JP2015107304A - 飲料容器 - Google Patents

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岩崎 能久
Yoshihisa Iwasaki
能久 岩崎
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Abstract

【課題】冷蔵庫内に様々な姿勢で収納可能であり、冷蔵庫内の限られたスペースを有効に利用することができる飲料容器を提供する。【解決手段】飲料を保存しておくための飲料容器が提供される。この飲料容器は、飲料を収容可能な容器本体と、弁座と、弁体と、付勢部材と、シーソー部材とを有する。弁座は、容器本体内の飲料を取り出すための取り出し口を規定する。弁体は、取り出し口を密閉する閉位置と、取り出し口を介して容器本体の内外を連通させる開位置との間を移動可能に配置される。付勢部材は、弁座に密着するように弁体を閉位置に付勢する。シーソー部材は、第1端部と、弁体に固定された第2端部と、第1端部及び第2端部の間に配置される支点部とを有し、支点部を支点に揺動可能である。そして、第1端部が押されることで、シーソー部材が第1端部側に傾くとともに、第2端部に固定された弁体が閉位置から開位置へと移動する。【選択図】図4

Description

本発明は、お茶や水等の飲料を保存しておくために使用される飲料容器に関する。
お茶や水等の飲料を保存しておくために、ウォーターピッチャー等と呼ばれる飲料容器が使用される。この種の飲料容器には、様々な形状のものが存在するが、例えば、特許文献1では、揺動する押え蓋により、飲料を取り出すための取り出し口を開閉する飲料容器が開示されている。
特開2006−131244号公報
しかしながら、特許文献1の飲料容器は、取り出し口が上方を向く縦置きの姿勢で置いておくことには適しているが、例えば、取り出し口が側方を向く横置きの姿勢で置いておくことには適していない。横置きの姿勢では、上述の押え蓋が意図せず開き、飲料がこぼれ出てしまう可能性があるからである。従って、特許文献1の飲料容器は、冷蔵庫内に収納するときに、冷蔵庫内の限られたスペースを必ずしも十分に有効に利用することができない。
本発明は、冷蔵庫内に様々な姿勢で収納可能であり、冷蔵庫内の限られたスペースを有効に利用することができる飲料容器を提供することを目的とする。
本発明の第1観点に係る飲料容器は、飲料を保存しておくための飲料容器であって、飲料を収容可能な容器本体と、弁座と、弁体と、付勢部材と、シーソー部材とを有する。弁座は、容器本体内の飲料を取り出すための取り出し口を規定する。弁体は、弁座に密着して、取り出し口を密閉する閉位置と、弁座から離れて、取り出し口を介して容器本体の内外を連通させる開位置との間を移動可能に配置される。付勢部材は、弁座に密着するように弁体を閉位置に付勢する。シーソー部材は、第1端部と、弁体に固定された第2端部と、第1端部及び第2端部の間に配置される支点部とを有し、支点部を支点に揺動可能である。そして、第1端部が押されることで、シーソー部材が第1端部側に傾くとともに、第2端部に固定された弁体が閉位置から開位置へと移動する。
この飲料容器では、飲料の取り出し口を形成する弁座とともに、当該取り出し口を開閉する弁体が提供される。また、この飲料容器では、弁体が取り出し口を密閉する閉位置に弁体を付勢する付勢部材も提供される。従って、飲料の取り出し口が誤動作により開いてしまうことが防止される。また、この付勢力に抵抗して、弁体を開位置に移動させる場合には、シーソー部材が利用される。すなわち、ここでは、シーソー部材の一端部(第2端部)に弁体が固定されている。その結果、他端部(第1端部)を押すことで、閉位置へと付勢する付勢力が加わっている弁体を、容易に開位置へと移動させることができる。
以上のとおり、この飲料容器は、飲料の取り出し口が誤動作により開いてしまうことが防止されるため、冷蔵庫内の限られたスペースを有効に利用して、縦置きや横置き等、様々な姿勢で冷蔵庫内に収納することができる。また、飲料の取り出し口が誤動作により開いてしまうことを防止しつつも、当該取り出し口を容易に開くことができる。
本発明の第2観点に係る飲料容器は、第1観点に係る飲料容器であって、ロック部をさらに備える。ロック部は、シーソー部材が第1端部側に傾いた状態をロック可能である。
ここでは、飲料の取り出し口を開状態にロックすることができる。従って、飲料容器から飲料を取り出す間、第1端部を押し続ける必要がない。その結果、飲料容器の操作性が向上する。
本発明の第3観点に係る飲料容器は、第2観点に係る飲料容器であって、第1端部は、スイッチを有する。スイッチは、ロック部によるロック状態を解除するためのスイッチである。
ここでは、シーソー部材の第1端部に、飲料の取り出し口を開状態から閉状態へ切り替えるスイッチが提供される。従って、飲料の取り出し口を開くための操作(第1端部に力を加える操作)と、当該取り出し口の開状態のロック状態を解除するための操作(スイッチの操作)とを連続的に行うことができる。
本発明の第4観点に係る飲料容器は、第1から第3観点のいずれかに係る飲料容器であって、飲料の注ぎ口部と、カバー部材とをさらに備える。注ぎ口部は、取り出し口に連通する。カバー部材は、第2端部から延び、シーソー部材が第1端部側に傾いた状態で注ぎ口部を開き、シーソー部材が第2端部側に傾いた状態で注ぎ口部を覆う。
ここでは、注ぎ口部を開閉するカバー部材が提供される。カバー部材は、シーソー部材の第2端部から延びており、シーソー部材の揺動に合わせて、注ぎ口部を開閉する。より具体的には、カバー部材は、シーソー部材が第2端部側に傾いている時、すなわち、飲料の取り出し口が密閉されている時、注ぎ口を覆い、シーソー部材が第1端部側に傾いている時、すなわち、飲料の取り出し口が開いている時、注ぎ口部を開く。従って、注ぎ口部に埃等が入り込み、汚れることが防止され、衛生的である。
本発明の第5観点に係る飲料容器は、第1から第4観点のいずれかに係る飲料容器であって、取っ手部をさらに備える。取っ手部は、飲料を注ぐ時にユーザーが手で握ることができる部位である。そして、取っ手部は、第1端部の下方において、取っ手部を握った手の親指で第1端部の上面にアクセスできる位置に配置される。
すなわち、ここでは、取っ手部が、第1端部の下方近傍に配置されている。従って、飲料を注ぐために取っ手部を握りながら、同じ手の親指でシーソー部材の第1端部を押して、飲料の取り出し口を開くことができる。その結果、飲料容器の操作性が向上する。
本発明の第6観点に係る飲料容器は、第1から第5観点のいずれかに係る飲料容器であって、付勢部材は、弁座に対してシーソー部材の反対側に配置される。
従って、ここでは、シーソー部材の揺動範囲を避けるように、付勢部材を配置することができる。従って、付勢部材の配置が、シーソー部材の揺動を妨げることがない。
本発明の第7観点に係る飲料容器は、第1から第6観点のいずれかに係る飲料容器であって、容器本体は、上部開口を有する。弁座、弁体、付勢部材及びシーソー部材は、蓋部の一部を形成する。蓋部は、容器本体の上部開口を密閉するように容器本体に着脱可能に取り付けられる。
ここでは、蓋部を取り外すことで、容器本体の上部開口を開放することができる。従って、比較的広い容器本体の上部開口を介して、容易に容器本体内を洗浄することができる。
本発明によれば、飲料の取り出し口が誤動作により開いてしまうことが防止されるため、冷蔵庫内の限られたスペースを有効に利用して、縦置きや横置き等、様々な姿勢で飲料容器を冷蔵庫内に収納することができる。また、飲料の取り出し口が誤動作により開いてしまうことを防止しつつも、当該取り出し口を容易に開くことができる。
本発明の一実施形態に係る飲料容器を注ぎ口部側から見た外観斜視図。 飲料容器を取っ手部側から見た外観斜視図。 (A)容器本体を左側から見た側面図。(B)容器本体を前方から見た側面図。 飲料容器の側方断面図。 蓋本体、注ぎ口部及び取っ手部の平面図。 開状態の止水構造付近の側方断面図。 閉状態の止水構造付近の側方断面図。 スイッチ付近の斜視図。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る飲料容器について説明する。
<1.飲料容器の概要>
図1及び図2に、本実施形態に係る飲料容器1の外観斜視図を示す。図1は、飲料容器1を注ぎ口部30側から見た図であり、図2は、飲料容器1を取っ手部40側から見た図である。飲料容器1は、ウォーターピッチャー等と呼ばれる飲料容器であり、お茶や水等の飲料を保存しておくために使用される。また、飲料容器1は、冷蔵庫内の限られたスペースを有効に利用して、縦置きや横置き等、様々な姿勢で冷蔵庫内の空いたスペースに収納することができる。縦置きの姿勢とは、底面部11を鉛直下にして置き、注ぎ口部30が鉛直上方を向く姿勢であり、横置きの姿勢とは、側面部12a,12bを鉛直下にして置き、注ぎ口部30が側方を向く姿勢である。なお、本実施形態の説明において、飲料容器1についての上下、前後及び左右は、特に断らない限り、図1に示すとおり定義される。
飲料容器1は、容器本体2と、容器本体2の上部開口S1(図3参照)を密閉するように容器本体2に着脱可能に取り付けられる蓋部3とを備える。以下、容器本体2及び蓋部3の構成について詳細に説明した後、飲料容器1の使用方法について説明する。
<2.容器本体の構成>
図1〜図3に示すように、容器本体2は、飲料を収容可能なように上部が開口した容器であり、底面部11と、底面部11の周囲を囲む筒状の側面部12a〜12dとを有する。なお、容器本体2の各部の材質は特に限定されないが、例えば、硬質プラスチック製とすることができる。また、容器本体2は、内部を視認可能なように、透明に形成されていることが好ましい。
底面部11は、矩形状である。側面部12は、底面部11の左右の長辺から真っ直ぐ上方へと起立する側面部12a,12bと、前後の短辺から緩やかに湾曲しつつ上方へと起立する側面部12c,12dとを有する。すなわち、側面部12a,12bは、概ね平面状に形成されている。従って、容器本体2は、底面部11を鉛直下にした状態で安定して起立するとともに、左右の側面部12a,12bを鉛直下にした状態でも安定する。
側面部12の上部には、外周面にネジ溝13aが形成された円筒部位13が連続している。円筒部位13は、容器本体2の上部開口S1を規定する部位である。ネジ溝13aは、後述される蓋部3のネジ溝21aと螺合し、容器本体2に対する蓋部3の着脱を可能にする。
<3.蓋部の構成>
図4は、飲料容器1の側方断面図である。図4に示すように、蓋部3は、容器本体2の上部開口S1を覆う蓋本体20を有する。蓋本体20は、内周面にネジ溝21aを有する円筒部位21と、円筒部位21の上端縁に連続する円板状の上面部22とを有する。ネジ溝21aは、上述した容器本体2の円筒部位13のネジ溝13aに螺合する。そして、ネジ溝21aをネジ溝13aに沿わせながら蓋本体20を回転させることで、蓋部3を容器本体2に固定することができる。なお、蓋部3の各部の材質は特に限定されないが、例えば、後述するパッキン54,58及びスプリング57を除き、硬質プラスチック製とすることができる。
図5は、蓋本体20等の平面図である。図5に示すように、円板状の上面部22には、その中心から径方向に外れた位置に、円形の開口S2が形成されている。この開口S2は、蓋部3を容器本体2に固定した状態において、容器本体2の内外を連通させる開口であり、容器本体2内から飲料を取り出すための取り出し口となる。なお、上面部22の下面には、その外周部に沿ってリング状のパッキン58が取り付けられている(図6参照)。パッキン58は、ゴム(シリコンゴム等)やエラストマー等の弾性材料で構成されている。従って、蓋部3を容器本体2に固定した状態においては、パッキン58が容器本体2の円筒部位13の上端部にしっかりと密着する。従って、このとき、容器本体2の上部開口S1は、開口S2以外において液密に閉じられる。
図5に示すように、上面部22の外周部において、開口S2の近傍には、飲料の注ぎ口部30が連続している。図4に示すように、注ぎ口部30は、上面部22から上方に向かって広がるように傾斜する漏斗状の斜面を形成しており、注ぎ口部30は、開口S2に連通している。従って、飲料容器1を傾けた時、注ぎ口部30の当該斜面に沿って、容器本体2内からカップ等へと飲料が流れ出すように構成されている。
また、図5に示すように、上面部22の外周部において、注ぎ口部30の反対側には、取っ手部40が連続している。取っ手部40は、図1等に示すように、左右方向に貫通口を有する環状の部材であり、ユーザーが手で握ることができる。ユーザーは、注ぎ口部30を介して飲料を注ぐ時や飲料容器1を持ち運ぶ時等に、この取っ手部40を利用することができる。
図4に示すように、蓋部3には、開口S2を開閉するための止水構造50が設けられている。図6及び図7は、止水構造50付近の拡大図を示している。図6及び図7に示すように、止水構造50は、上下方向に延びる筒部材51と、筒部材51の内部を上下方向にスライド可能な支柱部材52とを有する。筒部材51の上部には、上方に向かって広がるように傾斜する漏斗状の斜面部材59が連結されている。筒部材51の上部開口は、斜面部材59の下部開口に位置合わせされており、斜面部材59の上部開口は、開口S2に位置合わせされ、連続している。従って、斜面部材59は、容器本体2内から飲料を取り出すための取り出し口を規定する。また、斜面部材59の下部と筒部材51の上部とは、周方向に複数の開口が並ぶような態様で連結されており、従って、容器本体2内と斜面部材59内とが連通している。なお、これらの複数の開口は、一部が飲料を注ぐ時に容器本体2内の飲料が斜面部材59内に入り込むための通路になるとともに、一部が逆に斜面部材59内の空気を抜くため通路となる。
一方、支柱部材52の上部付近には、支柱部材52の外周面から径方向外方に突出するドーナツ状のフランジ53が連続している。また、フランジ53の下面には、当該下面に密着するようにドーナツ状のパッキン54が取り付けられている。パッキン54は、ゴム(シリコンゴム等)やエラストマー等の弾性材料で構成されている。そして、このフランジ53は、このパッキン54とともに、斜面部材59に着座可能な弁体を構成している。この意味で、以下では、フランジ53及びパッキン54を併せて、弁体5と呼び、斜面部材59を弁座59と呼ぶ。弁体5が弁座59に着座した状態では、パッキン54が斜面部材59に密着し、開口S2が液密に閉じられる。なお、弁体5が弁座59に着座して、開口S2を密閉する状態を閉状態と呼び、弁体5が弁座59から離れて、開口S2を開いた状態を開状態と呼ぶ。また、閉状態における弁体5の位置を閉位置と呼び、開状態における弁体5の位置を開位置と呼ぶ。弁体5は、閉位置と開位置との間を移動可能である。
また、筒部材51の上部付近には、筒部材51の内周面から径方向内方に突出するドーナツ状のストッパ55が連続している。ストッパ55の中央開口には、支柱部材52が挿入されており、支柱部材52の下部には、支柱部材52よりも径の大きいストッパ56が配置されている。そして、ストッパ55,56間には、支柱部材52を囲むようにして、螺旋状のスプリング57(付勢部材)が配置されている。スプリング57は、例えば、ステンレス等の金属製である。なお、支柱部材52、フランジ53及びストッパ56は、一体的に構成されていても、別体であってもよいが、これらの部材52,53,56間の相
対位置は固定されている。
スプリング57は、上方のストッパ55の中央開口よりも径が大きく、下方のストッパ56よりも径が小さい。従って、スプリング57は、常にストッパ55,56間に閉じ込められており、支柱部材52から脱落することがない。また、スプリング57は、閉状態において自然長となるように構成されている。そして、弁体5が弁座59から持ち上げられ、これに伴いストッパ56が上方へ移動すると、スプリング57は、その上端の移動がストッパ55により規制されているにも関わらず、その下端がストッパ56により上方へ押し上げられるため、圧縮される。弁体5を持ち上げるための外力が取り除かれると、スプリング57は直ちに自然長まで伸張し、従って、ストッパ56が直ちに下方に押し戻され、弁体5は直ちに閉状態に復帰する。すなわち、スプリング57は、弁座59に着座するように弁体5を閉位置に付勢している。
弁体5の持ち上げは、シーソー部材60により行われる。具体的には、前後方向に延びるシーソー部材60の前方端部60a(第2端部)には、支柱部材52の上部が固定されている。従って、弁体5は、支柱部材52を介してシーソー部材60の前方端部60aに固定されており、シーソー部材60の揺動に伴って、上下方向に移動する。シーソー部材60は、その前後方向の中央付近60bにおいて、左右方向に延びる支軸61(支点部)を支点に揺動するように構成されている。支軸61は、図示されない固定部材により、蓋本体20に固定されている。
一方、シーソー部材60の後方端部60c(第1端部)は、取っ手部40の上方近傍に配置されている。言い換えると、取っ手部40は、シーソー部材60の後方端部60cの下方において、取っ手部40を握った手の親指で後方端部60cの上面にアクセスできる位置に配置されている。従って、ユーザーは、飲料を注ぐために取っ手部40を握りながら、同じ手の親指でシーソー部材60の後方端部60cを押し下げ、シーソー部材60の前方端部60aに固定された弁体5を持ち上げることができる。すなわち、ユーザーが後方端部60cを下方に押すと、シーソー部材60が後方端部60c側に傾き、前方端部60aが上方へ移動する。その結果、前方端部60aに固定された弁体5が、スプリング57による付勢力に抵抗して、閉位置から開位置へと容易に移動する。このとき、本実施形態では、支軸61から後方端部60c(より正確には、後述するスイッチ65)までの距離が、支軸61から前方端部60a(より正確には、支柱部材52の取り付け位置)までの距離よりも長いため、ユーザーは、てこの原理により、比較的小さな力で弁体5を持ち上げることができる。
なお、スプリング57、筒部材51及びストッパ55,56は、弁座59の下方、すなわち、弁座59に対して、弁座59の上方に位置するシーソー部材60の反対側に配置されている。従って、スプリング57、筒部材51及びストッパ55,56の配置は、シーソー部材60の揺動を邪魔することがない。
また、シーソー部材60の前方端部60aには、注ぎ口部30を開閉するためのカバー部材70が連続している。カバー部材70は、シーソー部材60の前方端部60aからさらに前方へと延びている。なお、シーソー部材60及びカバー部材70は、一体的に構成されていても、別体であってもよいが、これらの部材60,70間の相対位置は固定されている。カバー部材70は、シーソー部材60が後方端部60c側に傾いた状態で、注ぎ口部30を開き、シーソー部材60が前方端部60a側に傾いた状態で、注ぎ口部30の上端縁に概ね接触するような態様で注ぎ口部30を覆う。すなわち、カバー部材70は、飲料の取り出し口である開口S2が弁体5により密閉されている時は、注ぎ口部30に埃等が入り込まないようにする。一方、注ぎ口部30を介して飲料を注ぐべく開口S2が開状態となる時には、注がれる飲料の流れが妨げられないよう、注ぎ口部30の上方へ退避する。
シーソー部材60が後方端部60c側に傾いた状態、すなわち、飲料の取り出し口である開口S2の開状態では、後方端部60cは、取っ手部40の上部に接触する。そして、シーソー部材60の後方端部60cの下方には、この開状態をロック可能なロック機構7が設けられている。従って、ユーザーは、飲料容器1から飲料を取り出す間、後方端部60cを押し続ける必要がない。
以下、ロック機構7の構成について具体的に説明するが、その前に、まず、スイッチ65について説明する。図8に示すように、シーソー部材60の後方端部60cは、概ね楕円形の開口S3が形成された板状の部材66と、当該開口S3内に配置されるスイッチ65とを有する。スイッチ65は、開口S3よりも一回り小さい同じく楕円形の板状の部材である。スイッチ65は、その前後方向の中央付近から左右方向に突出する支軸67により、板状の部材66に連結されている。なお、本実施形態では、スイッチ65、支軸67及び板状の部材66は、全て硬質プラスチックから一体的に構成されている。従って、スイッチ65は、支軸67の弾性により、スイッチ65の前方部位65aが上から押されると、支軸67を中心として前方に傾く。また、前方部位65aを押す力が取り除かれると、自動的に元の位置に復帰する。すなわち、スイッチ65は、揺動式のプッシュボタンである。そして、このスイッチ65が揺動することで、ロック機構7によるロック状態と解除状態とが切り替わる。
図6及び図7に示すように、このスイッチ65の下面には、フック部68が配置されている。一方、取っ手部40の上部には、開口S4が形成されている。スイッチ65及びフック部68は、一体的に構成されていても、別体であってもよいが、これらの部材65,68間の相対位置は固定されている。フック部68は、シーソー部材60が後方端部60c側に傾いた状態で開口S4内に挿入され、取っ手部40の上部において開口S4の前縁を規定する被フック部41に引っ掛かる。その結果、シーソー部材60が後方端部60c側に傾いた開状態が固定されることになる。すなわち、フック部68及び被フック部41が、ロック機構7を構成している。
ロック機構7によるロック状態を解除したい場合には、ユーザーは、スイッチ65の前方部位65aを下方へ押せばよい。これにより、スイッチ65が前方へ、ひいてはフック部68が後方へ傾き、フック部68の被フック部41に対するロック状態が解除される。なお、本実施形態では、図5〜図7に示すように、取っ手部40の上面であって、開口S4の前方に、ストッパ69が設けられている。ストッパ69は、スイッチ65の前方部位65aが下方へ押されたときに前方部位65aに接触し、前方部位65aが支軸67を中心として一定以上は下方へ傾かないように規制するための部材である。これは、ロック状態の解除のためにスイッチ65に想定以上の力が加えられたときに、前方部位65aが支軸67周りを回転し過ぎることを防止し、ひいては、支軸67のねじれによる変形を防止するためである。このストッパ69により、ロック機構7のロック及び解除の操作の繰り返しによりスイッチ65に癖が付き、ロック機構7によるロック力が低下してしまうことが抑制される。また、フック部68を被フック部41にロックする場合、ユーザーは、シーソー部材60の後方端部60cのうち、特にスイッチ65の前方部位65aを意識して押す必要はない。すなわち、シーソー部材60の後方端部60cが押し下げられると、フック部68の下部が被フック部41に後方側から接触して後方へ押され、その結果、支軸67を中心として自動的にフック部68が後方へ傾く。そして、フック部68の下部が、開口S4内に入り込むと、フック部68の下部を後方へ押す力が消失し、支軸67の弾性により自動的にフック部68が元の位置に復帰する。
以上より、ユーザーは、シーソー部材60の後方端部60cをワンプッシュするだけで、弁体5を閉状態から開状態へ切り替え、かつ、当該開状態をロックすることができる。また、ユーザーは、スイッチ65をワンプッシュするだけで、弁体5を開状態のロック状態から閉状態へ切り替えることができる。ユーザーは、取っ手部40を握ったまま、弁体5を閉状態から開状態へ切り替える操作、当該開状態をロックする操作、当該ロック状態で飲料を注ぐ操作、及び、弁体5を開状態のロック状態から閉状態へ戻す操作を連続的に行うことができる。
また、蓋部3は、以上の止水構造50及びシーソー部材60を上方から覆う蓋カバー80を有する。ただし、シーソー部材60の後方端部60cは、ユーザーがアクセス可能なよう、蓋カバー80の後方に形成された開口S5(図2参照)から露出している。また、カバー部材70も、蓋カバー80から露出している(図1参照)。また、蓋カバー80には、取っ手部40とは別に、飲料容器1の上部に相当する部位として、取っ手部81が形成されている。ユーザーは、飲料容器1を冷蔵庫から取り出す時や飲料容器1を持ち運ぶ時等に、この取っ手部81を利用することができる。
<4.飲料容器の使用方法>
飲料容器1内に水やお茶等の飲料を保存する場合には、まず、蓋部3を回転させて、容器本体2と蓋部3とを取り外す。そして、容器本体2の上部開口S1を介して、容器本体2内に飲料を注入する。飲料の注入後、蓋部3を先ほどと反対に回転させて、容器本体2に蓋部3をしっかりと固定する。
このとき、上述の止水構造50により、容器本体2内は液密に保たれている。従って、飲料容器1がたとえ横置きされたとしても、容器本体2内の飲料が外部に漏れることはない。従って、冷蔵庫内に飲料容器1を縦置きするスペースがなかったとしても、横置きの姿勢で冷蔵庫内に収容することができる。なお、図1〜図3に示すとおり、蓋部3の左右方向の幅は、容器本体2の左右方向の幅の範囲に収まっている。従って、平面状の側面部12a,12bを鉛直下に向けることにより、安定した状態で横置きすることができる。
飲料容器1から飲料を取り出すときには、ユーザーは、まず取っ手部40を握り、その手の親指で、蓋カバー80から露出しているシーソー部材60の後方端部60cを下方に押す。そして、カチっと音がし、フック部68が被フック部41にロックされたことを確認して、後方端部60cから親指を離す。そして、取っ手部40を握ったまま、飲料容器1を傾けて、注ぎ口部30を介して飲料をカップ等に注ぐ。注ぎ終われば、取っ手部40を握ったまま、その手の親指でスイッチ65を操作し、フック部68のロック状態を解放する。ロック状態が解放されると、スプリング57の復元力により弁体5が下方へ引っ張られ、弁座59に着座する。その結果、再度、容器本体2内は液密に保たれ、冷蔵庫内に様々な姿勢で収納可能となる。
また、飲料容器1を洗浄するときには、蓋部3を回転させて、容器本体2と蓋部3とを取り外す。その結果、容器本体2の比較的広い上部開口S1を介して手や柄付きのスポンジを容器本体2内に挿入し、容器本体2内を直接洗浄することができる。
<5.特徴>
上記実施形態では、飲料の取り出し口(開口S2)を形成する弁座59とともに、当該取り出し口を開閉する弁体5が提供される。また、弁体5が取り出し口を密閉する閉位置に弁体5を付勢するスプリング57も提供される。従って、飲料の取り出し口が誤動作により開いてしまうことが防止される。また、スプリング57の付勢力に抵抗して、弁体5を開位置に移動させる場合には、シーソー部材60が利用される。すなわち、上記実施形態では、シーソー部材60の前方端部60aに弁体5が固定されている。その結果、後方端部60cを押すことで、スプリング57による閉位置へと付勢する付勢力が加わっている弁体5を、容易に開位置へと移動させることができる。
以上のとおり、飲料容器1は、飲料の取り出し口が誤動作により開いてしまうことがないため、冷蔵庫内の限られたスペースを有効に利用して、縦置きや横置き等、様々な姿勢で冷蔵庫内に収納することができる。また、飲料の取り出し口が誤動作により開いてしまうことを防止しつつも、当該取り出し口を容易に開くことができるため、手の力の比較的弱いお年寄りや子供、女性等による操作も容易である。
<6.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。また、以下の変形例の要旨は、適宜組み合わせることもできる。
<6−1>
弁体5及び弁座59の形状は、上述したものに限られない。弁座59が弁体5を受け取り、飲料の取り出し口を閉じる状態と、弁体5が弁座59から離れて飲料の取り出し口を開く状態とを切り替え可能に構成されている限り、任意の形状へと変更することが可能である。例えば、飲料の取り出し口としての開口が形成された平板部材(弁座)と、当該開口を閉じる位置と開く位置との間を当該平板部材に対して移動可能な部材(弁体)とから、止水構造を形成してもよい。
<6−2>
ロック機構7の形状及び位置は、上述したものに限られない。例えば、ロック機構7と同様のフック部及び被フック部を、図6に点線で示す位置、すなわち、取っ手部81の下面と、シーソー部材60の前方端部60a付近に配置してもよい。また、例えば、スイッチ65の形状及び位置も、上述したものに限られず、例えば、揺動式ではなく、スライド式としてもよい。
<6−3>
上記実施形態では、スプリング57、筒部材51及びストッパ55,56が弁座59の下方に配置されたが、これらを弁座59の上方に配置してもよい。
<6−4>
上記実施形態では、弁座59、弁体5、スプリング57及びシーソー部材60は、蓋部3の一部として蓋本体20に直接的又は間接的に固定されたが、これらの部材59,5,57,60の少なくとも一部を容器本体2側に固定してもよい。例えば、弁座59を容器本体2から延在する部位としてもよい。
1 飲料容器
2 容器本体
3 蓋部
5 弁体
7 ロック機構(ロック部)
30 注ぎ口部
40 取っ手部
59 弁座
53 フランジ
54 パッキン
57 スプリング(付勢部材)
60 シーソー部材
60a 前方端部(第2端部)
60c 後方端部(第1端部)
61 支軸(支点部)
65 スイッチ
S2 開口(取り出し口)

Claims (7)

  1. 飲料を保存しておくための飲料容器であって、
    前記飲料を収容可能な容器本体と、
    前記容器本体内の飲料を取り出すための取り出し口を規定する弁座と、
    前記弁座に密着して、前記取り出し口を密閉する閉位置と、前記弁座から離れて、前記取り出し口を介して前記容器本体の内外を連通させる開位置との間を移動可能に配置される弁体と、
    前記弁座に密着するように前記弁体を前記閉位置に付勢する付勢部材と、
    第1端部と、前記弁体に固定された第2端部と、前記第1端部及び前記第2端部の間に配置される支点部とを有し、前記支点部を支点に揺動可能なシーソー部材と、
    を備え、
    前記第1端部が押されることで、前記シーソー部材が前記第1端部側に傾くとともに、
    前記第2端部に固定された前記弁体が前記閉位置から前記開位置へと移動する、
    飲料容器。
  2. 前記シーソー部材が前記第1端部側に傾いた状態をロック可能なロック部
    をさらに備える、
    請求項1に記載の飲料容器。
  3. 前記第1端部は、前記ロック部によるロック状態を解除するためのスイッチを有する、
    請求項2に記載の飲料容器。
  4. 前記取り出し口に連通する前記飲料の注ぎ口部と、
    前記第2端部から延び、前記シーソー部材が前記第1端部側に傾いた状態で前記注ぎ口部を開き、前記シーソー部材が前記第2端部側に傾いた状態で前記注ぎ口部を覆うカバー部材と、
    をさらに備える、
    請求項1から3のいずれかに記載の飲料容器。
  5. 前記飲料を注ぐ時にユーザーが手で握ることができる取っ手部
    をさらに備え、
    前記取っ手部は、前記第1端部の下方において、前記取っ手部を握った手の親指で前記第1端部の上面にアクセスできる位置に配置される、
    請求項1から4のいずれかに記載の飲料容器。
  6. 前記付勢部材は、前記弁座に対して前記シーソー部材の反対側に配置される、
    請求項1から5のいずれかに記載の飲料容器。
  7. 前記容器本体は、上部開口を有し、
    前記弁座、前記弁体、前記付勢部材及び前記シーソー部材は、前記容器本体の前記上部開口を密閉するように前記容器本体に着脱可能に取り付けられる蓋部の一部を形成する、
    請求項1から6のいずれかに記載の飲料容器。
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