JP2018003961A - メカニカルシール - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーシングとシールケースとの間を密封するガスケットのシール性能が低下するのを抑制することができるメカニカルシールを提供する。【解決手段】ケーシングCに静止密封環15を取り付けるシールケース11は、回転密封環6及び静止密封環15の両シール面6a,15a間に、当該両シール面6a,15a間を非接触状態に保持するシールガスを供給する供給路31を有する第1リング12と、第1リング12に当接する当接面13a、ケーシングC内の被密封流体と接触する接触面13d、及びガスケット16の密封面16cに接触する被密封面13cを有し、静止密封環15の外周部を第1リング12との間に挟み込んで固定する第2リング13とを備える。第2リング13の接触面13dを除く面には、当接面13aから被密封面13cに亘ってダイヤモンド膜d1〜d3が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、メカニカルシールに関する。
従来より、回転機器の内部の被密封流体をシール(一次シール)するものとして、図3に示すように、ケーシング101側のシールケース100に固定された静止密封環103と、回転軸102側に一体回転可能に取り付けられた回転密封環104とを備え、静止密封環103と回転密封環104との対向するシール面103a,104a間にシールガスを供給することによって当該シール面103a,104a同士を非接触状態に保持する非接触メカニカルシールが知られている(例えば、特許文献1参照)。かかる非接触メカニカルシールでは、両シール面103a,104a間で摩耗粉がほとんど発生しないのでコンタミネーションを抑制することができる。
前記非接触メカニカルシールでは、半導体や医薬品等の分野において、高温条件下で腐食性が高い流体を被密封流体としてシールする場合がある。この場合には、静止密封環103の外周部を支持するシールケース100のリング部材105の機内側端面105aと、この機内側端面105aに対向するケーシング101の対向面101aとの間をシール(二次シール)する部材として、耐食性とコスト面において優れた、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)包みガスケット106が用いられている。
特開平10−153264号公報
従来の非接触メカニカルシールでは、リング部材105の内周面105bにケーシング101内の高温の被密封流体と接触するため、リング部材105の機内側端面105aは前記内周面105bからの伝熱によって温度が上昇し易い。このため、前記機内側端面105aに接触するPTFE包みガスケット106の密封面106aにおいて温度変化によるクリープが生じ、PTFE包みガスケット106のシール性能が低下するという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ケーシングとシールケースとの間を密封するガスケットのシール性能が低下するのを抑制することができるメカニカルシールを提供することを目的とする。
本発明のメカニカルシールは、回転軸側に一体回転可能に取り付けられ、シール面を有する回転密封環と、前記回転密封環のシール面に対向するシール面を有する静止密封環と、前記静止密封環の径方向外方に配置され、前記回転軸を包囲しているケーシングに前記静止密封環を取り付けるシールケースと、前記シールケースと前記ケーシングとの間を密封する樹脂製の密封面を有するガスケットと、を備え、前記シールケースは、前記回転密封環及び前記静止密封環の両シール面間に、当該両シール面間を非接触状態に保持するシールガスを供給する供給路を内部に有する第1リングと、前記第1リングに当接する当接面、前記ケーシング内の被密封流体と接触する接触面、及び前記ガスケットの密封面に接触する被密封面を有し、前記静止密封環の外周部を前記第1リングとの間に挟み込んで固定する第2リングと、を備え、前記第2リングの前記接触面を除く面には、前記当接面の少なくとも一部から前記被密封面の少なくとも一部に亘ってダイヤモンド膜が形成されている。
上記のように構成されたメカニカルシールによれば、第2リングにおける、ケーシング内の被密封流体と接触する接触面を除く面には、第1リングに当接する当接面の少なくとも一部から、ガスケットに接触する被密封面の少なくとも一部に亘って、大きな熱伝導率を有するダイヤモンド膜が形成されている。このため、第1リングの供給路を通過するシールガスの温度を被密封流体の温度よりも低くしておけば、第1リングは供給路を通過するシールガスによって低温に維持されるので、第2リングの当接面もダイヤモンド膜を介して低温に維持することができる。
したがって、第2リングの接触面において被密封流体に接触して発生した熱が第2リングの被密封面に伝熱しても、その熱をダイヤモンド膜の被密封面側から低温側となる当接面側に伝熱させて第1リングに逃がすことができる。これにより、第2リングの被密封面が高温になるのを抑制することができ、この被密封面に接触するガスケットの密封面にクリープが生じにくくなるので、ガスケットのシール性能が低下するのを効果的に抑制することができる。
本発明のメカニカルシールによれば、ケーシングとシールケースとの間を密封するガスケットのシール性能が低下するのを抑制することができる。
本発明におけるメカニカルシールの一実施形態に係る非接触メカニカルシールを示す断面図である。 上記非接触メカニカルシールの要部を示す拡大断面図である。 従来の非接触メカニカルシールを示す断面図である。
次に、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
[全体構成]
図1は、本発明におけるメカニカルシールの一実施形態に係る非接触メカニカルシールを示す断面図である。図1において、この非接触メカニカルシール1は、高温条件下で腐食性流体を扱う攪拌機等の回転機器の軸封装置として用いられる静圧型の非接触メカニカルシールである。
非接触メカニカルシール1は、回転軸Sと、この回転軸Sを包囲している回転機器のケーシングCとの間に配置されている。ケーシングCの内周面及び回転軸Sの外周面には、耐食性を確保するためにグラスライニング(又はポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂ライニング)が施されている。なお、本明細書において、図1の左側を機外側、図1の右側を機内側という(図2についても同様)。
[回転側ユニット]
非接触メカニカルシール1は、回転側ユニットとして、リテーナ2、ドライブカラー3、ドライブピン4、弾性部材5、及び回転密封環6を備えている。
リテーナ2は、例えばステンレス鋼等の金属材(例えば、SUS304等)からなり、環状部2aと、環状部2aの内周部から機内側に突出する円筒状の係止部2bと、環状部2aの外周部から機内側に突出する円筒状の保持部2cと、を有する。
リテーナ2の環状部2a及び係止部2bは、回転軸Sの外周面に嵌合されており、環状部2aに螺合させたセットスクリュー7を締め付けることにより、回転軸Sに固定されている。なお、回転軸Sの外周面におけるグラスライニングが施されたライニング層s1の機外側の端部は、セットスクリュー7が回転軸Sに当接する箇所よりも若干機内側に位置している。
回転密封環6は、例えばセラミックからなり、機内側の端部にはシール面6aが形成されている。回転密封環6の内周面は、回転軸Sの外周面(ライニング層s1)に対して軸方向に移動可能に取り付けられている。回転密封環6の内周には回転軸Sの外周面との間をシール(二次シール)するOリング8が設けられている。本実施形態のOリング8は、例えば耐食性,耐熱性に優れたパーフロロエラストマーで構成されている。
Oリング8は、回転密封環6の内周部に形成された環状の係止面6bによって機内側への移動が規制されるとともに、リテーナ2の係止部2bの端面によって機外側への移動が規制されている。なお、係止部2bの端面は、軸方向に対して直交する平坦面とされており、係止面6bは、機内側から機外側へ向かうに従って漸次拡径するテーパ面とされている。
回転密封環6の外周面は、リテーナ2の保持部2cの内周面に対して軸方向に移動可能に嵌合された状態で保持されている。そして、回転密封環6における外周の軸方向の二箇所には、当該回転密封環6の外周面とリテーナ2の保持部2cの内周面との間をシール(二次シール)するOリング9,10が設けられている。本実施形態のOリング9,10は、例えば耐食性,耐熱性に優れたフッ素系ゴムで構成されている。
ドライブカラー3は、例えばステンレス鋼等の金属材(例えば、SUS304等)からなり、回転密封環6よりも機外側に配置されている。ドライブカラー3には、機内側に突出するピン3aが周方向に所定間隔をあけて複数(図1では1個のみ図示)突設されている。ピン3aは回転密封環6に形成された凹部6cに係合されており、これによりドライブカラー3は回転密封環6に対する相対回転が規制されている。
弾性部材5は、例えば圧縮コイルばねからなり、リテーナ2とドライブカラー3との間において周方向に所定間隔をあけて複数(図1では1個のみ図示)装着されている。弾性部材5の機外側の端部はリテーナ2の環状部2aに形成された凹部(図示省略)に保持され、弾性部材5の機内側の端部はドライブカラー3に当接している。弾性部材5は、ドライブカラー3を介して回転密封環6を軸方向の機内側へ付勢しており、これにより回転密封環6のシール面6aは、後述する静止密封環15のシール面15aとの間の隙間を無くす方向に常時付勢されている。
ドライブピン4は、リテーナ2の環状部2aに形成された軸方向に貫通する貫通孔2dに機外側から挿通されてドライブカラー3に螺合されている。これにより、回転密封環6は、リテーナ2に対して軸方向へ移動可能に保持されながら、リテーナ2に対する相対回転が規制されている。
[静止側ユニット]
非接触メカニカルシール1は、静止側ユニットとして、シールケース11、静止密封環15、ガスケット16、及び取付リング17を備えている。
シールケース11は、ケーシングCに静止密封環15を取り付けるためのものであり、第1リング12と、第1リング12よりも機内側に配置された第2リング13と、第2リング13に外嵌された第3リング14とによって構成されている。
第2リング13の機外側の側面は、第1リング12の機内側の側面に当接する当接面13aとされている。また、第2リング13の外周面13bには、第3リング14の内周面が嵌合されており、当該外周面13bの機内側に形成された環状凹部13b1に第3リング14の内周面の機内側に形成された環状突起14aが係合されている。
第1リング12には所定数のねじ孔12aが形成されており、このねじ孔12aには、第3リング14に形成された貫通孔14bに挿通されたボルト18が螺合されている。これにより、第2及び第3リング13,14は第1リング12の機内側の側面に密着して固定され、シールケース11は全体として円筒状に形成されている。
取付リング17は、シールケース11をケーシングCに取り付けるためのものであり、ケーシングCに形成されたフランジc1の機内側の側面に係合されている。取付リング17には、所定数の貫通孔17aが軸方向に貫通して形成されている。そして、第1及び第3リング12,14の形成された貫通孔12b,14c、および取付リング17の貫通孔17aには、機外側からボルト19が挿通され、ボルト19の先端部にはナット20が締結されている。これにより、シールケース11は、取付リング17を介してケーシングCに固定されている。
ガスケット16は、シールケース11側である第2リング13の機内側の端面と、ケーシングC側であるフランジc1の機外側の側面との間をシール(二次シール)するものである。本実施形態のガスケット16は、例えば耐食性とコスト面において優れたポリテトラフルオロエチレン(PTFE)包みガスケットからなり、芯材である環状のガスケット本体16aと、このガスケット本体16aを軸方向両側から挟み込んだPTFEからなる包み部16bとを有している。なお、本実施形態の包み部16bは、ガスケット本体16aの内周側から外周側にかけて両端面を覆って包み込み、外周側を開放しているが、外周側も含めて包み込んでもよい。
包み部16bは、ガスケット本体16aの機外側において第2リング13の機内側の端面である被密封面13cに面接触する密封面16cと、ガスケット本体16aの機内側においてフランジc1の機外側の側面c2に面接触する密封面16dとを有している。
以上の構成により、ボルト19及びナット20を締め付けて、ガスケット16を第2リング13の被密封面13cとフランジc1の側面c2との間で挟圧することにより、被密封面13cと側面c2との間を密封している。
静止密封環15は、例えばカーボンで構成されており、静止密封環15の機外側の端部には、回転密封環6のシール面6aに対向するシール面15aが形成されている。
静止密封環15の外周面は、シールケース11の第1リング12の内周面に嵌合されている。具体的には、第1リング12の機外側の内周端部には、第1リング12の内径と同一の内径を有する環状突起12cが形成されており、この環状突起12cと第2リング13の機外側の端面との間には、一対のOリング21,22を介して静止密封環15が挟み込まれた状態で固定されている。Oリング21,22は、例えば耐食性,耐熱性に優れたフッ素系ゴムで構成されている。
なお、第1リング12、第3リング14及び取付リング17は、ケーシングC内の被密封流体(腐食性流体)に接触しないため、例えばステンレス鋼等の金属材(例えば、SUS304等)で構成されている。一方、第2リング13は、その内周面がケーシングC内の被密封流体と接触する接触面13dとされているため、例えば耐食性,耐熱性に優れたセラミックで構成されている。
[ガス通路]
図2は、非接触メカニカルシール1の要部を示す拡大断面図である。図2において、非接触メカニカルシール1は、回転密封環6及び静止密封環15の両シール面6a,15a間に、当該両シール面6a,15a間を非接触状態に保持するシールガスを外部から供給するためのガス通路30を備えている。このガス通路30は、ケース側供給路31と、連絡空間32と、密封環側通路33と、静圧発生溝34とによって構成されている。
ケース側供給路31は、シールケース11の第1リング12の内部において径方向に貫通して形成されており(図1も参照)、一端部は第1リング12の外周面に開口し、図示しない外部配管を介してガス供給源に接続されている。また、ケース側供給路31の他端部は、第1リング12の内周面に開口して連絡空間32と連通している。
連絡空間32は、シールケース11の第1リング12の内周面に形成された環状溝12dと静止密封環15の外周面とによって区画された環状の空間であり、その軸方向両側に配置されたOリング21,22によってシールされている。
密封環側通路33は、静止密封環15を貫通して形成されており、一端部は静止密封環15の外周面に開口して連絡空間32と連通している。密封環側通路33の他端部は、静止密封環15のシール面15aに開口して静圧発生溝34と連通している。
静圧発生溝34は、静止密封環15のシール面15aにおいて周方向に所定間隔をあけて円弧状に形成された複数の凹溝からなる。
以上の構成により、回転機器の運転時には、ガス供給源から所定圧力のシールガスが、ケース側供給路31、連絡空間32、密封環側通路33を経て静圧発生溝34に供給されることで、両シール面6a,15a間を非接触状態に保持する静圧が発生する。
なお、シールガスとしては、例えば被密封流体に対して不活性なガスが使用され、本実施形態では、常温の窒素ガスを使用しているが、回転機器や被密封流体の条件によっては空気やアルゴンガス等を使用してもよい。
[ダイヤモンドコート]
図2に示すように、シールケース11の第2リング13には、ダイヤモンド膜d1〜d3が連続して形成されている。具体的には、ダイヤモンド膜d1は、第2リング13の機内側の端面、すなわち第1リング12に当接する当接面13aの全体に形成されている。ダイヤモンド膜d2は、第3リング14に当接する第2リング13の外周面13bの全体に形成されている。
ダイヤモンド膜d3は、第2リング13の機内側の端面、すなわちガスケット16の密封面16cに面接触する被密封面13cの全体に形成されている。これにより、第2リング13には、ケーシングC内の被密封流体と接触する接触面13dを除く面、すなわち当接面13aから外周面13bを経て被密封面13cに亘ってダイヤモンド膜d1〜d3が連続して形成されている。なお、図2では、分かりやすいようにダイヤモンド膜d1〜d3の膜厚を誇張して描いている。
ダイヤモンド膜d1〜d3は、1000〜2000W/m・kという、カーボンやセラミックス(例えば、炭化ケイ素(SiC))よりも大きな熱伝導率を有しているため、以下の作用効果を奏する。すなわち、第1リング12は、その内部のケース側供給路31を通過する常温のシールガスによって常温付近に維持されるので、第2リング13の当接面13aもダイヤモンド膜d1を介して常温付近に維持することができる。
したがって、第2リング13の接触面13dにおいて被密封流体に接触して発生した熱が第2リング13の被密封面13cに伝熱しても、その熱をダイヤモンド膜d3からダイヤモンド膜d2を経て低温側となるダイヤモンド膜d1に伝熱させて第1リング12に逃がすことができる。これにより、第2リング13の被密封面13cが高温になるのを抑制することができ、この被密封面13cに接触するガスケット16の密封面16cにクリープが生じにくくなるので、ガスケット16のシール性能が低下するのを効果的に抑制することができる。
ダイヤモンド膜d1〜d3は、例えばマイクロ波CVD法、熱フィラメントCVD法等の一般的な製造技術を用いて作製することができる。ダイヤモンド膜d1〜d3の厚さは、本発明において特に限定されるものではないが、好ましくは1μm以上であり、より好ましくは1μm〜25μmである。ダイヤモンド膜d1〜d3の厚さが1μm未満では上記作用効果を発揮することが困難であり、25μmを超えるとダイヤモンド膜d1〜d3の強度を十分に確保することが困難である。
なお、本実施形態では、当接面13aの全体及び被密封面13cの全体に亘ってダイヤモンド膜を形成しているが、少なくとも当接面13aの一部(好ましくは、第1リング12と当接する部分を含む)から外周面13bを経て被密封面13cの一部に亘ってダイヤモンド膜が連続して形成されていればよい。
また、ダイヤモンド膜d1〜d3の厚さは、同じ厚さであってもよいし、互いに異なる厚さであってもよい。第2リング13の被密封面13cに伝熱された熱を速やかに外周面13b及び当接面13aに移動させるという観点からは、当接面13a及び外周面13bのダイヤモンド膜d1,d2の膜厚が、被密封面13cのダイヤモンド膜d3の膜厚以上であることが望ましい。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。例えば、上記実施形態ではガスケット14として、PTFE包みガスケットを用いているが、PTFEシートガスケット等の樹脂製の密封面を有する他のガスケットを用いてもよい。
1 非接触メカニカルシール(メカニカルシール)
6 回転密封環
6a シール面
11 シールケース
12 第1リング
13 第2リング
13a 当接面
13c 被密封面
13d 接触面
15 静止密封環
15a シール面
16 ガスケット
16c,16d 密封面
31 ケース側供給路(供給路)
C ケーシング
d1〜d3 ダイヤモンド膜
S 回転軸

Claims (1)

  1. 回転軸側に一体回転可能に取り付けられ、シール面を有する回転密封環と、
    前記回転密封環のシール面に対向するシール面を有する静止密封環と、
    前記静止密封環の径方向外方に配置され、前記回転軸を包囲しているケーシングに前記静止密封環を取り付けるシールケースと、
    前記シールケースと前記ケーシングとの間を密封する樹脂製の密封面を有するガスケットと、を備え、
    前記シールケースは、
    前記回転密封環及び前記静止密封環の両シール面間に、当該両シール面間を非接触状態に保持するシールガスを供給する供給路を内部に有する第1リングと、
    前記第1リングに当接する当接面、前記ケーシング内の被密封流体と接触する接触面、及び前記ガスケットの密封面に接触する被密封面を有し、前記静止密封環の外周部を前記第1リングとの間に挟み込んで固定する第2リングと、を備え、
    前記第2リングの前記接触面を除く面には、前記当接面の少なくとも一部から前記被密封面の少なくとも一部に亘ってダイヤモンド膜が形成されている、メカニカルシール。
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