以下、実施形態を説明するにあたり、補足説明をする。
(姿勢変換機構)
第1の姿勢変換機構、第2の姿勢変換機構、第3の姿勢変換機構について、説明する。このうち、第1の姿勢変換機構は、撮影機能付装置を立設(揺動)させる立設機構(揺動機構)、立設機構(揺動機構)および撮影機能付装置を旋回させる旋回機構の両機構のうち、立設機構(揺動機構)のみを備えた姿勢変換機構である。第2の姿勢変換機構は、上述した立設機構(揺動機構)、旋回機構の両機構を備えた姿勢変換機構である。第3の姿勢変換機構は、撮影機能付装置を立設(揺動)させ、なおかつ立設(揺動)させた撮影機能付装置を旋回させる立設旋回機構(揺動旋回機構、反転機構)を備えた姿勢変換機構である。
第1、第2、第7、第8の実施形態の腕装着型撮影機能付装置は、第1の姿勢変換機構を備えている。第3、第4、第9、第10の実施形態の腕装着型撮影機能付装置は、第2の姿勢変換機構を備えている。第5、第6、第11、第12の実施形態の腕装着型撮影機能付装置は、第3の姿勢変換機構を備えている。
撮影機能付装置の一部分を構成する筐体のうち、撮影機能付装置が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに腕外方側を筐体の表側、腕側を筐体の裏側と称するものとする。また、撮影機能付装置のうち、撮影機能付装置が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに腕外方側を撮影機能付装置の表側、腕側を撮影機能付装置の裏側と称するものとする。立設角度(揺動角度)は、撮影機能付装置を立設(揺動)させたときの角度(図61参照)である。相対面は、姿勢変換装置のうち、撮影機能付装置が原点位置にあるときに、撮影機能付装置と相対する面である。
その他、撮影機能付装置および姿勢変換装置の縦方向、横方向、並びに、厚さ方向、腕装着型撮影機能付装置の右左方向を図61に示す。なお、撮影機能付装置の縦方向、横方向は、撮影機能付装置が折りたたまれた所定の原点位置にあるときの状態で言うものとする。
(撮影機能付装置)
本願発明の撮影機能付装置は、筐体の表裏どちらか一方(あるいは、筐体の表裏どちらか一方の面)に所定の被写体を撮影する外部撮影用カメラのレンズが設けられ、他方(限定的には、他方の面)に外部撮影用カメラによって撮影された撮影画像を表示する所定の表示器(第1の表示器)が設けられる。撮影機能付装置、筐体は、折り畳まれた所定の原点位置から撮影機能付装置の使用者側、被写体側のうち、どちらか一方の側で、立設(揺動)させることができる。
第1の実施形態、第3の実施形態、第5の実施形態、第7の実施形態、第9の実施形態、第11の実施形態では、筐体の表側(表側の面)に表示器、裏側(裏側の面)にレンズが設けられており、折り畳まれた所定の原点位置にある撮影機能付装置(あるいは、筐体)が、使用者側で立設(揺動)される。
第2の実施形態、第4の実施形態、第6の実施形態、第8の実施形態、第10の実施形態、第12の実施形態では、表側(表側の面)に表示器、裏側(裏側の面)にレンズが設けられており、折り畳まれた所定の原点位置にある撮影機能付装置(あるいは、筐体)が被写体側で立設(揺動)される。
本願発明の撮影機能付装置は、板状、カード状、タブレット状、あるいは一塊り(一塊り状)に構成されている。上述の「板状」を「板型」、「カード状」を「カード型」、「タブレット状」を「タブレット型」と言い換えてもよい。撮影機能付装置には、一定の突起部分(例えば、ボタン、スイッチ、形状の凹凸など)が設けられていてもよい。また、一定の加工(例えば、穴、面取り、装飾など)がなされていてもよい。本願発明において、カード状(カード型)の撮影機能付装置とは、突起部分を含めた数字で、厚さ方向が25mm以下の形状をした撮影機能付装置を言うものとする。ただし、カメラ、ビデオカメラの場合は、レンズの部分を除くものとする。また、付属品は除くものとする。
なお、折り畳み式携帯電話、スライド式携帯電話は、本願発明の撮影機能付装置に相当する機械本体が2分割されたもの、塊が2つであるものであり、装置全体を撮影機能付装置として見たときに、板状、カード状、タブレット状、あるいは一塊りではないので、除外する。因みに、本願発明の撮影機能付装置は、電源が内蔵されており、姿勢変換装置から脱着された場合、連結が解除された場合には、単独で使用できることができるように構成されている。つまり、撮影機能付装置は、単独ででも使用することができる。
本願発明の撮影機能付装置を例示すると、コンピュータ、タブレット型コンピュータ、情報端末装置、タブレット型情報端末装置(例えば、スマートフォン、スマートウォッチ本体部)、ビデオカメラ、カメラ、テレビ、音声出力装置(例えば、ラジオ、ミュージックプレイヤ)、音声記憶装置(例えば、ボイスレコーダ)、時計、ゲーム機、位置情報装置(例えば、位置ナビゲーション装置)、ストレート式携帯電話、腕時計本体などがある。
撮影機能付装置に設けられる表示器について、説明する。本願発明の表示器(第1の表示器、第2の表示器、第3の表示器)には、ディスプレイまたはタッチスクリーン(ディスプレイとタッチパネルを備えた表示器)のいずれかが用いられる。
本願発明の第1の表示器にディスプレイが用いられる場合には、所定の操作ボタン、電源ボタンが、第1の表示器の外側に設けられる。ディスプレイ領域を大きく取るために、電源ボタン、操作ボタンの位置は、ディスプレイの左右外方に設けるとよい。また、本願発明の表示器に、所定の情報を表示させる場合、表示器に制御用(入力用)のメニューを表示させ、操作ボタンでメニュー項目を選択して、所定の処理を行うようにする方法もある。
本願発明の第1の表示器にタッチスクリーンが用いられる場合には、ディスプレイに制御用(入力用)のメニューを表示させ、タッチスクリーン上でメニューを選択して、所定の処理を行うようにするとよい。さらに、操作ボタン、電源ボタンを設けてもよい。第1の実施形態乃至第17の実施形態では、撮影機能付装置に、電源、操作ボタン、電源ボタン、制御部、記憶部が搭載される(図面上での図示は省略する)。なお、撮影機能付装置が単独ででも使用できるのであれば、電源、操作ボタン、電源ボタン、制御部、記憶部を姿勢変換装置に設けてもよい。
なお、本願発明の撮影機能付装置には、撮影機能の他、所定の情報を表示する情報表示機能、外部機器を遠隔操作する遠隔操作機能、所定の通話機能、所定の画像再生機能、所定の音声録音機能、所定の音声再生機能、所定の位置情報表示機能、所定のインターネット接続機能、所定のゲーム機能の少なくとも1つが設けられてもよい。
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、腕装着型撮影機能付装置が、上述した立設機構(揺動機構)、旋回機構の両機構のうち、立設機構(揺動機構)のみを備えている実施形態である。第1の実施形態における腕装着型撮影機能付装置は、本願発明の第1の姿勢変換機構を備えている。
図1は、撮影機能付装置が原点位置にあるときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図2は、撮影機能付装置を立設(揺動)させたときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図3は、腕装着型撮影機能付装置の主要部品分解図である。図1に示すように、腕装着型撮影機能付装置11は、撮影機能付装置13、姿勢変換装置15を備えている。
撮影機能付装置13は、図1に示すように、筐体21、使用者前方の被写体を撮影する外部撮影用カメラ23、外部撮影用カメラ23によって撮影された被写体の撮影画像を表示する表示器25(第1の表示器25)を備えている。筐体21の表裏両面のうち表側(表側の面21a)、撮影機能付装置13の表側に、表示器25が設けられ、裏側(裏側の面21b)、撮影機能付装置13の裏側に、外部撮影用カメラ23のレンズ23aが設けられている。第1の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、使用者が表示器25を視認できるように、撮影機能付装置13が配置されている。
上述した筐体21には、図3に示すように、穴部21e(小径部21f、ザグリ21g)が形成されており、小径部21fに、軸29が嵌合されている。小径部21fは、筐体21(あるいは撮影機能付装置13)が所定の可動範囲内で、軸29の軸心回りに、自在に揺動することができるように、形成されている。
筐体21(あるいは撮影機能付装置13)の姿勢保持手段について、説明する。筐体21のザグリ21gには、圧縮された状態で組み立てられる圧縮バネ35が挿入されている。これにより、筐体21の側面21hが、所定の押圧力でベース27の側面27c側に押される。圧縮バネ35の押圧力は、(可動範囲内において、)撮影機能付装置13を所定の位置、あるいは任意の位置で姿勢保持させることができる押圧力に設定されている。その結果、使用者は、撮影機能付装置13を、所定の位置、あるいは任意の位置で姿勢保持させることができる。上述した圧縮バネ35は、筐体21(あるいは撮影機能付装置13)を可動範囲内の所定の位置、任意の位置で姿勢保持させる姿勢保持手段として機能する。なお、姿勢保持手段の構成は、種々有り、上述した方法に限定されるものではない。
姿勢変換装置15は、撮影機能付装置13を連結、保持して撮影機能付装置13の姿勢を変換する機能を備えており、図1に示すように、台座部17、バンド19を備えている。台座部17は、ベース27、軸29、軸31、軸33、圧縮バネ35を備えている。
図3を参照する。ベース27には、穴部27d、穴部27e、穴部27f、穴部27g、穴部27h、穴部27j、相対面27kが形成されている。上述した穴部のうち、穴部27d、穴部27eには、軸29が嵌合(締まり嵌め)されている。このほか、穴部27f、穴部27gには、軸31が嵌合(締まり嵌め)されている。穴部27h、穴部27jには、軸33が嵌合(締まり嵌め)されている。軸29は、ベース27と、撮影機能付装置13とを連結する連結部材であり、撮影機能付装置13を揺動、立設させる関節、あるいは支点として機能する。
撮影機能付装置13と、姿勢変換装置15との連結構成について、説明する。撮影機能付装置13が原点位置にあるときに、上述した筐体21のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または端部近傍の部位)を被写体側の一端21c、使用者側の一端(使用者側の端部または端部近傍の部位)を使用者側の一端21dとし、ベース27のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または端部近傍の部位)を被写体側の一端27a、使用者側の一端(使用者側の端部または端部近傍の部位)を使用者側の一端27bとすると、筐体21の使用者側の一端21dと、ベース27の使用者側の一端27bとが、軸29(関節、支点)で連結されている。これにより、使用者は、腕装着型撮影機能付装置11の使用者側(あるいは、ベース27の使用者側)で、撮影機能付装置13を揺動、立設することができる。
撮影時における(筐体21の)表側の面21a、裏側の面21bの向きについて、説明する。レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)揺動、立設させた時、表側の面21aは、使用者側に向けられる。また、レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)揺動、立設させた時、裏側の面21bは、被写体側に向けられる。
腕装着型撮影機能付装置11の装置構成について、要約する。第1の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、レンズ23aが筐体21のうち裏側(裏側の面21b)、撮影機能付装置13の裏側に配置される。そして、使用者が原点位置にある撮影機能付装置13を所定角度、揺動、立設させたときに、レンズ23aが被写体に向くように、撮影機能付装置13が腕装着型撮影機能付装置11の使用者側で揺動、立設されるように構成されている。(第1の装置構成)
バンド19について、説明する。バンド19は、使用者の腕(手首を含む)に装着する(巻き付ける)部分であり、軸31、軸33に連結される。使用者がバンド19を腕に装着することで、影機能付装置13を使用者の腕に固定(あるいは保持)させることができる。バンド19をより具体的に例示すると、従来の腕時計で用いられるようなバンド、ベルト、ブレスレットなどを挙げることができる。素材には、布、皮革、金属、プラスチックなどがある。
使用者が被写体を撮影するときの操作方法について、説明する。使用者が所定の被写体を撮影するとき、使用者は、一定の操作手順に基づいて、腕装着型撮影機能付装置11を撮影モードにする。なお、撮影機能付装置13は、操作を開始する前に、原点位置にあるものとする。
最初に、使用者が姿勢変換装置を装着した状態で、使用者が撮影機能付装置13を所定角度、揺動、立設させる。そして、撮影機能付装置13の姿勢が、外部撮影用カメラ23によって所定の被写体を撮影でき、しかも使用者が外部撮影用カメラ23によって撮影された被写体の撮影画像を表示器25で視認できる姿勢(視認可能撮影姿勢)となるように、撮影機能付装置13を揺動させ、撮影機能付装置13の立設角度(揺動角度)を変更させて、撮影機能付装置13の姿勢を変換する。これにより、使用者は、表示器25で撮影画像を視認することができる。この状態で、撮影画像を記憶させる所定の操作を行うと、撮影画像に対応する画像情報が、記憶部に記憶される。なお、視認可能撮影姿勢となるように、撮影機能付装置13の姿勢を変換する際、体の向きを変える、腕の位置を変える、腕の方向を変えるなど、使用者が協調動作を行うことにより、撮影できる領域を大きくすることができる。
上記構成によれば、使用者は、腕装着型撮影機能付装置11の使用者側で撮影機能付装置13を揺動、立設することができ、被写体の高低に応じて、撮影機能付装置13の立設角度(揺動角度)およびレンズ23aの向きを変更することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態と同様に、腕装着型撮影機能付装置が、上述した立設機構(揺動作機構)、旋回機構の両機構のうち、立設機構(揺動作機構)のみを備えている実施形態である。第2の実施形態における腕装着型撮影機能付装置は、本願発明の第1の姿勢変換機構を備えている。
図4は、撮影機能付装置が原点位置にあるときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図5は、撮影機能付装置を立設(揺動)させたときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図6は、腕装着型撮影機能付装置の主要部品分解図である。図4に示すように、腕装着型撮影機能付装置11は、撮影機能付装置13、姿勢変換装置15を備えている。
撮影機能付装置13は、図4に示すように、筐体21、使用者前方の被写体を撮影する外部撮影用カメラ23、外部撮影用カメラ23によって撮影された被写体の撮影画像を表示する表示器25(第1の表示器25)を備えている。筐体21の表裏両面のうち表側(表側の面21a)、撮影機能付装置13の表側に、外部撮影用カメラ23のレンズ23aが設けられ、裏側(裏側の面21b)、撮影機能付装置13の裏側に、表示器25が設けられている。第2の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、使用者がレンズ23aを視認できるように、撮影機能付装置13が配置されている。
上述した筐体21には、図6に示すように、穴部21e(小径部21f、ザグリ21g)が形成されており、小径部21fに、軸29が嵌合されている。小径部21fは、筐体21(あるいは撮影機能付装置13)が所定の可動範囲内で、軸29の軸心回りに、自在に揺動することができるように、形成されている。
筐体21(あるいは撮影機能付装置13)の姿勢保持手段は、第1の実施形態と同様に構成される。
姿勢変換装置15は、撮影機能付装置13を連結、保持して撮影機能付装置13の姿勢を変換する機能を備えており、図4に示すように、台座部17、バンド19を備えている。台座部17は、ベース27、軸29、軸31、軸33、圧縮バネ35を備えている。
図6を参照する。ベース27には、穴部27d、穴部27e、穴部27f、穴部27g、穴部27h、穴部27j、相対面27kが形成されている。上述した穴部のうち、穴部27d、穴部27eには、軸29が嵌合(締まり嵌め)されている。このほか、穴部27f、穴部27gには、軸31が嵌合(締まり嵌め)されている。穴部27h、穴部27jには、軸33が嵌合(締まり嵌め)されている。軸29は、ベース27と、撮影機能付装置13とを連結する連結部材であり、撮影機能付装置13を揺動、立設させる関節、あるいは支点として機能する。
撮影機能付装置13と、姿勢変換装置15との連結構成について、説明する。撮影機能付装置13が原点位置にあるときに、上述した筐体21のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または端部近傍の部位)を被写体側の一端21c、使用者側の一端(使用者側の端部または端部近傍の部位)を使用者側の一端21dとし、ベース27のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または端部近傍の部位)を被写体側の一端27a、使用者側の一端(使用者側の端部または端部近傍の部位)を使用者側の一端27bとすると、筐体21の被写体側の一端21cと、ベース27の被写体側の一端27aとが、軸29(関節、支点)で連結されている。これにより、使用者は、腕装着型撮影機能付装置11の被写体側(あるいは、ベース27の被写体側)で、撮影機能付装置13を揺動、立設することができる。
撮影時における(筐体21の)表側の面21a、裏側の面21bの向きについて、説明する。レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)立設(揺動)させた時、表側の面21aは、被写体側に向けられる。レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)立設(揺動)させた時、裏側の面21bは、使用者側に向けられる。
腕装着型撮影機能付装置11の装置構成について、要約する。第2の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、レンズ23aが筐体21のうち表側(表側の面21a)、撮影機能付装置13の表側に配置される。そして、使用者が原点位置にある撮影機能付装置13を所定角度、立設(揺動)させたときに、レンズ23aが被写体に向くように、撮影機能付装置13が腕装着型撮影機能付装置11の被写体側で、立設(揺動)されるように構成されている。(第2の装置構成)
バンド19は、第1の実施形態と同様に構成される。また、使用者が被写体を撮影するときの操作方法は、第1の実施形態と同様に構成される。
上記構成によれば、使用者は、腕装着型撮影機能付装置11の被写体側で、撮影機能付装置13を揺動、立設することができ、被写体の高低に応じて、撮影機能付装置13の立設角度(揺動角度)およびレンズ23aの向きを変更することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、腕装着型撮影機能付装置が、立設機構(揺動機構)、旋回機構の両機構を備えている実施形態である。第3の実施形態における腕装着型撮影機能付装置は、本願発明の第2の姿勢変換機構を備えている。
図7は、撮影機能付装置が原点位置にあるときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図8は、撮影機能付装置を立設(揺動)させたときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図9は、図8の状態にある撮影機能付装置をC方向またはD方向に180°旋回させた場合の腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図10は、図9の状態にある撮影機能付装置を折り畳んだときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図11は、腕装着型撮影機能付装置の主要部品分解図、図12は、板バネ周辺の説明図である。図7に示すように、腕装着型撮影機能付装置11は、撮影機能付装置13、姿勢変換装置15を備えている。
撮影機能付装置13は、図7に示すように、筐体21、使用者前方の被写体を撮影する外部撮影用カメラ23、外部撮影用カメラ23によって撮影された被写体の撮影画像を表示する表示器25(第1の表示器25)を備えている。筐体21の表裏両面のうち表側(表側の面21a)、撮影機能付装置13の表側に、表示器25が設けられ、裏側(裏側の面21b)、撮影機能付装置13の裏側に、外部撮影用カメラ23のレンズ23aが設けられている。第3の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、使用者が表示器25を視認できるように、撮影機能付装置13が配置されている。
上述した筐体21には、図11に示すように、穴部21e(小径部21f、ザグリ21g)が形成されており、小径部21fに、軸29が嵌合されている。小径部21fは、筐体21(あるいは撮影機能付装置13)が所定の可動範囲内で、軸29の軸心回りに、自在に揺動することができるように、形成されている。
姿勢変換装置15は、撮影機能付装置13を連結、保持して撮影機能付装置13の姿勢を変換する機能を備えており、図7に示すように、台座部17、バンド19を備えている。台座部17は、ベース37、旋回台39、皿ばね41、固定ボルト43、軸29、軸31、軸33、圧縮バネ35を備えている。
図11を参照する。ベース37には、軸部37c、穴部37d、穴部37e、相対面37hが形成されている。一方、旋回台39には、穴部39a、穴部39b、穴部39c、穴部39d、穴部39eが形成されている。
上述したベース37の穴部37d、穴部37eには、軸29が嵌合(締まり嵌め)されている。軸29は、ベース37と、撮影機能付装置13とを連結する連結部材であり、撮影機能付装置13を立設(揺動)させる関節、あるいは支点として機能する。また、上述した旋回台39の穴部39b、穴部39cには、軸31が嵌合(締まり嵌め)されている。また、穴部39d、穴部39eには、軸33が嵌合(締まり嵌め)されている。
図11、図12を参照する。ベース37の軸部37cは、旋回台39の穴部39aに対して、すきま嵌めとなるように形成されており、穴部39aに軸部37cが挿入されている。軸部37cには、めねじ37fが形成されており、固定ボルト43が螺入されている。旋回台39の座面39fと固定ボルト43の受け部43aとの間には、皿ばね41が弾性変形した状態で挟みこまれている。皿ばね41の押圧は、撮影機能付装置13が旋回できるように設定されている。したがって、ベース37は、旋回台39に当接しながら、図7のC方向またはD方向に旋回することができる。
筐体21(あるいは撮影機能付装置13)の姿勢保持手段について、説明する。筐体21のザグリ21gには、圧縮された状態で組み立てられる圧縮バネ35が挿入されている。これにより、筐体21の側面21hが、所定の押圧力でベース37の側面37g側に押される。圧縮バネ35の押圧力は、(可動範囲内において、)撮影機能付装置13を所定の位置、あるいは任意の位置で姿勢保持させることができる押圧力に設定されている。その結果、使用者は、撮影機能付装置13を、所定の位置、あるいは任意の位置で姿勢保持させることができる。また、皿ばね41の押圧力は、旋回範囲内の所定の位置、あるいは任意の位置で、ベース37を姿勢保持させることができる押圧力に設定されている。
上述した圧縮バネ35、皿ばね41は、筐体21(あるいは撮影機能付装置13)を可動範囲内の所定の位置、任意の位置で姿勢保持させる姿勢保持手段として機能する。なお、姿勢保持手段の構成は、種々有り、上述した方法に限定されるものではない。
撮影機能付装置13と、姿勢変換装置15との連結構成について、説明する。撮影機能付装置13が原点位置にあるときに、上述した筐体21のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または端部近傍の部位)を被写体側の一端21c、使用者側の一端(使用者側の端部または端部近傍の部位)を使用者側の一端21dとし、ベース37のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または端部近傍の部位)を被写体側の一端37a、使用者側の一端(使用者側の端部または端部近傍の部位)を使用者側の一端37bとすると、筐体21の使用者側の一端21dと、ベース37の使用者側の一端37bとが、軸29(関節、支点)で連結されている。これにより、使用者は、腕装着型撮影機能付装置11の使用者側(あるいは、ベース37の使用者側)で、撮影機能付装置13を揺動、立設することができる。
撮影時における(筐体21の)表側の面21a、裏側の面21bの向きについて、説明する。レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)立設(揺動)させた時、表側の面21aは、使用者側に向けられる。また、レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)立設(揺動)させた時、裏側の面21bは、被写体側に向けられる。
腕装着型撮影機能付装置11の装置構成について、要約する。第3の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、レンズ23aが筐体21のうち裏側(裏側の面21b)、撮影機能付装置13の裏側に配置される。そして、使用者が原点位置にある撮影機能付装置13を所定角度、立設(揺動)させたときに、レンズ23aが被写体に向くように、撮影機能付装置13が腕装着型撮影機能付装置11の使用者側で立設(揺動)されるように構成されている。(第1の装置構成)
バンド19は、第1の実施形態と同様に構成される。また、使用者が被写体を撮影するときの操作方法は、第1の実施形態と同様に構成される。なお、被写体を撮影する際、必要に応じ、撮影機能付装置13を所定角度、旋回させてもよい。
上記構成によれば、使用者は、腕装着型撮影機能付装置11の使用者側で、撮影機能付装置13を揺動、立設することができ、被写体の高低に応じて、撮影機能付装置13の立設角度(揺動角度)およびレンズ23aの向きを変更することができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、第3の実施形態と同様に、腕装着型撮影機能付装置が、立設機構(揺動機構)、旋回機構の両機構を備えている実施形態である。第4の実施形態における腕装着型撮影機能付装置は、本願発明の第2の姿勢変換機構を備えている。
図13は、撮影機能付装置13が原点位置にあるときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図14は、撮影機能付装置を立設(揺動)させたときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図15は、図14の状態にある撮影機能付装置をC方向またはD方向に180°旋回させた場合の腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図16は、図15の状態にある撮影機能付装置を折り畳んだときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図17は、腕装着型撮影機能付装置の主要部品分解図、図12は、板バネ周辺の説明図である。図13に示すように、腕装着型撮影機能付装置11は、撮影機能付装置13、姿勢変換装置15を備えている。
撮影機能付装置13は、図13に示すように、筐体21、使用者前方の被写体を撮影する外部撮影用カメラ23、外部撮影用カメラ23によって撮影された被写体の撮影画像を表示する表示器25(第1の表示器25)を備えている。筐体21の表裏両面のうち表側(表側の面21a)、撮影機能付装置13の表側に、外部撮影用カメラ23のレンズ23aが設けられ、裏側(裏側の面21b)、撮影機能付装置13の裏側に、表示器25が設けられている。第4の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、使用者がレンズ23aを視認できるように、撮影機能付装置13が配置されている。
上述した筐体21には、図17に示すように、穴部21e(小径部21f、ザグリ21g)が形成されており、小径部21fに、軸29が嵌合されている。小径部21fは、筐体21(あるいは撮影機能付装置13)が所定の可動範囲内で、軸29の軸心回りに、自在に揺動することができるように、形成されている。
姿勢変換装置15は、撮影機能付装置13を連結、保持して撮影機能付装置13の姿勢を変換する機能を備えており、図13に示すように、台座部17、バンド19を備えている。台座部17は、ベース37、旋回台39、皿ばね41、固定ボルト43、軸29、軸31、軸33、圧縮バネ35を備えている。
図17を参照する。ベース37には、軸部37c、穴部37d、穴部37e、相対面37hが形成されている。一方、旋回台39には、穴部39a、穴部39b、穴部39c、穴部39d、穴部39eが形成されている。
ベース37の穴部37d、穴部37eには、軸29が嵌合(締まり嵌め)されている。軸29は、ベース37と、撮影機能付装置13とを連結する連結部材であり、撮影機能付装置13を立設(揺動)させる関節、あるいは支点として機能する。また、上述した旋回台39の穴部39b、穴部39cには、軸31が嵌合(締まり嵌め)されている。また、穴部39d、穴部39eには、軸33が嵌合(締まり嵌め)されている。
図17、図12を参照する。ベース37の軸部37cは、旋回台39の穴部39aに対して、すきま嵌めとなるように形成されており、穴部39aに軸部37cが挿入されている。軸部37cには、めねじ37fが形成されており、固定ボルト43が螺入されている。旋回台39の座面39fと固定ボルト43の受け部43aとの間には、皿ばね41が弾性変形した状態で挟みこまれている。皿ばね41の押圧は、撮影機能付装置13が旋回できるように設定されている。したがって、ベース37は、旋回台39に当接しながら、図7のC方向またはD方向に旋回することができる。
筐体21(あるいは撮影機能付装置13)の姿勢保持手段は、第3の実施形態と同様に構成される。
撮影機能付装置13と、姿勢変換装置15との連結構成について、説明する。撮影機能付装置13が原点位置にあるときに、上述した筐体21のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または端部近傍の部位)を被写体側の一端21c、使用者側の一端(使用者側の端部または端部近傍の部位)を使用者側の一端21dとし、ベース37のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または端部近傍の部位)を被写体側の一端37a、使用者側の一端(使用者側の端部または端部近傍の部位)を使用者側の一端37bとすると、筐体21の被写体側の一端21cと、ベース37の被写体側の一端37aとが、軸29(関節、支点)で連結されている。これにより、使用者は、腕装着型撮影機能付装置11の被写体側(あるいは、ベース37の被写体側)で、撮影機能付装置13を揺動、立設することができる。
撮影時における(筐体21の)表側の面21a、裏側の面21bの向きについて、説明する。レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)立設(揺動)させた時、表側の面21aは、被写体側に向けられる。また、レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)立設(揺動)させた時、裏側の面21bは、使用者側に向けられる。
腕装着型撮影機能付装置11の装置構成について、要約する。第3の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、レンズ23aが筐体21のうち表側(表側の面21a)、撮影機能付装置13の表側に配置される。そして、使用者が原点位置にある撮影機能付装置13を所定角度、立設(揺動)させたときに、レンズ23aが被写体に向くように、撮影機能付装置13が腕装着型撮影機能付装置11の被写体側で立設(揺動)されるように構成されている。(第2の装置構成)
バンド19は、第1の実施形態と同様に構成される。また、使用者が被写体を撮影するときの操作方法は、第1の実施形態と同様に構成される。なお、被写体を撮影する際、必要に応じ、撮影機能付装置13を所定角度、旋回させてもよい。
上記構成によれば、使用者は、腕装着型撮影機能付装置11の被写体側で、撮影機能付装置13を揺動、立設することができ、被写体の高低に応じて、撮影機能付装置13の立設角度(揺動角度)およびレンズ23aの向きを変更することができる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態は、腕装着型撮影機能付装置が、立設機構(揺動機構)、旋回機構の両機構を兼ね備えた立設旋回機構(揺動旋回機構)を備えている実施形態である。第5の実施形態における腕装着型撮影機能付装置は、本願発明の第3の姿勢変換機構を備えている。
図18は、撮影機能付装置が原点位置にあるときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図19は、撮影機能付装置を立設(揺動)させたときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図20は、図19の状態にある撮影機能付装置をF方向またはG方向に180°旋回させた場合の腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図21は、図20の状態にある撮影機能付装置を折り畳んだ場合の腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図22は、腕装着型撮影機能付装置の主要部品分解図、図23は、球面部周辺の説明図である。図18に示すように、腕装着型撮影機能付装置11は、撮影機能付装置13、姿勢変換装置15を備えている。
撮影機能付装置13は、図18に示すように、筐体45、使用者前方の被写体を撮影する外部撮影用カメラ23、外部撮影用カメラ23によって撮影された被写体の撮影画像を表示する表示器25(第1の表示器25)を備えている。撮影機能付装置13が折りたたまれた所定の原点位置にあるときに、筐体45の表裏両面のうち表側(表側の面45a)、撮影機能付装置13の表側に、表示器25が設けられ、裏側(裏側の面45b)、撮影機能付装置13の裏側に、外部撮影用カメラ23のレンズ23aが設けられている。第5の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、使用者が表示器25を視認できるように、撮影機能付装置13が配置されている。
この他、筐体45には、軸部45cおよび球面部45dが形成されている。球面部45dは、使用者側の一端45fの一例を構成する。(図22、図23参照)
姿勢変換装置15は、撮影機能付装置13を連結、保持して撮影機能付装置13の姿勢を変換する機能を備えており、図18に示すように、台座部17、バンド19を備えている。台座部17は、図22に示すように、ベース47、軸31、軸33、球面受け部材49、バネ51、ねじ53、球面受け部材55、ねじ57を備えている。
姿勢変換装置15のベース47には、図22に示すように、第1の突出部47c、第2の突出部47dが形成されている。このうち、第1の突出部47cには、第1の段付穴47e(大径部47f、小径部47g)が形成されており、第2の突出部47dには、第2の段付穴47h(大径部47j、小径部47k)が形成されている。大径部47f、大径部47jの内径には、めねじが加工されている。
上述した第1の段付穴47eには、球面受け部材49、バネ51が挿入されて、ねじ53が螺入されている。一方、第2の段付穴47hには、球面受け部材55が挿入されて、ねじ57が螺入されている(図22、図23参照)。球面受け部材49、球面受け部材55の先端部は、撮影機能付装置13の球面部45dの形状に合わせて、凹面状に形成されている。球面部45dは、球面受け部材49、球面受け部材55によって連結される。
筐体45(あるいは撮影機能付装置13)の姿勢保持手段について、説明する。球面部45dに対する押圧力が、筐体45を姿勢保持できる押圧力となるように、ねじ53の螺入量を調整する。その結果、球面部45dと球面受け部材49との間、球面部45dと球面受け部材55との間で摩擦が生じ、撮影機能付装置13を、可動範囲内において、所定の位置、あるいは任意の位置で姿勢保持させることができる。上述した球面部45d、球面受け部材49、バネ51、ねじ53、球面受け部材55、ねじ57は、筐体45(あるいは撮影機能付装置13)を可動範囲内の所定の位置、任意の位置で姿勢保持させる姿勢保持手段として機能する。
なお、球面受け部材49、球面受け部材55は、ベース47と、撮影機能付装置13とを連結する連結部材であり、撮影機能付装置13を立設(揺動)させる関節、あるいは支点として機能する。
上記構成によれば、ベース47は、図19に示すE軸の軸心回り(F方向またはG方向)に旋回(回転)することができる。なお、E軸は、所定角度、揺動することができる。このため、使用者は、原点位置にある撮影機能付装置13(図18)を、ベース47に対して90°立設(揺動)させ(図19)、E軸のF方向またはG方向)に180°旋回させ(図20)、再び、撮影機能付装置13を折り畳む(図21)ことができる。つまり、使用者は、原点位置にある撮影機能付装置13を表裏反転させることができる。
また、ベース47には、穴部47m、穴部47n、穴部47p、穴部47r、相対面47sが形成されている。上述した穴部のうち、穴部47m、穴部47nには、軸31が嵌合(締まり嵌め)されている。穴部47p、穴部47rには、軸33が嵌合(締まり嵌め)されている。
撮影機能付装置13と、姿勢変換装置15との連結構成について、説明する。撮影機能付装置13が原点位置にあるときに、上述した筐体45のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または被写体側の端部近傍の部位)を被写体側の一端45e、使用者側の一端(使用者側の端部または使用者側の端部近傍の部位)を使用者側の一端45fとし、ベース47のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または被写体側の端部近傍の部位)を被写体側の一端47a、使用者側の一端(使用者側の端部または使用者側の端部近傍の部位)を使用者側の一端47bとすると、筐体45の使用者側の一端45f(球面部45d)と、ベース47の使用者側の一端47bとが、球面受け部材49、球面受け部材55(関節、支点)を介して連結されている(図22参照)。これにより、使用者は、腕装着型撮影機能付装置11の使用者側(あるいは、ベース47の使用者側)で、撮影機能付装置13を揺動、立設することができる。
撮影時における(筐体45の)表側の面45a、裏側の面45bの向きについて、説明する。レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)立設(揺動)させた時、表側の面45aは、使用者側に向けられる。また、レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)立設(揺動)させた時、裏側の面45bは、被写体側に向けられる。
腕装着型撮影機能付装置11の装置構成について、要約する。第5の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、レンズ23aが筐体45の裏側(裏側の面45b)、撮影機能付装置13の裏側に配置される。そして、使用者が原点位置にある撮影機能付装置13を所定角度、立設(揺動)させたときに、レンズ23aが被写体に向くように、撮影機能付装置13が腕装着型撮影機能付装置11の使用者側で立設(揺動)されるように構成されている。(第1の装置構成)
バンド19は、第1の実施形態と同様に構成される。また、使用者が被写体を撮影するときの操作方法は、第1の実施形態と同様に構成される。なお、被写体を撮影する際、必要に応じ、撮影機能付装置13を所定角度、旋回させてもよい。
上記構成によれば、使用者は、腕装着型撮影機能付装置11の使用者側で、撮影機能付装置13を揺動、立設することができ、被写体の高低に応じて、撮影機能付装置13の立設角度(揺動角度)およびレンズ23aの向きを変更することができる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態は、第5の実施形態と同様に、腕装着型撮影機能付装置が、立設機構(揺動機構)、旋回機構の両機構を兼ね備えた立設旋回機構(揺動旋回機構)を備えている実施形態である。第6の実施形態における腕装着型撮影機能付装置は、本願発明の第3の姿勢変換機構を備えている。
図24は、撮影機能付装置が原点位置にあるときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図25は、撮影機能付装置を立設(揺動)させたときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図26は、図25の状態にある撮影機能付装置をF方向またはG方向に180°旋回させた場合の腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図27は、図26の状態にある撮影機能付装置を折り畳んだ場合の腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図28は、腕装着型撮影機能付装置の主要部品分解図、図23は、球面部周辺の説明図である。図24に示すように、腕装着型撮影機能付装置11は、撮影機能付装置13、姿勢変換装置15を備えている。
撮影機能付装置13は、図24に示すように、筐体45、使用者前方の被写体を撮影する外部撮影用カメラ23、外部撮影用カメラ23によって撮影された被写体の撮影画像を表示する表示器25(第1の表示器25)を備えている。撮影機能付装置13が折りたたまれた所定の原点位置にあるときに、筐体45の表裏両面のうち表側(表側の面45a)、撮影機能付装置13の表側に、外部撮影用カメラ23のレンズ23aが設けられ、裏側(裏側の面45b)、撮影機能付装置13の裏側に、表示器25が設けられている。第6の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、使用者がレンズ23aを視認できるように、撮影機能付装置13が配置されている。
この他、筐体45には、軸部45cおよび球面部45dが形成されている。球面部45dは、被写体側の一端45eの一例を構成する。(図28、図23参照)
姿勢変換装置15は、撮影機能付装置13を連結、保持して撮影機能付装置13の姿勢を変換する機能を備えており、図24に示すように、台座部17、バンド19を備えている。台座部17は、図28に示すように、ベース47、軸31、軸33、球面受け部材49、バネ51、ねじ53、球面受け部材55、ねじ57を備えている。
姿勢変換装置15のベース47には、図28に示すように、第1の突出部47c、第2の突出部47dが形成されている。このうち、第1の突出部47cには、第1の段付穴47e(大径部47f、小径部47g)が形成されており、第2の突出部47dには、第2の段付穴47h(大径部47j、小径部47k)が形成されている。大径部47f、大径部47jの内径には、めねじが加工されている。
上述した第1の段付穴47eには、球面受け部材49、バネ51が挿入されて、ねじ53が螺入されている。一方、第2の段付穴47hには、球面受け部材55が挿入されて、ねじ57が螺入されている(図28、図23参照)。球面受け部材49、球面受け部材55の先端部は、撮影機能付装置13の球面部45dの形状に合わせて、凹面状に形成されている。球面部45dは、球面受け部材49、球面受け部材55によって連結される。
筐体45(あるいは撮影機能付装置13)の姿勢保持手段について、説明する。第6の実施形態では、球面部45dに対する押圧力が、筐体45を姿勢保持できる押圧力となるように、ねじ53の螺入量を調整する。その結果、球面部45dと球面受け部材49との間、球面部45dと球面受け部材55との間で摩擦が生じ、撮影機能付装置13を、可動範囲内において、所定の位置、あるいは任意の位置で姿勢保持させることができる。上述した球面部45d、球面受け部材49、バネ51、ねじ53、球面受け部材55、ねじ57は、筐体45(あるいは撮影機能付装置13)を可動範囲内の所定の位置、任意の位置で姿勢保持させる姿勢保持手段として機能する。
なお、球面受け部材49、球面受け部材55は、ベース47と、撮影機能付装置13とを連結する連結部材であり、撮影機能付装置13を立設(揺動)させる関節、あるいは支点として機能する。球面受け部材49、球面受け部材55は、本願発明において、関節、支点の一例を構成する。
上記構成によれば、ベース47は、図25に示すE軸の軸心回り(F方向またはG方向)に旋回(回転)することができる。なお、E軸は、所定角度、揺動することができる。このため、使用者は、原点位置にある撮影機能付装置13(図24)を、ベース47に対して90°立設(揺動)させ(図25)、E軸のF方向またはG方向)に180°旋回させ(図26)、再び、撮影機能付装置13を折り畳む(図27)ことができる。つまり、使用者は、原点位置にある撮影機能付装置13を表裏反転させることができる。
また、ベース47には、穴部47m、穴部47n、穴部47p、穴部47r、相対面47sが形成されている。上述した穴部のうち、穴部47m、穴部47nには、軸31が嵌合(締まり嵌め)されている。穴部47p、穴部47rには、軸33が嵌合(締まり嵌め)されている。
撮影機能付装置13と、姿勢変換装置15との連結構成について、説明する。撮影機能付装置13が原点位置にあるときに、上述した筐体45のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または被写体側の端部近傍の部位)を被写体側の一端45e、使用者側の一端(使用者側の端部または使用者側の端部近傍の部位)を使用者側の一端45fとし、ベース47のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または被写体側の端部近傍の部位)を被写体側の一端47a、使用者側の一端(使用者側の端部または使用者側の端部近傍の部位)を使用者側の一端47bとすると、筐体45の被写体側の一端45e(球面部45d)と、ベース47の被写体側の一端47aとが、球面受け部材49、球面受け部材55(関節、支点)を介して連結されている(図28参照)。これにより、使用者は、腕装着型撮影機能付装置11の被写体側(あるいは、ベース47の被写体側)で、撮影機能付装置13を揺動、立設することができる。
撮影時における(筐体45の)表側の面45a、裏側の面45bの向きについて、説明する。レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)立設(揺動)させた時、表側の面45aは、被写体側に向けられる。また、レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)立設(揺動)させた時、裏側の面45bは、使用者側に向けられる。
腕装着型撮影機能付装置11の装置構成について、要約する。第6の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、レンズ23aが筐体45のうち表側(表側の面45a)、撮影機能付装置13の表側に配置される。そして、使用者が原点位置にある撮影機能付装置13を所定角度、立設(揺動)させたときに、レンズ23aが被写体に向くように、撮影機能付装置13が腕装着型撮影機能付装置11の被写体側で立設(揺動)されるように構成されている。(第2の装置構成)
バンド19は、第1の実施形態と同様に構成される。また、使用者が被写体を撮影するときの操作方法は、第1の実施形態と同様に構成される。なお、被写体を撮影する際、必要に応じ、撮影機能付装置13を所定角度、旋回させてもよい。
上記構成によれば、使用者は、腕装着型撮影機能付装置11の被写体側で、撮影機能付装置13を揺動、立設することができ、被写体の高低に応じて、撮影機能付装置13の立設角度(揺動角度)およびレンズ23aの向きを変更することができる。
(第7の実施形態)
第7の実施形態は、腕装着型撮影機能付装置が、上述した立設機構(揺動機構)、旋回機構の両機構のうち、立設機構(揺動機構)のみを備えている実施形態である。第7の実施形態における腕装着型撮影機能付装置は、本願発明の第1の姿勢変換機構を備えている。
図29は、撮影機能付装置が原点位置にあるときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図30は、撮影機能付装置を立設(揺動)させたときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図31は、腕装着型撮影機能付装置の主要部品分解図である。図29に示すように、腕装着型撮影機能付装置11は、撮影機能付装置13、姿勢変換装置15を備えている。
撮影機能付装置13は、図29に示すように、筐体21、使用者前方の被写体を撮影する外部撮影用カメラ23、外部撮影用カメラ23によって撮影された被写体の撮影画像を表示する表示器25(第1の表示器25)を備えている。筐体21の表裏両面のうち表側(表側の面21a)、撮影機能付装置13の表側に、表示器25が設けられ、裏側(裏側の面21b)、撮影機能付装置13の裏側に、外部撮影用カメラ23のレンズ23aが設けられている。第7の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、使用者が表示器25を視認できるように、撮影機能付装置13が配置されている。
撮影機能付装置13は、保持器59に連結、保持される。撮影機能付装置13を保持器59に連結させる手段を例示すると、接着、溶接、ネジ固定、リベット止め、嵌合、装着、収納などの方法がある。なお、第7の実施形態乃至第12の実施形態では、撮影機能付装置13を保持器59に連結させる手段として、接着を用いる。撮影機能付装置13は、保持器59に固定してもよいし、着脱できるようにしてもよい。
姿勢変換装置15は、撮影機能付装置13を連結、保持して撮影機能付装置13の姿勢を変換する機能を備えており、図29に示すように、台座部17、バンド19を備えている。台座部17は、ベース27、軸29、軸31、軸33、圧縮バネ35、保持器59を備えている。
図31を参照する。ベース27には、穴部27d、穴部27e、穴部27f、穴部27g、穴部27h、穴部27j、相対面27kが形成されている。上述した穴部のうち、穴部27d、穴部27eには、軸29が嵌合(締まり嵌め)されている。このほか、穴部27f、穴部27gには、軸31が嵌合(締まり嵌め)されている。穴部27h、穴部27jには、軸33が嵌合(締まり嵌め)されている。軸29は、ベース27と、保持器59とを連結する連結部材であり、保持器59を介して撮影機能付装置13を揺動、立設させる関節、あるいは支点として機能する。
保持器59は、筐体21(あるいは撮影機能付装置13)を連結、保持する。保持器59のうち、レンズ23aと相対する部位には、穴部59cが形成される。なお、レンズ23aに加え、撮影用フラッシュが設けられる場合には、レンズ23a、並びに撮影用フラッシュと相対する部分に穴部が形成される。
また、保持器59には、穴部59d(小径部59e、ザグリ59f)が形成されており、小径部59eに軸29が嵌合されている。小径部59eは、保持器59が所定の可動範囲内で、軸29の軸心回りに、自在に揺動することができるように、形成されている。
筐体21(あるいは撮影機能付装置13)の姿勢保持手段について、説明する。保持器59のザグリ59fには、圧縮された状態で組み立てられる圧縮バネ35が挿入されている。これにより、保持器59の側面59gが、所定の押圧力でベース27の側面27c側に押される。圧縮バネ35の押圧力は、(可動範囲内において、)撮影機能付装置13を所定の位置、あるいは任意の位置で姿勢保持させることができる押圧力に設定されている。上述した保持器59、撮影機能付装置13は、保持器59に連結、保持されている。その結果、使用者は、撮影機能付装置13を、所定の位置、あるいは任意の位置で姿勢保持させることができる。上述した圧縮バネ35は、保持器59(あるいは撮影機能付装置13)を可動範囲内の所定の位置、任意の位置で姿勢保持させる姿勢保持手段として機能する。なお、姿勢保持手段の構成は、種々有り、上述した方法に限定されるものではない。
撮影機能付装置13と、姿勢変換装置15との連結構成について、説明する。撮影機能付装置13が原点位置にあるときに、保持器59のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または端部近傍の部位)を被写体側の一端59a、使用者側の一端(使用者側の端部または端部近傍の部位)を使用者側の一端59bとし、ベース27のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または端部近傍の部位)を被写体側の一端27a、使用者側の一端(使用者側の端部または端部近傍の部位)を使用者側の一端27bとすると、保持器59の使用者側の一端59bと、ベース27の使用者側の一端27bとが、軸29(関節、支点)で連結されている。これにより、使用者は、腕装着型撮影機能付装置11の使用者側(あるいは、ベース27の使用者側)で、保持器59、並びに、保持器59に連結、保持される撮影機能付装置13を揺動、立設することができる。
撮影時における(筐体21の)表側の面21a、裏側の面21bの向きについて、説明する。レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)立設(揺動)させた時、表側の面21aは、使用者側に向けられる。また、レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)立設(揺動)させた時、裏側の面21bは、被写体側に向けられる。
腕装着型撮影機能付装置11の装置構成について、要約する。第7の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、レンズ23aが筐体21のうち裏側(裏側の面21b)、撮影機能付装置13の裏側に配置される。そして、使用者が原点位置にある撮影機能付装置13を所定角度、立設(揺動)させたときに、レンズ23aが被写体に向くように、撮影機能付装置13が腕装着型撮影機能付装置11の使用者側で立設(揺動)されるように構成されている。(第1の装置構成)
バンド19は、第1の実施形態と同様に構成される。また、使用者が被写体を撮影するときの操作方法は、第1の実施形態と同様に構成される。
上記構成によれば、使用者は、腕装着型撮影機能付装置11の使用者側で、撮影機能付装置13を揺動、立設することができ、被写体の高低に応じて、撮影機能付装置13の立設角度(揺動角度)およびレンズ23aの向きを変更することができる。
(第8の実施形態)
第8の実施形態は、腕装着型撮影機能付装置が、上述した立設機構(揺動機構)、旋回機構の両機構のうち、立設機構(揺動機構)を備えている実施形態である。第8の実施形態における腕装着型撮影機能付装置は、本願発明の第1の姿勢変換機構を備えている。
図32は、撮影機能付装置が原点位置にあるときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図33は、撮影機能付装置を立設(揺動)させたときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図34は、腕装着型撮影機能付装置の主要部品分解図である。図32に示すように、腕装着型撮影機能付装置11は、撮影機能付装置13、姿勢変換装置15を備えている。
撮影機能付装置13は、図32に示すように、筐体21、使用者前方の被写体を撮影する外部撮影用カメラ23、外部撮影用カメラ23によって撮影された被写体の撮影画像を表示する表示器25(第1の表示器25)を備えている。筐体21の表裏両面のうち表側(表側の面21a)、撮影機能付装置13の表側に、外部撮影用カメラ23のレンズ23aが設けられ、裏側(裏側の面21b)、撮影機能付装置13の裏側に、表示器25が設けられている。第8の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、使用者がレンズ23aを視認できるように、撮影機能付装置13が配置されている。撮影機能付装置13は、保持器59に連結、保持される。
姿勢変換装置15は、撮影機能付装置13を連結、保持して撮影機能付装置13の姿勢を変換する機能を備えており、図29に示すように、台座部17、バンド19を備えている。台座部17は、ベース27、軸29、軸31、軸33、圧縮バネ35、保持器59を備えている。
図34を参照する。ベース27には、穴部27d、穴部27e、穴部27f、穴部27g、穴部27h、穴部27j、相対面27kが形成されている。上述した穴部のうち、穴部27d、穴部27eには、軸29が嵌合(締まり嵌め)されている。このほか、穴部27f、穴部27gには、軸31が嵌合(締まり嵌め)されている。穴部27h、穴部27jには、軸33が嵌合(締まり嵌め)されている。軸29は、ベース27と、保持器59とを連結する連結部材であり、保持器59を介して撮影機能付装置13を揺動、立設させる関節、あるいは支点として機能する。
保持器59は、筐体21(あるいは撮影機能付装置13)を連結、保持する。保持器59のうち、レンズ23aと相対する部位には、穴部59cが形成される。なお、レンズ23aに加え、撮影用フラッシュが設けられる場合には、レンズ23a、並びに撮影用フラッシュと相対する部分に穴部が形成される。
また、保持器59には、穴部59d(小径部59e、ザグリ59f)が形成されており、小径部59eに軸29が嵌合されている。小径部59eは、保持器59が所定の可動範囲内で、軸29の軸心回りに、自由に回転することができるように、形成されている。
筐体21(あるいは撮影機能付装置13)の姿勢保持手段は、第7の実施形態と同様に構成される。
撮影機能付装置13と、姿勢変換装置15との連結構成について、説明する。撮影機能付装置13が原点位置にあるときに、保持器59のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または端部近傍の部位)を被写体側の一端59a、使用者側の一端(使用者側の端部または端部近傍の部位)を使用者側の一端59bとし、ベース27のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または端部近傍の部位)を被写体側の一端27a、使用者側の一端(使用者側の端部または端部近傍の部位)を使用者側の一端27bとすると、保持器59の被写体側の一端59aと、ベース27の被写体側の一端27aとが、軸29(関節、支点)で連結されている。これにより、使用者は、腕装着型撮影機能付装置11の被写体側(あるいは、ベース27の被写体側)で、保持器59、並びに、保持器59に連結、保持される撮影機能付装置13を揺動、立設することができる。
撮影時における(筐体21の)表側の面21a、裏側の面21bの向きについて、説明する。レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)立設(揺動)させた時、表側の面21aは、被写体側に向けられる。また、レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)立設(揺動)させた時、裏側の面21bは、使用者側に向けられる。
腕装着型撮影機能付装置11の装置構成について、要約する。第8の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、レンズ23aが筐体21のうち表側(表側の面21a)、撮影機能付装置13の表側に配置される。そして、使用者が原点位置にある撮影機能付装置13を所定角度、立設(揺動)させたときに、レンズ23aが被写体に向くように、撮影機能付装置13が腕装着型撮影機能付装置11の被写体側で立設(揺動)されるように構成されている。(第2の装置構成)
バンド19は、第1の実施形態と同様に構成される。また、使用者が被写体を撮影するときの操作方法は、第1の実施形態と同様に構成される。
上記構成によれば、使用者は、腕装着型撮影機能付装置11の被写体側で、撮影機能付装置13を揺動、立設することができ、被写体の高低に応じて、撮影機能付装置13の立設角度(揺動角度)およびレンズ23aの向きを変更することができる。
(第9の実施形態)
第9の実施形態は、腕装着型撮影機能付装置が、立設機構(揺動機構)、旋回機構の両機構を備えている実施形態である。第9の実施形態における腕装着型撮影機能付装置は、本願発明の第2の姿勢変換機構を備えている。
図35は、撮影機能付装置が原点位置にあるときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図36は、撮影機能付装置を立設(揺動)させたときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図37は、図36の状態にある撮影機能付装置をC方向またはD方向に180°旋回させた場合の腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図図38は、図37の状態にある撮影機能付装置を折り畳んだときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図39は、腕装着型撮影機能付装置の主要部品分解図、図12は、板バネ周辺の説明図である。図35に示すように、腕装着型撮影機能付装置11は、撮影機能付装置13、姿勢変換装置15を備えている。
撮影機能付装置13は、図35に示すように、筐体21、使用者前方の被写体を撮影する外部撮影用カメラ23、外部撮影用カメラ23によって撮影された被写体の撮影画像を表示する表示器25(第1の表示器25)を備えている。筐体21の表裏両面のうち表側(表側の面21a)、撮影機能付装置13の表側に、表示器25が設けられ、裏側(裏側の面21b)、撮影機能付装置13の裏側に、外部撮影用カメラ23のレンズ23aが設けられている。第9の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、使用者が表示器25を視認できるように、撮影機能付装置13が配置される。撮影機能付装置13は、保持器59に連結、保持される。
姿勢変換装置15は、撮影機能付装置13を連結、保持して撮影機能付装置13の姿勢を変換する機能を備えており、図35に示すように、台座部17、バンド19を備えている。台座部17は、ベース37、旋回台39、保持器59、皿ばね41、固定ボルト43、軸29、軸31、軸33、圧縮バネ35を備えている。
保持器59は、撮影機能付装置13を連結、保持する。図39に示すように、保持器59のうち、レンズ23aと相対する部位には、穴部59cが形成されている。なお、レンズ23aに加え、撮影用フラッシュが設けられる場合には、レンズ23a、並びに撮影用フラッシュと相対する部分に穴部が形成される。
また、保持器59には、穴部59d(小径部59e、ザグリ59f)が形成されており、小径部59eに軸29が嵌合されている。小径部59eは、保持器59が所定の可動範囲内で、軸29の軸心回りに、自由に回転することができるように、形成されている。
図39、図12を参照する。ベース37には、軸部37c、穴部37d、穴部37e、相対面37hが形成されている。一方、旋回台39には、穴部39a、穴部39b、穴部39c、穴部39d、穴部39eが形成されている。
ベース37の軸部37cは、旋回台39の穴部39aに対して、すきま嵌めとなるように形成されており、穴部39aに軸部37cが挿入されている。軸部37cには、めねじ37fが形成されており、固定ボルト43が螺入されている。旋回台39の座面39fと固定ボルト43の受け部43aとの間には、皿ばね41が弾性変形した状態で挟みこまれている。皿ばね41の押圧は、撮影機能付装置13が旋回できるように設定されている。したがって、ベース37は、旋回台39に当接しながら、図35のC方向またはD方向に旋回することができる。
保持器59(あるいは撮影機能付装置13)の姿勢保持手段について、説明する。保持器59のザグリ59fには、圧縮された状態で組み立てられる圧縮バネ35が挿入されている。これにより、保持器59の側面59gが、所定の押圧力でベース37の側面37g側に押される。圧縮バネ35の押圧力は、(可動範囲内において、)撮影機能付装置13を所定の位置、あるいは任意の位置で姿勢保持させることができる押圧力に設定されている。その結果、使用者は、撮影機能付装置13を、所定の位置、あるいは任意の位置で姿勢保持させることができる。また、皿ばね41の押圧力は、旋回範囲内の所定の位置、あるいは任意の位置で、ベース37を姿勢保持させることができる押圧力に設定されている。
上述した圧縮バネ35、皿ばね41は、保持器(あるいは撮影機能付装置13)を可動範囲内の所定の位置、任意の位置で姿勢保持させる姿勢保持手段として機能する。なお、姿勢保持手段の構成は、種々有り、上述した方法に限定されるものではない。
上述したベース37の穴部37d、穴部37eには、軸29が嵌合(締まり嵌め)されている。軸29は、ベース37と、保持器59とを連結する連結部材であり、保持器59を介して撮影機能付装置13を揺動、立設させる関節、あるいは支点として機能する。また、上述した旋回台39の穴部39b、穴部39cには、軸31が嵌合(締まり嵌め)されている。また、穴部39d、穴部39eには、軸33が嵌合(締まり嵌め)されている。
撮影機能付装置13と、姿勢変換装置15との連結構成について、説明する。撮影機能付装置13が原点位置にあるときに、保持器59のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または端部近傍の部位)を被写体側の一端59a、使用者側の一端(使用者側の端部または端部近傍の部位)を使用者側の一端59bとし、ベース37のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または端部近傍の部位)を被写体側の一端37a、使用者側の一端(使用者側の端部または端部近傍の部位)を使用者側の一端37bとすると、保持器59の使用者側の一端59bと、ベース37の使用者側の一端37bとが、軸29(関節、支点)で連結されている。これにより、使用者は、ベース37の使用者側、あるいは腕装着型撮影機能付装置11の使用者側で、保持器59、並びに、保持器59に連結、保持される撮影機能付装置13を揺動、立設することができる。
撮影時における(筐体21の)表側の面21a、裏側の面21bの向きについて、説明する。レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)立設(揺動)させた時、表側の面21aは、使用者側に向けられる。また、レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)立設(揺動)させた時、裏側の面21bは、被写体側に向けられる。
腕装着型撮影機能付装置11の装置構成について、要約する。第9の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、レンズ23aが筐体21のうち裏側(裏側の面21b)、撮影機能付装置13の裏側に配置される。そして、使用者が原点位置にある撮影機能付装置13を所定角度、立設(揺動)させたときに、レンズ23aが被写体に向くように、撮影機能付装置13が腕装着型撮影機能付装置11の使用者側で立設(揺動)されるように構成されている。(第1の装置構成)
バンド19は、第1の実施形態と同様に構成される。また、使用者が被写体を撮影するときの操作方法は、第1の実施形態と同様に構成される。なお、被写体を撮影する際、必要に応じ、撮影機能付装置13を所定角度、旋回させてもよい。
上記構成によれば、使用者は、腕装着型撮影機能付装置11の使用者側で、撮影機能付装置13を揺動、立設することができ、被写体の高低に応じて、撮影機能付装置13の立設角度(揺動角度)およびレンズ23aの向きを変更することができる。
(第10の実施形態)
第10の実施形態は、腕装着型撮影機能付装置が、立設機構(揺動機構)、旋回機構の両機構を備えている実施形態である。第10の実施形態における腕装着型撮影機能付装置は、本願発明の第2の姿勢変換機構を備えている。
図40は、撮影機能付装置が原点位置にあるときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図41は、撮影機能付装置を立設(揺動)させたときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図42は、図41の状態にある撮影機能付装置をC方向またはD方向に180°旋回させた場合の腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図図43は、図42の状態にある撮影機能付装置を折り畳んだときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図44は、腕装着型撮影機能付装置の主要部品分解図、図12は、板バネ周辺の説明図である。図40に示すように、腕装着型撮影機能付装置11は、撮影機能付装置13、姿勢変換装置15を備えている。
撮影機能付装置13は、図40に示すように、筐体21、使用者前方の被写体を撮影する外部撮影用カメラ23、外部撮影用カメラ23によって撮影された被写体の撮影画像を表示する表示器25(第1の表示器25)を備えている。筐体21の表裏両面のうち表側(表側の面21a)、撮影機能付装置13の表側に、外部撮影用カメラ23のレンズ23aが設けられ、裏側(裏側の面21b)、撮影機能付装置13の裏側に、表示器25が設けられている。第10の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、使用者がレンズ23aを視認できるように、撮影機能付装置13が配置される。撮影機能付装置13は、保持器59に連結、保持される。
姿勢変換装置15は、撮影機能付装置13を連結、保持して撮影機能付装置13の姿勢を変換する機能を備えており、図40に示すように、台座部17、バンド19を備えている。台座部17は、ベース37、旋回台39、保持器59、皿ばね41、固定ボルト43、軸29、軸31、軸33、圧縮バネ35を備えている。
保持器59は、撮影機能付装置13を連結、保持する。図44に示すように、保持器59のうち、レンズ23aと相対する部位には、穴部59cが形成されている。なお、レンズ23aに加え、撮影用フラッシュが設けられる場合には、レンズ23a、並びに撮影用フラッシュと相対する部分に穴部が形成される。
また、保持器59には、穴部59d(小径部59e、ザグリ59f)が形成されており、小径部59eに軸29が嵌合されている。小径部59eは、保持器59が所定の可動範囲内で、軸29の軸心回りに、自由に回転することができるように、形成されている。
図44、図12を参照する。ベース37には、軸部37c、穴部37d、穴部37e、相対面37hが形成されている。一方、旋回台39には、穴部39a、穴部39b、穴部39c、穴部39d、穴部39eが形成されている。
ベース37の軸部37cは、旋回台39の穴部39aに対して、すきま嵌めとなるように形成されており、穴部39aに軸部37cが挿入されている。軸部37cには、めねじ37fが形成されており、固定ボルト43が螺入されている。旋回台39の座面39fと固定ボルト43の受け部43aとの間には、皿ばね41が弾性変形した状態で挟みこまれている。皿ばね41の押圧は、撮影機能付装置13が旋回できるように設定されている。したがって、ベース37は、旋回台39に当接しながら、図40のC方向またはD方向に旋回することができる。
筐体21(あるいは撮影機能付装置13)の姿勢保持手段は、第9の実施形態と同様に構成される。
上述したベース37の穴部37d、穴部37eには、軸29が嵌合(締まり嵌め)されている。軸29は、ベース37と、保持器59とを連結する連結部材であり、保持器59を介して撮影機能付装置13を揺動、立設させる関節、あるいは支点として機能する。また、上述した旋回台39の穴部39b、穴部39cには、軸31が嵌合(締まり嵌め)されている。また、穴部39d、穴部39eには、軸33が嵌合(締まり嵌め)されている。
撮影機能付装置13と、姿勢変換装置15との連結構成について、説明する。撮影機能付装置13が原点位置にあるときに、保持器59のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または端部近傍の部位)を被写体側の一端59a、使用者側の一端(使用者側の端部または端部近傍の部位)を使用者側の一端59bとし、ベース37のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または端部近傍の部位)を被写体側の一端37a、使用者側の一端(使用者側の端部または端部近傍の部位)を使用者側の一端37bとすると、保持器59の被写体側の一端59aと、ベース37の被写体側の一端37aとが、軸29(関節、支点)で連結されている。これにより、使用者は、ベース37の使用者側、あるいは腕装着型撮影機能付装置11の被写体側で、保持器59、並びに、保持器59に連結、保持される撮影機能付装置13を揺動、立設することができる。
撮影時における(筐体21の)表側の面21a、裏側の面21bの向きについて、説明する。レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)立設(揺動)させた時、表側の面21aは、被写体側に向けられる。また、レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)立設(揺動)させた時、裏側の面21bは、使用者側に向けられる。
腕装着型撮影機能付装置11の装置構成について、要約する。第10の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、レンズ23aが筐体21のうち表側(表側の面21a)、撮影機能付装置13の表側に配置される。そして、使用者が原点位置にある撮影機能付装置13を所定角度、立設(揺動)させたときに、レンズ23aが被写体に向くように、撮影機能付装置13が腕装着型撮影機能付装置11の被写体側で立設(揺動)されるように構成されている。(第2の装置構成)
バンド19は、第1の実施形態と同様に構成される。また、使用者が被写体を撮影するときの操作方法は、第1の実施形態と同様に構成される。なお、被写体を撮影する際、必要に応じ、撮影機能付装置13を所定角度、旋回させてもよい。
上記構成によれば、使用者は、腕装着型撮影機能付装置11の被写体側で、撮影機能付装置13を揺動、立設することができ、被写体の高低に応じて、撮影機能付装置13の立設角度(揺動角度)およびレンズ23aの向きを変更することができる。
(第11の実施形態)
第11の実施形態は、腕装着型撮影機能付装置が、立設機構(揺動機構)、旋回機構の両機構を兼ね備えた立設旋回機構(揺動旋回機構)を備えている場合の実施形態である。第11の実施形態における腕装着型撮影機能付装置は、本願発明の第3の姿勢変換機構を備えている。
図45は、撮影機能付装置が原点位置にあるときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図46は、撮影機能付装置を立設(揺動)させたときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図47は、図46の状態にある撮影機能付装置をF方向またはG方向に180°旋回させた場合の腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図48は、図47の状態にある撮影機能付装置を折り畳んだ場合の腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図49は、腕装着型撮影機能付装置の主要部品分解図、図23は、球面部周辺の説明図である。図45に示すように、腕装着型撮影機能付装置11は、撮影機能付装置13、姿勢変換装置15を備えている。
撮影機能付装置13は、図45に示すように、筐体21、使用者前方の被写体を撮影する外部撮影用カメラ23、外部撮影用カメラ23によって撮影された被写体の撮影画像を表示する表示器25(第1の表示器25)を備えている。撮影機能付装置13が折りたたまれた所定の原点位置にあるときに、筐体21の表裏両面のうち表側(表側の面21a)、撮影機能付装置13の表側に、表示器25が設けられ、裏側(裏側の面21b)、撮影機能付装置13の裏側に、外部撮影用カメラ23のレンズ23aが設けられている。第11の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、使用者が表示器25を視認できるように、撮影機能付装置13が配置されている。
姿勢変換装置15は、撮影機能付装置13を連結、保持して撮影機能付装置13の姿勢を変換する機能を備えており、図45に示すように、台座部17、バンド19を備えている。台座部17は、図45に示すように、ベース47、軸31、軸33、球面受け部材49、バネ51、ねじ53、球面受け部材55、ねじ57、保持器61を備えている。
保持器61は、撮影機能付装置13を連結、保持する。図49に示すように、保持器61のうち、レンズ23aと相対する部位には、穴部61cが形成されている。なお、レンズ23aに加え、撮影用フラッシュが設けられる場合には、レンズ23a、並びに撮影用フラッシュと相対する部分に穴部が形成される。
この他、保持器61には、軸部61dおよび球面部61eが形成されている。球面部61eは、使用者側の一端61bの一例を構成する。(図49、図23参照)
図49、図23を参照する。姿勢変換装置15のベース47には、第1の突出部47c、第2の突出部47dが形成されている。このうち、第1の突出部47cには、第1の段付穴47e(大径部47f、小径部47g)が形成されており、第2の突出部47dには、第2の段付穴47h(大径部47j、小径部47k)が形成されている。大径部47f、大径部47jの内径には、めねじが加工されている。
上述した第1の段付穴47eには、球面受け部材49、バネ51が挿入されて、ねじ53が螺入されている。一方、第2の段付穴47hには、球面受け部材55が挿入されて、ねじ57が螺入されている。球面受け部材49、球面受け部材55の先端部は、撮影機能付装置13の球面部61eの形状に合わせて、凹面状に形成されている。球面部61eは、球面受け部材49、球面受け部材55によって連結される。
筐体21(あるいは撮影機能付装置13)の姿勢保持手段について、説明する。球面部61dに対する押圧力が、保持器61を姿勢保持できる押圧力となるように、ねじ53の螺入量を調整する。その結果、球面部61dと球面受け部材49との間、球面部61dと球面受け部材55との間で摩擦が生じ、撮影機能付装置13を、可動範囲内において、所定の位置、あるいは任意の位置で姿勢保持させることができる。上述した球面部61d、球面受け部材49、バネ51、ねじ53、球面受け部材55、ねじ57は、保持器61(あるいは筐体21、撮影機能付装置13)を可動範囲内の所定の位置、任意の位置で姿勢保持させる姿勢保持手段として機能する。
なお、球面受け部材49、球面受け部材55は、ベース47と、撮影機能付装置13とを連結する連結部材であり、撮影機能付装置13を立設(揺動)させる関節、あるいは支点として機能する。
上記構成によれば、ベース47は、図46に示すE軸の軸心回り(F方向またはG方向)に旋回(回転)することができる。なお、E軸は、所定角度、揺動することができる。このため、使用者は、原点位置にある撮影機能付装置13(図21)を、ベース47に対して90°立設(揺動)させ(図46)、E軸のF方向またはG方向)に180°旋回させ(図47)、再び、撮影機能付装置13を折り畳む(図48)ことができる。つまり、使用者は、原点位置にある撮影機能付装置13を表裏反転させることができる。
また、ベース47には、穴部47m、穴部47n、穴部47p、穴部47r、相対面47sが形成されている。上述した穴部のうち、穴部47m、穴部47nには、軸31が嵌合(締まり嵌め)されている。穴部47p、穴部47rには、軸33が嵌合(締まり嵌め)されている。
撮影機能付装置13と、姿勢変換装置15との連結構成について、説明する。撮影機能付装置13が原点位置にあるときに、保持器61のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または端部近傍の部位)を被写体側の一端61a、使用者側の一端(使用者側の端部または端部近傍の部位)を使用者側の一端61bとし、ベース47のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または端部近傍の部位)を被写体側の一端47a、使用者側の一端(使用者側の端部または端部近傍の部位)を使用者側の一端47bとすると、保持器61の使用者側の一端61bと、ベース47の使用者側の一端47bとが、球面受け部材49、球面受け部材55(関節、支点)を介して連結されている。(図49参照)これにより、使用者は、ベース47の使用者側で、保持器61、撮影機能付装置13を揺動、立設することができる。
撮影時における(筐体21の)表側の面21a、裏側の面21bの向きについて、説明する。レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)立設(揺動)させた時、表側の面21aは、使用者側に向けられる。また、レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)立設(揺動)させた時、裏側の面21bは、被写体側に向けられる。
腕装着型撮影機能付装置11の装置構成について、要約する。第11の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、レンズ23aが筐体21が裏側(裏側の面21b)、撮影機能付装置13の裏側に配置される。そして、使用者が原点位置にある撮影機能付装置13を所定角度、立設(揺動)させたときに、レンズ23aが被写体に向くように、撮影機能付装置13が腕装着型撮影機能付装置11の使用者側で立設(揺動)されるように構成されている。(第1の装置構成)
バンド19は、第1の実施形態と同様に構成される。また、使用者が被写体を撮影するときの操作方法は、第1の実施形態と同様に構成される。なお、被写体を撮影する際、必要に応じ、撮影機能付装置13を所定角度、旋回させてもよい。
上記構成によれば、使用者は、腕装着型撮影機能付装置11の使用者側で、撮影機能付装置13を揺動、立設することができ、被写体の高低に応じて、撮影機能付装置13の立設角度(揺動角度)およびレンズ23aの向きを変更することができる。
(第12の実施形態)
第12の実施形態は、姿勢変換装置が、立設機構(揺動機構)、旋回機構の両機構を兼ね備えた立設旋回機構(揺動旋回機構)を備えている実施形態である。第12の実施形態における姿勢変換装置は、本願発明の第3の姿勢変換機構を備えている。
図50は、撮影機能付装置が原点位置にあるときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図51は、撮影機能付装置を立設(揺動)させたときの腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図52は、図51の状態にある撮影機能付装置をF方向またはG方向に180°旋回させた場合の腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図53は、図52の状態にある撮影機能付装置を折り畳んだ場合の腕装着型撮影機能付装置の斜視図、図54は、腕装着型撮影機能付装置の主要部品分解図、図23は、球面部周辺の説明図である。図50に示すように、腕装着型撮影機能付装置11は、撮影機能付装置13、姿勢変換装置15を備えている。
撮影機能付装置13は、図50に示すように、筐体21、使用者前方の被写体を撮影する外部撮影用カメラ23、外部撮影用カメラ23によって撮影された被写体の撮影画像を表示する表示器25(第1の表示器25)を備えている。撮影機能付装置13が折りたたまれた所定の原点位置にあるときに、筐体21の表裏両面のうち表側(表側の面21a)、撮影機能付装置13の表側に、外部撮影用カメラ23のレンズ23aが設けられ、裏側(裏側の面21b)、撮影機能付装置13の裏側に、表示器25が設けられている。第12の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、使用者がレンズ23aを視認できるように、撮影機能付装置13が配置されている。
姿勢変換装置15は、図50に示すように、台座部17、バンド19を備えている。台座部17は、図45に示すように、ベース47、軸31、軸33、球面受け部材49、バネ51、ねじ53、球面受け部材55、ねじ57、保持器61を備えている。
保持器61は、撮影機能付装置13を連結、保持する。図54に示すように、保持器61のうち、レンズ23aと相対する部位には、穴部61cが形成されている。なお、レンズ23aに加え、撮影用フラッシュが設けられる場合には、レンズ23a、並びに撮影用フラッシュと相対する部分に穴部が形成される。
この他、保持器61には、軸部61dおよび球面部61eが形成されている。球面部61eは、使用者側の一端61bの一例を構成する。(図54、図23参照)
図54、図23を参照する。姿勢変換装置15のベース47には、第1の突出部47c、第2の突出部47dが形成されている。このうち、第1の突出部47cには、第1の段付穴47e(大径部47f、小径部47g)が形成されており、第2の突出部47dには、第2の段付穴47h(大径部47j、小径部47k)が形成されている。大径部47f、大径部47jの内径には、めねじが加工されている。
上述した第1の段付穴47eには、球面受け部材49、バネ51が挿入されて、ねじ53が螺入されている。一方、第2の段付穴47hには、球面受け部材55が挿入されて、ねじ57が螺入されている。球面受け部材49、球面受け部材55の先端部は、撮影機能付装置13の球面部61eの形状に合わせて、凹面状に形成されている。球面部61eは、球面受け部材49、球面受け部材55によって連結される。
筐体21(あるいは撮影機能付装置13)の姿勢保持手段は、第11の実施形態と同様に構成される。
上記構成によれば、ベース47は、図51に示すE軸の軸心回り(F方向またはG方向)に旋回(回転)することができる。なお、E軸は、所定角度、揺動することができる。このため、使用者は、原点位置にある撮影機能付装置13(図50)を、ベース47に対して90°立設(揺動)させ(図51)、E軸のF方向またはG方向)に180°旋回させ(図52)、再び、撮影機能付装置13を折り畳む(図53)ことができる。つまり、使用者は、原点位置にある撮影機能付装置13を表裏反転させることができる。
また、ベース47には、穴部47m、穴部47n、穴部47p、穴部47r、相対面47sが形成されている。上述した穴部のうち、穴部47m、穴部47nには、軸31が嵌合(締まり嵌め)されている。穴部47p、穴部47rには、軸33が嵌合(締まり嵌め)されている。
撮影機能付装置13と、姿勢変換装置15との連結構成について、説明する。撮影機能付装置13が原点位置にあるときに、保持器61のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または端部近傍の部位)を被写体側の一端61a、使用者側の一端(使用者側の端部または端部近傍の部位)を使用者側の一端61bとし、ベース47のうち、被写体側の一端(被写体側の端部または端部近傍の部位)を被写体側の一端47a、使用者側の一端(使用者側の端部または端部近傍の部位)を使用者側の一端47bとすると、保持器61の被写体側の一端61aと、ベース47の被写体側の一端47aとが、球面受け部材49、球面受け部材55(関節、支点)を介して連結されている。(図54参照)これにより、使用者は、ベース47の被写体側で、保持器61(ならびに、保持器61に連結、保持される撮影機能付装置13)を揺動、立設することができる。
撮影時における(筐体21の)表側の面21a、裏側の面21bの向きについて、説明する。レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)立設(揺動)させた時、表側の面21aは、被写体側に向けられる。また、レンズ23aが被写体を向くように、使用者が撮影機能付装置13を(撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置から)立設(揺動)させた時、裏側の面21bは、使用者側に向けられる。
腕装着型撮影機能付装置11の装置構成について、要約する。第11の実施形態では、撮影機能付装置13が折り畳まれた所定の原点位置にあるときに、レンズ23aが筐体21のうち表側(表側の面21a)、撮影機能付装置13の表側に配置される。そして、使用者が原点位置にある撮影機能付装置13を所定角度、立設(揺動)させたときに、レンズ23aが被写体に向くように、撮影機能付装置13が腕装着型撮影機能付装置11の被写体側で立設(揺動)されるように構成されている。(第2の装置構成)
バンド19は、第1の実施形態と同様に構成される。また、使用者が被写体を撮影するときの操作方法は、第1の実施形態と同様に構成される。なお、被写体を撮影する際、必要に応じ、撮影機能付装置13を所定角度、旋回させてもよい。
上記構成によれば、使用者は、腕装着型撮影機能付装置11の被写体側で、撮影機能付装置13を揺動、立設することができ、被写体の高低に応じて、撮影機能付装置13の立設角度(揺動角度)およびレンズ23aの向きを変更することができる。
(第13の実施形態)
第7の実施形態乃至第12の実施形態では、撮影機能付装置を保持器に連結させる手段として、接着を用いたが、撮影機能付装置と保持器とをネジ、ボルトで連結してもよい。
図55に示すように、保持器59には、ネジ63を挿入する挿入穴59hが設けられている。一方、筐体21には、保持器59に固定するためのネジ穴21kが加工されている。筐体21のネジ穴21kと保持器59の挿入穴59hとを相対させた状態で、ネジ63を用いて、筐体21を保持器59に連結する。
なお、撮影機能付装置と保持器とをネジ、ボルトで連結する形態は、種々あり、上述した例に限定されるものではない。例えば、図56に示すように、筐体21の一端21mと、保持器59の一端59jとを、ネジ63で連結してもよい。
(第14の実施形態)
第7の実施形態乃至第12の実施形態では、撮影機能付装置を保持器に連結させる手段として、接着を用いたが、撮影機能付装置を保持器に嵌合させてもよい。また、保持器に対し、撮影機能付装置を着脱自在に構成してもよい。
図57に示すように、筐体21を保持器59に嵌合させる。保持器59には、可撓性を有する材料が使用され、比較的、薄肉に形成される。撮影機能付装置13を保持器59に装着する場合、使用者が保持器59を、一時的に変形させて装着する(あるいは、嵌めこむ)。また、撮影機能付装置13を保持器59から脱着する(取り外す)場合、使用者が保持器59を、一時的に変形させて脱着する。これにより、使用者は、工具を使用することなく、人手によって、撮影機能付装置13を着脱させることができる。保持器59の材料を例示すると、ポリカーボネイト、ポリプロピレンなどを挙げることができる。また、アルミなどの金属を使用することもできる。
(第15の実施形態)
第7の実施形態乃至第12の実施形態では、撮影機能付装置を保持器に連結させる手段として、接着を用いたが、撮影機能付装置を保持器に収納させてもよい。また、保持器に対し、撮影機能付装置を着脱自在に構成してもよい。
図58、図59に示すように、箱状の保持器65に、ラッチ機構67が設けられている。ラッチ機構67は、ツマミ69、バネ71、ラッチ73を備えている。
撮影機能付装置13を保持器65に装着するときの作動について、説明する。最初に、撮影機能付装置13を保持器65の挿入口65aに挿入し、撮影機能付装置13をK方向に移動させる。すると、筐体21の角部21nが、ラッチ73のテーパ部73aに当接する。さらに、撮影機能付装置13をK方向に移動させると、ラッチ73がH方向に移動する。そして、筐体21の側面21pが保持器65の側面65bに突き当たるまで、撮影機能付装置13をK方向に移動させると、筐体21の側面21rがラッチ73を通過する。その際、ラッチ73がJ方向に押し下げられる。この状態で、撮影機能付装置13は、保持器65に連結、保持される。
撮影機能付装置13を保持器65から脱着するときの作動について、説明する。最初に、ツマミ69をH方向に押し上げる。次に、撮影機能付装置13を引き出すと、撮影機能付装置13が脱着される。
なお、保持器65には、開口部65c、開口部65dが形成されており、表示器25上を視認することができる。
(第16の実施形態)
第7の実施形態乃至第12の実施形態では、撮影機能付装置を保持器に連結させる手段として、接着を用いたが、撮影機能付装置を保持器に連結させる手段として、撮影機能付装置を保持器に挟持させてもよい。また、保持器は2つ以上の保持部材により構成されていてもよい。
図60に示すように、保持器75は、第1の保持部材77、第2の保持部材79、ネジ63を備えている。撮影機能付装置13を保持器75に連結させる方法について、説明する。最初に、撮影機能付装置13を第1の保持部材77の溝部77a、第2の保持部材79の溝部79aに嵌め込む。次に、ネジ63を第1の保持部材77の穴部77bに挿入し、第2の保持部材79のネジ部79bに螺入する。これにより、撮影機能付装置13は、保持器75に挟持、連結される。
(第17の実施形態)
上述した各実施形態では、撮影機能付装置を立設(揺動)させる際に、使用者が手で撮影機能付装置を立設(揺動)させたが、モータ駆動(電動)により、撮影機能付装置を立設(揺動)させてもよい。図62に示す例では、筐体21にモータ81が内蔵されており、駆動軸81aの一端がベース27に固定されている。ベース27には、モータ81を駆動操作する操作ボタン(閉じる側(原点位置側)に揺動させる立設ボタン83(揺動ボタン83)、開く側(原点位置側から立設(揺動)される側)に揺動させる前傾ボタン85)を設けられている。そして、操作ボタンを押す時間に応じて、撮影機能付装置が揺動する。なお、図示はしないが、旋回機構を備えた腕装着型撮影機能付装置において、撮影機能付装置または保持器をモータ駆動(電動)により旋回させてもよい。第17の実施形態の腕装着型撮影機能付装置は、モータ駆動(電動)により、撮影機能付装置を立設(揺動)させる機能を備えている。
(第18の実施形態)
モータ駆動(電動)により、撮影機能付装置の姿勢を変換させる実施形態である。図64に示すように、筐体87にモータ81が内蔵されており、モータ81の駆動軸81aの一端がベース89に固定されている。図中、87aは表側の面、87bは裏側の面、91は電源ボタンである。
第18の実施形態では、ベース89に操作盤89aが設けらる。操作盤89aには、撮影ボタン89b、拡大ボタン89c、縮小ボタン89d、フラッシュボタン89e、立設(揺動)ボタン89f、前傾ボタン89gが設けられている。
使用者が被写体をビデオ撮影するときの操作方法について、説明する。使用者が図64に示すモード切替ボタン93を押して、動画撮影モードに移行させる。動画撮影モードに移行すると、表示器25に撮影画像が表示される。
次に、使用者が撮影機能付装置13を所定角度、揺動、立設させる。図64に示す立設ボタン89f(揺動ボタン89f)を押すと、立設する方向(立設角度α(揺動角度α)が増加する方向)に、撮影機能付装置13が揺動する。また、前傾ボタン89gを押すと、折り畳む方向(立設角度α(揺動角度α)が減少する方向)に、撮影機能付装置13が揺動する。立設ボタン89f(揺動ボタン89f)、前傾ボタン89gを押して、撮影機能付装置13の姿勢が、外部撮影用カメラ23によって所定の被写体を撮影でき、しかも使用者が外部撮影用カメラ23によって撮影された被写体の撮影画像を表示器25で視認できる姿勢(視認可能撮影姿勢)となるように、撮影機能付装置13を揺動させ、撮影機能付装置13の立設角度α(揺動角度α)を変更させて、撮影機能付装置13の姿勢を変換する。これにより、使用者は、表示器25で撮影画像を視認することができる。この状態で、撮影ボタン89bを押すと、撮影画像に対応する画像情報が、記憶部に記憶される。撮影を終了する場合には、再度、撮影ボタン89bを押す。
なお、被写体を撮影する際、拡大ボタン89cを押すと、撮影画像が拡大される。また、縮小ボタン89dを押すと、撮影画像が縮小される。
次に、使用者が被写体を写真撮影するときの操作方法について、説明する。使用者が図64に示すモード切替ボタン93を押して、静止画撮影モードに移行させる。静止画撮影モードに移行すると、表示器25に撮影画像が表示される。
次に、使用者が撮影機能付装置13を所定角度、揺動、立設させる。図64に示す立設ボタン89f(揺動ボタン89f)を押すと、立設する方向(立設角度α(揺動角度α)が増加する方向)に、撮影機能付装置13が揺動する。また、前傾ボタン89gを押すと、折り畳む方向(立設角度α(揺動角度α)が減少する方向)に、撮影機能付装置13が揺動する。立設ボタン89f(揺動ボタン89f)、前傾ボタン89gを押して、撮影機能付装置13の姿勢が、外部撮影用カメラ23によって所定の被写体を撮影でき、しかも使用者が外部撮影用カメラ23によって撮影された被写体の撮影画像を表示器25で視認できる姿勢(視認可能撮影姿勢)となるように、撮影機能付装置13を揺動させ、撮影機能付装置13の立設角度α(揺動角度α)を変更させて、撮影機能付装置13の姿勢を変換する。これにより、使用者は、表示器25で撮影画像を視認することができる。この状態で、撮影ボタン89bを押すと、撮影画像に対応する画像情報が、記憶部に記憶される。
なお、被写体を撮影する際、拡大ボタン89cを押すと、撮影画像が拡大される。また、縮小ボタン89dを押すと、撮影画像が縮小される。また、フラッシュボタン89eを押すと、フラッシュ撮影することができる。
(第19の実施形態)
モータ駆動(電動)により、撮影機能付装置の姿勢を変換させる実施形態である。図65に示すように、保持器95にモータ81が内蔵されており、モータ81の駆動軸81aの一端がベース89に固定されている。図中、87aは表側の面、87bは裏側の面、91は電源ボタンである。保持器95と、撮影機能付装置13とは、着脱自在に設けられている。
第19の実施形態では、ベース89に操作盤89aが設けられる。操作盤89aには、撮影ボタン89b、拡大ボタン89c、縮小ボタン89d、フラッシュボタン89e、立設ボタン89f(揺動ボタン89f)、前傾ボタン89gが設けられている。
使用者が被写体をビデオ撮影するときの操作方法について、説明する。使用者が図65に示すモード切替ボタン93を押して、動画撮影モードに移行させる。動画撮影モードに移行すると、表示器25に撮影画像が表示される。
次に、使用者が撮影機能付装置13を所定角度、揺動、立設させる。図65に示す立設ボタン89f(揺動ボタン89f)を押すと、立設する方向(立設角度α(揺動角度α)が増加する方向)に、撮影機能付装置13が揺動する。また、前傾ボタン89gを押すと、折り畳む方向(立設角度α(揺動角度α)が減少する方向)に、撮影機能付装置13が揺動する。立設ボタン89f(揺動ボタン89f)、前傾ボタン89gを押して、撮影機能付装置13の姿勢が、外部撮影用カメラ23によって所定の被写体を撮影でき、しかも使用者が外部撮影用カメラ23によって撮影された被写体の撮影画像を表示器25で視認できる姿勢(視認可能撮影姿勢)となるように、撮影機能付装置13を揺動させ、撮影機能付装置13の立設角度α(揺動角度α)を変更させて、撮影機能付装置13の姿勢を変換する。これにより、使用者は、表示器25で撮影画像を視認することができる。この状態で、撮影ボタン89bを押すと、撮影画像に対応する画像情報が、記憶部に記憶される。撮影を終了する場合には、再度、撮影ボタン89bを押す。
なお、被写体を撮影する際、拡大ボタン89cを押すと、撮影画像が拡大される。また、縮小ボタン89dを押すと、撮影画像が縮小される。
次に、使用者が被写体を写真撮影するときの操作方法について、説明する。使用者が図65に示すモード切替ボタン93を押して、静止画撮影モードに移行させる。静止画撮影モードに移行すると、表示器25に撮影画像が表示される。
次に、使用者が撮影機能付装置13を所定角度、揺動、立設させる。図65に示す立設ボタン89f(揺動ボタン89f)を押すと、立設する方向(立設角度α(揺動角度α)が増加する方向)に、撮影機能付装置13が揺動する。また、前傾ボタン89gを押すと、折り畳む方向(立設角度α(揺動角度α)が減少する方向)に、撮影機能付装置13が揺動する。立設ボタン89f(揺動ボタン89f)、前傾ボタン89gを押して、撮影機能付装置13の姿勢が、外部撮影用カメラ23によって所定の被写体を撮影でき、しかも使用者が外部撮影用カメラ23によって撮影された被写体の撮影画像を表示器25で視認できる姿勢(視認可能撮影姿勢)となるように、撮影機能付装置13を揺動させ、撮影機能付装置13の立設角度α(揺動角度α)を変更させて、撮影機能付装置13の姿勢を変換する。これにより、使用者は、表示器25で撮影画像を視認することができる。この状態で、撮影ボタン89bを押すと、撮影画像に対応する画像情報が、記憶部に記憶される。
なお、被写体を撮影する際、拡大ボタン89cを押すと、撮影画像が拡大される。また、縮小ボタン89dを押すと、撮影画像が縮小される。また、フラッシュボタン89eを押すと、フラッシュ撮影することができる。
(その他の実施形態)
上述した実施形態のうち、撮影機能付装置を立設(揺動)させるための関節、支点として、軸(29)を用いたものがあるが、これに限定されない。例えば、スプリングピン、段付ピン、ネジでもよい。また、撮影機能付装置は、姿勢変換装置15に対して、磁力を用いて装着してもよい。また、撮影機能付装置は、工具なしで着脱してもよいし、工具を用いて着脱してもよい。また、撮影機能付装置には、必要に応じて、自分撮りカメラ(微分を撮るカメラ)が、設けられてもよい。また、撮影機能付装置の外周部は、丸みがあってもよい。また、撮影機能付装置は、原点位置、所定の位置の2点で停止させるようにしてもよい。
また、上述した各実施形態の撮影機能付装置(撮影機能付装置の筐体)のうち、レンズが設けられる側の所定の部位に、所定の情報を表示する第2の表示器が設けられてもよい。また、上述した各実施形態の姿勢変換装置に、所定の情報を表示する第3の表示器が設けられてもよい。また、上述した第1の表示器、第2の表示器、第3の表示器が設けられてもよい。姿勢変換装置に第3の表示器を設ける場合、第3の表示器は、上述した相対面、あるいは、装着部に設けられる。第2の表示器、第3の表示器には、それぞれ、タッチスクリーンまたはディスプレイが用いられる。
姿勢変換装置に第3の表示器を設ける場合、第3の表示器を制御する第3の表示器制御部、姿勢変換装置を制御する姿勢変換装置側制御部のいずれか、および、電力を供給する電源を上述した姿勢変換装置が設けられる。なお、腕装着型撮影機能付装置を制御するシステム制御部を、姿勢変換装置に設けてもよい。
腕装着型撮影機能付装置の装置構成が第1の装置構成であり第2の表示器、第3の表示器が設けられる場合、並びに、腕装着型撮影機能付装置の装置構成が第2の装置構成であり第1の表示器、第3の表示器が設けられる場合、使用者が撮影機能付装置を所定角度、揺動させることにより、使用者が2つの表示器に表示される情報を同時に視認することができるので、一度に視認できる情報を増やすことができる。この場合、2つの表示器を用いて所定の情報を表示する機能、または、分割表示する分割表示機能を設けてもよい。なお、撮影機能付装置、姿勢変換装置を独立制御するようにしてもよい。この場合、撮影機能付装置、姿勢変換装置のそれぞれに電源が内蔵される。
また、撮影機能付装置に電力を供給する電源(補助電源)が、姿勢変換装置に設けられてもよい。また、逆に、撮影機能付装置に内蔵された電源を用いて、第3の表示器制御部、姿勢変換装置側制御部、システム制御部に電力を供給するようにしてもよい。
また、第1の表示器が設けられる側と反対側に、アナログ式時計表示部が設けられてもよい。この場合、アナログ表示部の領域内に、レンズが設けられると、撮影機能付装置をコンパクトにすることができる利点がある。なお、第1の表示器が設けられる側と反対側に限定せずに、腕装着型撮影機能付装置に、所定のアナログ表示部を設けてもよい。
上記各実施形態は、本願発明を例示したものであり、特許請求の範囲内で、自由に変形が可能である。
(発明の効果)
上記構成によれば、被写体の高低に応じて、撮影機能付装置の立設角度(揺動角度)およびレンズの向きを変更することができる。しかも、表示器(第1の表示器)が、レンズが設けられる面と反対側の面に設けられており、被写体撮影時に、使用者が表示器(第1の表示器)に表示される撮影画像を視認することができる。その結果、筐体(あるいは、)撮影機能付装置の表裏どちらか一方に所定の被写体を撮影する外部撮影用カメラのレンズが設けられ、他方に外部撮影用カメラによって撮影された撮影画像を表示する所定の表示器(第1の表示器)が設けられた撮影機能付装置を腕に装着して使用する場合でも、被写体の高低に関わらず、使用者が装着した状態で撮影画像を視認しながら撮影できる腕装着型撮影機能付装置、上記腕装着型撮影機能付装置に用いられる姿勢変換装置を提供することができる。
また、被写体を視認する方向と、表示器(第1の表示器)で被写体を画像として視認する方向が、ほぼ同じ方向となるので、視点の移動距離を少なくすることができる。その結果、撮影時に、使用者が、撮影された画像を容易に視認できる腕装着型撮影機能付装置、姿勢変換装置を提供することができる。なお、被写体を視認する方向と、表示器(第1の表示器)で被写体を画像として視認する方向が、ほぼ同じ方向となるので、頻繁に視点を移動させる必要がなく、使用者の周りにも、注意がし易い。その結果、撮影時に事故の危険性を低減することができる腕装着型撮影機能付装置、姿勢変換装置を提供することができる。
また、腕装着型撮影機能付装置が第1の装置構成を備えている場合には、撮影機能付装置を折り畳んだ状態で、所定の情報を得ることができる腕装着型撮影機能付装置、姿勢変換装置を提供することができる。しかも、撮影機能付装置が使用者側で立設(揺動)されるので、撮影された被写体を間近で視認することができる。また、腕装着型撮影機能付装置が第2の装置構成を備えている場合には、撮影機能付装置が被写体側で立設(揺動)されるので、姿勢変換装置が写り込み難くなり、撮影できる領域を大きくすることができる。
また、腕装着型撮影機能付装置が、撮影機能付装置を所定角度、旋回させる旋回機構を備える場合、旋回機構によって、撮影機能付装置を旋回させることができるので、撮影できる領域を大きくすることができる。また、腕の姿勢を変えても、被写体を楽に撮影することができる。
また、腕装着型撮影機能付装置が情報表示機能を備えている場合には、撮影画像に加え、表示器(第1の表示器)に所定の情報を表示することができる。その結果、被写体の高低に関わらず、使用者が撮影画像を視認しながら撮影でき、しかも、所定の情報を得ることができる腕装着型撮影機能付装置を提供することができる。また、腕装着型撮影機能付装置が外部機器を遠隔操作する遠隔操作機能を備えていてもよい。
また、レンズが設けられる側の面に、所定の情報を表示する表示器(第2の表示器)が設けられる場合には、撮影機能付装置を折り畳んだ場合、撮影機能付装置を立設(揺動)させた場合のいずれでも、所定の情報を得ることができる。
また、姿勢変換装置に所定の情報を表示する表示器(第3の表示器)が設けられており、腕装着型撮影機能付装置が第2の装置構成を備えている場合、一度に視認できる情報を増やすことができる。また、姿勢変換装置に電源が設けられている場合には、撮影機能付装置に電力を供給することができる。また、撮影機能付装置、姿勢変換装置に電源が設けられている場合には、電力の容量を大きくすることができ、長時間使用することができる。また、撮影機能付装置に電源が設けられておらず、姿勢変換装置に電源が設けられている場合には、撮影機能付装置を軽量化することができる。
また、第5の実施形態、第6の実施形態、第11の実施形態、第12の実施形態では、ベース、旋回台に分けて構成する必要がない。このため、姿勢変換装置を薄型化できる利点がある。
また、第14の実施形態、第15の実施形態では、撮影機能付装置を保持器から容易に脱着することができる。また、工具を使用しなくてもよいので、着脱の作業性もよい。
また、本願発明の姿勢変換装置は、上述した効果を引き出すことができる。
(電装部の構成例)
電装部の構成例(一例)を図63に示す。図63では、第1の表示器にタッチスクリーンが用いられる。図63に示す腕装着型撮影機能付装置では、マイク、スピーカ、音声認識対話処理部を備えており、音声入力により処理(表示器への表示出力、遠隔操作等)を行うことができる。
(表示領域、表示器搭載面、連結部)
次に、表示器の表示領域、表示器搭載面について、説明する。図66は、表示器の表示領域、表示器搭載面、連結部の説明図である。表示器搭載面は、撮影機能付装置、姿勢変換装置において、表示器を搭載する面のうち、連結部を除いた部分である。表示器の表示領域は、それぞれの表示器搭載面の90%以上にすることが望ましく、より望ましくは、表示器にタッチスクリーンを用いて入力できるようにするとよい。因みに、図66は、装置構成が第2の装置構成である場合の腕装着型撮影機能付装置における、表示器の表示領域、表示器搭載面の説明図であり、第1の表示器の表示領域は、A1×B1の部分、第1の表示器搭載面は、A2×B2の部分で示される。また、第3の表示器の表示領域は、A3×B3の部分、第3の表示器搭載面は、A4×B4の部分で示される。