JP6717083B2 - 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
従来、対象者の活動量を推定する技術として、様々な技術が開示されている。例えば、対象者の活動量を推定する技術として、ハリス−ベネディクトの式を利用する技術が知られている。ハリス−ベネディクトの式は、対象者の性別、体重、身長および年齢から対象者の基礎代謝量を求めることが可能である。そして、ハリス−ベネディクトの式を利用する技術によれば、対象者の基礎代謝量に対して、ストレス係数と活動係数とを乗じることによって、対象者の1日あたりの消費エネルギーの目安を算出することが可能である。
一方、対象者の日々の活動量を算出する活動量計を利用する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。かかる技術において、活動量計は、加速度センサを内蔵しており、加速度センサによって検出されたセンサ信号に基づいて、対象者の活動強度を算出することが可能である。かかる技術によれば、活動量計は、対象者の活動強度に基づいて対象者の活動量を計測することが可能である。
特開2009−28312号公報
しかしながら、ハリス−ベネディクトの式を利用する技術によれば、特定の被験者集団を対象とした調査結果と対象者の属性とに基づいて、対象者の日常生活における平均的な消費エネルギーを求めることは可能である。一方、ハリス−ベネディクトの式を利用する技術では、対象者の活動状況に応じた活動量を求めることはできない。
一方、活動量計を利用する技術では、対象者が活動量計を携帯することを意識することによって、対象者の活動量が短期的に増大する傾向があることが知られている。対象者の活動量が短期的に増大してからは、対象者の活動量が活動量計を携帯する前の活動量に落ち着くまでにある程度の期間が必要となる。したがって、活動量計を利用する技術では、対象者の日常生活における平均的な活動量(以下、「ベースライン活動量」とも言う。)を精度良く推定することが困難である。
さらに、対象者が活動に関する計画を実施しようとする場合、活動に関する計画の達成度は、ベースライン活動量を超えて対象者が行う活動量に基づいて推定されるべきである。しかし、活動量計を利用する技術では、ベースライン活動量を精度良く推定することができないために、活動に関する計画の達成度を精度良く推定することが困難である。
したがって、活動に関する計画の達成度を精度良く推定することが可能な技術が提供されることが望まれる。
上記問題を解決するために、本発明のある観点によれば、対象者のベースライン活動量を超えて前記対象者が行う予定の活動量計画値と前記活動量計画値に対する達成度が人手によって評価された時系列の人手評価達成度と前記対象者による時系列の活動量実績値とに基づいて、所定の演算により前記ベースライン活動量を推定するベースライン活動量推定部と、前記ベースライン活動量と前記活動量計画値と前記活動量実績値とに基づいて、前記活動量計画値に対する時系列の達成度を推定達成度として推定する達成度推定部と、を備える、情報処理装置が提供される。
前記情報処理装置は、前記ベースライン活動量の時系列変化が所定の収束条件を満たす場合に、前記人手評価達成度の登録を停止させ、前記ベースライン活動量の時系列変化が前記所定の収束条件を満たさない場合に、前記人手評価達成度の登録を継続させる人手評価制御部を備えてもよい。
前記人手評価制御部は、前記人手評価達成度の登録停止から所定の時間が経過した場合、前記人手評価達成度の登録を再開させてもよい。
前記ベースライン活動量推定部は、前記ベースライン活動量の時系列変化が前記所定の収束条件を満たす場合に、前記ベースライン活動量の推定を停止し、前記ベースライン活動量の時系列変化が前記所定の収束条件を満たさない場合に、前記ベースライン活動量の推定を継続してもよい。
前記ベースライン活動量推定部は、前記ベースライン活動量の推定停止から所定の時間が経過した場合、前記ベースライン活動量の推定を再開してもよい。
前記ベースライン活動量推定部は、前記活動量計画値と前記活動量実績値の測定開始時から現在までにそれぞれ登録された前記人手評価達成度および前記活動量実績値とに基づいて、前記ベースライン活動量を推定してもよい。
前記ベースライン活動量推定部は、前記活動量計画値と直近にそれぞれ登録された所定数の前記人手評価達成度および前記活動量実績値とに基づいて、前記ベースライン活動量を推定してもよい。
前記ベースライン活動量推定部は、前記活動量計画値と現在を基準とした所定の期間にそれぞれ登録された前記人手評価達成度および前記活動量実績値とに基づいて、前記ベースライン活動量を推定してもよい。
前記情報処理装置は、前記推定達成度および前記推定達成度に応じて選択された所定の助言情報のうち、少なくともいずれか一つを出力する情報出力部を備えてもよい。
前記ベースライン活動量推定部は、前記活動量実績値から前記人手評価達成度と前記活動量計画値との乗算結果を減じて得られる値を、各測定時刻について加算して得られる値に基づいて、前記ベースライン活動量を推定してもよい。
また、本発明の他の観点によれば、対象者のベースライン活動量を超えて前記対象者が行う予定の活動量計画値と前記活動量計画値に対する達成度が人手によって評価された時系列の人手評価達成度と前記対象者による時系列の活動量実績値とに基づいて、所定の演算により前記ベースライン活動量を推定することと、前記ベースライン活動量と前記活動量計画値と前記活動量実績値とに基づいて、前記活動量計画値に対する時系列の達成度を推定達成度として推定することと、を含む、情報処理方法が提供される。
また、本発明の他の観点によれば、コンピュータを、対象者のベースライン活動量を超えて前記対象者が行う予定の活動量計画値と前記活動量計画値に対する達成度が人手によって評価された時系列の人手評価達成度と前記対象者による時系列の活動量実績値とに基づいて、所定の演算により前記ベースライン活動量を推定するベースライン活動量推定部と、前記ベースライン活動量と前記活動量計画値と前記活動量実績値とに基づいて、前記活動量計画値に対する時系列の達成度を推定達成度として推定する達成度推定部と、を備える情報処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、活動に関する計画の達成度を精度良く推定することが可能となる。
本発明の実施形態に係る行動支援システムの構成例を示した説明図である。 同実施形態に係る行動支援装置の機能構成例を示すブロック図である。 同実施形態に係る対象者端末の機能構成例を示すブロック図である。 同実施形態に係る支援者端末の機能構成例を示すブロック図である。 行動支援システムの全体的な動作の例を示すフローチャートである。 活動量計画値の算出について説明するための図である。 ベースライン活動量と達成度の推定の詳細な動作例を示すフローチャートである。 ベースライン活動量の算出例を説明するための図である。 推定達成度の表示例を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なる数字を付して区別する。また、異なる実施形態の類似する構成要素については、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素等の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
(1.実施形態の説明)
まず、本発明の実施形態について説明する。
(1−1.行動支援システムの構成)
図1を参照しながら、本発明の実施形態に係る情報処理システム(以下、「行動支援システム」とも言う。)の構成例について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る行動支援システム1の構成例を示した説明図である。図1に示したように、行動支援システム1は、情報処理装置(以下、「行動支援装置」とも言う。)10と、対象者端末20と、支援者端末30と、活動量実績値測定装置40とを備える。図1に示したように、行動支援装置10と対象者端末20と支援者端末30とは、ネットワーク50を介して通信可能に構成されている。
ここで、例えば、ネットワーク50は、インターネット、電話回線網、衛星通信網などの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを含んでもよい。また、ネットワーク50は、IP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)などの専用回線網を含んでもよい。
活動量実績値測定装置40は、対象者60による活動量を時系列に計測することによって計測値(以下、「活動量実績値」とも言う。)を得る装置である。例えば、活動量実績値測定装置40は、既に市販されている活動量計であってもよい。なお、本明細書においては、活動量実績値測定装置40が対象者端末20に接続される場合を主に説明するが、活動量実績値測定装置40は、対象者端末20に組み込まれていてもよい。
対象者端末20は、行動支援の対象となる対象者60によって利用される端末である。例えば、対象者端末20は、活動量実績値測定装置40から活動量実績値を受信して行動支援装置10に送信する。また、対象者端末20は、対象者60のベースライン活動量を超えて対象者60が行う予定の活動量(以下、「活動量計画値」とも言う。)が入力されると、活動量計画値を行動支援装置10に送信する。ここで、対象者端末20の種類は特に限定されない。例えば、対象者端末20は、スマートフォンであってもよいし、PC(Personal Computer)であってもよいし、携帯電話であってもよいし、時計であってもよいし、他の電子機器であってもよい。
行動支援装置10は、対象者端末20から活動量実績値を受信する。また、行動支援装置10は、活動量計画値と活動量実績値とに基づいて、所定の演算によりベースライン活動量を推定する。このとき、行動支援装置10がベースライン活動量をどのように推定するかについては、後に詳細に説明する。そして、行動支援装置10は、ベースライン活動量に基づいて活動量計画値に対する時系列の達成度(以下、「推定達成度」とも言う。)を推定する。行動支援装置10は、推定達成度または推定達成度に基づく助言情報を支援者端末30に送信する。
支援者端末30は、支援者70によって利用される端末である。例えば、支援者端末30は、行動支援装置10から推定達成度または助言情報を受信して出力する。ここで、支援者端末30の種類は特に限定されない。例えば、支援者端末30は、スマートフォンであってもよいし、PC(Personal Computer)であってもよいし、携帯電話であってもよいし、時計であってもよいし、他の電子機器であってもよい。
なお、本明細書においては、推定達成度または助言情報の出力を受ける利用者として、支援者70を例に挙げて説明する。このとき、支援者70は出力を受けた推定達成度または助言情報に基づいて、対象者60をコーチングする。しかし、推定達成度または助言情報の出力を受ける利用者は、支援者70以外であってもよい。例えば、推定達成度または助言情報の出力を受ける利用者は、後にも説明するように、対象者60自身であってもよい。かかる場合、支援者70および支援者端末30は、特に存在しなくてもよい。
以上、本発明の実施形態に係る行動支援システム1の構成例について説明した。
(1−2.行動支援装置の機能構成)
続いて、本発明の実施形態に係る行動支援装置10の機能構成例について説明する。図2は、本発明の実施形態に係る行動支援装置10の機能構成例を示すブロック図である。図2に示したように、本発明の実施形態に係る行動支援装置10は、活動量計画値取得部111と、活動量実績値取得部112と、自己評価達成度取得部113と、ベースライン活動量推定部121と、達成度推定部122と、自己評価制御部123と、情報出力部131とを備える。
ベースライン活動量推定部121、達成度推定部122および自己評価制御部123は、専用の演算回路によって構成されてもよいし、行動支援装置10に内蔵されたCPU(Central Processing Unit)がROM(Read Only Memory)に記憶されたプログラムをRAM(Random Access Memory)に展開して実行することにより実現されてもよい。かかるプログラムが提供され得る他、かかるプログラムを記憶させた記憶媒体も提供され得る。
活動量計画値取得部111、活動量実績値取得部112および自己評価達成度取得部113は、ネットワーク50を介して対象者端末20から各種情報を受信することが可能な通信インタフェースである。また、情報出力部131は、ネットワーク50を介して支援者端末30に各種情報を送信することが可能な通信インタフェースである。なお、図2に示された例では、活動量計画値取得部111、活動量実績値取得部112および自己評価達成度取得部113が分離して示されているが、同一のハードウェアであってよい。
以上、本発明の実施形態に係る行動支援装置10の機能構成例について説明した。
(1−3.対象者端末の機能構成)
続いて、本発明の実施形態に係る対象者端末20の機能構成例について説明する。図3は、本発明の実施形態に係る対象者端末20の機能構成例を示すブロック図である。図3に示したように、本発明の実施形態に係る対象者端末20は、入力部210と、制御部220と、記憶部230と、通信部241と、通信部242と、出力部250とを備える。
入力部210は、対象者60から各種情報の入力を受け付ける機能を有する。例えば、入力部210は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンおよびスイッチの少なくともいずれか一つを含んでよい。例えば、入力部210は、出力部250によって表示された各種画面からボタンを選択する操作を受け付けることができる。入力部210がタッチパネルを含む場合には、入力部210は、出力部250に積層され、出力部250とともにタッチスクリーンを構成し得る。
制御部220は、対象者端末20の動作全体を制御する機能を有する。制御部220は、専用の演算回路によって構成されてもよいし、対象者端末20に内蔵されたCPU(Central Processing Unit)がROM(Read Only Memory)に記憶されたプログラムをRAM(Random Access Memory)に展開して実行することにより実現されてもよい。かかるプログラムが提供され得る他、かかるプログラムを記憶させた記憶媒体も提供され得る。
記憶部230は、制御部220を動作させるためのプログラムやデータを記憶することが可能な記憶装置を含む。また、記憶部230は、制御部220の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することも可能である。記憶部230は、磁気記憶部デバイスであってもよいし、半導体記憶デバイスであってもよいし、光記憶デバイスであってもよいし、光磁気記憶デバイスであってもよいし、他の記憶デバイスであってもよい。
通信部241は、ネットワーク50を介して行動支援装置10との間で各種情報を送受信することが可能な通信インタフェースを含む。さらに、通信部241は、必要に応じてネットワーク50を介して支援者端末30との間で各種情報を送受信することが可能であってもよい。一方、通信部242は、活動量実績値測定装置40との間で各種情報を送受信することが可能な通信インタフェースを含む。
出力部250は、各種情報を対象者60が視認可能なように表示する表示装置を含む。ここで、出力部250の種類は特に限定されない。例えば、出力部250は、各種情報を音として出力する音出力装置を含んでもよい。あるいは、出力部250は、各種情報を対象者60の触覚を刺激するための触覚情報(例えば、振動、電気など)によって出力する触覚提示装置を含んでもよい。すなわち、出力部250は、各種情報を出力する出力装置を含んでよい。
以上、本発明の実施形態に係る対象者端末20の機能構成例について説明した。
(1−4.支援者端末の機能構成)
続いて、本発明の実施形態に係る支援者端末30の機能構成例について説明する。図4は、本発明の実施形態に係る支援者端末30の機能構成例を示すブロック図である。図4に示したように、本発明の実施形態に係る支援者端末30は、入力部310と、制御部320と、記憶部330と、通信部340と、出力部350とを備える。
入力部310は、支援者70から各種情報の入力を受け付ける機能を有する。例えば、入力部310は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンおよびスイッチの少なくともいずれか一つを含んでよい。例えば、入力部310は、出力部350によって表示された各種画面からボタンを選択する操作を受け付けることができる。入力部310がタッチパネルを含む場合には、入力部310は、出力部350に積層され、出力部350とともにタッチスクリーンを構成し得る。
制御部320は、支援者端末30の動作全体を制御する機能を有する。制御部320は、専用の演算回路によって構成されてもよいし、支援者端末30に内蔵されたCPU(Central Processing Unit)がROM(Read Only Memory)に記憶されたプログラムをRAM(Random Access Memory)に展開して実行することにより実現されてもよい。かかるプログラムが提供され得る他、かかるプログラムを記憶させた記憶媒体も提供され得る。
記憶部330は、制御部320を動作させるためのプログラムやデータを記憶することが可能な記憶装置を含む。また、記憶部330は、制御部320の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することも可能である。記憶部330は、磁気記憶部デバイスであってもよいし、半導体記憶デバイスであってもよいし、光記憶デバイスであってもよいし、光磁気記憶デバイスであってもよいし、他の記憶デバイスであってもよい。
通信部340は、ネットワーク50を介して行動支援装置10との間で各種情報を送受信することが可能な通信インタフェースを含む。さらに、通信部340は、必要に応じてネットワーク50を介して対象者端末20との間で各種情報を送受信することが可能であってもよい。
出力部350は、各種情報を支援者70が視認可能なように表示する表示装置を含む。ここで、出力部350の種類は特に限定されない。例えば、出力部350は、各種情報を音として出力する音出力装置を含んでもよい。あるいは、出力部350は、各種情報を支援者70の触覚を刺激するための触覚情報(例えば、振動、電気など)によって出力する触覚提示装置を含んでもよい。すなわち、出力部350は、各種情報を出力する出力装置を含んでよい。
以上、本発明の実施形態に係る支援者端末30の機能構成例について説明した。
(1−5.行動支援システムの動作)
続いて、本発明の実施形態に係る行動支援システム1の動作例について説明する。図5は、行動支援システム1の全体的な動作の例を示すフローチャートである。図5に示すように、行動支援システム1は、活動量計画値を設定し(S10)、活動量実績値を登録し(S20)、自己評価達成度の登録要否を判定する(S30)。行動支援システム1は、自己評価達成度の登録が不要な場合(S30において「否」)、S50に動作を移行させる。一方、行動支援システム1は、自己評価達成度の登録が必要な場合(S30において「要」)、自己評価達成度を登録し(S40)、S50に動作を移行させる。
続いて、行動支援システム1は、ベースライン活動量と達成度の推定を行い(S50)、推定達成度を表示する(S60)。そして、行動支援システム1は、活動量計画値の再設定要否を判定する(S70)。行動支援システム1は、活動量計画値の再設定が不要な場合(S70において「否」)、S20に動作を移行させる。一方、行動支援システム1は、活動量計画値の再設定が必要な場合(S70において「要」)、S10に動作を移行させる。
以下、これらの動作を順に、(1−5A)活動量計画値の設定、(1−5B)活動量実績値の登録、(1−5C)自己評価達成度の登録要否の判定、(1−5D)自己評価達成度の登録、(1−5E)達成度とベースライン活動量の推定、(1−5F)推定達成度の表示、(1−5G)活動量計画値の再設定要否の判定とし、これらの動作(1−5A)〜(1−5G)について詳細に説明する。
(1−5A.活動量計画値の設定)
行動支援装置10が起動すると、ベースライン活動量を超えて対象者60が行う予定の活動量計画値の設定が行われる。活動の種類、活動の時間および活動の頻度が対象者60によって対象者端末20に入力されると、入力部210によって受け付けられ、通信部241によって制御部220による制御に従って行動支援装置10に送信される。行動支援装置10においては、活動量計画値取得部111が、活動の種類、活動の時間および活動の頻度を取得し、これらに基づいて活動量計画値を算出し、算出した活動量計画値をベースライン活動量推定部121に出力する。
図6は、活動量計画値の算出について説明するための図である。図6に示すように、活動量計画値取得部111は、活動の種類ごとの活動強度をあらかじめ記憶している。ここで、活動強度(単位はメッツ(METs))は、身体活動によるエネルギー消費量が安静時におけるエネルギー消費量の何倍に相当するかを示す数値である。例えば、図6に示すように、歩行(通勤)の活動強度は、4.0METsであり、歩行(通勤)時におけるエネルギー消費量は、安静時におけるエネルギー消費量の4.0倍であることを示す。
また、活動量計画値は、身体活動の量(以下、「活動量」とも言う。単位はエクササイズ(EX))を示し、活動強度(METs)に時間を乗じて得られる数値である。例えば、図6に示すように、歩行(通勤)を1回あたり1時間、週に4回実施する場合、1日あたりの活動量は、4.0METs×1.0時間×(4日/7日)=2.29EXと算出され得る。そこで、対象者60が、身体活動計画を決め、身体活動計画に従って、活動の種類、活動の時間および活動の頻度を入力すると、活動量計画値取得部111は、このような演算によって活動量計画値(図6では、2.29EX)を算出し、活動量計画値をベースライン活動量推定部121に出力する。
(1−5B.活動量実績値の登録)
対象者60が身体活動を行うと、活動量実績値測定装置40によって活動量実績値を計測する。例えば、活動量実績値測定装置40は、センサ(例えば、加速度センサなど)を内蔵しており、センサによって時系列に検出されたセンサ信号を1日単位で集計することによって活動量(EX)を算出し、算出した活動量を1日単位の活動量実績値としてベースライン活動量推定部121に出力する。なお、センサ信号から活動量を算出する手法としては、市販の活動量計による手法と同様の公知の手法が用いられてよい。また、本明細書においては、活動量の集計単位を1日単位とするが、活動量の集計単位は、1週間単位であってもよいし、他の期間であってもよい。
(1−5C.自己評価達成度の登録要否の判定)
対象者60は、身体活動を行うと、活動量計画値に対する対象者60の活動量の達成度を時系列に自己評価する。以下では、このようにして評価された達成度を「自己評価達成度」とも言う。ここで、本明細書においては、対象者60が、活動量計画値に対する対象者60の活動量を自己評価する例を主に説明するが、活動量計画値に対する対象者60の活動量は、対象者60以外の者(例えば、支援者70など)によって評価されてもよい。すなわち、本明細書における「自己評価」は、「人手評価」に置き換えられてよい。
行動支援装置10への自己評価達成度の登録に先立って、自己評価制御部123は、自己評価達成度取得部113に対して、自己評価達成度の登録要否を示す信号(以下、「自己評価制御信号」とも言う。)を出力する。例えば、行動支援装置10が初めて利用される場合、自己評価制御部123は、自己評価達成度の登録を指示するための自己評価制御信号を対象者端末20に対して出力する。
一方、行動支援装置10が2回目以降に利用される場合、自己評価制御部123は、後述する達成度推定部122から現在のベースライン活動量を受け付け、現在のベースライン活動量と過去のベースライン活動量との間の時系列変化が所定の収束条件を満たすか否かによって、ベースライン活動量が収束したか否かを判定する。本明細書においては、当該収束条件として、ベースライン活動量の時系列変化の絶対値が所定の値(例えば、「0.02」)以下となる状態が所定の回数(例えば、3回)連続して計測されたという条件を利用する。
自己評価制御部123は、ベースライン活動量が収束したと判定した場合、自己評価達成度の登録を停止するための自己評価制御信号を対象者端末20に出力する。一方、自己評価制御部123は、ベースライン活動量が収束していないと判定した場合、自己評価達成度の登録を継続するための自己評価制御信号を対象者端末20に出力する。
なお、自己評価制御部123は、自己評価達成度の登録を停止するための自己評価制御信号を対象者端末20に一度出力した場合、それ以降も、自己評価達成度の登録の停止するための自己評価制御信号を対象者端末20に出力し続けるのがよい。そうすれば、(1−5E)達成度とベースライン活動量の推定において後述するように、達成度推定部122は、ベースライン活動量が収束するまで達成度の推定を継続し、ベースライン活動量が収束した場合には、達成度の推定を停止して、ベースライン活動量を確定させることが可能である。
(1−5D.自己評価達成度の登録)
対象者端末20において、通信部241によって自己評価達成度の登録を指示または継続するための自己評価制御信号が受け付けられると、出力部250によって自己評価達成度入力画面が表示される(自己評価達成度の登録が継続される)。対象者60は、活動量計画値に対する対象者60の活動量の達成度を時系列に自己評価すると、自己評価入力画面に対して自己評価達成度の入力が行われる。例えば、自己評価達成度は、1.0(=100%)を最大として、所定の間隔(例えば、0.05(=5%))刻みで小さくした値で対象者60によって入力され得る。
入力部210によって自己評価達成度が受け付けられると、自己評価達成度は、制御部220による制御に従って通信部241によって行動支援装置10に送信される。行動支援装置10においては、自己評価達成度が自己評価達成度取得部113によって取得され、ベースライン活動量推定部121に出力される。これによって、行動支援装置10への自己評価達成度の登録が実行または継続される。
一方、対象者端末20において、通信部241によって自己評価達成度の停止を指示するための自己評価制御信号が受け付けられると、出力部250によって自己評価達成度入力画面が表示されない(行動支援装置10への自己評価達成度の登録が停止される)。このとき、空の自己評価達成度が、制御部220による制御に従って通信部241によって行動支援装置10に送信されてよい。行動支援装置10においては、空の自己評価達成度が自己評価達成度取得部113によって取得され、ベースライン活動量推定部121に出力される。
(1−5E.達成度とベースライン活動量の推定)
ベースライン活動量推定部121は、活動量計画値取得部111から活動量計画値が入力され、活動量実績値取得部112から時系列の活動量実績値が入力され、自己評価達成度取得部113から時系列の自己評価達成度が入力されると、活動量計画値と時系列の活動量実績値と時系列の自己評価達成度とに基づいて、所定の演算によりベースライン活動量を推定する。所定の演算については、後に説明する。ベースライン活動量推定部121は、ベースライン活動量と活動量計画値と時系列の活動量実績値と時系列の自己評価達成度とを、達成度推定部122に出力する。
達成度推定部122は、ベースライン活動量推定部121から、ベースライン活動量と活動量計画値と時系列の活動量実績値と時系列の自己評価達成度とが入力されると、ベースライン活動量と活動量計画値と時系列の活動量実績値とに基づいて、活動量計画値に対する時系列の達成度を推定達成度として推定する。達成度推定部122は、ベースライン活動量と直近の推定達成度と活動量計画値と直近平均の活動量実績値(例えば、直近の1日平均の活動量実績値)と直近平均の自己評価達成度(例えば、直近の1日平均の自己評価達成度)とを情報出力部131に出力する。また、達成度推定部122は、ベースライン活動量を自己評価制御部123に出力する。
図7は、ベースライン活動量と達成度の推定(図5に示したS50)の詳細な動作例を示すフローチャートである。図7に示すように、ベースライン活動量と達成度の推定(S50)は、(S51)最新の自己評価達成度の有無の判定、(S52)ベースライン活動量の推定、および、(S53)達成度の推定を含む。以下、図7に示した(S51)〜(S53)の詳細について説明する。
(S51)最新の自己評価達成度の有無の判定
ベースライン活動量推定部121は、最新の自己評価達成度の有無を判定する。例えば、最新の自己評価達成度の有無は、自己評価達成度取得部113から有効な自己評価達成度が直近において入力されたか否かによって判定されてよい。より具体的には、ベースライン活動量推定部121は、自己評価達成度取得部113から空の自己評価達成度が直近において入力された場合、最新の自己評価達成度が無いと判定し、自己評価達成度取得部113から有効な自己評価達成度が直近において入力された場合、最新の自己評価達成度が有ると判定してよい。
ベースライン活動量推定部121は、最新の自己評価達成度が無い場合、以前に推定したベースライン活動量をそのまま利用すると判定し、S53に動作を移行させる。一方、ベースライン活動量推定部121は、最新の自己評価達成度が有る場合、ベースライン活動量を推定するために、動作をS52に移行させる。
(S52)ベースライン活動量の推定
ベースライン活動量推定部121は、活動量計画値、時系列の活動量実績値および時系列の自己評価達成度に基づき、所定の演算により、ベースライン活動量を推定する。例えば、ベースライン活動量推定部121は、活動量計画値qと、時系列の活動量実績値Q(iは、時系列上のある時点を示す番号(1以上の整数)であり、最初に達成度が推定された時点をi=1とする。)と、時系列の自己評価達成度a’とに基づいて、以下に示した(数式1)によって、時点nにおけるベースライン活動量Bを推定する。
Figure 0006717083
・・・(数式1)
図8は、ベースライン活動量の算出例を説明するための図である。図8を参照すると、登録日(例えば、活動量実績値の測定日)、活動量計画値(1日平均)、活動量実績値、自己評価達成度、ベースライン活動量および推定達成度が対応付けられている。図6に示したように、歩行(通勤)を1回あたり1時間、週に4回実施する計画を想定し、活動量計画値(1日平均)qとして、2.29EXを想定する。また、図8に示したように、自己評価達成度が登録された第1回目の日付(図6における「Day1」)において、活動量実績値Q=29.03EXであり、自己評価達成度a’=0.40である場合を想定する。
ベースライン活動量推定部121は、活動量計画値(1日平均)q(=2.29EX)と活動量実績値Q(=29.03EX)と自己評価達成度a’(=0.40)と(数式1)とによって、「Day1」におけるベースライン活動量を「28.11EX」と推定する。同様にして、ベースライン活動量推定部121は、「Day2」「Day3」「Day4」「Day5」それぞれの時点におけるベースライン活動量を、「28.04EX」「28.02EX」「28.03EX」「28.05EX」と推定する。
なお、図8に示した例では、自己評価制御部123は、「Day5」の時点で、(S30)自己評価達成度の登録要否の判定において、ベースライン活動量が収束したと判定している。そして、自己評価制御部123は、「Day6」の時点以降では、ベースライン活動量の推定を行わずに、「Day5」の時点において推定されたベースライン活動量「26.05EX」を採用する。
なお、活動量計画値に対する達成度に関する対象者60の自己評価は、少なからぬ誤差を伴う。しかし、(数式1)によれば、ベースライン活動量から推定される達成度と対象者60の自己評価による自己評価達成度とが時系列になるべく近づくようにベースライン活動量が推定される。そのため、(数式1)によれば、自己評価の誤差の影響を抑えた形で達成度が推定される。以下では、(数式1)を用いた場合に自己評価の誤差の影響が抑えられる理由について説明する。
まず、活動量計画値に対する達成度は、対象者60の日常生活における平均的な活動量を超えて対象者60が行う予定の活動量に対する達成度であるため、以下の(数式2)が成り立つ。
Figure 0006717083
・・・(数式2)
ただし、aは時点iにおける推定達成度、eは時点iにおける自己評価達成度の誤差である。ここで、(数式2)において、時系列の自己評価達成度eを最小化することによって、推定達成度と自己評価達成度とをなるべく近づけることが可能となる。そこで、時系列のe(i=1,2,…,n)による平均二乗誤差Eが最小化される場合におけるベースライン活動量Bを計算する。ここで、平均二乗誤差Eは、以下の(数式3)のように表現される。
Figure 0006717083
・・・(数式3)
ただし、平均二乗誤差Zは、ベースライン活動量Bに依存しない値であり、平均二乗誤差Zの具体的な式は割愛する。(数式3)から、自己評価達成度の平均二乗誤差Eが最小化されるのは、(数式1)が成立する場合であることが把握される。以上から、(数式1)によれば、ベースライン活動量から推定される推定達成度と対象者60の自己評価による自己評価達成度とが時系列になるべく近づくようにベースライン活動量が推定される。
(S53)達成度の推定
達成度推定部122は、ベースライン活動量と活動量計画値と時系列の活動量実績値とに基づいて、活動量計画値に対する時系列の達成度を推定達成度として推定する。より具体的に、達成度推定部122は、活動量計画値qと、ベースライン活動量Bと、直近の活動量実績値Qとに基づいて、(数式2)によって、推定達成度aを推定する。図5には、かかる手法によって推定された推定達成度の例が示されている。図5に示されるように、推定達成度は、活動量実績値および自己評価達成度との適合性が加味され、時系列での自己評価の誤差の影響を抑えた形で求められ得る。
(1−5F.推定達成度の表示)
情報出力部131は、達成度推定部122から、ベースライン活動量と直近の推定達成度と活動量計画値と直近平均の活動量実績値(例えば、直近の1日平均の活動量実績値)と直近平均の自己評価達成度(例えば、直近の1日平均の自己評価達成度)とが入力されると、これらの情報を支援者端末30に出力する。支援者端末30においては、通信部340によってこれらの情報が受信され、制御部320による制御に従って出力部350によって表示される。
図9は、推定達成度の表示例を示す図である。図9に示すように、出力部350は、達成度表示画面D10を表示する。図9を参照すると、達成度表示画面D10は、直近の活動量実績値の測定日付D11、直近の推定達成度D12、直近平均の自己評価達成度(例えば、直近の1日平均の自己評価達成度)D13、直近の推定達成度に応じて選択された助言情報D14、活動量計画値D15、直近平均の活動量実績値(例えば、直近の1日平均の活動量実績値)D16、ベースライン活動量D17、および、戻るボタンD18を含んでいる。
なお、図9には、達成度表示画面D10が直近の推定達成度D12を含む例が示されているが、推定達成度が得られるタイミングは直近に限定されない。達成度表示画面D10に含まれる他の情報についても同様である。また、図9には、達成度表示画面D10が直近平均の自己評価達成度D13を含む例が示されているが、自己評価達成度は平均に限定されず、ある時点における自己評価達成度であってもよい。達成度表示画面D10に含まれる他の情報についても同様である。
なお、推定達成度と出力対象の助言情報とは、あらかじめ対応付けられていてもよい。かかる場合、情報出力部131によって、この対応付けに基づいて、直近の推定達成度に対応する助言情報が選択されてよい。例えば、推定達成度に関する複数の範囲それぞれに対して助言情報が対応付けられていてよい。
例として、図9に示したように、「推定達成度が90%を超える」という範囲に対して助言情報「よくがんばっていますね」が対応付けられていてよい。また、「推定達成度が50%以上、かつ、90%以下」という範囲に対して助言情報「いまの調子でがんばってください」が対応付けられ、「推定達成度が50%未満」という範囲に対して助言情報「もう少しがんばりましょう」が対応付けられていてよい。
助言情報の種類は特に限定されない。例えば、バリア要因に対する助言情報「雨の日は自宅で他の何かをしながら運動をしてみましょう」などを含んでもよい。あるいは、助言情報は、対象者60とは異なる1の対象者の推定達成度を含んでもよいし、当該1の対象者の推定達成度と対象者60の直近の推定達成度D12との比較結果を含んでもよい。あるいは、助言情報は、対象者60とは異なる複数の対象者それぞれの推定達成度の平均値を含んでもよいし、当該複数の対象者それぞれの推定達成度の平均値と対象者60の直近の推定達成度D12との比較結果を含んでもよい。
また、支援者端末30において、通信部340によって空の自己評価達成度が受信される場合(すなわち、自己評価制御部123によってベースライン活動量が収束したと判定され、自己評価達成度の登録を停止するための自己評価制御信号が対象者端末20に出力される場合)も想定される。かかる場合、出力部350は、直近平均の自己評価達成度D13を表示しなくてよい。
また、図9には、出力部350は、直近の活動量実績値の測定日付D11、直近の推定達成度D12、直近平均の自己評価達成度D13、直近の推定達成度に応じて選択された助言情報D14、活動量計画値D15、直近平均の活動量実績値D16、および、ベースライン活動量D17を表示する例を示した。しかし、これらの情報は、出力部350によって音として出力されてもよいし、支援者70の触覚を刺激するための触覚情報によって出力されてもよい。
(1−5G)活動量計画値の再設定要否の判定
出力部350は、達成度表示画面D10の表示が終了すると(例えば、戻るボタンD18が選択されると)、活動量計画値の再設定の要否を選択するための再設定要否選択画面を表示する。支援者70は、再設定要否選択画面に対して活動量計画値の再設定の要否を入力する。通信部340は、活動量計画値の再設定の要否を行動支援装置10に送信する。行動支援装置10は、活動量計画値の再設定が必要である旨が受信された場合、(S10)活動量計画値の設定に動作を移行させる。一方、行動支援装置10は、活動量計画値の再設定が不要である旨が受信された場合、(S20)活動量実績値の登録に動作を移行させる。
以上、本発明の実施形態について説明した。
(2.まとめ)
本実施形態によれば、対象者60のベースライン活動量を超えて対象者60が行う予定の活動量計画値と活動量計画値に対する達成度が人手によって評価された時系列の人手評価達成度と対象者60による時系列の活動量実績値とに基づいて、所定の演算によりベースライン活動量を推定するベースライン活動量推定部121と、ベースライン活動量と活動量計画値と活動量実績値とに基づいて、活動量計画値に対する時系列の達成度を推定達成度として推定する達成度推定部122と、を備える、行動支援装置10が提供される。
かかる構成によれば、ベースライン活動量を精度良く推定することが可能となるため、活動量計画値に対する達成度を精度良く推定することが可能となる。さらに、本実施形態によれば、ベースライン活動量から推定される達成度と人手評価による人手評価達成度とが時系列になるべく近づくようにベースライン活動量が推定される。そのため、人手評価の誤差の影響を抑えた形で達成度が推定される。しかも、計測データ数が増えるほど、人手評価の誤差の影響をより抑えることが可能であるため、ベースライン活動量は、計測データ数の増加に伴って安定し、達成度の推定精度も向上することが期待される。
さらに、本実施形態に係る自己評価制御部123は、ベースライン活動量の時系列変化が収束状態に近づくと、自己評価達成度の登録を停止するための自己評価制御信号が対象者端末20に出力される。そのため、対象者60による自己評価の入力は、最初の数回(例えば、5回)のみ行われればよく、それ以降は、対象者60による自己評価の入力の必要がなくなるという効果も享受される。
(3.変形例)
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
(3−1.活動量の表現)
上記では、活動量の単位としてエクササイズ(EX)を使う場合について説明した。しかし、活動量の単位として、エクササイズ(EX)以外の単位が利用されてもよい。一例として、活動量の単位として、カロリー(kcal)が用いられてもよい。
(3−2.ハードウェア構成の拡張)
上記では、行動の登録時において(S21)、対象者端末20に対して、活動量計画値および自己評価達成度が入力され、活動量実績値が活動量実績値測定装置40によって測定され、ベースライン活動量推定部121および達成度推定部122が行動支援装置10の内部に存在し、達成度表示画面D10が支援者端末30によって表示される場合を説明した。しかし、これらの機能を担う装置または端末は限定されない。
例えば、活動量計画値および自己評価達成度は、支援者端末30に入力されてもよい(支援者70が、活動量計画値および自己評価達成度を入力してもよい)。また、達成度表示画面D10を表示する機能は、対象者端末20の内部に存在してもよい(対象者自身が、達成度表示画面D10の提示を受けてもよい)。また、対象者端末20と支援者端末30とは、同一の端末(例えば、スマートフォン、施設に設置されている端末など)に収まっていてもよい。
また、行動支援装置10が有する機能を担う装置も行動支援装置10に限定されない。行動支援装置10が有する機能の一部または全部は、行動支援装置10の代わりに、対象者端末20が有していてもよい。あるいは、行動支援装置10が有する機能の一部または全部は、行動支援装置10の代わりに、支援者端末30が有していてもよい。例えば、行動支援装置10、対象者端末20および支援者端末30が有する機能すべては、同一の端末(例えば、スマートフォン、施設に設置されている端末など)に収まっていてもよい。
また、行動支援装置10が有する機能のすべては、同一の装置内に収まっていなくてもよい。例えば、行動支援装置10が有する各機能(例えば、ベースライン活動量推定部121、達成度推定部122および自己評価制御部133)は、すべてが異なる装置内に収まっていてもよいし、いずれかの機能同士は同一の装置内に収まっており、残りの機能は、異なる装置内に収まっていてもよい。
(3−3.ベースライン活動量の算出に使う時系列データの範囲)
上記では、ベースライン活動量推定部121は、活動量計画値と活動量実績値の測定開始時から現在までにそれぞれ登録された自己評価達成度および活動量実績値(活動量計画値の設定時から現在までに測定されたすべての自己評価達成度および活動量実績値)とに基づいて、ベースライン活動量を推定する場合を説明した。しかし、ベースライン活動量の推定に利用されるデータの区間は限定されない。
例えば、ベースライン活動量推定部121は、活動量計画値と直近にそれぞれ登録された所定数の自己評価達成度および活動量実績値(例えば、最大N個の自己評価達成度および活動量実績値、Nは固定、N=5など)とに基づいて、ベースライン活動量を推定してもよい。このような推定によれば、対象者60の自己評価の心理的基準が時間経過とともに変化する場合に、その心理的基準の変化に追随して、ベースライン活動量を推定することが可能となる。
あるいは、ベースライン活動量推定部121は、活動量計画値と現在を基準とした所定の期間にそれぞれ登録された所定数の自己評価達成度および活動量実績値(例えば、現在を基準としてT時間遡った時点から現在までにそれぞれ登録された自己評価達成度および活動量実績値、Tは固定)とに基づいて、ベースライン活動量を推定してもよい。このような推定によれば、同様に、対象者60の自己評価の心理的基準が時間経過とともに変化する場合に、その心理的基準の変化に追随して、ベースライン活動量を推定することが可能となる。
(3−4.ベースライン活動量の推定式)
上記では、達成度推定部122が、(数式1)によってベースライン活動量を推定する場合について説明した。(数式1)によれば、自己評価の誤差の影響を抑えた形で達成度が推定される。しかし、ベースライン活動量の推定式は、(数式1)に限定されない。例えば、ベースライン活動量から推定される達成度と対象者60の自己評価による自己評価達成度とが時系列に近づくように(自己評価達成度の誤差が小さくなるように)ベースライン活動量を推定するための他の式が、(数式1)の代わりに用いられてもよい。
(3−5.達成度推定部122での活動量実績値の束の処理)
上記では、達成度推定部122が、自己評価達成度の登録タイミングにて、活動量実績値の集計期間を設定し、当該集計期間における活動量実績値の平均値を用いてベースライン活動量を推定する場合について説明した。しかし、達成度推定部122は、自己評価達成度の登録タイミングにて、当日または前日の活動量実績値の平均値を用いてベースライン活動量を推定してもよい。
(3−6.助言情報のバリエーション)
上記では、情報出力部131によって、直近の推定達成度に対応する助言情報が選択される場合を説明した。しかし、情報出力部131は、推定達成度の増減傾向に応じて助言情報を選択してもよい。例えば、達成度推定部122は、推定達成度の増減傾向(例えば、増加、減少など)に対して助言情報が対応付けられていれば、その対応付けに基づいて、増減傾向に対応する助言情報を選択することが可能である。このとき、出力部350は、増減傾向に対応する助言情報を表示し得る。
(3−7.自己評価制御部123による停止/再開のタイミング)
上記では、自己評価制御部123が、現在のベースライン活動量と過去のベースライン活動量との間の時系列変化が所定の収束条件を満たすか否かによって、ベースライン活動量が収束したか否かを判定する場合を説明した。そして、自己評価制御部123が、ベースライン活動量が収束したと判定した場合、自己評価達成度の登録を停止するための自己評価制御信号を対象者端末20に出力する場合を説明した。しかし、収束条件は、かかる例に限定されない。
また、自己評価制御部123は、自己評価達成度の登録停止から所定の時間(例えば、1カ月、3カ月など)が経過した場合、自己評価達成度の登録を再開させてもよい。具体的に、自己評価制御部123は、自己評価達成度の登録を指示するための自己評価制御信号を対象者端末20に出力すればよい。対象者端末20によって、自己評価達成度の登録を指示するための自己評価制御信号が受信されてからは、上記したように動作されてよい。
自己評価達成度の登録が再開されると、ベースライン活動量推定部121には、有効な自己評価達成度が入力されるため、有効な自己評価達成度に基づくベースライン活動量の推定がベースライン活動量推定部121によって再開される。すなわち、ベースライン活動量の推定停止から所定の時間(例えば、1カ月、3カ月など)が経過した場合、ベースライン活動量の推定がベースライン活動量推定部121によって再開される。ベースライン活動量の推定が再開されると、ベースライン活動量が微調整される。
(3−8.行動のバリエーション)
上記では、対象者が行動の例として身体活動をする場合を想定した。しかし、対象者が行う行動は、身体活動に限定されない。例えば、対象者は行動の例として学習を行ってもよい。対象者60は、生徒であり、支援者70は、生徒を指導する教師であってよい。このとき、活動量実績値は、学習量の実績値であり、ベースライン活動量は、ルーチンで行われる学習量であり、活動量計画値は、ルーチンで行われる学習量を超えて生徒が行う予定の学習量であってよい。
1 行動支援システム
10 行動支援装置
111 活動量計画値取得部
112 活動量実績値取得部
113 自己評価達成度取得部
121 ベースライン活動量推定部
122 達成度推定部
123 自己評価制御部
131 情報出力部
20 対象者端末
210 入力部
220 制御部
230 記憶部
241 通信部
242 通信部
250 出力部
30 支援者端末
310 入力部
320 制御部
330 記憶部
340 通信部
350 出力部
40 活動量実績値測定装置
50 ネットワーク
60 対象者
70 支援者

Claims (12)

  1. 対象者のベースライン活動量を超えて前記対象者が行う予定の活動量計画値と前記活動量計画値に対する達成度が人手によって評価された時系列の人手評価達成度と前記対象者による時系列の活動量実績値とに基づいて、所定の演算により前記ベースライン活動量を推定するベースライン活動量推定部と、
    前記ベースライン活動量と前記活動量計画値と前記活動量実績値とに基づいて、前記活動量計画値に対する時系列の達成度を推定達成度として推定する達成度推定部と、
    を備える、情報処理装置。
  2. 前記情報処理装置は、
    前記ベースライン活動量の時系列変化が所定の収束条件を満たす場合に、前記人手評価達成度の登録を停止させ、前記ベースライン活動量の時系列変化が前記所定の収束条件を満たさない場合に、前記人手評価達成度の登録を継続させる人手評価制御部を備える、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記人手評価制御部は、前記人手評価達成度の登録停止から所定の時間が経過した場合、前記人手評価達成度の登録を再開させる、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記ベースライン活動量推定部は、前記ベースライン活動量の時系列変化が前記所定の収束条件を満たす場合に、前記ベースライン活動量の推定を停止し、前記ベースライン活動量の時系列変化が前記所定の収束条件を満たさない場合に、前記ベースライン活動量の推定を継続する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記ベースライン活動量推定部は、前記ベースライン活動量の推定停止から所定の時間が経過した場合、前記ベースライン活動量の推定を再開する、
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記ベースライン活動量推定部は、前記活動量計画値と前記活動量実績値の測定開始時から現在までにそれぞれ登録された前記人手評価達成度および前記活動量実績値とに基づいて、前記ベースライン活動量を推定する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記ベースライン活動量推定部は、前記活動量計画値と直近にそれぞれ登録された所定数の前記人手評価達成度および前記活動量実績値とに基づいて、前記ベースライン活動量を推定する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 前記ベースライン活動量推定部は、前記活動量計画値と現在を基準とした所定の期間にそれぞれ登録された前記人手評価達成度および前記活動量実績値とに基づいて、前記ベースライン活動量を推定する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 前記情報処理装置は、
    前記推定達成度および前記推定達成度に応じて選択された所定の助言情報のうち、少なくともいずれか一つを出力する情報出力部を備える、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  10. 前記ベースライン活動量推定部は、前記活動量実績値から前記人手評価達成度と前記活動量計画値との乗算結果を減じて得られる値を、各測定時刻について加算して得られる値に基づいて、前記ベースライン活動量を推定する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  11. 対象者のベースライン活動量を超えて前記対象者が行う予定の活動量計画値と前記活動量計画値に対する達成度が人手によって評価された時系列の人手評価達成度と前記対象者による時系列の活動量実績値とに基づいて、所定の演算により前記ベースライン活動量を推定することと、
    前記ベースライン活動量と前記活動量計画値と前記活動量実績値とに基づいて、前記活動量計画値に対する時系列の達成度を推定達成度として推定することと、
    を含む、情報処理方法。
  12. コンピュータを、
    対象者のベースライン活動量を超えて前記対象者が行う予定の活動量計画値と前記活動量計画値に対する達成度が人手によって評価された時系列の人手評価達成度と前記対象者による時系列の活動量実績値とに基づいて、所定の演算により前記ベースライン活動量を推定するベースライン活動量推定部と、
    前記ベースライン活動量と前記活動量計画値と前記活動量実績値とに基づいて、前記活動量計画値に対する時系列の達成度を推定達成度として推定する達成度推定部と、
    を備える情報処理装置として機能させるためのプログラム。
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