JP2018003724A - 内燃機関の過給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】目的は、過給圧制御に用いるSCモータの体格を小さなものにできる過給システムを提供すること。
【解決手段】過給システムは、コンプレッサに接続されたサンギヤと、エンジンに接続されたキャリアと、SCモータに接続されたリングギヤと、を備え、これらの回転数が共線関係を有するように構成されたスーパチャージャと、SCモータの発電量を増減することで過給圧を制御する第1過給圧制御手段と、吸気バイパス弁を開閉することで過給圧を制御する第2過給圧制御手段と、第1過給圧制御手段によって過給圧を制御した場合にSCモータの発電量が上限発電量を超えるような運転領域を発電制限領域と定義し、運転状態が発電制限領域外である場合には第1過給圧制御手段によって過給圧を制御し、運転状態が発電制限領域内である場合には、SCモータの発電量を上限発電量以下にするとともに第2過給圧制御手段によって過給圧を制御する。
【選択図】図7

Description

本発明は、内燃機関の過給システムに関する。より詳しくは、内燃機関及び電動発電機の出力を用いてコンプレッサの回転数を制御できるスーパチャージャを備えた内燃機関の過給システムに関する。
特許文献1には、遊星歯車機構を備えたスーパチャージャに関する発明が示されている。特許文献1の発明では、コンプレッサの回転数と、電動発電機の回転数と、内燃機関の回転数との間で共線関係が成立するようにコンプレッサと内燃機関及び電動発電機の出力軸とを遊星歯車機構やベルト等を介して接続する。これにより、内燃機関の出力を利用してコンプレッサを回転駆動しつつ、内燃機関の回転数によらず電動発電機によってコンプレッサの回転数を変更することができる。すなわち、特許文献1に示すようなスーパチャージャを備えた過給システムでは、電動発電機を制御することによって過給圧を制御することができる。
特開2004−360487号公報
図13は、上記のようなスーパチャージャを備える過給システムにおいて、コンプレッサによる過給が必要とされる過給領域内で電動発電機を用いて過給圧を目標過給圧に制御する過給圧制御を行った場合における電動発電機の消費電力[kW]の分布を示す図である。図13において横軸は内燃機関の回転数であり、縦軸は目標圧力比(目標過給圧/大気圧)である。図13に示すように、電動発電機を用いた過給圧制御によれば、電動発電機における消費電力が正の領域と負の領域が表れる。すなわち、目標過給圧が高い領域では、電動発電機を力行することによって目標過給圧が実現される。また目標過給圧が低くかつ内燃機関の回転数が高い領域では、電動発電機を回生することによって目標過給圧が実現される。
ここで電動発電機の体格について検討する。過給システムに搭載される電動発電機の体格は、一般的には、過給圧制御を行った場合における最大消費電力(すなわち、図13における運転状態P1における消費電力)と最小消費電力(すなわち、図13における運転状態P2における発電量)とを等しくするように選定される。このため、全ての過給領域内で電動発電機を用いた過給圧制御を行おうとすると、過給領域の広さに相応した体格の電動発電機を用いる必要がある。
本発明は、電動発電機を用いて過給圧を制御できるスーパチャージャを備えたものであって、過給圧制御に用いる電動発電機の体格を小さなものにできる内燃機関の過給システムを提供することを目的とする。
(1)内燃機関の過給システム(例えば、後述の過給システムS)は、内燃機関(例えば、後述のエンジン1)の吸気通路(例えば、後述の吸気管2)に設けられたコンプレッサ(例えば、後述のコンプレッサ4)に接続された第1回転要素(例えば、後述のサンギヤ51)と、前記内燃機関の出力軸(例えば、後述の出力軸1a)に接続された第2回転要素(例えば、後述のキャリア53)と、電動発電機(例えば、後述のSCモータ6)の出力軸(例えば、後述の出力軸6a)に接続された第3回転要素(例えば、後述のリングギヤ54)と、を備え、前記第1、第2、及び第3回転要素の各々の回転数が共線関係を有するように構成されたスーパチャージャ(例えば、後述のスーパチャージャ3)と、前記吸気通路に対し前記コンプレッサの入口側と出口側とで接続された吸気バイパス通路(例えば、後述の吸気バイパス管24)を開閉する吸気バイパス弁(例えば、後述の吸気バイパス弁25)と、前記電動発電機の発電量を増減することで過給圧を制御する第1過給圧制御手段(例えば、後述のECU8、及び過給圧制御系83)と、前記吸気バイパス弁を開閉することで過給圧を制御する第2過給圧制御手段(例えば、後述のECU8、及び図4の8の過給時吸気バイパス弁開度制御の実行に係る手段)と、前記第1過給圧制御手段によって過給圧を制御した場合に前記電動発電機の発電量が所定の上限(Pmax)を超えるような運転領域を制限領域(発電制限領域)と定義し、前記内燃機関の運転状態が前記制限領域内にあるか否かを判定する判定手段(例えば、後述のECU8、及び図6のS31の処理の実行に係る手段)と、を備え、前記運転状態が前記制限領域外である場合には、前記第1過給圧制御手段によって過給圧を制御し、前記運転状態が前記制限領域内である場合には、前記電動発電機の発電量を前記上限以下にするとともに前記第2過給圧制御手段によって過給圧を制御する。
(2)この場合、前記過給システムは、前記第2過給圧制御手段による過給圧制御を開始する前に、前記吸気バイパス弁を開いた状態で前記コンプレッサの回転数を上昇させる予回転制御手段(例えば、後述のECU8、及び図5の予回転制御モードの実行に係る手段)をさらに備えることが好ましい。
(1)本発明では、各々の回転数が共線関係を有する第1〜第3回転要素にコンプレッサ、内燃機関の出力軸、及び電動発電機の出力軸が接続されたスーパチャージャと、コンプレッサの入口側と出口側とで接続する吸気バイパス通路を開閉する吸気バイパス弁と、を設ける。そして本発明では、第1過給圧制御手段では、電動発電機の発電量を増減することによって過給圧を制御し、第2過給圧制御手段では、吸気バイパス弁を開閉することによって過給圧を制御する。また本発明では、第1過給圧制御手段によって過給圧を制御した場合に、電動発電機における発電量が所定の上限を超えるような運転領域を制限領域と定義し、内燃機関の運転状態が制限領域外である場合には第1過給圧制御手段によって過給圧を制御し、運転状態が制限領域内である場合には電動発電機の発電量を上限以下にするとともに第2過給圧制御手段によって過給圧を制御する。したがって本発明において第1過給圧制御手段による過給圧制御が行われる運転領域は、全運転領域のうち制限領域を除いた部分のみである。すなわち、全運転領域において第1過給圧制御手段によって過給圧を制御していた場合に比べれば、第1過給圧制御手段によって過給圧制御を行う運転領域を狭めることができ、結果として電動発電機の体格を小さくできる。
ところで、このように過給圧制御によって電動発電機において発電された電力はバッテリに充電することが考えられる。また図13を参照して説明したように、上記のようなスーパチャージャを備えた過給システムでは、全ての運転領域において第1過給圧制御手段による過給圧制御を行った場合、目標過給圧を実現するには電動発電機で発電せざるを得ない場合がある。したがって、全ての運転領域で第1過給圧制御手段による過給圧制御を行う場合、バッテリの温度や過充電等の理由によりバッテリに充電できない事態が生じた時には、電動発電機を用いた過給制御を継続できなくなるおそれがある。これに対し本発明では、電動発電機の発電量が上限を超えるような運転領域に制限領域を定義し、この領域では第2過給圧制御手段によって過給圧制御を行うことにより、バッテリの状態によらず過給圧制御を継続することができる。
(2)本発明では、第2過給圧制御手段による過給圧制御を開始する前には、吸気バイパス弁を開いた状態でコンプレッサの回転数を上昇さる。すなわち、本発明では、コンプレッサを予回転させてから吸気バイパス弁を用いた過給圧制御を行う。これにより、高過給領域まで第2過給圧制御手段で過給圧制御を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の過給システムの構成を示す図である。 スーパチャージャの作動領域を示す図である。 自然吸気領域において実現される共線関係の例を示す図である。 過給発電領域において実現される共線関係の例を示す図である。 過給アシスト領域において実現される共線関係の例を示す図である。 吸気制御処理の具体的な手順を示すフローチャートである。 ECUにおいて定義されている複数の制御モードと、各制御モード間の移行条件とを示した制御モード遷移図である。 過給制御モードのサブ制御モードを決定する手順を示すフローチャートである。 発電制限領域が規定されたマップの一例である。 過給時SCモータ駆動制御の手順を説明するためのブロック図である。 規範モデル演算部において目標圧力比から修正目標圧力比を算出する手順を示すフローチャートである。 基準伝達許容トルクを算出するマップの一例である。 補正係数を算出するマップの一例である。 過給圧、吸気バイパス弁、コンプレッサ回転数、SCクラッチ、及びSCモータにおけるモータトルクの変化を示すタイムチャートの一例である。 電動発電機の消費電力の分布を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る内燃機関の過給システムSの構成を示す図である。過給システムSは、動力発生源であるエンジン1と、エンジン1の吸気を過給するスーパチャージャ3と、エンジン1及びスーパチャージャ3に設けられる各種装置を電子制御する電子制御ユニット(以下、「ECU」という)8と、を備える。過給システムSは、エンジン1のクランクシャフトと連結された出力軸1aで発生した動力を変速機TMで変速し、駆動輪W,Wを回転することによって走行する車両に搭載される。
エンジン1は、例えばガソリンを燃料とする多気筒のガソリンエンジンである。エンジン1には、気筒毎に燃料噴射弁及び点火プラグが設けられている。ECU8は、後述の吸気制御を実行することによってエンジン1の吸気管2を介して各気筒に導入される吸気量を制御しつつ、燃料噴射弁による燃料噴射量及び噴射時期並びに点火プラグによる点火時期を制御する。
吸気管2は、上流側であるエアクリーナ21から下流側であるエンジン1の各気筒の吸気ポートに至る配管であり、エアクリーナ21を介して外気を導入し、これを吸気としてエンジン1の各気筒に供給する。この吸気管2には、上流側から下流側へ向かって順に、吸気を過給するスーパチャージャ3のコンプレッサ4と、過給された吸気を冷却するインタークーラ22と、吸気流量を制御するスロットル弁23と、が設けられている。また吸気管2には、コンプレッサ4の入口側である上流側と出口側である下流側とを接続し、コンプレッサ4を迂回する吸気の流路を構成する吸気バイパス管24が設けられている。そしてこの吸気バイパス管24には、吸気バイパス弁25が設けられている。
スロットル弁23は、吸気管2内において開閉自在に設けられている。吸気管2を介してエンジン1に供給される吸気の流量は、このスロットル弁23の開度を調整することによって変化させることができる。スロットル弁23は、これを開閉駆動する図示しないアクチュエータ及びその駆動回路を介してECU8に接続されており、ECU8からの制御信号に応じて開閉する。
吸気バイパス弁25は、吸気バイパス管24内において開閉自在に設けられている。吸気バイパス管24を介してコンプレッサ4の入口側から出口側へ向かって流れる吸気の流量又は吸気バイパス管24を介してコンプレッサ4の出口側から入口側へ還流される吸気の流量は、この吸気バイパス弁25の開度を調整することによって変化させることができる。吸気バイパス弁25は、これを開閉駆動する図示しないアクチュエータ及びその駆動回路を介してECU8に接続されており、ECU8からの制御信号に応じて開閉する。
次に、スーパチャージャ3の構成について説明する。スーパチャージャ3は、コンプレッサ4と、SCクラッチ41と、遊星歯車機構5と、SCモータ6と、PDU61と、バッテリ62と、エンジン動力伝達機構7と、を備える。
コンプレッサ4は、例えば容量式のものであり、吸気管2内において回転軸55を中心として回転自在に設けられている。コンプレッサ4は、エンジン1及びSCモータ6の出力によって回転軸55を中心として回転し、吸気管2を流れる吸気を圧縮する。
SCクラッチ41は、コンプレッサ4の回転軸55と固定壁との接続を断続する。SCクラッチ41は、例えば電磁クラッチであり、図示しない駆動装置を介してECU8に接続されており、ECU8からの制御信号に応じてON/OFFする。SCクラッチ41がONになると、回転軸55と固定壁とが接続され、回転軸55及びコンプレッサ4は回転不可能状態になる。またSCクラッチ41がOFFになると、回転軸55と固定壁とが切断され、回転軸55及びコンプレッサ4は回転可能状態になる。ECU8によって、SCクラッチ41を用いてコンプレッサ4を回転不可能状態又は回転可能状態にする具体的な手順については、後に図4を参照して説明する。
遊星歯車機構5は、例えばシングルプラネタリ式のものが用いられる。遊星歯車機構5は、第1回転要素としてのサンギヤ51と、複数(例えば、3つ)のプラネタリギヤ52と、第2回転要素としてのキャリア53と、第3回転要素としてのリングギヤ54と、を備える。これらサンギヤ51、キャリア53、及びリングギヤ54は、互いに同心に設けられており、各々の回転数は、図3を参照して説明するように共線関係を有する。
サンギヤ51は回転軸55によってコンプレッサ4と接続されている。サンギヤ51はコンプレッサ4と同心である。したがって、サンギヤ51が回転すると、これと同じ速度でコンプレッサ4も回転する。すなわち、コンプレッサ4の回転数をNSCとし、サンギヤ51の回転数をNsとすると、これらの間には等式、NSC=Ns、が成立する。
リングギヤ54は、遊星歯車機構5の外周側に回転自在に設けられており、その内周面及び外周面には、内歯車及び外歯車がそれぞれ形成されている。このリングギヤ54の外歯車は、SCモータ6の出力軸6aに取り付けられたモータギヤ6bと接続されている。すなわち、SCモータ6の回転数をNMとし、モータギヤ6bとリングギヤ54の外歯車とのギヤ比をRG1とし、リングギヤ54の回転数をNrとすると、これらの間には等式、NM=−Nr・RG1、が成立する。
複数のプラネタリギヤ52は、サンギヤ51及びリングギヤ54の内歯車に噛み合っているとともにキャリア53によって回転自在に支持されている。このキャリア53は、エンジン動力伝達機構7を介してエンジン1の出力軸1aと接続されている。
エンジン動力伝達機構7は、エンジン側プーリ71と、キャリア側プーリ72と、これらプーリ71,72の間に巻きかけられた合成ゴム製のエンジンベルト73と、を備える。エンジン側プーリ71は、エンジン1の出力軸1aと同心にして設けられている。キャリア側プーリ72は、例えばエンジン側プーリ71と同径である。キャリア側プーリ72は、回転軸56によってキャリア53と接続されている。エンジン動力伝達機構7は、これらプーリ71,72及びエンジンベルト73によって、エンジン1の出力軸1aとキャリア53との間で動力を伝達する。なお、プーリ71,72を同径とすることにより、ベルト73のスリップを考慮しなければ、キャリア53の回転数とエンジン1の回転数とは同じになる。すなわち、エンジン1の回転数をNEとし、キャリア53の回転数をNcとし、ベルト73のスリップを無視すると、これらの間には等式、NE=Nc、が成立する。
SCモータ6は、電気エネルギーを用いて出力軸6aを回転させる機械エネルギーに変換する電動機の機能と、出力軸6aに作用する機械エネルギーを用いて電気エネルギーに変換する電動機の機能とを兼ね備えた電動発電機であり、PDU61を介してバッテリ62に接続されている。PDU61は、インバータやDC−DCコンバータ等によって構成され、ECU8から送信されるトルク指令信号に応じてSCモータ6とバッテリ62との間の電力の授受を制御する。このトルク指令信号とは、SCモータで発生させるべきトルクに対する指令に相当し、後述のSCモータ駆動制御(図4のS12、S13)において、ECUによって生成される。
図2は、以上のように構成されたスーパチャージャの作動領域を示す図である。図2では、横軸はエンジンの運転状態を特定するパラメータの1つであるエンジン回転数であり、縦軸はエンジンの運転状態を特定するパラメータの1つであるエンジン要求トルクである。図2に示すように、エンジンの運転領域は、負荷が低くスーパチャージャによる過給が要求されていない自然吸気領域と、負荷が高くスーパチャージャによる過給が要求されている過給領域とに分けられる。また過給領域はさらに、相対的に負荷が低くSCモータによる発電が実行可能である過給発電領域と、相対的に負荷が高くSCモータによるアシストが要求される過給アシスト領域と、に分けられる。
図3は、各運転領域において実現される遊星歯車機構の共線関係の典型的な例を示す図である。図3Aは、自然吸気領域において実現される共線関係の例を示し、図3Bは、過給領域中の過給発電領域において実現される共線関係の例を示し、図3Cは、過給領域中の過給アシスト領域において実現される共線関係の例を示す。
図3Aに示すように、自然吸気領域では、スーパチャージャによる過給が要求されていないことから、SCクラッチはONにされ、コンプレッサは回転不可能状態になり、したがってサンギヤの回転数Nsは0になる。この場合、リングギヤの回転数Nrは、キャリアの回転数Nc、すなわちエンジン回転数NEに比例する。したがって自然吸気領域では、SCモータでリングギヤの回転数Nrを減少させる向きのトルクを発生することにより、発電し、バッテリを充電することができる。またこの自然吸気領域では、スロットル弁の開度を調整することにより、過給圧を制御することが可能となっている。
図3Bに示すように、過給発電領域では、スーパチャージャによる過給が要求されていることから、SCクラッチはOFFにされ、コンプレッサは回転可能状態になる。コンプレッサが回転可能状態になると、エンジンの出力がコンプレッサに作用し、コンプレッサの回転数NSC、すなわちサンギヤの回転数Nsが上昇する。なお過給発電領域では、負荷がそれほど高くなく、コンプレッサの回転数NSCをさほど上昇させる必要がないことから、リングギヤの回転数Nrは正である。したがって過給発電領域では、コンプレッサを回転させて過給を実行しながら、自然吸気領域と同様にSCモータでリングギヤの回転数Nrを減少させる向きのトルクを発生することにより、発電し、バッテリを充電することができる。また過給発電領域では、SCモータで適切な向き及び大きさのトルクを発生させることにより、コンプレッサの回転数NSC及び過給圧を制御することが可能となっている。
図3Cに示すように、過給アシスト領域では、スーパチャージャによる過給が要求されていることから、SCクラッチはOFFにされ、コンプレッサは回転可能状態になる。過給アシスト領域は、上記過給発電領域よりも負荷が高く、目標過給圧も高く設定されるため、これを実現するためにコンプレッサ回転数NSCは過給発電領域よりも高くする必要がある。この場合、図3Cに示すように、リングギヤの回転数Nrを反転させる向きのトルクをSCモータで発生させ、リングギヤを反転させることによって実現される。またこの過給アシスト領域においても、SCモータで適切な向き及び大きさのトルクを発生させることにより、コンプレッサの回転数NSC及び過給圧を制御することが可能となっている。
図2に戻り、例えばエンジンの加速時において、エンジンの運転状態が自然吸気領域から過給領域に移行した場合を検討する。上述のように過給領域では、SCモータを用いてコンプレッサの回転数NSC、ひいては過給圧を制御することが可能である。しかしながら過給領域内において過給圧を運転者の要求に応じた大きさにするためには、コンプレッサの回転数をある程度まで上昇させる必要がある。このため、運転状態が過給領域に移行した時からコンプレッサを回転し始めると、過給遅れが生じてしまう。そこで、図2において太線で示す自然吸気領域と過給領域との境界付近には、コンプレッサを予回転させる予回転領域が規定される。このように、スーパチャージャによる過給が行われる蓋然性が高い運転領域に予回転領域を規定し、この予回転領域内ではコンプレッサの予回転を要求することにより、過給遅れを解消することができる。
図1に戻り、ECU8は、各種センサの検出信号をA/D変換するI/Oインターフェース、各種データを記憶するRAMやROM等の記憶装置、及び後述の図4に示す吸気制御や図8のブロック図に示す各種演算処理を実行するCPU等で構成される。
またECU8には、エンジン1やスーパチャージャ3等の状態を検出するための複数のセンサ91〜96が接続されている。
クランク角センサ91は、クランクシャフトに固定された図示しないパルサの回転に応じて、所定のクランク角毎にパルス信号をECU8へ送信する。ECU8では、このクランク角センサ91からのパルス信号に基づいてエンジン回転数NEが算出される。アクセルペダルセンサ92は、車両の運転者が操作するアクセルペダルの操作量APを検出し、これに応じた検出信号をECU8へ送信する。
コンプレッサ回転数センサ93は、コンプレッサ4に固定された図示しないパルサの回転に応じて、所定の回転角毎にパルス信号をECU8へ送信する。ECU8では、この回転数センサ93からのパルス信号に基づいてコンプレッサ回転数NSCが算出される。
過給圧センサ94は、吸気管2のうちコンプレッサ4及びスロットル弁23より下流側のインテークマニホルド内の圧力である過給圧を検出し、検出値に応じた信号をECU8へ送信する。ECU8では、この過給圧センサ94からの検出信号に基づいてエンジン1の過給圧と大気圧との比である圧力比PRが算出される。外気温センサ95は、外気温を検出し、検出値に応じた信号をECU8へ送信する。ECU8では、この外気温センサ95からの検出信号に基づいて外気温TAが算出される。
電流電圧センサ96は、SCモータ6とバッテリ62との間で入出力される電流及び電圧値を検出し、検出値に応じた信号をECU8へ送信する。ECU8では、この電流電圧センサ96からの検出信号に基づいてSCモータ6における消費電力又は発電量が算出される。
図4は、吸気制御処理の具体的な手順を示すフローチャートである。この吸気制御処理は、ECUにおいて所定の制御周期で実行される。
始めにS1では、ECUは、エンジン回転数NE及びアクセルペダルの操作量APを取得し、これらを用いて図示しないマップを検索することにより、エンジンの要求トルクTRQ_Eを算出する。
次にS2では、ECUは、エンジン回転数NE及び要求トルクTRQ_Eを用いて、図示しない圧力比マップを検索することにより、圧力比PRに対する目標に相当する目標圧力比PR_refを算出する。
次にS3では、ECUは、吸気バイパス弁を全閉にした状態でコンプレッサを回転させると仮定した場合に、この目標圧力比PR_refを実現するためのコンプレッサ回転数NSCに対する目標である目標回転数NSC_refを、目標圧力比PR_refに基づいて算出する。
次にS4では、ECUは、目標圧力比PR_ref、目標回転数NSC_ref、及びコンプレッサ回転数NSCに基づいて、現在のエンジンの運転状態に適した制御モードを決定する。
図5は、ECUにおいて定義されている複数の制御モードと、各制御モード間の移行条件とを示した制御モード遷移図である。図5に示すように、ECUには、自然吸気制御モードと、予回転制御モードと、過給移行モードと、過給制御モードと、自然吸気移行モードと、の5つの制御モードと、2つのサブ制御モードと、が定義されている。S4では、ECUは、エンジンを始動するイグニッションスイッチがONにされた直後の初期制御モードは自然吸気制御モードであるとして、その後の制御モードを図5の遷移図に従って決定する。
先ず、自然吸気制御モードとは、コンプレッサによる過給を行わず、自然吸気によってエンジンに吸気を供給する制御モードである。エンジンの運転状態が自然吸気領域内である場合には、原則として自然吸気制御モードが選択される。過給制御モードとは、コンプレッサによる過給を実行しながら、エンジンに吸気を供給する制御モードである。エンジンの運転状態が過給領域内である場合には、原則として過給制御モードが選択される。
予回転制御モードとは、過給制御モードへの移行に備えてコンプレッサの予回転を実行する制御モードである。自然吸気制御モードから過給制御モードへ移行する際には、必ず予回転制御モードが実行される。過給移行モードとは、コンプレッサの予回転が実質的に完了した後、過給制御モードへの移行に備えて予回転の状態を維持する制御モードである。過給移行モードは、エンジンの運転状態が自然過給領域内に留まりながら長時間にわたって予回転制御モードが実行された場合に実行される。自然吸気移行モードとは、自然吸気制御モードに移行する前に、回転中のコンプレッサを減速させる制御モードである。過給制御モードから自然吸気制御モードへ移行する際には、必ず自然吸気移行モードが実行される。
自然吸気制御モードから予回転制御モードへの移行条件は、目標圧力比PR_refが過給領域と自然吸気領域とを分ける過給開始閾値PR_ON(例えば、PR_ON=1.0)よりもやや小さな値に設定された予回転開始閾値PR_TR_s(例えば、PR_TR_s=0.9)以上であること(PR_ref≧PR_TR_s)、である。また予回転制御モードから自然吸気制御モードへの移行条件は、目標圧力比PR_refが、予回転開始閾値PR_TR_sよりもやや小さな値に設定された予回転終了閾値PR_TR_e(例えば、PR_TR_e=0.75)以下であること(PR_ref≦PR_TR_e)、である。
次に、予回転制御モードから過給制御モードへの移行条件は、目標圧力比PR_refが過給開始閾値PR_ON以上であり(PR_ref≧PR_ON)、すなわちエンジンの運転状態が過給領域内であり、かつ、コンプレッサ回転数NSCが目標回転数NSC_refよりも小さな値に設定された予回転終了回転数NSC_TR(例えば、NSC_TR=1000)以上であること、である。なお、過給制御モードから予回転制御モードへ移行することはない。
次に、予回転制御モードから過給移行モードへの移行条件は、目標回転数NSC_refとコンプレッサ回転数NSCとの差の絶対値が十分に小さな閾値ΔN(例えば、ΔN=500)より小さいこと(|NSC_ref−NSC|<ΔN)、である。また過給移行モードから予回転制御モードへの移行条件は、目標回転数NSC_refとコンプレッサ回転数NSCとの差の絶対値が閾値ΔNより大きいこと(|NSC_ref−NSC|>ΔN)、である。
次に、過給移行モードから過給制御モードへの移行条件は、目標圧力比PR_refが過給開始閾値PR_ON以上であること(PR_ref≧PR_ON)、すなわちエンジンの運転状態が過給領域内であること、である。なお、過給制御モードから過給移行モードへ移行することはない。
次に、過給制御モードから自然吸気移行モードへの移行条件は、目標圧力比PR_refが過給開始閾値PR_ONよりも小さな値に設定された過給終了閾値PR_OFF(例えば、PR_OFF=0.75)以下であること(PR_ref≦PR_OFF)、である。また、自然吸気移行モードから過給制御モードへの移行条件は、目標圧力比PR_refが過給開始閾値PR_ONと過給終了閾値PR_OFFとの間に設定された過給再開閾値PR_RST(例えば、PR_RST=0.9)以上であること(PR_ref≧PR_RST)、である。
次に、自然吸気移行モードから自然吸気制御モードへの移行条件は、目標圧力比PR_refが過給終了閾値PR_OFF以下であり、かつ、コンプレッサ回転数NSCが予回転終了回転数NSC_TR以下であること(NSC≦NSC_TR)、である。なお、自然吸気制御モードから自然吸気移行モードへ移行することはない。
また図5に示すように、上述の5つの制御モードのうち過給制御モードには、ABV過給圧制御モードと、SCモータ過給圧制御モードと、の2つのサブ制御モードが定義されている。ABV過給圧制御モードとは、吸気バイパス弁を開閉することによって圧力比PRをその目標圧力比PR_refへ制御する制御モードである。またSCモータ過給圧制御モードとは、SCモータの出力又は発電量を増減することによって圧力比PRをその目標圧力比PR_refへ制御する制御モードである。制御モードが過給制御モードである場合、サブ制御モードとしてABV過給圧制御モードとSCモータ過給圧制御モードとの何れかが選択される。
図6は、過給制御モードのサブ制御モードを決定する手順を示すフローチャートである。ECUは、図5の遷移図に従って制御モードを決定した場合に、過給制御モードを選択した場合には、図6の処理を実行することによって、そのサブ制御モードを選択する。
S31では、ECUは、目標圧力比PR_ref及びエンジン回転数NEを取得し、これらを用いて図7に示すようなマップを検索することにより、エンジンの運転状態が、SCモータによる発電を制限すべき発電制限領域内にあるか否かを判定する。
図7は、過給領域内において、吸気バイパス弁を全閉にしながら、SCモータの出力又は発電量を増減することによって圧力比PRを目標圧力比PR_refへ制御した場合におけるSCモータの消費電力[kW]の分布を示す図である。図7において横軸はエンジン回転数NEであり、縦軸は目標圧力比PR_refである。SCモータを用いた過給圧制御を行うと、図7において太破線より高負荷側において消費電力は正となり、低負荷側において消費電力は負となる。すなわち、図3Bに示す過給発電領域は、図7の例では太破線より低負荷側に対応し、また図3Cに示す過給アシスト領域は、図7の例では太破線より高負荷側に対応している。
また図7に示すように、過給発電領域内でのSCモータによる発電量は、エンジン回転数NEが高回転になるほど増加する傾向がある。このようなSCモータの消費電力の分布図において、発電制限領域は、SCモータを用いて過給圧制御を行った場合、より具体的には、過給発電領域内において吸気バイパス弁を全閉にしながらSCモータの発電量を増減することによって圧力比を制御した場合において、SCモータの発電量が所定の発電量上限Pmaxを超える運転領域として定義される。
ECUは、S31の判定がYESである場合、すなわちエンジンの運転状態が発電制限領域内にある場合にはサブ制御モードとしてABV過給圧制御モードを選択する(S32参照)。また、ECUは、S31の判定がNOである場合、すなわちエンジンの運転状態が発電領域外にある場合にはサブ制御モードとしてSCモータ過給圧制御モードを選択する(S33参照)。
なお、図6のフローチャートの例では、エンジンの運転状態が発電制限領域内にあるか否かを、目標圧力比PR_ref及びエンジン回転数NEを用いて判定したが、本発明はこれに限らない。図7に示すように、過給領域内において発電制限領域は、エンジン回転数NEが高い領域に存在する。したがって、エンジンの運転状態が発電制限領域内にあるか否かの判断は、エンジン回転数NEが所定の閾値より高いか否かの判断によって置き換えてもよい。
また過給領域内において発電制限領域は、目標圧力比PR_refが所定の上限及び下限によって特定される一定の範囲内に存在する。したがって、エンジンの運転状態が発電制限領域内にあるか否かの判断は、目標圧力比PR_refや、目標圧力比PR_refにほぼ比例するエンジン要求トルクTRQ_E等が所定の範囲内に存在するか否かの判断に置き換えてもよい。
また上述のように発電制限領域は、SCモータの発電量が所定の上限を超えるような運転領域として定義される。したがって、エンジンの運転状態が発電制限領域内にあるか否かの判断は、例えば、電流電圧センサを用いて取得されるSCモータの発電量が所定の閾値より大きいか否かの判断に置き換えてもよい。
図4に戻り、S5では、ECUは、選択されている制御モードに応じたスロットル弁の開度制御を実行する。より具体的には、現在選択されている制御モードが、自然吸気制御モード、予回転制御モード、及び自然過給移行モードのうちの何れかである場合には、ECUは、圧力比PRが目標圧力比PR_refになるように所定のフィードバック制御則に従ってスロットル弁の開度の目標を設定し、この目標が実現されるようにスロットル弁を駆動する。また現在選択されている制御モードが過給制御モード又は過給移行モードである場合には、ECUは、エンジンの運転状態によらず、スロットル弁の開度が全開になるようにスロットル弁を駆動する。
S6では、ECUは、選択されている制御モードが過給制御モードでありかつサブ制御モードがABV過給圧制御モードであるか否かを判定する。S6の判定がNOである場合には、ECUは、通常時吸気バイパス弁開度制御を実行する(S7参照)。この通常時吸気バイパス弁開度制御では、ECUは、選択されている制御モードに応じた吸気バイパス弁の開度制御を実行する。より具体的には、現在選択されている制御モードが、自然吸気制御モード、予回転制御モード、及び自然吸気移行モードのうちの何れかである場合には、ECUは、エンジンの運転状態によらず、吸気バイパス弁の開度が全開になるように吸気バイパス弁を駆動する。また現在選択されている制御モードが、過給移行モード又はSCモータ過給圧制御モードである場合には、ECUは、エンジンの運転状態によらず、吸気バイパス弁の開度が全閉になるように吸気バイパス弁を駆動する。
S6の判定がYESである場合、すなわち現在選択されている制御モードがABV過給圧制御モードである場合には、ECUは、過給時吸気バイパス弁開度制御を実行する(S8参照)。より具体的には、ECUは、圧力比PRが目標圧力比PR_refになるように所定のフィードバック制御則に従って吸気バイパス弁の開度の目標を設定し、この目標が実現されるように吸気バイパス弁を駆動する。
S9では、ECUは、目標回転数NSC_refの持ち替えを実行する。より具体的には、ECUは、図7のS31の処理と同様の手順により、エンジンの運転状態が発電制限領域内にあるか否かを判定し、運転状態が発電制限領域内である場合には、S3において目標圧力比PR_refに基づいて算出した目標回転数NSC_refを、この目標回転数NSC_refより大きな値であり予め定められた固定値NSC_absで持ち替える。ここで、エンジンの運転状態が発電制限領域内である場合とは、現在の制御モードがABV過給圧制御モードである場合だけでなく、現在の制御モードが予回転制御モードであって近い将来にABV過給圧制御モードに移行すると推定される場合に相当する。上述のように、S3では、目標回転数NSC_refは、吸気バイパス弁を全閉にすることを前提として目標圧力比PR_refを実現するような値に定められる。これに対し、ABV過給圧制御モードでは、S8に示すように、吸気バイパス弁を用いて圧力比PRを目標圧力比PR_refに制御することから、コンプレッサの回転数はS3において算出される目標圧力比PR_refよりも高くする必要がある。そこでS9では、目標回転数NSC_refをこれより大きな固定値NSC_abvで持ち替える。なお、エンジンの運転状態が発電制限領域外である場合には、ECUは、S3で定めた目標回転数NSC_refを持ち替えない。
S10では、ECUは、選択されている制御モードに応じたSCクラッチのON/OFF制御を実行する。より具体的には、現在選択されている制御モードが、自然吸気制御モードである場合、ECUは、SCクラッチをONにし、コンプレッサを回転不可能状態にする。また現在選択されている制御モードが、予回転制御モード、過給移行モード、過給制御モード、及び自然吸気移行モードのうちの何れかである場合、ECUは、SCクラッチをOFFにし、コンプレッサを回転可能状態にする。
S11では、ECUは、現在選択されている制御モードは自然吸気制御モードであるか否かを判定する。S11の判定がYESである場合、すなわち、上述のようにSCクラッチがONになっており、コンプレッサが回転不可能状態である場合には、ECUは、自然吸気時SCモータ駆動制御を実行し(S12参照)、この処理を終了する。図3Aを参照して説明したように、エンジンの運転状態が自然吸気領域内である場合には、SCモータでリングギヤの回転数を減少させる向きのトルクを発生することにより、発電し、バッテリを充電することができる。この自然吸気時SCモータ駆動制御では、ECUは、バッテリの状態に応じて適切なトルク指令信号を生成し、PDUへ入力する。またS11の判定がNOである場合、すなわち、SCクラッチがOFFになっており、コンプレッサが回転可能状態である場合には、ECUは、過給時SCモータ駆動制御を実行し(S13参照)、この処理を終了する。
図8は、S13における過給時SCモータ駆動制御の手順を説明するためのブロック図である。
図8に示す制御系は、ECUからPDUへのトルク指令信号の入力からコンプレッサ回転数センサの出力までのダイナミクスを表した第1プラントPscと、コンプレッサ回転数センサの出力から過給圧センサの出力までのダイナミクスを表した第2プラントPpipeと、コンプレッサ回転数センサの出力であるコンプレッサ回転数NSC及びその目標回転数NSC_refとを用いてモータトルク指令信号を生成するSC回転数制御系81と、過給圧センサの出力である圧力比PR及びその目標圧力比PR_refを用いてモータトルク指令信号を生成する過給圧制御系83と、SC回転数制御系81及び過給圧制御系83の何れかの出力を選択するセレクタ85と、SC回転数制御系81又は過給圧制御系83によって生成されたモータトルク指令信号を所定の上限又は下限で制限し、これをトルク指令信号としてPDUへ入力するリミッタ87と、によって構成される。図8に示す制御系のうち、SC回転数制御系81、過給圧制御系83、セレクタ85、及びリミッタ87は、ECUにおける演算によって実現される。
セレクタ85は、現在選択されている制御モードに応じて、SC回転数制御系81の出力によって算出されるトルク指令信号又は過給圧制御系83によって算出されるモータトルク指令信号を選択し、これをリミッタ87へ入力する。セレクタ85における選択手順については、後に説明する。リミッタ87は、モータトルク指令信号が所定の上限(例えば、30Nm)を超える場合にはこの上限をトルク指令信号としてPDUへ入力し、モータトルク指令信号が所定の下限(例えば、−30Nm)を下回る場合にはこの下限をトルク指令信号としてPDUへ入力し、モータトルク指令信号が上記上限と下限の範囲内である場合にはこのモータトルク指令信号をトルク指令信号としてPDUへ入力する。
過給圧制御系83は、規範モデル演算部831と、FF演算部832と、遅延部833と、PID制御器834と、アンチワインドアップコントローラ835と、加算部836と、を備える。
規範モデル演算部831は、過給システムの現在の状態、特にエンジン動力伝達機構の状態を反映させた規範モデルを用いることによって目標圧力比PR_refを修正し修正目標圧力比PR_ref´を算出する。この規範モデル演算部831における具体的な演算手順については、後に図9を参照して説明する。
FF演算部832は、修正目標圧力比PR_ref´を、予め同定された第1プラントPsc及び第2プラントPpipeの逆モデルに入力し、この逆モデルの出力をFF制御入力とし、これを加算部836へ入力する。
遅延部833は、所定の制御周期分(例えば、第1プラントへの入力から第2プラントにおける出力までの遅れに相当する周期分)だけ修正目標圧力比PR_ref´を遅延させてPID制御器834へ入力する。PID制御器834は、遅延された修正目標圧力比PR_ref´と圧力比PRとの偏差に基づいてPID制御則に従ってこの偏差を無くすようなFB制御入力を算出し、これを加算部836へ入力する。アンチワインドアップコントローラ835は、リミッタ87の出力を用いることによって、PID制御器834の出力を補正する。
加算部836は、以上のようにして算出されたFF制御入力とFB制御入力とを合算することにより、圧力比PRが目標圧力比PR_ref又は修正目標圧力比PR_ref´になるようなモータトルク指令信号を生成し、セレクタ85へ入力する。
図9は、規範モデル演算部831において目標圧力比PR_refから修正目標圧力比PR_ref´を算出する手順を示すフローチャートである。
S21では、ECUは、外気温TAに基づいて、図10に示すようなマップを検索することによって、基準伝達許容トルクTRQ_tr_bsを算出する。この基準伝達許容トルクTRQ_tr_bsは、エンジン動力伝達機構の2つのプーリ71,72の間で伝達可能なトルクである伝達許容トルクTRQ_trの基準値に相当する。図10の例によれば、基準伝達許容トルクTRQ_tr_bsは、外気温TAが低いほど、より小さな値に設定される。これは、外気温TAが低いほど、合成ゴム製のエンジンベルト73とプーリ71,72との間での摩擦抵抗が小さくなることに伴い、伝達可能なトルクが低下することを反映している。
S22では、ECUは、エンジン回転数NEに基づいて、図11に示すようなマップを検索することにより、補正係数Ktrを算出する。この補正係数Ktrは、エンジン回転数NEの変化に伴う伝達許容トルクTRQ_trの変動を補正するためのものである。図11の例によれば、エンジン回転数NEが高いほど、より小さな値に設定される。これは、エンジン回転数NEが高いほど、エンジンベルト73とプーリ71,72との間で伝達可能なトルクが減少することを反映している。
S23では、ECUは、基準伝達許容トルクTRQ_tr_bsに補正係数Ktrを乗算し、これを伝達許容トルクTRQ_trとする。S24では、ECUは、伝達許容トルクTRQ_trが要求トルクTRQ_Eより大きいか否か(TRQ_tr>TRQ_E)を判定する。S24の判定がYESである場合、要求トルクTRQ_Eをエンジン動力伝達機構で伝達しても、スリップは発生しないと判断し、目標圧力比PR_refをそのまま修正目標圧力比PR_ref´とする(S25参照)。
またS24の判定がNOである場合、要求トルクTRQ_Eをエンジン動力伝達機構で伝達すると、スリップが発生するおそれがあると判断し、エンジン回転数NE及び伝達許容トルクTRQ_trを用いて、図4のS2で参照した圧力比マップを検索することより、修正目標圧力比PR_ref´を算出する(S26参照)。ここで、修正目標圧力比PR_ref´は、目標圧力比PR_refを算出するために用いられた要求トルクTRQ_Eよりも小さい伝達許容トルクTRQ_trを用いて算出されることから、修正目標圧力比PR_ref´は、目標圧力比PR_refよりも小さい。
図8に戻り、SC回転数制御系81は、規範モデル演算部811と、FF演算部812と、遅延部813と、PID制御器814と、加算部815と、を備える。
規範モデル演算部811は、過給圧制御系83の規範モデル演算部831と同様の手順により、目標回転数NSC_refを修正することによって修正目標回転数NSC_ref´を算出する。
FF演算部812は、修正目標回転数NSC_ref´を、予め同定された第1プラントPscの逆モデルに入力し、この逆モデルの出力をFF制御入力とし、これを加算部815へ入力する。
遅延部813は、所定の制御周期分(例えば、第1プラントへの入力から第1プラントにおける出力までの遅れに相当する周期分)だけ修正目標回転数NSC_ref´を遅延させてPID制御器814へ入力する。PID制御器814は、遅延された修正目標回転数NSC_ref´とコンプレッサ回転数NSCとの偏差に基づいてPID制御則に従ってこの偏差を無くすようなFB制御入力を算出し、これを加算部815へ入力する。
加算部815は、以上のようにして算出されたFF制御入力とFB制御入力とを合算することにより、コンプレッサ回転数NSCが目標回転数NSC_ref又は修正目標回転数NSC_ref´になるようなモータトルク指令信号を生成し、セレクタ85へ入力する。
セレクタ85は、現在選択されている制御モードが、過給移行モードである場合又はSCモータ過給圧制御モードである場合(すなわち、制御モードが過給制御モードでありかつエンジンの運転状態が図7の発電制限領域外である場合)には、圧力比PRが目標圧力比PR_ref(又は修正目標圧力比PR_ref´)になるように過給圧制御系83によって算出されたモータトルク指令信号を選択し、これをリミッタ86へ入力する。すなわち、SCモータを用いて圧力比を制御する。
またセレクタ85は、現在選択されている制御モードが、予回転制御モードである場合、自然吸気移行モードである場合、又はABV過給圧制御モードである場合(すなわち、制御モードが過給制御モードでありかつ運転状態が図7の発電制限領域内である場合)には、コンプレッサ回転数NSCが目標回転数NSC_ref(又は修正目標回転数NSC_ref´)になるようにSC回転数制御系81によって算出されたモータトルク指令信号を選択し、これをリミッタ86へ入力する。
上述のように予回転制御モード又は自然吸気移行モード時には、スロットル弁を用いて圧力比PRを目標圧力比PR_refに制御する過給圧制御が実行される(図4のS5参照)。そこでセレクタ85は、このスロットル弁を用いた過給圧制御と干渉しないようにするため、制御モードが予回転制御モード又は自然吸気移行モードである場合には、SC回転数制御系81を用いてコンプレッサの回転数制御を実行する。
またABV過給圧制御モード時には、吸気バイパス弁を用いて圧力比PRを目標圧力比PR_refに制御する過給圧制御が実行される(図4のS8参照)。そこでセレクタ85は、この吸気スロットル弁を用いた過給圧制御と干渉しないようにするため、制御モードがABV過給圧制御モードである場合には、SC回転数制御系81を用いてコンプレッサの回転数制御を実行する。またABV過給圧制御モード時には、SC回転数制御系81への入力である目標回転数NSC_refは、図4のS3において目標圧力比PR_refを用いて定められた値から、これよりも大きな固定値NSC_abvに持ち替えられる。したがって、ABV過給圧制御モード時におけるコンプレッサ回転数NSCは、SC回転数制御系81によって、目標圧力比PR_refの変動によらず固定値NSC_abvで維持されることとなる。このため、ABV過給圧制御モード時は、吸気バイパス弁の開度を全開から全閉の間で調整することにより、圧力比PRを目標圧力比PR_refに制御することができる。
なお、固定値NSC_abvの具体的な値は、上述のようにABV過給圧制御モード時にこの固定値NSC_abvを目標回転数としてSC回転数制御系81によってSCモータを制御した場合に、その発電量が、発電制限領域を定義するために設定した発電量上限Pmax以下になるように、より好ましくは発電量が略0になるように、予め試験を行うことによって定められる。これにより、エンジンの運転状態が発電制限領域内にある場合には、SCモータの発電量を発電量上限Pmax以下、より好ましくは略0にしながら、吸気バイパス弁によって圧力比PRを目標圧力比PR_refへ制御することができる。
図12は、以上のような吸気制御処理によって実現される過給圧、吸気バイパス弁、コンプレッサ回転数、SCクラッチ、及びSCモータにおけるモータトルクの変化を示すタイムチャートの一例である。図12の例では、時刻t0ではエンジンの運転状態が自然吸気領域内にあった状態から、運転者によってアクセルペダルが踏み込まれることにより、その後時刻t1においてエンジンの運転状態が過給領域内に定義された発電制限領域内に移行した場合を示す。なお図12の例では、エンジン回転数NEは略一定であるとする。また図12には、参考のため、従来の過給システムによって実現される過給圧等の変化を破線で示す。ここで従来の過給システムとは、ABV過給圧制御モードが定義されておらず、またエンジンの運転状態が発電制限領域内にある場合であっても目標回転数NSC_refを固定値NSC_abvで持ち替えない点において本実施形態の過給システムと異なる。
先ず、時刻t0〜t1の間では、エンジンの運転状態は自然吸気領域内であるから、制御モードは自然吸気制御モードが選択される(図4のS4参照)。このため時刻t0〜t1の間では、SCクラッチはONにされ、従ってコンプレッサは回転不可能状態に維持される(図4のS10参照)。
その後時刻t1では、エンジンの運転状態が自然吸気領域内から過給領域内でありかつ図7の発電制限領域内に移行する。これにより時刻t1では、制御モードは、自然吸気制御モードから予回転制御モードへ移行する。なおエンジンの運転状態が発電制限領域内に移行した直後は、コンプレッサは未だ回転していない。このため時刻t1では、制御モードは、自然吸気制御モードから直ちにAVB過給圧制御モードへ移行することはなく、一旦予回転制御モードを経由する。
時刻t1において制御モードが予回転制御モードに移行することにより、SCクラッチがOFFにされ、コンプレッサが回転し始める(図4のS10参照)。なお制御モードが予回転制御モードである場合、吸気バイパス弁は全開に維持される(図4のS7参照)。また時刻t1におけるエンジンの運転状態は発電制限領域内であることにより、コンプレッサの目標回転数NSC_refは、予め定められた固定値NSC_abvに持ち替えられ(図4のS9参照)、SCモータのトルク指令信号はこの目標回転数NSC_refを実現するように、SC回転数制御系81によって生成される(図8参照)。これにより、時刻t1以降では、コンプレッサの回転数NSCを固定値NSC_abvへ向けて上昇させる予回転が実行される。
その後、時刻t2では、予回転制御モードから過給制御モードへの移行条件が満たされたことに応じて、制御モードは、予回転制御モードから、過給制御モードへ移行する(図5参照)。この際、エンジンの運転状態は発電制限領域内であることから、サブ制御モードとしてABV過給圧制御モードが選択される。
時刻t2以降では、SCモータのトルク指令信号は、時刻t1〜t2と同様に固定値NSC_abvを目標回転数としてコンプレッサ回転数NSCがこの値を維持するように、SC回転数制御系81によって生成される(図8参照)。一方、吸気バイパス弁は、圧力比PRが目標圧力比PR_refになるように制御される(図4のS8参照)。したがって、図12に示すように、目標圧力比(すなわち、目標過給圧)が上昇すると、これが実現されるように吸気バイパス弁は閉じ側へ制御される。
本実施形態の過給システムSによれば、以下の効果を奏する。
(1)過給システムSでは、各々の回転数が共線関係を有するサンギヤ51、キャリア53、及びリングギヤ54にコンプレッサ4、エンジン1の出力軸1a、及びSCモータ6の出力軸6aが接続されたスーパチャージャ3と、コンプレッサ4の入口側と出口側とで接続する吸気バイパス管24を開閉する吸気バイパス弁25と、を設ける。そして過給システムSでは、ECU8に構成された第1過給圧制御手段では、SCモータ6の出力又は発電量を増減することによって圧力比を制御し、ECU8に構成された第2過給圧制御手段では、吸気バイパス弁25を開閉することによって圧力比を制御する。また過給システムSでは、第1過給圧制御手段によって圧力比を制御した場合に、SCモータ6における発電量が所定の発電量上限Pmaxを超えるような運転領域を発電制限領域と定義し、エンジン1の運転状態が発電制限領域外である場合には第1過給圧制御手段によって圧力比を制御し、運転状態が発電制限領域内である場合にはSCモータ6の発電量を発電量上限Pmax以下にするとともに第2過給圧制御手段によって過給圧を制御する。したがって過給システムSにおいて第1過給圧制御手段による過給圧制御が行われる運転領域は、図7の全運転領域のうち発電制限領域を除いた部分のみである。すなわち、全運転領域において第1過給圧制御手段によって過給圧を制御していた場合に比べれば、第1過給圧制御手段によって過給圧制御を行う運転領域を狭めることができ、結果としてSCモータ6の体格を小さくできる。また過給システムSでは、SCモータ6の発電量が上限Pmaxを超えるような運転領域に発電制限領域を定義し、この発電制限領域では第2過給圧制御手段によって過給圧制御を行うことにより、バッテリ42の状態によらず過給圧制御を継続することができる。
(2)過給システムSでは、制御モードが自然吸気制御モードからABV過給圧制御モードへ移行する前には必ず予回転制御モードを経由することとし、第2過給圧制御手段による過給圧制御を開始する前には、吸気バイパス弁25を開いた状態でコンプレッサ4の回転数を固定値NSC_abvまで上昇さる。すなわち、本発明では、コンプレッサ4を予回転させてから吸気バイパス弁25を用いた過給圧制御を行う。これにより、高過給領域まで第2過給圧制御手段で過給圧制御を行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限らない。本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜変更してもよい。
例えば上記実施形態では、遊星歯車機構5のサンギヤ51にコンプレッサ4を接続し、キャリア53にエンジン1の出力軸6aを接続し、リングギヤ54にSCモータ6の出力軸6aを接続したが、本発明はこの組み合わせに限らず、他の組み合わせとしてもよい。
S…過給システム
1…エンジン(内燃機関)
1a…出力軸
2…吸気管(吸気通路)
24…吸気バイパス管(吸気バイパス通路)
25…吸気バイパス弁
3…スーパチャージャ
4…コンプレッサ
51…サンギヤ(第1回転要素)
53…キャリア(第2回転要素)
6…SCモータ(電動発電機)
6a…出力軸
8…ECU(第1過給圧制御手段、第2過給圧制御手段、判定手段、予回転制御手段)

Claims (2)

  1. 内燃機関の吸気通路に設けられたコンプレッサに接続された第1回転要素と、前記内燃機関の出力軸に接続された第2回転要素と、電動発電機の出力軸に接続された第3回転要素と、を備え、前記第1、第2、及び第3回転要素の各々の回転数が共線関係を有するように構成されたスーパチャージャを備える内燃機関の過給システムであって、
    前記吸気通路に対し前記コンプレッサの入口側と出口側とで接続された吸気バイパス通路を開閉する吸気バイパス弁と、
    前記電動発電機の発電量で増減することで過給圧を制御する第1過給圧制御手段と、
    前記吸気バイパス弁を開閉することで過給圧を制御する第2過給圧制御手段と、
    前記第1過給圧制御手段によって過給圧を制御した場合に前記電動発電機の発電量が所定の上限を超えるような運転領域を制限領域と定義し、前記内燃機関の運転状態が前記制限領域内にあるか否かを判定する判定手段と、を備え、
    前記運転状態が前記制限領域外である場合には、前記第1過給圧制御手段によって過給圧を制御し、前記運転状態が前記制限領域内である場合には、前記電動発電機の発電量を前記上限以下にするとともに前記第2過給圧制御手段によって過給圧を制御することを特徴とする内燃機関の過給システム。
  2. 前記第2過給圧制御手段による過給圧制御を開始する前に、前記吸気バイパス弁を開いた状態で前記コンプレッサの回転数を上昇させる予回転制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の過給システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019138864A1 (ja) 2018-01-12 2019-07-18 キヤノン株式会社 連続体ロボットの制御装置及びその制御方法、並びに、プログラム

Cited By (1)

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