JP2018004231A - カーテンボックスを利用した換気装置 - Google Patents

カーテンボックスを利用した換気装置 Download PDF

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Abstract

【課題】外の多湿空気や騒音の侵入を抑制し、快適な室内環境を実現可能な、空気流路を備えるカーテンボックスを利用した換気装置を提供する。【解決手段】カーテンボックス2を利用した換気装置であって、該カーテンボックス2内に、カーテンレール17が設けられる領域とは分離して設けられた、前記カーテンボックス2の長さ方向に延在する空気流路2aと、該空気流路2aを外気に連通させる外気取入口2bと、前記空気流路2aを室内に連通させる吹出口2cと、を更に備え、前記空気流路2a内には多孔質な調湿材21が設置されている、カーテンボックス2を利用した換気装置を提供する。【選択図】図3

Description

本発明は、カーテンボックスを利用した換気装置に関するものである。
一般に住宅等には、住宅内の換気を行うために、換気口が設置されている。従来においては、換気口は、住宅等の壁に設けられていることが多い。しかし、換気口を壁に設けた場合には、例えば、壁面一杯に家具を配設したい、あるいは、壁面を美しく装飾したい等といった、住人の要望に応えることが容易ではなかった。
これに対し、例えば、特許文献1には、図7に示されるような換気設備100が開示されている。換気設備100においては、略矩形中空断面の換気ダクト104が、カーテンボックス101の上方に設けられている。換気ダクト104の建物外壁103側端部、居室側端部及びカーテンレール102部に、それぞれ第1,第2及び第3換気口105,106,107が設けられている。第2/第3換気口106/107間には切換え用ダンパ108が、第1/第3換気口105/107間には換気扇110が、それぞれ配設されている。
特開平6−347073号公報
上記のような特許文献1を含む従来の構造においては、外気が直接、室内に導入されている。すなわち、夏季や雨天時においては、外の多湿な空気が直接室内に導入される。したがって、換気に伴い湿度が上昇し、室内環境が悪化する。
また、上記のような特許文献1を含む従来の構造においては、外の騒音を遮断、吸収することができない。すなわち、騒音の侵入を抑制できず、室内環境が悪化する。
本発明が解決しようとする課題は、外の多湿空気や騒音の侵入を抑制し、快適な室内環境を実現可能な、空気流路を備えるカーテンボックスを利用した換気装置を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。すなわち、本発明は、カーテンボックスを利用した換気装置であって、前記カーテンボックス内に、カーテンレールが設けられる領域とは分離して設けられた、前記カーテンボックスの長さ方向に延在する空気流路と、該空気流路を外気に連通させる外気取入口と、前記空気流路を室内に連通させる吹出口と、を備え、前記空気流路内には多孔質な調湿材が設置されている、カーテンボックスを利用した換気装置を提供する。
上記のような構成によれば、カーテンボックスには、カーテンレールが設けられる領域とは分離して設けられた空気流路と、空気流路を外気に連通させる外気取入口と、空気流路を室内に連通させる吹出口が設けられているため、外気は、空気流路を介して室内に導入される。ここで、空気流路内には多孔質な調湿材が設置されているため、外気が空気流路内を通過する際に、多孔質な調湿材により空気内の水分が一定量吸収される。これにより、外気が多湿な環境であっても、室内に導入される空気の湿度を下げて、快適な室内環境を実現することができる。
また、空気流路内には多孔質な調湿材が設置されているため、多孔質な調湿材の有する吸音性能により、外の騒音の一定量が吸音される。これにより、室内に侵入する騒音を抑制し、快適な室内環境を実現することができる。
本発明の一態様においては、前記外気取入口と、前記吹出口は、前記長さ方向において異なる位置に設けられている。
上記のような構成によれば、外気取入口から空気流路への空気の給気方向、空気流路の延在する方向、及び、空気流路から吹出口への空気の排気方向が、一直線上に位置しないように、空気流路の壁面が構成されているため、カーテンボックスの、空気の流入方向が給気方向から空気流路の延在する方向へ変わる部分や、空気流路の延在する方向から排気方向へ変わる部分において、外の騒音は、空気流路を構成する壁面に当たり、減衰される。これにより、より効果的に騒音を抑制し、快適な室内環境を実現することができる。
また、例えば冬季においては、外の冷たい空気が、長さ方向において異なる位置に設けられている外気取入口と吹出口の間に延在する一定の長さの空気流路を通過する際に、周囲との熱交換により、空気の温度が室内の躯体温度や室温と近くなる。したがって、外気の気温が低い場合であっても、室内に給気される空気の温度を上げて、快適な室内環境を実現することができる。
本発明の一態様においては、前記多孔質な調湿材は、不織布製の袋に入れられている。
上記のような構成によれば、不織布は空気を通過させやすい性質を備えているため、空気流路を通過する空気が袋内の多孔質な調湿材に接触しやすくなる。したがって、通過する空気の湿度を効果的に低減することが可能となり、快適な室内環境を実現することができる。
本発明の一態様においては、前記多孔質な調湿材はゼオライトである。
上記のような構成によれば、空気内の水分の吸収と、騒音の吸音を効果的に実現することができるため、快適な室内環境を効果的に実現することが可能である。
本発明によれば、外の多湿空気や騒音の侵入を抑制し、快適な室内環境を実現可能な、空気流路を備えるカーテンボックスを利用した換気装置を、提供することが可能となる。
本発明の実施形態として示したカーテンボックスを利用した換気装置が設置された、建築構造物の平面図である。 本発明の実施形態として示したカーテンボックスを利用した換気装置が設置された、建築構造物の側断面図である。 本発明の実施形態として示したカーテンボックスを利用した換気装置の断面図である。 本発明の実施形態として示したカーテンボックスを利用した換気装置の断面図である。 本発明の実施形態として示したカーテンボックスを利用した換気装置が設置された、建築構造物の変形例の平面図である。 本発明の実施形態として示したカーテンボックスを利用した換気装置が設置された、建築構造物の変形例の側断面図である。 従来の換気設備を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態として示したカーテンボックス2を利用した換気装置が設置された、建築構造物1のバルコニーB近傍の平面図である。図2は、図1のA−A断面図である。
建築構造物1は、柱12と梁10により構造躯体が形成されている。本実施形態においては、建築構造物1は複数階からなる集合住宅であり、各階の梁10に沿って、当該階の天井スラブ4が構築されている。
天井スラブ4の上側には、複数の図示されない支持脚が立設され、その上に架設されるように床材5が設けられることにより、二重床が形成されている。また、天井スラブ4の下側には、図示されない鋼製の下地材が設けられ、それに吊架されるように石膏ボード等の天井仕上材6が接合されることにより、二重天井が形成されている。二重天井には、図示されない照明器具用の配線や、天井カセットエアコン9等の設備が設置されている。
各階の住戸3においては、床材5、天井仕上材6、及びガラス戸8によって、室内空間(室内)R(R1、R2)が形成されている。本実施形態においては、住戸3は室内壁7によって区切られて、ガラス戸8側の室内空間である外側室内空間R1と、外側室内空間R1によってガラス戸8から隔離された屋内側室内空間R2の、2つの室内空間を備えている。外側室内空間R1と屋内側室内空間R2は、ドアや廊下等を介して連通されている。
各階の住戸3の、ガラス戸8の外には、バルコニーBが形成されている。天井スラブ4の外側に位置する梁10は、扁平梁10となっており、扁平梁10がバルコニーBの床及び天井となっている。扁平梁10の下面は、天井仕上材6と略同等の高さに位置しており、上面は、床材5よりも低い高さに位置している。柱12の外側には、水平方向に隣接する住戸3のバルコニーB間を区切る、隔て板13が設けられている。
扁平梁10の下面には、部分的に上方へ凹んだ凹部10aが形成されており、この凹部10aの上方が部分的に開口され、この開口部に開閉可能に鋼板等が接合されることにより、避難ハッチ14が形成されている。
上記のような建築構造物1の各住戸3に対して、カーテンボックス2を利用した換気装置が設けられている。カーテンボックス2の内部空間には空気流路2aが形成されており、後に説明するように、この空気流路2aを介して外気が室内空間Rに導入される。本実施形態においては、各住戸3の換気は第3種換気として実現されたものであり、屋内側室内空間R2の上方、すなわち天井スラブ4と天井仕上材6の間に設置された図示しない排気ファンによって、室内空間Rの空気を吸引し、後述する排気管を介して外へ排気する。室内空間R(R1、R2)の空気を外へ排気することによって、室内空間Rは負圧となり、後述する給気管15と、カーテンボックス2の空気流路2aを介して外から空気が給気される。
まず、カーテンボックス2を詳細に説明する。カーテンボックス2は、各住戸3のガラス戸8際の、天井スラブ4の下面と天井仕上材6の間の高さ位置に、ガラス戸8に沿って水平方向に延伸するように設けられている。図3は、図1のC−C断面図、図4は、図3のD−D断面図である。
カーテンボックス2は、その内部に、カーテンレール17が設けられる領域とは分離して設けられた、カーテンボックス2の長さ方向Lに延在する空気流路2aと、空気流路2aを外気に連通させる外気取入口2bと、空気流路2aを室内に連通させる吹出口2cと、を備えている。
より詳細には、カーテンボックス2においては、図2、図3に示されるように、天井仕上材6の上方において、カーテンボックス2の長さ方向Lに延在する仕切板2dによって、外側室内空間R1とカーテンボックス2の内部が仕切られている。この仕切板2dと、カーテンボックス2の上面を形成する上板2e、及び、図4に示される、カーテンボックス2の側面を形成する2枚の側板2fにより、カーテンボックス2の内部に、長さ方向Lに延在する、断面略矩形形状の空気流路2aが形成されている。仕切板2dは部分的に開閉可能となっている。仕切板2dの下方には、カーテンレール17が、固定部材18によって、カーテンボックス2の長さ方向Lに延在するように固定されている。カーテンレール17には、図示されないカーテンが吊り下げられている。カーテンボックス2の長さ方向Lにおける端部は、閉鎖板2gによって閉じられている。
図3に示されるように、カーテンボックス2の上板2eは部分的に開口されて、外気取入口2bが形成されている。図2の、特に下方に位置する天井スラブ4Bに詳細に示されるように、外気取入口2bには、上方から給気管15が接合されている。給気管15は、外気取入口2bの上方で水平方向外側に向けて屈曲し、扁平梁10の凹部10aに向けて開口するように位置せしめられている。これにより、空気流路2aは、外気取入口2b及び給気管15によって、扁平梁10の凹部10a、すなわち外気に連通されている。
図3に示されるように、カーテンボックス2の下面、すなわち仕切板2dは部分的に開口されて、吹出口2cが形成されている。これにより、空気流路2aは、吹出口2cによって、外側室内空間R1、すなわち室内に連通されている。
外気取入口2bと吹出口2cは、カーテンボックス2の長さ方向Lにおいて、異なる位置に設けられている。図1、図3に示されるように、吹出口2cはカーテンボックス2の長さ方向Lにおける両端に設けられており、また、外気取入口2bは2つの吹出口2cの間に設けられている。
空気流路2a内には、調湿材袋ユニット20が設けられている。図3、図4に示されるように、調湿材袋ユニット20は、多孔質な調湿材21が、不織布製の袋22に入れられることにより製作されている。より具体的には、調湿材袋ユニット20は、例えば、2枚の正方形の不織布を、間に粒状の調湿材21を挟んで重ねた状態で、正方形の4辺の位置で縫合や圧着などにより2枚の不織布を互いに接合して調湿材21を封入した後に、正方形を4つの同等な形状の矩形に分割する、互いに平行な3本の直線位置において、調湿材21を分断するように、2枚の不織布を更に互いに接合することにより製作されている。これにより、調湿材袋ユニット20は、各々に調湿材21(21A、21B、21C、21D)が封入された4つの略矩形形状の袋22が、幅方向で互いに連接された形状を備えている。
調湿材21は、例えばゼオライトやパーライトなどの、不燃性の、多孔質な物質である。多孔質な物質の中でも、特に連続気泡であるものが好ましい。
空気流路2a内には、図3、図4に示されるように、棒状の4本の支持材24が、カーテンボックス2の長さ方向Lに延在するように設けられている。4本の支持材24は、2本の上側支持材24Aと、2本の下側支持材24Bを備えている。図4に示されるように、2本の上側支持材24Aは、空気流路2a内の同じ高さ位置に、互いに平行に設けられている。2本の下側支持材24Bは、上側支持材24Aよりも低い位置に、互いに平行に設けられている。
調湿材袋ユニット20は、次のように、支持材24上に設けられている。すなわち、4つの連接した袋22に封入された調湿材21のうち、一方の端に位置する調湿材21Aが、2本の下側支持材24Bに跨るように載置されている。また、調湿材21Aに隣接する調湿材21Bに更に隣接する調湿材21Cが、2本の上側支持材24Aに跨るように載置されている。更に、調湿材21Cに隣接する2つの調湿材21B、21Dは、調湿材21Cを支える上側支持材24Aの各々から吊下げられるように設けられている。
図3に示されるように、外気取入口2bと吹出口2cの間には、複数の調湿材袋ユニット20が設けられている。上記のような構成により、空気流路2a内には多孔質な調湿材21が設置されている。
空気流路2aの、吹出口2c近傍には、2枚の支持板2hに支持されて、空気流路2aを斜めに横切るように、フィルター23が設けられている。フィルター23は、例えばPM2.5等の、浮遊粉じんを除去可能な、HEPAフィルターである。
図2の、天井スラブ4の下面と天井仕上材6の間の空間には、図示しない排気管が設けられている。上記したように、天井スラブ4と天井仕上材6の間には、図示しない排気ファンが設置されている。排気管は、この排気ファンを介して屋内側室内空間R2と連通するように設けられている。排気管は、排気ファンから鉛直上方向に延在した後、天井仕上材6の上方で水平方向外側に向けて屈曲し、天井スラブ4の下面と天井仕上材6の間の空間を通って、外気に向けて開口するように設けられている。
次に、上記のカーテンボックス2の作用、効果について説明する。
排気管に設けられた、図示されない排気ファンが作動すると、屋内側室内空間R2の空気が吸引され、外へ排気される。屋内側室内空間R2、及び屋内側室内空間R2とドア等を介して連通されている外側室内空間R1は、外気に対して空気圧が低くなるため、外側室内空間R1と外を連通させる、給気管15及びカーテンボックス2の空気流路2aを介して、外気が外側室内空間R1、及び屋内側室内空間R2へ給気される。
ここで、図3、図4に示されるように、空気流路2a内には多孔質な調湿材21が設置されているため、外気が空気流路2a内を通過する際に、多孔質な調湿材21により空気内の水分が一定量吸収される。これにより、外気が多湿な環境であっても、室内空間Rに導入される空気の湿度を下げて、快適な室内環境を実現することができる。
調湿材21を包んでいる袋22は、空気を通過させやすい不織布で製作されているため、空気流路2aを通過する空気が袋22内の多孔質な調湿材21に接触しやすくなる。したがって、通過する空気の湿度を効果的に低減することが可能となり、快適な室内環境を実現することができる。
また、空気流路2a内に設置された多孔質な調湿材21は、吸音性能を兼ね備えているため、外の騒音の一定量が、多孔質な調湿材21に吸音される。これにより、室内に侵入する騒音を抑制し、快適な室内環境を実現することができる。
これに加え、外気取入口2bから空気流路2aへの空気の給気方向、空気流路2aの延在する方向、及び、空気流路2aから吹出口2cへの空気の排気方向が、一直線上に位置しないように、空気流路2aの壁面が構成されているため、カーテンボックス2の、空気の流入方向が給気方向から空気流路2aの延在する方向へ変わる部分や、空気流路2aの延在する方向から排気方向へ変わる部分において、外の騒音はそれぞれ、空気流路2aを構成する仕切板2dや閉鎖板2gに当たり、減衰される。これにより、より効果的に騒音を抑制し、快適な室内環境を実現することができる。
図4に示されるように、調湿材21は、4つの袋22に分かれて封入されており、袋22の各々は、その全ての表面を空気流路2aに接触するように設けられている。すなわち、調湿材21の多くの表面が空気流路2aに露出するように設けられているため、上記のような吸湿、吸音の効果を、効果的に奏することができる。
より具体的には、上記したような構成において、例えば調湿材21としてゼオライトを使用した場合には、ゼオライトの吸湿量は5g/(m・h)(25℃90%時)であるため、通気量を25m/h、調湿材袋ユニット20の1個あたりの、調湿材21の表面積が0.5mと仮定すると、調湿材袋ユニット20の1個あたりの吸湿量は、約0.02kg/kg(DA)程度となり、外気の相対湿度を約5%低下させる効果に相当する。調湿材袋ユニット20が3個設置されていると、外気の相対湿度を約15%低下させることができる。吸音に関しては、一般の第3種換気の外気取入口と比較すると、約5〜10dB程度、遮音性を向上させることができる。
また、例えば冬季においては、外の冷たい空気が、長さ方向Lにおいて異なる位置に設けられている外気取入口2bと吹出口2cの間に延在する一定の長さの空気流路2aを通過する際に、周囲との熱交換により、空気の温度が室内空間Rの躯体温度や室温と近くなる。したがって、外気の気温が低い場合であっても、室内空間Rに給気される空気の温度を上げて、快適な室内環境を実現することができる。
また、調湿材袋ユニット20は、図4に示されるように、4つの袋22が幅方向に連接された構造を備えているため、調湿材袋ユニット20が1つの袋で構成されている構成に比べると、袋22同士の境界部で調湿材袋ユニット20を容易に折り曲げることが可能である。すなわち、調湿材袋ユニット20を、配置環境に応じて容易に変形させることができるため、カーテンボックス2の空気流路2aの形状によらず、調湿材袋ユニット20を容易に配置することができる。
また、カーテンボックス2は、図3に示されるようにフィルター23を備えているため、例えばPM2.5等の、浮遊粉じんを除去し、室内環境を改善することが可能である。
また、外気取入口2bをカーテンボックス2に設けることにより、外気取入口をガラス戸や窓の横や上方の袖壁などに設ける必要がなくなり、その分だけ、ガラス戸や窓を大きくする、天井を高くする、壁面一杯に家具を設置する、壁面を装飾する等と、居住性や意匠性を向上させた住居を実現することがより容易となる。
また、カーテンボックス2の仕切板2dは開閉可能であるため、仕切板2dを開けて、空気流路2a内の点検や、調湿材袋ユニット20、フィルター23の交換作業を容易に行うことができる。したがって、保守点検コストを低減可能である。
(実施形態の変形例)
次に、図5、6を用いて、上記実施形態として示したカーテンボックスを利用した換気装置の変形例を説明する。本変形例におけるカーテンボックス30を利用した換気装置が設けられた建築構造物31においては、上記実施形態における建築構造物1とは、バルコニーB部分を構築する梁が扁平梁10ではなく厚みのある順梁32である点が異なっている。
順梁32の外側には、順梁32よりも厚さが薄い外側スラブ33が形成されている。外側スラブ33の下面は、天井スラブ4の下面よりも高い位置に形成されている。
カーテンボックス30は、住戸3のガラス戸8際で、順梁32の内側の、外側スラブ33の下面より低い位置に、ガラス戸8及び順梁32に沿って水平方向に延伸するように設けられている。本変形例においては、給気管34は、カーテンボックス30の側方に、順梁32を水平方向に貫通して外側スラブ33の下方において外気に向けて開口するように位置せしめられている。これに伴い、カーテンボックス30の空気流路30aを給気管34及び外気と連通させる外気取入口30bは、カーテンボックス30の上板ではなく、図6に示されるように側板30fに設けられている。
本変形例が、上記実施形態と同様の効果を奏することはいうまでもない。
なお、本発明のカーテンボックスは、図面を参照して説明した上述の実施形態及び変形例に限定されるものではなく、その技術的範囲において他の様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態においては建築構造物1は集合住宅であったが、戸建ての住宅であっても構わない。
また、上記実施形態においては、カーテンレールの吹出口は2つ設けられていたが、これに限られない。ガラス戸や窓に面する部屋が1つであり部屋面積が小さければ、吹出口は1つでも構わない。また、ガラス戸や窓に面する部屋が2つ以上である場合は、各部屋に対して吹出口が1つずつ対応するように設けられても構わない。さらに、大きな部屋に対しては、対応する吹出口を複数個設けるようにしても構わない。
また、上記実施形態においては、調湿材袋ユニットは4つの袋を連接させた形態で形成されているが、袋の数は4つでなくとも構わない。
更に、調湿材袋ユニットは、図4に示されるように支持材上に載置されているが、支持材やカーテンレールの内面等にフック等を取り付けて、このフックに吊り下げるなどの、他の形態により設置されても構わない。
また、上記実施形態においては、各住戸の換気は第3種換気として実現されたものであったが、これに替え、給気口側に換気ファンが設けられた第1種または第2種換気であっても構わない。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態及び変形例で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
1、31 建築構造物
2、30 カーテンボックス
2a、30a 空気流路
2b、30b 外気取入口
2c 吹出口
2d 仕切板
3 住戸
4(4A、4B) 天井スラブ
5 床材
6 天井仕上材
7 室内壁
8 ガラス戸
10 扁平梁
14 避難ハッチ
15、34 給気管
17 カーテンレール
18 固定部材
20 調湿材袋ユニット
21 調湿材
22 袋
23 フィルター
24 支持材
32 順梁
33 外側スラブ
B バルコニー
R 室内空間(室内)
R1 外側室内空間(室内)
R2 屋内側室内空間(室内)

Claims (4)

  1. カーテンボックスを利用した換気装置であって、
    前記カーテンボックス内に、カーテンレールが設けられる領域とは分離して設けられた、前記カーテンボックスの長さ方向に延在する空気流路と、
    該空気流路を外気に連通させる外気取入口と、
    前記空気流路を室内に連通させる吹出口と、
    を備え、
    前記空気流路内には多孔質な調湿材が設置されている、カーテンボックスを利用した換気装置。
  2. 前記外気取入口と、前記吹出口は、前記長さ方向において異なる位置に設けられている、請求項1に記載のカーテンボックスを利用した換気装置。
  3. 前記多孔質な調湿材は、不織布製の袋に入れられている、請求項1または2に記載のカーテンボックスを利用した換気装置。
  4. 前記多孔質な調湿材はゼオライトである、請求項1から3のいずれか一項に記載のカーテンボックスを利用した換気装置。
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