JP2017538681A - アイソフォーム特異的カルパイン阻害剤、同定方法、およびその使用 - Google Patents

アイソフォーム特異的カルパイン阻害剤、同定方法、およびその使用 Download PDF

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Abstract

カルパインのアイソフォームの活性を選択的に阻害するまたは刺激する分子が提示される。そのような分子をスクリーニングし、特徴付ける方法も提示される。長期増強(LTP)、学習および記憶、神経変性およびシナプス機能障害におけるカルパイン−1カルパイン−の特異的機能は、新規カルパイン阻害剤、基質および関連する方法を使用して特徴付けられる。本明細書中に記載される化合物、組成物および方法は、神経変性疾患およびシナプス機能の他の疾患を治療するのに、およびそれを必要とする患者の認知を調節するのに有用であることが期待される。

Description

関連出願への相互参照
本出願は、2014年11月11日に出願された米国特許出願第62/078,221号の優先権を主張し、参照により本明細書中にその開示を含む。
本発明の技術分野
本発明は、カルパイン−1またはカルパイン−2機能を阻害する、生成物、生成物を同定する方法、およびカルパイン−1またはカルパイン−2活性化または活性を特異的に阻害する方法、またはカルパイン−1を活性化する方法、ならびにカルパイン−1またはカルパイン−2機能を阻害する分子を用いる治療に感受性であるか、またはカルパイン−1活性を活性化または増大させる疾患を治療および予防する方法に関する。
一般的なカルパイン阻害剤および疾患を治療するためのそれらの使用は、治療薬として成功していない(Donkor、2011年、参照により組み込まれる)。本明細書中で、証拠は、カルパイン−2選択的阻害剤、または別々にカルパイン−1阻害剤、またはカルパイン−2選択的阻害剤および/またはカルパイン−1活性化剤の特定の使用について提供される。文献は、別のものに対して1つのカルパインにより高い選択性を示す阻害剤のいくつかの例を記載するが(Liら,1996年;Liら, 1993年、両方が参照により組みこまれる)、これらの開示は、カルパイン−1またはカルパイン−2選択的阻害剤の有用性が未知であり、これらの化合物が実際に治療的価値を有するかどうかを決定するためのさらなる実験を必要とされたことを認める。
実際に、カルパイン−1とカルパイン−2の間の区別がないにもかかわらず、当該技術は、カルパインの選択的阻害剤を開発する一般化された必要性を認識している。一般的カルパイン阻害剤(10を超える変異体を含む)は、様々な疾患の動物モデルにおいて治療として成功裏に使用されているが、選択性の欠如のために、臨床試験に進展していない。したがって、カルパイン−1およびカルパイン−2の機能のより良い理解のために、選択的カルパイン阻害剤に対する長い間感じられているが、十分に理解されていない必要性が存在する。そのような結論を導き出す証拠は、カルパイン−1とカルパイン−2の区別性への洞察を持たないカルパインの間のいくつかの他の区別に基づく。例えば、カルパイン−10遺伝子(CAPN10)多形は、2型糖尿病(T2DM)に関連し;カルパイン−1(μ−カルパイン)、カルパイン−2(m−カルパイン)、カルパイン−3、およびカルパイン−5はまた、T2DM関連代謝経路に関連している(Donkor、2011年)。
この開示まで、カルパイン−1およびカルパイン−2は、LTP、学習および記憶、神経変性、シナプス機能障害の疾患、細胞保護シグナル伝達カスケード(カルパイン−1)および細胞死カスケード(カルパイン−2)に差別的に関連することは認識されなかった。カルパイン−1活性化は、シナプスNMDA受容体刺激に関連し、LTP誘発にその必要な役割を果たす。それはまた、長期シナプスNMDA受容体刺激によって誘発される神経保護にも関与する(図1参照)。一方、カルパイン−2は、シナプス外のNMDA受容体刺激に関連し、神経変性に関与する(図1参照)。カルパイン−2はまた、BDNF→ERK媒介性リン酸化によって活性化され、θ−連射刺激(TBS)後のLTPの程度を制限する。したがって、選択的カルパイン−2阻害剤は、神経保護および認知増強の両方であることができる。
選択性の有意な改善が、カテプシン(Cuerrierら、2007年、参照によって組み込まれる)または他のプロテイナーゼ(Sorimachiら、2012年、参照によって組み込まれる)などのシステインプロテイナーゼに対するカルパインでされている。文献は、カルパイン−2に対するある程度の選択性を有しかつカルパイン−1に対する選択性有さない阻害剤を記載するが、または逆に、これまで特定の基質の利益を受けて作製されたものではなかった。カルパイン阻害剤IV(カルボキシベンジル−Leu−Leu−Tyr−CH2−F)は、カルパイン−1に対するいくつかの選択性を示すが、その効果は、細胞型によって変化するようである(Powersら、2002年、参照によって組み込まれる)。PTEN特異性に寄与する構造要素の完全なレンダリングは、小分子で捕捉するのが難しいかもしれないが、特異性の完全な説明は、カルパイン−2の高い特異性阻害剤を設計するための強固な構造的基礎を提供するだろう。
本明細書中に記載されるのは、アイソフォーム選択的カルパイン阻害剤に関連する組成物および方法である。アイソフォーム選択的カルパイン阻害剤は、カルパイン−1またはカルパイン−2のいずれかに向けられ、したがって、選択性は、他のアイソフォームと比較して、1つのアイソフォームの活性を減少させる。カルパイン−1またはカルパイン−2の選択的阻害剤は、触媒活性を阻害し、発現を低下させ、選択的に分解し、化学修飾を阻害し、または促進し、またはカルパイン−1とカルパイン−2および1つ以上のその結合タンパク質の間のタンパク質相互作用に影響を与え得る。カルパインアイソフォームの選択的阻害剤はまた、阻害剤のターゲティング、安定化、移動性、浸透性、生物学的利用能、または濃度に影響を及ぼす薬剤に結合され得る。
選択的カルパイン阻害剤は、核酸、ペプチド、ポリペプチド、ペプチド模倣薬、炭水化物、脂質または他の有機または無機分子を含む多数の異なるフォームの形態で存在し得る。本発明に係るカルパイン−2の様々な選択的阻害剤は、カルパイン−2ポリペプチド基質、PTEN(配列番号1)に由来し得る。
また本明細書中で記載されるのは、カルパイン−1およびカルパイン−2は、特異的基質特異性および分化した細胞内足場の両方によって、別個の細胞経路に差異的に結合されるという知見である。特に、出願人は、本明細書中に記載されるカルパイン−2阻害剤の投与は、細胞死を阻害し、認知を高めるのに有用であるという証拠を提供する。実際に、カルパイン−1とカルパイン−2は、カルパイン−1は、LTPの誘発に直接関連する点で、学習と記憶の生理学的基質である長期増強(LTP)の誘発に示唆的に関連する。したがって、神経学的障害の治療に関連する本発明の側面において、カルパイン−1活性化は、LPTの誘発において、確実に機能する。同じプロセス中のカルパイン−2活性化は、LTPの統合におけるブレーキのように働き、したがって、LTPの閾値を作成し、強化期間中のLTPの範囲を制限する。細胞保護および細胞死におけるカルパイン−1およびカルパイン−2の特異的および差異的機能も、本明細書中に開示される。
様々な側面において、本発明はまた、カルパイン−2に選択的な阻害剤を同定する方法を提供する。これらの阻害剤は、I)細胞死および病理に関連する細胞活性を阻害する、II)LTPを維持する閾値を下げる、III)LTPを増加させる、IV)ニューロンのシナプス可塑性、学習、記憶、および認知を増強する、および/またはV)特定の神経変性疾患を治療するのに有用である。出願人は、カルパイン−1が神経保護およびシナプス可塑性の誘導おいて、カルパイン−2と比較して、特異的に含まれることを発見したので、本発明の方法において、カルパイン−2を選択的に阻害する小分子阻害剤、タンパク質、ペプチド、ポリペプチド、修飾ペプチドおよびポリペプチド、および核酸は、単独で、またはカルパイン−2機能の他の阻害剤、またはカルパイン−1の活性化剤と組み合わせて投与され得る。別の側面において、本発明は、カルパイン−2単独でまたはカルパイン−2を選択的に阻害する他の分子と組み合わせて選択的に阻害する小分子阻害剤、ポリペプチド、ペプチド、修飾ペプチドド、および核酸などの生成物および組成物に関し、カルパイン−1に対する効果の低下、少ない効果、または測定可能でない効果を有する。さらに別の側面において、本発明は、単独でまたは他の活性化剤または選択的阻害剤と組み合わせて、カルパイン−1の機能を選択的に活性化または阻害する小分子阻害剤、ポリペプチド、ペプチド、修飾ポリペプチド、および核酸などの物質の生成物および組成物に関する。全体として、本発明は、カルパイン−2選択的阻害剤、またはカルパイン−1選択的活性化剤、またはそれらの組み合わせによって阻害、緩和、遅延、逆転、または予防されやすい疾患を治療する方法を提供する。
図1:LTPおよび神経変性におけるカルパイン−1およびカルパイン−2のそれぞれの役割を示す概略図。
図2:一般的カルパイン阻害剤、カルパイン阻害剤III(Z−Val−Phe−CHO)の存在下または非存在下で急性ラット海馬スライスにおけるフィールドCA1の放射状層で行われた興奮性シナプス後電位(EPSP)のフィールド記録。結果は、10分のベースライン期間にわたる平均値のパーセントとして表され、実験の示された数の平均±S.E.M.である。カルパイン阻害剤IIIは、LTP誘発前に投与されるときにLTPをブロックする。閉じた円(カルパイン阻害剤III)を閉じた円(対照)と比較する。
図3A:200nMのカルパイン−2選択的阻害剤、式I、(図中のmCalp−I)の存在下または非存在下での急性ラット海馬スライスにおけるフィールドCA1の放射状層で行われた興奮性シナプス後電位(EPSP)のフィールド記録。mCalp−Iとのプレインキュベーションは、LTPを強化する。結果は、10分間のベースライン期間にわたる平均値のパーセントとして表され、実験の示された数の平均±S.E.M.である。
図3B:θ−連射刺激(TBS)後の高い選択的カルパイン−2阻害剤、式I(図中のmCalp−I)との海馬スライスのインキュベーションは、10分後TBS〜1時間後TBSを適用した場合、LTP硬化相中にLTPを強化する。結果は、10分のベースライン期間にわたる平均値のパーセントとして表され、実験の示された数の平均±S.E.M.である。
図4:200nMのカルパイン−2選択的阻害剤、式I(図中のmCalp−I)の存在下または非存在下での雄のUBEA変異体マウス(アンジェルマン症候群のモデル)またはそれらの野生型同腹子から調製された急性海馬スライスにおいてフィールドCA1の放射状層で行われた興奮性シナプス後電位(EPSP)のフィールド記録。結果は、10分のベースライン期間にわたる平均値のパーセントとして表され、実験の示された数の平均±S.E.M.である。
図5:高い選択的カルパイン−2阻害剤、式I(図中のmCalp−I)の適用は、200nM〜5μMの用量依存的方法でシナプス外NMDA受容体活性化に関連する神経細胞死を減少させた。結果は、ヘキスト(Hoechst)試薬で陽性に染色されたニューロンのパーセントとして表され、3〜4実験の平均±S.E.M.である(p<0.01、スチューデントのt検定)。
図6:一般的なカルパイン阻害剤、カルパイン阻害剤III(Z−Val−Phe−CHO)は、高選択性カルパイン−2阻害剤、式I(図中のmCalp−I)ではなく、培養された皮質神経において、飢餓に対してBic−および4−AP誘導性神経保護をブロックした。神経細胞死を観察し、ヘキスト染色によって定量化した。300〜500ニューロンを、3〜6の独立した実験で各群について計数した。p<0.05;ns、有意差なし;一元配置ANOVA、次にボンフェローニ検定。n=3〜6.エラーバーは、SEMを示す。
図7A:恐怖条件付けに対するカルパイン−2の選択的阻害剤の効果。式I(図中のmCalp−I)は、恐怖条件付けプロトコルにおいて学習および記録に対する二相性効果を有することが見出された。式I(図中のmCalp−I)の化合物の様々な用量は、痛みを伴う刺激との文脈またはトーンとの関係を学ぶ訓練の30分前に腹腔内注射された。動物は、24時間後に文脈に対するそれらの恐怖応答を試験され、記憶力は、マウスが凍る時間(恐怖に対するそれらの生物学的応答)の量によって定量化された。増強および減少を生じる用量間の比は、カルパイン−2とカルパイン−1を阻害するKi間の比に一致する。結果を分析する人は、グループ治療を知らなかったので、実験は、盲検的に行われた。結果は、8〜10実験の平均±S.E.M.である。p<0.05(ANOVAに続いてボンフェローニ事後検定)。
図7B:恐怖条件付けに対するカルパイン−2の選択的阻害剤の効果。式1(図中のmCalp−I)は、恐怖条件付けプロトコルにおいて学習および記録に対する二相性効果を有することが見出された。式1(m−Calpl)の化合物の様々な用量は、痛みを伴う刺激との文脈またはトーンとの関係を学ぶ訓練の30分前に腹腔内注射された。動物は、48時間後にトーンに対するそれらの恐怖応答を試験され、記憶力は、マウスが凍る時間(恐怖に対するそれらの生物学的応答)の量によって定量化された。増強および減少を生じる用量間の比は、カルパイン−2とカルパイン−1を阻害するKi間の比に一致する。結果を分析する人は、グループ治療を知らなかったので、実験は、盲検的に行われた。結果は、8〜10実験の平均±S.E.M.である。p<0.05(ANOVAに続いてボンフェローニ事後検定)。
図8A:代表的な画像は、次のH&E染色された神経節細胞および網状層(Plexiform layer)を示す:i)実験に使われていない網膜;ii)NMDA注射の30分前および6時間後に賦形剤(20%DMSO)、式I(図中C2I、0.3mg/kg)またはパンカルパイン阻害剤カルペプチン(10mg/kg)を腹腔内注射された野生型マウスからPBS処理(硝子体内に、2μl)またはNMDA処理(硝子体内に、2.5mMの2μl)された網膜。H&E染色は、NMDA注射の7日後に行われた。
図8B:2μlのPBSまたは2μlのNMDA(2.5mM)のいずれかを7日前に腹腔内投与された野生型マウスのGCLにおける細胞数の定量分析。マウスは、NMDA注射の30分前および6時間後に、賦形剤(20%DMSO)、式I(図中C2I、0.3m/kg)またはパンカルパイン阻害剤カルペプチン(10mg/kg)を腹腔内投与された。柱状のものは、平均±S.E.M.を表す。n=4〜6。p<0.05;**p<0.01;***pp<0.001対NMDA+賦形剤注射群。一元配置ANOVA、それに続くボンフェローニ検定。
図8C:2μlのPBSまたは2μlのNMDA(2.5mM)のいずれかを7日前に腹腔内投与された野生型マウスのIPLの厚さの定量分析。マウスは、NMDA注射の30分前および6時間後に、賦形剤(20%DMSO)、式I(図中C2I、0.3m/kg)またはパンカルパイン阻害剤カルペプチン(10mg/kg)を腹腔内投与された。柱状のものは、平均±S.E.M.を表す。n=4〜6。p<0.05;**p<0.01;***p<0.001対NMDA+賦形剤注射群。一元配置ANOVA、それに続くボンフェローニ検定。
図9A:PBS(対照)またはNMDA(2.5mMの2μl)の硝子体注射後6時間のマウス網膜抽出物中のスペクトリン分解産物(SBDP)、全長PHドメインおよびロイシンリッチリピートタンパク質ホスパターゼ(PHLPP1)αおよびAktのレベルの代表的な免疫ブロット法。マウスは、硝子体内注射の30分前に賦形剤(10%DMSO)またはC2I(0.3mg/kg)を腹腔内注射された。
図9B:NMDAまたはPBS注射の6時間後の網膜抽出物で決定したSBDP/Aktの比の定量。データは、平均±S.E.M.を表す。n=4。p<0.05、***p<0.0001。一元配置ANOVA、それに続くボンフェローニ検定。
図9C:NMDAまたはPBS注射の6時間後の網膜抽出物で決定したPHLPP1α/Aktの比の定量。データは、平均±S.E.M.を表す。n=4。p<0.05、***p<0.001。一元配置ANOVA、それに続くボンフェローニ検定。
図9D:実験に使われていない代表的なH&E染色、NMDA注射前30分および6時間後の賦形剤(10%DMSO)またはC2I(0.3mg/kg)を腹腔内と注射されたWTマウスからの網膜をPBS(対照)またはNMDA(2.5mMの2μl)処理された代表的なH&E染色。H&E染色は、NMDA注射の7日後に行われた。スケールバー=30μ。
図9E:NMDA注射の7日後の野生型マウスからのGCLにおける細胞数の定量分析。各眼からの視神経頭を切断した6つの切片を分析した。視神経頭から500と1000μmの間の距離のGCLで細胞数を数えた。各眼からの6つの切片からの細胞密度を平均した。データは、平均±S.E.M.を表す。n=4〜8。p<0.05、**p<0.01。一元配置ANOVA、それに続くボンフェローニ検定。
図9F:NMDA注射の7日後の野生型マウスからのIPLの厚さの定量分析。各眼からの視神経頭を切断した6つの切片を分析した。視神経頭から500と1000μmの間の距離のGCLで細胞数を数えた。各眼からの6つの切片からの細胞密度を平均した。データは、平均±S.E.M.を表す。n=4〜8。p<0.05、**p<0.01。一元配置ANOVA、それに続くボンフェローニ検定。
図9G:NMDA注射の30分前および6時間後の賦形剤(10%DMSO)またはC2I(0.3mg/kg)を腹腔内と注射されたカルパイン−1KOマウスからのPBS(対照)またはNMDA(2.5mMの2μl)処理された網膜の代表的なH&E染色。H&E染色は、NMDA注射の7日後に行われた。スケールバー=30μ。
図9H:NMDA注射の7日後のカルパイン−1KOマウスからのGCL中の細胞数の定量分析。各眼からの視神経頭を切断された6つの切片を分析した。視神経頭から500と1000μmの間の距離のGCLで細胞数を数えた。各眼からの6つの切片からの細胞密度を平均した。データは、平均±S.E.M.を表す。n=6。p<0.05、**p<0.01、***p<0.001。一元配置ANOVA、それに続くボンフェローニ検定。
図9I:NMDA注射の7日後のカルパイン−1マウスのIPLの厚さの定量分析。各眼からの視神経頭を切断された6つの切片を分析した。視神経頭から500と1000μmの間の距離のGCLで細胞数を数えた。各眼からの6つの切片からの細胞密度を平均した。データは、平均±S.E.M.を表す。n=6。p<0.05、**p<0.01、***p<0.001。一元配置ANOVA、それに続くボンフェローニ検定。
図9J:C2I処理なしのおよびC2I処理を有するNMDA処理WTおよびKOマウスにおけるGLC細胞数の比較。n=6。**p<0.01。両側t検定。
図10A:急性IOP上昇後の網膜におけるカルパイン−1およびカルパイン−2活性の時間経過。急性IOP上昇の0、2、4および6時間後のWT、カルパイン−1KOおよびC2I注射WTマウスの網膜のGCLおよびIPLにおけるSBDP(緑色)の免疫染色。切片をDAPI(青色)で対比染色した。C2Iを、IOP上昇2時間後にWTマウスに注射した。スケールバー=20μm。
図10B:急性IOP上昇後の網膜におけるカルパイン−1およびカルパイン−2活性の時間経過。急性IOP上昇の0、2、4および6時間後のWT、カルパイン−1KOおよびC2I注射WTマウスの網膜のGCLおよびIPLにおける全長PTEN(b、赤色)の免疫染色。切片を、DAPI(青色)で対比染色した。C2Iを、IOP上昇2時間後にWTマウスに注射した。スケールバー=20μm。(c)IPL層にけるSBDP染色の定量、各地点でのn=3〜5(眼)。各眼について、3つの網膜切片を定量のために使用した。各切片について、IPL層中の3つの50×25μm領域を選択し、MFI(平均蛍光強度)を測定し、平均した。同じ群において対照に対してp<0.05、**p<0.01、***p<0.001。一元配置ANOVA、それに続くボンフェローニ検定。データは、平均±S.E.M.を表す。(d)PTEN染色の定量、各時点でn=3〜5。同じ群において対照に対してp<0.05、**p<0.01。一元配置ANOVA、それに続くボンフェローニ検定。
図10C:急性IOP上昇の0、2、4および6時間後のWT、カルパイン−1KOおよびC2I注射WTマウスで網膜IPLにおける急性IOP上昇後の網膜でカルパイン−1およびカルパイン−2活性化の経時変化の間のIPL層のSBDP染色の定量。C2Iを、IOP上昇の2時間後にWTマウスに注射した。各時点でn=3〜5眼。各眼について、3つの網膜切片を定量のために使用した。各切片について、IPL層中の3つの50×25μm領域を選択し、MFI(平均蛍光強度)を測定し、平均した。同じ群において対照に対してp<0.05、**p<0.01、***p<0.001。一元配置ANOVA、それに続くボンフェローニ検定。データは、平均±S.E.M.を表す。
図10D:急性IOP上昇0、2、4および6時間後のWT、カルパイン−1KOおよびC2I注射WTマウスで網膜IPLにおける急性IOP上昇後の網膜でカルパイン−1およびカルパイン−2活性化の経時変化の間のIPL層のPTEN染色の定量。C2Iを、IOP上昇の2時間後にWTマウスに注射した。各時点でn=3〜5眼。同じ群において対照に対してp<0.05、**p<0.01。一元配置ANOVA、それに続くボンフェローニ検定。
図11A:カルパイン−1ノックアウトは、急性IOP上昇によって誘導される神経節細胞層における細胞死を悪化させる一方、カルパイン−2阻害は、低減する。賦形剤またはC2I注射された野生型およびカルパイン−1KOマウスの右眼および偽手術がされた左眼からの網膜切片のH&E染色。PBS中10%DMSOの賦形剤を、IOP上昇の30分前および2時間後に腹腔内注射した。注射前および注射後C2I(0.3g/k)を、急性IOP上昇の30分前および2時間後に腹腔内投与した。1ポスト注射群について、C2Iを、IOP上昇の2時間後に注射した。2ポスト注射群について、C2Iを、IOP上昇の2および4時間後に注射した。H&E染色を、手術後3日に実施した。スケールバー=30μm。
図11B:図11Aで示されるH&E染色の定量。各眼の視神経頭を切断された6つの切片を分析した。視神経頭から500と1000μmの間の距離のGCLで細胞数を数えた。各眼からの6つの切片で細胞密度を平均した。データは、平均±S.E.M.を表す。賦形剤についてn=7、注射前および注射後についてn=3、1ポスト注射についてn=10、2ポスト注射についてn=6、KOについてn=4。ns、有意差なし。***p<0.001、両側t検定。
図11Aで記載されるように、賦形剤またはC2I注射された野生型およびカルパイン−1Kマウスの右眼および偽手術が実施された左眼からのGCL細胞生存率の比較。各マウスの生存率は、偽眼のGCLの細胞密度に対するIOP上昇眼のGCLの細胞密度の比として算出された。賦形剤に対してp<0.05、**p<0.01、一元配置ANOVA、それに続くボンフェローニ検定。
図11D:賦形剤またはC2I注射されたWTマウスの網膜におけるBrn−3a免疫染色。急性IOP上昇を、右眼で行い、一方偽手術を、左眼で行った。賦形剤、10%DMSO、またはC2I、C2I(0.3mg/k)を、急性IOP上昇の2時間後に腹腔内注射した。Brn3a染色を手術3日後に実施した。スケールバー=60μm。
図11E:図11Dで記載されるように、brn3a染色の定量。GCL中brn3a陽性細胞を計数した。データは、平均±S.E.M.を表す。賦形剤についてn=4、C2Iについてn=5。Ns、有意差なし、**p<0.01偽対IOP上昇、両側t検定。
図11F:生存率の比較。賦形剤についてn=4、C2Iについてn=5。**p<0.01賦形剤対C2I、両側t検定。
図11G:偽手術または急性IOP上昇の3時間後に収集されたWT、カルパイン−1KOおよびC2I注射されたマウスの網膜組織におけるPHLPP1およびSTEP33の代表的な免疫ブロット法。C2I(0.3m/kg)を、偽手術またはIOP上昇の2時間後に全身注射した。
図11H:各群についてPHLPP1およびSTEP33のレベルおよびpAKt/Aktの比の定量分析。結果は、4つの実験の平均±S.E.M.を表す。p<0.05、**p<0.01、***p<0.001、ns有意差なし、一元配置ANOVA、それに続くボンフェローニ検定。
図12A:カルパイン−2選択的阻害剤の硝子体内注射は、急性IOP上昇によって誘導される神経節細胞層における細胞死を減少させる。急性IOP上昇および賦形剤またはC2Iの異なる用量の硝子体内注射後のカルパイン−1KOマウスの網膜におけるSBDP免疫染色。賦形剤(PBS中10%DMSO、1μl)またはC2I(2〜80μM、1μl)を、IOP上昇の2時間後に硝子体内注射した。眼をSBDP染色のためにIOP上昇の4時間後に採取した。スケールバー=20μm。
図12B:図12Aで記載されるように、IPL層におけるSBDP染色の定量。各濃度でn=3(眼)。各眼において、3つの網膜切片を定量化した。各切片において、IPL層中の3つの50×25μm領域を選択し、SBDPシグナルのMFIを測定し、平均した。SBDPシグナルの阻害を、(MFI賦形剤−MFIC2I)/MFI賦形剤%によって計算した。データは、平均±S.E.M.を表す。
図12C:IOP上昇および賦形剤またはC2Iの硝子体内注射後のWTマウスの網膜切片におけるH&E染色。賦形剤またはC2I(20μM、1μl)をIOP上昇または偽手術の2時間後に注射した。眼を、H&E染色のために手術の3日後に採取した。スケールバー=30μm。
図12D:図12Cで記載されるように、H&E染色に基づくGCL細胞数の定量。データは、平均±S.E.M.を表す、実験に使われていないについてn=7、賦形剤についてn=4、C2Iについてn=6。p<0.05、***p<0.001、両側t検定。
図12E:図12Dで記載されるように、H&E染色に基づく対照のパーセンテージとしてのGCL生存率の比較。p<0.05、***p<0.001、一元配置ANOVA、それに続くボンフェローニ検定。
図12F:IOP上昇または偽手術の3日後に測定された眼のOKR空間周波数閾値。賦形剤またはC2I(20μM、1μl)を、手術の2時間後に硝子体内注射した。手術および注射は、右眼(OD)で常に行われた。左眼(OS)のOKRを対照として測定した。データは、平均±S.E.M.を表す。n=7。****p<0.0001偽+賦形剤対IOP上昇+賦形剤、**p<0.01IOP上昇+賦形剤対IOP上昇+C2I、一元配置ANOVA、それに続くボンフェローニ検定。
図12G:図12Fで記載されるように、OKRを、手術後21日目に再測定した。n=7。****p<0.0001、p<0.05。一元配置ANOVA、それに続くボンフェローニ検定。
図12H:図12Fで記載されるように、手術後21日目に眼の網膜におけるRGC密度。眼を、手術後21日目のOKR試験後に採取した。Brn−3a免疫染色を、眼の網膜切片で行った。GCL中のBrn−3a陽性細胞を数えた。データは、平均±S.E.M.を表す。IOP上昇+C2Iについてn=7。他の群についてn=4。***p<0.001、**p<0.01、一元配置ANOVA、それに続くボンフェローニ検定。
図13:急性IOP上昇後のWTおよびカルパイン−1KOマウスの網膜OCT。上昇した眼内圧を受けた動物の眼の代表的な画像。左上パネルは、上昇したIOP(0日目)の前に麻酔したマウスで得られた画像を示す。白い矢印は、正常な角膜生体構造および前房との開き角を示す。右上パネルは、1時間IOP上昇を誘導した1日後の前房画像を示し;前房癒着は、血液水性障壁の破壊を示す前房(赤色の矢印)で増加した超反射率とともに見え(白色の矢印)、これは、前房でタンパク質および細胞によって引き起こされる。また、増加した角膜の厚さ(黄色の矢印)に留意されたい。これらの特徴は、典型的には、急性閉塞隅角緑内障発作で見られる。左下パネルは、2日目の画像を示し;角膜の厚さおよび前房の反射率は、1日目と比較して減少するが、虹彩前癒着(anterior synechae)は、依然として存在する。右下パネルは、3日目の画像であり、角膜の厚さおよび全房の反射率の顕著な低下を示し;癒着は、今や壊れている。
図14A:急性IOP上昇後のWTおよいカルパイン−1KOマウスの網膜OCT。IOP上昇前(0日目)およびIOP上昇後(3日目)のWTおよびカルパイン−1KOマウスからIOP上昇眼の代表的な網膜OCT画像。スケールバー=200μm。
図14B:手術後0〜3日目のWTマウスにおけるIOP上昇および偽眼の網膜の厚さの定量。データは、平均±S.E.M.を表す。n=6。p<0.05 2または3日目対0日目、一元配置ANOVA、それに続くボンフェローニ検定。
図14C:手術後0〜3日目のカルパイン−1KOマウスにおけるIOP上昇および偽眼の網膜の厚さの定量。データは、平均±S.E.M.を表す。n=4。p<0.05 2または3日目対0日目、一元配置ANOVA、それに続くボンフェローニ検定。
図15A:マウスにおけるOKR試験。マウスにおけるOKR分析のためのセットアップ。左パネル、マウス頭部は、回転格子の中央に位置する自家製頭抑制物に固定された。右パネル、回転格子によって起こる衝動性瞳孔運動を、赤外線カメラによって記録した。
図15B:手術後21日目に測定されたOKR空間周波数閾値およびRGC密度の線形回帰分析。黒色の記号、偽+賦形剤群からのデータ;青色、偽+C2I。赤色、IOP上昇+賦形剤。緑色、IOP上昇+C2I。N=19。R2=0.86
図16A:カルパイン−1C末端ペプチドで培養された皮質神経の処理は、AktおよびERK活性化および飢餓および酸化ストレスに対する神経保護を生じる。代表的な免疫ブロット法は、30分間、カルパイン−1C末端ペプチド(1.5μM)との培養皮質神経の処理は、AktおよびERKリン酸化を増加させたことを示す。カルパイン阻害剤III(10μM)での前処理は、AktおよびERKに対するカルパイン−1ペプチドの効果をブロックする。
図16B:次の総ERKに対する全AktおよびpERKに対するpAktの比の定量分析:(i)カルパイン−1C末端ペプチド(1.5μMの30分間)との培養された皮質神経の処理;(ii)カルパイン阻害剤III(10μM)との前処理;または(iii)カルパイン−2C末端ペプチド(1.5μM)。カルパイン−2C末端ペプチドとの前処理は、AktおよびERKレベルに影響を及ぼさなかった。柱状のものは、平均±S.E.M.を表す。n=3〜6。p<0.05。一元配置ANOVA、それに続くボンフェローニ検定。
図16C:カルパイン−1C末端ペプチド(1.5μM)との培養された皮質神経のイキュベーションは、飢餓に対する神経保護をもたらす。柱状のものは、平均±S.E.M.を表す。n=4。p<0.05;**p<0.01; ***p<0.001。一元配置ANOVA、それに続くボンフェローニ検定。
図16D:でカルパイン−1C末端ペプチド(1.5μMとの培養された皮質神経のインキュベーションは、H傷害に対する神経保護をもたらす。柱状のものは、平均±S.E.M.を表す。n=4。p<0.05;**p<0.01; ***p<0.001。一元配置ANOVA、それに続くボンフェローニ検定。
図17:Stargazinγ−2のアミノ酸配列における潜在的なカルパイン−2切断部位は、下線を引いて太字である。
図18:PTENのアミノ酸配列における潜在的なカルパイン−2切断部位は、下線を引いて太字である。
上記のように、アイソフォーム選択的カルパイン阻害剤に関連する組成物および方法が、本明細書中に記載される。本発明の様々な態様において、アイソフォーム選択的阻害剤は、カルパイン−1(これは、その代替学名命名法によって、μ−カルパインとも称される)またはカルパイン−2(これは、その代替学名命名法によって、m−カルパインとも称される)のいずれかで言われる。特に、カルパイン−1およびカルパイン−2は、配列番号(2〜6)のカルパイン−1の例および配列番号:(69〜73)のカルパイン−2の例またはそれらの触媒断片を含む哺乳類の形態を指す。カルパインは、カルシウム活性中性プロテアーゼとして当該分野で公知であり、関連する分子のファミリーを含む(Baudryら、2013年)。触媒断片は、カルパイン−1またはカルパイン−2の最初の300のアミノ酸以上を含む。
一般的に、用語「阻害剤」は、小分子、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、核酸またはそれらの修飾に関する。例えば、カルパイン−2の選択的阻害剤は、その活性を低下させ、カルパイン−1に対する少ない阻害を減少させる。一方、カルパイン−1の選択的阻害剤は、その活性を低下させ、カルパイン−2に対する減少された阻害効果を有する。カルパイン−1またはカルパイン−2の阻害剤は、競合的に触媒活性を選択的に阻害する分子を含み、非競合的に、それらの発現を選択的に低減し、それらの分解を選択的に促進し、それらの化学修飾を阻害または促進し、カルパイン−1またはカルパイン−2およびその相互作用タンパク質の1つ以上の間のタンパク質相互作用に選択的に影響を及ぼす。阻害剤はまた、カルパイン−1または−2の有効な機能的空間に到達する阻害剤のターゲティング、安定性、移動性、浸透性、生物学的利用能、または濃度に影響を及ぼすコンジュゲート、組成物、または処方を含み得る。
特に、「カルパイン−2選択的阻害剤」または「選択的カルパイン−2阻害剤」は、カルパイン−1のKiよりも10倍以上低いカルパイン−2阻害定数(Ki)を有する小分子、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、またはそれらの修飾である。例えは、0.1μM以下のカルパイン−2のKiおよび1μM以上のカルパイン−1のKiは、「カルパイン−2選択的阻害剤」の定義を満たすだろう。「高度に選択的カルパイン−2阻害剤」は、好ましくは、カルパイン−1よりもカルパイン−2に対して少なくとも20倍低いKiを示すだろう。カルパイン−1選択的阻害剤は、カルパイン−2に対するKiよりも7倍以上低いカルパイン−1阻害定数(Ki)を有する小分子、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、またはそれらの修飾である。高度に選択的カルパイン−1阻害剤は、カルパイン−2に対するKiよりも20倍以上低いカルパイン−1阻害定数(Ki)を有する小分子、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、またはそれらの修飾である。少なくとも4つの高度に選択的カルパイン−2阻害剤は、当該分野で開示される。Liら、1996年は、分子18、19、および56を開示し、z−Leu−Phe−CONH−nPrは、米国特許第6,235,929号の第14欄、表1で、15μMのカルパイン−1に対するKiおよび0.05μMとしてカルパイン−2に対するKiを有する最も高度に選択的カルパイン−2阻害剤として開示される。しかしながら、文献はまた、0.35μMであるカルパイン−2のz−Leu−Phe−CONH−nPrのKiおよび0.05μMとしてカルパイン−1に対するKiを開示する(米国特許第6,235,929号およびLiら、1996年)。したがって、高度に選択的カルパイン−2阻害剤について文献で開示される構造情報は、いくらか予測不能であり、4つの公知の高度に選択的カルパイン−2阻害剤の1つは、不定の選択性を有する。
本発明の様々な態様において、カルパイン阻害剤は、「小分子」である。「小分子」は、5kD未満、より好ましくは約4kD未満の分子量を有する組成物を指す。小分子は、核酸、ペプチド、ポリペプチド、ペプチド模倣薬、炭水化物、脂質または他の有機分子であることができる。
本明細書中で使用される場合、用語「ポリペプチド」、「ペプチド」、および「タンパク質」は、互換性があり、ペプチド結合によって結合されたアミノ酸からなる生体分子を意味すると定義される。これは、一方の末端上でアミンまたはアミド結合を有する結合されるまたは個々の化合物、2つの水素原子または水素原子およびR基または2つのR基を可変的に有するα炭素、他方の末端上でα−炭素に結合されるカルボン酸基、または前記アミノ酸と別のアミノ酸を結合する追加のアミド結合を含む。本発明のポリペプチドは、アミノ酸を天然に存在するアミノ酸のR基を収容し、グリシン、アラニン、システイン、メチオニン、セリン、スレオニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩、ヒスタミン、アルギニン、リジン、フェニルアラニン、チロシン、プロリン、トリプトファン、グルタミン、およびアスパラギンを含む。
本発明の様々なタンパク質の態様において、選択的カルパイン阻害剤は、カルパイン−2を阻害する抗体である。例えば、本発明は、カルパイン−2に結合する基質を阻害する抗体を収容し、これは、基質へのカルパイン−2の接近を阻止するか、またはこれは、カルパイン−2の立体的マスキングまたはアロステリック調節によりセリン50でカルパイン−2のリン酸化を阻害するか(Shirahaら, 2002年; Zadranら, 2010年、参照により組み込まれる)、または阻害されるようにカルパイン−2を結合する。抗体は、そのような抗体またはその断片のポリクロナール、モノクロナール、一本鎖、抗イディオタイプ、キメラ、またはヒト化バージョンであることができる。抗体は、免疫応答が惹起されることができる任意の種からのものであり得る。
m−カルパインのセリン50のリン酸化を選択的にブロックする抗体、ペプチド、ポリペプチド、および修飾ペプチドは、USPPN2003/0148264で記載されるものなども熟考され、これは、参照により組み込まれる。これらは、ファージディスプレイ、バクテリオファージ粒子の表面上に提示されるタンパク質コート上に融合タンパク質として高度に変異したペプチドライブラリーを発生する技術(Clacksonら、1991年;Cwirlaら, 1990年)などの技術分野で定義される技術を使用してされることができる。ファージディスプレイライブラリーから同定される融合タンパク質は、カルパイン−2の非リン酸化セリン50など、ペプチド標的に対してスクリーニングされることができる。そのようなポリペプチドは、リン酸化部位に結合し、立体的にマスキングすることによってセリン50のリン酸化を選択的にブロックし、それによって、本明細書中に開示されるLTP傷害の疾患を治療するために使用されることができる。
「修飾」は、自然に存在するアミノ酸のいずれかまたは全ての結合または非結合の特徴を有するペプチドまたはポリペプチドに存在しないペプチドおよびポリペプチドへの変化を指す。アミノ末端、またはカルボキシル末端、またはR基に対する修飾は、カルパイン−1またはカルパイン−2に対するペプチドまたはポリペプチドの親和性を増加または減少させるか、または半減期を増加または減少させるか、または生物学的利用能を増加させるか、またはカルパイン−1またはカルパイン−2標的空間におけるそれらの濃度を増加させる。
変異体は、突然変異生成によるアミノ酸配列が異なるポリペプチドを含む。本発明により包含される変異体タンパク質は、生物学的に活性であり、すなわち、それらは、天然タンパク質の所望の生物学的活性、すなわち、保持活性を保持し続ける。いくつかの態様において、変異体は、天然のタンパク質と比べて改善された活性を有する。さらに「変異体」の観念に関して、タンパク質のDNA配列は、様々な方法によって変更され得、これらの変更は、本発明のタンパク質によってコードされるより異なるアミノ酸配列を有するタンパク質をコードするDNA配列をもたらし得ることが認識される。
実際に、本発明の様々な態様において、ポリペプチド阻害剤は、1個以上のアミノ酸のアミノ酸置換、欠失、切断、および挿入を含む様々な方法で変更され得る。例えば、特定の態様において、配列番号1〜6および69〜73のポリペプチドは、1個まで、約2個、約3個、約4個、約5個、約6個、約7個、約8個、約9個、約10個、約15個、約20個、約25個、約30個、および約35個以上のアミノ酸置換、欠失、切断、オーム挿入(orminsertion)を含み得る。また別の側面において、本明細書中で記載される配列は、本明細書中で記載される配列上のCおよび/またはN末端領域に対する1個、約2個、約3個、約4個、約5個、約10個、または20個の付加または切断を含む。非限定的な側面において、それらの開示は、配列番号1〜6および69〜73の1つ以上のCおよび/またはN末端領域に対する1個、約2個、約3個、約4個、約5個、約10個、または約20個の付加または欠失を含む配列を提供する。当業者は、変化は、本発明のヌクレオチド配列の突然変異によって誘導されることができ、それによって、タンパク質の生物学的活性を変化させることなく、コードされたタンパク質のアミン酸配列の変化を導くことをさらに理解するだろう。したがって、変異体単離核酸分子は、1つ以上のアミノ酸置換、付加、または欠失がコードされたタンパク質に誘導されるように、1つ以上のヌクレオチド置換、付加、または欠失を本明細書中で開示される対応するヌクレオチド配列に誘導することによって、作製されることができる。突然変異は、部位特異的突然変異生成およびPCR媒介突然変異生成などの標準技術によって導入されることができる。そのような変異体ヌクレオチド配列はまた、本発明に包含される。
保存的アミノ酸置換は、本発明に係るポリペプチドカルパイン阻害剤の1つ以上の予測された非必須アミノ酸残基でされ得る。「非必須」アミノ酸残基は、生物学的活性を変更することなくタンパク質の野生型配列から変更されることができる残基であり、一方、「必須」アミノ酸残基は、生物学的活性に必要である。「保存的アミノ酸置換」は、アミノ酸残基が、類似の側鎖を有するアミノ酸残基で置換されるものである。類似の側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーは、当該技術で定義されている。これらのファミリーは
塩基性側鎖を有するアミノ酸(例えば、リシン、アルギニン、ヒスチジン)、酸性側鎖を有するアミノ酸(例えば、アルパラギンン酸、グルタミン酸)、帯電していない極性側鎖を有するアミノ酸(例えば、グリシン、アスパラギン、グルタミン、セリン、スレオニン、チロシン、システイン)、非極性側鎖を有するアミノ酸(例えば、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン)、β−分枝側鎖を有するアミノ酸(例えば、スレオニン、バリン、イソロイシン)および芳香族側鎖を有するアミノ酸(例えば、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)を含む。
1つの側面において、アミノ酸置換は、機能を保持する非保存領域においてされ得る。一般的に、そのような置換は、保存されるアミン酸残基、または保存されたモチーフ内に存在するアミノ酸について作製され得、そのような残基は、タンパク質活性に必須である。保存され、タンパク質活性に必須であり得る残基の例には、例えば、本発明の配列に対して類似又は関連する毒素のアライメントに含まれる全てのタンパク質間で同一である残基を含む。保存されるが、保存的アミノ酸置換を可能にし、活性をまだ保持し得る残基の例は、例えば、本発明の配列に類似または関連する毒素のアライメントに含まれる全てのタンパク質間で保存的置換のみを有する残基が含まれる(例えば、アライメント相同タンパク質で含まれる全てのタンパク質間の保存的置換のみを有する残基)。しかしながら、当業者は、機能的変異体が、保存された残基で軽度に保存されたか、または保存されていない変化を有し得ることを理解するだろう。
1つの側面において、本開示は、本明細書中で記載される配列のいずれかのアミノ酸配列に少なくとも約60%、65%、約70%、75%、約80%、85%、約90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一であるアミノ酸配列を有するタンパク質またはポリペプチドを提供する。別の側面において、本開示は、配列番号1〜194および201〜22を記載される配列のいずれかのアミノ酸配列と少なくとも約60%、65%、約70%、75%、約80%、85%、約90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一であるアミノ酸配列を有するタンパク質またはポリペプチドを提供する。
別の側面において、変異体は、厳しい条件の下で、本明細書中で記載される核酸分子、またはその相補体にハイブリダイズする核酸分子によってコードされるポリペプチドを含むことができる。変異体は、突然変異生成によるアミノ酸配列が異なるポリペプチドを含む。本発明に包含される変異体タンパク質は、生物学的活性であり、すなわち、それらは、天然タンパク質の所望の生物学的活性、すなわち、保持活性を保持し続ける。いくつかの態様において、変異体は、天然タンパク質と比べて改善された活性を有する。
タンパク質のDNA配列は、様々な方法によって変更され得、これらの変更は、本発明のタンパク質によってコードされるものと異なるアミノ酸配列を有するタンパク質をコードするDNA配列をもたらし得ることが認識される。このタンパク質は、配列番号1〜6および69〜73の1個以上のアミノ酸のアミノ酸置換、欠失、切断、および挿入を含む様々な方法で変更され得、1個まで、約2個、約3個、約4個、約5個、約6個、約7個、約8個、約9個、約10個、約15個、約20個、約25個、約30個、および約35個以上のアミノ酸置換、欠失、切断、または挿入を含む。さらに別の態様において、本明細書中で記載される配列は、本明細書中で記載される配列上のCおよび/またはN末端領域に対する1個、約2個、約3個、約4個、約5個、約10個、または約20個の付加または切断を含む。非限定的な側面において、本開示は、配列番号1〜6および69〜73の1つ以上のCおよび/またはN末端領域への1個、約2個、約3個、約4個、約5個、約10個、または約20個の付加または欠失を含む配列を提供する。
核酸配列の修飾
本発明の1つの側面は、タンパク質またはポリペプチドまたはそれらの生物学的に活性な部分をコードするヌクレオチド配列、並びに配列相同性の流域を有するタンパク質をコードする核酸分子を同定するハイブリダイゼーションプローブとしての使用に十分な核酸分子を含む単離または組換え核酸分子に関する。本明細書中で使用される場合、用語「核酸分子」は、ヌクレオチド類似体を使用して発生されたDNA分子(例えば、組換えDNA、cDNAまたはゲノムDNA)およびRNA分子(例えば、mRNA)およびDNAまたはRNAの類似体を含むことを意図される。核酸分子は、一本鎖または二本鎖であることができるが、好ましくは、二本鎖DNAである。「単離された」または「組換え」核酸配列(またはDNA)は、本明細書中で使用されて、もはやその天然の環境、例えば、インビトロまたは組換え細菌または植物宿主に存在しない核酸配列(またはDNA)に言及する。いくつかの態様において、単離されたまたは組換え核酸は、核酸が由来する生物体のゲノムDNAにおいて、核酸の天然に側面に位置する配列(好ましくはたんぱく質コード配列)(すなわち、核酸の5’および3’末端に位置する配列)がない。本発明の目的のために、核酸分子に言及すために使用される場合、「単離された」は、単離された染色体を排除する。
カルパイン−2基質、スターガジン(Stargazin)
α−アミノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−4−イソキサゾールプロピオン酸(AMPA)受容体輸送に関与するタンパク質であるスターガジン(Stargazin)γ−2は、別のカルパイン−2特異的基質である。特に、図17に示される細胞質C末端は、カルパイン−1より約100倍多くのカルパイン−2を競合的に阻害する。
カルパイン−2基質、PTEN
ヒト腫瘍抑制タンパク質PTRN(配列番号1)は、カルパイン−2特異的切断部位を有するものとして本明細書中で開示される。したがって、PTENは、カルパイン−2特異的基質である。文献は、カルパイン−1またはカルパイン−2特異的基質のいくつかの例(すなわち、10倍を超える異なるKi)を開示するが、一般的に、カルパイン−1とカルパイン−2の違いがないことが教示されており、カルパインが、それらの基質の広い領域を必要とするか、または「読む」という事実の代わりに、構造情報を欠く小さなペプチドを切断しない(Gollら、2003年、参照により組み込まれる)。PTENは、カルパイン−1に対するカルパイン−2への有意に示差感受性の部分を有する最初のカルパイン基質である。潜在的なPTENカルパイン−2切断部位は、図17で下線が引かれており、太字である。
本開示まで、カルパイン−1とカルパイン−2の間の標的タンパク質/基質特異性は、一般的に、認識されなかった。カルパイン−1の結晶構造(Palら、2003年、参照により組み込まれる)およびカルパイン−2の結晶構造(Hosfieldら、1999年、参照により組み込まれる)は、カルパイン阻害剤の設計を提供したが、阻害剤で共結晶化される前記結晶構造を使用するカルパイン−1またはカルパイン−2選択的阻害剤の開示は、選択性を教示していない(Cuerrierら、2006年、参照により組み込まれる)。インビボおよびインビトロの両方でカルパイン−1に感受性がないがカルパイン−2に感受性であるポリペプチド切断部位が、本明細書中で開示される。他の態様において、PTEN、またはPTENのポリペプチド断片、またはPTENの修飾ポリペプチド断片は、カルパイン−2選択的阻害剤である。あるいは、配列番号1、または配列番号146〜194で記載されるようなPTENのポリペプチド断片は、本発明の態様である。
ポリペプチドの好ましい態様の発明は、配列番号1、146〜194のペプチドに少なくとも約80%、約90%、約95%、約98%、約99%、または100%の配列同一性を有するポリペプチドを含む。ペプチドは、BBBを越えたターゲティングを増加させるか、またはインビトロまたはインビボでの半減期を増加させるか、生物学的利用能、または修飾またはそれらの他のポリペプチドドメインの組み合わせを増加させるものなどのさらなる修飾またはドメインを含むことができ;例えば、トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片である。PTENのカルパイン−2選択的切断部位のペプチドまたはポリペプチド断片、または修飾ポリペプチド断片が、Kiによって測定されるように、カルパイン−1より大きい、Kiによって測定されるように、カルパイン−2を阻害するだろうと予想される。
様々な他の態様において、ポリペプチドカルパイン阻害剤は、カルパイン−1またはカルパイン−2の少なくとも350個の連続アミノ酸を含み、ここで、断片は、完全長天然型よりも小さく、タンパク質分解活性を有する。様々な他の態様において、ポリペプチドカルパイン阻害剤は、カルパイン−1またはカルパイン−2の少なくとも4個の連続するアミノ酸を含む。
本発明のポリペプチド阻害剤の様々な態様において、ポリペプチドは、基RおよびRで置換され、RおよびRは、共有結合によって結合される。様々な他の態様において、Rは、カルパイン−1またはカルパイン−2の選択的阻害剤、またはカルパイン−1またはカルパイン−2の高度に選択的阻害剤であるポリペプチド断片または修飾ポリペプチド断片、または吸収、生物学的利用能、半減期、またはターゲティングを改善する分子(トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片など)であり;およびRは、カルパイン−1またはカルパイン−2の選択的阻害剤、またはカルパイン−1またはカルパイン−2の高度に選択的阻害剤であるポリペプチドまたは修飾ポリペプチド、または吸収、生物学的利用能、半減期、またはターゲティングを改善するポリペプチド断片または修飾ポリペプチド断片、例えば(トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片)である。
様々な態様において、本発明に係るカルパイン−2の選択的阻害剤は、以下の式に基づく分子であり:

ここで、Mは、Y−PhCH−、Y−Ph(CH−、PhCH−Y, またはPh(CH−Y−から選択されるブロッキング基を共有結合する置換される−O、−N、−S、または−Cであり、Yは、(トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片)など吸収、生物学的利用能、半減期、またはターゲティングを改善する分子に共有結合されるポリペプチド、または修飾ポリペプチドであり;またはYは、−H、(トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片)など半減期、生物学的利用能、またはターゲティングを改善する小分子、ポリペプチドまたは修飾ポリペプチを結合するための置換であるであり;またはYは、(配列番号195〜200)から選択される膜透過性または血液脳関門通過を改善するポリペプチド、(トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片)などの吸収、生物学的利用能、半減期、またはターゲティングを改善する分子を結合する−O、−N、−S、または−C置換であり、またはMは、膜透過性または血液脳関門通過を改善する小分子、ポリペプチド、または修飾ポリペプチド、配列番号(195〜200)から選択されるポリペプチド、(トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片)などの吸収、生物学的利用能、半減期、またはターゲティングを改善する分子を共有結合する置換される−O、−N、−S、または−Cであり;Rは、L配向性を有し、ロイシン、フェニルアラニン、チロシン、バリン、イソロイシン、メチオニン、アラニンのアミン酸側鎖、または修飾アミノ酸側鎖を有するα炭素に共有結合される官能基であり;およびRは、−CH、−CHCH、−(CHCH、−CH(CH、−CHCH(CH、−CH(CH)CHCH、−C、−C(4−OH)、C(3−OH)、C4(2−OH)、C(2−CH)、C(3−CH)、C(4−CH)、C4(2−OCH)、C(3−OCH)、C(4−OCH)、C(2−NH)、C(3−NH)、 C(4−NH)、C(2−NHCH)、C(3−NHCH)、C(4−NHCH)、C(2−N(CH))、C(3―N(CH2)、またはC(4−N(CH))であり;Rは、−H、−OCH、=NH、−NH、−SH、=O、=S、−OCHCH、−O(CH2)CH、−OCH(CH)、−SCH、−SCHCH、−S(CH)CH、−SCH(CH)、−OH、−CH、−F、−Cl、−Br、−Iであり;X1は、−C(3,5−R,R)、−CHR−C−(3,5−R,R)、−2−ピリジル、−2−ピリジル(3,5,R,R)、−CHR−2−ピリジル(3,5,R,R)、−3−ピリジル(3,5,R,R)、−CHR−3−ピリジル(3,5,R,R)、−4−ピリジル(3,5,R,R)、または−CHR−4−ピリジル(3,5,R,R)であり;ここで、Rは、−H、−OCH、−OCHCH、−O(CHCH、−OCH(CH、−SCH3、SCHCH、S(CHCH、−SCH(CH、−OH、−CH、−CHCH、−CN、−CHNH、−NH、−NHCH、−N(CH、−F、−Cl、−Br、または−Iであり;Rは、−H、−OCH、−OCHCH、−O(CH)CH、−OCH(CH)、−SCH、SCHCH、−S(CHCH、−SCH(CH、−OH、−CH、−CHCH、−CN、−CHNH、−NH、−NHCH、−N(CH)、−F、−Cl、−Br、または−Iであり;およびRは、−H、−OCH、−OCHCH、−O(CH)CH、−OCH(CH)、−SCH3、−SCHCH、−S(CH)CH、−SCH(CH)2、−OH、−CH、−CHCH、−CN、−CHNH、−NH、−NHCH、−N(CH)、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
様々な他の態様において、本発明に係るカルパイン−2の選択性は、以下の式に基づく分子であり:

ここで、Rは、X−PhCH−、またはX−Ph(CHであり;Xは、−Hであるか、または(トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片)など吸収、生物学的利用能、半減期、またはターゲティングを改善する分子を結合するための置換であり;Rは、L配向性を有し、ロイシン、フェニルアラニン、チロシン、バリン、イソロイシン、メチオニン、アラニンのアミン酸側鎖、または修飾アミノ酸側鎖を有するα炭素に共有結合される官能基であり;Rは、−CH、−CHCH、−(CHCH、−CH(CH−CHCH(CH、−CH(CH)CHCH、−C、−C(4−OH)、−C(3−OH)、−C4(2−OH)、−C(2−CH)、−C(3−CH)、−C(4−CH)、−C4(2−OCH)、C(3−OCH)、C(4−OCH)、C(2−NH)、C(3−NH)、C(4−NH)、C(2−NHCH)、C(3−NHCH)、C(4−NHCH)、C(2−N(CH)、C(3−N(CH32)、またはC(4−N(CH)であり;Rは、−H、または−OCH、=NH、−NH、−SH、=O、=S、−OCHCH、−O(CH)CH、−OCH(CH、−SCH、SCHCH、−S(CHCH、−SCH(CH、−OH、−CH、−CHCH、−F、−Cl、−Br、または−Iであり;Rは、−H、−OCH、−OCHCH、−O(CHCH、−OCH(CH、−SCH3、SCHCH、−S(CHCH、−SCH(CH、−OH、−CH、−CHCH、−CN、−CHNH、−NH、−NHCH、−N(CH、−F、−Cl、−Br、−Iであり;およびRは、−H、−OCH、−OCHCH、−O(CHCH、−OCH(CH、−SCH3、SCHCH、−S(CHCH、−SCH(CH、−OH、−CH、−CHCH、−CN、−CHNH、−NH、−NHCH、−N(CH、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
特定の態様において、本発明に係るカルパイン−2の選択的阻害剤は、式Iの以下の構造に基づく分子であり:

ここで、円で示されたキラル中心は、左旋性(L)であり、キラル中心2は、D−またはL−、またはラセミ混合物である。式1の分子の2つの態様は、キラル中心1にL−およびキラル中止2にL−形態、または別々にキラル中心1にL−形態およびキラル中心2にD−形態を有する精製された形態である。
特定の態様において、本発明に係るカルパイン−2の選択的阻害剤は、式IIの以下の構造に基づく分子であり:

ここで、円で示されるキラル中心1は、左旋性(L)であり、キラル中心2は、D−またはL−、またはラセミ混合物であり、キラル中心3は、D−またはL−、またはラセミ混合物である。分子の4つの好ましい態様は、キラル中心1でL−、キラル中心2でL−形態、およびキラル中心3でL−形態;または別々に、キラル中心1でL−形態およびキラル中心2でD−形態、およびキラル中心3でL−形態;または別々に、キラル中心1でL−形態およびキラル中心2でD−形態、およびキラル中心3でD−形態;または別々に、キラル中心1でL−形態およびキラル中心2でL−形態、およびキラル中心3でD−形態を有する精製形態である。
上記のように、本発明は、カルパイン−1に対してよりもカルパイン−2に対して少なくも10倍低いKiを有するカルパイン−2を選択的に阻害する能力を有する化合物を収容する。例えば、様々な態様において、カルパイン−1に対してよりもカルパイン−2に対して少なくとも10倍低いKiを有するカルパイン−2を阻害することができる化合物は、式IIIの以下の構造を有する構造を有し:

ここで、円で示されるキラル中心1は、左旋性(L)であり、キラル中心2は、D−またはL−、またはラセミ混合物であり、キラル中心3は、D−またはL−、またはラセミ混合物である。上記分子の4つの好ましい態様は、キラル中心1でL−、キラル中心2でL−形態、およびキラル中心3でL−形態;または別々に、キラル中心1でL−形態およびキラル中心2でD−形態、およびキラル中心3でL−形態;または別々に、キラル中心1でL−形態およびキラル中心2でD−形態、およびキラル中心3でD−形態;または別々に、キラル中心1でL−形態およびキラル中心2でL−形態、およびキラル中心3でD−形態を有する精製形態である。
カルパイン−1に対してよりもカルパイン−2に対して少なくとも10倍低いKiを有するカルパイン−2を阻害することができる化合物の別の態様においては、式IVの以下の構造を有する構造を有し:

ここで、円で示されるキラル中心1は、左旋性(L)であり、キラル中心2は、D−またはL−、またはラセミ混合物である。上記の分子の2つの好ましい態様は、キラル中心1でL−およびキラル中心2でL−形態、または別々に、キラル中心1でL−形態およびキラル中心2でD−形態を有する精製形態である。
カルパイン−1に対してよりもカルパイン−2に対して少なくも10倍低いKiを有するカルパイン−2を選択的に阻害する能力を有する化合物の別の態様においては、式Vの以下の構造を有する構造を有し:

ここで、Rは、X−PhCH−、またはX−Ph(CHであり;Xは、−であるか、または(トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片)など吸収、生物学的利用能、半減期、またはターゲティングを改善する分子であり;Rは、L配向性を有し、ロイシン、またはフェニルアラニン、またはチロシン、またはバリン、またはイソロイシン、メチオニン、またはアラニンのアミノ酸側鎖、または修飾アミノ酸側鎖を有するα炭素に共有結合される官能基であり;およびRは、−CH、または−CHCH、または−(CHCH、または−CH(CHまたは−CHCH(CH、または−CH(CH)CHCH、または−C、−C(4−OH)、C(3−OH)、またはC4(2−OH)、またはC(2−CH)、またはC(3−CH)、C(4−CH)、またはC4(2−OCH)、またはC(3−OCH)、またはC(4−OCH)、またはC(2−NH)、またはC(3−NH)、またはC(4−NH)、またはC(2−NHCH)、またはC(3−NHCH)、またはC(4−NHCH)、またはC(2−N(CH)、またはC(3−N(CH32)、またはC(4−N(CH)であり;およびRは、−H、または−OCH、=NH、または−NH、または−SH、または=O、または=S、または−OCHCH、または−O(CH)CH、または−OCH(CH、−SCH、またはSCHCH、または−S(CHCH、または−SCH(CH、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iであり;およびR5は、−H、または−OCH3、または−OCH2CH3、または−O(CH2)2CH3、または−OCH(CH3)2、−SCH3、またはSCHCH、または−S(CHCH、または−SCH(CH、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−CN、または−CHNH、または−NH、または−NHCH、または−N(CH、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iであり;およびRは、−H、または−OCH、または−OCHCH、または−O(CHCH、または−OCH(CH、−SCH3、またはSCHCH、または−S(CHCH、または−SCH(CH、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−CN、または−CHNH、または−NH、または−NHCH、または−N(CH、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iである。
カルパイン−1に対してよりもカルパイン−2に対して少なくとも10倍低いKiを有するカルパイン−2を選択的に阻害することができる化合物の別の態様においては、式VIの以下の構造を有する構造を有し:

ここで、Rは、PhCH−、またはPh(CHであり;Rは、L配向性を有し、ロイシン、またはフェニルアラニン、またはチロシン、またはバリン、またはイソロイシン、メチオニン、またはアラニンのアミノ酸側鎖、または修飾アミノ酸側鎖を有するα炭素に共有結合される官能基であり;およびRは、−CH、または−CHCH、または−(CHCH、または−CH(CHまたは−CHCH(CH、または−CH(CH)CHCH、または−C、−C(4−OH)、−C(3−OH)、または−C4(2−OH)、または−C(2−CH)、またはC(3−CH)、C(4−CH)、または−C4(2−OCH)、またはC(3−OCH)、またはC(4−OCH)、またはC(2−NH)、またはC(3−NH)、またはC(4−NH)、またはC(2−NHCH)、またはC(3−NHCH)、またはC(4−NHCH)、またはC(2−N(CH)、またはC(3−N(CH32)、またはC(4−N(CH)であり;およびRは、−H、または−OCH、=NH、または−NH、または−SH、または=O、または=S、または−OCHCH、または−O(CH)CH、または−OCH(CH、−SCH、またはSCHCH、または−S(CHCH、または−SCH(CH、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iであり;およびRは、−H、または−OCH、=NH、または−NH、または−SH、または=O、または=S、または−OCHCH、または−O(CH)CH、または-OCH(CH)、−SCH、またはSCHCH、または−S(CH)CH、または−SCH(CH)、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iであり;Rは、−H、または−OCH、または−OCHCH、または−O(CH)2CH、または−OCH(CH)、−SCH、またはSCHCH、または−S(CH)CH、または−SCH(CH)、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−CN、または−CHNH、または−NH、または−NHCH、または−N(CH)、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iであり;Rは、−H、または−OCH、または−OCHCH、または−O(CH)CH、または−OCH(CH)、−SCH3、またはSCHCH、または−S(CH)CH、または−SCH(CH)、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−CN、または−CHNH、または−NH、または−NHCH、または−N(CH)、または−F、または−Cl、または−Br、または−I、またはプリンである。
カルパイン−1に対してよりもカルパイン−2に対して少なくとも10倍低いKiを有するカルパイン−2を選択的に阻害することができる化合物の別の態様においては、式VIIの以下の構造を有する構造を有し:

ここで、Rは、PhCH−、またはPh(CHであり;Rは、L配向性を有し、ロイシン、またはフェニルアラニン、またはチロシン、またはバリン、またはイソロイシン、メチオニン、またはアラニンのアミノ酸側鎖、または修飾アミノ酸側鎖を有するα炭素に共有結合される官能基であり;およびRは、−CH、または−CHCH、または−(CHCH、または−CH(CHまたは−CHCH(CH、または−CH(CH)CHCH、または−C、−C(4−OH)、C(3−OH)、またはC4(2−OH)、またはC(2−CH)、またはC(3−CH)、C(4−CH)、またはC4(2−OCH)、またはC(3−OCH)、またはC(4−OCH)、またはC(2−NH)、またはC(3−NH)、またはC(4−NH)、またはC(2−NHCH)、またはC(3−NHCH)、またはC(4−NHCH)、またはC(2−N(CH)、またはC(3−N(CH32)、またはC(4−N(CH)であり;およびRは、−H、または−OCH、=NH、または−NH、または−SH、または=O、または=S、または−OCHCH、または−O(CH)CH3、または−OCH(CH)2、−SCH、またはSCHCH、または−S(CHCH、または−SCH(CH、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iであり;およびRは、−H、または−OCH、=NH、または−NH、または−SH、または=O、または=S、または−OCHCH、または−O(CH)CH3、または−OCH(CH、−SCH、またはSCHCH、または−S(CHCH、または−SCH(CH、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iであり;およびRは、−H、または−OCH3、=NH、または−NH、または−SH、または=O、または=S、または−OCHCH、または−O(CH)2CH、または−OCH(CH)、または−SCH、またはSCHCH、または−S(CH)CH、または−SCH(CH)、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iであり;Rは、−H、または−OCH、=NH、または−NH、または−SH、または=O、または=S、または−OCHCH、または−O(CH)CH、または−OCH(CH)、または−SCH、またはSCHCH、または−S(CH)CH、または−SCH(CH)、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iであり;およびRは、−H、または−OCH、または−OCHCH、または−O(CH)CH、または−OCH(CH)、−SCH、またはSCHCH、または−S(CH)CH、または−SCH(CH)、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−CN、または−CHNH、または−NH、または−NHCH、または−N(CH)、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iであり;およびRは、−H、または−OCH、または−OCHCH、または−O(CH)CH、または−OCH(CH)、または−SCH、またはSCHCH、または−S(CH)CH3、または−SCH(CH)、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−CN、または−CHNH、または−NH、または−NHCH、または−N(CH)、または−F、または−Cl、または−Br、または−I、またはプリンである。
カルパイン−1に対してよりもカルパイン−2に対して少なくとも10倍低いKiを有するカルパイン−2を選択的に阻害することができる化合物の別の態様においては、式VIIIの以下の構造を有する構造を有し:

ここで、Mは、Y−PhCH−、またはY−Ph(CH−、またはPhCH−Y, またはPh(CH−Y−であり、Yは、(トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片)など吸収、生物学的利用能、半減期、またはターゲティングを改善するポリペプチド、または修飾ポリペプチドを共有結合され;またはYは、−H、またはトランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片など、半減期、生物学的利用能、またはターゲティングを改善する小分子、ポリペプチド、または修飾ポリペプチ部分を結合するための置換であり;またはYは、配列番号195〜200のものなど、膜透過性、または血液脳関門通過を改善するポリペプチド、または(トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片)などの吸収、生物学的利用能、半減期、またはターゲティングを改善する分子を結合する−O、−N、−S、または−C置換であり;Rは、L配向性を有し、ロイシン、またはフェニルアラニン、またはチロシン、またはバリン、またはイソロイシン、メチオニン、またはアラニンのアミノ酸側鎖、または修飾アミノ酸側鎖を有するα炭素に共有結合される官能基であり;およびRは、−CH、または−CHCH、または−(CHCH、または−CH(CHまたは−CHCH(CH、または−CH(CH)CHCH、または−C、−C(4−OH)、C(3−OH)、またはC4(2−OH)、またはC(2−CH)、またはC(3−CH)、C(4−CH)、またはC4(2−OCH)、またはC(3−OCH)、またはC(4−OCH)、またはC(2−NH)、またはC(3−NH)、またはC(4−NH)、またはC(2−NHCH)、またはC(3−NHCH)、またはC(4−NHCH)、またはC(2−N(CH)、またはC(3−N(CH32)、またはC(4−N(CH)であり;およびRは、−H、または−OCH、=NH、または−NH、または−SH、または=O、または=S、または−OCHCH、または−O(CHCH3、または−OCH(CH、−SCH、またはSCHCH、または−S(CH)2CH、または−SCH(CH、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iであり;Rは、−H、または−OCH3、=NH、または−NH、または−SH、または=O、または=S、または−OCHCH、または−O(CHCH、または−OCH(CH、または−SCH、またはSCHCH、または−S(CHCH、または−SCH(CH、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iであり;Xは、−C(3,5−R,R)、または−2−ピリジル、または−2−ピリジル(3,5,R,R)、または−3−ピリジル(3,5,R,R)、または−4−ピリジル(3,5,R,R)であり;Rは、−H、または−OCH、または−OCHCH、または−O(CHCH、または−OCH(CH、−SCH、またはSCHCH、または−S(CHCH、または−SCH(CH、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−CN、または−CHNH、または−NH、または−NHCH3、または−N(CH、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iであり;およびRは、−H、または−OCH、または−OCHCH、または−O(CHCH、または−OCH(CH、または−SCH、またはSCHCH、または−S(CHCH、または−SCH(CH、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−CN、または−CHNH、または−NH、または−NHCH、または−N(CH、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iである。
カルパイン−1に対してよりもカルパイン−2に対して少なくとも10倍低いKiを有するカルパイン−2を選択的に阻害することができる化合物の別の態様においては、式IXの以下の構造を有する構造を有する:
ここで、Mは、Y−PhCH−、またはY−Ph(CH−、またはPhCH−Y−、またはPh(CH−Y−などのブロッキング基を結合する置換される−O、−N、−S、または-Cであり、Yは、(トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片)などの吸収、生物学的利用能、半減期、またはターゲティングを改善するポリペプチドを共有結合され;またはYは、−Hであるか、または(トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片)などの吸収、生物学的利用能、半減期、またはターゲティングを改善する分子を結合するための置換であり;またはYは、配列番号195〜200のものなど、膜透過性、または血液脳関門通過を改善するポリペプチド、または(トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片)などの吸収、生物学的利用能、半減期、またはターゲティングを改善する分子を結合する−O、−N、−S、または−C置換であるか、またはMは、配列番号195〜200のものなど、膜透過性、または血液脳関門通過を改善する他の小分子、ポリペプチドまたは修飾ポリペプチド、または(トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片)などの吸収、生物学的利用能、半減期、またはターゲティングを改善するトランスフェリンポリペプチド断片、またはインスリン断片、またはLDL結合タンパク質断片、または狂犬病ウイルス糖タンパク質断片、または分子を共有結合する置換される−O、−N、−S、または−Cであり;Rは、L配向性を有し、ロイシン、またはフェニルアラニン、またはチロシン、またはバリン、またはイソロイシン、メチオニン、またはアラニンのアミノ酸側鎖、または修飾アミノ酸側鎖を有するα炭素に共有結合される官能基であり;およびRは、−CH、または−CHCH、または−(CH2)CH、または−CH(CHまたは−CHCH(CH、または−CH(CH)CHCH、または−C、−C(4−OH)、C(3−OH)、またはC4(2−OH)、またはC(2−CH)、またはC(3−CH)、C(4−CH)、またはC4(2−OCH)、またはC(3−OCH)、またはC(4−OCH)、またはC(2−NH)、またはC(3−NH)、またはC(4−NH)、またはC(2−NHCH)、またはC(3−NHCH)、またはC(4−NHCH)、またはC(2−N(CH)、またはC(3−N(CH32)、またはC(4−N(CH)であり;およびRは、−H、または−OCH、=NH、または−NH、または−SH、または=O、または=S、または−OCHCH、または−O(CHCH3、または−OCH(CH、−SCH、またはSCHCH、または−S(CHCH、または−SCH(CH、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iであり;Rは、−H、または−OCH3、=NH、または−NH、または−SH、または=O、または=S、または−OCHCH、または−O(CHCH、または−OCH(CH、−SCH、またはSCHCH、または−S(CHCH、または−SCH(CH、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iであり; Xは、−C(3,5−R,R)、または−2−ピリジル、または−2−ピリジル(3,5,R,R)、または−3−ピリジル(3,5,R,R)、または−4−ピリジル(3,5,R,R)であり;Rは、−H、または−OCH、または−OCHCH、または−O(CHCH、または−OCH(CH、−SCH、またはSCHCH、または−S(CHCH、または−SCH(CH、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−CN、または−CHNH、または−NH、または−NHCH、または−N(CH、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iであり;およびRは、−H、または−OCH、または−OCHCH、または−O(CHCH、または−OCH(CH、または−SCH、またはSCHCH、または−S(CHCH、または−SCH(CH、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−CN、または−CHNH、または−NH、または−NHCH、または−N(CH、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iである。
カルパイン−1に対してよりもカルパイン−2に対して少なくとも10倍低いKiを有するカルパイン−2を選択的に阻害することができる化合物の別の態様においては、式Xの以下の構造を有する構造を有する:

ここで、Mは、Y−PhCH−、またはY−Ph(CH−、またはPhCH−Y−、またはPh(CH−Y−などのブロッキング基を結合する置換される−O、−N、−S、または-Cであり、Yは、(トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片)などの吸収、生物学的利用能、半減期、またはターゲティングを改善する分子に共有結合されるポリペプチドであり;またはYは、−Hであるか、または(トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片)などの吸収、生物学的利用能、半減期、またはターゲティングを改善する分子を結合するための置換であり;またはYは、配列番号195〜200のものなど、膜透過性、または血液脳関門通過を改善するポリペプチド、または(トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片)などの吸収、生物学的利用能、半減期、またはターゲティングを改善する分子を結合する−O、−N、−S、または−C置換であるか、またはMは、配列番号195〜200のものなど、膜透過性、または血液脳関門通過を改善する他の小分子ポリペプチドまたは修飾ポリペプチド、または(トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片)などの吸収、生物学的利用能、半減期、またはターゲティングを改善する分子を共有結合する置換される−O、−N、−S、または−Cであり;Rは、L配向性を有し、ロイシン、またはフェニルアラニン、またはチロシン、またはバリン、またはイソロイシン、メチオニン、またはアラニンのアミノ酸側鎖、または修飾アミノ酸側鎖を有するα炭素に共有結合される官能基であり;およびRは、−CH、または−CHCH、または−(CHCH、または−CH(CHまたは−CHCH(CH、または−CH(CH)CHCH、または−C、−C(4−OH)、C(3−OH)、またはC4(2−OH)、またはC(2−CH)、またはC(3−CH)、C(4−CH)、またはC4(2−OCH)、またはC(3−OCH)、またはC(4−OCH)、またはC(2−NH)、またはC(3−NH)、またはC(4−NH)、またはC(2−NHCH)、またはC(3−NHCH)、またはC(4−NHCH)、またはC(2−N(CH)、またはC(3−N(CH32)、またはC(4−N(CH)であり;およびRは、−H、または−OCH、=NH、または−NH、または−SH、または=O、または=S、または−OCHCH、または−O(CHCH3、または−OCH(CH、−SCH、またはSCHCH、または−S(CHCH、または−SCH(CH、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iであり;Xは、−C(3,5−R,R)、または−CHR−C−(3,5,R,R)、または−2−ピリジル、または−2−ピリジル(3,5,R,R)、または -CHR−2−ピリジル(3,5,R,R)、または−3−ピリジル(3,5,R,R)、−CHR−3−ピリジル(3,5,R,R)、または−4−ピリジル(3,5,R,R)、または−CHR−4-ピリジル(3,5,R,R)であり;Rは、−H、または−OCH、または−OCHCH、または−O(CHCH、または−OCH(CH、−SCH、またはSCHCH、または−S(CHCH、または−SCH(CH、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−CN、または−CHNH、または−NH、または−NHCH、または−N(CH、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iであり;およびRは、−H、または−OCH、または−OCHCH、または−O(CHCH、または−OCH(CH、または−SCH、またはSCHCH、または−S(CHCH、または−SCH(CH、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−CN、または−CHNH、または−NH、または−NHCH、または−N(CH、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iであり;Rは、−H、または−OCH、または−OCHCH、または−O(CHCH、または−OCH(CH、−SCH、またはSCHCH、または−S(CHCH、または−SCH(CH、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−CN、または−CHNH、または−NH、または−NHCH、または−N(CH、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iである。
カルパイン−1に対してよりもカルパイン−2に対して少なくとも10倍低いKiを有するカルパイン−2を選択的に阻害することができる化合物の別の態様においては、式XIの以下の構造を有する構造を有し:

ここで、Mは、Y−PhCH−、またはY−Ph(CH−、またはPhCH−Y−、またはPh(CH−Y−などのブロッキング基を結合する置換される−O、−N、−S、または-Cであり、Yは、半減期、生物学的利用能、またはターゲティングを改善するために共有結合されるポリペプチド、または修飾ポリペプチドであり;またはYは、−Hであるか、または(トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片)などの半減期、生物学的利用能、またはターゲティングを改善するための小分子、ポリペプチド、または修飾ポリペプチド部分を結合するための置換であり;またはYは、配列番号195〜200のものなど、膜透過性、または血液脳関門通過を改善するポリペプチド、または(トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片)などの吸収、生物学的利用能、半減期、またはターゲティングを改善する分子を結合する−O、−N、−S、または−C置換であるか、またはMは、配列番号195〜200のものなど、膜透過性、または血液脳関門通過を改善する他の小分子ポリペプチドまたは修飾ポリペプチド、または(トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片)などの吸収、生物学的利用能、半減期、またはターゲティングを改善する分子を共有結合する置換される−O、−N、−S、または−Cであり;Rは、L配向性を有し、ロイシン、またはフェニルアラニン、またはチロシン、またはバリン、またはイソロイシン、メチオニン、またはアラニンのアミノ酸側鎖、または修飾アミノ酸側鎖を有するα炭素に共有結合される官能基であり;およびRは、−CH、または−CHCH、または−(CHCH、または−CH(CHまたは−CHCH(CH、または−CH(CH)CHCH、または−C、−C(4−OH)、C(3−OH)、またはC4(2−OH)、またはC(2−CH)、またはC(3−CH)、C(4−CH)、またはC4(2−OCH)、またはC(3−OCH)、またはC(4−OCH)、またはC(2−NH)、またはC(3−NH)、またはC(4−NH)、またはC(2−NHCH)、またはC(3−NHCH)、またはC(4−NHCH)、またはC(2−N(CH)、またはC(3−N(CH32)、またはC(4−N(CH)であり;Xは、−C(3,5−R,R)、または−2−ピリジル、または−2−ピリジル(3,5,R,R)、または−3−ピリジル(3,5,R,R)、または−4−ピリジル(3,5,R,R)であり;Rは、−H、または−OCH、または−OCHCH、または−O(CHCH、または−OCH(CH、−SCH、またはSCHCH、または−S(CHCH、または−SCH(CH、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−CN、または−CHNH、または−NH、または−NHCH、または−N(CH、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iであり;およびRは、−H、または−OCH、または−OCHCH、または−O(CHCH、または−OCH(CH、または−SCH、またはSCHCH、または−S(CHCH、または−SCH(CH、または−OH、または−CH、または−CHCH、または−CN、または−CHNH、または−NH、または−NHCH、または−N(CH、または−F、または−Cl、または−Br、または−Iである。
カルパイン−1に対してよりもカルパイン−2に対して少なくとも10倍低いKiを有するカルパイン−2を阻害することができる化合物の別の態様においては、式XIIの以下の構造を有する構造を有する:
この実施例の化合物は、6,235,929の第14欄の表1の15μのカルパイン−1のKiおよび0.05μMのカルパイン−2のKiを有することを特徴とし、同じ化合物が、Liら、1996年で開示され、0.35μMのμ−カルパインKiおよび0.05μMのm−カルパインKiを有するように、これは同じ発明者を特徴とする(Liら、1996年の4092頁の化合物53)。
カルパイン−1に対してよりもカルパイン−2に対して少なくとも10倍低いKiを有するカルパイン−2を阻害することができる化合物の別の態様においては、式XIIIの以下の構造を有する構造を有し:
ここで、Rは、

であり、
Zは、炭素または窒素である。
カルパイン−1に対してよりもカルパイン−2に対して少なくとも10倍低いKiを有するカルパイン−2を選択的に阻害することができる化合物の別の態様においては、式XVIの以下の構造を有する構造を有し:

ここで、Rは、

である。
アイソフォーム特異的カルパイン基質を同定する方法
m−カルパイン特異的基質を同定する方法は、本明細書中にも開示される。その方法は、カルパイン−1またはカルパイン−2、または両方によって切断され得る活性μ−カルパイン、または別の予測タンパク質で基質PTEN(配列番号1)またはその断片または修飾断片を接触すること、および基質がカルパイン−1またはカルパイン−2に対して特異的であるかを決定することを含む。カルパイン−2ではなくカルパイン−1が基質を切断する場合、基質は、カルパイン−1特異的基質である。カルパイン−1ではなくカルパイン−2が基質を切断する場合、基質は、カルパイン−2特異的基質である。基質切断速度はまた、基質は、カルパイン−1またはカルパイン−に特異的、または高度に特異的であることを示し得る。例えば、Kcat、またはKm、またはKiは、標識された基質予測基質の存在下で、または潜在的に特異的な基質および第2の標識された非特異的基質の存在下で決定されることができる。Kcat、またはKm、または阻害定数(Ki)、または基質切断の速度を定義する当該分野で公知の別の手段が使用されて、カルパイン−1またはカルパイン−2に選択的でない別の基質の存在下で、基質切断速度、または基質の阻害特性を示すことができる。
1つの態様において、基質のKmは、カルパイン−2に対してよりカルパイン−1に対して少なくとも約7倍低く、それは、カルパイン−1特異的基質であると決定される。そのような基質は、カルパイン−1の特異的阻害剤として役立つ可能性を有する。別の態様において、触媒作用Kmの速度は、カルパイン−1に対してよりカルパイン−2に対して少なくとも約20倍低い場合、それは、高度に特異的カルパイン−2基質であると決定される。そのような基質は、カルパイン−2の高度に特異的阻害剤として役立つ可能性を有する。別の態様において、基質のKmは、カルパイン−2に対してよりもカルパイン−1に対して少なくとも約10倍低い場合、それは、カルパイン−1特異的基質であると決定される。そのような基質は、カルパイン−1の特異的阻害剤として役立つ可能性を有する。別の態様において、Kmは、カルパイン−2に対してよりもカルパイン−1に対して少なくとも約20倍低い場合、それは、高度に特異的カルパイン−1基質であると決定される。そのような基質は、カルパイン−1の高度に選択的阻害剤として役立つ可能性を有する。
本発明の様々な側面において、カルパイン−1ではなく、カルパイン−2に対して高度に選択的な化合物阻害剤が、PETN切断部位(複数可)に基づいて同定され、または設計されることができる。したがって、カルパイン−2選択的阻害剤を同定する方法も、本明細書中に開示される。これらの方法は、活性カルパイン−1(配列番号2〜6)、またはカルパイン−2(配列番号69〜73)、またはその断片と基質、例えば、PTEN(配列番号1)またはその断片または修飾断片を接触させること、および切断速度、またはKcatを決定することを含む。精製タンパク質、ポリペプチド、または修飾ポリペプチドは、カルパイン−1またはカルパイン−2、または精製または精製された組換えカルパイン−1またはカルパイン−2を含む組成物と接触されることができる。タンパク質分解後、断片が、ゲル電気泳動によって分析され、収集され、エドモンド分解に供され、またはあるいは、質量分析法により本発明のポリペプチドの正確な切断部位を決定する。ポリペプチド断片、ポリペプチド断片を模倣する小分子、切断部位を模倣する構造を含むポリペプチド断片の修飾または切断部位に隣接するペプチドまたはポリペプチドは、阻害剤として使用されることができる。
カルパイン切断部位を同定する様々な方法は、当該分野で公知である。例えば、部位特異的突然変異生成は、カルパイン切断部位の必須要素を決定するために使用されることができる(Stabachら、1997年、明細書中に組み込まれる)。切断された断片の単離および続くエドモンド分解(Xuら、2007年)または質量分析が使用されることができる(Chouら、2011年)。カルパイン−1によってよりも急速にカルパイン−2によって切断される断片が同定される場合、そのような断片は、特異的基質の切断を阻害するために使用されることができる(Xuら、2007年)。別の態様において、そのような断片は、特異的カルパインアイソフォームの阻害剤として使用されることができる。
カルパイン−1およびカルパイン−特異性を有するタンパク質を同定する方法
組換えPTENを、IPTG(PET15ベクター)の存在下で大腸菌BL−21細胞中のGST−タグで発現し、グルタチオン結合ビーズまたはカラムで精製することができる。様々な態様において、組換えPTENを精製し、単離し、およびカルパイン−1およびカルパイン−2を別々に曝露することができ、それぞれの切断速度を、切断生成物の出現を測定することによって決定することができ、あるいは切断速度を、スクシニル−Leu−Tyr−AMCまたはカルパイン−2若しくはカルパイン−1に対して選択的ではない別の蛍光または二重蛍光ポリペプチド配列の存在下で、測定することができる。カルパイン−1またはカルパイン−2特異性を示すことが疑われるタンパク質のKiは、カルパイン−2またはカルパイン−1に曝露される非選択的基質の変化を比較することによって試験されることができる。
文献は、カルパインが、シナプス外NMDA受容体を介した細胞死関連シグナル伝達の媒介において、直接役割を果たすが、予備データは、LTPを誘発するNMDA受容体のシナプス活性化が、ERK経路の活性化および神経保護にもつながることを示す。したがって、カルパインは、競合するおよび反対の経路に関与する。これらの二重の異なる役割の説明は、他のシグナル変換経路のように、カルパイン活性は、カルパインおよびそれらの様々な基質の別々の足場を通じて特異的にされる。したがって、例えば、共通のシグナル変換タンパク質でさえも、別々のシグナル変換経路を作り出すために差異的にスキャッフォールドされることができる。この影響力の大きな例は、共通のMAPKKKタンパク質を含む、酵母高オスモル濃度および交配MAPK経路に記載された。各経路へのMAPKKKの差異的足場は、クロストークのないそれぞれ独立した応答を媒介した(Parkら、2003年)。さらに、PDZタンパク質は、シグナル伝達経路を分離し、クロストークを排除するために中心的であることが見出されている(Goodら、2011年、参照により組み込まれる)。
様々な細胞型におけるシグナル伝達経路の足場は、特定のシグナルまたはシグナル伝達カスケードが互いに離散される手段であることが示されている。クロストークを起こさない別々のシグナル伝達カスケードを作成するためのシグナル変換要素の物理的会合による足場、またはバンドルは、PDZドメイン含有タンパク質を介して媒介されることが示されている(Goodら、2011年)。カルパイン−1およびカルパイン−2は、PDZ結合ドメインを有し、カルパイン−1およびカルパイン−2のための別々のシグナル伝達カスケードを作成するためにスキャッフォールドされることは認識されない。本発明はまた、カルパインをそれらのそれぞれのタンパク質足場から置換するカルパイン−1およびカルパイン−2PDZ結合ドメイン特異的ペプチドを同定する:カルパイン−2、TIQLDLISWLSFSVL、またはそれらの断片若しくは修飾:カルパイン−1PFZ結合ドメイン特異的ペプチド:VTFDLFKWLQLTMFA、またはその断片若しくは修飾。
上記のように、カルパイン−1およびカルパイン−2の両方は、PDZ結合ドメインを有する。カルパイン−1に対するカルパイン−2のPDZ結合ドメインは、クラスIIPDZ結合ドメインの要件に適合するクラスIPDZ結合ドメインおよびカルパイン−1ドメインであるカルパイン−2を伴い、互いに有意に異なり、したがって、それらは、PDZ結合ドメイン結合パートナーを共有しない可能性が高い。1990年代のそれらの発見(Kornauら、1995年; Woods & Bryant, 1991年、参照により全て組み込まれる)から、PDZタンパク質は、真核生物においてほぼ偏在的になっているが、脊椎動物においてはるかに一般的である。カルパイン−2およびカルパイン−1アミノ酸配列の試験は、カルパイン−2において、例えば、I型PDZ結合ドメインが、広範囲の脊椎動物にわたって保存されることを示す。例えば、ニジマス(Oncorhynchus mykiss)、およびゼブラフィッシュ(Danio rerio)は、示された哺乳類および鳥類の脊椎動物とは異なるC末端配列を示すが、それらは依然として、I型PDZ結合ドメイン(S/T−X−ψ;(Kangら、2003年、参照により組み込まれる))に対する要件を保持する。カルパイン−1のII型PDZ結合ドメインの強い保存は、種間にわたることにも留意されたい(表1参照)。したがって、これらの配列は、脊椎動物で強く保存されており、重要な機能的役割を示す。
カルパインPDZタンパク質会合に干渉するペプチドを、容易に設計することができ、本明細書中の本発明の態様である。カルパイン−1およびカルパイン−2足場のペプチド阻害剤の例は、配列番号7〜68および74〜145として本明細書中で含まれ、本明細書中で開示される投与方法で有用ある。
本発明の様々な態様において、カルパイン−2のPDZ結合ドメインは、非足場カルパイン−2、またはカルパイン−2のPDZ結合ドメインのリン酸模倣体(アスパラギン酸塩またはグルタミン酸塩によるセリン/トレオニンの置換)の方法で使用される。別の態様において、カルパイン−2PDZ結合ドメイン(配列番号74〜145)、またはそのペプチド模倣薬、またはカルパイン−2のPDZ結合ドメインのホスホ模倣体を含むポリペプチドは、本明細書中に記載される治療方法で使用されることができる生成物である。ペプチド模倣体が、従来のポリペプチドではなく、高い特異性を有する特定のポリペプチドの同じたんぱく質に特異的に結合される分子として当該分野で理解される。カルパイン−2およびカルパイン−1の両方の足場は、増強されるシナプス後区画空間を定義するのに役立つ。アンテザリングカルパイン−2の方法およびカルパイン−2PDZドメインの投与方法は、本明細書中に記載される。他の態様において、カルパイン−2PDZ結合ドメインは、本明細書中に記載されるLTP傷害の疾患を治療する方法において有用である。カルパイン−2またはペプチド模倣薬のPDZ結合ドメインを含むポリペプチドを投与することによってPTSDを治療する方法は、本発明の好ましい態様である。本明細書中で教示される疾患および傷害の治療のための生成物は、カルパイン−2のPDZ結合ドメインのペプチド、その修飾体、またはペプチド模倣薬である。PDZ結合ドメインは、臓器ターゲティング、細胞内ターゲティング、生物学的利用能、半減期、または効力を増強するポリペプチドおよび修飾ポリペプチド、または小分子の組み合わせまたはリポソームまたはカプセル化剤と組み合わせられる。PDZ結合ドメインはまた、選択的阻害剤または高度に選択的阻害剤に結合されるか、または選択的阻害剤若しくは高度に選択的阻害剤と処方されることができる。
アンテザリングカルパイン−1
様々な態様において、カルパイン−1のPDZ結合ドメインは、カルパイン−1をアンスキャッフォールディングする方法で使用される。別の態様において、ポリペプチドは、カルパイン−1PDZ結合ドメイン(配列番号7〜68)またはそのペプチド模倣薬、またはカルパイン−1のPDZ結合ドメインのホスホ模倣体を含んだ。ペプチド模倣薬は、従来のポリペプチドではなく、高い特異性を有する特定のポリペプチドの同じたんぱく質に特異的に結合する分子として当該分野で理解される。カルパイン−2およびカルパイン−1の両方の足場は、増強されるシナプス後区画を定義する。事実上、足場は、活性化されたカルパイン−2に対する活性化されたカルパイン−1によって作成されるLTP空間の定義に関与する。カルパイン−1PDZペプチドとのカルパイン−1の非スキャッフォールリングは、ラット海馬スライスにおけるより大きなLTP、ERK/AKT経路の活性化による神経保護、および培養における血清飢餓および過酸化水素からの保護をもたらす(図15、実施例10)。本明細書中で教示される疾患および傷害の治療のための生成物は、m−カルパインのPDZ結合ドメインのペプチド、ポリペプチド、その修飾、またはペプチド模倣薬である。カルパイン−1PDZ結合ドメインまたはペプチド模倣薬は、LTP傷害によって特徴付けられる疾患の治療で有用であるだろう。
他のポリペプチドドメイン
本発明の融合タンパク質を含む他のポリペプチドは、本発明の小分子ポリペプチド、核酸、修飾ポリペプチドまたは修飾核酸の血液脳関門を通過する送達、生物学的利用能および安定性を改善する。カルパインアイソフォーム選択的阻害剤のさらなる態様は、ペプチド結合、または他の修飾を介して結合される小分子修飾およびポリペプチド配列である。細胞への通過を改善する小分子、ポリペプチド、または修飾ポリペプチドは、本発明のカルパイン−1の選択的またはカルパイン−2選択的阻害剤の生物学的利用能を改善するために発明に任意に添加される。血液脳関門を通過して送達を改善する小分子、ポリペプチド、または修飾ポリペプチドは、同様に任意に添加される。ペプチド結合または他の修飾いずれかによって任意に添加されることができるポリペプチドは、配列番号195〜200のポリペプチドを含むが、これらに限定されない。脳への送達を最大にするアプローチは、任意に、同様に本発明のアイソフォーム選択的カルパイン阻害剤の一部であり(Bertrandら、2010年 Dufesら、2013年;Gabathuler、2009年;Gabathuler、2010a;Gabathuler, 2010b)、参照により本明細書中に組み込まれる。そのようなポリペプチドは、インスリン、IGF−1、IGF−2、およびトランスフェリン、LDL結合ペプチド、狂犬病ウイルス糖タンパク質からのポリペプチド断片を含む。
リポソーム、カプセル化剤、それらの容器およびコンジュゲート
本発明の小分子、ポリペプチド、または修飾ポリペプチドを含む細胞または器官のターゲティングを改善するコンジュゲートを有するまたは有さないリポソーム、ナノコンテナ、およびカプセル化製剤も、本発明の態様である。血液脳関門を越えてターゲティングするためのリポソーム、およびコンジュゲートは、当該分野で、例えば、米国特許第6,759,058号;第6,761,901号;第6,849,269号;第7,387,791号;USPN 2011/0305751 A1;および(Schnyder & Huwyler、2005年、これらの全ては、参照により組み込まれる)に記載され、これらの内容は、本明細書中に参照により組み込まれる。別の態様において、本発明の小分子、ポリペプチドおよび修飾ポリペプチドは、記載されるリポソームまたは他の容器またはカプセル化剤などの担体分子と組み合わされる。さらに別の態様において、本発明の小分子、ポリペプチド、核酸、修飾核酸、または修飾ポリペプチドは、血液脳関門を通過するためのグルタチオントランスポーターに対するリガンド、インスリン様成長因子(IGF)断片、トランスフェリンタンパク質断片、トランスフェリン受容体に対するヒト化抗体、ヒト化抗Eセレクチン抗体、低密度リポタンパク質(LDL)受容体結合タンパク質断片、または狂犬病糖タンパク質ポリペプチド断片を含む薬学的に許容可能なナノコンテナと組み合わせられる。
カルパイン−2の核酸阻害剤
カルパイン−2mRNAのコード領域または非翻訳5’若しくは3’領域とハイブリダイズする核酸も、本発明の態様である。核酸は、shRNA、マイクロRNA,アンチセンスDNAオリゴヌクレオチドまたはそれらの修飾である。脳におよびカルパイン−2mRNAの作動スペースの座に核酸の送達を付与する修飾は、好ましい修飾であり、本明細書中で開示されるポリペプチドおよびリポソームコンジュゲートを含むが、それらに限定されない。前記核酸で治療する方法はまた、本発明の態様であり、LTPを強化し、LTPの強化を強化し、通常、LTPを誘発しない刺激の強化を強化し、記憶を改善し、記憶傷害を治療し、本明細書中に開示される前記精神医学的および神経学的疾患を治療する方法を含む。
治療法
カルパイン−2選択的阻害剤は、培養ニューロンにおいて神経保護性であり、急性海馬スライスにおいて、学習および記憶の細胞モデルである長期増強(LTP)を促進する。カルパイン−2阻害剤は、LTPのを増強する方法、およびLTP強化を増強する方法として有用である。本発明に係るカルパイン−2阻害剤は、学習の改善および神経変性の減少に有用である。したがって、それらは、アルツハイマー病およびパーキンソン病のイディオタイプおよびファミリー形態、および認知症、ハンチトン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、発作、脳炎、脳卒中、血管けいれん、血液量減少性ショック、外傷性ショック、外傷性脳損傷、再かん流傷害、多発性硬化症、エイズによる認知症、神経毒性、頭部外傷、および脊椎損傷、緑内障、開放隅角緑内障、閉塞隅角緑内障、正常眼圧緑内障、先天性緑内障、色素性緑内障、偽落屑緑内障、外傷性緑内障、血管新生緑内障、虹彩角膜内皮症候群、眼の虚血、網膜の虚血を含む、シナプス機能不全、シナプス変性、または神経変性に関連する疾患の治療に効果的に使用されることが期待される。
様々な態様において、本発明に係るカルパイン−2阻害剤は、例えば、薬物または毒の副作用として、聴覚神経の障害による中毒性難聴の結果としての難聴を含む、難聴を効果的に治療するために有用である。様々な他の態様において、本発明に係るカルパイン−2阻害剤は、神経変性の結果として難聴を効果的に治療するのに有用である。
様々な態様において、本発明に係るカルパイン−2阻害剤は、ウォルフラム症候群1を効果的に治療するのに有用であるが、他の態様において、本発明に係るカルパイン−2阻害剤は、ウォルフラム症候群2を効果的に治療するのに有用である。特定の態様において、本発明に係るカルパイン−2阻害剤は、WSF1またはWSF2のいずれの遺伝子発現の調節不全の結果として増加するカルパイン−2活性を含む、カルパイン−2活性を阻害することによって、ウォルフラム症候群1または2に関連する神経変性を治療する。
様々な態様において、本発明に係るカルパイン−2阻害剤の有効量を、それを必要とする患者に投与して、神経細胞死を阻害する。様々な他の態様において、本発明に係るカルパイン−2阻害剤の有効量を、それを必要とする患者に投与して、記憶を増強する。さらに他の態様にいて、本発明に係るカルパイン−2阻害剤の有効量を、それを必要とする患者に投与して、神経学的傷害を治療する。さらに別の態様において、本発明に係るカルパイン−2阻害剤の有効量を、それを必要とする患者に投与して、緑内障を治療する。
本発明の様々な他の態様において、本発明に係るカルパイン−2選択的阻害剤の有効量は、シナプスおよび行動機能障害の疾患を効果的に治療するために使用され、これは、統合失調症、自閉症スペクトラム障害、双極性疾患、薬物誘発精神病、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、うつ病および自殺思考、恐怖症、強迫障害、トリソミー21、ADHD、およびADDを含むが、これらに限定されない。自閉症スペクトラム障害は、自閉性障害、(古典的自閉症)、アンジェルマン症候群、アスペルガー障害(アスペルガー症候群)、他に特定されない広汎性発達障害(PDD−NOS)、レット障害(レット症候群)、小児期崩壊性障害(CDD)を含むが、これらに限定されない。
組成物
本発明の医薬組成物は、医薬製剤分野で公知の方法によって調製され得、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences(レミントンの薬学化学)、第22版、(Pharmaceutical Press、2012年)を参照されたく、これは、参照によって本明細書中に組み込まれる。固体剤形において、本発明の化合物は、例えば、クエン酸ナトリウムまたはリン酸二カルシウムなどの少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤または(a)例えば、デンプン、ラクト−ス、スクロース、グルコース、マンニトール、およびケイ酸などの充填剤または増量剤、(b)例えば、セルロース誘導体、デンプン、アルギナート、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース、およびアカシアゴムなどの結合剤、(c)例えば、グリセロールなどの湿潤剤、(d)例えば、寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモまたはタピオカデンプン、アルギン酸、クロスカルメロースナトリウム、複合ケイ酸塩および炭酸ナトリウムなどの崩壊剤、(e)例えば、パラフィンなどの輸液リターダー、(f)例えば、第四級アンモニウム化合物などの吸収促進剤、(g)例えば、セチルアルコール、およびグリセロールモノステアレート、ステアリン酸マグネシウムなどの湿潤剤、(h)例えば、カリオンおよびベントナイトなどの吸着剤、および(i)例えば、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウムなどの潤滑剤、またはそれらの混合物、と混合され得る。カプセル、錠剤、および丸薬の場合、剤形はまた、緩衝剤を含み得る。
医薬製剤分野で公知の薬学的に許容可能なアジュバントはまた、本発明の医薬組成物で使用され得る。これらは、保存剤、湿潤剤、懸濁剤、甘味剤、香味剤、芳香剤、乳化剤、および調合剤を含むが、これらに限定されない。微生物の作用の防止は、様々な抗菌剤および抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸などを含めることによって保証され得る。また、等張剤、例えば、糖、塩化ナトリウムなどを含むことが望まれ得る。所望の場合、本発明の医薬組成物はまた、湿潤剤または乳化剤、pH緩衝剤、抗酸化剤など、例えば、クエン酸、モノラウリン酸ソルビタン、オレイン酸トリエタノールアミン、ブチル化ヒドロキシトルエン等などの少量の補助物質を含み得る。
上記の固体剤形は、製薬分野で知られているように、腸溶コーティングなどのコーティグおよびシェルで調製され得る。それらは、鎮静剤を含んでもよく、それらが、遅延して腸管の特定の部分で活性化合物(複数可)を放出するそのような組成物であることもできる。使用され得る組み込まれる組成物の非限定的な例は、ポリマー物質およびワックスである。活性化合物はまた、必要な場合、1つ以上の上記賦形剤とマイクロカプセル化された形態であってもよい。
懸濁液は、活性化合物に加えて、例えば、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル、微結晶性セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天およびトラガカント、またはこれらの物質の混合物などを含み得る。液体剤形は、水性であってもよく、薬学的に許容可能な溶媒並びに緩衝剤、風味剤、甘味剤、防腐剤、および安定化剤を含むが、これらに限定されない当該分野で公知の伝統的な液体剤形を含み得る。
上記の局所投与方法に加えて、本発明の化合物を局所的に肺に投与する様々な方法がある。1つのそのような手段は、治療される患者が吸入する、本発明の化合物を含む呼吸可能な粒子の乾燥粉末吸入器製剤を含むことができる。乾燥粉末製剤が、化合物粒子が付着することができる単体粒子を含むことは一般的である。担体粒子は、任意の許容可能な薬理学的に不活性な材料または材料の組み合わせであってもよい。例えば、担体粒子は、糖アルコール;ポリオール、例えば、ソルビトール、マンニトールまたはキシリトール、および単糖類および二糖類を含む結晶糖類;塩化ナトリウムおよび炭酸カルシウムなどの無機塩類;乳酸ナトリウムなどの有機塩;および尿素、多糖類、例えばシクロデキストリンおよびデキストリンなどの他の有機化合物から選択される1つ以上の材料から構成され得る。担体粒子は、結晶糖、例えば、グルコースまたはアラビノースなどの単糖類、またはマルトース、サッカロース、デキストロースまたはラクトースなどの二糖類であってもよい。本発明の化合物は、気道に分散されて、続いて薬学的に有効な量で下肺に接触するだろう。
上記の局所投与方法に加えて、そのような方法によって本発明の化合物を全身投与する様々な方法がある。1つのそのような手段は、治療される患者が吸入する、本発明の化合物を含む呼吸域粉塵のエアロゾル懸濁液を含むだろう。その化合物は、薬学的有効量で肺を介して血流に吸収されるだろう。呼吸域粉塵は、吸入の際に口および喉頭を通過するのに十分小さい粒径を有する、液体または固体であることができる。
カプセル、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、および懸濁剤を含む経口投与の剤形を使用し得る。定量吸入器、ドライパウダー吸入器またはエアロゾル製剤を含む肺投与のための剤形を使用し得る。そのような固体剤形において、活性化合物は、少なくとも1つの不活性な薬学的に許容可能な賦形剤(薬学的に許容可能な担体としても知られる)と混合され得る。
本発明に係る化合物は、液体または注射可能な医薬組成物を処方するためにも使用され得る。純粋な形態でまたは適切な医薬組成物で本発明の化合物の投与は、許容可能な投与様式のいくつかまたは類似の用途に役立つための薬剤を介して行われ得る。したがって、投与は、例えば、固体、半固体、凍結乾燥粉末、または液体剤形、例えば、錠剤、坐剤、丸剤、軟カプセル剤および硬質ゼラチンカプセル、粉末、溶液、懸濁液、またはエアロゾルなどの形態で、例えば、正確な用量の簡単な投与に適した単位剤形で、経口、口腔、経鼻、肺、非経口(静脈内、筋肉内、腹腔内、または皮下)、局所的に、経皮的に、膣内、膀胱内、全身的、眼科用にまたは直腸内であり得る。投与の1つの経路は、治療される状態の重篤度に応じて調整されることができる便利な毎日の投与計画を使用して、経口投与であり得る。
実施例1。カルパイン−2に対して高度に選択的な小分子/修飾ポリペプチド。
この実施例において、キラル中心1は、L型であり、キラル中心2は、D−およびL−のラセミ混合物である式1が、様々な濃度(1nM〜10μM)で、コハク酸−Leu−Tyr−AMCおよびカルパイン−1またはカルパイン−2を含むインビトロ混合物に導入され(Sasakiら、1984年)、蛍光消失の動態をカルパインのそれぞれについて決定した(Powersら、2000年)。文献で化合物について得られるKi値は、カルパイン−1について2.3μMおよびカルパイン−2について0.022μMである(Liら、1996年)。しかしながら、カルパイン−1に対するKiは、1.29μM±0.7μMであることあ本明細書中で再決定され、カルパイン−2に対するKiは、0.025μM±0.02μMであると決定された。したがって、本明細書中で記載される選択性の評価は、以前の教示とは異なっていた。この化合物は、そのKiがカルパイン−1に対してよりもカルパイン−2に対して50倍以上低いため、カルパイン−2に対して高度に選択的な阻害剤である。
実施例2:LTP誘発前に投与される場合、一般的なカルパイン阻害剤は、LTPをブロックする。急性ラット海馬スライスにおいて、興奮性シナプス後電位(EPSP;図2)のフィールド記録は、フィールドCA1の放射状層で実施された。カルパイン−1およびカルパイン−2の両方を阻害する10μMのカルパイン阻害剤III(Z−Val−Phe−CHO;カルパイン−1およびカルパイン−2の両方に対するKi:約8nM)を、θ−連射刺激前に添加し(TBS:バースト間200msの100Hzで4パルスの10バースト)、これは、LTPを誘発するために使用されることができる(Capocchiら、1992年)。非選択的カルパイン阻害剤、カルパイン阻害剤IIIとのプレインキュベーションは、対照と比較した場合(白丸と黒丸を比較)、短期増強をブロックせず、TBSに続くfEPSPを増加させるが、LTPの形成を妨げた。
実施例3:カルパイン−2選択的阻害剤は、LTPを増強する。急性海馬スライスを調製し、ACSFで浸した。カルパイン−1に対してより50〜100倍多くカルパイン−2を阻害する、式1の200nMのカルパイン−2選択的阻害剤を、θ−連射刺激の前に投与し、これは、LTPを誘発する能力を有する(投与時間経過については、図3Aのライン#1参照)。カルパイン阻害剤IIIなどの非選択的カルパイン阻害剤の投与と予想外の対照をなして、カルパイン−2選択的阻害剤とのプレインキュベーションは、LTPを阻害せず(図3A);それは、それを高める。θ−連射刺激(TBS)後の同じ高度に選択的カルパイン−2阻害剤との海馬スライスのインキュベーションはまた、TBSの10分後からTBSの1時間後に適用した場合、LTPの強化段階の間、増強されたLTPをもたらす。
実施例4:カルパイン−2特異的阻害剤は、アンジェルマン症候群のマウスモデルからの海馬スライスでLTP障害を救済する。興奮性シナプス後電位(EPSP)のフィールド記録は、雄のUBEA突然変異体マウスまたはそれらの野生型同腹子から調製された急性海馬スライスでフィールドCA1の放射状層で実施された。ベースライン記録の20分後、θ連射刺激(TBS、図4の矢印)を、Schafferの側副路に適用してLTPを誘発した。実線の水平線(図4)によって示されるように、特異的カルパイン−2阻害剤(mCal−I;実施例1)を適用した(200nM)。それは、TBSによって誘導されるfEPSPの初期増加に影響を及ぼさないが、野生型マウスのスライスに見られるレベルまでLTPの大きさを回復させた。結果は、3〜4匹の動物から6〜7枚のスライスの平均±S.E.M.である。
実施例5:選択的カルパイン−2阻害剤は、NMDA受容体活性化によって媒介される神経細胞死をブロックする。皮質神経細胞培養(14DIV)を処理して、シナプス外NMDA受容体の選択的活性化を誘導し、神経細胞死を引き起こす。式1の高度に選択的なカルパイン−2の適用は、200nM〜5μMの用量依存的方法でシナプス外NMDA受容体活性化に関連する神経細胞死を減少させた(図5)。
実施例6:高度に選択的カルパイン−2阻害剤は、神経保護をもたらすシナプス活性を妨害しない。カルパイン阻害剤−III(選択的カルパイン阻害剤ではない)は、mCalp−I(200nM)ではなく、培養皮質神経における飢餓に対するBic−および4−AP誘発神経保護をブロックした。神経細胞死を観察し、ヘキスト(Hoechst)染色によって定量化した。3〜6の独立した実験において、300〜500神経を、各群について計数した。p<0.05;ns、有意差なし;一元配置ANOVA、次にボンフェローニ検定。n=3〜6.エラーバーは、SEMを示す(図6)。
実施例7:式1は、記憶を増強する。式1は、恐怖条件付けプロトコルにおける学習および記憶に二層性効果を有することが見出された。このプロトコルにおいて、マウスを、痛みを伴う刺激と一緒に文脈またはトーンの間の関連を学習するために訓練した。式1の化合物(mCalp−I)の様々な用量を、訓練の30分前に腹腔内注射した。動物を、文脈の24時間後(図7A)およびトーンで48時間後(図7B)で試験した。文脈またはトーンのいずれかに対するそれらの恐怖応答で24時間または48時間後に試験した場合、記憶の強さは、マウスが凍る(恐怖に対するそれらの生物学的応答)時間の量によって定量化された。増強および減少を生じる用量の間の比は、カルパイン−2とカルパイン−1を阻害するKiの間の比に一致する。結果を分析している人が、グループ治療を知らなかったので、実験は、盲検的に実施された。結果は、8〜10実験の平均±S.E.M.である。p<0.05(ANOVAに続いてボンフェローニ事後検定)。
実施例8:カルパイン−2選択的阻害剤の腹腔内注射は、NMDA誘発網膜損傷に対して保護的である。2μlPBSまたは2μNMDA(2.5mM)のいずれかを、NMDA注射の30分前および6時間後に、賦形剤(20%DMSO)、カルパイン−2選択的阻害剤(C2I、Z−Leu−Abu−CONH−CH2−C6H3 (3, 5−(OMe)2)13,14 − 0.3 mg/kg)またはパンカルパイン阻害剤カルペプチン(10mg/kg)と一緒に腹腔内注射した野生型マウスの網膜に硝子体内注射した。H&E染色を、NMDA注射の7日後に行った。図8A参照。NMDA注射の7日後のGCLおよびIPLにおける細胞数の定量分析も行った。それぞれ図7Bおよび図7C参照。
実施例9:カルパイン−1およびカルパイン−2は、硝子体内NMDA注射によって誘導される網膜損傷において、反対の役割を果たす。カルパイン活性は、NMDA受容体(R)活性化によって誘導される網膜細胞死に関与する。実施例8に記載されるように、NMDA硝子体内注射の30分前に、このプロセスで、カルパイン−1およびカルパイン−2の特異的な役割を試験するために、野生型(WT)マウスは、カルパイン−2選択的阻害剤(C2I)、Z−Leu−Abu−CONH−CH2−C6H3 (3, 5−(OMe)2)13,14を全身注射された。カルパイン−1および−2の両方によるスペクトリンの切断生成物である、スペクトリン分解生成物(SBDP)のレベル、並びにNMDAR活性化後のカルパイン−1によって分解されたタンパク質である、PHドメインおよびロイシンリッチリピートタンパク質ホスファターゼ1(PHLPP1)のレベルは、NMDA注射の6時間後の網膜抽出物で決定された(図8(A〜C))。Aktレベルもまた、ローディングコントロールとして測定された。SBDPのレベルは、対照(PBS硝子体注射)と比較して、有意に上昇し、PHLPP1のものは、NMDA注射後に減少し、カルパインは、NMDA注射後に活性化されたことを示唆する。C2Iの全身(腹腔内;i.p.)注射は、PHLPP1中ではなくSBDP中でNMDA誘発性の変化を有意に抑制したが、C2I全身注射は、硝子体内NMDA注射後の網膜でカルパイン−1活性ではなくカルパイン−2を選択的に阻害した。
WTマウスへのNMDAまたはPBSの硝子体内注射の6日後、凍結網膜切片を調製し、H&E染色を実施して、神経節細胞層(GCL)および内部網状層(IPL)の厚さで細胞密度を評価し、これは、RGC樹状突起を含む。NMDA注射(NMDA+賦形剤)は、GCLおよびIPLの厚さで細胞密度を有意に低下させるが、PBS注射(PBS+賦形剤)は、これらのパラメータに影響を及ぼさなかった(新規図9D)。NMDA注射の30分前および6時間後にC2Iの全身注射は、GCL細胞密度およびIPLの厚さの減少を有意に抑制し(新規図9E〜F)、カルパイン−2活性化が、GCLでNMDA誘発細胞死に寄与することを示唆する。
カルパイン−1KOマウスにおいて、GCL細胞密度およびIPL厚さは、賦形剤注射によって影響を受けなかった。しかしながら、GCL細胞密度およびIPL厚さのNMDA注射の効果は、WTマウスよりも大きかった(新規図9Dを新規図9Gと比較する)。NMDA注射後のカルパイン−1KOマウスのGCL細胞死は、WTマウスのそれより有意に重篤であり(新規図9Hと図9Jを比較する)、カルパイン−1は、NMDA注射後のGCLにおける細胞生存を支持することを示唆している。カルパイン−1KOマウスへのC2Iの全身注射は、GCL細胞密度およびIPL厚さのNMDA誘発性の減少を部分的だが有意に逆転させた(それぞれ、図8Iおよび8J)。GCL細胞の生存に対するC2Iの効果は、WTマウスよりKOマウスにおいて低く(図9J)、網膜におけるNMDA誘発興奮毒性障害におけるカルパイン−1の生存促進性の役割をさらに支持する。
実施例10:急性IOP上昇後の網膜におけるカルパイン−1およびカルパイン−2の逐次的活性化。以下のIOP上昇研究は、生理食塩水の上昇した容器に接続した針を前房に挿入することによって、60分間、110mmHgまで眼内圧(IOP)を上昇させることからなる急性閉塞隅角緑内障のモデルを使用して行った。このモデルは、光に対する赤色反射および動向応答がないことによって示される網膜および虹彩の虚血を含む急性鋭角閉塞のいくつかの特徴を再現した。虹彩と角膜の間の狭い角度および癒着をもたらす前房癒着は、前房で細胞および炎症を増加させ、角膜浮腫による角膜の厚さを増加させた。これらの変化のいくつかは、観察の3日間続いた。眼は、IOP上昇の0、2、4および6時間後に採取され、網膜凍結切片を調製し、SBDP抗体を用いた免疫組織化学のために処理した。WTマウスにおいて、SBDPは、IOP上昇後の2、4および6時間後に明らかに存在した。しかしながら、カルパイン−1KOマウスにおいて、SBDPは、4および6時間でのみ明らかであったが、2時間では明らかでなかった(図10AおよびC)。これらの結果は、カルパイン−2の活性化が、IOP上昇後のIPLにおけるカルパイン−1活性化よりも遅いことを示唆する。C2Iの効果を試験するために、C2Iの0.3mg/kgを、IOP上昇2時間後にWTマウスに腹腔内注射した。C2I注射は、4および6時間でIPLにおけるSBDPシグナルを有意に減少させ(図10AおよびC9)、網膜のIPLにおけるカルパイン−2活性化は、C2Iの全身注射によって阻害されたことを示す。この結果はまた、WTマウスのIPLにおける4および6時間でのカルパイン活性が、主にカルパイン−2活性化の結果であったことを示唆する。
IOP増加後の網膜においてカルパイン−2活性化の時間経過を検証するために、網膜切片は、カルパイン−2の基質ではあるが、カルパイン−117の基質ではない全長PTENに対する抗体で免疫染色した。WTおよびカルパイン−1KOマウスの両方において、IPLにおけるPTEN免疫反応性は、2時間で変化しなかったが、IOP上昇4および6時間後に有意に低下し(図10AおよびD)、カルパイン−2は、IOP上昇の2時間後ではなく4および6時間後に活性化されたことを確認する。C2Iを、IOP上昇の2時間後にWTマウスに注射した場合、4および6時間でのPTEN分解は、完全にブロックされた(図10AおよびD)。完全に、これらの結果は、カルパイン−1が、急性IOP上昇後にRGC樹状突起で簡単に活性化される一方、同じ樹状突起におけるカルパイン−2活性化が遅延および延長されることを示唆する。
実施例11:カルパイン−1およびカルパイン−2は、急性IOP上昇によって誘発されるRGC死において反対の役割を果たす。上昇したIOP誘発性網膜損傷を評価するために、右眼のIOPを60分間、110mmHgまで上昇させ、一方、偽手術を、左目で行った。網膜切片を、手術の3日後にH&E染色のために収集した(図11AおよびB)。賦形剤(PBS中10%DMSO)を注射(腹腔内)したマウスにおいて、左眼で113.4±7.1細胞/mm(n=7)と比較して、右GCLで細胞数は、62.1±5.6細胞/mmであった。我々は、C2Iの効果を調べるために、3つの異なるプロトコルを使用した。第1に、C2I(0.3mg/kg)を、急性IOP上昇の30分前および2時間後(注射前および注射後)に注射(腹腔内)した。偽眼およびIOP上昇眼のGCLにおける細胞数は、それぞれ125.1±10.5および105.8±4.5細胞/mmであった(n=3、有意差なし(ns)の偽対IOP)。第2に、C2Iを、IOP上昇の2時間後に注射(腹腔内)した(1ポスト注射)。偽およびIOP上昇眼における細胞数は、110.6±3.6および86.4±7.0細胞/mmであった(n=10、ns)。第3に、C2Iを、IOP上昇後2および4時間に注射(腹腔内)した(2ポスト注射)。偽およびIOP上昇眼の細胞数は、118.6±3.7および96.1±6.3細胞/mmであった(n=6、ns)。全ての3つのC2I注射群において、細胞生存率(偽眼の細胞数に対するIOP上昇眼の細胞数の比)が、賦形剤注射群と比較して、有意に増加した(図11C)。これらの結果は、カルパイン−2活性化が、IOP上昇後のGCL細胞死で重要な役割を果たし、C2I全身注射が、IOP誘発性細胞死に対する保護効果を有することを示唆する。
カルパイン−1KOマウスにおいて、IOP上昇眼のGCLにおける細胞数は、偽眼のものよりも有意に低かった(37.7±10.4対130.3±7.0細胞/mm、n=4)。重要なことに、カルパイン−1KOマウスにおける細胞生存率は、WTマウスにおける細胞生存率よりも有意に低く(図11C)、カルパイン−1は、IOP上昇後に、GCLにおいて細胞生存を支持することを示唆している。WTおよびKOマウスにおけるIOP誘発性網膜損傷をさらに評価するために、SD−OCTは、手術後0〜3日のWTマウスおよびカルパイン−1KOマウスのIOP上昇および偽眼で実施された。一般的に、3日目の網膜構造は、WTおよびKOマウスの両方で0日目のものとわずかに異なっていた(図14A)。網膜OCT画像における網膜の厚さの定量化は、IOP上昇眼の網膜の厚さが、KOマウスにおける0日目と比較して、2および3日目で有意に減少したが、差は、WTマウスにおいて統計的に有意ではなく(図14BおよびC)、WTマウスと比較して、カルパイン−1KOマウスにおける悪化した網膜損傷を再び示唆している。
マウスGCL18の細胞の約40%を構成するRGCに対するC2Iの効果を特異的に調べるために、急性IOP上昇の2時間後に賦形剤またはC2Iを注射されたWTマウスからの網膜切片を、brn−3a、選択的RGCマーカー19に対する抗体で免疫染色した(図11D)。賦形剤を注射されたWTマウスにおいて、偽眼およびIOP上昇眼におけるRGC数は、40.9±5.2および19.9±3.4細胞/mmであった(p<0.01偽対IOP、n=4)。C2Iを注射されたWTマウスにおいて、偽眼およびIOP上昇眼におけるRGC数は、45.2±5.0および37.1±2.5細胞/mmであった(偽対IOP、n=5)(図11E)。C2I注射によるRGCの生存率は、賦形剤注射と比較して、有意に改善され(図11F)、C2I全身注射は、IOP誘発性細胞死に対してRGCを保護することを示唆している。
カルパイン−1およびカルパイン−2のシグナル伝達経路下流の性質を調べるために、WT、カルパイン−1KOおよびC2I注射WTマウスの網膜を、IOP上昇または偽手術後の3時間後に収集し、ホモジナイズし、アリコートを、ウェスタンブロットのために処理した(図11G〜H)。WTマウスにおいて、PHLPP1、カルパイン−1のホスファターゼ下流のレベルが、有意に低下したが、PHLPP1によって脱リン酸化されることができるホスホ−Akt Ser473(pAkt)のレベルは、IOP上昇後に有意に増加した。PHLPP1およびpAktのこれらの変化は、カルパイン−1KOマウスで存在しなかったが、C2I注射WTマウスに存在し、カルパイン−2ではなくカルパイン−1は、IOP上昇後の網膜において、PHLPP1分解およびAk活性化を媒介することを示唆している。線状体に富むタンパク質チロシンホスファターゼ(STEP)13のカルパイン−媒介切断の生成物であるSTEP33は、WTおよびカルパイン−1KOマウスに存在したが、IOP増加に続いてC2I注射WTマウスには存在せず、カルパイン−1ではなくカルパイン−2は、IOP上昇後のSTEP切断を媒介することを示唆している。これらの結果は、カルパイン−1/PHLPP1/Akt生存促進性経路およびカルパイン−2/STEP死滅促進性(pro−death)経路13の両方は、IOP上昇後の網膜に存在し、C2Iは、カルパイン−2/STEP死滅促進性経路を選択的に阻害することを示唆する。
実施例12:C2Iの硝子体内注射は、GCLにおける細胞死を減少させ、急性IOP上昇によって引き起こされる視力の喪失を防ぐ。我々は、網膜にC2Iを局所的に送達するために、硝子体内C2I注射を使用した。第1に、我々は、カルパイン−1KOマウスにおけるIOP上昇の2時間後にC2Iの異なる用量を硝子体内に注射し、4時間でIPLにおけるSBDPレベルを分析することによって、送達効率を試験した(図12AおよびB)。SBDP形成の明確な用量依存的阻害が観察され、C2Iについて8μMの見かけのIC50を提供した。全てのその後の実験において、20μM(1μl)を使用して、硝子体内C2I注射の神経保護効果を調べた。H&E染色のための手術の3日後に、眼を採取した。賦形剤注射(PBS中10%DMSO)後、偽眼およびIOP上昇眼におけるRGC数は、132.3±4.5および62.0±5.7細胞/mmであった(p<0.001偽対IOP、n=4)。C2I処理眼において、偽眼およびIOP上昇眼におけるRGC数は、128.1±7.2および101.3±9.2細胞/mmであった(有意差なし、偽対IOP、n=5)(図12CおよびD)。C2I注射での生存率は、賦形剤注射と比較して、有意に改善され(80.8±8.4%対47.2±5.4%、p<0.01)(図5e)、IOP上昇の2時間後の硝子体内C2I注射は、GCLにおけるIOP誘発性細胞死に対して神経保護作用であることを示唆している。
緑内障後の視力を調べるために、我々は、マウスにおける視覚性運動反射(OKR)を試験した(図15A)。OKRは、マウスの眼の前でグレーティングの動きによって引きこされる衝動性眼運動である。グレーティングの周波数を変更し、OKRを引き起こす最低周波数を決定することは、各眼の視力を分析することを可能にする。急性IOP上昇または偽手術を、右眼(OD)で行った。左眼(OS)は、実験に使われていない対照として役立った。硝子体内C2Iまたは賦形剤注射を、手術2時間後に行った。手術の3および21日後、OKRを、両方の眼で決定した(図5f、g)。賦形剤注射で偽眼の視力は、3日目で0.47±0.11cpd(平均±SEM、n=7)、21日目で0.41±0.16(n=7)であり、公表された結果20、21とよく一致した。両方の時点で、IOP上昇後、視力は劇的に低下し、これは、C2I注射によって有意に改善された。偽眼におけるC2I注射は、賦形剤注射と比較して、視力に影響を与えなかった。21日目のOKR試験後にマウスを屠殺し、RGC密度を網膜切片におけるbrn−3a免疫染色で分析した(図12H)。予想通り、RGC密度は、賦形剤注射によるIOP上昇眼において有意に減少したが、C2I注射によるIOP上昇眼で回復した。さらに、視力は、生存しているRGCの数と高度に相関し(図15B)、IOP増加後のRGC死の誘発におけるカルパイン−2の顕著な役割をさらに支持している。
実施例13:式1のジアステレオ異性体は、著しく異なる阻害活性を有する。
キラル中心1がS型であり、キラル中心2がS型である式1Aは、ジアステレオ異性体を分離するための周知の方法である方法を使用して、S−R型から分離された(式1B)。この実施例において、化合物18Aとして本明細書中でも言及される式1Aは、様々な濃度で、コハク酸−Leu−Tyr−AMCおよびμ−カルパインまたはm−カルパインを含むインビトロ混合物に導入され(Sasakiら、1984年)、蛍光消失の動態を、カルパインのそれぞれについて決定した。μ−カルパインの式1Aに対するKiは、カルパイン−1について181±73nMであることが決定され、カルパイン−2に対するKiは、7.8±2.5nMであることが決定された(表1参照)。対照的に、カルパイン−1に対する式1B(化合物18Aとも呼ぶ)のKiが、514±151μMであると本明細書中で決定され、カルパイン−1に対するKiは、15.6±9.2μMであると決定された。これは、カルパイン−2の阻害に関して、2つのジアステレオマー間の活性で予想外の2000倍の差を表す。
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Xu, J., et al. (2009) Extrasynaptic NMDA receptors couple preferentially to excitotoxicity via calpain-mediated cleavage of STEP. J. Neurosci. 29: 9330-9343

Zadran S, Jourdi H, Rostamiani K, Qin Q, Bi X, Baudry M (2010) Brain-derived neurotrophic factor and epidermal growth factor activate neuronal m-calpain via mitogen-activated protein kinase-dependent phosphorylation. The Journal of neuroscience : the official journal of the Society for Neuroscience 30: 1086-1095
配列:

PTEN Homo Sapiens、配列番号1:
MTAIIKEIVSRNKRRYQEDGFDLDLTYIYPNIIAMGFPAERLEGVYRNNIDDVVRFLDSKHKNHYKIYNLCAERHYDTAKFNCRVAQYPFEDHNPPQLELIKPFCEDLDQWLSEDDNHVAAIHCKAGKGRTGVMICAYLLHRGKFLKAQEALDFYGEVRTRDKKGVTIPSQRRYVYYYSYLLKNHLDYRPVALLFHKMMFETIPMFSGGTCNPQFVVCQLKVKIYSSNSGPTRREDKFMYFEFPQPLPVCGDIKVEFFHKQNKMLKKDKMFHFWVNTFFIPGPEETSEKVENGSLCDQEIDSICSIERADNDKEYLVLTLTKNDLDKANKDKANRYFSPNFKVKLYFTKTVEEPSNPEASSSTSVTPDVSDNEPDHYRYSDTTDSDPENEPFDEDQHTQITKV

μ-カルパインHomo Sapiens、配列番号2:
MSEEIITPVYCTGVSAQVQKQRARELGLGRHENAIKYLGQDYEQLRVRCLQSGTLFRDEAFPPVPQSLGYKDLGPNSSKTYGIKWKRPTELLSNPQFIVDGATRTDICQGALGDCWLLAAIASLTLNDTLLHRVVPHGQSFQNGYAGIFHFQLWQFGEWVDVVVDDLLPIKDGKLVFVHSAEGNEFWSALLEKAYAKVNGSYEALSGGSTSEGFEDFTGGVTEWYELRKAPSDLYQIILKALERGSLLGCSIDISSVLDMEAITFKKLVKGHAYSVTGAKQVNYRGQVVSLIRMRNPWGEVEWTGAWSDSSSEWNNVDPYERDQLRVKMEDGEFWMSFRDFMREFTRLEICNLTPDALKSRTIRKWNTTLYEGTWRRGSTAGGCRNYPATFWVNPQFKIRLDETDDPDDYGDRESGCSFVLALMQKHRRRERRFGRDMETIGFAVYEVPPELVGQPAVHLKRDFFLANASRARSEQFINLREVSTRFRLPPGEYVVVPSTFEPNKEGDFVLRFFSEKSAGTVELDDQIQANLPDEQVLSEEEIDENFKALFRQLAGEDMEISVKELRTILNRIISKHKDLRTKGFSLESCRSMVNLMDRDGNGKLGLVEFNILWNRIRNYLSIFRKFDLDKSGSMSAYEMRMAIESAGFKLNKKLYELIITRYSEPDLAVDFDNFVCCLVRLETMFRFFKTLDTDLDGVVTFDLFKWLQLTMFA

μ-カルパインMus Musculus、配列番号3:
MTEELITPVYCTGVSAQVQKKRDKELGLGRHENAIKYLGQDYETLRARCLQSGVLFQDEAFPPVSHSLGFKELGPHSSKTYGIKWKRPTELMSNPQFIVDGATRTDICQGALGDCWLLAAIASLTLNETILHRVVPYGQSFQDGYAGIFHFQLWQFGEWVDVVIDDLLPTKDGKLVFVHSAQGNEFWSALLEKAYAKVNGSYEALSGGCTSEAFEDFTGGVTEWYDLQKAPSDLYQIILKALERGSLLGCSINISDIRDLEAITFKNLVRGHAYSVTGAKQVTYQGQRVNLIRMRNPWGEVEWKGPWSDSSYEWNKVDPYEREQLRVKMEDGEFWMSFRDFIREFTKLEICNLTPDALKSRTLRNWNTTFYEGTWRRGSTAGGCRNYPATFWVNPQFKIRLEEVDDADDYDNRESGCSFLLALMQKHRRRERRFGRDMETIGFAVYQVPRELAGQPVHLKRDFFLANASRAQSEHFINLREVSNRIRPPPGEYIVVPSTFEPNKEGDFLLRFFSEKKAGTQELDDQIQANLPDEKVLSEEEIDDNFKTLFSKLAGDDMEISVKELQTILNRIISKHKDLRTNGFSLESCRSMVNLMDRDGNGKLGLVEFNILWNRIRNYLTIFRKFDLDKSGSMSAYEMRMAIEAAGFKLNKKLHELIITRYSEPDLAVDFDNFVCCLVRLETMFRFFKLLDTDLNGVVTFDLFKWLQLTMFA

μ-カルパイン、Bos Taurus、配列番号4:
MAEEFITPVYCTGVSAQVQKQRAKELGLGRHENAIKYLGQDYEQLRVHCLQRGALFRDEAFPPVPQSLGFKELGPNSSKTYGIKWKRPTELFSNPQFIVDGATRTDICQGALGDCWLLAAIASLTLNDTLLHRVVPHGQSFQDGYAGIFHFQLWQFGEWVDVVVDDLLPTKDGKLVFVHSAQGNEFWSALLEKAYAKVNGSYEALSGGSTSEGFEDFTGGVTEWYELRKAPSDLYNIILKALERGSLLGCSIDISSILDMEAVTFKKLVKGHAYSVTGAKQVNYQGQMVNLIRMRNPWGEVEWTGAWSDGSSEWNGVDPYMREQLRVKMEDGEFWMSFRDFMREFTRLEICNLTPDALKSQRFRNWNTTLYEGTWRRGSTAGGCRNYPATFWVNPQFKIRLEETDDPDPDDYGGRESGCSFLLALMQKHRRRERRFGRDMETIGFAVYEVPPELMGQPAVHLKRDFFLSNASRARSEQFINLREVSTRFRLPPGEYVVVPSTFEPNKEGDFVLRFFSEKSAGTQELDDQVQANLPDEQVLSEEEIDENFKSLFRQLAGEDMEISVKELRTILNRIISKHKDLRTTGFSLESCRSMVNLMDRDGNGKLGLVEFNILWNRIRNYLSIFRKFDLDKSGSMSAYEMRMAIEFAGFKLNKKLYELIITRYSEPDLAVDFDNFVCCLVRLETMFRFFKTLDTDLDGVVTFDLFKWLQLTMFA

μ-カルパイン、Rattus norvegicus、配列番号5:
MAEELITPVYCTGVSAQVQKQRDKELGLGRHENAIKYLGQDYENLRARCLQNGVLFQDDAFPPVSHSLGFKELGPNSSKTYGIKWKRPTELLSNPQFIVDGATRTDICQGALGDCWLLAAIASLTLNETILHRVVPYGQSFQEGYAGIFHFQLWQFGEWVDVVVDDLLPTKDGKLVFVHSAQGNEFWSALLEKAYAKVNGSYEALSGGCTSEAFEDFTGGVTEWYDLQKAPSDLYQIILKALERGSLLGCSINISDIRDLEAITFKNLVRGHAYSVTDAKQVTYQGQRVNLIRMRNPWGEVEWKGPWSDNSYEWNKVDPYEREQLRVKMEDGEFWMSFRDFIREFTKLEICNLTPDALKSRTLRNWNTTFYEGTWRRGSTAGGCRNYPATFWVNPQFKIRLEEVDDADDYDSRESGCSFLLALMQKHRRRERRFGRDMETIGFAVYQVPRELAGQPVHLKRDFFLANASRAQSEHFINLREVSNRIRLPPGEYIVVPSTFEPNKEGDFLLRFFSEKKAGTQELDDQIQANLPDEKVLSEEEIDDNFKTLFSKLAGDDMEISVKELQTILNRIISKHKDLRTNGFSLESCRSMVNLMDRDGNGKLGLVEFNILWNRIRNYLTIFRKFDLDKSGSMSAYEMRMAIEAAGFKLNKKLHELIITRYSEPDLAVDFDNFVCCLVRLETMFRFFKILDTDLDGVVTFDLFKWLQLTMFA

μ-カルパイン、Sus Scrofa、配列番号6:
MAEEVITPVYCTGVSAQVQKLRAKELGLGRHENAIKYLGQDYEQLRAHCLQSGSLFRDEAFPPVPQSLGFKELGPNSSKTYGVKWKRPTELFSNPQFIVDGATRTDICQGALGDCWLLAAIASLTLNDTLLHRVVPHGQSFQNGYAGIFHFQLWQFGEWVDVVVDDLLPTKDGKLVFVHSAQGNEFWSALLEKAYAKVNGSYEALSGGSTSEGFEDFTGGVTEWYELRKAPSDLYSIILKALERGSLLGCSIDISSVLDMEAVTFKKLVKGHAYSVTGAKQVNYQGQMVNLIRMRNPWGEVEWTGAWSDGSSEWNGVDPYQRDQLRVRMEDGEFWMSFRDFLREFTRLEICNLTPDALKSQRVRNWNTTLYEGTWRRGSTAGGCRNYPATFWVNPQFKIRLEETDDPEDDYGGRESGCSFVLALMQKHRRRERRFGRDMETIGFAVYEVPPELVGQPVHLKRDFFLANASRARSEQFINLREVSTRFRLPPGEYVVVPSTFEPNKEGDFVLRFFSEKKAGTQELDDQVQAILPDEQVLSEEEIDENFKALFRQLAGEDMEISVRELRTILNRIISKHKDLRTKGFSLESCRSMVNLMDRDGNGKLGLVEFNILWNRIRNYLSIFRKFDLDKSGSMSAYEMRMAIESAGFKLNKKLFELIITRYSEPDLAVDFDNFVCCLVRLETMFRFFKTLDTDLDGVVTFDLFKWLQLTMFA

μ-カルパイン断片、配列番号7:LDTDLDGVVTFDLFKWLQLTMFA
μ-カルパイン断片、配列番号8:DTDLDGVVTFDLFKWLQLTMFA
μ-カルパイン断片、配列番号9:TDLDGVVTFDLFKWLQLTMFA
μ-カルパイン断片、配列番号10:DLDGVVTFDLFKWLQLTMFA
μ-カルパイン断片、配列番号11:LDGVVTFDLFKWLQLTMFA
μ-カルパイン断片、配列番号12:DGVVTFDLFKWLQLTMFA
μ-カルパイン断片、配列番号13:GVVTFDLFKWLQLTMFA
μ-カルパイン断片、配列番号14:VVTFDLFKWLQLTMFA
μ-カルパイン断片、配列番号15:VTFDLFKWLQLTMFA
μ-カルパイン断片、配列番号16:TFDLFKWLQLTMFA
μ-カルパイン断片、配列番号17:FDLFKWLQLTMFA
μ-カルパイン断片、配列番号18:DLFKWLQLTMFA
μ-カルパイン断片、配列番号19:LFKWLQLTMFA
μ-カルパイン断片、配列番号20:FKWLQLTMFA
μ-カルパイン断片、配列番号21:KWLQLTMFA
μ-カルパイン断片、配列番号22:WLQLTMFA
μ-カルパイン断片、配列番号23:LQLTMFA
μ-カルパイン断片、配列番号24:QLTMFA
μ-カルパイン断片、配列番号25:LTMFA
μ-カルパイン断片、配列番号26:TMFA
μ-カルパイン断片、配列番号27:LDTDLDGVVTFDLFKWLQLDMFA
μ-カルパイン断片、配列番号28:DTDLDGVVTFDLFKWLQLDMFA
μ-カルパイン断片、配列番号29:TDLDGVVTFDLFKWLQLDMFA
μ-カルパイン断片、配列番号30:DLDGVVTFDLFKWLQLDMFA
μ-カルパイン断片、配列番号31:LDGVVTFDLFKWLQLDMFA
μ-カルパイン断片、配列番号32:DGVVTFDLFKWLQLDMFA
μ-カルパイン断片、配列番号33:GVVTFDLFKWLQLDMFA
μ-カルパイン断片、配列番号34:VVTFDLFKWLQLDMFA
μ-カルパイン断片、配列番号35:VTFDLFKWLQLDMFA
μ-カルパイン断片、配列番号36:TFDLFKWLQLDMFA
μ-カルパイン断片、配列番号37:FDLFKWLQLDMFA
μ-カルパイン断片、配列番号38:DLFKWLQLDMFA
μ-カルパイン断片、配列番号39:LFKWLQLDMFA
μ-カルパイン断片、配列番号40:FKWLQLDMFA
μ-カルパイン断片、配列番号41:KWLQLDMFA
μ-カルパイン断片、配列番号42:WLQLDMFA
μ-カルパイン断片、配列番号43:LQLDMFA
μ-カルパイン断片、配列番号44:QLDMFA
μ-カルパイン断片、配列番号45:LDMFA
μ-カルパイン断片、配列番号46:LDTDLDGVVTFDLFKWLQLEMFA
μ-カルパイン断片、配列番号47:DTDLDGVVTFDLFKWLQLEMFA
μ-カルパイン断片、配列番号48:TDLDGVVTFDLFKWLQLEMFA
μ-カルパイン断片、配列番号49:DLDGVVTFDLFKWLQLEMFA
μ-カルパイン断片、配列番号50:LDGVVTFDLFKWLQLEMFA
μ-カルパイン断片、配列番号51:DGVVTFDLFKWLQLEMFA
μ-カルパイン断片、配列番号52:GVVTFDLFKWLQLEMFA
μ-カルパイン断片、配列番号53:VVTFDLFKWLQLEMFA
μ-カルパイン断片、配列番号54:VTFDLFKWLQLEMFA
μ-カルパイン断片、配列番号55:TFDLFKWLQLEMFA
μ-カルパイン断片、配列番号56:FDLFKWLQLEMFA
μ-カルパイン断片、配列番号57:DLFKWLQLEMFA
μ-カルパイン断片、配列番号58:LFKWLQLEMFA
μ-カルパイン断片、配列番号59:FKWLQLEMFA
μ-カルパイン断片、配列番号60:KWLQLEMFA
μ-カルパイン断片、配列番号61:WLQLEMFA
μ-カルパイン断片、配列番号62:LQLEMFA
μ-カルパイン断片、配列番号63:QLEMFA
μ-カルパイン断片、配列番号64:LEMFA
μ-カルパイン断片、配列番号65:EMFA
μ-カルパイン断片、配列番号66:DMFA
μ-カルパイン断片、配列番号67:LEMFA
μ-カルパイン断片、配列番号68:LDMFA

M−カルパインHomo Sapiens、配列番号69:
MAGIAAKLAKDREAAEGLGSHERAIKYLNQDYEALRNECLEAGTLFQDPSFPAIPSALGFKELGPYSSKTRGIEWKRPTEICADPQFIIGGATRTDICQGALGDCWLLAAIASLTLNEEILARVVPLNQSFQENYAGIFHFQFWQYGEWVEVVVDDRLPTKDGELLFVHSAEGSEFWSALLEKAYAKINGCYEALSGGATTEGFEDFTGGIAEWYELKKPPPNLFKIIQKALQKGSLLGCSIDITSAADSEAITFQKLVKGHAYSVTGAEEVESNGSLQKLIRIRNPWGEVEWTGRWNDNCPSWNTIDPEERERLTRRHEDGEFWMSFSDFLRHYSRLEICNLTPDTLTSDTYKKWKLTKMDGNWRRGSTAGGCRNYPNTFWMNPQYLIKLEEEDEDEEDGESGCTFLVGLIQKHRRRQRKMGEDMHTIGFGIYEVPEELSGQTNIHLSKNFFLTNRARERSDTFINLREVLNRFKLPPGEYILVPSTFEPNKDGDFCIRVFSEKKADYQAVDDEIEANLEEFDISEDDIDDGFRRLFAQLAGEDAEISAFELQTILRRVLAKRQDIKSDGFSIETCKIMVDMLDSDGSGKLGLKEFYILWTKIQKYQKIYREIDVDRSGTMNSYEMRKALEEAGFKMPCQLHQVIVARFADDQLIIDFDNFVRCLVRLETLFKIFKQLDPENTGTIELDLISWLCFSVL

M−カルパイン、Mus Musculus、配列番号70:
MAGIAIKLAKDREAAEGLGSHERAIKYLNQDYETLRNECLEAGALFQDPSFPALPSSLGYKELGPYSSKTRGIEWKRPTEICADPQFIIGGATRTDICQGALGDCWLLAAIASLTLNEEILARVVPPDQSFQENYAGIFHFQFWQYGEWVEVVVDDRLPTKDGELLFVHSAEGSEFWSALLEKAYAKINGCYETLSGGATTEGFEDFTGGIAEWYELRKPPPNLFKIIQKALEKGSLLGCSIDITSAADSEAVTYQKLVKGHAYSVTGAEEVESSGSLQKLIRIRNPWGQVEWTGKWNDNCPSWNTVDPEVRANLTERQEDGEFWMSFSDFLRHYSRLEICNLTPDTLTC
DSYKKWKLTKMDGNWRRGSTAGGCRNYPNTFWMNPQYLIKLEEEDEDEEDGGRGCTFLVGLIQKHRRRQRKMGEDMHTIGFGIYEVPEELTGQTNIHLGKNFFLTTRARERSDTFINLREVLNRFKLPPGEYVLVPSTFEPHKDGDFCIRVFSEKKADYQAVDDEIEANIEEIDANEEDIDDGFRRLFVQLAGEDAEISAFELQTILRRVLAKRQDIKSDGFSIETCKIMVDMLDEDGSGKLGLKEFYILWTKIQKYQKIYREIDVDRSGTMNSYEMRKALEEAGFKLPCQLHQVIVARFADDELIIDFDNFVRCLVRLETLFKIFKQLDPENTGTIQLNLASWLSFSVL

M−カルパイン、Sus Scrofa、配列番号71:
MAGIAAKLAKDREAAEGLGSHERAVKYLNQDYAELRDQCLEAGALFQDPSFPALPSSLGFKELGPYSGKTRGIEWKRPTEICDNPQFIIGGATRTDICQGALGDCWLLAAIASLTLNEEVLARVVPLDQSFQENYAGIFRFQFWQYGEWVEVVVDDRLPTKDGELLFVHSAEGSEFWSALLEKAYAKINGCYEALSGGATTEGFEDFTGGIAEWYELRKAPPNLFKIIQKALQKGSLLGCSIDITSAADSEAVTFQKLVKGHAYSVTGAEEVESRGSLQKLIRIRNPWGEVEWTGQWNDNCPNWNTVDPEVRESLTRRHEDGEFWMSFSDFLRHYSRLEICNLTPDTLTSDSYKKWKLTKMDGNWRRGSTAGGCRNYPNTFWMNPQYLIKLEEEDEDQEDGESGCTFLVGLIQKHRRRQRKMGEDMHTIGFGIYEVPEELTGQTNIHLSKNFFLTHRARERSDTFINLREVLNRFKLPPGEYILVPSTFEPNKDGDFCIRVFSEKKADYQVVDDEIEADLEENDASEDDIDDGFRRLFAQLAGEDAEISAFELQTILRRVLAKRQDIKSDGFSIETCKIMVDMLDSDGSAKLGLKEFYILWTKIQKYQKIYREIDVDRSGTMNSYEMRKALEEAGFKLPCQLHQVIVARFADDQLIIDFDNFVRCLVRLETLFRISKQLDSENTGTIELDLISWLCFSVL

M−カルパイン、Rattus norvegicus、配列番号72:
MAGIAMKLAKDREAAEGLGSHERAIKYLNQDYETLRNECLEAGALFQDPSFPALPSSLGFKELGPYSSKTRGIEWKRPTEICADPQFIIGGATRTDICQGALGDCWLLAAIASLTLNEEILARVVPLDQSFQENYAGIFHFQFWQYGEWVEVVVDDRLPTKDGELLFVHSAEGSEFWSALLEKAYAKINGCYEALSGGATTEGFEDFTGGIAEWYELRKPPPNLFKIIQKALEKGSLLGCSIDITSAADSEAVTYQKLVKGHAYSVTGAEEVESSGSLQKLIRIRNPWGQVEWTGKWNDNCPSWNTVDPEVRANLTERQEDGEFWMSFSDFLRHYSRLEICNLTPDTLTC
DSYKKWKLTKMDGNWRRGSTAGGCRNYPNTFWMNPQYLIKLEEEDEDDEDGERGCTFLVGLIQKHRRRQRKMGEDMHTIGFGIYEVPEELTGQTNIHLSKNFFLTTRARERSDTFINLREVLNRFKLPPGEYVLVPSTFEPHKNGDFCIRVFSEKKADYQTVDDEIEANIEEIEANEEDIGDGFRRLFAQLAGEDAEISAFELQTILRRVLAKREDIKSDGFSIETCKIMVDMLDEDGSGKLGLKEFYILWTKIQKYQKIYREIDVDRSGTMNSYEMRKALEEAGFKLPCQLHQVIVARFADDELIIDFDNFVRCLVRLEILFKIFKQLDPENTGTIQLDLISWLSFSVL

M−カルパイン、Bos Taurus、配列番号73:
MAGIAAKLAKDREAAEGLGSHERAVKYLNQDYAALRDECLEAGALFQDPSFPALPSSLGFKELGPYSSKTRGIEWKRPTEICDNPQFITGGATRTDICQGALGDCWLLAAIASLTLNEEILARVVPLDQSFQENYAGIFHFQFWQYGEWVEVVVDDRLPTKDGELLFVHSAEGSEFWSALLEKAYAKINGCYEALSGGATTEGFEDFTGGIAEWYELRKAPPNLFRIIQKALQKGSLLGCSIDITSAADSEAITFQKLVKGHAYSVTGAEEVESRGSLQKLIRIRNPWGEVEWTGQWNDNCPNWNTVDPEVRETLTRQHEDGEFWMSFNDFLRHYSRLEICNLTPDTLTSDSYKKWKLTKMDGNWRRGSTAGGCRNYPNTFWMNPQYLIKLEEEDEDQEDGESGCTFLVGLIQKHRRRQRKMGEDMHTIGFGIYEVPEELTGQTNIHLSKKFFLTTRARERSDTFINLREVLNRFKLPPGEYIVVPSTFEPNKDGDFCIRVFSEKKADYQVVDDEIEANIDEIDISEDDIDDGFRRLFAQLAGEDAEISAFELQTILRRVLAKRQDIKSDGFSIETCKIMVDMLDSDGSGKLGLKEFYILWTKIQKYQKIYREIDVDRSGTMNSYEMRKALEEAGFKMPCQLHQVIVARFADDDLIIDFDNFVRCLIRLETLFRIFKQLDPENTGMIQLDLISWLSFSVL

M-カルパイン断片、配列番号74:KQLDPENTGTIELDLISWLCFSVL
M-カルパイン断片、配列番号75:QLDPENTGTIELDLISWLCFSVL
M-カルパイン断片、配列番号76:LDPENTGTIELDLISWLCFSVL
M-カルパイン断片、配列番号77:DPENTGTIELDLISWLCFSVL
M-カルパイン断片、配列番号78:PENTGTIELDLISWLCFSVL
M-カルパイン断片、配列番号79:ENTGTIELDLISWLCFSVL
M-カルパイン断片、配列番号80:NTGTIELDLISWLCFSVL
M-カルパイン断片、配列番号81:TGTIELDLISWLCFSVL
M-カルパイン断片、配列番号82:GTIELDLISWLCFSVL
M-カルパイン断片、配列番号83:TIELDLISWLCFSVL
M-カルパイン断片、配列番号84:IELDLISWLCFSVL
M-カルパイン断片、配列番号85:IELDLISWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号86:IELDLISWLCFEVL
M-カルパイン断片、配列番号87:ELDLISWLCFSVL
M-カルパイン断片、配列番号88:LDLISWLCFSVL
M-カルパイン断片、配列番号89:DLISWLCFSVL
M-カルパイン断片、配列番号90:LDLISWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号91:LDLISWLCFEVL
M-カルパイン断片、配列番号92:LISWLCFSVL
M-カルパイン断片、配列番号93:ISWLCFSVL
M-カルパイン断片、配列番号94:KQLDPENTGTIELDLISWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号95:QLDPENTGTIELDLISWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号96:LDPENTGTIELDLISWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号97:DPENTGTIELDLISWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号98:PENTGTIELDLISWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号99:ENTGTIELDLISWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号100:NTGTIELDLISWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号101:TGTIELDLISWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号102:GTIELDLISWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号103:TIELDLISWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号104:IELDLISWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号105:IELDLISWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号106:ELDLISWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号107:LDLISWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号108:DLISWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号109:KQLDPENTGTIELDLISWLCFEVL
M-カルパイン断片、配列番号110:QLDPENTGTIELDLISWLCFEVL
M-カルパイン断片、配列番号111:LDPENTGTIELDLISWLCFEVL
M-カルパイン断片、配列番号112:DPENTGTIELDLISWLCFEVL
M-カルパイン断片、配列番号113:PENTGTIELDLISWLCFEVL
M-カルパイン断片、配列番号114:ENTGTIELDLISWLCFEVL
M-カルパイン断片、配列番号115:NTGTIELDLISWLCFEVL
M-カルパイン断片、配列番号116:TGTIELDLISWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号117:GTIELDLISWLCFEVL
M-カルパイン断片、配列番号118:TIELDLISWLCFEVL
M-カルパイン断片、配列番号119:IELDLISWLCFEVL
M-カルパイン断片、配列番号120:IELDLISWLCFEVL
M-カルパイン断片、配列番号121:ELDLISWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号122:LDLISWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号123:DLISWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号124:LISWLCFSVL
M-カルパイン断片、配列番号125:ISWLCFSVL
M-カルパイン断片、配列番号126:ISWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号127:ISWLCFEVL
M-カルパイン断片、配列番号128:SWLCFSVL
M-カルパイン断片、配列番号129:SWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号130:SWLCFEVL
M-カルパイン断片、配列番号131:WLCFSVL
M-カルパイン断片、配列番号132:ISWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号133:ISWLCFEVL
M-カルパイン断片、配列番号134:SWLCFSVL
M-カルパイン断片、配列番号135:SWLCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号136:SWLCFEVL
M-カルパイン断片、配列番号137:WLCFSVL
M-カルパイン断片、配列番号138:LCFDVL
M-カルパイン断片、配列番号139:LCFEVL
M-カルパイン断片、配列番号140:CFSVL
M-カルパイン断片、配列番号141:CFDVL
M-カルパイン断片、配列番号142:CFEVL
M-カルパイン断片、配列番号143:FSVL
M-カルパイン断片、配列番号144:FDVL
M-カルパイン断片、配列番号145:FEVL
ホスファターゼドメインと脂質結合ドメインとの間の結合:
PTEN断片、配列番号146:IPSQRRYVYYYSYLLKNHLDYRPV
下線は、αへリックスであり;青は、曝露されたリンカーであり;赤は、M−カルパイン切断部位である。
PTEN断片、配列番号147:SQRRYVYYYSYLLKNHLDYRP
PTEN断片、配列番号148:PSQRRYVYYYSYLLKNHLDYRP
PTEN断片、配列番号149:PSQRRYVYYYSYLLKNHLDYR
PTEN断片、配列番号150:PSQRRYVYYYSYLLKNHLDY
PTEN断片、配列番号151:SQRRYVYYYSYLLKNHLD
PTEN断片、配列番号152:PSQRRYVYYYSYLLKNHLD
PTEN断片、配列番号153:PSQRRYVYYYSYLLKNHL
PTEN断片、配列番号154:PSQRRYVYYYSYLLKNH
PTEN断片、配列番号155:PSQRRYVYYYSYLLKN
PTEN断片、配列番号156:PSQRRYVYYYSYLLK
PTEN断片、配列番号157:SQRRYVYYYSYLLKNHL
PTEN断片、配列番号158:QRRYVYYYSYLLKNHL
PTEN断片、配列番号159:QRRYVYYYSYLLKNH
PTEN断片、配列番号160:QRRYVYYYSYLLKN
PTEN断片、配列番号161:QRRYVYYYSYLLK
PTEN断片、配列番号162:RRYVYYYSYLLK
PTEN断片、配列番号163:QRRYVYYYSYLLKNHLDY
PTEN断片、配列番号164:RRYVYYYSYLLKNHLDY
PTEN断片、配列番号165:YVYYYSYLLKNHLDY
PTEN断片、配列番号166:YYYSYLLKNHLDY
PTEN断片、配列番号167:YYSYLLKNHLDY
PTEN断片、配列番号168:YSYLLKNHLDY
PTEN断片、配列番号169:SYLLKNHLDY
PTEN断片、配列番号170:YLLKNHLDY
PTEN断片、配列番号171:LLKNHLDY
PTEN断片、配列番号172:YYSYLLKNHLD
PTEN断片、配列番号173:YSYLLKNHL
PTEN断片、配列番号174:SYLLKNH
PTEN断片、配列番号175:YLLKN
PTEN断片、配列番号176:YLLKNHLD
PTEN断片、配列番号177:YLLK
PTEN断片、配列番号178:LLKN
PTEN断片、配列番号179:ERADNDKEYLVLTLTKNDLDKANKDKANRYFSPNFKVKLYFTKTVEEPSNPE

下線は、脂質結合ドメインであり;赤は、M−カルパイン切断部位である。
PTEN断片、配列番号180:NRYFSPNFKVKLYFTKTVEEPSNPE
PTEN断片、配列番号181:
KEYLVLTLTKNDLDKANKDKANRYFSPNFKVKLYFTKTVEE
PTEN断片、配列番号182:ERADNDKEYLVLTLTKNDLDKANKD
PTEN断片、配列番号183:KEYLVLTLTKND
PTEN断片、配列番号184:EYLVLTLTKN
PTEN断片、配列番号185:EYLVLTLTK
PTEN断片、配列番号186:KEYLVLTLTK
PTEN断片、配列番号187:YLVLTLTK
PTEN断片、配列番号188:LVLTLT
PTEN断片、配列番号189:VLTLT
PTEN断片、配列番号190:VLTL
PTEN断片、配列番号191:LTLT
PTEN断片、配列番号192:EYLVL
PTEN断片、配列番号193:EYLV
膜変換ドメイン
7−mer、配列番号194:−RRMKWKK−
Transportan配列番号195:−GWTLNSAGYLLGKINLKALAALAKISIL−amide
Penatrin、配列番号196:−RQIKIWFQNRRMKWKK−
polyArginine、配列番号197:−RRRRRRRRRR−
MAP、配列番号198:−LLIILRRRIRKQAHAHSK−
RDP、配列番号199:−KSVRTWNEIIPSKGCLRVGGRCHPHVNGGGRRRRRRRRR−
HIV−TAT配列番号200:−RKKRRQRRR
より多くのPTEN由来m−カルパイン選択的ペプチド
配列番号201:NRYFSPNFKVKLYFTKTVEEPSNP
配列番号202:RYFSPNFKVKLYFTKTVEEPSNP
配列番号203:RYFSPNFKVKLYFTKTVEEPSN
配列番号204:YFSPNFKVKLYFTKTVEEPSN
配列番号205:YFSPNFKVKLYFTKTVEEPS
配列番号206:FSPNFKVKLYFTKTVEEPS
配列番号207:FSPNFKVKLYFTKTVEEP
配列番号208:SPNFKVKLYFTKTVEEP
配列番号209:SPNFKVKLYFTKTVEE
配列番号210:PNFKVKLYFTKTVEE
配列番号211:PNFKVKLYFTKTVE
配列番号212:NFKVKLYFTKTVE
配列番号213:NFKVKLYFTKTV
配列番号214:FKVKLYFTKTV
配列番号215:FKVKLYFTKT
配列番号216:KVKLYFTKT
配列番号217:KVKLYFTK
配列番号218:VKLYFTK
配列番号219:VKLYFT
配列番号220:KLYFT
配列番号221:KLYF
配列番号222:LYF

Claims (19)

  1. 薬学的に許容可能な賦形剤および以下の式の分子を含む組成物:

    ここで、Mは、Y−PhCH−、Y−Ph(CH)−、PhCH−Y、またはPh(CH)−Y−から選択されるブロッキング基を共有結合するように置換される−O、−N、−S、または−Cであり、
    は、半減期、生物学的利用能またはターゲティングを改善するために共有結合されるポリペプチド、または修飾ポリペプチドであり;
    またはYは、−H、半減期、生物学的利用能またはターゲティングを改善するための小分子、ポリペプチド、または修飾ポリペプチド部分を結合するための置換であり;または
    は、(配列番号:195〜200)から選択される膜透過性、血液脳関門通過を改善するポリペプチド、トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片を結合するO、−N、−S、または−C置換であり、
    またはMは、膜透過性または血液脳関門通過を改善する小分子、ポリペプチド、または修飾ポリペプチド、配列番号:(195〜200)から選択されるポリペプチド、トランスフェリンポリペプチド断片、インスリン断片、LDL結合タンパク質断片、狂犬病ウイルス糖タンパク質断片を共有結合する置換される−O、−N、−S、または−Cであり、;
    は、L配向性を有し、ロイシン、フェニルアラニン、チロシン、バリン、イソロイシン、メチオニン、アラニンのアミノ酸側鎖、または修飾アミノ酸側鎖を有するα炭素に共有結合される官能基であり;および
    は、−CH、-CHCH、-(CH)CH、-CH(CH)、−CHCH(CH)、-CH(CH)CHCH、-C、−C(4−OH)、C(3−OH)、C(2−OH)、C(2−CH)、C(3−CH)、C(4−CH)、C6(2−OCH)、C(3−OCH)、C(4−OCH)、C(2−NH)、C(3−NH)、C(4−NH)、C(2−NHCH)、C(3−NHCH)、C(4−NHCH)、C(2−N(CH))、C(3−N(CH)2)、またはC(4−N(CH))であり;
    は、-H、-OCH、=NH、-NH、-SH、=O、=S、-OCHCH、−O(CH)CH、−OCH(CH)、−SCH、−SCHCH、−S(CH)CH、−SCH(CH、−OH、−CH、−F、−Cl、-Br、−Iであり;
    は、−C(3,5−R,R)、−CHR−C−(3,5−R,R)、−2−ピリジル、−2−ピリジル(3,5,R,R)、−CHR−2−ピリジル(3,5,R,R)、−3−ピリジル(3,5,R,R)、−CHR−3−ピリジル(3,5,R,R)、−4−ピリジル(3,5,R,R)、または−CHR−4−ピリジル(3,5,R,R)であり;ここで
    は、−H、−OCH、−OCHCH、−O(CH)CH、−OCH(CH)、−SCH、SCHCH、S(CH)CH、−SCH(CH)、-OH、−CH、−CHCH、−CN、−CHNH、−NH、−NHCH、−N(CH)、−F、−Cl、−Br、または−Iであり;
    は、−H、−OCH、−OCHCH、−O(CH)CH、−OCH(CH)、−SCH3、SCHCH、−S(CH)CH、−SCH(CH)、−OH、−CH、−CHCH、−CN、−CHNH、−NH、−NHCH、−N(CH)、−F、−Cl、−Br、または−Iであり;および
    は、−H、−OCH、−OCHCH、−O(CH)CH、−OCH(CH)、−SCH3、−SCHCH、−S(CH)CH、−SCH(CH)2、−OH、−CH、−CHCH、−CN、−CHNH、−NH、−NHCH、−N(CH)、−F、−Cl、−Br, または−Iである。
  2. 薬学的に許容可能な賦形剤および以下の式の分子を含む組成物:

    ここで、Rは、X−PhCH−、またはX−Ph(CH)−であり;
    は、−H、または小分子、ポリペプチド、修飾ポリペプチド部分を結合するための置換であり、小分子、ポリペプチド、修飾ポリペプチド部分は、半減期、生物学的利用能またはターゲティングを改善し;
    は、L配向性を有し、ロイシン、フェニルアラニン、チロシン、バリン、イソロイシン、メチオニン、アラニンのアミノ酸側鎖、または修飾アミノ酸側鎖を有するα炭素に共有結合される官能基であり;
    は、−CH、−CHCH、−(CH)CH、−CH(CH)、−CHCH(CH)、−CH(CH)CHCH、−C、−C(4−OH)、C(3−OH)、C(2−OH)、C(2−CH)、C(3−CH)、C(4−CH), C(2−OCH)、C(3−OCH)、C(4−OCH)、C(2−NH)、C(3−NH)、C(4−NH)、C(2−NHCH)、C(3−NHCH), C(4−NHCH)、C(2−N(CH))、C(3-N(CH3)2)、またはC(4−N(CH)であり;
    は、−H、または−OCH3、=NH、−NH、−SH、=O、=S、−OCHCH、−O(CH)CH3、−OCH(CH)、−SCH、SCHCH、−S(CH)CH、-SCH(CH)2、-OH、−CH、−CHCH、−F、−Cl、−Br、または−Iであり;
    は、−H、−OCH、−OCHCH、−O(CH)CH、−OCH(CH)、−SCH3、SCHCH、−S(CH)CH、−SCH(CH)、−OH, −CH、−CHCH、−CN、−CHNH、−NH、−NHCH、−N(CH)、−F、−Cl、−Br、−Iであり;および
    は、−H、−OCH、−OCHCH、−O(CH)CH、−OCH(CH)、−SCH3、SCHCH、−S(CH)CH、−SCH(CH)、−OH、−CH、−CHCH3、−CN、−CHNH、−NH、−NHCH、−N(CH)、−F、−Cl、−Br、または−Iである。
  3. 薬学的に許容可能な賦形剤および以下の式の分子を含む組成物:

    ここで、Rは、


    であり、
    Zは、CHまたはNである。
  4. 薬学的に許容可能な賦形剤および以下の式の分子を含む組成物:

    ここで、Rは、

    である。
  5. そのカルパイン−2阻害定数(Ki)が、カルパイン−1に対するそのKiに等しい、またはより大きい、10倍より低い、請求項1〜4に記載の分子のいずれかを含む組成物。
  6. 分子は、神経細胞死を阻害する、請求項5に記載の組成物。
  7. 分子は、記憶を増強する、請求項5に記載の組成物。
  8. 請求項5に係る組成物を投与することを含む、緑内障を治療する方法。
  9. 請求項5に係る組成物を投与することを含む、神経疾患を治療する方法。
  10. 薬学的に許容可能な賦形剤および配列番号1〜68のいずれか1つの全体と少なくとも95%の同一性を有する合成ポリペプチドを含む組成物であって、合成ポリペプチドは、カルパイン−1に対するその阻害定数(Ki)と同一、またはより大きい、10倍より低いカルパイン−2のKiを有する、上記組成物。
  11. 合成ポリペプチドは、膜形質導入合成ポリペプチドをさらに含む、請求項11に記載の組成物。
  12. 配列番号74〜194のいずれか1つの全体と少なくとも95%の同一性を有する合成ポリペプチドを含む組成物。
  13. 合成ポリペプチドは、膜形質導入合成ポリペプチドをさらに含む、請求項13に記載の組成物。
  14. 配列番号201〜22のいずれか1つの全体と少なくとも95%の同一性を有する合成ポリペプチドを含む組成物。
  15. 合成ポリペプチドは、膜形質導入合成ポリペプチドをさらに含む、請求項15に記載の組成物。
  16. 分子は、神経細胞死を阻害する、請求項10に記載の組成物。
  17. 分子は、記憶を増強する、請求項10に記載の組成物。
  18. 請求項10に係る組成物を投与することを含む、緑内障を治療する方法。
  19. 請求項10に係る組成物を投与することを含む、神経疾患を治療する方法。
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