JP2018006615A - 回路構成部材および回路構成部材付プリント基板 - Google Patents

回路構成部材および回路構成部材付プリント基板 Download PDF

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Abstract

【課題】単一の金属線材から3点以上の接続部を有する回路構成部材を容易に提供できる、新規な構造の回路構成部材およびこれを備えた回路構成部材付プリント基板を提供すること。
【解決手段】外周面にめっきが施された金属線材を所定長さに切断して形成された回路本体12と、回路本体12の一部によって構成された3つ以上の接続部18,18,20と、回路本体12の幅方向中間部分において、回路本体12の長さ方向に延びて板厚方向に貫通形成されると共に、回路本体12の外面16に開口される切断面14とを備えており、切断面14により分断された回路本体12の幅方向の少なくとも一方の側縁部が板厚方向に屈曲されることにより、3つの接続部18,18,20のうちの1つの接続部18が構成されているようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリント基板等に接続されて用いられる回路構成部材に係り、特に、金属線材を用いて形成された回路構成部材と、これを備えた回路構成部材付プリント基板に関するものである。
従来から、自動車の電気接続箱等には、プリント基板やバスバー等の回路構成部材が収容されており、プリント基板にバスバーが導通接続されることにより内部回路を構成している。このバスバーは、金属製の平板材をプレス加工することで得られることから、任意の形状にプレス加工することで、端子部(タブ部)や分岐回路を容易に形成することができる。
ところで、電気接続箱の内部回路は車種や仕様により異なることから、バスバーも各種形状のものが多数必要となる。この場合、バスバーの各種形状に合わせて金型を準備する必要があり、コストアップに繋がっていた。また、平板金属材をプレス加工することによって形成されることから、廃棄材料も多く、歩留りが悪い点が問題となっていた。
そこで、本出願人は、特開2011−55624号公報(特許文献1)に記載の如く、所定長さに切断して所定形状に屈曲させた複数の金属線材を重ね合わせて部分的に接合することで、3点以上の接続部を有するより複雑な回路構成体を形成することを提案した。これによれば、所定長さに切断された金属線材を屈曲して金属線材同士を重ね合わせて接合することのみにより回路構成体が得られることから、バスバーを用いる場合に比して、廃棄材料が殆ど無く、歩留りを向上させることができる。また、回路構成体の形状に合わせて特別に金型を準備する必要もなく、コストの削減も図ることができる。
ここで、特許文献1に提案された金属線材を用いた回路構成体においては、複数の金属線材を重ね合わせて接合させる作業が必要となることから、さらに工程を簡素化できる新たな構造の開発が望まれていた。
特開2011−55624号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、単一の金属線材から3点以上の接続部を有する回路構成部材を容易に提供できる、新規な構造の回路構成部材およびこれを備えた回路構成部材付プリント基板を提供することにある。
本発明の第一の態様は、回路構成部材に関するものであって、外周面にめっきが施された金属線材を所定長さに切断して形成された回路本体と、前記回路本体の一部によって構成された3つ以上の接続部と、前記回路本体の幅方向中間部分において、前記回路本体の長さ方向に延びて板厚方向に貫通形成されると共に、前記回路本体の外面に開口される切断面とを備えており、前記切断面により分断された前記回路本体の前記幅方向の少なくとも一方の側縁部が前記板厚方向に屈曲されることにより、前記3つの接続部のうちの1つの前記接続部が構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、所定長さに切断された単一の金属線材によって回路本体を形成され、かかる回路本体の幅方向中間部分に、長さ方向に延びて板厚方向に貫通する切断面を設けると共にかかる切断面を回路本体の外面に開口することで、切断面によって分断された回路本体の幅方向の少なくとも一方の側縁部が板厚方向に屈曲可能とされている。そして、切断面によって分断された一方の側縁部を板厚方向に屈曲することにより、接続部を構成することができる。それゆえ、例えば、回路本体の長さ方向の中間部分に切断面を形成して切断面の一方の端部が回路本体の外面である一方の側面に開口するようにすれば、回路本体の長さ方向の両側の端部と、切断面により分断されて板厚方向に屈曲された一方の側縁部によって、3つの接続部を構成することができる。また、回路本体の長さ方向の一方の端部側に切断面を形成して切断面の一方の端部を回路本体の外面である長さ方向の一方の端面に開口するようにすれば、回路部材の一方の端部において切断面によって分断された両側縁部を互いに板厚方向で反対方向に屈曲することにより2つの接続部を構成し、回路部材の他方の端部により3つめの接続部を構成することができる。これにより、従来構造のように複数の金属線材を重ね合わせて接合する作業を必要とすることなく、3つ以上の接続部を有する回路構成部材を、単一の金属線材から形成することができるのである。その結果、バスバーの場合に比して歩留まりがよく、3つ以上の接続部を有する複雑な回路を形成し得る回路構成部材を容易に提供できる。
しかも、回路本体が外周面にめっきが施された金属線材を所定長さに切断して形成したものであることから、各接続部において、少なくとも切断面形成部以外の部分では、めっきが施されている。それゆえ、従来構造のプレス打ち抜き加工によって形成されたバスバーの場合とは異なり、接続部に後めっきを施す工程を要することがなく、製造工程の簡素化も図ることができる。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載の回路構成部材において、前記回路本体の長さ方向の一端側に前記切断面が形成されており、該切断面の一方の端部が前記回路本体の前記外面である長さ方向の一端面に開口されていると共に、前記切断面によって分断された前記回路本体の前記幅方向の両側の前記側縁部が、互いに板厚方向で反対方向に屈曲され、さらにそれらの先端部を前記一端側に向かって屈曲することにより、前記3つの接続部のうちの2つの前記接続部が構成されている一方、前記回路本体の長さ方向の他端側により、前記3つの接続部のうちのさらに1つの前記接続部が構成されているものである。
本態様によれば、回路本体の長さ方向の一端側において、端面に開口する切断面を設ける簡単な構造により、一端側にプリント基板のスルーホールに挿通接続される2つの接続部(2つのリード部)を形成する一方、他端側を相手側のコネクタ等に接続する接続部(タブ端子)を形成することができ、単一の金属線材を用いて、回路分岐が可能でプリント基板に突設可能な回路構成部材を有利に提供することができる。
特に、リード部を構成する回路構成部材の一端側の2つの接続部は、切断面形成部以外には外面にめっきが残存していることから、プリント基板のスルーホールへの半田付けも後めっき工程を必要とすることなく有利に実行することができる。
本発明の第三の態様は、前記第一の態様に記載の回路構成部材において、前記回路本体の長さ方向の両端側に前記切断面が形成されており、該切断面の一方の端部が前記回路本体の前記外面である長さ方向の両端面にそれぞれ開口されていると共に、前記切断面によって分断された前記回路本体の前記幅方向の両側の前記側縁部が、板厚方向で同じ方向に屈曲されてそれぞれが前記接続部を構成しているものである。
本態様によれば、回路本体の長さ方向の両端側において、端面に開口する切断面を設ける簡単な構造により、両端側にプリント基板のスルーホールに挿通接続される2つの接続部(2つのリード部)をそれぞれ形成することができ、プリント基板において相互に離隔する4つ以下のプリント配線を相互に導通接続する回路構成部材を、単一の金属線材を用いて、歩留まりよく容易に提供することができる。
特に、リード部を構成する回路構成部材の接続部は、切断面形成部以外には外面にめっきが残存していることから、プリント基板のスルーホールへの半田付けも後めっき工程を必要とすることなく有利に実行することができる。
本発明の第四の態様は、前記第一の態様に記載の回路構成部材において、前記回路本体の長さ方向において、複数の前記切断面が間欠的に形成されており、各該切断面の長さ方向の中央部分が切欠領域を介して前記回路本体の前記外面である一方の側面に開口されていると共に、前記長さ方向で隣接する2つの前記切欠領域間において、前記切断面が設けられていない中央部分の両側に位置して前記切断面および前記切欠領域によって分断された前記回路本体の前記幅方向の一方の前記側縁部が、それぞれ板厚方向で同じ方向に屈曲されてショートピン形成部を構成しており、複数の前記ショートピン形成部が前記回路本体の長さ方向で連続して設けられているものである。
本態様によれば、所定長さで延びる単一の金属線材からなる回路本体に対して、切断面を間欠的に設けると共に、切欠領域により分断された回路本体のそれぞれの側縁部を板厚方向で同じ方向に屈曲させるだけの簡単な構成により、回路本体の長さ方向で複数のショートピン形成部が連続して設けられた回路構成部材を容易に形成することができる。これにより、接続したい回路数に合わせて必要な個数のショートピン形成部を回路部材から切り出してプリント基板に装着することが可能となり、任意の極数を有するショートピンを有利に提供できる汎用性の高い回路構成部材を提供することができる。
本発明の第五の態様は、前記第一乃至第三の何れか1つの態様に記載の回路構成部材において、前記回路本体の長さ方向の中間部分に相互に離隔した位置に複数の前記切断面が形成されている一方、各前記切断面の一方の端部が切欠領域を介して前記回路本体の前記外面であるいずれか一方の側面に開口されており、各前記切断面によって分断されて前記切欠領域が開口する側に位置する前記側縁部が、前記板厚方向に屈曲されることにより、複数の前記接続部が形成されている一方、前記回路本体の長さ方向の中間部分において、各前記切断面から離隔した位置に切欠部が設けられており、該切欠部によって狭幅化された狭幅部において、前記回路本体が板幅方向に屈曲されているものである。
本態様によれば、回路本体の長さ方向の中間部分に、複数の接続部を設けることができ、さらに、回路本体を狭幅部において板幅方向に屈曲させることができることから、3つ以上の接続部を有したり、ジグザグ状に屈曲するような複雑な回路形状に適合する回路構成部材を、単一の金属線材から形成することができ、バスバー回路体と同様な複雑な回路を歩留まりよく安価に構成することが可能となる。
本発明の第六の態様は、回路構成部材付プリント基板に関するものであって、前記第一〜第五の何れか1つの態様に記載の回路構成部材の少なくとも1つの接続部が、プリント配線に対して導通接続されていることを特徴とする。
本態様によれば、本発明の回路構成部材の少なくとも1つの接続部がプリント配線に対して導通接続されていることから、従来のバスバー回路に比べて非常に歩留まりのよい部材によってプリント基板に対して3つ以上の接続部を有する複雑化回路を追加することができる。
本発明によれば、例えば、回路本体の長さ方向の中間部分に切断面を形成して切断面の一方の端部が回路本体の外面である一方の側面に開口するようにすることで、回路本体の長さ方向の両側の端部と、切断面により分断されて板厚方向に屈曲された一方の側縁部によって、3つの接続部を構成できる。また、回路本体の長さ方向の一方の端部側に切断面を形成して切断面の一方の端部を回路本体の外面である長さ方向の一方の端面に開口するようにすることで、切断面によって分断された両側縁部を互いに板厚方向で反対方向に屈曲することにより2つの接続部を構成し、回路部材の他方の端部により3つめの接続部を構成できる。これにより、従来構造の如き複数の金属線材を重ね合わせて接合する作業が不要となり、3つ以上の接続部を有する回路構成部材を、単一の金属線材から形成できる。その結果、バスバーの場合に比して歩留まりがよく、3つ以上の接続部を有する複雑な回路を形成し得る回路構成部材を容易に提供できる。しかも、回路本体が外周面にめっきが施された金属線材を用いて形成されていることから、切断面形成部以外の部分ではめっきが施されている。それゆえ、従来のプレス打ち抜き加工によって形成されたバスバーに比して、後めっきを施す必要がなく、製造工程を簡素化できる。
本発明の第一の実施形態としての回路構成部材を示す斜視図((a)リード部形成前、(b)リード部形成後)。 図1(b)の正面図。 本実施形態の回路構成部材がプリント基板に配設された状態を示す斜視図。 図3の正面図。 本発明の第二の実施形態としての回路構成部材を示す斜視図((a)リード部形成前、(b)リード部形成後)。 本実施形態の回路構成部材がプリント基板に配設された状態を示す斜視図。 本発明の第三の実施形態としての回路構成部材を示す斜視図((a)リード部形成前、(b)リード部形成後)。 本実施形態の回路構成部材から切り出された1つのショートピン形成部を示す斜視図。 図8に示す1つのショートピン形成部がプリント基板に配設された状態を示す斜視図。 本発明の第四の実施形態としての回路構成部材を示す斜視図。 本実施形態の回路構成部材がプリント基板に配設された状態を示す斜視図。 本発明の第一の実施形態の別の態様としての回路構成部材を示す斜視図。 本実施形態の回路構成部材がプリント基板に配設された状態を示す斜視図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜2に、本発明の第一の実施形態としての回路構成部材10を示す。なお、以下の説明において、上方とは、図1〜2中の上方、下方とは、図1〜2中の下方、前方とは、図2中の紙面に垂直な上方、後方とは、図2中の紙面に垂直な下方を言い、また板厚方向とは、図2中の紙面に垂直な方向、板幅方向とは、図2中の左右方向、長さ方向とは図2中の上下方向を言うものとする。
回路構成部材10は、金属製の角線材を所定長さに切断して形成された回路本体12から構成されている。かかる金属製の角線材は、銅合金等から形成され、一定の略四角断面形状をもって延びる線材とされている。また、金属製の角線材の外周面には、全面に亘って図示しないめっき層が施されている。かかるめっき層は、例えば、銅やニッケル等の下地めっきに、錫等が積層めっきされて形成されている。
かかる回路本体12は、図1(a)に示されているように、板幅方向の中間部分において、長さ方向の一端側(図1〜2中、下端側)に後述するリード部18を形成する際の剪断加工によって形成される切断面14の形成予定部14aが仮想線で記載されている。かかる切断面14は、回路本体12の長さ方向に延びて板厚方向に貫通形成されると共に、一方(図1〜2中、下方)の端部が回路本体12の外面に当たる長さ方向の一端面16に開口されている。
そして、剪断加工時に切断面14の形成予定部14aで分断された回路本体12の板幅方向の両側の側縁部が、剪断加工と同時に実施される屈曲加工によって互いに板厚方向で反対方向に屈曲され、さらにそれらの先端部を長さ方向の一端側(図1〜2中、下端側)に向かって屈曲することにより、図1(b)に示されているように、接続部である2つのリード部18,18が構成されている。このように、本実施形態では、剪断加工と屈曲加工を同時に行う加工によりリード部18が形成されている。ここで、各リード部18を構成する4面のうち切断面14が形成された1面を除く3面には、めっき層が残されている。一方、回路本体12の長さ方向の他端側(図1〜2中、上端側)により、もう1つの接続部であるタブ端子20が構成されている。本実施形態では、このように、回路本体12の両端部によって構成された3つの接続部18,18,20を備えている。なお、図1に示されているように、かかる接続部18,18、20の先端部は、潰し加工等により先細のテーパ形状とされている。
このような構造とされた回路構成部材10は、図3〜4に示されているように、2つのリード部18,18がプリント基板22に貫設されたスルーホール24に挿通されて半田付けされることによって、プリント基板22上に形成されたプリント配線(図示省略)等と導通接続されて回路構成部材付プリント基板23が構成されるようになっている。より詳細には、スルーホール24の内周面には全面に亘って図示しないめっき層が設けられていると共に、プリント基板22の表面26側および裏面28側においてスルーホール24の開口部の周囲にはめっき層に接続されたランド部30が設けられている。それゆえ、リード部18がスルーホール24に挿通されて半田付けされることにより、回路構成部材10が、めっき層やランド部30に接続されたプリント配線に対して導通接続されるようになっているのである。一方、回路構成部材10のタブ端子20はプリント基板22上に立設されることにより、図示しない相手側コネクタ等と接続可能となっている。なお、図3〜4に示されているように、プリント基板22には、本実施形態の回路構成部材10以外に、例えば基板用端子32等がスルーホール24に挿通半田付けされることによって、プリント基板22上に立設されている。
このような構造とされた回路構成部材10によれば、回路本体12の長さ方向の一端側において、長さ方向に延びて板厚方向に貫通形成されると共に一方の端部が回路本体12の外面に当たる長さ方向の一端面16に開口する切断面14を設ける簡単な構造により、剪断加工と屈曲加工を同時に行う加工によって一端側にプリント基板22のスルーホール24に挿通接続される2つの接続部であるリード部18を形成することができると共に、他端側に相手側のコネクタ等に接続可能なもう1つの接続部であるタブ端子20を形成することができるようになっている。これにより、単一の金属線材を用いて、回路分岐が可能かつプリント基板22に突設可能な回路構成部材10を有利に提供することができるのである。それゆえ、従来構造のように複数の金属線材を重ね合わせて接合する作業を必要とすることなく、3つの接続部18,18,20を有する回路構成部材10を、単一の金属線材から形成することができる。また、従来の如きバスバーを用いた場合に比して歩留まりがよく、3つ以上の接続部を有する複雑な回路を形成し得る回路構成部材を容易に提供できるのである。
しかも、プリント基板22のスルーホール24に挿通されて半田付け接続されるリード部18は、切断面14の形成面以外の外周面にはめっき層が残存している。それゆえ、従来構造のプレス打ち抜き加工によって形成されたバスバーの場合とは異なり、後めっきを施す工程を不要とできることから、製造工程の簡素化も図ることができる。
次に、図5〜6を用いて、本発明の第二の実施形態としての回路構成部材34について詳述するが、上記実施形態と同様な構造とされた部材および部位については、図中に、上記実施形態と同一の符号を付することにより、それらの詳細な説明を省略する。かかる回路構成部材34は、図5(a)に示されているように、回路本体12の長さ方向の両端側にリード部18を形成する際の剪断加工によって形成される切断面14の形成予定部14aが仮想線で記載されている点に関して、上記第一の実施形態と異なる実施形態を示すものである。すなわち、本実施形態の回路構成部材34では、切断面14の一方の端部が回路本体12の外面に当たる長さ方向の両端面16にそれぞれ開口されており、図5(b)に示されているように、回路本体12の長さ方向の各端部側では、剪断加工時に切断面14の形成予定部14aで分断された回路本体12の幅方向の両側の側縁部が、剪断加工と同時に実施される屈曲加工によって板厚方向で同じ方向に屈曲されてそれぞれが接続部である2つのリード部18a,18bを構成するようになっている。なお、かかる2つのリード部18a,18bは、板厚方向一方側(図5(b)中、下方側)への突出寸法が、同じになるように切り揃えられている。
このような構造とされた回路構成部材34は、図6に示されているように、上方からプリント基板22に向かってリード部18側から、プリント基板22のスルーホール24に挿入され半田付け接続されることにより、回路構成部材付プリント基板35が構成されるようになっている。以上のことから、本実施形態の回路構成部材34においては、図5に示されているように、回路本体12の長さ方向の両端側において、一端面16に開口する切断面14を設けるという簡単な構造により、剪断加工と屈曲加工を同時に行う加工によって両端側にプリント基板22のスルーホール24に挿通接続される2つの接続部であるリード部18a,18bをそれぞれ形成することができる。それゆえ、かかる4つのリード部18a,18bをプリント基板22のスルーホール24に挿入して半田付け接続することにより、スルーホール24内のめっき層に導通接続された4つのプリント配線に接続することができることから、プリント基板22において相互に離隔する最大4つのプリント配線を相互に導通接続する回路構成部材34を、単一の金属線材を用いて、歩留まりよく容易に提供することができるのである。なお、プリント基板22のスルーホール24に半田付け接続されるリード部18a,18bは、上記第一の実施形態の回路構成部材10と同様に切断面14の形成面以外の外周面にはめっき層が残存していることから、従来構造のバスバーの場合とは異なり、後めっきを施す工程を不要とでき、製造工程の簡素化も図ることができるようになっている。
さらに、図7〜9を用いて、本発明の第三の実施形態としての回路構成部材36について詳述するが、上記実施形態と同様な構造とされた部材および部位については、図中に、上記実施形態と同一の符号を付することにより、それらの詳細な説明を省略する。かかる回路構成部材36は、図7(b)に示されているように、複数のショートピン形成部38が回路本体12の長さ方向で連続して設けられている点に関して、上記第一の実施形態と異なる実施形態を示すものである。すなわち、本実施形態では、図7(a)に示されているように、回路本体12の長さ方向において、リード部18を形成する際の剪断加工によって形成される複数の切断面14の形成予定部14aが間欠的に仮想線で記載されており、各切断面14の長さ方向の中央部分が板幅方向に延びる平面視で略矩形状の切欠領域40を介して回路本体12の外面である板幅方向の一方の側面42に開口されている。ここで、切欠領域40は、例えば潰し加工後にトリミング加工を実施することにより形成することができる。そして、長さ方向で隣接する2つの切欠領域40間において、切断面14が設けられていない中央部分44の両側に位置して剪断加工時に切断面14および切欠領域40で分断された回路本体12の板幅方向の一方の側縁部が、剪断加工と同時に実施される屈曲加工によってそれぞれ板厚方向で同じ方向に屈曲されることにより、図7(b)に示されているように、複数(本実施形態では3つ)のショートピン形成部38が形成されるようになっている。このように、本実施形態の回路構成部材36では、複数のショートピン形成部38が回路本体12の長さ方向で連続して設けられているのである。
このような構造とされた回路構成部材36は、1つ以上のショートピン形成部38を切り離して使用される。例えば、図8に示されているように、回路構成部材36から1つのショートピン形成部38を切り離した後、図9に示されているように、上方からプリント基板22に向かってリード部18側から、プリント基板22のスルーホール24に挿入されて半田付け接続されることにより、回路構成部材付プリント基板46が構成されるようになっている。このように、本実施形態の回路構成部材36においては、所定長さで延びる単一の金属線材からなる回路本体12に対して、切断面14を間欠的に設けると共に、切欠領域40により分断された回路本体12のそれぞれの側縁部を板厚方向で同じ方向に屈曲させるという簡単な構成により、回路本体12の長さ方向で複数のショートピン形成部38が連続して設けられた回路構成部材を容易に形成することができるようになっているのである。それゆえ、接続したいプリント配線の数に合わせて必要な個数のショートピン形成部38を回路構成部材36から切り出してプリント基板22に装着することが可能となるのである。すなわち、任意の極数を有するショートピンを有利に提供できる汎用性の高い回路構成部材36を有利に提供することができるのである。
また、図10〜11を用いて、本発明の第四の実施形態としての回路構成部材48について詳述するが、上記実施形態と同様な構造とされた部材および部位については、図中に、上記実施形態と同一の符号を付することにより、それらの詳細な説明を省略する。かかる回路構成部材48は、図10に示されているように、回路本体12の長さ方向の中間部分において、各切断面14から離隔した位置に切欠部50が設けられており、切欠部50によって狭幅化された狭幅部52において、回路本体12が板幅方向に屈曲されている点に関して、上記第一〜第三の実施形態と異なる実施形態を示すものである。より詳細には、本実施形態の回路構成部材48では、平面視で略矩形断面形状の2つの切欠部50が、回路本体12の長さ方向に離隔する位置において、板幅方向の対向する側面42に開口するように形成されている。そして、回路本体12の狭幅部52が切欠部50の開口部側に向かってそれぞれL字状に屈曲されることにより、全体としてクランク状に屈曲された回路構成部材48が構成されるようになっている。加えて、本実施形態の回路構成部材48では、回路本体12の長さ方向の中間部分に相互に離隔した位置に複数(本実施形態では4つ)の切断面14が形成されている一方、各切断面14の一方の端部が切欠領域40を介して回路本体12の外面であるいずれか一方の側面42に開口されるように構成されている。そして、各切断面14および切欠領域40(や側方スリットを構成する切欠部50)によって分断され切欠領域40(や切欠領域を構成する切欠部50)が開口する側に位置する側縁部が、板厚方向に屈曲されることにより、複数の接続部(本実施形態では2つのリード部18と2つのタブ端子20)が形成されている。さらに、本実施形態の回路構成部材48では、回路本体12の長さ方向の一端部が板厚方向上方に向かってL字状に屈曲される一方、回路本体12の長さ方向の他端部が上側にクランク状に屈曲されるかつ一側縁部が先端側から基端側に向かって所定長さだけ略一定幅が切除されて狭幅に形成されることにより、接続部であるタブ端子20が構成されている。
このような構造とされた回路構成部材48は、図11に示されているように、上方からプリント基板22に向かってリード部18側から、プリント基板22のスルーホール24に挿入されて半田付け接続されることにより、回路構成部材付プリント基板54が構成されるようになっている。なお、プリント基板22には、本実施形態の回路構成部材48以外に、例えば基板用端子32がスルーホール24に挿通半田付けされて、プリント基板22上に立設されている。このような構造とされた回路構成部材48によれば、3つ以上(本実施形態では6つ)の接続部を備えることができる一方、例えばクランク状に屈曲するような複雑な回路形状に適合する回路構成部材を単一の金属線材から形成することができることから、従来のバスバー回路体と同様な複雑な回路を構成できると共に、従来のバスバー回路体に比して歩留まりよく安価に構成することが可能となっているのである。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、かかる実施形態における具体的な記載によって、本発明は、何等限定されるものでない。例えば、図12〜13に示す上記第一の実施形態の別の態様の回路構成部材56のように、上記第一の実施形態において回路本体12の長さ方向の他端側(上端側)に設けられた接続部であるタブ端子20を、図12に示されているように、先端部の板幅方向の両側縁部を切除して狭幅化することによりもう1つの接続部であるリード部18に変更してもよい。これにより、図13に示されている回路構成部材付プリント基板58のように、上記第一の実施形態の場合のように相手側コネクタではなく、別のプリント基板22に接続することを可能とすることができるようになっている。また、プリント基板22には、本実施形態の回路構成部材56以外に、例えば基板用端子60等がスルーホール24に挿通半田付けされることによって、プリント基板22上に立設されている。
また、上記実施形態では、リード部18としてスルーホール実装タイプのもので説明を行ったが、これに限定されない。すなわち、リード部18として表面実装タイプのものも採用可能である。
10,34,36,48,56:回路構成部材、12:回路本体、14:切断面、14a:形成予定部、16:一端面(外面)、18:リード部(接続部)、18a,b:リード部(接続部)、20:タブ端子(接続部)、22:プリント基板、23,35,46,54,58:回路構成部材付プリント基板、38:ショートピン形成部、40:切欠領域、42:側面(外面)、44:中央部分、50:切欠部、52:狭幅部

Claims (6)

  1. 外周面にめっきが施された金属線材を所定長さに切断して形成された回路本体と、
    前記回路本体の一部によって構成された3つ以上の接続部と、
    前記回路本体の幅方向中間部分において、前記回路本体の長さ方向に延びて板厚方向に貫通形成されると共に、前記回路本体の外面に開口される切断面とを備えており、
    前記切断面により分断された前記回路本体の前記幅方向の少なくとも一方の側縁部が前記板厚方向に屈曲されることにより、前記3つの接続部のうちの1つの前記接続部が構成されている
    ことを特徴とする回路構成部材。
  2. 前記回路本体の長さ方向の一端側に前記切断面が形成されており、該切断面の一方の端部が前記回路本体の前記外面である長さ方向の一端面に開口されていると共に、前記切断面によって分断された前記回路本体の前記幅方向の両側の前記側縁部が、互いに板厚方向で反対方向に屈曲され、さらにそれらの先端部を前記一端側に向かって屈曲することにより、前記3つの接続部のうちの2つの前記接続部が構成されている一方、
    前記回路本体の長さ方向の他端側により、前記3つの接続部のうちのさらに1つの前記接続部が構成されている請求項1に記載の回路構成部材。
  3. 前記回路本体の長さ方向の両端側に前記切断面が形成されており、該切断面の一方の端部が前記回路本体の前記外面である長さ方向の両端面にそれぞれ開口されていると共に、前記切断面によって分断された前記回路本体の前記幅方向の両側の前記側縁部が、板厚方向で同じ方向に屈曲されてそれぞれが前記接続部を構成している請求項1に記載の回路構成部材。
  4. 前記回路本体の長さ方向において、複数の前記切断面が間欠的に形成されており、各該切断面の長さ方向の中央部分が切欠領域を介して前記回路本体の前記外面である一方の側面に開口されていると共に、
    前記長さ方向で隣接する2つの前記切欠領域間において、前記切断面が設けられていない中央部分の両側に位置して前記切断面および前記切欠領域によって分断された前記回路本体の前記幅方向の一方の前記側縁部が、それぞれ板厚方向で同じ方向に屈曲されてショートピン形成部を構成しており、
    複数の前記ショートピン形成部が前記回路本体の長さ方向で連続して設けられている請求項1に記載の回路構成部材。
  5. 前記回路本体の長さ方向の中間部分に相互に離隔した位置に複数の前記切断面が形成されている一方、各前記切断面の一方の端部が切欠領域を介して前記回路本体の前記外面であるいずれか一方の側面に開口されており、
    各前記切断面によって分断されて前記切欠領域が開口する側に位置する前記側縁部が、前記板厚方向に屈曲されることにより、複数の前記接続部が形成されている一方、
    前記回路本体の長さ方向の中間部分において、各前記切断面から離隔した位置に切欠部が設けられており、該切欠部によって狭幅化された狭幅部において、前記回路本体が板幅方向に屈曲されている請求項1〜3の何れか1項に記載の回路構成部材。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の回路構成部材の少なくとも1つの接続部が、プリント配線に対して導通接続されていることを特徴とする回路構成部材付プリント基板。
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