための種々の態様は、これらをモニタ200に実行させる表示制御手段として制御部187が機能することにより実行される。
また、作動距離の変更を要すること及び調整完了を検査者へ報知する報知手段の態様としては、アライメント指標である前眼画像210の変更等、表示画像の変更に限られない。ブザー等の効果音をこれらの報知に用いる通知音としてもよい。この場合、該通知音は、OCT装置から発することとしても良く、制御ソフトから発することとしてもよい。また、単調な音ではなく、メロディ或いは音声案内とすることも可能である。
ここで、本来であれば作動距離の変更に伴い測定光の光路長が変わることから、適当な干渉信号を得るためにはこれに対応するように参照光の光路長を変えることが求められる。従って、必要な光路長調整手段153の移動量もこれに対応するように変わる。しかし、作動距離に求められる変更量が例えば画素値を大きく変えることのない範囲であり且つ該変更量だけ作動距離を変更しても被検体像213をBスキャン画像212中の所定の範囲に配置できる場合には、光路長調整手段153を動かす必要はなくなる。
上述した条件に鑑み、ステップS1010で実行される作動距離の変更は、所定の変更許容範囲の内で行われることが好ましい。即ち、光学ヘッド900が所定の作動距離から駆動される際の駆動量は、所定の駆動許容範囲の内で行われることが好ましい。従って、作動距離が変更許容範囲を超えるか否かの判定を行う手段を制御部187に配することが好ましい。またこの場合、変更許容範囲を超えると判定された場合には、まず測定光と参照光との光路長差を変更して対物レンズ後面リバイバルゴーストGの位置を移動させ、改めて作動距離の変更量を求めるフローを実行することが好ましい。この場合、上述したステップS1009の作動距離変更を要する旨の報知の前に、光路長差の変更を要する旨の報知を行うことがより好ましい。これら追加のフローの実行及び追加の報知は、制御部187に配された対応する手段によって実行される。
また、例えば、被検眼100の瞳孔径が小さい場合には、測定光束が被検眼瞳孔周辺で遮られて所定の撮影画角を確保できない場合が生じ得る。作動距離の変更に際しては、このような事態を避けることも考慮する必要がある。従って、例えば前眼部観察時においてコントラスト等に基づいて瞳孔径を算出する手段を制御部187に配し、算出された瞳孔径に応じてこの変更許容量(光学ヘッド900の駆動許容範囲)を制御部187が更に変更することが好ましい。
なお、制御部187は、例えば作動距離が所定の作動距離にある場合に得られる、図5に示した対物レンズ後面リバイバルゴーストGのBスキャン画像212中の出現位置に関するデータを記憶する記憶手段を有する。この場合、該記憶手段は、Bスキャン画像212における深さ方向の距離と光路長の調整量(調整距離)との関係、及びBスキャン画像212における深さ方向の距離と作動距離の変更量との関係を記憶していることが好ましい。
また、実際には装置の製造誤差等のばらつきがあるので、光路長調整手段153の光軸上の位置と対物レンズ後面リバイバルゴーストGの発生位置の理論値とは、ずれが生じることも考えられる。従って、装置の製造時にキャリブレーションを行い、装置毎の機体差に係わる情報も加味して、光路長調整手段153の光軸上の位置と対物レンズ後面リバイバルゴーストGの発生位置との関係を把握しておくことが好ましい。上述した記憶手段は、光路長調整手段153の位置と対物レンズ後面リバイバルゴーストGの発生位置との関係、及び発生する像が実像であるか鏡像であるかについてのテーブルを有する。しかし、この場合は、これらテーブルに併せ、装置の機体に起因する理論値とのずれ等に関しても記憶することが好ましい。
制御部187は、本実施形態における制御手段として、第一の特定手段、第二の特定手段、及び判定手段を有する。第一の特定手段は、Bスキャン画像212において対物レンズ後面リバイバルゴーストが出現する第一の位置を特定する。第一の位置は、Bスキャン画像212における所定の位置(画像上の中央位置)に対物レンズ後面リバイバルゴーストGを配置するための所定の光路長を記憶されたデータに基づいて特定されてもよい。また、第一の位置は、Bスキャン画像212を生成するための断層情報に基づいて特定してもよい。第二の特定手段は、断層情報に基づいて、Bスキャン画像212において被検体像213が表示される或いは出現する第二の位置を特定する。また、判定手段は、該対物レンズ後面リバイバルゴーストGの出現位置が、被検体像213がBスキャン画像212内の所定位置に表示されるときに、該被検体像213のごく近傍に位置する或いは重なるか否かを判定する。なお、この場合のごく近傍とは、診断時において被検体像213に対して対物レンズ後面リバイバルゴーストGの画質に対する影響が排除できない程度に近いことを意味する。制御部187は、該対物レンズ後面リバイバルゴーストGのBスキャン画像212における被検体像213に対する出現位置を特定する。なお、上述した特定手段は、例えば図8を参照して述べたように、輝度等の画素値におけるX方向或いはY方向の所定の方向における変化より対物レンズ後面リバイバルゴーストGの出現位置を特定することとしてもよい。
また、本実施形態ではBスキャン画像212に出現して被検体像213の診断に悪影響を及ぼしかねないゴーストとして、対物レンズ後面リバイバルゴーストGに着目している。しかし本実施形態における対象は対物レンズ後面リバイバルゴーストGに限定されず、測定光学系を構成する光学素子の表面で反射した測定光の反射光と、参照光との干渉から生じるリバイバルゴースト全般に対して、本発明は対応可能である。
《第2の実施形態》
第1の実施形態では、ステップS1002において、検査者による不図示のボタンの操作を制御部187が検知することで、装置のアライメント完了が検知されることとしている。しかし、アライメント完了の検知は、当該態様に限られない。例えば、制御部187が光学ヘッド900の移動量からアライメント動作中であるか否かの判定を実行し、一定時間アライメント動作が無ければ、アライメントが完了したと判定してもよい。なお、この場合の移動量の検知には、加速度センサや角速度センサ、光学ヘッド駆動手段300に別途設けたエンコーダ等の物理センサを用いることが可能である。
また、被検眼の動きが、フロー実行時の各種処理時間を勘案した時に無視できる量であると考えられる場合には、逆に目の動きをアライメント動作によるものとして、これをアライメント完了の指標とすることも可能である。この場合、制御部187は撮影された眼底像から特徴点を抽出し、その特徴点の移動量に基づいて光学ヘッド900の移動量を算出する。当該移動量が一定時間閾値以下である場合に、アライメント動作が完了したと判定できる。このような構成とすることで、スイッチのON/OFF等の検査者による操作を行う必要なく光学素子の調整が行えるため、撮影時間の短縮を図ることが可能になる。
《第3の実施形態》
第1の実施形態では、ステップS1005等で実行される光路長調整手段153の光軸上での位置検出は、ステッピングモーターのパルス数から算出することとしている。しかし、光路長調整手段153の光軸上での位置検出は当該態様に限られない。具体的には、ポテンショメーターを用いて光路長調整手段153の光軸上での絶対位置を検出してもよいし、変位計を用いて基準位置からの移動量を検出してもよい。このような構成とすることにより、万が一光路長調整手段153を駆動する駆動手段193に用いたステッピングモーターが脱調してしまった場合でも、制御部187は光路長調整手段153の正しい位置を検出することができる。
《第4の実施形態》
第1の実施形態では、ステップS1009で実行されるアライメント位置の変更の際に、アライメント指標を変更することでこれを報知する態様ついて説明した。また、音声等による報知についても述べたが、報知の態様はこれらに限られない。例えば、表示画面におけるアライメント指標の変更ではなく、操作画面上の表示、例えばダイアログ表示や、装置上でのLED等のランプの点灯パターン等でもよく、またそれらの組み合わせでもよい。このような構成とすることで、作動距離変更の要不要、作動距離変更の終了等を検査者にわかりやすく通知することができる。
また、モニタ200上には、通常OCT装置を制御する制御ソフトが画面上に表示されている。その制御ソフト画面上に報知用のダイアログを表示させることとしてもよい。或いは予め制御ソフト画面上に報知用のダイアログを設けておき、作動距離の変更を要する場合には該ダイアログにその旨を表示することとしてもよい。また、上述した種々の報知様式は単体で用いる場合のみならず、これらの少なくとも何れかを適宜組み合わせて用いることとしてもよい。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形、変更を行って実施することができる。例えば、上述した実施形態では、対物レンズの後面からの反射に着目してこれを断層画像から除く形態について詳述しているが、測定光路上の他の光学素子によるゴーストに対しても同様態様により対処可能である。また、ゴーストの出現はコヒーレンスリバイバルに起因するもののみではなく、光源が波長掃引光源でない場合にも測定光路上の各光学部材により生じ得る。本発明は、これらのゴーストに対しても対応可能である。
更に、本実施形態は、被検体が眼、特に眼底の場合について述べているが、眼以外の皮膚や臓器等の被検体に本発明を適用することも可能である。この場合、本発明は眼科装置以外の、例えば内視鏡等の医療機器としての態様を有する。従って、本発明は眼科装置に例示される光断層撮像装置として把握され、被検眼は被検体の一態様として把握されることが望ましい。
また、本発明は、上述した実施形態の機能(例えば、上述した各部の処理を各工程に対応させたフローチャートにより示される処理)を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給することによっても実現できる。この場合、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が、コンピュータが読み取り可能に記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することにより、上述した実施形態の機能が実現される。また、本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給することとしてもよい。この場合、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理とすることによって、本発明は実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 被検眼
102 第一ダイクロイックミラー
103 第二ダイクロイックミラー
111、123 合焦レンズ
115、130 光源
116 シングルディテクター
117 観察光走査部
122 OCT光走査部
125、127 光カプラー
143 フィールドレンズ
151、154 コリメータレンズ
152−1、−2 ミラー
153 光路長調整手段
184 差動検出器
186 画像生成手段
187 制御部
193 駆動手段
200 モニタ
300 光学ヘッド駆動手段
900 光学ヘッド

Claims (20)

  1. 光源から射出された光より分割された測定光が照射された被検体からの戻り光と、前記射出された光より分割された参照光とを合波して得た干渉光より得られる断層情報に基づいて被検体像を含む断層画像を生成する画像生成手段と、
    前記被検体と、前記測定光を前記被検体に導く測定光学系との距離が所定の距離になるように、前記測定光学系を駆動する駆動手段と、
    前記測定光が前記測定光学系を構成する光学素子で反射した反射光と前記参照光との干渉により生じるゴーストが前記被検体像に近接して或いは重なって出現する場合に、前記駆動手段が前記所定の距離から前記測定光学系を駆動することを検査者に報知する報知手段と、を有することを特徴とする光断層撮像装置。
  2. 前記断層画像において前記ゴーストが出現する第一の位置を特定する第一の特定手段と、
    前記断層情報に基づいて、前記断層画像において前記被検体像が出現する第二の位置を特定する第二の特定手段と、
    前記特定された第一の位置と前記特定された第二の位置とに基づいて、前記ゴーストが前記被検体像に近接して或いは重なって出現するか否かを判定する判定手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の光断層撮像装置。
  3. 前記第一の特定手段は、前記断層情報に基づいて、前記断層画像において前記ゴーストが出現する第一の位置を特定することを特徴とする請求項2に記載の光断層撮像装置。
  4. 前記第一の特定手段は、前記参照光の光路長と前記ゴーストの出現位置との関係についてのテーブルに基づいて、前記断層画像において前記ゴーストが出現する第一の位置を特定することを特徴とする請求項2に記載の光断層撮像装置。
  5. 前記テーブルを記憶する記憶手段を更に有し、
    前記記憶手段は、前記光断層撮像装置の機体差に関する情報を併せて記憶することを特徴とする請求項4に記載の光断層撮像装置。
  6. 前記判定手段により前記ゴーストが前記被検体像に近接して或いは重なって出現すると判定された場合、前記報知手段は、前記被検体と前記測定光学系とのアライメントの状態を示すアライメント指標の形状及び色の少なくとも何れかを変更することを特徴とする請求項2乃至5の何れか一項に記載の光断層撮像装置。
  7. 前記報知手段は、前記特定された第一の位置と前記特定された第二の位置とに基づいて算出される前記駆動手段による前記測定光学系の前記所定の距離からの駆動量を前記検査者に報知することを特徴とする請求項2乃至6の何れか一項に記載の光断層撮像装置。
  8. 前記判定手段により前記ゴーストが前記被検体像に近接して或いは重なって出現すると判定された場合、前記報知手段は、効果音、音声案内、前記光断層撮像装置に配された報知用のランプ、及び前記光断層撮像装置を制御する制御ソフト画面上に表示されるダイアログの少なくとも何れかにより、前記駆動手段が前記所定の距離から前記測定光学系を駆動することを前記検査者に報知することを特徴とする請求項2乃至7の何れか一項に記載の光断層撮像装置。
  9. 前記干渉光を得るために、前記測定光の光路長と前記参照光の光路長との差を所定の光路長差に調整する調整手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の光断層撮像装置。
  10. 前記駆動手段による前記所定の距離からの前記測定光学系の駆動量について駆動許容範囲が定められており、
    前記測定光学系の前記所定の距離からの駆動量が前記駆動許容範囲を超える場合には、前記報知手段により前記調整手段による前記光路長差の調整が必要である旨の報知が行われることを特徴とする請求項9に記載の光断層撮像装置。
  11. 前記被検体は被検眼であり、
    前記被検眼の瞳孔径を算出する手段と、
    前記算出された瞳孔径に応じて前記駆動許容範囲を変更する手段と、を更に有することを特徴とする請求項10に記載の光断層撮像装置。
  12. 前記被検体は被検眼であることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の光断層撮像装置。
  13. 前記駆動手段は、前記被検体に対する前記測定光学系の三次元のアライメントを行うことを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の光断層撮像装置。
  14. 前記測定光を前記被検体において二次元で走査する走査部を有し、
    前記画像生成手段は、前記測定光の走査により得られた前記被検体の三次元の前記断層情報に基づいて前記断層画像を生成することを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の光断層撮像装置。
  15. 前記断層画像に出現する前記ゴーストを示す表示形態を、前記断層画像に付記させる表示制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至14の何れか一項に記載の光断層撮像装置。
  16. 前記光源は波長掃引光源であり、
    前記ゴーストは、前記光学素子が前記測定光を反射する反射面までのコヒーレンスゲートからの距離が前記波長掃引光源の共振器長の整数倍となる時に前記反射光と前記参照光との干渉により生じるコヒーレンスリバイバルゴーストであることを特徴とする請求項1乃至15の何れか一項に記載の光断層撮像装置。
  17. 光源から射出された光より分割された測定光が照射された被検体からの戻り光と、前記射出された光より分割された参照光とを合波して得た干渉光より得られる断層情報に基づいて被検体像を含む断層画像を生成する画像生成手段と、
    前記被検体と、前記測定光を前記被検体に導く測定光学系との距離が所定の距離になるように、前記測定光学系を駆動する駆動手段と、を有する光断層撮像装置の作動方法であって、
    前記測定光が前記測定光学系を構成する光学素子で反射した反射光と前記参照光との干渉により生じるゴーストが前記被検体像に近接して或いは重なって出現するか否かを判定する工程と、
    前記ゴーストが前記被検体像に近接して或いは重なって出現すると判定された場合に、前記駆動手段が前記所定の距離から前記測定光学系を駆動することを検査者に報知する工程と、を含むことを特徴とする光断層撮像装置の作動方法。
  18. 前記断層情報に基づいて、前記断層画像において前記ゴーストが出現する第一の位置を特定する工程と、
    前記断層情報に基づいて、前記断層画像において前記被検体像が出現する第二の位置を特定する工程と、を含み、
    前記判定する工程では、前記特定された第一の位置と前記特定された第二の位置とに基づいて、前記ゴーストが前記被検体像に近接して或いは重なって出現するか否かを判定することを特徴とする請求項17に記載の光断層撮像装置の作動方法。
  19. 前記参照光の光路長と前記ゴーストの出現位置との関係についてのテーブルに基づいて、前記断層画像において前記ゴーストが出現する第一の位置を特定する工程と、
    前記断層情報に基づいて、前記断層画像において前記被検体像が出現する第二の位置を特定する工程と、を含み、
    前記判定する工程では、前記特定された第一の位置と前記特定された第二の位置とに基づいて、前記ゴーストが前記被検体像に近接して或いは重なって出現するか否かを判定することを特徴とする請求項17に記載の光断層撮像装置の作動方法。
  20. 請求項17乃至19の何れか一項に記載の光断層撮像装置の作動方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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