JP2004138274A - 飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケース - Google Patents

飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケース Download PDF

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Abstract

【課題】飲料・食糧の温度が、飲食し終わるまでの短時間の間、変動したとしても、飲料・食糧を予め設定された飲食に適する当初温度にまで加熱または冷却して、この温度で再保温することができ、持ち運び自在で、簡易な、飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケースを提供する。
【解決手段】付加ケース1が、飲料・食糧を収納する容器10の形状に合わせた接触面を有し、内部に水または保温性の高い溶媒もしくは潜熱蓄熱材4を有していて、ケースごと事前に加熱または冷却されて、前記接触面を通して容器10を加熱または冷却して、飲料・食糧を飲食に適した略一定の温度に保持するようにされている。付加ケース1は、内ケース2と外ケース3とからなり、内ケース2は、熱伝導率の大きい材料から構成され、外ケース3は、熱伝導率の小さい材料から構成され、内ケース2と外ケース3との間の空間に、水または保温性の高い溶媒もしくは潜熱蓄熱材4が収容され、内ケース2内に、容器10が挿入されて加熱または冷却されるようになっている。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本願の発明は、瓶、缶、ペットボトル等の容器内に収納されて、予め飲食に適した温度に加熱または冷却された酒、ビール、ジュース等の飲料や各種食糧を、飲食し終わるまでの短時間の間、容器を介して外部から加熱または冷却して、飲食に適した略一定の温度に保持するための付加ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
瓶、缶、ペットボトル等の容器内に収納されて、予め飲食に適した温度に加熱または冷却された酒、ビール、ジュース等の飲料や各種食糧を、飲食し終わるまでの短時間の間、当該飲食に適した略一定の温度に保持するために、これらを収納する容器を保温ケースに入れて保持するアイデアは、従来から種々提案されている。
【0003】
例えば、特開平7−52977号公報には、缶入飲料水等の保温対象物を挿脱可能で、断熱材で形成された有底または無底筒状の簡易保温ホルダーや、保温対象物を挿脱可能な1以上の穴を有し、断熱材で形成された保温体からなる保温ケース等が提案されている。
【0004】
また、特開平2001−198021号公報には、熱伝導率の小さな材料を用いて、複数に分割して形成された保温ケースの側面板を伸縮バンドで巻くことにより、飲料容器の外径差を吸収して形状を保ちつつ、飲料容器の外周面に側面板を密着させて、飲料の温度を保持するようにした分割組立式の飲料容器保温ケースが記載されている。
【0005】
これらの簡易保温ホルダーや保温ケースは、飲料・食糧を収納する容器の大きさに合ったサイズにされ、容器を1本1本または1つ1つ受け入れて、当該飲料・食糧を保温することができ、ある程度の保温効果を期待できるものである。
【0006】
しかしながら、これらの簡易保温ホルダーや保温ケースは、容器に収納された飲料・食糧を、その時々のその温度に保持するのにはある程度の効果を発揮するが、予め飲食に適した温度に加熱または冷却された飲料・食糧の温度が、飲料・食糧を飲食するために容器を簡易保温ホルダーや保温ケースから取り出したとき、外気温の影響で徐々に低下または上昇したとしても、予め設定された飲食に適する当初温度を回復して、この温度に飲料・食糧を再保温することができるものではない。なお、後者の公報には、保冷剤を保温ケースの底に設置することも開示されているが、設置個所が限られているので、十分な保冷効果を発揮するとは言い難い。
【0007】
これらの簡易保温ホルダーや保温ケースは、飲料・食糧を予め加熱または冷却することにより、当該飲料・食糧の温度を飲食するに適する温度とした、その温度(当初温度)から変動した温度を保持することができるに過ぎず、当初温度を回復する手段を備えたものではない。
【0008】
これに対して、特開平7−330037号公報には、容器内の内容物の温度が失われた時、これを当初の所定の温度に戻す再保温の手段を備えた保温ケースが記載されている。この保温ケースにおいては、外容器と内容器との間に断熱層が形成され、容器の開口端は断熱キャップで塞がれ、容器の底部には、容器の外部と内部との間で熱を伝導することができる伝熱部が備えられていて、容器内の内容物の温度が失われると、この伝熱部が、別体の熱供給手段により再加熱または再冷却される。そうすると、この熱が伝熱部を介して内容物に伝達されて、内容物が再加熱または再冷却され、当初温度を回復するようになっている。伝熱部は、熱供給手段により再加熱または再冷却された後、断熱部材により外側を覆われる。
【0009】
しかしながら、この保温ケースは、飲料・食糧を直接に収納して温蔵または冷蔵するタイプのものであり、飲料・食糧を収納する容器を挿脱するタイプのものではなく、容器ごと収納可能であったとしても、容器の形状に合わせた接触面を備えないものである。また、伝熱部を再加熱または再冷却するための別体の熱供給手段を特別に用意しなければならず、装置が複雑、高価にならざるをえない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本願の発明は、従来の、飲料・食糧を保温、加熱または冷却するための簡易保温ホルダーや保温ケースが有する前記のような問題点を解決して、飲料・食糧の温度が、飲食し終わるまでの短時間の間、変動したとしても、飲料・食糧を予め設定された飲食に適する当初温度にまで加熱または冷却して、この温度で飲料・食糧を再保温することができ、しかも、持ち運び自在で、簡易な、飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケースを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段および効果】
本願の発明は、前記のような課題を解決した飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケースに係り、その請求項1に記載された発明は、飲料・食糧を収納する容器の形状に合わせた接触面を有し、内部に水または保温性の高い溶媒もしくは潜熱蓄熱材を有していて、ケースごと事前に加熱または冷却されて、前記接触面を通して前記容器を加熱または冷却して、前記飲料・食糧を飲食に適した略一定の温度に保持するようにされてなることを特徴とする飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケースである。
【0012】
請求項1に記載された発明は、前記のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
付加ケースは、内部に水または保温性の高い溶媒もしくは潜熱蓄熱材を有していて、ケースごと事前に加熱または冷却されて、容器との接触面を通して容器を熱伝導の原理により加熱または冷却して、飲料・食糧を飲食に適した略一定の温度に保持するようにされているので、飲料・食糧の温度が、飲食し終わるまでの短時間の間、変動したとしても、飲料・食糧を予め設定された飲食に適する当初温度にまで効果的に加熱または冷却して、この温度で飲料・食糧を再保温することが可能になる。しかも、容器に付加的に備えられて、容器とともに持ち運び自在であるので、利便性の高い付加ケースを提供することができる。
【0013】
また、その請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケースにおいて、その付加ケースが、内ケースと外ケースとからなり、内ケースは、熱伝導率の大きい材料から構成され、外ケースは、熱伝導率の小さい材料から構成され、内ケースと外ケースとの間の空間に、水または保温性の高い溶媒が収容され、内ケース内に、容器が挿入されて加熱または冷却されるようにされていることを特徴としている。
【0014】
請求項2に記載された発明は、前記のように構成されているので、内ケース内に挿入される容器を迅速に加熱または冷却することが可能になり、加熱または冷却された容器を効果的に保温することが可能になる。しかも、構造が簡単で、簡易な、付加ケースを得ることができる。
【0015】
また、その請求項3に記載された発明は、請求項2に記載の飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケースにおいて、その内ケースには、容器が該内ケース内に挿入されるとき、該内ケースと容器との間に閉じ込められた空気を外部に逃がすことができる凹溝が、周方向に1条以上設けられていることを特徴としている。
【0016】
請求項3に記載された発明は、前記のように構成されているので、容器の内ケースに対する挿脱がスムースに行なわれるようになり、付加ケースの利便性をさらに高めることができる。
【0017】
さらに、その請求項4に記載された発明は、請求項2または請求項3に記載の飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケースにおいて、その内ケースは、1個以上設けられていることを特徴としている。
【0018】
請求項4に記載された発明は、前記のように構成されているので、所望の数の容器をそれぞれ内ケース内に挿入して加熱または冷却することができ、付加ケースの利便性をさらに高めることができる。
【0019】
また、その請求項5に記載された発明は、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケースにおいて、その外ケースの上面には、容器の栓や飲料と同時に飲食される軽食材等を入れることができる凹部が形成されたことを特徴としている。
【0020】
請求項5に記載された発明は、前記のように構成されているので、容器の栓やキャップ、飲料と同時に飲食される軽食材(酒、ビールのつまみ等)等を入れるスペースを付加ケースに確保することができ、付加ケースの利便性をさらに一層高めることができる。
【0021】
また、その請求項6に記載された発明は、請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケースにおいて、その外ケースは、二重壁構造にされていることを特徴としている。
【0022】
請求項6に記載された発明は、前記のように構成されているので、外ケースの断熱性能が向上して、内ケース内に挿入されて加熱または冷却された容器をさらに効果的に保温することができる。
【0023】
さらに、その請求項7に記載された発明は、請求項1に記載の飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケースにおいて、その付加ケースは、内ケースと外ケースとからなり、内ケースと外ケースとは、同一材料によりそれぞれ構成され、内ケースと外ケースとの間の空間に、水または保温性の高い溶媒もしくは潜熱蓄熱材が収容され、内ケース内に、容器が挿入されて加熱または冷却されるようにされていることを特徴としている。
【0024】
請求項7に記載された発明は、前記のように構成されているので、伝熱性能または保温性能のいずれかが幾分か犠牲にされるとはいえ、同一材料を揃えればよいので、付加ケースの製作が容易になり、構造が簡単で、簡易、安価な付加ケースを得ることができる。
【0025】
さらに、また、その請求項8に記載された発明は、請求項1に記載の飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケースにおいて、その付加ケースは、内ケースと外ケースとからなり、内ケースと外ケースとは、同一材料の一体成形により構成され、内ケースと外ケースとの間の空間に、水または保温性の高い溶媒もしくは潜熱蓄熱材が収容され、内ケース内に、容器が挿入されて加熱または冷却されるようにされていることを特徴としている。
【0026】
請求項8に記載された発明は、前記のように構成されているので、伝熱性能または保温性能のいずれかは幾分か犠牲にされるとはいえ、同一材料を揃えればよい上、一体成形により短時間で製作されるので、付加ケースの製作がさらに容易になり、構造が簡単で、簡易、安価な付加ケースを得ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に、図1ないし図5に図示される本願の請求項1ないし請求項8に記載された発明の実施形態について説明する。
図1は、飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケースの一実施形態の斜視図、図2は、同縦断面図、図3は、同付加ケースにビール缶が挿入された状態を示す斜視図、図4は、第1の変形例の斜視図、図5は、第2の変形例の斜視図である。
【0028】
上記一実施形態における飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケース1は、図1および図2に図示されるように、あらまし、内ケース2と、外ケース3とからなり、これら内ケース2と外ケース3との間の空間に、蓄熱媒体4が収容されている。蓄熱媒体4としては、水または保温性の高い溶媒もしくは潜熱蓄熱材が利用される。
【0029】
内ケース2は、有底円筒形の容器状をなし、熱伝導率の大きい、例えば、アルミ材や銅材から製作され、蓄熱性能を持たせるために、比較的肉厚に形成される。この内ケース2の形状は、その内部に挿入されて加熱または冷却される容器、例えば、ビール缶10(図3参照)の形状に合わせて造形される。
【0030】
したがって、内ケース2の径は、その内部にビール缶10が挿入されたとき、内ケース2の内壁面とビール缶10の外壁面とが熱的に接触し合う程度に、ビール缶10の径の大きさと略同程度に形成される。また、内ケース2の高さは、その内部にビール缶10が挿入されたとき、少なくともビール缶10の上部を手で掴むのに支障のない程度にビール缶10の上部を露出させる高さにされる。さらに、内ケース2の底壁5は、ビール缶10の内側に湾曲した底壁11に合わせて、上方に凸の形状をなすように形成されている。
【0031】
また、内ケース2の円筒状の壁面には、周方向に適宜間隔を置いて、縦方向に細長い凹溝6が複数条形成されている。この凹溝6は、容器(ビール缶)10が内ケース2内に挿入されるとき、内ケース2と容器10との間に閉じ込められた空気を外部に逃がすように作用する。また、容器10が内ケース2内から取り出されるとき、内ケース2と容器10との間の空間に外部から空気を吸入するように作用する。したがって、この凹溝6は、容器10の内ケース2に対する挿脱をスムースにするのに役立つ。凹溝6は、縦方向に細長く形成される必要は必ずしもなく、螺旋状に形成されてもよい。また、通路面積が適切な大きさにされれば、1条のみ形成されるのでもよい。
【0032】
外ケース3は、内ケース2より大径の有底円筒形の容器部分3a と、該容器部分3a の上方開口部を塞ぐ環状の蓋部分3b とからなっており、熱伝導率が小さく、保温性の良い、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン等の合成樹脂材から製作される。蓋部分3b は、容器部分3a の上部にねじ込み式で固着されている。外ケース3は、保温性能を高めるために、好ましくは、二重壁構造にされるのがよい。
【0033】
環状の蓋部分3b は、その内周縁部において内ケース2に嵌着されており、蓋部分3b と内ケース2とは、一体に組み付けられている。したがって、この状態で蓋部分3b を容器部分3a の上部にねじ込んで固定すると、同時に、内ケース2が容器部分3a に対して固定されて、付加ケース1が一挙に組み立てられる。
【0034】
このようにして組み立てられた付加ケース1においては、内ケース2は、蓋部分3b よりわずかに上方に突出させられている。この内ケース2の突出量は、付加ケース1全体の安定感を崩さず、バランスの取れた量にされると、付加ケース1がデザイン的にも優れたものになる。さらに、外ケース3の外表面に清涼感を喚起させる図柄や、温暖感を喚起させる図柄を装飾的に施せば、デザイン性がさらに高まり、飲食の雰囲気を向上させることにも役立つ。但し、容器の大きさによっては、前記突出量が得られない場合もあり得る。
【0035】
内ケース2と外ケース3との間に収容される蓄熱媒体4としては、熱容量が大きく、安価で、安全性の高い水が一般的に使用されるが、その他の保温性の高い溶媒でもよく、また、10℃以下、50℃近辺に各融点を有する有機物系または水和塩系の潜熱蓄熱材、例えば、n−テトラデカンC1430(融点5.9℃)、ポリグリコールE400(融点8℃)、n−テトラコサンC2858(融点50.6℃)、珪酸ナトリウム5水塩Na・5HO(融点48.5℃)等が使用されてもよい。これらの潜熱蓄熱材については、社団法人化学工学会、蓄熱・増熱・熱輸送技術特別研究会編「蓄熱技術−理論とその応用−第II編−「潜熱蓄熱、化学蓄熱」」(株式会社信山社サイテック、2001年(平成13年)8月30日発行)の68〜69頁に詳しく紹介されている。
【0036】
本実施形態における付加ケース1を使用するには、例えば、ビール缶10を冷却、保温するために使用する場合、付加ケース1全体を冷凍庫の中に入れ、ビール缶10より低い温度に冷やしておき、ビール缶10を飲食に供するに際して、ビール缶10を冷蔵庫から取り出すとともに、付加ケース1を冷凍庫から取り出す。そして、ビール缶10内のビールを飲み終わるまでの間、必要に応じてビール缶10を内ケース2内に挿入して、ここを置き台として使用する。そうすると、付加ケース1内の冷水の冷熱が、熱伝導の原理により、熱伝導性のよい内ケース2のビール缶10との接触面を通してビール缶10に伝達され、ビール缶10は効率的に冷却されて、ビール缶10内のビールは、飲むに適した略一定の低温度に保持される。なお、付加ケース1は、冷蔵庫で冷却するよりも、前記のように、冷凍庫で冷却する方が望ましい。
【0037】
また、例えば、コーヒー缶を加熱、保温するために付加ケース1を使用する場合、外ケース3の蓋部分3b を容器部分3a から外し、容器部分3a 内に熱湯を充填して、再び蓋部分3b により容器部分3a に蓋をして、付加ケース1を組み立てる。そして、コーヒー缶内のコーヒーを飲み終えるまでの間、必要に応じてコーヒー缶を内ケース2内に挿入して、ここを置き台として使用する。そうすると、付加ケース1内の熱湯の温熱が、熱伝導の原理により、熱伝導性のよい内ケース2のコーヒー缶との接触面を通してコーヒー缶に伝達され、コーヒー缶は効率的に加熱されて、コーヒー缶内のコーヒーは、飲むに適した略一定の高温度に保持される。
【0038】
上記の、コーヒー缶を加熱、保温するために付加ケース1を使用する場合において、付加ケース1を分解して容器部分3a 内に熱湯を充填する代わりに、付加ケース1全体を熱湯もしくは高温雰囲気中に置いて、蓄熱媒体4を加熱するようにしてもよく、蓄熱媒体4が特に潜熱蓄熱材である場合には、このようにされるのが好ましい。
【0039】
本実施形態において、内ケース2および外ケース3は、いずれも断面円形状にされたが、これらの形状は、容器10の形状に応じて種々に変更される。例えば、容器10の形状が断面四角形状であれば、これら内ケース2および外ケース3の断面形状も、図4に図示されるように、四角形状にされる。
【0040】
但し、内ケース2と外ケース3とは、必ずしも同じ形状にされる必要はなく、例えば、図5に図示されるように、内ケース2が断面円形状にされ、外ケース3が断面四角形状にされてもよい。この場合において、断面四角形状の外ケース3の蓋部分3b の上面隅部に凹部7を設けて、ここをビール瓶・缶、コーヒー缶等の栓やキャップ、ビールのつまみ等軽食材の置き場所として使用することもできる。図5の付加ケース1においては、蓋部分3b は、容器部分3a の上部に嵌着されている。
【0041】
また、本実施形態において、内ケース2は熱伝導率が大きく、外ケース3は熱伝導率が小さく、互いに異なる材料から構成されるものとされたが、必ずしも、これに限定されず、同一材料によりそれぞれ構成されてもよく、また、同一材料の一体成形により構成されてもよい。このようにすれば、伝熱性能または保温性能のいずれかが幾分か犠牲にされるが、同一材料を揃えればよく、一体成形により短時間で製作されるので、付加ケースの製作が容易になり、構造が簡単で、簡易、安価な付加ケースを得ることができる。
【0042】
本実施形態は、前記のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
付加ケース1は、内部に水または保温性の高い溶媒もしくは潜熱蓄熱材4を有していて、ケースごと事前に加熱または冷却されて、容器10との接触面を通して容器10を熱伝導の原理により加熱または冷却して、飲料・食糧を飲食に適した略一定の温度に保持するようにされているので、飲料・食糧の温度が、飲食し終わるまでの短時間の間、変動したとしても、飲料・食糧を予め設定された飲食に適する当初温度にまで効果的に加熱または冷却して、この温度で飲料・食糧を再保温することが可能になる。しかも、容器10に付加的に備えられて、容器10とともに持ち運び自在であるので、利便性の高い付加ケースを提供することができる。
【0043】
また、付加ケース1が、内ケース2と外ケース3とからなり、内ケース2は、熱伝導率の大きい材料から構成され、外ケース3は、熱伝導率の小さい材料から構成され、内ケース2と外ケース3との間の空間に、水または保温性の高い溶媒もしくは潜熱蓄熱材4が収容され、内ケース2内に、容器10が挿入されて加熱または冷却されるようにされているので、内ケース2内に挿入される容器10を迅速に加熱または冷却することが可能になり、加熱または冷却された容器10を効果的に保温することが可能になる。しかも、構造が簡単で、簡易な、付加ケースを得ることができる。
【0044】
また、内ケース2には、容器10が該内ケース2内に挿入されるとき、該内ケース2と容器10との間に閉じ込められた空気を外部に逃がすことができる凹溝6が、周方向に1条以上設けられているので、容器10の内ケース2に対する挿脱がスムースに行なわれて、付加ケース1の利便性をさらに高めることができる。
【0045】
さらに、内ケース2が1個以上設けられるようにされる場合には、所望の数の容器10をそれぞれ内ケース2内に挿入して加熱または冷却することができ、付加ケース1の利便性をさらに高めることができる。
【0046】
また、外ケース3の上面に容器10の栓やキャップ、飲料と同時に飲食される軽食材等を入れることができる凹部7が形成される場合には、これらを入れるスペースを付加ケース1に確保することができ、付加ケース1の利便性をさらに一層高めることができる。
【0047】
また、外ケース3が二重壁構造にされる場合には、外ケース3の断熱性能が一段と向上して、内ケース2内に挿入されて加熱または冷却された容器10をさらに効果的に保温することができる。
【0048】
さらに、また、内ケース2と外ケース3とが同一材料によりそれぞれ構成される場合や、同一材料の一体成形により構成される場合には、伝熱性能または保温性能のいずれかが幾分か犠牲にされるが、同一材料を揃えればよく、また、一体成形により短時間で製作されるので、付加ケースの製作が容易になり、構造が簡単で、簡易、安価な付加ケースを得ることができる。
【0049】
なお、本願の発明は、以上に説明した実施形態および変形例に限定されずに、その発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケースの一実施形態の斜視図である。
【図2】同縦断面図である。
【図3】同付加ケースにビール缶が挿入された状態を示す斜視図である。
【図4】第1の変形例の斜視図である。
【図5】第2の変形例の斜視図である。
【符号の説明】
1…付加ケース、2…内ケース、3…外ケース、3a …容器部分、3b …蓋部分、4…蓄熱媒体、5…底壁、6…凹溝、7…凹部、10…ビール缶、11…底壁。

Claims (8)

  1. 飲料・食糧を収納する容器の形状に合わせた接触面を有し、
    内部に水または保温性の高い溶媒もしくは潜熱蓄熱材を有していて、
    ケースごと事前に加熱または冷却されて、前記接触面を通して前記容器を加熱または冷却して、前記飲料・食糧を飲食に適した略一定の温度に保持するようにされてなることを特徴とする飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケース。
  2. 前記付加ケースは、内ケースと外ケースとからなり、
    前記内ケースは、熱伝導率の大きい材料から構成され、
    前記外ケースは、熱伝導率の小さい材料から構成され、
    前記内ケースと前記外ケースとの間の空間に、前記水または保温性の高い溶媒もしくは潜熱蓄熱材が収容され、
    前記内ケース内に、前記容器が挿入されて加熱または冷却されるようにされていることを特徴とする請求項1に記載の飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケース。
  3. 前記内ケースには、前記容器が前記内ケース内に挿入されるとき、前記内ケースと前記容器との間に閉じ込められた空気を外部に逃がすことができる凹溝が、周方向に1条以上設けられていることを特徴とする請求項2に記載の飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケース。
  4. 前記内ケースは、1個以上設けられていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケース。
  5. 前記外ケースの上面には、前記容器の栓や前記飲料と同時に飲食される軽食材等を入れることができる凹部が形成されたことを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケース。
  6. 前記外ケースは、二重壁構造にされていることを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケース。
  7. 前記付加ケースは、内ケースと外ケースとからなり、
    前記内ケースと前記外ケースとは、同一材料によりそれぞれ構成され、
    前記内ケースと前記外ケースとの間の空間に、前記水または保温性の高い溶媒もしくは潜熱蓄熱材が収容され、
    前記内ケース内に、前記容器が挿入されて加熱または冷却されるようにされていることを特徴とする請求項1に記載の飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケース。
  8. 前記付加ケースは、内ケースと外ケースとからなり、
    前記内ケースと前記外ケースとは、同一材料の一体成形により構成され、
    前記内ケースと前記外ケースとの間の空間に、前記水または保温性の高い溶媒もしくは潜熱蓄熱材が収容され、
    前記内ケース内に、前記容器が挿入されて加熱または冷却されるようにされていることを特徴とする請求項1に記載の飲料・食糧を収納する容器を加熱または冷却するための付加ケース。
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