JP2018002031A - 巻取装置 - Google Patents

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俊哉 西浦
Toshiya Nishiura
俊哉 西浦
山崎 裕一
Yuichi Yamazaki
裕一 山崎
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Abstract

【課題】巻取軸部材の円滑な回転を維持することが可能な巻取装置を提供する。【解決手段】巻取装置1は、スクリーン2の一端(例えば基端縁2b)を留めた巻取軸部材3と、該巻取軸部材3の回転軸AX1を中心として該巻取軸部材3の端部(例えば端部材32)を回転可能に支持する回転支持軸部材4と、該回転支持軸部材4を傾けることが可能に保持する軸保持部5と、を備える。巻取装置1は、軸保持部5に対して相対的に回転支持軸部材4が巻取軸部材3の回転軸AX1を中心として回転することを規制する規制構造6と、回転支持軸部材4に対して相対的にスクリーン2を巻き取る方向(例えば巻取方向DR1)へ巻取軸部材3を付勢する付勢部7と、を備えてもよい。【選択図】図8

Description

本発明は、自動車の車室内等に設置される巻取装置に関する。
車両用ドア等には、防眩のために直射日光を遮ったり、車内のプライバシーを確保したりする目的でサンシェード装置が設けられる。車両用ドアのサンシェード装置は、多くの場合、非使用時にドア本体内部に遮光スクリーンを巻き取って収納している。使用時、スクリーンは、ウインドウガラスに沿って上方へ引き出されて、スクリーン先端部がドア側の係合部に係止される等して使用位置に保持され、ウインドウガラスを覆う。
特許文献1に示される車両用ウインドウシェード装置は、ウインドウを遮蔽可能なウインドウシェード(スクリーンの例)と、該ウインドウシェードを巻取可能な筒状の巻取シャフト(巻取軸部材の例)と、該巻取シャフトの両端に挿入されて該巻取シャフトの両端を回転可能に支持する一対の支持シャフトと、これらの支持シャフトがねじ止め固定されたアルミニウム製のケースと、を備えている。従って、一対の支持シャフトは、向きが変わらないようにアルミニウム製のケースに固定されている。
特開2013−43593号公報
ケースの材料として金属の代わりに樹脂材料を用いると、ケースを軽量化することができるものの、熱や荷重等によりケースが変形し易くなることがある。ケースが変形すると、ケースに固定された支持シャフトの向きが変わり、支持シャフトに対して巻取シャフトが回転する際の摩擦力が大きくなり、ウインドウシェードをケースから引き出し難くなったりウインドウシェードが巻取シャフトに巻き取られ難くなったりする。
尚、上述した問題は、トノカバー装置等、サンシェード装置以外の巻取装置にも存在することがある。
本発明は、巻取軸部材の円滑な回転を維持することが可能な巻取装置を提供する目的を有している。
本発明の巻取装置は、スクリーンの一端を留めた巻取軸部材と、
該巻取軸部材の回転軸を中心として該巻取軸部材の端部を回転可能に支持する回転支持軸部材と、
該回転支持軸部材を傾けることが可能に保持する軸保持部と、を備える、態様を有する。
本発明によれば、巻取軸部材の円滑な回転を維持することが可能な巻取装置を提供することができる。
巻取装置を組み付けた車両用ドアの例を車室側から模式的に示す斜視図。 巻取装置の例を模式的に示す横断面図。 巻取装置の例を模式的に示す図。 巻取軸本体と端部材と回転支持軸部材とを例示する分解斜視図。 別の角度から端部材と巻取軸本体とを例示する分解斜視図。 図6Aは巻取装置の要部を例示する斜視図、図6Bは回転支持軸部材と軸保持部との組み付け状態の例を示す斜視図。 図7Aは回転支持軸部材の要部を例示する斜視図、図7Bは第一軸保持部材の例を示す斜視図、図7Cは第二軸保持部材の例を示す斜視図。 図8Aは軸保持部が回転支持軸部材を傾けることが可能に保持する様子を模式的に例示する図、図8Bは巻取装置の要部を模式的に例示する図、図8Cはケースが変形した状態の巻取装置の要部を模式的に誇張して例示する図。 図9Aはケースが変形した状態の巻取装置の例を模式的に誇張して示す図、図9Bは比較例においてケースが変形した状態の巻取装置の要部を模式的に誇張して示す図。
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
(1)本技術の概要:
まず、図1〜9に示される例を参照して本発明に含まれる技術の概要を説明する。尚、本願の図は模式的に例を示す図であり、これらの図に示される各方向の拡大率は異なることがあり、各図は整合していないことがある。
[態様1]
本技術の一態様に係る巻取装置1は、スクリーン2の一端(例えば基端縁2b)を留めた巻取軸部材3と、該巻取軸部材3の回転軸AX1を中心として該巻取軸部材3の端部(例えば端部材32)を回転可能に支持する回転支持軸部材4と、該回転支持軸部材4を傾けることが可能に保持する軸保持部5と、を備える。これにより、巻取軸部材3の端部(32)を回転可能に支持する回転支持軸部材4の向きが変わり難くなり、回転支持軸部材4に対して巻取軸部材3が回転する際の摩擦力が大きくなり難くなる。従って、本態様は、巻取軸部材の円滑な回転を維持することが可能な巻取装置を提供することができる。
ここで、スクリーンは、シェード、ブラインド、シート、等を含む概念であり、透過光の少なくとも一部を遮るものであればよく、日除け用に限定されない。スクリーンには、網目を有するスクリーン、網目の無いシート、等が含まれ、具体的には、サンシェード、トノカバー、等が含まれる。
[態様2]
図7A〜C等に例示するように、本巻取装置1は、前記軸保持部5に対して相対的に前記回転支持軸部材4が前記巻取軸部材3の回転軸AX1を中心として回転することを規制する規制構造6を備えてもよい。また、本巻取装置1は、前記回転支持軸部材4に対して相対的に前記スクリーン2を巻き取る方向(例えば巻取方向DR1)へ前記巻取軸部材3を付勢する付勢部7を備えてもよい。本態様は、スクリーンの引き出し及び巻き取りをさらに円滑にすることが可能な巻取装置を提供することができる。
[態様3]
図8A等に例示するように、前記回転支持軸部材4は、前記巻取軸部材3の回転軸AX1に沿って突出した本体部41を有してもよい。また、前記回転支持軸部材4は、前記本体部41よりも太くされて前記軸保持部5に挿入された凸部42を有してもよい。さらに、前記軸保持部5は、前記凸部42が前記巻取軸部材3の軸方向D1へ出ないように挿入された凹部53を有してもよい。加えて、前記軸保持部5は、前記凹部53から出た前記本体部41を傾けることが可能となるように前記回転支持軸部材4を支持してもよい。本態様は、巻取軸部材の円滑な回転を維持する好適な巻取装置を提供することができる。
[態様4]
図3等に例示するように、前記回転支持軸部材4は、前記巻取軸部材3の軸方向D1へ相対移動可能に該巻取軸部材3の端部(32)に挿入されてもよく、この状態で前記巻取軸部材3の端部(32)を回転可能に支持してもよい。本態様は、巻取軸部材を回転可能に支持する構造が小さくて済む。
(2)巻取装置の具体例:
図1は、車両用巻取装置1としてサンシェード装置が組み付けられた自動車の室内の例を模式的に示し、ドアトリム805の上部を切断して巻取装置1を示している。図1では、サンシェード装置が組み付けられたドア802としてサイドドアの例を模式的に示しているが、ドア802は、後部ドア、ルーフドア、等でもよい。図1に示す自動車800は、道路上で使用されるように設計及び装備された路上走行自動車とされ、前席及び後席を囲む車室C1が形成された乗用自動車とされている。車室C1の側面部には、ドア802及びピラー803が配置されている。図1に示す巻取装置1は、二点鎖線で例示するように、ハーフケース50から引き出されたスクリーン本体2aによりサイドウインドウ(ドアウインドウ806)をほぼ覆うことが可能である。むろん、サンシェード装置を取り付け可能な部位は、開閉可能なドアに限定されず、開閉不能な天井部等でもよい。巻取装置は、遮蔽装置やシェード装置やブラインド装置と呼ばれるものを含む。
ドア802には、ドアパネル804、ドアトリム805、ドアウインドウ806、フック部810、等が設けられている。ドアパネル804は、鋼板製といった金属製の車体パネルの一種である。トリム805は、パネル804の車室側に装着される内装材であり、熱可塑性樹脂といった樹脂材料を射出成形等により成形した成形品、樹脂材料の内装基材に不織布、織物、編物、といった表皮材を積層したもの、等を用いることができる。図1に示すトリム805は、乗員が姿勢を楽に保つために肘を掛けることが可能な形状のアームレスト807が設けられている。このアームレスト807よりも上側においてトリム805の裏面に巻取装置1が配置されている。フック部810は、ウインドウ806よりも上側においてパネル804に固定されている。
図2は、巻取装置1の横断面を模式的に例示している。図3の上段には、ケース50の図示を省略した状態の巻取装置1を模式的に例示している。図3の中段には、軸保持部5を透視し背後にある部位の図示を省略して図3の上段のA−A切断線における巻取装置1の断面を例示している。さらに、図3の下段には、スライド部材72の側面を例示している。
ここで、図1〜3において、符号AX1は巻取軸部材3の回転軸を示し、符号D1は巻取軸部材3の軸方向D1を示し、符号D1iは軸方向内側を示し、符号D1oは軸方向外側を示している。尚、「軸方向内側」及び「軸方向外側」は、方向を指す用語ではなく、場所を指す用語である。また、符号D21は可撓性のスクリーン本体2aをケース50に収容する方向である収容方向を示し、符号D22はスクリーン本体2aをケース50から引き出す方向である引出方向を示し、符号D11はトリム805からケース50に向かうケース方向を示し、符号D12はケース50からトリム805に向かうトリム方向を示し、符号DR1はスクリーン本体2aの巻取方向を示し、符号SP1は巻取軸部材3の収容空間を示している。
スクリーン2は、遮蔽シート、ブラインドシート、等とも呼ばれ、透過光の少なくとも一部を遮る。スクリーン2のスクリーン本体2aは、巻取軸部材3の外周面(巻取軸本体31の外周面31oと必要に応じて端部材32の外周面32o)に巻き取り可能な柔軟性を有する薄い材料で形成され、可撓性を有する軟質材料を所要の形状に裁断することにより形成される。これにより、スクリーン本体2aは、所定の収容位置P1から所定の引出位置P2まで引き出し可能である。スクリーン本体2aは、網目を有する材料でもよいし、網目の無いシート状材料でもよく、ポリエステル織物といった布、樹脂材料を用いたレザー、樹脂材料を成形したシート、等を用いることができる。スクリーン本体は、半透明シート、紫外線を遮断する透明シート、等でもよい。紫外線等も、透過光に含まれる。
スクリーン2の引出端20には、スクリーン本体2aよりも硬質、且つ、肉厚のガーニッシュ21が形成されている。ガーニッシュ21は、軸方向D1に沿った長手方向の中間部に操作部25を有し、この操作部25を挟む二箇所に引掛部22を有している。例えば、スクリーン本体2aが収容位置P1にある状態で操作部25を手で摘む等してケース50からスクリーン本体2aを引き出し、ドア802のフック部810にガーニッシュ21の引掛部22を引っ掛けると、ドアウインドウ806がスクリーン2でほぼ覆われる。また、スクリーン本体2aが引出位置P2にある状態で操作部25を手で摘む等してドア802のフック部810からガーニッシュ21の引掛部22を外すと、スクリーン本体2aを巻取軸部材3に巻き取らせることができる。
スクリーン本体2aにおいてガーニッシュ21とは反対側となる基端縁2bは、例えば両面テープにより巻取軸部材3の外周面(巻取軸本体31の外周面31oと必要に応じて端部材32の外周面32o)に留められている。
図3に示す巻取軸部材3は、筒状の巻取軸本体31、及び、端部材32A,32Bを有している。端部材32Aには回転支持軸部材4Aの本体部41が挿入され、この回転支持軸部材4Aの凸部42が軸保持部5Aに挿入されている。端部材32Bには回転支持軸部材4Bの本体部41が挿入され、この回転支持軸部材4Bの凸部42が軸保持部5Bに挿入されている。ここで、端部材32A,32Bを端部材32と総称し、回転支持軸部材4A,4Bを回転支持軸部材4と総称し、軸保持部5A,5Bを軸保持部5と総称する。
図4は、巻取軸本体31と端部材32Bと回転支持軸部材4Bとを例示している。図5は、別の角度から端部材32Bと巻取軸本体31とを例示している。図示していないが、端部材32Aは端部材32Bと同様の基部32b及び嵌入部32iを有し、回転支持軸部材4Aは回転支持軸部材4Bと同様の本体部41及び凸部42を有している。
巻取軸本体31は、両端が開口した長尺な筒状部材であり、ハーフケース50とトリム805とで形成される収容空間SP1の中に配置される。尚、巻取軸部材は、バレル部材等とも呼ばれる。巻取軸本体31の両端部31eには、端部材32が取り付けられている。巻取軸本体31の中空部31aには、スライド部材72が挿入されている。
回転軸AX1に対して垂直な断面における巻取軸本体31の外周面31oの断面形状は、略円形とされている。一方、図5に示すように、巻取軸本体31の内周部31iの断面形状は、非円形とされている。内周部31iには、軸方向D1に沿った溝31gが複数形成されている。巻取軸本体31が押出成形品である場合、外周面31o及び内周部31iは、軸方向D1の全体にわたって略同一形状となる。図5に示す各溝31gは、回転軸AX1を中心として略等間隔に配置されている。
巻取軸本体31の材質は、アルミニウムといった金属が好ましいものの、熱可塑性樹脂といった合成樹脂等でもよい。巻取軸本体の大きさは、特に限定されず、例えば、溝31gの底面を通る仮想円の径(内径)を4〜20mm程度、外径を6〜30mm程度とすることができる。
端部材32は、巻取軸本体31の外周面31oに合わせられた外周面32oを有する基部32b、及び、巻取軸本体31の端部31eの開口31bから中空部31aに挿入される嵌入部32iを有している。尚、端部材は、ローター、キャップ、等とも呼ばれる。端部材32と巻取軸本体31とは、軸方向D1及び回転方向DR1において相対移動しないように嵌合している。端部材32には、軸方向D1へ貫通した軸受け穴32hが形成されている。回転軸AX1に対して垂直な断面における軸受け穴32hの断面形状は、略円形とされている。この軸受け穴32hには、巻取軸部材3の端面3aから回転支持軸部材4の本体部41が回転軸AX1を中心として回転可能に挿入される。すなわち、筒状の端部材32は、回転支持軸部材4に対して回転軸AX1を中心として回転可能に保持される軸受け部材として機能する。具体的には、端部材32Aの軸受け穴32hに回転支持軸部材4Aの本体部41が挿入され、端部材32Bの軸受け穴32hに回転支持軸部材4Bの本体部41が挿入される。
回転軸AX1に対して垂直な断面における端部材32の軸受け穴32hの断面形状は、略円形とされている。一方、図4,5に示すように、嵌入部32iの外周部の断面形状は、非円形とされている。嵌入部32iの外周部には、軸方向D1に沿った突条32pが複数形成されている。各突条32pは、各溝31gに合わせて、回転軸AX1を中心として略等間隔に配置されている。各突条32pが溝31gに入ることにより、端部材32が巻取軸本体31の端部31eに対して回転方向DR1へ回転不能に取り付けられる。また、突条32pと溝31gとの摩擦力により端部材32が巻取軸本体の端部31eに対して脱落しないように取り付けられる。
尚、図3に示すスライド部材72の外周部72oにも、軸方向D1に沿った突条72pが複数形成されている。各突条72pは、各溝31gに合わせて、回転軸AX1を中心として略等間隔に配置されている。突条72pと溝31gとの間には、若干の隙間が設けられている。各突条72pが溝31gに入ることにより、スライド部材72は巻取軸本体31に対して回転方向DR1へ回転不能に挿入される。一方、突条72pと溝31gとの隙間により、スライド部材72が巻取軸本体31に対して軸方向D1へ摺動可能に挿入される。
図6Aは、巻取装置1において軸保持部5及びその周辺を例示している。図6Bは、回転支持軸部材4と軸保持部5との組み付け状態を例示し、内部の構造を破線で示している。図7Aは、回転支持軸部材4の要部を例示している。図7Bは、軸保持部5に含まれる第一軸保持部材51の外観を例示している。図7Cは、軸保持部5に含まれる第二軸保持部材52の外観を例示している。図8Aは、軸保持部5が回転支持軸部材4を傾けることが可能に保持する様子を模式的に例示している。図8Bは、巻取装置1において回転支持軸部材4及びその周辺を模式的に例示している。
図3,4,7A等に示す回転支持軸部材4は、回転軸AX1に沿って突出した本体部41と、該本体部41よりも太くされて軸保持部5に挿入された凸部42と、を有している。
回転軸AX1に対して垂直な断面における本体部41の断面形状は、略円形とされている。本体部41は、略円柱状でもよいし、略円筒状でもよい。本体部41の外径は、端部材32の軸受け穴32hの内径よりも若干小さくされている。本体部41は、軸方向D1へ相対移動可能に端部材32の軸受け穴32hに挿入されて端部材32を回転可能に支持する。回転支持軸部材4Aの本体部41が端部材32Aの軸受け穴32hに挿入され、回転支持軸部材4Bの本体部41が端部材32Bの軸受け穴32hに挿入されていることにより、巻取軸部材3が回転支持軸部材4に対して回転軸AX1を中心として回転可能に支持されている。
凸部42の外周面42oは、回転軸AX1上の仮想の支点F1を中心とする部分的な略球面の形状に形成されている。この球面の直径は、略円形の本体部41の直径よりも大きくされている。凸部42は、軸保持部5の凹部53に対して軸方向D1へ出ないように挿入されている。軸保持部の凹部53の壁面は、凸部の外周面42oに合わせて、支点F1を中心とする部分的な略球面の形状に形成されている。凸部42から突出した本体部41は、軸保持部5の開口54から軸方向内側D1iへ出ている。凸部42は、凹部53の壁面に接触しながら支点F1を中心として本体部41が回転軸AX1から傾く向きに回転可能である。すなわち、回転支持軸部材4と軸保持部5は、ボールジョイント構造で接続されている。
また、回転支持軸部材4と軸保持部5とには、軸保持部5に対して相対的に回転支持軸部材4が回転軸AX1を中心として回転することを規制する規制構造6が設けられている。図6A,6B,7A〜7C等に示す規制構造6は、回転支持軸部材4に形成された嵌合凸部61、及び、軸保持部5に形成された複数の嵌合孔62を有している。図7A等に示す嵌合凸部61は、回転支持軸部材4の軸方向外側D1oの端面42e、すなわち、凸部42において本体部41側とは反対側の端面42eに複数形成されている。各嵌合凸部61が嵌合孔62に挿入されて軸保持部5と嵌合することにより、凸部42が回転軸AX1を中心として回転しないように凹部53に配置される。図7A等に示す嵌合凸部61は、回転軸AX1を中心として四方に向かうように、すなわち、90°間隔に配置されている。図6A等に示す嵌合孔62は、回転軸AX1を中心として十字状に形成されている。従って、軸保持部5に対して相対的に回転支持軸部材4が回転しないように確実に保持される。
上記軸保持部5は、回転支持軸部材4Aを傾動可能に保持する軸保持部5A、及び、回転支持軸部材4Bを傾動可能に保持する軸保持部5Bを有し、ハーフケース50に取り付けられている。図1,2等に示すケース50は、軸方向D1における両端部に壁部50wを有し、また、開口部50oが形成された側面部50sを有している。ケース50の車室C1側にトリム805が合わせられることにより、スクリーン本体2aを引き出すためのスリット状の引出部50dに繋がる内部空間SP1が形成される。尚、「側面」には角柱、円柱、等の底面以外の面という意味があるように、側面部50sはケース50において巻取軸部材3の周りにある部位を意味する。図6Aに示すように、側面部50sには、軸保持部5の爪部52aを係止するための係止孔50hが複数形成されている。これらの係止孔50hは、ケース50に固定される別部材に形成されてもよい。ケース50には、合成樹脂の射出成形品といった成形品等を用いることができる。この合成樹脂には、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド、といった熱可塑性樹脂等を用いることができ、補強用繊維等といった添加材が添加されてもよい。これにより、軽量で安価にケースを形成することができる。
図6A等に示す軸保持部5は、第一軸保持部材51と第二軸保持部材52を有し、ケース50に取り付けられている。第一軸保持部材51と第二軸保持部材52とは、ボルト55aとナット55bで凹部53を形成するように合わせられ、係止孔50hを通った爪部52aが側面部50s、又は、ケース50に固定される別部材に係止されることによりケース50に固定される。ボルト55aとナット55bは、締結手段55の例である。むろん、軸保持部を実質的に二分割するのは一例に過ぎず、軸保持部を実質的に3以上に分割してもよい。
第一軸保持部材51には、凹部53の一部である凹部531、嵌合孔62の一部である嵌合孔621、及び、ボルト挿通孔51hが形成されている。第二軸保持部材52には、爪部52a、凹部53の一部である凹部532、嵌合孔62の一部である嵌合孔622、及び、ボルト挿通孔52hが形成されている。回転支持軸部材4の嵌合凸部61を嵌合孔621,622に合わせ、回転支持軸部材4の凸部42を凹部531,532で挟み、ボルト挿通孔51h,52hにボルト55aを通してナット55bを螺合すると、図6Bに示すように、回転支持軸部材4が傾動可能に軸保持部5に保持される。すなわち、軸保持部5は、凸部42が軸方向D1へ出ないように挿入された凹部53を有し、該凹部53から出た本体部41を傾けることが可能となるように回転支持軸部材4を支持する。回転支持軸部材4の本体部41を巻取軸部材3の端部材32の軸受け穴32hに挿入した状態で爪部52aを係止孔50hに挿入して側面部50s、又は、ケース50に固定される別部材に係止させると、図6Aに示すような巻取装置1が形成される。
上述した端部材32、スライド部材72、回転支持軸部材4、第一軸保持部材51、及び、第二軸保持部材52には、合成樹脂の射出成形品といった成形品等を用いることができる。この合成樹脂には、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアミド、ポリプロピレン(PP)、ポリアセタール(POM)、といった熱可塑性樹脂等を用いることができ、補強用繊維等といった添加材が添加されてもよい。また、巻取軸部材3の回転による異音を抑制するため、端部材32と回転支持軸部材4とを異なる材質で形成してもよい。
図3に示す付勢部7は、巻取軸本体31の中空部31aに挿入されたばね(弾性部材の例)71、及び、上述したスライド部材72を有し、回転支持軸部材4に対して相対的に巻取方向DR1へ巻取軸部材3を付勢する。図3に示すばね71は、コイルばねであり、一方の端部71aがスライド部材72に取り付けられ、他方の端部71bが回転支持軸部材4Bの本体部41に取り付けられている。コイルばねは、コイルスプリング、つる巻きばね、等とも呼ばれる。尚、ばね71と巻取軸本体31との間に防音用のチューブを入れてもよい。ばね71の付勢力によりスクリーン本体2aが巻き取られる時、スライド部材72、及び、ばね71の端部71aが巻取軸部材3とともに巻取方向DR1へ回転する。また、スクリーン本体2aを引き出す時、スライド部材72、及び、ばね71の端部71aが巻取軸部材3とともに巻取方向DR1とは反対方向へ回転し、巻取方向DR1への付勢力が大きくなる。通常、巻取軸部材3は、スクリーン本体2aが収容空間SP1に収納されてもスクリーン2に巻取方向DR1への付勢力を加える状態で収容空間SP1に配置される。
尚、ばね71は、渦巻きばね等でもよい。弾性部材は、エラストマー、ゴム、等でもよい。さらに、モーター駆動によりスクリーンの引き出しや巻き取りを行う電動タイプ、巻取軸に付勢機構が無く手動でスクリーンを巻き取る場合、等も、本技術に含まれる。
(3)具体例に係る巻取装置の作用、及び、効果:
ところで、ケースをアルミニウム等の金属で形成すると、剛性が比較的高く、熱や荷重等による変形が生じ難い一方、重量が増大してしまう。軽量化させるためにケースを樹脂材料で形成すると、ケースが比較的撓み易く、熱や荷重等によりケースが変形することがある。図9Aは、樹脂製ケース950が変形した状態の巻取装置901の例を模式的に誇張して示している。
ここで、図9Bに示す比較例のように、巻取軸部材3の端部材32の軸受け孔32hに挿入される回転支持軸部材904の軸方向外側D1oの端部941が例えばケース950の壁部905に固定されているものとする。この場合、ケース950の変形により回転支持軸部材904の向きが巻取軸部材3の軸方向D1からずれ、回転支持軸部材904に対して巻取軸部材3が回転する際の抵抗(摩擦力)が大きくなることがある。すると、スクリーン本体2aをケース950から引き出し難くなったり、スクリーン本体2aが巻取軸部材3に巻き取られ難くなったりする。このような現象は、軸方向D1においてケース950が長尺になる場合に顕著となり易く、ケース950が長尺であれば金属製であっても生じることがある。
一方、本具体例の巻取装置1は、図8Aに示すように、巻取軸部材3の端部を回転可能に支持する回転支持軸部材4が軸保持部5に対して傾動可能に保持されている。図8Bは、ケース50が変形していない状態の巻取装置1の要部を模式的に例示している。ここで、熱や荷重等によりケース50が変形しても、図8Cに示すように、回転支持軸部材4の本体部41の向きが巻取軸部材3の回転軸AX1に合わせられる。尚,図8Cは、ケース50が変形した状態の巻取装置1の要部を模式的に誇張して例示している。
以上より、回転支持軸部材4に対して巻取軸部材3が回転する際の抵抗(摩擦力)が大きくなり難くなり、スクリーン本体2aをケース50から円滑に引き出すことができ、巻取軸部材3にスクリーン本体2aが円滑に巻き取られる。このように、本具体例は、熱や荷重等によりケース50が変形しても、巻取軸部材の円滑な回転が維持される。その結果、ケースを軽量化することができ、コストを低減させることができる。
また、規制構造6により回転支持軸部材4が軸保持部5に対して回転軸AX1を中心として回転しないようにされているので、巻取軸本体31に挿入されたばね71により巻取軸部材3を巻取方向DR1へ容易に付勢することができる。
さらに、回転支持軸部材4が軸方向D1へ相対移動可能に巻取軸部材3の端部に挿入されているので、巻取軸部材を回転可能に支持する構造が小さくて済むうえ、軸方向D1へ伸縮する変形がケース50に生じても巻取軸部材の円滑な回転が維持される。
(4)変形例:
本発明は、種々の変形例が考えられる。
サンシェード装置としての巻取装置の設置箇所は、サイドウインドウ以外にも、リヤウインドウ、ルーフウインドウ、フロントウインドウ、等でもよい。巻取装置は、トノカバー装置等でもよい。スクリーンの引出方向は、上方以外にも、下方、水平方向、等でもよい。
巻取軸部材を設ける箇所は、ハーフケース以外にも、巻取軸のほぼ全周を囲むケースでもよいし、ドアトリムといったトリムでもよい。
回転支持軸部材は、巻取軸部材の端部に挿入されて巻取軸部材を回転可能に支持する以外にも、例えば、巻取軸部材の細くした端部が回転支持軸部材に挿入されることにより巻取軸部材を回転可能に支持してもよい。
回転支持軸部材の凸部の外周面は、球面に限定されず、球を除く楕円体の表面のような曲面等でもよい。軸保持部の凹部の壁面も、球状の凹部の壁面に限定されず、球状を除く楕円体状の凹部の壁面等でもよい。また、軸保持部が回転支持軸部材を傾けることが可能に保持する構造は、ボールジョイント構造に限定されない。
回転支持軸部材の嵌合凸部は、上述した形状に限定されず、様々な形状を採用可能である。軸保持部の嵌合孔も、上述した形状に限定されず、様々な形状を採用可能である。また、規制構造6は、回転支持軸部材の嵌合凸部と軸保持部の嵌合孔との組合せに限定されず、例えば、軸保持部に形成された嵌合凸部と回転支持軸部材に形成された嵌合凹部との組合せ等でもよい。むろん、規制構造6の無い巻取装置にも、本技術を適用可能である。
さらに、回転支持軸部材4と軸保持部5の組合せは、巻取軸部材3の両端部にあると巻取軸部材の円滑な回転を維持するのに好ましいものの、巻取軸部材3の一方の端部にしかなくても本技術の基本的な作用及び効果が得られる。
(5)結び:
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、巻取軸部材の円滑な回転を維持することが可能な巻取装置等の技術を提供することができる。むろん、独立請求項に係る構成要件のみからなる技術でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術及び上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
1…巻取装置、
2…スクリーン、2a…スクリーン本体、2b…基端縁(スクリーンの一端の例)、
3…巻取軸部材、4,4A,4B…回転支持軸部材、5,5A,5B…軸保持部、
6…規制構造、7…付勢部、
31…巻取軸本体、31a…中空部、31b…開口、31e…端部、31g…溝、
32,32A,32B…端部材、32b…基部、32h…軸受け穴、32i…嵌入部、
41…本体部、42…凸部、42e…端面、42o…外周面、
50…ケース、50d…引出部、50h…係止孔、50s…側面部、50w…壁部、
51…第一軸保持部材、52…第二軸保持部材、52a…爪部、
53,531,532…凹部、54…開口、
61…嵌合凸部、62,621,622…嵌合孔、
71…ばね、72…スライド部材、
AX1…回転軸、C1…車室、
D1…軸方向、D1i…軸方向内側、D1o…軸方向外側、F1…支点。

Claims (4)

  1. スクリーンの一端を留めた巻取軸部材と、
    該巻取軸部材の回転軸を中心として該巻取軸部材の端部を回転可能に支持する回転支持軸部材と、
    該回転支持軸部材を傾けることが可能に保持する軸保持部と、を備える、巻取装置。
  2. 前記軸保持部に対して相対的に前記回転支持軸部材が前記巻取軸部材の回転軸を中心として回転することを規制する規制構造と、
    前記回転支持軸部材に対して相対的に前記スクリーンを巻き取る方向へ前記巻取軸部材を付勢する付勢部と、を備える、請求項1に記載の巻取装置。
  3. 前記回転支持軸部材は、前記巻取軸部材の回転軸に沿って突出した本体部と、該本体部よりも太くされて前記軸保持部に挿入された凸部と、を有し、
    前記軸保持部は、前記凸部が前記巻取軸部材の軸方向へ出ないように挿入された凹部を有し、該凹部から出た前記本体部を傾けることが可能となるように前記回転支持軸部材を支持する、請求項1又は請求項2に記載の巻取装置。
  4. 前記回転支持軸部材は、前記巻取軸部材の軸方向へ相対移動可能に該巻取軸部材の端部に挿入されて該巻取軸部材の端部を回転可能に支持する、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の巻取装置。
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