以下の説明及び図面は、複数の固有の実施形態を十分に解説しており、本発明の技術分野の当業者が、それらの複数の固有の実施形態を実装することを可能とする。他の実施形態は、構造的な、論理的な、又は電気的なプロセス及び他の変更を包含していてもよい。いくつかの実施形態の複数の部分及び複数の特徴は、それら以外の実施形態の複数の部分及び複数の特徴に包含されていてもよく、又はそれらの代わりに用いられてもよい。特許請求の範囲の複数の請求項に記載される実施形態は、それらの複数の請求項のすべての利用可能な等価なものを包含する。
複数の無線通信システムは、広範囲に配置されて、音声、データ及び他のメディア等のさまざまなタイプの通信コンテンツを提供する。これらの無線通信システムは、(例えば、帯域幅や送信電力等の)複数の利用可能なシステムリソースを共有することにより複数のユーザとの通信をサポートすることができる多元接続システムであってもよい。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、第3世代パートナーシッププロジェクト(Third-Generation Partnership Project(3GPP))LTEシステム及び直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムを含む。すべての多元接続無線通信システムは、複数のベアラサービス要件をサポートするために利用可能な無線スペクトラムへの十分なアクセスを必要とする。
利用可能なスペクトラムからますます大きなスループット及びデータレートを引き出すための革新が現在進行中である一方で、同時に、見込まれるトラフィックの増加は、モバイルブロードバンドオペレーターが自身の所有する固定の免許付与されたスペクトラムではもはや需要を満たすことはできなくなるであろうということを示している。その理由は、免許を付与するために利用可能なスペクトラムの準備量が制限されており、増大する需要とともには大きくすることができないからである。免許付与共有アクセス(LSA)は、新しい革新的なフレームワークの1つであり、そのフレームワークは、スペクトラムの不足に対処するために、免許付与されたスペクトラムへの共有アクセスの調整を可能にすることで、利用可能なスペクトラムのより効率的な利用を可能にする。現在、(例えば、2.3[GHz]帯の中の100[MHz]、2.6[GHz]帯の中の100+[MHz]等の)LTEに互換性がある複数のスペクトラム帯域は、LSA用途のために考慮されつつある。LSAスペクトラム共有フレームワークは、多くの無線機器ベンダ、オペレータ、規制機関、政府機関省庁、及び標準化機関によって強く支持され、かつ、緊急的に待望されている。
上記のLSAフレームワークにおいては、既存免許人であるユーザが、免許付与されたスペクトラムの未使用の部分への調整されたアクセスを二次的なスペクトラム保持者のグループとの間で共有している。その一方で、既存免許人は、スペクトラムに対して独占的な権利を保持しており、二次的なスペクトラム保持者からのスペクトラムの回収を要求することができる。LSAフレームワークを使用して追加のスペクトラムを取得する場合に、LTEネットワークは、既存免許人によるスペクトラムの再利用を優雅に受け入れることにより、利用可能なスペクトラムの動的な性質に適応することを要求される。
図1は、いくつかの実施形態にしたがったセルラーネットワークにおける動的な周波数の共有を図示するブロック線図を示している。システム100は、矢印104で示されているように、追加のLSA周波数帯域106からスペクトラムを受け取り又は追加のLSA周波数帯域106にスペクトラムを返すプライマリ(レガシー)LTE帯域102を含む。プライマリLTE帯域102は、時分割複信(TDD)帯域108又は周波数分割複信(FDD)帯域110を含んでもよい。追加のLSA周波数帯域106からの追加のスペクトラムは、TDD帯域又はFDD帯域のいずれであってもよい。
図2は、いくつかの実施形態が実装されるシステム200を図示している。システム200においては、既存免許人201a乃至201cは、もとからのスペクトラム所有者である。LSAリポジトリ203は、スペクトラムの利用可能性及びより短期的な態様のスペクトラムの共有に関する情報を格納するデータベースである。LSAリポジトリ203は、LSAコントローラ205と通信可能に接続され、LSAコントローラ205は、情報管理を実行し、LSAリポジトリ203のデータベースコンテンツを複数のLSA周波数免許取得者のためのスペクトラムアクセス状況に変換する。一方で、保守運用機能(OA&M)207は、ネットワークオペレータのネットワークの運用、統治、及び管理を提供する。OA&M207は、1つ又は複数のユーザ機器(UE)211を取り扱うネットワークオペレータの進化型NodeB(eNB)又は基地局209のための制限された短期的な追加のスペクトラムを管理する。
LTE eNB209は、既存免許人によるこれから起こる再利用を通知されると、LSA帯域を解放する。eNB209は、LSA帯域を介して自身のeNB209に接続されているユーザ機器(UE)211を、LTEオペレータのプライマリLTE帯域にハンドオーバーすることにより、例えば、与えられた時間期間以内に上記のスペクトラムの解放のためのステップを完了させる。上記のハンドオーバープロセスは、潜在的に、数百及ぶUE211に関与する可能性があり、それらのUE211は、LSA帯域からプライマリLTE帯域へのeNB内周波数間ハンドオーバーを経験する必要がある。
上記のハンドオーバーは、ランダムアクセス手順(RAP)を含んでもよい。UE211がプライマリLTE帯域に再び入る場合に、UE211は、各々の周波数と同期をとり、そのUE211がアクセスを得ようと試みている最中であるということを1つ又は複数のeNB209に知らせる必要がある。いくつかの場合において、UE211は、RAP手順を通じて、ある特定のパターンまたはある特定のシグニチャを含むいくつかの利用可能なランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルのうちの1つのランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルを選択し、選択したRACHプリアンブルをそのeNBに送信することにより、上記のアクセスを取得することとなる。場合によっては、大きな数のUEがハンドオーバーしようとしていることにより、利用可能なRACHプリアンブルが存在しないこともあり、又は高いレベルの干渉及び高い電力要件がRAP手順を複雑にする可能性がある。したがって、RACHプリアンブルを選択して使用すること、及びRAP手順は、エラーを生じさせる傾向があり、時間を必要とする可能性がある。
いくつかの場合において、eNB209は、専用のプリアンブルを提供して、ハンドオーバープロセスを促進してもよい。しかしながら、上記の目的で利用可能であるのは限られた数の専用プリアンブルのみであり、LSAシナリオにおいては、数百にも及ぶUE211が同時にハンドオーバーされることから、限られた数の専用プリアンブルは、LSAシナリオに組み込まれているUE211の要求を満たすのには十分ではない。したがって、ハンドオーバーされつつある大きな数のUE211は、依然として、RAP手順を経験して目標eNB209に対するアクセスを得る必要があるのであり、このことは、無線シグナリングのきわめて大きな急増をもたらし、サービス品質(QoS)の低下等につながる。さらに、LSAスペクトラムの解放とは関係がない他の種類のハンドオーバーを必要とする他のUE211も、また、専用プリアンブルが利用できないことに起因して低くなったサービス品質を経験することとなるであろう。
上記の問題及びその他の問題に対処するために、複数の実施形態は、より迅速でより計算負荷の低いeNB内周波数間ハンドオーバープロセスをLSAに提供し、上記のeNB内周波数間ハンドオーバープロセスは、LSA帯域106上の物理セルとプライマリLTE帯域102上の物理セルとが同一のeNB209内に配置されているという状況を利用することにより、RAP手順に頼ることがないハンドオーバープロセスである。2つの物理セルが同一のeNBに配置されている場合には、UE211は、双方の物理セルから同一の距離にある。したがって、これらの2つのセルにおけるフレームを同期させることができ、そのため、タイミングアドバンスは、これらのセルの双方の中のいずれのUE211についても同じとなるであろう。このようにして、LTE物理セルとLSA物理セルとが一緒に配置されているといったいくつかの状況では、UE211は、RAP手順を省略してもよい。
複数の実施形態は、ハンドオーバーコマンドにRRCメッセージフォーマットに対する強化を提供し、それによってeNB209は、RAP手順が省略されるべきであるということをUE211に示してもよい。いくつかの実施形態において、eNB209は、UEに対するアップリンクの許可を上記のハンドオーバーメッセージ又は他の関連するメッセージの中に含めてもよい。
図3は、いくつかの実施形態にしたがったLSAスペクトラムの解放と関連するハンドオーバーのためのシグナリングを図示している。図3は、図1及び図2を参照して説明されるさまざまなエンティティを参照して解説される。
複数の実施形態によれば、eNB209は、ハードウェア処理回路を含んでもよく、そのハードウェア処理回路は、eNB209がLSAセルにサービスを提供しているLSA帯域において複数のスペクトラムリソースを解放することを指示するコマンドをeNB209が受信するときにハンドオーバー処理を開始してもよい。例えば、(図2に示される)LSAコントローラ205から上記のコマンドを受信してもよい。
eNB209は、eNB209によってサービスを提供されているUE211が、LSA帯域から分離している帯域の上で動作している目標セルにハンドオーバーされる際にRAP手順を省略することを許可されているか否かをその後判定する。上記の判定は、LSAセルと一緒に配置されることにより目標セル及びLSAセルのフレームが同期させられている目標セルをeNB209が含んでいるか否かに基づいていてもよい。上記で言及したように、いくつかの例では、複数の実施形態がそのような態様に限定されることはないが、eNB209は、複数の規格のうちの3GPPロングタームエボリューション(LTE)ファミリーの1つの規格にしたがって目標セルにサービスを提供してもよい。
上記の判定の結果に応じて、eNB209は、例えば、RRCConnectionReconfigurationメッセージ等のメッセージ302をUE211に送信してもよく、そのメッセージ302は、UE211が目標セルにハンドオーバーされるべきであるということを当該UE211に指示するメッセージであってもよい。メッセージ302は、例えば、mobilityControlInfo情報要素(IE)内で1つ又は複数の指標を提供するモビリティ制御情報を含んでもよい。eNB209は、LSA帯域を介してUE211にメッセージ302を送信して、プライマリLTE帯域に移動するようにUE211に指示してもよい。いくつかの実施形態において、RRCConnectionReconfigurationメッセージは、RAP手順が必要でなく、実行されないであろうという1つの指標を含んでもよい。いくつかの実施形態において、UE211がRAP手順を省略することを許可されないということをeNB209が判定する場合には、eNB209は、eNB209の判断で、目標セルにアクセスするための専用プリアンブルを提供してもよい。例えば、LSA帯域が、プライマリLTE帯域の上で動作するセルのタイミングアドバンスとは異なるタイミングアドバンスを有しているリモートラジオヘッドの上に配置されている場合に、eNB209は、1つの専用プリアンブルを提供してもよい。
いくつかの実施形態において、UE211は、図4を参照して本明細書で後により詳細に説明されるように、少なくとも1つのプロセッサ及び1つのレシーバを含み、LSA周波数帯域の上でRRCConnectionReconfigurationメッセージを受信してもよい。動作304において、UE211は、RAP手順を用いることなく、単純化されたLASハンドオーバープロセスを準備してもよい。複数の実施形態にしたがったハンドオーバープロセスは、同様に目標セルにアクセスするために、UE211がLSAセルに関するタイミングアドバンスを使用することを可能にしてもよい。3GPP LTE規格に従ったいくつかの同時に実装されるハンドオーバープロセスにおいては、目標セルにおいてRAPによりタイミングアドバンスを決定してもよい。目標セルは、アップリンク(UL)許可情報でランダムアクセス要求に応答してもよく、アップリンク(UL)許可情報は、UEがRRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージを送信するのに使用してもよい。対照的に、いくつかの実施形態において、RAP手順は省略されるべきであり、したがって、eNB209は、例えば、RRCConnectionReconfigurationメッセージの中のmobilityControlInfo IEの中にUL許可情報を含めることとなる。1つの例示的なmobilityControlInfo IEが、表1に示されるが、複数の実施形態は、そのmobilityControlInfo IEの複数のフィールドのいずれかの特定の名称に限定されることはなく、いくつかの実施形態は、以下に示されているフィールドよりもより多くのフィールドまたはより少ないフィールドを含んでいてもよい。
例示的なMobilityControlInfo情報要素
表1の中で列記されている"rach-Skipped"フィールドは、RAP手順が上記のハンドオーバープロセスの中で省略されるべきであるということを意味している。"ul-Grant"フィールドは、UL許可情報を含むビットストリングを含んでいる。他のフィールドは、例えば、LSAセル及びプライマリLTE帯域の上にあるセルの双方がeNB209の中で同一場所に配置されるということを示すために含まれている。同一のeNB209が目標セルを動作させており、したがって、そのeNB209は、その目標セルのためのアップリンク情報に対するアクセスを有しているため、eNB209は、上記のアップリンク許可情報を提供することができる。
動作306において、単純化されたハンドオーバーのためのメッセージ302を参照して上記で説明された指示を受信した後に、UE211は、RAP手順を省略し、そして、RRCメッセージ302を使用して受信したアップリンク許可情報を使用して、メッセージ308をeNB209に送信することとなる。そのメッセージ308は、例えば、RRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージを含んでもよい。
UE211は、プライマリLTE帯域を介してハンドオーバー完了メッセージを送信し、UE211は、UE211がLSA帯域の上で動作するセルに関して使用したのと同じタイミングアドバンスを使用する。したがって、動作310において、eNB209は、上記のアップリンク許可情報にしたがって構成されているリソースを使用してアップリンク上でそしてUE211から、eNB209が送信したメッセージに対する確認を受信してもよく、その確認は、ハンドオーバープロセスが首尾よく完了されており、かつ、UE211を目標セルへとハンドオーバーすることに成功しているということを示してもよい。データフローは、シグナリング312においてLSA帯域からプライマリLTE帯域へと切り替わる。ハンドオーバープロセスの一部としてデータ無線ベアラを目標セルに切り替えるというプロセスは、現在のハンドオーバープロセスと変わらないまま維持される。データフローが切り替わった後、eNB209は、LSA帯域の状態を監視し続けて、そのLSA帯域の上のスペクトラムリソースが再び利用可能となっているか否かを判定してもよい。
図4は、いくつかの実施形態にしたがった例示的な通信局400の機能ブロック図を示している。1つの実施形態において、図4は、ある1つの通信局400のブロック図を示しており、通信局400は、いくつかの実施形態にしたがった(図2に示されている)eNB209又はUE211として使用するのに適していてもよい。通信局400は、ハンドヘルドデバイス、モバイルデバイス、セルラフォン、スマートフォン、タブレット、ネットブック、無線端末、ラップトップコンピュータ、フェムトセル、高データレート(HDR)加入者局、アクセスポイント、アクセス端末、又は他のパーソナル通信システム(PCS)デバイスとして使用するのに適していてもよい。通信デバイス400が1つのeNB209として動作する場合には、通信デバイス400は、静止状態にあり移動不可能であってもよい。
通信局400は、トランシーバ410を有する物理層回路402を含んでいてもよく、トランシーバ410は、1つ又は複数のアンテナ401を使用して他の通信局との間で信号を送信及び受信してもよい。物理層回路402は、メディアアクセス制御(MAC)回路404を含んでもよく、メディアアクセス制御(MAC)回路404は、無線媒体へのアクセスを制御してもよい。通信局400は、本明細書において説明される動作を実行するように構成されている処理回路406及びメモリ408を含んでもよい。いくつかの実施形態において、物理層回路402及び処理回路406は、図3及び図6において詳細に説明される動作を実行するように構成されていてもよい。
いくつかの実施形態によれば、MAC回路404は、競合する無線媒体を獲得し、その無線媒体を介して通信するために複数のフレーム又はパケットを構成するように構成されてもよく、物理層回路402は、信号を送信及び受信するように構成されてもよい。物理層回路402は、変調/復調、アップコンバージョン/ダウンコンバージョン、フィルタリング、及び増幅等のための回路を含んでいてもよい。
いくつかの実施形態において、通信局400の処理回路406は、1つ又は複数のプロセッサを含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、2つ又はそれ以上のアンテナ401が、信号を送信及び受信するように構成される物理層回路402に接続されていてもよい。メモリ408は、複数のメッセージフレームを構成して送信するための動作及び本明細書で説明されるさまざまな動作を実行するように処理回路406を構成するための情報を格納していてもよい。メモリ408は、(例えば、コンピュータ等の)機械が読み取り可能な形態で情報を格納するための非一時的なメモリを含むいずれかのタイプのメモリを含んでもよい。例えば、メモリ408は、コンピュータ読み取り可能な記憶デバイス、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス、他の記憶デバイス及び他の記憶媒体を含んでもよい。
いくつかの実施形態において、通信局400は、パーソナルディジタルアシスタント(PDA)、無線通信機能を有するラップトップコンピュータ又は携帯用コンピュータ、ウェブタブレット、ワイヤレスフォン、スマートフォン、無線ハンドセット、ページャ、インスタントメッセージデバイス、ディジタルカメラ、アクセスポート、テレビジョン、(例えば、心拍数モニタ、血圧計等の)医療デバイス、又は無線で情報を送信及び/又は受信することが可能な他のデバイス等の携帯用無線通信デバイスの一部であってもよい。
アンテナ401は、例えば、ダイポールアンテナ、モノポールアンテナ、パッチアンテナ、ループアンテナ、マイクロストリップアンテナ、又はRF信号の送信に適している他のタイプのアンテナを含む1つ又は複数の指向性アンテナ又は無指向性アンテナを含んでもよい。いくつかの実施形態においては、2つ又はそれ以上のアンテナの代わりに、複数の開口を有する単一のアンテナを使用してもよい。上記の実施形態においては、各々の開口は、個別のアンテナと考えられてもよい。他入力多出力(MIMO)システムに関するいくつかの実施形態においては、空間ダイバーシティ及び複数の異なるチャネル特性を達成するために複数のアンテナを効率的に分離してもよく、複数の異なるチャネル特性は、各々のアンテナと送信局の複数のアンテナとの間で生じうる。
いくつかの実施形態において、通信局400は、キーボード、ディスプレイ、不揮発性メモリポート、複数のアンテナ、グラフィックスプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、複数のスピーカ、及び他のモバイルデバイス用の構成要素のうちの1つ又は複数を含んでもよい。ディスプレイは、タッチスクリーンを含むLCDスクリーンであってもよい。
通信局400は、いくつかの個別の機能的要素を有するものとして解説されるが、上記の機能的要素のうちの2つ又はそれ以上は、組み合わせられてもよく、また、ディジタル信号プロセッサ(DSP)を含む処理要素等の処理要素等のソフトウェアで構成された要素及び/又は他のハードウェア構成要素の組み合わせによって実装されてもよい。例えば、複数の要素は、1つ又は複数のマイクロプロセッサ、DSP、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、無線周波数集積回路(RFIC)、及び本明細書で説明される機能のうちの少なくとも1つを実行するためのさまざまなハードウェア及び論理回路の組み合わせを含んでもよい。いくつかの実施形態において、通信局400の複数の機能要素は、1つ又は複数の処理要素の上で動作する1つ又は複数のプロセスを指してもよい。
複数の実施形態は、複数のハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアのうちの1つ又はそれらの組み合わせで実装されてもよい。複数の実施形態は、コンピュータ読み取り可能な記憶デバイスに格納される複数の命令として実装されてもよく、それらの複数の命令は、読みだされ、そして、少なくとも1つのプロセッサによって実行されて、本明細書で説明される複数の動作を実行してもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶デバイスは、(例えば、コンピュータ等の)機械によって読み取り可能な形態で情報を格納するいずれかの非一時的メモリメカニズムを含んでもよい。例えば、コンピュータ読み取り可能な記憶デバイスは、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス、他の記憶デバイス及び他の記憶媒体を含んでもよい。
いくつかの実施形態において、通信局400は、1つ又は複数のプロセッサを含んでもよく、コンピュータ読み取り可能な記憶デバイスに格納されている複数の命令で構成されてもよい。通信局400が(図2に示される)UE211としての機能を果たす場合に、上記の複数の命令により、免許付与共有アクセス(LSA)周波数帯域内でRRCConnectionReconfigurationメッセージをUE211に受信させるようにしてもよく、RRCConnectionReconfigurationメッセージは、LSA周波数帯域から目標ロングタームエボリューション(LTE)周波数帯域に移動するようにUE211に指示してもよい。本明細書において上記で説明されたように、上記のメッセージは、UE211がRAP手順を省略してLTE周波数帯域にアクセスすることを許可されているということを示す情報を含んでもよく、上記のメッセージは、さらに、アップリンク許可情報を含んでもよい。通信局400が(図2に示される)eNB209としての機能を果たす場合に、上記の複数の命令により、eNB209が当該帯域にわたるLSAセルにサービスを提供しているLSA周波数帯域においてスペクトラムリソースを解放することを指示するコマンドをeNB209に受信させるようにしてもよい。
図5は、いくつかの実施形態にしたがったLSAスペクトラムの開放及びハンドオーバーのための例示的な手順500を図示するフローチャートである。例えば、通信局400が(図2に示される)eNB209としての機能を果たす場合に、手順500は、(図4に示される)通信局400によって実行されてもよい。
動作502において、eNB209は、eNB209がLSAセルにサービスを提供しているLSA周波数帯域においてスペクトラムリソースを解放することを指示するコマンドを受信する。本明細書において上記で説明されたように、上記のコマンドは、例えば、(図2に示される)既存免許人201から受信してもよい。例示的な手順500は、動作504に続き、動作504において、eNB209は、そのeNB209によってサービスを提供されているUE211が、LSA周波数帯域から分離している帯域で動作している目標セルにハンドオーバーされる際にRAP手順を省略することを許可されているか否かを判定する。eNB209が、UE211がRAP手順を省略することを許可されていると判定すると、本明細書において説明されている手順及び基準にしたがって、eNB209は、UE211にメッセージを送信し、そのメッセージは、UE211が目標セルにハンドオーバーされるべきであるということをUE211に指示する。上記のメッセージは、RRCConnectionReconfigurationメッセージ及びmobilityControlInfo IEに関連して本明細書で上記で説明された複数の指標を含んでいてもよい。
図6は、一例としての機械600のブロック図を図示しており、本明細書で説明された(例えば、方法等の)技術の1つ又は複数のうちのいずれかが、機械600で実行されてもよい。代替的な実施形態において、機械600は、ネットワークに接続されずに独立して動作するデバイスとしての機能を果たしてもよく、又は他の機械に(ネットワークを介して)接続されていてもよい。ネットワーク化された配列においては、機械600は、サーバ機器として動作してもよく、クライアント機器として動作してもよく、又はサーバクライアントネットワーク環境においてサーバ機器およびクライアント機器の双方として動作してもよい。一例において、機械600は、ピアトゥピアネットワーク環境又は他の分散ネットワーク環境においてピアマシンとして動作してもよい。機械600は、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、パーソナルディジタルアシスタント(PDA)、移動電話、ウェブ機器、ネットワークルータ、スイッチ又はブリッジ、又は(順次的な若しくは順次的でない)複数の命令を実行することが可能であるいずれかの機械であってもよく、これらの複数の命令は、基地局等の機械によって行われるべき複数の動作を指定している。さらに、図6においては単一の機械のみが図示されているが、"機械"の語は、複数の機械のいずれかの集合を含むと解釈されるべきであり、それらの複数の機械は、クラウドコンピューティング構成、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)構成、又は他のコンピュータクラスター構成等のように、個々に又は共同で1つのセット(又は複数のセット)の命令を実行して、本明細書で説明された複数の方法の1つ又は複数のうちのいずれかを実行する。
本明細書で説明された複数の例は、ロジック、又は複数の構成要素、複数のモジュール、又はメカニズムを含んでもよく、或いは、それらの上で動作してもよい。複数のモジュールは、動作する際に指定された複数の動作を実行することが可能である(例えば、ハードウェア等の)有体的なエンティティであってもよい。1つのモジュールはハードウェアを含む。一例として、そのハードウェアは、特に、特有の動作を実行するように(例えば、配線で接続されて)構成されてもよい。別の例においては、ハードウェアは、(例えば、複数のトランジスタ及び複数の回路等の)複数の構成可能な実行ユニット及び複数の命令を格納しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含んでもよく、上記の複数の命令は、動作状態にあるときに特有の動作を実行するように上記の複数の実行ユニットを構成する命令であってもよい。上記の構成することは、実行ユニット又はローディングメカニズムの指示のもとで生起してもよい。したがって、デバイスが動作しているときに、上記の複数の実行ユニットは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体と通信可能に接続される。上記の例において、複数の実行ユニットは、1つよりも大きな数のモジュールとなっていてもよい。例えば、動作中に、上記の複数の実行ユニットは、時間的な1つの点において、第1のセットの命令によって構成されて、第1のモジュールを実装してもよく、時間的な第2の点において、第2のセットの命令によって構成されて、第2のモジュールを実装してもよい。
(コンピュータシステム等の)機械600は、(例えば、中央処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、ハードウェアプロセッサコア、又はそれらのいずれかの組み合わせ等の)ハードウェアプロセッサ602、主メモリ604、スタティックメモリ606、及び(バス等の)相互リンク608を介して互いと通信可能である上記の要素のいくつか又はすべてを含んでもよい。機械600は、さらに、電力管理デバイス632、グラフィックスディスプレイデバイス610、(キーボード等の)英数字入力デバイス612、(マウス等の)ユーザインターフェイス(UI)ナビゲーションデバイス614を含んでもよい。一例では、グラフィックスディスプレイデバイス610、英数字入力デバイス612、及びUIナビゲーションデバイス614は、タッチスクリーンディスプレイであってもよい。機械600は、さらに、(ドライブユニット等の)記憶デバイス616、(スピーカ等の)信号生成デバイス618、1つ又は複数のアンテナ630に接続されるネットワークインターフェイスデバイス/トランシーバ620、及び全地球的測位システム(GPS)センサ、コンパス、加速度計、又はその他のセンサ等の1つ又は複数のセンサ628を含んでもよい。機械600は、さらに、(プリンタ又はカードリーダ等の)1つ又は複数の周辺デバイスと通信し又はこれらを制御する(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)等の)シリアル接続、パラレル接続、又は他の有線接続又は(例えば、赤外線(IR)、近距離無線通信(NFC)等の)他の無線接続等の出力コントローラ634を含んでもよい。
記憶デバイス616は、機械読み取り可能な媒体622を含み、その機械読み取り可能な媒体622は、本明細書で説明される技術の1つ又は複数のいずれかを実現し又は本明細書で説明される機能の1つ又は複数のいずれかによって利用される(ソフトウェア等の)データ構造又は命令624の1つ又は複数のセットを格納している。命令624は、機械600による命令の実行中に、完全に又は少なくとも部分的に、主メモリ604の中に、スタティックメモリ606の中に、又はハードウェアプロセッサ602の中に存在していてもよい。一例では、ハードウェアプロセッサ602、主メモリ604、スタティックメモリ606、又は記憶デバイス616のうちの1つ又はこれらのいずれかの組み合わせは、機械読み取り可能な媒体を構成してもよい。
機械読み取り可能な媒体622は、単一の媒体として図示されているが、"機械読み取り可能な媒体"の語は、1つ又は複数の命令624を格納するように構成される(集中型データベース又は分散データベース及び/又は関連するキャッシュ及びサーバ等の)単一の媒体又は複数の媒体を含んでもよい。
"機械読み取り可能な媒体"の語は、機械600による実行のために複数の命令を格納し、符号化し、又は搬送することができ、かつ、機械600に、本明細書に記載された技術の1つ又は複数のうちのいずれかを実行させ、又は上記の命令によって使用される若しくは上記の命令と関連するデータ構造を格納し、符号化し、又は搬送することができるいずれかの媒体を含んでもよい。機械読み取り可能な媒体の非制限的な例は、ソリッドステイトメモリ、光媒体、及び磁気媒体を含んでもよい。一例では、結集した機械読み取り可能な媒体は、休止状態の部分を有する複数の小片を持つ機械読み取り可能な媒体を含む。結集した機械読み取り可能な媒体の特有の例は、(例えば、電気的プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM)又は電気的消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)等の)半導体メモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、並びに内部ハードディスク及びリムーバブルディスク等の磁気ディスク、磁気光ディスク、CD-ROMディスク及びDVD-ROMディスク等の不揮発性メモリを含んでもよい。
上記に加えて、命令624は、(例えば、フレームリレープロトコル、インターネットプロトコル(IP)、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)等の)複数の転送プロトコルのうちのいずれか1つを利用するネットワークインターフェイスデバイス/トランシーバ620を介して、伝送媒体を使用して通信ネットワーク626を通して送信され又は受信されてもよい。複数の例示的な通信ネットワークは、特に、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、(例えば、インターネット等の)パケットデータネットワーク、(例えば、セルラーネットワーク等の)モバイルテレフォンネットワーク、一般電話サービス(POTS)ネットワーク、(Wi-Fiとして知られているアメリカ電気電子通信学会(IEEE)802.11ファミリー、及びWiMAXとして知られているIEEE802.16ファミリー等の)無線データネットワーク、IEEE802.15.4ファミリー、及びピアツゥピア(P2P)ネットワークを含んでもよい。一例では、ネットワークインターフェイスデバイス/トランシーバ620は、(例えば、イーサネット(登録商標)ジャック、同軸ジャック、又は電話ジャック等の)1つ又は複数の物理ジャック、又は通信ネットワーク626に接続する1つ又は複数のアンテナを含んでもよい。一例では、ネットワークインターフェイスデバイス/トランシーバ620は、複数のアンテナを含んでもよく、これらの複数のアンテナは、単一入力多出力(SIMO)伝送、多入力多出力(MIMO)伝送、多入力単一出力(MISO)伝送技術のうちの少なくとも1つを使用して無線で通信を行ってもよい。"伝送媒体"の語は、機械600による実行のために複数の命令624を格納し、符号化し、又は搬送することができるいずれかの無形の媒体を含むものと解釈されるべきであり、ディジタル通信信号、アナログ通信信号、又は他の無形の媒体を含み、上記のソフトウェアの通信を容易にする。
1つの実施形態において、ユーザ機器(UE)は、1つのプロセッサ及びトランシーバを含み、免許付与共有アクセス(LSA)周波数帯域の再利用を前記ユーザ機器(UE)に通知するページングメッセージを免許付与共有アクセス(LSA)周波数帯域で受信し、即時のセル再選択を実行して、返還を要求される前記免許付与共有アクセス(LSA)周波数帯域を明け渡し、そして、ユーザ機器(UE)オペレータの免許付与されたプライマリロングタームエボリューション(LTE)周波数帯域に移動するように構成される。
他の実施形態において、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶デバイスは、格納されている複数の命令を含み、前記複数の命令は、機械によって実行されると、前記機械に複数の動作を実行させ、ユーザ機器(UE)は、1つのプロセッサ及びトランシーバを含み、免許付与共有アクセス(LSA)周波数帯域の再利用を前記ユーザ機器(UE)に通知するページングメッセージを免許付与共有アクセス(LSA)周波数帯域で受信し、即時のセル再選択を実行して、返還を要求される前記免許付与共有アクセス(LSA)周波数帯域を明け渡し、そして、ユーザ機器(UE)オペレータの免許付与されたプライマリロングタームエボリューション(LTE)周波数帯域に移動するように構成される。
他の実施形態において、ユーザ機器(UE)は、1つのプロセッサ及びトランシーバを含み、1つ又は複数の連続するページングメッセージを免許付与共有アクセス(LSA)周波数帯域で受信することに失敗した場合に、1つ又は複数の無線フレーム期間の間、覚醒状態を維持し、前記1つ又は複数の無線フレーム期間の間にマスター情報ブロック(MIB)を受信することに失敗したことにより、前記免許付与共有アクセス(LSA)周波数帯域が既に返還を要求されているということを判定し、即時のセル再選択を実行して、返還を要求される免許付与共有アクセス(LSA)周波数帯域を明け渡し、そして、ユーザ機器(UE)オペレータの免許付与されたプライマリロングタームエボリューション(LTE)周波数帯域に移動するように構成される。
さらに別の実施形態において、eNBは、ハードウェア処理回路を含み、前記ハードウェア処理回路は、免許付与共有アクセス(LSA)周波数帯域の返還を要求する指示を受信し、免許付与共有アクセス(LSA)周波数帯域の再利用を前記ユーザ機器(UE)に通知するページングメッセージを前記免許付与共有アクセス(LSA)周波数帯域の上で影響を受けるユーザ機器(UE)に送信するように構成される。