JP2018000300A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者に対して本来提供するゲーム性を確実に提供することのできる遊技機を提供する。【解決手段】入賞装置ユニット21は、遊技球が入賞可能に形成された始動入賞口45と、始動入賞口45の上方であって始動入賞口45とは水平方向に異なる位置に形成され、遊技球が流入可能な大きさに形成された流入口42,43と、少なくとも一部が流入口42,43の直下に位置するように配置されるとともに、流入口42,43から流入した遊技球を始動入賞口45に向けて誘導する進出位置と遊技球をそのさらに下方に流下させる退避位置との間で進退可能に形成された第1球受け部材63とを備え、流入口42,43から流入した遊技球が始動入賞口45に向けて第1球受け部材63上を転動している時に第1球受け部材63が退避位置に退避すると、転動していた遊技球が落下してさらに第1球受け部材63の下方に流下されるように構成した。【選択図】図3

Description

本発明は、遊技盤の盤面に形成されている遊技領域に各種入賞装置が設けられている遊技機に関する。
遊技機の中には、始動入賞口や大入賞口を備える各種の入賞装置が遊技盤の盤面に設けられているパチンコ遊技機がある。このパチンコ遊技機(以下では、パチンコ遊技機のことを単に「遊技機」と言う。)は、遊技の進行に応じて種々の演出が行われるように構成されており、それらの演出の中には、入賞装置の各種入賞口に遊技球が入賞することをきっかけにして始まるものもある。
この入賞装置には、いわゆるチューリップ式入賞装置と呼ばれる一対の羽根部材を開閉させるものや、扉部材を開閉させるもの等が使用されている。近年は、これらの態様の入賞装置の他に、いわゆるベロ式入賞装置と呼ばれるものが使用されている。
ベロ式入賞装置は、入賞口に球受け部材が配置されている。球受け部材は、流下してきた遊技球を入賞口に案内するためのもので、ソレノイド等の駆動装置によって進退されるように構成されている。この球受け部材は、通常は入賞口よりも後方に位置しており、遊技球が所定のゲートを通過した時等に、所定時間だけ入賞口よりも前方へ進出するようになっている。流下した遊技球は、球受け部材が入賞口よりも後方へ位置している場合には、入賞口へ案内されずにそのまま流下し、球受け部材が入賞口よりも前方へ進出している場合には、球受け部材によって入賞口へ案内される。
このようなベロ式入賞装置としては、次のようなものが知られている。例えば、球受け部材が入賞口の前方へ進出している場合には、入賞口の開口縁から球受け部材が遊技球を受ける受け面までの間隔を遊技球の直径よりも広くして、流下した遊技球が入賞口に流入しやすい状態にし、球受け部材が入賞口の後方に位置する場合には、入賞口の開口縁から受け面までの間隔を遊技球の直径未満となるように形成して、流下した遊技球が入賞口に流入しないようにしたベロ式入賞装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2009−189437号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている遊技機用の入球具及び遊技機の場合には、遊技の進行に応じて球受け部材が非常に短時間だけ進退した時にも遊技球が入賞口に入賞することがある。そのため、通常では入賞口に入賞することを想定していない遊技球が入賞口に入賞してしまい、そのために遊技機における遊技の進行が通常想定しているものと若干変化してしまうといったことがあった。このように、通常では想定していない遊技球が入賞口に入賞すると、本来遊技者に提供するはずの遊技の進行にバラつきが生じることになり、遊技機が本来遊技者に提供するゲーム性とは異なるゲーム性を提供することになると言った問題があった。
本発明は、このような問題点を鑑みてなされたものであり、遊技者に対して本来提供するゲーム性を確実に提供することのできる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、
(1)遊技盤に形成された遊技領域に遊技球が入賞する入賞装置が設けられている遊技機であって、前記入賞装置は、遊技球が入賞可能な大きさに形成された入賞口と、前記入賞口の上方であって前記入賞口とは水平方向に異なる位置に形成され、前記遊技球が流入可能な大きさに形成された流入口と、少なくとも一部が前記流入口の直下に位置するように配置されるとともに、前記流入口から流入した前記遊技球を前記入賞口に向けて誘導する進出位置と前記遊技球をそのさらに下方に流下させる退避位置との間で進退可能に形成され、前記遊技球が転動可能な球受け面が形成された球受け部材とを備え、前記流入口から流入した遊技球が前記入賞口に向けて前記球受け面上を転動している時に前記球受け部材が前記進出位置から前記退避位置に退避すると前記球受け面上を転動していた前記遊技球が前記球受け面から落下して、さらに前記球受け面の下方に流下されるように構成したことを特徴とする遊技機、
(2)入賞装置は、該入賞装置のベースとなるベース部材と、前記ベース部材の前方に取り付けられたカバー体とを備え、前記ベース部材又は前記カバー体の少なくとも一方には、流入口から流入して球受け面上を転動する遊技球を減速させる減速リブが形成されている上記(1)記載の遊技機、
(3)流入口は、第1流入口と、前記第1流入口よりも入賞口から離れた位置に形成された第2流入口とからなり、減速リブは、前記第1流入口に近い側が、球受け面の幅を順次狭くする斜面状に形成されており、前記第2流入口に近い側が、断面状に形成されている楔形に形成されている上記(2)記載の遊技機、
(4)ベース部材には、前記球受け部材が進退する進退口が形成されるとともに、この前記進退口の下方に該進退口の長手方向と平行な方向に突出リブが形成されている上記(2)又は(3)記載の遊技機、
(5)球受け部材を所定の時間だけ進出位置に位置させる第1時間と、前記球受け部材を前記第1時間よりも長い所定の時間だけ進出位置に位置させる第2時間とが設定されており、球受け部材は、前記第1時間が設定されている時は、球受け面上を転動している遊技球が入賞口に到達する前に前記進出位置から前記退避位置に退避し、前記第2時間が設定されている時は、前記球受け面上を転動している前記遊技球が前記入賞口に入賞するまでの間、前記進出位置に位置するように構成されている上記(1)〜(4)のいずれかに記載の遊技機を要旨とする。
本発明によれば、本来遊技者に提供するゲーム性を遊技者に対して提供することができ、遊技を安定かつスムーズに進行させ、遊技者に対して遊技の興趣を低減させずに遊技を行わせることができる。
本発明の実施の形態に係る遊技機の正面図である。 遊技機を構成する遊技盤の正面図である。 入賞装置ユニットを正面側から見た斜視図である。 入賞装置ユニットを正面側から見た斜視図である。 入賞装置ユニットの正面側から見た図である。 入賞装置ユニットを上面側から見た図である。 入賞装置ユニットを正面側から見た分解斜視図である。 入賞装置ユニットを背面側から見た分解斜視図である。 第1駆動機構の動作を説明するための説明図である。 第1駆動機構の動作を説明するための説明図である。 第2駆動機構の動作を説明するための説明図である。 第2駆動機構の動作を説明するための説明図である。
本発明に係る遊技機の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本明細書では、本発明に係る遊技機の例としてパチンコ遊技機を用いて説明するが、本発明はパチンコ遊技機以外の遊技機、例えばスロットマシン等にも適用することができる。また、本明細書においては、パチンコ遊技機(以下では、単に「遊技機」と言う。)及び遊技機を構成する各部材の「前側」、「後側」、「上側」、「下側」、「左側」及び「右側」は、遊技機を正面から見た場合における表面側(前面側)、背面側(後面側)、上側、下側、左側及び右側を示すものとする。また、本明細書においては、遊技球が各種入賞口に流入することを「入賞」と言い、遊技球が入賞することによって遊技者に払い出される遊技球のことを「賞球」と言う。
図1に示すように、遊技機1は、機体の外郭を構成する縦長方形の外枠2を備えている。この外枠2の開口前面側には、縦長方形の中枠3が着脱自在に組み付けられている。中枠3は、全体的に合成樹脂材料を用いて形成されており、内部に遊技盤11等を取付固定することができるように構成されている。前枠4は、中枠3の前面側に、該前枠4の左側に設けられたヒンジを中心に中枠3に対して横開きをすることができるように開閉自在に組み付けられている。前枠4は、ガラス板5を備えており、遊技者が遊技盤11を視認することができ、かつ遊技盤11を保護することができるように構成されている。また、前枠4は、遊技に使用する遊技球を一時的に貯留する上受け皿6と、上受け皿6から溢れ出て流下した遊技球を貯留する下受け皿7とをガラス板5の下方に備えている。
遊技機1は、遊技盤11に向けて遊技球を弾発するための発射装置を内部に備えており、この発射装置の弾発強さを操作ハンドル8の回動量によって調節することができるように構成されている。また、上受け皿6には、遊技球を貯留する貯留スペースの前側に、遊技者が遊技中に押圧操作する各種ボタン9が配置されている。また、遊技機1の上部には、音声を出力するためのスピーカ10が設けられている。
図2に示すように、遊技盤11は、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂材料で略正方形に形成された平板状の部材である。この遊技盤11の背面側には、裏ユニット(図示せず)がビス等によって取付固定されている。遊技盤11には、センター役物12の装飾枠13を取り付けるための開口部14が略中央部に開口形成されている。また、遊技盤11の表面には、発射装置で弾発された遊技球を遊技盤11の上部へ案内する案内レール15が設けられている。また、遊技盤11には、案内レール15により遊技盤11の上部に案内された遊技球が遊技盤11の下部に向けて流下する遊技領域16が形成されている。
遊技領域16には、センター役物12を取付固定するための開口部14が略中央部に開口形成されている。また、遊技領域16には、普通入賞装置17、ゲート18、入賞装置としての入賞装置ユニット21が設けられている。さらに、遊技領域16には、多数の誘導釘19が打たれている。遊技領域16を流下する遊技球は、誘導釘19に衝突して流下方向を変化させながら、遊技領域16の上部から下部に向かって流下する。遊技領域16を流下する遊技球の一部は、各種入賞装置に設けられている各種入賞口(図示せず)に入賞する。また、また、遊技領域16を流下する遊技球のうち、各種入賞口に入賞しなかった遊技球は、遊技領域16の最下部に設けられているアウト口20に流入する。
普通入賞装置17は、遊技領域16に複数個設けられている。これら普通入賞装置17は、普通入賞口(図示せず)と、普通入賞口に遊技球が入賞したことを検知するセンサ部材(図示せず)を有しており、遊技球がこの普通入賞口に入賞したことをセンサ部材が検知すると、所定数(例えば10個)の賞球を払い出すように構成されている。
ゲート18は、遊技領域16において、センター役物12に対して左側に隣接する位置に設けられている。このゲート18は、遊技領域16を流下する遊技球が1個ずつ内部を通過することのできる大きさに開口形成されている。このゲート18には、遊技球が通過したことを検知するセンサ部材(図示せず)が設けられており、このセンサによって遊技球が通過したことを検知すると、それを契機として後述する始動入賞口45へ遊技球が入賞しやすい状態を形成するようになっている。この始動入賞口45へ遊技球が入賞しやすい状態は、短い所定時間を所定回数だけ断続的に形成するようにしてもよいし上記した所定時間よりも長い時間だけ1回のみ形成するようにしてもよい。
入賞装置としての入賞装置ユニット21は、遊技領域16において、センター役物12の下方に位置するように設けられている。この入賞装置ユニット21は、一般入賞装置22、始動入賞装置23及び大入賞装置24がユニット化されて構成されている。ここで、一般入賞装置22は、遊技球が入賞すると所定数(例えば10個)の賞球が払い出されるように構成されている入賞装置である。
また、始動入賞装置23は、遊技機1の遊技状態を遊技者に不利な通常遊技状態から遊技者に有利な特別遊技状態に移行するか否かの抽選(大当り抽選)を行う契機となる入賞装置である。本実施の形態に係る遊技機1においては、始動入賞装置23に遊技球が入賞する毎に大当り抽選が行われ、その大当り抽選の結果によって、以降の遊技を通常遊技状態で行うか、又は特別遊技状態で行うかが決定されるように構成されている。
大入賞装置24は、遊技球が入賞すると所定数(例えば10個)の賞球が払い出されるように構成されている入賞装置である。この大入賞装置24は、遊技状態が通常遊技状態の時には遊技球が入賞しないようになっており、遊技状態が特別遊技状態に移行した時にのみ遊技球が入賞するようになっている。特別遊技状態においては、遊技領域16を流下する遊技球の多くが大入賞装置24に入賞するようになるので、遊技者は大量の賞球を獲得することができるようになる。
次に、入賞装置ユニット21の構成を図3〜図8に基いて説明する。入賞装置ユニット21は、カバー本体31、案内路形成部32、第2流入路形成体34、第1流入路形成体33、転動路形成体35、誘導路形成体36、減速リブとしての第1減速リブ37及び第2減速リブ38、ベース部材39、始動入賞装置23を構成する第1駆動機構40及び大入賞装置24を構成する第2駆動機構41を備えている。なお、本実施の形態では、案内路形成部32、第2流入路形成体34、第1流入路形成体33、転動路形成体35、誘導路形成体36及び第1減速リブ37がカバー本体31に形成されている例を用いて説明するが、これらはベース部材39に形成してもよい。また、本実施の形態では、第2減速リブ38がベース部材39に形成されている例を用いて説明するが、この第2減速リブ38はカバー本体31に形成してもよい。
入賞装置ユニット21を構成する各部の詳細な説明をする前に、入賞装置ユニット21における各部の配置について図3〜図8を用いて説明する。なお、上記した通り、本実施の形態では、案内路形成部32、第2流入路形成体34、第1流入路形成体33、転動路形成体35、誘導路形成体36はカバー本体31に形成されているが、図3においては、説明の便宜上、これらの各種部材のみをベース部材39に配置した状態で記載している。
図3〜図8に示すように、入賞装置ユニット21は、案内路形成部32が最上部であってかつ左右方向の中央に形成されており、この案内路形成部32を中心にして、該案内路形成部32とは所定間隔をあけて第2流入路形成体34及び第1流入路形成体33が配置されている。この時、案内路形成部32と第2流入路形成体34との間には、遊技球が流入される第2流入口43が形成され、案内路形成部32と第1流入路形成体33との間には、遊技球が流入される第1流入口42が形成されている。また、案内路形成部32、第2流入路形成体34及び第1流入路形成体33の下方には、第1駆動機構40が有する第1球受け部材63が進出する第1球受け部材進退孔44が開口形成されるとともに、この第1球受け部材進退孔44の下流側に、該第1球受け部材進退孔44と連続するように始動入賞口45が開口形成されている。
また、この第1球受け部材進退孔44の上方には、第2減速リブ38が前方に向けて突出形成されており、第1球受け部材進退孔44の下部には、該第1球受け部材進退孔44に沿いながら前方に向けて突出する突出リブ47が形成されている。第1球受け部材進退孔44から第1球受け部材63が進出する進出位置にある時は、第2流入口43又は第1流入口42のいずれかから流入してきた遊技球が該第1球受け部材63上を転動することができるようになっている。また、遊技球は、このように第1球受け部材63上を転動している間に該第1球受け部材63が進出位置から第1球受け部材進退孔44の中に引きこまれた退避位置まで移動した場合には、該第1球受け部材63上から落下し、第1球受け部材進退孔44のさらに下方に向けて流下するようにもなっている。
遊技球は、第1球受け部材63が退避位置に位置している場合には、第2流入路形成体34又は第1流入路形成体33から第1球受け部材進退孔44のさらに下方に位置する転動路形成体35上に直接流下する。この場合、第2流入路形成体34又は第1流入路形成体33から転動路形成体35までの間に高低差があるため、転動路形成体35上に到達した遊技球は、該転動路形成体35上で跳ね返ることがある。このように、遊技球が跳ね返ると、その跳ね返った遊技球がそのまま始動入賞口45に入賞したり、遊技球が跳ね返っている間に進出位置まで第1球受け部材63が進出した場合にはこの進出してきた第1球受け部材63上に遊技球が乗り、始動入賞口45に向けて転動するおそれがある。このような跳ね返った遊技球による始動入賞口45への誤った入賞が発生するのを防ぐために、上記した突出リブ47が形成されている。この突出リブ47は、上記したように転動路形成体35上において跳ね返った遊技球の跳ね返り量を減らし、第1球受け部材進退孔44よりも高い位置まで遊技球が到達することを確実に防止すことができ、上記した誤った入賞が発生しないようにすることができるようになっている。
第1球受け部材進退孔44の下方には、転動路形成体35及び誘導路形成体36が配置されている。誘導路形成体36は、転動路形成体35に対して下方に位置し、該転動路形成体35の一部と連続するように形成されている。つまり、誘導路形成体36は、転動路形成体35から下向きに分岐し、転動路形成体35上を転動する遊技球が流入することができるように形成されている。転動路形成体35は、第2流入路形成体34若しくは第1流入路形成体33の上を転動していた遊技球又は第1球受け部材63上を転動した後に落下してきた遊技球を受け止めて、この受け止めた遊技球を転動させることができるように形成されている。また、転動路形成体35は、該転動路形成体35上を転動する遊技球が該転動路形成体35の一定の方向、即ち本実施の形態では、入賞装置ユニット21を正面から見た場合における左側から右側に下り傾斜するように設けられている。
なお、図3において記載されている符号37は、カバー本体31の裏面に形成されている第1減速リブである。この第1減速リブ37は、第1球受け部材進退孔44が形成されている高さ位置に沿う高さ位置であって、第2減速リブ38とは左右方向においてずれた位置に突出形成されている。
カバー本体31は、ベース部材39の前方に、該ベース部材39との間に所定の間隔を形成するようにしてネジ止め等の方法によって取付固定されている。このカバー本体31は、前面が装飾面51となっており、遊技機1のコンセプトに合う各種の絵柄や模様等が描かれている。例えば、本実施の形態に係るベース部材39は、装飾面51にV字状の模様が付されているが、装飾面51に付される絵柄や模様はこれに限定されるものではなく、他の絵柄や模様等であってもよい。
また、カバー本体31は、後面に案内路形成部32、第2流入路形成体34、第1流入路形成体33、転動路形成体35、誘導路形成体36及び第1減速リブ37が形成されている。これらは、カバー本体31と一体的に形成されていてもよいし、又はカバー本体31とは別体で形成されてネジ止め等の方法により取付固定するようにしてもよい。
案内路形成部32は、カバー本体31の上部であって、該カバー本体31の左右方向の略中央に形成されている。案内路形成部32は、カバー本体31の後面から後方に向けて延出しており、上方は遊技球が流入可能な幅を有するように開口された略V字形状に形成されている。
第2流入路形成体34は、図3に示すように入賞装置ユニット21を正面から見た場合における左側に位置するように配置されている。また、第2流入路形成体34は、案内路形成部32を中心として、該案内路形成部32との間に所定間隔、例えば遊技球1個分の直径以上かつ遊技球2個分の直径未満の間隔を有するように配置されている。また、第2流入路形成体34には、カバー本体31の後面から後方に向けて所定幅を有する第2流入面54が形成されている。この第2流入面54は、遊技領域16を流下してきた遊技球が第2流入路55上を転動することができるように形成されている。第2流入面54は、遊技球が転動することのできる幅を有しており、よりスムーズに遊技球が転動するために遊技球1個分の直径よりも広く、かつ遊技球2個分の直径よりも狭くなるように形成されていることが好ましい。また、第2流入路形成体34は、案内路形成部32に遠い側となる一端側から該案内路形成部32に近い側となる他端側に向けて、θの角度で下り傾斜するように形成されており、第2流入面54上を転動する遊技球が他端側に向けて転動していくように形成されている。また、第2流入路形成体34は、遊技球が転動する長手方向の長さがL2となるように形成されている。
上記した通り、第2流入路形成体34は、案内路形成部32との間に所定間隔を有するように配置されている。この所定間隔をもって、第2流入路形成体34及び案内路形成部32の間に形成された空間は、第2流入路形成体34の第2流入面54上を転動した後に第2流入路形成体34の下方に流下する遊技球が流入する第2流入口43となっている。
この第2流入口43は、始動入賞口45の上方であって、かつこの始動入賞口45とは水平方向に異なる位置、また後述する第1流入口42よりも始動入賞口45に遠い位置に形成されている。この第2流入口43は、第2流入面54上を転動してきた遊技球がスムーズに流入するような幅を有するように形成されている。具体的には、第2流入口43は、遊技球1個分の直径よりも広く、かつ遊技球2個分の直径よりも狭くなるように形成されていることが好ましい。なお、この第2流入口43から流入する遊技球は、第2流入路形成体34の第2流入面54上を転動した後に該第2流入口43に流入する。また、この第2流入面54上を転動する遊技球は、左右方向においては始動入賞口45に近づく方向に向けて転動している。したがって、この第2流入口43から流入する遊技球は、その下方の転動路56においては、流入時と同じく始動入賞口45と同じ方向、即ち始動入賞口45に近づく方向に順次流下するようになっている。
第1流入路形成体33は、入賞装置ユニット21を正面から見た場合における右側に位置するように配置されている。また、第1流入路形成体33は、案内路形成部32を中心として該案内路形成部32との間に所定間隔、例えば遊技球1個分の直径以上かつ遊技球2個分の直径未満の間隔を有するように配置されている。また、第1流入路形成体33には、カバー本体31の後面から後方に向けて所定幅を有する第1流入面52が形成されている。この第1流入面52は、遊技領域16を流下してきた遊技球が第1流入路53上を転動することができるように形成されている。この第1流入面52は、遊技球が転動することのできる幅を有しており、よりスムーズに遊技球が転動するために遊技球1個分の直径よりも広く、かつ遊技球2個分の直径よりも狭くなるように形成されていることが好ましい。また、この第1流入面52の幅は、第2流入面54の幅と同じであってもよいし、異なっていてもよい。さらに第1流入路形成体33は、案内路形成部32に遠い側となる一端側から該案内路形成部32に近い側となる他端側に向けて、θの角度で下り傾斜するように形成されており、第1流入面52上を転動する遊技球が他端側に向けて転動していくようにも形成されている。また、第1流入路形成体33は、遊技球が転動する長手方向の長さがL1となるように形成されている。
第1流入路形成体33は、案内路形成部32との間に所定間隔を有するように配置されている。この所定間隔をもって第1流入路形成体33及び案内路形成部32の間に形成された空間は、第1流入路形成体33の第1流入面52上を転動した後に第1流入路形成体33の下方に流下する遊技球が流下する第1流入口42となっている。
この第1流入口42は、始動入賞口45の上方であって、かつこの始動入賞口45とは水平方向に異なる位置、また第2流入口43よりも始動入賞口45に近い位置に形成されている。この第1流入口42は、第1流入面52上を転動してきた遊技球がスムーズに流入するような幅を有するように形成されている。具体的には、第1流入口42は、遊技球1個分の直径よりも広く、かつ遊技球2個分の直径よりも狭くなるように形成されていることが好ましい。なお、この第1流入口42から流入する遊技球は、第1流入路形成体33の第1流入面52上を転動した後に該第1流入口42に流入する。また、この第1流入面52を転動する遊技球は、左右方向においては、始動入賞口45から離れる方向に向けて転動している。したがって、この第1流入口42から流入する遊技球は、その下方の転動路56においては、まずは流入時と同じく始動入賞口45から遠ざかる方向に向けて順次流下するようになっている。この第1流入口42から流入した遊技球は、上記した方向に転動すると、その後に始動入賞口45に近づく方向に向けて転動するように方向を変え、始動入賞口45に向けて入賞するようになっている。
上記した通り、第2流入路形成体34は、遊技球が転動する長手方向の長さがL2となるように形成されており、第1流入路形成体33は、遊技球の転動する長手方向の長さがL1となるように形成されている。そして、このL1の長さとL2の長さとを比較すると、L1<L2、即ち、第2流入路形成体34の長手方向の長さの方が第1流入路形成体33の長さよりも短くなるように形成されている。また、これら第2流入路形成体34と第1流入路形成体33の一端側の端部の高さ位置及び他端側の端部の高さ位置は略同じ高さ位置となるように形成されている。したがって、第2流入路形成体34が一端側端部から他端側端部に向けて下り傾斜する傾斜角度θと、第1流入路形成体33が一端側端部から他端側端部に向けて下り傾斜する傾斜角度θとの間には、θ>θ、即ち、θがθよりも大きくなるように形成されている。
なお、本実施の形態での入賞装置ユニット21では、第2流入口43及び第1流入口42は、高さ方向の位置においてはどちらも同程度の高さ位置となるように形成されているが、これら第2流入口43及び第1流入口42は、どちらか一方が他方に比べて高さ位置がことなるように形成されていてもよい。また、これら第2流入口43及び第1流入口42の大きさは同じであってもよいし異なっていてもよい。
転動路形成体35は、入賞装置ユニット21を正面から見た場合に該入賞装置ユニット21の左側端部から右側端部に亘って形成されており、該左側端部から右側端部に向けて下り傾斜するように形成されている。また、転動路形成体35には、左右方向中央よりも右側の位置、即ち左右方向中央から下り傾斜した後のさらに下流側の位置には、転動路56から分岐して遊技球が大入賞口58に向けて誘導する誘導路59となる誘導面60を有する誘導路形成体36が形成されている。
この転動路形成体35は、カバー本体31の後面から後方に向けて所定幅を有する転動面57が形成されており、この転動面57が遊技球の転動する転動路56となっている。この所定幅とは、遊技球1個が転動することのできる幅を意味する。また、転動路56の上面には、遊技領域16を流下してきた遊技球が転動可能な転動面57が形成されている。
また、この転動路56は、左右方向左側の一端部における傾斜角度θと、それ以外の箇所における傾斜角度θとが異なり、θ>θと言う関係になるように形成されている。すなわち、転動路56は、左側の傾斜角度が最も大きく、そこから順次右側へ行くにつれて、傾斜角度が緩くなるように形成されており、さらに傾斜角度が所定の角度にまで到達すると、それ以降はその角度を維持するように直線状に形成されている。これは、第1流入口42から流入してきた遊技球が転動路56上に落下してきた後に該転動路56上を転動する場合、第1流入口42から流入してきた遊技球は左側に向かって転動するので、この転動方向を変更した方向に向けて転動させるからである。なお、この転動路56の傾斜角度は、順次上流側から下流側に向けて転動するように形成されていればよく、その傾斜角度などは他の形状や角度であってもよい。
この転動路56には、誘導路59と連通する箇所に遊技球が転動路56から誘導路59に誘導可能な幅を有する開口が形成されており、この開口は第3流入口61として形成されている。第3流入口61は、後述する第2球受け部材64により常時閉まっており、所定の条件が成立した場合にのみ第2球受け部材64が退避して遊技球が誘導されるように形成されている。
誘導路形成体36は、転動路形成体35の下流側において、該転動路形成体35から分岐するように形成されている。この転動路形成体35は、一端が転動路形成体35と連通し、他端には大入賞口58が開口形成されている。この誘導路形成体36は、遊技球が1個ずつスムーズに流入することのできる幅を有するように形成されており、該転動路形成体35の下方に向けて延出するともに途中で屈曲して大入賞口58に向かうように形成されている。なお、この誘導路形成体36は、転動路形成体35の転動面57上を転動する遊技球が大入賞口58まで案内されるように形成されていれば良く、上記した構成に限定されるものではない。
第1減速リブ37は、左右方向においては案内路形成部32の下方であって、かつ高さ位置においては第2流入路形成体34及び第1流入路形成体33よりも下方に位置するところに配置されるように形成されている。この位置は、第1球受け部材63が第1球受け部材進退孔44から進出位置まで進出している時に、該第1球受け部材63の第1球受け面84の上で遊技球が転動している場合、この転動している遊技球が衝突する位置である。
即ち、この第1減速リブ37は、第1球受け部材63上を転動している遊技球の転動速度を減速させるためのものである。この第1減速リブ37は、楔状をなすように形成されており、第1流入口42に近い側が、第1球受け部材63の第1球受け部81の幅を順次狭くする、言い換えればカバー本体31の後面から後方に向けて、突出量が順次増加する斜面状に形成されており、第2流入口43に近い側が断面状に形成されている。言い換えれば、第1減速リブ37は、第2流入路55と対向する面は、カバー本体31の後面と略直角となるように形成され、第1流入路53と対向する面は、カバー本体31の後面とは所定の角度をもって突出するように形成されている。
この第1減速リブ37は、左右方向においては、案内路形成部32の下方、言い換えれば入賞装置ユニット21の略中央に形成されている。そのため、第1球受け部材63が進出位置に位置している場合において、第2流入口43から流入して第1球受け部材63の上を転動してくる遊技球を第1減速リブ37に衝突させて大きく減速させることができるようになっている。また、この第1減速リブ37は、第1流入口42から流入して第1球受け部材63の上を転動してくる遊技球に対しては、第2流入口43から流入してきた遊技球に対してよりも弱い衝突させることでも減速させることができるようになっている。
第2減速リブ38は、左右方向においては第1減速リブ37よりも始動入賞口45に近い側の所定位置であって、かつ高さ位置においては第2流入路形成体34及び第1流入路形成体33よりも下方に位置するところに配置されるように形成されている。この位置は、第1球受け部材63が第1球受け部材進退孔44から進出位置まで進出している時に、該第1球受け部材63の第1球受け面84上で遊技球が転動している場合、この転動している遊技球と衝突する位置である。
即ち、この第2減速リブ38は、第1球受け部材63上を転動している遊技球の転動速度を減速させるためのものである。この第2減速リブ38は凸状に突出するように形成されており、第2流入口43に近い側及び第1流入口42に近い側のいずれの面も、ベース部材39の前面と略直角となるように形成されている。
ベース部材39は、第1球受け部材進退孔44及び始動入賞口45、並びに第2球受け部材進退孔46及び大入賞口58を備えている。また、ベース部材39には、後面側に始動入賞装置23を構成する第1駆動機構40と、大入賞装置24を構成する第2駆動機構41とが取付固定されている。ベース部材39は、入賞装置ユニット21のベースとなる部材であり、遊技盤11にネジ止め等によって取付固定される。また、このベース部材39には、左右方向中央であって、該ベース部材39の上部に一般入賞口48へ案内される案内路49が切欠き状に形成されている。
第1球受け部材63が進退する進退口としての第1球受け部材進退孔44は、第1駆動機構40を構成する第1球受け部材63が退避位置と進出位置との間で進退する時に通過する孔である。本実施の形態では、この第1球受け部材進退孔44は、遊技機1を正面から見た場合に、始動入賞口45から左側に向けて延出形成された横長の孔となるように形成されている。この第1球受け部材進退孔44は、第1球受け部材63の板厚と略同じか、又は第1球受け部材63の板厚より若干大きな幅を有するように開口形成されている。この第1球受け部材進退孔44は、始動入賞口45が左右方向右側に開口形成されているため、左右方向の略中央から右側に向けて延出するように形成されている。これは、第1球受け部材63が第2流入口43及び第1流入口42から流入してくる遊技球を受け入れることができるように形成されているために、第1球受け部材進退孔44もそれに伴って第2流入口43及び第1流入口42から流入してくる遊技球を第1球受け部材63が受け入れられる位置に開口形成したことによる。
入賞口としての始動入賞口45は、始動入賞装置23に形成されている入賞口であって、遊技球が1個ずつ入賞することのできる大きさに開口形成されている。この始動入賞口45は、第1球受け部材63が退避位置と進出位置との間で進退する際に通過する第1球受け部材進退孔44と連続して開口形成されている。即ち、始動入賞口45は、第1球受け部材進退孔44から第1球受け部材63が進出位置に位置する時にのみ遊技球を受け入れ、第1球受け部材63が退避している時には遊技球を受け入れないようになっている。なお、始動入賞口45の奥には、始動入賞口45に入賞した遊技球の通過を検知するためのセンサ部材(図示せず)が設けられており、始動入賞口45に遊技球が入賞したことを電気的に検知することができるようになっている。
第2球受け部材進退孔46は、第2球受け部材64が退避位置と進出位置との間で進退する際に通過する孔である。本実施の形態では、転動路56における第3流入口61を開閉することができる位置に形成されており、この第2球受け部材64上の面と転動面57とが略同一の高さ位置となるよう形成されている。
大入賞口58は、大入賞装置24に形成されている入賞口であって、誘導路59の終端部において開口形成されている。この大入賞口58は、遊技球が1個ずつ入賞することのできる大きさに開口形成されている。なお、大入賞口58の奥には、該大入賞口58に入賞した遊技球の通過を検知するためのセンサ部材(図示せず)が設置されており、大入賞口58に遊技球が入賞したことを電気的に検知することができるようになっている。
第1駆動機構40は、第1ソレノイド71、第1プランジャ72、第1従動部材73及び第1球受け部材63を備えている。第1ソレノイド71は、図示しない電源装置からの給電を受けて、該第1ソレノイド71に挿入されている第1プランジャ72を進出させたり退避させることで第1プランジャ72を進退させることができるように構成されている。なお、第1ソレノイド71及び第1プランジャ72は従来から公知のものを任意に選択して用いてよい。
第1従動部材73は、第1プランジャ72に形成されている第1鍔部74と係合する第1係合部75、第1プランジャ72の移動に伴って前進又は後退する際の回転軸となる第1回転軸部76、第1球受け部材63の後述する第1受け部と係合する第1突出部77を備えている。第1係合部75は、第1プランジャ72の第1鍔部74を配置可能に形成されており、第1プランジャ72が進退すると、その進退の動作が確実に伝達されるように構成されている。本実施の形態では、第1係合部75は、第1鍔部74の前側に位置する突起部78と、第1鍔部74の後側に位置する係合壁部79と、これら突起部78及び係合壁部79との間に形成された第1挿入部80とを備えている。第1挿入部80に挿入された第1プランジャ72の第1鍔部74の動作によって、例えば第1プランジャ72が第1ソレノイド71の中に引きこまれる動作を行うと第1鍔部74が突起部78と当接しながら、第1回転軸部76を回転中心として第1ソレノイド71が引き込まれる方向に動作し、逆に第1プランジャ72が第1ソレノイド71から飛び出る方向への動作を行うと、第1鍔部74が係合壁部79と当接しながら、第1回転軸部76を回転中心としながら第1プランジャ72が第1ソレノイド71から飛び出る方向に動作するようになっている。また、この時、第1突出部77も第1プランジャ72が第1ソレノイド71に引き込まれる方向又は第1プランジャ72が第1ソレノイド71から進出する方向に移動する。後述するように、第1突出部77は第1球受け部材63の第1突出受け部83と係合しているため、第1従動部材73が上記したように動作すると、第1突出部77と第1突出受け部83とが係合し合って、第1球受け部材63を進退させるような動作を行わせるようにもなっている。
第1球受け部材63は、第1球受け部81、第1ストッパ部82及び第1突出受け部83を備えており、第1突出受け部83が形成されている箇所から前方に延びた箇所に第1ストッパ部82が形成され、この第1ストッパ部82が形成されている箇所の前側近傍において左右方向に屈曲するように形成された略L字形となるように形成されている。この第1球受け部材63は、少なくとも一部が第2流入口43の直下に位置するように配置されるとともに、この第2流入口43から流入した遊技球を始動入賞口45に向けて誘導する進出位置と、遊技球をそのさらに下方に流下させる退避位置との間で進退可能に形成されている。また、この第1球受け部材63には、遊技球が転動可能な球受け面としての第1球受け面84が形成されている。なお、第2流入口43から流入した遊技球が始動入賞口45に向けて第1球受け面84上を転動している時に第1球受け部材63の第1球受け部81が進出位置から退避位置に退避すると、第1球受け面84上を転動していた遊技球が該第1球受け面84から落下して、さらに第1球受け面84の下方に流下するようになっている。
第1球受け部81は、第1球受け部材63の前方に形成されており、上面が遊技球の転動する第1球受け面84となっており、ベース部材39における左右方向中央部と、ベース部材39において左右方向中央より右側に配置されている始動入賞口45との間に位置するように配置されている。この第1球受け部81は、ベース部材39に開口形成されている第1球受け部材進退孔44内に配置されており、前側の端部がベース部材39の前面と略面一となり退避される退避位置と、前端の端部がベース部材39の前面よりも前側に進出する進出位置との間で進退することができるように配置されている。第1球受け部81が進出位置に位置する時は、遊技領域16を流下する遊技球が第1球受け面84上を転動することができる状態になっており、この第1球受け面84上を遊技球が始動入賞口45に向けて転動して、多くの遊技球が始動入賞口45に入賞することができるようになっている。また、第1球受け部81には、始動入賞口45に近接する他端側の端部に、前端側の端部が上方に向かって立ち上がる立ち上がり部85が形成されている。この立ち上がり部85は、第1球受け面84上を転動してきた遊技球の転動方向を、第1球受け部81の長手方向から始動入賞口45が形成されている方向に変えるためのものである。第1球受け面84上を転動してきた遊技球の多くは、この立ち上がり部85において転動する方向が変わり、始動入賞口45に入賞するようになっている。
また、ベース部材39において、この第1球受け部81は、ベース部材39の左右方向中央部に位置する一端側の端部から、始動入賞口45が形成されている箇所に位置する他端側の端部に向けて、下り傾斜するように形成されている。そのため、ベース部材39に形成されている第1球受け部材進退孔44も、第1球受け部81が下り傾斜することに伴って、下り傾斜するように開口形成されている。このようにすることで、第1球受け面84上における遊技球が確実に一端部から他端部に向けて転動させることができるようになっている。
さらに、この第1球受け部81は、始動入賞口45が形成されている箇所に近接する他端側の端部領域においては、第1球受け部81の他の箇所に比べて一段下がる段差が形成されており、この段差からさらに他端側に向かう下流側では、他の部分よりも下り傾斜が緩くなるか、又は水平若しくは上り傾斜となるように形成されている。このように第1球受け部81の他端側の端部領域の傾斜を他の領域の傾斜と変えることによって、第1球受け面84上を転動する遊技球の転動速度を下げ、先に説明した立ち上がり部85による転動方向のしやすさをより大きくし、より確実に始動入賞口45に向けて案内することができるようになっている。
第1ストッパ部82は、第1球受け部81の後方において、該第1球受け部81と近接する位置に形成されている。また、この第1ストッパ部82は、第1球受け部材63の下部から下方に向けて突条に形成されており、この突条の前端部が後述する取付部材89のストッパ受け部と当接させることができるように形成されている。なお、この第1ストッパ部82は、第1球受け部材63の第1球受け部81を進出させる場合に、該第1球受け部81の進出量を適切な量にすることができればよく、他の構成であってもよい。
第1突出受け部83は、第1球受け部材63の後端部に形成されており、第1従動部材73の第1突出部77と係合することができるように形成されている。この第1突出受け部83は、前端縁部86と後端縁部87とが形成されている。前端縁部86及び後端縁部87は、左右方向外方に向けて突出した一対の突起状部でありこれら前端縁部86と後端縁部87との間に第1突出部77が配置される空間部88が形成されている。この第1突出受部は、第1突出部77が前方に向けて移動すると前端縁部86が第1突出部77と係合することで押されて第1球受け部材63を前方に向けて移動するように動作し、第1突出部77が後方に向けて移動すると後端縁部87が第1突出部77と係合することで第1球受け部材63を後方に向けて移動するように動作するようになっている。なお、これら前端縁部86及び後端縁部87は、第1突出部77と係合することができればよく、その形状や突出状態などは限定されるものではない。
取付部材89は、第1駆動機構40をベース部材39に取付固定するためのものであり、ベース部材39の後面にネジ止め等によって取付固定されている。この取付部材89は、第1駆動機構40を構成する第1ソレノイド71を収納する第1収納部90と、第1従動部材73の第1回転軸部76を収納する第1回転軸受部91とを備えている。第1収納部90は、第1ソレノイド71を収納固定することができるとともに、ネジ止め等によって、収納された第1ソレノイド71がその状態、即ち収納された状態を維持することができるようになっている。また、第1回転軸受部91は、後方に向けて開口して前方側が開口していないU字形の溝状に形成されている。この第1回転軸受部91に第1回転軸部76が収納され、後述する第1裏カバー本体70に形成された第1回転受け止め部92によって第1回転軸部76が第1回転軸受部91内に回転可能な状態で収納固定することができるようになっている。
第1裏カバー本体70は、取付部材89に取付固定された第1駆動機構40をベース部材39の後面側からカバーするためのものである。この第1裏カバー本体70には、第1回転軸受部91に回転自在に収納されている第1回転軸部76が該第1回転軸受部91内に収納された状態を維持するための第1回転軸受け止め部92が形成されている。つまり、第1裏カバー本体70が取付部材89に取付固定されることによって、第1球受け部材63の第1回転軸部76が第1回転軸受部91内において回転自在に収納配置されるようになっている。なお、本実施の形態では、この第1裏カバー本体70は透明の樹脂部材で形成されているが、第1駆動機構40を後面側からカバーしつつ保護することができればよい。
第2駆動機構41は、第2ソレノイド94、第2プランジャ95、第2従動部材96、伝達部材97及び第2球受け部材64を備えている。第2ソレノイド94は、図示しない電源装置からの給電を受けて、該第2ソレノイド94に挿入されている第2プランジャ95を進出させたり退避させることで第2プランジャ95を進退させることができるように構成されている。なお、これら第2ソレノイド94及び第2プランジャ95は従来から公知のものを任意に選択して用いてよい。
第2従動部材96は、第2プランジャ95に形成されている第2鍔部97と係合する第2係合部99、伝達部材97に駆動力を伝達するための伝達部100を備えている。第2係合部99は、第2プランジャ95の第2鍔部97を配置可能に形成されており、第2プランジャ95が進退すると、その進退の動作が伝達部材97に対して確実に伝達されるように構成されている。本実施の形態では、第2係合部99は、第2鍔部97の前側に位置する前壁部101と、第2鍔部97の後側に位置する後壁部102と、これら前壁部101及び後壁部102の間に形成された第2挿入部103とを備えている。第2挿入部103に挿入された第2鍔部97を介して第2プランジャ95が動作すると、該第2プランジャ95の動作に沿って第2従動部材96が動作するようになっている。即ち、第2プランジャ95が第2ソレノイド94の中に引きこまれる動作又は第2ソレノイド94から進出する動作を行うと第2鍔部97を介して第2従動部材96も第2プランジャ95の動作と同じ方向に動作するようになっている。
伝達部材97は、第2従動部材96の動作を第2球受け部材64に伝達するためのもので、第2回転軸部104、伝達受け部105及び従動受け部106とを備えている。第2回転軸部104は、第2従動部材96から駆動力が付与された時に、伝達部材97の回転中心となるように構成されている。この第2回転軸部104は、後述する第2裏カバーに対してネジ止め等によって回転自在に取付固定されており、駆動力を受けるとその駆動力に伴った量だけ回転することができるように形成されている。
伝達受け部105は、第2従動部材96の伝達部100と係合し、第2従動部材96が移動するとその移動に伴う駆動力を伝達することができるように形成されている。本実施の形態では、伝達受け部105は孔状に形成されており、伝達部100として形成されている突起がこの伝達受け部105の孔に差し込まれるように配置され、伝達部100が移動するとその移動が伝達されるようになっている。なお、本実施の形態では、伝達部100が突起状に形成され、伝達受け部105が孔状に形成されているが、伝達受け部105は第2従動部材96の移動を伝達することができればよく、他の構成であってもよい。
従動受け部106は、第2従動部材96による駆動力を受けた伝達部材97が、この駆動力を第2球受け部材64に伝達させるためのものである。この従動受け部106は孔状に形成されており、第2球受け部材64に形成されている従動部109と連結して、伝達部材97の動作を第2従動部材96に伝達することができるようになっている。なお、本実施の形態では、従動受け部106が孔状に形成され、従動部109が従動受け部106に嵌合する突起状に形成されている例を用いて説明したが、従動受け部106及び従動部109の構成は、伝達部材97から第2球受け部材64に動作及び駆動力を伝達することができればよく、他の構成であってもよい。
第2球受け部材64は、第2球受け部107、第2ストッパ部108及び従動部109を備えており、従動部109が形成されている箇所から左右方向に延出形成され、第2ストッパ部108が形成された後、前方に向けて屈曲し、前方に向けて第2球受け部107が形成されているという、略L字形状に形成されている。
第2球受け部107は、第2球受け部材64の前方に形成されており、上面が遊技球の転動する第2球受け面110となっている。この第2球受け部107は、カバー本体31に形成されている第1流入口42の幅と略同じか、又は第1流入口42の幅よりも若干狭い幅を有するように形成されている。この第2球受け部107は、ベース部材39に開口形成されている第2球受け部材進退孔46内に配置されており、前側の端部がベース部材39の前面と略面一となり退避される退避位置と、前端の端部がベース部材39の前面よりも前側に進出する進出位置との間で進退することができるように配置されている。この第2球受け部107は、通常は進出位置に位置しており、第1流入口42を塞ぐように配置されている。そして、所定条件が成立した場合、例えば遊技機1における遊技状態が通常遊技状態から特別遊技状態に移行した場合には、第2球受け部107が進出位置から退避位置まで移動するようになっている。なお、このように第2球受け部107が進出位置から退避位置まで移動すると、第1流入口42が第2球受け部107によって塞がれた状態から、第1流入口42が開放された状態になり、転動面57上を転動する遊技球が第1流入口42から誘導路59へと誘導され、大入賞口58に入賞するようになっている。
また、ベース部材39において、この第2球受け部107は、ベース部材39の中央寄りの一端部からその反対側の他端部に向けて下り傾斜するように配置されており、第2球受け部107が進出位置まで進出している時は、第2球受け面110上を遊技球が転動することができるように形成されている。
第2ストッパ部108は、第2球受け部107よりも後側の位置に形成されている。この第2ストッパ部108は、第2球受け部材64が進出位置に進出する時に、ベース部材39の後面と当接するように形成されている。即ち、第2ストッパ部108は、第2球受け部材64が進出位置に位置する時は、ベース部材39の後面と当接する位置まで進出するようになっている。
従動部109は、第2球受け部材64の後端部に形成されており、伝達部材97の従動受け部106と係合することができるように形成されている。本実施の形態では、従動部109は、第2球受け部材64の下面から下方に向けて突起状に突出するように形成されており、この突起状に形成された従動部109が伝達部材97において孔状に形成された従動受け部106と嵌合するように配置される。
第2裏カバー本体111は、第2駆動機構41をベース部材39の後面側からカバーするためのものである。この第2裏カバー本体111には、第2ソレノイド94を収納固定する第2ソレノイド収納部112を有すると共に、第2従動部材96、伝達部材97及び第2球受け部材64を収納するための収納空間113が形成されている。即ち、この第2裏カバー本体111は、第2駆動機構41を構成する上記した各部材をカバーすることで保護するように構成されている。この第2裏カバー本体111は、ベース部材39の後面にネジ止め等によって取付固定することができるようになっている。
次に、本実施の形態に係る遊技機1の作用効果について説明する。まず、本実施の形態に係る遊技機1の入賞装置ユニット21の動作について説明し、その後に本発明に係る遊技機1、具体的には入賞装置ユニット21の作用効果について説明する。
まず、本実施の形態に係る遊技機1において、入賞装置ユニット21は、通常遊技状態で遊技が行われている場合には、始動入賞装置23の第1球受け部材63は退避位置に位置し、大入賞装置24の第2球受け部材64は進出位置に位置するようになっている。即ち、始動入賞装置23及び大入賞装置24のいずれも、遊技領域16を流下してきた遊技球が始動入賞口45及び大入賞口58のいずれにも入賞しないようになっている。したがって、遊技者が遊技を開始して遊技領域16を遊技球が流下している場合において、一部の遊技球は第2流入路形成体35又は第1流入路形成体33のいずれかに到達し、その後は第2流入路55上又は第1流入路53上の何れかの上を第2流入口43又は第1流入口42に近づく方向に向けて転動する。
この場合、第1球受け部材63は退避位置に位置しており、第1球受け部材進退孔44から前側に向けて突出するように位置する進出位置にはないので、第2流入路55上から第2流入口43に流入した遊技球は直接転動路56上に落下する。同様に、第1流入路53上から第1流入口42に流入した遊技球は直接転動路56上に落下する。第2流入口43から流下した遊技球は、そのまま下り傾斜する転動路56上を転動し、かつ第2球受け部材64の上を通過して入賞装置ユニット21外へ流出する。また、第1流入口42から流下した遊技球は、第2流入口43から流下した遊技球とは反対方向に向けて直接転動路56上に落下し、該転動路56上を転動する。この場合、遊技球は、転動路56上を上り傾斜する方に向けて、徐々に減速しながら転動していき、更には転動路56上において一瞬止まった後に今度は加速しながら転動路56上を下り傾斜する方向に向けて転動を開始する。この場合も、転動路56上を加速しながら転動し、かつ第2球受け部材64の上を通過して入賞装置ユニット21外へと流出する。
このように、第2流入口43及び/又は第1流入口42から流入した遊技球は、所定の高さ位置から落下して転動路56上に到達するため、転動路56において上方に向けて跳ね返ることがある。このように跳ね返った遊技球は、第1球受け部材進退孔44の下部に形成されている突出リブ47に衝突して、上方に向けて跳ね返った勢いを低下させることができる。したがって、このように跳ね上がった遊技球は、突出リブ47に衝突することによって始動入賞口45に誤って入賞したり、さらには進出位置まで進出した第1球受け部材63上に載って転動し、やはり、始動入賞口45に誤って入賞することを予め防止することができる。
上記したように、遊技機1の遊技状態が通常遊技状態である場合には、上記した通りに遊技機1の各種装置は動作して、遊技球が各種入賞口に入り難い状態での遊技が継続的に行われる。ここで、例えば遊技領域16を流下する遊技球がゲート18を通過し、その通過が検知されると、遊技機1は第1球受け部材63を退避位置から進出位置に向けて移動させる。このとき、第1球受け部81を退避位置から進出位置に移動させる際には、以下のような動作が行われている。
図7に示すように、通常遊技状態の場合、第1駆動機構40は、第1球受け部材63の第1球受け部81が退避位置に位置している。ここで、上記したように、遊技機1は、遊技球がゲート18を通過したこと検知すると、第1ソレノイド71への通電が開始される。第1ソレノイド71への通電が開始されると、第1プランジャ72は、第1ソレノイド71から引き出た位置から、第1ソレノイド71に引き込まれた位置まで退避する。第1プランジャ72は、第1鍔部74が第1従動部材73の第1係合部75において係合されており、第1ソレノイド71に引き込まれた位置まで退避しようとすると、突起部78と第1鍔部74とが係合し合いながら動作する。
このとき、第1従動部材73は、第1回転軸部76を回転軸として第1回転軸受け部内において図9及び図10に示すA方向に回動する。このように、従動部材がA方向に回動すると、該従動部材に形成されている第1突出部77が第1球受け部材63の第1突出受け部83に係合しながら、該第1球受け部材63を前方に向けてスライド移動させるようになる。ここで、この第1球受け部材63は、第1ストッパ部82がベース部材39の裏面に当接するまで前方に向けてスライド移動し、第1ストッパ部82によってそのスライド移動が停止される。
このように、第1ストッパ部82によってスライド移動が停止されるまで第1球受け部材63が前方に向けて移動すると、第1球受け部81は、ベース部材39に形成されている第1球受け部材進退孔44内に引き込まれた退避位置から第1球受け部材進退孔44の前方に進出する進出位置まで移動するようになり、第1球受け部材63の第1球受け部81が進出位置まで進出し、第1球受け面84上に遊技球が乗り、さらには該第1球受け面84上で遊技球が転動するようになる。
上記した通り、遊技機1は、通常遊技状態では、第1球受け部材63を所定の時間だけ進出位置に位置させ、所定時間経過後は第1球受け部材63を退避位置に位置させる。この第1時間は、第1球受け部81の第1球受け面84上を転動している間に、即ち第1球受け面84上を転動して第1球受け部材63が進出位置から退避位置まで移動する。
次に、所定時間経過する等のような条件が成立すると、第1ソレノイド71への通電が遮断される。そして、第1プランジャ72は、第1鍔部74と第1ソレノイド71との間に配置されているバネ部材の付勢力を受けて、第1ソレノイド71から引き出される方向に進出する。第1プランジャ72が第1ソレノイド71から進出すると、第1鍔部74が第1従動部材73の係合壁部79に当接しつつ後方に移動する。このように第1プランジャ72が移動すると、第1従動部材73は第1回転軸部76を中心として第1回転軸受部91内において回動する。また、このように第1従動部材73が回動すると、それに伴って第1従動部材73の第1突出部77も回動を開始し、第1球受け部材63の第1突出受け部83が図9及び図10中のB方向にスライド移動する。そして、このスライド移動は、第1球受け部81を進出位置から退避位置まで引き込むまで行われる。
ここで、第1球受け部材63が進出位置に位置している時の作用効果について説明する。本実施の形態に係る遊技機1では、第1球受け部材63が進出位置に位置している時間が遊技の進行に応じて複数設定されている。即ち、本実施の形態に係る遊技機1では、通常遊技状態において所定時間だけ第1球受け部材63が進出位置に位置するように設定されている第1時間と、時短状態において第1時間よりも長い所定時間だけ第1球受け部材63が進出位置に位置するように設定されている第2時間とが設定されている。
まず、通常遊技状態において第1時間が設定されている時の作用効果について説明する。この時は、第1駆動機構40が上記した通りに駆動することによって、第1球受け部材63が退避位置から進出位置に所定時間だけ進出する。しかしながら、通常遊技状態において設定されている時間は第1時間であるから、第1球受け部材63が進出位置に位置している時間が非常に短時間である。そのため、遊技領域16を流下してきた後に第2流入口43及び/又は第1流入口42から流入してくる遊技球が第1球受け部材63の上に到達し、その後第1球受け部材63の上を転動した場合、該遊技球が第1球受け部材63上を始動入賞口45に向かって転動している途中で進出位置から退避位置に移動する。
このように、遊技球が第1球受け部材63上を始動入賞口45に向かって遊技球が転動している場合に第1球受け部材63が進出位置から退避位置まで移動すると、球受け部材上を転動していた遊技球は始動入賞口45まで到達せず、その更に下方に位置する転動路56まで流下する。ここで、転動路56では、第3流入口61が第2球受け部材64により閉じられているので、この転動路56を転動した遊技球は、第3流入口61において第2球受け部材64の上を通過しつつ入賞装置ユニット21外に移動する。
特に、本実施の形態に係る入賞装置ユニット21によれば、第2流入口43から流入した遊技球、第1転動路56での下り傾斜により加速され、その後更に転動路56での下り傾斜により加速される。そのため、その転動速度は、第1流入路53での下り傾斜により加速された後に転動路56での上り傾斜によって減速されつつ転動方向を変更し、最終的に転動路56の下り傾斜で加速されつつ転動すると言ったように転動する第1流入口42から流入した遊技球の転動速度よりも早くなる。そのため、第2流入口43から流入した遊技球は第1減速リブ37におけるベース部材39とは直交する面と第2減速リブ38におけるカバー本体31とは直交する面とに衝突させることで大幅に転動速度を落とすことができる。
この時、第1減速リブ37及び第2減速リブ38は、第2流入口43の側から始動入賞口45に向けて転動する際においては、第1減速リブ37が形成された地点の下流側に第2減速リブ38が形成されているというように、第1減速リブ37及び第2減速リブ38がジグザグに配置されている。したがって、第1球受け部81の上を転動する遊技球は、第1減速リブ37により減速した後、第2減速リブ38によりさらに減速されることになる。このように、第1減速リブ37及び第2減速リブ38によって転動速度を落とすことによって、転動する遊技球が始動入賞口45に到達するまでに要する時間を稼ぐことができ、第1時間が設定されている間はより確実に遊技球が入賞しないようにすることができる。
また、第1流入口42から流入した遊技球は、第1流入路53で加速した後に第1球受け部材63の上を転動する際、上り傾斜となり、減速しながら所定位置まで到達する。この時、遊技球は、減速しながら第1減速リブ37の楔状に形成された斜面に緩やかに衝突しながら所定位置まで減速しつつ転動し、その後は第1球受け部材63の上を始動入賞口45に近づく方向に向けて方向を変更して転動を開始する。この時、第1減速リブ37は楔状に形成されており、遊技球を斜面に対して緩やかに衝突させることができるので、第1減速リブ37に衝突してすぐに始動入賞口45が形成されている方向に向けて遊技球が流下し始めることがなく、第1減速リブ37のさらに上流側まで到達した後に始動入賞口45に向けて転動を開始するようにすることができる。このように遊技球を転動させることができるので、第1球受け部材63の上を転動させる時間をより確保することができる。
第1減速リブ37のさらに上流側にまで到達して一瞬転動を停止した遊技球は、今度は始動入賞口45に向けて下り傾斜を加速しながら転動し始める。この場合には、先に第2流入口43から流入した遊技球が転動する時の動作について説明したのと同様に、第1減速リブ37及び第2減速リブ38に対してジグザグに衝突を繰り返しながら大きく減速して、始動入賞口45に向かう。そのため、この遊技球が第1球受け部材63の上を転動する時間を大きく稼ぐことができるので、第1時間が設定されている時にはさらにより確実に、遊技球が始動入賞口45に入賞することを防止することができる。
これに対して、遊技機1が時短状態になる時は、第1球受け部材63が進出位置に位置している時間を上記した第1時間よりも長い第2時間に設定するので、上記した経路を経て始動入賞口45に向かって転動する遊技球を始動入賞口45まで転動させることができる。逆に言うと、第2時間は、第1球受け部材63の上を転動する遊技球が始動入賞口45に入賞するのを許容することのできる時間とも言える。
このように、本実施の形態に係る入賞装置ユニット21は、遊技の進行状況に応じて、始動入賞口45への遊技球の入賞を確実に防止すること、逆に始動入賞口45への遊技球の入賞を確実に行うことのいずれもができ、遊技にメリハリをつけることができると共に、遊技者の興趣をより向上させることができる。
次に、第1球受け部材63が進出位置に位置しており、さらに第1球受け面84上を転動する遊技球が始動入賞口45に入賞し、その結果大当り抽選に当選した場合について説明する。このように、大当り抽選に当選すると、第2球受け部材64が進出位置から退避位置に向けて引き込む方向に移動し、第3流入口61が開放される。そして、転動路56の転動面57上を転動する遊技球が第3流入口61に流入し、さらには大入賞口58に入賞する。遊技機1では、通常は特別遊技状態になると大量の遊技球が第に入賞口に入賞するので、遊技者は大量の賞球を獲得することができるようになる。
第2球受け部材64が進出位置から退避位置に移動する場合には、図11及び図12に示すように、第2ソレノイド94への給電が停止され、第2ソレノイド94は該第2ソレノイド94と第2ソレノイド94との間に配置されているスプリングによる付勢力を受けて、第2ソレノイド94から引き抜かれる方向に向けて進出する。そして第2ソレノイド94の第2鍔部97に取り付けられている第2従動部材96も第2ソレノイド94が移動するのと同じ方向に向けて移動する。
ここで、第2従動部材96は、伝達部100において伝達部材97の伝達受け部105と係合しているので、第2従動部材96がスライド移動すると、その移動に伴う駆動力は、伝達部材97にも伝達される。ここで、伝達部材97は、第2回転軸部104において回動可能に設置されているので、第2従動部材96のスライド移動に伴う駆動力を受けると回動する。そして、伝達部材97回動すると、該伝達部材97の従動受け部106において該従動受け部106と係合する従動部109に伝達力が伝達される。このように、伝達力を伝達された第2従動部材96は、進出位置から退避位置まで移動し、第3流入口61が開放される。第3流入口61が開放されると、転動面57上を転動してきた遊技球のほとんどが大入賞口58に次々と入賞する。そして、遊技者は大量の賞球を獲得することができる。
このように、本発明に係る遊技機1によれば、第2流入口43又は第1流入口42から流入してきた遊技球が第1球受け部材63の第1球受け面84上を転動していた遊技球が始動入賞口45にしない場合、第1球受け部81のさらに下方に流下するように構成されているので、通常では始動入賞口45に入賞することを想定していない遊技球が始動入賞口45に入賞して、本来遊技者に提供するはずの遊技の進行にバラつきを生じさせるようなことを確実に解消することができる。したがって、本発明に係る遊技機1によれば、本来ならば遊技者に提供するゲーム性を遊技者に対して提供することができ、遊技を安定かつスムーズに進行させることが可能になる。また、遊技者に対しても遊技の興趣を低減させずに遊技を行わせることが可能になる。
なお、本発明に係る遊技機の一例を詳細に説明したが、本発明に係る遊技機はこの態様に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、適宜変更してよい。
1 遊技機
11 遊技盤
12 センター役物
16 遊技領域
21 入賞装置ユニット
22 一般入賞装置
23 始動入賞装置
24 大入賞装置
31 カバー本体
33 第1流入路形成体
34 第2流入路形成体
35 転動路形成体
36 誘導路形成体
37 第1減速リブ
38 第2減速リブ
39 ベース部材
40 第1駆動機構
41 第2駆動機構
42 第1流入口
43 第2流入口
44 第1球受け部材進退孔
45 始動入賞口
46 第2球受け部材進退孔
47 突出リブ
52 第1流入面
53 第1流入路
54 第2流入面
55 第2流入路
56 転動路
57 転動面
58 大入賞口
59 誘導路
60 誘導面
61 第3流入口
63 第1球受け部材
64 第2球受け部材

Claims (5)

  1. 遊技盤に形成された遊技領域に遊技球が入賞する入賞装置が設けられている遊技機であって、
    前記入賞装置は、
    遊技球が入賞可能な大きさに形成された入賞口と、
    前記入賞口の上方であって前記入賞口とは水平方向に異なる位置に形成され、前記遊技球が流入可能な大きさに形成された流入口と、
    少なくとも一部が前記流入口の直下に位置するように配置されるとともに、前記流入口から流入した前記遊技球を前記入賞口に向けて誘導する進出位置と前記遊技球をそのさらに下方に流下させる退避位置との間で進退可能に形成され、前記遊技球が転動可能な球受け面が形成された球受け部材とを備え、
    前記流入口から流入した遊技球が前記入賞口に向けて前記球受け面上を転動している時に前記球受け部材が前記進出位置から前記退避位置に退避すると前記球受け面上を転動していた前記遊技球が前記球受け面から落下して、さらに前記球受け面の下方に流下されるように構成したことを特徴とする遊技機。
  2. 入賞装置は、該入賞装置のベースとなるベース部材と、前記ベース部材の前方に取り付けられたカバー体とを備え、
    前記ベース部材又は前記カバー体の少なくとも一方には、流入口から流入して球受け面上を転動する遊技球を減速させる減速リブが形成されている請求項1記載の遊技機。
  3. 流入口は、第1流入口と、前記第1流入口よりも入賞口から離れた位置に形成された第2流入口とからなり、
    減速リブは、前記第1流入口に近い側が、球受け面の幅を順次狭くする斜面状に形成されており、前記第2流入口に近い側が、断面状に形成されている楔形に形成されている請求項2記載の遊技機。
  4. ベース部材には、前記球受け部材が進退する進退口が形成されるとともに、この前記進退口の下方に該進退口の長手方向と平行な方向に突出リブが形成されている請求項2又は3記載の遊技機。
  5. 球受け部材を所定の時間だけ進出位置に位置させる第1時間と、
    前記球受け部材を前記第1時間よりも長い所定の時間だけ進出位置に位置させる第2時間とが設定されており、
    球受け部材は、
    前記第1時間が設定されている時は、球受け面上を転動している遊技球が入賞口に到達する前に前記進出位置から前記退避位置に退避し、
    前記第2時間が設定されている時は、前記球受け面上を転動している前記遊技球が前記入賞口に入賞するまでの間、前記進出位置に位置するように構成されている請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。
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