JP2018003077A - 金属粉掻き落とし装置 - Google Patents

金属粉掻き落とし装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018003077A
JP2018003077A JP2016129619A JP2016129619A JP2018003077A JP 2018003077 A JP2018003077 A JP 2018003077A JP 2016129619 A JP2016129619 A JP 2016129619A JP 2016129619 A JP2016129619 A JP 2016129619A JP 2018003077 A JP2018003077 A JP 2018003077A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scraping
pair
cathode plate
metal powder
members
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016129619A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6493320B2 (ja
Inventor
千果 近藤
Chika Kondo
千果 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority to JP2016129619A priority Critical patent/JP6493320B2/ja
Publication of JP2018003077A publication Critical patent/JP2018003077A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6493320B2 publication Critical patent/JP6493320B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Landscapes

  • Electrolytic Production Of Metals (AREA)

Abstract

【課題】設備の大型化や複雑化をすることなく、カソード板の表面全体の金属粉を掻き取ることができる金属粉掻き落とし装置を提供する。
【解決手段】カソード板C表面の金属粉を掻き落とす金属粉掻き落とし装置1であって、カソード板Cの厚さ以上の間隔を空けた状態で、かつ互いの相対的な姿勢が固定された状態で連結された一対の掻き取り部材11,12を有する掻き取り部10と、掻き取り部10をカソード板C表面に沿って昇降させる昇降機構20と、を備えており、昇降機構20は、掻き取り部10における一対の掻き取り部材11,12の一方の掻き取り部材11に連結されたワイヤー23を備えており、ワイヤー23は、掻き取り部10を吊り下げた状態で、掻き取り部を昇降し得るものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属粉掻き落とし装置に関する。さらに詳しくは、電気分解によってカソード板の表面に析出した銅粉や銀粉等の金属粉を掻き落とす金属粉掻き落とし装置に関する。
銅粉や銀粉等の金属粉を製造する方法として、電解製錬がある。電解製錬では、電解液を満たした電解槽中にアノード板とカソード板を交互に浸漬して通電することにより、カソード板の表面に粒状の金属粉を析出させ、析出した金属粉をカソード板から掻き落として金属粉を回収することによって、金属粉を製造している。
上記のように、カソード板の表面に析出している金属粉を除去する方法として、従来は、カソード板に振動や衝撃を加えて表面に析出した金属粉を落下させる方法が採用されていた。しかし、金属粉を落下させるには、ある程度強い振動や衝撃を加えなければならず、騒音が発生したりカソード板が変形したり損傷したりする可能性があった。
そこで、カソード板に振動や衝撃を加えることなく、金属粉をカソード板の表面から除去する方法として、カソード板の表面に沿ってスクレーパーを移動させて金属粉を掻き落とす方法が開発されている(特許文献1、2参照)。
特許文献1、2には、カソード板の表面と交差する方向に沿って伸びた回転する回転軸と、この回転軸にスクレーパを固定した掻き取り機構を有する電解槽が開示されている。この掻き取り機構では、回転軸を回転させることによって、スクレーパがカソード板の表面に沿って移動するようになっている。したがって、カソード板の表面に金属粉が析出した後に、回転軸を回転させれば、スクレーパによってカソード板の表面に析出した金属粉を掻き落とすことができる。
特開2001−115281号公報 実開平2−14367号公報
特許文献1、2に示すような掻き取り機構の場合、回転軸を回転させた際に、スクレーパの先端が弧状に移動する。したがって、カソード板が矩形の場合、カソード板の表面全体の金属粉をスクレーパによって掻き落とすには、スクレーパの長さを、回転軸と回転軸から最も遠いカソード板の角までの距離よりも長くする必要がある。かかる長さのスクレーパでは、スクレーパの軸方向がカソード板の側端と平行になったときに、スクレーパの先端はカソード板の下端よりもかなり下方まで延びた状態となる。したがって、スクレーパが電解槽と干渉しないようにするには、カソード板の大きさに比べて電解槽を大型化しなければならず、設備が大型化してしまうという欠点がある。
また、既存の電解槽では、その深さはカソード板やアノード板の長さに比べてそれほど深くない。このため、かかる電解槽に特許文献1、2に示すような掻き取り機構を設けた場合には、スクレーパの長さを十分な長さにすることができない。すると、スクレーパを設けても、カソード板の表面全体の金属粉を掻き取ることはできないという欠点がある。
特許文献2の技術のように、掻き取り機構を2つ(つまりスクレーパを2本)設ければ、スクレーパの長さを短くしても、カソード板の表面全体の金属粉を掻き取ることができる可能性がある。しかし、掻き取り機構を2つ設ければ装置の構造が複雑化するし、スクレーパ同士の干渉を防止するためにはその作動を制御しなければならず、掻き取り機構の制御も複雑化するという欠点がある。
本発明は上記事情に鑑み、設備の大型化や複雑化をすることなく、カソード板の表面全体の金属粉を掻き取ることができる金属粉掻き落とし装置を提供することを目的とする。
第1発明の金属粉掻き落とし装置は、カソード板表面の金属粉を掻き落とす金属粉掻き落とし装置であって、カソード板の厚さ以上の間隔を空けた状態で、かつ互いの相対的な姿勢が固定された状態で連結された一対の掻き取り部材を有する掻き取り部と、該掻き取り部をカソード板表面に沿って昇降させる昇降機構と、を備えており、該昇降機構は、前記掻き取り部における一対の掻き取り部材の一方の掻き取り部材に連結された昇降部材を備えており、該昇降部材は、前記掻き取り部を吊り下げた状態で、該掻き取り部を昇降し得るものであることを特徴とする。
第2発明の金属粉掻き落とし装置は、第1発明において、前記掻き取り部の一対の掻き取り部材は、前記昇降部材によって吊り下げられている状態において、互いに対向する面同士が非平行状態となるように連結されていることを特徴とする。
第3発明の金属粉掻き落とし装置は、第1または第2発明において、前記掻き取り部の一対の掻き取り部材における一方の掻き取り部材は、他方の掻き取り部材と対向する面に、前記一対の掻き取り部材が昇降する方向に沿って複数の突起が形成されていることを特徴とする。
第4発明の金属粉掻き落とし装置は、第1、第2または第3発明において、前記掻き取り部は、前記一対の掻き取り部材の端部間を連結する連結部を備えており、該連結部は、前記一対の掻き取り部材の昇降方向と非平行な回転軸周りに回転する回転体を備えていることを特徴とする。
第5発明の金属粉掻き落とし装置は、第4発明において、前記一対の掻き取り部材の互いに対向する両端部間を連結する一対の前記連結部が設けられており、該一対の前記連結部の回転体が、両者の間の距離が、カソード板の幅以上になるように設けられていることを特徴とする。
第6発明の金属粉掻き落とし装置は、第1、第2、第3、第4または第5発明において、前記処昇降機構は、前記掻き取り部を間欠的に昇降させる機能を有していることを特徴とする。
第1発明によれば、一対の掻き取り部材間にカソード板を配置して、昇降機構の昇降部材によって掻き取り部を吊り下げた状態とすれば、一対の掻き取り部材をそれぞれカソード板の表面に接触させることができる。したがって、昇降機構の昇降部材によって掻き取り部を吊り下げた状態で掻き取り部を上昇させれば、一対の掻き取り部材によってカソード板の両表面の金属粉を同時に掻き取ることができる。しかも、一対の掻き取り部材間にカソード板を配置して掻き取り部を上昇させるだけであるので、装置の作動が容易である。また、一対の掻き取り部材は、カソード板の下端まで下降できればよいので、既存の電解槽でも、カソード板の表面全体の金属粉を掻き取ることができる。
第2発明によれば、一対の掻き取り部材の角をカソード板の表面に接触させることができるので、一対の掻き取り部材による金属粉の掻き取り効果を高くすることができる。
第3発明によれば、一方の掻き取り部材による金属粉の掻き取り効果を高くすることができる。
第4発明によれば、掻き取り部材が昇降する際に回転体がカソード板の側端に接触しても、掻き取り部をスムースに昇降させることができる。
第5発明によれば、一対の回転体によってカソード板を挟んだ状態で掻き取り部を昇降させることができるので、掻き取り部をより安定した状態で昇降させることができる。
第6発明によれば、カソード板の表面に形成された金属粉が一定以上成長しない状態で金属粉をカソード板の表面から除去できるので、粒径がある程度揃った金属粉を回収することも可能となる。
(A)は本実施形態の金属粉掻き落とし装置1を電解槽R内の電解液Lに設けた状態の概略説明図であり、(B)は掻き取り部10が設けられている状態のカソード板Cの概略側面図である。 (A)は図1(B)のIIA-IIA線概略断面図であり、(B)は掻き取り部10の単体側面図である。 (A)電解槽Rの電解液L内に掻き取り部10を沈降させている状態から掻き取り部10の沈降を停止させた場合における掻き取り部10の姿勢変更の概略説明図であり、(B)は掻き取り部10によってカソード板Cの表面を掻き落とす作業をしている状態から電解槽Rの電解液L内に掻き取り部10を沈降させた場合における掻き取り部10の姿勢変更の概略説明図である。 (A)は表面が湾曲しているカソード板Cの表面を掻き落としている作業の概略説明図であり、(B)は対向面11aに突起11bを設けた掻き取り部材11を有する掻き取り部10の概略断面図である。 回転体16を設けた連結部15を有する掻き取り部10の概略説明図であって、(A)は断面図であり、(B)は(A)のB−B線断面図である。 ワイヤー23を2本設けた場合の概略説明図である。
本発明の金属粉掻き落とし装置は、カソード板の表面に析出した金属粉を除去する装置であって、簡便な構成で効果的にカソード板の表面から金属粉を除去できるようにしたことに特徴を有している。
本発明の金属粉掻き落とし装置は、電解製錬によって銅粉や銀粉等の金属粉を製造する際に、カソード板の表面に析出した金属粉を除去するために使用されるが、金属粉を除去する目的はとくに限定されない。
以下では、電解製錬によって金属粉を製造する際に、本発明の金属粉掻き落とし装置を使用する場合を説明する。
(本実施形態の金属粉掻き落とし装置1)
図1において、符号Rは電解槽を示しており、符号Cは、カソード板を示している。そして、電解槽R中の電解液Lには、複数枚のカソード板Cと複数枚のアノード(図示せず)が交互に並ぶように(図1では紙面と直交する方向に沿って並ぶように)浸漬されている。
図1に示すように、カソード板Cの端部はビームBに接続されている。このビームBは図示しないラック部材によって電解槽R内に固定されている。また、ビームBには、金属粉掻き落とし装置1の昇降機構20のプーリ22が設けられている。このプーリ22には、ワイヤー23が巻き掛けられており、ワイヤー23の一端には、電解槽Rの電解液Lに浸漬された掻き取り部10が連結されている。一方、ワイヤー23の他端は、ワイヤー23の巻き取りや繰り出しを行う巻取機25に接続されている。
以上のような構成であるので、巻取機25を作動させてワイヤー23の巻き取りや繰り出しを行えば、掻き取り部10を昇降させることができる。つまり、掻き取り部10を、カソード板Cの表面に沿って昇降させることができる。
(掻き取り部10)
図1および図2に示すように、掻き取り部10は、一対の掻き取り部材11,12と、この一対の掻き取り部材11,12の対向する両端部同士を連結する一対の連結部15,15を備えている。この掻き取り部10は、電解槽Rの電解液Lに浸漬されると、自重により沈降するように、その重量および体積が調整されている。例えば、一対の掻き取り部材11,12や一対の連結部15,15を電解液Lよりも比重の大きい材料で形成する。すると、ワイヤー23によって掻き取り部10を吊り上げる力を加えなければ、掻き取り部10を自重により沈降させることができる。
(一対の掻き取り部材11,12)
図1および図2に示すように、掻き取り部10の一対の掻き取り部材11,12は、その軸方向に沿って長い棒状の部材である。具体的には、一対の掻き取り部材11,12は、その軸方向の長さがカソード板Cの幅よりも長い部材である。この一対の掻き取り部材11,12は、その断面が矩形などの角を有する形状に形成されている。
(一対の連結部15,15)
図1および図2に示すように、一対の掻き取り部材11,12は、互いの相対的な姿勢が一定となるように、一対の連結部15,15によって両端部同士が連結されている。言い換えれば、一対の掻き取り部材11,12と一対の連結部15,15は、互いに移動できないように固定されている。
また、一対の掻き取り部材11,12は、両者間に所定の隙間Gが形成されるように一対の連結部15,15によって連結されている。具体的には、一対の掻き取り部材11,12は、隙間Gの長さWが掻き取り部10(つまり一対の掻き取り部材11,12)によってその表面の金属粉が除去されるカソード板Cの厚さ以上になるように、一対の連結部15,15によって連結されている。なお、隙間Gの長さWとは、掻き取り部材11の対向する面11aと、掻き取り部材12の対向面12a,12bによって形成されるエッジeとの距離を意味している(図2(B)参照)。
しかも、一対の掻き取り部材11,12は、その対向する面11a,12aが、非平行となるように両者の姿勢が固定されている。つまり、掻き取り部材11の対向面11aと、掻き取り部材12の対向面12aが、所定の角度θとなるように設けられている(図2(B)参照)。
そして、一対の掻き取り部材11,12において、一方の掻き取り部材11にのみ上述した昇降機構20のワイヤー23の一端が連結されている。つまり、ワイヤー23によって掻き取り部10を吊り下げると、一方の掻き取り部材11が上方に位置し、他方の掻き取り部材12が下方に位置するように、ワイヤー23が一方の掻き取り部材11に連結されている(図1(B)、図2(B)参照)。
(本実施形態の金属粉掻き落とし装置1の作用効果)
本実施形態の金属粉掻き落とし装置1は、以上のような構造を有しているので、以下のようにすれば、カソード板Cの表面に析出している金属粉を掻き落として除去することができる。
まず、一対の掻き取り部材11,12間にカソード板Cが配置されている状態で、昇降機構20の巻取機25からワイヤー23を繰り出す。すると、掻き取り部10は、自重によって電解槽Rの電解液L中を沈降する(図3(A)の左図参照)。
掻き取り部10がカソード板Cの下端の位置まで沈降すると、昇降機構20の巻取機25によるワイヤー23の繰り出しを停止する。すると、ワイヤー23は掻き取り部材11にのみ連結されているので、掻き取り部材11が上方に位置し、掻き取り部材12が下方に位置するように、掻き取り部10は姿勢を変化させる(図3(A)の右図参照)。
すると、一対の掻き取り部材11,12間にカソード板Cが配置されているので、掻き取り部10は、掻き取り部材11がカソード板Cの一方の面、掻き取り部材12がカソード板Cの他方の面、に接触した状態となる(図3(A)の右図参照)。
ここで、一対の掻き取り部材11,12は、その対向する面11a,12aが非平行となるように姿勢が固定されており、しかも、隙間Gの長さWがカソード板Cの厚さ以上になっている。このため、掻き取り部10は、掻き取り部材11の対向面11aがカソード板Cの一方の面とほぼ面接触し、掻き取り部材12のエッジeがカソード板Cの他方の面に接触した状態となる。つまり、掻き取り部10は、一対の掻き取り部材11,12のエッジeがカソード板Cの両表面に接触した状態となる(図3(A)の右図参照)。
上記状態となると、昇降機構20の巻取機25によってワイヤー23を巻き取る。すると、掻き取り部10の掻き取り部材11を上方に引っ張るように力が加わり、掻き取り部10はカソード板Cの表面に沿って上昇する。
このとき、掻き取り部材11だけが上方に引っ張られた状態で掻き取り部10が上方に移動するので、一対の掻き取り部材11,12は、そのエッジeがカソード板Cの両表面に接触した状態を維持したままカソード板Cの表面に沿って上昇する。すると、一対の掻き取り部材11,12のエッジeがカソード板Cの表面を掻き取るように移動するので、カソード板Cの表面の金属粉を掻き落とすことができる。
そして、掻き取り部10がカソード板Cの表面の上端近傍まで移動すると、昇降機構20の巻取機25によるワイヤー23を巻き取りを停止すれば、掻き取り部10の上昇が停止され、金属粉の掻き落とし作業が終了する。
以上のごとく、本実施形態の金属粉掻き落とし装置1では、昇降機構20の巻取機25を操作して、ワイヤー23によって掻き取り部10を吊り下げた状態で掻き取り部10を上昇させれば、一対の掻き取り部材11,12によってカソード板Cの両表面の金属粉を同時に掻き取ることができる。
また、本実施形態の金属粉掻き落とし装置1は、カソード板Cの幅方向に沿って延びた部材である一対の掻き取り部材11,12を上昇させて金属粉をカソード板Cの表面から掻き落としている。つまり、掻き取り部10は、一対の掻き取り部材11,12をカソード板Cの下端まで下降できさえすれば、カソード板Cの表面全体の金属粉を掻き落とすことができる。すると、一対の掻き取り部材11,12自体の昇降方向の長さは短くても、カソード板Cの全面の金属粉を掻き落とすことができる。したがって、本実施形態の金属粉掻き落とし装置1を電解槽Rに設ける場合、電解槽Rに金属粉掻き落とし装置1を設置するために余分なスペース等を設ける必要がないので、電解槽Rが大型化したりすることがないし、既存の電解槽Rに簡単に設置することができる。
しかも、本実施形態の金属粉掻き落とし装置1は、一対の連結部15,15によって連結された棒状の一対の掻き取り部材11,12を備えた掻き取り部10がワイヤー23に連結されただけであり、構造が簡素化されている。しかも、金属粉を掻き落とす際には、この掻き取り部10をカソード板Cに沿って上昇させるだけである。したがって、本実施形態の金属粉掻き落とし装置1を設けても、電解槽Rの構造が複雑化することを防ぐことができるし、装置の作動も容易である。
なお、カソード板Cの表面が湾曲していたり凹みが形成されていたりしていれば、一対の掻き取り部材11,12のエッジeをカソード板Cの表面に沿って移動できない可能性がある。しかし、本実施形態の金属粉掻き落とし装置1では、掻き取り部材11はワイヤー23に連結されている。このため、掻き取り部10は、カソード板Cの表面に沿って上昇している状態でも、その姿勢をカソード板Cの湾曲状態に沿って、ある程度自由に姿勢を変化させることができる。具体的には、掻き取り部材11の軸方向と平行な軸周りに、掻き取り部10は回転することができる(図4(A)参照)。すると、カソード板Cの表面が湾曲していたり凹みが形成されていたりしていても、掻き取り部10が回転することによって、一対の掻き取り部材11,12のエッジeをカソード板Cの表面に沿って移動させることができる(図4(A)参照)。つまり、湾曲していたり凹みが形成されていたりしているカソード板Cの表面に析出した金属粉であっても、一対の掻き取り部材11,12のエッジeによって掻き落とすことができる。
(掻き落とし作業の繰り返し)
また、本実施形態の金属粉掻き落とし装置1では、昇降機構20の巻取機25によりワイヤー23の繰り出しと巻取を繰り返せば、金属粉の掻き落とし作業を繰り返し実施することができる。
具体的には、前回の金属粉の掻き落とし作業が終了した状態では、掻き取り部10はカソード板Cの上部に位置しており、一対の掻き取り部材11,12もカソード板Cの表面に接触した状態となっている(図3(B)の左図参照)。この状態から、ワイヤー23を繰り出せば、一対の掻き取り部材11,12はカソード板Cの表面から離れるので、掻き取り部10をスムースに電解液L内を沈降させることができる(図3(B)の右図参照)。そして、掻き取り部10がカソード板Cの下端まで沈降したときにワイヤー23を繰り出しを停止すれば、一対の掻き取り部材11,12もカソード板Cの表面に接触させることができる(図3(A)の右図参照)。この状態から、ワイヤー23を巻き取れば、掻き取り部10を上昇させることができるので、カソード板Cの表面の金属粉を掻き落とすことができる。そして、掻き取り部10はカソード板Cの上部まで移動した後、上記作動を繰り返せば、掻き取り部10が上昇する度に、一対の掻き取り部材11,12のエッジeによって、カソード板Cの表面の金属粉を掻き落とすことができる。
このような金属粉の掻き落とし作業を繰り返し間欠的に実施すれば、カソード板Cの表面に析出した金属粉が一定以上成長する前に、カソード板Cの表面から金属粉を除去できる。すると、掻き落としを実施する間隔を調整することによって、粒径がある程度揃った金属粉を回収することも可能となる。
(対向面11aと対向面12aのなす角度)
掻き取り部材11の対向面11aと掻き取り部材12の対向面12aがなす角度θは、とくに限定されない。掻き取り部10を上昇させたときに、掻き取り部材11の角eおよび掻き取り部材12の角eを、カソード板Cの両表面にそれぞれ接触させることができる程度になっていればよい。
しかし、なす角度θが10度よりも小さいと、掻き取り部10を上昇させたときに、掻き取り部材12の対向面12aとカソード板Cの表面のなす角度が小さくなり、角eによる金属粉を除去する効果が弱くなる。したがって、掻き取り部材11の対向面11aと掻き取り部材12の対向面12aが角度θは、10〜90度、好ましくは30〜60度、より好ましくは45度である。
(隙間Gの長さW)
隙間Gの長さWはカソード板Cの厚み以上であればとくに限定されない。掻き取り部10を上昇させた際に、一対の掻き取り部材11,12の角eを、適切な角度でカソード板Cの表面に接触させることができる程度になっていればよい。例えば、カソード板Cの厚さをtとし、隙間Gの長さをWとすると、W―t=0.1〜5mmが好ましく、1〜5mm程度がより好ましい。
(一対の掻き取り部材11,12)
一対の掻き取り部材11,12の断面形状は、上述したような矩形に限られず、角を有する形状であればよい。
また、一対の掻き取り部材11,12の素材もとくに限定されないが、電解液Lに浸漬して使用するので、電解液Lで腐食したりしないものを使用する必要がある。また、カソード板Cと接触した際に、金属粉は除去できるが、カソード板Cは傷つけない程度の硬さを有するものが望ましい。例えば、ポリ塩化ビニル等を、一対の掻き取り部材11,12の素材として使用することが可能である。
(掻き取り部材11の接触面構造)
掻き取り部材11の対向面11aは平坦面としてもよいし、突起を設けてもよい。具体的には、図4(B)に示すように、掻き取り部10を上昇させる方向に沿って並ぶように、掻き取り部材11の対向面11aに突起11bを設けてもよい。かかる突起11bを設けておけば、掻き取り部10を上昇させたときに、カソード板Cの表面に沿って複数の突起11bの先端が移動するので、金属粉の除去効果を高めることができる。
(連結部15)
掻き取り部10の一対の連結部15,15は、その形状などはとくに限定されない。一対の掻き取り部材11,12の距離を一定に維持することができ、しかも、一対の掻き取り部材11,12の相対的な姿勢を維持できるように設けられていればよい。例えば、単なる板状や軸状の部材の両端部を一対の掻き取り部材11,12に固定して、各連結部15としてもよい。
とくに、各連結部15が、一対の掻き取り部材11,12が昇降する方向と非平行な回転軸周りに回転する回転体16を備えていることが望ましい(図5参照)。各連結部15がかかる回転体16を備えていれば、掻き取り部材11が昇降する際に回転体16がカソード板Cの側端に接触すると回転体16が回転する。すると、カソード板Cの側端と回転体16との間に発生する摩擦などの抵抗を小さくできるので、掻き取り部11をスムースに昇降させることができる。
しかも、一対の連結部15,15に設けられている回転体16間の距離が、カソード板Cの幅と同じまたは若干長くなるように(例えば10〜100mm程度長くなるように)設けられていることが望ましい。この場合には、一対の回転体16,16によってカソード板Cを挟んだような状態で掻き取り部10を昇降させることができるので、掻き取り部10をより安定した状態で昇降させることができる。
各連結部15,15に設けられる回転体16はとくに限定されないが、例えば、円形断面の筒状部材を使用することができる。
また、回転体16を設けた連結部15の構造もとくに限定されない。例えば、図5に示すように、一対の掻き取り部材11,12に両端部が固定された断面円形の軸材17に、筒状の回転体16を挿通して、連結部15とすることができる。
また、回転体16の素材もとくに限定されないが、電解液Lに浸漬して使用するので、電解液Lで腐食したりしないものを使用する必要がある。また、カソード板Cと接触した際に、カソード板Cを傷つけない程度の硬さを有するものや、カソード板Cとの間の摩擦抵抗が小さいものが望ましい。これらの条件を満たす素材である、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の樹脂を回転体16の素材として使用することが可能である。
また、掻き取り部10が昇降する際において、回転体16の回転軸とカソード板Cの表面とのなす角度は45〜90度程度が好ましい。両者のなす角度が小さすぎると、カソード板Cの側端に回転体16が接触しても、回転体16が回転できない可能性がある。この場合には、カソード板Cの側端と回転体16間に発生する摩擦などの抵抗が大きくなる。しかし、両者のなす角が上記角度の範囲であれば、回転体16の回転によって、カソード板Cの側端と回転体16との間に発生する摩擦などの抵抗を小さくできる。
また、掻き取り部10に設ける連結部15は、上述したように、一対の掻き取り部材11,12の両端部を固定するように、一対設けることが望ましい。しかし、一対の掻き取り部材11,12がカソード板Cに接触しても、一対の掻き取り部材11,12間の距離および両者の相対的な姿勢を所定の状態に維持できるのであれば、一対の掻き取り部材11,12の一方の端部だけに連結部15を設けてもよい。
(昇降機構20)
上記例では、昇降機構20は一本のワイヤー23で掻き取り部10を吊り下げるようにした場合を説明した。しかし、図6に示すように、昇降機構20に、2本のワイヤー23を設けて、各ワイヤー23を掻き取り部材11の軸方向の端部にそれぞれ連結しておいてもよい。かかる構成とすれば、2本のワイヤー23の繰り出し巻取量を同じにすれば、掻き取り部材11を水平に保って昇降しやすくなるので、安定した金属粉の除去を行うことができる。
なお、この場合には、2本のワイヤー23をそれぞれ巻き掛ける2つのプーリ22を設ければ、掻き取り部材11をより安定して昇降させることができる。
また、2本のワイヤー23を一つの巻取機25によって繰り出し巻取りするようにすれば、2本のワイヤー23の繰り出し巻取量を同じにしやすくなる。
上記ワイヤー23が、特許請求の範囲にいう昇降部材に相当するが、昇降部材はワイヤー以外にも棒材等を使用してもよい。つまり、鉛直に配置された棒材の下端に掻き取り部材11を連結して、棒材を鉛直方向に沿って昇降させても、掻き取り部10をカソード板Cの表面に沿って移動させることができる。この場合には、棒材の下端と掻き取り部材11が、掻き取り部材11の軸方向と平行な回転軸周りに自由に回動できるようになっていることが必要になる。そして、棒材の下端と掻き取り部材11が掻き取り部材11の軸方向と平行な回転軸周りに自由に回動できるようになっていれば、ワイヤー23の場合と同様に、カソード板Cの表面が湾曲していたり凹みが形成されていたりしても、一対の掻き取り部材11,12のエッジeをカソード板Cの表面に接触させることが可能となる。
本発明の金属粉掻き落とし装置は、電解製錬による銅粉や銀粉等の製造において、カソード板の表面に形成された金属粉を除去するために使用される装置として適している。
1 金属粉掻き落とし装置
10 掻き取り部
11 掻き取り部材
11a 対向面
11b 突起
12 掻き取り部材
12a 対向面
12b 対向面
15 連結部
16 回転体
20 昇降機構
22 プーリ
23 ワイヤー
25 巻取機
R 反応槽
L 電解液
C カソード板

Claims (6)

  1. カソード板表面の金属粉を掻き落とす金属粉掻き落とし装置であって、
    カソード板の厚さ以上の間隔を空けた状態で、かつ互いの相対的な姿勢が固定された状態で連結された一対の掻き取り部材を有する掻き取り部と、
    該掻き取り部をカソード板表面に沿って昇降させる昇降機構と、と備えており、
    該昇降機構は、
    前記掻き取り部における一対の掻き取り部材の一方の掻き取り部材に連結された昇降部材を備えており、
    該昇降部材は、
    前記掻き取り部を吊り下げた状態で、該掻き取り部を昇降し得るものである
    ことを特徴とする金属粉掻き落とし装置。
  2. 前記掻き取り部の一対の掻き取り部材は、
    前記昇降部材によって吊り下げられている状態において、互いに対向する面同士が非平行状態となるように連結されている
    ことを特徴とする請求項1記載の金属粉掻き落とし装置。
  3. 前記掻き取り部の一対の掻き取り部材における一方の掻き取り部材は、
    他方の掻き取り部材と対向する面に、前記一対の掻き取り部材の昇降方向に沿って複数の突起が形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の金属粉掻き落とし装置。
  4. 前記掻き取り部は、
    前記一対の掻き取り部材の端部間を連結する連結部を備えており、
    該連結部は、
    前記一対の掻き取り部材が昇降する方向と非平行な回転軸周りに回転する回転体を備えている
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の金属粉掻き落とし装置。
  5. 前記一対の掻き取り部材の互いに対向する両端部間を連結する一対の前記連結部が設けられており、
    該一対の前記連結部の回転体が、
    両者の間の距離が、カソード板の幅以上になるように設けられている
    ことを特徴とする請求項4記載の金属粉掻き落とし装置。
  6. 前記処昇降機構は、
    前記掻き取り部を間欠的に昇降させる機能を有している
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の金属粉掻き落とし装置。

JP2016129619A 2016-06-30 2016-06-30 金属粉掻き落とし装置 Expired - Fee Related JP6493320B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016129619A JP6493320B2 (ja) 2016-06-30 2016-06-30 金属粉掻き落とし装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016129619A JP6493320B2 (ja) 2016-06-30 2016-06-30 金属粉掻き落とし装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018003077A true JP2018003077A (ja) 2018-01-11
JP6493320B2 JP6493320B2 (ja) 2019-04-03

Family

ID=60945910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016129619A Expired - Fee Related JP6493320B2 (ja) 2016-06-30 2016-06-30 金属粉掻き落とし装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6493320B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113502509A (zh) * 2021-08-04 2021-10-15 重庆有研重冶新材料有限公司 一种电解铜粉的自动刮粉装置
CN113755899A (zh) * 2021-08-06 2021-12-07 莫永明 分段式钢铁渣资源化用电解池
JP6995174B1 (ja) 2020-09-01 2022-01-14 ジェイフロンティア株式会社 薬剤提供支援装置及びプログラム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0214367U (ja) * 1988-07-12 1990-01-29
JP2001115281A (ja) * 1999-10-15 2001-04-24 Nittetsu Mining Co Ltd 電解槽
US20060091017A1 (en) * 2002-10-21 2006-05-04 Intec Ltd Electrolysis process and cell for use in same
JP2007002310A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Asahi Pretec Corp 金の回収方法および装置
JP2008007859A (ja) * 2006-03-30 2008-01-17 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 銀粒子

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0214367U (ja) * 1988-07-12 1990-01-29
JP2001115281A (ja) * 1999-10-15 2001-04-24 Nittetsu Mining Co Ltd 電解槽
US20060091017A1 (en) * 2002-10-21 2006-05-04 Intec Ltd Electrolysis process and cell for use in same
JP2007002310A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Asahi Pretec Corp 金の回収方法および装置
JP2008007859A (ja) * 2006-03-30 2008-01-17 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 銀粒子

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6995174B1 (ja) 2020-09-01 2022-01-14 ジェイフロンティア株式会社 薬剤提供支援装置及びプログラム
JP2022041363A (ja) * 2020-09-01 2022-03-11 ジェイフロンティア株式会社 薬剤提供支援装置及びプログラム
CN113502509A (zh) * 2021-08-04 2021-10-15 重庆有研重冶新材料有限公司 一种电解铜粉的自动刮粉装置
CN113755899A (zh) * 2021-08-06 2021-12-07 莫永明 分段式钢铁渣资源化用电解池

Also Published As

Publication number Publication date
JP6493320B2 (ja) 2019-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6493320B2 (ja) 金属粉掻き落とし装置
CA3162937C (en) Method for sampling sea surface microlayer
JP2008081826A (ja) 電極板搬送装置のフック
Taylor et al. Arrays of microscale linear ridges with self-cleaning functionality for the oxygen evolution reaction
CN205248378U (zh) 一种镍氢电池正极拉浆模具
CN105908241A (zh) 一种三维形貌可控的TiO2纳米管阵列制备方法
Cheng et al. Bubble management for electrolytic water splitting by surface engineering: A review
Hengsteler et al. Beginner's guide to micro-and nanoscale electrochemical additive manufacturing
JP4712008B2 (ja) 電極板搬送装置のフック構造
CN104878437B (zh) 一种铝型材阳极氧化挂具
JP4890493B2 (ja) 横吊り治具および表面処理装置並びに長尺材の表面処理方法
JP4530651B2 (ja) 太陽電池の製造方法
CN210637439U (zh) 一种机电设备用可调节的减震装置
CN204752889U (zh) 一种多功能铝型材阳极氧化挂具
CN203754831U (zh) 一种全自动pcb均匀电镀装置
CN204589345U (zh) 一种线材电镀锌装置
JP6713521B2 (ja) 電解用カソードの供給方法
KR102076772B1 (ko) 금속파우더의 전해도금 방법 및 장치
CN101665975B (zh) 一种铝箔电解腐蚀装置
CN201473620U (zh) 铝箔电解腐蚀装置
JP6166492B1 (ja) 電気メッキ装置と電気メッキ方法
CN106098380B (zh) 高压阳极箔二级扩孔的孔形控制方法
CN211083429U (zh) 一种电气自动化设备用支撑调整装置
CN218256264U (zh) 浸胶箱及手套浸胶系统
CN214782215U (zh) 一种电泳加工用线路防偏移引导机构

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180502

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6493320

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees