JP2018002464A - 画像形成装置 - Google Patents

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龍一 柴田
Ryuichi Shibata
龍一 柴田
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Abstract

【課題】記録媒体の反転を必要とする印刷を行う場合の記録媒体の搬送速度が記録媒体を反転させる箇所において低下するのを抑制する。
【解決手段】反転トレイ180に対して印刷用紙Sを搬入及び搬出させる反転ローラ群172に、駆動ローラ173とこれに個別に接触する2つの従動ローラ174,175とを設け、駆動ローラ173を常時回転させる構成とした。また、反転トレイ180から搬出される印刷用紙Sの移動方向における補助駆動ローラ176よりも手前に配置した反転出口センサ192が印刷用紙Sを検出し始めてから一定の時間t1の間は、補助駆動ローラモータ176aを停止させるようにした。
【選択図】図4

Description

本発明は、シート状の記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関する。
シート状の記録媒体に対する印刷を行う画像形成装置には、記録媒体の両面に印刷を行えるものや、片面印刷の記録媒体を排紙口に排紙するときの印刷面の向きを選べるものがある。これらの画像形成装置では、片面印刷した記録媒体を反転させて再度プリンタ部に搬送したり、排紙口に排紙する必要がある。
そこで、両面印刷の機能や片面印刷の記録媒体排紙口に排紙する向きを選択する機能を有する画像形成装置では、排紙口の近傍に設けた分岐部において、両面印刷する記録媒体や通常と反対の向きで排紙口に排紙する記録媒体を、それ以外の記録媒体と仕分けて反転機構に搬入させている。そして、搬入機構において記録媒体を反転させてプリンタ部や排紙口に搬送するようにしている。
このような記録媒体の反転機構として、例えば、反転させる記録媒体が第一搬送路から搬入されるスイッチバック搬送路と、スイッチバック搬送路の記録媒体をプリンタ部や排紙口に向けて搬出する第二搬送路との分岐点に、1つの駆動ローラに対して2つの従動ローラをそれぞれ独立して接触させた三本ローラを設けたものがある。
この反転機構では、回転させた駆動ローラと一方の従動ローラとで挟持した第一搬送路の記録媒体をスイッチバック搬送路に搬入し、搬入した記録媒体を、三本ローラよりもスイッチバック搬送路側のセンサで検出する。スイッチバック搬送路の記録媒体をセンサが検出したら、スイッチバック搬送路の再給送ローラ対を逆回転させて、スイッチバック搬送路の記録媒体を三本ローラ側に搬送する。そして、三本ローラの駆動ローラと他方の従動ローラとで挟持したスイッチバック搬送路の記録媒体を第二搬送路に搬出する。
第二搬送路に搬出した記録媒体のうち排紙口に排紙する記録媒体は、第二搬送路から分岐した反転排紙搬送路を経て排紙口に排紙し、両面印刷する記録媒体はそのまま第二搬送路を経てプリンタ部に再搬送する(例えば、特許文献1)。
特開2003−104611号公報
上述した従来の反転機構では、スイッチバック搬送路に搬入した記録媒体をスイッチバック搬送路から搬出する際に、スイッチバック搬送路の再給送ローラ対の回転を一旦停止させて逆回転させる必要がある。このため、スイッチバック搬送路から第二搬送路への搬出により記録媒体を反転させた後、再給送ローラ対を一旦停止させて元の回転方向で再回転させるまでは、次の記録媒体を第一搬送路からスイッチバック搬送路に搬入させることができない。
よって、記録媒体を連続して反転機構で反転させるときには記録媒体間にインターバルを設けなければならず、単位時間当たりの記録媒体の搬送枚数が低下する。このため、単位時間当たりに画像を印刷できる記録媒体の枚数が多い高速印刷機では、反転機構がボトルネックとなって全体の処理能力が下がってしまう。また、反転機構と他の機構との間に記録媒体の搬送速度差が生じることで、他の機構における記録媒体の滞留が起こりやすくなり、ジャム発生の要因となる可能性がある。
この種の問題は、種々の印刷方式(インクジェット方式、電子写真方式等)や印刷形式(ライン印刷、シリアル印刷等)の画像形成装置において記録媒体の反転を必要とする印刷を行う場合に、共通して生じるものである。
本発明は前記事情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、記録媒体の反転を必要とする印刷を行う場合の記録媒体の搬送速度が記録媒体を反転させる箇所において低下するのを抑制することができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の第1の態様による画像形成装置は、
印刷面に画像を形成した記録媒体が搬送される第1搬送経路と、
前記第1搬送経路から搬入された前記記録媒体の搬入方向における先端側が後端側よりも天地方向の上方に配置され、前記記録媒体が前記搬入方向における後端部を先端部として搬出方向に搬出される反転経路と、
前記反転経路から搬出された前記記録媒体が、前記第1搬送経路における前記記録媒体とは前記印刷面の向きが表裏反転されて搬送される第2搬送経路と、
前記反転経路に対する前記第1搬送経路及び前記第2搬送経路の接続部に設けられ、これら第1搬送経路及び前記第2搬送経路の間に配置されて常時一方向に回転する駆動ローラと、
前記反転経路上の前記記録媒体を前記搬出方向に搬送する方向に回転する補助駆動ローラと、
前記第1搬送経路を挟んで前記駆動ローラと対向して配置され、該駆動ローラと接触して前記駆動ローラと逆方向に常時回転し、前記第1搬送経路の前記記録媒体を前記駆動ローラと挟持して、前記補助駆動ローラの天地方向における上方を通過し前記搬入方向における終端部が少なくとも前記補助駆動ローラを超えるまで、前記搬入方向に前記記録媒体を搬送する第1従動ローラと、
前記第2搬送経路を挟んで前記駆動ローラと対向して配置され、該駆動ローラと接触して前記第1従動ローラとは独立して前記駆動ローラと逆方向に常時回転し、前記補助駆動ローラにより前記搬出方向に搬送された前記反転経路の前記記録媒体を前記駆動ローラと挟持して、前記搬出方向に前記記録媒体を搬送する第2従動ローラと、
を備える。
また、本発明の第2の態様による画像形成装置は、本発明の第1の態様による画像形成装置において、
前記駆動ローラ及び前記第1従動ローラに挟持されて前記第1搬送経路から前記反転経路に搬入された前記記録媒体を検出する搬入センサと、
前記駆動ローラ及び前記第2従動ローラによる挟持箇所に向けて前記反転経路を前記搬出方向に搬送される前記記録媒体を検出する搬出センサと、
前記搬出センサによる前記記録媒体の検出開始から所定タイミング後に前記補助駆動ローラの回転を開始させ、前記搬入センサによる前記記録媒体の非検出及び前記搬出センサによる前記記録媒体の検出の同時成立で前記補助駆動ローラの回転を停止させる制御手段と、
を備える。
さらに、本発明の第3の態様による画像形成装置は、本発明の第2の態様による画像形成装置において、前記記録媒体のサイズと前記所定タイミングとを対応付けたテーブルを記憶する記憶手段をさらに備え、前記制御手段は、前記搬出センサにより検出された前記反転経路の前記記録媒体のサイズに前記テーブルにおいて対応付けられた前記所定タイミングが、前記搬出センサによる前記反転経路の前記記録媒体の検出開始から経過したときに、前記補助駆動ローラの回転を開始させる。
また、本発明の第4の態様による画像形成装置は、本発明の第2又は第3の態様による画像形成装置において、前記反転経路は、前記補助駆動ローラよりも前記搬入方向の下流側の部分に、前記反転経路の外部からの前記記録媒体の出し入れが可能な開放部を有している。
本発明によれば、記録媒体の反転を必要とする印刷を行う場合の記録媒体の搬送速度が記録媒体を反転させる箇所において低下するのを抑制することができる。
即ち、本発明の第1の態様による画像形成装置によれば、第1搬送経路の記録媒体を駆動ローラと第1従動ローラとで挟持して反転経路に搬入する際の駆動ローラの回転方向と、反転経路の記録媒体を駆動ローラと第2従動ローラとで挟持して第2搬送経路に搬出する際の駆動ローラの回転方向とが同じで良い。また、反転経路の補助駆動ローラも、反転経路の記録媒体を搬出方向に搬送する方向に回転させれば良く、反転経路で記録媒体の搬送方向を反転させる際に一旦停止を挟んで補助駆動ローラを逆回転させる必要がない。
したがって、第1搬送経路から反転経路への記録媒体の搬入と反転経路から第2搬送経路への記録媒体の搬出との間に、駆動ローラや補助駆動ローラの回転を一旦停止させて逆方向に再回転させるインターバルを設ける必要がなく、駆動ローラや補助駆動ローラを一方向に回転させて反転経路に対する記録媒体の搬入と搬出とを連続的に行わせることができる。
また、本発明の第2の態様による画像形成装置によれば、本発明の第1の態様による画像形成装置において、駆動ローラ及び第2従動ローラによる挟持箇所に向けて反転経路を搬入方向と逆向きに搬送される記録媒体を搬出センサが検出しても、それから所定タイミングが経過して補助駆動ローラの回転開始されるまでの間は、反転経路から第2搬送経路への記録媒体の搬出が停止される。
このため、第1搬送経路から反転経路に搬入された記録媒体は、所定タイミングのインターバルを経て反転経路から第2搬送経路に搬出される。このため、印刷面に画像を形成するプリンタ部に給紙部から給紙される記録媒体の合間を縫って第2搬送経路に搬出された記録媒体がプリンタ部に搬送される場合に、第2搬送経路の記録媒体が給紙部からの記録媒体と重なってプリンタ部に搬送(重送)されないように、反転経路から第2搬送経路に記録媒体が搬出されるタイミングを、給紙部からの記録媒体の給紙タイミングに合わせて調整することができる。
さらに、本発明の第3の態様による画像形成装置によれば、本発明の第2の態様による画像形成装置において、記録媒体のサイズに対応する所定タイミングを記憶手段のテーブルから選択することで、反転経路に搬入された記録媒体が第2搬送経路に搬出される際のインターバルの期間を、記録媒体のサイズに応じた適切な期間とすることができる。
また、本発明の第4の態様による画像形成装置によれば、本発明の第2又は第3の態様による画像形成装置において、反転経路が補助駆動ローラよりも搬入方向の下流側に開放部を有していることから、例えば第1搬送経路における記録媒体の搬送にジャムが発生して反転経路への記録媒体の搬入が止まっても、第1搬送経路から取り出した記録媒体を開放部から反転経路に挿入することができる。
そして、開放部から反転経路に挿入した記録媒体を搬出センサに検出させることで、検出開始から所定タイミング後に補助駆動ローラを回転させて反転経路から第2搬送経路に搬出させて、ジャムにより第1搬送経路で搬送が停止された記録媒体の反転とそれ以降の処理を、画像形成装置に継続させることができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置を含むプリンタネットワークシステムの概略構成を示すブロック図である。 図1のインクジェット記録装置の概略構成を示す説明図である。 図2の給紙搬送部のうち印刷用紙の反転に関わる要部の構成を模式的に示す説明図である。 図3の反転経路の要部を詳細に示す説明図である。 図1のインクジェット記録装置の制御ユニットが行う反転ローラ群の動作に関する処理の手順を示すフローチャートである。 (a)〜(d)は図5の処理に対応した反転経路の各部の動作等を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置を含むプリンタネットワークシステムの概略構成を示す説明図である。なお、図1に示すインクジェット記録装置は、インクジェット方式のラインカラープリンタであるものとする。
図1に示すように、本実施形態のプリンタネットワークシステムは、インクジェット記録装置1(請求項中の画像形成装置に相当)とクライアント端末14とを有している。
各クライアント端末14は、PC(パーソナルコンピュータ)等によって構成されるものである。このクライアント端末14は、ROM17に格納された制御プログラムに基づいて各種の処理を実行するCPU16を有している。また、CPU16には、ワーキングエリアとして機能するRAM18と、キーボードやマウス等から構成される入力部19と、液晶ディスプレイ等から構成される出力部20と、外部記憶装置21と、ディスクドライブ22とが接続されている。
外部記憶装置21には、文書、画像等の印刷画像を含む原稿データを生成するためのアプリケーションプログラムの格納領域や、インクジェット記録装置1のプリンタドライバプログラムの格納領域、その他各種アプリケーションプログラムの格納領域が確保されている。また、外部記憶装置21には、アプリケーションプログラムを用いて生成された原稿データや、原稿データの印刷画像を所定の印刷設定情報に従って印刷用のイメージデータに変換処理した印刷データを格納するデータベース領域も確保されている。
ここで、印刷設定情報とは、例えば、原稿データのサイズ、解像度の情報や、印刷に使用する印刷用紙S(図2参照)のサイズ(A4、A3、B4、B5等)や向き(縦、横)、紙質(例えば、坪量が大きい厚手の用紙、坪量が小さい薄手の用紙等)等の印刷用紙設定の情報を含む、通常印刷に必要な情報である。
CPU16は、プロセッサやメモリその他の周辺装置によって構成される演算装置であり、入力部19から入力される起動要求にしたがって外部記憶装置21のアプリケーションプログラムを起動させる。また、CPU16は、入力部19からのパラメータ入力等により指示された画像を示す原稿データを、起動されたアプリケーションプログラム上において生成する。生成された原稿データは出力部20において表示出力され、また、入力部19から保存要求が入力された場合には、外部記憶装置21のデータベース領域に記憶される。
外部記憶装置21のデータベース領域に記憶された原稿データは、アプリケーションプログラムの起動中に入力部19からの読み出し要求が入力された場合に、外部記憶装置21から読み出される。読み出された原稿データの印刷画像は、出力部20に表示出力することができ、また、アプリケーションプログラム上において加工して新たな原稿データに生成し直すこともできる。
そして、CPU16は、原稿アプリケーションプログラム等で生成した原稿データの印刷要求が入力された場合に、プリンタドライバプログラムをCPU16上で実行させることでCPU16上にプリンタドライバ40を仮想的に構築する。そして、プリンタドライバ40によってインクジェット記録装置1に印刷ジョブを出力させる。
プリンタドライバ40は、クライアント端末14に接続されたインクジェット記録装置1を制御するために、クライアント端末14上で実行されるデータ変換プログラムである。このプリンタドライバ40は、原稿アプリケーション等が生成した印刷画像を有する原稿データを取得し、所定の印刷設定情報に従ってビットマップデータ形式の印刷データを生成する。そして、生成した印刷データと上述した印刷設定情報とを含む印刷ジョブを、外部インターフェイス部15から制御ユニット10の外部インターフェイス部11に出力する。
以上に説明した処理をCPU16に実行させるためのプリンタドライバプログラム及び各種のアプリケーションプログラムは、クライアント端末14のディスクドライブ22により光学ディスク等のディスク状記録媒体50から読み取って、外部記憶装置21にインストールする(記憶させる)ことができる。
インクジェット記録装置1(画像形成装置)は、多数のノズルが形成されたインクヘッドを複数備え、それぞれのインクヘッドから黒又はカラーインクを吐出してライン単位で印刷を行い、搬送ベルト160(図2参照)上の印刷用紙S(請求項中の記録媒体に相当)上に複数の画像を互いに重なり合うように形成する。
前記インクジェット記録装置1は、原稿上の画像情報を読み取って画像信号を出力するスキャナ部101と、クライアント端末14からの印刷ジョブ又はスキャナ部101からの画像信号に基づいて印刷用紙(片面又は両面)に印刷画像を印刷(記録)するプリンタ部102と、全体制御用の制御ユニット10とを備えている。プリンタ部102における印刷画像の印刷に使用する印刷用紙は、給紙搬送部104によりプリンタ部102を介して排紙部103に搬送される。
図2は、図1のインクジェット記録装置1の概略構成を示す説明図である。図2に示すように、本実施形態のインクジェット記録装置1は、環状の搬送経路を有している。この搬送経路は、印刷用紙Sを供給する給紙系搬送路FRと、この給紙系搬送路FRからヘッドユニット110を経て排紙経路DRへ至る通常経路CRと、通常経路CRに分岐接続された反転経路SRとを備えている。
給紙系搬送路FRにおいて、印刷用紙Sは、筐体側面の外部に配設され、印刷用紙Sを積層して収納するサイド給紙トレイ120と、筐体内部に設けられた複数の給紙トレイ130(130a、130b、130c、130d)とから給紙される。
給紙トレイ130a〜130dには、それぞれにサイズ(A4、A3、B4、B5等)や向き(縦、横)、紙質の異なる印刷用紙S(例えば、坪量が大きい厚手の用紙、坪量が小さい薄手の用紙等)をセットすることができる。サイド給紙トレイ120はいわゆる手差しトレイであり、搬送経路で搬送可能な任意のスペックの印刷用紙Sをセットすることができる。
サイド給紙トレイ120には給紙機構が対応して設けられている。この給紙機構は、サイド給紙トレイ120の一番上の印刷用紙Sを1枚ずつピックアップする給紙ローラ121と、給紙ローラ121でピックアップされた印刷用紙Sが給紙される捌きローラ122と、捌きローラ122から1枚ずつ印刷用紙Sが給紙される中間搬送ローラ群123とを有している。中間搬送ローラ群123は、給紙された印刷用紙Sをレジスト部Rのレジストローラ240に給紙する。
給紙トレイ130にも給紙機構が対応して設けられている。この給紙機構は、給紙トレイ130の一番上の印刷用紙Sを1枚ずつピックアップする給紙ローラ131と、給紙ローラ131でピックアップされた印刷用紙Sが給紙される捌きローラ132とを有している。捌きローラ132は、給紙された印刷用紙Sをレジスト部Rのレジストローラ240に給紙する。
サイド給紙トレイ120や給紙トレイ130の印刷用紙Sは、印刷用紙Sのサイズや向き、紙質に応じた搬送速度及び搬送間隔で、上述した給紙ローラ121,131、捌きローラ122,132、中間搬送ローラ群123等によって、筐体内の給紙系搬送路FRに沿って搬送され、印刷用紙Sの先頭部分の基準位置であるレジスト部Rに導かれる。
一方、レジスト部Rの搬送方向下流側には、プリンタ部102を構成する画像形成部が設けられている。この画像形成部には、複数の印字ヘッドを備えたヘッドユニット110が設けられている。印刷用紙Sは、ヘッドユニット110の対向面に設けられた搬送ベルト160によって印刷条件により定められる速度で搬送されながら、各印字ヘッドから吐出されたインクによりライン単位で画像形成される。
搬送ベルト160上の印刷用紙Sは、サクションファンユニット162が発生する負圧によって搬送ベルト160側(ベルトプラテン:BP側)に吸引される。この負圧による吸引で、印刷用紙Sは搬送ベルト160上に固定した状態でプリンタ部102に搬送される。搬送された印刷用紙Sには、ヘッドユニット110によって画像が印刷される。
印刷済みの印刷用紙Sは、さらに、ローラ等の駆動機構によって通常経路CR上を搬送される。この通常経路CRには、印刷済みの印刷用紙Sを排出する排紙機構として、排紙経路DR及び排紙口140が分岐接続されている。
そして、印刷用紙Sの片側の面のみに印刷を行う片面印刷の場合、印刷用紙Sは、印刷面を下にしたフェースダウンと印刷面を上にしたフェースアップの2通りの方法で排紙される。
このうち、フェースダウンで排紙する場合、印刷用紙Sは、ローラ等の駆動機構によって、そのまま排紙経路DRを経て排紙口140に導かれて排紙され、排紙口140の受台として設けられた排紙トレイ150に印刷面を下にして積載されていく。この排紙経路DRの駆動機構が、排紙部103を構成している。フェースアップで排紙する場合は後述する。
また、印刷用紙Sの両面に印刷を行う両面印刷の場合は、表面(最初に印刷される面を「表面」、次に印刷される面を「裏面」とする)印刷終了時には排紙経路DR側に導かれずに、さらに筐体内を搬送され、反転経路SRに送出される。
この排紙経路DRと反転経路SRとの分岐点には、裏面印刷用に搬送路を切り替えるための切替機構170が設けられており、切替機構170によって排出経路へ送出されなかった印刷用紙Sは、通常経路CRの切替機構170と反転ローラ群172との間の部分CR1を経て反転経路SRに引き込まれる。
この反転経路SRでは、通常経路CRの切替機構170と反転ローラ群172との間の部分CR1(請求項中の第1搬送経路に相当)から反転ローラ群172を経て用紙が受け渡され、排紙トレイ150内に設けられた空間を利用して印刷用紙Sを往復させることにより、印刷用紙Sの表裏を反転させる所謂スイッチバックを行う。
そして、ローラ等の駆動機構によって、反転ローラ群172を経由して通常経路CRの反転ローラ群172とレジストローラ240との間の部分CR2(請求項中の第2搬送経路に相当)に戻され、レジスト部Rを経て印刷用紙Sがプリンタ部102に再給紙され、表面と同様の手順によってヘッドユニット110により裏面への印刷が行われる。
ヘッドユニット110により必要な面への画像の印刷が行われた印刷用紙Sは、排紙経路DRを通じて排紙口140に導かれて排紙され、排紙口140の受台として設けられた排紙トレイ150に積載されていく。
排紙トレイ150は、排紙された印刷用紙Sが自重で排紙口140側に移動し端部の位置が揃った状態で積載されるように、排紙口140側よりも先端側の方が位置が高くなるように傾斜して配置されている。
なお、片面印刷の印刷用紙Sをフェースアップで排紙する場合は、レジスト部Rを経てプリンタ部102に再給紙された印刷用紙Sを、ヘッドユニット110による裏面への印刷を行わずにプリンタ部102を通過させる点を除いて、両面印刷する印刷用紙Sと同じように印刷用紙Sを搬送し、排紙口140から排紙して排紙トレイ150に積載させる。
以上に説明した本実施形態のインクジェット記録装置1では、上述したサイド給紙トレイ120や給紙トレイ130の給紙機構と、レジスト部Rのレジストローラ240と、搬送ベルト160と、通常経路CRや反転経路SRの駆動機構が、給紙搬送部104を構成している。
次に、給紙搬送部104のうち印刷用紙Sの反転に関わる要部の構成について、図3の説明図と図4の詳細な説明図とを参照して模式的に説明する。
図3に示すように、反転ローラ群172は、駆動ローラ173と、2つの従動ローラ174,175と、補助駆動ローラ176とを有している。
駆動ローラ173は、図4に示すように、通常経路CRの切替機構170と反転ローラ群172との間の部分CR1と、通常経路CRの反転ローラ群172とレジストローラ240との間の部分CR2とに、周面が露出するように配置されている。
駆動ローラ173は、駆動ローラモータ173aによって、図4中左回り(反時計回り)方向に回転駆動される。駆動ローラモータ173aは、図1に示すように、給紙搬送部104の一部として設けられている。なお、図4に示す駆動ローラモータ173aは、駆動ローラモータ173aが実際に配置される位置を示すものではない。
図4に示すように、従動ローラ174(請求項中の第1従動ローラに相当)は、通常経路CRの切替機構170と反転ローラ群172との間の部分CR1を挟んで駆動ローラ173と周面同士が接触するように配置されている。従動ローラ174は、駆動源を有しないフリーローラであり、駆動ローラ173の回転に従動して図4中右回り(時計回り)方向に回転する。
従動ローラ174は、駆動ローラ173の回転中に、通常経路CRの切替機構170と反転ローラ群172との間の部分CR1を搬送される印刷用紙Sを駆動ローラ173と共に挟持して、反転経路SRを構成する反転トレイ180に搬入させる。反転トレイ180に搬入された印刷用紙Sは、回転中の駆動ローラ173と従動ローラ174との挟持から解放され、慣性によって反転トレイ180の先端側に移動する。
なお、反転トレイ180は、排紙トレイ150と平行に位置するように、反転ローラ群172側よりも先端側の方が位置が高くなるように傾斜して配置されている。排紙トレイ150と反転トレイ180との間は、反転トレイ180の先端及び両側方にそれぞれ開放されている。反転トレイ180の先端には、印刷用紙Sの反転トレイ180からの飛び出しを防止するためのテーパ部181が形成されている。
テーパ部181は、反転トレイ180に搬入されて慣性により先端側に移動した印刷用紙Sと接触し、印刷用紙Sを停止させる。停止した印刷用紙Sは、自重で反転ローラ群172側に移動する。
従動ローラ175は、通常経路CRの反転ローラ群172とレジストローラ240との間の部分CR2を挟んで駆動ローラ173と周面同士が接触するように配置されている。従動ローラ175は、駆動源を有しないフリーローラであり、駆動ローラ173の回転に従動して図4中右回り(時計回り)方向に回転する。
従動ローラ175(請求項中の第2従動ローラに相当)は、駆動ローラ173の回転中に、反転トレイ180の印刷用紙Sを駆動ローラ173と共に挟持して、通常経路CRの反転ローラ群172とレジストローラ240との間の部分CR2に搬出させる。
補助駆動ローラ176は、反転トレイ180上の、駆動ローラ173と従動ローラ175との接触箇所よりも先端側に配置されている。
補助駆動ローラ176は、補助駆動ローラモータ176aによって、図4中左回り(反時計回り)方向に回転駆動される。補助駆動ローラモータ176aは、図1に示すように、給紙搬送部104の一部として設けられている。
なお、図4に示す補助駆動ローラモータ176aは、補助駆動ローラモータ176aが実際に配置される位置を示すものではない。補助駆動ローラモータ176aは、反転トレイ180上の印刷用紙Sと干渉しない位置に配置される。
補助駆動ローラ176は、停止中には反転トレイ180の先端側から自重で移動した印刷用紙Sの先頭位置出し用ストッパとして機能し、回転中には駆動ローラ173と従動ローラ175との接触箇所に向けて反転トレイ180上の印刷用紙Sを移動させる。
反転トレイ180には、反転入口センサ191と反転出口センサ192とが配置される。
このうち、反転入口センサ191(請求項中の搬入センサに相当)は、回転中の駆動ローラ173と従動ローラ174とに挟持されて反転トレイ180に搬入された印刷用紙Sを、駆動ローラ173及び従動ローラ174の直近で検出する。
また、反転出口センサ192(請求項中の搬出センサに相当)は、反転トレイ180に搬入されて先端側から自重で移動する印刷用紙Sを、補助駆動ローラ176よりも反転トレイ180の先端側で検出する。
上述した駆動ローラモータ173aや補助駆動ローラモータ176aを有する給紙搬送部104の動作や、図1に示すインクジェット記録装置1のスキャナ部101、プリンタ部102及び排紙部103等の各部の動作は、制御ユニット10により制御される。
そして、図4に示す反転入口センサ191や反転出口センサ192による印刷用紙Sの検出状態は、図1の制御ユニット10による給紙搬送部104の駆動ローラモータ173aや補助駆動ローラモータ176aの制御に利用される。
図1に示すように、制御ユニット10の外部インターフェイス部11には、ローカルエリアネットワークLANを介して、複数のクライアント端末14の外部インターフェイス部15(図1中では、代表して1つのクライアント端末14についてのみ示している)がそれぞれ接続されている。各クライアント端末14から制御ユニット10は、印刷画像の印刷ジョブを受け取る。
制御ユニット10は、受け取った印刷ジョブの印刷データにより印刷画像のラスタデータを生成し、ビットマップ展開する。また、制御ユニット10は、受け取った印刷ジョブの印刷データがベクターデータであるときに、ベクターデータからラスタデータへのRIP変換を行った後、ビットマップ展開する。インクジェット記録装置1は、印刷ジョブにおいて指定された条件で、印刷画像の印刷用紙Sへの印刷をプリンタ部102において実行する。
また、制御ユニット10にはディスプレイ80が接続されている。このディスプレイ80は、インクジェット記録装置1の上部に配置されている。このディスプレイ80は、スキャナ部101にセットした印刷画像を複写印刷する際の、複写枚数や複写倍率、私用する印刷用紙Sのサイズ等といった複写条件をユーザが入力する入力操作部等として利用できる。
上述したプリンタ部102に印刷動作を行わせるインクジェット記録装置1の制御ユニット10は、CPU90を備える。このCPU90は、ROM91に格納されているプログラム及び設定情報に基づいて、ディスプレイ80から入力設定される内容に応じたスキャナ部101やプリンタ部102、排紙部103、及び、給紙搬送部104の動作を制御する。
CPU90には、給紙搬送部104の一部として、反転入口センサ191や反転出口センサ192が接続され、それらによる印刷用紙Sの検出信号が入力される。
なお、制御ユニット10にはRAM92が設けられており、RAM92には、クライアント端末14から制御ユニット10に入力された印刷ジョブや、スキャナ部101から制御ユニット10に入力された画像信号、ディスプレイ80から入力されたコピー時の印刷枚数や各種の設定内容等が随時記憶される。
また、RAM92にはフレームメモリ領域が設けられている。このフレームメモリ領域には、クライアント端末14から制御ユニット10に入力された印刷ジョブやスキャナ部101から制御ユニット10に入力された画像信号によってCPU90が生成する、印刷画像のラスタデータが、プリンタ部102に出力されるまでの間、一時的に記憶される。
さらに、制御ユニット10には外部記憶装置93(請求項中の記憶手段に相当)が設けられており、この外部記憶装置93はCPU90に接続されている。外部記憶装置93には、テーブル93aが記憶されている。
このテーブル93aは、反転出口センサ192(図4参照)による印刷用紙Sの検出から補助駆動ローラモータ176aの回転開始までに確保するインターバルとしての一定の時間t1(図6(b)参照)を、印刷用紙Sのサイズと対応付けたものである。
次に、インクジェット記録装置1において両面印刷する印刷用紙Sや片面印刷してフェイスアップ排紙する印刷用紙Sを反転トレイ180において反転させる際の反転ローラ群172の動作に関する処理の手順について、図5を参照して説明する。
なお、図5のフローチャートの手順を開始する前に、制御ユニット10のCPU90の制御によって、反転ローラ群172の駆動ローラモータ173aや補助駆動ローラモータ176aが始動されているものとする。
まず、制御ユニット10のCPU90は、反転トレイ180に搬入される印刷用紙Sを反転入口センサ191が検出し始めたか否かを確認し(ステップS1)、検出し始めていない場合は(ステップS1でNO)、CPU90は、検出し始めるまでステップS1をリピートする。
一方、反転トレイ180に搬入される印刷用紙Sを反転入口センサ191が検出し始めた場合は(ステップS1でYES)、CPU90は、反転トレイ180に搬入された印刷用紙Sを反転出口センサ192が検出し始めたか否かを確認し(ステップS3)、検出し始めていない場合は(ステップS3でNO)、CPU90は、検出し始めるまでステップS3をリピートする。
また、反転トレイ180に搬入された印刷用紙Sを反転出口センサ192が検出し始めた場合は(ステップS3でYES)、CPU90は、補助駆動ローラモータ176aを停止させる(ステップS5)。
そして、CPU90は、外部記憶装置93のテーブル93aを参照して、反転出口センサ192による印刷用紙Sの検出の開始から補助駆動ローラモータ176aの始動までに確保するインターバルとしての一定の時間t1(図6(b)参照)を特定する(ステップS7)。このとき、CPU90は、クライアント端末14から入力された印刷ジョブによって指定された印刷用紙Sのサイズに対応付けられた一定の時間t1を、テーブル93aを参照して特定する。
さらに、CPU90は、補助駆動ローラモータ176aを停止させてからの経過時間tが、特定した一定の時間t1に達したか否かを確認し(ステップS9)、達していない場合は(ステップS9でNO)、CPU90は、一定の時間t1に達するまでステップS9をリピートする。
一方、補助駆動ローラモータ176aを停止させてからの経過時間tが、特定した一定の時間t1に達した場合は(ステップS9でYES)、CPU90は、補助駆動ローラモータ176aを始動させる(ステップS11)。
そして、CPU90は、反転出口センサ192が検出を開始した印刷用紙Sが印刷ジョブの最終ページを印刷する(又は印刷した)印刷用紙Sであるか否かを確認し(ステップS13)、最終ページでない場合は(ステップS13でNO)、ステップS1にリターンする。
また、反転出口センサ192が検出を開始した印刷用紙Sが印刷ジョブの最終ページである場合は(ステップS13でYES)、CPU90は、印刷ジョブの最終ページの印刷用紙Sを排紙トレイ150に排紙して印刷ジョブを終了したか否かを確認し(ステップS15)、終了していない場合は(ステップS15でNO)、CPU90は、終了するまでステップS15をリピートする。
一方、印刷ジョブを終了した場合は(ステップS15でYES)、CPU90は、補助駆動ローラモータ176aを停止させた後(ステップS17)、一連の処理を終了する。
なお、本実施形態では、補助駆動ローラモータ176aを停止させてからの経過時間tが、ステップS7において特定した一定の時間t1に達した時点が、請求項中の「搬出センサによる記録媒体の検出開始から所定タイミング後」の時点に相当する。
次に、図5のフローチャートの手順で制御ユニット10が両面印刷する印刷用紙Sや片面印刷してフェイスアップ排紙する印刷用紙Sを反転トレイ180において反転させる際の、反転ローラ群172の各部の動作について、図6(a)〜(d)のタイミングチャートを参照して説明する。
まず、図6(a)に示すように、例えば印刷ジョブの入力(画像形成の開始)等をトリガとして、駆動ローラモータ173aが始動されて駆動ローラ173が回転し始める。すると、通常経路CRの切替機構170と反転ローラ群172との間の部分CR1の印刷用紙Sを、回転中の駆動ローラ173と従動ローラ174とで挟持して反転トレイ180に搬入させることができる状態となる。
ここで、図6(c),(d)に示すように、反転トレイ180に搬入された印刷用紙Sが反転入口センサ191で検出され始めてから、その後、搬入された反転トレイ180上の印刷用紙Sが反転出口センサ192で検出され始めるまでの時間は、印刷用紙Sのサイズや向き、紙質(厚手、薄手等)によってばらつく。
また、サイズや向き、紙質が同じ印刷用紙Sでも、反転トレイ180に対して搬入、搬出されるときの状況によっては、反転トレイ180に搬入された印刷用紙Sの反転入口センサ191による検出開始から反転出口センサ192による検出開始までの時間がばらつくこともある。
このため、反転出口センサ192で検出された印刷用紙Sをそのまま、回転中の駆動ローラ173と従動ローラ175とで挟持して、反転トレイ180から通常経路CRの反転ローラ群172とレジストローラ240との間の部分CR2に搬出させると、反転トレイ180で反転させてプリンタ部102に再給紙する印刷用紙Sがレジスト部Rのレジストローラ240に到達するタイミングも同様にばらつく。
このように、プリンタ部102に再給紙される印刷用紙Sがレジストローラ240に到達するタイミングがばらつくと、サイド給紙トレイ120や給紙トレイ130の印刷用紙Sがレジストローラ240に到達するタイミングとのインターバルが正規のインターバルからずれて、給紙される印刷用紙Sと再給紙される印刷用紙Sとが重なって搬送される重送が発生してしまう可能性がある。
そこで、本実施形態では、図6(b)に示すように、反転トレイ180から搬出される印刷用紙Sの移動方向における補助駆動ローラ176よりも手前に配置した反転出口センサ192が印刷用紙Sを検出し始めてから一定の時間t1の間は、補助駆動ローラモータ176aを停止させるようにした。
このため、サイド給紙トレイ120や給紙トレイ130からプリンタ部102に印刷用紙Sが給紙されるタイミングに合うように、補助駆動ローラモータ176aを始動させるタイミングを通じて、プリンタ部102に印刷用紙Sが再給紙されるタイミングを計ることができる。
これにより、プリンタ部102に給紙される印刷用紙Sがレジストローラ240に到達するタイミングと、プリンタ部102に再給紙される印刷用紙Sがレジストローラ240に到達するタイミングとの間に、適切なインターバルを発生させ、双方の印刷用紙Sが重送されないようにすることができる。
なお、図6のタイミングチャートでは、図6(a)に示すように、印刷ジョブの入力等をトリガとして駆動ローラ173が回転し始めた後、図6(c)に示すように、反転トレイ180に搬入された印刷用紙Sが反転入口センサ191で検出され始めると、図6(b)に示すように、補助駆動ローラ176を始動させるものとしている。
しかし、図6(d)に示すように、搬入された反転トレイ180上の印刷用紙Sが反転出口センサ192で検出され始めると、図6(b)に示すように、補助駆動ローラ176が停止されるので、反転出口センサ192による印刷用紙Sの検出開始から一定の時間t1が経過するまでの間、補助駆動ローラ176を停止させたままとしても良い。
また、例えば、図4に示すように、支点177aを介して揺動するリンクレバー177とリンクレバー177を揺動させるソレノイド178とを利用して、補助駆動ローラモータ176aを停止させている間、リンクレバー177の先端で支持した補助駆動ローラ176を、反転トレイ180に搬入される印刷用紙Sの移動軌跡上から退避させてインクジェット記録装置1の筐体側面内に収容し、搬入中の印刷用紙Sと干渉するのを避ける構成としてもよい。
さらに、反転トレイ180に対して印刷用紙Sを搬入及び搬出させる反転ローラ群172に、駆動ローラ173とこれに個別に接触する2つの従動ローラ174,175とを設け、駆動ローラ173を常時回転させる構成とした。このため、回転方向の切り替えやそのための駆動ローラモータ173aの一時停止を行う必要をなくし、反転トレイ180に対する印刷用紙Sの搬入及び搬出を連続的に行わせることができる。
また、本実施形態では、反転トレイ180の先端や両側方を開放させたので、通常経路CRの反転ローラ群172の手前までの部分で印刷用紙Sのジャムが発生して通常経路CRにおける印刷用紙Sの搬送が停止した場合に、折れ等の損傷がない再給紙中の印刷用紙Sを、先端や側方の開放部分から反転トレイ180に投入して、プリンタ部102に再給紙させることができる。
このとき、補助駆動ローラ176が反転出口センサ192の検出開始から一定の時間t1後に始動して印刷用紙Sが反転トレイ180から搬出されるので、プリンタ部102に給紙されるサイド給紙トレイ120や給紙トレイ130からの印刷用紙Sとの重送を避けつつ、ジャムにより通常経路CRで搬送が停止された印刷用紙Sの反転とそれ以降の処理を、インクジェット記録装置1に継続させることができる。
なお、反転トレイ180の先端や両側方を開放する構成や、外部記憶装置93にテーブル93aを記憶させて一定の時間t1を特定する際に参照する構成は、それぞれ個別に省略するか否か選択することができる。
また、片面印刷後にフェイスアップ排紙する印刷用紙Sや両面印刷する印刷用紙Sをプリンタ部102に再給紙するために、反転トレイ180において連続的に印刷用紙Sを反転させるためには、反転ローラ群172の駆動ローラ173及び従動ローラ174,175と駆動ローラモータ173aとを最低限設ければ良い。
したがって、プリンタ部102に印刷用紙Sが給紙されるタイミングと再給紙されるタイミングとの調整を図る補助駆動ローラ176や補助駆動ローラモータ176a、反転入口センサ191及び反転出口センサ192は省略しても良い。
また、上述した実施形態では、画像形成装置としてインクジェット記録装置1を用いた場合を例に取って説明した。しかし、本発明はインクジェット方式に限らず、例えば、電子写真方式や孔版印刷方式等のインクジェット方式以外の方式によるプリンタを画像形成装置とする場合にも、広く適用することができる。
1 インクジェット記録装置(画像形成装置)
10 制御ユニット
11,15 外部インターフェイス部
14 クライアント端末
16 CPU
17,91 ROM
18,92 RAM
19 入力部
20 出力部
21 外部記憶装置
22 ディスクドライブ
40 プリンタドライバ
50 ディスク状記録媒体
80 ディスプレイ
90 CPU(制御手段)
93 外部記憶装置(記憶手段)
93a テーブル
101 スキャナ部
102 プリンタ部
103 排紙部
104 給紙搬送部
110 ヘッドユニット
120 サイド給紙トレイ
121,131 給紙ローラ
122,132 捌きローラ
123 中間搬送ローラ群
130,130a〜130d 給紙トレイ
140 排紙口
150 排紙トレイ
160 搬送ベルト
162 サクションファンユニット
170 切替機構
172 反転ローラ群
173 駆動ローラ
173a 駆動ローラモータ
174 従動ローラ(第1従動ローラ)
175 従動ローラ(第2従動ローラ)
176 補助駆動ローラ
176a 補助駆動ローラモータ
177 リンクレバー
178 ソレノイド
180 反転トレイ
181 テーパ部
191 反転入口センサ(搬入センサ)
192 反転出口センサ(搬出センサ)
240 レジストローラ
CR 通常経路
CR1 通常経路の切替機構と反転ローラ群との間の部分(第1搬送経路)
CR2 通常経路の反転ローラ群とレジストローラとの間の部分(第2搬送経路)
DR 排紙経路
FR 給紙系搬送路
R レジスト部
S 印刷用紙(記録媒体)
SR 反転経路

Claims (4)

  1. 印刷面に画像を形成した記録媒体が搬送される第1搬送経路と、
    前記第1搬送経路から搬入された前記記録媒体の搬入方向における先端側が後端側よりも天地方向の上方に配置され、前記記録媒体が前記搬入方向における後端部を先端部として搬出方向に搬出される反転経路と、
    前記反転経路から搬出された前記記録媒体が、前記第1搬送経路における前記記録媒体とは前記印刷面の向きが表裏反転されて搬送される第2搬送経路と、
    前記反転経路に対する前記第1搬送経路及び前記第2搬送経路の接続部に設けられ、これら第1搬送経路及び前記第2搬送経路の間に配置されて常時一方向に回転する駆動ローラと、
    前記反転経路上の前記記録媒体を前記搬出方向に搬送する方向に回転する補助駆動ローラと、
    前記第1搬送経路を挟んで前記駆動ローラと対向して配置され、該駆動ローラと接触して前記駆動ローラと逆方向に常時回転し、前記第1搬送経路の前記記録媒体を前記駆動ローラと挟持して、前記補助駆動ローラの天地方向における上方を通過し前記搬入方向における終端部が少なくとも前記補助駆動ローラを超えるまで、前記搬入方向に前記記録媒体を搬送する第1従動ローラと、
    前記第2搬送経路を挟んで前記駆動ローラと対向して配置され、該駆動ローラと接触して前記第1従動ローラとは独立して前記駆動ローラと逆方向に常時回転し、前記補助駆動ローラにより前記搬出方向に搬送された前記反転経路の前記記録媒体を前記駆動ローラと挟持して、前記搬出方向に前記記録媒体を搬送する第2従動ローラと、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記駆動ローラ及び前記第1従動ローラに挟持されて前記第1搬送経路から前記反転経路に搬入された前記記録媒体を検出する搬入センサと、
    前記駆動ローラ及び前記第2従動ローラによる挟持箇所に向けて前記反転経路を前記搬出方向に搬送される前記記録媒体を検出する搬出センサと、
    前記搬出センサによる前記記録媒体の検出開始から所定タイミング後に前記補助駆動ローラの回転を開始させ、前記搬入センサによる前記記録媒体の非検出及び前記搬出センサによる前記記録媒体の検出の同時成立で前記補助駆動ローラの回転を停止させる制御手段と、
    を備える請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記記録媒体のサイズと前記所定タイミングとを対応付けたテーブルを記憶する記憶手段をさらに備え、前記制御手段は、前記搬出センサにより検出された前記反転経路の前記記録媒体のサイズに前記テーブルにおいて対応付けられた前記所定タイミングが、前記搬出センサによる前記反転経路の前記記録媒体の検出開始から経過したときに、前記補助駆動ローラの回転を開始させる請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記反転経路は、前記補助駆動ローラよりも前記搬入方向の下流側の部分に、前記反転経路の外部からの前記記録媒体の出し入れが可能な開放部を有している請求項2又は3記載の画像形成装置。
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