JP2018005538A - 運行履歴管理装置、運行履歴管理システム、及び運行履歴管理方法 - Google Patents

運行履歴管理装置、運行履歴管理システム、及び運行履歴管理方法 Download PDF

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孝 八田
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健二 八十
Kenji Yaso
健二 八十
誠 湯田
Makoto Yuda
誠 湯田
和典 鈴岡
Kazunori Suzuoka
和典 鈴岡
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Abstract

【課題】運行履歴装置が自動的に運行情報の取得を行いつつ、不要な運行情報はデータとして取得を行わないようにする運行履歴管理装置、運行履歴管理システム、及び運行履歴管理方法を提供する。【解決手段】車両90の動力のON/OFF情報を取得するON/OFF情報取得部44と車両90の動力のONからOFFまでの間の運行情報を1トリップとして記録する車両運行記録部46と車両90の位置情報を取得する位置情報取得部43と制御部41とを備える運行履歴管理装置40であり、制御部41は1トリップの間に位置情報取得部43が取得した位置情報により、車両90が所定のエリアを含むエリアを走行した場合であり所定のエリア外も含むエリアを走行したと判断した場合、1トリップの間の運行情報を車両運行記録部46に記録させ、所定のエリア内のみ走行したと判断した場合、1トリップの間の運行情報を車両運行記録部46に記録させないものである。【選択図】図1

Description

本発明は、トラック等の車両の運行履歴を管理する運行履歴管理装置、運行履歴管理システム、及び運行履歴管理方法に関する。
現在、トラック等の車両の運行状況を取得するための運行履歴管理装置を当該車両に搭載する動きが進んでいる。そして、このような運行履歴管理装置は、より詳細な運行状況を把握するために、車両の位置、速度に加え、画像情報等も取得するようになってきている。そのため、当該運行履歴管理装置において扱われる情報量が増加している。このような運行履歴管理装置において、運行情報の記録開始及び記録終了は、運転手の操作によって行われることが多いが、車両の運行状況を確実に取得するための技術として、特許文献1に示す運行履歴管理装置が知られている。特許文献1には、イグニッションスイッチがONとなってからOFFとなるまでを1トリップとして運行情報を記録することが開示されている。
特開2011−8769号公報
しかしながら、特許文献1に示す運行履歴管理装置は、イグニッションスイッチのON/OFFを、運行情報の記録開始及び記録終了のトリガーとして用いることで、運転手の操作忘れによる運行情報の記録の取り忘れを防止することができる一方、実際には運行情報を取得する必要のないイグニッションスイッチのON/OFF期間においても、多量の運行情報を取得するという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、車両の運行情報の取得を自動的に行いつつ、不要な運行情報はデータとして取得を行わないようにする運行履歴管理装置、運行履歴管理システム、及び運行履歴管理方法を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上であり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明に係る運行履歴管理装置は、車両の動力のON/OFF情報を取得するON/OFF情報取得部と、前記ON/OFF情報取得部が取得した前記ON/OFF情報に基づき、前記車両の動力のONからOFFまでの期間の運行情報を1トリップとして記録する車両運行記録部と、前記車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記車両を制御する制御部と、を備える車両の運行履歴管理装置であって、前記制御部は、前記1トリップの期間において、前記位置情報取得部が取得した位置情報に基づき、前記車両が所定のエリアを含むエリアを走行した場合であって、前記所定のエリア外も含むエリアを走行したと判断した場合には、前記ON/OFF情報取得部がON情報を取得してからOFF情報を取得するまでの期間の運行情報を前記車両運行記録部に記録させ、前記所定のエリア内のみ走行したと判断した場合には、前記ON/OFF情報取得部がON情報を取得してからOFF情報を取得するまでの期間の前記運行情報を前記車両運行記録部に記録させないものである。
本発明は、上記構成において、前記制御部は、前記位置情報取得部が取得した位置情報に基づき、前記ON/OFF情報取得部が前記ON情報を取得してから前記OFF情報を取得するまでの期間に前記車両がエリア外を走行したか否かを判定するものである。
本発明は、上記構成において、前記車両の速度情報を取得する速度取得部を備え、前記制御部は、前記速度取得部が取得した速度情報に基づき、ON/OFF情報取得部が前記ON情報を取得してから前記OFF情報を取得するまでの期間に、前記車両の速度が所定以上となる場合を含むときにはエリア外も含むエリアを走行したと判断し、前記車両の速度が所定以上となる場合を含まないときにはエリア外を走行していないと判断するものである。
本発明は、上記構成において、前記制御部が前記ON/OFF情報取得部より前記ON情報を取得してから前記OFF情報を取得するまでの時間を測定するタイマーを備え、前記制御部は、前記ON/OFF情報取得部より前記ON情報を取得した際に前記タイマーを始動し、前記タイマーが測定した時間と、予め定められた時間と、を比較して、前記予め定められた時間より後に、前記ON/OFF情報取得部が前記OFF情報を取得した場合には、前記車両がエリア外も含むエリアを走行したと判断し、予め定められた時間以内に、前記ON/OFF情報取得部が前記OFF情報を取得した場合には、前記車両がエリア内のみを走行したと判断するものである。
本発明に係る運行履歴管理システムは、車両に設けられ、GPSによる位置情報を記録するとともに、車両の動力のON/OFF情報に基づき、前記車両の動力のONからOFFまでの運行情報を1トリップとして記録する車両運行記録装置と、前記車両運行記録装置からデータを収集するデータ収集装置と、を備える運行履歴管理システムであって、前記データ収集装置は、前記1トリップの期間において、前記GPSが取得した位置情報に基づき、前記車両が所定のエリアを含むエリアを走行した場合であって、前記所定のエリア外も含むエリアを走行した場合には、前記車両運行記録装置が前記ON情報を取得してから前記OFF情報を取得するまでの期間の運行情報を有効な運行情報とみなし、前記所定のエリア内のみ走行した場合には、前記車両運行記録装置が前記ON情報を取得してから前記OFF情報を取得するまでの期間の運行情報を有効な運行情報とはみなさないものである。
本発明に係る運行履歴管理システムにおける運行履歴管理方法は、車両の動力のON/OFF情報に基づき、前記車両の動力のONからOFFまでの期間の運行情報を1トリップとして記録する車両運行記録部と、前記車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記車両を制御する制御部と、を備えた運行履歴管理システムにおける運行履歴管理方法であって、前記制御部は、前記1トリップの期間において、前記位置情報取得部が取得した位置情報に基づき、前記車両が所定のエリアを含むエリアを走行したと判断した場合であって、前記所定のエリア外も含むエリアを走行したと判断した場合には、前記車両の動力のONからOFFまでの期間の運行情報を前記車両運行記録部に記録させ、前記所定のエリア内のみ走行したと判断した場合には、前記車両の動力のONからOFFまでの期間の運行情報を前記車両運行記録部に記録させない方法である。
本発明は、上記方法において、前記車両運行記録部が記録する運行情報を前記車両のユーザーに表示する情報表示部を備え、前記制御部が、前記位置情報取得部が取得した位置情報に基づき、前記車両が所定のエリアを含むエリアを走行したと判断した場合であって、前記所定のエリア外も含むエリアを走行したと判断して、前記車両の動力のONからOFFまでの期間の運行情報を前記車両運行記録部に記録させた場合に、前記情報表示部が、前記運行情報を前記車両のユーザーに表示する方法である。
本発明によれば、運行履歴管理装置或いは運行履歴管理システムが、車両の運行情報の取得を自動的に行いつつ、ユーザーに提示する必要のない車両の運行情報は不要なデータとして取得を行わないため、実際には車両の運行情報の取得を必要としないイグニッションスイッチのON/OFF期間(1トリップ期間)において、多量の車両の運行情報を取得することを防止することができる。
本発明に係る運行履歴管理システムの概要を示す模式図である。 本発明に係る運行履歴管理システムの制御構成を示すブロック図である。 本発明に係る運行履歴管理システムにおいて収集される車両の運行情報のデータを示す図である。 本発明に係る運行履歴管理装置の制御構成を示すブロック図である。
まず、本発明に係る運行履歴管理システム10について説明する。
図1及び図2に示すように、運行履歴管理システム10は、車両90の運行履歴を管理するシステムである。運行履歴管理システム10は、車両90の運行情報を収集し、収集した車両90の運行情報からユーザーに必要な運行情報を判定し提示する。ここで、車両90の運行情報とは、車両90のGPSアンテナ91から得られる位置情報(緯度情報及び経度情報)、車両90のイグニッションスイッチ92から得られるイグニッションスイッチ92のON/OFF情報、車両90の車速センサ93から得られる車両90の速度情報、上記位置情報等を取得した日時の情報(日時情報)、等、車両90に関する運行履歴をいう。図3(a)に示すように、車両90の運行情報は、データ番号1毎に、日時2(データの日時)と、最高速度時車速パルス数3と、緯度4と、経度5と、イグニッションスイッチ状態6と、から構成されるデータとして、運行履歴管理システム10において管理される。なお、イグニッションスイッチ状態6の値「1」は、イグニッションスイッチ92がON状態であることを示し、値「2」は、イグニッションスイッチ92がOFF状態であることを示す。
運行履歴管理システム10により運行履歴が管理される車両90は、荷物を運搬するトラック等の運搬車両である。図1に示すように、車両90は、荷物の配送元である配送センター80から荷物の配送先である配送場所85まで荷物を運搬する。車両90は、配送センター80内の駐車場82から、配送場所85に配送する荷物を車両90に積み込むための配送センター80内の積込場83まで走行し、荷物が積み込まれる。そして、車両90は、荷物を積み込んだ状態で、積込場83から所定の配送場所85まで荷物を運搬する。車両90は、配送センター80の敷地内(「所定のエリア」の一例)を走行する際は、予め設定された所定の速度(例えば、時速20km)以下で走行する。車両90は、配送センター80の敷地外(「所定のエリア外」の一例)を走行することで、上記所定の速度を超える速度で走行可能となる。
なお、本実施の形態において、車両90は、荷物を運搬する運搬車両であるが、これに限定されるものではなく、荷物の運搬を目的としない車両であっても構わない。また、車両90は、荷物を、配送センター80から配送場所85まで運搬する車両に限定されるものではなく、人を所定の場所から所定の場所まで運ぶバス等の車両であっても構わない。つまり、本発明に係る所定のエリアは、配送センター80の敷地内に限定されるものではなく、バス等の車両を管理する基地等であっても構わない。
次に、運行履歴管理システム10の各構成について説明する。図2に示すように、運行履歴管理システム10は、車両運行記録装置20と、受信機35と、データ収集装置30と、出力装置36(「情報表示部」の一例)と、から主に構成されている。
車両運行記録装置20は、車両90の運行情報を記録する装置である。車両運行記録装置20は、車両90に搭載され、車両90の走行時の運行情報を記録する。車両運行記録装置20は、例えば、中央処理装置と、ハードディスク、CFカード等の記憶媒体と、を備えた車両90に搭載可能なパーソナルコンピュータ或いはPCサーバ等の汎用コンピュータである。車両運行記録装置20は、制御部21と、GPS信号受信部22と、位置情報取得部23と、ON/OFF情報取得部24と、速度情報取得部25と、車両運行記録部26と、情報送信部27と、記録データ送信ボタン28と、から主に構成されている。
制御部21は、車両運行記録装置20の主たる部分であり、車両運行記録装置20全体を制御する部分である。GPS信号受信部22は、GPSアンテナ91から送信されるGPS信号を受信する部分である。位置情報取得部23は、GPS信号受信部22から送信されるGPS信号を取得し、車両90の緯度情報及び経度情報を制御部21に送信する部分である。ON/OFF情報取得部24は、イグニッションスイッチ92から送信されるON/OFF信号を取得し、イグニッションスイッチ92のON/OFF情報(「車両の動力のON/OFF情報」の一例)を制御部21に送信する部分である。速度情報取得部25は、車速センサ93から送信される車速パルス信号を取得し、車両90の速度情報を制御部21に送信する部分である。
車両運行記録部26は、制御部21に送信される各運行情報をハードディスク、CFカード等の記憶媒体に記憶するための部分である。情報送信部27は、車両運行記録部26に記録される車両90の各運行情報を受信機35に送信するための部分である。情報送信部27は、受信機35と無線通信を行う無線LAN子機により構成される。記録データ送信ボタン28は、車両運行記録部26に記録される各運行情報をデータ収集装置30に送信する際に、車両90の運転手が操作するボタンである。車両90の運転手が、記録データ送信ボタン28を押すことにより、車両運行記録部26に記録される車両90の運行情報が、制御部21に読み出されるとともに情報送信部27及び受信機35を介してデータ収集装置30に送信される。
図2に示すように、受信機35は、配送センター80の敷地内の事務所84に設けられ、車両運行記録装置20の情報送信部27から送信される各運行情報を受信し、その各運行情報をデータ収集装置30に送信するための部分である。受信機35は、車両運行記録装置20の情報送信部27(無線LAN子機)と無線通信を行う無線LAN親機により構成される。受信機35は、データ収集装置30とLANケーブル38により接続されている。
図2に示すように、データ収集装置30は、車両運行記録装置20から送信される各運行情報を収集する装置である。データ収集装置30は、配送センター80の敷地内の事務所84に設けられ、受信機35から送信される車両90の運行情報を収集する。データ収集装置30は、例えば、中央処理装置と、ハードディスク等の記憶媒体と、を備えたパーソナルコンピュータ或いはPCサーバ等の汎用コンピュータである。データ収集装置30は、制御部31と、情報取得部32と、記憶部33と、表示部34(「情報表示部」の一例)と、から主に構成されている。
制御部31は、データ収集装置30の主たる部分であり、データ収集装置30全体を制御する部分である。情報取得部32は、受信機35から送信される車両90の運行情報を取得して制御部31に送信する部分である。記憶部33は、制御部31に送信される車両90の運行情報をハードディスク等の記憶媒体に記憶するための部分である。表示部34は、制御部31に送信される車両90の運行情報をユーザーに表示する部分であり、車両90の運行情報を表示可能なディスプレイ等により構成される。
図2に示すように、出力装置36は、配送センター80の敷地内の事務所84に設けられ、データ収集装置30から送信される車両90の運行情報をユーザーに表示する装置である。出力装置36は、例えば、プリンタにより構成され、データ収集装置30とLANケーブル39により接続されている。
次に、車両運行記録装置20における車両90の運行情報の取得の流れについて説明する。図1及び図2に示すように、車両運行記録装置20は、車両90の運転手が、配送センター80の駐車場82において、車両90のイグニッションスイッチ92をONすることで電源が自動で投入され、車両運行記録部26(記録媒体)への車両90の運行情報の記録が開始される。
車両90が駐車場82から積込場83まで移動し、荷物の積み込みのために積込場83に停止される際に、車両90の運転手がイグニッションスイッチ92をOFFすることで、車両運行記録装置20は、その電源が自動で落とされ、車両運行記録部26への車両90の運行情報の記録が一旦停止される。つまり、車両運行記録装置20は、車両90が駐車場82から積込場83まで移動する間の車両90の運行情報を車両運行記録部26に記録する。
車両90に荷物が積み込まれ、車両90を積込場83から目的地の配送場所85まで移動させるために、車両90の運転手がイグニッションスイッチ92をONすることで、車両運行記録装置20は、その電源が再度自動で投入され、車両運行記録部26への車両90の運行情報の記録が再開される。
車両90が配送場所85に到着し、荷物の積み降ろしのために配送場所85に停止される際に、車両90の運転手がイグニッションスイッチ92をOFFすることで、車両運行記録装置20は、その電源が自動で落とされ、車両運行記録部26への車両90の運行情報の記録が一旦停止される。つまり、車両運行記録装置20は、車両90が積込場83から配送場所85まで移動する間の車両90の運行情報を車両運行記録部26に記録する。
なお、配送場所85が複数箇所ある場合は、配送場所85に到着する毎に、車両運行記録装置20における車両運行記録部26への車両90の運行情報の記録が一旦停止され、配送場所85を出発する毎に、車両運行記録装置20における車両運行記録部26への車両90の運行情報の記録が再開される。そして、車両運行記録装置20は、車両90が配送場所85から次の配送場所85まで移動する間の車両90の運行情報を車両運行記録部26に記録する。
このように、車両運行記録装置20は、イグニッションスイッチ92がOFF状態からON状態に遷移した場合に電源が自動的に投入され、イグニッションスイッチ92がON状態からOFF状態になると一定時間待機動作をした後、電源が自動的にシャットダウンされる。
また、車両運行記録装置20は、イグニッションスイッチ92がON状態の場合に、一定の周期(例えば、1分周期)で車両運行記録部26への車両90の運行情報の記録を行い、イグニッションスイッチ92がOFF状態となるまで行う。つまり、車両運行記録装置20は、イグニッションスイッチ92がON状態からOFF状態までの期間に取得した車両90の運行情報を記録する。
次に、車両運行記録装置20に記録される車両90の運行情報のデータ処理方法について説明する。車両運行記録装置20に記録される車両90の運行情報のデータ処理は、車両90による荷物の配送作業が終了し、車両90が配送センター80に戻ってきた際に行われる。
車両90の運行情報は、車両90の運転手がイグニッションスイッチ92をON状態としてからOFF状態とするまでの期間を1トリップとして、その1トリップ単位で車両運行記録装置20に記録される。そのため、車両90が配送センター80内のみを走行している際に記録される、ユーザーに提示する必要のない車両90の運行情報についても車両運行記録装置20に記録される。そこで、運行履歴管理システム10は、車両運行記録装置20に記録された車両90の運行情報について、1トリップ単位で、ユーザーに提示すべき車両90の運行情報であるか否かの判定を行う。ここで、ユーザーに提示すべき車両90の運行情報とは、車両90が配送センター80から配送場所85まで移動し、再度配送センター80まで戻ってくる間、すなわち、車両90が配送センター80の敷地外を含むエリアを移動している間に車両運行記録装置20に記録される車両90の運行情報をいう。従って、車両90が配送センター80の駐車場82と積込場83との間を移動している間、すなわち、車両90が配送センター80の敷地内のみを移動している間に車両運行記録装置20に記録される車両90の運行情報は含まれない。
そして、車両90の運行情報の処理方法は、以下の2つの実施形態がある。まず、第1の実施形態について説明する。第1の実施形態においては、車両90が移動中に、車両運行記録装置20の車両運行記録部26に記録された車両90の運行情報の全てをデータ収集装置30に送信する。具体的には、車両90が配送場所85から配送センター80に戻ってきた際に、車両90の運転手が車両運行記録装置20の記録データ送信ボタン28を押すことで、車両90の運転手がイグニッションスイッチ92をON状態にして車両90を配送センター80の駐車場82から発進させてから、車両90の運転手が車両運行記録装置20の記録データ送信ボタン28を押すまでの間に、車両運行記録部26に記録された車両90の運行情報が、制御部21に読み出されるとともに情報送信部27及び受信機35を介してデータ収集装置30に送信される。
車両90の運行情報がデータ収集装置30に送信されると、データ収集装置30の制御部31は、送信された車両90の運行情報について、1トリップ単位で、ユーザーに提示すべき車両90の運行情報であるか否かの判定を行うためのデータ処理を行う。そして、データ収集装置30の制御部31は、送信された車両90の運行情報のうち、必要な車両90の運行情報のみをユーザーに提示する。具体的には、出力装置36から車両90の運行情報を出力し、又はデータ収集装置30の表示部34に車両90の運行情報を表示させる。
このように、第1の実施形態においては、車両90の走行時に車両運行記録装置20に記録される車両90の運行情報の全てがデータ収集装置30に送信され、データ収集装置30にて、ユーザーに提示すべき車両90の運行情報であるか否かの判定が行われる。
なお、車両運行記録装置20は、車両運行記録部26に記録されている車両90の運行情報の全てをデータ収集装置30に送信した後、車両90の運転手がイグニッションスイッチ92をOFF状態とすることで、電源が自動でシャットダウンされ、車両運行記録部26への車両90の運行情報の記録を停止する。また、車両90の運転手が記録データ送信ボタン28を押してから車両90が駐車場82に駐車されるまでの間に車両運行記録部26に記録された車両90の運行情報は、次回、車両90の運転手が記録データ送信ボタン28を押すことで、データ収集装置30に送信される。
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態においては、車両90が移動中に、車両運行記録装置20の車両運行記録部26へ記録された車両90の運行情報のうち、ユーザーに提示すべき車両90の運行情報のみをデータ収集装置30に送信する。具体的には、車両90が配送場所85から配送センター80に戻ってきた際に、車両90の運転手が車両運行記録装置20の記録データ送信ボタン28を押すことで、車両90の運転手がイグニッションスイッチ92をON状態にして車両90を配送センター80の駐車場82から発進させてから、車両90の運転手が車両運行記録装置20の記録データ送信ボタン28を押すまでの間に、車両運行記録部26へ記録された車両90の運行情報を、まず、車両運行記録部26から制御部21に読み出す。制御部21は、読み出された車両90の運行情報について、1トリップ単位で、ユーザーに提示すべき車両90の運行情報であるか否かの判定を行うためのデータ処理を行う。そして、制御部21は、読み出された車両90の運行情報のうち、必要な車両90の運行情報のみを、有効な1トリップ間の記録データとして、情報送信部27及び受信機35を介してデータ収集装置30に送信する。
車両90の運行情報がデータ収集装置30に送信されると、データ収集装置30は、送信された車両90の運行情報の全てを、ユーザーに提示すべき車両90の運行情報としてユーザーに提示する。具体的には、出力装置36から車両90の運行情報を出力し、又はデータ収集装置30の表示部34に車両90の運行情報を表示させる。
このように、第2の実施形態においては、車両運行記録装置20に記録される車両90の運行情報の全てをデータ収集装置30には送信せず、車両運行記録装置20にてユーザーに提示すべき車両90の運行情報であるか否かの判定を行った上で、ユーザーに提示すべき車両90の運行情報のみをデータ収集装置30に送信する。
なお、第1及び第2の実施形態においては、車両90が配送センター80に到着した際に、運転手が車両運行記録装置20の記録データ送信ボタン28を押すことで、車両運行記録部26に記録された車両90の運行情報をデータ収集装置30に送信しているが、これに限定されるものではなく、運転手がイグニッションスイッチ92をOFFにして車両90を配送センター80の駐車場82に駐車させた際に、運転手が車両運行記録装置20の記録データ送信ボタン28を押すことで、車両運行記録部26に記録された車両90の運行情報をデータ収集装置30に送信しても構わない。つまり、車両運行記録部26に記録された車両90の運行情報をデータ収集装置30に送信するタイミングは、運転手がイグニッションスイッチ92をOFFする前でもOFFした後でも構わない。
次に、ユーザーに提示すべき車両90の運行情報であるか否かの判断方法について説明する。車両運行記録装置20に記録される車両90の運行情報が、ユーザーに提示すべき車両90の運行情報であるか否かの判断は、車両運行記録装置20の制御部21(上記第1の実施形態)、或いはデータ収集装置30の制御部31(上記第2の実施形態)において行う。制御部21、31は、車両運行記録装置20に記録される車両90の運行情報について、当該車両90の運行情報が、ユーザーに提示すべき車両90の運行情報であるか否かを1トリップ単位で判定する。具体的には、制御部21、31は、車両運行記録装置20に記録される車両90の運行情報の全てについて、当該運行情報が、配送センター80の敷地内(所定のエリア内)のみで取得されたデータか、配送センター80の敷地外(所定のエリア外)も含むエリアで取得されたデータを含むデータか、を1トリップ単位で判定する。
制御部21、31は、判定対象の車両90の運行情報が配送センター80の敷地外(所定のエリア外)も含むエリアで取得されたデータを含むデータであると判定した場合は、1トリップ間の当該運行情報を有効な記録データとみなす。一方、判定対象の車両90の運行情報が、配送センター80の敷地内(所定のエリア内)のみで取得されたデータであると判定した場合は、1トリップ間の当該運行情報を有効な記録データとはみなさない。ここで、制御部21、31は、判定対象の車両90の運行情報が、配送センター80の敷地内(所定のエリア内)のみで取得されたデータか否かの判定を以下の方法に従って行う。
制御部21、31は、車両90のGPSアンテナ91から得られる車両90の位置情報(緯度情報及び経度情報)と、予め制御部21、31に設定されている配送センター80内の位置情報(緯度情報及び経度情報)と、を用い、両者を比較することにより、判定対象の車両90の運行情報が、車両90が配送センター80の敷地内で収集されたデータか、配送センター80の敷地外で収集されたデータかを判定する。判定対象の車両90の運行情報が配送センター80の敷地内のみで収集されたデータか否かの判定は、以下に示す[式1]から[式6]により算出される、配送センター80の敷地の中心Aと、車両90の位置Bと、の間の2点間の距離ABを用いて行う。以下に、当該2点間の距離ABの算出方法について説明する。
まず、配送センター80の敷地の中心Aにおける緯度(単位:度)と、配送センター80の敷地の中心Aにおける経度(単位:度)と、配送センター80の敷地の中心Aからの敷地エリア半径Rのデータ(単位:m)と、を制御部21、31に設定する。つまり、上記判定の基準となる配送センター80の敷地の範囲を、予め制御部21、31にデータとして設定する。
次に、車両90のGPSアンテナ91から得られる車両90の位置Bでの緯度(単位:度)と、配送センター80の敷地の中心Aの緯度(単位:度)と、から緯度差(単位:rad)を以下の式(1)により求める。
Figure 2018005538
また、車両90のGPSアンテナ91から得られる車両90の位置Bでの経度(単位:度)と、配送センター80の敷地の中心Aの経度(単位:度)と、から経度差(単位:rad)を以下の式(2)により求める。
Figure 2018005538
そして、上記式(1)により求めた緯度差(単位:rad)と、地球の半径(単位:km)と、から、配送センター80の敷地の中心Aと、車両90の位置Bと、の間の南北の距離(単位:km)を以下の式(3)により求める。
Figure 2018005538
また、上記式(2)により求めた経度差(単位:rad)と、地球の半径(単位:km)と、から、配送センター80の敷地の中心Aと、車両90の位置Bと、の間の東西の距離(単位:km)を以下の式(4)により求める。
Figure 2018005538
さらに、上記式(3)により求めた南北の距離(単位:km)と、上記式(4)により求めた東西の距離(単位:km)と、から、配送センター80の敷地の中心Aと、車両90の位置Bと、の2点間の距離AB(単位:km)を以下の式(5)により求め、配送センター80の敷地の中心Aと、車両90の位置Bと、の2点間の距離AB(単位:m)を以下の式(6)により求める。
Figure 2018005538
Figure 2018005538
そして、上記式(6)により求めた配送センター80の敷地の中心Aと、車両90の位置Bと、の2点間の距離AB(単位:m)と、予め制御部21、31に設定されている配送センター80の敷地の中心Aからの敷地エリア半径Rのデータ(単位:m)と、を比較し、車両90の位置Bのデータが、配送センター80の敷地内で収集されたデータか、配送センター80の敷地外で収集されたデータか、を判定する。具体的には、上記式(6)により求めた2点間の距離AB(単位:m)が、予め制御部21、31に設定されている半径Rのデータの距離(単位:m)以内であれば、車両90の位置Bのデータが、配送センター80の敷地内で収集されたデータと判定し、上記式(6)により求めた2点間の距離AB(単位:m)が、予め制御部21、31に設定されている半径Rのデータの距離(単位:m)より長ければ、車両90の位置Bのデータが、配送センター80の敷地外で収集されたデータと判定する。
同様に、車両90のGPSアンテナ91から得られる車両90の位置Bでの経度(単位:度)及び経度(単位:度)の全データから、車両90の位置Bのデータが、配送センター80の敷地内で収集されたデータか、配送センター80の敷地外で収集されたデータか、を1トリップ単位で判定する。1トリップ間全ての計算結果が、配送センター80の敷地内で収集されたデータであると判定された場合には、その1トリップ間のデータは、ユーザーには提示されず、1トリップ間で1計測データでも配送センター80の敷地外で収集されたデータであると判定された場合には、その1トリップ間のデータは、ユーザーに提示される。つまり、1トリップ間で収集された車両90の運行情報が、配送センター80の敷地内のみで収集された車両90の運行情報である場合には、その車両90の運行情報はユーザーには提示されず、配送センター80の敷地外で収集された車両90の運行情報を含む場合には、その車両90の運行情報はユーザーに提示される。
具体的には、図3(b)に示すような車両90の運行情報のデータを用いて判定する。図3(b)に示すように、データ番号0000(イグニッションスイッチ状態「1」)からデータ番号0003(イグニッションスイッチ状態「2」)まで、及びデータ番号0004(イグニッションスイッチ状態「1」)からデータ番号0017(イグニッションスイッチ状態「2」)までのデータが1トリップ間に収集された車両90の運行情報のデータである。
図3(b)に示すように、制御部21、31は、データ番号0000からデータ番号0003までの1トリップ間での位置情報データ(緯度データ及び緯度データ)から、データ番号0000からデータ番号0003までの1トリップ間のデータが、配送センター80の敷地内で収集されたデータか、配送センター80の敷地外で収集されたデータか、を判定する。その際、上記[式1]から[式6]により、データ番号0000からデータ番号0003毎の2点間の距離ABを算出する。算出した2点間の距離ABと、予め制御部21、31に設定されている配送センター80の敷地の中心Aからの敷地エリア半径Rのデータと、を比較する。比較した結果、データ番号0000からデータ番号0003までのデータが、全て配送センター80の敷地内で収集されたデータであれば、データ番号0000からデータ番号0003までのデータはユーザーには提示されない。一方で、データ番号0000からデータ番号0003までのデータのうち少なくとも1つのデータが、配送センター80の敷地外で収集されたデータであれば、データ番号0000からデータ番号0003までのデータはユーザーに提示される。上記判定を、データ番号0004以降のデータについても行う。
なお、運行履歴管理システム10においては、車両90の運行情報が、配送センター80の敷地内(所定のエリア内)のみで収集されたデータであるか否かの判断を、配送センター80の敷地の中心Aと、車両90の位置Bと、の間の2点間の距離ABから行っているが、これに限定されるものではなく、ポリゴン(多角形で囲まれる領域)データを用いた領域内外判定方法により行っても構わない。
次に、本発明の別の実施形態である運行履歴管理装置40について説明する。運行履歴管理装置40は、車両90の運行履歴を記録するとともに、記録した車両90の運行履歴を管理する装置である。運行履歴管理装置40は、車両90に搭載され、車両90の運行情報を収集し、収集した車両90の運行情報からユーザーに必要な運行情報を提供する。すなわち、運行履歴管理装置40は、運行履歴管理システム10とは異なり、車両90の運行情報の記録、判定の全てを車両90に搭載された装置内で行う。
運行履歴管理装置40は、例えば、中央処理装置と、ハードディスク、CFカード等の記憶媒体と、を備えた車両90に搭載可能なパーソナルコンピュータ或いはPCサーバ等の汎用コンピュータにより構成される。運行履歴管理装置40は、車両90のイグニッションスイッチ92がOFF状態からON状態に遷移した場合に電源が自動的に投入され、イグニッションスイッチ92がON状態からOFF状態になると一定時間待機動作をした後、自動的に電源をシャットダウンする。
図4に示すように、運行履歴管理装置40は、運行履歴管理装置40全体を制御する制御部41と、GPS信号受信部42から送信されるGPS信号を取得し、車両90の緯度情報及び経度情報(車両90の位置情報)を制御部41に送信する位置情報取得部43と、のイグニッションスイッチ92から送信されるON/OFF信号を取得し、イグニッションスイッチ92のON/OFF情報を制御部41に送信するON/OFF情報取得部44と、車速センサ93から送信される車速パルス信号を取得し、車両90の速度情報を制御部41に送信する速度情報取得部45と、イグニッションスイッチ92のON/OFF情報に基づき、イグニッションスイッチ92のON状態からOFF状態までの期間の運行情報を1トリップとして記録する車両運行記録部46と、を主に備える。
制御部41は、有効な1トリップ期間を判定し、車両90の運行情報の記録を制御する。制御部41は、イグニッションスイッチ92がON状態の際に、一定周期(例えば1分周期)で、ON/OFF情報取得部44からイグニッションスイッチ92のON/OFF情報を取得し、位置情報取得部43から車両90の位置情報を取得し、速度情報取得部45から車両90の車速パルス情報を取得して、制御部41の内部に設けられるRAM等の一次メモリ47に、車両90の各運行情報をデータとして保存する。
制御部41は、イグニッションスイッチ92がON状態からOFF状態になったこと検出すると、一次メモリ47に保存されている車両90の各運行情報のデータが、ユーザーに提示すべき車両90の運行情報(有効なデータ)であるか否かを1トリップ単位で判定する。制御部41は、上記データがユーザーに提示すべき車両90の運行情報(有効なデータ)であると判定すると、上記データを車両運行記録部46に記録する。
次に、一次メモリ47に保存されている車両90の運行情報がユーザーに提示すべき車両90の運行情報であるか否かの判断方法について説明する。運行履歴管理装置40は、以下のいずれかの方法により、上記判断を行うことが可能である。
運行履歴管理装置40においては、一次メモリ47に保存されている車両90の運行情報のうちの位置情報(緯度情報及び経度情報)から、配送センター80の敷地の中心Aと、車両90の位置Bと、の間の2点間の距離ABを求め、当該2点間の距離ABと、配送センター80の敷地の中心Aからの敷地エリア半径Rと、を比較する。そして、両者の比較結果から、当該車両90の運行情報が、配送センター80の敷地内のみを車両90が走行した際に収集された車両90の運行情報であるか否かを、1トリップ単位で判定する。制御部41は、当該車両90の運行情報が、配送センター80の敷地内のみを車両90が走行した際に収集された車両90の運行情報であると判定した場合には、この1トリップ期間の車両90の運行情報を車両運行記録部46には記録しない。一方で、当該車両90の運行情報が、配送センター80の敷地外含むエリアを車両90が走行した際に収集された車両90の運行であると判定した場合には、この1トリップ期間の車両90の運行情報を車両運行記録部46に記録する。
また、運行履歴管理装置40においては、一次メモリ47に保存されている車両90の運行情報のうちの速度情報から、車両90の速度と、予め設定された所定の速度と、を比較する。そして、両者の比較結果から、当該車両90の運行情報が、配送センター80の敷地内のみを車両90が走行した際に得られた車両90の運行情報であるか否かを、1トリップ単位で判定する。ここで、予め設定された所定の速度とは、例えば、配送センター80の敷地内での車両90の制限速度をいう。制御部41は、得られた上記速度情報の中に、車両90の速度が上記所定の速度以上となるデータを含む場合には、車両90が配送センター80の敷地外も含むエリアを走行したと判定し、この1トリップ期間の車両90の運行情報を車両運行記録部46に記録する。一方で、車両90の速度が上記所定の速度以上となるデータを含まない場合には、車両90が配送センター80の敷地内のみを走行したと判定し、この1トリップ期間の車両90の運行情報は車両運行記録部46には記録しない。
さらに、運行履歴管理装置40においては、一次メモリ47に保存されている車両90の運行情報のうちの日時情報から、車両90の運行情報が一次メモリ47に保存される時間が、予め定められた時間以上であるか否かを判定する。すなわち、車両90のイグニッションスイッチ92がON状態となる時間からOFF状態となるまでの時間が、予め定められた時間以上であるか否かを判定する。ここで、予め定められた時間とは、例えば、車両90が配送センター80の駐車場82から積込場83まで移動するために要する時間である。制御部41は、車両90の運行情報が一次メモリ47に保存される時間が予め定められた時間以上である場合には、車両90が配送センター80の敷地外も含むエリアを走行したと判定し、この1トリップ期間の車両90の運行情報を車両運行記録部46に記録する。一方で、車両90の運行情報が一次メモリ47に保存される時間が予め定められた時間以上でない場合には、車両90が配送センター80の敷地内のみを走行したと判定し、この1トリップ期間の車両90の運行情報を車両運行記録部46には記録しない。
さらにまた、運行履歴管理装置40においては、制御部41がON/OFF情報取得部44からON情報を取得した際にタイマー48を始動し、制御部41がON/OFF情報取得部44よりON情報を取得してからOFF情報を取得するまでの時間を測定する。そして、制御部41は、ON/OFF情報取得部44よりON情報を取得してからOFF情報を取得するまでの時間が予め定められた時間内であるか否かを判定する。ここで、予め定められた時間とは、例えば、車両90が配送センター80の駐車場82から積込場83まで移動するために要する時間である。制御部41は、ON/OFF情報取得部44よりON情報を取得してからOFF情報を取得するまでの時間が予め定められた時間内の場合には、車両90が配送センター80の敷地内のみを走行したと判定し、一次メモリ47に保存されている車両90の運行情報を消去する。一方、制御部41は、ON/OFF情報取得部44よりON情報を取得してからOFF情報を取得するまでの時間が予め定められた時間内ではない場合には、車両90が配送センター80の敷地外も含むエリアを走行したと判定し、車両90のイグニッションスイッチ92のON状態を検出してからOFF状態を検出するまでに一次メモリ47に保存されている車両90の運行情報を車両運行記録部46に記録する。
以上のように、本実施の形態においては、運行履歴管理システム10或いは運行履歴管理装置40が自動的に車両90の運行情報の取得を行いつつ、ユーザーに提示する必要のない車両90の運行情報は不要なデータとして取得を行わないため、実際には車両90の運行情報の取得を必要としないイグニッションスイッチ92のON/OFF期間(1トリップ期間)において、運行履歴管理システム10或いは運行履歴管理装置40が多量の車両90の運行情報を取得することを防止することができる。
10 運行履歴管理システム
20 車両運行記録装置
21 制御部
23 位置情報取得部
26 車両運行記録部
30 データ収集装置
31 制御部
34 表示部(情報表示部)
36 出力装置(情報表示部)
40 運行履歴管理装置
41 制御部
43 位置情報取得部
44 ON/OFF情報取得部
45 速度取得部
46 車両運行記録部
48 タイマー
80 配送センター(所定のエリア)
90 車両
91 GPSアンテナ

Claims (7)

  1. 車両の動力のON/OFF情報を取得するON/OFF情報取得部と、
    前記ON/OFF情報取得部が取得した前記ON/OFF情報に基づき、前記車両の動力のONからOFFまでの期間の運行情報を1トリップとして記録する車両運行記録部と、
    前記車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記車両を制御する制御部と、を備える車両の運行履歴管理装置であって、
    前記制御部は、
    前記1トリップの期間において、
    前記位置情報取得部が取得した位置情報に基づき、前記車両が所定のエリアを含むエリアを走行した場合であって、
    前記所定のエリア外も含むエリアを走行したと判断した場合には、前記ON/OFF情報取得部がON情報を取得してからOFF情報を取得するまでの期間の運行情報を前記車両運行記録部に記録させ、
    前記所定のエリア内のみ走行したと判断した場合には、前記ON/OFF情報取得部がON情報を取得してからOFF情報を取得するまでの期間の前記運行情報を前記車両運行記録部に記録させないこと
    を特徴とする運行履歴管理装置。
  2. 前記制御部は、
    前記位置情報取得部が取得した位置情報に基づき、前記ON/OFF情報取得部が前記ON情報を取得してから前記OFF情報を取得するまでの期間に前記車両がエリア外を走行したか否かを判定すること
    を特徴とする請求項1に記載の運行履歴管理装置。
  3. 前記車両の速度情報を取得する速度取得部を備え、
    前記制御部は、
    前記速度取得部が取得した速度情報に基づき、ON/OFF情報取得部が前記ON情報を取得してから前記OFF情報を取得するまでの期間に、
    前記車両の速度が所定以上となる場合を含むときにはエリア外も含むエリアを走行したと判断し、
    前記車両の速度が所定以上となる場合を含まないときにはエリア外を走行していないと判断すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の運行履歴管理装置。
  4. 前記制御部が前記ON/OFF情報取得部より前記ON情報を取得してから前記OFF情報を取得するまでの時間を測定するタイマーを備え、
    前記制御部は、
    前記ON/OFF情報取得部より前記ON情報を取得した際に前記タイマーを始動し、
    前記タイマーが測定した時間と、予め定められた時間と、を比較して、
    前記予め定められた時間より後に、前記ON/OFF情報取得部が前記OFF情報を取得した場合には、前記車両がエリア外も含むエリアを走行したと判断し、
    予め定められた時間以内に、前記ON/OFF情報取得部が前記OFF情報を取得した場合には、前記車両がエリア内のみを走行したと判断すること
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の運行履歴管理装置。
  5. 車両に設けられ、GPSによる位置情報を記録するとともに、車両の動力のON/OFF情報に基づき、前記車両の動力のONからOFFまでの運行情報を1トリップとして記録する車両運行記録装置と、
    前記車両運行記録装置からデータを収集するデータ収集装置と、を備える運行履歴管理システムであって、
    前記データ収集装置は、
    前記1トリップの期間において、
    前記GPSが取得した位置情報に基づき、前記車両が所定のエリアを含むエリアを走行した場合であって、
    前記所定のエリア外も含むエリアを走行した場合には、前記車両運行記録装置が前記ON情報を取得してから前記OFF情報を取得するまでの期間の運行情報を有効な運行情報とみなし、
    前記所定のエリア内のみ走行した場合には、前記車両運行記録装置が前記ON情報を取得してから前記OFF情報を取得するまでの期間の運行情報を有効な運行情報とはみなさないこと
    を特徴とする運行履歴管理システム。
  6. 車両の動力のON/OFF情報に基づき、前記車両の動力のONからOFFまでの期間の運行情報を1トリップとして記録する車両運行記録部と、
    前記車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記車両を制御する制御部と、を備えた運行履歴管理システムにおける運行履歴管理方法であって、
    前記制御部は、
    前記1トリップの期間において、
    前記位置情報取得部が取得した位置情報に基づき、前記車両が所定のエリアを含むエリアを走行したと判断した場合であって、
    前記所定のエリア外も含むエリアを走行したと判断した場合には、前記車両の動力のONからOFFまでの期間の運行情報を前記車両運行記録部に記録させ、
    前記所定のエリア内のみ走行したと判断した場合には、前記車両の動力のONからOFFまでの期間の運行情報を前記車両運行記録部に記録させないこと
    を特徴とする運行履歴管理方法。
  7. 前記車両運行記録部が記録する運行情報を前記車両のユーザーに表示する情報表示部を備え、
    前記制御部が、前記位置情報取得部が取得した位置情報に基づき、前記車両が所定のエリアを含むエリアを走行したと判断した場合であって、前記所定のエリア外も含むエリアを走行したと判断して、前記車両の動力のONからOFFまでの期間の運行情報を前記車両運行記録部に記録させた場合に、前記情報表示部が、前記運行情報を前記車両のユーザーに表示すること
    を特徴とする請求項6に記載の運行履歴管理方法。
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