JP2018002269A - 液体容器 - Google Patents

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拓也 堀内
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Abstract

【課題】部品点数が少なく軽量化、低コスト化が可能で、さらに、各部材が容易に洗浄可能であるように配慮された、開閉弁機構を備えた液体容器を提供する。
【解決手段】液体を収容可能な容器10と、前記容器に着脱可能に取りつけられ、前記容器の上部に形成された開口11を覆う栓体とを備えた液体容器であって、前記栓体が、栓本体20と蓋部材30とで形成され、前記栓本体は、前記容器内の液体を注ぐ注水口21と、前記容器の開口を閉塞するプレート部23と、前記注水口とは前記プレート部を介して反対側に位置する取っ手22とを備え、前記プレート部に、前記注水口と前記容器の内部の空間とを連通させる貫通孔25が形成され、前記蓋部材が、前記貫通孔を開閉可能に覆う。
【選択図】図2

Description

本願は、注水口と、取っ手と、容器からの液体の供給を規制できる開閉弁機構とを備えた液体容器に関し、特に、構成部品が少なく軽量化と低コスト化が可能で、各部材の洗浄を容易に行うことができる液体容器に関する。
ステンレスなどの金属製、または、樹脂製、ガラス製の容器と、容器の開口部分を覆う栓体とを備え、容器内に、コーヒー、ジュースやお茶、冷水などを収容する液体容器が知られている。
このような液体容器では、容器内の液体をカップなどに注ぐための注水口と、注水口の反対側に配置された取っ手とを備えていて、ユーザが容器内の液体を注ぎやすいように配慮されている。また、容器内の液体の保温性を高めるとともに、万一、容器を倒してしまった場合でも容器内部の液体が外にこぼれにくくなるように、栓体に開閉弁が設けられているものがある。ユーザは、液体を注がない場合には開閉弁を閉じたままとして容器内部の空間と注水口との間を遮蔽するとともに、液体を注ぐ場合には、レバーなどの操作部を操作することで開閉弁を開く。
また、飲料を供給するための器具であることから、液体容器を構成する各部材を清潔な状態に維持することが必要となる。ユーザは、液体容器を高い頻度で洗浄することとなるため、各部材が容易に洗浄できることも液体容器に求められる特性の一つである。
これらの背景を踏まえ、従来の液体容器は、魔法瓶構造の二重となったステンレス製の容器本体と、容器本体の上部に固着された注水口と取っ手とを備えた樹脂製の肩部材とから容器を構成し、肩部材の中央部分に着脱可能に取り付けられて、容器の上部開口を覆うとともに、注水時には容器内部の空間と注水口とを繋ぐ開閉弁を備えた栓体とで構成されている。
このような従来の液体容器において、レバーの操作によって栓体を容易に分解して各部品を洗浄し易く構成したものが提案されている(特許文献1参照)。
また、肩部材に栓体を取り付けるための機構について、開閉弁を操作する操作レバーと、栓体を肩部材の内部に固着するための着脱レバーとを上下に重なるように配置することで、栓体の肩部材への確実な固着を確保しつつ栓体の小型化を図る液体容器が提案されている(特許文献2参照)。
特開2013−248352号公報 特開2013−124116号公報
上記従来の液体容器は、外容器と内容器とからなる二重の容器本体の開口部近傍に略環状の肩部材が取り外し不可能な状態で固着されて容器を構成している。この肩部材には、注水口と取っ手とが形成されているため、容器本体を洗浄する際に容器本体から外側へと突出する部材である注水口や取っ手が邪魔になる。また、金属製の容器本体と樹脂製の肩部材との境界部を完全に塞ぐことはできないため、境界部にゴミや汚れが付着し易く、この部分の洗浄が困難となるという課題がある。
さらに、上記従来の液体容器では、栓体に設けられる開閉弁機構として、栓体の中央に配置された垂直方向の軸と円板状のプレートとを備え、軸の周りに配置されたスプリングで付勢されることで容器内部の空間と注水口とが繋がらないように規制する、「中子」と称される弁部材が用いられている。中子を用いることで、確実な開閉弁機構を採用できる一方で、栓体の構成が複雑になるという問題が生じる。また、ユーザが取っ手を保持した状態で中子を操作することができるように、中子を押し下げて注水できるようにする操作レバーをさらに備えることとなるため、栓体の構成が一層複雑となり部品点数が増加する。
このような従来の液体容器の構成では、軽量化、低コスト化が困難であるとともに、栓体を洗浄する際に、一部を分解しなくてはならないという手間が生じていた。
本願はこのような従来技術の課題を解決するものであり、部品点数が少なく軽量化、低コスト化が可能で、さらに、各部材が容易に洗浄可能であるように配慮された、開閉弁機構を備えた液体容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願で開示する液体容器は、液体を収容可能な容器と、前記容器に着脱可能に取りつけられ、前記容器の上部に形成された開口を覆う栓体とを備えた液体容器であって、前記栓体が、栓本体と蓋部材とで形成され、前記栓本体は、前記容器内の液体を注ぐ注水口と、前記容器の開口を閉塞するプレート部と、前記注水口とは前記プレート部を介して反対側に位置する取っ手とを備え、前記プレート部に、前記注水口と前記容器の内部の空間とを連通させる貫通孔が形成され、前記蓋部材が、前記貫通孔を開閉可能に覆うことを特徴とする。
本願で開示する液体容器は、容器と栓体とが着脱可能であるとともに、栓体が栓本体と蓋部材との2つの部材で構成されている。また、栓本体に容器の開口を閉塞するプレート部を備え、プレート部に形成された貫通孔を蓋部材が開閉可能に覆う構成となっている。このため、軽量化と低コスト化が可能であり、ユーザが各部材を容易に洗浄することができる液体容器を実現することができる。
実施の形態にかかる液体容器の外観構成を示す斜視図である。 実施の形態にかかる液体容器の各構成部材を示す分解斜視図である 実施の形態にかかる液体容器の内部構成を示す断面図である。 実施の形態にかかる液体容器の栓体の栓本体の構成を示す斜視図である。 実施の形態にかかる液体容器の栓体の蓋部材の構成を示す斜視図である。 栓本体に対する蓋部材の配置状況を説明する図であり、注水のための開閉弁が閉じている状態の断面図である。 栓本体に対する蓋部材の配置状況を説明する図であり、注水のために開閉弁を開いた状態の断面図である。 栓本体に対する蓋部材の配置状況を説明する図であり、蓋部材を栓本体から取り外す状態を示す断面図である。
本願で開示する液体容器は、液体を収容可能な容器と、前記容器に着脱可能に取りつけられ、前記容器の上部に形成された開口を覆う栓体とを備えた液体容器であって、前記栓体が、栓本体と蓋部材とで形成され、前記栓本体は、前記容器内の液体を注ぐ注水口と、前記容器の開口を閉塞するプレート部と、前記注水口とは前記プレート部を介して反対側に位置する取っ手とを備え、前記プレート部に、前記注水口と前記容器の内部の空間とを連通させる貫通孔が形成され、前記蓋部材が、前記貫通孔を開閉可能に覆う。
本願で開示する液体容器は、上記構成を備えることで、容器と、栓本体と、蓋部材との3つの部材で全体を構成することができる。また、容器と、栓本体と蓋部材からなる栓体とが着脱可能であるため、栓本体を取り外した状態で容器のみを単独で洗浄することができる。さらに、栓本体に形成された貫通孔を蓋部材が開閉可能に覆う構成であるため、従来の液体容器に用いられていた中子に比べて注水のための開閉弁の機構を簡単な構成で形成することができる。このため、容器と他の部材との間の隙間に汚れが溜まることがなく、さらに、例えば容器が金属製で栓体が樹脂製である場合でも、容器のみを最適な条件で洗浄することができる。また、液体容器を構成する部品点数を少なくすることができ、複雑な形状の部材も必要としないため、液体容器の軽量化、低コスト化を実現することができる。
上記構成において、前記貫通孔の開閉を操作する前記蓋部材の操作部が、前記蓋部材の前記栓本体への着脱の操作部を兼ねることが好ましい。このようにすることで、栓体を構成する部品点数をさらに低減することができる。
また、前記蓋部材が、前記プレート部のプレート面に略平行に配置された回動軸に対して回動することによって前記貫通孔の開閉を行い、前記操作部が前記蓋部材から延出して配置された操作レバーであることが好ましい。このようにすることで、貫通孔の開閉機構を簡素化することができる。また、操作レバーを蓋部材の着脱手段と兼用することも容易となる。
さらに、前記蓋部材が前記操作レバーと連動する取付部を備え、前記取付部が前記栓本体の前記プレート部に形成された蓋受け部に嵌合し、前記取付部と前記操作レバーとの間に前記回動軸を備えたヒンジ機構が形成されていることが好ましい。このようにすることで、蓋部材と栓本体との着脱と蓋部材による注水経路の開閉とが、ともに容易となる。
さらにまた、前記取付部が前記蓋部材の下面に配置された凸部であり、前記蓋受け部が前記プレート部の上面に凹部として形成されていて、前記取付部が前記プレート面に略平行な方向に移動することで前記取付部と前記蓋受け部との嵌合が解除されることが好ましい。このようにすることで、栓体全体を小型化できるとともに、栓本体と蓋部材との着脱機構を簡素化できる。
また、前記蓋部材が前記栓本体に取り付けられた状態で、操作レバーが前記取っ手の上方に位置することが好ましい。このようにすることで、ユーザは、取っ手を把持した状態で操作レバーを容易に操作して注水することができる。
さらに、本願で開示する液体容器において、前記栓体が、前記容器の前記開口の周囲部分に螺合されることが好ましい。このようにすることで、容器と栓体とを容易に着脱可能とし、かつ、一体化されている状態を確実に維持することができる液体容器を実現することができる。
以下、本願で開示する液体容器について、図面を参照して説明する。
以下では、収容する液体の保温性に優れた魔法瓶構造のステンレス製二重容器と、軽量化が容易な樹脂製の栓体とを備えた液体容器を例示して説明する。
(実施の形態)
図1は、本実施形態にかかる液体容器の外観を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の液体容器100は、容器10と、容器の上部に着脱可能に固着されている栓本体であるミズキリトッテ20と、蓋部材であるフタ30とで構成されている。ミズキリトッテ20とフタ30とは、容器10の上部開口を覆う栓体を形成している。なお、ミズキリトッテ20には、容器10の外方に延出して形成された注水口21と、注水口21とは反対の方向に延出した取っ手22とを有していて、ユーザが取っ手22を把持して液体容器100を傾けたとき、注水口21からカップやコップなどに容器10内の液体を注ぎやすいようになっている。
また、本実施形態の液体容器100では、フタ30から外方に延出した操作レバー31が配置されていて、フタ30をミズキリトッテ20に装着した状態では、操作レバー31は取っ手22の上方に位置するようになっている。このため、ユーザは、取っ手22を把持したときに親指で容易に操作レバー31を押し下げることができ、容器10の内部と注水口21とを繋ぐ開閉弁機構を開いて、容器10内部の液体を注水口21から注ぐことができる。
なお、本明細書において、液体容器100の詳細を説明するに当たっては、注水口21が配置されている側を前方、取っ手22が配置されている側を後方と称する場合がある。さらに、この前後方向に対応させて、取っ手22の配置されている側から注水口1が配置された側を見た場合の左右方向を用いて、液体容器100の左右方向を規定する場合がある。すなわち、図1においては、液体容器100の左側の面が主として見えていることとなる。また、液体容器100の通常の使用状態に即して、その上下方向を定めることとする。
以下、図2、および、図3を用いて、本実施形態にかかる液体容器100の各部材の構成を説明する。
図2は、本実施形態にかかる液体容器の分解斜視図である。また、図3は、本実施形態にかかる液体容器の断面図である。図3は、本実施形態の液体容器を、注水口の中心線と、取っ手、および、操作レバーの中心線とを結ぶ線で分断した状態を、液体容器の左側から見た断面図である。
本実施形態にかかる液体容器100の容器10は、ステンレス製の真空二重容器である。容器10の上方は開放されて開口11が形成されている。また、開口11近傍の容器10の外側面には、ねじ山12が形成されている。
本実施形態の液体容器100では、容器10の上部外側面に形成されたねじ山12と、ミズキリトッテ20の内側面に形成されたネジ溝27とを螺合することで、ミズキリトッテ20とフタ30とからなる栓体を容器10に対して着脱自在に固着できる。
本実施形態にかかる液体容器では、栓体に対して上端面が開放された有底円筒形状の容器を分離することができるため、容器本体と肩部材とが不可分であった従来の液体容器の場合のように容器本体と肩部材との接合部分に汚れが付着することがない。また、容器の側方に張り出した注水口や取っ手などの部材に妨げられることなく、容器を極めて容易に洗浄することができる。さらに、ステンレス製の容器と樹脂製の栓体とを別々に分離して洗浄することができるので、容器を洗浄する際に樹脂製部材への影響を考慮する必要がなく、必要に応じて高い温度条件での洗浄や、樹脂を溶かしてしまう畏れがある溶剤を用いて洗浄することも可能となる。この結果、本実施形態にかかる液体容器では、内部に液体を収容する容器を、より清潔な状態に維持することができる。
さらに、本体10と栓体の一部であるミズキリトッテ20とをネジによって螺合しているため、本体10とミズキリトッテ20との固着を強固に維持できる。この結果、本実施形態にかかる液体容器100では、ユーザがミズキリトッテ20の取っ手22を把持して液体容器100を取り扱う場合に、ミズキリトッテ20から容器10が脱落してしまうという不測の事態を回避できる。
本実施形態の液体容器100において、容器10は、ステンレス製の外容器13とステンレス製の内容器14とが上端部で接合された二重容器構成であり、外容器13と内容器14との間の空間は、容器10底面の排気口から真空引きされて内部の空気圧が略真空状態となっていて、容器10内の液体を保温できる。なお、容器10の底面の排気口は封止部材15によって封止されるとともに、封止部材15の近傍には必要に応じて内部空間の真空度を維持するためのガスゲッターが配置される。
栓体を構成する栓本体であるミズキリトッテ20は、樹脂製の略円筒形状の部材で、ミズキリトッテ20の高さ方向における中間部分に、容器10の上部の開口11を覆うプレート部23が略水平に配置されている。なお、ミズキリトッテ20は、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)などの樹脂材料による一体成型品として構成することができる。
本実施形態にかかる液体容器100では、プレート部23がミズキリトッテ20の高さ方向における中間部分に形成されているため、プレート部23の上方側と下方側との両側に、ミズキリトッテ20の円筒部分が存在する。プレート部23よりも下方側に位置するミズキリトッテ20の円筒部分の内面には、前述したネジ溝27が形成されていて、容器10の上端部の外側面に形成されたネジ山12と螺合することができる。また、プレート部23より上方側に位置するミズキリトッテ20の円筒部分が、プレート部23の上面を環状に取り囲む周壁部28となっている。ミズキリトッテ20のプレート部23上方の周壁部28の内側部分に、後述するフタ30が配置されることになる。
プレート部23の下面側の円筒部分内側に形成されたネジ溝27の上端部分、すなわち、プレート部23の下面に最も近い部分には、容器10とミズキリトッテ20とが螺合された際の水漏れを防ぐための環状のクチパッキン29が配置されている。
ミズキリトッテ20の側面の上方部分から、容器10内の液体をカップやコップなどに注ぐための注水口21が外方に向かって延出している。本実施形態の液体容器100では、注水口21は、底面21aと底面21aの両側方に配置された左右の側面21bとから形成され、その断面は底部が平坦となった略U字状となっている。注水口21の側面21bは、プレート部23の周囲に形成された周壁部28に連続するように形成され、注水口21の底面21bは、プレート部23とほぼ同じ高さから斜め上向きとなるように形成されている。すなわち、本実施形態のミズキリトッテ20では、高さ方向の中間部分に形成されたプレート部23より上方の部分に注水口21が形成されていることとなる。
ミズキリトッテ20の注水口21が形成されている部分とは反対側の側面から、ユーザが液体容器100を把持するための取っ手22が外方に向かって形成されている。本実施形態にかかる液体容器100では、取っ手22は、ミズキリトッテ20の側面から外方に延出する水平部22aと、下方へと伸延する垂直部22cと、水平部22aと垂直部22bとを接続する湾曲部22bとから構成されている。また、取っ手22の断面は、横方向に伸延する底部22dと、底部22dの両端から斜め上方に向かって伸延する2つの傾斜部22eとによって構成されている。このように取っ手22を底部22dと2つの傾斜部22eとで構成することで、中空または中実の柱状部材で取っ手構成する場合と比較して、所定の剛性を確保した上で取っ手22の軽量化を図ることができる。
さらに、本実施形態の液体容器100では、取っ手22は、注水口21と同様にミズキリトッテ20の側面における上端部分から外方に伸延して形成され、取っ手22の傾斜部22eがプレート部23の周囲に形成された周壁部28と連続して形成されている。また、取っ手22の底部22dがプレート部23に連続するように形成されている。このようにすることで、注水口21と取っ手22とを含めたミズキリトッテ20全体の剛性を高めることができるので、ミズキリトッテ20の各部の材料厚みを低減することができ、ミズキリトッテ20の軽量化を図ることができる。また、ミズキリトッテ20を一体成型で構成することが可能となり、ミズキリトッテ20の製造コストの低減も可能となる。さらに、ミズキリトッテ20の上端部分が、前方から後方へと繋がる連続した曲線で接続されるため、ミズキリトッテ20のデザイン性を向上することができる。
さらに、本実施形態の液体容器100では、取っ手22の垂直部22cにおいて、底部22dに相当する部分に部材を配置せずに中空部22fとしている。このようにすることで、ミズキリトッテ20の材料を低減しさらなる軽量化を図ることができる。
プレート部23上面の注水口21側には、プレート部23から上方へと延出したガイドリブ24が形成されている。また、ガイドリブ24が形成されている領域の内側部分のプレート部23には、貫通孔25が形成されている。貫通孔25によって、ミズキリトッテ20と螺合された容器10内部の空間と、プレート部23よりも上方に位置する注水口21とが空間的に連続することとなる。なお、本実施の形態にかかる液体容器100では、プレート部23の貫通孔25が形成される領域部分が、注水口21側が下がる傾斜面となっている。このため、図3に示すように、貫通孔25も、先端の注水口21側が下がって斜めに形成されている。
さらに、プレート部23上面の取っ手22側部分には、フタ30を着脱可能に固着するための蓋受け部26が形成されている。本実施形態にかかる液体容器100では、蓋受け部26は、プレート部23に形成された凹所として構成されている。図2に示すように、ミズキリトッテ20のプレート部23上において、貫通孔25と、貫通孔25の周囲を覆って形成されたガイドリブ24と、蓋受け部26とは、注水口21と取っ手22とを結んだプレート部23の中心線(直径部分)上に並んで配置されている。
なお、ガイドリブ24、貫通孔25、蓋受け部26の詳細については、フタ30との関係を含めて後に詳述する。
栓本体であるミズキリトッテ20とともに栓体を構成する蓋部材であるフタ30は、比較的小さな厚み(高さ)を有する中空の円柱状部材であり、上面と底面と円筒状の側面とを備えている。本実施形態にかかる液体容器100において、フタ30は、ミズキリトッテ20と同様に、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)などの樹脂材料を用いて構成されている。
フタ30の直径(外径)は、ミズキリトッテ20のプレート部23を囲む周壁部28の内径よりも少し小さく形成されていて、フタ30が、ミズキリトッテ20のプレート部23の上側の部分に収まるようになっている。
図3に示すように、フタ30は、蓋本体32の側面の一部から外方に向かって延出した操作レバー31を備えている。操作レバー31は、平面視したときに、蓋本体32側が広い略三角形状となっている。略三角形状の底辺に相当する操作レバー31の根元部分31dが中空である蓋本体32の内部に位置していて、操作レバー31の先端部分が蓋本体32の側面から外方に突出するように配置されている。
操作レバー31の根元部分31dは、フタ30をミズキリトッテ20に着脱可能に取り付けるための取付部33に接続されている。取付部33は、蓋本体32の底面32aから下方側に突出した位置に配置されている。また、操作レバー31と取付部33との間には、取付部33に対して操作レバー31と蓋本体32とを回動可能とするヒンジ部34が形成されている。
操作レバー31は、蓋本体32から外側に引き出し可能に配置されている。本実施形態の液体容器100では、操作レバー31は後方側に配置される取っ手22の上方に位置しているため、操作レバー31は蓋本体32に対して後方側に引き出すことができる。操作レバー31の根元部分31dには、操作レバー31を引き出す方向に外力が加わっていないときに、操作レバー31が蓋本体32内に最も入り込んだ状態、すなわち、最も前方側に位置する状態を維持できるように付勢するレバースプリング37が配置されている。また、操作レバー31を後方側に引き出すと、操作レバー31の根元部分31dに接続されているヒンジ機構34と取付部33とは、連動して蓋本体32に対して後方側に移動することとなる。
なお、本実施形態の液体容器100において、操作レバー31は、板状部材で形成されているが平担な形状ではなく、その断面形状が、中央部分31aが上方に位置し両側方部分31bが下方に向かって形成されていて、緩やかに上に凸に湾曲した湾曲面状に形成されている。このように操作レバー31を湾曲した形状とすることで、必要な剛性を確保した上で操作レバー31をより薄い板厚の部材で形成することができ、フタ30の軽量化を図ることができる。また、操作レバー31の根元に近い側の中央部分に部材が配置されていない開口31cを形成することで、操作レバー31のさらなる軽量化を図るとともに、ユーザが操作レバー31を後方側に向かって引き出す際に、指先の掛かりよくして滑りにくくしている。
なお、フタ30の側面から外方に延出する操作レバー31は、ミズキリトッテ20上の所定の位置にフタ30を載置した場合に、ミズキリトッテ20に形成された取っ手22の根元部分にちょうど重なるように形成されている。ミズキリトッテ20のプレート部23を囲む周壁部28は、取っ手22の傾斜部22eに連続するように形成されているため、取っ手22とプレート部23とが繋がっている部分において、環状の周壁部28は形成されていない。このため、操作レバー31は、ミズキリトッテ20の周壁部28によって遮られることなく、取っ手22の水平部分22aの上方に近接した状態で位置することができる。
蓋本体32の底面32aの注水口21側部分には、ミズキリトッテ20に形成された貫通孔25の配置位置に対応して、押さえ部材35が形成されている。押さえ部材35の外径は、ミズキリトッテ20のガイドリブ24が囲む空間内にちょうど収まる大きさとなっている。
なお、取付部33、押さえ部材35についての詳細は、ミズキリトッテ20との関係を含めて改めて詳述する。
次に、互いに着脱可能に組み合わさって栓体を構成する、栓本体であるミズキリトッテ20と蓋部材であるフタ30との組合せ部分の構成について、操作レバー31を操作した際のミズキリトッテ20に対するフタ30の状態の変化を踏まえて説明する。
図4は、ミズキリトッテのプレート部の上面の構成を詳細に示す斜視図である。
図4に示すように、ミズキリトッテ20に形成されてフタ30を保持固着する蓋受け部26は、プレート部23の表面に対して凹んで形成された底面部26aと、注水口21側に向かって蓋受け部26の左右両方向に形成された2つの側辺規制部26bと、さらに、蓋受け部26の注水口21側の端部に形成された先端規制部26cとを備えている。
蓋受け部26の底面部26aは、平面視したときに注水口21側に向かって形成された略凸字状であり、底面部26aはプレート部23に対して略水平に、すなわち、底面部26aのプレート部23に対する深さD1が一定となるように形成されている。
側辺規制部26bは、平面視略凸字状の底面部26aの両肩に相当する部分を覆うように、注水口21側から取っ手22側に向かって張り出して形成された部材である。側辺規制部26bの下側面26b1、すなわち、底面部26aと対向する側の面は、プレート部23の上面と同じ高さに形成された平坦面であり、底面部26aと下側面26b1との間隔は、底面部26aの深さD1と同じとなっている。また、側辺規制部26bの上側面26b2は、根元部分である注水口21側の部分から張り出した先端部側である取っ手22側に向かって傾斜した傾斜面となっている。このため、側辺規制部26b自体は、プレート部23の上面から上方に突出する部材として形成され、その側方から見た断面形状は、注水口21側が厚く取っ手22側が薄くなる略三角形状である。
先端規制部26cは、平面視略凸字状の底面部26aの先端部分に相当する部分を覆うように、注水口21側から取っ手22側に向かって張り出して形成された部材である。先端規制部26cの下側面26c1、すなわち、底面部26aと対向する側の面は、側辺規制部26bの下側面26b1と同様に、プレート部23の上面と同じ高さに形成された平坦面であり、底面部26aと下側面26c1との間隔も、底面部26aの深さD1と同じとなっている。また、先端規制部26cの上側面26c2も、側辺規制部26bの上側面26b2と同様に、根元部分である注水口21側の部分から張り出した先端部側である取っ手22側に向かって傾斜した傾斜面となっている。このため、先端規制部26cは、辺規制部26bと同様に、プレート部23の上面から上方に突出する部材として形成され、その側方から見た断面形状は、側辺規制部26bと同様に、注水口21側が厚く取っ手22側が薄くなる略三角形状である。
蓋受け部26の底面部26aと側辺規制部26b、先端規制部26cとがこのように構成されることで、蓋受け部26の凹部内に、少なくとも注水口21側部分の形状が底面部26aと同じ形状で、かつ、厚さがd1の部材を配置した場合には、当該部材の上面はプレート部23の上面と同じ高さとなる。このため、当該部材は、側辺規制部26bの下側面26b1と先端規制部26cの下側面26c1とに当接して位置規制されて、蓋受け部26の凹所部分に固着されることとなる。
プレート部23上面の注水口21側に形成されたガイドリブ24は、注水口21に向かって左側に位置する左側ガイドリブ24aと、蓋受け部26が配置されている取っ手22側に配置された後方側ガイドリブ24b、注水口21に向かって右側に配置された右側ガイドリブ24cの3つの部分から形成されている。このように、ガイドリブ24は、プレート部23に形成された貫通孔25を、注水口21側の一方向を除いた残りの三方向から取り囲むように形成されている。
前述したように、本実施形態の液体容器100では、注水口21が底面21aとその両側に位置する側面21bとで形成されている。図4に示すように、右側ガイドリブ24aと左側ガイドリブ24cとは、プレート部23を囲む周壁部28に連続するように形成されていて、同様に周壁部28に連続して形成されている注水口21の側面21bへと繋がっている。このため、注水口21の底面21aの上側に位置する空間は、ガイドリブ24で囲まれた空間に連続する。さらに、プレート部23のガイドリブ24に囲まれた領域に貫通孔25が形成されているため、注水口21の底面21a上方の空間は、貫通孔25を介してミズキリトッテ20に螺合された容器10内部の空間と連続することとなる。このようにして、本実施形態にかかる液体容器100では、注水口21と容器10内部の空間とが連続した、容器10内部の液体を注水口21から注水する注水経路が構成されることとなる。
図5は、フタの底面(下側面)の構成を詳細に示す、フタを斜め下側から見た斜視図である。
前述したように、フタ30は、中空円柱形状の蓋本体32と、その根元部分が蓋本体32内に配置され、蓋本体32から引き出す方向、すなわち、図5における右側方向に移動可能に配置された操作レバー31とを備えている。
蓋本体32の内部に位置する操作レバー31の根元部分31cには、ヒンジ機構34のヒンジ軸34aが接続されている。ヒンジ軸34aは、フタ30の主面と平行で、かつ、操作レバー31の引き出し方向、すなわち、液体容器100の注水口21と取っ手22とを結んだ前後方向に直交する方向に配置されている。
ヒンジ軸34aの周りを回動するように、ヒンジ部34の軸受部34bが配置される。軸受部34bの注水口21側(図5における左側)には、取付部33が接続されている。取付部33は、蓋本体32の底面32aとの間に所定の間隔を有して、ミズキリトッテ20に組み合わされた際に蓋本体32の底面32aから下側に突出する位置に形成されている。
取付部33は、平面視したときに略凸字状に形成された、厚さD2の部材である。
取付部33の略凸字形状における左右両方向の肩部分に相当する位置には、取付部33の底面33a側から注水口21側である先端方向に向かって傾斜する左右2つの側方傾斜面33bが形成されている。また、取付部33の凸字形状の先端部分には、同様に取付部33の底面33aから注水口21側である先端方向に向かって傾斜する先端傾斜面33cが形成されている。
なお、取付部33はヒンジ機構34の軸受部34bに接続されているため、操作レバー31が引き出された際には、操作レバー31とともに引き出されるヒンジ軸34aに連動して、図5における右側方向に移動する。
取付部33は、ミズキリトッテ20のプレート面23に形成された蓋受け部26内に配置されて、フタ30をミズキリトッテ20に固着する部材である。このため、取付部の厚さD2は、蓋受け部26の深さD1に対して、わずかに小さな値となるように設定されている。また、取付部33の先端部分の幅W3は、蓋受け部26の先端部分の幅W1(以下、図4参照)よりもわずかに小さく、また、取付部33の根元部分の幅W4は、蓋受け部26の根元部分の幅W2よりもわずかに小さく設定されている。さらに、取付部33の先端部分の長さL5は、蓋受け部26の先端部分の長さL2とほぼ同じ長さとなるように設定されている。なお、後述するように操作レバー31の後方への引き出し操作に連動して、取付部33は蓋受け部26内で後方へと移動し、蓋受け部26の側方規制部26bと先端規制部26cに規制されない状態となる必要がある。このため、取付部33の全体の長さL4は、蓋受け部26の底面部26aの長さL1よりも小さく設定されることはもちろん、側方規制部26bと先端規制部26cの幅L3を見込んで、(L1−L3)よりも小さくなるように設定されている。
蓋本体32の底面32aの注水口21側には、蓋本体32の底面32aから突出して押さえ部材35が形成されている。
押さえ部材35は、水平方向の断面形状が略正方形の部材で、蓋本体32の底面32aから突出して形成されている支柱部35aと、支柱部35aの先端に形成され、注水口21側に一部が張り出した略正方形の閉塞板35bとで形成されている。閉塞板35bは、フタ30がミズキリトッテ20に取り付けられている状態で、ミズキリトッテ20のプレート部23に形成された貫通孔25を塞ぐ形状を有している。
前述のように、本実施形態の液体容器100では、プレート部23に形成された貫通孔25が、前方の注水口21側が下に下がった傾斜面に形成されて前方側が下がって配置されている。これに対応して貫通孔25をしっかりと覆うために、押さえ部材35の閉塞板35bは、部材を逆さまにして見た図5では、前方側である注水口21側から取っ手22の側が下に下がるように傾斜した状態で支柱部35aに取り付けられている。
なお、図5での図示は省略するが、液体容器100の実使用時には、フタ30の押さえ部材35を覆うように樹脂製の栓パッキン(36、図6等参照)が配置される。栓パッキン36を介することで、閉塞板35bによって貫通孔25をしっかりと閉塞することができ、閉塞板35aが、容器10の内部の空間から貫通孔25を経由して注水口21へと連続する注水経路を開閉する開閉弁としての機能を果たす。
次に、本実施形態にかかる液体容器100において、栓体を構成する栓本体であるミズキリトッテ20と蓋部材であるフタ30との相対的な動きについて、すなわち、ユーザが操作レバー31を操作した際のミズキリトッテ20とフタ30との相互の位置関係の変化について説明する。
図6は、本実施形態にかかる液体容器において、ユーザが操作レバーを操作していない状態での栓体の状態を示す断面図である。
なお、以下図6から図8では、図面が煩雑となることを回避するため、容器の図示は省略する。また、図6から図8は、いずれも図3と同様に、本実施形態にかかる液体容器の栓体を、注水口の中心線と取っ手の中心線とを結んだ線で切断した断面を左側の側面から見た状態を示している。
図6に示すように、ミズキリトッテ20とフタ30とが組み合わされ、ユーザが操作レバー31を操作していない状態では、蓋本体32の底面32aは、対向するミズキリトッテ20のプレート部23の上面と略平行に、すなわち、いずれも略水平な状態となっている。操作レバー31に連動する取付部33は、操作レバー31がレバースプリング37によって注水口21側に付勢されているため、図6中矢印41として示す力が加わり、蓋受け部25内において、最も注水口21側に位置している。このとき、取付部33の上側の面は、蓋受け部25の側辺規制面25b1と先端規制面25c1に当接し(D1≒D2)、蓋受け部25の凹所内において最も注水口21側に位置している。
取付部33に対して、操作レバー31と蓋本体32とを回動可能とするヒンジ機構34には、図示しないバネ部材が配置されていて、取付部33に対して蓋本体32が、両者の間隔が最小となる状態で維持されるように付勢している。このため、蓋本体32には注水口21側の先端部分が、ミズキリトッテ20に押しつけられるような、図6中矢印42として示す力が加わる。このため、蓋本体32の先端部側に設けられた押さえ部材35が、プレート部23の上面に押さえつけられ、貫通孔25がしっかりと塞がれる。このようにして、容器10の内面の空間Aと注水口21の底面21aの上方の空間とを繋ぐ注水経路は、押さえ部材35によって貫通孔25が閉塞されたことによって閉じられた状態となり、この状態が維持される。
次に、ユーザが容器10内の液体を注ぐために、操作レバー31を押し下げた状態について説明する。
図7は、ユーザによって操作レバーが押し下げられた状態のミズキリトッテとフタとの位置関係を示す図である。
図6を用いて説明したように、操作レバー31に連動する取付部33は、レバースプリング37の付勢力によって蓋受け部25内で注水口21側に押しつけられている。この状態で、図7に矢印51として示すように、ユーザが操作レバー31を押し下げると、ヒンジ機構34の回動軸34aを中心として蓋本体32が矢印52の方向に回動する。このため、蓋本体32の底面32aに形成された押さえ部材35の閉塞板35b部分が、プレート部23に形成された貫通孔25から離れて、容器10の内部の空間Aと注水口21の底面21aの上方の空間とがつながり、注水経路53が形成される。注水経路53が形成された状態で、ユーザが液体容器100を注水口21側に傾けることで、容器10内部の液体を、注水口21からカップ等に注ぐことができる。
なお、ヒンジ機構34には、蓋本体32と取付部33との間隔が小さくなる方向へと付勢するスプリングが配置されているため、ユーザが操作レバー31を押し下げない状態となれば、回動軸34aを中心に蓋本体32の先端側部分が下側に下がり、図6に示した注水経路53が閉鎖された状態に回帰する。
次に、栓体を分解して洗浄する場合などの、フタ30をミズキリトッテ20から取り外す際の状態について説明する。
図8は、ユーザがミズキリトッテからフタを取り外している状態の位置関係を示す図である。
図4、および、図5で説明したように、本実施形態の液体容器100では、取付部33の前後方向の長さL4が、蓋受け部26の凹所の底面26aの前後方向の長さL1と比較して、側辺規制面26b1と先端規制面26c1との前後方向長さL3の分以上短く設定されている。このため、ユーザが、操作レバー31を図8に矢印61として示す後方側に、(L1−L3)以上引き出すことによって、取付部33の上面と側辺規制部26bの側辺規制面26b1、および、先端規制部26cの先端規制面26c1との当接が解除され、取付部33は、蓋受け部26の凹所内で上面側の規制がされていない状態となる。
このとき、操作レバー31を矢印61側に引き出した状態のまま上方に向けて矢印62の方向に引き上げることで、取付部33が蓋受け部26の凹所内から離脱する。蓋本体32の先端側において、押さえ部材35はプレート部23の上面に上方から押しつけられていただけであるため、操作レバー31を上方に引き上げることで、フタ30全体をミズキリトッテ20の上面から容易に取り外すことができる。
このように、本実施形態の液体容器100では、操作レバー31を後方に引き出して(矢印61)上方へ持ち上げる(矢印62)という簡単な操作を行うだけで、栓体を構成するミズキリトッテ20とフタ30とを容易に分離して、それぞれの部材を別々に洗浄することができる。
なお、容器10に対しては、ミズキリトッテ20とフタ30とが一体となった栓体として、または、先ずミズキリトッテ20からフタ30を取り外したミズキリトッテ20単独の状態で、ミズキリトッテ20を水平に回転させることで容易に分離することができる。
分離した状態のフタ30をミズキリトッテ20に取り付ける場合には、互いに前方に向かって傾斜しているフタ30の押さえ部材35の閉塞板35b部分を、プレート部23の貫通孔25部分に当接させた状態で、図8中矢印63として示すように、操作レバー31を少し後方側に引き出すようにして下方向に押し下げることで、取付部33が蓋受け部26内に入り込んで位置規制される。このとき、蓋受け部26の側辺規制部26bと先端規制部26cの上面が、いずれも傾斜面26b2、26c2となっており、取付部33の肩部分と先端部分とに、同じ方向に傾斜する側方傾斜面33bと先端傾斜面33cとが形成されているため、取付部33を蓋受け部26に対して少し押しつけるようにすると、取付部33が自然と後方へと引き出される方向に滑り、操作レバー31を強い力で引き出さなくても、取付部33と蓋受け部26との嵌合を実現することができる。レバースプリング37によって、蓋受け部26と取付部33との嵌合が維持されることは、上述の通りである。
なお、本実施形態にかかる液体容器100では、上述のようにプレート部23に形成された貫通孔25が前方に傾斜して形成され、貫通孔25に対する開閉弁として機能する押さえ部材35の閉塞板35bも同様に前方側に傾斜している。このため、操作レバー31を押し下げて蓋本体32を上方側に回動させて注水経路53を開く動作や、フタ30をミズキリトッテ20に固着する動作を、部材の引っかかりがない状態でよりスムーズに行うことができる。
以上説明したように、本実施形態にかかる液体容器100は、容器10の開口11を着脱可能に覆う栓体として、栓本体であるミズキリトッテ20と蓋部材30とを備え、ミズキリトッテ20のプレート部23に形成された貫通孔25を、フタ30の押さえ部材35が開閉可能に閉塞する。このため、構成部品点数が少なく、軽量化と低コスト化が可能な構成であるにもかかわらず、不所望な状態で容器10から液体がこぼれてしまうことを効果的に防止することができる液体容器100を実現できる。
なお、上記実施形態において、容器10をステンレス製で魔法瓶構造の二重容器を例示して説明したが、本願で開示する液体容器としては、二重構造の容器には限られず、また、容器の材料も、ステンレス以外の金属、ガラス、樹脂など各種の素材で構成することができる。
また、上記実施形態では、容器の先端部の外側側面に形成されたねじ山と、ミズキリトッテの内周側に形成されたネジ溝とが螺合することで、容器と栓体とが着脱可能に取り付けられる構成を示したが、本願で開示する液体容器では、ネジ山とネジ溝とを逆の部材に設けても良い。さらに、容器と栓体との固着形態はネジによって螺合される構成のものには限られない。ユーザが取っ手を把持した状態で、容器自体と容器内部に収容された液体の重みとで容器が栓体から脱落しない構成であれば、容器と栓体とのそれぞれに設けられた凸部と凹部とが嵌合する形態等、2つの部材を着脱可能に固着できる各種の形態を採用することができる。また、特に、大容量の容器とするため、容器の重量が重くなる場合などは、容器の栓体からの脱落を防止するための部材を適宜追加して設けることができる。
また、上記実施形態では、注水経路の開閉と蓋部材の着脱とを操作する操作部として、操作レバーを用いる構成を例示したが、操作部は操作レバーには限られず、例えば押下するボタンや、バネなどの弾性手段によって付勢されているつまみなど、各種の操作部材を用いることができる。
さらに、上記実施形態では、蓋部材が栓本体のプレート部に略平行に配置された回動軸に対して回動して注水経路を開閉する機構を例示したが、注水経路の開閉機構としては、蓋部材と栓本体との位置関係が変化することによって注水経路を開閉する各種の構成を採用することができる。具体的には、蓋部材がプレート部の主面に対して略平行な面内で回転することによって注水経路を開閉する機構などが考えられる。
また、上記実施形態では、一つの操作部によって、注水経路の開閉と蓋部材の着脱とを行える例を示したが、それぞれに対応した2つの操作部を用いることも可能である。ただし、弁の開閉と蓋部材の着脱とを別々の操作部で操作する構成の場合には、それぞれの操作部を極力単純な機構として構成するようにして、部品点数の低減と重量の軽減化を図るべきである。
また、上記実施形態で示した具体的な各部材の形状、配置位置、材料などはあくまでも例示に過ぎず、それぞれの部材が果たすべき機能を果たす限りにおいて、他の形状、配置位置、材料を用いた構成で液体容器を構成できることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では、栓本体であるミズキリトッテ20に蓋部材であるフタ30を着脱可能に固着する機構として、ミズキリトッテ20に凹形状の蓋受け部26を形成し、フタ30に凸形状の取付部33を配した構成のものを説明したが、凹部と凸部との組合せをそれぞれ逆の部材に配置することができる。また、ミズキリトッテ20とフタ30に配置される部材が、いずれも部分的な凸部と部分的な凹部とを有していて、互いの凸部と凹部とが嵌合することで、着脱可能に固着される形態を採用することもできる。
さらに、ミズキリトッテ20とフタ30とを着脱する際の方向としては、上記実施形態で例示したような、注水口21と取っ手22とを結ぶ前後方向に移動させるものに限られず、前後方向とは垂直な左右方向に移動することや、互いに回転し合うことによって着脱される構成を採用することもできる。
本願で開示する液体容器は、液体容器が転倒した場合でも容器内の液体がこぼれ出さない安全性を有する構成でありながら、部品点数が少なく軽量化と低コスト化が実現できる。また、各部材の洗浄も容易に行うことができる。このため、さまざまなシーンで使用される液体容器として有用である。特に、航空機に搭載されて機内サービスに用いられるコーヒーポットなど、軽量化することがより好ましい液体容器として、極めて有用である。
10 容器
11 開口
20 ミズキリトッテ(栓本体)
21 注水口
22 取っ手
23 プレート部
25 貫通孔
30 フタ(蓋部材)

Claims (7)

  1. 液体を収容可能な容器と、
    前記容器に着脱可能に取りつけられ、前記容器の上部に形成された開口を覆う栓体とを備えた液体容器であって、
    前記栓体が、栓本体と蓋部材とで形成され、
    前記栓本体は、前記容器内の液体を注ぐ注水口と、前記容器の開口を閉塞するプレート部と、前記注水口とは前記プレート部を介して反対側に位置する取っ手とを備え、
    前記プレート部に、前記注水口と前記容器の内部の空間とを連通させる貫通孔が形成され、
    前記蓋部材が、前記貫通孔を開閉可能に覆うことを特徴とする液体容器。
  2. 前記貫通孔の開閉を操作する前記蓋部材の操作部が、前記蓋部材の前記栓本体への着脱の操作部を兼ねる、請求項1に記載の液体容器。
  3. 前記蓋部材が、前記プレート部のプレート面に略平行に配置された回動軸に対して回動することによって前記貫通孔の開閉を行い、前記操作部が前記蓋部材から延出して配置された操作レバーである、請求項2に記載の液体容器。
  4. 前記蓋部材が前記操作レバーと連動する取付部を備え、前記取付部が前記栓本体の前記プレート部に形成された蓋受け部に嵌合し、前記取付部と前記操作レバーとの間に前記回動軸を備えたヒンジ機構が形成されている、請求項3に記載の液体容器。
  5. 前記取付部が前記蓋部材の下面に配置された凸部であり、前記蓋受け部が前記プレート部の上面に凹部として形成されていて、前記取付部が前記プレート面に略平行な方向に移動することで前記取付部と前記蓋受け部との嵌合が解除される、請求項4に記載の液体容器。
  6. 前記蓋部材が前記栓本体に取り付けられた状態で、前記操作レバーが前記取っ手の上方に位置する、請求項3〜5のいずれかに記載の液体容器。
  7. 前記栓体が、前記容器の前記開口の周囲部分に螺合される、請求項1〜6のいずれかに記載の液体容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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