JP2017528326A - 材料をパターニングするためのマイクロマシニング方法及びシステム、並びに1つのこのようなマイクロマシニングシステムを使用する方法。 - Google Patents

材料をパターニングするためのマイクロマシニング方法及びシステム、並びに1つのこのようなマイクロマシニングシステムを使用する方法。 Download PDF

Info

Publication number
JP2017528326A
JP2017528326A JP2017519993A JP2017519993A JP2017528326A JP 2017528326 A JP2017528326 A JP 2017528326A JP 2017519993 A JP2017519993 A JP 2017519993A JP 2017519993 A JP2017519993 A JP 2017519993A JP 2017528326 A JP2017528326 A JP 2017528326A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light beam
pulses
points
pattern
modulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017519993A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6720156B2 (ja
Inventor
ランドン,セバスチャン
マイオ,ヨアン ディ
マイオ,ヨアン ディ
デュセール,バンジャマン
Original Assignee
キオヴァ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from FR1456276A external-priority patent/FR3023206B1/fr
Priority claimed from FR1456277A external-priority patent/FR3023207B1/fr
Application filed by キオヴァ filed Critical キオヴァ
Publication of JP2017528326A publication Critical patent/JP2017528326A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6720156B2 publication Critical patent/JP6720156B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/02Positioning or observing the workpiece, e.g. with respect to the point of impact; Aligning, aiming or focusing the laser beam
    • B23K26/06Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing
    • B23K26/062Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by direct control of the laser beam
    • B23K26/0622Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by direct control of the laser beam by shaping pulses
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/352Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring for surface treatment
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K1/00Methods or arrangements for marking the record carrier in digital fashion
    • G06K1/12Methods or arrangements for marking the record carrier in digital fashion otherwise than by punching
    • G06K1/126Methods or arrangements for marking the record carrier in digital fashion otherwise than by punching by photographic or thermographic registration
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/02Positioning or observing the workpiece, e.g. with respect to the point of impact; Aligning, aiming or focusing the laser beam
    • B23K26/04Automatically aligning, aiming or focusing the laser beam, e.g. using the back-scattered light
    • B23K26/046Automatically focusing the laser beam
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/352Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring for surface treatment
    • B23K26/359Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring for surface treatment by providing a line or line pattern, e.g. a dotted break initiation line
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B42BOOKBINDING; ALBUMS; FILES; SPECIAL PRINTED MATTER
    • B42DBOOKS; BOOK COVERS; LOOSE LEAVES; PRINTED MATTER CHARACTERISED BY IDENTIFICATION OR SECURITY FEATURES; PRINTED MATTER OF SPECIAL FORMAT OR STYLE NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; DEVICES FOR USE THEREWITH AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; MOVABLE-STRIP WRITING OR READING APPARATUS
    • B42D25/00Information-bearing cards or sheet-like structures characterised by identification or security features; Manufacture thereof
    • B42D25/40Manufacture
    • B42D25/405Marking
    • B42D25/41Marking using electromagnetic radiation

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Lasers (AREA)

Abstract

本発明は、材料をパターニングするためのマイクロマシニング方法に関する。
パターンは、複数の点から構成される。方法は次のステップ:− 空間的及び時間的にコヒーレントなパルス光ビームを放射するステップ;− パターンを形成する複数の点にしたがって前記光ビームを整形するために少なくとも1つの位相変調を適用することにより、動的光学変調装置の変調面において、前記空間的及び時間的にコヒーレントなパルス光ビームを動的に整形するステップ;及び− 変調面に対してフーリエ構成で作業面に位置する前記材料の1つの表面上へ、合焦装置により、そのように整形される光ビームを合焦させるステップ;を含む。前記方法では、材料にパターンを形成することは、パターンを形成する点の数より厳密に少ない前記光ビームのパルスの有限数を含むパルス列で実行され、光ビームの放射は、各パルスが、10psから100nsの間の所定のパルス持続時間を有するように制御される。本発明はまた、前記方法を実装するマイクロマシニングシステム及び前記システムを使用する方法に関する。

Description

本発明は、例えば、識別用途及び/又は製品の認証のために製品にマーキングするために、工業的生産速度に適合するマイクロマシニング(微細加工)方法及びシステムにより、特に材料にマーキングするために使用される材料をマイクロマシニングする分野に関する。
今日、マーキングの高い伸びという面において、既存のレーザ技術が、材料の大半を機械加工する能力のおかげで、大幅に優位になり、動作パラメータ及び方法にしたがって付加価値に関する高い可能性を同時に示しながら、現在の産業上の問題に対処している。しかし、レーザ技術がそれらの限界に達しているマーケット、すなわち、高生産速度での生産、例えば、一般的に大量に小さい製品を製造する、食品加工業界、製薬業界、受託会社及びエレクトロニクス分野、がある
最近、最も普及したマーキング技術は、偏向ヘッドに結合された、様々な放射特性(出力、パルス繰り返し率、エネルギ、波長、パルス持続時間等)を持つレーザ源の組合せに依存する。このヘッドは、レーザビームの合焦、すなわち、1つの点へのビームの空間的な集中のため、及びペンの先端と同様の、マークされることになる部分の空間内で制御され且つ自動化された運動のため、の両方に使用される。偏向ヘッドは、一般的に、2つの直交軸周りに回転する2つのミラーからなるガルバノメトリックヘッドである。これらの2つのミラーの動力化は、「f−θ」レンズによる、その後、サンプル面上の距離に直線的に変換される、所望の方向に沿ったビームの角度ずれにつながる。同様に光学系(ミラー、プリズム、ディスク、ポリゴン...)の機械的な運動に基づく、他の技術が、特定の必要性のために、およびまた、マーキング速度を向上させるために開発されている。しかし、高生産速度でのこれらのシステムの使用は、例えば、実行速度及び回転ミラーの安定性、レーザビームのパルス繰り返し率との運動の同期、マークするための製品の輸送速度に依存する運動の補正、に関連する多くの問題を引き起こす。いったんこれらの制限するポイントが手当されると、より速い、したがってより高価である、又はより発明的であるかのいずれかであるが、依然として非常に特殊である、新しいシステムのみが、場合によりこの要件を満たすことができる。特許文献1により発行されたIchihara他による特許は、例えば、製造ライン上の画像のレーザ機械加工を速くすることを目指した、2つのガルバノメトリックミラー、回転するポリゴンミラー及び液晶マスクを組み合わせる複雑な機械的システムを提案している。
マーキングに使用される光ビームを修正するのに役立つ他の開発がある。第1に、いわゆる「振幅マスク」技術があり、それらは機械加工するために形状と同一の形状のマスクを使用することを特徴とし、したがって、2つの大きな欠点を有する:マスクはユニークであり、ビームがマーキングを必要としないゾーンでブロックされるとき、エネルギ損失がある。例えば、特許文献2及び特許文献3の下で発行された特許文献を参照することができる。
動的変調器は、ビームの直接整形のための他の技術に属する。レーザ光放射を空間変調するためのアクティブ光学要素があり、これは、より多くの複合体を損ねるほど、入射レーザエネルギの大部分を反射又は伝える能力を有し、したがって、物理を使用するのがより難しい。
特許文献4及び特許文献5において、例えば、偏光整形を伴う、レーザマーキングの完全なシステムが記載されている。変調器は、マークするための図の画像に、それぞれ、光学的にアドレスされ(照射されたマスク)、且つ、電気的にアドレスされる。後者の透過又は反射の後、マーキングレーザビームは次に、2つの偏光で空間的に変調され、この2つの偏光のうちの1つは、分析器を通る通過において取り除かれる。適切な偏光を持つエネルギ部分のみが結像関係によってフィルタされた形状のマーキングのために集束レンズに最終的に伝えられる。これらの方法は、いずれも動的変調器を使用しているが、分析器の使用は、それらが、不適切な偏光でのエネルギの正味の損失を含むので、振幅マスクを伴うシステムと同じ欠点を有する。
特許文献6では、同時多点マーキングを目的として、レーザビームを複数の独立して制御されるサブビームに分割するためにマイクロミラーマトリクスを使用することが提案されている。しかし、マイクロミラーの低い解像度は、解像度に関して、その結果として、画像を生成する柔軟性に関して、相当な制限をもたらす。加えて、変調器は、振幅変調器として使用され、変調器表面に生成される画像は、結像関係によって材料上に直接再生され、この場合もやはり、部分的に吸収される又は放出される、エネルギの損失の欠点を有する。
特許文献7及び特許文献8では、マーキング装置が提案され、この装置は、光の空間変調を使用し、より具体的には、材料にマークするためにレーザビームの振幅を変調するように構成され、変調器表面に生成された画像は、イメージングによって材料上に直接再生される。提案された具体的な構成は、限られた数のレーザショットで複数のポイントをマークすることを可能にする。これらの構成は、実装するのが依然として複雑であり、より具体的には、非常に特殊なレーザ源、及び特殊な光学装置を必要とする。さらに、これらの装置はまた、振幅変調に起因するエネルギの全体の損失に悩まされる。
特許文献9では、機械加工解決法が提案され、フェムト秒(fs)パルスレーザビームの位相整形を使用している。整形部から下流のビーム分析部と整形部自体との間のフィードバックループが、これらのパルス方式の下での低減した加熱効果を伴う高生産速度用途のためのこの整形を最適化するために使用される。しかし、この特許文献で提案された解決法は、実装するのが複雑且つ多くの場合高価な設定を含む、非常に特殊且つ高価なレーザ源を必要とするので、限られた数の産業によってのみ使用されることができる。
本発明の1つの目的は、例えば、特に、既存の装置で且つ複雑な設定を必要とすることなしに、実装することが容易である、工業的に使用されることができる識別及び/又は認証マーキングのために、材料にパターンを形成するためのマイクロマシニング方法を提案することである。
より具体的には、本発明の目的は、材料にパターンを形成し且つ既存の方法及びシステムと比べて生産性を向上させることを可能にするマイクロマシニング方法及びシステムを提案することである。
本発明の他の目的は、材料にパターンを形成するマイクロマシニング方法及びシステムを提案することであり、このパターンは、2つの連続するマーキングの間で前記マイクロマシニング方法及びシステムの設定を変える必要のない識別及び/又は認証マーキングである。
本発明のさらに他の目的は、製品の構成材料及びマイクロマシニングシステムにしたがって異なる製品のマーキングの速度を最適化するためのマイクロマシニングシステムのために使用される方法を提案することである。
したがって、我々は材料にパターンを形成するためのマイクロマシニング方法を提案し、パターンは複数の点からなり、方法は次のステップ:
− 空間的及び時間的にコヒーレントなパルス光ビームの放射;
− パターンを形成する複数の点にしたがって光ビームを整形するために少なくとも1つの位相変調を適用することによる、動的光学変調装置の変調面における、前記空間的及び時間的にコヒーレントなパルス光ビームの動的整形;
− 変調面に対するフーリエ構成にある作業面に好ましくは位置する、前記材料の表面上へ合焦装置により整形される光ビームの合焦;を含み、
材料にパターンを形成することは、パターンを形成する点の数より厳密に少ない前記光ビームのパルスの有限数を含む、パルス列、好ましくは1つのパルス列で実行され、光ビームの放射は、各パルスが、10psから100nsの間、好ましくは100psから10nsの間、より好ましくは300psから8nsの間に含まれる決定されたパルス持続時間を有するように制御される。
単独又は組合せでとられる、本マイクロマシニング方法の好適であるが、非限定の態様は、以下の通りである:
− 方法は、複数の同一の製品に、同じマイクロマシニングパラメータにしたがって、同じパターンを形成するために使用され、全てのパターンは、製品の個体認証のために形成された後に記録される。
− パルス列は、パターンを形成する点の数より少なくとも2倍少ない、好ましくは少なくも10倍少ない、より好ましくは少なくとも100倍少ない、パスル数を含む。
− パルス列は、少なくとも1000パルスを含み、好ましくは100パルス未満、より好ましくは10パルス未満であり、より好ましくは、パルスは1パルスのみを含む。
− 方法はさらに、パターンに対応する入力設定点値から変調設定点値を計算するステップを含み、前記変調設定点値は、光ビームの動的整形を実行するための変調装置に与えられる。
− 光ビーム放射は、10μJから30mJの間、好ましくは、100μJから15mJの間、より好ましくは1mJから10mJの間に含まれる決定されたエネルギを有するように、各パルスに関して制御される。
− 光ビーム放射は、パルス列のパルスが、10Hzから30kHzの間、好ましくは20Hzから5kHzの間、より好ましくは250Hzから1kHzの間に含まれる繰り返し率を有するように制御される。
− 光ビーム放射は、パルス列が、50μWから20Wの間、好ましくは10mWから5Wの間、より好ましくは20mWから2Wの間に含まれる平均出力を供給するように制御される。
− 光ビーム放射は、動的光学変調の前に直線偏光を有するように制御される。
我々はまた、空間的及び時間的にコヒーレントなパルス光ビームの放射から、材料に複数の点からなるパターンを形成するためのマイクロマシニングシステムを提案し、システムは:
− 光ビームのための制御装置であって、パターンを形成する点の数以下の有限数のパルスを含むパルス列に前記光ビームの放射を制限する手段、及び10psから100nsの間に含まれるパルス持続時間にしたがって前記光ビームを設定する手段を有する、光ビームのための制御装置と;
− パターンを形成する複数の点にしたがって前記光ビームを整形するように、変調設定点値から少なくとも1つの位相変調にしたがって制御装置によって設定される光ビームを変調面において変調する手段を有する、動的光変調装置と;
− 変調設定点値を変調装置に与えるように設けられるとともにパターンに対応する入力設定点値から変調設定点値を計算する手段を有する、制御装置と;
− 好ましくは変調装置の変調面に対してフーリエ構成にある、作業面に位置する前記材料の表面上に変調装置によって整形される光ビームを合焦させるように配置される合焦装置と;を有する。
単独又は組合せでとられる、本マイクロマシニングシステムの好適であるが、非限定の態様は、以下の通りである:
− 合焦装置は、変調装置の変調面に対してフーリエ構成の焦点面を有する。
− システムは、焦点を合わせられた光ビームがシステム入力部における光ビームに対して90°に向けられるように配置される光学部材のセットをさらに有する。
− システムは、200×200×250mm未満、好ましくは200×200×200mm未満のかさ体積を有する。
1つの態様によれば、我々は、材料に複数の点からなるパターンを形成するためのマイクロマシニングシステムを使用する方法を提案し、システムは、空間的及び時間的にコヒーレントなパルス光ビームを放射する装置と、前記光ビームを複数の点に整形するための位相変調装置及び前記材料上への整形された光ビームの合焦装置を有する前記光ビームの動的光学変調装置と、を有し、方法は、以下のステップを含むことを特徴とする:
a. 材料を反応させるように前記光ビームのパルスの数kを選ぶことによってパルス列を設定するステップ;
b. 材料が前記光ビームのパルスの数kに反応する閾値密度F閾値(k)を計算し、関連する閾値出力P閾値(k)を決定するステップ;
c. 放射装置及び位相変調装置の特性パラメータから変調装置の出力における利用可能な出力P利用可能(N)に関する方程式を設定するステップであって、Nは、決定されるべき数であり、kパルスの列に関してマークされることができる点の最大の数を表す、ステップ;
d. 整形された点の数が、材料が反応する閾値に影響を及ぼさないという仮説の下で、マークされることができる点の最大の数Nを計算するステップであって、マークされることができる点の最大の数Nは、以下のように計算される、ステップ:
・N=P利用可能(N)/F閾値(k)
e. 光ビームのパルスの数k内でマークされることができる点の最大の数N以下の複数の点Nに光ビームを整形するように位相変調を設定するステップ。
単独又は組合せでとられる、本使用方法の好適であるが、非限定の態様は、以下の通りである:
− ステップd)で計算されるkパルスの列に関してマークされることができる点の最大の数Nがパターンを形成する点の数未満である場合、ステップa)乃至d)は、前記光ビームに関するパルスkのより大きい数を選ぶ中で繰り返される。
− ステップa)において、前記光ビームのパルスの数kは、パターンを形成する点の数未満に選ばれる。
− 位相変調は、光ビームのパルスの数k内でマークされることができる点の最大の数Nの半分以下の値に制限される複数のN点に光ビームを整形するように設定される。
− 方法は、パターンを形成する点の数を、位相変調を設定するために選ばれる複数のN点で割ることによって完全なパターンを形成するために必要とされるパルス列の数の追加の計算ステップを含み、パターンは、個別に形成されることができる複数の基本サブパターンに分解する複雑なパターンである。
− パルス列を設定するステップは、任意の数のパルスiに関する閾値エネルギ密度F閾値(i)の計算にしたがってパルスの数kを選ぶステップからなり、パルスの数kは、最小閾値エネルギ密度の200%と等しい閾値エネルギ密度に対応するパルスの数k200と、エネルギ密度が最小閾値エネルギ密度と等しいパルスの最低数に対応するパルスの数k100との間で選ばれる整数である。
− 閾値エネルギ密度F閾値の計算は、光ビームがガウス形状を有すること及び光ビームで照射される材料が以下の式によって与えられる閾値エネルギ密度F閾値から反応することを考慮して実行され、この式は:
Figure 2017528326

ここでDは材料への光ビームの物理的な衝突直径であり、Fピークは、光軸で測定される最大エネルギ密度であるとともにレーザ平均出力P平均の関数として表され、vは、パルス繰り返し率であり、ωは合焦装置の焦点面における光ビームの半径である。
− 閾値エネルギ密度F閾値の計算は、材料への損傷の発生の統計的解析によって実行される。
− Nの関数としての、変調装置の出力における利用可能な出力P利用可能(N)を与える方程式は、次の式である:
Figure 2017528326
ここで、
・u%は、動的光学変調装置の透過パーセンテージであり;
・v%は、マークするためのパターンの対称の欠如の影響の後の利用可能なパーセンテージであり;
・w%は、動的光学変調装置からの整形の対象でない中心合焦点における光ビームによって失われるパーセンテージであり;
・x%(C)は、動的光学変調装置に適用される変調設定点値に関する位相マップ上の曲率Cの適用の結果の後の利用可能なパーセンテージであり;
・c及びdは、衝突の数に関する係数であり、動的光学変調装置に適用される設定点値に関して使用される位相マップの多数の合焦点を反映する;N点に関連付けられる効率は(cN+d)であり、fは合焦装置の焦点距離である。
− 閾値出力P閾値(k)は次の式によって与えられる:
Figure 2017528326
− 光ビームのパルスの数kの中でマークされることができる点の最大の数Nは次の式によって与えられる:
Figure 2017528326

ここで
Figure 2017528326
である。
本発明の他の特徴及び利点は、以下の説明からもたらされるであろう。この説明は、単なる例証であって、非限定であり、添付の図面を考慮して読まれるべきである。
提案されるシステムのマイクロマシニングシステムの斜視図である。 ビーム生成からサンプルのマーキングまでの、図1のマイクロマシニングシステムを使用するときの光ビームの光路に沿った全ての要素の概略図である。 図1のマイクロマシニングシステムで使用されることができる位相変調装置の動作原理を示す。 データマトリクスパターンを形成するために提案されるマイクロマシニング方法を使用して得られる、材料へのレーザマーキングの2つの結果を示す。 異なる視点からの、提案されるマイクロマシニング方法を使用して得られる最大化された非制御認証態様を示す。 レーザショット毎のパルスの数に対する材料の反応閾値の変化を示すグラフである。
本発明は、材料マイクロマシニング、すなわち、前記材料の寸法に比べて小さいスケールでの材料の構造変更に関する。マイクロマシニングの特別な例は、材料のマーキング、すなわち、材料の構造変更による特定のパターンの作成である。
以下の説明は、マーキングであるマイクロマシニングのこの特別な例に関連するが、関連する発明は、この特別な例に決して限定されず、マイクロマシニングの全技術に関連する。
提案される基本的な原理は、マークされる材料の表面に同時に焦点を合わせられる複数のマーキング点を作成するために、マーキングのための光ビームを変更することからなる。
ペンを使用するように、材料の上を1つだけの焦点を合わせられた点を動かすことによってマーキングする代わりに、複数の焦点を合わせた点が、マークされる材料の表面に位置し、したがって、スタンプを使用するようにマーキングする。
パターンがしたがって、パターンを形成する点の数より少ない光ビームパルスの数の中でマークされることができる。この技術は、複雑なマーキングが短い時間で実行されることができ、したがって、マーキングシステムをより複雑にすることなしに生産速度を高めるので、産業環境において明らかな利点を有する。
このようなマーキング技術は、ビームシフト問題、したがって、光源との同期の問題を含まず、必ずしも高パルス繰り返し率を必要としない。
レーザ光ビームを使用する伝統的なマーキングスキームでは、レーザ源、(例えば、ミラー、レンズ、偏光光学要素、フィルタを含む)レーザビームを制御するための光学系のセット、及び最終フォーカスレンズがある。
我々は、ここで、材料のマーキング面に対応する、最終レンズの焦点面において光点を作るために、光ビームの動的空間変調のための、より具体的には、光ビームの形状、すなわち、光エネルギの空間分布を制御するように設計された、変調器と呼ばれる補助ユニットに関与している。好ましくは、この補助ユニットは、前記ユニットの面内で光ビームの位相を動的に変調するために使用される。変調器は、レーザ光放射の空間変調のためのアクティブ光学要素である。使用される変調は、独立であろうとなかろうと、放射の振幅及び/又は位相及び/又は偏光に関係する。好ましくは、位相変調が常に実行され、これは、必要に応じて、放射の振幅変調又は偏光変調によって、補われることができる。特殊マーキングモードにしたがって、純粋な位相変調が特権を与えられる。
このような変調器は、前記変調を実行するために実装される技術から独立して、英語の頭字語によってSLM(Spatial Light Modulator(空間光変調器))と現在は称されている。我々は、ここでは、より具体的には、ゲートタイプ伝送におけるITO(インジウムスズ酸化物)液晶変調器又は、アクティブ光学部分が、一般的に2つの電極の間に捕えられた液晶の層である、反射におけるLCOS(Liquid Crystal on Silicon(シリコン上の液晶))のサブファミリーに、及び更により具体的には、2つのタイプの液晶:(液晶が全て等しく配向されている)ネマチック相及び(液晶がらせん構造で組織化される)ヘリカルネマチック相、或いはねじれネマチック相又はコレステリック相と呼ばれる、に興味をもっている。
第1のタイプの液晶、ネマチック液晶は、特に、空間エネルギ分布又は偏光状態を変更することなしに、直線偏光された光波の位相のみを変調するために使用される。
第2のタイプの液晶、コレステリック液晶は、らせん軸に対して横方向に偏光された光ビームを変調するために使用されるとき、位相変調及び変更の回転を一緒に引き起こす。液晶のこのような層からの出力における偏光子の追加は、偏光回転を波の振幅変調に変えることを可能にし、したがって位相変調を加える。
これらの変調器通常、次の構成の一方で使用される:いわゆるイメージング構成、及びいわゆるフーリエ構成。
イメージング構成は、共役幾何光学の原理に依拠する:変調器は、変調器面における空間強度分布が作業面において(スケールファクタに)等しく再生されるように、作業面と幾何学的に共役の面内に配置される(この構成は、特に、画像投射との関連で、使用され、光変調器は、スクリーンと光学的に共役である)。2つの重要なポイントが、このイメージング構成において留意されるべきである:
− 使用され且つ変調される光ビームは、コヒーレンスの要件を有さない:画像は、LED(発光ダイオード)又は白熱電球によって放射されるような「白色光」を使用する場合でさえ作業面内に生じる。
− 変調面内の光波の位相の偏光は、作業面に影響を及ぼさない。この構成はしたがって、ネマチック位相LCOS変調器に適していない。
提示されるマイクロマシニング方法およびシステムに好適な、いわゆるフーリエ構成は、変調面及び作業面内で表される電界が、フーリエ変換に基づく数学的演算を通して関係する。作業面は変調面に対してフーリエ構成にあると言う。したがって、位相の同一のコピーも強度の同一のコピーもないが、関係は既知であり、したがって、与えられる変調の影響は、予測可能である。フーリエ構成において、変調面内の光ビームの空間エネルギ分布は、作業面(マーキング面)内の光ビームの空間エネルギ分布と異なる一方、イメージング構成において、変調面及び作業面内の空間エネルギ分布は、スケールファクタで、同一である。このようなフーリエ構成は、例えば、LCOS変調器のような、変調器面と、(フラウンホーファー基準による)長距離自由伝搬の後に配置される作業面との間、又は画像と薄いレンズの物体焦点面との間に存在する。このフーリエ構成において次のことを留意すべきである:
− 振幅及び/又は位相変調の使用は、適切である。しかし、フーリエ構成における振幅変調構成が、一般的な場合に、問題になり得る、50%未満の伝送を有するので、位相変調だけが、効率性の理由のために最も使用される。
− 目的は、変調後にそれ自体と干渉するビームを作ることであるので、変調は、この干渉を可能にするビーム特性を変更すべきではない:より具体的には、偏光は偏光されるべきではない。
このようなフーリエ構成の使用は、空間及び時間においてそれ自体と干渉できる、したがって、必然的にコヒーレントで、同じ状態の偏光にある、ビームの使用を必要とする。
本マイクロマシニング方法及びシステムの好適な実施形態によれば、フーリエ構成におけるネマチック液晶変調器が純粋な位相変調のために使用される。
変調器に入射する光ビーム、例えば、レーザビームは、特に工業的な観点から、効果的なマーキングを実行するように制御される一方、使用される変調装置と、特にモジュレータの光学抵抗と互換性がある。
入射光放射は通常、レーザビームのような、空間的且つ時間的にコヒーレントな、パルス光ビームのソース(源)によって放射される。如何なる特別な特殊性も持たない、標準的なレーザ源が例えば使用される。パルス光ビームのコヒーレンスは、ビームが変調器に達する前にそのように維持される。
放射波長は任意であることができる。好適な領域が、[350nm−2μm]区間の波長を持つ可視及び近赤外波長範囲に関して確立される。[1μm−2μm]区間に含まれる波長の放射に対応するバンドは、マークするための材料に特性に応じて、望ましい。しかし、マーキング効果を向上させようとするとき、[400nm−1100nm]区間、より好ましくは[400nm−600nm]区間に含まれる波長の放射に対応するバンドが望ましい。
光ビームは、パルスにされる、すなわち、一連のパルスからなる。さらに、放射は、ビームが、ショットとも呼ばれる、パルス列の形態で放射されるように制御され、パルス列は、有限の数の光ビームのパルスからなる。
本システムは、パルス繰り返し率に関する制約なしに、現時点で存在する異なるショットモードと互換性がある。
したがって、ビームは、「オンデマンドショット」の形態で放射されることができる。この場合、一連のパルスが、制御の第3の要素(コンピュータ、PLC等)によって出されるトリガ信号(しばしば電気的及び/又はTTL(トランジスタ−トランジスタ論理回路))によって生成される。例えば、レーザパルスが、TTL信号の各立ち上がりエッジで、又はボタンの各押圧で生成されることができる。
したがって、ビームは、「クロックに基づく連続ショット」の形態で放射されることができる。この場合、レーザ源は、規則的なクロック信号を有するとともに、クロックと同じ繰り返し率で一連のパルスを出す。
ビームはまた、「バースト」モードとも呼ばれる、「クロックに基づいてトリガされるショット」の形態で放射されることができ、これは望ましい。この場合、レーザ源は、規則的なクロック信号及び、しばしば「トリガ」又は「ゲート」と呼ばれる、トリガ信号を有する。原理は、ショットがトリガ信号の状態によっても制限されることを除いて、上述の連続の場合と同様である。例えば、レーザパルスは、クロック信号の立ち上がりエッジの及びロジック状態1におけるトリガ信号の場合にのみ放射される。
パルス持続時間はまた、10ピコ秒(ps)から100ナノ秒(ns)の間に含まれる、好ましくは100ピコ秒から10ナノ秒の間に含まれる、より好ましくは300ピコ秒から8ナノ秒の間に含まれるように、制御される。例えば、パルス持続時間が、200ps、400ps、600ps、1ns、5ns及び8nsにおける特権的な動作モードを伴う、100psから8nsの間に含まれるように制御される、動作範囲が選択される。
このようなパルス持続時間は、それらが、産業環境に普及している大抵の光源、特にレーザと両立するので、特に有利である。提案されるマイクロマシニング方法及びシステムはしたがって、現在の産業の状態に容易に入れ換え可能である。さらに、これらのパルス持続時間はまた、非常に小さい数のパルスの中に多くの点を含むパターンで特定の材料をマーキングするために役立ち得る、かなりのエネルギ量と両立する。
光ビームは好ましくは、パルス毎のエネルギ及びビームの平均出力が、より具体的には、それより下で変調器が損傷を受け得る閾値の値より下に留まる間に、変調器に起因する、特に、システム内で損なわれる中間損失を考慮して、マーキングに適切であるように、制御される。位相変調は、モジュレータにおける中間損失を減少させることができ、したがって、マークするための形状と無関係に、同じ入力パワーに関してより良いマーキング出力を得ることができることが、留意されるべきである。
したがって、好ましくは、光ビーム放射は、10μJから30mJの間に含まれる、好ましくは100μJから15mJの間に含まれる、より好ましくは1mJから10mJの間に含まれる、決定されたエネルギを有するように各パルスに関して制御される。より高いエネルギは、システムに実装される光学系のうちの1つ、より具体的には、変調器の動的位相整形手段の部分的な又は全体の破壊につながり得る。
より好ましくは、光ビームの放射は、50μWから20Wの間に含まれる、好ましくは10mWから5Wの間に含まれる、より好ましくは20mWから2Wの間に含まれる、平均出力を放出するようにパルス列に関して制御される。より高い出力は、変調器の動的位相整形手段を形成する液晶の部分的だが可逆の溶融に、したがって、マークするための材料の面内での整形効率の部分的又は全体的な損失につながり得る。各パルス列が放射されるパルス繰り返し率はまた、マーキング、及びまた変調器の起こり得る損傷に関して考慮されるべき役割を果たす。選ばれるパルス繰り返し率は、さらに、求められる産業のマーキングの状態に強く結び付けられる。
したがって、好ましくは、光ビーム放射は、パルス列のパルスが、10Hzから30kHzの間に含まれる、好ましくは20Hzから5kHzの間に含まれる、より好ましくは250Hzから1kHzの間に含まれることを意味する、上述のエネルギ及び出力に達することを可能にする繰り返し率を有するように制御される。
好ましくは、適切に構造化されたマーキングのために、高ピーク出力が使用される。しかし、変調装置の劣化を防ぐために、適度な平均出力が使用される。最終的に、光ビーム放射は、パルス毎の適切なエネルギ、及び同時に適度なパルス繰り返し率を有するように、制御される。
変調装置の劣化を制限するための解決法の1つは、パターンをマーキングするために必要とされる各パルスが可能な最小の数のパルスを含むマーキングを実行することである。
いずれにしても、パルス列は、前記光ビームのパルスの数を含み、それは、パターンを形成する点の数より厳密に少なく、これは特に、工業的な観点から、マイクロマシニングシステムの、特に、光源の動作率を必然的に増加させる必要無しに、生産速度を向上させるのに、特に有利であり、これはまた、変調器を保護するのに役立つ。
例えば、パルス列は、パターンを形成する点の数より少なくとも2倍少ない、好ましくは、少なくとも10倍少ない、より好ましくは少なくとも100倍少ない、パルスの数を含む。
特権的な実施形態によれば、パルス列は、1000未満のパルス、好ましくは100未満のパルス、より好ましくは10未満のパルスを含む。
最適には、パルス列は、材料にパターンを形成するために1つのパルスを含む。
変調器によって適用される変調は、結局、集束ビームの所望の形状を得るように計算される。
実際、変調設定点値は、パターンに対応する入力設定点値から計算され、前記変調設定点値は、光ビームの動的整形を実行するために変調装置に与えられる。
位相変調を含む変調器の場合、この計算は、例えば、遺伝的アルゴリズムのファミリーの、若しくは反復フーリエ変換アルゴリズム(IFTA)の、位相マップを計算するためのアルゴリズムによって、又は、より一般的には、これらの問題に適合される任意の最適化アルゴリズムによって、行われることができる。
単純な光学機能が、包括的でない方法で、さらに加えられることができる:
− 全ての点から離れた横方向シフト(位相の傾き又は傾斜);
− 全ての点から離れた軸方向シフト(位相曲率);
− 既知のビーム構造(アキシコン、渦)。
パターン形状に対応するターゲット形状は、先験的に、任意であることができる:
− 例えば、マイクロマシニングの一般的な適用のフレームワーク内の、焦点のセットからなる任意形状(多点形状);
− 例えば、トレーサビリティ適用のフレームワーク内の、「面」内の一連の英数字(数及び文字)又は暗号化された形(バーコード、2次元コード−データマトリックス、QRコード、Aztecコード等)を表す形状。
変調装置の前及び後の光路は、非網羅的に、ミラー、レンズ、アフォーカル系、光学アイソレータ、波長板、セパレータ要素及びフィルタ、シャッタ及び安全要素のような、光学要素のセットからなる。
これらの光学要素は、求められる用途、特に考慮されるマーキング、及び変調器特性にしたがって、選ばれる。
例えば、変調の前に、要素のセットが:
− ビームのサイズを、様々な要素に、より具体的には、変調器のアクティブ表面に適合させるために、
− 変調器によって課せられる制約に光学放射のエネルギ及び出力レベルを適合させるために、
設けられる。
変調の後、要素のセットが、例えば:
− 変調器特性を「実質的に」適合させるために、
− 合焦装置を使用して、マークするためのターゲットの表面にレーザ放射の焦点を合わせるために、
選ばれる。
合焦装置は、概して、与えられる光学条件(波長、無限遠におけるイメージング、屈折率及びジオプター曲率)に関して、焦点距離及び関連付けられる焦点面によって工業的に定義される。この記載では、焦点面は、光ビームの最小平面として、すなわち、光エネルギが最も集中する面として定義される。
レーザビームは、ターゲットに焦点を合わせられるので、別に放射露光量と呼ばれ且つ例えばJ/cmで表される、エネルギの空間密度が増加する。エネルギのこの高い集中は、ターゲット材料の改変につながる。この改変は様々な形態、特に:
− 例えば、微小空洞、構造若しくはテクスチャ、付着物の創造、又は表面状態の変更につながる、形態学的、
− 例えば、化学構造の、酸化、改質の形態の、化学的、
− 例えば、光学的(率、反射、吸収)、機械的又は構造的特性の変更を伴う、物理的、
なものを取り得る。
我々はここでは特に、視覚ツールで観察することができる、したがって、ターゲットの(広義の、人間の目に関してだけでない)外観に影響を及ぼす、改変に興味がある。
図1及び2では、産業環境において材料にマーキングするためのマイクロマシニングシステムの例を示し、これは、コンパクトで、統合した環境で使用されることができる。
この例では、マーキングヘッドとも呼ばれるマイクロマシニングシステムは、他のレーザ源であり得るレーザ源8と、マークされることになる材料12との間に置かれ、好ましくは、次のものを有する:
− 直径がアクティブ表面より大きいことが必要ではなしに、光変調器のアクティブ表面の充填を最大にするように選ばれる直径を持つ入力レーザビームのための開口2。例えば、8mm以下の直径である;
− 特に、このレーザビームの位相の空間変調のための、動的光変調器3;
− 例えば、通常のレーザマーキングヘッドによる入力方向と垂直な方向に沿ってビームを再配向するために及び/又は全システムを、通常のレーザマーキングヘッドと同様又はそれより小さい体積(典型的には200×200×250mmより小さく、より好ましくは200×200×200mmより小さい)に維持するための光路の折り畳みのために、ビームの位置を制御するための光学要素のセット4;
− 材料12に変調器3によって生成された形状のエネルギを集中させるための合焦要素7−この要素は、同様に、球面又は非球面レンズ、薄レンズ、色消し複レンズ又はトリプレットレンズ、fθレンズ及び/又はテレセントリックレンズであり得る。焦点は、前述の光学要素のセットを使用して、例えば、システムの入力面に垂直に、配置されることができる;
− 合焦レンズ7の反対側の開口6が、必要に応じて、マーキングゾーンを見る手段を受けることができる;
− 組み込まれた若しくは組み込まれていない、光変調器3の及び/又は光源の制御並びに/又はデータベースの管理及び/又はオペレータ若しくはマーキング/マイクロマシニング装置の他の構成要素とのコミュニケーションのためのグラフィカルインタフェースを含む、制御電子システム5。
提案されるマイクロマシニングシステムでのマーキング方法の例が、図2及び3を参照して記載される。
第1に、レーザ8のような、光源が、マーキングのために使用される。この源は、空間的に及び時間的にコヒーレントなパルス光ビームの放射を特徴とする。
好ましくは、放射は、特に、位相変調が適用されるとき、変調器の入力において光ビームが所与の直線偏光を有するように制御される。この偏光は、例えば、光ビームの経路に沿って配置された偏向器及び/又は波長板を使用することによって与えられることができる。
先に明示されたように、光ビームは、350nmから2μm、好ましくは400nmから1100nmの典型的な値を取る、近赤外から可視まである波長を有することができる。
先に明示されたように、10psから100nsの間に含まれる、より好ましくは100psから8nsの間に含まれる優先的な範囲の特定のパルス持続時間を持つビームが使用される。
光ビームの定格出力は、レーザの平均出力によって生じる加熱に敏感な、変調器3自体にしたがって、選ばれる。例えば、10W以下の定格出力が使用される。
実際、液晶の粘性は温度によって減少し、状態変化でそれらをより迅速にするが、高過ぎる温度は、これらの液晶の可逆的な溶融及び変調効果の喪失につながる。基準レーザの内部又は外部のいずれかの、この出力の制御部9は、その結果、マイクロマシニングシステムの適切な動作のために重要である。
(概して「バースト」ショットにしたがって)生成されるパルスの数の制御は、この制御に関連付けられることができ、品質−有効性−迅速性に関する最適化ウインドウが非常に狭くなり得る非常に高い生産速度応用の中で等しく重要である。
先に示されたように、変調器3の上流に置かれた、アライメント光学要素のセット10、及びビームの再寸法決め11は、システムの最適な動作のフレームワーク内で、関連することができる。
位相変調器3は、LCOS SLM又はITO光ゲートであることができる。前記変調器のアクティブ表面16の大半をカバーするビーム直径が、直径がアクティブ表面より大きくなる必要なしに、望ましい。例えば、8mm以下の典型的な値が直径に使用される。
このアクティブ表面は、局所的な回転を誘起するように、並びに光学指数を変化させること及び例えば、いわゆる「ネマチック平行」液晶の場合のように、液晶の複屈折を使用することによって光路差を作るように、SLMの場合に電気的にアドレスされる、又は光ゲートの場合に光学的にアドレスされる、液晶のマトリクスである。レーザビームの、より具体的には、最初に平面又は曲面14と同化される、その波面の伝搬は、その後変更される18。
変調器によって適用される変調は、モノクロ階調17の画像の形態で示され、レンズ7によって、焦点ゾーンのみで所望のビーム形状15が得られるように計算される。
光学要素を位置決めするセット4が好ましくは、必要な構成(例えば、反射の変調器における低い発生)を保ちながら、レーザビームをこの同じレンズの中で位置合わせするために、しかしまたシステムかさ体積を最小にするために、再び使用される。
ターゲット形状19は、先験的に、任意であることができ、入力指令15に応じて動的に変えられる16ことができる。
変調カードのリフレッシュ速度は、選ばれる変調器の特性に依存するが、10Hz及び1kHz、例えば60Hz以下の典型的な値を取る。
純粋な位相変調器3の場合、適用される変調計算は、例えば、遺伝的アルゴリズムのファミリーの、反復フーリエ変換アルゴリズム(IFTA)の、位相マップを計算するためのアルゴリズムによって、又は、これらの問題に適する任意の他のアルゴリズムによって、実行されることができる。
この計算は、特に以下の態様に関して、実装される光学構成を考慮する:
− ビーム13のサイズ及び形状、より広範には、入力光路の特性;
− 放射の特性(例えば、その波長);
− 最終の合焦レンズ7の特性(より具体的には、焦点距離);
− 同じレンズに関する光位相共役及び変調器(又はその画像)からの物理的な距離。
(物理的又は仮想的)変調面を最終レンズ(すなわち、合焦装置)における焦点の前に離す距離は、理想的には、後者の焦点距離に近くなければならないことが留意されるべきである。より一般的には、変調面と合焦装置を離す距離は、合焦装置の焦点距離の100倍未満、好ましくはこの焦点距離の10倍未満、より好ましくはこの焦点距離の2倍未満である。
計算アルゴリズムは、それがマーキングヘッド1に組み込まれることができようができまいが、次にモノクロ階調の画像の形態の位相マップを生成し、ここでそれぞれの階調(陰影)は、位相シフトのパーセンテージに、したがって、結晶の回転のパーセンテージに関連付けられ、最大位相シフト振幅は、SLM放射カップルの特性に依存するが、これはまたオペレータの選択にも依存する。
初期変調はさらに、横方向シフト(傾き、プリズム又は位相傾斜)、軸方向シフト(位相曲率)、コンボリューション(位相マップの和)、等のような、数学的/光学的機能によって完全にされることができる。
マークされることになる図15及び計算アルゴリズムは、サンプル12上の最終的なマーキングに、形態学的(空洞、テクスチャ、付着物、表面状態、等)、化学的(酸化、等)、物理的(光学的(屈折率、吸収、反射、透過、等))又は機械的(残留応力、等)のいずれかの、材料からの反応を支持する多点構造を組み込むように、あらかじめ定められる。
同時にマークされることができる点の数は、レーザ特性(エネルギ、出力、偏光、波長、パルス持続時間、パルス繰り返し率、等)、説明されるマイクロマシニングシステムの特性(エネルギ許容量、伝達パーセンテージ、集束力、等)のような多数の条件、及び照射される材料にも依存する。
したがって、強いレーザエネルギが、それらが異なるマーキング点の間に供給されるので、優先的に推奨される。
平均出力、パルス繰り返し率の制限に関して本発明のフレームワーク内で使用される変調器の許容量を知ることもまた考慮される。
例えば、それぞれが2mJ以下を伝達し、且つ1kHz以下のパルス繰り返し率で放射される、約500psから100nsの間のパルスからなるパルス放射がとくに適していることが確立されている。
さらに、以下の動作モードが、1つのパルス又は数パルス(典型的には100パルス未満、好ましくは10パルス未満)の列によって多数の材料に多点パターンを生成する良好な能力を示している:
− 400psのパルス持続時間(プラス/マイナス5%において)、2mJ以下のエネルギ、及び1kHz以下のパルス繰り返し率;
− 7nsのパルス持続時間(プラス/マイナス5%において)、7mJ以下のエネルギ、及び20Hz以下のパルス繰り返し率;
− 87nsのパルス持続時間(プラス/マイナス5%において)、100μJ以下のエネルギ、及び25kHz以下のパルス繰り返し率。
我々は次に、上述のマイクロマシニングシステム及び方法を使用して、高パルス繰り返し率向けの、材料に識別コードをマーキングすることの実現可能性を提供する実施形態の例を説明する。この例は、図4を参照して説明される。
この例で使用されるレーザは、以下の特性を有する:
− 波長1064nm;
− 出力パワー:2.2W;
− パルス持続時間:10ns;
− パルス繰り返し率:1kHz;
− 偏光:直線;
− パルスからパルスへの制御を含むバーストモードショット。
構成は、このシステムによって、すなわち、1kHzの最小パルス繰り返し率に関して、供給される最大エネルギから利益を得るように、選ばれる。
ビームの出力直径は、予期される出力の関数であるので、後者は、2.2Wのその最大値に設定されており、約2.2mJの利用可能エネルギを意味する。
その変動は、半波板/偏光セパレータキューブカップル9によって外部から制御され、これは、さらに、マーキングヘッド1の入力における適切な直線偏光を維持することを可能にする。
光学アセンブリ11は、望遠鏡と同様であり、レーザ出力における約4mmの直径から変調器3での約8mmに切り替える、2の倍率でビームを拡大するように定められる2つの焦点レンズからなる。
光学アセンブリ10は、損失なしに、マーキングヘッド1にビーム入力2を最適化することを目的としている、アセンブリ11から下流に配置された2つのミラーからなる。
位相変調器3は、15.3×8.6mmの表面積を持つ、1920×1080の解像度を持つLCOS SLMである(8μm/ピッチの辺を持つ正方形ピクセル)。
合焦レンズ7は、100nmの焦点距離を持つ、赤外線用反射防止コーティングを持つ1つの薄レンズのみを有する。
これらの要素の全ては、SLMに適用される位相マップの解像度に応じて、数ミクロンから数十ミクロンの衝突の間のマーキング距離を含む。
入力制御画像15は、1つのピクセル20からなる14×14モジュールのデータマトリクスである。
関連する位相マップ17を生成するための計算アルゴリズムは、IFTAであり、
繰り返しの数は、ここでは、準任意の方法だが、この計算から得られる最適化が、かなり安定し、したがって、1つの繰り返しから次にほとんど変動しないような方法で、10より大きい。
マークされる材料のサンプル21及び22は、数マイクロメートルの、金属コーティング、それぞれ銀及び金で覆われたポリマーである。
画像取得は、×40の倍率、及び透過の照明を持つ顕微鏡を使用して取得されている。
25パルスを含むパルス列が、ニスを除去するために使用されており、辺における約720μmの、及び108点を含むデータマトリクスをマークするために1kHzにおいて25msを意味する。
同様の条件であるが、1つの収束点で利用可能な出力を全て使用する、ガルバノメトリックヘッドのような標準的な偏向ヘッドを伴うものでは、このようなデータマトリクスをマーキングするために必要なレーザは、25msのこの同じ時間と競合することになる約4kHzの最小パルス繰り返し率を提供すべきである。このパルス繰り返し率において、これは、マーキング点毎に1パルス及び様々な機械的な再位置決め動作の間の時間損失の準欠如を想定する。
伝統的なマーキング解決法と比べて、ここで開発された技術は、動作中の、高生産速度マーキングのフレームワーク内により良い柔軟性を、したがって、より最適化されることができるより短い実行時間を想定する。
実施形態の第2の例は、単純なマーキング例を用いて、提案されるマイクロマシニングシステムによって最大にされる認証態様を証明することを目的とする。この例は、図5を参照して説明される。
− この例で使用されるレーザは以下の特性を有する:
− 波長1064nm;
− 出力パワー:6W;
− パルス持続時間:80ns;
− パルス繰り返し率:25kHz;
− 偏光:任意;
− パルス制御の変調:5kHz。
様々な光学要素の構成は、前の場合と同様である。しかし、より通常の仕様を持つこのレーザは、それに応じてより高いパルス繰り返し率のためのより大きい出力を有する。また、それは、いかなるパルスからパルスへの制御も組み込まず、低いパルス繰り返し率の外部変調(前述のような、「トリガ」又は「ゲート」)が、サンプルを照射するパルスの数に対する十分な制御を有しながら一定の定格出力パワーを維持するために必要である。
したがって、25kHzのパルス繰り返し率における5kHzの最大周波数変調のために、セット毎に認可されるショット毎のパルスの最大数は、5である。
また、このシステムは、ランダム偏光を有する。偏光子キューブを通る通路は、エネルギの半分の損失にもかかわらず、適切な偏光に沿ったマーキングヘッドへの進入を提供する。100μJのエネルギ(25kHzにおける2.5Wの平均出力を意味する)が最終的に位相変調器3に達する。
入力制御画像15は、5×5の衝突を伴うマトリクス23であり、230×230μmの表面積の上に均一且つ規則的に分散された25点を意味する。
関連する位相マップ17を生成するための計算アルゴリズムは、また、反復タイプ(IFTA)のものである。この例のフレームワーク内で、繰り返しの数の制御は不可欠である。
マークするための材料は、数百ナノメートルのアルミニウムコーティングを持つPEポリマーである。
図5の一連の画像は、照射及び変調の同じ構成から生じる複数の点のマトリクスを示す。サンプル上の位置決めのみが変化する。
僅かな変動が、あるマーキングから他のもの(典型的には24aと24b)で観察されることができ、ビームを整形することによる又はガルバノメトリックヘッドによるのいずれかの、照射される材料の得し得の変動を表す。
一連の画像25及び26は、そうは言うものの、この文書に記載された整形ヘッドの使用に固有のものである。
一連の画像25は、同じソース画像から生じる複数のマーキングを示すが、このソース画像の位相マップは異なる。この非制御方法は、使用されるアルゴリズムに固有であり、このアルゴリズムは位相マップの唯一の解に収束しない。入射光源のもの及び材料の局所的な特性のものに関連付けられる、この変動は、マーキングの一意性に加えられ、したがって、レーザ−物質相互作用に固有であるこの認証態様に加えられる。
最終的に、一連の画像26は、計算される同じマップに関する繰り返しの数の効果を示し、8つの画像26aから26hは、1、2、3、4、5、10、20、及び50の繰り返しでのテストにそれぞれ対応する。ソース画像からの偏差は、部分的に収束する位相マップの解のために、繰り返しの数が低いとき、いっそう著しい。
あるマーキング点の欠如が観察されることができ26a、パラサイト点の発生26bは、一意の、非制御の署名を持つマーキングを作る能力を示している。
実施形態のこの例は、このような革新の、より具体的には、マーキング及び識別の見地に関する必要性が証明されている、トレーサビリティのマーケット及び偽造との戦いの全ての関心を示している。
したがって、同じパターンが、複数の同一の製品に、同じマイクロマシニングパラメータにしたがって形成されることができ、全てのパターンは、前記製品の個々の認証のために形成された後に記録される。
提示されるマイクロマシニング方法及びシステムは、生産性におけるかなりの進歩につながる。実際、最初の検査で、整形レーザビームの使用は、1つのレーザショットでマークされる表面積(又はマークされるポイントの数)を増加させることができる。1つのマーキング動作のために必要な時間はしたがって、同時にマークされる(又は表面積比に比例する)点の数に等しい要因によって減少する。
さらに、現在の光変調器の使用は、変調器に応じて10Hzから1kHzの間、例えば、10Hz−20Hzに近い、及び60Hzまでさえ、に含まれる周波数での動的変調(時間における形状の変化)を考慮することを可能にする。形状の変化が2つのマーキング動作の間で必要とされる場合(例えば、製品の個別の番号付けの場合)、方法は、(10Hzから20Hzの場合)時間毎に36,000から72,000部品の潜在的な生産速度を示す。これらの生産速度は、推測的に、現在の生産速度より5から10倍高い。
さらに、提示されるマイクロマシニング方法及びシステムは、複雑な形状マーキングを数ショットで作るために使用されることができる。現在の解決法は、集束ビームの移動に基づき、本質的に作られるパターンは、ビームサイズの(しばしば、約10から100マイクロメートルの)スケールの丸いエッジを含む。整形ビームの使用は、特に直角又は鋭角を含む、小さいスケールの今まで非常に複雑であった形状を得ることを考慮することを可能にする。
さらに、二次元コードの形態で暗号化された情報のレーザマーキングの特別な文脈において、データマトリクスフォーマットは、同等の内容物をマークするのにより速いので(2つの連続したモジュールの間で多くの運動がより少ないので)、現在は、QRコードが好まれている。なおかつ、この第2のタイプは、読みやすい利点を有する。このポイントの数が、同時にマークされることができる点の最大数未満であるという条件で、コードを形成する全ての点の同時マーキングのため、同等の内容において、暗号化のタイプに関して同一の実行時間を有するので、ここに記載される装置の使用は、この制限を取り除く。
最終的に、提示されるマイクロマシニング方法及びシステムは、製品認証、例えば、トレーサビリティ又は偽造との戦い用途、に関して特別の関心がある。実際、それらは、唯一のマーキング結果を作るために使用されることができる。ターゲットとの光ビームの相互作用の間、得られる結果は、ビームの光学特性及びターゲットの物理的特性に強く依存する。光エネルギの空間分布の制御及び材料の局所的な特性の固有の不均一性を組み合わせて、マーキング結果の著しい変動が、あるショットから他のもので入手することができる。これらの反復不能な態様の署名の記録は、サポートの事後認証を可能にする。
マイクロマシニング方法及びシステムの最適化された使用のために、与えられた材料で行われることができる同時衝突の数を計算するための方法がさらに提案される。
この目的のために、上述の多点マーキングの実現可能性の発端においてレーザ−物質相互作用の特性に影響を及ぼすことができる全てのパラメータのリストが作成される。これらのパラメータは、3つのカテゴリにグループ化されることができる:
− レーザパラメータ:これらは、レーザ源に、又はより一般的には放射のソース(源)に特有の特性である;
− マイクロマシニング方法及びシステムのパラメータ:これらは、レーザからサンプルに放射されるビームを扱うための、マイクロマシニングシステム、その設定及びその動作に特有の特性である;
− 材料パラメータ:レーザ−物質相互作用は、吸収−透過特性、溶融−気化温度等のような各材料の特性に依存するので、これらは、最終的な研究材料に特有である。
これらの異なるパラメータを特定した後、出来る限り多点マーキングの現実に近いシミュレーションが、提案されるマイクロマシニングシステムの使用を最適化することを目指して、実行されることができる。これは、実際のマーキングテストに基づくこともできる。
最初に、光源、一般的にはレーザ源を特徴付けるパラメータを列挙しよう。既存の工業用レーザを備えるマイクロマシニングシステムを使用するとき、これらのパラメータはしばしば、前記レーザに関連する文書で見つかる。我々は、引用することができ、より具体的には:
− 波長λ
− パルス繰り返し率ν
− パルス持続時間τ
− 偏光p
− 平均出力Pレーザ
− 出力直径D出力
− 拡がり角α
上で提案されるように、マーキングヘッドの最適化された動作のために、レーザ波長λは好ましくは、方法の光学システムの異なる処理に適合され、偏光pはマーキングヘッドによって規定される配向にしたがって直線であり、ビームの出力直径D出力は、変調器のアクティブ領域に適合され、ビーム拡がり角は最小にされる(いわゆるコリメートビーム)。これらの2つのケースでは、厳選されたレンズのセットが、レーザビームのサイズをマーキングヘッドに適合させるために、及びまた準コリメートビームを得るために拡がり角を減らすためにの両方のために使用される。
マイクロマシニングシステム方法及びシステムのパラメータの中で、レーザ出力におけるビームの特性を最適応させるための光学系のセット(拡がり角及び偏光の概念を述べた)、所望のマーキングに特有の特殊性(焦点距離)、及び上で詳述された整形によるマーキングヘッドの特性に重点を置く。
ここでは、レーザビームがマーキングヘッドの入力において必要とされるデータに対応することを考える。後者は以下によって特徴付けられる:
− 透過パーセンテージ u%:SLMは、ピクセル化された光学系であるので、無視できないパーセンテージのエネルギ損失が、整形のために利用可能なエネルギの推定において考慮されることになる;このパラメータはまた、変調器の後の光路を形成する光学系の処理の欠陥を統合する。
− 対称効果の欠如の後の利用可能なパーセンテージ v%:エネルギの損失が、v%と推定される量によって記号で表される、光軸に対する対称整形と、非対称整形との間でマークされることになるパターンのために、観察されている;
− 中心スポットw%によって失われるパーセンテージ:光学系及びレーザ特性の完全さの欠如、並びに近似計算に起因して、定数w%によって再び推定されるエネルギの量は、中心焦点で見つかり、システムによってビームに適用される整形にさらされない。
− 曲率の追加により利用可能なパーセンテージx%(C):対称又は非対称整形のように、曲率値を含む位相マップの実行は、整形に利用可能なエネルギの量に影響を及ぼす。Cは、整形のフレームワーク内で適用される曲率値である;。
− 衝突の数に関する係数c&d;マークするための点の数Nに依存する利用可能なパーセンテージ(cN+d):対称又は非対称整形に関してのように、材料に異なる数の収束点を生成する位相マップの実行は、同じ数の点の整形に利用可能なエネルギの量に影響を及ぼす。
− 焦点距離f:規定された収束フォーカスレンズによる作動距離。このパラメータは、中でも、マーキング面におけるレーザビームのサイズを、したがって、この面におけるエネルギ密度を規定するために使用される。
いったん全てのこれらのパラメータが明らかにされると、ビームを整形するために利用可能な出力が次に、まだ定められていない、マークするための点の数Nの関数として、以下の式から計算される:
利用可能=Pレーザu%x%(C)(cN+d)v%−w%Pレーザ
各材料は、その特定の吸収特性を有するので、それは、そこから材料が反応し始め且つその外観を変化させ始める、エネルギ及びエネルギ密度に関する閾値によって特徴付けられる。これらの閾値を決定することは、与えられたレーザを使用するマーキング手順の実行可能性を有効にするか否かに関して重要である。
これらの閾値はまた、作ろうとしているマーキングの性質に依存する。マーキング閾値は、例えば、ナノメートルスケール、微小スケール又は人間の目のスケールでの可視性を求める場合に、異なる。閾値はまた、マーキングの所望の強度にも依存することができる。実際、上述のようにそして2001年6月20日に発行された非特許文献1に記載されるように、適格とされることができ且つそれに対してエネルギ密度閾値が関連付けられることができる材料の幾つかのレベルの変更がある。
材料の反応閾値を決定するために、幾つかの方法が、科学文献で利用できる。2009年1月14日に発行された非特許文献2は、3つの主要な方法の比較の説明を与える。
第1の最も現行の方法は、マークされる材料の衝突直径に基づく回帰分析法であり、より一般的には、Liuの方法として知られており、これは、以下の式でレーザビームの完全な横方向形状(ガウス形状)を仮定する:
Figure 2017528326

ここで、
− Fはエネルギ密度(J/cm、また一般に放射露光量と呼ばれる)であり、
− rは光軸までの距離であり、
− Fピークは、レーザ平均出力P平均の関数として表される、光軸において測定される最大放射露光量であり、
− vは、パルス繰り返し率であり、
− ωは、焦点面におけるビーム半径であり(一般に、ウエストとも呼ばれ)、システムレンズの頂点距離fに直線依存する。
Liuの方法は、より具体的には、照射される材料が、物理的な衝突直径Dに関連するF閾値であるエネルギ密度から反応することを考慮する、すなわち:
Figure 2017528326
ここから、この式を処理した後、以下を得る:
=2ωln(Fピーク)−2ωln(F閾値
最終的に、加工される材料での衝突直径Dは、ln(Fピーク)の関数として線形に、したがって、間接的に出力の関するとして、増加する。レーザ−物質相互作用のモデリングが線形である(材料が入射エネルギに比例して反応する)という仮定の下で、閾値F閾値は、この軸の原点の縦座標として推定される。
第2の方法もまた、回帰分析法であるが、今回は、アブレーションされる体積の深さ観測に基づく。実際、光強度を増加させるとき、より多くのエネルギが照射される物質によって自然に吸収され、遅れずに加工形態の変化、より具体的には、より大きい吸収深さ及び/又はマーキング直径につながる。これらの値の全ては、材料に適用される放射露光量の関するとしてモデル化されることができ、反応閾値F閾値は、ゼロ体積(又は深さ)で得られる外挿から導き出される。Liuの方法から逆に、アブレーション速度を使用する方法は、ガウシアンであろうとなかろうと、ビームの形状から独立してマーキング結果を解析する一方、方法は、この場合も、加えられる照射に対する材料の線形応答を必要とする。
最後に、第3の方法は、損傷の発生に関する統計的解析を使用する。この方法は、視覚的であり、ビーム及び材料と無関係で、いかなる補助的な解析なしで直接使用かのうである利点を有する。実際、マーキング繰り返し性が測定される間に、同一のパラメータでの一連の衝突がオペレータによって数回繰り返される。低い放射露光量において、これらのマーキングのどれもが見えない一方、高い放射露光量において、全てのマーキングが現れる。これらの2つの設定の間の中間放射露光量が、損傷閾値放射露光量として定められる。2つの先の方法とは対照的に、この方法は、固定閾値の値がないが、材料に固有の移行性の方式であるという意味で確定的でない利点を有する。このような方法の適用により及びここに提示された多点マーキング方法を仮定すると、閾値放射露光量F閾値は例えば、全ての衝突が見えるようになる最小放射露光量である。
ガウシアン空間回転プロフィールの仮定の下で、これらの方法のうちの1つによる、閾値放射露光量もまた、以下の式にしたがって、比例の単純な関係により、エネルギ及び強度に関して有効であることをここで述べるべきである:
Figure 2017528326
さらに、パルス持続時間が、このマーキング閾値F閾値に影響を及ぼし、より短いパルス持続時間が閾値を減少させることを意味することに留意すべきである。同時に実行されることができる衝突の数は、理論的には、パルス持続時間が減少すると増加する。
上述の方法は、概して、1つのパルスのみを含むレーザショットで使用される。このように定められる閾値は、照射される材料のシングルパルスレーザ閾値に対応する。
好ましい方法では、複数のパルスを含むレーザショットとともに使用される方法が、複数の特定のパルスの数に関する計算を数回繰り返すことによって置き換えられる。結果として、レーザショットを形成するレーザパルスの数の増加に伴う考慮される閾値の減少によって特徴付けられる、いわゆるインキュベーション現象が大抵の材料に現れる。
kがレーザショットに含まれるパルスの数である場合、この減少は、したがって、先の閾値F閾値(それぞれP閾値)を関数F閾値(k)(それぞれP閾値(k))に置換することによって表されることができる。
図6は、パルス列毎のパルスの数kに応じた閾値(F閾値又はP閾値)の変化を示す典型的な概略図である。飽和効果が、水平漸近線により、図で説明されるインキュベーションに関して観察されることができる。
与えられたレーザによって与えられた材料にマークされることができる同時の点の理論的な数の推定のためのシミュレーション手順の第1のステップは、前述の異なるパラメータを回復する又は計算することからなる。
第2に、整形のために(定めようとしているNの関数として)、材料のマーキング閾値及び利用可能なレーザ出力を知るとき、整形される点の数が材料のマーキング閾値に影響を及ぼさないという仮説を立て、これらの衝突は分離されていると仮定する。
したがって、利用可能な出力が、レーザショット毎のパルスの数kに関して、理論的に、整形によりマークされることができる、最大のポイントの数により材料の反応閾値出力と同等であると推定される、すなわち:
Figure 2017528326
この関係を、パルス列毎のパルスの数kに関する、材料の反応閾値の式に適用することによって、次式を得る:
Figure 2017528326
最終的に、この式をマイクロマシニング方法及びシステムのパラメータの説明で明らかにされたものと関連付けると、他のパラメータは既知であるので、1つの未知数Nを持つ式が得られる、すなわち:
Figure 2017528326
ここから、最終的に、kパルスを持つパルス列を使用するマーキングヘッドの整形による同時点の最大数Nの推定値を得る:
Figure 2017528326

ここで
Figure 2017528326
この方法は、使用されるレーザ源及びマークされることになる材料の特性を知るとき、kパルスを持つレーザショットのビームの整形により同時にマークされることができる点の最大数Nを詳細に推定することを、全システムの異なるパラメータを用いて、最終的に可能にする。
拡張によって、N∞に、理論的に同時にマークされることができる点の最大数を表す(先験的に、インキュベーションの飽和により、収束する)一連のものの限界値に、言及する。
kパルスを持つレーザショットを整形することにより同時にマークされることができるこの点の最大数Nから、マイクロマシニングシステムは、特に、与えられたkパルスに関してマークされることができる点の最大数N以下の複数の点Nに光ビームを整形するための変調装置を設定することによって、調整されることができる。
全ての点が材料に適切にマークされることを確実にするために、整形点の数Nは、kパルスを持つレーザショットを整形することにより同時にマークされることができる点の最大数N未満に厳密に設定されることができ、これは、実際、マーキングのためのより大きい利用可能なエネルギを有することを可能にする。
最大値Nは、閾値を表すことが留意されるべきである。例として、1つの損傷又はマーキング閾値が考慮される設定では、衝突は、単にマークし始めるだけである。この場合、限度Nを最大値Nより小さい値、例えば、N≦N/2又はN≦N/3に設定することも好ましい。
さらに、ここから、パターンを形成する点の数を、位相変調の設定のために選ばれる整形点の数によって割ることによって、特に複雑なパターンの場合に、全パターンを形成するのに必要なパルス列の数を導き出すことができる。
マーキングのために使用されることになるパルス列のパルスの数kの設定は、特に、マークするための材料の特性並びに放射装置及び位相変調装置の特性を知るとき、実験に基づくことができる。
例えば、上述の3つの方法のうちの1つを使用して、任意の数のパルスiに関する閾値エネルギ密度F閾値(i)を与える関数を計算すること、及び与えられた数の点からなるパターンをマーキングするのに最も適合されるパルスの数kを選ぶこともできる。
パルスの数kは、例えば、閾値エネルギ密度F閾値(i)を与える関数の計算にしたがって、選ばれることができ、パルスの数kは、最小閾値エネルギ密度の200%に等しい閾値エネルギ密度に対応するパルスの数k200と、エネルギ密度が最小閾値エネルギ密度と等しいパルスの最小数に対応するパルスの数k100との間で選ばれる整数である。
US5,734,145 US4,128,752 FR2 909 922 US4,734,558 US4,818,835 US2001/045,418 WO01/061619 US2011/0292157 FR2 884 743
J. BONSE et al. "Femtosecond laser ablation of silicon−modification thresholds and morphology" APPLIED PHYSICS A, 74, 19−25 (2002), DOI 10.1007/s003390100893 N. SANNER et al. "Measurement of femtosecond laser induced damage and ablation thresholds in dielectrics", APPLIED PHYSICS A, (2009) 94:889−897, DOI 10.1007/s00339−009−5077−6

Claims (27)

  1. 材料にパターンを形成するためのマイクロマシニング方法であって、前記パターンは複数の点からなり、前記方法は、以下のステップ:
    − 空間的及び時間的にコヒーレントなパルス光ビームの放射;
    − 前記パターンを形成する前記複数の点にしたがって前記光ビームを整形するために少なくとも1つの位相変調を適用することによる、動的光学変調装置の変調面における、前記空間的及び時間的にコヒーレントなパルス光ビームの動的整形;
    − 前記変調面に対するフーリエ構成にある作業面に位置する前記材料の表面上への合焦装置による整形される光ビームの合焦;を含み、
    前記材料に前記パターンを形成することは、前記パターンを形成する点の数より厳密に少ない前記光ビームのパルスの有限数を含むパルス列で実行され、前記光ビームの前記放射は、各パルスが、10psから100nsの間に含まれる決定されたパルス持続時間を有するように制御される、
    方法。
  2. 前記光ビームの前記放射は、各パルスが、100psから10nsの間に含まれる決定されたパルス持続時間を有するように制御される、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記光ビームの前記放射は、各パルスが、300psから8nsの間に含まれる決定されたパルス持続時間を有するように制御される、
    請求項1に記載の方法。
  4. 前記材料は、前記合焦装置の焦点面に対応する作業面内に位置する、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 複数の同一の製品に、同じマイクロマシニングパラメータにしたがって、同じパターンを形成するために使用される請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法であって、全てのパターンは、前記製品の個体認証のために形成された後に記録される、
    方法。
  6. 前記パルス列は、前記パターンを形成する前記点の数より少なくとも2倍少ない、好ましくは少なくも10倍少ない、より好ましくは少なくとも100倍少ない、パスル数を含む、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記パルス列は、1000パルス未満、好ましくは100パルス未満、より好ましくは10パルス未満のパルスを含み、より好ましくは、前記パルスは1パルスのみを含む、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記パターンに対応する入力設定点値から変調設定点値を計算するステップをさらに含み、前記変調設定点値は、前記光ビームの前記動的整形を実行するための前記変調装置に与えられる、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記光ビームの前記放射は、10μJから30mJの間、好ましくは100μJから15mJの間、より好ましくは1mJから10mJの間に含まれる決定されたエネルギを有するように、各パルスに関して制御される、
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記光ビームの前記放射は、前記パルス列の前記パルスが、10Hzから30kHzの間、好ましくは20Hzから5kHzの間、より好ましくは250Hzから1kHzの間に含まれる繰り返し率を有するように制御される、
    請求項1乃至9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記光ビームの前記放射は、前記パルス列が、50μWから20Wの間、好ましくは10mWから5Wの間、より好ましくは20mWから2Wの間に含まれる平均出力を供給するように制御される、
    請求項1乃至10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記光ビームの前記放射は、前記動的光学変調の前に直線偏光を有するように制御される、
    請求項1乃至11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 空間的及び時間的にコヒーレントなパルス光ビームの放射から、材料に複数の点からなるパターンを形成するためのマイクロマシニングシステムであって:
    − 前記光ビームのための制御装置であって、前記パターンを形成する点の数以下の有限数のパルスを含むパルス列に前記光ビームの前記放射を制限する手段、及び10psから100nsの間に含まれるパルス持続時間にしたがって前記光ビームを設定する手段を有する、光ビームのための制御装置と;
    − 前記パターンを形成する前記複数の点にしたがって前記光ビームを整形するように、変調設定点値から少なくとも1つの位相変調にしたがって前記制御装置によって設定される前記光ビームを変調面において変調する手段を有する、動的光変調装置と;
    − 前記変調設定点値を前記変調装置に与えるように設けられるとともに前記パターンに対応する入力設定点値から前記変調設定点値を計算する手段を有する、制御装置と;
    − 前記変調装置の前記変調面に対してフーリエ構成にある作業面に位置する前記材料の表面上に前記変調装置によって整形される前記光ビームを合焦させるように配置される合焦装置と;を有する、
    システム。
  14. 前記合焦装置は、前記変調装置の前記変調面に対してフーリエ構成にある焦点面を有する、
    請求項13に記載のシステム。
  15. 合焦された前記光ビームがシステム入力部における前記光ビームに対して90°に向けられるように配置される光学要素のセットをさらに有する、
    請求項13又は14に記載のシステム。
  16. システムは、200×200×250mm未満、好ましくは200×200×200mm未満のかさ体積を有する、
    請求項13乃至15のいずれか1項に記載のシステム。
  17. 材料に複数の点からなるパターンを形成するためのマイクロマシニングシステムを使用する方法であって、前記システムは、空間的及び時間的にコヒーレントなパルス光ビームを放射する装置と、前記光ビームを複数の点に整形するための位相変調装置及び前記材料の表面上への整形された前記光ビームの合焦装置を有する前記光ビームの動的光学変調装置と、を有し、方法は:
    a. 前記材料を反応させるように前記光ビームのパルスの数kを選ぶことによってパルス列を設定するステップ;
    b. 前記材料が前記光ビームの前記パルスの数kに反応する閾値密度F閾値(k)を計算し、関連する閾値出力P閾値(k)を決定するステップ;
    c. 前記放射する装置及び前記位相変調装置の特性パラメータから前記変調装置の出力における利用可能な出力P利用可能(N)に関する方程式を設定するステップであって、Nは、決定されるべき数であり且つkパルスの列に関してマークされることができる点の最大の数を表す、ステップ;
    d. 整形された点の数が、前記材料が反応する前記閾値に影響を及ぼさないという仮説の下で、マークされることができる前記点の最大の数Nを計算するステップであって、マークされることができる前記点の最大の数Nは:
    ・N=P利用可能(N)/F閾値(k)
    のように計算される、ステップ;
    e. 前記光ビームの前記パルスの数kでマークされることができる前記点の最大の数N以下の複数の点Nに前記光ビームを整形するように前記位相変調を設定するステップ;を含む、
    方法。
  18. ステップdで計算されるkパルスの列に関してマークされることができる前記点の最大の数Nが前記パターンを形成する前記点の数未満である場合、ステップa)乃至d)は、前記光ビームに関するより大きい数のパルスkを選ぶ中で繰り返される、
    請求項17に記載の方法。
  19. ステップa)において、前記光ビームのパルスの数kは、前記パターンを形成する前記点の数未満に選ばれる、
    請求項17又は18に記載の方法。
  20. 前記位相変調は、前記光ビームのパルスの数k内でマークされることができる前記点の最大の数Nの半分以下の値に制限される複数のN点に前記光ビームを整形するように設定される、
    請求項17乃至19のいずれか1項に記載の方法。
  21. 前記パターンを形成する前記点の数を、前記位相変調を設定するために選ばれる前記複数のN点で割ることによって完全なパターンを形成するために必要とされる前記パルス列の数の追加の計算ステップを含み、前記パターンは、個別に形成されることができる複数の基本サブパターンに分解する複雑なパターンである、
    請求項17乃至20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 前記パルス列を設定するステップは、任意の数のパルスiに関する閾値エネルギ密度F閾値(i)の前記計算にしたがって前記パルスの数kを選ぶステップからなり、前記パルスの数kは、最小閾値エネルギ密度の200%と等しい閾値エネルギ密度に対応するパルスの数k200と、エネルギ密度が前記最小閾値エネルギ密度と等しいパルスの最低数に対応するパルスの数k100との間で選ばれる整数である、
    請求項17乃至21のいずれか1項に記載の方法。
  23. 前記閾値エネルギ密度F閾値の前記計算は、前記光ビームがガウス形状を有すること及び前記光ビームで照射される前記材料が以下の式によって与えられる閾値エネルギ密度F閾値から反応することを考慮して実行され、この式は:
    Figure 2017528326

    であり、
    ここでDは前記材料への前記光ビームの物理的な衝突直径であり、Fピークは、光軸で測定される最大エネルギ密度であるとともにレーザ平均出力P平均の関数として表され、vは、パルス繰り返し率であり、ωは前記合焦装置の焦点面における前記光ビームの半径である、
    請求項17乃至22のいずれか1項に記載の方法。
  24. 前記閾値エネルギ密度F閾値の前記計算は、前記材料への損傷の発生の統計的解析によって実行される、
    請求項17乃至22のいずれか1項に記載の方法。

  25. の関数としての、前記変調装置の出力における前記利用可能な出力P利用可能(N)を与える方程式は、次の式:
    Figure 2017528326
    であり、
    ここで、
    ・u%は、前記動的光学変調装置の透過パーセンテージであり;
    ・v%は、マークするための前記パターンの対称の欠如の影響の後の利用可能なパーセンテージであり;
    ・w%は、前記動的光学変調装置からの整形の対象でない中心合焦点における前記光ビームによって失われるパーセンテージであり;
    ・x%(C)は、前記動的光学変調装置に適用される変調設定点値に関する位相マップ上の曲率Cの適用の影響の後の利用可能なパーセンテージであり;
    ・c及びdは、衝突の数に関する係数であり、前記動的光学変調装置に適用される設定点値に関して使用される前記位相マップの多数の合焦点を反映し;N点に関連付けられる効率は(cN+d)であり、fは前記合焦装置の焦点距離である、
    請求項17乃至24のいずれか1項に記載の方法。
  26. 前記閾値出力P閾値(k)は次の式:
    Figure 2017528326

    によって与えられる、
    請求項17乃至25のいずれか1項に記載の方法。

  27. 前記光ビームのパルスの数kの中でマークされることができる前記点の最大の数Nは次の式:
    Figure 2017528326
    によって与えられ、
    ここで
    Figure 2017528326

    である、
    請求項17乃至26のいずれか1項に記載の方法。


JP2017519993A 2014-07-01 2015-07-01 材料をパターニングするためのマイクロマシニング方法及びシステム、並びに1つのこのようなマイクロマシニングシステムを使用する方法。 Active JP6720156B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR1456276A FR3023206B1 (fr) 2014-07-01 2014-07-01 Procede et systeme de micro-usinage pour former un motif sur un materiau
FR1456276 2014-07-01
FR1456277A FR3023207B1 (fr) 2014-07-01 2014-07-01 Procede d'utilisation d'un systeme de micro-usinage pour former un motif sur un materiau
FR1456277 2014-07-01
PCT/EP2015/065045 WO2016001335A1 (fr) 2014-07-01 2015-07-01 Procédé et système de micro-usinage pour former un motif sur un matériau et procédé d'utilisation d'un tel système de micro-usinage

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017528326A true JP2017528326A (ja) 2017-09-28
JP6720156B2 JP6720156B2 (ja) 2020-07-08

Family

ID=53499011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017519993A Active JP6720156B2 (ja) 2014-07-01 2015-07-01 材料をパターニングするためのマイクロマシニング方法及びシステム、並びに1つのこのようなマイクロマシニングシステムを使用する方法。

Country Status (7)

Country Link
US (1) US10350705B2 (ja)
EP (1) EP3164828B1 (ja)
JP (1) JP6720156B2 (ja)
KR (1) KR101904680B1 (ja)
CN (1) CN106573336B (ja)
CA (1) CA2953439C (ja)
WO (1) WO2016001335A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021523564A (ja) * 2018-05-08 2021-09-02 ラム リサーチ コーポレーションLam Research Corporation テレセントリックレンズ、光ビーム折り畳みアセンブリ、またはポリゴンスキャナを有するレンズ回路を含む原子層エッチングおよび原子層堆積の処理システム

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3026940B1 (fr) * 2014-10-08 2021-09-03 Univ Jean Monnet Dispositif et procede pour la decoupe d'une cornee ou d'un cristallin
EP3439594B1 (fr) * 2016-04-06 2021-06-23 Keranova Scanner optique de balayage d'un appareil de decoupe d'un tissu humain ou animal
JP7136811B2 (ja) * 2017-05-11 2022-09-13 シューラット テクノロジーズ,インク. 付加製造のためのパターン化された光の開閉所ビーム・ルーティング
DE102017008919A1 (de) * 2017-09-22 2019-03-28 Giesecke+Devrient Currency Technology Gmbh Wertdokument und Verfahren zum Herstellen desselben
EP3768461A1 (en) 2018-03-19 2021-01-27 Medtronic, Inc. Surface texturing using energy pulses
CN109270066B (zh) * 2018-09-28 2021-11-05 深圳市盛世智能装备有限公司 一种线阵相机扫描方法和装置
JP7181790B2 (ja) * 2018-12-28 2022-12-01 株式会社キーエンス レーザ加工装置
CN113927118A (zh) * 2020-07-13 2022-01-14 台达电子工业股份有限公司 激光焊锡装置及激光焊锡方法
CN112496531B (zh) * 2020-11-24 2021-11-16 中国科学院西安光学精密机械研究所 一种基于空间整形的一体化飞秒激光标印方法
FR3121060A1 (fr) 2021-03-29 2022-09-30 Qiova Procédé et dispositif pour former une figure sur ou dans une pièce

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06208088A (ja) * 1993-01-08 1994-07-26 Seiko Epson Corp 光刻印装置
JP2010012494A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Hamamatsu Photonics Kk レーザ加工装置およびレーザ加工方法
JP2013063455A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Hamamatsu Photonics Kk レーザ加工方法

Family Cites Families (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4128752A (en) 1976-12-15 1978-12-05 Her Majesty The Queen In Right Of Canada, As Represented By The Minister Of National Defence Laser micromachining apparatus
US4734558A (en) 1983-05-16 1988-03-29 Nec Corporation Laser machining apparatus with controllable mask
US4818835A (en) 1987-03-02 1989-04-04 Hitachi, Ltd. Laser marker and method of laser marking
DE59008746D1 (de) 1989-08-18 1995-04-27 Ciba Geigy Ag Lasermarkierung von Kunststoffgegenständen in an sich beliebiger Form mit besonderen Effekten.
JP3263517B2 (ja) 1994-02-08 2002-03-04 株式会社小松製作所 液晶マスクマーカの駆動方法
US6774340B1 (en) 1998-11-25 2004-08-10 Komatsu Limited Shape of microdot mark formed by laser beam and microdot marking method
US6573026B1 (en) 1999-07-29 2003-06-03 Corning Incorporated Femtosecond laser writing of glass, including borosilicate, sulfide, and lead glasses
DE19949198B4 (de) * 1999-10-13 2005-04-14 Myos My Optical Systems Gmbh Vorrichtung mit mindestens einer mehrere Einzel-Lichtquellen umfassenden Lichtquelle
WO2001053876A1 (en) 2000-01-19 2001-07-26 Hamamatsu Photonics K.K. Laser machinning device
US6423935B1 (en) 2000-02-18 2002-07-23 The Regents Of The University Of California Identification marking by means of laser peening
SE517550C2 (sv) 2000-04-17 2002-06-18 Micronic Laser Systems Ab Mönstergenereringssystem användande en spatialljusmodulator
US6605799B2 (en) 2000-05-25 2003-08-12 Westar Photonics Modulation of laser energy with a predefined pattern
JP2002273583A (ja) 2001-03-19 2002-09-25 Inst Of Physical & Chemical Res 透明媒質加工装置
JP3559827B2 (ja) 2002-05-24 2004-09-02 独立行政法人理化学研究所 透明材料内部の処理方法およびその装置
GB0213809D0 (en) 2002-06-15 2002-07-24 Brocklehurst John R Dynamic shaping of laser beams
FR2872351A1 (fr) 2004-06-29 2005-12-30 Thales Sa Laser ultra-bref haute cadence avec conformation dynamique de faisceau
FR2884743B1 (fr) 2005-04-20 2007-07-20 Impulsion Soc Par Actions Simp Dispositif de micro-usinage par laser femtoseconde avec conformation dynamique de faisceau
FR2909922B1 (fr) 2006-12-14 2010-08-13 Att Advanced Track & Trace Procede et dispositif de marquage d'objets et materiaux.
FR2921012A1 (fr) 2007-09-13 2009-03-20 Advanced Track And Trace Sa Procede et dispositif de marquage d'une surface par nanostructures periodiques controlees
US7988297B2 (en) * 2007-10-19 2011-08-02 Look Dynamics, Inc. Non-rigidly coupled, overlapping, non-feedback, optical systems for spatial filtering of fourier transform optical patterns and image shape content characterization
US20100040836A1 (en) 2008-08-12 2010-02-18 Shenping Li Method for providing sub-surface marks in polymeric materials
US9001172B2 (en) * 2008-09-04 2015-04-07 Vardex Laser Solutions, Inc. System for laser-based digital marking of objects with images or digital image projection with the laser beam shaped and amplified to have uniform irradiance distribution over the beam cross-section
JP5775265B2 (ja) 2009-08-03 2015-09-09 浜松ホトニクス株式会社 レーザ加工方法及び半導体装置の製造方法
US20110045418A1 (en) 2009-08-24 2011-02-24 Russell Roger P Multi-fuel oil furnace
GB2507021A (en) * 2011-07-14 2014-04-16 Faro Tech Inc Scanner with phase and pitch adjustment
CN103565401A (zh) * 2012-07-27 2014-02-12 上海威景生物科技有限公司 一种全眼球光学相干层析自适应成像系统及方法
KR101421091B1 (ko) 2013-02-01 2014-07-21 한국기계연구원 극초단파 펄스 레이저를 이용한 미세패턴 가공장치 및 미세패턴 가공방법
CN103149688A (zh) * 2013-03-15 2013-06-12 华中科技大学 基于空间光调制器的干涉光束完全重合的同轴干涉系统

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06208088A (ja) * 1993-01-08 1994-07-26 Seiko Epson Corp 光刻印装置
JP2010012494A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Hamamatsu Photonics Kk レーザ加工装置およびレーザ加工方法
JP2013063455A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Hamamatsu Photonics Kk レーザ加工方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021523564A (ja) * 2018-05-08 2021-09-02 ラム リサーチ コーポレーションLam Research Corporation テレセントリックレンズ、光ビーム折り畳みアセンブリ、またはポリゴンスキャナを有するレンズ回路を含む原子層エッチングおよび原子層堆積の処理システム
JP7336465B2 (ja) 2018-05-08 2023-08-31 ラム リサーチ コーポレーション テレセントリックレンズ、光ビーム折り畳みアセンブリ、またはポリゴンスキャナを有するレンズ回路を含む原子層エッチングおよび原子層堆積の処理システム
US11984330B2 (en) 2018-05-08 2024-05-14 Lam Research Corporation Atomic layer etch and deposition processing systems including a lens circuit with a tele-centric lens, an optical beam folding assembly, or a polygon scanner

Also Published As

Publication number Publication date
CN106573336B (zh) 2018-07-13
EP3164828A1 (fr) 2017-05-10
JP6720156B2 (ja) 2020-07-08
KR101904680B1 (ko) 2018-11-28
US10350705B2 (en) 2019-07-16
US20170157707A1 (en) 2017-06-08
CN106573336A (zh) 2017-04-19
CA2953439C (fr) 2019-05-07
KR20170037972A (ko) 2017-04-05
WO2016001335A1 (fr) 2016-01-07
CA2953439A1 (fr) 2016-01-07
EP3164828B1 (fr) 2018-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6720156B2 (ja) 材料をパターニングするためのマイクロマシニング方法及びシステム、並びに1つのこのようなマイクロマシニングシステムを使用する方法。
JP6923284B2 (ja) 非軸対称ビームスポットを用いて透明被加工物をレーザ加工するための装置及び方法
JP5659103B2 (ja) 広スペクトル帯域幅を有するレーザ・パルスを用いた材料の加工方法、および該方法を実行するための装置
KR102132846B1 (ko) 표면을 레이저 가공하기 위한 가공 장치 및 방법
US7486705B2 (en) Femtosecond laser processing system with process parameters, controls and feedback
US20150129565A1 (en) Method and device for processing a workpiece using laser radiation
US11452637B2 (en) Sweeping optical scanner of an apparatus for cutting-out a human or animal tissue
EP2965852A1 (en) Optical arrangement for laser beam shaping
CN113056345B (zh) 用于对透明基板改性的系统和方法
CN109079318A (zh) 一种硅光子晶体波导器件的飞秒激光制备系统及方法
US10554961B2 (en) Three-dimensional volumetric display using photoluminescent materials
JP2020529925A (ja) 内部材料のレーザ加工方法
JP2003334683A (ja) レーザ加工装置とレーザ加工方法
US20210237199A1 (en) Adaptive Laser Beam Shaping
Savidis et al. Progress in fabrication of waveguide spatial light modulators via femtosecond laser micromachining
Fang et al. Pulse Burst Generation and Diffraction with Spatial Light Modulators for Dynamic Ultrafast Laser Materials Processing
JP4456881B2 (ja) レーザ加工装置
Grabusovas et al. Vector Mathieu beam profile engineering for laser material processing applications
KR100787236B1 (ko) 극초단 펄스 레이저 가공 장치 및 방법
Beck Adaptive optics for laser processing
Li Advanced laser beam shaping using spatial light modulators for material surface processing
FR3023207A1 (fr) Procede d'utilisation d'un systeme de micro-usinage pour former un motif sur un materiau
Washio Basic and General Optics for Laser Processing
JP4709976B2 (ja) コヒーレント光制御方法及びコヒーレント光制御装置
Scholes Structuring light to improve laser brightness

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180626

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180626

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181225

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190621

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190924

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200124

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200519

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6720156

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250