JP2018001537A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】媒体支持部材と媒体とのセンサ出力の差が小さくなるのを抑制し、媒体支持部材と媒体との境界を容易に判別することができ、媒体支持部材上の媒体の位置を正確に判定することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】媒体支持部材の表面の状態を検出する表面状態検出部と、媒体支持部材の回転位置を検出する回転位置検出部と、表面状態検出部のセンサ出力情報と各回転位置とが対応させて記録された記憶装置と、各センサ出力情報のうちの所定のセンサ出力情報に対応する回転位置の部分を表面状態検出部と対向させるラインフィード制御部と、媒体支持部材と媒体との境界を判別する境界判別部とを有する。【選択図】図1
Description
本発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置、例えば、ドットインパクト式のプリンタにおいては、キャリッジに印字ヘッドが搭載され、キャリッジを主走査方向に往復移動させながら印字ヘッドを駆動することによって、副走査方向に搬送される媒体としての用紙に対して印字が行われるようになっている。
そして、前記印字ヘッドは複数の印字ワイヤを備え、印字データが送られて印字ヘッドが駆動されると、前記印字ワイヤが選択的に前進させられてインクリボンに打ち付けられ、インクリボンのインクが媒体支持部材としてのプラテン上の用紙に転写され、ドット列による印字が行われる。
ところで、前記プリンタにおいては、用紙上の適正な位置に印字を行うことができるように、キャリッジに発光部及び受光部を備えた反射型のセンサが配設され、発光部がプラテン及び用紙に照射した光の反射率の差に応じて受光部が出力したセンサ出力に基づいて、プラテンと用紙との境界が判別され、プラテン上の用紙の位置が判定されるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、前記従来のプリンタにおいては、用紙と擦れる等によってプラテンが劣化し、プラテンの表面に光沢が出ると、プラテンの反射率が高くなり、プラテンと用紙との反射率の差が小さくなる。
その場合、前記センサのセンサ出力に基づいてプラテンと用紙との境界を判別するのが困難になり、プラテン上の用紙の位置を正確に判定することができなくなってしまう。その結果、用紙において印字を行うことができる範囲、すなわち、印字可能範囲を精度良く判定することができなくなってしまう。
本発明は、前記従来のプリンタの問題点を解決して、媒体支持部材と媒体との境界を容易に判別することができ、媒体支持部材上の媒体の位置を正確に判定することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の画像形成装置においては、回転自在に配設された媒体支持部材によって支持された媒体に画像を形成するようになっている。
そして、前記媒体支持部材と対向させて配設され、主走査方向に移動させられて、媒体支持部材の表面の状態を検出する表面状態検出部と、媒体支持部材の回転位置を検出する回転位置検出部と、前記媒体支持部材上に媒体がない状態で、媒体支持部材の複数の回転位置において、あらかじめ前記表面状態検出部によって検出された媒体支持部材の表面の状態を表す、表面状態検出部のセンサ出力情報と各回転位置とが対応させて記録された記憶装置と、該記憶装置に記録された各センサ出力情報のうちの選択された所定のセンサ出力情報に対応する回転位置の部分を表面状態検出部と対向させるラインフィード制御部と、前記回転位置の部分が表面状態検出部と対向させられた状態で、かつ、媒体支持部材上に媒体がある状態で、表面状態検出部を主走査方向に移動させたときのセンサ出力に基づいて媒体支持部材と媒体との境界を判別する境界判別部とを有する。
本発明によれば、画像形成装置においては、回転自在に配設された媒体支持部材によって支持された媒体に画像を形成するようになっている。
そして、前記媒体支持部材と対向させて配設され、主走査方向に移動させられて、媒体支持部材の表面の状態を検出する表面状態検出部と、媒体支持部材の回転位置を検出する回転位置検出部と、前記媒体支持部材上に媒体がない状態で、媒体支持部材の複数の回転位置において、あらかじめ前記表面状態検出部によって検出された媒体支持部材の表面の状態を表す、表面状態検出部のセンサ出力情報と各回転位置とが対応させて記録された記憶装置と、該記憶装置に記録された各センサ出力情報のうちの選択された所定のセンサ出力情報に対応する回転位置の部分を表面状態検出部と対向させるラインフィード制御部と、前記回転位置の部分が表面状態検出部と対向させられた状態で、かつ、媒体支持部材上に媒体がある状態で、表面状態検出部を主走査方向に移動させたときのセンサ出力に基づいて媒体支持部材と媒体との境界を判別する境界判別部とを有する。
この場合、記憶装置に記録された各センサ出力情報のうちの選択された所定のセンサ出力情報に対応する回転位置の部分が表面状態検出部と対向させられ、媒体支持部材上に媒体がある状態で、表面状態検出部を主走査方向に移動させたときのセンサ出力が取得される。
したがって、媒体支持部材と媒体とのセンサ出力の差が小さくなるのを抑制することができるので、媒体支持部材と媒体との境界を容易に判別することができる。その結果、媒体支持部上の媒体の位置を正確に判定することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、画像形成装置としてのドットインパクト式のプリンタについて説明する。
図2は本発明の実施の形態における印刷機構の正面図、図3は本発明の実施の形態における印刷機構の断面図である。
図において、10は媒体としての用紙Pに画像を形成して印字を行うプリンタ、Rt1は用紙Pが搬送される媒体搬送路、11は、図示されないガイドシャフトに沿ってプリンタ10の左右方向、すなわち、主走査方向(矢印AB方向)に移動させられるキャリッジ、31は、該キャリッジ11に搭載され、キャリッジ11の移動に伴って主走査方向に移動させられる印字ヘッド、14は、該印字ヘッド31と対向させて、かつ、ガイドシャフトと平行に延在させて矢印C方向に回転自在に配設され、用紙Pを支持し、搬送する媒体支持部材としてのプラテン、15は、該プラテン14と対向させてキャリッジ11に取り付けられ、キャリッジ11と共に主走査方向に移動させられて用紙Pを走査し、媒体幅としての紙幅を検出する媒体幅検出部としての紙幅センサ、18は用紙Pを検出する媒体検出部としてのペーパエンドセンサ、32は、回転自在に配設され、回転に伴って用紙Pを矢印D方向に搬送し、印字ヘッド31とプラテン14との間に給紙する給紙ローラ対、52は、前記キャリッジ11に対して着脱自在に配設され、印字ヘッド31とプラテン14との間にインクリボン53を供給するインクリボンカートリッジである。なお、前記プラテン14、紙幅センサ15、ペーパエンドセンサ18、印字ヘッド31、給紙ローラ対32等によって印刷機構Meが構成される。
前記紙幅センサ15は、反射型のセンサであり、表面状態検出部として、かつ、反射検出部として機能し、プラテン14及び用紙Pの各表面の状態を表す指標として、プラテン14及び用紙Pの各反射率を検出する。そのために、前記紙幅センサ15は、プラテン14及び用紙Pに向けて光を照射する発光部、並びにプラテン14及び用紙Pで反射された光を受けて、センサ出力としての検出電圧Vを出力する受光部を備える。検出電圧Vは、プラテン14及び用紙Pの各反射率が高いほど高く、プラテン14及び用紙Pの各反射率が低いほど低い。
また、前記ペーパエンドセンサ18は、用紙Pの搬送方向における、プラテン14、印字ヘッド31及び給紙ローラ対32より上流側に配設され、媒体搬送路Rt1に一部を臨ませて揺動自在に支持されたレバー18a、及び該レバー18aの回動に伴って、遮光状態及び透光状態を変化させるように配設された図示されないフォトインタラプタを備え、ペーパエンドセンサ18に用紙Pの前端が到達すると、レバー18aが回動させられ、フォトインタラプタが遮光状態になり、これにより、用紙Pが検出される。
そして、55は、前記印字ヘッド31の先端に配設され、図示されない印字ワイヤを案内するワイヤガイド、58は、該ワイヤガイド55との間に所定の距離を置いて配設され、インクリボン53を保護するリボンプロテクタ、59は該リボンプロテクタ58を保持するプロテクタホルダである。
次に、前記プリンタ10の制御装置について説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるプリンタの制御ブロック図である。
図において、10はプリンタ、15は紙幅センサ、16は、プラテン14(図2)の回転軸sh1(図8)に取り付けられ、プラテン14を回転させたときの、原点からの絶対角度で表される回転位置θを検出する回転位置検出部としてのエンコーダ、18はペーパエンドセンサ、31は印字ヘッドである。
また、M1は、給紙ローラ対32を回転させることによって、用紙Pを搬送し、印字ヘッド31とプラテン14との間に給紙する給紙用の駆動部としての給紙モータ、M2はプラテン14を回転させるための位置選択用の駆動部としてのラインフィードモータ、M3はキャリッジ11を主走査方向に移動させるための主走査用の駆動部としてのスペーシングモータ、60はプリンタ10の全体の制御を行う制御部、61は各種のデータを記録する第1の記憶装置としてのRAM、62はプログラム等を記録する第2の記憶装置としてのROM、63はプラテン14の表面の状態を表す表面状態情報を記録する第3の記憶装置としての不揮発性のフラッシュメモリである。
前記制御部60は、用紙Pを印字ヘッド31とプラテン14との間に給紙するとともに、副走査方向に搬送するラインフィード制御部Pr1、キャリッジ11、印字ヘッド31及び紙幅センサ15を主走査方向に移動させるスペーシング制御部Pr2、用紙Pに対して画像を形成し、印字を行う印字処理部Pr3、プラテン14の表面の状態を判定する表面状態判定部Pr4、後述される必要回転角度Qを算出する回転角度演算部Pr5、プラテン14と用紙Pとの境界を判別する境界判別部としての紙幅検出部Pr6、及びフラッシュメモリ63の後述されるテーブルTb(図11)を更新する更新処理手段としてのプラテンレベル観測部Pr7を備える。
前記プリンタ10において、給紙モータM1が駆動されると、給紙ローラ対32が回転させられ、用紙Pが、印字ヘッド31とプラテン14との間に給紙され、続いて、副走査方向に搬送される。また、スペーシングモータM2が駆動されると、キャリッジ11がガイドシャフトに沿って主走査方向に移動させられ、キャリッジ11の移動に伴って印字ヘッド31が主走査方向に移動させられる。
このとき、印字データが送られて印字ヘッド31が駆動されると、印字ヘッド31に配設された前記印字ワイヤが選択的に前進させられてインクリボン53に打ち付けられ、インクリボン53のインクがプラテン14上の用紙Pに転写されることによって用紙P上にドットが形成され、印字が行われる。
次に、前記制御部60の動作について説明する。
図4は本発明の実施の形態における制御部の動作を示す第1のフローチャート、図5は本発明の実施の形態における制御部の動作を示す第2のフローチャート、図6は本発明の実施の形態におけるプラテンレベル観測処理のサブルーチンを示す第1の図、図7は本発明の実施の形態におけるプラテンレベル観測処理のサブルーチンを示す第2の図、図8は本発明の実施の形態におけるプラテンレベル観測部の動作を説明するための機能ブロック図、図9は本発明の実施の形態における制御部の動作を説明するための印刷機構の断面図、図10は本発明の実施の形態における制御部の動作を説明するための印刷機構の斜視図、図11は本発明の実施の形態におけるフラッシュメモリの構造を示す図である。
図9及び10において、Meは印刷機構、Rt1は媒体搬送路、14はプラテン、15は紙幅センサ、16はプラテン14の回転軸sh1に取り付けられたエンコーダ、18はペーパエンドセンサ、31は印字ヘッド、32は給紙ローラ対である。
プリンタ10に上位装置としての図示されないホストコンピュータから印刷要求及び印字データが送られると、前記制御部60は、印字データをRAM61に記録するとともに、印刷を開始する前の待機状態において、用紙Pの前端が給紙ローラ対32に突き当てられ、ペーパエンドセンサ18によって用紙Pが検出されたかどうかを判断する。
前記ペーパエンドセンサ18によって用紙Pが検出された場合、制御部60は、主走査方向における用紙Pの位置が確定しているかどうかを判断する。主走査方向における用紙Pの位置が確定しているかどうかは、例えば、使用される用紙Pのサイズ、すなわち、用紙サイズが規格内のものであるかどうか、用紙Pの紙幅が既に算出されているかどうか、使用される用紙Pが連続紙、連帳紙等であるかどうか等によって判断される。
主走査方向における用紙Pの位置が確定している場合、すなわち、例えば、使用される用紙Pの用紙サイズが規格内のものである場合、用紙Pの幅が既に算出されている場合、使用される用紙Pが連続紙、連帳紙等である場合等においては、プラテン14上の長手方向における用紙Pの位置が正確に判定されるので、用紙Pにおいて印字を行うことができる範囲、すなわち、印字可能範囲を精度良く判定することができる。
そして、制御部60のラインフィード制御部Pr1は、ラインフィード制御処理を行い、給紙モータM1及びラインフィードモータM2を駆動し、給紙ローラ対32及びプラテン14を回転させ、用紙Pを、印字ヘッド31とプラテン14との間に給紙するとともに、副走査方向に搬送する。続いて、制御部60のスペーシング制御部Pr2は、スペーシング制御処理を行い、スペーシングモータM3を駆動し、キャリッジ11(図2)及び印字ヘッド31を主走査方向に移動させる。そして、制御部60の印字処理部Pr3は、印字処理を行い、RAM61から印字データを読み出して印字ヘッド31に送り、印字ヘッド31を駆動し、用紙Pに対して印字を行う。
これに対して、主走査方向における用紙Pの位置が確定していない場合、すなわち、例えば、用紙サイズが規格外のものである場合、用紙Pの幅が算出されていない場合、使用される用紙Pが連続紙、連帳紙等でない場合等においては、プラテン14上の用紙Pの位置を判定することができず、用紙Pの印字可能範囲を精度良く判定することができない。
そこで、本実施の形態においては、用紙Pをプラテン14上に置いたときのプラテン14と用紙Pとの反射率の差に応じて出力された紙幅センサ15のセンサ出力に基づいてプラテン14と用紙Pとの境界を判別することによって、プラテン14上の用紙Pの位置を判定するようにしている。
なお、印字を行うに当たり、主として白色の用紙Pが使用されるので、用紙Pの反射率は高いが、カラーの用紙Pを使用する場合においても、文字、イメージ等の画像を形成したときに画像を識別する必要性があることから、明度の高い色の用紙Pが使用されるので、用紙Pの反射率が低くなることはない。
また、プラテン14と用紙Pとの反射率の差を大きくするために、少なくともプラテン14の表面は、明度の低い色、例えば、黒色の材料で形成される。
ところが、用紙Pと擦れる等によってプラテン14が劣化し、プラテン14の表面に光沢が出ると、プラテン14の反射率が高くなり、プラテン14と用紙Pとの反射率の差が小さくなる。その結果、紙幅センサ15のセンサ出力に基づいてプラテン14と用紙Pとの境界を判別するのが困難になり、プラテン14上の用紙Pの位置を正確に判定することができなくなってしまう。
そこで、本実施の形態においては、プラテン14と用紙Pとの反射率の差が小さくなった場合、プラテン14の表面において用紙Pとの反射率の差が最も大きい部分を選択し、プラテン14を回転させ、プラテン14の円周方向において、前記用紙Pの反射率との差が最も大きい部分を紙幅センサ15と対向させ、紙幅センサ15によって検出電圧Vを出力し、該検出電圧Vに基づいてプラテン14と用紙Pとの境界を判別するようにしている。
そのために、図11に示されるように、フラッシュメモリ63にテーブルTbが形成され、該テーブルTbに、前記プラテン14上に用紙Pがない状態で、プラテン14の回転方向における複数箇所においてあらかじめ前記紙幅センサ15によって検出された、プラテン14の表面の状態を表す表面状態情報が記録される。該表面状態情報は、プラテン14を1周分回転させたときのプラテン14の表面におけるn個の部分の位置情報としての、原点からの絶対角度で表される回転位置αi(i=1、2、…、n)、プラテン14の表面の各部分における反射率を紙幅センサ15で検出したときの検出電圧Vの最大値である第1のセンサ出力情報としての最大検出電圧Vmaxi(i=1、2、…、n)、及び検出電圧Vの最小値である第2のセンサ出力情報としての最小検出電圧Vmini(i=1、2、…、n)から成り、前記回転位置αi、最大検出電圧Vmaxi及び最小検出電圧Vminiが対応させてn個のレコードRi(i=1、2、…、n)としてテーブルTbに記録される。なお、nの値は、エンコーダ16の分解能に応じて適宜決められる。
そして、制御部60の表面状態判定部Pr4は、表面状態判定処理を行い、フラッシュメモリ63に記録された最大検出電圧Vmaxiのうちの所定の最大検出電圧を選択し、選択した最大検出電圧に対応する回転位置αiを取得する。すなわち、表面状態判定部Pr4は、前記テーブルTbに記録された各レコードRiに基づいて、本実施の形態においては、回転位置αi及び最大検出電圧Vmaxiに基づいて、プラテン14の表面の状態を判定し、プラテン14の円周方向においてプラテン14と用紙Pとの反射率の差が最も大きい部分、すなわち、最大検出電圧Vmaxiが最も小さい部分を選択し、選択した最大検出電圧Vmaxiが最も小さい部分に対応する回転位置αiを読み出す。
そのために、前記表面状態判定部Pr4は、各レコードRiとして記録された最大検出電圧Vmaxiのうちの最も小さい値を選択するための変数MINに無限大(設定可能な最大値)をセットする。続いて、表面状態判定部Pr4は、前記テーブルTbの各レコードRiのうちの、プラテン14の表面の状態の判定が終了していないレコード(以下、「未判定レコード」という。)があるかどうかを判断する。未判定レコードがある場合、表面状態判定部Pr4は、未判定レコードを一つ読み出し、該未判定レコードの最大検出電圧Vmaxiが変数MINより小さいかどうかを判断する。最大検出電圧Vmaxiが変数MINより小さい場合、表面状態判定部Pr4は、変数MINに最大検出電圧Vmaxiをセットし、前記レコードRiにおいて最大検出電圧Vmaxiに対応させて記録されている回転位置αiを、最大検出電圧Vmaxiが最も小さい部分に対応する回転位置を表す変数ANGLEとしてセットする。
このようにして未判定レコードがなくなるまで表面状態判定処理を行うことによって、最大検出電圧Vmaxiが最も小さい部分に対応する回転位置αiが読み出される。なお、表面状態判定処理は、ラインフィードモータM2を駆動せず、プラテン14を回転させない状態で行われる。
未判定レコードがあるかどうかの判断において、未判定レコードがないと判断された場合、制御部60は、前記テーブルTbに記録された回転位置αi及び最大検出電圧Vmaxiに基づいて、最大検出電圧Vmaxiが最も小さい部分に対応する回転位置αiを読み出すことができたかどうかを、変数MINが無限大であるかどうかによって判断する。
変数MINが無限大でなく、最大検出電圧Vmaxiが最も小さい部分に対応する回転位置αiを読み出すことができた場合、制御部60の回転角度演算部Pr5は、回転角度演算処理を行い、紙幅センサ15に対するペーパエンドセンサ18の相対位置に基づいて、用紙Pの紙幅を検出する際に、最大検出電圧Vmaxiが最も小さい部分を紙幅センサ15と対向する位置、すなわち、検出部対向位置に置くために必要な回転角度(移動量)、すなわち、必要回転角度Qを算出する。
ここで、プラテン14の直径をdとし、用紙Pの搬送方向におけるペーパーエンドセンサ18による検出位置s1から紙幅センサ15による検出位置s2までの距離をL1としたとき、プラテン14の表面における紙幅センサ15と対向する点p1からプラテン14の回転方向における上流側に距離L1だけ離れた点p2までの、プラテン14の円周方向における角度βは、
β=360×L1/π・d
で表される。
β=360×L1/π・d
で表される。
したがって、エンコーダ16によって検出されるプラテン14の現在の回転位置をθprとすると、前記必要回転角度Qは、
Q=θpr−ANGLE−β
になる。
Q=θpr−ANGLE−β
になる。
次に、前記ラインフィード制御部Pr1は、給紙モータM1を駆動せず、ラインフィードモータM2だけを駆動し、用紙Pを搬送することなくプラテン14を必要回転角度Qだけ回転させる。これにより、最大検出電圧Vmaxiが最も小さい部分が点p2の位置に到達する。
続いて、前記ラインフィード制御部Pr1は、給紙モータM1及びラインフィードモータM2を駆動し、給紙ローラ対32及びプラテン14を回転させ、用紙Pを印字ヘッド31とプラテン14との間に給紙する。これにより、用紙Pが、ペーパーエンドセンサ18による検出位置s1から紙幅センサ15による検出位置s2までの距離L1分搬送され、プラテン14が表面上で距離L1分回転させられるので、点p2の位置にあった最大検出電圧Vmaxiが最も小さい部分は、点p1の位置に移動し、紙幅センサ15と対向させられる。
続いて、前記制御部60の前記紙幅検出部Pr6は、境界判別処理としての紙幅検出処理を行い、キャリッジ11及び紙幅センサ15を主走査方向に移動させ、用紙Pを紙幅センサ15によって走査し、用紙Pをプラテン14上に置いたときの紙幅センサ15の検出電圧Vに基づいてプラテン14と用紙Pとの境界を判別する。すなわち、紙幅検出部Pr6は、検出電圧Vを読み込み、検出電圧Vが大きく立ち上がった点を、プラテン14と用紙Pとの一方の境界とし、検出電圧Vが大きく立ち下がった点を、プラテン14と用紙Pとの他方の境界として判別する。
なお、未判定レコードがない場合において、前記変数MINが無限大である場合、すなわち、最大検出電圧Vmaxiが最も小さい部分に対応する回転位置αiを読み出すことができない場合、プリンタ10は使用されておらず、レコードRiに最大検出電圧Vmax、最小検出電圧Vmin及び回転位置αiが記録されていないので、ラインフィード制御部Pr1は、給紙モータM1を駆動し、用紙Pを印字ヘッド31とプラテン14との間に給紙し、紙幅検出部Pr6は前記紙幅検出処理を行う。
そして、制御部60は、一方の境界を用紙Pの一方の縁とし、他方の境界を用紙Pの他方の縁として、プラテン14上の用紙Pの位置を判定し、用紙Pにおける印字可能範囲を判定する。
なお、本実施の形態においては、用紙Pの搬送速度とプラテン14の周速度とが等しくされるので、プラテン14の表面における点p1、p2間の距離と検出位置s1から検出位置s2までの距離L1とが等しくなるように点p2が設定されるが、用紙Pの搬送速度とプラテン14の周速度とが異なる場合は、点p1、p2間をプラテン14が回転させられる時間と、用紙Pが距離L1搬送される時間とが等しくなるように点p2が設定される。
紙幅検出部Pr6による紙幅検出処理が終了すると、前記ラインフィード制御部Pr1は、給紙モータM1及びラインフィードモータM2を駆動し、給紙ローラ対32及びプラテン14を回転させ、用紙Pを副走査方向に搬送する。また、制御部60のスペーシング制御部Pr2は、スペーシングモータM3を駆動し、キャリッジ11及び印字ヘッド31を主走査方向に移動させる。そして、制御部60の印字処理部Pr3は、RAM61から印字データを読み出して印字ヘッド31に送り、印字ヘッド31を駆動し、用紙Pに対して印字を行う。
このようにして印字処理が終了すると、制御部60は、プリンタ10に配設された図示されない排出センサのセンサ出力を読み込み、用紙Pがプラテン14上から排出されたかどうかを判断し、用紙Pがプラテン14上から排出された場合、制御部60の前記プラテンレベル観測部Pr7は、更新処理としてのプラテンレベル観測処理を行い、プラテン14上に用紙Pがない状態で紙幅センサ15を主走査方向に移動させることによってプラテン14の表面の状態を観測し、検出電圧Vに基づいて、前記変数ANGLEがセットされたときのフラッシュメモリ63のテーブルTbの回転位置αi、最大検出電圧Vmaxi及び最小検出電圧Vminiを更新する。この場合、テーブルTbの更新が、印字処理が終了した後に行われるので、印字処理を円滑に行うことができる。
次に、図4及び5のフローチャートについて説明する。
ステップS1 制御部60はペーパーエンドセンサ18によって用紙Pが検出されたかどうかを判断する。ペーパエンドセンサ18によって用紙Pが検出されるまで待機し、用紙Pが検出された場合はステップS2に進む。
ステップS2 制御部60は用紙Pの位置が確定しているかどうかを判断する。用紙Pの位置が確定している場合はステップS13に進み、用紙Pの位置が確定していない場合はステップS3に進む。
ステップS3 表面状態判断部Pr4は変数MINに無限大をセットする。
ステップS4 表面状態判断部Pr4は未判定レコードがあるかどうかを判断する。未判定レコードがある場合はステップS5に進み、未判定レコードがない場合はステップS9に進む。
ステップS5 表面状態判定部Pr4は未判定レコードを一つ読み出す。
ステップS6 表面状態判定部Pr4は未判定レコードの最大検出電圧Vmaxiが変数MINより小さいかどうかを判断する。未判定レコードの最大検出電圧Vmaxiが変数MINより小さい場合はステップS7に進み、未判定レコードの最大検出電圧Vmaxiが変数MIN以上である場合はステップS4に戻る。
ステップS7 表面状態判定部Pr4は変数MINに最大検出電圧Vmaxiをセットする。
ステップS8 表面状態判定部Pr4は回転位置αiを変数ANGLEとしてセットし、ステップS4に戻る。
ステップS9 制御部60は変数MINが無限大であるかどうかを判断する。変数MINが無限大である場合はステップS12に、変数MINが無限大でない場合はステップS10に進む。
ステップS10 回転角度演算部Pr5は回転位置θprから変数ANGLE及び角度βを減算することによって必要回転角度Qを算出する。
ステップS11 ラインフィード制御部Pr1はプラテン14を必要回転角度Qだけ回転させる。
ステップS12 紙幅検出部Pr6は紙幅検出処理を行う。
ステップS13 印字処理部Pr3は印字処理を行う。
ステップS14 制御部60は用紙Pがプラテン14上から排出されたかどうかを判断する。用紙Pがプラテン14上から排出された場合はステップS15に進み、用紙Pがプラテン14上から排出されていない場合はステップS13に戻る。
ステップS15 プラテンレベル観測部Pr7はプラテンレベル観測処理を行い、処理を終了する。
ステップS1 制御部60はペーパーエンドセンサ18によって用紙Pが検出されたかどうかを判断する。ペーパエンドセンサ18によって用紙Pが検出されるまで待機し、用紙Pが検出された場合はステップS2に進む。
ステップS2 制御部60は用紙Pの位置が確定しているかどうかを判断する。用紙Pの位置が確定している場合はステップS13に進み、用紙Pの位置が確定していない場合はステップS3に進む。
ステップS3 表面状態判断部Pr4は変数MINに無限大をセットする。
ステップS4 表面状態判断部Pr4は未判定レコードがあるかどうかを判断する。未判定レコードがある場合はステップS5に進み、未判定レコードがない場合はステップS9に進む。
ステップS5 表面状態判定部Pr4は未判定レコードを一つ読み出す。
ステップS6 表面状態判定部Pr4は未判定レコードの最大検出電圧Vmaxiが変数MINより小さいかどうかを判断する。未判定レコードの最大検出電圧Vmaxiが変数MINより小さい場合はステップS7に進み、未判定レコードの最大検出電圧Vmaxiが変数MIN以上である場合はステップS4に戻る。
ステップS7 表面状態判定部Pr4は変数MINに最大検出電圧Vmaxiをセットする。
ステップS8 表面状態判定部Pr4は回転位置αiを変数ANGLEとしてセットし、ステップS4に戻る。
ステップS9 制御部60は変数MINが無限大であるかどうかを判断する。変数MINが無限大である場合はステップS12に、変数MINが無限大でない場合はステップS10に進む。
ステップS10 回転角度演算部Pr5は回転位置θprから変数ANGLE及び角度βを減算することによって必要回転角度Qを算出する。
ステップS11 ラインフィード制御部Pr1はプラテン14を必要回転角度Qだけ回転させる。
ステップS12 紙幅検出部Pr6は紙幅検出処理を行う。
ステップS13 印字処理部Pr3は印字処理を行う。
ステップS14 制御部60は用紙Pがプラテン14上から排出されたかどうかを判断する。用紙Pがプラテン14上から排出された場合はステップS15に進み、用紙Pがプラテン14上から排出されていない場合はステップS13に戻る。
ステップS15 プラテンレベル観測部Pr7はプラテンレベル観測処理を行い、処理を終了する。
次に、フラッシュメモリ63のテーブルTbを更新するためのプラテンレベル観測処理のサブルーチンについて説明する。プラテンレベル観測処理は、用紙Pが、プラテン14上から排出され、プラテン14上にない状態で行われる。
なお、印字処理が終了すると、プラテン14は所定の位置で停止させられるので、プラテンレベル観測処理は、プラテン14が停止させられたときに紙幅センサ15と対向する部分についてだけ行われ、紙幅センサ15と対向する部分と対応するレコードRiが更新される。
ところで、プラテン14上で紙幅センサ15を移動させると、紙幅センサ15において、図10に示されるような波形の検出電圧Vが検出される。プラテン14の表面において、用紙Pが通過しない部分は、用紙Pによって擦られないので劣化しにくいのに対して、用紙Pが通過する部分は、用紙Pによって擦られるので劣化しやすい。
したがって、プラテン14の幅W1より狭い範囲に形成された、用紙Pが通過する範囲、すなわち、媒体通過範囲W2内の検出電圧Vは、媒体通過範囲W2外の検出電圧Vより高くなる。
プラテンレベル観測処理において、まず、プラテンレベル観測部Pr7は、紙幅センサ15から出力された検出電圧Vの最小値である最小検出電圧Vminを選択するための変数minに無限大(設定可能な最大値)をセットし、検出電圧Vの最大値である最大検出電圧Vmaxを選択するための変数maxに0をセットする。
そして、プラテンレベル観測部Pr7は、前記スペーシング制御部Pr2に指示を送り、紙幅センサ15を移動させてプラテン14の一方の端部に設定されたスペーシング開始点に置き、スペーシング開始点に置かれた紙幅センサ15によって検出された検出電圧Vを取得する。
次に、プラテンレベル観測部Pr7は、紙幅センサ15の位置が前記媒体通過範囲W2内であるかどうかを判断する。紙幅センサ15の位置が媒体通過範囲W2内である場合、プラテンレベル観測部Pr7は、検出電圧Vが変数minより小さいかどうかを判断し、検出電圧Vが変数minより小さい場合、変数minに検出電圧Vをセットする。
続いて、プラテンレベル観測部Pr7は、検出電圧Vが変数maxより大きいかどうかを判断し、検出電圧Vが変数maxより大きい場合、変数maxに検出電圧Vをセットする。
なお、前記媒体通過範囲W2は、紙幅検出部Pr6によって判別されたプラテン14と用紙Pとの境界の位置に基づいて設定され、紙幅センサ15の位置が、一方の境界と他方の境界との間にある場合に、媒体通過範囲W2内であると判断される。
紙幅センサ15の位置が媒体通過範囲W2内であるかどうかの判断において、紙幅センサ15の位置が媒体通過範囲W2外であると判断された場合、プラテンレベル観測部Pr7は、紙幅センサ15がプラテン14の他方の端部に設定されたスペーシング終了点に到達したかどうかを判断する。プラテンレベル観測部Pr7は、紙幅センサ15がスペーシング終了点に到達するまで、紙幅センサ15を測定単位分移動させ、紙幅センサ15の検出電圧Vを取得し、紙幅センサ15の位置が媒体通過範囲W2内であるかどうかを判断し、検出電圧Vが変数minより小さいかどうかを判断し、検出電圧Vが変数maxより大きいかどうかを判断する等の処理を繰り返す。
なお、本実施の形態においては、紙幅センサ15を測定単位分移動させるごとに紙幅センサ15を停止させて検出電圧Vを取得するようになっているが、紙幅センサ15を連続して移動させながら検出電圧Vを取得することができる。
紙幅センサ15がスペーシング終了点に到達すると、プラテンレベル観測部Pr7は、印字処理が終了し、プラテン14が停止させられたときにプラテン14の表面における紙幅センサ15と対向する部分について、レコードを生成する。
該レコードは、印字処理が終了し、プラテン14が停止させられたときにエンコーダ16によって検出されるプラテン14の現在の回転位置θprと、紙幅センサ15がスペーシング終了点に到達したときの変数maxから成る最大検出電圧Vmaxiと、紙幅センサ15がスペーシング終了点に到達したときの変数minから成る最小検出電圧Vminとを対応させて生成される。
次に、プラテンレベル観測部Pr7は、テーブルTbの各レコードRiの回転位置αiと、生成されたレコードの回転位置θprとが一致するかどうかを判断する。そのために、プラテンレベル観測部Pr7は、前記テーブルTbの各レコードRiのうちの、回転位置θprの判定が終了していないレコード(以下、「未判定レコード」という。)があるかどうかを判断する。未判定レコードがある場合、プラテンレベル観測部Pr7は、未判定レコードを一つ読み出し、回転位置αiと回転位置θprとが一致するかどうかを判断する。
回転位置αiと回転位置θprとが一致する場合、プラテンレベル観測部Pr7は、回転位置αiに回転位置θprをセットし、読み出した未判定レコードに生成したレコードを上書きする。
また、回転位置αiと回転位置θprとが一致しない場合は、未判定レコードがあるかどうかの判断が繰り返され、未判定レコードがなくなった場合、プラテンレベル観測部Pr7は、生成したレコードをテーブルTbに追加する。
次に、図6及び7のフローチャートについて説明する。
ステップS15−1 プラテンレベル観測部Pr7は変数minに無限大をセットする。
ステップS15−2 プラテンレベル観測部Pr7は変数maxに0をセットする。
ステップS15−3 スペーシング制御部Pr2は紙幅センサ15をスペーシング開始点に置く。
ステップS15−4 プラテンレベル観測部Pr7は紙幅センサ15の検出電圧Vを取得する。
ステップS15−5 プラテンレベル観測部Pr7は紙幅センサ15の位置が媒体通過範囲W2内であるかどうかを判断する。紙幅センサ15の位置が媒体通過範囲W2内である場合はステップS15−6に進み、紙幅センサ15の位置が媒体通過範囲W2外である場合はステップS15−10に進む。
ステップS15−6 プラテンレベル観測部Pr7は検出電圧Vが変数minより小さいかどうかを判断する。検出電圧Vが変数minより小さい場合はステップS15−7に、検出電圧Vが変数min以上である場合はステップS15−8に進む。
ステップS15−7 プラテンレベル観測部Pr7は変数minに検出電圧Vをセットする。
ステップS15−8 プラテンレベル観測部Pr7は検出電圧Vが変数maxより大きいかどうかを判断する。検出電圧Vが変数maxより大きい場合はステップS15−9に進み、検出電圧Vが変数max以下である場合はステップS15−10に進む。
ステップS15−9 プラテンレベル観測部Pr7は変数maxに検出電圧Vをセットする。
ステップS15−10 プラテンレベル観測部Pr7は紙幅センサ15がスペーシング終了点に到達したかどうかを判断する。紙幅センサ15が終了点に到達した場合はステップS15−12に進み、紙幅センサ15が終了点に到達していない場合はステップS15−11に進む。
ステップS15−11 プラテンレベル観測部Pr7は紙幅センサ15を測定単位分移動させ、ステップS15−4に戻る。
ステップS15−12 プラテンレベル観測部Pr7はレコードを生成する。
ステップS15−13 プラテンレベル観測部Pr7は未判定レコードがあるかどうかを判断する。未判定レコードがある場合はステップS15−14に進み、未判定レコードがない場合はステップS15−17に進む。
ステップS15−14 プラテンレベル観測部Pr7は未判定レコードを一つ読み出す。
ステップS15−15 プラテンレベル観測部Pr7は回転位置αiと回転位置θprとが一致するかどうかを判断する。回転位置αiと回転位置θprとが一致する場合はステップS15−16に進み、回転位置αiと回転位置θprとが一致しない場合はステップS15−13に戻る。
ステップS15−16 プラテンレベル観測部Pr7は読み出した未判定レコードに生成したレコードを上書きし、リターンする。
ステップS15−17 プラテンレベル観測部Pr7は生成したレコードをテーブルTbに追加し、リターンする。
ステップS15−1 プラテンレベル観測部Pr7は変数minに無限大をセットする。
ステップS15−2 プラテンレベル観測部Pr7は変数maxに0をセットする。
ステップS15−3 スペーシング制御部Pr2は紙幅センサ15をスペーシング開始点に置く。
ステップS15−4 プラテンレベル観測部Pr7は紙幅センサ15の検出電圧Vを取得する。
ステップS15−5 プラテンレベル観測部Pr7は紙幅センサ15の位置が媒体通過範囲W2内であるかどうかを判断する。紙幅センサ15の位置が媒体通過範囲W2内である場合はステップS15−6に進み、紙幅センサ15の位置が媒体通過範囲W2外である場合はステップS15−10に進む。
ステップS15−6 プラテンレベル観測部Pr7は検出電圧Vが変数minより小さいかどうかを判断する。検出電圧Vが変数minより小さい場合はステップS15−7に、検出電圧Vが変数min以上である場合はステップS15−8に進む。
ステップS15−7 プラテンレベル観測部Pr7は変数minに検出電圧Vをセットする。
ステップS15−8 プラテンレベル観測部Pr7は検出電圧Vが変数maxより大きいかどうかを判断する。検出電圧Vが変数maxより大きい場合はステップS15−9に進み、検出電圧Vが変数max以下である場合はステップS15−10に進む。
ステップS15−9 プラテンレベル観測部Pr7は変数maxに検出電圧Vをセットする。
ステップS15−10 プラテンレベル観測部Pr7は紙幅センサ15がスペーシング終了点に到達したかどうかを判断する。紙幅センサ15が終了点に到達した場合はステップS15−12に進み、紙幅センサ15が終了点に到達していない場合はステップS15−11に進む。
ステップS15−11 プラテンレベル観測部Pr7は紙幅センサ15を測定単位分移動させ、ステップS15−4に戻る。
ステップS15−12 プラテンレベル観測部Pr7はレコードを生成する。
ステップS15−13 プラテンレベル観測部Pr7は未判定レコードがあるかどうかを判断する。未判定レコードがある場合はステップS15−14に進み、未判定レコードがない場合はステップS15−17に進む。
ステップS15−14 プラテンレベル観測部Pr7は未判定レコードを一つ読み出す。
ステップS15−15 プラテンレベル観測部Pr7は回転位置αiと回転位置θprとが一致するかどうかを判断する。回転位置αiと回転位置θprとが一致する場合はステップS15−16に進み、回転位置αiと回転位置θprとが一致しない場合はステップS15−13に戻る。
ステップS15−16 プラテンレベル観測部Pr7は読み出した未判定レコードに生成したレコードを上書きし、リターンする。
ステップS15−17 プラテンレベル観測部Pr7は生成したレコードをテーブルTbに追加し、リターンする。
このように、本実施の形態においては、プラテン14の円周方向において、フラッシュメモリ63に記録された最大検出電圧Vmaxiが最も小さい部分に対応する回転位置αiが読み出され、回転位置αiの部分が紙幅センサ15と対向させられ、プラテン14上に用紙Pがある状態で、紙幅センサ15を主走査方向に移動させたときに検出された検出電圧Vが取得される。
したがって、プラテン14と用紙Pとの検出電圧Vの差が小さくなるのを抑制することができるので、プラテン14と用紙Pとの境界を容易に判別することができる。その結果、プラテン14上の用紙Pの位置を正確に判定することができる。
また、用紙Pの位置を判定することができなくなるまでプラテン14を使用することができるので、プリンタ10の耐久性を向上させることができる。
本実施の形態においては、プラテン14の回転位置θを検出するために回転位置検出部としてエンコーダ16が使用されるようになっているが、プラテン14の端部、又はプラテン14と同期して回転させられるディスク上に、光学的に検出可能なマーキングを施し、回転位置検出部としての光学センサによってマーキングを読み取ることによりプラテン14の回転位置θを光学的に検出することができる。また、プラテン14の端部、又はプラテン14と同期して回転させられるディスク上に、磁気マーキングを施し、回転位置検出部としての磁気センサによって読み取ることによりプラテン14の回転位置θを磁気的に検出することができる。さらに、磁気マーキングによって発生させられる電気的な変化を回転位置検出部としての電流センサによって読み取ることによりプラテン14の回転位置θを電気的に検出することができる。また、プラテン14の回転に伴って生じる機械的な変動を読み取ることによってプラテン14の回転位置θを機械的に検出することができる。
そして、本実施の形態においては、テーブルTbに、センサ出力情報として最大検出電圧Vmaxi及び最小検出電圧Vminiが記録されるようになっているが、最大検出電圧Vmaxi及び最小検出電圧Vminiのうちのいずれか一方だけを記録することができる。
また、本実施の形態においては、紙幅センサ15のセンサ出力として検出電圧Vが使用され、第1のセンサ出力情報として最大検出電圧Vmaxiが、第2のセンサ出力情報として最小検出電圧VminiがテーブルTbに記録されるようになっているが、紙幅センサ15の出力形態によって他の変量を使用することができる。
さらに、本実施の形態においては、表面状態判定処理において、変数MINによって、最大検出電圧Vmaxiが最も小さい部分に対応する回転位置αiが読み出されるようになっているが、最小検出電圧Vminiが最も小さい部分に対応する回転位置αiを読み出すことができる。
また、本実施の形態においては、テーブルTbに、回転位置αi、最大検出電圧Vmaxi及び最小検出電圧VminiがレコードRiとして記録されるようになっているが、プラテン14の表面におけるn個の部分の位置情報としての回転位置αiと、各部分の反射率を紙幅センサ15で検出したときの検出電圧の平均値を表す第3のセンサ出力情報としての平均検出電圧Vavi(i=1、2、…、n)とを対応させ、n個のレコードRiとして記録しておき、表面状態判定処理において、平均検出電圧Vaviの最も小さい部分に対応する回転位置αiを読み出すようにすることができる。
そして、本実施の形態においては、最も小さい最大検出電圧Vmaxiが記録されたレコードRiが複数ある場合に、プラテン14の表面の状態の判定が最後に行われた未判定レコードの回転角度が変数ANGLEとしてセットされるようになっているが、最も小さい最大検出電圧Vmaxiが記録されたレコードRiが複数ある場合に、複数のレコードRiのうちの最小検出電圧Vminiが最も小さい未判定レコードの回転角度を変数ANGLEとしてセットすることができる。
さらに、本実施の形態においては、プラテンレベル観測処理が、印字処理が終了した後に行われるようになっているが、プリンタ10の起動時における初期化動作中、印字処理の待機中、及び単票の用紙に対する印字処理中(用紙間)のうちのいずれかのタイミングでプラテンレベル観測処理を行うことができる。
前記実施の形態においては、画像形成装置としてのプリンタ10について説明したが、本発明を画像複写装置に適用することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
10 プリンタ
14 プラテン
15 紙幅センサ
16 エンコーダ
63 フラッシュメモリ
ANGLE 変数
P 用紙
Pr1 ラインフィード制御部
Pr6 紙幅検出部
V センサ出力
Vmaxi 最大検出電圧
αi、θ 回転位置
14 プラテン
15 紙幅センサ
16 エンコーダ
63 フラッシュメモリ
ANGLE 変数
P 用紙
Pr1 ラインフィード制御部
Pr6 紙幅検出部
V センサ出力
Vmaxi 最大検出電圧
αi、θ 回転位置
Claims (15)
- 回転自在に配設された媒体支持部材によって支持された媒体に画像を形成する画像形成装置において、
(a)前記媒体支持部材と対向させて配設され、主走査方向に移動させられて、媒体支持部材の表面の状態を検出する表面状態検出部と、
(b)媒体支持部材の回転位置を検出する回転位置検出部と、
(c)前記媒体支持部材上に媒体がない状態で、媒体支持部材の複数の回転位置において、あらかじめ前記表面状態検出部によって検出された媒体支持部材の表面の状態を表す、表面状態検出部のセンサ出力情報と各回転位置とが対応させて記録された記憶装置と、
(d)該記憶装置に記録された各センサ出力情報のうちの選択された所定のセンサ出力情報に対応する回転位置の部分を表面状態検出部と対向させるラインフィード制御部と、
(e)前記回転位置の部分が表面状態検出部と対向させられた状態で、かつ、媒体支持部材上に媒体がある状態で、表面状態検出部を主走査方向に移動させたときのセンサ出力に基づいて媒体支持部材と媒体との境界を判別する境界判別部とを有することを特徴とする画像形成装置。 - (a)前記表面状態検出部は、媒体支持部材の表面の状態を検出して検出電圧を出力し、
(b)前記記憶装置に記録された表面状態検出部のセンサ出力情報は、表面状態検出部から出力された検出電圧の最大検出電圧である請求項1に記載の画像形成装置。 - (a)前記各センサ出力情報から選択された所定のセンサ出力情報は、各最大検出電圧のうちの最も小さい最大検出電圧であり、
(b)媒体支持部材の円周方向における、最大検出電圧が最も小さい部分が、表面状態検出部と対向させられる請求項2に記載の画像形成装置。 - (a)媒体の搬送方向における媒体支持部材より上流側に配設され、媒体を検出する媒体検出部と、
(b)最も小さい最大検出電圧に対応する回転位置、媒体支持部材の現在の回転位置、及び表面状態検出部に対する前記媒体検出部の相対位置に基づいて、最大検出電圧が最も小さい部分を表面状態検出部と対向させるための必要回転角度を算出する回転角度演算部とを有するとともに、
(c)前記ラインフィード制御部は、媒体支持部材を必要回転角度だけ回転させることによって、最大検出電圧が最も小さい部分を表面状態検出部と対向させる請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記表面状態検出部は媒体支持部材及び媒体の各反射率を検出する請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記最大検出電圧が最も小さい部分は、媒体支持部材と媒体との反射率の差が最も大きい部分である請求項3又は4に記載の画像形成装置。
- 媒体支持部材上に媒体がない状態で表面状態検出部を主走査方向に移動させたときの表面状態検出部のセンサ出力に基づいて、前記記憶装置に記録された回転位置及びセンサ出力情報を更新する更新処理手段を有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 媒体支持部材と媒体との境界に基づいて位置が判定された媒体に対して印字を行う印字処理部を有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記回転角度演算部は、最も小さい最大検出電圧に対応する回転位置、媒体支持部材の現在の回転位置、及び前記媒体検出部の検出位置から表面状態検出部の検出位置までの距離に基づいて必要回転角度を算出する請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記回転角度演算部は、最も小さい最大検出電圧に対応する回転位置、媒体支持部材の現在の回転位置、及び前記媒体検出部の検出位置から表面状態検出部の検出位置まで媒体が搬送される時間に基づいて必要回転角度を算出する請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記記憶装置は不揮発性の記憶装置である請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記記憶装置に記録された表面状態検出部のセンサ出力情報は、表面状態検出部から出力された検出電圧の最小検出電圧である請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記記憶装置に記録された表面状態検出部のセンサ出力情報は、表面状態検出部から出力された検出電圧の平均値である請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記更新処理手段は、画像形成装置の起動時、印刷処理の待機中、印刷処理中及び印刷処理の終了後のうちのいずれかのタイミングで回転位置及びセンサ出力情報納を更新する請求項1〜13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記回転位置検出部は、媒体支持部材の回転位置を光学的、磁気的、電気的又は機械的に検出する請求項1〜14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016130127A JP2018001537A (ja) | 2016-06-30 | 2016-06-30 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016130127A JP2018001537A (ja) | 2016-06-30 | 2016-06-30 | 画像形成装置 |
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JP2018001537A true JP2018001537A (ja) | 2018-01-11 |
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JP (1) | JP2018001537A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7472525B2 (ja) | 2020-02-18 | 2024-04-23 | 株式会社リコー | 画像形成装置および検出方法 |
-
2016
- 2016-06-30 JP JP2016130127A patent/JP2018001537A/ja active Pending
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