JP2018004835A - 表示標識灯 - Google Patents

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【課題】車両の内面に取り付ける際に作業が大掛かりにならず、車体に対する加工負荷を軽減可能な表示標識灯を提供すること。【解決手段】本発明の一形態に係る表示標識灯は、支持体と、光源ユニットとを具備する。上記支持体は、第1の面と、前記第1の面に設けられた少なくとも1つの取付け孔とを有する。上記光源ユニットは、光源と、光出射部と、導光部と、掛止部とを有する。上記光出射部は、上記第1の面に対向する。上記導光部は、柱状形状であり、上記光源に対向する第1の端部と上記光出射部に接続される第2の端部とを有し上記取付け孔に挿通される。上記掛止部は、上記導光部の周面に設けられ上記取付け孔に掛止する。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば鉄道等のドアの開閉表示灯として使用される表示標識灯に関する。
近年、鉄道等の車両には、ドア近傍にドアの開閉予告等を行う開閉表示灯が取り付けられている。これにより、乗客や車掌にドアの開閉を知らせ、乗客の円滑な乗り降りを誘導することを可能としている。近年では、このような開閉表示灯として発光ダイオード(LED)を使用したものが普及しつつある(例えば、特許文献1)。
登録実用新案第3047448号公報
特許文献1に記載の発明は、車両の外面に設けられる開閉表示灯に関する発明であるが、開閉表示灯を車両の内面に取り付ける方法としては、車体に長角穴を開け、取付け用のネジ座等を用いて固定する方法が一般的である。しかしながら、このような方法では作業が大掛かりとなり、車体に対する加工負荷が大きくなる課題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、車両の内面に取り付ける際に作業が大掛かりにならず、車体に対する加工負荷を軽減可能な表示標識灯を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る表示標識灯は、支持体と、光源ユニットとを具備する。
上記支持体は、第1の面と、前記第1の面に設けられた少なくとも1つの取付け孔とを有する。
上記光源ユニットは、光源と、光出射部と、導光部と、掛止部とを有する。
上記光出射部は、上記第1の面に対向する。
上記導光部は、柱状形状であり、上記光源に対向する第1の端部と上記光出射部に接続される第2の端部とを有し上記取付け孔に挿通される。
上記掛止部は、上記導光部の周面に設けられ上記取付け孔に掛止する。
この構成によれば、上記表示標識灯は、支持体の取付け孔に掛止する掛止部を介して、光源ユニットが支持体に支持される。
つまり、上記表示標識灯の光源ユニットは、支持体に取付け孔を形成する簡単な施工だけで、支持体に支持されることが可能となる。換言すると、本発明では、表示標識灯を構成する上で必要とされる施工が、支持体に取り付け孔を形成する加工に限定される。
従って、発明により、車両の内面に取り付ける際に作業が大掛かりにならず、車体に対する加工負荷を軽減可能な表示標識灯を提供することができる。
上記支持体は、上記第1の面とは反対側の第2の面をさらに有し、
上記光源ユニットは、上記光源を搭載した回路基板と、上記回路基板を支持し上記第2の面に設置された台座部とをさらに有してもよい。
この構成によれば、光源ユニットが有する光源は、回路基板に搭載された光源である。これにより、光源を電気的に制御することで点灯時間を調整したりする等の表示標識灯の灯体としての仕様及び用途のバリエーションを増大させることが可能である。
上記台座部は、上記取付け孔に対向する貫通孔を有する板部を有し、
上記掛止部は、上記貫通孔にさらに掛止してもよい。
これにより、板部が掛止部を介して支持体に支持され、台座部と回路基板を介して光源を支持体に支持させることが可能となる。
上記導光部は、周面に連続的に形成された凹部を有し、
上記掛止部は、上記凹部に装着される環状部と、上記環状部から径外方へ突出し上記支持体を挟んで上記光出射部と対向する突出部とを有する環状部品から構成されてもよい。
これにより、導光部に掛止部が強固に装着され、掛止部から導光部が抜け落ちることが防止される。
上記突出部は、上記導光部の上記取付け孔への挿通時には径内方に弾性変形可能であり、上記導光部の上記光源から離間させる方向への移動を阻止する楔形状を有してもよい。
この構成とすることにより、第1の面側から掛止部が取付け孔を挿通することが許容される。これにより、導光部に掛止部を装着させたまま、当該掛止部及び導光部を取付け孔に挿通させることが可能となり、表示標識灯を構成する上での組立性の向上を図ることが可能となる。
上記支持体は、複数の取付け孔を有し、
上記光源ユニットは、上記複数の取付け孔に挿通する複数の導光部と、上記複数の導光部に対向する複数の光源と、上記複数の導光部の周面に設けられた複数の掛止部とを有してもよい。
この構成とすることにより、支持体に設けられた複数の取付け孔を挿通する複数の掛止部を介して、当該支持体に光出射部と、複数の導光部と、複数の光源が支持される。つまり、この構成によれば、支持体に取り付け孔を複数設けるだけで複数の光源を搭載させることが可能となる。従って、装置構成を複雑化させずに、所望とする光度を確保することが可能となる。
上記光出射部は、上記第1の面に平行な光出射面を有する板形状であってもよい。
上記光出射部は、上記光出射面の面内において光を拡散させる拡散部を有してもよい。
これにより、光出射面の面内の輝度を均一にすることができ、光出射部の輝度ムラを低減させることが可能となる。
以上のように、本発明によれば、車両の内面に取り付ける際に作業が大掛かりにならず、車体に対する加工負荷を軽減可能な表示標識灯を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る表示標識灯が車両の内面に取り付けられた状態の一例を示す模式図である。 上記表示標識灯の分解斜視図である。 車両に取り付けられた表示標識灯の断面図である。 本発明の変形例に係る表示標識灯の平面図である。 上記表示標識灯のA−A線の断面図である。 上記表示表標識灯の光出射部の拡大断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る表示標識灯100が車両1の内面に取り付けられた状態の一例を示す模式図であり、図2は表示標識灯100の分解斜視図である。また、図3は車両1に取り付けられた表示標識灯100の断面図である。なお、以下の図においてX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は相互に直交する3方向である。
[支持体]
本実施形態の表示標識灯100は図1に示すように、例えば、鉄道等のドア近傍の内面に設置される開閉表示灯(開閉予告灯)である。本実施形態に係る表示標識灯100は、図2及び図3に示すように、支持体10と、光源ユニット20とを有する。
本実施形態の支持体10は、図1に示すように、例えばドアエンジン等が収容されている筐体Bの一部であり、開閉ドア2の鉛直上方に設けられたキセ板である。
支持体10は、板状形状であり、図2及び図3に示すように第1の面10aと、第1の面10aと反対側の第2の面10bとを有する。支持体10の厚みは特に限定されず、典型的には、数mm程度とすることができる。支持体10の材料は特に限定されないが、例えばFRP(Fiber-Reinforced Plastics)等が採用される。
また、支持体10には、図2に示すように、第1の面10aに設けられた貫通孔である取付け孔10cがX方向に所定の間隔を空けて複数形成されている。取付け孔10cの直径は数mm〜数十mm程度であり、後述する掛止部24の外径R1より小さく、環状部24aの外径R2より大きければ特に限定されない(図2参照)。
本実施形態では、取付け孔10cの形状は円形に限定されず、例えば三角や矩形、楕円形状等であってもよい。また、支持体10に形成される取付け孔10cの数は、図2に示すような2つに限定されず、少なくとも1つ形成されていればよい。
[光源ユニット]
光源ユニット20は、表示標識灯本体21と、光出射部22と、導光部23と、掛止部24と、固定リング25と、光源26とを有する。
(表示標識灯本体)
表示標識灯本体21は、図2に示すように、回路基板21aと台座部21bを有する。
回路基板21aは、板状形状であり、図2及び図3に示すように第1主面S1と、第1主面S1と反対側の第2主面S2とを有する。回路基板21aは、図2に示すように、X方向に互いに対向する両端において、第1主面S1と第2主面S2を貫通する複数のネジ穴H1が形成されている。
回路基板21aの大きさは、数十mm〜数百mm角サイズとすることができ、厚みは数mm程度である。また、本実施形態の回路基板21aは典型的にはプリント基板であり、その種類は特に限定されず、リジット基板やフレキシブル基板(FPC)、あるいはリジットフレキシブル基板(リジットFPC)等であってもよい。
台座部21bは、図3に示すように支持体10の第2の面10bに設置され、回路基板21aを支持する機能を有する。台座部21bは同図に示すように、板状部材M1とL字部材M2とを有する。
板状部材M1は図2に示すように、X方向に所定の間隔を空けて複数設けられた貫通孔H2を有する。ここで、本実施形態の貫通孔H2は、同図に示すように、取付け孔10cとZ方向に対向するように板状部材M1に形成される。
貫通孔H2の直径は、数mm〜数十mm程度とすることができ、典型的には支持体10に設けられた取付け孔10cと同等の直径である。また、貫通孔H2の数は、光源26の数に応じて適宜決定され、本例では2個である。さらに、貫通孔H2の形状は、図2に示すような円形に限定されず、例えば三角や矩形、楕円形状等であってもよい。
板状部材M1の大きさは、数十mm〜数百mm角サイズとすることができ、典型的には回路基板21aと同等の大きさである。また、板状部材M1の厚みは、数mm程度である。
L字部材M2は、図2に示すように、X方向に互いに対向する板状部材M1の両端部において、板状部材M1と一体的に設けられる。L字部材M2は、同図に示すように、回路基板21aのネジ穴H1とZ方向に対向するネジ穴H3を複数有する。本実施形態では、ネジ穴H1,H3が複数のネジ部材(図示略)に挿通され、螺合されることにより、台座部21bに回路基板21aが固定される。
台座部21bの材料は特に限定されず、例えば、鉄や銅、アルミ等の金属材料からなるものであってもよく、プラスチック等の合成樹脂からなるものであってもよい。
(光出射部)
光出射部22は、板状形状を有し、図2に示すように支持体10の第1の面10aに対向し、図3に示すように第1の面10aに設置される。光出射部22は、図2及び図3に示すように、第1の面10aに対向する対向面22aとその反対側の光出射面22bとを有する。
対向面22aは、図3に示すように、第1の面10aに当接する平坦な面であり、導光部23を介して伝送された光を光出射面22に向けて反射する反射面とも機能する。光出射面22bは、導光部23を介して伝送された光を外部へ照射する。光出射面22bは、同図に示すように典型的には平坦な形状であるが、拡散部が設けられてもよい。これにより、光出射部22は、後述する導光部23を介して入射した光源26由来の照明光を、光出射面22bの面内において拡散させることが可能となる。
光出射部22の大きさは、数十mm〜数百mm角サイズとすることができ、厚みは数mm程度である。また、光出射部22の形状は、図2に示すような矩形状に限定されず、三角や円形、あるいは楕円形状等であってもよい。
光出射部22の材料としては、典型的にはアクリル樹脂(PMMA)が採用されるが、これに限られず、例えば、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリエステル(TPEE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)、ポリアミド(PA)、アラミド、ポリエチレン(PE)、ポリアクリレート、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ポリプロピレン(PP)、ジアセチルセルロース、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート(PC)、エポキシ樹脂、尿素樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂又はガラス材料等が採用されてもよい。
(導光部)
導光部23は、柱状形状を有し、図2及び図3に示すように第1の端部23aと第2の端部23bとを有する。同図に示すように、第1の端部23aはZ方向(光源26が照明光を出射する方向))に光源26と対向し、第2の端部23bは光出射部22の対向面22aに接続されている。第1の端部23aは、光源26からの出射光が入射する光入射部として構成される。
なお、第1の端部23aは光源26と接触していてもよい。この場合、光源26は、例えば透明な接着剤を介して第1の端部23aに接合される。また、導光部23は、光出射部22と一体的又は別体的に形成されてもよいが、生産性の観点から一体的に形成されていることが好ましい。典型的には、光出射部22及び導光部23は、後述するように、同一の透明プラスチック材料で一体成形された成形部品で構成される。
本実施形態の導光部23は、光源26が光出射部22側に出射した照明光を、内部で全反射させながら光出射部22へ誘導する機能を有する。これにより、光出射部22に向けて必要光度の照明光を効率良く導くことができ、光源26の光利用効率を向上させることが可能となる。
導光部23は、図2に示すように、周面に連続的に形成された凹部23c(溝部)を有する。凹部23cのZ方向の幅は、数mm〜数十mm程度とすることができ、その深さは数mm程度である。
また、導光部23は、図2及び図3に示すように、X方向に所定の間隔を空けて光出射部22上に複数設けられている。ここで、導光部23は、図2に示すように、取付け孔10cと貫通孔H2とZ方向に対向するように光出射部22の対向面22aに設けられる。導光部23の数は、光源26の数に応じて適宜決定され、本例では2本である。
導光部23のZ方向の長さは数十mm〜数百mm程度とすることができる。直径は数十mm程度であり、取付け孔10cと貫通孔H2を挿通可能な大きさであれば特に限定されない。
導光部23の材料は、典型的にはアクリル樹脂(PMMA)が採用されるが、これに限られず、上記で列挙した材料からなるものであってもよい。また、導光部23は、光出射部22と同一の材料からなるものであってもよく、異なる材料からなるものであってもよい。
本実施形態の導光部23は、図2に示すように円柱形状であるが、取付け孔10cの形状に応じて適宜決定され、例えば三角柱や矩形柱等であってもよい。
(掛止部)
掛止部24は、図2及び図3に示すように、環状部24aと、突出部24bとを有する環状部品で構成される。環状部24aは円筒形状を有し、同図に示すように貫通孔H4を有する。環状部24aは、図3に示すように光出射部22の対向面22aに設置され、貫通孔H4が導光部23に挿通されている。
環状部24aは、図3に示すように、貫通孔H4の内壁面から径内方へ突出している突起部24cを有する。突起部24cは貫通孔H4の内壁面と一体的に形成されている。また、突起部24cは当該内壁面の周りに連続的且つ環状に形成されている。
これにより、導光部23が貫通孔H4を挿通している状態において、図3に示すように突起部24cが凹部23cに係合し、凹部23c(導光部23)に環状部24aが装着される。これにより、掛止部24から導光部23が抜け落ちることが防止される。
突起部24cの先端(内周端部)の形状は特に限定されず、典型的には、凹部23cの形状と対応する形状に形成される。本実施形態では、凹部23cは断面略V字形状に形成され、突起部24cは当該溝に嵌合する断面略三角形状に形成される。
環状部24aのZ方向の長さ(高さ)は数十mm程度とすることができる。環状部24aの外径R2は、数十mm程度とすることができ、取付け孔10cと貫通孔H2を挿通可能な大きさであれば特に限定されない。また、環状部24aの内径(貫通孔H4の直径)は、導光部23の直径に応じて適宜変更され、数十mm程度であり、導光部23が挿通可能な大きさであれば特に限定されない。
環状部24aの材料も特に限定されないが、例えば合成樹脂や、合成ゴム等の弾性材料からなるものとすることができる。当該合成ゴムとしては、例えばポリブタンジエン系、ニトリル又はクロロプレン系材料の合成ゴムが採用される。
突出部24bは、図2及び図3に示すように、環状部24aの外周面と一体的に複数設けられる。また、突出部24bは図2に示すように、環状部24aの周囲に沿って複数配列されることにより集合体を構成する。本実施形態では当該集合体がZ方向に沿って複数設けられている。
突出部24bは弾性材料で構成され、径内方に向かって弾性変形可能に構成される。突出部24bの自然状態における最大外径は、取付け孔10cおよび貫通孔H2の内径よりも大きく形成される。さらに、突出部24bは、図2及び図3に示すように、環状部24aの外周面から支持体10側へ向けて所定角度傾斜しつつ径外方へ突出する楔形状を有する。このため、掛止部24を支持体10の第1の面10a側から取付け孔10cおよび貫通孔H2へ挿通するときは突出部24bが径内方へ弾性変形し、貫通孔H2を通過した突出部24bの一部は弾性復帰して径が拡張し、支持体10、板状部材M1および固定リング25を挟んで光出射部22と対向する(図3参照)。
本実施形態の突出部24bは、環状部24aの外周面の全面に亘って設けられるが、光出射部22との間に所定の間隔が形成される高さ位置に部分的に設けられてもよい。
突出部24は、導光部23と掛止部24が、取付け孔10cと、貫通孔H2と、固定リング25を挿通している状態において、図3に示すように取付け孔10cと、貫通孔H2と、固定リング25の内壁面により環状部24aの径内方へ付勢され、これらの内壁面に掛止する。
一方、上記内壁面に径内方へ付勢されていない突出部24は、図3に示すように、環状部24aの径外方へ突出し、固定リング25の周縁に掛止する。
即ち、本実施形態の突出部24は、環状部24aの径内方へ弾性変形可能であることにより、導光部23と掛止部24が取付け孔10cと貫通孔H2を挿通した後の状態において、取付け孔10cと、貫通孔H2と、固定リング25の内壁面と、固定リング25の周縁に掛止する。
これにより、導光部23及び掛止部24の光源26から離間する方向への移動と、板状部材M1の光源26へ接近する方向への移動が阻止され、表示標識灯本体21が支持体10に支持されるものとなる。
(固定リング)
固定リング25は、支持体10の第2の面10b側から導光部23及び掛止部24に挿通され、図3に示すように、板状部材M1の上面に接触する。
固定リング25は、導光部23及び掛止部24に挿通されている状態において、図3に示すように、突出部24を環状部24の径内方へ押圧し、且つ固定リング25の内径より径外方へ突出している突出部25により第2の面10b側へ押圧される。
つまり、本実施形態の固定リング25は、導光部23及び掛止部24の光源26から離間する方向(図3において下方向)への移動を阻止し、且つ板状部材M1を支持体10との間で挟圧する機能を有する。これにより、板状部材M1が固定リング25と支持体10とに挟持され、表示標識灯本体21が支持体10に強固に支持されるものとなる。
上記機能を確保するため、固定リング25の内径は、図3に示すように取付け孔10cと貫通孔H2の直径より小さく、固定リング25の外径は、取付け孔10cと貫通孔H2の直径より大きく形成される。なお、固定リング25は必要に応じて省略されてもよい。
固定リング25の材料は、例えば、鉄や銅、アルミ等の金属材料からなるものであってもよく、プラスチック等の合成樹脂からなるものであってもよい。あるいは、合成ゴム等の弾性材料からなるものであってもよい。
(光源)
光源26は、図2及び図3に示すように、回路基板21aの第2主面S2に実装される。光源26は、第2主面S2側から導光部23の第1の端部23aに向かって照明光を出射可能に構成されている。本実施形態において、光源26はLED(Light Emitting Diode)素子である。LED素子の種類は、特に限定されず、例えば砲弾タイプやFLUXタイプ、あるいは、表面実装タイプ(SMD)やCOB(Chip On Board)タイプ等が採用されてもよい。
光源26は、第2主面S2上において、図2及び図3に示すようにX方向に所定の間隔を空けて複数設置され、その数は特に限定されず、本例では2個である。ここで、本実施形態の光源26は、図2に示すように、取付け孔10cと、固定リング25の貫通孔と、貫通孔H2,H4とZ方向に対向するように第2主面S2に設置される。
光源26が出射する照明光の色は特に限定されず、表示標識灯100の仕様及び用途に応じて適宜決定され、例えば白色、黄色、緑色、青色、赤色又は橙色等であってもよい。
本実施形態の表示標識灯100は、以上のような構成を有する。
[表示標識灯の作用]
従来、鉄道等の車両において、開閉ドア近傍に取り付けられる開閉表示灯(開閉予告灯)等の表示標識灯を当該車両の内面に取り付ける方法としては、車体に矩形状の孔を開け、取付け用のネジ座を用いて固定する方法が一般的である。
しかしながら、このような方法では作業が大掛かりとなり、手間がかかる課題がある。また、車体に矩形状の孔を形成するにはドリルを用いた施工だけでは難しく、更なる追加工が必要となるため、車体に対する加工負荷が大きくなってしまう課題もある。
これに対し、本実施形態の表示標識灯100は、図3に示すように、支持体10の取付け孔10cを挿通する掛止部24を介して、光出射部22と、導光部23と、光源26を有する表示標識灯本体21(回路基板21a及び台座部21b)が支持体10に支持される構成となっている。
つまり、本実施形態の表示標識灯100の光出射部22、導光部23及び光源26は、車両1(支持体10)に取付け孔10cを形成する簡単な施工だけで、車両1に取り付けられることが可能となる。換言すると、本実施形態では、表示標識灯100を構成する上で必要とされる施工が、車両1(支持体10)に取付け孔10cを形成する加工に限定される。
従って、従来のようにネジ座を用意する必要がなくなり、車両1に取り付けられる際の手間を軽減することができる。また、取付け孔10cの形状も矩形状に限定されないため、車体に対する加工負荷を軽減させることもできる。
以上のことから、本実施形態では、車両1に取り付ける際に作業が大掛かりにならず、車体に対する加工負荷を軽減可能な表示標識灯100を提供することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。
図4は本発明の変形例に係る表示標識灯100の平面図であり、図5はA−A線の断面図である。また、図6は本発明の変形例に係る光出射部22の拡大断面図である。
上記実施形態の掛止部24は、取付け孔10c、貫通孔H2及び固定リング25の内壁面と、固定リング25の周縁に掛止する構成であるが、これに限られず、導光部23に一体的に設けられた掛止部24を有する導光部23が、鍵穴状の取付け孔10c及び貫通孔H2を挿通し、当該導光部23がZ軸周りに回転することによって、図5に示すように、掛止部24が貫通孔H2の周縁に掛止してもよい。
つまり、本発明の表示標識灯100は、所謂バヨネット式のロック機構によって、支持体10に光源ユニット20が支持される構成であってもよい。
また、上記実施形態の光出射部22は単一の板状部材から構成されるが、これに限られず、図6に示すように、導光部23と一体的に設けられた第1光出射部221と、対向面22a側の内壁面222aに拡散部Dが設けられた第2光出射部222とが組み合わされ、内部に空隙を有する構成であってもよい。
この場合、拡散部Dは、典型的にはプリズム状に加工することにより形成された複数の凸部から構成される。なお、拡散部Dの加工形状はプリズム状に限定されず、球状又は格子状など何れの形状であってもよい。また。拡散部Dはプリズム加工が施されたプリズムシートであってもよい。
さらに、以上の実施形態では、表示標識灯として、開閉表示灯(開閉予告灯)を例に挙げて説明したが、これに限られず、屋内外に設置される各種照明器具等にも本発明は適用可能である。また、上記表示標識灯は、室内の壁や天井に設置された照明器具として使用されてもよい。
1…車両
10…支持体
10c…取付け孔
20…光源ユニット
21…表示標識灯本体
21a…回路基板
21b…台座部
22…光出射部
22b…光出射面
23…導光部
24…掛止部
24a…環状部
24b…複数の突出部
25…固定リング
26…光源
D…拡散部

Claims (8)

  1. 第1の面と、前記第1の面に設けられた少なくとも1つの取付け孔とを有する支持体と、
    光源と、
    前記第1の面に対向する光出射部と、
    前記光源に対向する第1の端部と前記光出射部に接続される第2の端部とを有し、前記取付け孔に挿通された少なくとも1つの柱状の導光部と、
    前記導光部の周面に設けられ前記取付け孔に掛止する掛止部と
    を有する光源ユニットと
    を具備する表示標識灯。
  2. 請求項1に記載の表示標識灯であって、
    前記支持体は、前記第1の面とは反対側の第2の面をさらに有し、
    前記光源ユニットは、前記光源を搭載した回路基板と、前記回路基板を支持し前記第2の面に設置された台座部とをさらに有する
    表示標識灯。
  3. 請求項2に記載の表示標識灯であって、
    前記台座部は、前記取付け孔に対向する貫通孔を有する板部を有し、
    前記掛止部は、前記貫通孔にさらに掛止する
    表示標識灯。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の表示標識灯であって、
    前記導光部は、周面に連続的に形成された凹部を有し、
    前記掛止部は、前記凹部に装着される環状部と、前記環状部から径外方へ突出し前記支持体を挟んで前記光出射部と対向する突出部とを有する環状部品で構成される
    表示標識灯。
  5. 請求項4に記載の表示標識灯であって、
    前記突出部は、前記導光部の前記取付け孔への挿通時には径内方に弾性変形可能であり、前記導光部の前記光源から離間させる方向への移動を阻止する楔形状を有する
    表示標識灯。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の表示標識灯であって、
    前記支持体は、複数の取付け孔を有し、
    前記光源ユニットは、前記複数の取付け孔に挿通する複数の導光部と、前記複数の導光部に対向する複数の光源と、前記複数の導光部の周面に設けられた複数の掛止部とを有する
    表示標識灯。
  7. 請求項1から6のいずれか1つに記載の表示標識灯であって、
    前記光出射部は、前記第1の面に平行な光出射面を有する板形状を有する
    表示標識灯。
  8. 請求項7に記載の表示標識灯であって、
    前記光出射部は、前記光出射面の面内において光を拡散させる拡散部を有する
    表示標識灯。
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