JP2018001647A - 画像記録装置、及び記録ヘッド異常確認方法 - Google Patents

画像記録装置、及び記録ヘッド異常確認方法 Download PDF

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Abstract

【課題】記録ヘッドの制御システムの異常と記録ヘッド自体の異常とが迅速に区別される画像記録装置、及び記録ヘッド異常確認方法を提供する。
【解決手段】ヘッドモジュール(200)を備えた記録ヘッド(12)、ヘッドモジュールを駆動する画像記録用駆動部(37B)、画像記録用駆動部の駆動を制御する画像記録用制御部(37A)、記録ヘッドの異常確認の際に異常確認対象のヘッドモジュールを駆動する異常確認用駆動部(38B)、異常確認用駆動部の駆動を制御する異常確認用制御部(38A)、及び記録ヘッドの異常確認の際に、異常確認対象のヘッドモジュールと異常確認用駆動部とを接続させる接続部(209C)を備えている。
【選択図】図8

Description

本発明は画像記録装置、及び記録ヘッド異常確認方法に係り、特に記録ヘッドに電気信号を供給する電気回路の異常と、記録ヘッド自体の異常との区別を行う異常検出技術に関する。
画像記録装置に備えられる記録ヘッドの異常原因として、記録ヘッド自体の異常、及び記録ヘッドを制御する電気信号に起因する制御システムの異常が挙げられる。制御システムの異常は、電気信号の生成回路の異常、電気信号の生成回路の上位システムの異常、及び電気信号の生成回路から記録ヘッドまでの配線の異常などが挙げられる。
記録ヘッド自体の異常は、記録ヘッドに具備される流路の異常、記録ヘッドに具備される電気配線、及び記録ヘッドに具備される電気回路の異常が挙げられる。迅速に、且つ、確実に記録ヘッドの異常を解消する上で、記録ヘッドの異常の原因が記録ヘッド自体の異常であるか、制御システムの異常であるかを切り分けることが必要である。
従来技術における記録ヘッドの異常検出では、記録ヘッドの異常検出に専用のノズルチェックパターンを用紙に形成させ、ノズルチェックパターンの解析結果が用いられて、記録ヘッドの異常の有無が判断される。
また、従来技術における他の記録ヘッドの異常検出では、ノズルチェックパターンなど記録ヘッドが用いられた印刷結果物が用いられずに、記録ヘッドの吐出状態の検出が可能である。
特許文献1は、画像記録の際にノズルの検査が実行される画像記録装置が記載されている。特許文献1に記載の画像記録装置は、一画素が形成される一記録周期の中に駆動期間と検査期間とが設けられ、印刷の際にノズルごとの圧電アクチュエータを駆動させて各ノズルからインクを吐出させ、インクを吐出させた記録周期においてインクを吐出させた後に、検査対象のノズルについて異常の有無が検出される。
特許文献1に記載の画像記録装置では、ノズルごとに設けられた圧電素子の吐出後の残留振動が検出され、残留振動の周期の変動、又は振幅の変動に基づき、ノズルごとの異常の有無が判断されている。
なお、本明細書における画像記録の用語は、特許文献1における印刷の用語に対応している。また、本明細書における画像記録装置の用語は、特許文献1における液体噴射装置の用語、液体吐出装置の用語、又はプリンターの用語に対応している。
特許文献2は、圧電素子の残留振動が検出され、残留振動の周期に基づいて吐出異常が検出される画像記録装置が記載されている。特許文献2に記載の画像記録装置は、圧電素子に駆動信号が出力される駆動回路を接続させるか、又は異常検出手段を接続させるかを切り替える切替手段を備えている。切替手段は圧電素子に駆動電圧が供給される際は圧電素子と駆動回路とを接続させて、圧電素子に駆動電圧が供給されてインクを吐出させた後に、圧電素子と異常検出手段とを接続させて異常検出が行われる。
なお、本明細書における画像記録装置の用語は、特許文献2における印刷装置の用語、又はインクジェットプリンターの用語に対応している。また、本明細書における圧電素子の用語は、特許文献2における静電アクチュエータの用語に対応している。
更に、本明細書における液体吐出ヘッドの用語は、特許文献2におけるインクジェットヘッドの用語に対応している。本明細書における検出の用語は、特許文献2における検査の用語に対応している。
特許文献3は、記録ヘッドと対向する位置に電極板に高電圧が印加され、電極板の電位の変化に基づき吐出異常の有無が検出される画像記録装置が記載されている。特許文献3に記載の画像記録装置は、記録ヘッドと電極板との間に電流経路が形成されなかった場合に、ノズルからインクが正常に吐出されていないと判断される。
なお、本明細書における画像記録装置の用語は、特許文献3における液体吐出装置の用語、インクジェットプリンターの用語、又は液体吐出システムの用語に対応している。また、本明細書における記録ヘッドの用語は、特許文献3における液体吐出部の用語に対応している。
特許文献4は、発光部、及び受光部を備えた検出パルス生成部が具備され、光が利用されてインクの飛行状態が調べられる画像記録装置が記載されている。特許文献4に記載の画像記録装置は、インクが通過する位置に照射させたレーザ光の光量低下の計測値に応じて吐出異常の有無が判断される。
なお、本明細書における画像記録装置の用語は、特許文献4における印刷装置の用語、又はインクジェットプリンターの用語に対応している。
特開2015−098179号公報 特開2014−176993号公報 特許第5088708号公報 特開2002−355984号公報
シングルパス方式の印刷が行われる産業用の画像記録装置では、用紙サイズの大サイズ化に対応して、記録ヘッドが大型化する傾向がある。また、多色化に対応して、記録ヘッドの数が増加する傾向がある。
例えば、1200ドット毎インチ以上の解像度が適用される高性能の記録ヘッドは、記録ヘッド自体の価格が高額となる。また、記録ヘッドの性能を発揮させることを目的とした記録ヘッドの各種調整に甚大な期間を要し、且つ、高額な費用を要する。
記録ヘッドの内部は、電気配線が高密度に実装され、且つ、インク流路が高密度に実装されている。また、記録素子の数の増加に伴い、記録ヘッドを制御するシステムは大規模化され、且つ、綿密なタイミング制御が要求される。このようなシステムを産業用途に使用するには、不具合が発生した際の復旧、又は不具合の原因解析について、迅速な対応であり、且つ、確実な対応が実行される仕組みが不可欠である。一方、不具合に対応するためにシステムの各部に冗長性を持たせると、システムの更なる大規模化が懸念される。
特許文献1から特許文献4に記載の画像記録装置は、いずれも記録ヘッドの異常の原因が記録ヘッドの制御システムの異常であるか、又は記録ヘッド自体の異常であるかの切り分けが困難であり、上記された課題に対する対応が必要である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、記録ヘッドの制御システムの異常と記録ヘッド自体の異常とが迅速に区別される画像記録装置、及び記録ヘッド異常確認方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、次の発明態様を提供する。
第1態様の画像記録装置は、複数の記録素子が具備されるヘッドモジュールを一つ以上備えた記録ヘッドと、ヘッドモジュールを駆動する画像記録用駆動部と、ヘッドモジュールを駆動させる際に用いられる画像記録用パラメータを取得する画像記録用制御部であり、取得された画像記録用パラメータを用いて画像記録用駆動部の駆動を制御する画像記録用制御部と、画像記録の際にヘッドモジュールと画像記録用駆動部とを接続させる画像記録用駆動接続部と、画像記録の際にヘッドモジュールと画像記録用制御部とを接続させる画像記録用制御接続部と、記録ヘッドの異常確認の際に異常確認対象のヘッドモジュールを駆動する異常確認用駆動部と、記録ヘッドの異常確認の際に使用される異常確認用パラメータを取得する異常確認用制御部であり、取得された異常確認用パラメータを用いて異常確認用駆動部の駆動を制御する異常確認用制御部と、記録ヘッドの異常確認の際に、異常確認対象のヘッドモジュールと異常確認用駆動部とを接続させる異常確認用駆動接続部を備えた異常確認用接続部と、を備えた画像記録装置である。
第1態様によれば、記録ヘッドの異常確認の際に、異常確認対象のヘッドモジュールが画像記録用駆動部から異常確認用駆動部へ繋ぎ替えられるので、異常確認対象のヘッドモジュールの動作結果に基づき、記録ヘッドの異常が記録ヘッド自体の異常であるか、画像記録用駆動部の異常であるかの判断が可能である。
記録ヘッドの一例として、液体を吐出させるノズル部を複数備えたプリントヘッドが挙げられる。記録素子の例として液体を吐出させるノズル部が挙げられる。
画像記録用駆動接続部の一例として、ヘッドモジュールの側の接続部材、及び画像記録用駆動部の側の接続部材を備える態様が挙げられる。画像記録用制御接続部の一例として、ヘッドモジュールの側の接続部材、及び画像記録用制御部の側の接続部材を備える態様が挙げられる。
異常確認用駆動接続部の一例として、ヘッドモジュールの側の接続部材、及び異常確認用駆動部の側の接続部材を備える態様が挙げられる。
かかる態様において、画像記録用駆動接続部のヘッドモジュールの側の接続部材は、異常確認用駆動接続部のヘッドモジュールの側の接続部材と兼用可能とされてもよい。
第2態様は、第1態様の画像記録装置において、異常確認用接続部は、記録ヘッドの異常確認の際に、異常確認対象のヘッドモジュールと異常確認用制御部とを接続させる異常確認用制御接続部を備えた構成とされてもよい。
第2態様によれば、異常確認対象のヘッドモジュールが画像記録用制御部から異常確認用駆制御部へ繋ぎ替えられるので、異常確認対象のヘッドモジュールの動作結果に基づき、記録ヘッドの異常が記録ヘッド自体の異常であるか、画像記録用制御部の異常であるかの判断が可能である。
画像記録用制御の上位システムを備える態様では、記録ヘッドの異常が記録ヘッド自体の異常であるか、画像記録用制御の上位システムの異常であるかの判断が可能である。
第3態様は、第2態様の画像記録装置において、異常確認用制御部は、画像記録用制御部と兼用され、異常確認用制御部と兼用された画像記録用制御部は、異常確認用制御接続部と接続される構成とされてもよい。
第3態様によれば、異常確認用制御部が画像記録用制御部と兼用されることに起因して、記録ヘッドの制御を担う構成の大規模化が回避可能である。
第4態様は、第2態様又は第3態様の画像記録装置において、異常確認用制御接続部は、異常確認用制御部から出力された信号、及び異常確認用制御部へ入力される信号の少なくともいずれか一方が伝送される端子を含むコネクタを備えた構成とされてもよい。
第4態様によれば、異常確認用制御接続部と異常確認用制御部とを簡単に、且つ、確実に接続させることが可能である。
第5態様は、第2態様から第4態様のいずれか一態様の画像記録装置において、異常確認用駆動部は、画像記録用駆動部と兼用され、異常確認用駆動部と兼用された画像記録用駆動部は、異常確認用駆動接続部と接続される構成とされてもよい。
第5態様によれば、異常確認用駆動部が画像記録用駆動部と兼用されることに起因して、記録ヘッドの駆動を担う構成の大規模化が回避可能である。
第6態様は、第2態様から第5態様のいずれか一態様の画像記録装置において、異常確認用駆動接続部は、異常確認用駆動部から出力された信号が伝送される端子を含むコネクタを備えた構成とされてもよい。
第6態様によれば、異常確認用駆動接続部と異常確認用駆動部とを簡単に、且つ、確実に接続させることが可能である。
第7態様は、第4態様又は第6態様の画像記録装置において、異常確認用制御接続部に備えられるコネクタ、及び異常確認用駆動接続部に備えられるコネクタは、一つのコネクタである構成とされてもよい。
第7態様によれば、異常確認用接続部を一つのコネクタを用いて構成することが可能である。
第8態様は、第4態様、第6態様、又は第7態様の画像記録装置において、記録ヘッドは、複数のヘッドモジュールを備え、画像記録用駆動接続部は、複数のヘッドモジュールのそれぞれに具備されるコネクタ、及び画像記録用駆動部と接続されるコネクタを備え、画像記録用制御接続部は、複数のヘッドモジュールのそれぞれに具備されるコネクタ、及び画像記録用制御部と接続されるコネクタを備え、異常確認用接続部に備えられるコネクタは、複数のヘッドモジュールのそれぞれに備えられるコネクタと嵌め合わせが可能な構造を有する構成とされてもよい。
第8態様によれば、ヘッドモジュールごとに異常確認用接続部を介して異常確認用制御部、及び異常確認用駆動部との接続が可能である。
第9態様は、第1態様から第8態様のいずれか一態様の画像記録装置において、異常確認用制御部は、異常確認用駆動接続部を介して異常確認用駆動部に接続された異常確認対象のヘッドモジュールの識別情報が含まれるヘッドモジュール情報を取得し、且つ、取得されたヘッドモジュール情報に基づき、異常確認対象のヘッドモジュールの駆動に用いられるパラメータを取得する構成とされてもよい。
第9態様によれば、異常確認対象のヘッドモジュールの駆動に用いられるパラメータが用いられて、記録ヘッドの異常確認を行うことが可能である。
第10態様は、第1態様から第9態様のいずれか一態様の画像記録装置において、異常確認用制御部は、記録ヘッドの異常確認の際に使用される異常確認用画像データであり、異常確認対象のヘッドモジュールに具備された複数の記録素子に対して共通の動作を行わせる異常確認用画像データを取得し、異常確認用駆動部は、異常確認用画像データに基づき異常確認対象のヘッドモジュールを駆動させる構成とされてもよい。
第10態様によれば、記録ヘッドの異常確認の際に、複数の記録素子に対して共通の動作を行わせる画像データである異常確認用画像データが適用されるので、複数の記録素子に対する制御が簡単になり、画像記録用制御部と比較して異常確認用制御部を小規模化させることが可能である。
複数の記録素子の共通の動作の一例として、同一の階調値が用いられた複数の記録素子の動作が挙げられる。複数の記録素子の共通の動作の他の例として、同一の記録タイミングが用いられた複数の記録素子の動作が挙げられる。
第11態様は、第1態様から第10態様のいずれか一態様の画像記録装置において、異常確認用駆動部は、異常確認対象のヘッドモジュールに具備される複数の記録素子を時分割駆動させる構成とされてもよい。
第11態様によれば、一回の記録タイミングにおいて全ての記録素子を駆動させる必要がなく、異常確認用駆動部は一回の記録タイミングにおいて駆動される記録素子の数に対応した容量とすることができ、異常記録用駆動部は画像記録用駆動部に対して小規模化が可能である。
第12態様は、第1態様から第11態様のいずれか一態様の画像記録装置において、異常確認用制御部は、異常確認対象のヘッドモジュールに具備される記録素子の補正情報を異常確認用パラメータとして取得する構成とされてもよい。
第12態様によれば、記録素子の補正情報が考慮された記録ヘッドの異常確認が可能である。
第13態様は、第1態様から第12態様のいずれか一態様の画像記録装置において、異常確認用制御部は、異常確認対象のヘッドモジュールにおける異常記録素子の情報を異常確認用パラメータとして取得する構成とされてもよい。
第13態様によれば、異常記録素子が考慮された記録ヘッドの異常確認が可能である。
第14態様は、第1態様から第13態様のいずれか一態様の画像記録装置において、異常確認用駆動部は、一つのヘッドモジュールを駆動可能な駆動容量を有する構成とされてもよい。
第14態様によれば、異常確認用駆動部の小規模化が可能である。
第15態様の記録ヘッド異常確認方法は、複数の記録素子が具備されるヘッドモジュールを一つ以上備えた記録ヘッドが具備される画像記録装置の記録ヘッド異常確認方法であって、記録ヘッドの異常確認の際に、異常確認対象のヘッドモジュールと画像記録の際にヘッドモジュールを駆動する画像記録用駆動部との接続を非接続とし、異常確認対象のヘッドモジュールと記録ヘッドの異常確認の際に異常確認対象のヘッドモジュールを駆動する異常確認用駆動部とを接続させる接続工程と、記録ヘッドの異常確認の際に使用される異常確認用パラメータを取得する異常確認用パラメータ取得工程と、異常確認用パラメータ取得工程において取得された異常確認用パラメータを用いて、異常確認対象のヘッドモジュールと接続させた異常確認用駆動部の駆動を制御して、異常確認対象のヘッドモジュールを駆動させる記録ヘッド駆動工程と、記録ヘッド駆動工程において異常確認対象のヘッドモジュールが正常動作した場合は画像記録の際にヘッドモジュールを駆動する画像記録用駆動部の異常、及び画像記録用駆動部の駆動を制御する画像記録用制御部の異常の少なくともいずれか一つの異常と判断し、記録ヘッド駆動工程において異常確認対象のヘッドモジュールが異常動作した場合は異常確認対象のヘッドモジュールの異常と判断する異常原因特定工程と、を含む記録ヘッド異常確認方法である。
第15態様によれば、第1態様と同様の効果を得ることができる。
第15態様において、第2態様から第14態様で特定した事項と同様の事項を適宜組み合わせることができる。その場合、画像記録装置において特定される処理や機能を担う構成要素は、これに対応する処理や機能を担う記録ヘッド異常確認方法の構成要素として把握することができる。
本発明によれば、記録ヘッドの異常確認の際に、異常確認対象のヘッドモジュールが画像記録用駆動部から異常確認用駆動部へ繋ぎ替えられるので、異常確認対象のヘッドモジュールの動作結果に基づき、記録ヘッドの異常が記録ヘッド自体の異常であるか、画像記録用駆動部の異常であるかの判断が可能である。
図1はインクジェット記録装置の全体構成図である。 図2はプリントヘッドの斜視図である。 図3はプリントヘッドの構造例が示される透視平面図である。 図4はヘッドモジュールの斜視図であり部分断面図を含む図である。 図5はプリントヘッドのノズル面の透視平面図である。 図6はプリントヘッドの内部構造が示される断面図である。 図7は制御系の概略構成が示されるブロック図である。 図8は図7に示されたプリントヘッド制御部の構成例が示されるブロック図である。 図9はヘッドモジュールの電気回路、及びヘッドモジュールの電気配線の説明図である。 図10は画像記録用駆動部の構成例、及びスイッチ素子集積回路の構成例が示されるブロック図である。 図11は画像記録に使用される情報の説明図である。 図12は異常確認に使用される情報の説明図である。 図13は記録ヘッドの異常確認の手順が示されたフローチャートである。 図14は図13に示された確認印字準備の手順が示されたフローチャートである。 図15は変形例に係るプリントヘッド、駆動部、及び制御部の概略構成が示されたブロック図である。 図16は異常確認用カートリッジが取り付けられた際のプリントヘッドの斜視図である。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。本明細書では、既に説明された構成には同一の符号を付して、説明が適宜省略されることとする。
[画像記録装置の説明]
<全体構成>
図1はインクジェット記録装置の全体構成図である。図1に示されたインクジェット記録装置10は、複数の吐出素子が備えられたプリントヘッド12が備えられている。なお、図1では吐出素子の図示は省略される。吐出素子の詳細は後述される。
インクジェット記録装置は画像記録装置の一態様である。プリントヘッド12はヘッドモジュールを一つ以上備えた記録ヘッドの一態様である。プリントヘッド12は、インクジェットヘッド、又はインクジェット方式の液体吐出ヘッドと同義である。
図1に示されたインクジェット記録装置10は、用紙18を搬送する用紙搬送部20が備えられている。図1に示される用紙搬送部20は、用紙18の裏側面を支持する搬送ベルト22が備えられている。
搬送ベルト22は、無端状であり、二つのローラに巻き掛けられている。搬送ベルト22は、用紙18を支持する用紙支持領域に複数の吸着穴が設けられている。搬送ベルト22が巻き掛けられる二つのローラ、及び複数の吸着穴の図示は省略される。
図1では、符号Xが用いられて用紙幅方向が表されている。また、符号Yが用いられて用紙搬送方向が表されている。更に、符号Zが用いられて上方向が表されている。用紙搬送方向は用紙搬送部20が用いられて用紙18が搬送される方向である。上方向は重力方向と反対方向である。用紙幅方向、及び用紙搬送方向が水平方向と平行な方向の場合、上方向は用紙幅方向、及び用紙搬送方向の両者と直交する。
本明細書における直交、又は垂直の用語は、90度を超える角度で交差する場合、又は90度未満の角度で交差する場合のうち、90度で交差する場合と同一の作用効果を奏する実質的な直交、又は垂直が含まれる。
また、本明細書における平行の用語は、二方向が非平行であるものの、平行と同一の作用効果を奏する実質的な平行が含まれる。更に、本明細書における同一の用語は、相違があるものの、同一と同様の作用効果を得ることができる実質的な同一が含まれる。
本実施形態では、プリントヘッド12と用紙18とを相対的に搬送させる相対搬送部の例として、固定位置に配置されたプリントヘッド12に対して用紙18を搬送させる用紙搬送部20が適用される態様が例示されている。図1に示された符号が付与されていない矢印線は用紙18の搬送方向である搬送ベルト22の走行方向を表している。
プリントヘッド12と用紙18との相対的に搬送させる相対搬送部は、固定位置に配置された用紙18に対してプリントヘッド12を移動させるヘッド移動部であり、図示されないがヘッド移動部が適用されてもよい。また、図示されないヘッド移動部が用いられてプリントヘッド12を移動させ、且つ、用紙搬送部20が用いられて用紙18を搬送させてもよい。
図1に示されたインクジェット記録装置10は、ヘッド昇降部23を備えている。ヘッド昇降部23は、プリントヘッド12の用紙幅方向の両端に取り付けられた昇降支持部材13を支持するヘッド支持部材23A、及びヘッド支持部材23Aと連結されたアクチュエータ23Bが備えられている。
アクチュエータ23Bは、駆動部材23C、及び駆動部材の駆動源が備えられている。なお、駆動源の図示は省略される。駆動部材の一例としてボールねじが挙げられる。駆動源の一例としてモータが挙げられる。アクチュエータ23Bは、駆動機構、駆動源を一体構成としたリニアモータが適用可能である。
複数のプリントヘッド12が備えられる態様では、複数のプリントヘッド12のそれぞれにヘッド昇降部23が備えられていてもよい。また、ヘッド昇降部23は複数のプリントヘッド12を一括して昇降させてもよい。
プリントヘッド12の上昇方向は、図1に符号Zが付された上方向とされる。プリントヘッド12の上昇方向は、図1に符号Zが付された上方向と交差する斜め上方向でもよい。
プリントヘッド12の下降方向は、図1に符号Zが付された上方向と反対の下方向とされる。プリントヘッド12の下降方向は、図1に符号Zが付された上方向と反対の下方向と交差する斜め下方向でもよい。
図1に示されたプリントヘッド12を昇降させる例として、通常の画像記録が実行される場合の上下方向におけるプリントヘッド12の位置を画像記録位置として、プリントヘッドの異常確認の際にプリントヘッド12を画像記録位置から上昇させて、画像記録位置よりも上方向のメンテナンス位置へ移動させる例が挙げられる。
図1に示されたプリントヘッド12は、用紙幅方向について、用紙18の全長以上の長さに渡って複数の記録素子が配置されたライン型プリントヘッドである。用紙18の全長は図3に符号Lmaxが付されて図示されている。
図1に示された用紙18は、プリントヘッド12から吐出させたインクが用いられたドット24が形成されている。
<プリントヘッドの構造>
図2はプリントヘッドの斜視図である。図2はノズル面277の側から見たプリントヘッド12が図示されている。図3はプリントヘッドの構造例が示される透視平面図である。なお、図3に示された符号Lmaxは、用紙幅方向における用紙18の全長である。
図2、及び図3に示されたプリントヘッド12は、複数個のヘッドモジュール200をプリントヘッド12の長手方向に沿って並べて繋ぎ合わせたフルライン型のヘッドである。プリントヘッド12の長手方向は、プリントヘッド12がインクジェット記録装置10に搭載された状態における用紙幅方向に対応している。図2、及び図3では、図1において用紙幅方向を表す符号Xが用いられて、プリントヘッドの長手方向が図示されている。
なお、図2、及び図3では、プリントヘッド12に具備されるヘッドモジュール200の一部の図示が省略されている。
複数のヘッドモジュール200は、ヘッドモジュール支持部材202が用いられて支持される。ヘッドモジュール支持部材202のプリントヘッド12の長手方向における両端は、図1に示されたヘッド昇降部23が用いられて支持される。
各ヘッドモジュール200には、駆動電圧等が伝送される電気配線が形成されたフレキシブル基板204A、及びフレキシブル基板204Bが取り付けられている。フレキシブル基板204A、及びフレキシブル基板204Bは同様の構造が適用可能である。
フレキシブル基板204Aのヘッドモジュール200の側と反対側の端には、配線側コネクタ206Aが取り付けられている。同様に、フレキシブル基板204Bのヘッドモジュール200の側と反対側の端には配線側コネクタ206Bが取り付けられている。配線側コネクタ206Bは、破線が用いられて図示されている。
配線側コネクタ206Aは、基板208Aに搭載された基板側コネクタ209Aに嵌め合わせが可能な構造を有している。配線側コネクタ206Bは、基板208Bに搭載された基板側コネクタ209Bに嵌め合わせが可能な構造を有している。基板208A、及び基板208Bは、図示されないカバーが用いられて支持される。
配線側コネクタ206A、及び配線側コネクタ206Bは、画像記録用駆動接続部、及び画像記録用制御接続部の一態様における構成要素である。また、配線側コネクタ206A、及び配線側コネクタ206Bは、異常確認用駆動接続部、及び異常確認用制御接続部の一態様における構成要素である。
基板側コネクタ209A、及び基板側コネクタ209Bは、画像記録用駆動接続部、及び画像記録用制御接続の一態様における構成要素である。
図2、及び図3に示された複数のヘッドモジュール200は、同一の構造を適用可能である。各ヘッドモジュール200は単体でもプリントヘッドとして機能させることが可能である。
基板208A、及び基板208Bは、画像記録用制御部を構成する電気回路、及び画像記録用駆動部を構成する電気回路が搭載される。図2、及び図3では、画像記録用制御部を構成する電気回路、及び画像記録用駆動部を構成する電気回路の図示は省略される。画像記録用制御部は、図7に符号37Aが付されて図示される。画像記録用駆動部は図7に符号37Bが付されて図示される。
基板208A、及び基板208Bは、ヘッドモジュール200の異常確認の際に、異常確認対象のヘッドモジュールを駆動させる異常確認用制御部を構成する電気回路、及び異常確認用駆動部を構成する電気回路が搭載される。
なお、異常確認対象のヘッドモジュールは、図12に符号200Dが用いられて図示されている。以下、異常確認対象のヘッドモジュールの用語は、図12に示された異常確認対象のヘッドモジュール200Dを表すこととされる。
図2、及び図3では、異常確認用制御部を構成する電気回路、及び異常確認用駆動部を構成する電気回路の図示は省略される。異常確認用制御部は図7に符号38Aが付されて図示される。異常確認用駆動部は図7に符号38Bが付されて図示される。
基板208Aは、ヘッドモジュール200の異常確認の際に、異常確認対象のヘッドモジュールの配線側コネクタ206Aが嵌め合わせられる異常確認用基板側コネクタが搭載される。同様に、基板208Bは、ヘッドモジュール200の異常確認の際に、異常確認対象のヘッドモジュールの配線側コネクタ206Bが嵌め合わせられる異常確認用基板側コネクタが搭載される。
図2では、異常確認用基板側コネクタの図示は省略される。異常確認用基板側コネクタは図7に符号209Cが付されて図示される。画像記録用制御部、画像記録用駆動部、異常確認用制御部、及び異常確認用駆動部の詳細は後述される。
<ヘッドモジュールの構造>
図4はヘッドモジュール斜視図であり部分断面図を含む図である。ヘッドモジュール200は、ノズルプレート275のノズル面277と反対側である図4における上面の側に、インク供給室232とインク循環室236等からなるインク供給ユニットを有している。
インク供給室232は、供給側個別流路252を介して不図示のインクタンクに接続され、インク循環室236は、回収側個別流路256を介して不図示の回収タンクに接続される。
図5はヘッドモジュールのノズル面の透視平面図である。図5ではノズル面277に配置されるノズル開口280の数が減らされて描かれているが、一つのヘッドモジュール200のノズル面277には、二次元配置が適用されて複数のノズル開口280が配置されている。
ヘッドモジュール200は、用紙幅方向に対して角度βの傾きを有するV方向に沿った長辺側の端面と、用紙搬送方向に対して角度αの傾きを持つW方向に沿った短辺側の端面とを有する平行四辺形の平面形状となっており、V方向に沿う行方向、及びW方向に沿う列方向について、複数のノズル開口280がマトリクス配置されている。
ノズル開口280の配置は図5に図示された態様に限定されず、用紙幅方向に沿う行方向、及び用紙搬送方向に対して斜めに交差する列方向に沿って複数のノズル開口280が配置されてもよい。
ノズル開口280のマトリクス配置とは、複数のノズル開口280を用紙幅方向に投影させて、複数のノズル開口280を用紙幅方向に沿って配置させた投影ノズル列において、ノズル開口280の配置間隔が均一となるノズル開口280の配置である。
図6はプリントヘッドの内部構造が示される断面図である。符号214はインク供給路、符号218は圧力室、符号216は各圧力室218とインク供給路214とを繋ぐ個別供給路、符号220は圧力室218からノズル開口280に繋がるノズル連通路、符号226はノズル連通路220と循環共通流路228とを繋ぐ循環個別流路である。圧力室218は、液室と呼ばれることがある。
インク供給路214、個別供給路216、圧力室218、ノズル連通路220、循環個別流路226、及び循環共通流路228を構成する流路構造体210の上に、振動板266が設けられる。振動板266の上には接着層267を介して、下部電極265、圧電体層231、及び上部電極264の積層構造から成る圧電素子230が配設されている。
下部電極265は共通電極と呼ばれることがあり、上部電極264は個別電極と呼ばれることがある。インク供給路214、個別供給路216、圧力室218、ノズル連通路220、循環個別流路226、及び循環共通流路228は、内部流路の構成要素である。
上部電極264は、各圧力室218の形状に対応してパターニングされた個別電極となっており、圧力室218ごとに、それぞれ圧電素子230が設けられている。
インク供給路214は、図4示されたインク供給室232につながっており、図6に示されたインク供給路214から個別供給路216を介して圧力室218にインクが供給される。
入力画像データに応じて、対応する圧力室218に設けられた圧電素子230の上部電極264に駆動電圧を印加することに起因して、圧電素子230及び振動板266が変形して圧力室218の容積が変化し、これに伴う圧力変化に起因してノズル連通路220を介してノズル開口280からインクが打滴される。入力画像データは画像記録用画像データの一態様である。
入力画像データから生成されるドット配置データに応じて各ノズル開口280に対応した圧電素子230の駆動を制御することにより、ノズル開口280からインクを打滴させることができる。
用紙18を一定の速度で用紙搬送方向に搬送しながら、その搬送速度に合わせて各ノズル開口280からのインク打滴タイミングが制御されることで、用紙18の上に所望の画像を記録することができる。
各ノズル開口280に対応して設けられている圧力室218は、その平面形状が概略正方形となっており、対角線上の両隅部の一方にノズル開口280への流出口が設けられ、他方に供給インクの流入口である個別供給路216が設けられている。圧力室218の平面形状の図示は省略される。
なお、圧力室の平面形状は、正方形に限定されない。圧力室の平面形状は、菱形、長方形などの四角形、五角形、六角形その他の多角形、円形、楕円形など、多様な形態があり得る。
ノズル開口280、及びノズル連通路220を含むノズル部281には、循環出口が形成され、ノズル部281は循環出口を介して循環個別流路226と連通される。ノズル連通路220、及びノズル開口280のインクのうち、打滴に使用されないインクは循環個別流路226を介して循環共通流路228へ回収される。
循環共通流路228は、図4に示されたインク循環室236につながっており、循環個別流路226を通って常時インクが循環共通流路228へ回収されることにより、非打滴時におけるノズル開口280近傍のインクの増粘が防止される。
ヘッドモジュールに備えられる記録素子の一態様として、一つのノズル部281、及び一つのノズル部281に連通される圧力室218などの流路、ノズル部281に対応する圧電素子230が含まれる態様が挙げられる。
本明細書におけるノズル開口の用語とノズル部の用語とは、適宜、読み替えることが可能である。圧電素子230の例として、ノズル部281に対応して個別に分離した構造を有する圧電素子230が挙げられる。
もちろん、複数のノズル部281に対して一体に圧電体層231が形成され、各ノズル部281に対応して個別電極が形成され、ノズル部281ごとに活性領域が形成される構造を適用してもよい。
圧電素子230に代わり圧力発生素子として圧力室218の内部にヒータを備え、ヒータに駆動電圧を供給して発熱させ、膜沸騰現象を利用して圧力室218内のインクをノズル開口280から打滴するサーマル方式が適用されてもよい。
<制御系>
図7は制御系の概略構成が示されるブロック図である。図7に示されたインクジェット記録装置10は、システム制御部30が備えられている。
システム制御部30は、CPU、ROM、及びRAMが備えられる構成が適用可能である。なお、CPUはCentral Processing Unitの省略語である。ROMはRead Only Memoryの省略語である。RAMはRandom Access Memoryの省略語である。
システム制御部30は、インクジェット記録装置10の各部を統括的に制御する全体制御部として機能する。また、システム制御部30は、各種演算処理を行う演算部として機能する。
更に、システム制御部30は、インクジェット記録装置10に具備される記憶装置へのデータの書き込み、及び記憶装置からのデータの読み出しを制御するメモリーコントローラとして機能する。
図7に示されたインクジェット記録装置10は、通信部32が備えられている。通信部32は、図示されない通信インターフェースが備えられている。通信部32は通信インターフェースと接続されたホストコンピュータ33との間でデータの送受信を行うことができる。
画像メモリ34は、入力画像データを含む各種データの一時記憶部として機能する。画像メモリ34は、システム制御部30を通じてデータの読み書きが行われる。通信部32を介してホストコンピュータ33から取り込まれた画像データは、一旦画像メモリ34に格納される。
図7に示されたインクジェット記録装置10は、搬送制御部35が備えられている。搬送制御部35は、システム制御部30から送出される指令に基づき、用紙搬送部20の動作を制御する。搬送制御部35は、図1に示された用紙18の搬送開始、用紙18の搬送停止、及び用紙18の搬送速度を制御する。
図7に示されたインクジェット記録装置10は、画像処理部36が備えられている。画像処理部36は、通信部32を介して取得された入力画像データに対して、色分解処理、色変換処理、補正処理、及びハーフトーン処理を施してドットデータを生成する。
すなわち、画像処理部36は、色分解処理部、色変換処理部、補正処理部、及びハーフトーン処理部が備えられている。なお、色分解処理部、色変換処理部、補正処理部、及びハーフトーン処理部の図示は省略される。
色分解処理部では、入力画像データに対して色分解処理が施される。例えば、入力画像データがRGBで表されている場合、入力画像データがR、G、及びBの色ごとのデータに分解される。ここで、Rは赤を表す。Gは緑を表す。Bは青を表す。
色変換処理部では、R、G、及びBに分解された色ごとの画像データを、インク色に対応するC、M、Y、及びKに変換される。ここで、Cはシアンを表す。Mはマゼンタを表す。Yはイエローを表す。Kはブラックを表す。
補正処理部では、C、M、Y、及びKに変換された色ごとの画像データに対して補正処理が施される。補正処理の例として、ガンマ補正処理、濃度むら補正処理、又は異常記録素子補正処理などが挙げられる。
ハーフトーン処理部では、例えば、0から255といった多階調数で表された画像データが、二値、又は入力画像データの階調数未満の三値以上の多値で表されるドットデータに変換される。
ハーフトーン処理部では、予め決められたハーフトーン処理規則が適用される。ハーフトーン処理規則の例として、ディザ法、又は誤差拡散法などが挙げられる。ハーフトーン処理規則は、画像記録条件、又は画像データの内容等に応じて変更されてもよい。
図7に示されたインクジェット記録装置10は、プリントヘッド制御部37が備えられている。プリントヘッド制御部37は、入力画像データに基づく画像記録の際に、プリントヘッド12の動作を制御する。
図7に示されたプリントヘッド制御部37は、画像記録用制御部37A、画像記録用駆動部37B、基板側コネクタ209A、及び基板側コネクタ209Bが備えられている。画像記録用制御部37A、及び画像記録用駆動部37Bは、図2に示された基板208A、及び基板208Bに搭載されている。
図7に示された画像記録用制御部37Aは、システム制御部30を介して、図2に示された各ヘッドモジュール200のパラメータを取得する。図7に示された画像記録用制御部37Aは、取得した各ヘッドモジュール200のパラメータを用いて画像記録用駆動部37Bの動作を制御する。画像記録用制御部37Aが取得する各ヘッドモジュール200のパラメータは画像記録用パラメータの一態様である。
画像記録用駆動部37Bは、図2に示された各ヘッドモジュール200へ供給される駆動電圧となる駆動波形、及び駆動波形から駆動電圧が生成される際に使用される制御信号を生成する。図7に示された画像記録用駆動部37Bは、駆動波形、及び駆動波形から駆動電圧が生成される際に使用される制御信号を各ヘッドモジュール200へ供給する。
ここでいうヘッドモジュール200は、図2に示されたフレキシブル基板204A、及びフレキシブル基板204Bが接続されたヘッドモジュール200である。
基板側コネクタ209A、及び基板側コネクタ209Bは、図2に示された各ヘッドモジュール200へ供給される駆動電圧となる駆動波形、駆動波形から駆動電圧が生成される際に使用される制御信号、及び電源の出力部である。なお、図7では、図2に示された基板側コネクタ209A、及び基板側コネクタ209Bがまとめられて図示されている。
基板側コネクタ209Aは、図2に示されたフレキシブル基板204Aに取り付けられた配線側コネクタ206Aが嵌め合わせ可能な構造を有している。図7に示された基板側コネクタ209Bは、図2に示されたフレキシブル基板204Bに取り付けられた配線側コネクタが嵌め合わせ可能な構造を有している。なお、図7では、配線側コネクタ206A、及び配線側コネクタ206Bがまとめられて図示されている。
プリントヘッド制御部37は、異常確認用制御部38A、異常確認用駆動部38B、及び異常確認用基板側コネクタ209Cが備えられている。異常確認用制御部38A、異常確認用駆動部38B、及び異常確認用基板側コネクタ209Cは、基板208A、及び基板208Bに搭載されている。異常確認用基板側コネクタ209Cは異常確認用駆動接続部、及び異常確認用制御接続部の少なくともいずれか一方を含む異常確認用接続部一態様である。
異常確認用基板側コネクタ209Cは異常確認用駆動部から出力された信号が伝送される端子を含むコネクタ、並びに異常確認用制御部から出力された信号、及び異常確認用制御部へ入力される信号の少なくともいずれか一方が伝送される端子を含むコネクタに相当する。
図7に示された異常確認用制御部38Aは、プリントヘッド12の異常確認の際にシステム制御部30を介して、異常確認対象のヘッドモジュールのパラメータを取得する。異常確認用制御部38Aは、異常確認対象のヘッドモジュールのパラメータを用いて異常確認用駆動部38Bの動作を制御する。異常確認用制御部38Aが取得する異常確認対象のヘッドモジュールのパラメータは異常確認用パラメータの一態様である。
異常確認用駆動部38Bは、図2に示されたプリントヘッド12の異常確認の際に、異常確認対象のヘッドモジュールへ供給される駆動電圧となる駆動波形、及び駆動波形から駆動電圧が生成される際に使用される制御信号を生成する。図7に示された異常確認用駆動部38Bは、駆動波形、及び駆動波形から駆動電圧が生成される際に使用される制御信号を異常確認対象のヘッドモジュールへ供給する。
ここでいう異常確認対象のヘッドモジュールは、図2に示されたフレキシブル基板204A、及びフレキシブル基板204Bが接続された異常確認対象のヘッドモジュールである。
異常確認用基板側コネクタ209Cは、図2に示されたプリントヘッド12の異常確認の際の、異常確認対象のヘッドモジュールへ供給される駆動電圧となる駆動波形、駆動波形から駆動電圧が生成される際に使用される制御信号、及び電源の出力部である。
異常確認用基板側コネクタ209Cは、基板側コネクタ209A、及び基板側コネクタ209Bと同様に、図2に示された配線側コネクタ206A、及び配線側コネクタ206Bが嵌め合わせ可能な構造を有している。
図7に示されたインクジェット記録装置10は、ヘッドモジュール情報取得部40が備えられている。ヘッドモジュール情報取得部40は、プリントヘッド12の異常確認の際に、異常確認用駆動部38Bに接続された異常確認対象のヘッドモジュールのヘッドモジュール情報を取得する。
ヘッドモジュール情報は、各ヘッドモジュール200に具備されているヘッドモジュール情報記憶部201に記憶されている。異常確認用基板側コネクタ209Cに異常確認対象のヘッドモジュールの配線側コネクタが嵌め合わせられると、ヘッドモジュール情報取得部40は、異常確認対象のヘッドモジュールに具備されるヘッドモジュール情報記憶部201にアクセスして、ヘッドモジュール情報記憶部201から異常確認対象のヘッドモジュールのヘッドモジュール情報を読み出す。
また、ヘッドモジュール情報取得部40は、入力画像データに基づく画像記録の際に、ヘッドモジュール200ごとのヘッドモジュール情報を取得する。ヘッドモジュール情報取得部40が用いられて取得された各ヘッドモジュール200のヘッドモジュール情報は、各ヘッドモジュール200のパラメータを取得する際のインデックスとして使用される。
図7では、図示の都合上、図2に示された複数のヘッドモジュール200のうち、一つのヘッドモジュール200が図示されている。すなわち、図2に示された複数のヘッドモジュール200のそれぞれは、ヘッドモジュール情報記憶部201、配線側コネクタ206A、及び配線側コネクタ206Bが具備されている。
図7に示されたインクジェット記録装置10は、ヘッド昇降制御部41が備えられている。ヘッド昇降制御部41は、システム制御部30から送出される指令に基づき、ヘッド昇降部23の動作を制御する。
図7に示されたインクジェット記録装置10は、操作部42、及び表示部43が備えられている。操作部42は、操作者が情報を入力する際の入力手段としての機能を有している。操作部42はキーボード、又はマウスなどが適用可能である。
表示部43は、インクジェット記録装置10における各種情報の表示手段としての機能を有している。表示部43は、モニタ装置が適用可能である。タッチパネル方式のモニタ装置は、操作部42、及び表示部43の両者の機能を有している。
図7に示されたインクジェット記録装置10は、駆動波形記憶部44が備えられている。駆動波形記憶部44は、記録素子に供給される駆動電圧の電圧波形データが記憶される。画像記録用駆動部37B、及び異常確認用駆動部38Bは、駆動波形記憶部44に記憶されている駆動電圧の電圧波形データを用いて駆動電圧を生成する。
駆動波形記憶部44は、画像データが用いられる画像記録用の駆動電圧に適用される記録用駆動波形とは別に、異常確認の際に使用される異常確認用の駆動電圧に適用される異常確認用駆動波形が記憶されている。
図7に示されたインクジェット記録装置10は、異常発生情報取得部45を備えている。異常発生情報取得部45は、プリントヘッド12に異常が発生していることを表すプリントヘッド12の異常情報を取得する。
システム制御部30は、異常発生情報取得部45が用いられてプリントヘッド12の異常情報が取得されると、プリントヘッド12が異常であることを報知する。プリントヘッド12が異常であることの報知の例として、プリントヘッド12が異常であることを表示部43へ表示させる態様が挙げられる。
図7に示されたインクジェット記録装置10は、パラメータ記憶部46、及びプログラム格納部48が備えられている。
パラメータ記憶部46は、インクジェット記録装置10に使用される各種パラメータが記憶される。パラメータ記憶部46に記憶されている各種パラメータは、システム制御部30を介して読み出され、装置各部に設定される。
プログラム格納部48は、インクジェット記録装置10の各部に使用されるプログラムが格納される。プログラム格納部48に格納されている各種プログラムは、システム制御部30を介して読み出され、装置各部において実行される。
なお、図7には機能ごとに各部が列挙されている。図7に示された各部は適宜、統合、分離、兼用、又は省略が可能である。また、図7に示された各部は一つ以上のプロセッサー、及び電気回路の少なくともいずれか一方が含まれるハードウエアと、プロセッサーを動作させるソフトウエアとを適宜組み合わせて構成することができる。
また、図7に示された各部は、プロセッサー、及びソフトウエアが参照するメモリが備えられていてもよい。例えば、画像処理部36、プリントヘッド制御部37、ヘッドモジュール情報取得部40、及び異常発生情報取得部45は、一つ以上のプロセッサー、及びプロセッサーを動作させるプログラムが用いられて構成されてもよい。
<プリントヘッド制御部の詳細な説明>
図8は図7に示されたプリントヘッド制御部の構成例が示されるブロック図である。以下に、第一ヘッドモジュール200−1、第二ヘッドモジュール200−2、第三ヘッドモジュール200−3、第四ヘッドモジュール200−4、第五ヘッドモジュール200−5、及び第六ヘッドモジュール200−6が具備されるプリントヘッドに適用されるプリントヘッド制御部37について説明がされる。
なお、以下の説明における、各ヘッドモジュール、各制御部、及び各駆動部の識別番号を表す第一から第六は、図8ではNo.1からNo.6と記載される。また、図8に示されたプリントヘッド制御部37は、図2に示された基板208Aに搭載されている部分である。
図8に示されたプリントヘッド制御部37と同様の構成が、図2に示された基板208Bにも搭載されている。なお、図8では、図2に示された基板208Bに対応する符号は括弧が付されて示されている。
図8に示されるように、画像記録用制御部37Aは、第一ヘッドモジュール200−1から第六ヘッドモジュール200−6のそれぞれを駆動する第一制御部37A−1、第二制御部37A−2、第三制御部37A−3、第四制御部37A−4、第五制御部37A−5、及び第六制御部37A−6が具備される。
第一制御部37A−1は、第一ヘッドモジュール200−1のヘッドモジュール情報を取得する。第一制御部37A−1は、取得された第一ヘッドモジュール200−1のヘッドモジュール情報を用いて、第一ヘッドモジュール200−1の駆動に必要とされるパラメータを取得する。第一制御部37A−1は、第一ヘッドモジュール200−1へ供給される駆動電圧の生成に必要な情報を第一駆動部37B−1へ送出する。
第一基板側コネクタ209A−1は、第一ヘッドモジュール200−1のヘッドモジュール情報の入力部として機能する。
第一駆動部37B−1は、第一制御部37A−1から送出された駆動波形の生成に必要な情報を用いて、第一ヘッドモジュール200−1へ供給される駆動電圧となる駆動波形を生成する。駆動波形の詳細は後述される。
また、第一駆動部37B−1は、第一基板側コネクタ209A−1、第一フレキシブル基板204A−1、及び駆動波形から駆動電圧が生成される電気回路を介して、第一ヘッドモジュール200−1へ駆動電圧を供給する。
第一基板側コネクタ209A−1は、第一ヘッドモジュール200−1へ供給される駆動電圧となる駆動波形の出力部として機能する。また、第一基板側コネクタ209A−1は、駆動波形から駆動電圧が生成される際に使用される記録素子制御信号、及び記録素子制御データの出力部として機能する。
同様に、第一駆動部37B−1は、第一基板側コネクタ209B−1、第一フレキシブル基板204B−1、及び駆動波形から駆動電圧が生成される電気回路を介して、第一ヘッドモジュール200−1へ駆動電圧を供給する。
第二制御部37A−2、第三制御部37A−3、第四制御部37A−4、第五制御部37A−5、及び第六制御部37A−6は、第一制御部37A−1と同様の構成、及び同様の機能を有している。
第二駆動部37B−2、第三駆動部37B−3、第四駆動部37B−4、第五駆動部37B−5、及び第六駆動部37B−6は、第一駆動部37B−1と同様の構成、及び同様の機能を有している。
第二基板側コネクタ209A−2、第三基板側コネクタ209A−3、第四基板側コネクタ209A−4、第五基板側コネクタ209A−5、及び第六基板側コネクタ209A−6は、第一基板側コネクタ209A−1と同様の構造、及び同様の機能を有している。
第二フレキシブル基板204A−2、第三フレキシブル基板204A−3、第四フレキシブル基板204A−4、第五フレキシブル基板204A−5、及び第六フレキシブル基板204A−6は、第一フレキシブル基板204A−1と同様の構造、及び同様の構造を有している。
ここでは、第二制御部37A−2から第六制御部37A−6まで、第二駆動部37B−2から第六駆動部37B−6まで、及び第二ヘッドモジュール200−2から第六ヘッドモジュール200−6までの詳細な説明は省略される。
異常確認用制御部38Aは、第一ヘッドモジュール200−1から第六ヘッドモジュール200−6までの異常確認の際に用いられる制御部である。異常確認用制御部38Aは、異常確認対象のヘッドモジュールのヘッドモジュール情報を取得し、異常確認対象のヘッドモジュールのヘッドモジュール情報を用いて、異常確認対象のヘッドモジュールの駆動に用いられるパラメータを取得する。異常確認用制御部38Aは、異常確認対象のヘッドモジュールへ供給される駆動電圧の生成に必要な情報を異常確認用駆動部38Bへ送出する。
異常確認用駆動部38Bは、異常確認用制御部38Aから送出された情報を用いて、異常確認対象のヘッドモジュールへ供給される駆動電圧となる駆動波形を生成する。
異常確認用基板側コネクタ209Cは、異常確認対象のヘッドモジュールへ供給される駆動電圧となる駆動波形の出力部として機能する。また、異常確認用基板側コネクタ209Cは、駆動波形から駆動電圧が生成される際に使用される記録素子制御信号、及び記録素子制御データの出力部として機能する。更に、異常確認用基板側コネクタ209Cは、異常確認用制御部38Aに送出される異常確認対象のヘッドモジュールのヘッドモジュール情報の入力部として機能する。
異常確認用基板側コネクタ209Cは、第一基板側コネクタ209A−1から第六基板側コネクタ209A−6と同様の構造であり、各ヘッドモジュール200の配線側コネクタ206A、及び配線側コネクタ206Bと嵌め合わせが可能な構造を有している。
異常確認の際に、異常確認対象のヘッドモジュールは、配線側コネクタ206Aが基板側コネクタ209Aから外され、且つ、配線側コネクタ206Bが基板側コネクタ209Bから外される。
異常確認対象のヘッドモジュールの配線側コネクタ206A、及び配線側コネクタ206Bは、異常確認用基板側コネクタ209Cに嵌め合わせられる。ここでいう異常確認用基板側コネクタ209Cは、図2に示された基板208Aに搭載されている異常確認用基板側コネクタ209C、及び基板208Bに搭載されている異常確認用基板側コネクタ209Cが含まれている。
そして、図7、及び図8では、図2に示された基板208Aに搭載される異常確認用基板側コネクタ、及び基板208Bに搭載される異常確認用基板側コネクタが一つの異常確認用基板側コネクタ209Cとして表されている。
図8に示された第一基板側コネクタ209A−1、第一基板側コネクタ209B−1、第二基板側コネクタ209A−2、第二基板側コネクタ209B−2、第三基板側コネクタ209A−3、第三基板側コネクタ209B−3、第四基板側コネクタ209A−4、第四基板側コネクタ209B−4、第五基板側コネクタ209A−5、第五基板側コネクタ209B−5、第六基板側コネクタ209A−6、及び第六基板側コネクタ209B−6は、画像記録用駆動接続部、及び画像記録用制御接続部の一態様における構成要素である。
図8に示された第一基板側コネクタ209A−1と嵌め合わせがされる第一配線側コネクタ206A−1、及び第一基板側コネクタ209B−1と嵌め合わせがされる第一配線側コネクタ206B−1は、画像記録用駆動接続部、及び画像記録用制御接続部の一態様における構成要素である。
同様に、第二配線側コネクタ206A−2、第二配線側コネクタ206B−2、第三配線側コネクタ206A−3、第三配線側コネクタ206B−3、第四配線側コネクタ206A−4、第四配線側コネクタ206B−4、第五配線側コネクタ206A−5、第五配線側コネクタ206B−5、第六配線側コネクタ206A−6、及び第六配線側コネクタ206B−6は、画像記録用駆動接続部、及び画像記録用制御接続部の一態様における構成要素である。
また、記録ヘッドの異常確認の際に、異常確認用基板側コネクタ209Cと嵌め合わせがされる第一配線側コネクタ206A−1、第二配線側コネクタ206A−2、第三配線側コネクタ206A−3、第四配線側コネクタ206A−4、第五配線側コネクタ206A−5、及び第六配線側コネクタ206A−6は、異常確認用駆動接続部、及び異常確認用制御接続部の一態様における構成要素とされてもよい。
同様に、第一配線側コネクタ206B−1、第二配線側コネクタ206B−2、第三配線側コネクタ206B−3、第四配線側コネクタ206B−4、第五配線側コネクタ206B−5、及び第六配線側コネクタ206B−6は、異常確認用駆動接続部、及び異常確認用制御接続部の一態様における構成要素とされてもよい。
本実施形態では、第一配線側コネクタ206A−1と第一制御部37A−1、及び第一駆動部37B−1と接続される態様が例示されているが、第一配線側コネクタ206A−1は、第一制御部37A−1と接続される制御コネクタ、及び第一駆動部37B−1と接続される駆動コネクタから構成されてもよい。
第二配線側コネクタ206A−2から第六配線側コネクタ206A−6、及び第一配線側コネクタ206B−1から第六配線側コネクタ206B−6についても同様である。
また、異常確認用基板側コネクタ209Cについても、異常確認用制御部38Aと接続される制御コネクタ、及び異常確認用駆動部38Bと接続される駆動コネクタから構成されてもよい。異常確認用基板側コネクタ209C、図8に示される、異常確認用制御部38A、及び異常確認用駆動部38Bと接続される一つのコネクタとされてもよい。
<ヘッドモジュールの電気配線の説明>
図9はヘッドモジュールの電気回路、及びヘッドモジュールの電気配線の説明図である。本実施形態では、記録素子ごとの階調値に応じて、複数の波形要素が含まれる駆動波形が使用され、駆動波形に含まれる複数の波形要素から少なくとも一つの波形要素が選択され、選択された波形要素を有する駆動電圧が、階調値、及び記録タイミングに応じて記録素子ごとに供給される駆動方式について説明がされる。なお、本明細書における階調値は、濃度値、又は画素値と読み替えることが可能である。
図9において符号200A、及び符号200Bが付された区画は、ヘッドモジュール200に具備される全ての記録素子が二分割された記録素子群を表している。例えば、ヘッドモジュール200に2048個の記録素子が具備される場合、記録素子群200Aは1024個の記録素子が具備される。同様に、記録素子群200Bは1024個の記録素子が具備される。
符号200A−1、符号200A−2、符号200A−3、及び符号200A−4は、記録素子群200Aに具備される全ての記録素子が四分割された記録素子集合体を表している。同様に、符号200B−1、符号200B−2、符号200B−3、及び符号200B−4は、記録素子群200Bに具備される全ての記録素子が四分割された記録素子集合体を表している。
例えば、記録素子群200A、及び記録素子群200Bのそれぞれに1024個の記録素子が具備される場合、記録素子集合体200A−1、記録素子集合体200A−2、記録素子集合体200A−3、記録素子集合体200A−4、記録素子集合体200B−1、記録素子集合体200B−2、記録素子集合体200B−3、及び記録素子集合体200B−4までのそれぞれは、256個の記録素子が具備される。
図9に示された配線側コネクタ206Aは、図2に示された配線側コネクタ206Aである。図9に示された配線側コネクタ206Bは、図2に示された配線側コネクタ206Bである。
配線側コネクタ206Aは、複数の端子が具備される。端子の例として、ハウジングの内部に配置されたピン、プラグ、及びレセプタクルなどが挙げられる。配線側コネクタ206Aの端子は、配線側コネクタ206Aと嵌め合わせがされる基板側コネクタ209A、基板側コネクタ209B、及び基板側コネクタ209に具備される端子と接続可能な構造を有している。
配線側コネクタ206Aは、ヘッドモジュール情報出力部207A、電源入力部207B、記録素子制御信号入力部207C、記録素子制御データ入力部207D、及び駆動波形入力部207Eが具備される。
ヘッドモジュール情報出力部207A、電源入力部207B、記録素子制御信号入力部207C、記録素子制御データ入力部207D、及び駆動波形入力部207Eは、それぞれ、少なくとも一つの端子が含まれて構成されている。
ヘッドモジュール情報出力部207Aは、ヘッドモジュール情報記憶部201から読み出されたヘッドモジュール情報を表す信号が出力される。
電源入力部207Bは、記録素子の駆動用電源、及びスイッチ素子集積回路64Aに用いられる電源が入力される。電源入力部207Bを介して入力された記録素子の駆動用電源、及びスイッチ素子集積回路64Aに用いられる電源は、スイッチ素子集積回路64Aへ供給される。
記録素子の駆動用電源の電圧と、スイッチ素子集積回路64Aに用いられる電源の電圧が異なる場合は、記録素子の駆動用電源について少なくとも一つの端子が用いられる。また、スイッチ素子集積回路64Aに用いられる電源について少なくとも一つの端子が用いられる。
記録素子制御信号入力部207Cは、記録素子の制御に用いられる記録素子制御データ信号、及び記録素子の制御データの変換に用いられる信号が入力される。記録素子制御信号入力部207Cを介して入力された記録素子制御データ信号、及び記録素子の制御データの変換に用いられる信号は、スイッチ素子集積回路64Aへ供給される。
記録素子制御信号入力部207Cは、記録素子の制御に用いられる信号、及び記録素子の制御データの変換に用いられる信号のそれぞれについて、少なくとも一つの端子が用いられる。
記録素子の制御に用いられる信号、及び記録素子の制御データの変換に用いられる信号は、それぞれ、複数の種類の信号が含まれていてもよい。複数の種類の信号のそれぞれについて、少なくとも一つの端子が用いられる。記録素子の制御に用いられる信号、及び記録素子の制御データの変換に用いられる信号の詳細は後述される。
記録素子の制御に用いられる記録素子制御データ信号、及び記録素子の制御データの変換に用いられる信号は駆動波形から駆動電圧が生成される際の制御信号に相当する。
記録素子制御データ入力部207Dは、記録素子ごとの記録階調値を表す記録素子制御データを表す信号が入力される。記録素子制御データ入力部207Dを介して入力された記録素子制御データを表す信号は、スイッチ素子集積回路64Aへ供給される。
以下の説明において、記録素子ごとの記録階調値は、ノズル部ごとのインク吐出量と読み替えることが可能である。記録素子制御データを表す信号は駆動波形から駆動電圧が生成される際の制御信号に相当する。
図9に示されたData0−3は、Data0、Data1、Data2、及びData3を表している。Data0、Data1、Data2、及びData3のそれぞれは、64個の記録素子の分の記録素子制御データを表している。Data4−7、Data8−11、及びData12−15についても同様である。
記録素子制御データ入力部207Dは、64個の記録素子の分の記録素子制御データを表す信号について、少なくとも一つの端子が用いられる。記録素子制御データ入力部207Dは、256個の記録素子を有する記録素子集合体200A−1から記録素子集合体200A−4のそれぞれについて、少なくとも四つの端子が用いられている。
記録素子制御データ入力部207Dは、1024個の記録素子を有する記録素子群200Aについて、少なくとも十六個の端子が用いられる。
記録素子制御データを伝送する信号として、64個の記録素子の分の記録素子制御データであり、一記録周期の分の記録素子制御データを表すシリアル形式のデジタル信号が適用可能である。
駆動波形入力部207Eは、図8に示された画像記録用駆動部37Bが用いられて生成された駆動波形、又は異常確認用駆動部38Bが用いられて生成された駆動波形が入力される。駆動波形入力部207Eを介して入力された駆動波形は、スイッチ素子集積回路64Aに供給される。
スイッチ素子集積回路64Aは、記録素子の制御に用いられる信号、記録素子の制御データの変換に用いられる信号、記録素子制御データを表す信号、及び駆動波形が用いられて、記録素子ごとの駆動電圧が生成される。
すなわち、スイッチ素子集積回路64Aは、記録素子の制御に用いられる信号の入力端子、記録素子の制御データの変換に用いられる信号の入力端子、記録素子制御データを表す信号の入力端子、及び駆動波形の入力端子、並びに1024個の記録素子に対応する駆動電圧の出力端子が備えられている。
図9に示された1−256は、256個の駆動電圧出力端子から256個の記録素子のそれぞれへ供給される256本の駆動電圧の電気配線を表している。図9に示された257−512、513−768、及び769−1024についても同様である。
スイッチ素子集積回路64Aは、図2に示されたフレキシブル基板204Aに搭載される。スイッチ素子集積回路64Aは、各ヘッドモジュール200の内部に搭載されてもよい。
スイッチ素子集積回路64Aは、複数のスイッチ素子集積回路から構成されてもよい。例えば、64個の記録素子に対して一つのスイッチ素子集積回路が具備されてもよい。換言すると、図9に示されたData0−Data15のそれぞれに対して一つのスイッチ素子集積回路が具備されてもよい。
図9に示された配線側コネクタ206Bの構成は、配線側コネクタ206Aと同様である。配線側コネクタ206Bから記録素子群200Bへの電気配線は、配線側コネクタ206Aから記録素子群200Aへの電気配線と同様である。スイッチ素子集積回路64Bの構成、及び機能はスイッチ素子集積回路64Aと同様である。これらの説明は省略される。
また、図9に示されたヘッドモジュール情報記憶部201は、記録素子群200A、及び記録素子群200Bのそれぞれについて別々に具備されてもよい。
<画像記録用駆動部の説明>
図10は画像記録用駆動部の構成例、及びスイッチ素子集積回路の構成例が示されるブロック図である。図10に示されたヘッドコントローラ50は、図8に示された第一制御部37A−1から第六制御部37A−6、及び異常確認用制御部38Aの機能を担う集積回路デバイスである。図10に示されたヘッドコントローラ50は、図7に示されたシステム制御部30の機能を担うことも可能である。
図10に示されたヘッドコントローラ50は、記録素子の制御に用いられる信号であるイネーブル信号を出力するイネーブル信号出力部39A、及び記録素子の制御に用いられる信号であるセレクト信号を出力するセレクト信号出力部39Bが備えられている。
イネーブル信号出力部39Aから出力されたイネーブル信号、及びセレクト信号出力部39Bから出力されるセレクト信号は、配線側コネクタ206A、及び基板側コネクタ209Aを介してスイッチ素子集積回路64Aへ送出される。
また、イネーブル信号出力部39Aから出力されたイネーブル信号、及びセレクト信号出力部39Bから出力されるセレクト信号は、配線側コネクタ206B、及び基板側コネクタ209Bを介してスイッチ素子集積回路64Bへ送出される。
なお、図10では、配線側コネクタ206A、及び配線側コネクタ206Bは一つの構成要素として図示されている。基板側コネクタ209A、及び基板側コネクタ209B、並びにスイッチ素子集積回路64A、及びスイッチ素子集積回路64Bについても同様である。
ヘッドコントローラ50は、駆動波形を表す駆動波形データの信号である駆動波形データ信号を出力する駆動波形データ出力部39Cが備えられている。駆動波形データ出力部39Cから出力された駆動波形データ信号は、画像記録用駆動部37Bへ送出される。
ヘッドコントローラ50は、記録素子制御データを表す信号である記録素子制御データ信号を出力する記録素子制御データ信号出力部39Dが備えられている。記録素子制御データ信号出力部39Dから出力された記録素子制御データ信号は、配線側コネクタ206A、及び基板側コネクタ209Aを介してスイッチ素子集積回路64Aのシフトレジスタ56へ送出される。
また、記録素子制御データ信号出力部39Dから出力された記録素子制御データ信号は、配線側コネクタ206B、及び基板側コネクタ209Bを介してスイッチ素子集積回路64Bのシフトレジスタ56へ送出される。
ヘッドコントローラ50は、クロック信号を出力するクロック信号出力部39Eが備えられている。クロック信号出力部39Eから出力されたクロック信号は、配線側コネクタ206A、及び基板側コネクタ209Aを介してスイッチ素子集積回路64Aのシフトレジスタ56へ送出される。
また、クロック信号出力部39Eから出力されたクロック信号は、配線側コネクタ206B、及び基板側コネクタ209Bを介してスイッチ素子集積回路64Bのシフトレジスタ56へ送出される。
複数の種類のクロック信号が用いられる場合、ヘッドコントローラ50は、複数の種類のクロック信号のそれぞれに対応する複数のクロック信号出力部39Eが備えられる。
ヘッドコントローラ50は、ラッチ信号を出力するラッチ信号出力部39Fが備えられている。ラッチ信号出力部39Fから出力されたラッチ信号は、配線側コネクタ206A、及び基板側コネクタ209Aを介してスイッチ素子集積回路64Aのラッチ回路58へ送出される。
また、ラッチ信号出力部39Fから出力されたラッチ信号は、配線側コネクタ206B、及び基板側コネクタ209Bを介してスイッチ素子集積回路64Bのラッチ回路58へ送出される。
ヘッドコントローラ50は、電源入力部39Gが備えられている。電源入力部39Gは、電源回路55が用いられて生成された電源が供給される。電源回路55は、配線側コネクタ206A、及び基板側コネクタ209Aを介してスイッチ素子集積回路64Aへ電源を供給する。
また、電源回路55は、配線側コネクタ206B、及び基板側コネクタ209Bを介してスイッチ素子集積回路64Bへ電源を供給する。図10の電源回路55は、複数の種類の電源回路が含まれていてもよい。複数の種類の電源回路の例として、信号処理回路用の電源、及び駆動電圧用の電源が挙げられる。
図10に示された画像記録用駆動部37Bは、デジタルアナログ変換回路52、及び増幅回路54が備えられている。デジタルアナログ変換回路52は、駆動波形データを表すデジタル形式の信号をアナログ形式の信号に変換する。図10のDAのDはデジタルを表している。図10のDAのAはアナログを表している。
増幅回路54は、デジタルアナログ変換回路52が用いられてアナログ形式の信号に変換された駆動波形データを表す信号に対して、電圧増幅、及び電流増幅を施す。増幅回路54の構成例として、オペアンプが用いられた電圧増幅、トランジスタ等が用いられた電圧増幅、及びトランジスタ等が用いられた電流増幅の組み合わせが挙げられる。
増幅回路54から出力された駆動波形は、配線側コネクタ206A、及び基板側コネクタ209Aを介してスイッチ素子集積回路64Aの駆動波形入力部へ供給される。また、増幅回路54から出力された駆動波形は、配線側コネクタ206B、及び基板側コネクタ209Bを介してスイッチ素子集積回路64Bの駆動波形入力部へ供給される。
図10に示されたデジタルアナログ変換回路52、及び増幅回路54が含まれる電気回路は、図8に示された第一駆動部37B−1から第六駆動部37B−6、及び異常確認用駆動部38Bに適用される。
<スイッチ素子集積回路の説明>
図10に示されたスイッチ素子集積回路64A、及びスイッチ素子集積回路64Bは、シフトレジスタ56、ラッチ回路58、及びレベル変換回路60が備えられている。
シフトレジスタ56は、クロックに同期して、記録素子ごとの一記録周期の分の記録制御データを出力する。シフトレジスタ56は、複数の記録素子の分の一記録周期の分の記録階調値のデータが含まれる記録素子制御データから、記録素子ごとの一記録周期の分の記録制御データを生成する。
換言すると、シフトレジスタ56は、シリアル形式のデジタル信号をパラレル形式のデジタル信号へ変換する。シフトレジスタ56から出力された記録素子ごとの一記録周期の分の記録制御データは、クロックに同期してラッチ回路58へ送られる。
ラッチ回路58は、ラッチ信号に同期して、シフトレジスタ56から送出された記録素子ごとの一記録周期の分の記録制御データを保持し、レベル変換回路60へ送出する。ラッチ回路58は、ラッチ信号を用いて、記録素子ごとの一記録周期の分の記録制御データの出力タイミングを同期させる。
レベル変換回路60は、ラッチ回路58から送出された記録素子ごとの一記録周期の分の記録制御データを表す信号の電圧を、後段の回路に対応する電圧に変換する。レベル変換回路60から出力された記録素子ごとの一記録周期の分の記録制御データを表す信号は、記録素子68ごとのスイッチ素子62へ送出される。
スイッチ素子62は、記録素子ごとの一記録周期の分の記録制御データに基づき、駆動波形に含まれる複数の波形要素の中から、記録素子ごとの一記録周期の分の記録階調値に対応する波形要素を選択する。
スイッチ素子62は、イネーブル信号、及びセレクト信号に基づいて、接続される記録素子68の記録タイミングにおいて、接続される記録素子68の記録階調値に対応する波形要素が含まれる駆動電圧を、接続される記録素子68へ供給する。駆動電圧が供給された記録素子68は、駆動電圧に基づく記録動作を実行する。
図10に示されたスイッチ素子集積回路64A、及びスイッチ素子集積回路64Bは、プリントヘッド12に具備される複数の記録素子68のそれぞれに接続される複数のスイッチ素子62が具備される。
スイッチ素子集積回路64Aに具備されるスイッチ素子62、及びスイッチ素子集積回路64Bに具備される各スイッチ素子62は、各スイッチ素子62に接続される記録素子68への駆動電圧の供給、又は駆動電圧の非供給を切り替える。
図10では、シフトレジスタ56、ラッチ回路58、及びレベル変換回路60が含まれるシリアルパラレル変換回路、及び複数のスイッチ素子62が含まれるスイッチ回路が同一の符号が付された一つの構成要素として図示されているが、シフトレジスタ56、ラッチ回路58、及びレベル変換回路60が含まれるシリアルパラレル変換回路と、複数のスイッチ素子62が含まれるスイッチ回路とを別々の構成要素としてもよい。
図10では、機能ごとに構成要素が区別されているが、図10に示された構成要素は、共通化されてもよいし、分割されてもよい。図10に示された構成要素は、一つ以上のプロセッサー、及びプロセッサーを動作させるプログラムの組み合わせが適用されてもよい。図10に示された構成要素は、電気回路が適用されてもよい。
本実施形態では、複数の波形要素が含まれる駆動波形から一つ以上の波形要素が抽出されて駆動電圧が生成される態様が例示されているが、記録素子ごとの駆動電圧が生成されてもよい。
すなわち、本実施形態では、複数の記録素子に対して共通の駆動波形を出力する画像記録用駆動部37B、及び異常確認用駆動部38B、並びに、複数の記録素子に対して共通の駆動波形から記録素子ごとの駆動電圧が生成される際に使用される制御信号を出力する画像記録用制御部37A、及び異常確認用制御部38Aが例示されているが、画像記録用駆動部37Bは画像記録用制御部37Aの制御に基づき記録素子ごとの駆動電圧を出力してもよい。
また、異常確認用駆動部38Bは異常確認用制御部38Aの制御に基づき記録素子ごとの駆動電圧を出力してもよい。
[画像記録に使用される情報の説明]
図11は画像記録に使用される情報の説明図である。なお、図11に示された画像記録用制御部37Aは、図8に示された第一制御部37A−1から第六制御部37A−6までのいずれかに対応している。
また、図11に示された制御対象のヘッドモジュール200Cは、図8に示された第一ヘッドモジュール200−1から第六ヘッドモジュール200−6のいずれかであり、図11に示された画像記録用制御部37Aが用いられて駆動が制御されるヘッドモジュールである。
制御対象のヘッドモジュール200Cに取り付けられたフレキシブル基板204Aの配線側コネクタ206Aと、図2に示された基板208Aに搭載された基板側コネクタ209Aとが接続された後に、画像記録用制御部37Aは制御対象のヘッドモジュール200Cのヘッドモジュール情報を読み出す。
画像記録用制御部37Aのヘッドモジュール情報の読み出しは、制御対象のヘッドモジュール200Cに取り付けられたフレキシブル基板204Bの配線側コネクタ206Bと、図2に示された基板208Bに搭載された基板側コネクタ209Bとが接続された際でもよい。
画像記録用制御部37Aのヘッドモジュール情報の読み出しは、制御対象のヘッドモジュール200Cに取り付けられたフレキシブル基板204Aの配線側コネクタ206Aと、図2に示された基板208Aに搭載された基板側コネクタ209Aとが接続され、且つ、制御対象のヘッドモジュール200に取り付けられたフレキシブル基板204Bの配線側コネクタ206Bと、図2に示された基板208Bに搭載された基板側コネクタ209Bとが接続された際でもよい。
画像記録用制御部37Aは、制御対象のヘッドモジュール200Cのヘッドモジュール情報を用いて、制御対象のヘッドモジュール200Cのパラメータとして、補正値、及び制御対象のヘッドモジュール200Cの異常記憶素子情報を取得する。補正値の一例として、記録素子ごとの記録特性を補正する特性補正値、及び入力階調値と出力濃度値との非線形性を補正するガンマ補正値が挙げられる。補正値は補正情報の一態様である。
記録素子ごとの記録特性の例として、インクジェット方式のプリントヘッドの場合、ノズル部ごとの吐出特性のばらつきに起因する濃度むらを補正する濃度むら補正値が挙げられる。
異常記録素子情報は、制御対象のヘッドモジュール200Cに具備される複数の記録素子のうち、正常な記録を行うことができないと判断された異常記録素子の識別情報である。異常記録情報は異常記録素子の識別番号、又は異常記録素子の制御対象のヘッドモジュール200Cにおける配置を表す配置情報などの適用が可能である。補正値、及び異常記録素子情報などのパラメータは、図7に示されたパラメータ記憶部46に記憶されている。
画像記録用制御部37Aは、制御対象のヘッドモジュール200Cの補正値、及び制御対象のヘッドモジュール200Cの異常記録素子情報を用いて、制御対象のヘッドモジュール200Cの駆動を制御する。
[異常確認に使用される情報の説明]
図12は異常確認に使用される情報の説明図である。なお、図12では、画像記録用駆動部37B、及び異常確認用駆動部38Bの図示が省略されている。
異常確認対象のヘッドモジュール200Dに取り付けられたフレキシブル基板204Aの配線側コネクタ206Aと、図8に示された異常確認用基板側コネクタ209Cとが接続され、且つ、異常確認対象のヘッドモジュール200Dに取り付けられたフレキシブル基板204Bの配線側コネクタ206Bと、図8に示された異常確認用基板側コネクタ209Cとが接続されると、異常確認用制御部38Aは異常確認対象のヘッドモジュール200Dのヘッドモジュール情報を読み出す。
異常確認用制御部38Aは、異常確認対象のヘッドモジュール200Dのヘッドモジュール情報を用いて、異常確認対象のヘッドモジュール200Dのパラメータとして、補正値、及び異常確認対象のヘッドモジュール200Dの異常記録素子情報を取得する。
異常確認用制御部38Aは、図7に示されたパラメータ記憶部46から、異常確認対象のヘッドモジュール200Dの補正値、及び異常確認対象のヘッドモジュール200Dの異常記録素子情報を読み出すことが可能である。
異常確認用制御部38Aは、確認印字用の画像データを取得する。確認印字用の画像データの詳細は後述される。異常確認用制御部38Aは、異常確認対象のヘッドモジュール200Dの補正値、及び異常確認対象のヘッドモジュール200Dの異常記録素子情報を用いて、且つ、確認印字用の画像データを用いて、確認印字の際の異常確認対象のヘッドモジュール200Dの駆動を制御する。確認印字用の画像データは異常確認用画像データの一態様である。
[異常確認の手順の説明]
図13は記録ヘッドの異常確認の手順が示されたフローチャートである。記録ヘッドの異常確認は記録ヘッド異常確認方法に相当する。
図7に示された異常発生情報取得部45が用いられて、図2に示されたプリントヘッド12に異常が発生したことを表す異常発生情報が取得され、且つ、異常原因がプリントヘッド自体であるか、又はプリントヘッドの制御システムであるかの切り分けが必要である判断されると、プリントヘッド12の異常確認が実行される。
ここでいうプリントヘッド自体の異常は、図8に示された配線側コネクタ206A、及び配線側コネクタ206B、フレキシブル基板204A、及び図9に示されたフレキシブル基板204B、並びにフレキシブル基板204Aに搭載されるスイッチ素子集積回路64A、及びフレキシブル基板204Bに搭載されるスイッチ素子集積回路64Bの異常が含まれる。
図13に示された画像記録中止工程S10では、画像データに基づく画像記録が中止される。画像記録中止工程S10において、画像データに基づく画像記録が中止された後に、プリントヘッド繋ぎ替え工程S12へ進む。
プリントヘッド繋ぎ替え工程S12では、図12に示された異常確認対象のヘッドモジュール200Dの配線側コネクタ206Aが、基板側コネクタ209Aと非接続とされ、異常確認用基板側コネクタ209Cに繋ぎ替えられる。基板側コネクタ209Aと接続される異常確認用基板側コネクタ209Cは、図2に示された基板208Aに搭載されている。
また、プリントヘッド繋ぎ替え工程S12では、異常確認対象のヘッドモジュール200Dの配線側コネクタ206Bが、基板側コネクタ209Bと非接続とされ、異常確認用基板側コネクタ209Cに繋ぎ替えられる。プリントヘッド繋ぎ替え工程S12は接続工程の一態様である。基板側コネクタ209Bと接続される異常確認用基板側コネクタ209Cは、図2に示された基板208Bに搭載されている。
プリントヘッド繋ぎ替え工程S12において、図2に示された基板208Aの異常確認用基板側コネクタ209Cに配線側コネクタ206Aが繋げられ、且つ、図2に示された基板208Bの異常確認用基板側コネクタ209Cに配線側コネクタ206Bが繋げられたことに起因して、画像記録モードから異常確認モードへ切り替えられる。
画像記録モードから異常確認モードへの切り替えは、図2に示された基板208Aの異常確認用基板側コネクタ209Cに配線側コネクタ206Aが繋げられ、且つ、図2に示された基板208Bの異常確認用基板側コネクタ209Cに配線側コネクタ206Bが繋げられたことが検出された後に自動的に行われてもよい。
画像記録モードから異常確認モードへの切り替えは、図2に示された基板208Aの異常確認用基板側コネクタ209Cに配線側コネクタ206Aが繋げられ、且つ、図2に示された基板208Bの異常確認用基板側コネクタ209Cに配線側コネクタ206Bが繋げられた後に手動で行われてもよい。
画像記録モードから異常確認モードへの切り替えが行われた後に、確認印字準備工程S14へ進む。確認印字準備工程S14では、図12に示された異常確認対象のヘッドモジュールが用いられる異常確認用画像の記録である確認印字の準備が実行される。確認印字の準備では、確認印字に使用される各種情報が設定される。
確認印字に使用される各種情報は、異常確認対象のヘッドモジュールの補正値、及び異常確認対象のヘッドモジュールの異常記録素子の情報が含まれる。確認印字使用される各種情報が設定された後に、図13に示された確認印字工程S16へ進む。
確認印字工程S16では、確認印字用の画像データが用いられた確認用画像の記録が行われる。図8に示された異常確認用制御部38Aは、確認印字用の画像データを取得し、異常確認用駆動部38Bを制御して、異常確認対象のヘッドモジュールを用いて確認用画像を記録させる。確認印字工程S16において、確認用画像が記録された後に、解析工程S18へ進む。確認印字工程S16は記録ヘッド駆動工程の一態様である。
解析工程S18では、確認印字工程S16において得られた異常確認用画像が解析される。プリントヘッドが異常動作したことに起因して異常確認用画像に異常が発生している場合は、解析工程S18におけるYES判定とされる。解析工程S18におけるYES判定の場合は、ヘッドモジュール異常報知工程S20へ進む。解析工程S18は異常原因特定工程の一態様である。
ヘッドモジュール異常報知工程S20では、異常確認対象のヘッドモジュールの異常であることが報知される。ヘッドモジュール異常報知工程S20において、異常確認対象のヘッドモジュールの異常であることが報知された後に、異常確認の手順は終了される。
一方、プリントヘッドが正常動作したことに起因して異常確認用画像に異常が発生してない場合は、解析工程S18におけるNO判定とされる。解析工程S18におけるNO判定の場合は、上位システム異常報知工程S22へ進む。
上位システム異常報知工程S22では、異常確認対象のヘッドモジュールに異常はなく、上位システムの異常であることが報知される。上位システム異常報知工程S22において、異常確認対象のヘッドモジュールに異常はなく、上位システムの異常であることが報知された後に、異常確認の手順は終了される。
ヘッドモジュール異常報知工程S20、及び上位システム異常報知工程S22における報知の例として、図7に示された表示部43が用いられて、異常確認対象のヘッドモジュールの異常であることを表す表示、又は上位システムの異常であることを表す表示がされる態様が挙げられる。
異常確認対象のヘッドモジュール自体の異常の場合は、異常があると判断された異常確認対象のヘッドモジュールが正常なヘッドモジュールに交換されることに起因して、プリントヘッドの異常が解消される。
一方、上位システムの異常の場合、図2に示された基板208A、及び基板208Bの少なくともいずれか一方が交換されることに起因して、プリントヘッドの異常が解消される。
上位システムの異常の場合、基板208A、及び基板208Bの少なくともいずれか一方の交換に起因してプリントヘッドの異常が解消されない場合は、基板208A、及び基板208Bの更に上位の構成について解析がされる。
[確認印字準備工程の詳細な説明]
図14は図13に示された確認印字準備工程の手順が示されたフローチャートである。確認印字準備工程が開始されると、接続確認工程S100において、異常確認用制御部38Aと異常確認対象のヘッドモジュール200Dとの接続確認が行われる。
異常確認用制御部38Aと異常確認対象のヘッドモジュール200Dとの接続確認の一例として、異常確認用基板側コネクタ209Cに配線側コネクタ206Aが接続されたこと、及び異常確認用基板側コネクタ209Cに配線側コネクタ206Bが接続されたことを表す信号を図2に示されたシステム制御部30へ送出する態様が挙げられる。
接続確認工程S100において、異常確認用制御部38Aと異常確認対象のヘッドモジュール200Dとの接続確認が行われた後に、ヘッドモジュール情報要求工程S102へ進む。ヘッドモジュール情報要求工程S102では、異常確認用制御部38Aから異常確認対象のヘッドモジュール200Dへ、異常確認対象のヘッドモジュール200Dのヘッドモジュール情報の送信が要求される。
ヘッドモジュール情報要求工程S102において、異常確認用制御部38Aから異常確認対象のヘッドモジュール200Dへ、異常確認対象のヘッドモジュール200Dのヘッドモジュール情報の送信が要求された後に、ヘッドモジュール情報送信工程S104へ進む。
ヘッドモジュール情報送信工程S104では、異常確認対象のヘッドモジュール200Dが、異常確認用制御部38Aからヘッドモジュール情報の送信要求を受け取った後に、異常確認対象のヘッドモジュール200Dのヘッドモジュール情報を異常確認用制御部38Aへ送信する。
ヘッドモジュール情報送信工程S104において、異常確認用制御部38Aが異常確認対象のヘッドモジュール200Dのヘッドモジュール情報を取得した後に、パラメータ要求工程S106へ進む。
パラメータ要求工程S106は、異常確認用制御部38Aから画像記録用制御部37Aに対して、異常確認対象のヘッドモジュール200Dのパラメータを要求する。異常確認用制御部38Aは、画像記録用制御部37Aが使用している異常確認対象のヘッドモジュール200Dのパラメータを取得する。パラメータ要求工程S106は、異常確認用パラメータ取得工程の一態様である。
パラメータ要求工程S106では、画像記録用制御部37Aを介さずに、図7に示されたシステム制御部30を介してパラメータ記憶部46に対して、異常確認用制御部38Aから異常確認対象のヘッドモジュール200Dのパラメータを要求してもよい。
図14に示されたパラメータ要求工程S106において、異常確認用制御部38Aから画像記録用制御部37Aに対して、異常確認対象のヘッドモジュール200Dのパラメータが要求された後に、パラメータ送信工程S108へ進む。パラメータ送信工程S108では、異常確認対象のヘッドモジュール200Dのパラメータが異常確認用制御部38Aへ送信される。
図14に示されたパラメータ送信工程S108において、異常確認用制御部38Aへ異常確認対象のヘッドモジュール200Dのパラメータが送信された後に、パラメータ取得工程S110へ進む。
パラメータ取得工程S110では、異常確認用制御部38Aにおいて異常確認対象のヘッドモジュール200Dのパラメータが取得される。取得された異常確認対象のヘッドモジュール200Dのパラメータが設定された後に、確認印字準備工程は終了される。確認印字工程が終了されると、図13に示された確認印字工程S16へ進む。
[異常確認用制御部、及び異常確認用駆動部の作用]
図14に示された確認印字準備工程は、異常確認対象のヘッドモジュール200Dのみを駆動させる際の処理が実行される。すなわち、図13に示された確認印字工程S16における確認印字では、異常確認対象のヘッドモジュール200Dのみを駆動させることが可能であればよい。
一方、画像データに基づく画像記録では、図8に示された画像記録用制御部37Aは、制御対象の全てのヘッドモジュール200のパラメータを取得し、ヘッドモジュール200ごとのパラメータが設定される。
また、図13に示された確認印字工程S16における確認印字では、確認印字用の画像データとして、固定の画像データが用いられることが可能である。固定の画像データは、各記録素子に対して共通の動作を行わせる画像データである。例えば、記録周期ごとの各記録素子の記録階調値を表す記録素子制御データが固定され、且つ、各記録素子の動作タイミングが固定されている画像データが固定の画像データとして適用可能である。
固定の画像データの例として、全ての記録素子が用いられるべた画像の画像データが挙げられる。べた画像の濃度値は任意の階調値が適用可能である。
一方、通常の画像記録である画像データに基づく画像記録では、画像記録用制御部37Aは、記録素子ごとの記録階調値に応じて記録素子ごとの固有の記録素子制御データを出力する。また、画像記録用制御部37Aは、記録素子ごとの固有の記録タイミングに応じた記録素子制御信号を出力する。
したがって、確認印字では、固定の画像データに基づく全ての記録素子の分の記録素子制御データ、及び記録素子制御信号が同一のタイミングにおいて伝送されればよいので、異常確認用制御部38Aは、画像記録用制御部37Aに対して小規模化が可能である。
また、確認印字では、異常確認対象のヘッドモジュール200Dを一つずつ駆動させるので、異常確認用駆動部38Bは、画像記録用駆動部37Bと比較して小規模化が可能である。
画像記録用駆動部37Bは、プリントヘッド12に具備される全ての記録素子の分の負荷容量を同時に駆動可能な駆動容量を有している。一方、異常確認用駆動部38Bは、一つのヘッドモジュール200に具備される全ての記録素子の分の負荷容量を同時に駆動可能な駆動容量を有していればよい。
したがって、異常確認用駆動部38Bは、画像記録用駆動部37Bと比較して小規模化が可能である。
また、図8に示された第一駆動部37B−1から第六駆動部37B−6のそれぞれは、第一ヘッドモジュール200−1から第六ヘッドモジュール200−6のうち対応するヘッドモジュールに具備される全ての記録素子の分の負荷容量を同時に駆動可能な駆動容量を有している。
一方、確認印字では、異常確認対象のヘッドモジュール200Dに具備される複数の記録素子を時分割駆動させることが可能であるので、図8に示された異常確認用駆動部38Bは、第一駆動部37B−1から第六駆動部37B−6までのいずれかと比較して小規模化が可能である。
[作用効果の説明]
上記の如く構成されたインクジェット記録装置、及びプリントヘッド異常確認方法によれば、異常確認用制御部、異常確認用駆動部、及び異常確認用基板側コネクタが具備されることに起因して、ヘッドモジュールごとの異常確認が可能であり、ヘッドモジュール自体の異常であるか、又はヘッドモジュールの駆動を制御する制御システムの異常であるかの切り分けが可能である。
したがって、ヘッドモジュール自体の異常であるか、又はヘッドモジュールの制御システムの異常であるかを迅速に、且つ、確実に知ることができ、異常への対処が迅速に、且つ、確実に実施可能である。
また、異常確認用制御部、及び異常確認用駆動部は、一つのヘッドモジュールを駆動させることが可能であればよく、異常確認用制御部は画像記録用制御部と比較して小規模でよい。同様に、異常確認用駆動部は画像記録用駆動部と比較して小規模でよい。異常確認用制御部、及び異常確認用駆動部が小規模化されることに起因して、プリントヘッドの異常確認が安価に実施可能である。
異常確認用基板側コネクタは、ヘッドモジュールと制御システムとを電気接続させることが可能であればよく、ハウジングにピンが配置された構造でなくてもよい。例えば、端子を適用可能である。
[異常確認用制御部、及び異常確認用駆動部の変形例]
<構成>
図15は変形例に係るプリントヘッド制御部の構成例が示されるブロック図である。図15に示されたプリントヘッド制御部37Cは、図8に示されたプリントヘッド制御部37と比較して、図8に示された異常確認用制御部38Aが第三制御部37A−3と兼用され、且つ、異常確認用駆動部38Bが第三駆動部37B−3と兼用されている。
具体的には、図15に示されたプリントヘッド制御部37Cは、異常確認用制御部38A、及び異常確認用駆動部38Bが省略され、且つ、第三制御部37A−3、及び第三駆動部37B−3が異常確認用基板側コネクタ209Cと接続されている。
図8に示された第三制御部37A−3は一つのヘッドモジュールである第三ヘッドモジュール200−3の駆動の制御が可能な構成を有している。同様に、第三駆動部37B−3は、一つのヘッドモジュールである第三ヘッドモジュール200−3の駆動が可能な構成を有している。
そうすると、確認印字の際に、図8に示された異常確認用制御部38Aに代わり第三制御部37A−3の使用が可能であり、且つ、異常確認用駆動部38Bに代わり第三駆動部37B−3の使用が可能である。
なお、異常確認用制御部38Aは、第三制御部37A−3に代わり、第一制御部37A−1、第二制御部37A−2、第四制御部37A−4、第五制御部37A−5、又は第六制御部37A−6のいずれかと兼用されてもよい。
同様に、異常確認用駆動部38Bは、第三駆動部37B−3に代わり、第一駆動部37B−1、第二駆動部37B−2、第四駆動部37B−4、第五駆動部37B−5、及び第六駆動部37B−6のいずれかと兼用されてもよい。
また、図15に示されたプリントヘッド制御部37Cは、複数の異常確認用基板側コネクタが備えられていてもよい。例えば、第三駆動部37B−3に接続される異常確認用基板側コネクタ209Cに加えて、第四制御部37A−4、及び第四駆動部37B−4に接続される異常確認用基板側コネクタ209Dが備えられていてもよい。
そうすると、仮に、第三ヘッドモジュール200−3が異常確認対象のヘッドモジュールの場合に、第三制御部37A−3、及び第三駆動部37B−3を使用せずに第三ヘッドモジュール200−3の異常確認を行うことが可能である。異常確認用基板側コネクタ209Dは異常確認用駆動接続部、及び異常確認用制御接続部の一態様である。
異常確認用基板側コネクタ209Dは、異常確認用駆動部から出力された信号が伝送される端子を含むコネクタ、並びに異常確認用制御部から出力された信号、及び異常確認用制御部へ入力される信号の少なくともいずれか一方が伝送される端子を含むコネクタに相当する。
図15に示された第一基板側コネクタ209A−1、第一基板側コネクタ209B−1、第二基板側コネクタ209A−2、第二基板側コネクタ209B−2、第三基板側コネクタ209A−3、第三基板側コネクタ209B−3、第四基板側コネクタ209A−4、第四基板側コネクタ209B−4、第五基板側コネクタ209A−5、第五基板側コネクタ209B−5、第六基板側コネクタ209A−6、及び第六基板側コネクタ209B−6は、画像記録用駆動接続部の一態様、及び画像記録用制御接続部の一態様における構成要素である。
図15に示された第一基板側コネクタ209A−1と嵌め合わせがされる第一配線側コネクタ206A−1、及び第一基板側コネクタ209B−1と嵌め合わせがされる第一配線側コネクタ206B−1は、画像記録用駆動接続部の一態様、及び画像記録用制御接続部の一態様における構成要素である。
同様に、第二配線側コネクタ206A−2、第二配線側コネクタ206B−2、第三配線側コネクタ206A−3、第三配線側コネクタ206B−3、第四配線側コネクタ206A−4、第四配線側コネクタ206B−4、第五配線側コネクタ206A−5、第五配線側コネクタ206B−5、第六配線側コネクタ206A−6、及び第六配線側コネクタ206B−6は、画像記録用駆動接続部の一態様、及び画像記録用制御接続部の一態様における構成要素である。
また、記録ヘッドの異常確認の際に、異常確認用基板側コネクタ209C、又は異常確認用基板側コネクタ209Dと嵌め合わせがされる第一配線側コネクタ206A−1、第二配線側コネクタ206A−2、第三配線側コネクタ206A−3、第四配線側コネクタ206A−4、第五配線側コネクタ206A−5、及び第六配線側コネクタ206A−6は、異常確認用駆動接続部の一態様、及び異常確認用制御接続部の一態様における構成要素とされてもよい。
同様に、第一配線側コネクタ206B−1、第二配線側コネクタ206B−2、第三配線側コネクタ206B−3、第四配線側コネクタ206B−4、第五配線側コネクタ206B−5、及び第六配線側コネクタ206B−6は、異常確認用駆動接続部の一態様、及び異常確認用制御接続部の一態様における構成要素とされてもよい。
図15に示されたプリントヘッド制御部37Cは、異常確認用制御部38Aが画像記録用制御部37Aと兼用され、且つ、異常確認用駆動部38Bが画像記録用駆動部37Bと兼用されているが、異常確認用制御部38Aが画像記録用制御部37Aと兼用され、且つ、画像記録用駆動部37Bとは別に異常確認用駆動部38Bが備えられる態様、又は画像記録用制御部37Aとは別に異常確認用制御部38Aが備えられ、且つ、異常確認用駆動部38Bが画像記録用駆動部37Bと兼用される態様も可能である。
<変形例の作用効果>
図15に示された変形例によれば、異常確認用制御部38Aが画像記録用制御部37Aと兼用されることに起因して、異常確認用制御部38Aの機能を備え、且つ、システム全体としての大規模化の回避が可能である。
同様に、異常確認用駆動部38Bが画像記録用駆動部37Bと兼用されることに起因して、異常確認用駆動部38Bの機能を備え、且つ、システム全体としての大規模化の回避が可能である。
[確認印字の変形例]
<構成>
図16は確認印字の変形例の説明図である。図16には、図1に示されたプリントヘッド12のノズル面277に確認印字用カートリッジ300が取り付けられた状態の斜視図である。
図16に示された確認印字用カートリッジ300は、プリントヘッド12のノズル面277に取り付け可能な構造を有している。確認印字用カートリッジ300は、確認印字の際に使用される確認印字用用紙302が装填されている。
プリントヘッド12を画像記録位置からメンテナンス位置へ移動させ、異常確認対象のヘッドモジュール200Dのノズル面277に確認印字用カートリッジ300が取り付けられる。
異常確認対象のヘッドモジュール200Dのノズル面277に確認印字用カートリッジ300が取り付けられる際に、プリントヘッド12は画像記録位置からメンテナンス位置へ移動させる。
確認印字の際に使用される確認印字用用紙302は、自動搬送機構が用いられて搬送されてもよいし、手動で搬送されてもよい。
図16に示された確認印字用カートリッジ300は、図8に示された異常確認用制御部38A、異常確認用駆動部38B、及び異常確認用基板側コネクタ209Cに対応する構成が搭載されてもよい。
<作用効果>
確認印字の変形例によれば、図1に示された用紙搬送部20が用いられる用紙18の搬送をすることなく、プリントヘッド12がメンテナンス位置に配置された状態において、確認印字が可能である。
図16に示された確認印字用カートリッジ300は、図8に示された異常確認用制御部38A、及び異常確認用駆動部38Bの機能が具備されてもよい。
本実施形態では、複数のヘッドモジュールが備えられたプリントヘッドが例示されているが、ヘッドモジュールが一つ備えられたプリントヘッドが用いられてもよい。
図1には、プリントヘッド12が一つだけ備えられたインクジェット記録装置10が例示されているが、画像記録に使用される色ごとに少なくとも一つのプリントヘッド12が備えられていてもよい。
複数の色のそれぞれに対応するプリントヘッド12を備える例として、シアンインクを吐出させるプリントヘッド、マゼンタインクを吐出させるプリントヘッド、イエローインクを吐出させるプリントヘッド、及びブラックインクを吐出させるプリントヘッドを備える態様が挙げられる。
画像には、電気配線のパターン、又はマスクのパターンなど、グラフィック用途以外の画像が含まれる。例えば、電気配線パターンが形成されるパターン形成装置、又はマスクパターンが形成されるマスクパターン形成装置は、液体吐出装置の一態様である。
インクとして、金属粒子が含有されたインク、又は樹脂粒子が含有されたインクなど、インクジェットヘッドが適用されて、液滴状態で吐出させることが可能なインクが適用可能である。
以上説明した本発明の実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜構成要件を変更、追加、削除することが可能である。本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当該分野の通常の知識を有するものにより、多くの変形が可能である。
10 インクジェット記録装置
12 プリントヘッド
13 昇降支持部材
18 用紙
20 用紙搬送部
22 搬送ベルト
23 ヘッド昇降部
23A ヘッド支持部材
23B アクチュエータ
23C 駆動部材
24 ドット
30 システム制御部
32 通信部
33 ホストコンピュータ
34 画像メモリ
35 搬送制御部
36 画像処理部
37 プリントヘッド制御部
37A 画像記録用制御部
37A−1 第一制御部
37A−2 第二制御部
37A−3 第三制御部
37A−4 第四制御部
37A−5 第五制御部
37A−6 第六制御部
37B 画像記録用駆動部
37B−1 第一駆動部
37B−2 第二駆動部
37B−3 第三駆動部
37B−4 第四駆動部
37B−5 第五駆動部
37B−6 第六駆動部
37C プリントヘッド制御部
38A 異常確認用制御部
38B 異常確認用駆動部
39A イネーブル信号出力部
39B セレクト信号出力部
39C 駆動波形データ出力部
39D 記録素子制御データ信号出力部
39E クロック信号出力部
39F ラッチ信号出力部
39G 電源入力部
40 ヘッド情報取得部
41 ヘッド昇降制御部
42 操作部
43 表示部
44 駆動波形記憶部
45 異常発生情報取得部
46 パラメータ記憶部
48 プログラム格納部
50 ヘッドコントローラ
52 デジタルアナログ変換回路
54 増幅回路
55 電源回路
56 シフトレジスタ
58 ラッチ回路
60 レベル変換回路
62 スイッチ素子
64A、64B スイッチ素子集積回路
68 記録素子
200、200C、200D ヘッドモジュール
200−1 第一ヘッドモジュール
200−2 第二ヘッドモジュール
200−3 第三ヘッドモジュール
200−4 第四ヘッドモジュール
200−5 第五ヘッドモジュール
200−6 第六ヘッドモジュール
200A、200B 記録素子群
200A−1、200A−2、200A−3、200A−4、200B−1、200B−2、200B−3、200B−4 記録素子集合体
201 ヘッドモジュール情報記憶部
202 ヘッドモジュール支持部材
204A、204B フレキシブル基板
204A−1 第一フレキシブル基板
204A−2 第二フレキシブル基板
204A−3 第三フレキシブル基板
204A−4 第四フレキシブル基板
204A−5 第五フレキシブル基板
204A−6 第六フレキシブル基板
206A、206B 配線側コネクタ
206A−1、206B−1 第一配線側コネクタ
206A−2、206B−2 第二配線側コネクタ
206A−3、206B−3 第三配線側コネクタ
206A−4、206B−4 第四配線側コネクタ
206A−5、206B−5 第五配線側コネクタ
206A−6、206B−6 第六配線側コネクタ
207A ヘッドモジュール情報出力部
207B 電源入力部
207C 記録素子制御信号入力部
207D 記録素子制御データ入力部
207E 駆動波形入力部
208A、208B 基板
209、209A、209B 基板側コネクタ
209A−1 第一基板側コネクタ
209A−2 第二基板側コネクタ
209A−3 第三基板側コネクタ
209A−4 第四基板側コネクタ
209A−5 第五基板側コネクタ
209A−6 第六基板側コネクタ
209C、209D 異常確認用基板側コネクタ
210 流路構造体
214 インク供給路
216 個別供給路
218 圧力室
220 ノズル連通路
226 循環個別流路
228 循環共通流路
230 圧電素子
231 圧電体層
232 インク供給室
236 インク循環室
252 供給側個別流路
256 回収側個別流路
264 上部電極
265 下部電極
266 振動板
267 接着層
275 ノズルプレート
277 ノズル面
280 ノズル開口
281 ノズル部
300 確認印字用カートリッジ
302 確認印字用用紙
S10〜S22、S100〜S110 異常確認方法の各工程

Claims (15)

  1. 複数の記録素子が具備されるヘッドモジュールを一つ以上備えた記録ヘッドと、
    前記ヘッドモジュールを駆動する画像記録用駆動部と、
    前記ヘッドモジュールを駆動させる際に用いられる画像記録用パラメータを取得する画像記録用制御部であり、前記取得された画像記録用パラメータを用いて前記画像記録用駆動部の駆動を制御する画像記録用制御部と、
    画像記録の際に前記ヘッドモジュールと画像記録用駆動部とを接続させる画像記録用駆動接続部と、
    画像記録の際に前記ヘッドモジュールと前記画像記録用制御部とを接続させる画像記録用制御接続部と、
    記録ヘッドの異常確認の際に異常確認対象のヘッドモジュールを駆動する異常確認用駆動部と、
    記録ヘッドの異常確認の際に使用される異常確認用パラメータを取得する異常確認用制御部であり、前記取得された前記異常確認用パラメータを用いて前記異常確認用駆動部の駆動を制御する異常確認用制御部と、
    記録ヘッドの異常確認の際に、前記異常確認対象のヘッドモジュールと前記異常確認用駆動部とを接続させる異常確認用駆動接続部を備えた異常確認用接続部と、
    を備えた画像記録装置。
  2. 前記異常確認用接続部は、記録ヘッドの異常確認の際に、前記異常確認対象のヘッドモジュールと前記異常確認用制御部とを接続させる異常確認用制御接続部を備えた請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記異常確認用制御部は、前記画像記録用制御部と兼用され、
    前記異常確認用制御部と兼用された前記画像記録用制御部は、前記異常確認用制御接続部と接続される請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 前記異常確認用制御接続部は、前記異常確認用制御部から出力された信号、及び前記異常確認用制御部へ入力される信号の少なくともいずれか一方が伝送される端子を含むコネクタを備えた請求項2又は3に記載の画像記録装置。
  5. 前記異常確認用駆動部は、前記画像記録用駆動部と兼用され、
    前記異常確認用駆動部と兼用された前記画像記録用駆動部は、前記異常確認用駆動接続部と接続される請求項2から4のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  6. 前記異常確認用駆動接続部は、前記異常確認用駆動部から出力された信号が伝送される端子を含むコネクタを備えた請求項2から5のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  7. 前記異常確認用制御接続部に備えられる前記コネクタ、及び前記異常確認用駆動接続部に備えられる前記コネクタは、一つのコネクタである請求項4又は6に記載の画像記録装置。
  8. 前記記録ヘッドは、複数の前記ヘッドモジュールを備え、
    前記画像記録用駆動接続部は、前記複数のヘッドモジュールのそれぞれに具備されるコネクタ、及び前記画像記録用駆動部と接続されるコネクタを備え、
    前記画像記録用制御接続部は、前記複数のヘッドモジュールのそれぞれに具備されるコネクタ、及び前記画像記録用制御部と接続されるコネクタを備え、
    前記異常確認用接続部に備えられる前記コネクタは、前記複数のヘッドモジュールのそれぞれに備えられる前記コネクタでと嵌め合わせが可能な構造を有する請求項4、6又は7に記載の画像記録装置。
  9. 前記異常確認用制御部は、前記異常確認用駆動接続部を介して前記異常確認用駆動部に接続された前記異常確認対象のヘッドモジュールの識別情報が含まれるヘッドモジュール情報を取得し、且つ、前記取得されたヘッドモジュール情報に基づき、前記異常確認対象のヘッドモジュールの駆動に用いられるパラメータを取得する請求項1から8のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  10. 前記異常確認用制御部は、記録ヘッドの異常確認の際に使用される異常確認用画像データであり、異常確認対象のヘッドモジュールに具備された複数の記録素子に対して共通の動作を行わせる異常確認用画像データを取得し、
    前記異常確認用駆動部は、前記異常確認用画像データに基づき前記異常確認対象のヘッドモジュールを駆動させる請求項1から9のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  11. 前記異常確認用駆動部は、前記異常確認対象のヘッドモジュールに具備される複数の記録素子を時分割駆動させる請求項1から10のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  12. 前記異常確認用制御部は、前記異常確認対象のヘッドモジュールに具備される記録素子の補正情報を前記異常確認用パラメータとして取得する請求項1から11のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  13. 前記異常確認用制御部は、前記異常確認対象のヘッドモジュールにおける異常記録素子の情報を前記異常確認用パラメータとして取得する請求項1から12のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  14. 前記異常確認用駆動部は、一つの前記ヘッドモジュールを駆動可能な駆動容量を有する請求項1から13のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  15. 複数の記録素子が具備されるヘッドモジュールを一つ以上備えた記録ヘッドが具備される画像記録装置の記録ヘッド異常確認方法であって、
    記録ヘッドの異常確認の際に、異常確認対象のヘッドモジュールと画像記録の際にヘッドモジュールを駆動する画像記録用駆動部との接続を非接続とし、異常確認対象のヘッドモジュールと記録ヘッドの異常確認の際に異常確認対象のヘッドモジュールを駆動する異常確認用駆動部とを接続させる接続工程と、
    記録ヘッドの異常確認の際に使用される異常確認用パラメータを取得する異常確認用パラメータ取得工程と、
    異常確認用パラメータ取得工程において取得された異常確認用パラメータを用いて、前記異常確認対象のヘッドモジュールと接続させた前記異常確認用駆動部の駆動を制御して、前記異常確認対象のヘッドモジュールを駆動させる記録ヘッド駆動工程と、
    前記記録ヘッド駆動工程において前記異常確認対象のヘッドモジュールが正常動作した場合は画像記録の際に前記ヘッドモジュールを駆動する画像記録用駆動部の異常、及び前記画像記録用駆動部の駆動を制御する画像記録用制御部の異常の少なくともいずれか一つの異常と判断し、前記記録ヘッド駆動工程において前記異常確認対象のヘッドモジュールが異常動作した場合は前記異常確認対象のヘッドモジュールの異常と判断する異常原因特定工程と、
    を含む記録ヘッド異常確認方法。
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