JP2018002440A - エレベータのかご用ドア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、かごの昇降時における風きり音の発生を抑制することのできるエレベータのかご用ドア装置を提供する。【解決手段】 かご本体に固定され且つ上下方向と直交する横方向に延びるガイドレールと、ガイド部を有する少なくとも二つのドアハンガーであって、ガイド部がガイドレールに案内されて横方向に移動可能な少なくとも二つのドアハンガーと、各ドアハンガーに連結された少なくとも二つドアパネルであって、二つのドアパネルの横方向における先端同士が互いに突き合わされた状態でかご本体の開口部を閉じる一方で、二つのドアパネルが横方向に離間した状態でかご本体の開口部を開放する少なくとも二つのドアパネルとを備え、各ドアハンガーのガイド部は、該ドアハンガーに連結されたドアパネルの上下方向に延びる中心線よりも開口部を閉じる側に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータのかご用ドア装置に関する。
エレベータは、複数の階層に跨って建物内で上下方向に延びる昇降路に沿って昇降するかごを備える。
図12に示す如く、かご5は、利用者を収容可能なかご本体6であって、利用者が所望する階層で乗り降りするための開口部60を有するかご本体6と、かご本体6の開口部60を開放する開位置OPと該開口部60を閉じる閉位置CPとに位置変更可能なドアパネル70を含むかご用ドア装置(以下、単にドア装置という)7とを備える。
かご本体6の開口部60は、上下方向と直交する方向に向いて開放している。これに伴い、ドア装置7は、ドアパネル70を上下方向及び開口部60の開放方向のそれぞれと直交する横方向に移動させ、該ドアパネル70を開位置OPと閉位置CPとに位置変更させる。
具体的に説明すると、ドア装置7は、横方向に延びるガイドレール71であって、かご本体6の開口部60の上方位置に固定されたガイドレール71と、それぞれがガイドレール71に案内されるガイド部720を有する少なくとも二つのドアハンガー72であって、それぞれのガイド部720がガイドレール71に案内されて横方向に移動可能な少なくとも二つのドアハンガー72と、各ドアハンガー72に連結された少なくとも二つドアパネル70と、ドアパネル70を直接的又は間接的に横方向に移動させる駆動装置73とを備える(例えば、特許文献1及び2参照)。
ガイドレール71は、かご本体6の開口部60の横方向における開口幅よりも長くされる。具体的には、ガイドレール71は、かご本体6の開口部60の横方向における開口幅と対応する第一領域71aと、第一領域71aの両端に連続する一対の第二領域71bとを含む。ガイドレール71は、ガイド部720を受けるガイド片710であって、横方向の全長に亘って連続的に設けられたガイド片710を有する。すなわち、ガイドレール71は、第一領域71aに設けられたガイド片710と、第一領域71aのガイド片710と横方向に連続するガイド片710であって、第二領域71bに設けられたガイド片710とを有する。
各ドアハンガー72は、ガイド部720に加え、ドアパネル70に連結されたハンガー本体721であって、ドアパネル70の上端から上方に延出するハンガー本体721を備える。ガイド部720は、例えば、ガイドレール71のガイド片710上で転動自在なローラや、ガイドレール71のガイド片710上を摺動するスライドシュー等で構成され、ハンガー本体721に固定される。
この種のドア装置7において、各ドアパネル70が自身の閉位置CPに位置したとき、二つのドアパネル70が互いの先端を突き合わせた状態になって、少なくとも二つのドアパネル70がかご本体6の開口部60を閉じ、各ドアパネル70が自身の開位置OPに位置したとき、二つのドアパネル70が横方向で離間した状態になって、少なくとも二つのドアパネル70がかご本体6の開口部60を開放する。すなわち、各ドアパネル70が閉位置CPに位置した状態で、少なくとも二つのドアパネル70のそれぞれがかご本体6の開口部60と重なって配置され、各ドアパネル70が開位置OPに位置した状態で、少なくとも二つのドアパネル70のそれぞれがかご本体6の開口部60からずれて配置される。
これに伴い、ドアパネル70が自身の閉位置CPに位置した状態で、ドアパネル70に連結されたドアハンガー72(ガイド部720)は、ガイドレール71の第一領域71a内に位置し、ドアパネル70が自身の開位置OPに位置した状態で、ドアパネル70に連結されたドアハンガー72(ガイド部720)は、ガイドレール71の第二領域71b内に位置する。
ところで、上記構成のドア装置7では、かご5が昇降路を昇降する状態(ドアパネル70がかご本体6の開口部60を閉じた状態)で、ドアパネル70に連結されたドアハンガー72がガイドレール71の第一領域71aに位置する。そのため、かご5が昇降路を昇降する状態において、ガイドレール71の第二領域71bが大きく露呈してしまう。すなわち、かご5は、ガイドレール71の第二領域71bのガイド片710を露出させた状態で昇降路を昇降する。そのため、かご5が昇降するときに、ガイドレール71(第二領域71b)のガイド片710が風を切った状態になり、風切り音が発生する。
特開2016−52943号公報 特開2004−115216号公報
そこで、本発明は、かごの昇降時における風きり音の発生を抑制することのできるエレベータのかご用ドア装置を提供することを課題とする。
本発明に係るエレベータのかご用ドア装置は、利用者が乗り降りする開口部を有するかご本体に固定されたガイドレールであって、上下方向と直交する横方向に延びるガイドレールと、それぞれがガイドレールに案内されるガイド部を有する少なくとも二つのドアハンガーであって、それぞれのガイド部がガイドレールに案内されて横方向に移動可能な少なくとも二つのドアハンガーと、各ドアハンガーに連結された少なくとも二つドアパネルであって、二つのドアパネルの横方向における先端同士が互いに突き合わされた状態でかご本体の開口部を閉じる一方で、二つのドアパネルが横方向に離間した状態でかご本体の開口部を開放する少なくとも二つのドアパネルとを備え、各ドアハンガーのガイド部は、該ドアハンガーに連結されたドアパネルの上下方向に延びる中心線よりも開口部を閉じる側に配置されていることを特徴とする。
ドアパネルの移動範囲(移動距離)は、ドアパネルがかご本体の開口部と重なった位置(開口部を閉じる位置)からドアパネルがかご本体の開口部と重ならない位置(開口部を開放する位置)までの一定範囲(一定距離)であり、開口部の横方向の開口幅、ドアパネルの横方向のサイズ及び数によって決定される。そして、ガイド部は、ドアパネルと連結されたドアハンガーの一構成であるため、ガイド部の横方向の移動距離は、ドアパネルの横方向の移動距離と同一である。
上記構成のドア装置によれば、各ドアハンガーのガイド部は、該ドアハンガーに連結されたドアパネルの上下方向に延びる中心線よりも開口部を閉じる側に配置されているため、ドアパネルが開口部を閉じた状態から開放した状態になるときのガイド部の移動範囲の始点(或いは、ドアパネルが開口部を開放した状態から閉じた状態になるときのガイド部の移動範囲の終点)は、開口部を閉じたドアパネルの上下方向に延びる中心線よりも開口部を閉じる側に位置する。そして、ガイド部は、ドアパネルとともに開口部を開放する或いは閉じるために必要な一定距離を移動するため、ドアパネルが開口部を閉じた状態から開放した状態になるときのガイド部の移動範囲の終点(或いは、ドアパネルが開口部を開放した状態から閉じた状態になるときのガイド部の移動範囲の始点)は、従来のものよりも開口部を閉じる側に位置する。
従って、ドアパネルが開口部を閉じた状態において、外部に露呈するガイドレールが少なくなる或いは無くなる。これにより、かごが昇降するときに風を切る部分が少なくなる或いは無くなるため、かごの昇降時の風切り音の発生が抑制される。
本発明の一態様として、各ドアハンガーのガイド部は、少なくとも二つのドアパネルがかご本体の開口部を閉じた状態において、該ガイド部を有するドアハンガーに連結されたドアパネルと横方向で隣り合うドアパネルと対応する位置に配置されていることが好ましい。このようにすれば、ドアパネルがかご本体の開口部を閉じた状態において、横方向で隣り合うドアパネルと対応する位置にガイド部が位置し、ドアパネルがかご本体の開口部を開放した状態において、かご本体の開口部を閉じるときにドアパネルが配置される領域と対応する位置にガイド部が位置する。従って、ガイド部を案内するガイドレールがかご本体の開口部と対応する範囲のみに存在し、ドアパネルが開口部を閉じた状態において、ガイドレールにおける外部に露呈する部分が無くなる。これにより、かごが昇降するときに風を切る部分が無くなるため、かごの昇降時の風切り音の発生を抑制できる。
本発明の他態様として、各ドアハンガーは、ガイドレールに案内されて横方向に移動可能な傾倒防止部であって、ガイド部に対して横方向に位置ずれした位置に配置されるとともにガイド部を支点に作用する回転力をガイドレールに伝達する傾倒防止部をさらに有し、各ドアハンガーの傾倒防止部は、該傾倒防止部を有するドアハンガーに連結されたドアパネルの上下方向に延びる中心線よりも開口部を閉じる側に配置されていてもよい。ドアハンガーのガイド部は、ドアパネルを支持するが、上述の如く、ドアハンガーのガイド部が該ドアハンガーに連結されたドアパネルの上下方向に延びる中心線よりも開口部を閉じる側に配置されると、ドアパネルの重心とドアパネルの支持点(ガイド部)とが横方向にずれる。これに伴い、ガイド部を支点にしてドアハンガー及びドアパネルを回転させる回転力(転倒モーメント)が作用し、ドアパネルがガイド部を支点に傾倒する可能性がある。しかし、上述の如く、ドアハンガーが傾倒防止部を有することで、ドアパネルの傾倒(捻れ)を防止できる。
そして、ドアハンガーの傾倒防止部は、ドアパネルと連結されたドアハンガーの一構成であるため、ガイド部と同様に、傾倒防止部の横方向の移動距離は、ドアパネルの横方向の移動距離と同一である。
ドアハンガーの傾倒防止部は、ガイド部と同様に、該ドアハンガーに連結されたドアパネルの上下方向に延びる中心線よりも開口部を閉じる側に配置されているため、ドアパネルが開口部を閉じた状態から開放した状態になるときの傾倒防止部の移動範囲の始点(或いは、ドアパネルが開口部を開放した状態から閉じた状態になるときの傾倒防止部の移動範囲の終点)は、開口部を閉じたドアパネルの上下方向に延びる中心線よりも開口部を閉じる側に位置する。そして、傾倒防止部は、ドアパネルとともに開口部を開放する或いは閉じるために必要な一定距離を移動するため、ドアパネルが開口部を閉じた状態から開放した状態になるときの傾倒防止部の移動範囲の終点(或いは、ドアパネルが開口部を開放した状態から閉じた状態になるときの傾倒防止部の移動範囲の始点)は、開口部を閉じたドアパネルの上下方向に延びる中心線よりも開口部を閉じる側に位置し、従来のガイド部よりも開口部を閉じる側に位置する。
従って、ドアハンガーが傾倒防止部を有していても、ドアパネルが開口部を閉じた状態において、外部に露呈するガイドレールが少なくなる或いは無くなる。これにより、かごが昇降するときに風を切る部分が少なくなる或いは無くなるため、かごの昇降時の風切り音の発生が抑制される。
この場合において、各ドアハンガーの傾倒防止部は、少なくとも二つのドアパネルがかご本体の開口部を閉じた状態において、該傾倒防止部を有するドアハンガーに連結されたドアパネルと横方向で隣り合うドアパネルと対応する位置に配置されていることが好ましい。このようにすれば、ドアパネルがかご本体の開口部を閉じた状態において、横方向で隣り合うドアパネルと対応する位置に傾倒防止部が位置し、ドアパネルがかご本体の開口部を開放した状態において、かご本体の開口部を閉じるときにドアパネルが配置される領域と対応する位置に傾倒防止部が位置する。従って、傾倒防止部を案内するガイドレールがかご本体の開口部を対応する範囲のみに存在し、ドアパネルが開口部を閉じた状態において、ガイドレールにおける外部に露呈する部分が無くなる。これにより、かごが昇降するときに風を切る部分が無くなるため、かごの昇降時の風切り音の発生を抑制できる。
以上のように、本発明のエレベータのかご用ドア装置によれば、かごの昇降時における風きり音の発生を抑制することができるという優れた効果を奏し得る。
図1は、本発明の一実施形態に係るエレベータの概略斜視図である。 図2は、同実施形態に係るエレベータにおけるかごの概略正面図であって、ドアパネルがかご本体の開口部を閉じた状態の概略正面図である。 図3は、同実施形態に係るエレベータにおけるかごの概略正面図であって、ドアパネルがかご本体の開口部を開放した状態の概略正面図である。 図4は、同実施形態に係るエレベータにおけるかごの部分拡大側面図であって、ドアハンガー及びその周辺の部分拡大側面図である。 図5は、同実施形態に係るエレベータにおけるかごの部分拡大断面図であって、一方のドアハンガー及びその周辺の部分拡大断面図である。 図6は、同実施形態に係るエレベータにおけるかごの部分拡大断面図であって、他方のドアハンガー及びその周辺の部分拡大側面図である。 図7は、同実施形態に係るエレベータにおける下部ガイド手段の概略部分平面図である。 図8は、本発明の他実施形態に係るエレベータにおけるかごの概略正面図であって、ドアパネルがかご本体の開口部を閉じた状態の概略正面図である。 図9は、本発明の別の実施形態に係るエレベータにおける下部ガイド手段の概略部分平面図である。 図10は、本発明のさらに別の実施形態に係るエレベータにおけるかごの部分拡大側面図であって、ドアハンガー及びその周辺の部分拡大側面図である。 図11は、本発明のさらに別の実施形態に係るエレベータの概略斜視図である。 図12は、従来のエレベータにおけるかごの概略正面図であって、ドアパネルがかご本体の開口部を閉じた状態を実線で示すとともにドアパネルがかご本体の開口部を開放した状態を仮想線(二点鎖線)で示した概略正面図である。
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1に示す如く、エレベータ1は、複数の階層Fに跨って建物内で上下方向に延びる昇降路Rに沿って昇降するかご2を備える。かご2は、利用者を収容可能なかご本体3であって、利用者が所望する階層Fで乗り降りするための開口部30を有するかご本体3と、かご本体3の開口部30を開放する開位置OPと該開口部30を閉じる閉位置CPとに位置変更可能なドアパネル40を含むドア装置4とを備える。
図2及び図3に示す如く、かご本体3の開口部30は、上下方向と直交する方向(以下、奥行き方向という)に開放している。本実施形態において、かご本体3は、上下方向及び奥行き方向のそれぞれと直交する横方向における開口部30の両側に壁部31を有する。これに伴い、開口部30を開放したドアパネル40は、かご本体3の壁部31に重なる(図3参照)。すなわち、本実施形態において、ドアパネル40の閉位置CPは、ドアパネル40が実体のない開口部30に対して奥行き方向で重なる位置であり(図2参照)、ドアパネル40の開位置OPは、ドアパネル40が実体のあるかご本体3の壁部31に対して奥行き方向で重なる位置である(図3参照)。
ドア装置4は、ドアパネル40を横方向に移動させることで、ドアパネル40を開位置OPと閉位置CPとに位置変更させる。
具体的には、ドア装置4は、利用者が乗り降りする開口部30を有するかご本体3に固定されたガイドレール41であって、上下方向と直交する横方向に延びるガイドレール41と、それぞれがガイドレール41に案内されるガイド部420を有する二つのドアハンガー42であって、それぞれのガイド部420がガイドレール41に案内されて横方向に移動可能な二つのドアハンガー42と、各ドアハンガー42に連結された二つドアパネル40とを備える。
また、ドア装置4は、ドアパネル40を直接的又は間接的に横方向に移動させる駆動装置43を備える。さらに、ドア装置4は、ドアパネル40の下端側を横方向に案内する下部ガイド手段44を備える。
ガイドレール41は、図4乃至図6に示す如く、かご本体3の開口部30の上方位置に配置される。本実施形態において、ドア装置4は、二つのドアパネル40(二つのドアハンガー42)を備える(図2及び図3参照)に伴い、ドアパネル40毎(ドアハンガー42毎)にガイドレール41を備える。すなわち、ドア装置4は、二つのガイドレール41を備える。
二つのガイドレール41は、上下方向に間隔をあけて配置される。各ガイドレール41は、ガイド部420を案内するためのガイド片410と、ガイド片410をかご本体3に固定する固定片411とを備える。
本実施形態において、ガイド片410は、第一面と該第一面と反対側の第二面とを有する帯板状に構成され、第一面をかご本体3の壁面(外面)と対向させる。また、ガイド片410は、長手方向を横方向にし、且つ長手方向と直交する短手方向を上下方向にして配置される(図2及び図3参照)。
固定片411は、ガイド片410の第一面から該第一面と直交する方向に延出し、かご本体3の壁面(開口部30の上端縁を画定する壁面)に固定されている。各ガイドレール41は、ドアハンガー42のガイド部420の移動距離に対応した長さに設定される。
本実施形態に係るドアハンガー42は、図2乃至図6に示す如く、ガイド部420に加え、ガイドレール41に案内されて横方向に移動可能な傾倒防止部421であって、ガイド部420に対して横方向に位置ずれした位置に配置されるとともにガイド部420を支点に作用する回転力をガイドレール41に伝達する傾倒防止部421を有する。
より具体的に説明すると、ドアハンガー42は、ガイド部420と、傾倒防止部421と、これらを支持するためのハンガー本体422とを備える。
図2及び図3に示す如く、各ドアハンガー42において、ガイド部420は、該ドアハンガー42に連結されたドアパネル40の上下方向に延びる中心線CLよりもかご本体3の開口部30を閉じる側(隣り合うドアパネル40側)に配置される。
本実施形態において、ガイド部420は、図4乃至図6に示す如く、ハンガー本体422に固定される支軸部420aと、支軸部420aを中心に回転自在なローラ体420bとを備える。すなわち、ガイド部420は、回転ローラである。
ガイド部420の支軸部420aは、ハンガー本体422に固定され、奥行き方向に延びる。ガイド部420のローラ体420bは、外周上に溝を有し、該外周上の溝にガイドレール41のガイド片410の上端部が嵌め込まれる。これにより、ガイド部420は、ローラ体420bをガイドレール41(ガイド片410)上で転動させ、ガイドレール41(ガイド片410)によって横方向に案内される。
本実施形態において、ドアハンガー42は、図2及び図3に示す如く、横方向に間隔をあけて配置された二つのガイド部420を有する。二つのガイド部420のそれぞれは、該ドアハンガー42に連結されたドアパネル40の縦方向に延びる中心線CLより開口部30を閉じる方向側(隣り合う別のドアパネル40側)に配置される。
本実施形態において、二つのガイド部420のうちの一方のガイド部420は、該ガイド部420を有するドアハンガー42に連結されたドアパネル40の上方に位置し、二つのガイド部420のうちの他方のガイド部420は、該ガイド部420を有するドアハンガー42に連結されたドアパネル40よりも開口部30を閉じる側に位置している。
すなわち、二つのガイド部420のうちの他方のガイド部420は、該ガイド部420を有するドアハンガー42に連結されたドアパネル40よりもかご本体3の開口部30を閉じる側に位置している。これに伴い、ドアハンガー42のガイド部420(他方のガイド部420)は、二つのドアパネル40がかご本体3の開口部30を閉じた状態において、該ドアハンガー42に連結されたドアパネル40と横方向で隣り合うドアパネル40と対応する位置に配置される。
傾倒防止部421は、図4乃至図6に示す如く、ハンガー本体422に固定される支軸部421aと、該支軸部421aを中心に回転自在なローラ体421bとを備える。すなわち、傾倒防止部421は、回転ローラである。
傾倒防止部421の支軸部421aは、ハンガー本体422に固定され、奥行き方向に延びる。傾倒防止部421のローラ体421bは、外周上に溝を有し、該外周上の溝にガイドレール41のガイド片410が嵌め込まれる。これにより、傾倒防止部421は、ローラ体421bをガイドレール41(ガイド片410)上で転動させ、ガイドレール41(ガイド片410)によって横方向に案内される。
本実施形態において、傾倒防止部421のローラ体421bは、該外周上の溝にガイドレール41のガイド片410の下端部が嵌め込まれる。すなわち、二つのガイド部420が、ドアパネル40の上下方向に延びる中心線CLよりも開口部30を閉じる側に配置され、且つ横方向に間隔をあけて配置されるに伴い、一方のガイド部420を支点にした回転力が作用する。
これに伴い、傾倒防止部421は、図2及び図3に示す如く、回転支点となる一方のガイド部420に対して横方向に間隔をあけて配置される。本実施形態において、傾倒防止部421は、他方のガイド部420と対応する位置に配置される。
これにより、傾倒防止部421は、他方のガイド部420がガイドレール41から浮き上がるのを規制する。なお、本実施形態において、ドアハンガー42の走行性を考慮し、一方のガイド部420と対応する位置に補助ガイド部423が設けられる。
補助ガイド部423は、図4乃至図6に示す如く、ハンガー本体422に固定される支軸部423aと、外周に溝を有するローラ体423bであって、支軸部423aを中心に回転自在なローラ体423bとを備える。すなわち、補助ガイド部423は、回転ローラである。補助ガイド部423は、ローラ体423bの溝にガイド片410の下端部が嵌め込まれている。
本実施形態において、二つのガイドレール41が設けられるため、一方のドアハンガー42のガイド部420及び傾倒防止部421は、一方のガイドレール41のガイド片410に案内され、他方のドアハンガー42のガイド部420及び傾倒防止部421は、他方のガイドレール41のガイド片410に案内される。
上述の如く、ドアハンガー42の二つのガイド部420は、ドアパネル40の上下方向の中心線CLよりも開口部30を閉じる側に配置されるため、図2に示す如く、二つのドアパネル40がかご本体3の開口部30を閉じた状態において、一方のドアハンガー42のハンガー本体422のうちの少なくとも一方のガイド部420の取り付けられた部分が他方のドアハンガー42におけるハンガー本体422と重複するようになっている。
図2乃至図6に示す如く、ハンガー本体422は、ドアパネル40に連結され、ドアパネル40の上端から上方に延出している。すなわち、ハンガー本体422は、かご本体3の壁面(開口部30の上端縁を画定する壁面)と対向している。これに伴い、ガイド部420の支軸部420a及び傾倒防止部421の支軸部421aは、ハンガー本体422におけるかご本体3の壁面と対向する面に固定されている。
ドアパネル40は、外観プレート状にされる。本実施形態において、ドアパネル40が二つ設けられるに伴い、図2に示す如く、二つのドアパネル40のそれぞれのサイズは、かご本体3の開口部30を横方向で二分したサイズと概ね一致している。これに伴い、二つのドアパネル40は、自身の閉位置CPに位置した状態で、横方向における互いの先端同士を突き合せた状態になり、互いに協働してかご本体3の開口部30全体を閉じる。そして、二つのドアパネル40は、図3に示す如く、自身の開位置OPに位置した状態で、互いに横方向で離間した状態になり、かご本体3の開口部30全体を開放する。
駆動装置43は、ガイドレール41の上方位置に配置され、かご本体3に固定される。本実施形態において、駆動装置43は、横方向に間隔をあけて配置された一対のプーリー430と、一対のプーリー430に架け渡された無端環状のベルト体431と、一対のプーリー430のうちの一方のプーリー430を回転駆動するモータ432と、ドアパネル40とベルト体431とを直接的又は間接的に連結する連結部材433とを備える。
上記構成の駆動装置43において、横方向に間隔をあけて配置された一対のプーリー430に無端環状のベルト体431が架け渡されるため、ベルト体431は、一対のプーリー430のそれぞれに掛けられた一対の円弧部431aと、一対のプーリー430間で横方向に延びる一対のストレート部431bであって、それぞれが一対の円弧部431aに繋がる一対のストレート部431bとを含む。
本実施形態において、ドアパネル40が二つあるため、連結部材433は、ドアパネル40毎に設けられる。すなわち、駆動装置43は、二つのドアパネル40に対応して二つの連結部材433を備える。
本実施形態において、連結部材433は、ドアハンガー42(ハンガー本体422)とベルト体431とに連結されている。すなわち、連結部材433は、ドアハンガー42を介してドアパネル40とベルト体431に連結している。
二つの連結部材433のうちの一方の連結部材433は、一方のドアパネル40(ドアハンガー42)とベルト体431の一対のストレート部431bのうちの一方のストレート部431bとに連結され、一対の連結部材433のうちの他方の連結部材433は、他方のドアパネル40(ドアハンガー42)とベルト体431の一対のストレート部431bのうちの他方のストレート部431bとに連結されている。これにより、モータ432の駆動を受けてプーリー430が回転し、ベルト体431が周回することで、二つの連結部材433は、横方向において相反する方向に移動する。従って、二つの連結部材433に連結される二つのドアパネル40は、相反する方向に移動し、開口部30を開放させた状態と開口部30を閉じた状態とに切り替わる。
下部ガイド手段44は、横方向に延びる溝440aを有するシル440であって、かご本体3の開口部30の下方に配置されたシル440と、ドアパネル40の下端に連結されたガイドブロック441であって、シル440の溝440aに嵌められたガイドブロック441とを備える。
本実施形態に係る下部ガイド手段44において、シル440の溝440aは、横方向の両端で開放している。具体的に説明すると、図7に示す如く、シル440は、上面及び横方向の両側端面で開放した溝440aを有する。
シル440は、溝440aを画定する立面により、ガイドブロック441を横方向に案内する。シル440は、かご本体3の開口部30の横方向における開口幅と対応又は略対応する長さに設定される。これに伴い、シル440の溝440aの横方向の両端部において、奥行き方向における溝幅が、横方向の中央側から側端面に向けて拡大している。これにより、ガイドブロック441が溝440aから外れた状態から溝440a内に誘導される。
以上のように、本実施形態に係るエレベータ1のドア装置4(かご用ドア装置4)は、利用者が乗り降りする開口部30を有するかご本体3に固定されたガイドレール41であって、上下方向と直交する横方向に延びるガイドレール41と、それぞれがガイドレール41に案内されるガイド部420を有する少なくとも二つのドアハンガー42であって、それぞれのガイド部420がガイドレール41に案内されて横方向に移動可能な二つのドアハンガー42と、各ドアハンガー42に連結された二つドアパネル40であって、横方向における互いの先端同士を突き合せた状態でかご本体3の開口部30を閉じる一方で、横方向で互いに離間した状態でかご本体3の開口部30を開放する二つのドアパネル40とを備え、各ドアハンガー42のガイド部420は、該ドアハンガー42に連結されたドアパネル40の上下方向に延びる中心線CLよりも開口部30を閉じる側に配置されている。
ドアパネル40の移動範囲(移動距離)は、ドアパネル40がかご本体3の開口部30と重なった位置(開口部30を閉じる閉位置CP)からドアパネル40がかご本体3の開口部30と重ならない位置(開口部30を開放する開位置OP)までの一定範囲(一定距離)であり、開口部30の横方向における開口幅、ドアパネル40の横方向のサイズ及び数によって決定される。そして、ガイド部420は、ドアパネル40と連結されたドアハンガー42の一構成であるため、ガイド部420の横方向の移動距離は、ドアパネル40の横方向の移動距離と同一である。
本実施形態に係るドア装置4によれば、各ドアハンガー42のガイド部420は、該ドアハンガー42に連結されたドアパネル40の上下方向に延びる中心線CLよりも開口部30を閉じる側に配置されているため、ドアパネル40が開口部30を閉じた状態から開放した状態になるときのガイド部420の移動範囲の始点(或いは、ドアパネル40が開口部30を開放した状態から閉じた状態になるときのガイド部420の移動範囲の終点)は、開口部30を閉じたドアパネル40の上下方向に延びる中心線CLよりも開口部30を閉じる側に位置する。
従って、ガイド部420は、ドアパネル40とともに開口部30を開放する或いは閉じるために必要な一定距離を移動するため、ドアパネル40が開口部30を閉じた状態から開放した状態になるときのガイド部420の移動範囲の終点(或いは、ドアパネル40が開口部30を開放した状態から閉じた状態になるときのガイド部420の移動範囲の始点)は、従来のものよりも開口部30を閉じる側に位置する。
従って、ドアパネル40が開口部30を閉じた状態において、外部に露呈するガイドレール41が少なくなる或いは無くなる。これにより、かご2が昇降するときに風を切る部分が少なくなる或いは無くなるため、かご2の昇降時の風切り音の発生を抑制できる。
また、本実施形態において、各ドアハンガー42のガイド部420は、少なくとも二つのドアパネル40がかご本体3の開口部30を閉じた状態において、該ガイド部420を有するドアハンガー42に連結されたドアパネル40と横方向で隣り合うドアパネル40と対応する位置に配置されている。
これにより、ドアパネル40がかご本体3の開口部30を閉じた状態において、横方向で隣り合うドアパネル40と対応する位置にガイド部420が位置し、ドアパネル40がかご本体3の開口部30を開放した状態において、かご本体3の開口部30を閉じるときにドアパネル40が配置される領域と対応する位置にガイド部420が位置する。
従って、ガイド部420を案内するガイドレール41がかご本体3の開口部30と対応する範囲のみに存在し、ドアパネル40が開口部30を閉じた状態において、ガイドレール41における外部に露呈する部分が無くなる。これにより、かご2が昇降するときに風を切る部分が無くなるため、かご2の昇降時の風切り音の発生を抑制できる。
また、本実施形態において、各ドアハンガー42は、ガイドレール41に案内されて横方向に移動可能な傾倒防止部421であって、ガイド部420に対して横方向に位置ずれした位置に配置されるとともにガイド部420を支点に作用する回転力をガイドレール41に伝達する傾倒防止部421をさらに有し、各ドアハンガー42の傾倒防止部421は、該傾倒防止部421を有するドアハンガー42に連結されたドアパネル40の上下方向に延びる中心線CLよりも開口部30を閉じる側に配置されている。
ドアハンガー42のガイド部420は、ドアパネル40を支持するが、上述の如く、ドアハンガー42のガイド部420が該ドアハンガー42に連結されたドアパネル40の上下方向に延びる中心線CLよりも開口部30を閉じる側に配置されると、ドアパネル40の重心とドアパネル40の支持点(ガイド部420)とが横方向にずれる。
これに伴い、ガイド部420を支点にしてドアハンガー42及びドアパネル40を回転させる回転力(転倒モーメント)が作用し、ドアパネル40がガイド部420を支点に傾倒する可能性がある。しかし、上述の如く、ドアハンガー42が傾倒防止部421を有することで、ドアパネル40の傾倒(捻れ)を防止できる。
そして、ドアハンガー42の傾倒防止部421は、ドアパネル40と連結されたドアハンガー42の一構成であるため、ガイド部420と同様に、傾倒防止部421の横方向の移動距離は、ドアパネル40の横方向の移動距離と同一である。
そして、ドアハンガー42の傾倒防止部421は、ガイド部420と同様に、該ドアハンガー42に連結されたドアパネル40の上下方向に延びる中心線CLよりも開口部30を閉じる側に配置されているため、ドアパネル40が開口部30を閉じた状態から開放した状態になるときの傾倒防止部421の移動範囲の始点(或いは、ドアパネル40が開口部30を開放した状態から閉じた状態になるときの傾倒防止部421の移動範囲の終点)は、開口部30を閉じたドアパネル40の上下方向に延びる中心線CLよりも開口部30を閉じる側に位置する。
そして、傾倒防止部421は、ドアパネル40とともに開口部30を開放する或いは閉じるために必要な一定距離を移動するため、ドアパネル40が開口部30を閉じた状態から開放した状態になるときの傾倒防止部421の移動範囲の終点(或いは、ドアパネル40が開口部30を開放した状態から閉じた状態になるときの傾倒防止部421の移動範囲の始点)は、開口部30を閉じたドアパネル40の上下方向に延びる中心線CLよりも開口部30を閉じる側に位置し、従来のガイド部よりも開口部30を閉じる側に位置する。
従って、ドアハンガー42が傾倒防止部421を有していても、ドアパネル40が開口部30を閉じた状態において、外部に露呈するガイドレール41が少なくなる或いは無くなる。これにより、かご2が昇降するときに風を切る部分が少なくなる或いは無くなるため、かご2の昇降時の風切り音の発生を抑制できる。
特に、本実施形態では、各ドアハンガー42の傾倒防止部421は、少なくとも二つのドアパネル40がかご本体3の開口部30を閉じた状態において、該傾倒防止部421を有するドアハンガー42に連結されたドアパネル40と横方向で隣り合うドアパネル40と対応する位置に配置されている。
これにより、ドアパネル40がかご本体3の開口部30を閉じた状態において、横方向で隣り合うドアパネル40と対応する位置に傾倒防止部421が位置し、ドアパネル40がかご本体3の開口部30を開放した状態において、かご本体3の開口部30を閉じるときにドアパネル40が配置される領域と対応する位置に傾倒防止部421が位置する。従って、ガイド部420及び傾倒防止部421を案内するガイドレール41がかご本体3の開口部30を対応する範囲のみに存在し、ドアパネル40が開口部30を閉じた状態において、ガイドレール41における外部に露呈する部分が無くなる。これにより、かご2が昇降するときに風を切る部分が無くなるため、ドアパネル40の傾倒を防止しつつかご2の昇降時の風切り音の発生を抑制できる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更を加え得ることは勿論である。
上記実施形態において、二つのドアパネル40によってかご本体3の開口部30を閉じるようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、ドアパネル40がかご本体3の開口部30を閉じた状態において、二つのドアパネル40が横方向の互いの先端同士を突き合わせた状態になることを前提に、かご2(ドア装置4)は、三つ以上のドアパネル40を備えてもよい。
具体的には、かご本体3の開口部30を開放するときに横方向の一方側に移動する単一のドアパネル40又は二つ以上のドアパネル40と、かご本体3の開口部30を開放するときに横方向の他方側に移動する単一のドアパネル40又は二つ以上のドアパネル40とを備え、かご本体3の開口部30を閉じたときに、二つのドアパネル40が横方向の互いの先端同士を突き合わせた状態になるようにしてもよい。
この場合においても、各ドアパネル40に連結されるドアハンガー42のガイド部420は、該ドアハンガー42に連結されたドアパネル40の上下方向に延びる中心線CLよりも開口部30を閉じる側に配置されることは勿論である。
また、上記実施形態において、各ドアハンガー42が二つのガイド部420を備え、二つのガイド部420のそれぞれがドアパネル40の上下方向に延びる中心線CLよりも戸閉側に配置されることを前提に、そのうちの一方のガイド部420が横方向で隣り合うドアパネル40(開口部30を閉じたドアパネル40)の上方位置に配置されたが、これに限定されない。
例えば、図8に示す如く、ドアハンガー42が二つ以上のガイド部420を備える場合、二つ以上のガイド部420のそれぞれがドアパネル40の上下方向に延びる中心線CLよりも開口部30を閉じる側(戸閉側)に配置されることを前提に、全てのガイド部420が横方向で隣り合うドアパネル40(開口部30を閉じた状態で隣り合うドアパネル40)の上方位置に配置されてもよい。
上記実施形態において、ドア装置4が下部ガイド手段44を備えたが、これに限定されない。下部ガイド手段44は、必要に応じて設けられればよい。また、上記実施形態において、ドアパネル40が開口部30を開放した状態において、下部ガイド手段44のシル440(溝440a)からガイドブロック441が外れ、ドアパネル40が開口部30を閉じるときに、ガイドブロック441がシル440(溝440a)に入り込むように構成されたが、これに限定されない。
例えば、ドア装置4の下部ガイド手段44は、図9に示す如く、シル440に対して横方向にスライド可能に設けられた補助ガイド体442を備え、ドアパネル40の横方向の移動に応じて補助ガイド体442がシル440の側面から出退するようにしてもよい。このようにすれば、ガイドブロック441が補助ガイド体442に支持された状態で維持されるため、ドアパネル40の案内が安定する。
上記実施形態において、二つのガイドレール41が上下方向に間隔をあけて配置されたが、これに限定されない。例えば、図10に示す如く、上下方向に間隔をあけて配置された一対のガイド片410を備えた単一のガイドレール41をかご本体3に固定し、一対のガイド片410で二つのドアハンガー42を案内してもよい。また、ガイドレール41は、上下方向に広がるガイド片410を備えたものに限定されるものではなく、例えば、奥行き方向に延出した(広がった)ガイド片410を備えたものであってもよい。この場合、ガイドレール41からのガイド部420の脱線を防止すべく、ガイド部420のローラ体420bの外周にある溝にガイド片410が部分的に嵌り込むようにしてもよい。また、ガイド部420は、ローラ体420bの外周にガイド片410が嵌り込む溝を有することなく、奥行き方向に延出した(広がった)板状のガイド片410上を転動するようにしてもよい。この場合、ガイドレール41は、ガイド片410に沿って設けられた規制片であって、ガイド部420の脱線を防止するための規制片を備えればよい。
上記実施形態において、傾倒防止部421及び補助ガイド部423のそれぞれが、ローラ体421b,423bの外周に溝を有していたが、これに限定されない。例えば、傾倒防止部421及び補助ガイド部423は、ローラ体421b,423bの外周に溝を有してなくてもよい。すなわち、傾倒防止部421及び補助ガイド部423のローラ体421b,423bは、円板状或いは円柱状に形成されてもよい。なお、傾倒防止部421及び補助ガイド部423は、ガイド部420を有するドアハンガー42に設けられるため、ガイド部420のガイドレール41からの脱線が防止されれば、傾倒防止部421及び補助ガイド部423のガイドレール41からの脱線も防止される。
上記実施形態において、ドア装置4(ドアハンガー42)が傾倒防止部421を備えたが、これに限定されない。傾倒防止部421は、ガイド部420の配置や数によってドアパネル40が傾倒する虞のあるときに設けられればよい。また、ドアパネル40がガイド部420を支点に傾倒(傾倒)を防止する手段として、傾倒防止部421に代え、ガイドレール41に対し、ガイド片410と上下方向で対向する規制片を設け、ガイド片410と規制片とでガイド部420の上下方向の移動を規制するようにしてもよい。
上記実施形態において、ドア装置4の各ドアハンガー42が二つのガイド部420を備えたが、これに限定されない。例えば、各ドアハンガー42は、一つのガイド部420、或いは、三つ以上のガイド部420を備えてもよい。これらの場合においても、ガイド部420は、ドアパネル40の上下方向に延びる中心線CLよりも開口部30を閉じる側に配置されることは勿論である。
上記実施形態において、ガイド部420、傾倒防止部421、及び補助ガイド部423のそれぞれが回転ローラで構成されたが、これに限定されない。例えば、ガイド部420、傾倒防止部421、及び補助ガイド部423のそれぞれはガイドレール41(ガイド片410)上を摺動するもの(いわゆる、スライドシュー)であってもよい。また、ガイド部420、傾倒防止部421、及び補助ガイド部423の何れかがガイドレール41(ガイド片410)上を摺動するもの(いわゆる、スライドシュー)にされ、残りが回転ローラで構成されてもよい。
上記実施形態において、開口部30を開放したドアパネル40がかご本体3の開口部30の両側にある壁部31に対して重なったが、これに限定されない。例えば、図11に示す如く、かご本体3の開口部30の両側の壁部31を最小限にする或いは無くし、開口部30を開放したドアパネル40全面又は大部分が壁部31と重ならないようにされてもよい。すなわち、開口部30を開放したドアパネル40がかご本体3から横方向にはみ出るようにしてもよい。
このようにしても、ガイドレール41がかご本体3から僅かにはみ出る或いはかご本体3からはみ出ない状態となり、ドアパネル40が開口部30を閉じた状態において、ガイドレール41が大きく露出することがない。これにより、かご2の昇降時において、ガイドレール41が起因する風切り音の発生が抑制される。
1…エレベータ、2…かご、3…かご本体、4…ドア装置(かご用ドア装置)、30…開口部、31…壁部、40…ドアパネル、41…ガイドレール、42…ドアハンガー、43…駆動装置、44…下部ガイド手段、410…ガイド片、411…固定片、420…ガイド部、420a…支軸部、420b…ローラ体、421…傾倒防止部、421a…支軸部、421b…ローラ体、422…ハンガー本体、423…補助ガイド部、423a…支軸部、423b…ローラ体、430…プーリー、431…ベルト体、431a…円弧部、431b…ストレート部、432…モータ、433…連結部材、440…シル、440a…溝、441…ガイドブロック、442…補助ガイド体、CL…中心線、CP…閉位置、OP…開位置、F…階層、R…昇降路

Claims (4)

  1. 利用者が乗り降りする開口部を有するかご本体に固定されたガイドレールであって、上下方向と直交する横方向に延びるガイドレールと、それぞれがガイドレールに案内されるガイド部を有する少なくとも二つのドアハンガーであって、それぞれのガイド部がガイドレールに案内されて横方向に移動可能な少なくとも二つのドアハンガーと、各ドアハンガーに連結された少なくとも二つドアパネルであって、二つのドアパネルの横方向における先端同士が互いに突き合わされた状態でかご本体の開口部を閉じる一方で、二つのドアパネルが横方向に離間した状態でかご本体の開口部を開放する少なくとも二つのドアパネルとを備え、各ドアハンガーのガイド部は、該ドアハンガーに連結されたドアパネルの上下方向に延びる中心線よりも開口部を閉じる側に配置されていることを特徴とするエレベータのかご用ドア装置。
  2. 各ドアハンガーのガイド部は、少なくとも二つのドアパネルがかご本体の開口部を閉じた状態において、該ガイド部を有するドアハンガーに連結されたドアパネルと横方向で隣り合うドアパネルと対応する位置に配置されている請求項1に記載のエレベータのかご用ドア装置。
  3. 各ドアハンガーは、ガイドレールに案内されて横方向に移動可能な傾倒防止部であって、ガイド部に対して横方向に位置ずれした位置に配置されるとともにガイド部を支点に作用する回転力をガイドレールに伝達する傾倒防止部をさらに有し、各ドアハンガーの傾倒防止部は、該傾倒防止部を有するドアハンガーに連結されたドアパネルの上下方向に延びる中心線よりも開口部を閉じる側に配置されている請求項1又は2に記載のエレベータのかご用ドア装置。
  4. 各ドアハンガーの傾倒防止部は、少なくとも二つのドアパネルがかご本体の開口部を閉じた状態において、該傾倒防止部を有するドアハンガーに連結されたドアパネルと横方向で隣り合うドアパネルと対応する位置に配置されている請求項3に記載のエレベータのかご用ドア装置。
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