JP2017527382A - 開創器 - Google Patents

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Abstract

外科手術時に使用するための開創器が、一対のブレードアセンブリを備える。実施時に、ブレードアセンブリは、初めに閉位置にあることにより低背位をとり、比較的小さな切開部に挿入され、相互から離れるように引っ張られ、それによって切開部の周囲の皮膚を引っ張って切開部よりも長い開口部を形成する。開創器は、第1の軸を中心として第1のブレードをおよび第2の軸を中心として第2のブレードを回転させるように構成される。開創器は、第3の軸に沿ってこの対のブレードアセンブリを離すように移動させるように構成される。開創器は、第4の軸を中心として第1のブレードをおよび第5の軸を中心として第2のブレードを枢動させるように構成される。いくつかの実施形態では、開示の開創器を使用して患者に対して例えば脊椎手術などの手術を実施する方法が提供される。

Description

関連出願の相互参照
本願は、2014年9月10日に出願された米国特許仮出願第62/048,639号に基づく優先権の利益を主張するものであり、この仮出願の全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
本願は、外科方法および外科器具に関し、より詳細には開創器および開創器を操作する方法に関する。
開創器は、外科医または外科助手が外科治療を施されることとなる身体部分を目視しアクセスすることが可能となるように身体組織を拡げるために使用される外科デバイスである。一般的に、開創器は、身体組織を把持し、遠位端部および近位端部を有する一対の鋏状アームなどのアクチュエータにより生じる力の下においてその身体組織を押し離す、一対の顎部またはブレードを備える。近位端部は、一般的には一対のハンドルを画成し、遠位端部は、一対のブレードに装着され、それによりハンドルの操作によって、ブレード同士は相互から離れるように移動される。手術が実施されることとなる身体に切開部が形成されると、ブレードがこの切開部に挿入され、アクチュエータが操作されて、開創器のブレード同士を離すように移動させ、したがって組織が拡げられ、開口部が設けられ、その開口部を通して外科医は外科治療を施されることとなる組織にアクセスし、組織を視覚化することが可能となる。このタイプの開創器の1つの問題は、開口部サイズが一般的に切開部のサイズにより限定される点であり、すなわち大きな開口部は比較的大きな切開部を必要とすることになる。この装置の欠点は、切開部がより大きくなるほど、結果としてこの切開部の治癒に必要となる期間がより長くなるという点である。したがって、比較的小さな切開部を使用して比較的大きな開口部を形成することが可能となることにより、外科手技の侵襲性、術後治癒時間、および患者の不快度を軽減する外科開創器が必要である。
参照による組み込み
本明細書に記載される全ての刊行物および特許出願は、各個別の刊行物または特許出願が参照による組み込みのために具体的かつ個別的に示唆された場合と同様に、参照により本明細書に組み込まれる。
説明される実施形態のこれらのおよび他の特徴、態様、および利点は、例示的かつ非限定的なものとして意図される特定の好ましい実施形態の図を参照として説明される。添付の図面は、説明される実施形態のコンセプトの例示を目的としたものであり、縮尺通りでない場合がある点を理解されたい。
ブレードが閉位置にある、開創器の一実施形態の斜視図である。 ブレードが閉位置にある、図1の開創器の斜視図である。 ブレードが閉位置にある、図1の開創器の上面図である。 ブレードが開位置にある、開創器の一実施形態の斜視図である。この軸に沿って開創器を開くことにより、その長さに沿って切開部が引っ張られる。 ブレードが開位置にある、図4の開創器の上面図である。 回転位置にある図4の開創器の斜視図である。これらの軸に沿って開創器を開くことにより、その幅に沿って切開部が引っ張られる。 回転位置にある図6の開創器の上面図である。 枢動位置にある図6の開創器の斜視図である。これらの軸に沿って開創器を開くことにより、その幅および/または長さに沿って切開部が引っ張られる。 枢動位置にある図8の開創器の上面図である。 図1のアクチュエータの上面図である。 図1の回転機構の斜視図である。 図11の回転機構の斜視図である。 図1の回転機構の分解図である。 図13の枢動機構の斜視図である。 図14の枢動機構の分解図である。 摺動機構の概略図である。 患者の脊椎の一部分にアクセスするために患者の組織を貫通して操作チャネルを形成するために開創器システムを挿入するためのプローブの使用を示す図である。 患者の脊椎の一部分にアクセスするために患者の組織を貫通して操作チャネルを形成するために開創器システムを挿入するためのプローブの使用を示す図である。 患者の脊椎の一部分にアクセスするために患者の組織を貫通して操作チャネルを形成するために開創器システムを挿入するためのプローブの使用を示す図である。 患者の脊椎の一部分にアクセスするために患者の組織を貫通して操作チャネルを形成するために開創器システムを挿入するためのプローブの使用を示す図である。 患者の組織を貫通して操作チャネルを形成するために開創器システムを挿入するために使用され得るプローブシステムの様々な実施形態の1つを示す図である。 患者の組織を貫通して操作チャネルを形成するために開創器システムを挿入するために使用され得るプローブシステムの様々な実施形態の1つを示す図である。 患者の組織を貫通して操作チャネルを形成するために開創器システムを挿入するために使用され得るプローブシステムの様々な実施形態の1つを示す図である。 患者の組織を貫通して操作チャネルを形成するために開創器システムを挿入するために使用され得るプローブシステムの様々な実施形態の1つを示す図である。 プローブシステムの様々な断面の1つを示す図である。 プローブシステムの様々な断面の1つを示す図である。 プローブシステムの様々な断面の1つを示す図である。 プローブシステムの様々な断面の1つを示す図である。 プローブシステムの様々な断面の1つを示す図である。 プローブシステムの様々な断面の1つを示す図である。 プローブシステムの様々な断面の1つを示す図である。 プローブシステムの様々な断面の1つを示す図である。 プローブシステムの様々な断面の1つを示す図である。
以下で説明するように、本明細書において説明される特定の開創器実施形態は、ブレードセットと鋏アームセットなどのアクチュエータとを備える先行技術の開創器を上回る利点をもたらす。例えば、説明される実施形態の開創器により、短い長さを有する切開部に比較的コンパクトな開創器ブレードセットを挿入することが可能となる。いくつかの実施形態では、コンパクトな開創器ブレードセット(例えば第1のブレード、第2のブレード、第3のブレードなど)は、切開部の側壁部によりぴったりと包囲されるように(例えば閉位置)切開部への挿入が可能となるようなサイズのものでる。
いくつかの装置では、任意に、アクチュエータが、切開部の長さに対して実質的に平行となり得る方向において第1のブレードおよび第2のブレードを離すように移動させる(例えば開位置へと)。これにより、組織は、一方向へと(例えば切開部の長さに沿って)引っ張られて、切開部よりも実質的により長い長さをこの方向に有する開口を形成し得る。開創器が第1の方向に開かれると、アクチュエータは開状態にロックされ得る。任意には、第1のブレードおよび/または第2のブレードに関する回転機構が、操作されてブレードを回転させ(例えば回転位置に)、例えば切開部に対して平行ではない1つまたは複数の方向へと切開された組織を引き離し得る。任意には、第1のブレードおよび/または第2のブレードに関する枢動機構が、操作されてブレードを枢動させ(例えば枢動位置に)、切開部に対して平行ではない1つまたは複数の方向に切開された組織を引き離し得る。任意には、第1のアームおよび/または第2のアームに関するアジャスタが、操作されてアームを摺動させまたは他の方法で平行移動させ(例えば摺動位置に)、切開部に対して平行ではない方向に切開された組織を引き離し得る。いくつかの実施形態では、これらの方向は、切開部に対して垂直、実質的に垂直、または斜めであり得る。特定の実施形態では、開創器は、切開部よりも実質的に長いおよび/または幅広であり、先行技術のデバイスを使用して可能となるものよりも実質的に広い、および/または使用がより容易であるおよび/またはより少数のステップおよび/またはより複雑度の低いステップを必要とする様式で、開口部を開くために使用され得る。相対的に特定の装置では、外科医は、先行技術のデバイスの場合に必要となる切開部よりもより小さな切開部を、およびいくつかの場合にははるかにより小さい切開部を使用することが可能である。さらに、特定の装置では、例えばブレードを閉じ、アームを閉じ、切開部からブレードを除去することなどによる開創器の除去により、先行技術の開創器の使用の結果得られるものよりもはるかにより小さいサイズへと切開部が弛緩して戻ることが可能となり得る。さらに、特定の装置では、組織を開創するために外科医が実施するステップが、先行技術のデバイスと比較して簡素化され、利用がより容易となり、および/またはより少数のステップを伴ったものとなることが可能となる。
次に、例示の実施形態を添付の図面を参照としてさらに説明する。図1においては、本体26を有する開創器10の斜視図が示される。開創器10は、遠位端部14を有する第1のアーム12を備え、この遠位端部14には、第1のブレード18を備える第1のブレードアセンブリ16が結合され得る。第1のブレードアセンブリ16は、第1のブレード18を回転させるための第1の回転機構20を備えることが可能である。また、第1のブレードアセンブリ16は、第1のブレード18を枢動させるための第1の枢動機構22を備えることも可能である。第1のアーム12は、本体26に結合される近位端部24を有する。
開創器10は、遠位端部34を有する第2のアーム32を備えることが可能であり、この遠位端部34には、第2のブレード38を備える第2のブレードアセンブリ36が結合され得る。第2のブレードアセンブリ36は、第2のブレード38を回転させるための第2の回転機構40を備えることが可能である。第2のブレードアセンブリ36は、第2のブレード38を枢動させるための第2の枢動機構42を備えることが可能である。第2のアーム32は、本体26に結合される近位端部44を有する。
図2の例示の実施形態においては、開創器は、本体26に結合された第3のブレード46を備えることが可能である。第3のブレード46は、本明細書において説明される、プローブ400を受けるようにサイズ設定された長手方向延在スロット48を備えることが可能である。この例示の実施形態では、プローブ400は、第3のブレード46の先端部から本体26に向かって挿入されるように構成され得る。他の構成も予期される。第3のブレード46は、コネクタ50を備えることが可能である。この例示の実施形態では、コネクタ50は、雄コネクタである。本体26は、コネクタ28を備えることが可能であり、このコネクタ28は、この例示の実施形態では雌コネクタである。第3のブレード46のコネクタ50は、本体26に対して第3のブレード46を静止状態に保持するように本体26のコネクタ28と結合される。この例示の実施形態では、第3のブレード46は、本体26の下方から挿入されるように構成される。コネクタ50、28は、本体に対して第3のブレード46を固定的に結合するように連結する。いくつかの実施形態では、コネクタ50、28は、スナップ嵌めを形成する。いくつかの実施形態では、コネクタ50、28は、第3のブレード46が本体26に結合される場合に、可聴ノイズを生じさせる。例えば雄/雌連結を逆転させる、および/またはこれらのパーツを永久連結させる、および/またはより多数もしくは少数の構成要素からこれらのパーツを形成するなど、これらの2つの構成要素を共に結合するための他の構成も予期される。
第1の回転機構20は、第1の軸52を中心として第1のブレード18を回転させる。第2の回転機構40は、第2の軸54を中心として第2のブレード38を回転させる。例示の構成では、第1の軸52は、第1のブレード18を垂直にまたは実質的に垂直に通過し、第2の軸は、第2のブレード38を垂直にまたは実質的に垂直に通過する。いくつかの実施形態では、第1の軸および第2の軸は、相互に対して実質的に同一平面内に位置し得る。実際に、いくつかの実施形態では、第1の軸および第2の軸は、同一平面内に位置するのみならず、相互に対して実質的に平行でもある。特定の実施形態では、第1の軸および第2の軸は、相互に対して同一平面内に位置するか、平行であるか、または何らかの所定のスキュー角をなす。上述するように、様々な実施形態が、「実質的に」垂直である、平行である、同一平面をなす、および/または直角であるとして説明される。かかる実施形態において、「実質的に」は、所与の配向から±25度の範囲内を、他の実施形態では所与の配向から±10度の範囲内を、および他の実施形態では所与の配向から±5度の範囲内を意味し得る。
例示の実施形態では、第1のブレードアセンブリ16および第2のブレードアセンブリ36は、第3の軸56に沿って平行移動することが可能である(例えば図3を参照)。この例示の実施形態では、第1のブレードアセンブリ16および第2のブレードアセンブリ36は、相互に対して円弧に沿って移動することが可能である。この例示の実施形態では、これらの第1のブレードアセンブリ16および第2のブレードアセンブリ36の相互に対する全体的な移動方向ならびに移動方向は、第1の軸52および第2の軸54を貫通する線により大体において規定される共通の第3の軸56に沿ったものとなり得る。他の実施形態では、第1のブレードアセンブリ16および第2のブレードアセンブリ36は、それぞれ異なる軸(例えば相互に対して平行であるまたはわずかに傾斜している軸)を中心として回転することが可能である。いくつかの例では、第3の軸は、第1の軸、第2の軸、または第1の軸および第2の軸の両方に対して垂直または実質的に垂直である。特定の実施形態では、第3の軸は、第1の軸および第2の軸の両方に対して実質的に垂直であるまたは垂直である。いくつかの実施形態では、第3の軸は、第1の軸、第2の軸、または第1の軸および第2の軸の両方に対して実質的に垂直であるまたは垂直である。いくつかの実施形態では、第3の軸は、第1の軸および第2の軸の両方に対して垂直または実質的に垂直である。いくつかの実施形態では、本明細書において説明される開創器は、第3の軸56に沿って少なくとも1つの所定位置にアーム12、32をロックするための機構(例えば止めねじ、留めピン、クランプ、戻り止め、ラチェット機構等)を有する。
第1の枢動機構22は、第4の軸58を中心として第1のブレード18を枢動させることが可能である。第2の枢動機構42は、第5の軸60を中心として第2のブレード38を枢動させることが可能である。いくつかのかかる実施形態では、第4の軸58および第5の軸60は、相互に対して実質的に同一平面内にまたは同一平面内に位置し得る。実際に、いくつかの実施形態では、第4の軸58および第5の軸60は、同一平面内に位置するのみならず、相互に対して実質的に平行でもまたは平行でもある。特定の実施形態では、第4の軸58および第5の軸60は、相互に対して実質的に同一平面内に位置するか、同一平面内に位置するか、実質的に平行であるか、平行であるか、または何らかの所定のスキュー角をなす。
例示の実施形態では、第1のブレードアセンブリ16および第2のブレードアセンブリ36は、第6の軸62に沿って摺動することが可能である(例えば図3を参照)。この例示の実施形態では、第1のブレードアセンブリ16および第2のブレードアセンブリ36は、近位−遠位方向に共に移動し得る。他の実施形態では、第1のブレードアセンブリ16および第2のブレードアセンブリ36は、それぞれ異なる軸(例えば相互に対して平行であるまたはわずかに傾斜している軸)の周囲で摺動することが可能である。いくつかの例では、第6の軸62は、第1の軸52、第2の軸54、または第3の軸56に対して垂直または実質的に垂直である。特定の実施形態では、第6の軸62は、第1の軸52および第2の軸54の両方に対して実質的に垂直であるまたは垂直である。いくつかの実施形態では、第6の軸62は、第4の軸58、第5の軸60、または第4の軸および第5の軸の両方に対して実質的に平行であるまたは平行である。いくつかの実施形態では、本明細書において説明される開創器は、第3の軸56に沿って少なくとも1つの所定位置にアーム12、32をロックするための機構(例えば止めねじ、留めピン、クランプ、戻り止め、ラチェット機構等)を有する。この例示の実施形態では、軸52、54、56、58、60、62を中心としたあらゆる追加的な移動に関して、第3のブレード46は、本体26に対して静止状態および固定状態に留まることが可能である。換言すれば、第1のブレード18および第2のブレード38のあらゆる移動の最中に、第3のブレード46は、不動状態に留まることが可能である。他の実施形態では、第3のブレード46は、第1のブレード18および第2のブレード38に対して移動することが可能である。例えば、第3のブレード46は、キャリッジシステムなどを介して第6の軸62に沿って移動し得る一方で、第1のブレード18および第2のブレード38は、静止状態に留まる。別の例では、第3のブレード46は、第1のブレード18および第2のブレード38に対して枢動することが可能である。第3のブレード46は、本体26に対してヒンジ連結されることが可能であり、切開された組織に拡張された開口部を形成するのを補助するために近位方向に枢動することが可能である。
ブレード18、38、46は、様々な構成を有し得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのブレードが、実質的に平坦である。いくつかの実施形態では(例えば図1〜図3の例示の実施形態)、少なくとも1つのブレードが、屈曲状であるかまたは斜角面を有し、それによりブレード同士が閉位置にある場合にそれらのブレードが平坦状になる性能を向上させる。この構成により、第1のブレード18および第2のブレード38は、ブレード軸に対して実質的に垂直におよびブレード軸が開創器10のアーム12、32と交差する箇所により規定されるコードに対して垂直または斜めに、逆方向へと切開部の周囲の皮膚に対して力を印加することが可能となり得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のブレード18、38、46が、扇形状であることが可能である。
いくつかの実施形態では、ブレードの2つが、少なくとも1つの次元において実質的に異なるサイズからなる。いくつかの実施形態では、異なるサイズの少なくとも2つのブレードが、第1のブレード18および第2のブレード38である。いくつかの実施形態では、異なるサイズの少なくとも2つのブレードが、第1のブレード18および第3のブレード46である。いくつかの実施形態では、異なるサイズの少なくとも2つのブレードが、第2のブレード38および第3のブレード46である。いくつかの実施形態では、ブレード18、38、46のうちの少なくとも1つのブレードが、櫛形状ブレードである。いくつかの実施形態では、ブレード18、38、46のうちの少なくとも1つが、実質的に平坦なブレードである。いくつかの実施形態では、開創器10は、少なくとも1つの取外し可能なブレードを備えることが可能である。いくつかの実施形態では、第1のブレード18および第2のブレード38は、取外し可能である。第1のブレード18は、第1のブリッジ95を備えることが可能であり、第2のブレード38は、第2のブリッジ96を備えることが可能である。ブレード18、38は、様々な長さのブリッジ95、96を有することが可能である。ブリッジ95、96により、ブレード18、38は、開創器10の長さよりも小さいことが可能となり得る。
ブレードアセンブリ16、36は、アーム12、32から取り外され得る。いくつかの構成では、本明細書においてさらに詳細に論じられるように、ブレードアセンブリ16、36の滅菌を迅速化するために、および/または一方もしくは両方のブレードアセンブリ16、36を他のブレードアセンブリ(例えば異なるサイズのブレード、異なる構成のブレード等を有するブレードアセンブリ)と交換するために、ブレードアセンブリ16、36を取り外すことが好都合となり得る。
図1〜図3では、開創器10は、「閉位置」において図示される。すなわち、第1のブレード18、第2のブレード38、および第3のブレード46は、相互に整列され、比較的近くに位置することにより、「開位置」と比較してより小さな断面積を有する。本願は、「閉位置」という表現を使用するが、1つまたは複数の位置が閉状態として説明され得ることが理解される。例えば、ブレード18、38、46が、整列されても、実質的に整列されても、積層されても、実質的に積層されても、共に閉じられても、もしくは比較的共に閉じられてもよく、第1のブレード18が第2のブレード38を包囲するか、第2のブレードが第3のブレード46を包囲するか、第1のブレード18が第3のブレード46を包囲するか、1つまたは複数のブレード18、38、46がプローブ400を包囲するか、または任意の他の閉位置がある。
第1のブレード18、第2のブレード38、および第3のブレード46は、閉位置において実質的に平行であるまたは平行であることが可能である。第1のブレード18、第2のブレード38、および第3のブレード46の長手方向軸は、閉位置において実質的に同一平面上にまたは同一平面上に整列され得る。この構成における3つのブレード18、38、46の長さは、第1のブレード18の長さなどの1つのブレードの長さとほぼ同等であることが可能である。第1のブレード18、第2のブレード38、および第3のブレード46は、積層構成を有することが可能である。第1のブレード18が、前方に(例えば遠位に)位置し、第2のブレード38が、中間に位置し、第3のブレード46が、後方(例えば近位に)位置することが可能である。
第1のブレード18は、ブレード18、38、46の一方の側部に整列する第1のレール64を有することが可能である。第1のレール64は、第1のブレード18の近位表面から本体26に向かって延在することが可能である。第2のブレード38は、第2のブレード38の遠位表面および近位表面の両方から延在し得る第2のレール66を有することが可能である。開創器10の遠位端部から見た場合に(図1に示すように)、第1のレール64は、第1のブレード18の左側に延在し、第2のレール66は、第2のブレード38の右側に延在し得る。この構成により、第1のブレード18は、レール64、66の干渉を伴わずに第2のブレード38に対して摺動することが可能となる。レール64、66は、積層されたブレード18、38、46の幅と同等の幅を有することが可能である。
図4〜図5では、開創器10は、「開位置」において示され、すなわち第1のブレード18が、第3のブレード46に対して平行移動し、第2のブレード38が、第3のブレード46に対して移動している。第1のブレード18は、第2のブレード38から離れるように移動される一方で、第3のブレード46は、静止状態に留まり得る。第1のブレード18、第2のブレード38、および第3のブレード46は、図示するように開位置において重畳構成を有することが可能である。本願は、「開位置」という表現を使用するが、1つまたは複数の位置が開状態として説明され得ることが理解される。例えば、ブレード18、38が、わずかに離間されても、大幅に離間されても、重畳しても、重畳しなくても、隣接しても、間に間隙を有しても、間に間隙を有さなくても、もしくは第3の軸56に沿って任意の離間位置に位置してもよく、ここで開位置における全長は切開長さLであり、または任意の他の開位置がある。
第1のブレード18の動作は、単一のアクチュエータの作動により第1のブレード18および第2のブレード38の両方が移動されるように、第2のブレード38の動作に結合され得る。他の実施形態では、第1のブレード18および第2のブレード38のそれぞれが、個別に作動される。第1のブレード18が、前方に(例えば遠位に)位置し、第2のブレード38が、中間に位置し、第3のブレード46が、後方(例えば近位に)位置することが可能である。この構成において、これら3つのブレード18、38、46の長さL’は、第1のブレード18の長さなどの1つのブレードの長さLよりも大きい。開創器10の遠位端部から見た場合に(図4に示す)、第1のブレード18は、第3のブレード46の左へと第1の距離だけ平行移動することが可能である。第2のブレード38は、第3のブレード46の右へと第2の距離だけ平行移動することが可能である。第1の距離は、第2の距離と同等であることが可能であるが、それに限定されない。レール64、66の構成により、第1のブレード18は、レール64、66の干渉を伴わずに第2のブレード38に対して摺動することが可能となる。
図5は、開創器10の上面図を示す。この例示の実施形態では、アーム12、32の近位端部24、44は、本体26に結合され得る。アーム12、32は、ピボット72にて本体26に結合される。開創器10は、アクチュエータ74を備えることが可能である。アクチュエータ74は、アーム12、32を拡げるためにアーム12、32と連動する。アクチュエータの一実施形態が図10に示される。図5の矢印Aの方向に(すなわちページ内へと)アクチュエータ74を押すことにより、結果としてアーム12、32およびしたがってブレードアセンブリ16、36は、方向矢印BおよびCに沿って離れるように移動し、それにより開創器10は、図5に示す開位置をとらされる。この例示の実施形態では、第3の軸56は、ピボット72に部分的に起因して円弧を形成する。第1のブレード18は、第3のブレード46から離れるように円弧経路を辿る。第2のブレード38は、第3のブレード46から離れるように円弧経路を辿る。第1のブレード18は、第2のブレード38から離れる際に円弧経路を辿る。例示の実施形態では、第1のブレード18および第2のブレード38は、アーム12、32がピボット72を中心として回転する場合に平行移動する。例示の実施形態では、第3の軸56は、第1の軸52および第2の軸54に対して実質的に垂直であるまたは垂直であることが可能である。第3の軸56は、第1の軸52および第2の軸54を垂直にまたは実質的に垂直に貫通して延在することが可能である。
図5に示す実施形態では、開創器10は、ピボット72を介して連結された一対のアーム12および32を備える点を指摘しておく。他の実施形態のアクチュエータが使用されてもよい。例えば、鋏状アクチュエータが、クランプおよび開創器技術において知られている。いくつかのかかる実施形態では、アクチュエータは、アーム12および32に結合された一対のハンドル(図示せず)を備える。これらのハンドルは、ほぼ平行であり、枢支点72にて共に接合され得る。これらのハンドルは、交差した(例えば鋏状)ハンドルであり、枢支点72にて共に接合され得る。また、アクチュエータが鋏状実施形態である場合には、ブレードアセンブリ16および36の動作は、開創器10を開く際に直線ではなく円弧を描く点を理解されたい。それでもなお、2つのブレードアセンブリ16および36の空間関係は、簡略化のために本明細書においては軸、および特に第3の軸56と呼ばれる、矢印BおよびCにより示される線に沿って変化するものとしてコンセプト化することが可能である。
この例示の実施形態は、ピボット72にて相互に接合された一対のアーム12、32を備える、第2のブレード38へと第1のブレード18を移動させるための機構を使用するが、他の構成も予期される。いくつかの実施形態では、アーム12、32の近位端部24、44は、アーム12、32の移動がピボット72を中心とした枢動動作ではなくなるように、本体26に代替的な方法で接合され得る。例えば、アーム12、32は、横材(図示せず)により相互に接合され得る。この横材は、アーム12、32を平行に保持し、アーム12、32を安定化させる。1つまたは複数のアーム12、32が、第3のブレード46から離れるように第1のブレード18を平行移動させるために、および第3のブレード46から離れるように第2のブレード38を平行移動させるために、横材に沿って移動され得る。かかる構成では、第1のアーム12は、ピボット72を中心として回転するのではなく、第2のアーム32に対して直線的に平行移動する。この実施形態では、第3の軸56は、第1の軸52および第2の軸54を貫通し繋ぐ幾何学ラインを画定する。第1のブレード18は、第2のブレード38から離れるように直線経路を辿る。
いくつかの実施形態では、本明細書において説明される開創器は、第3の軸56に沿って少なくとも1つの所定位置にアーム12、32をロックするためのデバイスを有する。アーム12、32をロックするためのデバイスは、ラチェット(図示せず)であることが可能である。アーム12、32をロックするためのデバイスは、戻り止めおよび凹部の構成であることが可能である。アーム12、32をロックするためのデバイスは、ピボット72または横材(図示せず)上に配設することが可能である。
アーム12、32は、本体26から取り外され得る。例えば、この例示の実施形態では、本体26からアーム12、32を取り外すために、ピボット72が取り外され得る。これは、例えば開創器10の滅菌の前もしくは最中、または開創器10が一度開かれた後の術中など、任意の時点に行い得る。術中の本体26の取外しは、可動域のさらなる拡大、視野の改善、またはそれらの両方を外科チームのメンバーにもたらし得る。
閉位置において切開部にブレード18、38、46を挿入し(図1〜図3のように)、開位置へと第1のブレード18および第2のブレード38を平行移動させる(図4〜図5のように)ことにより、結果として第3の軸に沿って切開部が引っ張られる。この引っ張りにより、切開部の長さは、単一のブレード(例えば第1のブレード18)の長さLとほぼ同等の長さから、単一のブレード(例えば第1のブレード18)の長さLよりも大きな長さL’へと増大する。図4〜図5に示すように、開創器10は、開位置にあり、すなわち第1のブレード18が、第3の軸56に沿って第2のブレード38から比較的離されている。ブレードアセンブリ16が方向矢印Bに沿って移動し、ブレードアセンブリ36が方向矢印Cに沿って移動することにより、これらのアセンブリは、線Bおよび線Cのそれぞれの方向に力を印加する。
図6〜図7では、開創器10は、「回転位置」において示され、すなわち第1のブレード18が、第3のブレード46に対して回転されている、ならびに/または第2のブレード38が、第3のブレード46に対して回転されている、および/もしくは第1の位置にある第3のブレード46に対して回転されている。本願は、「回転位置」という表現を使用するが、1つまたは複数の位置が回転された状態として説明され得ることが理解される。例えば、第1のブレード18は、第3のブレード46に対してゼロを上回る任意の角度に回転することが可能であり(例えば5°、10°、15°、20°、25°、30°、35°、40°、45°、50°、55°、60°、65°、70°、75°、80°、85°、90°、95°、100°、105°、110°、115°、120°、125°、130°、135°、140°、145°、150°、155°、160°、165°、170°、175°、180°、10〜40°の間、20〜50°の間、30〜60°の間、40〜70°の間、50〜80°の間、60〜90°の間、70〜100°の間、80〜110°の間等)、第2のブレード38は、第3のブレード46に対してゼロを上回る任意の角度に回転することが可能であり(例えば5°、10°、15°、20°、25°、30°、35°、40°、45°、50°、55°、60°、65°、70°、75°、80°、85°、90°、95°、100°、105°、110°、115°、120°、125°、130°、135°、140°、145°、150°、155°、160°、165°、170°、175°、180°、10〜40°の間、20〜50°の間、30〜60°の間、40〜70°の間、50〜80°の間、60〜90°の間、70〜100°の間、80〜110°の間等)、第1のブレード18は、第2のブレード38とほぼ同一角度だけ回転することが可能であり、第1のブレード18は、第2のブレード38と異なる角度だけ回転することが可能であり、ここで回転位置における幅W’は、切開部幅もしくはブレード18、38、46のいずれかの幅よりも大きく、または他の回転位置が可能である。
この構成における3つのブレード18、38、46の幅W’は、第1のブレード18およびレール64などの任意の1つのブレードの幅Wよりも大きい。第1のブレード18は、第1の軸52を中心として時計回り方向に回転することが可能である。第2のブレード38は、第2の軸54を中心として反時計回り方向に回転することが可能である。第1のブレード18の動作は、第2のブレード38の動作から独立したものであることが可能である。他の実施形態では、第1のブレード18の動作は、単一の回転機構により回転が制御されるように、第2のブレード38の動作に結合され得る。
この例示の実施形態では、第1のブレード18は、第1の回転機構20により回転され、第2のブレード38は、第2の回転機構40により回転される。いくつかの実施形態および使用方法では、第1のブレード18は、第2のブレード38とは逆方向に回転することが可能であり、それにより両ブレードが第3のブレード46に対して開く。第1の回転機構20は、第2の回転機構40と同等である、実質的に類似のものである、または鏡像であることが可能である。第1の回転機構20の一実施形態が、図11〜図13に示される。第1のブレードおよび/または第2のブレードを回転させるための他の実施形態も予期される(例えば様々なリンク機構、ヒンジ、および/またはカムなど)。
それぞれ図7に示すように、調節矢印Dの方向へと第1の軸52を中心として第1の回転機構20を回転させることにより、結果として第1のブレード18の回転が得られ、調節矢印Eの方向へと第2の軸54を中心として第2の回転機構40を回転させることにより、結果として第2のブレード38の回転が得られる。図7に示すように、第1のブレード18の回転により、第1のブレード18は方向矢印Fの方向へと力を印加し、一方で第2のブレード38の回転により、第2のブレード38は方向矢印Gの方向に力を印加する。いくつかのかかる実施形態では、第1の軸52および第2の軸54は、相互に対して実質的に同一平面内に位置し得る。実際にいくつかの実施形態では、第1の軸52および第2の軸54は、同一平面内に位置するのみならず相互に対して実質的に平行である。特定の実施形態では、第1の軸52および第2の軸54は、相互に同一平面内に位置するか、平行であるか、または何らかの所定のスキュー角をなす。
この例示の実施形態では、第1のブレード18が第3のブレード46に対して平行移動され第2のブレード38が第3のブレード46に対して平行移動された後に、第1のブレード18が回転されるおよび/または第2のブレード38が回転される。したがって、閉位置においてブレード18、38、46を切開部に挿入した後に、開創器10は、第1のブレード18および第2のブレード38が第3の軸56に沿って第3のブレード46に対して平行移動することにより開かれて、開位置を達成する。次いで、第1のブレード18が第1の軸52を中心として第3のブレード46に対して回転されて、および/または第2のブレード38が第2の軸54を中心として第3のブレード46に対して回転されて、回転位置を達成する。しかし、これは、いくつかの使用方法を示すに過ぎない。
いくつかの方法では、第1のブレード18および/または第2のブレード38は、第1のブレード18が第3のブレード46に対して平行移動され、第2のブレード38が第3のブレード46に対して平行移動される前に、回転される。したがって、閉位置においてブレード18、38、46を切開部に挿入した後に、第1のブレード18が第3のブレード46に対して第1の軸52を中心として回転されて、および/または第2のブレード38が第3のブレード46に対して第2の軸54を中心として回転されて、回転位置を達成する。次いで、開創器10は、第1のブレード18および第2のブレード38が第3の軸56に沿って第3のブレード46に対して平行移動することにより開かれて、開位置を達成する。次いで、必要な場合には、第1のブレード18および/または第2のブレード38は、第3のブレード46に対して再び回転されて、回転位置(例えば「回転位置」の広い定義内に含まれる別の回転位置など)を達成する。
この回転位置により、切開部よりも幅広の幅W’である(すなわち切開部の方向に対して垂直または斜めの方向において寸法的により大きい)開口部が、切開された組織に形成および維持される。第1のブレード18および/または第2のブレード38が、第3のブレード46に対して平行移動された後に回転されると、開創器10により、平行移動により切開部よりも長い長さL’(すなわち切開部の方向において寸法的により大きい)、および回転により切開部よりも幅広の幅W’(すなわち切開部の方向に対して垂直または斜めの方向において寸法的によりも大きい)の両方である開口部が、切開された組織に形成および維持される。
本説明は、切開部が約0.1〜約3インチの長さの直線切開部である場合に特に当てはまるが、任意の長さの任意の切開部形状(例えば円弧、正弦曲線等)に対しても該当し得る点を理解されたい。特定の実施形態では、切開部の予期されるサイズは、約0.5〜2インチの長さである、ブレード18、38、46は、開創器10が閉位置にある場合に、開創器10を開く前に切開された組織を大幅に引っ張る必要性を伴わずに、ブレード18、38、46が切開部内において長さ方向に合致するように、適切にサイズ設定される。したがって、いくつかの実施形態では、ブレード18、38、46は、開創器10が閉位置にある場合に切開部内にぴったりと合致するようにサイズ設定される。
図8〜図9では、開創器10は、「枢動位置」において示され、すなわち第1のブレード18が第3のブレード46に対して枢動されている、および/または第2のブレード38が第3のブレード46に対して枢動されている。本願は、「枢動位置」という表現を使用するが、1つまたは複数の位置が、枢動された状態として説明され得ることが理解される。例えば、第1のブレード18は、第3のブレード46に対してゼロを上回る任意の角度に枢動することが可能であり(例えば5°、10°、15°、20°、25°、30°、35°、40°、45°、50°、55°、60°、65°、70°、75°、80°、85°、90°、95°、100°、105°、110°、115°、120°、125°、130°、135°、140°、145°、150°、155°、160°、165°、170°、175°、180°、10〜40°の間、20〜50°の間、30〜60°の間、40〜70°の間、50〜80°の間、60〜90°の間、70〜100°の間、80〜110°の間等)、第2のブレード38は、第3のブレード46に対してゼロを上回る任意の角度に枢動することが可能であり(例えば5°、10°、15°、20°、25°、30°、35°、40°、45°、50°、55°、60°、65°、70°、75°、80°、85°、90°、95°、100°、105°、110°、115°、120°、125°、130°、135°、140°、145°、150°、155°、160°、165°、170°、175°、180°、10〜40°の間、20〜50°の間、30〜60°の間、40〜70°の間、50〜80°の間、60〜90°の間、70〜100°の間、80〜110°の間等)、第1のブレード18は、第2のブレード38とほぼ同一角度だけ枢動することが可能であり、第1のブレード18は、第2のブレード38と異なる角度だけ枢動することが可能であり、ここで枢動位置における長さL’’および/または幅W’’は、切開部長さもしくは切開部幅またはブレード18、38、46のいずれかの長さもしくは幅よりも大きく、または他の枢動位置が可能である。
この構成における3つのブレード18、38、46の幅W”は、第1のブレード18およびレール64の幅などの任意の1つのブレードの幅Wよりも大きい。この構成における3つのブレード18、38、46の長さL”は、第1のブレード18の長さなどの任意の1つのブレードの長さLよりも大きい。第1のブレード18は、第4の軸58を中心として時計回り方向に枢動することが可能である。第2のブレード38は、第5の軸60を中心として反時計回り方向に枢動することが可能である。第1のブレード18の動作は、第2のブレード38の動作から独立したものであることが可能である。他の実施形態では、第1のブレード18の動作は、単一の枢動機構により枢動が制御されるように、第2のブレード38の動作に結合され得る。この枢動位置により、切開部よりも長い長さL”(すなわち切開部の方向において寸法的により大きい)、および切開部よりも幅広の幅W”(すなわち切開部の方向に対して垂直または斜めの方向において寸法的によりも大きい)の両方である開口部が、切開された組織に形成および維持される。
この例示の実施形態では、第4の軸58は、第1の軸52に対して垂直である。第1のブレード18は、第1の軸52を中心として回転し、第4の軸58を中心として枢動することが可能である。これは、第1のブレード18に少なくとも2つの自由度を与え、第1のブレード18が切開部内の様々な位置に位置決めされるのを可能にする。この例示の実施形態では、第5の軸60は、第2の軸54に対して垂直である。第2のブレード38は、第2の軸54を中心として回転し、第5の軸60を中心として枢動することが可能である。これは、第2のブレード38に少なくとも2つの自由度を与え、第2のブレード38が切開部内の様々な位置に位置決めされるのを可能にする。第4の軸58および第5の軸60は、第3の軸56に対して垂直である。第3の軸56に沿った移動は、追加的な自由度を与える。
この例示の実施形態では、第1のブレード18は、第1の枢動機構22により枢動され、第2のブレード38は、第2の枢動機構42により枢動される。第1のブレード18は、第2のブレード38とは逆方向に枢動することが可能であり、それにより両ブレードが第3のブレード46に対して開く。第1の枢動機構22は、第2の枢動機構42と同等である、実質的に類似のものである、または鏡像であることが可能である。第1の枢動機構22の一実施形態が、図14〜図15に示される。既述の枢動動作をもたらすための他の実施形態も予期される(例えば様々なリンク機構、カム、および/またはヒンジなど)。
それぞれ図9に示すように、調節矢印Hの方向へと第4の軸58を中心として第1の枢動機構22を枢動させることにより、結果として第1のブレード18の回転が得られ、調節矢印Iの方向へと第5の軸60を中心として第2の枢動機構42を回転させることにより、結果として第2のブレード38の回転が得られる。第1のブレード18の枢動により、第1のブレード18は方向矢印Jの方向へと力を印加し、一方で第2のブレード38の枢動により、第2のブレード38は方向矢印Kの方向へと力を印加する。
いくつかの例では、第1の軸52は、第4の軸58に対して実質的に垂直であるまたは垂直である。特定の実施形態では、第1の軸52は、第4の軸58に対して何らかの所定のスキュー角をなす。いくつかの例では、第2の軸54は、第5の軸60に対して実質的に垂直であるまたは垂直である。特定の実施形態では、第2の軸54は、第5の軸60に対して何らかの所定のスキュー角をなす。いくつかの例では、第3の軸56は、第4の軸58、第5の軸60、または第4の軸58および第5の軸60の両方に対して実質的に垂直であるまたは垂直である。いくつかの実施形態では、第3の軸56は、第4の軸58および第5の軸60の両方に対して実質的に垂直であるまたは垂直である。いくつかの実施形態では、第3の軸56は、第4の軸58、第5の軸60、または第4の軸58および第5の軸60の両方に対して実質的に垂直であるまたは垂直である。いくつかの実施形態では、第3の軸56は、第4の軸58および第5の軸60の両方に対して垂直または実質的に垂直である。
いくつかの実施形態では、第3のブレード46は、第3の軸56に対して平行であり、第3のブレード46と本体26との間の連結部付近から延在する第7の軸(図示せず)を中心として枢動することが可能である。いくつかの実施形態では、コネクタ28は、第3のブレード46を枢動させるヒンジを有することが可能である。第3のブレード46は、垂直面に対してゼロを上回る任意の角度に枢動することが可能である(例えば5°、10°、15°、20°、25°、30°、35°、40°、45°、50°、55°、60°、65°、70°、75°、80°、85°、90°、95°、100°、105°、110°、115°、120°、125°、130°、135°、140°、145°、150°、155°、160°、165°、170°、175°、180°、10〜40°の間、20〜50°の間、30〜60°の間、40〜70°の間、50〜80°の間、60〜90°の間、70〜100°の間、80〜110°の間等)。第3のブレード46は、第1のブレード18および/または第2のブレード38と同一角度または異なる角度だけ枢動することが可能であり、ここで枢動位置における長さL”および/または幅W”は、切開部長さもしくは切開部幅またはブレード18、38、46のいずれかの長さもしくは幅よりも大きく、または他の枢動位置が可能である。いくつかの実施形態では、第7の軸は、第3の軸56に対して実質的に平行であるかまたは平行であるものとして説明される。他の実施形態では、第7の軸は、第3の軸56に対して何らかの所定のスキュー角をなすことが可能である。
この構成における3つのブレード18、38、46の幅W”は、第3のブレード46の幅などの任意の1つのブレードの幅Wよりも大きい。この構成における3つのブレード18、38、46の長さL”は、第3のブレード46の長さなどの任意の1つのブレードの長さLよりも大きい。第1のブレード18は、第4の軸58を中心として時計回り方向に枢動することが可能である。第2のブレード38は、第5の軸60を中心として反時計回り方向に枢動することが可能である。第3のブレード46は、近位方向へと第7の軸を中心として枢動することが可能である。第3のブレード46の動作は、第1のブレード18および第2のブレード38の動作から独立したものであることが可能である。他の実施形態では、第3のブレード46の動作は、単一の枢動機構により枢動が制御されるように、第1のブレード18および/または第2のブレード38の動作に結合され得る。この枢動位置により、切開部よりも長い長さL”(すなわち切開部の方向において寸法的により大きい)、および切開部よりも幅広の幅W”(すなわち切開部の方向に対して垂直または斜めの方向において寸法的によりも大きい)の両方である開口部が、切開された組織に形成および維持される。
第3のブレード46は、第1のブレード18および第2のブレード38のための本明細書において説明される枢動機構と同等または実質的に類似のものである枢動機構により枢動され得る。例えば様々なリンク機構、カム、ヒンジ、歯車、および/またはレバーなどの、既述の枢動動作をもたらすための他の実施形態も予期される。
この例示の実施形態では、第1のブレード18が回転された後および/または第2のブレード38が回転された後に、ならびに第1のブレード18が第3のブレード46に対して平行移動され第2のブレード38が第3のブレード46に対して平行移動された後に、第1のブレード18が枢動されるおよび/または第2のブレード38が枢動される。したがって、閉位置においてブレード18、38、46を切開部に挿入した後に、開創器10は、第1のブレード18および第2のブレード38が第3のブレード46に対して第3の軸56に沿って平行移動することにより開かれて、開位置を達成する。次いで、第1のブレード18が第3のブレード46に対して第1の軸52を中心として回転されて、および/または第2のブレード38が第3のブレード46に対して第2の軸54を中心として回転されて、回転位置を達成する。次いで、第1のブレード18が第3のブレード46に対して第4の軸58を中心として枢動されて、および/または第2のブレード38が第3のブレード46に対して第5の軸60を中心として枢動されて、枢動位置を達成する。いくつかの実施形態では、第3のブレード46は、近位方向に向かって第3の軸56を中心として枢動される。しかし、これは、いくつかの使用方法を示すに過ぎない。
いくつかの方法では、第1のブレード18および/または第2のブレード38が回転される前に、第1のブレード18が枢動される、および/または第2のブレード38が枢動される、および/または第3のブレード46が枢動される。いくつかの方法では、第1のブレード18が第3のブレード46に対して平行移動され、第2のブレード38が第3のブレード46に対して平行移動される前に、第1のブレード18が枢動される、および/または第2のブレード38および/または第3のブレード46が枢動される。
図10〜図15は、アクチュエータ74、回転機構20、および枢動機構22の実施形態を示す。アクチュエータ74は、第3の軸56の周囲で第1のブレード18および第2のブレード38を平行移動させるためのデバイスである。回転機構20は、第1の軸52を中心として第1のブレード18を回転させるためのデバイスである。回転機構40は、回転機構20と同等である、実質的に類似のものである、または鏡像であることが可能である。枢動機構22は、第4の軸58を中心として第1のブレード18を枢動させるためのデバイスである。枢動機構42は、枢動機構22と同等である、実質的に類似のものである、または鏡像であることが可能である。例えば様々なレバー、ノブ、カム等の、本明細書において説明されるようにブレードを回転させるための他の構成が可能である。
図10は、アクチュエータ74の一実施形態を示す。アクチュエータ74は、ねじ76を備える。ねじ76は、本体26内でワッシャ(図示せず)と対合するように構成され得る。ワッシャにより、ねじ76は、平行移動することなく回転することが可能となる(例えば定位置にて回転する)。アクチュエータ74は、ブロック78を備える。ブロック78は、貫通ルーメン80を有する。この例示の実施形態では、貫通ルーメン80は、ねじ山を有する。いくつかの実施形態では、貫通ルーメン80は、ねじ山を有さない。貫通ルーメン80は、ねじ76を受けるようにサイズ設定される。貫通ルーメン80は、ねじ76の頭部を受けるようにサイズ設定された座ぐり開口を備えることが可能である。
第1のアーム12は、第1の対合表面82を有し、第2のアーム32は、第2の対合表面84を有する。これらの対合表面82、84は、ブロック78の側部表面と連動する。この例示の実施形態では、対合表面82、84は、内側に傾斜をつけられるかまたは角度をつけられ、ブロック78の側部表面は、平坦である。他の実施形態では、対合表面82、84は、平坦であり、ブロック78の側部表面は、内側に傾斜をつけられるかまたは角度をつけられる。ねじ76を回転させると、ブロック78は、矢印Aの方向へと本体26に向かってねじ76の長さに沿って進む。ブロック78の側部表面は、アーム12、32の対合表面82、84に当接し連動して、アーム12、32に対して力を印加する。
いくつかの実施形態では、ピボット72は、ピボットポスト86を備えることが可能である。ピボットポスト86は、長手方向軸に沿って延在する。図10に示すように、第1のアーム12の近位端部24は、ピボットポスト86を受けるようにサイズ設定された第1の連結穴88を有し、第2のアーム32の近位端部44は、ピボットポスト86を受けるようにサイズ設定された第2の連結穴(図示せず)を有する。ねじ76が回転すると、第1のアーム12および第2のアーム32は、ピボットポスト76の長手方向軸を中心として回転する。ピボットポスト86の長手方向軸を中心として、第1のアーム12は時計回り方向に回転し、第2のアーム32は反時計回り方向に回転する。これにより、第1のブレードアセンブリ16および第2のブレードアセンブリ36は、第3の軸56に沿ってほぼ平行移動する。
開創器10は、ばね94を備えることが可能である。この例示の実施形態では、ばね94は、ピボットポスト86の周囲に巻きつく。いくつかの実施形態では、第1の連結穴88および/または第2の連結穴は、例えばピボットポスト86の周囲に巻きつくばねの部分などのばね94の一部分を受けるようにサイズ設定される。いくつかの実施形態では、ばね94は、閉位置において第1のアーム12および第2のアーム32を付勢する。アクチュエータ74は、この付勢力を克服することにより、ピボット72を中心として第1のアーム12および第2のアーム32を枢動させ、これにより第1のブレードアセンブリ16および第2のブレードアセンブリ36は、第3の軸56に沿ってほぼ平行移動する。ばね94は、アーム12および32を共に付勢する傾向を有する。他の実施形態では、ばね94は、第1のアーム12および第2のアーム32個別に付勢する。この付勢力は、第3の軸56に沿って第1のブレードアセンブリ16および第2のブレードアセンブリ36を平行移動させるためにアクチュエータ74が必要とする力を低下させる。
図11〜図12は、それぞれ閉位置および回転位置における第2のブレード38の斜視図である。図13は、回転機構40の分解図である。図1、図6〜図7に戻り参照すると、これらの図面は、第2のブレード38を備える第2のブレードアセンブリ36の一実施形態を示す。第2のブレードアセンブリ36は、ハブ98を備える。ハブ98は、第2のアーム32の遠位端部34に結合される。この例示の実施形態では、ハブ98は、回転機構40および枢動機構42の両方を収容する。また、これらの図には、回転位置を達成するための第2の軸54も示される。いくつかの実施形態では、第2のブレード38は、第2の軸54を中心として回転するように構成される。いくつかの実施形態では、この追加的な自由度により、第2のブレード38は、第3のブレード46からさらに離れるように外方へと回転され得る。第3のブレード46は、いくつかの実施形態では、静止状態に留まる。図6は、第1のブレード18および第2のブレード38が回転位置にある、開創器10の斜視図を示す。図7は、図6の上面図を示す。
ハブ98は、第1の連結穴100を有することが可能である。第1の連結穴100は、ねじ山を有さないことが可能である。ハブ98は、内側バレル102に結合される。この例示の実施形態では、内側バレル102は、第2のブレード38と共に一体的に形成される。他の実施形態では、内側バレル102は、第2のブレード38に結合され得る。第2のブレード38は、内側バレル102に連結され得る第2のブリッジ96に連結され得る。内側バレル102は、ハブ98の第1の連結穴100内に受けられるようにサイズ設定され得る。
図11〜図13を参照すると、第2の回転機構40は、ねじ104を備えることが可能である。第2の回転機構40は、カラー106を備えることが可能である。カラー106は、ねじ104を受けるようにサイズ設定されたねじボア108を備えることが可能である。ねじ104およびカラー106は、内側バレル102のルーメン110内に受けられるようにサイズ設定される。内側バレル102は、内側バレル102の上方部分116に切り込まれた第1のスロット112および第2のスロット114を有することが可能である。第1のスロット112は、第2のスロット114から180度だけオフセットされ得る。具体的には、内側バレル102の上方部分116は、第2のブリッジ96が内側バレル102に連結する最高箇所の上方の内側バレル102の部分である。第1のスロット112および第2のスロット114は、内側バレル102の頂部付近から内側バレル102の底部付近まで延在することが可能である。スロット112、114は、上方部分116中において対角線状に延在する。2つのスロット112、114が図示されるが、他の構成も予期される(例えば1つのスロット、3つのスロット、4つのスロット、5つのスロットなど)。1つまたは複数のスロットが、同一スロープを有し、同一方向に延在してもよい。
内側バレル102は、スロット112、114の上方において内側バレル102の周囲に位置する掛合溝118を有することが可能である。ハブ98は、連結穴100の周囲に位置する相補的な係合溝120を有することが可能である。Oリングなどの適切にサイズ設定された保持部材(図示せず)が、溝118、120内に受けられ得る。保持部材により、内側バレル102は、第1の連結穴110内において回転することが可能となるが、平行移動することはできない。
ルーメン110は、スロット112、114の上方においてルーメン110の周囲に位置する係合溝124を有することが可能である。ねじ104は、ねじ104の頭部の周囲に位置する相補的な係合溝126を有することが可能である。Oリングなどの適切にサイズ設定された保持部材128が、溝124、126内に受けられ得る。保持部材128により、ねじ104は、内側バレル102内において回転することが可能となるが、平行移動することはできない。
図11〜図13は、第1のコネクタピン134および第2のコネクタピン136をさらに示す。ピンの個数は、スロットの個数と同等である。コネクタピン134、136は、カラー106から外方に延在する。この例示の実施形態では、第1のコネクタピン134は、第2のコネクタピン136から180度だけオフセットする。他の構成も予期される。第1のコネクタピン134は、第1のスロット112を貫通して延在するようにサイズ設定され、第2のコネクタピン136は、第2のスロット114を貫通して延在するようにサイズ設定される。
ねじ104は、図11〜図12に示すようにカラー106のねじボア108内にぴったりと収まる。この構成では、第1のスロット112は、第1のコネクタピン134が嵌合する通路を形成する。第2のスロット114は、第1のコネクタピン136が嵌合する通路を形成する。図11に示すように、第2のブレード38は、第1のコネクタピン134が第1のスロット112の底部に位置し、第2のコネクタピン136が第2のスロット114の底部に位置する場合に、閉位置にあることが可能である。この構成では、図4に示すように、第2のブレード38および第3のブレード46は、積層されて実質的に平坦状のブレードセットを形成することが分かる。
ねじ104を回転させることにより、カラー106が上下に平行移動し得ることが当業者には理解されよう。保持部材128は、ねじ104の平行移動を防止する。コネクタピン134、136は、カラー106に剛体的に結合され得る。少なくとも1つのコネクタピン134または136が、ハブ98のチャネル122内に保持されることが可能であり、これがカラー106の回転を防止する。ねじ104を回転させることにより、ねじ104が平行移動できず、カラー106が回転できないことによって、カラー106は上昇させられる。コネクタピン134、136は、カラー106と共に同様に上昇することになる。コネクタピン134、136が上昇すると、これらはスロット112、114に対して作用する。スロット112、114の形状により、内側バレル102は、コネクタピン134、136が上昇することによって回転する。また、内側バレル102の回転により、第2のブレード38も回転される。換言すれば、ねじ104を回転させることにより、コネクタピン134、136は、上昇し、スロット112、114に対して作用し、それにより内側バレル102は、回転し、また第2の軸54を中心として第2のブレード38を回転させる。第1のブレード18は、他の方向に(例えば第1のブレード18を閉じるように反時計回り方向に)回転され得る点が当業者には理解されよう。スロット112、114の頂部にコネクタピン134、136が位置する状態から開始し、カラー106を下方に平行移動させることにより、コネクタピン134、136は、スロット112、114内でねじ104の長さにわたって下方に移動され、それにより内側バレル102が回転し、それにより第2のブレード38は第2の軸54を中心として回転される。
図13に示すように、内側バレル102、カラー106、ねじ104、およびコネクタピン134、136のアセンブリは、ハブ98の第1の連結穴100に嵌合する。図6〜図7に示すように、ねじ104の頭部は、ハブ98を通して視認可能であり、そのためねじ104は操作され得る。コネクタピン134、136はスロット112、114に係合し、それにより内側バレル102は第2の軸54を中心として自由に回転することが可能となる点が、当業者には理解されよう。保持部材(図示せず)は、内側バレル102が第2の軸54に沿って上下に移動するのを防止する。保持部材128は、ねじ104が第2の軸54に沿って上下に移動するのを防止することが可能である。一方向へと第2の軸54を中心としてねじ104を回転させることにより、カラー106は、第2の軸54に沿って上方に移動させられ得る一方で、逆方向へとねじ104を回転させることにより、カラー106は、第2の軸54に沿って下方に移動させられ得る。上記で説明したように、カラー106の移動は、第2の軸54の上下にコネクタピン134、136を移動させる。一方向へのコネクタピン134、136の移動は、内側バレル102のスロット112、114に対して一方向への力を生じさせて、内側バレル102を回転させることが可能である。ねじ104は、第3のブレード46に向かってまたはそこから離れるように第2のブレード38を回転させるように回転され得る。この例示の実施形態では、第2のブレード38は、第2のブリッジ96に連結され、さらにこの第2のブリッジ96は、第2の軸54を中心として時計回り方向に内側バレル102を回転させることにより結果として第2のブレード38もまた時計回り方向に回転し得るように、内側バレル102に連結される。
第1のブレードアセンブリ16は、本明細書において説明される実施形態と実質的に類似のものであることが可能である。例えば、第1のブレードアセンブリ16は、内側バレル102と同様の内側バレルと、ねじ104と同様のねじと、カラー106と同様のカラーと、連結ピン134、136と同様の連結ピンとを備えることが可能である。いくつかの実施形態では、第1のブレードアセンブリ16は、第3のブレード46から離れるように第1の軸52を中心として時計回り方向に回転し、第2のブレードアセンブリ36は、第3のブレード46から離れるように第2の軸54を中心として反時計回り方向に回転する。この構成では、第2のブレードアセンブリ36の内側バレルは、第1のブレードアセンブリ16の鏡像であることが可能である。例えば、第1のブレードアセンブリ16は、第1のスロット112の鏡像である1つのスロットと、第2のスロット114の鏡像である別のスロットとを有することが可能である。このスロット構成により、第1のブレード18は、本明細書において説明される第2のブレード38とは逆方向である時計回り方向に回転する。第1のブレードアセンブリ16のコネクタピンの機能および回転方法は、実質的に同様であることが可能である。
図14は、枢動位置における第1のブレードアセンブリ16の斜視図である。図15は、枢動機構22の分解図である。図8〜図9に戻り参照すると、これらの図面は、第1のブレード18を備える第1のブレードアセンブリ16の一実施形態を示す。第1のブレードアセンブリ16は、ハブ97を備える。ハブ97は、図11〜図13に関連して説明されるハブ98と類似のものである、同等である、または鏡像であることが可能である。ハブ97は、第1のアーム12の遠位端部14に結合される。この例示の実施形態では、ハブ97は、回転機構20および枢動機構22の両方を収容する。ハブ97は、第2の連結穴142および第3の連結穴144を有することが可能である。第2の連結穴142は、ねじ山を有さないことが可能である。第3の連結穴144は、ねじ山を有することが可能である。
第1のアーム12の遠位端部14は、ポスト146を備えることが可能である。ポスト146は、ハブ97のボア(図示せず)内に受けられ得る。第1のアーム12のポスト146およびハブ97のボアは、第1のブレードアセンブリ16に第1のアーム12を結合するように連動する。ポスト146は、円形断面を有するが、他の形状も予期される。ポスト146は、ポスト146の周囲に位置する溝150を有する。溝150は、ボア内に延在するポスト146の遠位端部に沿って位置する。第2の連結穴142は、ピン152を受けるようにサイズ設定される。ピン152の上方部分は、第2の連結穴142内にぴったりと収まる。ピン142の下方部分は、ポスト146の溝150内にぴったりと収まる。
第1のアーム12の遠位端部14は、レッジ154を備えることが可能である。レッジ154は、ハブ98の表面に対して隣接することが可能である。ポスト146とは異なり、レッジ154は、ハブ98内に受けられない。レッジ154は、実質的に正方形の断面を有するが、他の形状も予期される。第1の枢動機構22は、ねじ156を備えることが可能である。ねじ156は、ねじ山を有する第3の連結穴144内に受けられる。ねじ156の底部部分は、レッジ154に当接する。レッジ154は、ねじ156が回転された場合に平行移動するのを防止する。
ねじ156を回転させることにより、ハブ97はポスト146を中心として枢動され得る点が、当業者には理解されよう。ねじ156を回転させることにより、ハブ97はねじ156が平行移動できないため上昇される。ハブ97が上昇すると、ピン152は、ポスト146の溝150を辿る。溝150にピン152が連動することにより、ハブ97は、ねじ156が回転された場合に、ポスト146を中心として枢動し得る。ハブ97の枢動により、結果として第1の連結穴(第1の連結穴100と同等である、類似のものである、または鏡像である)に受けられた内側バレル(内側バレル102と同等である、類似のものである、または鏡像である)が枢動し得る。また、内側バレル102が枢動することにより、第1のブレード18も枢動し得る。換言すれば、ねじ156を回転させることにより、ハブ97は、ポスト146を中心として枢動され、これにより第1のブレード18に結合された内側バレルおよび第1のブレード18が枢動されることになる。ばね158が、ハブ97に対して作用して、螺脱(すなわち非傾斜)構成へとハブ97を付勢することが可能である。第1のブレード18は、ねじ154の回転に基づきいずれかの方向に枢動され得る点が、当業者には理解されよう。ポスト146の長手方向軸は、第4の軸58に一致する。
第2のブレードアセンブリ36は、本明細書において説明される実施形態と類似のものであることが可能である。例えば、第2のブレードアセンブリは、ポスト146と同様のポストと、ピン152と同様のピンと、ねじ156と同様のねじとを備えることが可能である。いくつかの実施形態では、第1のブレードアセンブリ16は、ポスト146を中心として反時計回り方向に回転し、第2のブレードアセンブリ36は、同様のポストを中心として時計回り方向に回転する。いくつかの構成では、第2のブレードアセンブリ36は、第1のブレードアセンブリ16の鏡像であることが可能である。例えば、第2のブレードアセンブリ36の第2の連結穴は、第3のブレード46に対してより近いことが可能であり、第2のブレードアセンブリ36の第3の連結穴は、第3のブレード46からさらに離れていることが可能である。連結穴のこれらの構成により、第2のブレード38は、本明細書において説明される第1のブレード18とは逆方向に枢動し得る。第2のブレードアセンブリ36のピンおよびポストの機能ならびにねじの回転方法は、同様であることが可能である。
開創器10は、「摺動位置」にあることが可能であり、すなわち第1のアーム12および第2のアーム32は、第6の軸62に沿って第3のブレード46に対して近位−遠位方向に変位される。本願は、「摺動位置」という表現を使用するが、1つまたは複数の位置が摺動された状態として説明され得ることが理解される。例えば、第1のアーム12は、本体26に沿って任意の位置に摺動することが可能であり、第2のアーム32は、本体26に沿って任意の位置に摺動することが可能であり、第1のアーム12は、第2のアーム32とほぼ同一距離だけ摺動することが可能であり、ここで摺動位置における幅は、切開部幅またはブレード18、38、46のいずれかの幅よりも大きく、または他の摺動位置が可能である。
図16は、追加的な自由度をもたらす摺動機構162の一実施形態を示す。摺動機構162は、キャリッジ164を備えることが可能である。キャリッジ164は、トラック166を介して本体26に装着され得る。いくつかの実施形態では、トラック166は、直線状であるおよび/またはブレード18、38、46の幅に対して平行であることが可能である。トラック166は、本体26の近位端部から本体26の遠位端部まで、またはその範囲内の一部分にわたって延在することが可能である。第1のアーム12および第2のアーム32は、キャリッジ164に結合され得る。この例示の実施形態では、ピボット72は、キャリッジ164に結合され得る。摺動機構162は、トラック166に沿ってキャリッジ164を摺動させ得るアクチュエータ(図示せず)を備えることが可能である。トラック166は、第6の軸62を画定し得る。いくつかの実施形態では、アクチュエータは、キャリッジ164の近位端部に当接するねじを備えることが可能である。アクチュエータの回転により、キャリッジ164は、本体26の近位端部から本体26の遠位端部まで第6の軸62に沿って平行移動される。摺動機構162により、アーム12、32は、本体26の遠位端部からより大きな距離にわたり延在することが可能となる。摺動機構162により、第1のブレード18および第2のブレード38は、第3のブレード46に対して摺動することが可能となる。第3のブレード46は、摺動機構に結合されないが、本明細書において説明される本体26に結合される。これにより、第1のブレード18および第2のブレード38は、第3のブレード46に対して摺動することが可能となる。摺動機構162により、切開部は、切開部の幅に沿って引っ張られて、幅W”よりも大きな開口幅を形成することが可能となる。
摺動機構162により、第1のアーム12および第2のアーム32は、本体26に対して摺動される点が当業者には理解されよう。また、第1のアーム12および第2のアーム32を摺動させることにより、第1のブレード18および第2のブレード38もまた摺動されることになる。ピボット72は、キャリッジ164内に受けられて、アーム12、32をピボット72の周囲で移動させ得ると共に、ブレードアセンブリ16、36を第3の軸56に沿って平行移動させ得る。アクチュエータ74は、キャリッジ164の位置とは無関係にブレード18、38を平行移動させることが可能である。回転機構20、40は、キャリッジ164の位置とは無関係にブレード18、38を回転させることが可能である。枢動機構22、42は、キャリッジ164の位置とは無関係にブレード18、38を枢動させることが可能である。キャリッジ164はいずれの方向にも摺動し得る点が、当業者には理解されよう。
いくつかの実施形態では、第3のブレード46は、キャリッジ164に結合され、アーム12、32に対して可動であることが可能であり、アーム12、32は、本体26に結合される。アクチュエータの回転により、キャリッジ164は、本体26の遠位端部から本体26の近位端部まで第6の軸62に沿って平行移動され得る。摺動機構162により、第3のブレード46は、本体26の近位端部に向かってある距離だけ移動することが可能となり、これにより切開部は、切開部の幅に沿って引っ張られて幅W”よりも大きな開口幅を形成し得る。第3のブレード46の枢動機構は、キャリッジ164の位置とは無関係に第3のブレード46を枢動させることが可能である。キャリッジ164は、近位方向または遠位方向のいずれかに摺動し得ることが当業者には理解されよう。
いくつかの実施形態は、開創器10を備えるキットを予期する。いくつかの実施形態では、このキットは、複数の取外し可能および交換可能なブレードアセンブリ16、36を備える。各ブレードアセンブリは、異なるアクチュエータ、異なる回転機構、異なる枢動機構、および/または異なる摺動機構を備えてもよい。各ブレードアセンブリは、異なるブレードを備えてもよい。いくつかの実施形態では、キットは、3つのブレードアセンブリの中において少なくとも2つの異なるブレード構成を有する少なくとも3つのブレードアセンブリを備える。他の実施形態では、キットは、複数のブレードアセンブリの中において2〜12個の異なるブレード構成を有する3〜12個のブレードアセンブリを備える。いくつかの実施形態では、キットは、少なくとも2対の同等の、実質的に類似のものである、または鏡像であるブレードアセンブリを備える。いくつかの実施形態では、キットは、少なくとも2対の鏡像ブレードアセンブリを備える。他の実施形態では、キットは、2〜10対の、特に約2〜5対のかかるブレードアセンブリを備える。
いくつかの実施形態では、開創器10は、追加的な外科用品と任意には開創器の使用および取扱いに関する説明書とを備えるキットの形態で外科医または外科人員へと供給され得る。かかる追加的な外科用品としては、メス、縫合針、椎弓根ねじ、縫合材料、脊椎インプラント材料、脊椎固定ロッド、生体適合性接着剤、および閉鎖ステープルなどが含まれ得る。
いくつかの実施形態では、ブレード18、38、46は、取外し可能である。いくつかの実施形態では、ブレード18、38、46は、様々な形状およびサイズを有し得る。いくつかの実施形態では、様々なサイズ、形状、またはその両方のブレードを有する複数の開創器を備えるキットが提供される。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のアームおよび2つ以上のブレードアセンブリ(任意には様々なブレードサイズおよび/またはブレード形状の)を備えるキットが提供される。いくつかの実施形態では、開創器と、任意には3つ以上のブレードアセンブリであって、そのうちの少なくとも2つがサイズ、形状、もしくはそれらの両方において相互に異なるブレードアセンブリと、腰椎手術の実施用の1つまたは複数の椎弓根ねじとを備えるキットが提供される。したがって、外科手術、特に背部手術を実施するための様々な外科キットが予期され、外科手術、特に背部手術を実施するための開創器を使用する方法が予期される。
図17A〜図17Dは、プローブ400と、プローブ400を開創器10との組合せにおいて使用するための方法とを示す。図17Aは、プローブ400と、第1の椎骨440、第2の椎骨450、および第1の椎骨440と第2の椎骨450との間に配設された椎間板460を備える脊椎の部分とを示す。プローブ400は、プローブ本体410、近位端部413、遠位端部412、アンカー先端部430、および遠位ショルダ420を有することが可能である。アンカー先端部430は、プローブ本体410の遠位端部412に配設され得る。遠位ショルダ420は、プローブ400の遠位端部412にてアンカー先端部430の基部に位置し得る。修正された実施形態では、プローブ400は、異なる形状の遠位端部を有することが可能である。例えば、遠位端部412は、ショルダ420を有さずにおよび/または先端部430を有さずに形成することが可能であり、および/またはショルダ420および先端部430の両要素の一方が、形状修正されたものであることが可能である。
いくつかの実施形態では、プローブ400は、水平断面が矩形であることが可能である(すなわちプローブ400を等分する面が、近位端部413および遠位端部412により形成される軸に対して垂直である)。他の実施形態では、プローブ400は、水平断面が円形であるかまたは楕円形断面であることが可能である。図19A〜図19Iは、円形(図19Aに示す)、楕円形(図19Bに示す)、三角形(図19Cに示す)、扁平楕円形(図19Dに示す)、幅細扁平楕円形(図19Eに示す)、丸み矩形(図19Fに示す)、幅細丸み矩形(図19Gに示す)、矩形(図19Hに示す)、および幅細矩形(図19Iに示す)を含む、プローブ400が有することが可能ないくつかの代表的な断面形状を示す。さらに他の実施形態では、プローブ400は、正方形、三角形、および長円形を含むがそれらに限定されない、任意の他の適切な形状であることが可能である。矩形断面形状は、デバイスの角が丸みを帯びた形状、および/または隣接し合う辺が厳密には垂直でない構成(例えば垂直から±10度、5度、1度、もしくは0.1度など)、および/またはプローブの側部がリッジを有する場合には側部の幅もしくは長さから10%、5%、1%、もしくは0.1%だけ逸脱した屈曲部を含むことが可能である。図18Aおよび図18Bは、円形断面を有するプローブ400と、楕円形断面を有するプローブ400とをそれぞれ示す。
いくつかの実施形態では、プローブ400は、ステンレス鋼、チタン、およびコバルトクロムモリブデンなどの、しかしそれに限定されない生体適合性金属から作製され得る。他の実施形態では、プローブ400は、生体適合性セラミックから作製され得る。さらに他の実施形態では、プローブ400は、金属、セラミック、およびポリマーなどの種類の材料、またはそれらの任意の組合せを含む、任意の剛直な生体適合性材料から作製され得る。
いくつかの実施形態では、プローブ400は、約5〜50cm、約6〜40cm、約7〜30cm、約7〜20cm、および約8〜10cmの範囲の、または所望に応じてプローブ400を機能させ得るのに適した任意の他の範囲の垂直長さ(すなわち遠位端部412から近位端部413までの長さ)を有することが可能である。いくつかの実施形態では、プローブ400は、約5mm〜5cm、約6mm〜4cm、約7mm〜3cm、および約8mm〜2cmの範囲の、および約1.5cmを含む、最大非垂直寸法における幅を有することが可能である。
いくつかの実施形態では、遠位ショルダ420は、プローブ400のエッジから約0.1〜5mm、約0.2〜4mm、約0.3〜3mm、約0.4〜2mm、約0.5〜1mm、および約0.6〜0.8mmの範囲で水平方向に延在することが可能である。いくつかの実施形態では、遠位ショルダ420がプローブ400の垂直エッジと合流する外部コーナーは、正方形であることが可能である。他の実施形態では、遠位ショルダ420がプローブ400の垂直エッジと合流する外部コーナーは、丸みを有するまたは平滑状であることが可能である。いくつかの実施形態では、遠位ショルダ420は、底部が平坦に機械加工されたものであることが可能である(特にプローブ400が矩形以外の形状であるような実施形態で)。他の実施形態では、遠位ショルダ420は、その全長にわたって鋭利になされて、全長に沿ってブレードを形成することが可能である。他の実施形態では、遠位ショルダは、その長さの一部分のみにわたって鋭利になされて、長さの一部分に沿ってブレードを形成することが可能である。例えば、いくつかの実施形態では、各遠位ショルダ420の半分のみが、鋭利である(例えば、アンカー先端部430に当接する遠位ショルダ420の半分か、またはプローブ400のエッジに当接する遠位ショルダ420の半分のいずれか)。
いくつかの実施形態では、アンカー先端部430は、プローブ400の遠位端部412から下方に延在することが可能である。いくつかの実施形態では、アンカー先端部430は、実質的に三角形であることが可能である(図17Aに示す)。他の実施形態では、アンカー先端部430は、実質的に放物線形状であることが可能である。他の実施形態では、アンカー先端部430は、トロカールなどの小円筒状部材であることが可能である。さらに他の実施形態では、アンカー先端部430は、組織内でのプローブ400の固定を可能にする任意の形状であることが可能である。いくつかの実施形態では、アンカー先端部430のエッジは、実質的に平滑状になるように機械加工され得る。他の実施形態では、アンカー先端部430は、ブレードを形成するように鋭利になされ得る。
いくつかの実施形態では、プローブ400の垂直エッジの少なくとも一部分が、鋭利になされ得る。これらの実施形態のいくつかでは、プローブ400のエッジの鋭利になされた部分は、プローブ400の遠位端部412の付近に位置することが可能である。代表例としては、遠位端部412および遠位ショルダ420から延在するプローブ400のエッジの1〜5cmが、鋭利になされて、患者の身体組織内へのプローブ400の挿入を容易にするためのブレードを形成することが可能である。
実施において、プローブ400は、患者内に、好ましくはコラーゲン組織、骨、または椎間板などの固定可能位置に挿入され得る。図17Aは、脊椎(この代表例には第1の椎骨440、第2の椎骨450、および椎間板460のみが示される)に向かって患者(全体的には図示しない)内に挿入されつつあるプローブ400を示す。図17Aに示すプローブ400は、三角形アンカー先端部430と、遠位ショルダ420がプローブ400のエッジに合流する位置である正方形隅部とを有する薄いブレード状矩形プローブ400である。プローブ400の構造により、プローブの平坦状表面に対して平行に延在し得る患者の組織(例えば腸腰筋)を貫通して通過することが容易になり得る。実施において、医師は、患者の組織中に手術経路を形成するために開創器10を使用することを望む位置を選択することが可能である(この例ではもっぱら例示を目的として脊椎が使用される)。好ましくは、椎間板腔への十分なアクセスを与えるが、椎間孔から延在する神経に対する損傷リスクを最小限に抑える位置が選択される。外科医が、開創器10の配置位置を選択した後に、外科医は、皮膚に切開部を形成することが、および患者の表面に対接してアンカー先端部430を配置し、近位端部413に対して圧力を印加することによって、プローブ400を挿入することが可能である。次いで、医師は、圧力を印加し続けることにより、プローブ400が完全に定位置に置かれるまで、患者の組織にプローブ400を押し通すことが可能である。いくつかの実施形態では、画像診断技術が、プローブ400の挿入中に使用され得る。代表的な非限定的な例としては、X線透視撮影法が、正確な配置を確保するためにプローブ400の挿入中に使用され得る。任意の適切な画像診断技術が、プローブ400の配置をモニタリングするために使用され得る。いくつかの実施形態では、外科医は、プローブ400の挿入前に、メスなどの別の器具を用いてプローブ400が挿入される切開部を形成することが可能である。いくつかの実施形態では、キルシュナー鋼線(すなわちガイドワイヤ)が、初めに開創器10の配置位置に固定され得る。プローブ400は、プローブ400が外科位置に挿入される場合にキルシュナー鋼線を受けるために、長手方向長さに貫通して延在する通路を有することが可能である。有利には、キルシュナー鋼線は、プローブ400の配置精度を改善し、また患者組織を貫通して挿入する最中にプローブ400の安定化を補助することが可能である。
図17Bは、患者内において完全に定位置に置かれたプローブ400を示す。プローブ400は、脊柱の側部(ここでは第1の椎骨440、第2の椎骨450、および第1の椎骨440と第2の椎骨450との間の椎間板460により画定される)に挿入されている。図17Bは、アンカー先端部430がプローブ400を固定することが可能な位置へのプローブ400の配置を示す。図17Bに示すように、プローブ400は、アンカー先端部430が第1の椎骨440と第2の椎骨450との間の椎間板460内に少なくとも幾分かの距離だけ埋没するまで、患者内に挿入されている。アンカー先端部430は、プローブ400の遠位ショルダ420まで椎間板460内に埋没している。この例では、遠位ショルダ420は、プローブ400のアンカー先端部430の可能な挿入深さを制限する役割を果たす。
図17Cは、開創器10の第3のブレード46(本明細書において開示されるような)および配置されたプローブ400を示す。第3のブレード46は、プローブ400を受けるようにサイズ設定された長手方向延在スロット48を備えることが可能である。第3のブレード46は、プローブ400の周囲に実質的にぴったりと嵌ることが可能である。第3のブレードは、実質的に平坦状のブレードを含むがそれに限定されない上述のような任意のタイプのブレードであることが可能である。長さLを有する切開部Iが、脊椎の腰椎領域を覆うまたはその付近の皮膚などの適切な組織に形成される。
図17Dは、閉構成にある開創器10の第1のブレード18および第2のブレード38が第3のブレード46の付近に配置された、図17Cの第3のブレード46および配置されたプローブ400を示す。ブレード18、38、46は、結合されると積層構成となる。ブレード18、38、46は、閉位置にあり、相互に対して比較的平行に整列される。第3のブレード46のコネクタ50は、本体26のコネクタ28と結合することが可能である。図17Dは、依然として閉位置にある開創器10を示す。
いくつかの方法では、図17Dの開創器10は、図4〜図5に示し説明されるように開位置を達成するように操作される。この開位置において、切開部は、切開部を引き開くように、切開部の長さに沿って引っ張られ得る。いくつかの使用方法では、第3の軸56の周囲における平行移動は、結果として開創器10を開かせ、すなわち第1のブレード18および第2のブレード38は、それぞれ方向矢印B、Cの大体の方向において相互から離れるように移動する。切開部は、方向矢印BおよびCの方向に引っ張られて開き、それにより切開部の長さLよりも大きな長さL’を得ることが可能となる。
いくつかの方法では、図17Dの開創器10は、図6〜図7に示し説明されるように回転位置を達成するように操作される。この回転位置において、切開部は、切開部の幅に沿って引っ張られ得る。第1の軸52および第2の軸54をそれぞれ中心として矢印DおよびEの方向に回転機構20、40を回転させることにより、結果として第1のブレード18および第2のブレード38のそれぞれの回転が得られ、その結果として切開部の幅が拡げられる。開口部は、幅W”まで開かれ得る。開創器が、図4〜図5に示すように事前に開かれる場合には、開口部は、この開口部を通して器具、縫合糸、インプラント、および他の外科材料を送るために外科人員が手術野を目視するための寸法L’×W’のアクセスエリアをもたらす。
いくつかの方法では、図17Dの開創器10は、図8〜図9に示し説明されるように枢動位置を達成するように操作される。この枢動位置において、切開部は、切開部の幅および/または長さに沿って引っ張られ得る。枢動機構22、42を回転させることにより、第1のブレードアセンブリ16および第2のブレードアセンブリ36は、それぞれ第4の軸58および第5の軸60を中心として矢印HおよびIの方向に枢動され、結果として第1のブレード18および第2のブレード38の枢動が得られ、さらに切開部が引っ張られる。開口部は、長さL’’および幅W’’まで開かれ得る。開口部は、この開口部を通して器具、縫合糸、インプラント、および他の外科材料を送るために外科人員が手術野を目視するための寸法L’’×W’’のアクセスエリアをもたらし得る。
いくつかの方法では、図17Dの開創器10は、図16に示し説明されるように摺動位置を達成するように操作される。この摺動位置において、切開部は、切開部の幅に沿って引っ張られ得る。摺動機構162を移動させることにより、結果としてアーム12、32の平行移動、およびしたがってブレード18、38の平行移動がそれぞれ得られ、それにより切開部が開かれる。開口部Aは、幅W”よりも大きな幅へと開かれ得る。
上述のステップを逆転させることにより、結果として元の切開部のように実質的に同一の長さLを有するおよび実質的に幅を有さない最終切開部が得られる。比較としては、一対のブレードを有する先行技術のデバイスがかかる開口部を形成するためには、切開部は、長さL’またはL”を有さなければならず、ブレードは、幅W’またはW”を有さなければならない。本開創器10は、はるかにより小さな切開部を使用することによりこの開口部を形成するのを可能にする。本開創器10により、より低侵襲性の外科方法が可能となり、より迅速かつ快適な外科手術からの回復が可能となり、ならびに医療保障提供者に対するコスト削減の余地が与えられる。
プローブ400は、これらのステップのいずれかの前に取り外されるか、または手技中に定位置に残されることが可能である。プローブ400により、外科医は、外科部位にアクセスするための所望の位置に開創器10を挿入する前に外科部位に至るまで切開部を切り込むことなく、開創器10を容易にかつ迅速に挿入することが可能となり得る。むしろ、外科医は、所望の位置にプローブ400を迅速かつ容易に挿入し、所望の位置にアンカー先端部430を使用してプローブ400を固定し、プローブ400の周囲において開創器10の第3のブレード46を摺動させ、次いで開創器10を定位置に容易に摺動させることが可能となる。この位置から、第1のブレード18および/または第2のブレード38は、本明細書において説明される様式のいずれかにおいて移動され得る。この位置から、第1のアーム12および第2のアーム32は、本明細書において説明される様式のいずれかにおいて移動され得る。
いくつかの実施形態では、プローブ400は、少なくとも1つの電極を備え、この少なくとも1つの電極は、神経に筋電図反応を引き起こすために神経を刺激することが可能である。図18Cは、電極431がプローブ400の遠位端部412にてアンカー先端部430上に配設されたプローブ400を示す。いくつかの実施形態では、1つのみの電極が使用される。他の実施形態では、約1〜10個の電極、約2〜8個の電極、約3〜6個の電極、および約4〜5個の電極を含む、複数の電極が使用され得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの電極が、アンカー先端部430上に配設され得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの電極が、プローブ本体410上に配設され得る。電極431は、本明細書において説明される実施形態のいずれに対しても適用され得る。
いくつかの実施形態では、プローブ400は、内視鏡499を備え、この内視鏡499は、図18Dに示すように内視鏡499の遠位端部412に撮像素子432を備えることが可能である。これらの実施形態のいくつかにおいては、内視鏡499は、外科医がプローブ400の配置を視覚化することと、手術経路を形成するために本明細書において説明されるように外科医が開創器10をプローブ400上で下方におよび定位置に摺動させることとの両方を可能にするように構成され得る。いくつかの実施形態では、内視鏡499は、アンカー先端部430を備えることが可能である。かかる内視鏡は、本明細書において説明される実施形態のいずれに対しても適用され得る。
本明細書では特定の実施形態を示し説明したが、かかる実施形態はもっぱら例示として提示される点が当業者には明らかとなろう。今や、非常に多数の変形形態、変更形態、および代替形態が、本発明から逸脱することなく当業者には想起されよう。本明細書において説明される実施形態に対する様々な代案が採用され得る点を理解されたい。添付の特許請求の範囲は、本発明の範囲を定義するものとして、ならびにこれらの請求項およびその均等物の範囲内の方法および構造は、添付の特許請求の範囲に含まれるものとして意図される。
本開示のさらなる特徴を、以下の番号付けされた項に示す。
項1.
第1のブレードと、
第1の軸を中心として第1のブレードを回転させる第1の回転機構と、
第2のブレードと、
第2の軸を中心として第2のブレードを回転させる第2の回転機構と、
第4の軸を中心として第1のブレードを枢動させる第1の枢動機構であって、第4の軸は第1の軸に対して傾斜している、第1の枢動機構と、
第5の軸を中心として第2のブレードを枢動させる第2の枢動機構であって、第5の軸は第2の軸に対して傾斜している、第2の枢動機構と
を備える、開創器。
項2.
第1の軸および第2の軸は、相互に実質的に同一平面内に位置する、項1に記載の開創器。
項3.
第1の軸および第2の軸は、相互に同一平面内に位置する、項2に記載の開創器。
項4.
第3の軸の周囲において第1のブレードおよび第2のブレードを平行移動させるアクチュエータをさらに備える、項1に記載の開創器。
項5.
第3の軸は、第1の軸、第2の軸、または第1の軸および第2の軸の両方に対して実質的に垂直である、項4に記載の開創器。
項6.
第3の軸は、第1の軸および第2の軸の両方に対して実質的に垂直である、項4に記載の開創器。
項7.
第3の軸は、第1の軸、第2の軸、または第1の軸および第2の軸の両方に対して垂直である、項4に記載の開創器。
項8.
第3の軸は、第1の軸および第2の軸の両方に対して垂直である、項4に記載の開創器。
項9.
第3の軸に沿って少なくとも1つの所定位置に第1のブレードおよび第2のブレードをロックするためのデバイスをさらに備える、項4に記載の開創器。
項10.
第6の軸の周囲において第1のブレードおよび第2のブレードを摺動させるアクチュエータをさらに備える、項1に記載の開創器。
項11.
第6の軸は、第1の軸、第2の軸、または第1の軸および第2の軸の両方に対して実質的に垂直である、項10に記載の開創器。
項12.
第6の軸は、第1の軸および第2の軸の両方に対して実質的に垂直である、項10に記載の開創器。
項13.
第6の軸は、第1の軸、第2の軸、または第1の軸および第2の軸の両方に対して垂直である、項10に記載の開創器。
項14.
第6の軸は、第1の軸および第2の軸の両方に対して垂直である、項10に記載の開創器。
項15.
第6の軸は、第4の軸、第5の軸、または第4の軸および第5の軸の両方に対して実質的に平行である、項10に記載の開創器。
項16.
第6の軸は、第1の軸および第2の軸の両方に対して実質的に平行である、項10に記載の開創器。
項17.
第6の軸は、第4の軸、第5の軸、または第4の軸および第5の軸の両方に対して平行である、項10に記載の開創器。
項18.
第6の軸は、第1の軸および第2の軸の両方に対して平行である、項10に記載の開創器。
項19.
第6の軸に沿って少なくとも1つの所定位置に第1のブレードおよび第2のブレードをロックするためのデバイスをさらに備える、項10に記載の開創器。
項20.
第3の軸の周囲において第1のブレードおよび第2のブレードを平行移動させるアクチュエータと、第6の軸の周囲において第1のブレードおよび第2のブレードを摺動させるアクチュエータとをさらに備える、項1に記載の開創器。
項21.
第6の軸は、第3の軸に対して実質的に垂直である、項20に記載の開創器。
項22.
第6の軸は、第3の軸に対して垂直である、項20に記載の開創器。
項23.
第6の軸に沿って少なくとも1つの所定位置に第1のブレードおよび第2のブレードをロックするためのデバイスをさらに備える、項20に記載の開創器。
項24.
第1のブレードおよび第2のブレードの移動中に静止状態に留まる第3のブレードをさらに備える、項1に記載の開創器。
項25.
第1のブレードおよび第3のブレードは、少なくとも1つの寸法において異なるサイズを有する、項24に記載の開創器。
項26.
第1のブレード、第2のブレード、および第3のブレードのうちの少なくとも1つが、平坦状ブレードである、項24に記載の開創器。
項27.
第3のブレードと、第7の軸を中心として第3のブレードを枢動させる第3の枢動機構とをさらに備え、第7の軸は、第4の軸に対して傾斜している、項1に記載の開創器。
項28.
少なくとも1つのブレードが取外し可能である、項1に記載の開創器。
項29.
第1のブレードおよび第2のブレードは、取外し可能である、項1に記載の開創器。
項30.
第1のバレルが装着された第1のブレードであって、第1のバレルが、壁部を有し、第1のルーメン、および第1のスロープを有する壁部中に第1のスロットを画定する、第1のブレードと、
軸を有する第1のねじであって、第1のバレルの第1のルーメン内にぴったりと収まる第1のねじと、
第1のねじの外方表面と対合するように構成された内側表面を有するカラーであって、第1のバレルの壁部中の第1のスロットと整列する穴を有するカラーと、
前出の軸に沿ったカラーの移動により第1のバレルが第1の方向に回転されるように、穴およびスロットに嵌合する連結ピンと、
第1の連結穴を備えるハブであって、第1のバレルが第1の連結穴内にぴったりと収まる、ハブと
を備える、開創器ブレードアセンブリ。
項31.
ハブは、開創器のアームに取外し可能に取り付けられるように構成される、項30に記載のブレードアセンブリ。
項32.
ハブは、第2の連結穴および第3の連結穴を備え、開創器ブレードアセンブリは、第3の連結穴内に受けられるように構成された第2のねじと、第2の連結穴内に受けられるように構成されたピンとをさらに備え、第2のねじの移動によりハブがポストを中心として回転される、項30に記載のブレードアセンブリ。
項33.
第1のバレルが装着された第1のブレードと、
第2の連結穴および第3の連結穴を有するハブと、
第3の連結穴内に受けられるように構成された第2のねじと、
第2の連結穴内に受けられるように構成されたピンと、
ハブ内に延在するポストであって、ピンを受けるように構成された溝を備えるポストと
を備え、
ねじの移動によりハブがポストを中心として回転される、開創器ブレードアセンブリ。
項34.
ハブは、開創器のアームに対して取外し可能に取り付けられるように構成される、項33に記載のブレードアセンブリ。
項35.
ハブは、第1の連結穴を備え、第1のバレルは、第1の連結穴内にぴったりと収まり、第1のバレルは、壁部を有し、第1のルーメンと、第1のスロープを有する壁部中の第1のスロットと、軸を有する第1のねじであって、第1のバレルの第1のルーメン内にぴったりと収まる第1のねじと、第1のねじの外方表面と対合するように構成された内側表面を有するカラーであって、第1のバレルの壁部中の第1のスロットと整列する穴を有するカラーと、前出の軸に沿ったカラーの移動により第1のバレルが第1の方向に回転されるように、穴およびスロットに嵌合する連結ピンとを画定する、項33に記載のブレードアセンブリ。
項36.
遠位端部および近位端部を有する第1のアームと、
遠位端部および近位端部を有する第2のアームと、
第1のアームの遠位端部付近に結合される第1のブレードと、
第1の軸を中心として第1のブレードを回転させる第1の回転機構と、
第2の軸を中心として回転可能な第2のアームの遠位端部付近に結合される第2のブレードと、
第2の軸を中心として第2のブレードを回転させる第2の回転機構であって、第1の軸は第2の軸に対して実質的に平行である、第2の回転機構と、
第1のブレードと機械連通状態にあり、第4の軸を中心として第1のブレードを枢動させるように構成された第1の枢動機構であって、第1の軸は第4の軸に対して傾斜している、第1の枢動機構と、
第2のブレードと機械連通状態にあり、第5の軸を中心として第2のブレードを枢動させるように構成された第2の枢動機構であって、第2の軸は第5の軸に対して傾斜している、第2の枢動機構と
を備える、開創器。
項37.
第3のブレードと、第3のブレードと機械連通状態にあり、第7の軸を中心として第3のブレードを枢動させるように構成された第3の枢動機構とをさらに備え、第7の軸は第4の軸に対して傾斜している、項36に記載の開創器。
項38.
遠位端部および近位端部を有する第1のアームと、
遠位端部および近位端部を有する第2のアームであって、少なくとも第1のアームの遠位端部および第2のアームの遠位端部が、相互に向かっておよび相互から離れるように可動である、第2のアームと、
第1のアームの遠位端部付近位に装着された第1のブレード、ならびに少なくとも開位置および閉位置をとるように第1の軸の周囲において第1のブレードを移動させるためのデバイスと、
第2のアームの遠位端部付近に装着された第2のブレード、ならびに少なくとも開位置および閉位置をとるように第1の軸とは異なる第2の軸に対して第2のブレードを移動させるためのデバイスと、
第1の軸および第2の軸に対して平行でない第3の軸に沿って少なくとも第1のアームの遠位端部および第2のアームの遠位端部を相互に対して移動させるためのデバイスと
を備える、開創器。
項39.
遠位端部および近位端部を有する第1のアームと、
遠位端部および近位端部を有する第2のアームであって、少なくとも第1のアームの遠位端部および第2のアームの遠位端部が、相互に向かっておよび相互から離れるように可動である、第2のアームと、
第1のアームの遠位端部付近位装着された第1のブレード、および第4の軸を中心として第1のブレードを枢動させるためのデバイスと、
第2のアームの遠位端部付近位装着された第2のブレード、および第4の軸とは異なる第5の軸に対して第2のブレードを枢動させるためのデバイスと、
第4の軸および第5の軸に対して平行でない第3の軸に沿って少なくとも第1のアームの遠位端部および第2のアームの遠位端部を相互に対して移動させるためのデバイスと
を備える、開創器ブレードアセンブリ。
項40.
開創器を使用する方法であって、
第1の軸を中心として開創器の第1のブレードを回転させるステップと、
第2の軸を中心として開創器の第2のブレードを回転させるステップであって、第1の軸は第2の軸に対して実質的に平行である、ステップと、
第3の軸の周囲において第1のブレードおよび第2のブレードを平行移動させるステップと、
第4の軸を中心として第1のブレードを枢動させるステップであって、第4の軸は第1の軸に対して傾斜している、ステップと、
第5の軸を中心として第2のブレードを枢動させるステップであって、第4の軸は第2の軸に対して傾斜している、ステップと
を含む、方法。
項41.
開創器を使用する方法であって、
身体の組織に切開部を形成するステップと、
開創器を用意するステップと、
第1の軸を中心として開創器の第1のブレードを回転させるステップと、
第2の軸を中心として第2のブレードを回転させるステップであって、第1の軸は第2の軸に対して実質的に平行である、ステップと、
第4の軸を中心として第1のブレードを枢動させるステップであって、第4の軸は第1の軸に対して傾斜している、ステップと、
第5の軸を中心として第2のブレードを枢動させるステップであって、第5の軸は第2の軸に対して傾斜している、ステップと
を含む、方法。
項42.
第1の閉状態にあるブレードアセンブリを形成するために相互に実質的に平行に第1のブレードおよび第2のブレードを位置決めするステップをさらに含む、項41に記載の方法。
項43.
閉位置において第1のブレードおよび第2のブレードに対して実質的に平行に第3のブレードを位置決めするステップをさらに含む、項41に記載の方法。
項44.
第7の軸を中心として第3のブレードを枢動させるステップをさらに含み、第7の軸は第4の軸に対して傾斜している、項43に記載の方法。
項45.
切開部内に第1のブレード、第2のブレード、および第3のブレードを挿入するステップをさらに含む、項43に記載の方法。
項46.
第1のブレードおよび第2のブレードが第3の軸に沿って相互から離れるように移動され、切開部が切開部よりも大きな開口を形成するように切開部の長さに沿って引っ張られるように、開創器を作動させるステップをさらに含む、項41に記載の方法。
項47.
第1のブレードおよび第2のブレードが第6の軸に沿って共に摺動され、切開部が切開部よりも幅広な開口を形成するように切開部の幅に沿って引っ張られるように、開創器を作動させるステップをさらに含む、項41に記載の方法。
項48.
切開部よりも長く幅広である開口部を組織中に形成するステップをさらに含む、項41に記載の方法。
10 開創器
12 第1のアーム
14 遠位端部
16 第1のブレードアセンブリ
18 第1のブレード
20 第1の回転機構
22 第1の枢動機構
24 近位端部
26 本体
28 コネクタ
32 第2のアーム
34 遠位端部
36 第2のブレードアセンブリ
38 第2のブレード
40 第2の回転機構
42 第2の枢動機構
44 近位端部
46 第3のブレード
48 長手方向延在スロット
50 コネクタ
52 第1の軸
54 第2の軸
56 第3の軸
58 第4の軸
60 第5の軸
62 第6の軸
64 第1のレール
66 第2のレール
72 ピボット
74 アクチュエータ
76 ねじ
78 ブロック
80 貫通ルーメン
82 第1の対合表面
84 第2の対合表面
86 ピボットポスト
88 第1の連結穴
94 ばね

Claims (17)

  1. 第1のブレードと、
    第1の軸を中心に前記第1のブレードを回転させる第1の回転機構と、
    第2のブレードと、
    第2の軸を中心に前記第2のブレードを回転させる第2の回転機構と、
    第4の軸を中心に前記第1のブレードを枢動させる第1の枢動機構であって、前記第4の軸は前記第1の軸に対して傾斜している、第1の枢動機構と、
    第5の軸を中心に前記第2のブレードを枢動させる第2の枢動機構であって、前記第5の軸は前記第2の軸に対して傾斜している、第2の枢動機構と
    を備える、開創器。
  2. 第3の軸において前記第1のブレードおよび前記第2のブレードを平行移動させるアクチュエータをさらに備える、請求項1に記載の開創器。
  3. 前記第3の軸は、前記第1の軸、前記第2の軸、または前記第1の軸および前記第2の軸の両方に対して垂直である、請求項2に記載の開創器。
  4. 第6の軸において前記第1のブレードおよび前記第2のブレードを摺動させるアクチュエータをさらに備える、請求項1に記載の開創器。
  5. 前記第6の軸は、前記第1の軸、前記第2の軸、または前記第1の軸および前記第2の軸の両方に対して垂直である、請求項4に記載の開創器。
  6. 第3のブレードをさらに備える、請求項1に記載の開創器。
  7. 前記第1のブレード、前記第2のブレード、および前記第3のブレードのうちの少なくとも1つが、平坦状ブレードである、請求項6に記載の開創器。
  8. 少なくとも1つのブレードが取外し可能である、請求項6に記載の開創器。
  9. 第7の軸を中心に前記第3のブレードを枢動させる第3の枢動機構をさらに備え、前記第7の軸は、前記第4の軸に対して傾斜している、請求項6に記載の開創器。
  10. 開創器を使用する方法であって、
    身体の組織に切開部を形成するステップと、
    開創器を用意するステップと、
    第1の軸を中心に開創器の第1のブレードを回転させるステップと、
    第2の軸を中心に第2のブレードを回転させるステップであって、前記第1の軸は前記第2の軸に対して実質的に平行である、ステップと、
    第4の軸を中心に前記第1のブレードを枢動させるステップであって、前記第4の軸は前記第1の軸に対して傾斜している、ステップと、
    第5の軸を中心に前記第2のブレードを枢動させるステップであって、前記第5の軸は前記第2の軸に対して傾斜している、ステップと
    を含む、方法。
  11. 第1の閉状態にあるブレードアセンブリを形成するために互いに実質的に平行に前記第1のブレードおよび前記第2のブレードを位置決めするステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  12. 閉位置において前記第1のブレードおよび前記第2のブレードに対して実質的に平行に第3のブレードを位置決めするステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  13. 第7の軸を中心に前記第3のブレードを枢動させるステップをさらに含み、前記第7の軸は前記第4の軸に対して傾斜している、請求項12に記載の方法。
  14. 前記切開部内に前記第1のブレード、前記第2のブレード、および前記第3のブレードを挿入するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
  15. 前記第1のブレードおよび前記第2のブレードが前記第3の軸に沿って相互から離れるように移動され、前記切開部が前記切開部よりも大きな開口を形成するように前記切開部の長さに沿って引っ張られるように、前記開創器を作動させるステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  16. 前記第1のブレードおよび前記第2のブレードが第6の軸に沿って共に摺動され、前記切開部が前記切開部よりも幅広な開口を形成するように前記切開部の幅に沿って引っ張られるように、前記開創器を作動させるステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  17. 前記切開部よりも長く幅広である開口部を組織中に形成するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
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