JP2018004399A - ガス濃度測定装置 - Google Patents

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朋子 世古
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祐太郎 土坂
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Abstract

【課題】光ファイバには温度変化が生じにくくすることができるとともに、簡単な構成でありながら余計なエネルギー消費を伴うことなく、測定光の光路へは周囲環境の空気による測定精度への影響が表れにくくすることができるガス濃度測定装置を提供する【解決手段】前記ガスセル1の前記入射面14と、前記光射出ユニット2の前記射出口24の周囲に形成された第1端面25との間において、当該射出口24の周囲を囲うように設けられた第1シール材5と、前記ガスセル1の前記射出面15と、前記受光ユニット3の前記入射口34の周囲に形成された第2端面35との間において、当該入射口34の周囲を囲うように設けられた第2シール材6と、を備えた。【選択図】図5

Description

本発明は、ガスセル内にガスを導入するとともに当該ガスの吸光率に基づいてガスの濃度を測定するガス濃度測定装置に関するものである。
例えば半導体製造プロセスにおいては種々の液体材料を加熱して気化させて材料ガスとし、基板上に成膜が行われる真空チャンバ内へ導入される。製造される半導体の品質を保つためには、導入される材料ガスの濃度を一定に保つ必要がある。
このような濃度制御を行うために、NIR法(近赤外線分光法)に基づいて材料ガスの濃度を測定するガス濃度測定装置がプロセス内に組み込まれている。
このガス濃度測定装置には、材料ガスが導入されるガスセルと、一端にハロゲン光源から射出された測定光が導入され、他端から測定光が射出される第1光ファイバと、第1光ファイバから射出された測定光をコリメート化し、前記ガスセル内に射出する第1レンズと、前記ガスセル内を通過した測定光を集光する第2レンズと、第2レンズで集光された測定光が一端から導入され、他端から光検出器に対して測定光が射出される第2光ファイバと、を備えたものがある(特許文献1参照)。前記検出器で測定される所定波長の光の吸光度と、予め作成されたガス種ごとの吸光度と濃度との関係を示す検量線により、ガス濃度が算出される。
ところで、材料ガスがガスセル内で冷やされて再液化し、濃度測定に影響が出るのを防ぐにはガスセル自体を加熱する必要がある。そうすると、ガスセルの近傍に設けられた各光ファイバはその熱による温度変化により導光特性が変化してしまい、測定される吸光度に影響が表れて、濃度の測定精度が低下してしまうことがある。
このような問題を解決するために各光ファイバ及び各レンズをそれぞれ保持する保持器と、ガスセルとの間に隙間を設けて分離し、ガスセルを加熱するための熱が各保持器を介して各光ファイバへと伝導しにくくすることが考えられる。
しかしながら、各保持器とガスセルとの間に隙間があると周囲環境の空気がその隙間に流入して、測定光の光路上に侵入し、測定光の吸光度が材料ガス以外のガスの影響を受けてしまう恐れがある。また、ガスセルがヒータ機構により加熱されてサンプルガスの再液化を防ぐようにしている場合、ヒータ機構により暖められた周囲空気に対してレンズの温度が低いため、レンズで結露を生じさせてしまい、光学系の特性を変化させることもある。かといって、ガス濃度測定装置全体をケースで覆い、周囲環境の空気の温度を一定に制御しようとすると、ガスセルは加熱され、各保持器は冷却するという反対方向の制御を同時に行うことになり、系全体でエネルギーを無駄に使うことになってしまう。
特開平6−94609号公報
本発明は上述したような問題を一挙に解決することを意図してなされたものであり、光ファイバには温度変化が生じにくくすることができるとともに、簡単な構成でありながら余計なエネルギー消費を伴うことなく、測定光の光路へは周囲環境の空気による測定精度への影響が表れにくくすることができるガス濃度測定装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明に係るガス濃度測定装置は、測定光が内部へ入射する入射面と、測定光が外部へ射出される射出面と、を具備し、内部にサンプルガスが導入されるように構成されたガスセルと、前記ガスセルを加熱するヒータ機構と、内部に設けられた第1光ファイバの端面から射出される測定光を射出口を介して前記ガスセルへ射出する光射出ユニットと、入射口に入射する前記ガスセルを通過した測定光を内部に設けられた第2光ファイバの端面へ入射させる受光ユニットと、前記ガスセルの前記入射面と、前記光射出ユニットの前記射出口の周囲に形成された第1端面との間において、当該射出口の周囲を囲うように設けられた第1シール材と、前記ガスセルの前記射出面と、前記受光ユニットの前記入射口の周囲に形成された第2端面との間において、当該入射口の周囲を囲うように設けられた第2シール材と、を備えたことを特徴とする。
このようなものであれば、前記ガスセルに対して前記光射出ユニット及び前記受光ユニットが分離しており一体ではないので、サンプルガスの再液化を防ぐために前記ヒータ機構により前記ガスセルが加熱されてもその熱が前記第1光ファイバと前記第2光ファイバへと伝導しにくくすることができる。したがって、前記第1光ファイバと前記第2光ファイバには温度変化が生じにくく、その導光特性がほぼ一定に保たれる。
さらに、前記第1シール材及び前記第2シール材によって、前記射出口及び前記入射口へは周囲環境の空気やその他の気体が流入するのを防げる。したがって、測定光の光路内にサンプルガス以外のガスが流通することによる測定される吸光度に誤差が発生するのを防ぐことができる。さらに、前記ヒータ機構により暖められた周囲環境の空気等が流入しないので前記光射出ユニットや前記受光ユニットを構成する低温の部材において周囲環境の空気等が凝縮し、結露が発生して、光学系に変化が生じてしまうのを防ぐことができる。
これらのことから、簡単な構成でありながら余計なエネルギー消費を伴うことなく、ガス濃度測定の精度を高く保つことが可能となる。
前記第1シール部材及び前記第2シール部材を介する前記ガスセルから前記光射出ユニット及び前記受光ユニットへの熱伝導を低減し、前記第1光ファイバ及び前記第2光ファイバの温度変化をさらに防ぐことができ、ガス濃度の測定精度を高く保てるようにするには、前記第1シール材、及び、第2シール材がOリングであればよい。例えばOリングは樹脂製のものであってもよいし、金属製のものであってもよい。
前記ガスセルに対して前記光射出ユニット及び前記受光ユニットが直接接触しないようにして、前記ガスセルからの熱の伝導経路を前記第1シール材及び前記第2シール材を介するものにほぼ限定されるようにして第1光ファイバ及び第2光ファイバの温度変化が生じないようにするには、前記第1シール材及び前記第2シール材が設けられた状態において、前記ガスセルの前記入射面と、前記光射出ユニットの前記第1端面との間に第1隙間が形成されており、前記ガスセルの前記射出面と、前記受光ユニットの前記第2端面との間に第2隙間が形成されていればよい。
前記第1シール材及び前記第2シール材が押しつぶされるようにして、前記射出口及び前記入射口への周囲環境の空気等の流入を確実に防げるようにしつつ、前記ガスセルから前記光射出ユニット及び前記受光ユニットへの熱の伝導を防ぐことができるようにするには、記第1隙間及び前記第2隙間がほぼ同じ大きさであり、前記第1シール材及び前記第2シール材の変形前の厚み寸法が前記第1隙間及び前記第2隙間よりも大きく設定されていればよい。
例えばサンプルガスがHのように金属に対して反応性の高いガスであってもその反応を抑え、濃度測定に影響が発生しないようにするとともに前記第1光ファイバ及び前記第2光ファイバへの熱の伝導をより防ぎやすくするには、前記ガスセルが石英ガラスで形成されており、前記光射出ユニットが、測定光が端面から射出される第1光ファイバと、前記第1光ファイバの端面から射出された測定光をコリメート化する第1レンズと、前記第1光ファイバと前記第1レンズを内部に保持する樹脂製の第1保持器と、を具備し、前記第1開口及び前記第1端面が前記第1保持器に形成されており、前記受光ユニットが、測定光が端面から導入される第2光ファイバと、前記第2光ファイバの端面へ測定光を集光する第2レンズと、前記第2光ファイバと前記第2レンズを内部に保持する樹脂製の第2保持器と、前記第2開口及び前記第2端面が前記第2保持器に形成されていればよい。
前記ヒータ機構が前記ガスセルのみを加熱して前記光射出ユニット及び前記受光ユニットに熱が直接伝導されないようにするには、前記ヒータ機構が、前記ガスセル周囲に巻き付けられるとともに、前記第1端面及び前記第2端面とは離間するように設けられたジャケットヒータであればよい。
前記ガスセルを中心として前記光射出ユニット及び前記受光ユニットが対称に配置され、光学系に差が生じないように自然と設計値通りの位置に配置されるようにするには、前記光射出ユニットの第1端面と、前記受光ユニットの第2端面とを所定距離離間させた状態で固定する固定機構と、前記ガスセルを測定光の光軸方向に対して摺動可能に仮保持する仮保持機構と、をさらに備え、前記第1シール材及び前記第2シール材の反発力によって前記ガスセルが前記光射出ユニットと前記受光ユニットとの間に押圧挟持されるように構成されていればよい。
本発明に係るガス濃度測定装置が好適に用いられる具体的な構成としては、前記ガスセルに導入されるサンプルガスがHを含むものであり、前記測定光が近赤外領域の光を含み、前記受光ユニットで受光される測定光の吸光度に基づいて前記ガスセル内に導入されるHの濃度を算出する濃度算出器をさらに備えたものが挙げられる。
このように本発明に係るガス濃度測定装置によれば、前記ガスセルが加熱されている場合でも各光ファイバへは熱がほとんど伝導されず、その導光特性に変化が生じにくくすることができる。また、前記第1シール材及び前記第2シール材により前記射出口及び前記入射口の周囲には周囲環境の空気が侵入できないので、サンプルガス以外のガスによる吸光の影響や周囲環境の空気が結露することによるガス濃度の測定精度の低下を防ぐことができる。また、ヒータ機構の加熱によりガス濃度測定装置を構成する例えば樹脂等の部材が一部気化したとしても、この気化したガスが前記射出口及び前記入射口に侵入する事も防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係るガス濃度測定装置及びガス濃度制御システムを示す模式図。 同実施形態におけるガス濃度測定装置の構成を示す模式図。 同実施形態におけるガスセル及びその近傍の機器の構成を示す模式的斜視図。 同実施形態におけるガスセル及びその近傍の機器の構成を示す模式的斜正面図。 同実施形態における光射出ユニットの内部構造と、ガスセルに対する位置関係を示す模式的断面図。 同実施形態における受光ユニットの内部構造と、ガスセルに対する位置関係を示す模式的断面図。
本発明の一実施形態に係るガス濃度測定装置100及びこれを用いたガス濃度制御システム200について各図を参照しながら説明する。
図1に示される前記ガス濃度制御システム200は、例えば半導体製造プロセスにおいて材料ガスであるHを一定の濃度で保ちながら基板に酸化膜を形成するためのチャンバ内へ供給するものである。
前記ガス濃度制御システム200は、Hガスを発生させ、その濃度を制御する気化装置VAと、前記気化装置VAとチャンバとの間に設けられ、通過するHガスの濃度を測定する濃度測定装置100とから構成してある。なお、Hガスは金属との接触により分解が生じ、HOとOになるため、前記ガス濃度制御システム200全体の接ガス部分には金属以外の材料を用いて形成してある。
前記気化装置VAは、図1に示すようにキャリアガスであるNの流量を制御するマスフローコントローラMFCが設けられたキャリアガスラインCLと、H溶液が内部に収容されたタンクTN及び流れるH溶液の流量を測定する液体マスフローメータLMFMとが設けられた材料液ラインMLと、前記キャリアガスラインCLと前記材料液ラインMLの合流点に設けられ、H溶液を加熱して蒸発させる気化器VPと、を備えている。なお、前記タンクTN内へはNガスを所定圧力で供給することで、H溶液を前記気化器VPまで圧送するようにしてある。また、前記マスフローコントローラMFCは、前記ガス濃度測定装置100で測定されるHガスの測定濃度と、目標濃度の偏差が小さくなるようにキャリアガスの流量を制御する。
前記ガス濃度測定装置100は、図1に示すようにサンプルガスであるHガスが流通するように構成され、当該Hガスに対して測定光を通過させるガスセル機構GSと、測定光を発生させるとともに前記ガスセル機構GSにおいてHガスを通過した測定光の吸光度を測定するガス濃度モニタGMと、から構成してある。
より具体的には図2に示すように前記ガス濃度測定装置100は、NIR法に基づいてHガスの濃度を測定するものであって、ハロゲン光源HLから射出された近赤外領域の波長の光が、前記ガスセル機構GSを経由せずに参照光として検出器DTへと入射する参照光ラインL1と、前記ハロゲン光源HLから射出された光が測定光として前記ガスセル機構GSを経由して前記検出器DTに至る測定光ラインL2とを備えている。また、このガス濃度測定装置100は、前記ハロゲン光源HLから射出された光の光路を前記参照光ラインL1又は前記測定光ラインL2のいずれかに切り替えるための2つの第1切り替えミラーFM1と第2切り替えミラーFM2を備えている。すなわち、前記ハロゲン光源HLから射出された光について前記参照光ラインL1を通って前記検出器DTへ到達させる場合には、前記第1切り替えミラーは光路上から外され、第2切り替えミラーFM2が光路上に配置される。また、前記ハロゲン光源HLから射出された光が前記測定光ラインL2を通って前記検出器DTへと到達させる場合には、前記第2切り替えミラーFM2は光路上から外され、第1切り替えミラーFM1が光路上に配置される。
前記検出器DTでは例えば参照光と測定光の強度からH、HOの吸収波長域における吸光度が測定される。前記ガス濃度モニタGMは、測定される吸光度に基づいてHガス及びHOガスの濃度を算出するガス濃度算出器Cをさらに備えている。前記ガス濃度算出器Cは、CPU、メモリ、入出力手段、A/C・D/Cコンバータ等を備えた、いわゆるコンピュータにおいてメモリに格納されたプログラムが実行され、各機器が協業することでその機能が実現される。すなわち、ガス濃度算出器Cは、吸光度と、吸光度及びガス濃度との間の関係を示す検量線とに基づいてガス濃度を算出するようにしてある。前記検量線は実験等により予め作成されたものである。
次に前記ガスセル機構GSの詳細について図3乃至6を参照しながら説明する。
前記ガスセル機構GSは、図3及び図4に示すように前記気化器MVと前記チャンバとの間を接続するラインの一部を構成し、Hガスが導入されるガスセル1と、前記ガスセル1に対して測定光を入射させる光射出ユニット2と、前記ガスセル1を通過した測定を受光する受光ユニット3と、前記ガスセル1、前記光射出ユニット2、及び、前記受光位置ユニットを所定の位置関係を保った状態で固定する固定機構4と、を備えたものである。前記光射出ユニット2と前記受光ユニット3は光学的に同じ構成要素を有しており、前記ガスセル機構GSは図4の正面図に示すように前記ガスセル1を中心として共役となるように配置してある。また、本実施形態では前記ガスセル1、前記光射出ユニット2、及び、前記受光ユニット3のそれぞれは別体として形成してある。
前記ガスセル1は、前記光射出ユニット2と前記受光ユニット3との間に配置される概略円筒状の本体管11と、前記本体管11の側面上流側に垂直に設けたガス導入管12と、前記本体管11の側面下流側に設けたガス導出管13と、を備えている。前記ガスセル1は石英ガラスで形成してあり、Hガスに分解反応が生じにくくしてある。前記本体管11の上流側の端面は前記光射出ユニット2から射出された測定光が入射する入射面14であり、下流側の端面はHガスを通過した測定光が外部へ射出される射出面15である。すなわち、測定光の光軸と前記本体管11の軸とが一致するようにしてある。
このガスセル1は気化したHガスが冷却されて再び液化するのを防ぐために、図1に示すように前記本体管11の周囲、前記ガス導入管12及び前記ガス導出管13の周囲を覆うようにヒータ機構であるジャケットヒータJHを巻き付けてある。ジャケットヒータJHは断熱材である帯状の樹脂材に電熱線を設けたものであり、各管の側面を全て覆うように巻き付けてある。なお、ジャケットヒータJHは前記光射出ユニット2及び前記受光ユニット3と接触せず、隙間が生じるように設けてある。
前記光射出ユニット2は、図3、図4、図5に示すように前記ハロゲン光源HLから射出された測定光を導波する第1光ファイバ21と、前記第1光ファイバ21の端面に対向するように設けた第1レンズ22と、前記本体管11とほぼ同じ直径の円筒状をなし、前記第1光ファイバ21と前記第1レンズ22を内部に保持する第1保持器23と、を備えたものである。
前記第1保持器23は、樹脂製のものであり、一方の端面には前記第1光ファイバ21を内部に挿入するための挿入穴が開口させてあり、他方の端面である第1端面25には前記第1レンズ22の光射出側の近傍に当該第1レンズ22を通過した測定光が外部へと射出される射出口24が形成してある。この第1端面25には、前記射出口24を中心として円形状の第1凹溝26が形成してある。そして、この第1端面25は前記ガスセル1の前記入射面14と近接させて対向するように設けてある。
図5に示すように前記光射出ユニット2の第1端面25と、前記ガスセル1の前記入射面14との間には第1凹溝26内に収容された第1シール材5であるOリングが設けてある。すなわち、前記第1シール材5は前記射出口24の周囲を気密に囲うように設けてある。また、前記光射出ユニット2と前記ガスセル1が前記固定機構4に固定され、前記第1シール材5が厚み方向に押しつぶされた状態において、前記第1端面25と前記入射面14との間には第1隙間7が形成されるようにしてある。言い換えると、組み付けられた状態において前記光射出ユニット2は前記ガスセル1に対して直接接触しておらず、前記第1シール材5のみを介して間接的にしか前記ガスセル1から熱が伝導されないようにしてある。
前記受光ユニット3は、図3、図4、図6に示すように前記ガスセル1を通過した測定光を集光する第2レンズ32と、前記第2レンズ32に対して端面が対向するように設けてあり、前記第2レンズ32を通過した測定光を前記検出器DTへと導波する第2光ファイバ31と、前記本体管11とほぼ同じ直径の円筒状をなし、前記第2レンズ32と前記第2光ファイバ31を内部に保持する第2保持器33と、を備えたものである。
前記第2保持器33は、樹脂製のものであり、一方の端面である第2端面35には前記第2レンズ32の光入射側の近傍に前記ガスセル1を通過した測定光を内部へと入射させるための入射口34が形成してあり、他方の端面には前記第2光ファイバ31を内部に挿入するための挿入穴が開口させてある。前記第2端面35には、前記入射口34を中心として円形状の第2凹溝36が形成してある。そして、この第2端面35は前記ガスセル1の前記射出面15と近接させて対向するように設けてある。
図6に示すように前記ガスセル1の前記射出面15と、前記受光ユニット3の前記第2面との間には第2凹溝36内に収容された第2シール材6であるOリングが設けてある。すなわち、前記第2シール材6は前記入射口34の周囲を気密に囲うように設けてある。また、前記ガスセル1と前記受光ユニット3が前記固定機構4に固定され、前記第2シール材6が厚み方向に押しつぶされた状態において、前記射出面15と前記第2端面35との間には第2隙間8が形成されるようにしてある。言い換えると、組み付けられた状態において前記ガスセル1に対して前記受光ユニット3は直接接触しておらず、前記第2シール材6のみを介して間接的にしか前記ガスセル1から熱が伝導されないようにしてある。また、前記第1隙間7と前記第2隙間8はほぼ同じ大きさとなるようにしてあり、前記第1シール材5及び前記第2シール材6の変形前の厚み寸法は前記第1隙間7及び前記第2隙間8よりも大きいものである。
前記固定機構4は、概略長方形板状の金属製の土台41と、前記土台41に立設して設けた樹脂製の第1支持台42、第2支持台43、中央支持台44とを備えている。
前記第1支持台42は前記土台41の一端側に立設させて設けられた板状のものであり、前記光射出ユニット2が固定される。より具体的には図5に示すように前記第1保持器23の前記第1端面25側は2段円筒状に形成してあり、前記第1端面25側の小径部分が前記第1支持台42に対して挿入される。前記第1保持器23の大径部分の端面が基準面となり、前記第1支持台42の一方の面に当接した状態で、前記第1端面25が前記第1支持台42の他方の面とほぼ面一となるように構成してある。この状態で前記第1保持器23の側面側からねじ止めすることで前記光射出ユニット2は固定され、前記第1端面25の位置が規定される。
前記第2支持台43は前記土台41の他端側に立設させて設けられた板状のものであり、前記受光ユニット3が固定される。より具体的には図6に示すように前記第2保持器33の前記第2端面35側は2段円筒状に形成してあり、前記第2端面35側の小径部分が前記第2支持台43に対して挿入される。前記第2保持器33の大径部分の端面が基準面となり、前記第2支持台43の他方の面に当接した状態で、前記第2端面35が前記第2支持台43の一方の面とほぼ面一となるように構成してある。この状態で前記第2保持器33の側面側からねじ止めすることで前記受光ユニット3は固定され、前記第2端面35の位置が規定される。
このように、前記固定機構4に対して前記第1保持器23及び前記第2保持器33が固定されるだけで、前記第1端面25と前記第2端面35は所定距離離間した状態で正確に配置することができる。したがって、前記第1光ファイバ21、前記第1レンズ22、前記第2レンズ32、前記第2光ファイバ31もその光軸上において設計上の位置に配置されることになる。
前記中央支持台44は、前記ガスセル1の本体管11が測定光の光軸方向に摺動可能に仮保持される仮保持機構である。例えば前記第1保持器23を前記固定機構4に固定した状態で、前記中央支持台44に前記ガスセル1が挿入され、前記第1端面25と前記入射面14との間に第1シール材5を挟んだ状態で前記ガスセル1が前記第1支持台42側へと押し付けられる。次に前記射出面15と前記第2端面35との間に第2シールを挟んだ状態で、前記第2支持台43に前記第2保持器33を固定することで前記ガスセル1を前記第1支持台42側へ押圧する。このように取り付けることで、前記ガスセル1は前記第1シール材5及び前記第2シール材6からそれぞれ逆向きの反発力を受けることにより、それぞれの力が釣り合う位置まで移動する。したがって、前記第1端面25と前記第2端面35の中央に前記ガスセル1が配置されるまで自然と移動することになり、この状態で前記中央支持台44に対して前記ガスセル1はねじにより固定される。すなわち、前記固定機構4及び前記仮保持機構により前記ガスセル1、前記光射出ユニット2、前記受光ユニット3がそれぞれ別体で構成されているにもかかわらず、前記ガスセル1が前記第1シール材5及び前記第2シール材6の反発力により前記光射出ユニット2及び前記受光ユニット3の間で押圧挟持されて、各部の有する光学部材を設計上の位置へ精度良く配置することが可能となる。
このように構成されたガス濃度測定装置100によれば、前記第1シール材5及び前記第2シール材6がそれぞれ前記射出口24及び前記入射口34を気密に囲うように設けてあるので、前記ガスセル機構GSの周囲環境の空気が前記射出口24及び前記入射口34へと侵入することを防ぐことができる。また、ジャケットヒータJHが発熱することにより断熱材を形成する樹脂の一部が気化したとしても、この気化ガスが前記射出口24及び前記入射口34へ侵入することを防ぐことができる。
したがって、測定光の光路上にサンプルガスであるH以外の成分が侵入したり、周囲環境の空気やガスが前記第1レンズ22又は前記第2レンズ32で結露したりすることで、測定される吸光度が変化して精度よくガス濃度を測定できなくなるのを防ぐことができる。
また、前記ジャケットヒータにより加熱されている前記ガスセル1に対して前記光射出ユニット2と前記受光ユニット3は直接接触しておらず、樹脂であるOリングを介してのみ接触しているので、前記ガスセル1から熱伝導により前記第1光ファイバ21及び前記第2光ファイバ31が加熱され、温度変化が生じるのも防ぐことができる。したがって、光ファイバの導光特性を一定に保つことができ、ガス濃度の測定精度を高い精度で保つことが可能となる。
その他の実施形態について説明する。
前記実施形態ではHガスの濃度を測定するために本発明のガス濃度測定装置を用いたが、その他の種類のガスの濃度を測定するために用いても構わない。例えば医療系のガスを生成する際にその濃度を測定し、所望の濃度のガスを得るために用いても構わない。Hガスのように金属に対して反応性を有さないガスの場合にはガスセルを石英ガラス以外の材料で形成しても構わない。また、光射出ユニット及び受光ユニットについても樹脂以外の材料で構成してもよい。
第1シール材及び第2シール材についてはOリングに限られるものではなく、例えばガスセルに対する光射出ユニット又は受光ユニットの隙間を埋めるように設けられたコーキング材であっても構わない。また、Oリングについては樹脂製のものであってもよいし、金属製のものであってもよい。前記ヒータ機構はジャケットヒータに限られるものではなく、前記ガスセルを加熱し、内部を流通するサンプルガスが分解せず、再液化しない程度に温められるものであればよい。
その他、本発明の趣旨に反しない限りにおいて様々な実施形態の組み合わせを行っても構わない。
100・・・ガス濃度測定装置
1 ・・・ガスセル
14 ・・・入射面
15 ・・・射出面
2 ・・・光射出ユニット
21 ・・・第1光ファイバ
22 ・・・第1レンズ
23 ・・・第1保持器
24 ・・・射出口
25 ・・・第1端面
3 ・・・受光ユニット
31 ・・・第2光ファイバ
32 ・・・第2レンズ
33 ・・・第2保持器
34 ・・・入射口
35 ・・・第2端面
4 ・・・固定機構
5 ・・・第1シール材
6 ・・・第2シール材

Claims (8)

  1. 測定光が内部へ入射する入射面と、測定光が外部へ射出される射出面と、を具備し、内部にサンプルガスが導入されるように構成されたガスセルと、
    前記ガスセルを加熱するヒータ機構と、
    内部に設けられた第1光ファイバの端面から射出される測定光を射出口を介して前記ガスセルへ射出する光射出ユニットと、
    入射口に入射する前記ガスセルを通過した測定光を内部に設けられた第2光ファイバの端面へ入射させる受光ユニットと、
    前記ガスセルの前記入射面と、前記光射出ユニットの前記射出口の周囲に形成された第1端面との間において、当該射出口の周囲を囲うように設けられた第1シール材と、
    前記ガスセルの前記射出面と、前記受光ユニットの前記入射口の周囲に形成された第2端面との間において、当該入射口の周囲を囲うように設けられた第2シール材と、を備えたことを特徴とするガス濃度測定装置。
  2. 前記第1シール材、及び、第2シール材がOリングである請求項1記載のガス濃度測定装置。
  3. 前記第1シール材及び前記第2シール材が設けられた状態において、
    前記ガスセルの前記入射面と、前記光射出ユニットの前記第1端面との間に第1隙間が形成されており、
    前記ガスセルの前記射出面と、前記受光ユニットの前記第2端面との間に第2隙間が形成されている請求項1又は2記載のガス濃度測定装置。
  4. 前記第1隙間及び前記第2隙間がほぼ同じ大きさであり、前記第1シール材及び前記第2シール材の変形前の厚み寸法が前記第1隙間及び前記第2隙間よりも大きく設定されている請求項3記載のガス濃度測定装置。
  5. 前記ガスセルが石英ガラスで形成されており、
    前記光射出ユニットが、
    測定光が端面から射出される第1光ファイバと、
    前記第1光ファイバの端面から射出された測定光をコリメート化する第1レンズと、
    前記第1光ファイバと前記第1レンズを内部に保持する樹脂製の第1保持器と、を具備し、
    前記第1開口及び前記第1端面が前記第1保持器に形成されており、
    前記受光ユニットが、
    測定光が端面から導入される第2光ファイバと、
    前記第2光ファイバの端面へ測定光を集光する第2レンズと、
    前記第2光ファイバと前記第2レンズを内部に保持する樹脂製の第2保持器と、
    前記第2開口及び前記第2端面が前記第2保持器に形成されている請求項1乃至4いずれかに記載のガス濃度測定装置。
  6. 前記ヒータ機構が、前記ガスセル周囲に巻き付けられるとともに、前記第1端面及び前記第2端面とは離間するように設けられたジャケットヒータである請求項1乃至5いずれかに記載のガス濃度測定装置。
  7. 前記光射出ユニットの第1端面と、前記受光ユニットの第2端面とを所定距離離間させた状態で固定する固定機構と、
    前記ガスセルを測定光の光軸方向に対して摺動可能に仮保持する仮保持機構と、をさらに備え、
    前記第1シール材及び前記第2シール材の反発力によって前記ガスセルが前記光射出ユニットと前記受光ユニットとの間に押圧挟持されるように構成されている請求項1乃至6いずれかに記載のガス濃度測定装置。
  8. 前記ガスセルに導入されるサンプルガスがHを含むものであり、
    前記測定光が近赤外領域の光を含み、
    前記受光ユニットで受光される測定光の吸光度に基づいて前記ガスセル内に導入されるHの濃度を算出する濃度算出器をさらに備えた請求項1乃至7いずれかに記載のガス濃度測定装置。
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