JP2017528735A - 材料特性評価のための断層撮影再構成 - Google Patents

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Abstract

本発明のいくつかの実施形態は、試料中の材料の材料特性を反復断層撮影再構成によって決定する方法を提供する。この方法は、試料の1回または複数回のX線断層撮影走査を実施し、次いで、断層撮影再構成アルゴリズムを使用して、試料中の多数の体積要素の1つまたは複数の推定される材料特性、例えば原子番号および密度を決定する。これらの推定される材料特性は次いで、記憶された既知の材料特性データを参照することによって修正される。好ましくは、再構成中に試料体積の組成を決定することが、試料を、共通の組成の領域にセグメント化することを含み、このセグメント化が、反復再構成の完了時に決定されるボクセル特性に基づく代わりに、反復再構成中に実行される。好ましい実施形態は、断層撮影再構成アルゴリズムの1回または複数回の追加の反復を実行し、それぞれの反復は、体積要素の1つまたは複数の推定される材料特性を更新する。

Description

本発明は、断層撮影再構成に関し、詳細には、断層撮影再構成を使用して試料の材料特性を決定することに関する。
関連出願の相互参照
本出願は、2014年8月16日に出願された「Tomographic Reconstruction for Material Characterization」という名称の米国特許仮出願第62/038,263号の優先権を主張するものである。
断層撮影法は、対象のスライスを多数の角度で横切った放射を検出し、検出された放射から試料の特性を再構成することを伴う。放射源が対象内にある場合、その技法は、放射断層撮影法と呼ばれる。例えば、陽電子放射断層撮影法(PET)および単一光子放射コンピュータ連動断層撮影法(SPECT)は医療画像化において使用されており、このような画像化では、患者の内部から放射されたガンマ線が検出される。X線コンピュータ連動断層撮影法(CT)の場合などのように、放射源が対象の外側にある場合、その技法は、透過断層撮影法と呼ばれる。CTは、医療画像化、ならびに化石、貯留岩および土壌などの地質試料で使用されている。
放射が検出された後、被走査試料のモデルを構築するため、検出器データに再構成アルゴリズムが適用される。フィルタ補正逆投影法などの分析技法は単一の再構成に基づき、一方、反復技法は、改良された解に向かって収束するアルゴリズムの多数の反復を使用する。
反復技法は、代数再構成技法(ART)、同時ART、同時反復再構成技法(SIRT)、順序付きサブセットSIRT、乗法的代数再構成技法、最大尤度期待値−最大化、順序付きサブセット期待値−最大化、順序付きサブセット凸アルゴリズム、反復座標降下(ICD)、順序付きサブセットICDまたはモデル・ベース反復再構成を含む。
地質試料の内部構造をマッピングする目的にはX線CTが使用されている。通常は、試料の照射を実施し、再構成アルゴリズムが、その試料を構成する体積要素の減衰を特性評価する。次いで、同様の特性を有する体積要素またはボクセルをグループ化または「セグメント化」して、細孔または結晶相などの構造要素を規定する。
再構成アルゴリズムの1回の反復の終わりに、セグメント化プロセスを実行して、体積を共通材料クラスタに分離することができる。次いで、その再構成の次の反復の順モデルにおいてそれぞれのクラスタを処理して、取得との「セグメント化されたデータの結合」の完全性を検証する。
CTは、2つ以上の周波数のX線を提供する1つの源または多数の源を使用して実行することができる。異なる周波数における減衰に関する情報は、試料に関する追加の情報を提供することができ、そのような追加の情報は、試料を異なる材料にセグメント化する目的など、多くの目的に対して有用である可能性がある。過去に、いくつかのデュアル・エネルギー反復再構成/セグメント化が提案された。
1つの方法は、オリジナルのデータセットから得られたそれぞれのクラスタに対して同じセグメント化を使用する。例えば、セグメント化が4つのクラスタを抽出すると仮定する。デュアル反復再構成/セグメント化アルゴリズムによって、4つのサブサイノグラムと4つの断層像(クラスタごとに1つ)の両方を得る。これら4つの断層像は、定量分析(例えば体積測定)を可能にする。これらの断層像はそれぞれそのサイノグラムにリンクされているため、減衰、Hounsfieldウィンドウ処理、および(PETまたは放射線治療における)線量または放射チェックを投影から直接に抽出することができる。さらに、それぞれのクラスタ断層像は、1つの単「材料」からなると仮定されているため、いくつかの方法は、それぞれのボクセル値を、ボクセル中に現れる材料の量として再構成する。下に例を挙げる。
ボクセル=1 →そのボクセルの100%がこのクラスタの材料を含む。
ボクセル=0.34 →そのボクセルの34%がそのクラスタの材料を含む。
このことは、3Dレンダリングのために断層像をベクトル化したいときに特に役立つ。断層撮影再構成とセグメント化の間には2重チェックがあるため、いくつかの断層像に多材料ボクセルが現れる。言い換えると、セグメント化が取得自体と一貫していることをチェックするため、アルゴリズムの反復中に「ボクセルの混合物」の種類が検証される。
しかしながら、これらの手法では、セグメント化が、再構成されたボクセルの強度および強度の局所的な変動に基づいてクラスタ間の界面を決定する。言い換えると、このようなセグメント化は主として画像特性に基づく。
「Dual−Energy Iterative Reconstruction for Material Characterization」、Proc.SPIE 9212、Developments in X−Ray Tomography IX、921213(2014年9月11日) 「Correction of Beam Hardening Artefacts in Microtomography for Samples Images in Container」、Proc.SPIE 9212、Developments in X−Ray Tomography IX、92120A(2014年9月11日) Alvarez,R.E.およびMacovski,A.、「Energy−selective reconstructions in x−ray computerised tomography」、Physics in medicine and biology 21(5)、733(1976) Siddiqui,S.およびKhamees,A.A.、「Dual−energy ct−scanning applications in rock characterization」、[SPE Annual Technical Conference and Exhibition(Society of Petroleum Engineers,2004)] Heismann,B.、Leppert,J.およびStierstorfer,K.、「Density and atomic number measurements with spectral x−ray attenuation method」、Journal of applied physics 94(3)、2073〜2079(2003) Optical Engineering and Applications.(2014)において受理されたMyers,G.、「Improving dynamic tomography quality through a maximum a posteriori model」、SPIE Optics and Photonics
本発明の目的は、材料特性評価のための改良された断層撮影法を提供することにある。断層撮影再構成およびセグメント化プロセスが提供され、したがって、材料の物理属性に基づくセグメント化を、材料ライブラリからの入力を使用して生み出すシステムが提供される。好ましい実施形態では、再構成アルゴリズムの多数の反復において、再構成とセグメント化の両方が、体積要素のZ(原子番号)およびρ(密度)を更新する。好ましいセグメント化プロセスまたはクラスタリング・プロセスは、材料ライブラリ内の既知の材料に対してマッチング手法を使用して、更新されたラベルをボクセルに提供し、断層像内のボクセル値および局所的な強度変動のみに基づくクラスタリングを提供しない。いくつかの実施形態では「ラベル付け」が、セグメント化にある程度、対応するが、このセグメント化は、このデータに基づくだけではなく(ボクセルまたは領域は、それらの間で局所的に観察される相対的な強度差によって他のものから分離される)、(それぞれのボクセルを独立して処理することができるように)材料ディクショナリの追加の既知のデータを使用した「ボクセル」マッチングにもよる。デュアル・エネルギー取得は、この特定のラベル付け/セグメント化を提供するための物理属性の再構成を容易にする。さらに、次の反復で、セグメント化の結果を検証することができる。これは、断層撮影再構成で使用される順モデルも、これらの同じ物理特性に基づくためである。
本発明のいくつかの実施形態は、試料中の材料の材料特性を反復断層撮影再構成によって決定する方法を提供する。この方法は、試料の1回または複数回のX線断層撮影走査を実施し、次いで、断層撮影再構成アルゴリズムを使用して、試料中の多数の体積要素の1つまたは複数の推定される材料特性を決定する。これらの推定される材料特性は次いで、記憶された既知の材料特性データを参照することによって修正される。好ましくは、再構成中に試料体積の組成を決定することが、試料を、共通の組成の領域にセグメント化することを含み、このセグメント化は、反復再構成の完了時に決定されるボクセル特性に基づく代わりに、反復再構成中に実行される。いくつかの実施形態では、この方法がさらに、試料であることを示している再構成された体積にラベルを付けて、同様の特性を有する材料の領域に分類することを含む。
好ましい実施形態は、断層撮影再構成アルゴリズムの1回または複数回の追加の反復を実行し、それぞれの反復は、体積要素の1つまたは複数の推定される材料特性を更新する。
いくつかの実施形態では、既知の材料の材料特性を参照することによって、推定される材料特性を修正することが、確率的分類に基づいて既知の材料を決定して、試料中の最も確からしい材料を体積要素ごとに決定することを含む。反復のうちの少なくとも1回の反復について、推定される原子番号および推定される密度を修正することが、制約付き更新を用いてこの番号を修正して、この修正後の番号が、材料ディクショナリ内の決定された最も確からしい材料の番号により近くなるようにすることを含む。
本発明のいくつかの実施形態は、試料中の材料の原子番号および密度を反復断層撮影再構成によって決定する方法であって、断層撮影再構成アルゴリズムを使用して、試料中の多数の体積要素の1つまたは複数の推定される材料特性を決定すること、および記憶された材料特性データを参照することによって、1つまたは複数の推定される材料特性を修正することを含む方法を提供する。この再構成は、3次元(3D)断層撮影再構成と、材料特性に基づくボクセルの3Dラベル付けとを、同じアルゴリズムの中で同時に実行し、この再構成がラベル付けに導入する(ビーム・ハードニング「カッピング」効果に起因するものなどの)任意のバイアスを、後続の反復中に補正することができる。好ましくは、このラベル付けが、コントラストまたはエントロピーなどの画像特性だけに基づくのではなく、化学特性にも基づく。
コンピュータ・ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの両方の組合せ、またはコンピュータ可読の非一時的記憶装置に記憶されたコンピュータ命令によって、本発明の実施形態を実現または実施することができることを認識すべきである。方法は、標準プログラミング技法を使用し、本明細書に記載された方法および図に基づいて、コンピュータ・プログラムとして実現することができ、このコンピュータ・プログラムは、コンピュータ・プログラムを含むように構成されたコンピュータ可読の非一時的記憶媒体を含み、そのように構成された記憶媒体は、コンピュータを、予め決められた特定の方式で動作させる。コンピュータ・システムと通信するため、それぞれのプログラムは、高水準手続き型プログラミング言語またはオブジェクト指向プログラミング言語で実現することができる。しかしながら、所望ならば、それらのプログラムを、アセンブラ言語または機械語で実現することもできる。いずれにせよ、その言語は、コンパイルまたは解釈される言語とすることができる。さらに、そのプログラムは、そのプログラムを実行するようにプログラムされた専用集積回路上で実行することができる。
さらに、方法論は、限定はされないが、荷電粒子ツールもしくは他の画像化装置とは別個の、荷電粒子ツールもしくは他の画像化装置と一体の、または荷電粒子ツールもしくは他の画像化装置と通信するパーソナル・コンピュータ、ミニコンピュータ、メインフレーム、ワークステーション、ネットワーク化されたコンピューティング環境または分散コンピューティング環境、コンピュータ・プラットホームなどを含む、適当な断層撮影データ走査装置に動作可能に接続された任意のタイプのコンピューティング・プラットホームで実現することができる。本発明の諸態様は、取外し可能であるか、またはコンピューティング・プラットホームと一体であるかを問わない、ハードディスク、光学式読取りおよび/または書込み記憶媒体、RAM、ROMなどの非一時的記憶媒体または記憶装置上に記憶された機械可読コードであって、プログラム可能なコンピュータが、本明細書に記載された手順を実行するために、その記憶媒体または記憶装置を読んだときに、そのコンピュータを構成し、動作させるために、そのコンピュータが読むことができるように記憶された機械可読コードとして実現することができる。さらに、機械可読コードまたは機械可読コードの一部を、有線または無線ネットワークを介して伝送することができる。これらのタイプの非一時的コンピュータ可読記憶媒体およびその他のさまざまなタイプの非一時的コンピュータ可読記憶媒体がマイクロプロセッサまたは他のデータ処理装置と連携して上述の諸ステップを実現する命令またはプログラムを含む場合には、本明細書に記載された発明は、これらの非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含む。本発明はさらに、本明細書に記載された方法および技法に従ってプログラムされた場合には、コンピュータ自体を含む。
入力データに対してコンピュータ・プログラムを使用して、本明細書に記載された機能を実行し、それによって入力データを変換して、不揮発性記憶装置に記憶された出力データを生成することができる。この出力情報は、ディスプレイ・モニタなどの1つまたは複数の出力装置に出力することもできる。本発明の好ましい実施形態では、変換されたデータが物理的な実在する物体を表し、これには、その物理的な実在する物体の特定の視覚的描写をディスプレイ上に生成することが含まれる。
いくつかの実施形態による断層撮影再構成およびセグメント化プロセスの流れ図である。 他の実施形態による断層撮影再構成およびセグメント化プロセスの流れ図である。 例示的な実施形態による例示的な1つのシステムの略ブロック図である。 本明細書の技法を用いて調べられた合成物体の図であり、その物体のZ(x)体積の2D中心スライスおよびρ(x)体積の2D中心スライス、ならびに3D多平面レンダリングを示す図である。 それぞれ60keVおよび120keVのエネルギーを有する単色X線を仮定して計算された模擬物体の投影を示す図である。 (模擬物体の中心スライスにおいて)参照画像と比較した、いくつかの確率的マッチング関数の結果を示す図である。 (模擬物体の中心スライスにおいて)参照画像と比較した、いくつかの確率的マッチング関数の結果を示す図である。 材料ディクショナリが取得された試料を構成する化学物質に制限された場合の結果の同様の比較を示す図である。 材料ディクショナリが取得された試料を構成する化学物質に制限された場合の結果の同様の比較を示す図である。 制約付き反復更新において確率関数ρ[Znρ]を使用した結果を、図4(e)および5(e)の結果を横に並べて比較した、同様の比較を示す図であり、それぞれ完全なデータベースおよび制限されたデータベースを使用して再構成され/ラベル付けされた結果として生じるデータの中心スライスを示す図である。
断層撮影再構成およびセグメント化プロセスが提供され、したがって、材料の物理属性に基づくセグメント化を、材料ライブラリからの入力を使用して生み出すシステムが提供される。好ましい実施形態では、再構成アルゴリズムの多数の反復において、再構成とセグメント化の両方が、体積要素のZ(原子番号)およびρ(密度)を更新する。好ましいセグメント化プロセスは、材料ライブラリ内の既知の材料に対してベストマッチング手法を使用して、更新されたラベルをボクセルに提供し、断層像内のボクセル値および局所的な強度変動に基づくクラスタリングを提供しない。いくつかの実施形態では「ラベル付け」が、セグメント化にある程度、対応するが、このセグメント化は、このデータに基づくだけではなく(ボクセルまたは領域は、それらの間で局所的に観察される相対的な強度差によって他のものから分離される)、(それぞれのボクセルを独立して処理することができるように)材料ディクショナリの追加の既知のデータを使用した「ボクセル」マッチングにもよる。デュアル・エネルギー取得は、この特定のラベル付け/セグメント化を提供するための物理属性の再構成を容易にする。さらに、次の反復で、セグメント化の結果を検証することができる。これは、断層撮影再構成で使用される順モデルも、これらの同じ物理特性に基づくためである。
本発明のさまざまな実施形態が、論文「Dual−Energy Iterative Reconstruction for Material Characterization」、Proc.SPIE 9212、Developments in X−Ray Tomography IX、921213(2014年9月11日)に詳細に記載されている。
いくつかの実施形態は、材料ディクショナリとの材料マッチングに基づく透過断層撮影用のデュアル・エネルギー順序付きサブセット凸法(dural−energy ordered subsets convex method)を提供する。このような再構成は、提供された材料データベースに基づく分布に従うように、再構成された原子数(Z)および密度(ρ)体積の材料特性に強制する制約付き更新を含む。この材料分布を管理するため、確率的分類技法も提供される。このプロセスは全体として、化学的にセグメント化された体積・データを生成し、断層撮影再構成後に計算される逐次的なラベル付けよりも優れている。
材料特性評価の分野では、デュアル・エネルギー断層撮影を使用して、2つのエネルギーE1およびE2で取得されたデータを結合することによって、試験体の密度ρおよび原子番号Z(または実効原子番号Zeff)の分布を回復することができる。このような特性評価は、ρとZの両方に依存し、取得エネルギーEに従う、取得された試料のそれぞれの点xにおける減衰μ(x)モデルに基づく。
Figure 2017528735
上式で、KおよびKは2つの定数であり、式(1)の第1の部分は、
Figure 2017528735
で示される光電効果を指し、これは、低エネルギーEに対して現れ、高エネルギーでは無視できる。第2の部分は、Compton散乱
Figure 2017528735
を指し、下式によって定義されるKlein−Nishina式fKN(E)に依存する。
Figure 2017528735
提案された最初のアルゴリズムは、[Zρ]投影およびρ投影を両方の取得から計算して、[Zρ]体積およびρ体積を、標準断層撮影アルゴリズムを使用して直接に再構成することからなる。(この手法は、Alvarez,R.E.およびMacovski,A.、「Energy−selective reconstructions in x−ray computerised tomography」、Physics in medicine and biology 21(5)、733(1976)に出ている。)多色X線を使用する手法が2件の研究論文に出ている(Siddiqui,S.およびKhamees,A.A.、「Dual−energy ct−scanning applications in rock characterization」、[SPE Annual Technical Conference and Exhibition(Society of Petroleum Engineers,2004)]、ならびにHeismann,B.、Leppert,J.およびStierstorfer,K.、「Density and atomic number measurements with spectral x−ray attenuation method」、Journal of applied physics 94(3)、2073〜2079(2003))。この手法は、i)減衰体積μ(x,E)およびμ(x,E)を再構成し、ビーム・ハードニング補正を適用し、ii)2つの単色測定が使用されたと仮定して式1に基づく式系を解くことによって減衰体積から材料特性体積を回復する2ステップ・プロセスによって、[Zρ](x)体積およびρ(x)体積を推定する。しばしばZ(x)が提供される。これは、Z(x)が、取得された試料を構成する化学元素をより正確に規定するためである。しかしながら、[Zρ](x)からZ(x)を抽出することは、ρ(x)の雑音の影響を受け、材料特性評価の誤りにつながる。
本明細書の1つの実施形態は、再構成アルゴリズムの順モデルにおいて減衰関数式(1)を直接に使用する透過断層撮影用の順序付きサブセット凸(OSC)アルゴリズムに基づくデュアル・エネルギー反復再構成法を使用する解決策を提供する。再構成中に、このプロセスは、それぞれのボクセルを材料ディクショナリと突き合わせることによって、試験体の物理特性を推定する。この推定は、ディクショナリ内の最も確からしい材料をこのプロセスがそれぞれのボクセルに割り当てることを可能にする確率的分類に基づく。この分類は、このアルゴリズムの後続の反復中に検証され、誤ったマッチングを補正することができる。このアルゴリズムの結果は、被走査物体の物理属性に従って既にセグメント化された再構成である。
この反復プロセスは、セグメント化およびラベル付けの既存のシーケンス中の連続するステップの独立を回避する。実際、再構成中の近似が、残りのシーケンスに劇的に作用することがある。反対に、本明細書で使用される反復処理は、後続の反復中のラベル付けの誤りを補正することができる。さらに、本発明の発明者およびオーストラリア国立大学(ANU)の彼らの研究グループによって、ANUの高コーン角ヘリカル走査マイクロCT施設向けに、いくつかの取得最適化および動的断層撮影法が開発された。これらの方法のいくつかが、Optical Engineering and Applications.(2014)において受理されたMyers,G.、「Improving dynamic tomography quality through a maximum a posteriori model」、SPIE Optics and Photonicsにおいて提案された。この文献は、本明細書の技法に従って材料特性評価を含むように適合させることができる反復方法を、それらの方法自体の処理目標とともに提供する。
以下では、数値シミュレーションに基づく提案されたいくつかの材料特性評価手法の研究が記載される。目的は、雑音に強い効率的なボクセル材料ラベル付けを実行する、Z(x)体積およびρ(x)体積または[Zρ](x)体積およびρ(x)体積に関する最も確からしい関数を定義することである。次いで、反復中の材料特性評価を含む、デュアル・エネルギー反復再構成アルゴリズムを紹介する。
材料ディクショナリおよび数値シミュレーション
以下に記載される研究は、岩石試料を模擬する合成物体の数値解析に基づく。この試料は、表1に記載された材料データベースを使用してモデル化される。この数値試料は、異なる球形鉱物粒がランダムに充填された円筒容器からなる。選択した鉱物組成は、石英60%、カオリナイト20%、方解石20%である。分析物体は、再構成されたデータと比較するために、Nボクセル・体積にラスタ化される(すなわち、Nは、再構成された体積・サイズに対応する)。図1(a)〜(c)は、本明細書の技法を用いて調べられた合成物体の図であり、表1に示されたラベルで陰影付けされたその物体のZ(x)体積の2D中心スライスおよびρ(x)体積の2D中心スライス、ならびに3D多平面レンダリングを示す図である。模擬物体のこれらの図では、(a)が、物体Z(x)体積の中心スライスを示し、(b)が、物体ρ(x)体積の中心スライスを示し、(c)が、512個のボクセル・体積に画像化された物体の3D視覚化を示す。
Figure 2017528735
この合成物体は、合成データを使用するときに起こりうる逆クライム効果を防ぐために選択された画素の数の4倍の検出器を使用した模擬取得によって取得される。(源から検出器のそれぞれの画素までの)X線ラインが、スキャナ・ジオメトリに関してトレースされる。物体を構成するそれぞれの材料内においてそれぞれのX線ラインが横切る距離が測定され、
Figure 2017528735
によってサブ画素iiごとに総吸収が計算される。この式で、Mは、試料を構成する材料の集合であり、μE,mは、材料mのμE(式1)に対応する。この実施形態のこのプロセスは、4つのサブ画素値を平均し、Poisson雑音モデルを仮定することによって、検出器上の最終的な投影値を得る。
Figure 2017528735
上式で、γは、放出された平均光子カウントであり(ブランク走査)、ii∈iは、検出器画素iに含まれるサブ画素のインデックスを示す。例えば、図3は、60keVおよび120keVのX線エネルギーを仮定して模擬物体から計算された投影を示す。この研究では、再構成された体積・サイズがN=256ボクセル、検出器サイズが256×192画素である。したがって、取得は、エネルギー・レベルごとに512×384の検出器サイズを使用して実行され、256個の体積を再構成するために256×192にダウンサンプリングされた。
順序付きサブセット凸再構成
確立された反復期待値最大化(EM)アルゴリズムは、一組の放射線写真から試料の3D構造体積を提供する断層撮影再構成の幅広いクラスを指す。所与の試料μに基づく測定値Rを観察するp(R|μ)で示される期待値は、下式によって定義することができるポアソン分布に従う。
Figure 2017528735
上式で、iは、投影ラインのインデックスであり、検出器位置iにおいてカウントされる光子の予想される数R^は、
Figure 2017528735
である。上式で、Wijは、検出器測定値iに対するボクセルjの寄与を規定する重み係数である。Wijは普通、ラインiがボクセルj内を移動する距離に比例する。尤度p(R|μ)および透過モデルR^に基づいて、この方法は、対数尤度L=log p(R|μ)を最大にすることによって、すなわち、偏導関数∂μLのゼロ根を見つけることによりμに関してLを最大にする解μを見つけることによって機能する。これは、tで反復するNewton−Raphson法によって解くことができる。
Figure 2017528735
解を安定させ、反復中の発散を回避するため、p(R|μ)に加えてペナライゼーションp(μ)が導入される。p(μ)は、再構成されたデータのガウス分布に関して下式によって定義される。
Figure 2017528735
上式で、βは緩和パラメータであり、N(j)は画素jの近傍を示し、Φ(・)はポテンシャル関数、yjkは重み因子(普通はボクセルjとkの間の距離に反比例する)である。この実施形態では、正則化のポテンシャルとして以下のLogCosh関数が使用される。
Figure 2017528735
上式で、gは感度パラメータである。この関数は、領域のより良好な均質性につながる小さな変動を減衰させ、所与のしきい値tを超えるエッジを保存する。式(6)において置換L=log p(R|μ)p(μ)を行うことにより、ペナライゼーションを用いた全体の順序付きサブセット凸(OSC)アルゴリズムは、体積μのそれぞれのボクセルJを解が収斂するまで更新するために、tおよびサブセットS+1で反復することからなる。
Figure 2017528735
上式で、R^(i)は式(5)を使用することによってμから計算された予想される光子カウント、αは緩和パラメータ、S(s)はサブセットs中の放射線写真、Φ(・)およびΦII(・)はそれぞれ、Φ(・)の第1および第2の導関数である。サブセットsを使用したこの更新によって得られる体積は、次のサブセットs+1の開始体積として使用される。主反復tは、全てのサブセットが処理されたときに完了となる。
材料特性評価:シミュレーション研究
μE(x)およびμE(x)をそれぞれ、エネルギーEおよびEにおける2つの取得から標準OSCアルゴリズムを用いて再構成された断層像とする。以下の式系のうちの一方の式系をそれぞれのボクセルxで解くことによって、体積対(Z,ρ)または([Zρ],ρ)を回復することができる。
Figure 2017528735
上式で、
Figure 2017528735
、B=KKN(E)、
Figure 2017528735
、およびB=KKN(E)である。
この項では、再構成された1つのボクセルが材料ディクショナリ内の1つの材料に対応すると推定するいくつかの確率的材料マッチング関数を定義し、それらの関数を比較する。式10を使用してρ、Zまたは[Zρ]を決定することができるため、マッチング関数は、1つまたはいくつかの再構成された材料特性と材料データベース内のそれらの固有値との比較に基づく。
再構成されたデータZ(x)、ρ(x)および[Zρ](x)はそれぞれ、有効な材料値の付近ではガウス分布に従うものとみなす。次いで、ボクセルxが材料m∈Mに対応する確率を、下式
Figure 2017528735
またはこれらの式の結合
Figure 2017528735
によって定義することができる。上式で、ρ、Zおよび[Zρ]は、ディクショナリM内の材料mの化学特性であり、σρ、σZおよびσ[Zρ]はそれぞれ、それらの標準偏差である。大きな標準偏差は不正確な推定に帰着するであろう。これは、ディクショナリ内の全ての材料が良好な確率(滑らかな推定)を達成するためである。反対に、あまりに小さな偏差は、過度に判別的な推定につながるであろう。aを、材料mに対する比較値の1つとする(すなわち、a={ρ、Zまたは[Zρ]})。aは、n≠mおよびa=argmin{a−ami,m∈M∧m≠m}であるような材料n∈Mの対応する値を示す。材料特性aに関するmの標準偏差σを下式によって定義する。
Figure 2017528735
上式で、p∈{0,1}は、材料ディクショナリ内のmとそのより近い近傍nとの間の識別可能性を定義する。材料ごとにこのような標準偏差を設定することは、データベースを構成する化学物質に対する確率的マッチング関数の難しさを局所的に調整することを可能にする。3つの単一ベストマッチング関数(式11)の要約が表2に示されている。しかしながら、挙げられた関数は、限定を意図したものではなく、適当な他の関数を使用することもできる。
本発明の発明者は、本明細書に組み込まれている「Dual−Energy Iterative Reconstruction for Material Characterization」という表題の論文に、5つのマッチング関数(式11および式12)(この例ではp=0.8)に従って表1の材料データベースの確率材料分布を調べたデータを提供している。それらの結果は特に、(数値試料中で使用される化学物質だけを含む)制限された材料データベースを使用したときに、同じ確率関数に対するより大きなデータベースまたは完全なデータベースを使用したときに比べて、この分布に対して有利な影響を示す。
Figure 2017528735
それぞれのマッチング関数の効率を定量化するため、最初に、上で説明したシミュレーションを使用して2つのエネルギーで数値取得を計算する。次いで、上で詳細に説明したOSCアルゴリズムを使用して、体積(μ,μ)を再構成する。ボクセルごとに式10を解くことによって体積(Z,ρ)および([Zρ],ρ)を推定する。
最後に、それぞれのマッチング関数を使用して分類ラベル付けを適用する。この分類は、それぞれのボクセルに、使用される確率関数をmが最大にするような材料m∈Mのラベルを付ける。図4(b〜f)の陰影が付けられた画像は、参照画像(模擬物体の中心スライス)と比較したそれぞれの方法の結果を示す。正しくラベル付けされた数(図4のCorr.%)は、それぞれの関数が、試料を構成するボクセルの少なくとも50%で、完全なディクショナリから正しく回復したことを示している。たとえ異なる結果間の差がそれほど大きくないことが観察されるとしても、pZρを使用すると最良の結果が得られる。図5(b〜f)は、材料ディクショナリが、取得された試料を構成する化学物質に制限されるときの、最も確からしい材料の結果を示す。このラベル付けプロセスは、マッチング関数を問わず、より良好な結果を達成する。しかしながら、pZおよびp[Zρ]によって得られた結果は他に比べて高いことが分かる。このように、(Z,ρ)体積および([Zρ],ρ)体積から正確なマッチングを実行することを期待することができる。
デュアル・エネルギー再構成および材料マッチング
本明細書において、(Z,ρ)体積および([Zρ],ρ)体積から材料ラベル付けを実行することができることが分かった。後者は、ρ体積の雑音によって限定されないという利点を有する。しかしながら、前項で詳述したマッチング・プロセスは断層撮影再構成後に実行されるが、このプロセスを、反復再構成技法中に実行することもでき、アルゴリズムの後続の反復中に、誤ったマッチングを補正することができる。したがって、次に、修正されたデュアル・エネルギーOSCアルゴリズムについて詳述する。このアルゴリズムは、([Zρ],ρ)体積の再構成に基づき、それぞれの反復でのボクセルの制約付き更新を含む。この更新は、再構成中のそれぞれのボクセルを、データベース内の最も確からしい材料により近づける。
このアルゴリズムの順モデルは、
Figure 2017528735
の直前の推定に基づく。したがって、式5のμE(j)およびμE(j)は下式によって与えられる。
Figure 2017528735
次いで、OSC更新ステップ式9をE1およびE2に対して別々に適用することによって、更新値Δμ(x,E)およびΔμ(x,E)を得る。Δ[Zρ](x)およびΔρ(x)を、
Figure 2017528735
の更新値とする。それらは、それぞれのxについて下式を解くことによって回復される。
Figure 2017528735
それぞれの超反復tの終わりに、ベストマッチング関数に基づいて、制約付き更新を追加する。この更新は、最も確からしい材料mがpα=p(x=m)>pβであるような材料である場合に、[Zρ](x)およびρ(x)を修正することからなる。pβは、確率しきい値である。そのような場合、以下のように制約付き更新が実行される。
Figure 2017528735
上式で、[Zρ]およびρは、mの化学特性である。この制約付き更新は、mが最も確からしく、p(x=m)が、高い(しきい値pαよりも高い)確率を既に提供している場合に、再構成されたデータを、ディクショナリ内の材料mの理論値により近づける。pαよりも低い最良の推定を提供するマッチングは、この制約付き更新によって修正されない。この制約は、解を、ディクショナリ内の材料により近づけるという利点を有する。
次に、前項で使用したEおよびEにおける同じ一組の取得を使用して、このアルゴリズムを適用する。この例では、pβ=pt=0.8とし、制約付き更新では確率関数ρ[Znρ]を使用した。これは、予備的研究においてこの関数が平均して最良の結果を与えたためである。それぞれ完全なデータベースおよび制限されたデータベースを使用して再構成され/ラベル付けされた結果として生じるデータの中心スライスが図6(b〜c)に示されている。この技法は、試料を含むボクセルの66%超を完全な材料データベースから正しくラベル付けし、試料を含むボクセルの87%超を制限された材料データベースから正しくラベル付けした。それに対して、再構成後にセグメント化/ラベル付けした場合にはそれぞれ54%および77%であった。このように、制約付き反復再構成を使用すると、同じ確率関数について10%を超える利得が観察される。これらの結果は、断層撮影再構成を材料ラベル付けと組み合わせることの有効性を示す。しかしながら、それらの結果には依然として、雑音および部分体積効果に起因する材料ラベル付けの誤りが見られる。
以上、材料ディクショナリに含まれる物理特性に従って断層像のそれぞれのボクセルにラベルを付けるいくつかの確率的技法を記載した。それらのマッチング技法は、データベース内のそれぞれの材料のその最も近い近傍に対する局所的な識別可能性に基づく。したがって、等価の定量的結果を有する(Z,ρ)体積または([Zρ],ρ)体積からの材料ラベル付けを達成することができる。しかしながら、セグメント化の後にラベル付けが実行される場合には、物理モデルに従って材料ラベル付けを補正することが難しい。さらに、反復再構成は、材料特性に基づくX線放射との物理的な相互作用を組み込むことができるため、([Zρ],ρ)体積の再構成に基づき、それぞれの反復の終わりに制約付き更新を含む、デュアル・エネルギーOSCアルゴリズムを提供した。この追加の更新は、([Zρ],ρ)の値を、最良の確率を提供する材料mの理論値により近づける。このようなプロセスは、断層撮影再構成と材料分類とを逐次的に実行するプロセスに比べてより良好な物体再構成およびより正確なラベル付けをともに達成する。(Siddiqui他およびHeismann他が提供しているように)ビーム・ハードニング補正を適用し、次いで2つの単色エネルギーを仮定することによって、上記の実施形態は、2つの多色スペクトルに適用されるように拡張される。これらの技法は、([Zρ],ρ)投影を抽出して、([Zρ],ρ)体積を再構成し、その際、中間物Δμ(x,E)およびΔμ(x,E)を回避し、多色スペクトルに関して一度に補正する。異なるエネルギーのところに中心を持つデュアル多色X線スペクトルを使用するさまざまな実施形態が、これらの技法と、本明細書に記載されたデュアル再構成/ラベル付けとの組合せを含むことができる。
図1(a)は、いくつかの実施形態に基づく断層撮影再構成およびセグメント化プロセスの流れ図である。プロセス100はブロック101から始まり、ブロック101で、その試料中に存在すると予想される材料の特性を含む材料ライブラリまたはデータ記憶域を提供する。この実施形態では、この特性が、少なくとも、予想される材料の原子番号(Z)および密度(ρ)を含む。データ記憶域は、例えば医用材料(生体試料もしくは組織試料)、鉱物または半導体など、断層撮影を用いて調べることができる任意の材料に関するデータを含むことができる。上で論じたとおり、データ記憶域は、分析される試料のタイプに基づいて選択された、試料中に存在すると予想される材料またはおそらく試料中に存在するであろう材料に限定されていることが好ましい。データ記憶域は、試料中に存在する可能性があるが、試料中に存在する可能性は高くない材料など、それ以外の材料を含むこともできる。いくつかのプロセスは、分析対象の試料のタイプに基づいて、使用するデータ記憶域を選択するステップを含むことができる。例示的な1つのシステムのブロック図を示す図1(c)を参照すると、複数の材料特性を含む材料ライブラリまたはデータ記憶域19が示されており、上で論じたとおり、それぞれの材料特性セットは、対応するそれぞれの材料に関連づけられている。
次に、ブロック102および103で、このプロセスは、多数の方向から試料に向かってX線を導き、試料を横切るX線の強度を測定することによって、断層撮影データ取得を実施する。上述のデュアル・エネルギー取得プロセスなど、多X線エネルギー・スペクトルを用いる断層撮影X線プロセスを含む、適当な任意の断層撮影X線プロセスを実施することができる。他の実施形態は、3つまたは4つなど、2つよりも多くのエネルギー・レベルを使用することができ、いくつかの実施形態は、1つのエネルギー・レベルだけを使用する。上で述べたとおり、このプロセスは、例えば医用試料(生体試料もしくは組織試料)、鉱物または半導体など、調べる試料のタイプに応じて、放射断層撮影または透過断層撮影を使用することができる。
図1(c)の略ブロック図に示されているように、断層撮影X線の走査および検出は、システム・コントローラ15の制御下で実施されることが好ましい。システム・コントローラ15は、デュアル・エネルギーX線ビーム11にコマンドを発して、所望のとおりに試料13に照射する。回転試料ホルダまたは試料ステージ14は、試料を保持し、試料を回転させて、所望の回数の断層撮影投影を達成する。X線検出器12は、試料を通過したX線の強度を測定する。図1(c)の断層撮影システム10を、走査電子顕微鏡(SEM)、「X−Ray Microscopy and Tomography Imaging Methods and Stnictures」という名称の米国特許仮出願第61/981,330号に記載されている装置などの別の走査装置に組み込むことができる。この米国特許仮出願は、2015年3月12日に出願された「High Aspect Ratio X−Ray Targets And Uses Of Same」という名称の米国特許出願第14/645,689号に変更された。これらの出願はともに、参照によって本明細書に組み込まれている。本発明の一実施形態を実現するためのこのような装置は、電子源、電子源からの電子を集束させてビームにする電子集束カラム、電子ビームが衝突したときにX線を放出するターゲットを含み、このX線は、試料を通過し、1つまたは複数のX線検出器によって検出される。他の実施形態では、X線放出器11が、シンクロトロンからの放射線を多方向から試料に向かって導くことができる。システム・コントローラ15は通常、ディスプレイおよびユーザ入力装置を有するユーザ・インタフェース16を備えるマイクロプロセッサ・マザーボードまたはコンピュータとして実装される。プロセッサ17は、材料ライブラリ19、断層撮影再構成およびセグメント化のための命令コード、ならびに装置11、12および14のためのドライバおよびコントローラ・ソフトウェアを記憶する記憶装置に動作可能に接続されている。断層撮影データの分析および表示を加速させるため、プロセッサ17は、専用画像グラフィックス・プロセッサまたは1つもしくは複数の別個のグラフィックカードを含むことができる。
図1(a)を再び参照する。断層撮影データを取得した後、プロセス100はブロック104に進み、ブロック104で、試料中の材料の原子番号および密度を反復断層撮影再構成によって決定する断層撮影再構成およびセグメント化アルゴリズムを開始する。ブロック104は、試料中の多数の体積要素の推定される原子番号および推定される密度を、上述の適当なアルゴリズムのうちの1つのアルゴリズムなどの断層撮影再構成アルゴリズムを使用して決定する。次に、ブロック106で、このプロセスは、確率的分類を算出して、材料ディクショナリ内の最も確からしい材料を、1つまたは複数の体積要素について決定する。このステップにおけるこの算出は、最良の性能を有するものとして上に記載された分類関数、同じようには機能しないと評価された分類関数、および他の適当な分類関数を含む、適当な任意の確率的分類関数を含むことができる。
次に、ブロック107で、このプロセスは、材料ライブラリまたはデータ記憶域からの既知の材料の原子番号および密度を参照することによって、推定される原子番号および推定される密度を修正する。上で論じたとおり、このステップは、直前のステップからの分類関数の結果を使用し、識別された最も確からしい材料の特性を使用することが好ましい。いくつかの実施形態では、このステップが、上述のしきい値などのしきい値を含む制約付き更新を用いてこれらの数値を修正して、修正後の数値が、材料ディクショナリ内の決定された最も確からしい材料の数値により近くなるようにすることを含む。
次に、ステップ108で、このプロセスは、試料であることを示している再構成された体積要素にラベルを付けて、同様の原子番号および密度を有する材料の領域に分類する。このラベルは、その材料の領域が、決定された最も確からしい材料からなることを示し、または、その材料の領域が、最も確からしい材料を含むことを示すことが好ましい。ステップ108に到達したのがこのさらなるプロセスの反復においてあった場合、ステップ108は、体積要素のラベルを更新することができ、この更新は、再構成されたモデル内の以前に識別された領域を変更することができる。このラベルを、再構成アルゴリズムで使用される対応するそれぞれの体積要素の推定される属性とは別のデータ要素とすることができることに留意されたい。これらのラベルは、対応するそれぞれの更新された体積要素について、1つもしくは複数の周囲の体積要素(ボクセル)との関連を生成するデータ要素とすることができ、または、識別された領域の境界のボクセルにラベルを付けることができ、または、背景技術の項で論じた断層撮影再構成に続くセグメント化プロセス中にそのフィールドで以前に使用されたボクセル・データを表す公知の技法に従ってボクセルを一緒に組合わせもしくは関連づけることができる。
次に、ブロック109で、このプロセスは、断層撮影再構成およびセグメント化アルゴリズムの反復が完了したかどうかを判定する。このブロックは、データが収斂したかどうか(すなわち、そのデータが直前の反復からあまり変化していないかどうか)をチェックすることを含むことができ、または、所定の回数の反復が完了したかどうかをチェックすることを含むことができる。反復回数は、試料のタイプまたは試料の3次元構造の観察された複雑さに基づいて選択される。反復が完了したかどうかを判定する他の適当な方法を使用することもできる。ブロック109で反復が完了していない場合、このプロセスはブロック110へ進み、ブロック110で、再構成アルゴリズムの次の反復に進む。この実施形態ではブロック104に戻るが、その試料のボクセル表示ではカレント・データを使用する。ブロック109で反復が完了している場合、このプロセスは、ブロック112で終了となる。この再構成アルゴリズムの出力は、その試料であることを示しているボューム要素の現在の原子番号、密度およびラベルである。断層撮影再構成アルゴリズムの示されたステップを実行するそれぞれの反復が、体積要素の修正された原子番号および密度を更新することが好ましい。
図1(b)は、他の実施形態に基づく断層撮影再構成およびセグメント化プロセスの流れ図である。プロセス200はブロック201から始まり、ブロック201で、その試料中に存在すると予想される材料の特性を含む材料ライブラリまたはデータ記憶域を決定し提供する。このプロセスの残りの部分は、図1(a)に関して説明したプロセスと同様に進む。この流れ図は、さまざまな実施形態が他のデータ特性を使用することができることを示すために提供されたものである。さまざまな実施形態において、データ記憶域に記憶されたデータを参照して、ブロック204で推定され、ブロック207で調整される材料特性を、任意のタイプの断層撮影走査によって直接にまたは間接的に測定しまたは導き出すことができる適当な任意の特性とすることができる。例えば、放射断層撮影データ走査を使用する実施形態では、走査の強度レベルが、研究中の試料または対象に導入された放射性元素または他のトレーサの濃度に関係することがある。例えば陽電子射出断層撮影(PET)では、システムが、体内の生物学的に活性の分子上に導入された陽電子を放出する放射性核種(トレーサ)によって間接的に放出されたガンマ線(または消滅光子)の対を検出する。このような実施形態ではPET走査装置が使用される。別の例として、材料ディクショナリまたはデータ記憶域19は、X線、ガンマ線または制動放射線の質量減衰係数データを記憶することができ、断層撮影走査法の使用は、これらの透過を測定することができる。別の例として、推定される材料特性を、多数のエネルギー・レベル、例えば1つ、2つ、3つもしくは4つのエネルギー・レベルにおけるX線減衰、またはX線エネルギーの関数としての完全な減衰曲線とすることができる。ブロック204の推定、ブロック206および207の分類およびラベル付けで使用されるさらなる材料特性は、異なる特性または異なる特性セットとすることができ、アルゴリズムの異なる反復と反復の間でこのような特性を変更することができる。例えば、1つの実施形態は、原子番号および密度を使用して、その体積要素に1つのラベルを割り当てるが、次いで、反復再構成の順推定もしくはシミュレーション、または確率的分類においては、X線エネルギーの関数としての完全な減衰曲線など、その材料についての異なる追加の情報を使用する。上で論じたとおり、データ記憶域は、分析される試料のタイプに基づいて選択された、試料中に存在すると予想される材料またはおそらく試料中に存在するであろう材料に限定されていることが好ましい。いくつかの実施形態では、ブロック201が、使用する材料ライブラリを、関係する試料のタイプに基づいて選択することを含む。
この実施形態にはステップ204、206、207および208が記載されているが、他の実施形態は、これらのステップの全部を含まなくてもよく、または、特定の反復において、これらの全てのステップよりも少ないステップを含んでもよいことに留意すべきである。例えば、いくつかの実施形態はラベル付けを含まなくてもよい。上で論じたとおり、ブロック204で実施される断層撮影再構成アルゴリズムは、適当な任意のアルゴリズム、例えば、代数再構成技法(ART)、同時ART、同時反復再構成技法(SIRT)、順序付きサブセットSIRT、乗法的代数再構成技法、最大尤度期待値−最大化、順序付きサブセット期待値−最大化、順序付きサブセット凸アルゴリズム、反復座標降下(ICD)、順序付きサブセットICDまたはモデル・ベース反復再構成を含むことができる。さらに、このプロセスは、ビーム・ハードニングに関して補正する断層撮影アルゴリズムを使用してデータを補正することを含むことができる。
好ましくは、再構成中に試料体積の組成を決定することが、試料を、共通の組成の領域にセグメント化することを含み、このセグメント化が、反復再構成の完了時に決定されるボクセル特性に基づいて実行される代わりに、反復再構成中に実行される。いくつかの実施形態では、この方法がさらに、試料であることを示している再構成された体積にラベルを付けて、同様の特性を有する材料の領域に分類することを含む。
好ましい実施形態は、断層撮影再構成アルゴリズムの1回または数回の追加の反復を実行し、それぞれの反復は、体積要素の1つまたは複数の推定される材料特性を更新する。
いくつかの実施形態では、推定される材料特性を、既知の材料の材料特性を参照することによって修正することが、試料中の最も確からしい材料を体積要素ごとに決定するために、確率的分類に基づいてそれらの既知の材料を決定することを含む。それらの反復のうちの少なくとも1回の反復について、推定される原子番号および推定される密度を修正することは、制約付き更新を用いてそれらの数値を修正して、修正後の数値が、材料ディクショナリ内の決定された最も確からしい材料の数値により近くなるようにすることを含む。
上述の好ましい実施形態は、透過断層撮影に対してデュアル・エネルギー順序付きサブセット凸法を使用するが、本発明は、任意のタイプの反復断層撮影再構成に対して適用可能である。本明細書の技法は、放射断層撮影技法とともに、また透過断層撮影とともに使用することができる。さらに、上記の好ましい実施形態は、原子番号および密度を決定すること、ならびにそれらの特性を、材料ディクショナリ内の既知の材料の原子番号および密度と比較することを含む。本発明は、任意の材料特性を決定することに対して適用可能である。さらに、参照材料特性は、減衰テーブル内など、他の形態で記憶することもできる。
本発明の別の態様は、論文「Correction of Beam Hardening Artefacts in Microtomography for Samples Images in Container」、Proc.SPIE 9212、Developments in X−Ray Tomography IX、92120A(2014年9月11日)に記載されている、ビーム・ハードニングに関して画像を補正する方法を提供し、この論文は本明細書に対する本特許出願の一部である。
本発明のいくつかの実施形態は、試料中の材料の原子番号および密度を反復断層撮影再構成によって決定する方法であって、
A.多数の方向から試料に向かってX線を導くこと、
B.試料を横切ったX線のX線強度を測定すること、
C.断層撮影再構成アルゴリズムを使用して、試料中の多数の体積要素の推定される原子番号および推定される密度を決定すること、ならびに
D.材料ライブラリからの既知の材料の原子番号および密度を参照することによって、推定される原子番号および推定される密度を修正すること
を含む方法を提供する。
いくつかの実施形態では、この方法が、断層撮影再構成アルゴリズムの1回または複数回の追加の反復を実行することをさらに含み、それぞれの反復が、体積要素の修正された原子番号および密度を更新する。
いくつかの実施形態では、追加の反復のうちの少なくとも1回の反復が、材料ライブラリからの既知の材料の原子番号および密度を使用して、更新された推定される原子番号および推定される密度密度を修正することをさらに含む。
いくつかの実施形態では、材料ライブラリからの既知の材料の原子番号および密度を参照することによって、推定される原子番号および推定される密度を修正することが、確率的分類に基づいて既知の材料を決定して、試料中の最も確からしい材料を体積要素ごとに決定することを含む。
いくつかの実施形態では、この方法が、試料であることを示している再構成された体積にラベルを付けて、同様の原子番号および密度を有する材料の領域に分類することをさらに含む。
いくつかの実施形態では、ラベル付けが、試料データの反復再構成中に少なくとも1回実行される。
いくつかの実施形態では、多数の方向から試料に向かってX線を導くことが、2つ以上のステップを含み、それぞれのステップが、他のステップで使用されたエネルギーまたはエネルギー・スペクトルとは異なるエネルギーまたはエネルギー・スペクトルを有するX線を試料に向かって導くことを含む。
いくつかの実施形態では、試料に向かって導かれたX線がエネルギーのスペクトルを含み、試料を横切ったX線のX線強度を測定することが、試料を横切ったX線のエネルギー・スペクトルに関する情報を測定することをさらに含む。
いくつかの実施形態では、材料ライブラリが鉱物を含む。
いくつかの実施形態では、材料ライブラリが、試料中に見られると予想される材料の中から選択された材料を含む。
いくつかの実施形態では、断層撮影再構成アルゴリズムが、代数再構成技法(ART)、同時ART、同時反復再構成技法(SIRT)、順序付きサブセットSIRT、乗法的代数再構成技法、最大尤度期待値−最大化、順序付きサブセット期待値−最大化、順序付きサブセット凸アルゴリズム、反復座標降下(ICD)、順序付きサブセットICDまたはモデル・ベース反復再構成を含む。
いくつかの実施形態では、断層撮影アルゴリズムを使用して、試料中の多数の体積要素の推定される原子番号および推定される密度を決定することが、ビーム・ハードニングに関して補正する断層撮影アルゴリズムを使用して補正することを含む。
いくつかの実施形態では、多数の方向から試料に向かってX線を導くことが、シンクロトロンからX線を導くことを含む。
いくつかの実施形態では、多数の方向から試料に向かってX線を導くことが、電子ビームがターゲットに衝突することによって生成されたX線を導くことを含む。
本発明のいくつかの実施形態は、試料中の材料の材料特性を反復断層撮影再構成によって決定する方法であって、
A.多数の方向から試料に向かってX線を導くこと、
B.試料を横切ったX線のX線強度を測定すること、
C.断層撮影再構成アルゴリズムを使用して、試料中の多数の体積要素の1つまたは複数の推定される材料特性を決定すること、および
D.記憶された材料特性データを参照することによって、1つまたは複数の推定される材料特性を修正すること
を含む方法を提供する。
いくつかの実施形態では、この方法が、試料であることを示している再構成された体積にラベルを付けて、同様の特性を有する材料の領域に分類することをさらに含む。
いくつかの実施形態では、材料ライブラリからの既知の材料の材料特性を参照することによって、1つまたは複数の推定される材料特性を修正することが、確率的分類に基づいて既知の材料を決定して、試料中の最も確からしい材料を体積要素ごとに決定することを含む。
いくつかの実施形態では、記憶された材料特性データを参照することによって、1つまたは複数の推定される材料特性を修正することが、質量減衰表を参照することによって、1つまたは複数の推定される材料特性を修正することを含む。
いくつかの実施形態では、記憶された材料特性データを参照することによって、推定される材料特性を修正することが、材料特性ライブラリを参照することによって、1つまたは複数の推定される材料特性を修正することを含む。
本発明のいくつかの実施形態は、試料中の材料の原子番号および密度を反復断層撮影再構成によって決定する方法であって、
A.多数の方向から試料に向かってX線を導くこと、
B.試料を横切ったX線のX線強度を測定すること、
C.断層撮影再構成アルゴリズムを使用して、試料中の多数の体積要素の1つまたは複数の推定される材料特性を決定すること、および
D.記憶された材料特性データを参照することによって、1つまたは複数の推定される材料特性を修正すること
を含み、
再構成が、3D断層撮影再構成と、材料特性に基づくボクセルの3Dラベル付けとを、同じアルゴリズムの中で同時に実行し、再構成がラベル付けに提供するバイアスが反復中に補正される
方法を提供する。
本発明のいくつかの実施形態は、試料中の材料の原子番号および密度を反復断層撮影再構成によって決定する方法であって、
A.多数の方向から試料に向かってX線を導くこと、
B.試料を横切ったX線のX線強度を測定すること、
C.第1の反復中に、測定されたX線強度を使用して、多数のボクセルの特性を決定し、既知の材料の物理特性のデータ源を使用して、ボクセルを既知の材料とマッチングさせること、および
D.後続の反復中に、多数のボクセルに対してマッチングさせた材料を検証し、誤ったマッチングを補正して、反復再構成中に試料体積の組成を決定すること
を含む方法を提供する。
いくつかの実施形態では、再構成中に試料体積の組成を決定することが、試料を、共通の組成の領域にセグメント化することを含み、セグメント化が、反復再構成の完了時に決定されるボクセル特性に基づく代わりに、反復再構成中に実行される。
以上では、以下の本発明の詳細な説明をより十分に理解できるように、本発明の特徴および技術上の利点をかなりおおまかに概説した。以下では、本発明の追加の特徴および追加の利点を説明する。開示される着想および特定の実施形態を、本発明の同じ目的を達成するために他の構造体を変更しまたは設計するためのベースとして容易に利用することができることを当業者は理解すべきである。さらに、このような等価の構造体は、添付の特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨および範囲を逸脱しないことを当業者は理解すべきである。
本発明および本発明の利点を詳細に説明したが、添付の特許請求の範囲によって定義された本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、本明細書に、さまざまな変更、置換および改変を加えることができることを理解すべきである。本明細書に記載された特徴の組合せは、限定を意図したものであると解釈すべきではなく、本明細書の特徴は、本発明に基づく任意の効果的な組合せまたは部分的な組合せで使用することができる。したがって、この説明を、本発明の特徴の任意の効果的な組合せまたはある部分的な組合せに対する、米国特許法および他国の関連特許法に基づく書面によるサポートを提供するものと解釈すべきではない。
さらに、本出願の範囲が、本明細書に記載されたプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法およびステップの特定の実施形態に限定されることは意図されていない。当業者なら本発明の開示から容易に理解するように、本明細書に記載された対応する実施形態と実質的に同じ機能を実行し、または実質的に同じ結果を達成する既存のまたは今後開発されるプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法またはステップを、本発明に従って利用することができる。したがって、添付の特許請求の範囲は、その範囲内に、このようなプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法またはステップを含むことが意図されている。

Claims (36)

  1. 試料中の材料の原子番号および密度を反復断層撮影再構成によって決定する方法であって、
    (a)多数の方向から試料に向かってX線を導くこと、
    (b)前記試料を横切ったX線のX線強度を測定すること、
    (c)断層撮影再構成アルゴリズムを使用して、前記試料中の多数の体積要素の推定される原子番号および推定される密度を決定すること、ならびに
    (d)材料ライブラリからの既知の材料の原子番号および密度を参照することによって、前記推定される原子番号および推定される密度を修正すること
    を含む方法。
  2. 前記断層撮影再構成アルゴリズムの1回または複数回の追加の反復を実行することをさらに含み、それぞれの反復が、前記体積要素の前記修正された原子番号および密度を更新する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記追加の反復のうちの少なくとも1回の反復が、前記材料ライブラリからの既知の材料の原子番号および密度を使用して、更新された前記推定される原子番号および推定される密度密度を修正することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記材料ライブラリからの既知の材料の原子番号および密度を参照することによって、前記推定される原子番号および推定される密度を修正することが、確率的分類に基づいて修正して、前記材料ディクショナリ内の最も確からしい材料を体積要素ごとに決定することを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記反復のうちの少なくとも1回の反復について、前記推定される原子番号および推定される密度を修正することが、制約付き更新を用いて前記番号を修正して、修正後の前記番号が、前記材料ディクショナリ内の既知の材料特性と一貫するようにすることを含む、請求項4に記載の方法。
  6. 前記試料であることを示している再構成された体積にラベルを付けて、同様の原子番号および密度を有する材料の領域に分類することをさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記ラベル付けが、前記試料データの反復再構成中に少なくとも1回実行される、請求項6に記載の方法。
  8. 多数の方向から試料に向かってX線を導くことが、2つ以上のステップを含み、それぞれのステップが、少なくとも1つの他のステップで使用されたエネルギーまたはエネルギー・スペクトルとは異なるエネルギーまたはエネルギー・スペクトルを有するX線を前記試料に向かって導くことを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記試料に向かって導かれる前記X線がエネルギーのスペクトルを含み、前記試料を横切ったX線のX線強度を測定することが、前記試料を横切ったX線の前記エネルギー・スペクトルに関する情報を測定することをさらに含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記材料ライブラリが鉱物を含む、請求項1に記載の方法。
  11. 前記材料ライブラリが、前記試料中に見られると予想される材料に限定されている、請求項10に記載の方法。
  12. 前記断層撮影再構成アルゴリズムが、代数再構成技法(ART)、同時ART、同時反復再構成技法(SIRT)、順序付きサブセットSIRT、乗法的代数再構成技法、最大尤度期待値−最大化、順序付きサブセット期待値−最大化、順序付きサブセット凸アルゴリズム、反復座標降下(ICD)、順序付きサブセットICDまたはモデル・ベース反復再構成を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 断層撮影アルゴリズムを使用して、前記試料中の多数の体積要素の推定される原子番号および推定される密度を決定することが、ビーム・ハードニングに関して補正しまたはビーム・ハードニングを考慮する断層撮影アルゴリズムを使用して補正することを含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 多数の方向から試料に向かってX線を導くことが、シンクロトロンからX線を導くことを含む、請求項1に記載の方法。
  15. 多数の方向から試料に向かってX線を導くことが、電子ビームがターゲットに衝突することによって生成されたX線を導くことを含む、請求項1に記載の方法。
  16. 試料中の材料の材料特性を反復断層撮影再構成によって決定する方法であって、
    (a)多数の方向から試料に向かってX線を導くこと、
    (b)前記試料を横切ったX線のX線強度を測定すること、
    (c)断層撮影再構成アルゴリズムを使用して、前記試料中の多数の体積要素の1つまたは複数の推定される材料特性を決定すること、および
    (d)記憶された材料特性データを参照することによって、前記1つまたは複数の推定される材料特性を修正すること
    を含む方法。
  17. 前記断層撮影再構成アルゴリズムの1回または複数回の追加の反復を実行することをさらに含み、それぞれの反復が、前記体積要素の前記1つまたは複数の推定される材料特性を更新する、請求項16に記載の方法。
  18. 前記追加の反復のうちの少なくとも1回の反復が、前記材料ライブラリからの既知の材料の1つまたは複数の材料特性を使用して、更新された前記1つまたは複数の推定される材料特性を修正することをさらに含む、請求項17に記載の方法。
  19. 材料ライブラリからの既知の材料の材料特性を参照することによって、前記1つまたは複数の推定される材料特性を修正することが、確率的分類に基づいて、前記材料ディクショナリ内の最も確からしい材料を体積要素ごとに決定する、請求項16から18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記反復のうちの少なくとも1回の反復について、前記1つまたは複数の推定される材料特性を修正することが、修正後の前記数が、前記材料ディクショナリ内の決定された最も確からしい材料の数により近くなるようにするために、制約付き更新を用いて前記数を修正することを含む、請求項19に記載の方法。
  21. 前記試料であることを示している前記再構成された体積にラベルを付け、それにより同様の特性を有する材料の領域に分類することをさらに含む、請求項16から20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記ラベル付けが、前記試料データの反復再構成中に少なくとも1回実行される、請求項21に記載の方法。
  23. 多数の方向から試料に向かってX線を導くことが、2つ以上のステップを含み、それぞれのステップが、他のステップで使用されたエネルギーまたはエネルギー・スペクトルとは異なるエネルギーまたはエネルギー・スペクトルを有するX線を前記試料に向かって導くことを含む、請求項16から22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記試料に向かって導かれた前記X線がエネルギーのスペクトルを含み、前記試料を横切ったX線のX線強度を測定することが、前記試料を横切ったX線の前記エネルギー・スペクトルに関する情報を測定することをさらに含む、請求項16から22のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記材料ライブラリが鉱物を含む、請求項16に記載の方法。
  26. 前記材料ライブラリが、前記試料中に見られると予想される材料に限定されている、請求項25に記載の方法。
  27. 前記断層撮影再構成アルゴリズムが、代数再構成技法(ART)、同時ART、同時反復再構成技法(SIRT)、順序付きサブセットSIRT、乗法的代数再構成技法、最大尤度期待値−最大化、順序付きサブセット期待値−最大化、順序付きサブセット凸アルゴリズム、反復座標降下(ICD)、順序付きサブセットICDまたはモデル・ベース反復再構成を含む、請求項16から26のいずれか一項に記載の方法。
  28. 記憶された材料特性データを参照することによって、前記1つまたは複数の推定される材料特性を修正することが、質量減衰表を参照することによって、前記1つまたは複数の推定される材料特性を修正することを含む、請求項16から27のいずれか一項に記載の方法。
  29. 記憶された材料特性データを参照することによって、前記推定される材料特性を修正することが、材料特性ライブラリを参照することによって、前記1つまたは複数の推定される材料特性を修正することを含む、請求項16から27のいずれか一項に記載の方法。
  30. 試料中の材料の原子番号および密度を反復断層撮影再構成によって決定する方法であって、
    (a)多数の方向から試料に向かってX線を導くこと、
    (b)前記試料を横切ったX線のX線強度を測定すること、
    (c)断層撮影再構成アルゴリズムを使用して、前記試料中の多数の体積要素の1つまたは複数の推定される材料特性を決定すること、および
    (d)記憶された材料特性データを参照することによって、前記1つまたは複数の推定される材料特性を修正すること
    を含み、
    前記再構成が、3次元(3D)断層撮影再構成と、材料特性に基づくボクセルの3Dラベル付けとを、同じアルゴリズムの中で同時に実行し、前記再構成によって前記ラベル付けに提供されるバイアスが反復中に補正される
    方法。
  31. 前記断層撮影再構成アルゴリズムの1回または複数回の追加の反復を実行することをさらに含み、それぞれの反復が、前記体積要素の前記1つまたは複数の材料特性を更新する、請求項30に記載の方法。
  32. 前記追加の反復のうちの少なくとも1回の反復が、前記材料ライブラリからの既知の材料の材料特性を使用して、更新された前記推定される材料特性を修正することをさらに含む、請求項31に記載の方法。
  33. 試料中の材料の原子番号および密度を反復断層撮影再構成によって決定する方法であって、
    (a)多数の方向から試料に向かってX線を導くこと、
    (b)前記試料を横切ったX線のX線強度を測定すること、
    (c)第1の断層撮影再構成反復中に、前記測定されたX線強度から、多数のボクセルの特性を決定することと多数の既知の材料の物理特性のデータ源を使用して、前記ボクセルを既知の材料とマッチングさせること、および
    (d)反復再構成中に試料体積の組成を決定するために、後続の反復中に、前記多数のボクセルに対するマッチングさせた材料を検証することと誤ったマッチングを補正すること
    を含む方法。
  34. 再構成中に前記試料体積の組成を決定することが、前記試料を、共通の組成の領域にセグメント化することを含み、前記セグメント化が、反復再構成の完了時に決定される前記ボクセル特性に基づく代わりに、反復再構成中に実行される、請求項33に記載の方法。
  35. 前記データ源からの既知の材料の材料特性を参照することによって、前記1つまたは複数の推定される材料特性を修正することが、確率的分類に基づいて、前記データ源内の最も確からしい材料を体積要素ごとに決定する、請求項33または34に記載の方法。
  36. 試料を通して導かれるX線ビーム源と、
    回転試料ホルダと、
    前記X線ビーム源からのエネルギーを検出するX線検出器と、
    前記X線ビーム源、前記回転試料ホルダおよび前記X線検出器に動作可能に接続されたシステム・コントローラであり、請求項16から29のいずれか一項に記載の方法を実行するためのコンピュータ命令を含むプログラム記憶装置を含むシステム・コントローラと
    を備える断層撮影システム。
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