JP2018001241A - 双ドラム式連続鋳造装置、および、金属薄帯の製造方法 - Google Patents

双ドラム式連続鋳造装置、および、金属薄帯の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】冷却ドラムの直下において金属薄帯の板厚の幅方向分布を精度良く測定できるとともに、金属薄帯のねじれを矯正することが可能な双ドラム式連続鋳造装置を提供する。
【解決手段】回転する一対の冷却ドラムにより金属溶湯を凝固させて金属薄帯Sを製造する双ドラム式連続鋳造装置であって、凝固した金属薄帯Sが走行する前記一対の冷却ドラムの直下において、金属薄帯Sの一方の面側および他方の面側には、金属薄帯Sに対してガスを衝突させるように対向配置された一対のガスジェット噴出装置31,32が配設されており、この一対のガスジェット噴出装置31,32の内部には、それぞれ金属薄帯Sとの距離を計測する非接触式距離計41,42が金属薄帯Sの幅方向に複数配列されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、回転する一対の冷却ドラムにより金属溶湯を凝固させて金属薄帯を製造する双ドラム式連続鋳造装置、および、この双ドラム式連続鋳造装置を用いた金属薄帯の製造方法に関する。
金属薄帯を製造する場合、例えば特許文献1に示されるように、一対の連続鋳造用冷却ドラム(以下、冷却ドラムという。)を平行に配置し、対向する周面をそれぞれ上方から下方に回転させ、これら冷却ドラムの周面によって形成された金属溶湯溜まり部に金属溶湯を注入し、金属溶湯を冷却ドラムの周面上で冷却、凝固させて、金属薄帯を連続鋳造する双ドラム式連続鋳造装置が用いられている。このような双ドラム式連続鋳造装置は、各種金属において適用されている。
双ドラム式連続鋳造装置においては、一対の冷却ドラムとの接触面から凝固が進み、一対の冷却ドラムの最接近点付近でほぼ厚み全域の凝固が完了する。一対の冷却ドラムは、金属薄帯を所定の圧力で押圧しながら下方へ放出することになる。
金属薄帯の厚みは一対の冷却ドラムの間隙によって定まるが、冷却ドラムおよびその支持機構の剛性は十分ではなく、冷却ドラムの熱膨張などがあるため、金属薄帯の厚みは必ずしも機械的に設定したドラム間隙とは一致せず、その正確な値は直接測定しなければ分からない。また、金属薄帯の厚みは幅方向にも分布を持つことになる。
金属薄帯の幅方向厚み分布は、幅中央と両端部との厚みに差が生じるクラウンと、左右両端部の厚みに差が生じるウェッジに分類できる。最終製品の寸法精度の観点からは、クラウンもウェッジも小さいほど、すなわち厚み分布が均一なほど好ましいが、クラウンは続く圧延工程での作業のし易さから、幅中央の厚みが両端より僅かに大きい所定値を維持することが望まれる場合もある。
冷却ドラムには、鋳造時の熱膨張で軸方向に不均一な径変化(以下サーマルクラウン)が生じ、概して幅中央が両端部より大径となる方向に成長することが分かっている。その結果、鋳造される金属薄帯のクラウンが鋳造時間とともに(すなわち薄帯の長手方向で)変化してしまう。
この対策として冷却ドラムには熱膨張を抑制するための内部水冷等の手段が用いられることがあるが、応答性は低い。高応答で制御する方法として、特許文献1および特許文献2には、二つの冷却ドラムの軸線を金属薄帯と平行する面内で互いに反対方向に傾動(クロス)させるドラム傾動装置を用いて、一対の冷却ドラム間の最接近距離を軸方向(幅方向)に二次曲線状に分布させる技術が開示されている。
一対の冷却ドラムは基本的には鋳造方向から見て軸線が平行になるように設置され、鋳造中には軸線の平行を保ったまま所定の押力で金属薄帯を挟圧する。金属薄帯からの反力は凝固状態によって変化し、幅方向に不均一となることもある。このため、機械装置の剛性まで含めて考えれば、一対の冷却ドラムの軸線の平行度を厳密に保つことは困難である。結果として金属薄帯にウェッジが生じることとなる。鋳造装置には金属薄帯の厚みを変更するため、あるいは金属薄帯に狭圧力を負荷するために、少なくとも一方のドラムを水平方向に移動させ間隔を変更する機能(以下ドラム開閉機構・装置)が設けられる。開閉機構がドラム両端部を独立に操作できる構造であれば、これを用いてウェッジを修正することが可能である。
特開昭60−024250号公報 特公平06−102255号公報
ところで、前述のウェッジは、予測することが困難なことから、金属薄帯の板厚を測定しなければ、ウェッジを修正することができなかった。
また、前述のドラム傾動装置やドラム開閉装置によって金属薄帯の板厚形状を制御する場合には、冷却ドラムの直下で金属薄帯の幅方向板厚分布を計測し、この計測値をフィードバックさせる必要がある。前述の特許文献1,2においては、板厚分布計測の必要性は述べているが、その具体的方法は開示されていない。
ここで、クラウンとウェッジは、金属薄帯の寸法や用途にもよるが、数μm程度の精度で調整することが求められる。たとえば幅1200mmの金属薄帯の中央厚みをt、両端から75mm内側の厚みをt75R、t75Lとした場合にt−(t75R+t75L)/2で定されるクラウンは30μm±5μm、(t75R−t75L)で定義されるウェッジは−10μm〜10μmを目標とする場合がある。したがって、金属薄帯の板厚計測には最低でも10μm以内、望ましくは5μm以内の分解能と再現性が求められる。
一方、双ドラム式連続鋳造では、金属薄帯の厚みやドラム直径にもよるが、金属薄帯は両ドラムの最接近点付近で凝固した後、例えば120mpm(2m/s)の速度で送り出される。冷却ドラムの1m下流側でも凝固から0.5秒しか経っておらず、その温度は1300℃以上となることもある。したがって、接触式の厚み計測は適用することが困難であり、非接触方式を採用する必要がある。また、計測機に対する金属薄帯からの熱輻射の影響も考慮すれば、計測機と金属薄帯との間には相当な距離が必要である。
また、冷却ドラム間から放出される金属薄帯は厚み方向に振れる可能性があり、かつ、ねじれが生じている場合がある。金属薄帯のねじれは、一対の冷却ドラムと金属薄帯が最終的に剥離する際の剥離抵抗に左右、両面での偏差が有れば生じ得るし、両方のドラム軸が平行でない場合にも生じ得る。特に、前述の通りクラウン制御のためにドラムをクロスさせる場合は、原理的にねじれが生じることになる。但しこの場合にも冷却ドラムと金属薄帯の剥離抵抗が関係するため、ねじれを幾何学的に特定、予測できるわけではない。過度なねじれは金属薄帯の蛇行を招き、通板不良を生じる恐れがある。
そして、金属薄帯のねじれは、板厚の計測精度にも影響する。非接触厚み計測は、金属薄帯の厚み方向(表面鉛直方向)の直線上で測るため、計測線に対し金属薄帯の表面が角度θずれれば1/cosθ−1の比率で誤差が生じる。仮にθが10°なら誤差は1.5%となり、金属薄帯の厚みが2mmならば30μmに相当する。クラウン、ウェッジに関しては、金属薄帯が幅方向の真直を保つ限り誤差は幅方向に均等に乗るので、理論上は影響しないが、金属薄帯が幅方向に真直のままねじれるとは限らないし、そもそも板厚の絶対値を正確に検知できる方が望ましい。
ねじれは、厚み計測場所の近くでピンチロール等によって金属薄帯を挟持できれば矯正できるが、冷却ドラム直下では金属薄帯の温度が極めて高いためにピンチロールとの凝着が起きやすく、金属薄帯の表面が疵つくおそれがある。またそのピンチロールの駆動装置、開閉装置や冷却装置も必要で、その制御機能まで含めれば設備として複雑化し好ましくない。
さらに、非接触の厚みの計測方式として、X線透過方式があるが、装置が大規模かつ高価であり、冷却ドラム直下に配置する設備としては考えにくい。
このため、二つの距離計を金属薄帯の一方の面および他方の面の鉛直線上に金属薄帯を挟み込むように配置し、二つの距離計間の距離からそれぞれの距離測定値を差し引くことで厚みを検知する両面距離計測式が有望である。このような距離計としては超音波式や、レーザー三角測量式、レーザー位相差方式などがあるが、数μmレベルの測定精度を有し、且つ広く普及している方式はレーザー三角測量式である。しかし、レーザー三角測量式でも数μmの精度を担保するためには計測距離は数百mmまでに限定される。また、どの方式でもセンサ本体から被測定物までの雰囲気の密度とその変化(ゆらぎ)の影響を受けるため、高温の金属薄帯に対して高精度の距離測定を行うことは容易ではない。
以上のように、双ドラム式連続鋳造装置の冷却ドラム直下において、製出される金属薄帯の板厚の幅方向分布を精度良く測るためには、(1)距離計本体の高温雰囲気からの遮断、金属薄帯から受ける輻射熱の最小化、(2)測定雰囲気の温度、密度の安定化、熱ゆらぎの抑制、(3)金属薄帯のねじれの抑制、といった課題を解決する必要があった。
本発明は、前述した状況に鑑みてなされたものであって、冷却ドラムの直下において、金属薄帯のねじれを矯正することできるとともに、金属薄帯の板厚の幅方向分布を精度良く測定することが可能な双ドラム式連続鋳造装置、および、金属薄帯の製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明者らは、鋭意検討した結果、以下のような知見を得た。まず、厚み計測位置における金属薄帯のねじれを、気体流の衝突力で矯正する方法を着想した。金属薄帯はその断面形状および高温であることから剛性は小さい。よって、高速の気体流を金属薄帯の適切な部位に衝突させることで、ねじれを矯正することが可能であると考え、検証を行った。
金属薄帯を鋳造方向に見て、ドラム位置を基準に厚み計測位置までに回転する角度を考える。仮にドラムから計測位置までの距離を800mmすると、計測位置での回転角度を距離800mmで除した値がねじれの強さ(ねじれ率)を表し、ねじれの矯正に必要な回転モーメントはこのねじれ率に比例する。金属薄帯の厚みを2mm、幅を1200mmとし、剛性率(せん断弾性係数)を1200℃の鋼材を想定した3300kgf/mmとして回転モーメントを計算した例を図1に示す。
図1に示すように、金属薄帯が800mmで10°程度ねじれる場合は、約2kgf・mの回転モーメントで矯正できることが分かった。この計算は弾性変形を考えたものだが、実際にはドラム間から放出される時点の金属薄帯の厚み中心付近は凝固直後であり、ここに回転モーメントが作用すれば、金属薄帯の一方の面と他方の面との間で容易にせん断塑性変形が生じ、ねじれが根本的に解消される可能性が高い。また、金属薄帯が800mmで10°のねじれとなるねじれ率自体は、実際上はやや過大な想定でもあることから、2mm厚、1200mm幅の断面の薄鋼帯であれば、ねじれの矯正としては2kgf・mの回転モーメントは必要最大値と考えて良い。
次に、高速の気体流によって金属薄帯に回転モーメントを付与する可能性を検討する。図2のグラフ中の左上の図に示すように、簡易的に金属薄帯の幅方向を3分割し、中央を除く両端部1/3にのみ、一方の面と他方の面で逆方向から気体流を衝突させることを想定する。すなわち幅方向を左右方向とすれば、一方の面の左側と他方の面の右側(あるいは他方の面の左側と右一方の面の右側)という具合に鋳造方向から見て点対称となるように気体流を当てる。衝突方向は金属薄帯の表面に略鉛直の方が、流体の持つ運動量を効率的に押し力に変換し易い。ここで衝突域は幅方向に細長い矩形と仮定する。
2mm厚、1200mm幅断面の金属薄帯に対し、高さ(気体流の厚みに相当)10mm、幅400mmの衝突域に均一な速度で気体流が衝突するとして、回転モーメントを計算した。結果を図2に示す。
なお、双ドラム式連続鋳造では、金属薄帯の表面酸化を抑止するため、ドラム下の空間を不活性ガスで置換しておくのが一般的である。よって気体流として空気の他にアルゴンガスを想定した。
前述の2kgf・mの回転モーメントは、空気の場合は約70m/s、アルゴンガスなら約60m/sの流速があれば得ることができる。アルゴンガスの密度は空気の1.38倍であるために、同じ流速であれば衝突力がその分大きくなる。何れにせよ、60〜70m/sという流速は、ガスジェットとしては一般的な範囲内にあり、十分に実現可能である。よって、気体流(ガスジェット)によって、金属薄帯のねじれを矯正可能である。
また、ガスジェットは、ノズルから噴出された後距離が離れるほど拡散し、金属薄帯に及ぼす衝突力が減じる。拡散した分、衝突領域が広がる効果はあるものの、衝突力は速度の二乗に比例するために速度減衰の影響の方が大きく、総じて遠距離ほど衝突力は小さくなる。
ここで、仮にねじれ矯正のための流速制御を行わずに、図3に示すように、金属薄帯の一方の面側に位置するノズル及び他方の面側に位置するノズルから一定速度のガスジェットを常時噴出する場合、ねじれた金属薄帯は、幅方向の両端側に行くに従って、いずれかの面側に位置するノズルに近づいた状態となる。このとき、そのねじれた金属薄帯に対するガスの衝突力は、ノズルに近い、金属薄帯の幅方向の端側に行く程大きくなるため、ねじれた金属薄帯においてノズルに近づいている部分を、そのノズルから離れる方向に押し戻す。これにより、ねじれた金属薄板は、その金属薄帯の幅方向の中央部を中心としてねじれが矯正される方向に回転(図3に示すものの場合、反時計回りに回転)するため、結果としてねじれが軽減、解消することとなる。
このように、対向するガスジェットに挟まれた金属薄帯には自動調芯的な作用が働いてそのねじれを軽減、解消することが可能となるため、自律的なねじれの矯正作用を得ることができる。当然ながら、自動調芯的な作用には金属薄帯のねじれの矯正のみならず、金属薄帯の走行位置を一定に保つ作用も含まれる。
ノズルの噴出口から金属薄帯までの距離に応じた衝突速度の減衰率を文献値等から仮定し、ねじれに対して自律的に作用する矯正方向の回転モーメントを試算した。矯正方向の回転モーメントを試算するに際しては、2mm厚、1200mm幅断面の熱間薄鋼帯を対象とし、気体はアルゴンガス、衝突域は、高さ10mm、幅1200mm、ノズルからの噴出速度は全幅で一定とした。試算結果を図4に示す。前出のねじれ矯正に要する回転モーメントも点線にて記載してある。所定のねじれが生じた際に、ガスジェットの衝突力に金属薄帯の一方の面と他方の面で差が生じ、その分布を加味した積算値からねじれの矯正方向の回転モーメントが求まる。そして、このねじれの矯正方向の回転モーメントがねじれの矯正に必要な回転モーメントを上回れば、ねじれは自律的に矯正される。
本試算結果によれば、衝突速度を70m/s以上とすれば、ねじれの自律的な矯正効果を期待できることが分かった。前述の通り、本試算はねじれを弾性変形で矯正することを想定したもので、実際にはもっと容易に、すなわちより低いガスジェット速度でも、自律的なねじれの矯正を期待できる。
さらに、本発明者らは、このガスジェットを、金属薄帯の厚みを計測する非接触式距離計の雰囲気温度安定化に活用することを着想した。
本発明の目的は、金属薄帯の幅方向厚み分布を計測すること、すなわち幅方向の複数箇所で距離計測を行うことであり、それぞれの計測位置において雰囲気安定化に必要な最低限のガスジェットは常時噴出しておく必要がある。その上で回転モーメント付与のために、幅方向で均一にあるいは部分的にガスジェットの流速を増加すれば良い。
また、例えば金属薄帯の幅方向の端部等において、金属薄帯を挟んで相対する位置に設けた二つの距離計で距離測定を行えば、同一点の一方の面と他方の面の距離差からねじれによる回転(傾斜)状態が検知できる。
本発明は、前述の知見に基づいてなされたものであって、本発明に係る双ドラム式連続鋳造装置は、回転する一対の冷却ドラムにより金属溶湯を凝固させて金属薄帯を製造する双ドラム式連続鋳造装置であって、凝固した前記金属薄帯が走行する前記一対の冷却ドラムの直下において、前記金属薄帯の一方の面側および他方の面側には、前記金属薄帯に対してガスを衝突させるように対向配置された一対のガスジェット噴出装置が配設されており、この一対のガスジェット噴出装置の内部には、それぞれ前記金属薄帯との距離を計測する非接触式距離計が前記金属薄帯の幅方向に複数配列されていることを特徴としている。
この構成の双ドラム式連続鋳造装置によれば、前記金属薄帯の一方の面側および他方の面側に一対のガスジェット噴出装置が配設され、この一対のガスジェット噴出装置の内部に、それぞれ前記金属薄帯との距離を計測する非接触式距離計が前記金属薄帯の幅方向に複数配列されているので、非接触式距離計が高温雰囲気と接触することが抑制され、非接触式距離計の温度上昇を抑制することができる。また、測定雰囲気が噴出したガス雰囲気となるため、雰囲気の温度や密度のゆらぎの影響を抑えることができる。さらに、一対のガスジェット噴出装置が前記記金属薄帯に対してガスを衝突させるように配設されているので、噴出したガスによって金属薄帯のねじれを矯正することが可能となる。
したがって、双ドラム式連続鋳造装置の冷却ドラム直下において、製出される金属薄帯の幅方向厚み分布を精度良く測定することが可能となる。
ここで、本発明の双ドラム式連続鋳造装置においては、前記ガスジェット噴出装置は、前記金属薄帯の幅方向において噴出されるガス流量が変更可能とされていることが好ましい。
この場合、噴出されるガス流量を、金属薄帯の幅方向において適宜変更することにより、金属薄帯のねじれを的確に矯正することが可能となる。
また、本発明の双ドラム式連続鋳造装置においては、前記非接触式距離計の測定結果から前記金属薄帯のねじれを検知するねじれ検知手段と、前記金属薄帯のねじれが検知された際に前記ガスジェット噴出装置から噴出されるガス流量を調整するガス流量制御手段を備えていることが好ましい。
この場合、前記非接触式距離計の測定結果によって金属薄帯のねじれを検知でき、ねじれが検知されたときのみ、ガスジェット噴出装置から噴出されるガス流量をねじれの矯正に必要な流量とすることが可能となる。これにより、金属薄帯のねじれ矯正のために使用されるガス量を削減することが可能となる。
さらに、前記ガスジェット噴出装置をスリットノズル方式とし、前記非接触式距離計を三角測量方式のレーザー距離計とすることが好ましい。
この場合、三角測量方式のレーザー距離計の光路を、スリットノズル方式のガスジェット噴出装置から噴出されるガスジェット内に包含することが可能となり、金属薄帯の厚み測定を精度良く行うことができる。また、スリットノズル方式とすることで、非接触式距離計への金属薄帯からの輻射熱の影響を十分に抑制することができる。さらに、ガスの流量も少なくすることができる。
本発明の金属薄帯の製造方法は、回転する一対の冷却ドラムにより金属溶湯を凝固させて金属薄帯を製造する双ドラム式連続鋳造装置を用いた金属薄帯の製造方法であって、凝固した前記金属薄帯が走行する前記一対の冷却ドラムの直下において、前記金属薄帯の一方の面側および他方の面側に配設された一対のガスジェット噴出装置によって、前記金属薄帯の一方の面側および他方の面側にガスを衝突させて、前記金属薄帯のねじれを矯正するとともに、一対のガスジェット噴出装置の内部において、前記金属薄帯の幅方向に複数配設された非接触式距離計によって、前記金属薄帯の板厚の幅方向分布を測定することを特徴としている。
この構成の金属薄帯の製造方法によれば、非接触式距離計の温度上昇を抑制することができる。また、雰囲気の温度や密度のゆらぎの影響を抑えることができる。さらに、一対のガスジェット噴出装置によって金属薄帯のねじれを矯正することが可能となる。
したがって、双ドラム式連続鋳造装置の冷却ドラム直下において、製出される金属薄帯の幅方向厚み分布を精度良く測定することが可能となる。
ここで、本発明の金属薄帯の製造方法においては、前記非接触式距離計によって前記金属薄帯のねじれが検知された際に、前記金属薄帯の幅方向において噴出されるガス流量を変更して、前記金属薄帯のねじれを矯正する構成としてもよい。
この場合、ねじれを検知した際に、前記金属薄帯の幅方向において噴出されるガス流量を変更することで、金属薄帯のねじれを的確に矯正することが可能となる。
また、本発明の金属薄帯の製造方法においては、一対のガスジェット噴出装置によるガス流量を、前記金属薄帯の幅方向に均一に、かつ、前記金属薄帯の一方の面側および他方の面側で同一とし、前記金属薄帯と前記ガスジェット噴出装置との間の距離によるガスの衝突力の差により、前記金属薄帯に対して回転モーメントを与え、前記金属薄帯のねじれを矯正する構成としてもよい。
この場合、一定のガスを噴出しておくことで、金属薄帯のねじれが自律的に矯正されることになり、ねじれの矯正を比較的容易に行うことができる。
また、本発明の金属薄帯の製造方法においては、前記非接触式距離計によって前記金属薄帯のねじれを検知し、前記金属薄帯のねじれが検知された際に、一対のガスジェット噴出装置から噴出されるガス流量を増加させることが好ましい。
この場合、ねじれが検出された際にのみ、ガス流量を増加させることで金属薄帯のねじれを矯正することができ、使用するガスの流量を削減することができる。
さらに、本発明の金属薄帯の製造方法は、前述の双ドラム式連続鋳造装置を用いた金属薄帯の製造方法であって、前記金属薄帯のねじれを矯正するとともに、前記非接触式距離計によって前記金属薄帯の板厚の幅方向分布を測定し、測定された板厚の幅方向分布に応じて、前記冷却ドラムの間隔、および、間隔の幅方向分布を制御することことを特徴としている。
この構成の金属薄帯の製造方法によれば、金属薄帯の幅方向厚み分布を鋳造直後に精度良く計測することができる。計測された厚み分布から平均厚み、幅中央と両端部の板厚差(クラウン)、幅両端間の板厚差(ウェッジ)を算出し、これを用いて冷却ドラムの間隙、間隙分布を応答性良く制御することで、厚み精度の高い金属薄帯を製造することが可能となる。また、金属薄帯の製造歩留を上げることができる。
前述のように、本発明によれば、冷却ドラムの直下において、金属薄帯のねじれを矯正することできるとともに、金属薄帯の板厚の幅方向分布を精度良く測定することが可能な双ドラム式連続鋳造装置、および、金属薄帯の製造方法を提供することが可能となる。
金属薄帯のねじれによる回転角と、ねじれ矯正に要する回転モーメントとの関係を示すグラフである。 気体流の衝突速度と金属薄帯に加わる回転モーメントとの関係を示すグラフである。 金属薄帯に対して気体流(ガスジェット)を幅方向で均一に、かつ、一方の面と他方の面で同一に衝突させた状態を示す説明図である。 金属薄帯のねじれによる回転角と、ねじれ矯正回転モーメントとの関係を示すグラフである。 本発明に係る双ドラム式連続鋳造装置の一例を示す概略説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る双ドラム式連続鋳造装置に備えられたガスジェット噴出装置の斜視説明図である。 図6に示すガスジェット噴出装置の内部に配設された非接触式距離計(三角測量方式のレーザー距離計)の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る双ドラム式連続鋳造装置に備えられたガスジェット噴出装置の斜視説明図である。 図8に示すガスジェット噴出装置の内部に配設された非接触式距離計(三角測量方式のレーザー距離計)の説明図である。 本発明の第2の実施形態である双ドラム式連続鋳造装置の制御ブロック図である。
(第1の実施形態)
以下、添付した図面を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。
本実施形態である双ドラム式連続鋳造装置10は、図5に示すように、一対の冷却ドラム11,11と、金属薄帯Sを搬送するピンチロール13と、一対の冷却ドラム11,11の幅方向両端部に配設された一対のサイド堰(図示なし)とを備えており、これら一対の冷却ドラム11,11と一対のサイド堰とによって構成された金属溶湯溜まり部15に金属溶湯が供給される構成とされている。
一対の冷却ドラム11,11の下方側には、チャンバー20が設けられている。
そして、このチャンバー20内に、一対のガスジェット噴出装置31,32が配設されている。本実施形態では、給気管21がそれぞれのガスジェット噴出装置31,32に接続されており、チャンバー20内にはこれらのガスジェット噴出装置31,32からガスが供給され、チャンバー20内の雰囲気ガスが排気管22を介して外部に排出される構成とされている。
ここで、図5および図6に示すように、一対のガスジェット噴出装置31,32は、金属薄帯Sを挟んで対称位置に対を成すように配置されており、幅方向に均一な流速分布をもつガスジェットを金属薄帯Sの同一部位の一方の面および他方の面に向けて噴出するように構成されている。噴出するガスは空気あるいは不活性ガスとし、本実施形態ではArガスとしている。噴出するガスの温度は50℃以下とすることが好ましい。ここで使用されるガスは、循環方式とし、クーラー等を用いて温度制御を行うことが好ましい。
そして、本実施形態では、図5および図7に示すように、ガスジェット噴出装置31,32の内部には、それぞれ複数の非接触式距離計41,42が配設されている。
具体的に、ガスジェット噴出装置31,32の非接触式距離計41,42は、金属薄帯Sを挟んで相対する位置(本実施形態においては、金属薄帯Sを挟んで対称となる位置)に配設されている。図8に示すものの場合、非接触式距離計41R,42R、非接触式距離計41C,42C、非接触式距離計41L,42Lの各組が、金属薄帯Sを挟んで対称に位置している。また、これらの非接触式距離計41R,42Rの間、非接触式距離計41C,42Cの間、非接触式距離計41L,42Lの間の間隔は、予め定められた距離に保たれている。
そして、金属薄帯Sの一方の面側および他方の面側で、各非接触式距離計41,42が金属薄帯Sまでの距離をそれぞれ計測することにより、相対する位置にある二つの非接触式距離計41R,42R、非接触式距離計41C,42C、非接触式距離計41L,42Lの各組の二つの距離計測値の和と、それらの各組の二つの非接触式距離計の間の距離との関係から、金属薄帯Sの厚みを算出することができる。また、各組の二つの非接触式距離計の距離測定値の差から金属薄帯Sの位置ずれを検知することが可能となる。
金属薄帯Sの厚みを幅方向の複数点で測る目的の一つは、金属薄帯Sのクラウン及び/又はウェッジを検知するためであり、その目的のためには数μmレベルの精度が期待される。また、金属薄帯Sの位置ずれを検知する目的は、金属薄帯Sのねじれによる回転角を求めるためである。また、万が一金属薄帯Sのねじれを矯正し切れない場合、あるいは矯正途中で傾斜角が残存している場合には、この傾斜角を用いて厚み計測値の補正を行う。
金属薄帯Sのウェッジを検知するために、少なくとも金属薄帯Sの幅両端付近でそれぞれの端から等距離にある2点での厚み計測が必要である。また、金属薄帯Sのクラウンとウェッジとの両方を検知するために、少なくとも金属薄帯Sの幅中央点と両端付近でそれぞれの端から等距離にある2点の計3点での厚み計測が必要である。両端付近では例えば端から75mm内側の点としておけば、クラウンを二次曲線に近似し易く、冷却ドラム11でのクラウン制御に活かし易い。
数μmの精度を有する非接触式距離計41,42として、三角測量式のレーザー距離計を用いることが有力な選択肢である。この場合には、レーザー光の往路・復路ともにガスジェット内に入れるために、ガスジェット噴出装置31,32はスリット方式とすることが好ましい。
ガスジェット噴出装置31,32は、図6に示すように、内部に箱状の広い単一の空間を有するヘッダー34と高速気流を生み出して噴出するノズル35とを備えているが、スリット方式ではヘッダー34からノズル35にかけて連続的に断面が狭くなる一体型でも良い。本実施形態の場合は、スリット方式が採用されていて、ガスジェット噴出装置31,32のヘッダー34の内部空間及びノズル35のスリットは、全体として金属薄帯Sの幅方向に沿う方向に長く延び、全体として均一な流速分布が形成されるようになっている。なお、ノズル35のスリットは、全体として横長の略矩形状に形成されていて、金属薄帯Sに対し、略矩形状の範囲にガスを衝突させることができるようになっている。
本実施形態のような構成のガスジェット噴出装置31,32の場合、ノズル35に比べて流速が小さいヘッダー35の内部空間に非接触式距離計41,42の本体を収めれば、非接触式距離計41,42の影響でガスジェットが乱されるおそれは少ない。その一方で非接触式距離計41,42の本体周辺にも冷却には十分な気流を確保する。スリット内での流速分布は必ずしも均一である必要はないが、均一である方がねじれ矯正の制御には使い易い。必要に応じてヘッダー34内に整流羽根などを設けることで、スリット内での流速分布を均一化してもよい。
金属薄帯Sから非接触式距離計41,42までの距離(計測距離)は、計測精度を確保するため、500mm以内、望ましくは300mm以内とする。ノズル35の先端と金属薄帯Sとの距離は50〜100mm程度に設定することが好ましい。このように、ノズル35と金属薄帯Sの走行路との間に一定の距離を確保するのは、鋳造初期には金属薄帯Sが破断したり、溶融金属のスプラッシュが落下したりすることがあるので、このような破断した金属薄帯やスプラッシュによってノズル35が破損することを抑止するためである。また、鋳造初期でねじれ矯正制御が有効に機能する前の段階において、ある程度の金属薄帯Sの回転を許容し、金属薄帯Sがノズルに接触することを抑止するためである。仮に1200mm幅の金属薄帯Sが9°ねじれた場合、両端では95mmの位置ずれが生じる。なお、ガスジェット噴出装置31,32を可動式とし、鋳造初期には間隔を開いておいて、安定後に所定位置に戻す方法も考えられるが、非接触式距離計41,42と一体であるガスジェット噴出装置31,32の位置や平行度は、厚み計測精度に直結するため、精密な機械装置が求められる。
ノズル35の長さを200mm以内で設計することにより、金属薄帯Sとノズル35の先端との距離を100mmとし、非接触式距離計41,42をヘッダー34内のノズル35の入口部分に設置すれば、計測距離をおよそ300mmとすることができる。
ガスジェット噴出装置31,32によって既に述べたような金属薄帯Sの自律的なねじれの矯正を行わせる場合、ガスジェットの流速は、金属薄帯Sの幅方向で均一且つ両ガスジェット噴出装置31,32で同一とする。このとき、金属薄帯Sの自律的なねじれの矯正作用を得るために必要なガスジェットの流速は、鋳造する金属薄帯Sの剛性やねじれの発生状況によって異なるため、一概には言えないが、たとえば2mm厚、1200mm幅断面の熱間薄鋼帯を対象とし、冷却ドラム11,11の最接近点から800mm下方でねじれを矯正する場合には、ノズル出口速度で常時80m/s以上とすることが好ましい。また、ねじれ矯正に必要な流速が小さくて済む場合でも、レーザー光路の雰囲気温度安定化のために20m/s以上の流速は常時確保する必要がある。
ガスジェット噴出装置31,32は、ガスジェットの流速を可変式とし、通常時は低流速とし、金属薄帯Sの所定量以上のねじれを検知した場合に、流速を上げるようにしても良い。ガスジェットの流速増加の仕方は種々考えられるが、たとえば金属薄帯Sのねじれ矯正が達成されるまで流速を順次上げる方法を取れば、ガスジェット生成のためのエネルギーは最小で済む。しかし、この方法ではガスの総流量が変化するため、ガスの供給方法にも依るが、応答性などが低くなる可能性がある。
一方で、最初から十分な流速で一定としておけば、ガスジェット噴出装置31,32にはガスジェットの流速の制御機構が不要となり全体としての構成を単純化できる上、ねじれ矯正が遅れる心配も無い。
なお、金属薄帯Sの表面の酸化防止の目的で、鋳造後所定温度に下がるまでの間、不活性ガス雰囲気内を通過させる場合がある。その場合には、前述のチャンバー20内の雰囲気を不活性ガスで置換した後に、この不活性ガスを循環させる方式でガスジェットに用いれば、ガスジェットの流量が大きくなっても、ブロワー等の動力コストしかかからないため、経済的である。
以上、本実施形態である双ドラム式連続鋳造装置10によれば、一対のガスジェット噴出装置31,32が、金属薄帯Sを挟んで対称位置に対を成すように配置されており、幅方向に均一な流速分布をもつガスジェットを金属薄帯Sの同一部位の一方の面および他方の面に向けて噴出するように構成されているので、金属薄帯Sにねじれが生じた際に、自律的にこのねじれが矯正されることになる。また、ガスジェット噴出装置31,32の内部に非接触式距離計41,42が配設されているので、非接触式距離計41,42が高温にさらされるおそれがない。さらに、非接触式距離計41,42の光路がガスジェット内に配置されているので、光路周囲の雰囲気ガスの温度、密度のゆらぎの影響を抑制することができる。
よって、非接触式距離計41,42により、金属薄帯Sの板厚分布を安定して測定することができ、金属薄帯Sのクラウン、ウェッジを精度良く測定することが可能となる。
(第2の実施形態)
本実施形態の双ドラム式連続鋳造装置10においては、ガスジェット噴出装置31,32において、ガスジェットの幅方向の流速分布が可変とされている点で、第1の実施形態である双ドラム式連続鋳造装置と相違している。
このとき、ガスの流速は幅方向に連続的に変えても良いが、ガスジェット噴出装置31,32を、幅方向に複数の噴出部を備えた構成とし、それぞれの噴出部毎にガスの流速を独立して変更できるようにすれば良い。
なお、各ガスジェット噴出装置において、幅方向に複数の噴出部は必ずしも幅方向に連続している必要はなく、隣り合う噴出部間に隙間があってもかまわない。極端な例として、ウェッジ計測とねじれ矯正のみを狙いとする場合には金属薄帯の幅中央付近に噴出部を設けず、幅両端付近の2ヶ所にのみ噴出部を設けても良い。また各噴出部の幅や厚み等の形状も、金属薄板の幅方向に対称でありさえすれば良い。いずれの場合にも本発明においては、金属薄板の一面側において幅方向に並設された噴出部群を一つのガスジェット噴出装置とみなしている。
本実施形態では、図8に示すように、ガスジェット噴出装置31,32は、幅方向に三つの噴出部(31R,31C,31L/32R,32C,32L)をそれぞれ連続的に並設した構成となっている。これらの各噴出部(31R,31C,31L/32R,32C,32L)は、噴出部31R,32R、噴出部31C,32C、噴出部31L,32Lの各組が、金属薄帯Sを挟んで相対する位置(本実施の形態の場合、金属薄帯Sを挟んで対称となる位置)に配設されている。そして、金属薄帯Sの両面において、その金属薄帯Sの幅方向に3等分した範囲それぞれに対して、ガスジェット噴出装置31,32の対応位置にある噴出部からガスジェットを噴出可能となっている。
さらに、各噴出部(31R,31C,31L/32R,32C,32L)は、図8及び図9に示すように、内部に箱状の単一の空間を有するヘッダーと高速気流を生み出して噴出するノズルとを備えている。実施形態においては、いずれの噴出部も、前述の第一の実施形態と同様、ヘッダーからノズルにかけて連続的に断面が狭くなり、ノズルに横長の略矩形状のスリット形成された一体型のスリット方式の構成となっていて、各噴出部は、スリットの大きさを含めて相互に同大同形となっている。そして、対称位置にある噴出部(31R,31C,31L/32R,32C,32L)は、金属薄帯Sの各面のほぼ同じ位置、範囲に対してガスジェットを噴出、衝突させることができるようになっている。
また、図9に示すように、ガスジェット噴出装置31,32の各噴出部(31R,31C,31L/32R,32C,32L)の内部空間には、それぞれ(41R,41C,41L/42R,42C,42L)が配設されている。これらの非接触式距離計41,42は、金属薄帯Sを挟んで相対する位置にそれぞれ設けられていて、本実施形態においては、非接触式距離計41L,42L、非接触式距離計41C,42C、非接触式距離計41R,42Rの各組が、金属薄帯Sを挟んで対称に位置している。また、これらの非接触式距離計41L,42Lの間、非接触式距離計41C,42Cの間、非接触式距離計41R,42Rの間は、予め定められた距離に保たれている。そして、金属薄帯Sの一方の面側および他方の面側で、各非接触式距離計41,42が金属薄帯Sまでの距離をそれぞれ計測することにより、前述の第1の実施形態と同様に、金属薄帯Sの厚みの算出、及び金属薄帯Sの位置ずれの検知が可能となっている。
図10に、本実施形態である双ドラム式連続鋳造装置10の制御ブロック図を示す。
演算装置51において、ガスジェット噴出装置31,32の内部に配設された非接触式距離計41,42の計測データに基づいて、金属薄帯Sの厚み(クラウンやウェッジを含めた厚み分布)と金属薄帯Sのねじれを算出する。
この演算装置51で算出された金属薄帯Sの厚み、クラウン、ウェッジのデータが、冷却ドラム開閉制御装置52に伝送され、一対の冷却ドラムの間隔、間隔の幅分布、クロス角等が調整される。
一方、この演算装置51で算出された金属薄帯Sのねじれ量、ねじれ方向のデータは、ガスジェット噴出装置31,32を制御するガスジェット制御装置53へと伝送される。
ここで、ガスジェット噴出装置31,32は、分割された区画へガスを分配するとともにそれぞれのガス流量を調整する分配・流量調整装置61と、この分配・流量調整装置61へガスを供給するブロア62と、ガスの総流量を調整する流量調整装置63と、循環するガスの温度を調整するクーラー64とを備えている。
ガスジェット制御装置53は、演算装置51から伝送された金属薄帯Sのねじれ量、ねじれ方向のデータに基づいて、金属薄帯Sのねじれを矯正するように、流量調整装置63、ブロア62、分配・流量調整装置61等に指令を送り、金属薄帯Sのねじれの矯正に用いる噴出部のガス流量の増減(ガスジェットの流速の上昇・降下)等を行うように構成されている。
以下、2mm厚、1200mm幅断面の熱間薄鋼帯を金属薄帯Sとして、冷却ドラム最接近点から800mm下方でねじれ矯正する場合を例として説明する。
なお、ガスジェット噴出装置31,32によるガスジェットの流速は、ノズル出口で20m/sから80m/sの範囲で噴出部毎に調整可能とする。
金属薄帯Sのねじれの方向に応じ、金属薄帯Sの断面中心から見て点対称位置にある二つの噴出部におけるガスジェットの流速を最大80m/sまで上げる。
金属薄帯Sのねじれは、非接触式距離計41Rで測定された距離と非接触式距離計42Rで測定された距離との差、非接触式距離計41Lで測定された距離と非接触式距離計42Lで測定された距離との差から検知する。たとえば、非接触式距離計41Rで測定された距離>非接触式距離計42Rで測定された距離、かつ、非接触式距離計41Lで測定された距離<非接触式距離計42Lで測定された距離となるねじれが生じていれば、噴出部31Lと噴出部32Rにおいて流速を高めるようにする。
回転モーメントは、金属薄帯Sの幅端部側に位置する区画において一方の面と他方の面でのガスジェット、すなわち最大80m/sのガスジェットと20m/sのガスジェットの衝突力の差として作用する。一方、金属薄帯Sの中央区画では一方の面および他方の面でともに20m/sで噴出されたガスジェットが衝突するために、力はつり合い、回転モーメントは作用しない。
しかし、この方法ではガスの総流量が変化するため、前述の通り、応答性などの点で問題が生じる場合もある。対策として、金属薄帯Sを挟んで相対する区画の合計流量を一定とし、比率のみ変更する方法が考えられる。つまり、ねじれ矯正制御時に80m/s、20m/sの流速バランスを実現する必要があるなら、制御を要しない場合には50m/s、50m/sで均等化させておけば良い。
本実施形態である双ドラム式連続鋳造装置10によれば、前述した第1の実施形態に比べて、ねじれ矯正の効率は高いので、ガスの総流量を節約でき、その生成エネルギーも小さくできる。
また、非接触式距離計41,42により、金属薄帯Sの板厚を安定して精度良く測定することができ、この測定データに基づいて、演算装置51で金属薄帯Sの厚み、クラウン、ウェッジを精度良く算出することが可能となる。そして、演算装置51で算出された金属薄帯Sの厚み、クラウン、ウェッジのデータが、冷却ドラム開閉制御装置52に伝送され、一対の冷却ドラムの間隔、間隔の幅分布、クロス角等が調整されるので、幅方向での厚み分布が安定した高品質な金属薄帯Sを製造することが可能となる。
なお、この発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更をすることが可能である。
次に、本発明の効果を確認した実験結果について説明する。
(実施例1)
幅中央の直径が800mm、胴長が1200mmの一対の冷却ドラムを有する双ドラム式連続鋳造装置において、冷却ドラムの最接近点の下方800mmの位置に、三角測量式レーザー距離計を内包したガスジェット噴出装置を設置した。
前述の本発明の第1の実施形態のように、ガスジェット噴出装置は鋳造される金属薄帯の走行ラインを挟み、対称位置に対を成して向き合う方向で配置され、金属薄帯が無ければ双方のガスジェットが正面から衝突し合うように、金属薄帯が有ればその一方の面および他方の面に垂直に衝突するようになっている。ガスジェット噴出装置は厚み10mmのスリット型ノズルとヘッダー部からなり、ヘッダー部およびノズルは全幅1200mmにおいて均一な流速分布を持つように作られている。
金属薄帯の走行ラインからノズル先端までの距離は100mm、ヘッダー内のレーザー距離計までの距離を300mmとした。レーザー距離計は金属薄帯の幅中央および両端から75mm内側の点で金属薄帯の表面までの距離を金属薄帯の一方の面および他方の面でそれぞれ測定できるようにヘッダー当たり3個、計6個設置され、金属薄帯の幅方向で同位置に有るレーザー距離計の対は、600mmの間隔で正確に向き合わせてある。
以下、二体のガスジェット噴出装置31,32にそれぞれ配設された非接触式距離計41,42の幅方向3箇所のレーザー距離計を右:R、中央:C、左:Lと識別して、41C、42Rなどと呼ぶこととする。対向するレーザー距離計、たとえば41Cと42Cの距離計での測定値の和を600mmから差し引いたものが金属薄帯の厚みを表わし、41Cと42Cの計測距離の差が金属薄帯の位置ずれSを表わす。
このようにして求められた金属薄帯の幅中央の厚みをt、両端から75mm内側の厚みをt75R、t75Lとし、金属薄帯のクラウンをt−(t75R+t75L)/2と定義し、ウェッジを(t75R−t75L)と定義する。また、金属薄帯のねじれ量を(S−S)/2と定義しておく。
冷却ドラムの出口から下流側のピンチロールまでは気密構造のチャンバーであり、鋳造時にはチャンバー内全体をアルゴンガスで置換した。アルゴンガスは排気ダクトから排出され、クーラー、流量調整装置、ブロワー等を経てガスジェット装置へと循環供給される機構となっている。チャンバー内は大気圧、供給ガス温度は約40℃に保った。
二つの冷却ドラムの間隔は、一方のドラムの左右の軸受に接続された二つの油圧シリンダーで調整可能としてある。ドラム間隙はドラム軸方向、即ち金属薄帯の幅方向で均等に変更することもできるし、故意に線形分布の偏差を付けて変更することも可能である。以下、これをドラム開閉機構と呼ぶ。
冷却ドラムは両端の軸受を上下方向に動かして傾動可能となっており、二つのドラム軸を互いに逆方向に傾けることで、ドラム間隙の分布を二次曲線状に変更できる機構を有する。以下、クロス機構と呼ぶ。
前記の双ドラム式連続鋳造装置を用い、目標厚さ2.0mm、目標クラウン30μmの低炭素鋼からなる金属薄帯の鋳造を行った。鋳造を開始して、金属薄帯がガスジェット噴出装置を通過した後に、ガスジェット噴出装置から、ガスジェットのノズル出口速度がノズル出口全域で60m/sとなるようにガス噴出を始めるとともに、レーザー距離計による計測を行った。
すると、ねじれ量(S−S)/2=48mmのねじれが検知された。放置すれば蛇行等の通板トラブルが懸念されたたため、ブロアの出力を増してノズル出口流速を80m/sに高めたところ、ねじれ量は−1mmと許容範囲にまで矯正された。これにより、通板トラブルを生じることなく、安定した鋳造が実現できた。
なお、ねじれが矯正された時点で計測された幅中央厚みtは2.119mm、クラウンは54μm、ウェッジは−33μmであった。なお、これらの計測値においては、0.001mm(10μm)以下の値はばらついたため、各計測値は所定時間の移動平均処理を行った。
鋳造された金属薄帯の当該箇所の厚み分布を冷却後にマイクロメーターで測定し、熱収縮補正を行って比較したところ、いずれも±5μm以内の精度で一致した。
以上のことから、前述した本発明の第1の実施形態のように、金属薄帯を挟んで対称位置に対を成すように配置されており、幅方向に均一な流速分布をもつガスジェットを金属薄帯の同一部位の一方の面および他方の面に向けて噴出した場合には、鋳造中に金属薄帯のねじれを自律的に矯正することができるとともに、、高精度に金属薄帯の板厚分布を計測できることが確認された。また、計測された厚み分布を元にドラム開閉機構やクロス機構を活用することで応答性良く薄帯の厚み、クラウン、ウェッジを修正可能であることが確認された。
(実施例2)
前述の本発明の第2の実施形態のように、ガスジェット噴出装置を、400mmずつガスジェットを噴出できるように、三つの噴出部を幅方向に連続的に並設すると共に、夫々の噴出部に給気ダクトを接続してガスジェットの流速を個別に調整可能な構成とした。
以下、二体のガスジェット噴出装置を31,32と識別し、三つの噴出部を右:R、中央:C、左:Lと識別する。
前記双ドラム式連続鋳造装置を用い、目標厚2.0mm、目標クラウン30μmの低炭素鋼からなる金属薄帯の鋳造を行った。鋳造を開始し、金属薄帯がガスジェット噴出装置を通過した後に、すべての噴出部でガスジェットのノズル出口速度が50m/sとなるようにガス噴出を始めるとともにレーザー距離計による計測も始めた。
計測は継続的に行われ、これに基づく厚み分布制御、ねじれ制御は常時連続的に実施できるようになっているが、ここでは、状態検知→厚み分布制御→ねじれ制御の3ステップ操作とし、これを間欠的に行っている。表1に鋳造初期での操作(1−1〜1−3)と中間での操作(2−1〜2−3)を例示する。
Figure 2018001241
鋳造初期に厚み分布とねじれの計測を行ったところ、幅中央厚は2.14mm、クラウン57μmと狙い値から外れており、ウェッジやねじれも生じていた(状態1−1)。ドラム開閉機構を操作して中央厚とウェッジを修正し、クロス機構を操作してクラウンを修正した(状態1−2)。ねじれはクロスの影響およびその他の未確認影響によって生じていたと考えられるが、クロスの操作がクロス角を増す方向であったため、クロス操作によってやや増加した。これを修正すべく、ねじれ量をフィードバックしながら噴出部31L、32Rの流速を上げると同時に総流量がほぼ一定となるように噴出部31R、32Lの流速を下げていったところ、噴出部31L、32Rの流速を59m/s、噴出部31R、32Lの流速を41m/sとしたところでねじれをほぼ矯正できた。
鋳造中期では、幅中央厚やウェッジ、ねじれは安定していたが、冷却ドラムの熱膨張の影響でクラウンが過小となっていたため、クロス角を減じる操作を実施した。その際、ねじれが先ほどとは反対方向に変化したため、ねじれ量をフィードバックしながら噴出部31L、32Rの流速を下げると同時に総流量がほぼ一定となるように噴出部31R、32Lの流速を上げていったところ、噴出部31L、32Rの流速を55m/s、噴出部31R、32Lの流速を45m/sとしたところでねじれをほぼ矯正できた。最終的に3μmのウェッジが残存した可能性があるが、本厚み分布計測装置では5μm以下の精度は期待できないため、実際の厚み偏差か測定誤差かは識別できず、制御の対象とはしなかった。
なお、鋳造中に発生、変化するねじれを適宜矯正することで、蛇行などの通板トラブルを生じることなく、最後まで安定した鋳造ができた。
以上の通り、前述した本発明の第2の実施形態のように、ガスジェット噴出装置において、ガスジェットの幅方向の流速分布が可変とした場合でも、鋳造中に金属薄帯のねじれを抑制しつつ高精度に薄板の板厚分布を計測できることが確認された。また、計測された厚み分布を元にドラム開閉機構やクロス機構を活用することで応答性良く薄帯の厚み、クラウン、ウェッジを修正可能であることが確認された。
S 金属薄帯
10 双ドラム式連続鋳造装置
11 冷却ドラム
31,32 ガスジェット噴出装置
41,42 非接触式距離計

Claims (9)

  1. 回転する一対の冷却ドラムにより金属溶湯を凝固させて金属薄帯を製造する双ドラム式連続鋳造装置であって、
    凝固した前記金属薄帯が走行する前記一対の冷却ドラムの直下において、前記金属薄帯の一方の面側および他方の面側には、前記金属薄帯に対してガスを衝突させるように対向配置された一対のガスジェット噴出装置が配設されており、
    これらの一対のガスジェット噴出装置の内部には、それぞれ前記金属薄帯との距離を計測する非接触式距離計が前記金属薄帯の幅方向に複数配列されていることを特徴とする双ドラム式連続鋳造装置。
  2. 前記ガスジェット噴出装置は、前記金属薄帯の幅方向において噴出されるガス流量が変更可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の双ドラム式連続鋳造装置。
  3. 前記非接触式距離計の測定結果から前記金属薄帯のねじれを検知するねじれ検知手段と、前記金属薄帯のねじれが検知された際に前記ガスジェット噴出装置から噴出されるガス流量を調整するガス流量制御手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の双ドラム式連続鋳造装置。
  4. 前記ガスジェット噴出装置をスリットノズル方式とし、前記非接触式距離計を三角測量方式のレーザー距離計とすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の双ドラム式連続鋳造装置。
  5. 回転する一対の冷却ドラムにより金属溶湯を凝固させて金属薄帯を製造する双ドラム式連続鋳造装置を用いた金属薄帯の製造方法であって、
    凝固した前記金属薄帯が走行する前記一対の冷却ドラムの直下において、前記金属薄帯の一方の面側および他方の面側に配設された一対のガスジェット噴出装置によって、前記金属薄帯の一方の面側および他方の面側にガスを衝突させて、前記金属薄帯のねじれを矯正するとともに、
    一対のガスジェット噴出装置の内部において、前記金属薄帯の幅方向に複数配設された非接触式距離計によって、前記金属薄帯の板厚の幅方向分布を測定することを特徴とする金属薄帯の製造方法。
  6. 前記非接触式距離計によって前記金属薄帯のねじれが検知された際に、前記金属薄帯の幅方向において噴出されるガス流量を変更して、前記金属薄帯のねじれを矯正することを特徴とする請求項5に記載の金属薄帯の製造方法。
  7. 一対のガスジェット噴出装置によるガス噴出速度を、前記金属薄帯の幅方向に均一に、かつ、前記金属薄帯の一方の面側および他方の面側で同一とし、前記金属薄帯と前記ガスジェット噴出装置との間の距離によるガスの衝突力の差により、前記金属薄帯に対して回転モーメントを与え、前記金属薄帯のねじれを矯正することを特徴とする請求項5に記載の金属薄帯の製造方法。
  8. 前記非接触式距離計によって前記金属薄帯のねじれを検知し、前記金属薄帯のねじれが検知された際に、一対のガスジェット噴出装置から噴出されるガス流量を増加させることを特徴とする請求項7に記載の金属薄帯の製造方法。
  9. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の双ドラム式連続鋳造装置を用いた金属薄帯の製造方法であって、
    前記金属薄帯のねじれを矯正するとともに、前記非接触式距離計によって前記金属薄帯の板厚の幅方向分布を測定し、
    測定された板厚の幅方向分布に応じて、前記冷却ドラムの間隔、および、間隔の幅方向分布を制御することを特徴とする金属薄帯の製造方法。
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