JP2018003587A - 自動ドア装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】衛生管理が必要とされる施設等において用いられ、適切な衛生管理を行うとともに、利用者の状況に応じて閉じ込め等の発生を防止することが可能な自動ドア装置を提供すること。
【解決手段】自動ドア装置であって、第1のエリアと第2のエリアを区画し、開閉動作が可能とされるドア本体と、前記ドア本体を開閉動作させる駆動部と、前記第1のエリアに設置され、衛生的処理を付与するとともに前記衛生的処理が実施された場合に衛生的処理完了信号を出力する衛生的処理手段と、前記第1のエリアにおいて人を検出する第1の検出手段と、所定の情報が予め書き込まれたICを検出する第2の検出手段と、制御部とを備え、前記制御部は、前記衛生的処理完了信号が出力されていて前記第1の検出手段が人を検出した場合、又は前記第2の検出手段が解除信号を検出した場合に、前記駆動部に前記ドア本体を開放する信号を出力することを特徴とする。
【選択図】図6
【解決手段】自動ドア装置であって、第1のエリアと第2のエリアを区画し、開閉動作が可能とされるドア本体と、前記ドア本体を開閉動作させる駆動部と、前記第1のエリアに設置され、衛生的処理を付与するとともに前記衛生的処理が実施された場合に衛生的処理完了信号を出力する衛生的処理手段と、前記第1のエリアにおいて人を検出する第1の検出手段と、所定の情報が予め書き込まれたICを検出する第2の検出手段と、制御部とを備え、前記制御部は、前記衛生的処理完了信号が出力されていて前記第1の検出手段が人を検出した場合、又は前記第2の検出手段が解除信号を検出した場合に、前記駆動部に前記ドア本体を開放する信号を出力することを特徴とする。
【選択図】図6
Description
この発明は、衛生管理が必要とされる場所に用いられて適切な衛生管理を行うとともに、利用者の状況に応じて、閉じ込め等を防止することが可能な自動ドア装置に関する。
従来、医療機関のように感染症対策が必要な施設に設けられるトイレや特定の作業エリア、又食品工場のように食中毒対策が必要とされる特定の作業エリアの出入口に用いられる自動ドアには、一方側から他方側には自由に移動できその反対方向への移動には手洗いや消毒等、所定の衛生的処理を実施しなければ出入りできないように構成された衛生管理システムが広く設けられている。
このような衛生管理システムでは、例えば、手洗い乾燥機やアルコール消毒器を使用することにより信号を発信し、この信号を受信することにより、所定の衛生的処理が実行されたことを検出して自動ドアを開放するように構成されている。
このような衛生管理システムとして、種々の技術が開示されている(例えば、特許文献1〜4参照。)。
このような衛生管理システムとして、種々の技術が開示されている(例えば、特許文献1〜4参照。)。
しかしながら、上記衛生管理システムのように、所定の衛生的処理をしなければ反対方向への移動ができないシステムを、子供をはじめとするシステムを充分に理解できない人が利用する施設にも設置される場合がある。
そして、このような施設に設置された場合には、幼児等がひとりで入室して手洗い乾燥機やアルコール消毒器等を使用しない場合には、反対方向への移動ができなくなり、その結果、保護者等が幼児等を探しあてるか、次の利用者がトイレを利用するまで、幼児等が閉じ込められてしまう虞があった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、衛生管理が必要とされる施設等において用いられ、適切な衛生管理を行うとともに、利用者の状況に応じて閉じ込め等の発生を防止することが可能な自動ドア装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に記載の発明は、自動ドア装置であって、第1のエリアと第2のエリアを区画し、開閉動作が可能とされるドア本体と、前記ドア本体を開閉動作させる駆動部と、前記第1のエリアに設置され、衛生的処理を付与するとともに前記衛生的処理が実施された場合に衛生的処理完了信号を出力する衛生的処理手段と、前記第1のエリアにおいて人を検出する第1の検出手段と、所定の情報が予め書き込まれたICを検出する第2の検出手段と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記衛生的処理完了信号が出力されていて前記第1の検出手段が人を検出した場合、又は前記第2の検出手段が解除信号を検出した場合に、前記駆動部に前記ドア本体を開放する信号を出力するように構成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明は、自動ドア装置であって、第1のエリアと第2のエリアを区画し、開閉動作が可能とされるドア本体と、前記ドア本体を開閉動作させる駆動部と、前記第1のエリアに設置され、衛生的処理を付与するとともに前記衛生的処理が実施された場合に衛生的処理完了信号を出力する衛生的処理手段と、前記第1のエリアにおいて人を検出する第1の検出手段と、所定の情報が予め書き込まれたICを検出する第2の検出手段と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記衛生的処理完了信号が出力されていて前記第1の検出手段が人を検出した場合、又は前記第2の検出手段が解除信号を検出した場合に、前記駆動部に前記ドア本体を開放する信号を出力するように構成されていることを特徴とする。
この発明に係る自動ドア装置によれば、衛生的処理完了信号が出力されていて第1の検出手段が人を検出した場合、又は所定の情報が予め書き込まれたICを検出する第2の検出手段が解除信号を検出した場合に、駆動部にドア本体を開放する信号を出力するので、衛生的処理手段を使用することができない状況にあり衛生的処理完了信号を出力できない場合であっても、利用者が第2のエリアに閉じ込められるのを抑制することができる。
その結果、衛生管理が必要とされる施設等において、適切な衛生管理を行うとともに、利用者の状況に応じて閉じ込め等の発生を防止することができる。
その結果、衛生管理が必要とされる施設等において、適切な衛生管理を行うとともに、利用者の状況に応じて閉じ込め等の発生を防止することができる。
なお、この明細書において、自動ドア装置とは、第1のエリアと第2のエリアの間の双方向の移動に際してドア本体が自動で開くものの他、第1のエリアから第2のエリアへの移動に際してのみドア本体が自動で開くものを含む。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自動ドア装置であって、前記第2のエリアにおいて人を検出する第3の検出手段を備え、前記制御部は、前記第3の検出手段が人を検出した場合は、前記駆動部に前記ドア本体を開放する信号を出力するように構成されていることを特徴とする。
この発明に係る自動ドア装置によれば、第3の検出手段が人を検出した場合は、駆動部にドア本体を開放する信号を出力するので、利用者が第2のエリアから第1のエリアには自在に移動することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の自動ドア装置であって、報知手段を備え、前記制御部は、前記第1の検出手段が人を検出して、前記衛生的処理完了信号が出力されていない場合に、前記報知手段に対して衛生的処理を行うように指示信号を出力するように構成されていることを特徴とする。
この発明に係る自動ドア装置によれば、制御部は、第1の検出手段が人を検出して、衛生的処理完了信号が出力されていない場合に、報知手段に対して衛生的処理を行うように指示信号を出力するので、利用者が衛生的処理手段を使用するのを促進することができる。
この発明に係る自動ドア装置によれば、衛生管理が必要とされる施設等において、適切な衛生管理を行うとともに、利用者の状況に応じて閉じ込め等の発生を防止することができる。
以下、図1〜図6を参照し、この発明の一実施形態に係る自動ドア装置について説明する。図1において、符号1は自動ドア装置を示している。
自動ドア装置1は、図1、図2に示すように、例えば、医療機関のように感染症対策が必要な施設に設置されたトイレに設置され、トイレ内エリア(第1のエリア)10とトイレ外エリア(第2のエリア)20とを区画する壁部2の開口部に配置されて、トイレ内エリア10とトイレ外エリア20間の利用者Mの移動を効率的にするものである。
自動ドア装置1は、ドア本体3と、駆動部5と、手洗消毒器(衛生的処理手段)6と、非接触センサ(第1の検出手段)11と、併用センサ(第1の検出手段)12と、ICタグ検出センサ(第2の検出手段)13と、自動ドアセンサ(第3の検出手段)21と、補助センサ23と、スピーカ(報知手段)25と、スピーカ(情報伝達手段)26と、制御部40と、自動ドア駆動制御装置50と、電気錠55とを備えている。なお、制御部40、自動ドア駆動制御装置50、電気錠55は、図1、図2には図示していない。
また、自動ドア装置1は、トイレ外エリア20からトイレ内エリア10への移動は、自動ドアセンサ21が利用者(人)Mを検出することによりドア本体3が開き、トイレ内エリア10からトイレ外エリア20への移動は、非接触センサ11が利用者Mを検出するとともに、手洗消毒器6の使用等の条件が満足された場合にドア本体3が開くようになっている。
ドア本体3は、壁部2とともに、トイレ内エリア10とトイレ外エリア20を区画していて、駆動部5が駆動することにより開閉動作されて、壁部2の開口部を開閉するようになっている。
駆動部5は、例えば、駆動モータ(不図示)と、駆動モータの駆動をドア本体3に伝達する伝達機構(不図示)と、ドア位置検出部(例えば、エンコーダ等)5Aとを備えていて、ドア本体3を開閉動作するとともに、ドア本体3がどの位置にあるかのドア位置信号を出力するようになっている。
また、駆動部5は、制御部40が出力した信号に基づき、自動ドア駆動制御装置50により駆動されるようになっている。
また、駆動部5は、制御部40が出力した信号に基づき、自動ドア駆動制御装置50により駆動されるようになっている。
手洗消毒器6は、例えば、利用者が所定位置に移動して手をかざした場合に、かざされた手を検出して、消毒液及び水を吐出して手を消毒、洗浄するようになっている。また、予め設定された手洗消毒の設定条件(例えば、手洗い時間等)を満足した場合に、制御部40に手洗消毒信号(衛生処理完了信号)を出力するようになっている。
非接触センサ11は、例えば、赤外線センサを備え、トイレ内エリア10に設けられていて、トイレ内エリア10においてドア本体3に近づいた利用者Mを検出するようになっている。
併用センサ12は、例えば、壁部2の開口部の上方に配置され、ドア本体3近傍の所定の範囲内にいる利用者Mを検出可能とされていて、例えば、非接触センサ13を操作するためにドア本体3に近づいた利用者M、幼児、非接触センサ11への接触が困難な状態にある認知症の人等の利用者Mを検出することで、トイレ内エリア10内に利用者Mがいるかどうかを確認するものである。
また、併用センサ12は、開口部近傍の所定範囲にいる利用者Mを検出することにより、複数の利用者が開口部を通行する際に、すべての利用者Mが通過するまでドア本体3を開放するのを可能としている。
ICタグ検出センサ13は、例えば、利用者があらかじめ手渡された所定の情報が書き込まれたICタグをかざすことにより、制御部40に対してICタグ検出信号を出力するようになっている。
自動ドアセンサ21は、例えば、トイレ外エリア20に設けられていて、例えば、赤外線により、トイレ外エリア20においてドア本体3に近づいた利用者Mを検出するようになっている。
補助センサ23は、例えば、開口部の両側に隔てて配置されていて、開口部に利用者がいる場合に、ドア本体3が閉動作するのを防止するように構成されている。なお、図1に示した符号23は、利用者Mを検出するための赤外線のエリアを示している。
スピーカ25は、例えば、トイレ内エリア10に設けられ、利用者に音声による情報伝達をするものであり、制御部40が出力した音声信号(指示信号)により音声を出力するようになっている。
スピーカ26は、例えば、トイレ外エリア20に設けられ、トイレ外エリア20にいる保護者や管理者に、所定の累積時間が経過してドア本体3を開く際に、幼児等の閉じ込められていた利用者が解放されたことを音声により情報伝達をするものであり、制御部40が出力した情報伝達信号により音声を出力するようになっている。
制御部40は、図3に示すように、手洗消毒器6、非接触センサ11、併用センサ12、ICタグ検出センサ13、自動ドアセンサ21、スピーカ25、スピーカ26、自動ドア駆動制御装置50と接続されている。
また、制御部40は、手洗消毒器6、非接触センサ11、併用センサ12、ICタグ検出センサ13、自動ドアセンサ21から信号が入力されるとともに、スピーカ25、スピーカ26に信号を出力するようになっている。また、制御部40は、自動ドア駆動制御装置50に信号を出力するとともに、自動ドア駆動制御装置50から信号が入力されるように構成されている。
制御部40は、非接触センサ11を操作するために所定範囲内に入った利用者Mを併用センサ12が検出した場合は、利用者Mが手洗消毒器6を使用している場合にはドア本体3を開き、手洗消毒器6を使用していない場合にはドア本体3を閉じたままとし、利用者Mにスピーカ25を介して警告するようになっている。
また、利用者Mが手洗消毒器6を使用していない場合であっても、ICタグ検出センサ13が利用者MのICタグを検出した場合や、併用センサ12が利用者Mを検出してスピーカ25を介して警告するとともに、併用センサ12による累積検出時間が、予め設定された設定時間(所定の所定の累積時間)を経過した場合には、ドア本体3を開くようになっている。
また、制御部40は、自動ドアセンサ21が利用者Mを検出した場合は、ドア本体3を開放する信号を出力するようになっている。また、ドア本体3が開放された後に、新たにドア本体3を開放する条件が入力されずに所定時間が経過する等、ドア閉鎖条件が満足した場合はドア本体3を閉鎖するようになっている。
自動ドア駆動制御装置50は、ドア駆動制御部51と、電気錠制御部52とを備え、制御部40、駆動部5、電気錠55と接続されている。
ドア駆動制御部51は、制御部40が出力した信号に基づいて、駆動部5に電力を供給して駆動モータを駆動してするとともに、ドア位置検出部5Aからドア本体3の位置信号が入力されるようになっている。
電気錠制御部52は、制御部40が出力したドア駆動制御部51に対する信号に基づいて、電気錠55を駆動するようになっており、電気錠55から出力された信号が入力されることにより電気錠55の作動状態を検出することができるようになっている。
電気錠55は、電気錠制御部52が出力した信号によりドア本体3が閉鎖された状態で施錠するとともに、制御部40に電気錠55の作動状態を出力するようになっている。
また、ドア本体3が開かられる場合には解錠されて、ドア本体3が駆動可能となっている。
また、ドア本体3が開かられる場合には解錠されて、ドア本体3が駆動可能となっている。
次に、図4を参照して、制御部40のブロック構成の一例について説明する。
制御部40は、手洗消毒信号受付部41と、非接触センサ信号受付部42と、併用センサ信号受付部43と、自動ドア信号受付部44と、ICタグ検出信号受付部45と、手洗消毒判定部46と、音声信号出力部47と、累積経過時間計測部48と、ドア制御部49とを有している。
制御部40は、手洗消毒信号受付部41と、非接触センサ信号受付部42と、併用センサ信号受付部43と、自動ドア信号受付部44と、ICタグ検出信号受付部45と、手洗消毒判定部46と、音声信号出力部47と、累積経過時間計測部48と、ドア制御部49とを有している。
手洗消毒信号受付部41は、手洗消毒器6が出力した手洗消毒信号を受け付けて、手洗消毒判定部46に信号を出力する。
非接触センサ信号受付部42は、非接触センサ11が、トイレ内エリア10の所定位置にいる利用者Mを検出して出力した非接触センサ信号を受け付けて、手洗消毒判定部46に信号を出力する。
併用センサ信号受付部43は、併用センサ12が、トイレ内エリア10の所定範囲内にいる利用者Mを検出して出力した併用センサ信号を受け付けて、累積経過時間計測部48に信号を出力するようになっている。
自動ドア信号受付部44は、自動ドアセンサ21がトイレ外エリア20の所定位置にいる利用者Mを検出して出力した自動ドア信号を受け付けて、ドア制御部49に信号を出力するようになっている。
ICタグ検出信号受付部45は、ICタグ検出センサ13が検出したICタグ検出信号を受け付けて累積経過時間計測部48及びドア制御部49に信号を出力するようになっている。
手洗消毒判定部46は、利用者Mがトイレ内エリア10において所定位置に来た場合に、手洗消毒器6で手を消毒してから来たかどうかを判定するように構成されている。
また、手洗消毒判定部46は、利用者Mが手洗消毒をしてから来たと判定した場合は、ドア制御部49及び累積経過時間計測部48に信号を出力し、利用者Mが手洗消毒をせずに来たと判定した場合は、音声信号出力部47に信号を出力するようになっている。すなわち、非接触センサ信号が入力されている場合に、手洗消毒信号が入力されると、利用者Mが手洗消毒をしてから来たと判定し、手洗消毒信号が入力されていなければ、手洗消毒をせずに来たと判定するようになっている。
また、手洗消毒判定部46は、利用者Mが手洗消毒をしてから来たと判定した場合は、ドア制御部49及び累積経過時間計測部48に信号を出力し、利用者Mが手洗消毒をせずに来たと判定した場合は、音声信号出力部47に信号を出力するようになっている。すなわち、非接触センサ信号が入力されている場合に、手洗消毒信号が入力されると、利用者Mが手洗消毒をしてから来たと判定し、手洗消毒信号が入力されていなければ、手洗消毒をせずに来たと判定するようになっている。
なお、この実施形態において、手洗消毒器6が使用されずに非接触センサ11が利用者Mを検出した場合は、非接触センサ11を操作するために所定範囲内に入った利用者Mを併用センサ12が検出し、この検出信号の検出経過時間を累積経過時間計測部48により計測するようになっている。
音声信号出力部47は、手洗消毒判定部46において手を消毒せずに来たと判定されて出力された指示信号が入力された場合に、スピーカ25に信号を出力するようになっている。
また、累積経過時間計測部48が出力した信号が入力された場合に、スピーカ26に音声信号(情報伝達信号)を出力するようになっている。
また、累積経過時間計測部48が出力した信号が入力された場合に、スピーカ26に音声信号(情報伝達信号)を出力するようになっている。
累積経過時間計測部48は、併用センサ信号受付部43が出力した指示信号が入力された場合に、併用センサ信号受信部43の出力の累積経過時間の計測を開始するようになっている。そして、ドア制御部49が作動してドア本体3が開かれることなく、利用者Mが併用センサ12により設定時間以上検出されることにより、併用センサ信号受付部43からの併用センサ信号が予め設定した設定時間(所定の累積時間)に達した場合に、ドア制御部49に信号を出力するようになっている。
また、累積経過時間計測部48は、手洗消毒判定部46から利用者Mが手洗消毒をしてから来たと判定した際の信号、ICタグ検出信号受付部45からの信号、自動ドアセンサ21からの信号のいずれかが入力された場合、併用センサ信号受付部43からの併用センサ信号が予め設定した設定時間(所定の累積時間)に達した場合に、それまで計測した累積時間をリセットするように構成されている。
ドア制御部49は、自動ドア信号受付部44、ICタグ検出信号受付部45、手洗消毒判定部46、累積経過時間計測部48から信号が入力されるようになっていて、これらのいずれかから信号が入力された場合は、自動ドア駆動制御装置50に、ドア本体3を開くべき信号を出力するようになっている。
また、ドア制御部49は、自動ドア駆動制御装置50に信号を出力した場合は、累積経過時間計測部48に確認信号を出力するようになっている。
次に、図5、6に示すフローチャートを参照して、自動ドア装置1の動作について説明する。図5は、トイレ外エリア20における自動ドアセンサ21によりドア本体3が開かれるまでの動作を、図6は、トイレ内エリア10における非接触センサ11によりドア本体3が開かれるまでの動作を示すフローチャートの一例を示している。
また、ドア本体3が開かれた場合は、あらためてそれぞれのフローチャートが開始され、図5、図6の動作が同時に生じる場合は、いずれの動作を優先してもよい。
また、ドア本体3が開かれた場合は、あらためてそれぞれのフローチャートが開始され、図5、図6の動作が同時に生じる場合は、いずれの動作を優先してもよい。
(自動ドアセンサ21に係るドア本体3の駆動)
以下、自動ドアセンサ21によるドア本体3の駆動を説明する。
(1)制御部40は、自動ドア信号出力が入力されているかどうかを判定する(S1)。
自動ドア信号出力が入力されている場合(S1:Yes)はS2に移行し、自動ドア信号出力が入力されていない場合(S1:No)はS1に戻る。
(2)制御部40は、自動ドア駆動制御装置50にドア本体3を開く信号を出力する(S2)。
(3)S2を実行したら、フローを終了する。
利用者Mを検出するたびに、上記処理を実行する。
以下、自動ドアセンサ21によるドア本体3の駆動を説明する。
(1)制御部40は、自動ドア信号出力が入力されているかどうかを判定する(S1)。
自動ドア信号出力が入力されている場合(S1:Yes)はS2に移行し、自動ドア信号出力が入力されていない場合(S1:No)はS1に戻る。
(2)制御部40は、自動ドア駆動制御装置50にドア本体3を開く信号を出力する(S2)。
(3)S2を実行したら、フローを終了する。
利用者Mを検出するたびに、上記処理を実行する。
(非接触センサ11に係るドア本体3の駆動)
以下、非接触センサ11によるドア本体3の駆動を説明する。
(1)制御部40は、ドア本体3の開閉状態を確認する(S11)。
(2)次に、制御部40は、ドア本体3が閉鎖端で停止しているかどうかを判定する(S12)。ドア本体3が閉鎖端で停止しているかどうかは、ドア位置検出部5Aが出力する信号により判定する。
ドア本体3が閉鎖端で停止している場合(S12:Yes)にはS13に移行し、閉鎖端で停止していない場合(S12:No)にはS11に移行する。
(3)次に、制御部40は、併用センサ信号が入力されているかどうかを判定する(S13)。併用センサ信号が入力されている場合(S13:Yes)はS14に移行し、併用センサ信号が入力されていない場合(S13:No)は、タイマを停止するためにS15に移行する。
(4)制御部40は、タイマが停止中かどうかを判定する(S14)。タイマが停止中である場合(S14:Yes)はS16に移行し、タイマが作動している場合(S14:No)はS17に移行する。
(5)制御部40は、タイマを停止後S11に移行する(S15)。
(6)制御部40は、タイマ(累積経過時間計測部)をスタートして、併用センサ信号入力の累積経過時間を計測する(S16)。
(7)次に、制御部40は、タイマが計測した累積経過時間が、予め設定した設定時間(所定の累積時間)に達したかどうかを判定する(S17)。タイマによる累積経過時間が設定時間に達していない場合(S17:No)はS18に移行し、タイマによる累積経過時間が所定の累積時間に達した場合(S17:Yes)はS22に移行する。
(8)次に、制御部40は、非接触センサ信号が入力されているかどうかを判定する(S18)。非接触センサ信号が入力されている場合(S18:Yes)はS19に移行し、非接触センサ信号が入力されていない場合(S18:No)はS11に移行する。
(9)次いで、制御部40は、手洗消毒器6から手洗消毒信号(衛生的処理完了信号)が入力されているかどうかを判定する(S19)。手洗消毒信号が入力されている場合(S19:Yes)はS23に移行し、手洗消毒信号が入力されていない場合(S19:No)はS20に移行する。
(10)次に、制御部40は、ICタグ検出センサ13からICタグ検出信号が入力されているかどうかを判定する(S20)。ICタグ検出信号が入力されている場合(S20:Yes)はS23に移行し、ICタグ検出信号が入力されていない場合(S20:No)はS21に移行する。
(11)制御部40は、音声信号を出力し、スピーカ25から利用者に対して手洗い消毒するように音声を出力(音声出力1)する(S21)。
(12)制御部40は、音声信号を出力し、スピーカ26から利用者に対して、閉じ込められていた利用者が解放された旨の音声を出力(音声出力2)する(S22)。
(13)制御部40は、タイマをリセットする(S23)。
(14)制御部40は、自動ドア駆動制御装置50にドア本体3を開く信号を出力する(S24)。S24を実行したら、フローを終了する。
ドア開動作があるたびに、S11〜S23の処理を実行する。
以下、非接触センサ11によるドア本体3の駆動を説明する。
(1)制御部40は、ドア本体3の開閉状態を確認する(S11)。
(2)次に、制御部40は、ドア本体3が閉鎖端で停止しているかどうかを判定する(S12)。ドア本体3が閉鎖端で停止しているかどうかは、ドア位置検出部5Aが出力する信号により判定する。
ドア本体3が閉鎖端で停止している場合(S12:Yes)にはS13に移行し、閉鎖端で停止していない場合(S12:No)にはS11に移行する。
(3)次に、制御部40は、併用センサ信号が入力されているかどうかを判定する(S13)。併用センサ信号が入力されている場合(S13:Yes)はS14に移行し、併用センサ信号が入力されていない場合(S13:No)は、タイマを停止するためにS15に移行する。
(4)制御部40は、タイマが停止中かどうかを判定する(S14)。タイマが停止中である場合(S14:Yes)はS16に移行し、タイマが作動している場合(S14:No)はS17に移行する。
(5)制御部40は、タイマを停止後S11に移行する(S15)。
(6)制御部40は、タイマ(累積経過時間計測部)をスタートして、併用センサ信号入力の累積経過時間を計測する(S16)。
(7)次に、制御部40は、タイマが計測した累積経過時間が、予め設定した設定時間(所定の累積時間)に達したかどうかを判定する(S17)。タイマによる累積経過時間が設定時間に達していない場合(S17:No)はS18に移行し、タイマによる累積経過時間が所定の累積時間に達した場合(S17:Yes)はS22に移行する。
(8)次に、制御部40は、非接触センサ信号が入力されているかどうかを判定する(S18)。非接触センサ信号が入力されている場合(S18:Yes)はS19に移行し、非接触センサ信号が入力されていない場合(S18:No)はS11に移行する。
(9)次いで、制御部40は、手洗消毒器6から手洗消毒信号(衛生的処理完了信号)が入力されているかどうかを判定する(S19)。手洗消毒信号が入力されている場合(S19:Yes)はS23に移行し、手洗消毒信号が入力されていない場合(S19:No)はS20に移行する。
(10)次に、制御部40は、ICタグ検出センサ13からICタグ検出信号が入力されているかどうかを判定する(S20)。ICタグ検出信号が入力されている場合(S20:Yes)はS23に移行し、ICタグ検出信号が入力されていない場合(S20:No)はS21に移行する。
(11)制御部40は、音声信号を出力し、スピーカ25から利用者に対して手洗い消毒するように音声を出力(音声出力1)する(S21)。
(12)制御部40は、音声信号を出力し、スピーカ26から利用者に対して、閉じ込められていた利用者が解放された旨の音声を出力(音声出力2)する(S22)。
(13)制御部40は、タイマをリセットする(S23)。
(14)制御部40は、自動ドア駆動制御装置50にドア本体3を開く信号を出力する(S24)。S24を実行したら、フローを終了する。
ドア開動作があるたびに、S11〜S23の処理を実行する。
一実施形態に係る自動ドア装置1によれば、非接触センサ11が利用者Mを検出した場合に、手洗消毒器6が使用されている場合はドア本体3が開き、手洗消毒器6が使用されてない場合に、利用者Mに手洗い消毒をするようにスピーカ25を介して指示するので、利用者Mが手洗い消毒を使用するのを促進することができる。
また、自動ドア装置1によれば、幼児や自動ドア装置1のシステムを理解できない利用者等がトイレ内エリア10に取り残された場合に、所定の累積時間が経過した場合には、手洗い消毒を完了していない場合であっても、ドア本体3が開くので、幼児等がトイレ内エリア10に長時間にわたって閉じ込められるのを防ぐことができる。
また、自動ドア装置1によれば、利用者Mが貸与等された所定のICタグをICタグ検出センサ13が検出した場合に、ドア本体3が開かれるので、例えば、利用者Mが怪我をしている等の理由により手洗消毒器6を使用することができない状況にある場合であっても、利用者Mがトイレ内エリア10からスムースに出ることができる。また、所定のICタグを貸与等されていない利用者Mについては、手洗消毒をする必要があるので、衛生的な観点での目的を促進することができる。
また、自動ドア装置1によれば、手洗消毒器6を使用しない幼児等がトイレ外エリア20に出ることができずにトイレ内エリア10に閉じ込められて、その後、所定の累積時間が経過してドア本体3が開かれてトイレ内エリア10から解放された場合に、スピーカ26により、閉じ込められていた利用者Mが解放された旨の音声を出力するので閉じ込め等から解放された幼児等を短時間で効率的に認識することができる。
なお、上記の実施形態において記載した技術的事項については、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、衛生的処理手段が手洗消毒器6である場合について説明したが、例えば、手洗洗浄器、アルコール消毒器等、周知の他の衛生的処理手段を適用してもよい。
例えば、上記実施の形態においては、衛生的処理手段が手洗消毒器6である場合について説明したが、例えば、手洗洗浄器、アルコール消毒器等、周知の他の衛生的処理手段を適用してもよい。
また、上記実施の形態においては、手洗消毒器6が使用されずに非接触センサ11が利用者Mを検出した場合に、非接触センサ11を操作するために所定範囲内に入るすべての利用者Mを併用センサ12が検出して、これをタイマを構成している累積経過時間計測部48が累積経過時間を計測する場合について説明したが、例えば、併用センサ12と非接触センサ12のいずれか一方が利用者Mを検出することにより累積経過時間の計測を開始する構成としてもよい。
また、上記実施の形態においては、トイレ外エリア20からトイレ内エリア10に移動する場合に、自動ドアセンサ21が利用者Mを検出することによりドア本体3が開く場合について説明したが、トイレ外エリア20からトイレ内エリア10に移動する場合においてドア本体3の開放に関して何らかの条件を設定してもよい。
また、上記実施の形態においては、トイレ外エリア20からトイレ内エリア10への移動に関して、ドア本体3が自動で開閉される場合について説明したが、トイレ外エリア20からトイレ内エリア10への移動に関しては、ドア本体3の開閉を手動で行うように構成してもよい。
また、上記実施の形態においては、制御部40が、手洗消毒器6が使用されずに、非接触センサ11を操作するために所定範囲内に入る利用者Mを併用センサ12が検出した場合に、ドア本体3を開放しない構成とされる場合について説明したが、例えば、衛生管理をするための別の手段を設けることにより、ドア本体3を開放する構成としてもよい。
また、上記実施の形態においては、制御部40が、ICタグ検出センサ13または手洗消毒器6が使用されていない状態で、非接触センサ11が利用者Mを検出した場合に、利用者Mに手洗消毒するべき旨を報知する報知手段としてスピーカ25を用いる場合について説明したが、例えば、病院等の医療機関や介護施設等において、音声を出力しにくい環境である場合には、手洗消毒器6を使用するべき旨の報知を、表示パネルや液晶パネル等、周知の報知手段に出力してもよい。
また、上記実施の形態においては、第1の検出手段が人を検出し検出時間が所定の累積時間に達した場合に、ドア本体3が開かれる場合について説明したが、例えば、非接触センサ11から人が離れた場合等、いずれかの割り込み処理があった場合に経過時間のリセットを行いあらためて経過時間を計測する、連続した経過時間に基づいてドア本体3を開くように構成してもよい。
また、上記実施の形態においては、制御部40が、図5、図6に示すようなフローチャートに基づいてドア本体3を開く場合について説明したが、上記以外のアルゴリズムに基づいてドア本体3の開閉動作を行ってもよい。
また、幼児等が解放された場合における周りの保護者や管理者への情報伝達をスピーカ26により行う場合について説明したが、情報伝達手段を設けるかどうかは任意に設定可能であるし、情報伝達手段として、表示パネルや液晶パネル等、周知の情報伝達を用いてもよい。
また、上記実施の形態においては、ICタグ検出センサ13が検出する信号を、例えば、手洗消毒ができない患者等に貸与したICタグにより出力する場合について説明したが、例えば、ICカード、車いすや松葉杖等に設けられた他の検出手段を用いてもよい。
また、かかる場合に、電波や赤外線等の電磁波や超音波等、周知の信号を出力する信号発信手段や、磁気等、センサにより検出可能な被検出手段等、特定の利用者を検出することが可能な周知の手段を用いてもよい。
本発明に係る自動ドア装置によれば、衛生管理が必要とされる施設等において用いられ、適切な衛生管理を行うとともに、利用者の長時間の閉じ込め等の発生を防止することができるので産業上利用可能である。
1 自動ドア装置
3 ドア本体
5 駆動部
6 手洗消毒器(衛生的処理手段)
10 トイレ内エリア(第1のエリア)
11 非接触センサ(第1の検出手段)
12 併用センサ(第1の検出手段)
13 ICタグ検出センサ(第2の検出手段)
20 トイレ外エリア(第2のエリア)
21 自動ドアセンサ(第3の検出手段)
25 スピーカ(報知手段)
26 スピーカ(情報伝達手段)
40 制御部
3 ドア本体
5 駆動部
6 手洗消毒器(衛生的処理手段)
10 トイレ内エリア(第1のエリア)
11 非接触センサ(第1の検出手段)
12 併用センサ(第1の検出手段)
13 ICタグ検出センサ(第2の検出手段)
20 トイレ外エリア(第2のエリア)
21 自動ドアセンサ(第3の検出手段)
25 スピーカ(報知手段)
26 スピーカ(情報伝達手段)
40 制御部
Claims (3)
- 第1のエリアと第2のエリアを区画し、開閉動作が可能とされるドア本体と、
前記ドア本体を開閉動作させる駆動部と、
前記第1のエリアに設置され、衛生的処理を付与するとともに前記衛生的処理が実施された場合に衛生的処理完了信号を出力する衛生的処理手段と、
前記第1のエリアにおいて人を検出する第1の検出手段と、
所定の情報が予め書き込まれたICを検出する第2の検出手段と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記衛生的処理完了信号が出力されていて前記第1の検出手段が人を検出した場合、又は前記第2の検出手段が解除信号を検出した場合に、前記駆動部に前記ドア本体を開放する信号を出力するように構成されていることを特徴とする自動ドア装置。 - 請求項1に記載の自動ドア装置であって、
前記第2のエリアにおいて人を検出する第3の検出手段を備え、
前記制御部は、
前記第3の検出手段が人を検出した場合は、前記駆動部に前記ドア本体を開放する信号を出力するように構成されていることを特徴とする自動ドア装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の自動ドア装置であって、
報知手段を備え、
前記制御部は、
前記第1の検出手段が人を検出して、前記衛生的処理完了信号が出力されていない場合に、前記報知手段に対して衛生的処理を行うように指示信号を出力するように構成されていることを特徴とする自動ドア装置。
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