JP2018000534A - 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
まず、本発明の実施形態について説明する。
図1を参照しながら、本発明の実施形態に係る情報処理システム(以下、「行動支援システム」とも言う。)の構成例について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る行動支援システム1の構成例を示した説明図である。図1に示したように、行動支援システム1は、情報処理装置(以下、「行動支援装置」とも言う。)10と、対象者端末20と、支援者端末30と、活動量実績値測定装置40とを備える。図1に示したように、行動支援装置10と対象者端末20と支援者端末30とは、ネットワーク50を介して通信可能に構成されている。
続いて、本発明の実施形態に係る行動支援装置10の機能構成例について説明する。図2は、本発明の実施形態に係る行動支援装置10の機能構成例を示すブロック図である。図2に示したように、本発明の実施形態に係る行動支援装置10は、活動量計画値取得部111と、活動量実績値取得部112と、自己評価達成度取得部113と、ベースライン活動量推定部121と、達成度推定部122と、自己評価制御部123と、情報出力部131とを備える。
続いて、本発明の実施形態に係る対象者端末20の機能構成例について説明する。図3は、本発明の実施形態に係る対象者端末20の機能構成例を示すブロック図である。図3に示したように、本発明の実施形態に係る対象者端末20は、入力部210と、制御部220と、記憶部230と、通信部241と、通信部242と、出力部250とを備える。
続いて、本発明の実施形態に係る支援者端末30の機能構成例について説明する。図4は、本発明の実施形態に係る支援者端末30の機能構成例を示すブロック図である。図4に示したように、本発明の実施形態に係る支援者端末30は、入力部310と、制御部320と、記憶部330と、通信部340と、出力部350とを備える。
続いて、本発明の実施形態に係る行動支援システム1の動作例について説明する。図5は、行動支援システム1の全体的な動作の例を示すフローチャートである。図5に示すように、行動支援システム1は、活動量計画値を設定し(S10)、活動量実績値を登録し(S20)、自己評価達成度の登録要否を判定する(S30)。行動支援システム1は、自己評価達成度の登録が不要な場合(S30において「否」)、S50に動作を移行させる。一方、行動支援システム1は、自己評価達成度の登録が必要な場合(S30において「要」)、自己評価達成度を登録し(S40)、S50に動作を移行させる。
行動支援装置10が起動すると、ベースライン活動量を超えて対象者60が行う予定の活動量計画値の設定が行われる。活動の種類、活動の時間および活動の頻度が対象者60によって対象者端末20に入力されると、入力部210によって受け付けられ、通信部241によって制御部220による制御に従って行動支援装置10に送信される。行動支援装置10においては、活動量計画値取得部111が、活動の種類、活動の時間および活動の頻度を取得し、これらに基づいて活動量計画値を算出し、算出した活動量計画値をベースライン活動量推定部121に出力する。
対象者60が身体活動を行うと、活動量実績値測定装置40によって活動量実績値を計測する。例えば、活動量実績値測定装置40は、センサ(例えば、加速度センサなど)を内蔵しており、センサによって時系列に検出されたセンサ信号を1日単位で集計することによって活動量(EX)を算出し、算出した活動量を1日単位の活動量実績値としてベースライン活動量推定部121に出力する。なお、センサ信号から活動量を算出する手法としては、市販の活動量計による手法と同様の公知の手法が用いられてよい。また、本明細書においては、活動量の集計単位を1日単位とするが、活動量の集計単位は、1週間単位であってもよいし、他の期間であってもよい。
対象者60は、身体活動を行うと、活動量計画値に対する対象者60の活動量の達成度を時系列に自己評価する。以下では、このようにして評価された達成度を「自己評価達成度」とも言う。ここで、本明細書においては、対象者60が、活動量計画値に対する対象者60の活動量を自己評価する例を主に説明するが、活動量計画値に対する対象者60の活動量は、対象者60以外の者(例えば、支援者70など)によって評価されてもよい。すなわち、本明細書における「自己評価」は、「人手評価」に置き換えられてよい。
対象者端末20において、通信部241によって自己評価達成度の登録を指示または継続するための自己評価制御信号が受け付けられると、出力部250によって自己評価達成度入力画面が表示される(自己評価達成度の登録が継続される)。対象者60は、活動量計画値に対する対象者60の活動量の達成度を時系列に自己評価すると、自己評価入力画面に対して自己評価達成度の入力が行われる。例えば、自己評価達成度は、1.0(=100%)を最大として、所定の間隔(例えば、0.05(=5%))刻みで小さくした値で対象者60によって入力され得る。
ベースライン活動量推定部121は、活動量計画値取得部111から活動量計画値が入力され、活動量実績値取得部112から時系列の活動量実績値が入力され、自己評価達成度取得部113から時系列の自己評価達成度が入力されると、活動量計画値と時系列の活動量実績値と時系列の自己評価達成度とに基づいて、所定の演算によりベースライン活動量を推定する。所定の演算については、後に説明する。ベースライン活動量推定部121は、ベースライン活動量と活動量計画値と時系列の活動量実績値と時系列の自己評価達成度とを、達成度推定部122に出力する。
ベースライン活動量推定部121は、最新の自己評価達成度の有無を判定する。例えば、最新の自己評価達成度の有無は、自己評価達成度取得部113から有効な自己評価達成度が直近において入力されたか否かによって判定されてよい。より具体的には、ベースライン活動量推定部121は、自己評価達成度取得部113から空の自己評価達成度が直近において入力された場合、最新の自己評価達成度が無いと判定し、自己評価達成度取得部113から有効な自己評価達成度が直近において入力された場合、最新の自己評価達成度が有ると判定してよい。
ベースライン活動量推定部121は、活動量計画値、時系列の活動量実績値および時系列の自己評価達成度に基づき、所定の演算により、ベースライン活動量を推定する。例えば、ベースライン活動量推定部121は、活動量計画値qと、時系列の活動量実績値Qi(iは、時系列上のある時点を示す番号(1以上の整数)であり、最初に達成度が推定された時点をi=1とする。)と、時系列の自己評価達成度ai’とに基づいて、以下に示した(数式1)によって、時点nにおけるベースライン活動量Bnを推定する。
達成度推定部122は、ベースライン活動量と活動量計画値と時系列の活動量実績値とに基づいて、活動量計画値に対する時系列の達成度を推定達成度として推定する。より具体的に、達成度推定部122は、活動量計画値qと、ベースライン活動量Bnと、直近の活動量実績値Qnとに基づいて、(数式2)によって、推定達成度anを推定する。図5には、かかる手法によって推定された推定達成度の例が示されている。図5に示されるように、推定達成度は、活動量実績値および自己評価達成度との適合性が加味され、時系列での自己評価の誤差の影響を抑えた形で求められ得る。
情報出力部131は、達成度推定部122から、ベースライン活動量と直近の推定達成度と活動量計画値と直近平均の活動量実績値(例えば、直近の1日平均の活動量実績値)と直近平均の自己評価達成度(例えば、直近の1日平均の自己評価達成度)とが入力されると、これらの情報を支援者端末30に出力する。支援者端末30においては、通信部340によってこれらの情報が受信され、制御部320による制御に従って出力部350によって表示される。
出力部350は、達成度表示画面D10の表示が終了すると(例えば、戻るボタンD18が選択されると)、活動量計画値の再設定の要否を選択するための再設定要否選択画面を表示する。支援者70は、再設定要否選択画面に対して活動量計画値の再設定の要否を入力する。通信部340は、活動量計画値の再設定の要否を行動支援装置10に送信する。行動支援装置10は、活動量計画値の再設定が必要である旨が受信された場合、(S10)活動量計画値の設定に動作を移行させる。一方、行動支援装置10は、活動量計画値の再設定が不要である旨が受信された場合、(S20)活動量実績値の登録に動作を移行させる。
本実施形態によれば、対象者60のベースライン活動量を超えて対象者60が行う予定の活動量計画値と活動量計画値に対する達成度が人手によって評価された時系列の人手評価達成度と対象者60による時系列の活動量実績値とに基づいて、所定の演算によりベースライン活動量を推定するベースライン活動量推定部121と、ベースライン活動量と活動量計画値と活動量実績値とに基づいて、活動量計画値に対する時系列の達成度を推定達成度として推定する達成度推定部122と、を備える、行動支援装置10が提供される。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上記では、活動量の単位としてエクササイズ(EX)を使う場合について説明した。しかし、活動量の単位として、エクササイズ(EX)以外の単位が利用されてもよい。一例として、活動量の単位として、カロリー(kcal)が用いられてもよい。
上記では、行動の登録時において(S21)、対象者端末20に対して、活動量計画値および自己評価達成度が入力され、活動量実績値が活動量実績値測定装置40によって測定され、ベースライン活動量推定部121および達成度推定部122が行動支援装置10の内部に存在し、達成度表示画面D10が支援者端末30によって表示される場合を説明した。しかし、これらの機能を担う装置または端末は限定されない。
上記では、ベースライン活動量推定部121は、活動量計画値と活動量実績値の測定開始時から現在までにそれぞれ登録された自己評価達成度および活動量実績値(活動量計画値の設定時から現在までに測定されたすべての自己評価達成度および活動量実績値)とに基づいて、ベースライン活動量を推定する場合を説明した。しかし、ベースライン活動量の推定に利用されるデータの区間は限定されない。
上記では、達成度推定部122が、(数式1)によってベースライン活動量を推定する場合について説明した。(数式1)によれば、自己評価の誤差の影響を抑えた形で達成度が推定される。しかし、ベースライン活動量の推定式は、(数式1)に限定されない。例えば、ベースライン活動量から推定される達成度と対象者60の自己評価による自己評価達成度とが時系列に近づくように(自己評価達成度の誤差が小さくなるように)ベースライン活動量を推定するための他の式が、(数式1)の代わりに用いられてもよい。
上記では、達成度推定部122が、自己評価達成度の登録タイミングにて、活動量実績値の集計期間を設定し、当該集計期間における活動量実績値の平均値を用いてベースライン活動量を推定する場合について説明した。しかし、達成度推定部122は、自己評価達成度の登録タイミングにて、当日または前日の活動量実績値の平均値を用いてベースライン活動量を推定してもよい。
上記では、情報出力部131によって、直近の推定達成度に対応する助言情報が選択される場合を説明した。しかし、情報出力部131は、推定達成度の増減傾向に応じて助言情報を選択してもよい。例えば、達成度推定部122は、推定達成度の増減傾向(例えば、増加、減少など)に対して助言情報が対応付けられていれば、その対応付けに基づいて、増減傾向に対応する助言情報を選択することが可能である。このとき、出力部350は、増減傾向に対応する助言情報を表示し得る。
上記では、自己評価制御部123が、現在のベースライン活動量と過去のベースライン活動量との間の時系列変化が所定の収束条件を満たすか否かによって、ベースライン活動量が収束したか否かを判定する場合を説明した。そして、自己評価制御部123が、ベースライン活動量が収束したと判定した場合、自己評価達成度の登録を停止するための自己評価制御信号を対象者端末20に出力する場合を説明した。しかし、収束条件は、かかる例に限定されない。
上記では、対象者が行動の例として身体活動をする場合を想定した。しかし、対象者が行う行動は、身体活動に限定されない。例えば、対象者は行動の例として学習を行ってもよい。対象者60は、生徒であり、支援者70は、生徒を指導する教師であってよい。このとき、活動量実績値は、学習量の実績値であり、ベースライン活動量は、ルーチンで行われる学習量であり、活動量計画値は、ルーチンで行われる学習量を超えて生徒が行う予定の学習量であってよい。
10 行動支援装置
111 活動量計画値取得部
112 活動量実績値取得部
113 自己評価達成度取得部
121 ベースライン活動量推定部
122 達成度推定部
123 自己評価制御部
131 情報出力部
20 対象者端末
210 入力部
220 制御部
230 記憶部
241 通信部
242 通信部
250 出力部
30 支援者端末
310 入力部
320 制御部
330 記憶部
340 通信部
350 出力部
40 活動量実績値測定装置
50 ネットワーク
60 対象者
70 支援者
Claims (12)
- 対象者のベースライン活動量を超えて前記対象者が行う予定の活動量計画値と前記活動量計画値に対する達成度が人手によって評価された時系列の人手評価達成度と前記対象者による時系列の活動量実績値とに基づいて、所定の演算により前記ベースライン活動量を推定するベースライン活動量推定部と、
前記ベースライン活動量と前記活動量計画値と前記活動量実績値とに基づいて、前記活動量計画値に対する時系列の達成度を推定達成度として推定する達成度推定部と、
を備える、情報処理装置。 - 前記情報処理装置は、
前記ベースライン活動量の時系列変化が所定の収束条件を満たす場合に、前記人手評価達成度の登録を停止させ、前記ベースライン活動量の時系列変化が前記所定の収束条件を満たさない場合に、前記人手評価達成度の登録を継続させる人手評価制御部を備える、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記人手評価制御部は、前記人手評価達成度の登録停止から所定の時間が経過した場合、前記人手評価達成度の登録を再開させる、
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記ベースライン活動量推定部は、前記ベースライン活動量の時系列変化が前記所定の収束条件を満たす場合に、前記ベースライン活動量の推定を停止し、前記ベースライン活動量の時系列変化が前記所定の収束条件を満たさない場合に、前記ベースライン活動量の推定を継続する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記ベースライン活動量推定部は、前記ベースライン活動量の推定停止から所定の時間が経過した場合、前記ベースライン活動量の推定を再開する、
請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記ベースライン活動量推定部は、前記活動量計画値と前記活動量実績値の測定開始時から現在までにそれぞれ登録された前記人手評価達成度および前記活動量実績値とに基づいて、前記ベースライン活動量を推定する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記ベースライン活動量推定部は、前記活動量計画値と直近にそれぞれ登録された所定数の前記人手評価達成度および前記活動量実績値とに基づいて、前記ベースライン活動量を推定する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記ベースライン活動量推定部は、前記活動量計画値と現在を基準とした所定の期間にそれぞれ登録された前記人手評価達成度および前記活動量実績値とに基づいて、前記ベースライン活動量を推定する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置は、
前記推定達成度および前記推定達成度に応じて選択された所定の助言情報のうち、少なくともいずれか一つを出力する情報出力部を備える、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記ベースライン活動量推定部は、前記活動量実績値から前記人手評価達成度と前記活動量計画値との乗算結果を減じて得られる値を、各測定時刻について加算して得られる値に基づいて、前記ベースライン活動量を推定する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 対象者のベースライン活動量を超えて前記対象者が行う予定の活動量計画値と前記活動量計画値に対する達成度が人手によって評価された時系列の人手評価達成度と前記対象者による時系列の活動量実績値とに基づいて、所定の演算により前記ベースライン活動量を推定することと、
前記ベースライン活動量と前記活動量計画値と前記活動量実績値とに基づいて、前記活動量計画値に対する時系列の達成度を推定達成度として推定することと、
を含む、情報処理方法。 - コンピュータを、
対象者のベースライン活動量を超えて前記対象者が行う予定の活動量計画値と前記活動量計画値に対する達成度が人手によって評価された時系列の人手評価達成度と前記対象者による時系列の活動量実績値とに基づいて、所定の演算により前記ベースライン活動量を推定するベースライン活動量推定部と、
前記ベースライン活動量と前記活動量計画値と前記活動量実績値とに基づいて、前記活動量計画値に対する時系列の達成度を推定達成度として推定する達成度推定部と、
を備える情報処理装置として機能させるためのプログラム。
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