JP2018007332A - 電力変換装置及びその校正方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力変換装置の組み立て後であっても、センサ自体を精度良く校正する。【解決手段】直流電源に接続されるコンバータと、コンバータから供給される直流電力を交流電力に変換するインバータと、コンバータとインバータとの間に接続されるコンデンサと、コンバータ及びインバータを制御する制御部と、電力変換装置内の各端部の電流又は電圧を検出し、該検出した値を制御部に出力するセンサとを備える。制御部は、所定条件を満たす場合に、コンデンサに蓄えられた直流電力を用いて、所定条件に応じてセンサを校正する。【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置及びその校正方法に関する。
近年、発電装置を需要家施設に設置させることが普及しつつある。発電装置を需要家施設に設置させる際は、電力変換装置が発電装置と併せて設置される。この電力変換装置によって、発電装置が発電した直流電力は、交流電力に変換される。
電力変換装置の内部には、電流センサ及び電圧センサ等の多様なセンサが存在している。電力変換装置は、電流センサ及び電圧センサによって、内部の各端部等の電流値及び電圧値を計測し、その計測した値に基づいて、各種制御を行っている。
電流センサ及び電圧センサは、例えば抵抗素子及び増幅器のような、複数のアナログ素子によって構成される。そのため、センサを構成するアナログ素子自体の誤差が許容範囲であっても、複数のアナログ素子によって構成されるセンサ自体の誤差が、許容範囲を超えてしまう場合がある。従って、電力変換装置では、電力変換装置の組み立て後に、センサの校正を行う必要がある。そこで、電力変換装置の組み立て後に、電流センサ等の電流検出系のオフセット誤差を校正する電力変換装置が開示されている(特許文献1)。
特開2015−122916号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電力管理装置では、電流センサ等の電流検出系のオフセット誤差に基づき、スイッチング素子を制御することで、電流検出系のオフセット誤差を校正している。そのため、センサ自体を校正することが困難であった。
かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、電力変換装置の組み立て後であっても、センサ自体を精度良く校正することができる電力変換装置及びその校正方法を提供することにある。
本発明の一実施形態に係る電力変換装置は、直流電源に接続されるコンバータと、前記コンバータから供給される直流電力を交流電力に変換するインバータと、前記コンバータと前記インバータとの間に接続されるコンデンサと、前記コンバータ及び前記インバータを制御する制御部と、前記電力変換装置内の各端部の電流又は電圧を検出し、該検出した値を前記制御部に出力するセンサとを備える。前記制御部は、所定条件を満たす場合に、前記コンデンサに蓄えられた直流電力を用いて、該所定条件に応じてセンサを校正する。
また、本発明の一実施形態に係る電力変換装置の校正方法は、直流電源に接続されるコンバータと、前記コンバータから供給される直流電力を交流電力に変換するインバータと、前記コンバータと前記インバータとの間に接続されるコンデンサとを備える電力変換装置の校正方法である。該校正方法は、所定条件を満たすか否か判定するステップと、前記所定条件を満たすと判定した場合に、前記コンデンサに蓄えられた直流電力を用いて、該所定条件に応じ、前記電力変換装置内の電流又は電圧を検出するセンサを校正するステップとを含む。
本発明の実施形態に係る電力変換装置によれば、電力変換装置の組み立て後であっても、センサ自体を精度良く校正することができる。
本発明の一実施形態に係る電力変換装置の概略構成を示す図である。 所定条件に応じて校正するセンサの一例を示す図である。 図1に示す電力変換装置において、電力系統から電力変換装置への電力供給が停止した際の様子を示す図である。 図1に示す電力変換装置において、燃料電池からDC/DCコンバータへの電力供給が停止した際の様子を示す図である。 図1に示す電力変換装置において、燃料電池からの電力供給が停止した際の様子を示す図である。 電流センサの構成の一例を示す図である。 電流センサの設計値における特性の一例を示す図である。 電流センサの実際値における特性の一例を示す図である。 電圧センサの構成の一例を示す図である。 電圧センサの設計値における特性の一例を示す図である。 電圧センサの実際値における特性の一例を示す図である。 本発明の一実施形態において、所定条件を満たすか否か判定する際の電力変換装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図12において、電力系統が異常である場合の電力変換装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図12において、直流電力系が異常である場合の電力変換装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図12において、燃料電池の点検である場合の電力変換装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の他の実施例に係る電力変換装置の概略構成を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下では、特許請求の範囲における「直流電源」を燃料電池であるものとして説明するが、これに限定されない。電力変換装置と接続される直流電源であれば燃料電池以外の直流電源でもよく、例として、太陽電池及び蓄電池等が挙げられる。
[システム構成]
本発明の一実施形態に係る電力変換装置100は、図1に示すように、燃料電池200と接続され、燃料電池200から供給される直流電力を交流電力に変換する。なお、図1において、各機能ブロックを結ぶ実線は電力線を示す。また、図1において、通信線及び信号線は図示を省略している。
燃料電池(直流電源)200は、固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)及び固体高分子形燃料電池(PEFC:Polymer Electrolyte Fuel Cell)等である。燃料電池200は、燃料(例えば、所定割合で配合されたガス、空気及び改質水)によって電気化学反応を生起させ、直流電力を発電する。燃料電池200は、発電した直流電力を、電力変換装置100に供給する。
負荷300は、需要家施設に設置される電気機器等である。負荷300は、任意の数の電気機器等であってよい。負荷300は、電力変換装置100又は電力系統500から供給される電力を消費する。
電流センサ(主幹センサ)400は、電力系統500に接続される主幹線に設置される。電流センサ400は、主幹線に流れる電流値を検出し、検出した値を電力変換装置100に送信する。
続いて、電力変換装置100の構成について説明する。電力変換装置100は、電流センサ10,11と、電圧センサ13,14,15と、DC/DCコンバータ(コンバータ)20と、コンデンサ21と、インバータ22と、スイッチ23,24と、記憶部30と、電圧変換部31と、通信部32と、制御部33とを備える。
電流センサ(第3センサ)10は、燃料電池200からDC/DCコンバータ20へ流れる電流値を検出し、検出した値を制御部33に出力する。また、電流センサ(第1センサ)11は、インバータ22から負荷300へ流れる電流値を検出し、検出した値を制御部33に出力する。
電圧センサ(第4センサ)13は、DC/DCコンバータ20の入力端子の両端の電圧値を検出し、検出した値を制御部33に出力する。また、電圧センサ14は、コンデンサ21の両端の電圧値を検出し、検出した値を制御部33に出力する。また、電圧センサ(第2センサ)15は、インバータ22の出力端子の両端の電圧値を検出し、検出した値を制御部33に出力する。
このように、電力変換装置100は、多様なセンサを備えている。つまり、電力変換装置100は、交流電力が供給される各端部の電流値又は電圧値を検出する電流センサ(第1センサ)11及び電圧センサ(第2センサ)15を備えている。また、電力変換装置100は、直流電力が供給される各端部の電流値又は電圧値を検出する電流センサ(第3センサ)10及び電圧センサ(第4センサ)13を備えている。
DC/DCコンバータ20は、燃料電池200と接続される。DC/DCコンバータ20は、制御部33の制御に基づき、燃料電池200から供給される直流電圧を、所定の直流電圧に変換する。DC/DCコンバータ20は、変換後の直流電圧をインバータ22に供給する。
コンデンサ21は、DC/DCコンバータ20から出力される直流電圧を平滑化する。また、コンデンサ21は、DC/DCコンバータ20が複数のDC/DCコンバータから構成されている場合、複数のDC/DCコンバータから供給される直流電圧を統合する。
インバータ22は、スイッチング素子と、スイッチング素子を冷却するファンとを含む。インバータ22は、DC/DCコンバータ20から供給される直流電力を交流電力に変換する。インバータ22は、変換後の交流電力を負荷300に供給する。
スイッチ23,24は、それぞれ、インバータ22と負荷300との間に設けられる。スイッチ23,24は、いわゆる連系スイッチであり、制御部33の制御に基づき、オン/オフ状態となる。例えば、通常時、スイッチ23,24は、それぞれ、オン状態となる。また、例えば、電力系統500の停電時、スイッチ23,24は、それぞれ、オフ状態となる。
記憶部30は、電力変換装置100の処理に必要な情報及び電力変換装置100の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを記憶している。記憶部30は、例えば、電流センサ10,11、電圧センサ13〜15及び電流センサ400の設計値のゲイン及びオフセットを記憶している。また、記憶部30は、所定条件に応じて校正するセンサ(後述の図2参照)を記憶している。
電圧変換部31は、制御部33が電流センサ10等を校正する際、コンデンサ21に蓄えられた直流電力を、所定の直流電圧に変換して、校正電圧を生成する。また、電圧変換部31は、制御部33が電流センサ10等を校正する際、制御部33等で使用される電力を、コンデンサ21に蓄えられた直流電力から生成する。
通信部32は、電流センサ400と通信する。
制御部33は、電力変換装置100全体を制御及び管理するものであり、例えばプロセッサにより構成することができる。制御部33は、記憶部30に記憶されているプログラムを読み出して実行し、様々な機能を実現させる。
制御部33は、電流センサ10,11及び電圧センサ13〜15から取得した値と、電流センサ400から通信部32を介して取得した値とを用いて、DC/DCコンバータ20及びインバータ22を制御する。
また、制御部33は、所定条件を満たす場合に、所定条件に応じて、電流センサ10等を校正する。所定条件とは、電力変換装置100内において、交流電力又は直流電力が供給される経路の一部への電力供給が停止する要因を引き起こす事象である。所定条件には、例えば、電力系統500から需要家施設への電力供給が停止する異常(以下「電力系統500の異常」という)、電力変換装置100内の直流電力に関する処理を行う装置の異常(以下「直流電力系の異常」という)及び燃料電池200の点検がある。図2に、記憶部30に記憶されている所定条件に応じて校正するセンサを示す。制御部33は、所定条件を満たす場合、所定条件に応じて校正するセンサを、記憶部30から読み出して校正する。なお、電力系統500の異常の例には、電力系統500の(瞬時停電を除く)停電、電力系統500に関する設備の故障及び電力事業者による電力系統500に関する設備の工事等が挙げられる。また、直流電力系の異常の例には、直流過電圧等の異常によるDC/DCコンバータ20の停止等が挙げられる。また、燃料電池200の点検の例には、燃料電池200のガス漏れ点検及び燃料電池200の定期点検等が挙げられる。
以下、所定条件が電力系統500の異常である場合に、センサを校正するために、制御部33が行う処理を説明する。
<電力系統の異常>
制御部33は、電力系統500が異常であると判定した場合、電力系統500から電力変換装置100への電力供給が停止しているか否か判定する。制御部33は、例えば、電流センサ11、電圧センサ13及び電流センサ400から取得する値を用いて、電力系統500から電力変換装置100への電力供給が停止しているか否か判定する。
制御部33は、電力系統500から電力変換装置100への電力供給が停止していないと判定した場合、電力系統500からの電力を遮断するよう制御する。制御部33は、例えば、スイッチ23,24がオフ状態となるように制御して、電力系統500からの電力を遮断する。電力系統500から電力変換装置100への電力供給が停止した際の様子を、図3を用いて説明する。
図3において、実線は電力が供給される配線を示し、破線は電力が供給されない配線を示す。電力系統500が異常である場合、図3に示すように、電流センサ11及び電圧センサ15が設置される配線、及び、電流センサ400が設置される配線への電力供給が停止する。従って、本実施形態では、電力系統500に異常が生じた際は、電流センサ11、電圧センサ15及び電流センサ400を校正する。制御部33は、記憶部30から、電力系統500が異常である場合に校正対象となるセンサの情報、すなわち、電流センサ11、電圧センサ15及び電流センサ400の情報を取得する(図2参照)。電流センサ及び電圧センサの校正処理の詳細は、下記<電流センサの校正処理>及び<電圧センサの校正処理>で説明する。
続いて、所定条件が直流電力系の異常である場合に、センサを校正するために、制御部33が行う処理を説明する。なお、本実施形態では、上述の電力変換装置100内の直流電力に関する処理等を行う装置はDC/DCコンバータ20である。従って、本実施形態では、直流電力系の異常は、直流過電圧等の異常によるDC/DCコンバータ20の停止であるものとして説明する。
<直流電力系の異常>
制御部33は、直流電力系が異常であると判定した場合、燃料電池200からDC/DCコンバータ20への電力供給が停止したか否か判定する。制御部33は、例えば、電流センサ10及び電圧センサ13から取得する値を用いて、燃料電池200からDC/DCコンバータ20への電力供給が停止したか否か判定する。なお、DC/DCコンバータ20が停止すると、燃料電池200からDC/DCコンバータ20への電力供給が停止するが、DC/DCコンバータ20の停止直後は、まだ、燃料電池200からDC/DCコンバータ20への電力供給が停止していないことがある。そのため、制御部33は、燃料電池200からDC/DCコンバータ20への電力供給が停止していないと判定した場合、所定時間待機する。これにより、所定時間の経過後には燃料電池200からの電力供給が停止する。燃料電池200からDC/DCコンバータ20への電力供給が停止した際の様子を、図4を用いて説明する。
図4において、実線は電力が供給される配線を示し、破線は電力が供給されない配線を示す。直流電力系が異常である場合、図4に示すように、電流センサ10及び電圧センサ13が設置される配線への電力供給が停止する。従って、本実施形態では、直流電力に異常が生じた際は、電流センサ10及び電圧センサ13を校正する。制御部33は、記憶部30から、直流電力系が異常である場合に校正対象となるセンサの情報、すなわち、電流センサ10及び電圧センサ13の情報を取得する(図2参照)。電流センサ及び電圧センサの校正処理の詳細は、下記<電流センサの校正処理>及び<電圧センサの校正処理>で説明する。
続いて、所定条件が燃料電池200の異常である場合に、センサを校正するために、制御部33が行う処理を説明する。
<燃料電池の点検>
制御部33は、燃料電池200の点検であると判定した場合、燃料電池200から電力変換装置100への電力供給が停止したか否か判定する。制御部33は、例えば、電流センサ10及び電圧センサ13から取得する値を用いて、燃料電池200から電力変換装置100への電力供給が停止したか否か判定する。なお、燃料電池200の停止直後は、燃料電池200の残電力によって、まだ、燃料電池200から電力変換装置100への電力供給が停止していなことがある。そのため、制御部33は、燃料電池200から電力変換装置100への電力供給が停止していないと判定した場合、所定時間待機する。これにより、所定時間の経過後には燃料電池200からの電力供給が停止する。
さらに、制御部33は、燃料電池200からの電力供給が停止すると、スイッチ23,24がオフ状態となるように制御する。なお、燃料電池200からの電力供給が停止すると、DC/DCコンバータ20及びインバータ22は動作を停止するが、まだ動作している場合、制御部33は、DC/DCコンバータ20及びインバータ22を停止させる。燃料電池200からの電力供給が停止した際の様子を、図5を用いて説明する。
図5において、実線は電力が供給される配線を示し、破線は電力が供給されない配線を示す。燃料電池200の点検である場合、図5に示すように、電流センサ10,11及び電圧センサ13,15が設置される配線への電力供給が停止する。なお、このとき、図5に示すように、電流センサ400が設置される配線へは電力供給が行われるが、後述の方法により、電流センサ400の校正も可能である。従って、本実施形態では、燃料電池200の点検の際は、電流センサ11及び電圧センサ15、電流センサ400並びに電流センサ10及び電圧センサ13を校正する。制御部33は、記憶部30から、燃料電池200の点検である場合に校正対象となるセンサの情報、すなわち、電流センサ10,11及び電圧センサ13,15並びに電流センサ400の情報を取得する(図2参照)。なお、本実施形態では、燃料電池200の点検の際、インバータ22に含まれるスイッチング素子及びファンの動作電圧を校正することも可能である。この場合、制御部33は、記憶部30から、校正対象となる、インバータ22内のスイッチング素子及びファンの情報を取得する(図2参照)。電流センサ及び電圧センサの校正処理の詳細は、下記<電流センサの校正処理>及び<電圧センサの校正処理>で説明する。
以下、電流センサ及び電圧センサの校正処理の詳細について説明する。まず、電流センサの校正処理について説明する。
<電流センサの校正処理>
電流センサの校正処理の一例を、電流センサ11を例に説明する。まず、電流センサ11の構成の一例について、図6を用いて説明する。
電流センサ11は、図6に示すように、CT(Current Transfer)11aと、抵抗素子11bと、増幅器11cとを備える。CT11aは、インバータ22とスイッチ23(負荷300)とを接続する電力線に設置される。CT11aは、CT11aに入力される電流によって発生した磁界を電圧値に変換し、変換後の電圧値を、抵抗素子11bを介して増幅器11cに出力する。増幅器11cは、CT11aから抵抗素子11bを介して供給される電圧値を、制御部33が読み込み可能な範囲(例えば0[V]〜5[V])内の電圧値に増幅し、制御部33に出力する。
このように、電流センサ11は、電流センサ11(CT11a)に入力される電流値を、制御部33が読み込み可能な範囲(例えば0[V]〜5[V])内の電圧値に変換し、変換後の電圧値を制御部33に出力する。制御部33は、電流センサ11から取得する電圧値によって、インバータ22からスイッチ23を介して負荷300へ流れる電流値を検出する。電流センサ11に入力される電流値x1と、制御部33が取得する電圧値y1は、以下の式(1)のように表される。

y1=ax1+b 式(1)

式(1)において、aは設計値のゲイン、bは設計値のオフセットであり、上述のように、記憶部30に記憶されている。図7に、設計値における電流センサ11の特性の一例を示す。図7において、横軸は電流センサ11に入力される電流値を示し、縦軸は制御部33が取得する電圧値を示す。また、以後の説明において、電流センサ11の測定可能範囲は、−100[A]〜100[A]の範囲であるものとする。図7では、aは0.025[V/A]であり、bは2.5[V]となる。図7に示すように、電流センサ10に入力される電流値が100[A]である場合、制御部33が取得する電圧値は5[V]となる。言い換えれば、制御部33は、電流センサ11から取得する電圧値が5[V]である場合、インバータ22から負荷300へ流れる電流値は100[A]であると検出する。
ところで、電流センサ11は、図6に示すように、アナログ素子である抵抗素子11b及び増幅器11cを備える。従って、製造バラツキ、経時変化による劣化及び電力変換装置100が設置される環境等によって、実際の電流センサ11では、式(1)及び図7に示すような設計値における特定が得られない。そのため、実際の電流センサ11の特性は、例えば、以下の式(2)のように表される。

y1=a’x1+b’ 式(2)

式(2)において、a’は実際値のゲインであり、b’は実際値のオフセットである。図8に、実際値における電流センサ11の特性の一例を示す。図8において、横軸は電流センサ11に入力される電流値を示し、縦軸は制御部33が取得する電圧値を示す。図8では、a’は0.020[V/A]であり、b’は2.0[V]となる。図7と図8とを比較すると、ゲイン誤差(a’/a)が0.8生じ、オフセット誤差(b’−b)が−0.5[V]生じていることが分かる。このため、制御部33は、電流センサ10から取得する電圧値が5[V]である場合、インバータ22から負荷300へ流れる電流値が実際には図8に示す150[A]であるにも関わらず、図7に示す100[A]であると検出してしまう。
従って、本実施形態では、制御部33によって電流センサ11のゲイン誤差(a’/a)及びオフセット誤差(b’−b)を校正する。以下、制御部33による電流センサ11の校正処理を説明する。
まず、制御部33は、実際値のオフセットb’を計測する。これは、上記式(2)においてx1=0とした際のy1を得ればよい。つまり、制御部33は、電流センサ11に入力される電流値が0[A](x1=0)となるように制御し、このときに、電流センサ11から制御部33に出力される電圧値(y1=b’)を取得することで、オフセットb’を計測する。例えば、制御部33は、図6に示すように、CT11aに入力される電流値が0[A]であるときにCT11aと抵抗素子11bとの間のノードN1に生じる電圧値と同一電圧値を、校正電圧として、ノードN1に印加する。そして、制御部33は、このときに、増幅器11cから制御部33に供給される電圧値を、オフセットb’として取得する。
次に、制御部33は、実際値のゲインa’を計測する。これは、1次直線である上記式(2)の傾きを算出すればよい。また、1次直線の傾きは、1次直線上に存在する異なる2点の座標(x1,y1)を取得することで得られる。上述のオフセットb’の計測によって、2点の座標のうち、1点の座標(0,b’)は得られている。そのため、制御部33は、他の1点の座標を取得する。制御部33は、例えば、電流センサ11の測定可能範囲の最大値である100[A]に対応する座標(100,100a’+b’)を、他の1点の座標として取得する。この処理において、制御部33は、まず、図6に示すように、CT11aに入力される電流値が電流センサ11の測定可能範囲の最大値である100[A]であるときにノードN1に生じる電圧値と同一電圧値を、校正電圧として、ノードN1に印加する。そして、制御部33は、このときに、増幅器11cから制御部33に供給される電圧値を取得することで、座標(100,100a’+b’)を得る。その後、制御部33は、得られた2点の座標(0,b’)及び座標(100,100a’+b’)を用いて、ゲインa’を算出する。
制御部33は、実際値のゲインa’及び実際値のオフセットb’を計測すると、計測したゲインa’及びオフセットb’を以下の式(3)に入力することで、電流センサ11を校正する。

y1=ax1×(a/a’)+b+(b−b’) 式(3)
なお、電流センサ400について、図6に示すCT11aが電流センサ400に相当する部分であり、電流センサ400の図6に示す抵抗素子11b、増幅器11c及びノードN1に相当する部分は、電力変換装置100内に存在する。従って、本実施形態では、電流センサ400におけるノードN1に相当する部分に校正電圧を印加することで、電流センサ400を校正する。このようにすることで、本実施形態では、燃料電池200を点検する際のように電流センサ400が設けられる主幹線に電力が供給されている場合であっても(図5参照)、電流センサ400を校正することができる。
<電圧センサの校正処理>
電圧センサの校正処理の一例を、電圧センサ15を例に説明する。まず、電圧センサ15の構成の一例について、図9を用いて説明する。
電圧センサ15は、図9に示すように、抵抗素子15aと、増幅器15bとを備える。抵抗素子15aは、複数の抵抗素子から構成される。抵抗素子15aの両端の電圧値は、抵抗素子15aを構成する複数の抵抗素子によって分圧され、分圧された値が増幅器15bに供給される。増幅器15bは、抵抗素子15aから供給される分圧された値を、制御部33が読み込み可能な範囲(例えば0[V]〜5[V])内の電圧値に変換し、制御部33に出力する。
このように、電圧センサ15は、電圧センサ15(抵抗素子15a)の両端の電圧値を、制御部33が読み込み可能な範囲(例えば0[V]〜5[V])内の電圧値に変換し、変換後の電圧値を制御部33に出力する。制御部33は、電圧センサ15から取得する電圧値によって、インバータ22の出力端子の両端の電圧値を検出する。電圧センサ15の両端の電圧値x2と、制御部33が取得する電圧値y2は、以下の式(4)のように表される。

y2=cx2+d 式(4)

式(4)において、cは設計値のゲイン、dは設計値のオフセットであり、上述のように記憶部30に記憶されている。図10に、設計値における電圧センサ15の特性の一例を示す。図10において、横軸は電圧センサ15の両端の電圧値を示し、縦軸は制御部33が取得する電圧値を示す。また、以後の説明において、電圧センサ15の測定可能範囲は、−100[V]〜100[V]の範囲であるものとする。図10では、cは0.025[V/V]であり、dは2.5[V]となる。図10に示すように、電圧センサ13の両端の電圧値が100[V]である場合、制御部33が取得する電圧値は5[V]となる。言い換えれば、制御部33は、電圧センサ15から取得する電圧値が5[V]である場合、インバータ22の出力端子の両端の電圧値は100[V]であると検出する。
ところで、電圧センサ15も、電流センサ11と同様に、図9に示すようなアナログ素子である抵抗素子15a及び増幅器15bを備える。従って、実際の電圧センサ15でも、実際の電流センサ11と同様に、製造バラツキ、経時変化による劣化及び電力変換装置100が設置される環境等によって、式(4)及び図10に示すような設計値における特定が得られない。そのため、実際の電圧センサ15の特性は、例えば、以下の式(5)のように表される。

y2=c’x2+d’ 式(5)

式(5)において、c’は実際値のゲインであり、d’は実際値のオフセットである。図11に、実際値における電圧センサ13の特性の一例を示す。図11において、横軸は電圧センサ15の両端の電圧値を示し、縦軸は制御部33が取得する電圧値を示す。図11では、c’は0.020[V/V]であり、d’は2.0[V]となる。図10と図11とを比較すると、ゲイン誤差(c’/c)が0.8生じ、オフセット誤差(d’−d)が−0.5[V]生じていることが分かる。このため、制御部33は、電圧センサ15から取得する電圧値が5[V]である場合、インバータ22の出力端子の両端の電圧値が実際には図11に示す150[V]であるにも関わらず、図10に示す100[V]であると検出してしまう。
従って、本実施形態では、制御部33によって電圧センサ15のゲイン誤差(c’/c)及びオフセット誤差(d’−d)を校正する。以下、制御部33による電圧センサ15の校正処理を説明する。
まず、制御部33は、上述の電流センサ10と同様にして、実際値のゲインc’及び実際値のオフセットd’を計測する。なお、電圧センサ15では、制御部33は、図9に示すように、燃料電池200とDC/DCコンバータ20とを接続する正側のノードN2に、校正電圧を印加する。
次に、制御部33は、実際値のゲインc’及び実際値のオフセットd’を計測すると、計測したゲインc’及びオフセットd’を以下の式(6)に入力することで、電圧センサ15を校正する。

y2=cx2×(c/c’)+d+(d−d’) 式(6)
[システム動作]
以下、本実施形態に係る電力変換装置100の動作の一例について、図12を用いて説明する。まず、センサの校正を行うための所定条件を満たすか否か判定する際の電力変換装置100の動作について説明する。
電力変換装置100は、通常運転を行っている(ステップS101)。すなわち、電力変換装置100は、燃料電池200から供給される直流電力を交流電力に変換し、変換後の交流電力を、負荷300に供給している。
制御部33は、電力系統500が異常であるか否か判定する(ステップS102)。制御部33は、例えば、電力系統500が停電している場合、電力系統500は異常であると判定する。制御部33は、電力系統500が異常であると判定した場合(ステップS102:Yes)、主幹センサ及び交流電力が供給される各端部の電流値又は電圧値を検出するセンサを校正するために、図13に示す処理に進む。一方、制御部33は、電力系統500が異常ではないと判定した場合(ステップS102:No)、ステップS103の処理に進む。
ステップS103の処理では、制御部33は、直流電力系が異常であるか否か判定する。なお、本実施形態では、上述の電力変換装置100内の直流電力に関する処理等を行う装置はDC/DCコンバータ20であるため、直流電力系の異常は、直流過電圧等の異常によるDC/DCコンバータ20の停止であるものとする。従って、制御部33は、直流過電圧等の異常によってDC/DCコンバータ20が停止した場合、直流電力系が異常であると判定する。
制御部33は、直流電力系が異常であると判定した場合(ステップS103:Yes)、直流電力が供給される各端部の電流値又は電圧値を検出するセンサを校正するために、図14に示す処理に進む。一方、制御部33は、直流電力系が異常ではないと判定した場合(ステップS103:No)、ステップS104の処理に進む。
ステップS104の処理では、制御部33は、燃料電池200の点検であるか否か判定する。制御部33は、燃料電池200の点検であると判定した場合(ステップS104:Yes)、主幹センサ、交流電力が供給される各端部の電流値又は電圧値を検出するセンサ、及び、直流電力が供給される各端部の電流値又は電圧値を検出するセンサを校正するために、図15に示す処理に進む。一方、制御部33は、燃料電池200の点検ではないと判定した場合(ステップS104:No)、ステップS101からの処理を繰り返し行う。
<電力系統が異常である場合の動作>
以下、電力系統500が異常である場合に、センサを校正する際の本発明の一実施形態に係る電力変換装置100の動作の一例について、図13を用いて説明する。
制御部33は、電力系統500から電力変換装置100への電力供給が停止しているか否か判定する(ステップS201)。制御部33は、例えば、電流センサ11、電圧センサ15及び電流センサ400から取得する値を用いて、電力系統500から電力変換装置100への電力供給が停止しているか否か判定する。制御部33は、電力系統500から電力変換装置100への電力供給が停止していると判定した場合(ステップS201:Yes)、ステップS203の処理に進む。一方、制御部33は、電力系統500から電力変換装置100への電力供給が停止していないと判定した場合(ステップS201:No)、ステップS202の処理に進む。
ステップS202の処理では、制御部33は、電力系統500からの電力を遮断するよう制御する。制御部33は、例えば、スイッチ23,24がオフ状態となるように制御する。制御部33は、ステップS202の処理後、ステップS201の処理を再び行う。
ステップS203の処理では、制御部33は、記憶部30から、電力系統500が異常である場合に校正対象となるセンサの情報を読み出して取得する。制御部33は、記憶部30から、電流センサ11、電圧センサ15及び電流センサ400の情報を取得する(図2参照)。
ステップS204,S205の処理では、制御部33は、校正するセンサのオフセットを計測する。
例えば、電流センサ11を校正する場合、制御部33は、ステップS204の処理において、図6に示すCT11aに入力される電流値が0[A]であるときにノードN1に生じる電圧値と同一電圧値を、校正電圧として、図1に示すノードN1に印加する。さらに、制御部33は、そのときに、図6に示す増幅器11cから制御部33に供給される電圧値を電流センサ11のオフセットb’として取得する(ステップS205)。
また、例えば、電圧センサ15を校正する場合、制御部33は、ステップS204の処理において、図9に示すノードN2に、校正電圧0[V]を印加する。さらに、制御部33は、そのときに、増幅器13bから制御部33に供給される電圧値を電圧センサ15のオフセットd’として取得する(ステップS205)。
ステップS206,S207の処理では、制御部33は、校正するセンサのゲインを計測する。
例えば、電流センサ11を校正する場合、制御部33は、ステップS206の処理において、図6に示すCT11aに入力される電流値が100[A]であるときにノードN1に生じる電圧値と同一電圧値を、校正電圧として、図6に示すノードN1に印加する。次に、制御部33は、そのときに、増幅器11cから制御部33に供給される電圧値を取得することで、上記式(2)上の座標(100,100a’+b’)を得る。さらに、制御部33は、ステップS204の処理で取得したオフセットb’を上記式(2)に代入して得られる座標(0,b’)と、座標(100,100a’+b’)とを用いて、ゲインa’を算出する(ステップS207)。
また、例えば、電圧センサ15を校正する場合、制御部33は、ステップS206の処理において、図9に示すノードN2に、100[V]を校正電圧として印加する。次に、制御部33は、そのときに、増幅器13bから制御部33に供給される電圧値を取得することで、上記式(5)上の座標(100,100c’+d’)を得る。さらに、制御部33は、ステップS204の処理で取得したオフセットd’を上記式(5)に代入して得られる座標(0,d’)と、座標(100,100c’+d’)とを用いて、ゲインc’を算出する(ステップS207)。
ステップS208の処理では、制御部33は、ステップS205,S207の処理で計測したセンサのゲイン及びオフセットを用いてセンサを校正する。例えば、電流センサ11を校正する場合、制御部33は、ステップS205,S207の処理で得られたゲインa’及びオフセットb’を、上記式(3)に代入することで、電流センサ11を校正する。また、例えば、電圧センサ15を校正する場合、制御部33は、ステップS205,S207の処理で得られたゲインc’及びオフセットd’を、上記式(6)に代入することで、電圧センサ15を校正する。
ステップS209の処理では、制御部33は、校正対象となるセンサの校正が全て完了したか否か判定する。制御部33は、校正対象となるセンサの校正が全て完了したと判定した場合(ステップS209:Yes)、処理を終了する。一方、制御部33は、校正対象となるセンサの校正が全て完了したと判定しない場合(ステップS209:No)、ステップS204からの処理を繰り返し行う。電力系統500が異常である場合、制御部33は、電流センサ11、電圧センサ15及び電流センサ400の全ての校正が完了するまで、ステップS204〜S209の処理を繰り返し行う。
<直流電力が異常である場合の動作>
以下、直流電力系が異常である場合に、センサを校正する際の本発明の一実施形態に係る電力変換装置100の動作の一例について、図14を用いて説明する。
制御部33は、燃料電池200からDC/DCコンバータ20への電力供給が停止したか否か判定する(ステップS301)。制御部33は、例えば、電流センサ10及び電圧センサ13から取得する値を用いて、燃料電池200からDC/DCコンバータ20への電力供給が停止したか否か判定する。なお、DC/DCコンバータ20が停止すると、燃料電池200からDC/DCコンバータ20への電力供給が停止するが、DC/DCコンバータ20の停止直後は、まだ、燃料電池200からDC/DCコンバータ20への電力供給が停止していないことがある。そのため、制御部33は、燃料電池200からDC/DCコンバータ20への電力供給が停止していないと判定した場合(ステップS301:No)、所定時間待機する(ステップS302)。一方、制御部33は、燃料電池200からDC/DCコンバータ20への電力供給が停止していると判定した場合(ステップS301:Yes)、ステップS303の処理に進む。
ステップS303の処理では、制御部33は、記憶部30から、直流電力系が異常である場合に校正するセンサの情報を読み出して取得する。制御部33は、記憶部30から、電流センサ10及び電圧センサ13の情報を取得する(図2参照)。
ステップS304〜S309の処理は、図13に示すステップS204〜S209の処理と同様であるため、説明を省略する。
<燃料電池の点検>
以下、燃料電池200の点検である場合に、センサを校正する際の本発明の一実施形態に係る電力変換装置100の動作の一例について、図15を用いて説明する。なお、燃料電池200の点検の際は、燃料電池200は発電を停止する。
制御部33は、燃料電池200から電力変換装置100への電力供給が停止したか否か判定する(ステップS401)。制御部33は、例えば、電流センサ10及び電圧センサ13から取得する値を用いて、燃料電池200から電力変換装置100への電力供給が停止したか否か判定する。なお、燃料電池200の停止直後は、燃料電池200の残電力によって、まだ、燃料電池200から電力変換装置100への電力供給が停止していないことがある。そのため、制御部33は、燃料電池200から電力変換装置100への電力供給が停止していないと判定した場合(ステップS401:No)、所定時間待機する(ステップS402)。一方、制御部33は、燃料電池200から電力変換装置100への電力供給が停止していると判定した場合(ステップS401:Yes)、ステップS403の処理に進む。
ステップS403の処理では、制御部33は、スイッチ23,24がオフ状態となるように制御する。また、燃料電池200からの電力供給が停止すると、DC/DCコンバータ20及びインバータ22は動作を停止するが、まだ動作している場合、制御部33は、DC/DCコンバータ20及びインバータ22を停止させる。
ステップS404の処理では、制御部33は、記憶部30から、燃料電池200の点検である場合に校正するセンサの情報を読み出して取得する。制御部33は、記憶部30から、電流センサ10,11及び電圧センサ13,15並びに電流センサ400の情報を取得する(図2参照)。
ステップS405〜S410の処理は、図13に示すステップS204〜S209の処理と同様であるため、説明を省略する。
なお、上記ステップS401〜410の処理において、制御部33は、インバータ22に含まれるスイッチング素子及びファンの動作電圧を校正してもよい。この場合、制御部33は、ステップS404の処理において、記憶部30から、インバータ22内のスイッチング素子及びファンの情報を取得する(図2参照)。
なお、本実施形態では、電力系統500が異常である場合、直流電力系が異常である場合及び燃料電池200の点検である場合に、センサを校正する例を説明したが、任意の時期に任意のセンサを校正してもよい。例えば、電力変換装置100において、タイマー等によって周期的に、センサを校正するようにしてもよい。また、電力変換装置100において、寒暖差が大きい日(例えば、朝方の気温が5℃で、昼間の気温が30℃)にセンサを校正するようにしてもよいし、季節の変わり目でセンサを校正してもよい。この場合、電力変換装置100は、校正するセンサに応じて、電力変換装置100内の装置を停止等させる。例えば、電流センサ11及び電圧センサ15を校正する際は、電力変換装置100は、制御部33によって、インバータ22を停止させ、かつスイッチ23,24をオフ状態にする。
以上のように、本実施形態に係る電力変換装置100では、所定条件を満たす場合に、コンデンサ21に蓄えられた直流電力を用いて、所定条件に応じたセンサのゲイン誤差及びオフセット誤差を校正する。これにより、電力変換装置100の組み立て後であっても、センサ自体を精度良く校正することができる。
さらに、電力変換装置100では、電力変換装置100の組み立て後に、センサ自体を校正することができる。そのため、電力変換装置100を製造する際に、工場等でセンサを校正しなくてもよい。従って、電力変換装置100によれば、工場等の製造工程における校正工程を簡略化することができる。これにより、電力変換装置100では、製造工程における校正工程のコストを低減し、さらに校正工程によって製造工程が長くなることを防ぐことができる。
また、電力変換装置では、経時変化による劣化によってセンサ特性が低下することを防ぐために、予め高品質なセンサを搭載させることがある。これに対し、電力変換装置100は、時間が経過した後であっても、センサを校正することができる。従って、電力変換装置100では、高品質のセンサを用いる必要がないため、コストを削減することができる。
また、センサは、電力変換装置が設置される温度等の環境によっても、特性が左右されてしまうことがある。これに対し、電力変換装置100は、電力変換装置100を設置させた後に、センサを校正することができるため、センサにおいて所望の特性を維持することができる。
(他の実施例)
以下、他の実施例に係る電力変換装置100aについて、図16を用いて説明する。なお、図16に示す構成要素で図1に示す構成要素と同一のものは、同一符号を付し、その説明を省略する。
電力変換装置100aは、電流センサ10,11,12と、電圧センサ13,14,15,16と、DC/DCコンバータ20と、コンデンサ21と、インバータ22と、スイッチ23,24,25,26と、自立出力端子27,28と、記憶部30と、電圧変換部31と、通信部32と、制御部33とを備える。電力変換装置100aは、電力系統500が停電した際は自立運転を行う。電力変換装置100aは、自立運転を行っている際は、燃料電池200が発電した電力を、自立出力端子27,28を介して、自立出力端子27,28に接続された負荷に供給する。
電流センサ12は、電力変換装置100aが自立運転を行っている際、インバータ22から自立出力端子27へ流れる電流値を検出し、検出した値を制御部33に出力する。電圧センサ16は、電力変換装置100aが自立運転を行っている際、自立出力端子27及び自立出力端子28の両端の電圧値を検出し、検出した値を制御部33に出力する。
スイッチ25は、インバータ22と自立出力端子27との間に設けられ、スイッチ26は、インバータ22と自立出力端子28との間に設けられる。スイッチ25,26は、いわゆる自立出力スイッチであり、制御部33の制御に基づき、オン/オフ状態となる。例えば、通常時、スイッチ25,26は、それぞれ、オフ状態となる。また、例えば、電力系統500の停電時、燃料電池200が発電した電力を自立出力端子27,28に接続された負荷に供給するために、スイッチ23,24は、それぞれ、オン状態となる。
他の実施例に係る電力変換装置100aでは、制御部33は、所定条件が燃料電池200の点検である場合、電流センサ10,11及び電圧センサ13,15並びに電流センサ400を校正するのに加えて、電流センサ12及び電圧センサ16も校正する。
このような構成の他の実施例に係る電力変換装置100aであっても、本実施形態に係る電力変換装置100と同様の効果を得ることができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、本発明について装置を中心に説明してきたが、本発明は装置が備えるプロセッサにより実行される方法、プログラム、又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
10 電流センサ(第3センサ)
11 電流センサ(第1センサ)
12 電流センサ
13 電圧センサ(第4センサ)
14 電圧センサ
15 電圧センサ(第2センサ)
16 電圧センサ
20 DC/DCコンバータ
21 コンデンサ
22 インバータ
23,24,25,26 スイッチ
27,28 自立出力端子
30 記憶部
31 電圧変換部
32 通信部
33 制御部
100,100a 電力変換装置
200 燃料電池(直流電源)
300 負荷
400 電流センサ(主幹センサ)
500 電力系統

Claims (11)

  1. 直流電源に接続されるコンバータと、
    前記コンバータから供給される直流電力を交流電力に変換するインバータと、
    前記コンバータと前記インバータとの間に接続されるコンデンサと、
    前記コンバータ及び前記インバータを制御する制御部と、
    電力変換装置内の各端部の電流値又は電圧値を検出し、該検出した値を前記制御部に出力するセンサと、を備え、
    前記制御部は、所定条件を満たす場合に、前記コンデンサに蓄えられた直流電力を用いて、該所定条件に応じてセンサを校正する、電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記制御部は、前記センサのゲイン誤差及びオフセット誤差を校正する、電力変換装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電力変換装置において、
    前記所定条件は、電力系統の異常であり、
    前記制御部は、主幹センサ、及び、交流電力が供給される前記各端部の電流値又は電圧値を検出するセンサを校正する、電力変換装置。
  4. 請求項3に記載の電力変換装置において、
    前記交流電力が供給される前記各端部の電流値又は電圧値を検出するセンサは、前記インバータから負荷へ流れる電流を検出する第1センサ及び前記インバータの出力端子の両端の電圧を検出する第2センサである、電力変換装置。
  5. 請求項1から4に記載の電力変換装置において、
    前記所定条件は、直流電力系の異常であり、
    前記制御部は、直流電力が供給される前記各端部の電流値又は電圧値を検出するセンサを校正する、電力変換装置。
  6. 請求項5に記載の電力変換装置において、
    直流電力が供給される前記各端部の電流値又は電圧値を検出するセンサは、前記直流電源から前記コンバータへ流れる電流値を検出する第3センサ及び前記コンバータの入力端子の両端の電圧値を検出する第4センサである、電力変換装置。
  7. 請求項1から6の何れか一項に記載の電力変換装置において、
    前記直流電源は燃料電池であり、
    前記所定条件は、燃料電池の点検であり、
    前記制御部は、主幹センサ、交流電力が供給される前記各端部の電流又は電圧を検出するセンサ、及び、直流電力が供給される前記各端部の電流又は電圧を検出するセンサを校正する、電力変換装置。
  8. 請求項7に記載の電力装置において、
    前記交流電力が供給される前記各端部の電流又は電圧を検出するセンサは、前記インバータから負荷へ流れる電流を検出する第1センサ及び前記インバータの出力端子の両端の電圧値を検出する第2センサであり、
    直流電力が供給される前記各端部の電流又は電圧を検出するセンサは、前記直流電源から前記コンバータへ流れる電流を検出する第3センサ及び前記コンバータの入力端子の両端の電圧値を検出する第4センサである、電力変換装置。
  9. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記制御部は、前記インバータに含まれる、スイッチング素子と、該スイッチング素子を冷却するファンの少なくとも何れかの動作電圧を校正する、電力変換装置。
  10. 直流電源に接続されるコンバータと、
    前記コンバータから供給される直流電力を交流電力に変換するインバータと、
    前記コンバータと前記インバータとの間に接続されるコンデンサと、を備える電力変換装置の校正方法であって、
    所定条件を満たすか否か判定するステップと、
    前記所定条件を満たすと判定した場合に、前記コンデンサに蓄えられた直流電力を用いて、該所定条件に応じ、前記電力変換装置内の電流又は電圧を検出するセンサを校正するステップと、を含む、電力変換装置の校正方法。
  11. 請求項10に記載の電力変換装置の校正方法において、
    前記電力変換装置内の前記インバータに含まれる、スイッチング素子と、該スイッチング素子を冷却するファンの少なくとも何れかの動作電圧を校正するステップを、さらに含む、電力変換装置の校正方法。
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