JP2018000773A - 飲料容器保温具 - Google Patents

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【課題】内部に所定の範囲サイズにおける飲料容器151の固定と、内部に固定した当該飲料容器151の保温と、を両立する飲料容器保温具を提供する。【解決手段】上端部に開口を有し、下端部に底部を含み、断熱構造を有する略筒状のケースと、窓部を有する天板及び略筒状の側壁を含み、前記ケースに脱着可能な蓋と、を具備し、前記開口から前記ケースの内部に挿入した飲料容器を、前記飲料容器の容器上方部が前記窓部から外部に出た状態で保持することができること、を特徴とする飲料容器保温具。【選択図】図1

Description

本発明は、ペットボトル等における飲料容器を内部に固定しつつ保温可能な飲料容器保温具に関する。
近年、市販に用いられる飲料容器は、製造においては充填や密閉の作業性に優れ、販売においては移動や陳列等の取り扱い性に優れ、使用においては再密閉等の利便性に優れることから、主にポリエチレンテレフタラートを用いて形成されたペットボトルが主流となっている。上述のとおり、当該ペットボトルは販売用の容器としての役割だけではなく、使用者が当該飲料を飲用する際における略水筒的な使用もできるため、大変重宝されている。
ペットボトルは、主に低コスト化及び軽量化の観点から薄厚に形成されている。従って、内部に充填された飲料と、外気と、は容易に熱交換を行うため、ペットボトルに保温性はない。従来、ペットボトルの内容物を断熱性に優れた水筒に移し替えて保温することが行われているが、衛生面が重要視される昨今においては、水筒の内面を洗浄する必要性や特に暑い時期における内容物の劣化や腐食を考慮すると、このような水筒を使用するのは好ましくない。
内容物の移し替えを必要としないペットボトルの保温具として、内側にアルミの蒸着シート等を備えた布製のカバーが用いられており、当該カバーをペットボトルに被覆することによって内部の飲料と、外気と、における熱交換を抑制し、保温を可能としている。また、例えば、特許文献1(特開2000−82654号公報)においては、ペットボトルのサイズに対応して形状を変化し、内部に収納しつつ保温可能な収納容器が開示されている。
特開2000−82654号公報
しかしながら、上記従来の保温具では、ペットボトルと、外気と、における接触を効果的に遮断することができず、僅かな熱交換の抑制を行うことしかできなかった。また、特許文献1に開示された収納容器においては、所定の範囲サイズにおけるペットボトルを収納可能ではあるもの、収納容器を構成するケース体が伸縮可能な構造を有するため、ペットボトルと、収納容器と、の間における断熱用の空気層が真空性を有しておらず、高い保温性を兼ね備えることができない問題があった。
ここでペットボトルの収納容器における構造に着目すると、ペットボトルの収納部となるケース体を略入れ子状に構成して伸縮させることにより所定の範囲サイズにおけるペットボトルに対応している。このため、当該ケース体と、ペットボトルと、の間に位置する断熱用の空気層が、ケース体の入れ子状を構成した接触部から外部と連通しており、空気層の空気が外部に移動してしまうため、保温性の観点から未だ改善の余地があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みて創作されたものであり、内部に所定の範囲サイズにおける飲料容器151の固定と、内部に固定した当該飲料容器151の保温と、を両立する飲料容器保温具を提供することを目的とする。
上記の課題を解決すべく、本発明は、
上端部に開口を有し、下端部に底部を含み、断熱構造を有する略筒状のケースと、
窓部を有する天板及び略筒状の側壁を含み、前記ケースに脱着可能な蓋と、を具備し、
前記開口から前記ケースの内部に挿入した飲料容器を、前記飲料容器の容器上方部が前記窓部から外部に出た状態で保持することができること、
を特徴とする飲料容器保温具を提供する。
このような構成を有する本発明の飲料容器保温具1は、略筒状のケース3と、該ケース3に嵌合してケース3の開口11を略閉栓可能な蓋5と、から構成されており、ケース3に備えられた中空層21に飲料容器151を挿入し、蓋5を用いてケース3の開口11を閉栓することで本飲料容器保温具1内部に飲料容器151を固定することができる。また、蓋5は飲料容器151の容器上方部153(飲料の注ぎ口近傍)を挿通可能な窓部19を有しており、飲料容器151の容器上方部153のみを本飲料容器保温具1より外部に露出させることが可能である。
また、本発明の飲料容器保温具1は、前記ケースの底部内側に、前記飲料容器に対して下方から上方に弾性力を印加する弾性部材を具備することが望ましい。
このような構成を有する本発明の飲料容器保温具1は、ケース3の底部内側に具備された弾性部材17により、飲料容器151の容器底部155を上方に押し上げることで、ケース3の中空部21と、飲料容器151と、における長さ方向のクリアランスを調整することが可能となる。
また、本発明の飲料容器保温具1は、前記ケースの側壁内側に、前記飲料容器に対して側面から押圧する突起部を具備することが望ましい。
このような構成を有する本発明の飲料容器保温具1は、ケース3の側壁内側に具備された突起部13により、飲料容器151の容器側面を押圧することで、ケース3の中空部21と、飲料容器151と、における径方向のクリアランスを調整することが可能となる。
また、本発明の飲料容器保温具1は、前記ケースが、真空層又は発泡ウレタン樹脂層を有する断熱構造を有することが望ましい。
このような構成を有する本発明の飲料容器保温具1は、ケース3の中空部23に真空層又は発泡ウレタン樹脂層等の断熱層15を具備することにより、飲料容器151と、外気と、における熱交換を遮断し、飲料を保温することができる。
さらに、本発明の飲料容器保温具1は、前記蓋の側壁内側と、前記ケースの開口外側と、が螺子嵌合構造を有することが望ましい。
このような構成を有する本発明の飲料容器保温具1は、ケース3と、蓋5と、の嵌合構造に螺子嵌合を採用することにより、ケース3と、蓋5と、を強固に嵌合することが可能であり、本飲料容器保温具1内部の飲料容器151が外部に脱落することを好適に防止することができる。
本実施形態に係る飲料容器保温具1における概要を示す断面図である。 ケース3の構造を示した図であって、図2(a)は、ケース3を開口11側から見下げた平面図であって、図2(b)は、図2(a)に示す矢視Aに従って断面視したケース3の断面図である。 蓋5の構造を示した図であって、図3(a)は、天板5Aを見上げた平面図であって、図3(b)は、図3(a)に示す矢視Bに従って断面視した蓋5の断面図である。 本実施形態における飲料容器保温具1に飲料容器151を挿入及び固定する手順を示した図であって、図4(a)は、本実施形態における飲料容器保温具1を分解する手順を示した模式図であり、図4(b)は、ケース3の中空層21に飲料容器151を挿入する手順を示した模式図である。 飲料容器151に対する突起部13及び弾性部材17の作用効果を説明する図であって、図5(a)は、飲料容器151に対する突起部13の作用効果を示す模式図であって、図5(b)は、飲料容器151に対する弾性部材17の作用効果を示す模式図である。
以下、本発明に係る飲料容器保温具1の一実施形態を、図1〜図5を参照しながら詳細に説明する。但し、本発明は図示されるものに限られず、また、各図面は本発明を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために、必要に応じて寸法、比又は数を誇張又は簡略化して表している場合もある。更に、以下の説明では、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略することもある。
<飲料容器保温具1の概要>
図1を用いて本発明の代表的な実施形態に係る飲料容器保温具1における概要を説明する。図1は、本実施形態に係る飲料容器保温具1における概要を示す断面図である。図1に示すとおり、本実施形態の飲料容器保温具1は、合成樹脂で形成されたペットボトル等の飲料容器151を保持しつつ被覆し、当該飲料容器151に充填された飲料を保温するためのものである。また、本飲料容器保温具1は、現在最も利用頻度が高く、形状の種類が多い略500mlのペットボトルに幅広く対応したものである。
本実施形態の飲料容器保温具1は、概ね飲料容器151を内部に挿入して保持可能なケース3と、該ケース3に挿入された飲料容器151を固定しつつ、当該ケース3に嵌合可能な蓋5と、から構成されている。
<ケース3の構造>
図2(a)及び(b)を用いてケース3について詳細に説明する。図2(a)及び(b)は、ケース3の構造を示した図であって、図2(a)は、ケース3を開口11側から見下げた平面図であって、図2(b)は、図2(a)に示す矢視Aに従って断面視したケース3の断面図である。図2(a)及び(b)に示すとおり、ケース3は、内部に中空層21を有した略筒状のケース側壁3Aを主として構成されており、該ケース側壁3Aは2つの端部における一方に内部の中空層21に連通する開口11を具備し、もう一方の端部には底部3Bを具備して閉栓している。
即ち、ケース3は、長手方向における2つの端部のうち、開口11を有する一方の端部からのみ、外部から内部の中空層21に通じることができるものであり、当該開口11を介することで飲料容器151を中空層21に挿入することができるものである。
ケース3は、低温の飲料容器151と、外気と、における温度差により発生する結露や、ケース3の洗浄により、水が付着する状況に置かれることが多いため、優れた耐食性を有するステンレスやアルミニウム等の金属材料で構成されることが望ましい。さらに飲料容器151の保温性を高めるため、例えば熱伝導性の低いオーステナイト系ステンレスSUS304(Ni8〜10.5%及びCrを18〜20%を含有する組成)等で構成することが望ましい。
ケース側壁3Aは、開口11側の所定範囲における表面の外側にケース側螺子31Aを具備しており、さらに当該所定範囲の直径は、その他範囲における直径と比して小さく構成されている。これにより、後述する蓋5がケース3と一体的に嵌合することができる。
また、ケース3を構成するケース側壁3A及び底部3Bは、内部に断熱層15を備えている。ケース側壁3A及び底部3Bは、内部に中空部23を有しており、当該中空部23を密閉した真空層又は当該中空部23に優れた断熱性を有する発泡ウレタン樹脂を充填した発泡ウレタン樹脂層として構成することが望ましい。このようにケース3が断熱層15を有することにより、冷却又は加熱された飲料容器151の保冷性又は保温性を効果的に向上することができる。
ケース3の内部における中空層21には、該中空層21に挿入した飲料容器151を把持するための複数の突起部(リブ)13が備わっている。本実施形態においては、当該突起部13は、ケース側壁3Aの中空層21側において同じ高さに3つ以上が所定の間隔で備わっており、それぞれがケース3の径方向中心に向かって立設している。当該突起部13により、ケース3内部の中空層21に挿入した飲料容器151を側面から押圧して把持することができる。
さらにケース3の底部3Bにおける中空層21側には、弾性部材17が備わっており、中空層21における底部3B側から開口11の方向に向かって力を印加するように弾性力を発揮することができる。当該弾性部材17は、螺旋状に形成されたスプリングや薄板を所定の間隔で折り曲げて形成した板形状のバネ等を用いることが望ましい。当該弾性部材17により、ケース3の中空層21内に挿入された飲料容器151における容器底部155を開口11側に押圧することができる。
<蓋5の構造>
次に、図3(a)及び(b)を用いて蓋5について詳細に説明する。図3(a)及び(b)は、蓋5の構造を示した図であって、図3(a)は、天板5Aを見上げた平面図であって、図3(b)は、図3(a)に示す矢視Bに従って断面視した蓋5の断面図である。図3(a)及び(b)に示すとおり、蓋5は、天板5A及び側壁5Bで構成された略筒状の部品であって、当該天板5Aは略筒状の側壁5Bにおける一方の端部に配設され、さらに、該天板5Aと同心円の窓部19を備えている。窓部19は、本実施形態の飲料容器保温具1に挿入した飲料容器151における容器上方部153(容器内の飲料取り出し口近傍)を外部に露出させるための孔であり、当該窓部19によって飲料容器151を本飲料容器保温具1に挿入した状態を維持しつつ、飲料を飲料容器151から取り出すことが可能となる。
側壁5Bは、天板5Aが配設された端部と異なるもう一方の端部内側に蓋側螺子31Bを具備しており、当該蓋側螺子31Bと、ケース3に具備されたケース側螺子31Aと、が螺子嵌合することにより、蓋5と、ケース3と、を一体的に組み合わせることができる。なお、蓋5は、例えばゴムや軟質樹脂などの樹脂材料、金属材料を用いて作成することができる。
<使用方法>
以下、図4及び5を用いて、本実施形態における飲料容器保温具1の使用方法について詳細に説明する。図4(a)及び(b)は、本実施形態における飲料容器保温具1に飲料容器151を挿入及び固定する手順を示した図であって、図4(a)は、本実施形態における飲料容器保温具1を分解する手順を示した模式図であり、図4(b)は、ケース3の中空層21に飲料容器151を挿入する手順を示した模式図である。
まず、使用者は本実施形態における飲料容器保温具1を構成するケース3と、蓋5と、をそれぞれ個別に把持したうえで、図4(a)に示すとおりケース3と、蓋5と、の接点となる螺子嵌合部31の螺子嵌合を解除する。具体的には、ケース3が具備するケース側螺子31Aと、蓋5が具備する蓋側螺子31Bと、の螺子嵌合を解除する回転方向に対し、螺子の掛りが完全に解除されるまでそれぞれを回転させる。螺子嵌合部31の螺子嵌合が完全に解除されたことを確認後、ケース3と、蓋5と、を分離させ、好ましくは机やテーブル等における略水平の平面部上に双方を配置する。
次に、図4(b)に示す様に、使用者はケース3の中空層21に飲料容器151を挿入する。具体的には、ケース3と、飲料容器151と、の双方における径方向の中心を略同一にした後、当該ケース3の長手方向における一方の端部に設けられた開口11から、飲料容器151の容器底部155を中空層21に挿入する。双方における径方向の中心を略同一にした状態を維持しつつ、飲料容器151をケース3の中空層21における深部へ徐々に挿入を深める。
飲料容器151の容器底部155がケース3の中空層21における最深部に配設された弾性部材17に到達したら飲料容器151の挿入を停止し、飲料容器151の容器上方部153を蓋5の天板5Aが備える窓部19に挿通させつつ、ケース3と、蓋5と、を嵌合させる。具体的には、飲料容器151の容器上方部153を、蓋5における蓋側螺子31Bを具備した端部側から窓部19に挿通させ、ケース3と、蓋5と、の双方における径方向の中心を略同一にしつつ、ケース側螺子31Aと、蓋側螺子31Bと、を当接させる。
続いて、ケース3が具備するケース側螺子31Aと、蓋5が具備する蓋側螺子31Bと、の螺子嵌合を固定する回転方向に対し、当該螺子嵌合の緩みが略完全になくなるまでそれぞれを回転させる。この時、ケース3と、蓋5と、の双方における径方向の中心がずれてしまうと、ケース側螺子31Aと、蓋側螺子31Bと、の螺子嵌合軸がずれてしまい、双方の螺子山が潰れてしまう。このため、螺子嵌合を固定する際にはケース3と、蓋5と、の双方における径方向の中心を略同一にした状態を維持しつつ、回転させる必要がある。
飲料容器151が本実施形態の飲料容器保温具1の内部で容易に動いたり、蓋5と共にケース3から脱落したりしないことが確認出来次第、本実施形態における飲料容器保温具1に対する飲料容器151の挿入及び固定手順が完了することになる。
図5(a)及び(b)は、飲料容器151に対する突起部13及び弾性部材17の作用効果を説明する図であって、図5(a)は、飲料容器151に対する突起部13の作用効果を示す模式図であって、図5(b)は、飲料容器151に対する弾性部材17の作用効果を示す模式図である。上述において説明したとおり、突起部13はケース側壁3Aの中空層21側において、同じ高さ及び所定の間隔で備わったものであって、それぞれの突起部13は、ケース3の径方向中心に向かって立設している。
飲料容器151は、略同容量の飲料を充填可能なものであっても、各製造メーカにより高さ及び幅等における形状が多少異なる。このため、本実施形態の飲料容器保温具1内部における飲料容器151の挿入スペースと、飲料容器151と、のクリアランスが、使用する飲料容器151によって変化する。本来、当該クリアランスが略一定でなければ、比較的大きなサイズの飲料容器151Aは本飲料容器保温具1に挿入することができず、比較的小さなサイズの飲料容器151Bは本飲料容器151内部で所望の固定ができない。そこで、本実施形態の飲料容器保温具1は、略500mlの容量となる飲料容器151に使用することを前提としたものであり、一般的な略500mlの容量となる飲料容器151のうち、比較的大きなサイズの飲料容器151Aに合わせて本料容器用保温具1内部のスペースを形成している。
また、比較的小さなサイズの飲料容器151Bについても、突起部13及び弾性部材17の押圧は弱まるものの、当該突起部13及び弾性部材17が径方向及び長さ方向におけるクリアランスを詰め、所望の固定を達成することができる。
<径方向の調整>
図5(a)に示すとおり、径方向におけるクリアランスの調整は、比較的大きなサイズの飲料容器151Aをケース3の中空層21に挿入した場合、ケース3の中空層21側に備わった複数の突起部13が当該飲料容器151Aの側面を押圧することにより実現できる。
飲料容器151は、主にポリエチレンテレフタラートを用いて薄厚に形成されることから、所定の塑性変形が可能であり、内部に液体(飲料)が充填された状態でも外圧が加わることにより当該外圧に応じて形状変化が発生する。即ち、比較的大きなサイズの飲料容器151Aを使用する場合は、突起部13が当該飲料容器151Aの側面を押圧して凹ませ、飲料容器151Aの内部側に突起部13が入り込む。これにより、比較的大きなサイズの飲料容器151Aをケース3の中空層21に収めることが可能となる。
また、比較的小さなサイズの飲料容器151Bをケース3の中空層21に挿入した場合、ケース3の中空層21側に備わった複数の突起部13の先端が当該飲料容器151Bの側面に当接する。即ち、比較的小さなサイズの飲料容器151Bを使用する場合は、突起部13の先端が当該飲料容器151Bの側面に当接して略固定する。これにより、比較的小さなサイズの飲料容器151Bをケース3の中空層21に収めることが可能となる。
<長さ方向の調整>
続いて、図5(b)に示すとおり、長さ方向におけるクリアランスの調整は、比較的大きなサイズの飲料容器151A及び比較的小さなサイズの飲料容器151B共に同様であり、当該飲料容器151A(151B)をケース3の中空層21に挿入した場合、中空層21に備えられた弾性部材17が反発力を発生しつつ飲料容器151A(151B)の容器底部155A(155B)を押圧して上方に押し上げることにより、弾性部材17の上端と、天板5Aの下端と、の間において固定することが可能となる。
上述のとおり、本実施形態の飲料容器保温具1は、所定のサイズ範囲におけるペットボトル等の飲料容器151と、中空層21と、のクリアランスを個別に調節して該中空層21に飲料容器151を固定することが可能であり、さらに本飲料容器保温具1に挿入された飲料容器151はケース3に備えられた断熱層15により保温することができる。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明してきたが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載の精神及び教示を逸脱しない範囲でその他の改良例や変形例が存在する。そして、かかる改良例や変形例は全て本発明の技術的範囲に含まれることは、当業者にとっては容易に理解されるところである。
例えば、上記実施形態においては、ケース3の内部における中空層21には、該中空層21に挿入した飲料容器151を把持するための複数の突起部(リブ)13が、ケース側壁3Aの中空層21側において同じ高さに3つ以上が所定の間隔で備わっている態様について説明した。本発明はこれに限定されるものではない。突起部13の数、位置及び形状は、本発明の効果を損なわない範囲で適宜設定することが可能である。
また、例えば、突起部13は丸い突起部であっても四角い突起部であってもよく、また、線状の突起部であってもよい。また、ケース3を構成する金属材料又は樹脂材料等を成形して突起部13を形成してもよく、また、別途の部品として突起部13を設置してもよい。別途の部品としての突起部13としては、例えば、金属材料、樹脂材料、硬質ゴム材料等のゴム材料等、種々の材料を使用することができる。
本実施形態の飲料容器保温具1は、所定のサイズ範囲におけるペットボトル等の飲料容器151に応じて中空層21のクリアランスを調節しつつ当該飲料容器151を固定し、さらにケース3に備えられた断熱層15により飲料容器151を保温することができる。使用者は、飲料容器151から保温機能付き水筒等に内部の飲料を移し替える手間を省き、飲料容器151のサイズに限定されることなく当該飲料容器151そのものを本飲料容器用保温具1に挿入して保温することが可能である。
1 飲料容器保温具
3 ケース
3A ケース側壁
3B 底部
5 蓋
5A 天板
5B 側壁
11 開口
13 突起部
15 断熱層
17 弾性部材
19 窓部
21 中空層
23 中空部
31 螺子嵌合部
31A ケース側螺子
31B 蓋側螺子
151 飲料容器
151A 飲料容器
151B 飲料容器
153 容器上方部
155 容器底部
155A 容器底部
155B 容器底部

Claims (3)

  1. 上端部に開口を有し、下端部に底部を含み、断熱構造を有する略筒状のケースと、
    窓部を有する天板及び略筒状の側壁を含み、前記ケースに脱着可能な蓋と、を具備し、
    前記開口から前記ケースの内部に挿入した飲料容器を、前記飲料容器の容器上方部が前記窓部から外部に出た状態で保持することができること、
    を特徴とする飲料容器保温具。
  2. 前記ケースの底部内側に、前記飲料容器に対して下方から上方に弾性力を印加する弾性部材を具備すること、
    を特徴とする請求項1に記載の飲料容器保温具。
  3. 前記ケースの側壁内側に、前記飲料容器に対して側面から押圧する突起部を具備すること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の飲料容器保温具。

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