JP2018000301A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】トップシートの折り返し部の起立性を維持し、体液の横漏れを抑制できる吸収性物品を提供する。
【解決手段】吸収性物品1は、吸収体30、吸収体の肌対向面側に配置されたトップシート10、吸収体の非肌対向面側に配置されたバックシート20を有し、吸収性物品の肌対向面同士が対向するように吸収性物品を折り畳むための第1折り線FL1及び第2折り線FL2が長手方向に沿って形成されている。トップシートは、幅方向の両側において、折り返し線12によって折り返された折り返し部11を有する。股下域S1において、第1折り線及び第2折り線は、折り返し線よりも幅方向の内側に位置する。折り返し部とバックシートとが接合された第1接合部61を有する。第1接合部は、股下域において、折り返し線よりも幅方向の内側に位置している。
【選択図】図1

Description

本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
特許文献1は、トップシートが幅方向の両側において折り返された折り返し部を有する吸収性物品を開示している。特許文献1の吸収性物品は、吸収体の外側縁を着用者側に持ち上げるギャザーフラップを有している。吸収体の外側縁及びトップシートの折り返し部は、使用時に着用者側に持ち上げられている(特許文献1の図5参照)。吸収体の外側縁及びトップシートの折り返し部が着用者側に立ち上がることにより、体液の横漏れを抑制する。
特開2001−70343号公報
特許文献1の吸収性物品のようにウイングを有する吸収性物品は、使用時にウイングが下着の非肌対向面側に折り返される。このとき、吸収体の外側縁及びトップシートの折り返し部がウイングと共に非肌対向面側に引っ張られる。トップシートの折り返し部は、非肌対向面側に引っ張られることにより、着用者側に立ち上がった状態を維持できないことがある。よって、体液の横漏れを抑制できないことがあった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、トップシートの折り返し部の起立性を維持し、体液の横漏れを抑制できる吸収性物品を提供することを目的とする。
本開示に係る吸収性物品(吸収性物品1)は、長手方向(長手方向L)、幅方向(幅方向W)及び厚さ方向(厚さ方向T)と、吸収体(吸収体30)と、前記吸収体の肌対向面側に配置されたトップシート(トップシート10)と、前記吸収体の非肌対向面側に配置されたバックシート(バックシート20)と、前記長手方向における股下域に設けられたウイング(ウイング)と、を有し、吸収性物品の肌対向面同士が対向するように吸収性物品を折り畳むための第1折り線(第1折り線FL1)及び第2折り線(第2折り線FL2)前記長手方向に沿って形成された吸収性物品であって、前記トップシートは、前記幅方向の両側において、折り返し線(折り返し線12)によって折り返された折り返し部(折り返し部11)を有し、前記股下域において、前記第1折り線及び前記第2折り線は、前記折り返し線よりも前記幅方向の内側に位置し、前記折り返し部と前記バックシートとが接合された接合部(第1接合部61)を有し、前記接合部は、前記股下域において、前記折り返し線よりも前記幅方向の内側に位置していることを要旨とする。
本発明に係る吸収性物品によれば、トップシートの折り返し部の起立性を維持し、体液の横漏れを抑制できる。
一実施形態における吸収性物品の平面図である。 図1に示すA−A線に沿った吸収性物品の展開状態の断面図である。 図1に示す吸収性物品の折り畳み態様を説明するための図である。 図1に示すA−A線に沿った吸収性物品の装着状態の断面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
長手方向、幅方向及び厚さ方向と、
吸収体と、
前記吸収体の肌対向面側に配置されたトップシートと、
前記吸収体の非肌対向面側に配置されたバックシートと、
前記長手方向における股下域に設けられたウイングと、を有し、
吸収性物品の肌対向面同士が対向するように吸収性物品を折り畳むための第1折り線及び第2折り線が前記長手方向に沿って形成された吸収性物品であって、
前記トップシートは、前記幅方向の両側において、折り返し線によって折り返された折り返し部を有し、
前記股下域において、前記第1折り線及び前記第2折り線は、前記折り返し線よりも前記幅方向の内側に位置し、
前記折り返し部と前記バックシートとが接合された接合部を有し、
前記接合部は、前記股下域において、前記折り返し線よりも前記幅方向の内側に位置している、吸収性物品。
トップシートの折り返し部には、長手方向に延びる第1折り線及び第2折り線による折り癖が形成される。第1折り線及び第2折り線は、吸収性物品の肌対向面同士が対向するように折り畳むための線であり、吸収性物品を展開した展開状態において、第1折り線及び第2折り線による折り癖は、着用者に対して谷折りの折り癖となる。折り返し線と接合部の間の領域は、折り返し部とバックシートとが接合されてなく、第1折り線及び第2折り線による折り癖によって折り返し部が着用者側に立ち上がる。当該折り返し部が起立することにより、体液の横漏れを抑制することができる。
また、このように構成された吸収性物品を下着に装着する際は、吸収性物品の幅方向の中央を下着の肌対向面に固定した状態で、ウイングを下着の非肌対向面側に引っ張って、当該ウイングを下着の非肌対向面に固定する。ウイングが下着の非肌対向面側に引っ張られると、接合部を介してトップシートの折り返し部も引っ張られる。このとき、折り返し線と接合部の間の領域は、バックシートに接合されていなく、ウイングが非肌対向面側に引っ張られた際にバックシート共に非肌対向面側に引っ張られず、起立性が維持される。よって、トップシートの折り返し部の起立性を維持し、体液の横漏れを抑制できる。
かかる吸収性物品であって、
前記接合部は、前記股下域において、前記第1折り線及び前記第2折り線よりも前記幅方向の内側に位置していることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、第1折り線及び第2折り線よりも幅方向の外側の領域において、トップシートがバックシートから起立可能に構成されている。第1折り線及び第2折り線を基点としたトップシートの起立性を維持し、体液の横漏れを抑制できる。
かかる吸収性物品であって、
前記第1折り線及び前記第2折り線は、前記吸収体の外側縁よりも幅方向の内側に位置することが望ましい。
このような吸収性物品によれば、第1折り線及び第2折り線が吸収体に形成されることにより、第1折り線及び第2折り線による折り癖が強くなり、トップシートの折り返し部が立ち上がり易くなる。また、当該第1折り線及び第2折り線が形成された部分の剛性が高くなる。トップシートの折り返し部は、当該第1折り線及び第2折り線を変形基点として立ち上がる。立ち上がりの変形基点の剛性が高くなるため、トップシートの折り返し部の起立性をより維持し易くなり、体液の横漏れを抑制できる。
かかる吸収性物品であって、
前記吸収体は、第1層と、前記厚さ方向において前記第1層に重なり、かつ前記第1層よりも目付の低い第2層と、を有し、
前記第1折り線及び前記第2折り線は、前記第1層及び前記第2層のうち前記第2層のみに形成されていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、第2層のみに折り癖が形成され、目付が高い第1層に折り癖が形成されない。第1層及び第2層の両方に折り癖が形成される構成と比較して、当該折り癖によって吸収体が立ち上がり易くなり、トップシートの外側縁の起立性を維持できる。よって、トップシートの折り返し部による横漏れの抑制効果を得ることができる。
かかる吸収性物品であって、
前記接合部は、前記股下域よりも前側に位置する前側域及び前記股下域よりも後側に位置する後側域において、前記第1折り線及び前記第2折り線よりも前記幅方向の外側に位置することが望ましい。
このような吸収性物品によれば、ウイングが下着の非肌対向面側に引っ張られた際に、第1折り線及び第2折り線よりも幅方向の外側の領域は、第1折り線及び第2折り線を基点として変形し易く、バックシートを介して非肌対向面側に引っ張られ易い。股下域においては、接合部が第1折り線及び第2折り線よりも幅方向の内側に位置している。そのため、第1折り線及び第2折り線よりも幅方向の外側に位置する折り返し部は、バックシートと離間しており、装着時に非肌対向面側に引っ張られず、起立した状態を維持し易い。一方、前側域及び後側域においては、接合部が第1折り線及び第2折り線よりも幅方向Wの外側に位置し、第1折り線及び第2折り線よりも幅方向の外側に位置する折り返し部は、装着時に非肌対向面側に引っ張られ、起立した状態を維持せずに、倒れた状態に変形する。よって、装着状態の平面視において前側域及び後側域のトップシートの幅方向の長さが股下域のトップシートの幅方向の長さよりも長くなる。前側域及び後側域においてトップシートによって広い領域で体液を吸収でき、体液の横漏れを抑制できる。
===本実施の形態に係る吸収性物品について===
以下、図面を参照して、実施形態に係る吸収性物品について説明する。以下の実施形態では、吸収性物品の一例として使い捨ての生理用ナプキンについて説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
(1)吸収性物品の全体概略構成
図1は、一実施形態における吸収性物品の平面図である。図2は、図1に示すA−A線に沿った吸収性物品の断面図である。図2に示す断面図は、後述する第1折り線FL1及び第2折り線FL2にて吸収性物品1を折り畳んだ後に、吸収性物品1を展開した展開状態における平面図である。よって、図2に示す吸収性物品1には、第1折り線FL1及び第2折り線FL2による折り癖が形成されている。
吸収性物品1は、互いに直交する長手方向Lと幅方向Wを有し、かつ着用者の肌対向面側T1から非肌対向面側T2へ延びる厚さ方向Tを有する。肌対向面側T1は、使用時に、着用者の肌に面する側に相当する。非肌対向面側T2は、使用時に、肌対向面側T1とは反対側、すなわち着用者の肌とは反対に向けられる側に相当する。
吸収性物品1は、股下域S1、前側域S2及び後側域S3を有する。股下域S1は、着用者の排泄口、例えば膣口に対向する領域である。吸収性物品1が下着に装着されたときに、股下域S1は下着の股下部に配置され、着用者の両足の間に配置される領域である。前側域S2は、股下域S1よりも前側に位置する。前側域S2の前端縁は、吸収性物品1の前端縁を規定する。後側域S3は、股下域S1よりも後方に位置する。後側域S3の後端縁は吸収性物品1の後端縁を規定する。
吸収性物品1は、ウイング3及びヒップフラップ4を有する。ウイング3及びヒップフラップ4は、股下域S1における吸収体30の外側縁よりも幅方向Wの外側に延出している。ウイング3は、股下域S1に設けられている。ウイング3の前端縁は、ウイング3の付け根によって規定されており、最も幅方向Wの内側に窪んだ2つの部分のうち、前側に位置する部分に相当する。ウイング3の前端縁は、股下域S1と前側域S2との境界を規定する。ウイング3の後端縁は、ウイング3の付け根によって規定されており、最も幅方向Wの内側に窪んだ2つの部分のうち、後側に位置する部分に相当する。ウイング3の後端縁は、股下域S1と後側域S3との境界を規定する。ヒップフラップ4は、後側域S3に設けられている。
吸収性物品1は、トップシート10、バックシート20及び吸収体30を有する。トップシート10は、吸収体30よりも肌対向面側T1に設けられる。バックシート20は、吸収体30よりも非肌対向面側T2に設けられる。吸収体30は、トップシート10とバックシート20との間に設けられる。
吸収体30は、少なくとも股下域S1と後側域S3に配置されている。吸収体30は、液体を吸収する吸収材料からなる吸収コア(図示せず)と、吸収コアを包むコアラップ(図示せず)と、を有する。吸収体30は、第1層31と、厚さ方向Tにおいて第1層31に重なる第2層32と、を有する。第1層31は、第2層32の肌対向面側T1に配置されている。第1層31の吸収材料の目付は、第2層32の吸収材料の目付よりも高い。第1層31の幅方向Wの長さは、第2層32の幅方向Wの長さよりも短い。
トップシート10は、体液等の液体を透過する液透過性のシートである。トップシート10は、吸収体30の肌対向面側T1を覆う。トップシート10は、幅方向の両側において、折り返し線12によって折り返された折り返し部11を有する。折り返し部11の構成については、後述にて詳細に説明する。
バックシート20は、メインシート21と、サイドシート22と、を有する。メインシート21は、吸収性物品の全域に配置されており、厚さ方向の最も非肌対向面側に設けられている。サイドシート22は、吸収性物品の外側縁から幅方向の内側に向かう一定の領域に設けられている。サイドシート22は、厚さ方向Tにおいてトップシート10の折り返し部11とメインシート21の間に配置されている。メインシート21とサイドシート22は、図示しない接合手段によって接合されている。なお、図2及び図4においては、バックシート20と吸収体30が厚さ方向に離間している状態で示しているが、本実施の形態のバックシート20と吸収体30は、図示しない接合手段によって接合されている。
図2に示すように、メインシート21の非肌対向面には、吸収性物品1を下着に接合するための粘着部80が設けられている。粘着部80は、吸収体30と重なる領域に配置された一対の本体粘着部81と、ウイング3に配置された一対のウイング粘着部82と、ヒップフラップ4に配置された一対のフラップ接合部(図示せず)と、を有する。粘着部80は、使用前の状態において、吸収性物品を個別に包装する包装シート70によって覆われている。
(2)吸収性物品の折り畳み態様
吸収性物品1は、包装シート70によって個別に包装されるように構成されている。図3は、吸収性物品1の折り畳み態様を説明するための図である。吸収性物品1は、折り畳まれる際に、吸収性物品1の非肌対向面と包装シート70が対向するように包装シート70上に配置されている。吸収性物品1が包装シート70上に配置された状態で、吸収性物品1の一方の外側縁と包装シート70の一方の外側縁が、長手方向Lに沿った第1折り線FL1を基点に内側に折り返される(図3(a)参照)。吸収性物品が展開した展開状態(折り畳まれる前の状態)で第1折り線FL1を挟んで配置される領域(第1折り線FL1の両側の領域)は、折り畳まれた折り畳み状態で肌対向面同士が対向している。なお、肌対向面同士が対向している状態は、一方の肌対向面と他方の肌対向面とが向き合っている状態であり、一方の肌対向面と他方の肌対向面との間に他の部材が配置されている状態も含む概念である。
次いで、吸収性物品1の他方の外側縁と包装シート70の他方の外側縁が、長手方向Lに沿った第2折り線FL2を基点に内側に折り返される(図3(b)参照)。吸収性物品1が展開した展開状態(折り畳まれる前の状態)で第2折り線FL2を挟んで配置される領域(第2折り線FL2の両側の領域)は、折り畳まれた折り畳み状態で肌対向面同士が対向している。第1折り線FL1及び第2折り線FL2は、吸収性物品の肌対向面同士が対向するように吸収性物品を折り畳むための折り線である。
次いで、第1折り線FL1及び第2折り線FL2によって折り畳まれた状態において、吸収性物品1の後端縁及び包装シート70の後端縁が、幅方向Wに沿った第3折り線FL3を基点に内側に折り返される。次いで、吸収性物品1の前端縁及び包装シート70の前端縁が、幅方向Wに沿った第4折り線FL4を基点に内側に折り返される(図3(c)参照)。このように折り畳まれることにより、吸収性物品1は、折り畳まれて小型化される。
このように折り畳まれた吸収性物品1を展開した展開状態において、吸収性物品1には、第1折り線FL1、第2折り線FL2、第3折り線FL3、及び第4折り線FL4による折り癖が形成されている。第1折り線FL1による折り癖及び第2折り線FL2による折り癖は、着用者に対して離れる折り癖となる。第1折り線FL1及び第2折り線FL2は、谷折りの折り線である。よって、展開状態において第1折り線FL1及び第2折り線FL2よりも幅方向の外側の領域は、第1折り線FL1及び第2折り線FL2を基点に起立している(図2参照)。
また、第1折り線FL1及び第2折り線FL2は、吸収体30の外側縁よりも幅方向の内側に位置する。より詳細には、第1折り線FL1及び第2折り線FL2は、第2層の外側縁よりも幅方向の内側、かつ第1層の外側縁よりも幅方向の外側に位置する。第1折り線FL1及び第2折り線FL2は、第2層32に形成され、第1層31に形成されていない。
(3)トップシートの折り返し部の詳細構成
次いで、トップシート10の折り返し部11について詳細に説明する。折り返し部11は、トップシート10が折り返し線12にて非肌対向面側に向かって折り返されることによって形成されている。トップシート10は、折り返し部11と折り返し線12間において幅方向に延びる(折り返されていない)部分と、が厚さ方向Tにおいて積層されている。トップシート10は、折り返し部11が設けられた領域において2層に重ねられている。折り返し部11は、折り返し線12から折り返し部11の先端11Eまでの部分である。折り返し部11の先端11Eは、厚さ方向Tにおいて吸収体30とバックシート20の間に位置している。
折り返し部11は、厚さ方向においてバックシート20と対向して配置されている。吸収性物品1は、折り返し部11とバックシート20とが接合された接合部と、折り返し部11とバックシート20とが接合されていない非接合部65と、を有する。接合部は、少なくとも股下域S1に配置される第1接合部61と、第1接合部61よりも前側に位置する第2接合部62と、及び第1接合部61よりも後側に位置する第3接合部63と、を有する。第1接合部61は、股下域S1の長手方向L全域と、前側域S2の一部と、後側域S3の一部と、に跨がって配置されている。第2接合部62は、前側域S2に位置する。第3接合部63は、後側域S3に位置する。非接合部65は、幅方向における接合部と折り返し線の間、及び幅方向における接合部と折り返し部11の先端11Eとの間に位置する。
第1接合部61は、第1折り線FL1及び第2折り線FL2よりも幅方向Wの内側に位置する。すなわち、接合部は、股下域S1において、第1折り線FL1及び第2折り線FL2よりも幅方向の内側に位置し、第1折り線FL1及び第2折り線FL2よりも幅方向Wの外側に位置していない。第1折り線FL1及び第2折り線FL2よりも幅方向Wの外側の領域は、トップシート10がバックシート20から起立可能に構成されている。第1折り線FL1及び第2折り線FL2よりも幅方向Wの外側に位置するトップシート10の折り返し部11が第1折り線FL1及び第2折り線FL2を基点として起立することにより、体液の横漏れを抑制できる。
第1接合部61は、第2接合部62及び第3接合部63よりも幅方向Wの内側に位置する。第1接合部61は、折り返し線12よりも幅方向の内側に位置している。第1接合部61が折り返し線12よりも幅方向の内側において折り返し線と離間して配置されている。股下域S1において、折り返し線12から幅方向の内側に延びる一定の領域には、非接合部65が位置する。折り返し線12と接合部の間の領域は、非接合部65が位置し、折り返し部11とバックシート20とが接合されていない。そのため、折り返し線12と第1接合部61の間の領域は、第1折り線FL1及び第2折り線FL2による折り癖によって着用者側に立ち上がる。トップシート10の折り返し部11が着用者側に起立するため、トップシート10の幅方向の中央に排出された体液が横漏れすることを抑制できる。
なお、変形例に係る構成において、第1接合部61は、第1折り線FL1及び第2折り線FL2よりも幅方向の外側に位置してもよい。変形例においては、第1接合部61は、第1折り線FL1と折り返し線12との中間点よりも幅方向の外側に配置されていることが好ましい。折り返し線12から幅方向に延びる一定の領域において、折り返し部11がバックシートに対して起立可能となり、横漏れを抑制することができるためである。
また、第1折り線FL1及び第2折り線FL2は、吸収体30の外側縁よりも幅方向Wの内側に位置しており、吸収体30に形成されている。吸収体30に折り癖が形成されていない構成と比較して、折り癖が強くなり、トップシート10の折り返し部11が立ち上がり易くなる。また、第1折り線FL1及び第2折り線FL2が形成された部分の剛性が高くなる。トップシート10の折り返し部11は、第1折り線FL1及び第2折り線FL2を変形基点として立ち上がる。立ち上がる基点の剛性が高くなるため、トップシート10の折り返し部11の起立性をより維持し易くなり、体液の横漏れを抑制できる。
また、第1折り線FL1及び第2折り線FL2は、第2層32に形成され、第1層31に形成されていない。よって、第2層32の外側縁は、第1折り線FL1及び第2折り線FL2を基点に起立可能となる。第1折り線FL1及び第2折り線FL2による折り癖は、第2層32に形成され、目付が高い第1層31に形成されない。第1層31及び第2層32の両方に折り癖が形成される構成と比較して、折り癖によって吸収体が立ち上がり易くなり、トップシート10の外側縁の起立性を維持できる。よって、トップシート10の折り返し部11による横漏れの抑制効果を得ることができる。
(4)吸収性物品の装着態様
次いで、このように構成された吸収性物品1の下着への装着態様について説明する。吸収性物品1を下着Sに装着する際は、まず、吸収性物品1の幅方向Wの中央に位置する本体粘着部81を下着Sに固定する。本体粘着部81を介して吸収性物品の幅方向の中央の領域を下着に固定した状態で、ウイング3を下着の非肌対向面側T2に引っ張って、当該ウイング粘着部82を下着の非肌対向面に固定する。図4は、下着Sに装着した装着状態の吸収性物品の断面図である。
装着時にウイングが下着の非肌対向面側に引っ張られると、ウイングのみならず、ウイング3の幅方向の内側に位置する第1接合部61が引っ張れるとともに、第1接合部61を介してトップシート10の折り返し部11も引っ張られる。このとき、トップシート10の折り返し線12と第1接合部61の間の領域は、バックシート20に接合されていない。そのため、ウイング3が非肌対向面側T2に引っ張られた際に、折り返し線12近傍がウイング3と共に非肌対向面側に引っ張られず、折り返し線12近傍の起立性が維持される。よって、トップシート10の折り返し部11の起立性を維持し、体液の横漏れを抑制できる。
また、第2接合部62及び第3接合部63は、第1折り線FL1及び第2折り線FL2よりも幅方向Wの外側に位置する。前側域S2の少なくとも一部及び後側域S3の少なくとも一部において、第1折り線FL1及び第2折り線FL2よりも幅方向の外側に接合部が設けられている。
下着の非肌対向面側にウイング3が引っ張られた際に、第1折り線FL1及び第2折り線FL2よりも幅方向の外側の領域は、第1折り線FL1及び第2折り線FL2を基点として変形し易く、ウイングに配置されたバックシート20を介して非肌対向面側T2に引っ張られ易い。股下域S1においては、第1接合部61が第1折り線FL1及び第2折り線FL2よりも幅方向Wの内側に位置している。そのため、第1折り線FL1及び第2折り線FL2よりも幅方向Wの外側に位置する折り返し部11は、バックシート20と離間しており、装着時に非肌対向面側に引っ張られず、起立した状態を維持し易い。一方、前側域S2及び後側域S3においては、第2接合部62及び第3接合部63が第1折り線FL1及び第2折り線FL2よりも幅方向Wの外側に位置し、第1折り線FL1及び第2折り線FL2よりも幅方向Wの外側に位置する折り返し部11は、装着時に非肌対向面側T2に引っ張られ、起立した状態を維持せずに、倒れた状態に変形する。よって、使用者は、装着状態の平面視において前側域S2及び後側域S3のトップシート10の幅方向Wの長さが股下域S1のトップシート10の幅方向Wの長さよりも長くなる。前側域S2及び後側域S3においてトップシート10によって広い領域で体液を吸収でき、体液の横漏れを抑制できる。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
1 :吸収性物品
10 :トップシート
11 :折り返し部
12 :折り返し線
20 :バックシート
21 :メインシート
22 :サイドシート
30 :吸収体
31 :第1層
32 :第2層
61 :第1接合部
62 :第2接合部
63 :第3接合部
81 :本体粘着部
82 :ウイング粘着部
L :長手方向
W :幅方向
T :厚さ方向
S1 :股下域
S2 :前側域
S3 :後側域

Claims (5)

  1. 長手方向、幅方向及び厚さ方向と、
    吸収体と、
    前記吸収体の肌対向面側に配置されたトップシートと、
    前記吸収体の非肌対向面側に配置されたバックシートと、
    前記長手方向における股下域に設けられたウイングと、を有し、
    吸収性物品の肌対向面同士が対向するように吸収性物品を折り畳むための第1折り線及び第2折り線が前記長手方向に沿って形成された吸収性物品であって、
    前記トップシートは、前記幅方向の両側において、折り返し線によって折り返された折り返し部を有し、
    前記股下域において、前記第1折り線及び前記第2折り線は、前記折り返し線よりも前記幅方向の内側に位置し、
    前記折り返し部と前記バックシートとが接合された接合部を有し、
    前記接合部は、前記股下域において、前記折り返し線よりも前記幅方向の内側に位置している、吸収性物品。
  2. 前記接合部は、前記股下域において、前記第1折り線及び前記第2折り線よりも前記幅方向の内側に位置している、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記第1折り線及び前記第2折り線は、前記吸収体の外側縁よりも前記幅方向の内側に位置する、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収体は、第1層と、前記厚さ方向において前記第1層に重なり、かつ前記第1層よりも目付の低い第2層と、を有し、
    前記第1折り線及び前記第2折り線は、前記第1層及び前記第2層のうち前記第2層のみに形成されている、請求項3に記載の吸収性物品。
  5. 前記接合部は、前記股下域よりも前側に位置する前側域及び前記股下域よりも後側に位置する後側域において、前記第1折り線及び前記第2折り線よりも前記幅方向の外側に位置する、請求項1から請求項4のいずれかに記載の吸収性物品。
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