JP2018004423A - 色判定装置及び色判定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェアラブル端末を利用し2次元色彩計の測定技術と情報処理技術を盛り込み、色の標準板の電子代替ツールを提供する。
【解決手段】 色判定装置1は、RGB画像を表示するRGB表示部2を有し、RGB信号を受信してRGB表示部2にRGB画像を表示するリモート側のウェアラブル端末3と、リモート照明光下で、色温度を測定する、リモート側の色温度測定センサー4と、CIE XYZ等色関数と等価に線形変換された三つの分光感度を有する2次元色彩計5により、標準光源下で、複数の車N1又は製品の標準板N2をカラー撮像した複数の3バンド視覚感度画像を記憶するローカル側のIOTサーバー6と、IOTサーバー6に記憶した3バンド視覚感度画像を、色温度測定センサー4の測定値に基づいて、色温度補正画像に変換する照明色変換補正部7と、ウェアラブル端末3が、照明色変換補正部7からの信号を受信し、RGB表示部2に補正画像を表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、色標準体と検査対象とを比較し、色・質感を判定する色判定装置及び色判定方法に関する。
特許文献1の色忠実環境補正装置または色忠実環境補正方法によれば、環境の相違がある条件下、車などの商品の販売における商品の色の差し換えによるシミュレーションを提供でき、製造、販売に便宜を提供することができる他、商品選択の場と、購入した商品の色が、人間の目から見て近似するようになるので、色の違和感が少なくなる効果がある。
特許文献2のウェアラブル着色評価装置及びウェアラブル着色評価方法は、一般ウェアラブル端末、工業用ITVで利用されているRGBカラーカメラにおいて、そのRGBの色域内の色データをXYZ等色関数の測色的データとして、利用できる補正機能をもたせるため、RGBカラー空間からXYZ色測色空間への正確な色変換色差(例えば、ΔE<1.6)での変換がおこなうことのできるRGBカラーでの測色計側システムを提供する。
WO2015/141233A1号公報 特開2016−6408号公報
現在、輸送業製造、電機業界などでは、製造部門での製品色検査においてデザイン部門で決定した色に適合させるため、標準板(デザイン部門で決定した基準色見本)を用いて目視で比較する方法を採用している。
しかしながら、特許文献1の色環境補正装置と特許文献2のウェアラブル着色評価装置及びウェアラブル着色評価方法では上記標準板への対応が未だ十分ではなかった。
例えば自動車業界では、車種とカラーバリエーションの多様化により「標準板が多すぎる」こと、「環境光による標準板の見え方の違い」という大きな2点の課題があり、現実的には標準板は有効活用はされておらず、熟練者の経験と勘に頼っている。この方法では車両の色が合わなければ、この車両を修正工程で色修正を行うことが必要となり、多くの品質ロスが発生する可能性がある(図14参照)。製造工場等では、実際の生産ラインの中では、多くの色の製品が一つのラインに流れ、この状況の中では、標準板との対比は目視で行われるため、確認作業が困難である。
このため、一般の作業員に高度な熟練者の色・質感認識能力を付けさせるツールの開発が期待されている。そのような現状により、標準板の色データをデザイン部門と製造部門とで共有して色検査に利用したというニーズがある。
自動車業界などにおける製造工程では、「標準板が多すぎる」ため、目視によって組立段階で標準板を基にした色修正を行うことは、時間がかかりすぎるため、現在は後の修正工程で色修正を行っている。組立段階で、色修正が可能であれば、品質ロスを防ぐことができ、さらに後の修正工程を省くことができるためニーズは高い。併せて、家電業界や建設業界においても、同様のニーズが情報情報処理技術の普及とともに、要望されることが予想できる。
本発明の課題は、これまで熟練者の目で標準板との比較により色検査をする工程で、熟練者に匹敵する技術をフォローできるツールとして、ウェアラブル端末を利用して2次元色彩計での測定技術および情報処理技術を盛り込み、色の標準板の電子代替ツールを提供することにある。
本発明の課題は、ウェアラブル端末に、情報処理技術により、製品の色情報を環境光下で正確な標準色を電子的に表示させ、組立作業等を行いながら目でチェックし、高度な熟練者の色・質感認識能力を一般の作業員に付けさせるツールを提供することである。これまで熟練者の目で品質管理が進んできた分野(自動車、家電での塗装工程、調整工程等)で、技術伝承が大きな課題となってきており、そのような工程で、熟練者に匹敵する技術をフォローできるツールとしてウェアラブル端末を開発活用し、情報処理分野の技術の高度化に向かって、ものづくり産業に貢献することにある。
本発明の課題は、製造工程中の組立工程において、ウェアラブル端末の表示部上に、正確な標準板を映し出し、標準板と検査品を同時に見ることにより組立段階で色修正を施すことを可能とし、色判定の精度を上げて、後の修正工程も不要とし、また、熟練者に限らず一般の作業員でも標準板による色検査を可能とすることである。
上記課題に鑑み本発明の色判定装置は、画像を表示する表示部を有し、信号を受信して前記表示部に画像を表示するリモート側のウェアラブル端末と、リモート照明光下で、色温度を測定する、リモート側の色温度測定センサーと、CIE XYZ等色関数と等価に線形変換された三つの分光感度(S1(λ)、S2(λ)、S3(λ))を有する2次元色彩計により、標準光源下で、複数の色標準体を撮像した複数の3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iを記憶する、ローカル側のIOTサーバーと、該IOTサーバーに記憶した前記3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iを、前記色温度測定センサーの測定値に基づいて、色温度補正がなされたXYZ補正値に変換する照明色変換補正部と、前記ウェアラブル端末が、前記照明色変換補正部からの信号を受信し、前記表示部に前記補正画像を表示することを特徴とする。IOTとはinternet of thingsの略語である。
2次元色彩計はイメージセンサによる多点同時測定方式を採用し、色・質感の評価を可能とし、自動車業界、家電業界、化粧品業界、印刷業界および建材業界等で活用できる。
前記IOTサーバーが製品のタグ情報を記憶し、該タグ情報に対応する製品又は標準体のXYZ値に対応する画像を前記表示部に表示することが好ましい。
前記3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iに基づくXYZ表色系の色空間にそれぞれ対応する座標の検査領域を格子で区画し、各格子に属する前記検査物と色標準体の画素数を積算することにより、XYZ表色系の色空間ヒストグラム分布を作成し、前記検査物と色標準体の2つの色空間ヒストグラム分布の中心を特定し、いずれか一方の色空間ヒストグラム分布の中心を他の色空間ヒストグラム分布の中心に近接するようにシフトさせることにより、色空間ヒストグラム分布の広がりの差を示す質感広がり指標を演算することが好ましい。
リモート側で2次元色彩計で、製品を撮像し、製品と標準板について、色と質感をシフトして分離し、これについても、リモート側のPCに比較表示させることで、通常は、ウェアラブル端末で検査を行うが、ウェアラブル端末による人間の目で色判定が微妙な場合には、補助的に、標準板との質感の対比も参照可能とする発展形も可能である。作業時間の短縮の観点からは好ましい。
本発明の色判定方法は、CIE XYZ等色関数と等価に線形変換された三つの分光感度(S1(λ)、S2(λ)、S3(λ))を有する2次元色彩計により、標準光源下で、複数の色標準体を撮像した複数の3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iを記憶する記憶ステップと、リモート照明光下で、色温度測定センサーにより色温度を測定する色温度測定ステップと、前記3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iを、前記色温度測定センサーの測定値に基づいて、色温度補正がなされた補正画像に変換する照明色変換補正ステップと、ウェアラブル端末の表示部に前記補正画像を表示する表示ステップと、を備えたことを特徴とする。
前記記憶ステップが、製品のタグ情報を記憶し、該タグ情報に対応させて標準板のXYZ補正値に対応する画像を記憶するタグ情報記憶ステップを有することが好ましい。
前記3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iに基づくXYZ表色系の色空間にそれぞれ対応する、座標の検査領域を格子で区画し、各格子に属する前記検査物と色標準体の画素数を積算することにより、色空間ヒストグラム分布を作成するステップと、前記検査物と色標準体の2つの色空間ヒストグラム分布の中心を特定し、いずれか一方の色空間ヒストグラム分布の中心を、他の色空間ヒストグラム分布の中心に近接するようにシフトさせ、色空間ヒストグラム分布の広がりの差を示す質感広がり指標を演算するステップと、を備えたことが好ましい。
ウェアラブル端末には、メガネに表示部を有するウェアラブルグラス、または、ヘッドマウントディスプレイを有するウェアラブル装置などが挙げられる。
標準光源には、例えば、人工太陽に近い照明であるキセノンランプを光源とすることが例示できる。
前記IOTサーバーが製品のタグ情報を記憶し、該タグ情報に対応する製品又は標準体のXYZ値に対応する画像を前記表示部に表示するステップを備えることが好ましい。
色空間とは、3つの独立な量で指定できる大きさを3つの軸方向の原点からの距離で表すと、色を空間の1点の座標として指定できるものである。
ウェアラブル端末を人に装着するだけで、標準の色をウェアラブル端末に表示させ、実物と比較することにより、他の作業の流れを妨げることなく、標準体による色判定作業の熟練度を飛躍的に向上させることが可能となる。本発明は従来の色検査に比べて、色の環境補正がされているので、品質において高い優位性を持ち、なおかつ、ウェアラブル端末を利用して2次元色彩計での測定技術及び情報処理を盛り込んだウェアラブル端末とすることで、標準板の代替ツールとすることが可能であるので、色判定に関して熟練度の低い労働者でもすぐに色判定に関する高度な検査を行える利点がある。
色合わせ工程の効率化によるコストダウン、色修正の無駄の減少によるコストダウンが可能である。また、導入コストが低く、高精度で安定している。
本発明実施形態1の色判定装置1の構成図である。 本発明実施形態1の色判定装置1の微小光学系による色補正を行う場合の構成図である。 同じく色判定装置1のヘッドマウントディスプレイ型のウェアラブル端末3の変更形態の斜視図である。 本発明実施形態1の色判定装置1の2次元色彩計のブロック図である。 本発明実施形態1において三つの分光感度に従って画像情報を取得する方式の具体例である。(a)はダイクロイックミラーを用いる場合の説明図である。(b)はフィルタターレットを用いる場合の説明図である。(c)は光学フィルタを撮像素子53に微視的に貼着した場合の説明図である。 本発明実施形態1におけるXYZ表色系カメラである2次元色彩計2の分光感度を示す関数である。 本発明実施形態1の色判定装置のIOTサーバーのブロック図である。 本発明実施形態1の2次元色彩計におけるフローチャートである。 本発明実施形態1のIOTサーバーにおけるフローチャートである。 本発明実施形態1の照明色変換補正部の処理のフローチャートである。 本発明実施形態1の照明色変換補正部の処理の説明図である。 本発明実施形態1の照明色変換補正部の処理の説明図である。 本発明実施形態1の色判定装置の塗装工程へに適用を示す説明図である。 従来の塗装工程の説明図である。 本発明実施形態2のウェアラブル端末の斜視図である。 本発明実施形態2のウェアラブル端末のコントローラにおけるフローチャートである。 本発明実施形態2のウェアラブル端末のコントローラにおけるサブフローチャートである。 本発明実施形態2のコントローラにおける、xy座標空間におけるシフト処理を示す説明図である。 (a)は発明実施形態2のコントローラにおける検査領域Tを示す説明図、(b)は検査領域Tに対応する色度図上の色度領域Kを示すxy色度図、(c)は格子Gで区画された色度領域Kの説明図、(d)はxy2次元色度図上での色度の重なりの様子を示す模式図、(e)はミニマム分布を示す説明図、(f)はxy色度ヒストグラム分布の一例(マス目の数値は画素のカウント値である)を示す説明図である。 (a)はバンパーBのメタリック度を示す説明図、(b)はxy色度ヒストグラム分布図、(c)はxy色度ヒストグラム分布の立体イメージ図である。 本発明実施形態3の色判定装置の構成を示すブロック図である。 本発明実施形態3の色判定装置の演算部におけるフローチャート(XYZ色空間分布)である。 本発明実施形態3の色判定装置の演算部におけるフローチャート(Lab色空間分布)である。 本発明実施形態3の色判定装置のXYZ座標空間におけるシフト処理を示す説明図である。 本発明実施形態4の色判定装置の構成を示すブロック図である。 本発明実施形態4の色判定装置のLab座標空間におけるシフト処理を示す説明図である。 本発明実施形態5の色判定装置による処理を示す説明図である。
本発明の実施形態1である色判定装置1について図面を参照して説明する。この色判定装置1を、製造ラインのうちの、車P1,P2, P3・・・にバンパーB1,B2, B3・・・を組み付け工程に適用した一例を図1に示す。車のバンパーの符号のサフィックスが同一の場合には、同色である。車P1,バンパーB1は赤色、車P2, バンパーB2は青色、車P3,バンパーB3は黄色である。
色判定装置1は、RGB画像を表示するRGB表示部2を有し、RGB信号を受信してRGB表示部2にRGB画像を表示するリモート側のウェアラブル端末3と、リモート照明光下で、色温度を測定する、リモート側の色温度測定センサー4と、CIE XYZ等色関数と等価に線形変換された三つの分光感度(S1(λ)、S2(λ)、S3(λ))を有する2次元色彩計5により、標準光源下(例えば、標準光がD65)で、複数の車N1又は製品の標準板N2をカラー撮像した複数の3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iを記憶するローカル側のIOTサーバー6と、IOTサーバー6に記憶した3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iを、色温度測定センサー4の測定値に基づいて、色温度補正がなされた補正画像に変換する照明色変換補正部7と、ウェアラブル端末3が、照明色変換補正部7からの信号を受信し、RGB表示部2に補正画像を表示することを特徴とする。各部の接続方法は有線・無線を問わず選択できる。
工場の制御コンピュータ(以下、制御PCと略する。)8が、工場の製造ラインを流れる製品のICタグTの情報を読み取って記憶し、この情報をIOTサーバー6に送信し、このICタグTに対応する3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iを読み出して、照明色変換補正部7で色温度の補正を行い、XYZ値を求め、RGB値に変換し、これを、ウェアラブル端末3に送信し、そのRGB表示部2に表示する。組み付け工程にある車P1,P2, P3・・・の色・質感が変更になる毎にRGB表示部2に表示される画像が更新される。
RGB表示部2に表示される色・質感の補正を行うことも可能である。例えば、図2に示す通り、ウェアラブル端末3に組み込まれた、RGBカラーディスプレイであるRGB表示部2の微少光学系で、候補となるRGB各色・質感データを表示して、RGB各チャンネルでの信号のリニアリティー特性、色発色・質感特性を測定し、さらにこの混色での色・質感データのクロストーク等補正項の算出を行う。また、同時に、微小光学系読み取り分光器(小型高精度分光器)9でのXYZ色空間測定を行い、高精度なXYZ補正データを取得する。システム制御部10では小型高精度分光器9からのXYZデータを色・質感補正部11により補正し、補正データを記憶部12に記憶する。システム制御部10から信号パターン発生器13に信号を出力され、この信号がRGB表示部2に送信される。
2次元色彩計5で計測した、XYZ画像データをウェアラブル端末3の表示部2に表示した場合、高演色モニター15での表示と比べたときとの違いを検証し、これらの表示の補正を行う。この補正方式は微少光学系であることを考慮する。この高演色補正方式は任意であるので、環境光補正方式に追加しなくても、追加しても、いずれでもよい。
例えば、デザイン部門のスタジオでで撮影環境で撮影し高演色モニター15で色確認した物体を、リモート環境を想定した照明光で色温度測定センサー4により色温度を測定して、その情報を元に、ウェアラブル端末3の補正データからリモート環境下での色変換を行った画像を、ウェアラブル端末3に表示するシステムとしてもよい。
つぎに上述した色判定装置1の各部を詳細に説明する。
ウェアラブル端末3は、眼鏡にRGB表示部2を備え、その他、コントロール部、入出力インタフェース等を備えたものである。
前記のウェアラブル端末3の変更形態としては、ヘッドマウントディスプレイ型のウェアラブル端末3´も可能である。このウェアラブル端末3´は、光源からの映像を目に投射することで、目の前に映像が浮かんで見え、眼球の至近距離に映像を写し出す事で姿勢や動作、空間の制限を受けることなく映像データを受け取ることが出来るものである。通常のディスプレイと違い非常に小型の為、携帯性・省電力性に優れている。小型ではあるが眼球との距離が非常に近い為、仮想的な大型ディスプレイとしても利用でき、頭部に装着する為、視界内に存在する高い追従性を持っている。メガネを装着せずに映像を投射可能である。一般的なメガネやゴーグルの上からでも使用できる。画面を見ながら作業ができ、情報を確認する際に大きく視線を動かす必要がない。ウェアラブル端末3´はアームバンド31を設けたヘッドバンド32と、入力端子やバッテリを搭載したコントロールボックス33と、RGB表示部2´を備えている。
色温度測定センサー4は、マイクロ分光器を備え、この分光器の測定データから色温度を演算し出力するものである。このマイクロ分光器は、例えば、浜松フォトニクス社製のC12666MAが例示できる。これは、MEMS技術とイメージセンサ技術を融合した指先大の超小型分光器へッドで、感度波長範囲は340〜780nm、波長分解能は15nm maxである。対象物をマイクロ色温度測定センサー4で撮像し、分光感度特性、つまり、感度波長範囲の波長に対するスペクトルの出力値である相対感度(%)が得られる。
2次元色彩計5は、有限会社パパラボの品番RC−500であり、図3に示す通り、CIE XYZ等色関数と等価に線形変換された三つの分光感度(S1(λ)、S2(λ)、S3(λ))を有し、撮像した画像を三つの分光感度をCIE XYZ表色系における三刺激値XYZに変換する演算処理部54と、画像を表示する画像表示部55とを備えている。
図5(a)に示すものはダイクロイックミラーを用いる方式である。これはダイクロイックミラー52c´により特定の波長の光を反射し、透過した残りの光について、さらに別のダイクロイックミラー52a´により別の特定の波長の光を反射して分光し、撮像素子53a、53b、53cを三つ並列にして読み出す方式である。ここでは、ダイクロイックミラー52a´が光学フィルタ52a、52bに相当し、ダイクロイックミラー52c´が光学フィルタ52cに相当する。撮影レンズ51から入射する光はダイクロイックミラー52c´により分光感度S3に従う光が反射され、残りの光は透過する。ダイクロイックミラー52c´により反射された光を反射鏡56により反射して撮像素子53cにより分光感度S3を得る。一方、ダイクロイックミラー52c´を透過した光は、ダイクロイックミラー52a´において、分光感度S1に従う光が反射され、残りの分光感度S2に従う光は透過するため、それぞれ撮像素子53a、撮像素子53bにより撮像して分光感度S1、S2を得る。ダイクロイックミラーに代えて同様な特性を有するダイクロイックプリズムを用いて三つに分光し、それぞれの光が透過する位置に撮像素子53a、53b、53cを接着することとしてもよい。
図5(b)に示すものはフィルタターレット57を用いる方式である。撮影レンズ51からの入射光と同じ方向を回転軸に持つフィルタターレット57に光学フィルタ52a、52b、52cを設けてこれらを機械的に回転させ、順次透過する光について撮像素子53により三つの分光感度S1、S2、S3を得るものである。
図5(c)に示すものは光学フィルタ52a、52b、52cを撮像素子53に微視的に貼着する方式である。撮像素子53上における光学フィルタ52a、52b、52cは、ベイヤー配列型に設けられる。この配列は、格子状に分けた撮像素子53上の領域のうち半分に光学フィルタ52bを設け、残りの半分の領域に光学フィルタ52aと光学フィルタ52cとをそれぞれ均等に配置するものである。すなわち、配置量は光学フィルタ52a:光学フィルタ52b:光学フィルタ52c=1:2:1となる。光学フィルタ52a、52b、52cの配列をベイヤー配列以外のものとすることは本実施形態1において特に妨げられない。一つ一つの光学フィルタ52a、52b、52cは非常に微細であるため、印刷により撮像素子53に貼着される。ただし、本発明はこの配列に意味があるのではなく、分光感度(S1(λ)、S2(λ)、S3(λ))の特性のフィルタを撮像素子に貼着することにある。
2次元色彩計5の分光感度はルータ条件を満たすものであって、その分光感度(S1(λ)、S2(λ)、S3(λ))は、図5に示す通り、XYZ等色関数から、負の値を持たず、単独ピークを持つ山形であり、それぞれの分光感度曲線のピーク値が等しく、かつ分光感度の曲線の重なりはできるだけ少なくするという条件から等価変換したものである。分光感度(S1(λ)、S2(λ)、S3(λ))は具体的には以下の特性を持つ。

ピーク波長 半値幅 1/10幅
S1 582nm 523〜629nm 491〜663nm
S2 543nm 506〜589nm 464〜632nm
S3 446nm 423〜478nm 409〜508nm
上記の分光特性S1のピーク波長を580±4nm、分光特性S2のピーク波長を543±3nm、分光特性S3のピーク波長を446±7nmとして取り扱うこともできる。
2次元色彩計5の分光感度(S1(λ)、S2(λ)、S3(λ))は、CIE XYZ分光特性から負の値を持たない、単独ピークを持つ山形であり、それぞれの分光感度曲線のピーク値が等しく、かつ分光感度の曲線の重なりは最小限にするという条件から等価変換したものであって、分光特性S1のカーブは、ピーク波長が582nmであり、半値幅が523〜629nmであり、1/10幅が491〜663nmである。分光特性S2のカーブは、ピーク波長が543nmであり、半値幅が506〜589nmであり、1/10幅が464〜632nmである。分光特性S3のカーブは、ピーク波長が446nmであり、半値幅が423〜478nmであり、1/10幅が409〜508nmである。
三つの分光感度(S1(λ)、S2(λ)、S3(λ))は、式1を用いて求められるものである。分光特性自体についての詳細は特開2005−257827号公報を参照されたい。
この色忠実技術は、カメラ、ディスプレイ、プリンターなどのデバイスが、外部から得た色・質感についての情報から、もとの色・質感をどれだけ色・質感を再現するときの程度や再現可能な色・質感について、従来のRGBカラー方式に比べて、格段の再現性を得ることができる。
2次元色彩計5の仕様は、例えば、有効頻度値約500万画素、有効面積9.93mm×8.7mm、画像サイズ3.45μm×3.45μm、ビデオ出力12Bit、カメラインターフェイスGigE、フレーム数(ピント調整時)3〜7フレーム/sec、シャッタースピード1/15,600sec〜1/15sec、積算時間3秒まで、S/N比60dB以上、レンズマウントFマウント、動作温度0℃〜40℃、動作湿度20%〜80%である。
2次元色彩計5は、図4に示すように、撮影レンズ51と、この撮影レンズ51の後方に配置された三つの光学フィルタ52a、52b、52cと、光学フィルタ52a、52b、52cの後方に配置された撮像素子53(CCD、CMOSなど)と、を備えている。2次元色彩計5の三つの分光感度(S1(λ)、S2(λ)、S3(λ))は、光学フィルタ52a、52b、52cの分光透過率と撮像素子53の分光感度との積により与えられるものである。図4における光学フィルタ52a、52b、52cと撮像素子53との配列的関係は模式的に示したものにすぎないものである。三つの分光感度(S1(λ)、S2(λ)、S3(λ))に従って画像情報を取得する方式について以下に具体例を挙げるが、本実施形態ではこれらのうちいずれをも採ることができ、また、その他の方式を採ることもできる。
2次元色彩計5は、演算処理部54を備え、分光感度(S1(λ)、S2(λ)、S3(λ))により、3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3i(T=6500K)を取得し、記録し、視覚化処理された画像を画像表示部55に表示し、そして、IOTサーバー6にインターネット等の通信回線を介して送信する。送信は通信回線に限らず、記憶媒体の運搬、有線接続、その他の手段によって行われてもよい。
IOTサーバー6は、2次元色彩計5、照明色変換部7、制御PC8と接続され、ウェアラブル端末3、色温度測定センサー4と、インターネットを介して通信可能である。IOTサーバー6は、入出力インタフェース61と、演算部62と、記憶部63と、表示部64と、バスライン65と、を備えている。演算部62はCPU,ROM,RAMを備えている。記憶部63は、ハードディスクである。
照明色変換部7は、補正画像の処理を行う制御コンピュータであり、CPU,ROM,RAM、入出力インタフェース等を備えたものである。照明色変換部7をIOTサーバー6に内蔵させて一体化してもよい。
制御PC8は、製造ラインの計測制御処理等を行うものであり、CPU,ROM,RAM、入出力インタフェース等を備えたものである。
2次元色彩計2と、ウェアラブル端末3、或いは、IOTサーバー6が遠隔地に離れている場合でも、また、同じ場所にある場合でも、いずれでも適用が可能である。ここでは、ウェアラブル端末3が遠隔地の場合を説明する。デザイン部門はローカル側にあり、2次元色彩計5により、車N1を撮像し、IOTサーバー6の記憶部63に3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3i(T=6500K)(i=1〜m、mは画素数である。)を記録する。ローカル側の環境下はT=6500Kとし、リモート側の環境下でT=2900Kとし、照明色変換部7で環境光の色温度の差異に基づき3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iの補正を行う。
色判定装置1の構成及び動作について具体例を挙げつつ説明する。2次元色彩計5におけるフローチャートを図8に、IOTサーバー6におけるフローチャートを図9に、照明色変換部7におけるフローチャートを図10に、それぞれ示す。
ローカル側の2次元色彩計5の電源が入ると、図8に示す通り、初期化をする(初期化S1)。つぎに、分光感度(S1(λ)、S2(λ)、S3(λ))により車N1を撮像する(撮像処理S2)。撮像処理S2は、三つの分光感度(S1(λ)、S2(λ)、S3(λ))(図6参照)を有する2次元色彩計5によって車N1を撮像する工程である。分光感度(S1(λ)、S2(λ)、S3(λ))は数式1に従って与えられるものである。撮影レンズ51と光学フィルタ52a、52b、52cと撮像素子53により撮像されると同時に入力処理S3が連続的に行われる。
その後、撮像された3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3i(T=6500K)を撮像素子53により入力する(入力処理S3)、演算処理部54にて3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3i(T=6500K)をIOTサーバー6に送信し(送信処理S4)、これらを2次元色彩計5などの記録媒体に記録し(記録処理S5)、終了するか否かを判断し(S6)、処理を終了する。
次にリモート側のIOTサーバー6に電源が入ると、図9に示す通り、初期化をする(S110)。2次元色彩計5から送信された複数の車N1又は標準板N2に関する複数の3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3i(T=6500K)を受信し、記憶部63に3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iとして記録する(S120)。画像が動画である場合には、一連の処理が連続的に行われる。
制御PC8からICタグTの情報(車種、色、質感(メタリック情報)等を含む)を受信すると、ICタグTの情報に含まれる色・質感情報に対応する登録されている3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iを読み出し、照明色変換部7に送信する(S130)。
登録要求を受信したかどうかを判定する(S140)。YESならS150に移行し、NOなら表示処理に移行する(S160)。
2次元色彩計5からの画像の登録要求を受信すると、2次元色彩計5で撮像し、記録した3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iを新たに登録又は更新する(S150)。
IOTサーバー6の表示部64に登録に係る処理を表示する(S160)。
処理を終了するかどうかを判定し、処理が終了出ない場合には、S120に戻り、処理が終了の場合には、リターンとなる(S170)。
照明色変換部7の処理を図10を参照して説明する。照明色変換部7はIOTサーバー6とは独立した構成、例えば、パーソナルコンピュータで構成したが、IOTサーバー6に設けられ、その一部として構成したものでもよい。環境光による色温度の補正処理について説明する。
受信した3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3i(T=6500K)を、2次元色彩計5の演算処理部54において、各画素について、温度補正を行い、三刺激値XYZに変換し、XYZ−RGB変換によりRGB画像をウェアラブル端末3に送信する。XYZ変換は、ローカル側では数式2により行われるが、ローカル側と環境の相違するリモート側では、温度補正の関係で、式3に従って補正を考慮した変換が行われる。XYZ色忠実画像の三刺激値XYZは、式3に示す通り、補正されて三刺激値X’、Y’、Z’となり、この補正値に基づいてローカル側からの画像でリモート側で画像が表示される。
ここで、下記数式2のXYZ−S1,S2,S3の変換式で出てくる分光感度S1,S2,S3の曲線の頭が揃うように、D65標準白色光源(T=6500K)でのマトリクスの係数補正を行っておく。詳しくは技術文献のIEICE TRANS.INF.& SYST.,VOL.E93-D,No.3 MAR 2010 copy rght 2010 The Institute of Electronics, Information and CommunicationEngineers, Development of an XYZ Digital Camera with Enbedded Color Calibration System for Accurate Color Acquisition, Maciej KRETKOWSKI,Ryszard JABLONSKI,SHIMODAIRA P651-653に従ってホワイトバランスと色校正を行うので、参照されたい。
この照明色変換補正部7は、ローカル側とリモート側での環境光補正を行うものである。たとえばローカル側の環境下でT=6500K、リモート側の環境下では、例えば、環境色温度は説明のため仮にT=5000Kとするが、マイクロ色温度測定センサー4で実測するため特に色温度は関係ないのであるが、温度差による補正を行い、色・質感データの精度を高める趣旨である。リモート側の照明色変換補正部7、及び、これと接続可能で、小型分光器たとえばマイクロ分光器を備えた色温度測定センサー4の構成を用いている。以下、図10〜図12を参照して説明する。
色温度測定センサー4で計測した実在する照明の色温度を用いる場合、それらのスペクトルは、必ずしも一致しない(色彩工学 大田登著 (東京電気大学 出版局)が、等色温度線を引いて色温度を定義すればよい。色温度からの黒体輻射よりのS1,S2,S3の分光感度から導かなくても、ローカル側、リモート側の照明光の3つの数値は、S1,S2,S3の分光感度とローカル側、リモート側で測定した照明のスペクトルを掛け合わせた3つの数値を用いてS1gain,S3gainを計算できる。これは、色温度からの理想的スペクトルと、スペクトル実測については、ローカル側、リモート側それぞれ任意に選ぶことができる。ローカル側照明のS123の分光特性とリモート側照明のS123の分光特性出力の比を求めることが特徴である。
照明色変換補正部7は、図10〜図12に示す通り、IOTサーバー6で記録された車N1又は標準板N2の3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3i(T=6500K)について、T=6500KからT=5000Kへの温度の補正を行い、演算処理された画像データをウェアラブル端末3に送信するものである。
照明色変換補正部7で行う処理を説明する。S200において、リモート側は、ローカル側で車206を2次元色彩計202で撮像して得られた3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3i(T=6500K)をローカル側から受信する。ローカル側では、図11に示す通り、6500Kの照明スペクトルの出力値と分光感度S1,S2,S3(数1、図5参照)とを掛け算すると、斜線で示すような掛算値S1,S2,S3が求まる。これらをそれぞれ積分して斜線に示す曲線範囲内の積分値IS1,IS2,IS3を演算し、これらの積分値を調整、たとえば、IS1=IS2=IS3となるように、2次元色彩計5のゲインを調整し、これを2次元色彩計5の規格化感度とする。
S210において、リモート側の色温度測定センサー4により、T=5000KでのS1gain、S2gain(これを相対的に1とする)、S3gainを演算する。図12に示す通り、リモート側のT=5000K(5000Kは例示であり他の温度でもよい)の照明スペクトルの出力値を、規格化感度S1,S2,S3(数1、図5参照)で掛け算し、これらをそれぞれ積分して斜線に示す曲線範囲内の積分値I03,I02,I01を演算し、S1gain=I01/I02、S3gain=I03/I02を求める。この演算により、次のリモート側での演算で求めるゲイン値の計算が簡単なものとなる。ここでのゲイン調整をしなくても、その時の変換式であるS1gain = (IO1/IO2)/(IS1/IS2),S3gain = (IO3/IO2)/(IS3/IS2)を設定し、次のリモート側でのゲイン計算がローカル側での積分値をリモート側に伝えることにすれば、それに基づいてリモート側の計算が可能となる。前述の通り数式2で述べたマトリクスの係数補正のように、S1,S2,S3の頭を揃えるための、事前準備のための、より多くの演算をする必要はないため、このようなゲイン調整をしておくことにより、前述の数式2のS1,S2,S3-XYZ変換式がローカル側での照明と関連づけられることとなる。
S220において、S200で取得した3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3i(T=6500K)をS210で演算したS1gainとS3gainによりS1iとS3iを補正し、3バンド視覚感度画像S1i5000k,S2i5000k(S2iと同じ),S3i5000k(T=5000K)を導く。数式3と同様の要領の演算である。
S230において、色温度測定センサー4の光入射部(スリット)を、表示部2の画面上に表示されている画像に押し当てて、画像を取り込み、Rデータ(例えばR=255:8ビット)値とのひも付け、GデータとXg,Yg,Zg、BデータとXb,Yb,Zbとのひも付けを行い、XYZ値からRGB値に変換するための変換テーブル(変換マトリクスでもよい)を作成する。この処理は、リモート側の環境光を色温度測定センサー4を介して照明色変換補正部7に取り込み、色温度測定センサー4でリモート側の環境光のスペクトルをXYZ−RGB変換に正確に反映させる趣旨であり、色温度測定センサー4でRGBのそれぞれのデータを表示して、それぞれに対するスペクトルを取得する。これにより、Rに対するXR,YR,ZRが求まるので、同様にGとBを求めると、Gに対してXG,YG,ZG、Bに対してXB,YB,ZBが求める。このようにして、XYZからRGBへの変換テーブルが求まる。このステップ230については、予め処理を行い、プログラム化しておいてもよい。
S240において、S220で求めた分光相対ゲインS1gain,S2gain,S3gain(T=5000K)を掛け合わせたS1i5000k,S2i5000k,S3i5000k(i=1〜m、mは画素数)からそれぞれの画像の5000kの正確なXYZ値(T=5000K)を求める。前述した数式2により演算する。
S250において、S240で求めたXYZ値(T=5000K)をXYZ−RGB変換テーブルを用い、対応するRGB値(T=5000K)を求める。上記の色温度の補正演算により、RGBモニターに画像を環境変化に対応して正確に表示することができる。
S260において、S250で求めたRGB値(T=5000K)をウェアラブル端末3に送信し、ウェアラブル端末3の表示部2にRGB値に対応する画像が表示される。
つぎに実施形態1に係る色判定方法を図1〜図12を参照して説明する。構成及び動作の詳細な説明は前記したので、これを援用し、方法的要素に従って、説明する。
まず、2次元色彩計5により、標準光源下で、複数の車N1又は標準板N2を撮像した複数の3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iをIOTサーバー6に送信し、記憶する(記憶ステップ)。
前記記憶ステップが、製品のタグ情報を記憶し、該タグ情報に対応させて標準板の3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iを記憶する(タグ情報記憶ステップ)。
リモート照明光下で、色温度測定センサー4により色温度を測定する(色温度測定ステップ)。
前記3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iを、色温度測定センサー4の測定値に基づいて、色温度補正がなされたXYZ値に変換し、さらにRGB値に変換し、ウェアラブル端末3に送信する(照明色変換補正ステップ)。
ウェアラブル端末3の表示部2にRGB値に対応する画像を表示する(表示ステップ)。
図13に示す通り、ボディーの組み付け工程には、組み付け時に面合わせをしているので、色、質感をよく見ており、この工程で、組み付け部品の不備が見つかれば、完成車体での不備の確率を大幅に低減できる。
以上説明した実施形態によれば、ウェアラブル端末3を人に装着するだけで、標準の色・質感をウェアラブル端末3の表示部2に表示させ、実物と比較することにより、他の作業の流れを妨げることなく、車N1, 標準板N2による色・質感判定作業の熟練度を飛躍的に向上させることが可能となる。本発明は従来の色・質感検査に比べて、照明色変換補正部7で色・質感の環境補正がされているので、品質において高い優位性を持ち、ローカル側とリモート側で色・質感の共有化を図ることができる。ウェアラブル端末3を利用して2次元色彩計での測定技術及び情報処理を盛り込んだウェアラブル端末3とすることで、標準板の代替ツールとすることが可能であるので、色・質感判定に関して熟練度の低い労働者でもすぐに色・質感判定に関する高度な検査を行える利点がある。
色・質感合わせ工程の効率化によるコストダウン、色・質感修正の無駄の減少によるコストダウンが可能である。また、導入コストが低く、高精度で安定している。
完成車工場での車へのバンパーBの組み付け工程に適用した例を挙げたが、図13に示す通り、部品工場での検査にも適用できることは無論である。
組み合わされたボディーの色・質感の迅速な統一が可能となる。IOT技術により、運ばれてくる車の色・質感は、ボディーに添付のICタグT等にその情報は記載されているため、自動的にウェアラブル端末3内に該当標準板の色・質感が表示される。こうして、各工程での色・質感チェックに加え、組み付け時にも、他のパーツや標準板とのチェックもさらに重ねて行うことができるため、不良排出の確率はさらに下がる。
実施形態2の色判定装置101を説明する。色判定装置101は、実施形態1の色判定装置1と共通する構成については部品番号を100番台とし、上記説明と図示を援用し、主に相違点を説明する。色判定装置101のウェアラブル端末103にRGBの小型カメラ135を設けたものである。このRGB小型カメラ135にて、バンパーBの塗装面の色分布を測定し、色と分布広がり感を分離して表示する。IOTサーバー106から、標準板N2の補正XYZ値とRGB値の両方の情報をウェアラブル端末103に送信する。これにより、メタリック感を定量化し、これを標準板N2と比較する方式である。ウェアラブル端末103を使用して検査するが、人間の目で違いがない場合は、問題がない。ただし、人間の目で色・質感の違いを感じたら、この色・メタリック感の違いをローカル側で測定した標準板のデータと比較して結果を表示するものである。この場合、スイッチの押し下げにより、ディスプレイ102に表示させる。
このウェアラブル端末103は、図15に示す通り、レンズを有するめがね本体134に、ディスプレイ102と、小型カメラ135と、タッチパッド136と、スピーカ137と、コントローラ138と、を備える。一例では、ディスプレイ102は、レンズ内に配置された画像生成要素を含んでもよい。別の例として、ディスプレイ102は、レンズの端に光変調器を含めてもよい。
コントローラ138で行われる処理について、図16〜図27を参照して以下に説明する。
ウェアラブル端末103の電源が入ると、図16に示す通り、初期化をする(初期化S1)。つぎに、小型カメラ135によりバンパーBを撮像し(撮像処理S2)、その後、撮像された画像データを小型カメラ135からコントローラ138に入力し(入力処理S3)、コントローラ138にてRGB値を三刺激値X、Y、Zに変換し、xyに変換する(変換処理S4)。画像が動画である場合には、撮像処理S2からデータ送信S5の一連の処理が連続的に行われる。RGB−XYZ変換については特開2016-6416号を参照されたい。
撮像処理S2では、撮像位置が相違する特定領域について、相違する角度にて小型カメラ135でバンパーBを撮像する。撮像箇所は複数個所であり、適宜数を選択できる。ここでは、正面(0度)、左45度、右45度の3方向から測定する。また、測定の場所は、小型カメラ135の0度の光軸はバンパーBのボディー面に垂直になる。また、照明は、太陽光と同じく斜め上からの照明である。
三刺激値X、Y、ZからY´xy表色系への変換式を数式4、5に挙げる。ここでは小型カメラ135とともに輝度計(図示略)を使用し、Yは輝度計の値(nt)により校正してY´としたものである。色空間の変換式は慣用されているものであるため、その他の詳しい式については割愛する。
XYZ表色系は、現在CIE標準表色系として各表色系の基礎となっている。光の三原色(R=赤、G=緑、B=青紫)の加法混色の原理に基づいて発展したもので、色度図を使って色をYxyの3つの値で表わす。Yが反射率で明度に対応し、xyが色度になる。
図17のサブフローチャートを説明する。この演算処理は、標準板N2と撮像された画像のLab平均値、ΔL、Δa、Δb、ΔE及びxy質感広がり指数を演算し視覚化処理する工程であり、ディスプレイ102に表示するために必要な場合は、色情報をRGB等に変換処理する。標準板N2の第1画像を撮像しておき、次に対比すべき検査物の第2画像を撮像し、以下のとおり、質感広がり指数を順次計算する。質感を分離した質感広がり指数により、質感の類似性を判定する。
撮像された画像AとBについて検査したい領域T(図19(a)参照)に対応する検査領域K(図21(b)参照)を設定する(ステップS441)。大きさや場所を自由に設定することができる。
色度xyを演算し、色度Yxyを求める(S442)。
標準板N2の画像Aから切り出した領域Kのxy色度ヒストグラム分布を作成する(S443)。この色度ヒストグラム分布は、図19(c)に示す、2つのヒストグラム分布の重なり領域Dに属する画素をカウントした積算数である。
xy色度ヒストグラム分布は、上記各単位格子に属数する画素の積算数を示す立体ヒストグラムであり、図19(d)に重なり領域Dを示す。
図19(c)に示す通り、xy座標の位置での比較対象の色分布を平面的に書いたものであり、検査領域Kを格子Gで区画し、その区画のxy値を有する画素を積算しz軸とするヒストグラム分布を作成する。xy座標を、特定の幅のグリッド(立体マス目)、例えば、xyをそれぞれ1/1000(1000個の線)で切った平面格子とする。ヒストグラムの端から端までスキャンしてゆき、格子Gに区画した領域ごとに、これに属する画素数を同じxy面でそれぞれスキャンしz方向に積算してゆく。また、検査領域Kでxy座標で特定範囲の垂直面、あるいは、水平面だけを演算すれば、演算時間が短縮できる。グリッドのマス目を細かくすれば精度は上がるが、演算時間が長くなるので、適宜のマス目とする。
S443と同様に、小型カメラ135で撮像された画像Bのxy色度ヒストグラム分布を作成する(S444)。xy色度ヒストグラム分布は、画素の積算数であり、図19(d)に重なり領域を示す。
Labのa軸、b軸、L軸について、それぞれ独立に検査領域のすべての画素の総和を取り、その画素数にて、それぞれのL値、a値、b値の総和を割って、Lab色空間ヒストグラム分布の平均L値、平均a値、平均b値を計算する(S445)。
下記の数式4により変換したLab空間のLab値を算出する。Lab色空間は補色空間の一種で、明度を意味する次元Lと補色次元のAおよびBを持ち、CIEXYZ色空間の座標を非線形に圧縮したものに基づいている。正規化する前のXYZ値からLabに数式6により変換することで、XYZ色空間上での分布に対して、Lab色空間では、明るさ方向も加味した分布が得られる。
数6で、関数fの括弧の中のX,Y,Z の値がそれぞれ白色点の座標Xn,Yn,Znで割ってあるのは,最大値を1に揃えるためである。
画像A,Bの平均値の差分を取り色・質感の相違の判断材料とする。
図18に示す通り、xy色空間ヒストグラム分布の中心座標C、Cを特定する(S446)。ここでは中心座標は図心(重心位置)とする。
図18に示す通り、2つのxyヒストグラム分布H(x,y)、H(x,y)のいずれか一方の中心座標を他の中心座標に一致するように、中心座標の偏差ΔF分だけ、xy色度分布全体をシフト(写像)処理する(S447)。いずれか一方の分布を他の分布にシフトさせないと、色成分の差も計算してしまうことになるからである。グラフ上でも計算だけでもできる。シフト量は適宜設定可能である。例えば、一方の中心から他の中心へのシフトに代えて、一方の中心から他の中心の所定範囲内へのシフトでも同様の効果がある。要は、質感が把握できる適宜のシフト量で接近させればよい。
空間的な広がり度差分を示す質感広がり指数を演算する(S448)。これにより単純にメタリック感の違いだけ抽出して、色度の類似性と、メタリック感の程度を分離して判定し、これを定量化できる。xy色度分布の2次元空間の中で広がり度を演算し、その広がり度の違いを、色のことは除いた、光輝材のキラメキ感の違いとして把握できるので、色と質感とを確実に分離して検出できる。
質感広がり指数は、下式により計算する。xy色度ヒストグラム分布は、画素の積算数であり、図19(d)に重なり領域D、図19(e)にミニマム分布を示す。
質感広がり指数=重なり領域Dに属する画素の積算数/検査領域Kの全体の画素数×100(%)
標準板N2とバンパーBの2次元空間上での広がり度ヒストグラムを計算し、その配列の同じ位置同士のミニマム値を取ったものが、重なり合い頻度となるため、全体のヒストグラム総和カウントで、この値を割ったもので計算される。
図19(d)(e)は図19(c)をS−S断面で切り取った1つの断面図であり、xy座標で同じライン上で見た場合には重なり合いがある。立体的に描く代わりに、便宜上、平面で描いている。またヒストグラムであるから、微小な階段形状の分布になっている。図19(d)の積算数Hと積算数Hはそれぞれ画像A、画像Bに対応する。二つのヒストグラム分布を比較すると、重なり領域Dが存在する。
図19(e)に示す通り、H(x、y)を標準板N2のxy色度ヒストグラム分布の積算数、H(x、y)をバンパーBのxy色度ヒストグラム分布の積算数とすると、重なり合った左側領域ではH>Hで、中央でH=Hとなり、右側ではH<Hである。H,Hのうち、小さい方の積算数(画素頻度)を取ると、左側ではH、右側ではHとなり、階段状のヒストグラム曲線であるミニマム分布が特定できる。これを利用し、重なり領域Dの全体領域に対する割合が演算できる。
このミニマム分布で小さな方の積算値を特定する。HとHのうち、少ない方の積算数を加算演算すれば、重なり領域Dの積算数が演算でき、全体の画素数に対する割合が特定できる。検査領域Kの全体の画素数は決まっており、バンパーBと標準板N2では、ともに総画素数は同一値である。この割合の演算は全部の格子Gについて3次元的に積算してもよいし、例えば、図19(c)に示す通り、S−S軸に沿って検査領域Kを切り、yが所定値でxが端から端まで変化する場合での画素の積算数の分布を2次元的に積算する。図19(f)が積算結果のxy座標上での2次元マップである。検査領域Kにおいて分布がなく画素数がゼロの場合には演算から除外する。
最後に、視覚化処理された質感広がり指数等を表示する等の表示・保存処理、送信処理を行い(S449)、処理をリターンする。
例えば、検査領域Kに属する画素を縦100画素×横100画素=10,000画素とする。同じ検査領域Kで画像を切り取るので、画像Aと画像Bの全体の画素数はともに10,000画素である。xy色度ヒストグラムから、重なり領域の画素数を積算し、積算数が5,000個であった場合、質感広がり指数は50%となる。質感広がり指数が100%を下回るほど質感の相違度が大きくなる。xy値の分布が完全に一致していれば100%となる。これにより、一定以上の数値であると判定された場合に、質感について適合品であると判定することができる。
画像A,Bについて、第一次的に得られる色情報はXYZ等色関数と等価な関数による三つの分光感度(S1(λ)、S2(λ)、S3(λ))であるため、RGBにより取得する場合と比べて人の眼の感度に忠実で高精度である。分光感度(S1(λ)、S2(λ)、S3(λ))の重なり合いは小さく、S/N比も十分にとれ、分光感度の曲線におけるカーブも自然に変化するため、測色における誤差は最低限に留められる。
画像の質感を色とは分離してヒストグラム分布で把握できるため、色のテキスチャー(メタリック感、きらきら感、まだら模様、色パターン、ごつごつ感等)の違いを反映することにより、微妙な色合いの違いまで判定できる。
図20(a)〜(c)に示す通り、メタリック度が小さいものから大きなものまで3種類を検査した場合の例を説明する。メタリック度の小さなものを標準板N2とし、メタリック度の中程度をバンパーB1とし、メタリック度の大きなものをバンパー2とする。まず、前記の処理を行った後のxyz色度図上での分布を作成すると、図20(b)のxy色度図に示す通り、ハイライト部分が積算されたデータである。積算数を明暗で示してあり、色の明るいほど積算数は大きい。図20(c)は標準板N2と検査物の3次元で積算数を模式的に表したものである。xy軸は色度、z軸は積算数である。基本的には、メタリック感が強いほど、低く広がった山形となり、メタリック感が弱いほど、尖った山形になる。メタリック感の元である光輝材(アルミフレーク)は、照明光が当たると、微小突起等できらめき感がでてくるのであるが、このきらめき感は、物理的には光の回折現象である。標準板N2と、検査対象2又は3について、2つのヒストグラム分布を比較することで、重なりの度合いを示す質感広がり指数を演算する。
表1に示す通り、比較例はΔEが質感の元となる色を平均値で算出したLabを使用するので、Lab値、ΔEの値が見た目に比べて微小の差異であり、検査が困難であった。本実施形態の質感広がり指数は、検査領域Kの範囲内の積算数をそのまま用いるので、標準板N2に対して、検査物2、3がそれぞれ58%、27%となり、数値で明確に、かつ、簡単にメタリック度の識別ができる。
次の本実施形態3の色判定装置101を図21、図22を参照して説明する。対応する同様な要素については200番台として説明を援用し、主として、相違点を説明する。
バンパーBを撮像する小型カメラ235、小型カメラ235と接続し信号を受信し、質感広がり指数の演算を行うコントローラ238と、コントローラ103と接続し指数表示と一致度等の表示を行うディスプレイ202とを備えている。
図21に示す通り、コントローラ103は、標準板N2に対応するXYZ1をIOTサーバー206から受信しする補正XYZ値であるXYZ1を記録する演算部203Aと、バンパーBを撮像することにより取得されるXYZ2を計算する演算部203Bと、演算部203Aと演算部203Bと接続し、車の色・質感一致度指数を演算する演算部203Cと、演算部203CからのOK信号またはNG信号、指数表示等をディスプレイ202に送信し表示したり、外部に送信するものである。
図22は2つの画像A、Bから色度ヒストグラム分布の比較による質感広がり指数を演算するフローチャートである。図11に示す通り、プログラムが起動すると、画像Aから検査領域Kを切り出し特定し、設定する(S501)。次に画像Bから画像Aと同様の検査領域を切り出し特定し、設定する(S502)。画像A,Bより色度値XYZの演算を行う(S503)。検査領域Kにおいて、バンパーBと標準板N2のXYZ色度ヒストグラム分布をそれぞれ演算し、作成する(S504)。XYZ値の平均値を演算する(S505)。XYZ色空間分布の中心座標を特定する(S506)。中心座標へのXYZ色空間分布をシフト処理する(S507)。シフト処理後、XYZ色空間分布の中心座標を特定する(S508)。シフト処理後の中心座標の適否の確認のためである。ここで中心座標の再調整が可能である。XYZ色度ヒストグラム分布のミニマム分布を特定し、重なり領域DでのXYZ色度ヒストグラム分布の積算数を演算する(S509)。質感広がり指数=(重なり領域Dに属する画素の積算数/検査領域Kの全体の画素数)×100(%)である。重なり領域Dでの積算数はTとTのうち、少ない方の積算数を加算演算する。質感広がり指数を演算し(S510)、リターンする。
なお、検査領域Kに対応するXYZ分布の演算の場合、指数の演算は、X軸、Y軸、Z軸の3次元空間での分布により行う。バンパーBと標準板N1でのXYZ空間座標でのXYZ値を、図24(a)(b)に示す通り、それぞれ、T(L,a,b)、T(L,a,b)とする。XYZの色空間であるとヒストグラム分布は地球儀のような形状になっており、2つのヒストグラム分布が立体的に重なり合っている場合と分離している場合がある。これをシフト処理し、中心座標を近づける。3次元空間の検査領域Kを格子で区画し、3次元でのT(X,Y,Z)、T(X,Y,Z)の色度ヒストグラム分布とミニマム分布を求め、同様な指数の演算を行う。格子の積算数を平面上に投影し、その面内で同様な積算で格子上の重なり合いの領域の積算数を演算してもよい。XYZ色度の場合には、明るさの情報がないため、XYZ空間では、画像の明るさが変わってもヒストグラム分布は変化しない。
XYZ色空間ヒストグラムに代えてLab色空間ヒストグラムを質感判定に用いる場合には、図23のフローチャートを用いる。図23の説明は図22の上記説明を援用する。S505では領域の平均Lab値の計算と画像Bの検査領域の平均Lab値の演算となる。Lab色度の場合には、明るさの情報があるため、Lab空間では、画像の明るさが変わると、ヒストグラム分布が変化する。
次に本実施形態4の色判定装置301につき図25を参照して説明する。対応する同様な要素については300番台として説明を援用し、主として、相違点を説明する。
図25に示す通り、色判定対象は色見本5の一部の領域であり、小型カメラ335がバンパーBの対象領域を撮像する。コントローラ338は、標準板N2の補正されたXYZ1からLabを計算する演算部303Aと、判定対象となるバンパーBのXYZ2からLabを計算する演算部303Bと、演算部303Aと演算部303Bと接続しLab平均値を演算する演算部303Cと、標準Labと対象Labから質感広がり指数を演算する質感広がり指数演算部303Dと、演算部303C、303Dからの演算値をディスプレイ202に送信し、表示するものである。指数値に応じて、適正な塗装色・質感になっているかどうかを、画面を見て判定できる。主要な処理は概ね実施形態2、3のフローチャートと同様であるので、説明は援用する。
検査領域Kに対応するLab空間における色度ヒストグラム分布の演算の場合、XYZ値からLabへ変換を行う。指数の演算は、L軸、a軸、b軸の3次元空間での分布により行う。Lab色空間ヒストグラム分布は立体楕円形状である。バンパーBと標準板N2でのLab空間座標でのLab値を、図26(a)(b)に示す通り、それぞれ、U(L,a,b)、U(L,a,b)とする。Labの色空間であるとヒストグラム分布は地球儀のような形状になっており、2つのヒストグラム分布が立体的に重なり合っている場合と分離している場合がある。3次元空間の検査領域Kを格子で区画し、3次元でのU(L,a,b)、U(L,a,b)の色度ヒストグラム分布とミニマム分布を求め、同様な指数の演算を行う。格子の積算数を平面上に投影し、その面内で同様な積算で格子上の重なり合いの領域の積算数を演算する。Lab色度の場合には、明るさの情報があるため、Lab空間では、画像の明るさが変わると、L値が変化して、一致度の分布U、UがLab空間内で位置がずれるため、明暗を考慮に入れた判定が可能である。画像の明るさが違えば分布の位置がずれるからである。例えば、Lab色空間ヒストグラム分布は、暗くなれば下方にずれ、明るくなれば上方にずれる。
さらに、本発明実施形態5の色判定装置による処理は、図27に示す通り、Lab色空間ヒストグラム分布での肌の艶とテカリを分布の違いで判定する例である。
xy色度ヒストグラム分布の場合、ΔL、Δa,Δb値およびΔE(√(ΔL**2+Δa**2+Δb**2)で色判定する(**2は2乗を意味する)。質感については、L値を考慮しない正規化された色度値x、yの2次元分布で、色の広がり分布だけでの質感広がり指数を数値化する。XYZ色空間ヒストグラム分布の場合、XYZの各X値、Y値、Z値の平均値(Lab値での色差判定もOK)で色判定する。XYZ色空間ヒストグラムの分布だけでの質感広がり指数で質感を判定する。Lab色空間ヒストグラム分布の場合、ΔL、Δa,Δb値およびΔE(√(ΔL**2+Δa**2+Δb**2)で色判定する。質感については、Lab色空間ヒストグラムの分布だけでの質感広がり指数で質感を判定する。
その他の応用例を説明する。標準板N2とバンパーBの取得されたA,B画像の2枚の画像を重ねあわせ、それぞれの色度ヒストグラム分布又は色空間ヒストグラムをディスプレイ102に表示したり、それぞれの色度ヒストグラム分布又は色空間ヒストグラムをひとつの色度図上で重ね合わせた色度図が表示でき、色の相違を平均Lab値で判定し、一方、メタリック感を示す質感広がり指数演算を分離してパーセンテージで表示できる。これにより、バンパーBと標準板N2の分布から、質感のズレ、特にメタリック感を数値で確実に確認できる。各領域Kごとに検査結果が数値で表示される。格子のグリッド幅の調節が可能である。指数のしきい値を任意で設定可能である。測定結果と撮影した画像は保存が可能である。目視検査では避けられなかった個人差の問題や、客先との判断基準のトラブル等を減らして、色・質感の基準化や安定した色・質感管理を行うことが可能となる。
非接触および広範囲での撮影ができるため、フラット照明で複数の角度から標準板N1を撮像することで、フリップフロップの数値化も可能であり、アルミフレークやパール顔料を用いた塗装等、人の目が感じる色、質感に近い評価が可能である。木目パネルなどの不規則な柄のパーツも色・質感合せすることができる。取り込んだ画像A、Bをディスプレイ102,202,302に表示することもできるので(オーバーレイ機能)、簡単に位置合わせができる。検査物は標準板N2とは、大きさや材質が異なっていても比較ができる。レザーなどの不規則な柄や質感をもつ生地も色・質感合せできる。樹脂パーツの検査、色ムラ・色ズレの検査が可能である。例えば、凹凸間のある対象物でも測定できる。床材などの不規則な柄や質感をもつ建材、壁紙などの不規則な柄や木目調・大理石風・幾何学模様などの質感も色合せできる。歯科分野での歯の質感を検査できる。
以上、本実施形態を説明したが、実施形態1と同様の他に以下の効果がある。ウェアラブル端末103,203,303でバンパーBと標準板N2を人間の目で比較して、色・メタリック感の違いを感じたら、適宜、スイッチを押して、この色・メタリック感の違いをローカル側で測定した標準板N2のデータと比較して表示された結果を表示させ、正確に一致度を認識し、合否を判定できる。これにより、判定作業の迅速化、正確化を可能とする。
なお、本発明の実施形態は、上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、改変等を加えることができるものであり、それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれ、前記技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることは言うまでもない。例えば、ウェアラブル端末はこれらに限られず、その他の種類のウェアラブル端末によっても本発明の技術的思想は実施されるものである。例えば、3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iに従って画像情報を取得する方式について、本実施形態において挙げた方式は一具体例に過ぎないものである。実施形態2の演算処理をコントローラ138で行ったが、IOTサーバー6または制御PC8で行って信号をコントローラ138に送信しても良い。
本発明の色判定装置は、色・質感の基準となる標準製品又は色の標準板を利用する電化製品、乗物、住宅建材等の製造現場における、標準板による正確な電子的な色・質感検査、その他の産業上の利用可能性は大である。印刷物の色ズレ・色ムラ等の検査、ラメ・パール顔料を含む化粧品の検査、自動車の塗装検査(色ズレ・色ムラ、異素材間の色のズレを数値化、光輝度のグラフ化によるフリップフロップ現象の数値化)、自動車の木目検査、自動車のレザーシートの検査(複雑なテクスチャ素材の色ムラ・色ズレを検査)、床材の色合せ、タイルの色合せ(色や質感まで正確に撮影)、化粧品、スポーツウェア、シューズ、ゴルフボール等の色合せ検査等がある。
1・・・色判定装置
2、2´・・・RGB表示部
3、3´・・・ウェアラブル端末
4・・・色温度測定センサー
5・・・2次元色彩計
6・・・IOTサーバー
7・・・照明色変換補正部
8・・・制御PC
9・・・微小光学系読み取り分光器
10・・・システム制御部
11・・・色補正部
12、63・・・記憶部
13・・・信号パターン発生器
15・・・高演色モニター
31・・・アームバンド
32・・・ヘッドバンド
33・・・コントロールボックス
51・・・撮影レンズ
52a´52c´・・・ダイクロイックミラー
52a、52b、52c・・・光学フィルタ
53・・・撮像素子
53a、53b、53c・・・撮像素子
54・・・演算処理部
55・・・画像表示部
56・・・反射鏡
57・・・フィルタターレット
61・・・入出力インタフェース
62・・・演算部
64・・・表示部
65・・・バスライン
N1・・・車
N2・・・標準板
S1、S2、S3・・・分光感度
図5(a)に示すものはダイクロイックミラーを用いる方式である。これはダイクロイックミラー52c´により特定の波長の光を反射し、透過した残りの光について、さらに別のダイクロイックミラー52a´により別の特定の波長の光を反射して分光し、撮像素子53a、53b、53cを三つ並列にして読み出す方式である。ここでは、ダイクロイックミラー52a´が光学フィルタ52a、52bに相当し、ダイクロイックミラー52c´が光学フィルタ52cに相当する。撮影レンズ51から入射する光はダイクロイックミラー52c´により分光感度S3に従う光が反射され、残りの光は透過する。ダイクロイックミラー52c´により反射された光を反射鏡56により反射して撮像素子53cにより分光感度S3を得る。一方、ダイクロイックミラー52c´を透過した光は、ダイクロイックミラー52a´において、分光感度S1に従う光が反射され、残りの分光感度S2に従う光は透過する。ダイクロイックミラー52a´を透過した光を撮像素子53bにより撮像して分光感度S2を得る。ダイクロイックミラー52a´により反射された光を反射鏡59により反射して撮像素子53aにより分光感度S1を得る。ダイクロイックミラーに代えて同様な特性を有するダイクロイックプリズムを用いて三つに分光し、それぞれの光が透過する位置に撮像素子53a、53b、53cを接着することとしてもよい。

Claims (6)

  1. 画像を表示する表示部を有し、信号を受信して前記表示部に画像を表示するリモート側のウェアラブル端末と、
    リモート照明光下で、色温度を測定する、リモート側の色温度測定センサーと、
    CIE XYZ等色関数と等価に線形変換された三つの分光感度(S1(λ)、S2(λ)、S3(λ))を有する2次元色彩計により、標準光源下で、複数の色標準体を撮像した複数の3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iを記憶する、ローカル側のIOTサーバーと、
    該IOTサーバーに記憶した前記3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iを、前記色温度測定センサーの測定値に基づいて、色温度補正がなされたXYZ補正値に変換する照明色変換補正部と、
    前記ウェアラブル端末が、前記照明色変換補正部からの信号を受信し、前記表示部に前記補正画像を表示する、
    ことを特徴とする色判定装置。
  2. 前記IOTサーバーが製品のタグ情報を記憶し、該タグ情報に対応する製品又は色標準体のXYZ値に対応する画像を前記表示部に表示する請求項1の色判定装置。
  3. 前記3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iに基づくXYZ表色系の色空間にそれぞれ対応する座標の検査領域を格子で区画し、各格子に属する検査物と前記色標準体の画素数を積算することにより、XYZ表色系の色空間ヒストグラム分布を作成し、
    前記検査物と色標準体の2つの色空間ヒストグラム分布の中心を特定し、いずれか一方の色空間ヒストグラム分布の中心を他の色空間ヒストグラム分布の中心に近接するようにシフトさせることにより、色空間ヒストグラム分布の広がりの差を示す質感広がり指標を演算する、
    ことを特徴とする請求項1の色判定装置。
  4. CIE XYZ等色関数と等価に線形変換された三つの分光感度(S1(λ)、S2(λ)、S3(λ))を有する2次元色彩計により、標準光源下で、複数の色標準体を撮像した複数の3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iを記憶する記憶ステップと、
    リモート照明光下で、色温度測定センサーにより色温度を測定する色温度測定ステップと、
    前記3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iを、前記色温度測定センサーの測定値に基づいて、色温度補正がなされた補正画像に変換する照明色変換補正ステップと、
    ウェアラブル端末の表示部に前記補正画像を表示する表示ステップと、
    を備えたことを特徴とする色判定方法。
  5. 前記表示ステップが、前記IOTサーバーが製品のタグ情報を記憶し、該タグ情報に対応する製品又は色標準体のXYZ値に対応する画像を前記表示部に表示するステップを備える請求項4の色判定装置。
  6. 前記3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iに基づくXYZ表色系の色空間にそれぞれ対応する、座標の検査領域を格子で区画し、各格子に属する検査物と前記色標準体の画素数を積算することにより、色空間ヒストグラム分布を作成するステップと、
    前記検査物と色標準体の2つの色空間ヒストグラム分布の中心を特定し、いずれか一方の色空間ヒストグラム分布の中心を、他の色空間ヒストグラム分布の中心に近接するようにシフトさせ、色空間ヒストグラム分布の広がりの差を示す質感広がり指標を演算するステップと、
    を備えたことを特徴とする請求項4の色判定方法。
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