JP2020025152A - 端末装置、基地局装置、通信方法、および、集積回路 - Google Patents

端末装置、基地局装置、通信方法、および、集積回路 Download PDF

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Abstract

【課題】端末装置および基地局装置が互いに、効率的に通信をする方法、および、集積回路を提供する。【解決手段】端末装置は、ハンドオーバコマンド401が受信され、かつ、ハンドオーバコマンド401がターゲットプライマリーセルのためのランダムアクセスプロシージャがスキップされることを示すスキップ情報(rach-Skip)を含む場合、ターゲットプライマリーセルの下りリンクとの同期402が開始された後に、スキップ情報(rach-Skip)に含まれるターゲットTA情報(targetTA)によって示されるNTAの値をターゲットプライマリーTAG(Timing Advance Group)に対して適用し、且つ、ターゲットプライマリーTAGに関連するTA(Time alignment)タイマーをスタートする。【選択図】図4

Description

本発明は、端末装置、基地局装置、通信方法、および、集積回路に関する。
セルラー移動通信の無線アクセス方式および無線ネットワーク(以下、「Long Term Evolution (LTE:登録商標)」、または、「Evolved Universal Terrestrial Radio Access : EUTRA」と称する。)が、第三世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project: 3GPP)において検討されている(非特許文献1、2、3、4、5
)。LTEでは、基地局装置をeNodeB(evolved NodeB)、端末装置をUE(User Equipment)とも称する。LTEは、基地局装置がカバーするエリアをセル状に複数配置
するセルラー通信システムである。単一の基地局装置は複数のセルを管理してもよい。
ハンドオーバの遅延を減らすために、(i)ランダムアクセスプロシージャを行わずに、端末装置がソースセルからターゲットセルにハンドオーバすること、および、(ii)ハンドオーバコマンド応答(RRC Connection Reconfiguration Complete message)の送
信のための上りリンクグラントがハンドオーバコマンドによって事前に割り当てられることが検討されている(非特許文献6)。
"3GPP TS 36.211 V13.0.0 (2015-12)", 6th January, 2016. "3GPP TS 36.212 V13.0.0 (2015-12)", 6th January, 2016. "3GPP TS 36.213 V13.0.0 (2015-12)", 6th January, 2016. "3GPP TS 36.321 V13.0.0 (2015-12)", 14th January, 2016. "3GPP TS 36.331 V13.0.0 (2015-12)", 7th January, 2016. "3GPP TR 36.881 v0.5.0 (2015-11)", R2-157181, 4th December 2015.
本発明は、基地局装置との通信を効率的に実行することができる端末装置、該端末装置と通信する基地局装置、該端末装置に用いられる通信方法、該基地局装置に用いられる通信方法、該端末装置に実装される集積回路、該基地局装置に実装される集積回路を提供する。
(1)本発明の態様は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の第1の態様は、端末装置であって、端末装置であって、ハンドオーバコマンドを受信する受信部10と、前記ハンドオーバコマンドが受信され、かつ、前記ハンドオーバコマンドがターゲットプライマリーセルのためのランダムアクセスプロシージャがスキップされることを示すスキップ情報(rach-Skip)を含む場合、前記ターゲットプライマリーセルの下りリンクと
の同期が開始された後に、前記スキップ情報(rach-Skip)に含まれるターゲットTA情
報(targetTA)によって示されるNTAの値をターゲットプライマリーTAG(Timing Advance Group)に対して適用し、且つ、前記ターゲットプライマリーTAGに関連するTA(Time alignment)タイマーをスタートする上位層処理部14と、を備える。
(2)本発明の第2の態様は、端末装置1であって、ターゲットプライマリーセルのた
めのランダムアクセスプロシージャがスキップされることを示すスキップ情報(rach-Skip)を含むハンドオーバコマンドを受信する受信部10と、前記スキップ情報(rach-Skip)が設定されている場合、TA(Time alignment)タイマーがランニングしているとみなす上位層処理部14と、を備える。
(3)本発明の第3の態様は、端末装置1であって、ターゲットプライマリーセルのためのランダムアクセスプロシージャがスキップされることを示すスキップ情報(rach-Skip)を含むハンドオーバコマンドを受信する受信部10と、上りリンクの送信を実行する
送信部10と、を備え、前記送信部10は、前記スキップ情報(rach-Skip)が設定され
ている場合を除いて、プライマリーTAG(Timing Advance Group)に関連するTA(Time alignment)タイマーがランニングしていない時、プライマリーセルにおけるランダムアクセスプリアンブルの送信を除いて、何れのサービングセルにおいても上りリンク送信を実行せず、前記プライマリーセルは、前記ターゲットプライマリーセルを含む。
(4)本発明の第4の態様は、端末装置1に用いられる通信方法であって、ハンドオーバコマンドを受信し、前記ハンドオーバコマンドが受信され、かつ、前記ハンドオーバコマンドがターゲットプライマリーセルのためのランダムアクセスプロシージャがスキップされることを示すスキップ情報(rach-Skip)を含む場合、前記ターゲットプライマリー
セルの下りリンクとの同期が開始された後に、前記スキップ情報(rach-Skip)に含まれ
るターゲットTA情報(targetTA)によって示されるNTAの値をターゲットプライマリーTAG(Timing Advance Group)に対して適用し、且つ、前記ターゲットプライマリーTAGに関連するTA(Time alignment)タイマーをスタートする。
(5)本発明の第5の態様は、端末装置1に用いられる通信方法であって、ターゲットプライマリーセルのためのランダムアクセスプロシージャがスキップされることを示すスキップ情報(rach-Skip)を含むハンドオーバコマンドを受信し、前記スキップ情報(rach-Skip)が設定されている場合、TA(Time alignment)タイマーがランニングしているとみなす。
(6)本発明の第6の態様は、端末装置1に用いられる通信方法であって、ターゲットプライマリーセルのためのランダムアクセスプロシージャがスキップされることを示すスキップ情報(rach-Skip)を含むハンドオーバコマンドを受信し、上りリンクの送信を実
行し、前記スキップ情報(rach-Skip)が設定されている場合を除いて、プライマリーT
AG(Timing Advance Group)に関連するTA(Time alignment)タイマーがランニングしていない時、プライマリーセルにおけるランダムアクセスプリアンブルの送信を除いて、何れのサービングセルにおいても上りリンク送信を実行せず、前記プライマリーセルは、前記ターゲットプライマリーセルを含む。
この発明によれば、端末装置および基地局装置は互いに、効率的に通信をすることができる。
本実施形態の無線通信システムの概念図である。 本実施形態の無線フレームの概略構成を示す図である。 本実施形態の上りリンクスロットの概略構成を示す図である。 本実施形態におけるハンドオーバプロシージャの一例を示す図である。 本実施形態における端末装置1のMACエンティティにおけるMACの処理の一例を示す図である。 本実施形態における端末装置1のRRCの処理の一例を示す図である。 本実施形態におけるTAタイマーに関連するMACの処理の一例を示す図である。 本実施形態におけるMACにおけるTAタイマーに関連するMACの処理の別の一例を示す図である。 本実施形態の端末装置1の構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態のターゲット基地局装置3Bの構成を示す概略ブロック図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の無線通信システムの概念図である。図1において、無線通信システムは、端末装置1、および、基地局装置3を具備する。基地局装置3は、ソース基地局装置3A、ターゲット基地局装置3B、および、MME(Mobility Management Entity)/GW(Gateway)を含む。Uuは端末装置1と基地局装置3の間の無線アクセスリンク
である。Uuは、端末装置1から基地局装置3への上りリンク、および、基地局装置3から端末装置1への下りリンクを含む。X2は、ソース基地局装置3Aとターゲット基地局装置3Bの間のバックホールリンクである。S1は、ソース基地局装置3A/ターゲット基地局装置3BとMME/GWの間のバックホールリンクである。
端末装置1は、ソース基地局装置3Aからターゲット基地局装置3Bにハンドオーバしてもよい。端末装置1は、ソースセルからターゲットセルにハンドオーバしてもよい。ソースセルは、ソース基地局装置3Aによって管理されてもよい。ターゲットセルは、ターゲット基地局装置3Bによって管理されてもよい。ソース基地局装置3A、および、ターゲット基地局装置3Bは、同じ装置であってもよい。すなわち、端末装置1は、ソース基地局装置3Aが管理するソースセルから、当該ソース基地局装置3Aが管理するターゲットセルにハンドオーバしてもよい。ソースセルは、ソースプライマリーセルとも称する。ターゲットセルを、ターゲットプライマリーセルとも称する。
以下、キャリアアグリゲーションについて説明する。
本実施形態では、端末装置1は、複数のサービングセルが設定される。端末装置1が複数のサービングセルを介して通信する技術をセルアグリゲーション、またはキャリアアグリゲーションと称する。キャリアアグリゲーションにおいて、設定された複数のサービングセルを集約されたサービングセルとも称する。
本実施形態の無線通信システムは、TDD(Time Division Duplex)および/またはFDD(Frequency Division Duplex)が適用される。セルアグリゲーションの場合には、
複数のサービングセルの全てに対してTDDが適用されてもよい。また、セルアグリゲーションの場合には、TDDが適用されるサービングセルとFDDが適用されるサービングセルが集約されてもよい。本実施形態において、TDDが適用されるサービングセルをTDDサービングセルとも称する。
設定された複数のサービングセルは、1つのプライマリーセルと1つまたは複数のセカンダリーセルとを含む。プライマリーセルは、初期コネクション確立(initial connection establishment)プロシージャが行なわれたサービングセル、コネクション再確立(connection re-establishment)プロシージャを開始したサービングセル、または、ハンド
オーバプロシージャにおいてプライマリーセルと指示されたセルである。RRC(Radio Resource Control)コネクションが確立された時点、または、後に、セカンダリーセルが設定されてもよい。
プライマリーセルは、ソースプライマリーセル、および、ターゲットプライマリーセルを含んでもよい。
下りリンクにおいて、サービングセルに対応するキャリアを下りリンクコンポーネントキャリアと称する。上りリンクにおいて、サービングセルに対応するキャリアを上りリンクコンポーネントキャリアと称する。下りリンクコンポーネントキャリア、および、上りリンクコンポーネントキャリアを総称して、コンポーネントキャリアと称する。
端末装置1は、集約される複数のサービングセル(コンポーネントキャリア)において、複数の物理チャネル/複数の物理シグナルの同時送信を行うことができる。端末装置1は、集約される複数のサービングセル(コンポーネントキャリア)において、複数の物理チャネル/複数の物理シグナルの同時受信を行うことができる。
端末装置に対してDCが設定されている場合、MCG(Master Cell Group)は全ての
サービングセルのサブセットであり、且つ、SCG(Secondary Cell Group)はMCGの一部ではないサービングセルのサブセットである。端末装置に対してDCが設定されていない場合、MCGは全てのサービングセルを含む。MCGは、プライマリーセル、および、0または0より多いセカンダリーセルを含む。SCGは、プライマリーセカンダリーセル、および、0または0より多いセカンダリーセルを含む。
MCGは、1つのプライマリーTAG、および、0または0より多いセカンダリーTAGを含んでもよい。SCGは、1つのプライマリーTAG、および、0または0より多いセカンダリーTAGを含んでもよい。
TAG(Timing Advance Group)は、RRC(Radio Resource Control)によって設定されるサービングセルのグループである。同じTAGに含まれるサービングセルに対して、同じタイミングアドバンスの値が適用される。タイミングアドバンスは、サービングセルにおけるPUSCH/PUCCH/SRS/DMRSの送信タイミングを調整するために用いられる。MCGのプライマリーTAGは、プライマリーセル、および、0または0より多いセカンダリーセルを含んでもよい。SCGのプライマリーTAGは、プライマリーセカンダリーセル、および、0または0より多いセカンダリーセルを含んでもよい。セカンダリーTAGは、1または1より多いセカンダリーセルを含んでもよい。セカンダリーTAGは、プライマリーセル、および、プリマリーセカンダリーセルを含まない。
図2は、本実施形態の無線フレームの概略構成を示す図である。図2において、横軸は時間軸である。
時間領域における種々のフィールドのサイズは、時間ユニットTs=1/(15000・2048)秒の数によって表現される。無線フレームの長さは、Tf=307200・Ts=10ms (ミリ秒)である。
それぞれの無線フレームは、時間領域において連続する10のサブフレームを含む。それぞれのサブフレームの長さは、Tsubframe=30720・Ts=1msである。それぞれのサブフレー
ムiは、時間領域において連続する2つのスロットを含む。該時間領域において連続する2つのスロットは、無線フレーム内のスロット番号nsが2iのスロット、および、無線フレーム内のスロット番号nsが2i+1のスロットである。それぞれのスロットの長さは、Tslot=153600・ns=0.5msである。それぞれの無線フレームは、時間領域において連続する10のサブフレームを含む。それぞれの無線フレームは、時間領域において連続する20のスロット(ns=0,1,…,19)を含む。サブフレームを、TTI(Transmission Time Interval)とも称する。
以下、本実施形態のスロットの構成について説明する。図3は、本実施形態の上りリンクスロットの概略構成を示す図である。図3において、1つのセルにおける上りリンクスロットの構成を示す。図3において、横軸は時間軸であり、縦軸は周波数軸である。図3において、lはSC−FDMA(Single Carrier-Frequency Division Multiple Access
)シンボル番号/インデックスであり、kはサブキャリア番号/インデックスである。
スロットのそれぞれにおいて送信される物理シグナルまたは物理チャネルは、リソースグリッドによって表現される。上りリンクにおいて、リソースグリッドは複数のサブキャリアと複数のSC−FDMAシンボルによって定義される。リソースグリッド内のエレメントのそれぞれをリソースエレメントと称する。リソースエレメントは、サブキャリア番号/インデックスk、および、SC−FDMAシンボル番号/インデックスlによって表される。
リソースグリッドは、アンテナポート毎に定義される。本実施形態では、1つのアンテナポートに対する説明を行う。複数のアンテナポートのそれぞれに対して、本実施形態が適用されてもよい。
上りリンクスロットは、時間領域において、複数のSC−FDMAシンボルl(l=0,1,…,NUL symb)を含む。NUL symbは、1つの上りリンクスロットに含まれるSC−FDMA
シンボルの数を示す。ノーマルCP(normal Cyclic Prefix)に対して、NUL symbは7で
ある。拡張CP(extended Cyclic Prefix)に対して、NUL symbは6である。
上りリンクスロットは、周波数領域において、複数のサブキャリアk(k=0,1,…,NUL RB
×NRB sc)を含む。NUL RBは、NRB scの倍数によって表現される、サービングセルに対する
上りリンク帯域幅設定である。NRB scは、サブキャリアの数によって表現される、周波数
領域における(物理)リソースブロックサイズである。本実施形態において、サブキャリア間隔Δfは15kHzであり、NRB scは12サブキャリアである。すなわち、本実施形態においてNRB scは、180kHzである。
リソースブロックは、物理チャネルのリソースエレメントへのマッピングを表すために用いられる。リソースブロックは、仮想リソースブロックと物理リソースブロックが定義される。物理チャネルは、まず仮想リソースブロックにマップされる。その後、仮想リソースブロックは、物理リソースブロックにマップされる。1つの物理リソースブロックは、時間領域においてNUL symbの連続するSC−FDMAシンボルと周波数領域においてNRB scの連続するサブキャリアとから定義される。ゆえに、1つの物理リソースブロックは(NUL symb×NRB sc)のリソースエレメントから構成される。1つの物理リソースブロックは、時間領域において1つのスロットに対応する。物理リソースブロックは周波数領域において、周波数の低いほうから順に番号(0,1,…, NUL RB -1)が付けられる。
本実施形態における下りリンクのスロットは、複数のOFDMシンボルを含む。本実施形態における下りリンクのスロットの構成は、リソースグリッドが複数のサブキャリアと複数のOFDMシンボルによって定義される
点を除いて同じであるため、下りリンクのスロットの構成の説明は省略する。
本実施形態の物理チャネルおよび物理シグナルについて説明する。
図1において、端末装置1から基地局装置3への上りリンクの無線通信では、以下の上りリンク物理チャネルが用いられる。上りリンク物理チャネルは、上位層から出力された情報を送信するために、物理層によって使用される。
・PUCCH(Physical Uplink Control Channel)
・PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)
・PRACH(Physical Random Access Channel)
PUCCHは、上りリンク制御情報(Uplink Control Information: UCI)を送信する
ために用いられる。上りリンク制御情報は、下りリンクのチャネル状態情報(Channel State Information: CSI)、初期送信のためのPUSCH(Uplink-Shared Channel: UL-SCH)リソースを要求するために用いられるスケジューリングリクエスト(Scheduling Request: SR)、下りリンクデータ(Transport block, Medium Access Control Protocol Data Unit: MAC PDU, Downlink-Shared Channel: DL-SCH, Physical Downlink Shared Channel: PDSCH)に対するHARQ−ACK(Hybrid Automatic Repeat request ACKnowledgement)を含む。HARQ−ACKは、ACK(acknowledgement)またはNACK(negative-acknowledgement)を示す。HARQ−ACKを、HARQフィードバック、HAR
Q情報、HARQ制御情報、および、ACK/NACKとも称する。
PUSCHは、上りリンクデータ(Uplink-Shared Channel: UL-SCH)を送信するため
に用いられる。PUSCHは、上りリンクデータと共にHARQ−ACKおよび/またはチャネル状態情報を送信するために用いられてもよい。また、PUSCHはチャネル状態情報のみ、または、HARQ−ACKおよびチャネル状態情報のみを送信するために用いられてもよい。PUSCHは、ランダムアクセスメッセージ3を送信するために用いられる。
PRACHは、ランダムアクセスプリアンブル(ランダムアクセスメッセージ1)を送信するために用いられる。PRACHは、初期コネクション確立(initial connection establishment)プロシージャ、ハンドオーバプロシージャ、コネクション再確立(connection re-establishment)プロシージャ、上りリンク送信に対する同期(タイミング調整
)、およびPUSCH(UL−SCH)リソースの要求を示すために用いられる。
図1において、上りリンクの無線通信では、以下の上りリンク物理シグナルが用いられる。上りリンク物理シグナルは、上位層から出力された情報を送信するために使用されないが、物理層によって使用される。
・上りリンク参照信号(Uplink Reference Signal: UL RS)
本実施形態において、以下の2つのタイプの上りリンク参照信号が用いられる。
・DMRS(Demodulation Reference Signal)
・SRS(Sounding Reference Signal)
DMRSは、PUSCHまたはPUCCHの送信に関連する。DMRSは、PUSCHまたはPUCCHと時間多重される。基地局装置3は、PUSCHまたはPUCCHの伝搬路補正を行なうためにDMRSを使用する。以下、PUSCHとDMRSを共に送信することを、単にPUSCHを送信すると称する。以下、PUCCHとDMRSを共に送信することを、単にPUCCHを送信すると称する。
SRSは、PUSCHまたはPUCCHの送信に関連しない。基地局装置3は、チャネル状態の測定のためにSRSを用いてもよい。SRSは、上りリンクサブフレームにおける最後のSC−FDMAシンボル、または、UpPTSにおけるSC−FDMAシンボルにおいて送信される。
図1において、基地局装置3から端末装置1への下りリンクの無線通信では、以下の下りリンク物理チャネルが用いられる。下りリンク物理チャネルは、上位層から出力された情報を送信するために、物理層によって使用される。
・PBCH(Physical Broadcast Channel)
・PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)
・PHICH(Physical Hybrid automatic repeat request Indicator Channel)
・PDCCH(Physical Downlink Control Channel)
・EPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel)
・PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)
・PMCH(Physical Multicast Channel)
PBCHは、端末装置1で共通に用いられるマスターインフォメーションブロック(Master Information Block: MIB, Broadcast Channel: BCH)を報知するために用いられる
。MIBは、40ms間隔で送信され、MIBは10ms周期で繰り返し送信される。具体的には、SFN mod 4 = 0を満たす無線フレームにおけるサブフレーム0においてMIBの
初期送信が行なわれ、他の全ての無線フレームにおけるサブフレーム0においてMIBの再送信(repetition)が行なわれる。SFN(system frame number)は無線フレームの
番号である。MIBはシステム情報である。例えば、MIBは、SFNを示す情報を含む。
PCFICHは、PDCCHの送信に用いられる領域(OFDMシンボル)を指示する情報を送信するために用いられる。
PHICHは、基地局装置3が受信した上りリンクデータ(Uplink Shared Channel: UL-SCH)に対するHARQインディケータを送信するために用いられる。HARQインデ
ィケータは、HARQ−ACKを示す。
PDCCHおよびEPDCCHは、下りリンク制御情報(Downlink Control Information: DCI)を送信するために用いられる。下りリンク制御情報を、DCIフォーマットと
も称する。下りリンク制御情報は、下りリンクグラント(downlink grant)および上りリンクグラント(uplink grant)を含む。下りリンクグラントは、下りリンクアサインメント(downlink assignment)または下りリンク割り当て(downlink allocation)とも称する。
1つの下りリンクグラントは、1つのサービングセル内の1つのPDSCHのスケジューリングに用いられる。下りリンクグラントは、該下りリンクグラントが送信されたサブフレームと同じサブフレーム内のPDSCHのスケジューリングに用いられる。
1つの上りリンクグラントは、1つのサービングセル内の1つのPUSCHのスケジューリングに用いられる。上りリンクグラントは、該上りリンクグラントが送信されたサブフレームより4つ以上後のサブフレーム内のPUSCHのスケジューリングに用いられる。
PDCCHで送信される上りリンクグラントはDCIフォーマット0を含む。DCIフォーマット0に対応するPUSCHの送信方式は、シングルアンテナポートである。端末装置1は、DCIフォーマット0に対応するPUSCH送信のためにシングルアンテナポート送信方式を用いる。シングルアンテナポート送信方式が適用されるPUSCHは、1つのコードワード(1つのトランスポートブロック)の伝送に用いられる。
PDCCHで送信される上りリンクグラントは、DCIフォーマット4を含む。DCIフォーマット4に対応するPUSCHの送信方式は、閉ループ空間多重である。端末装置1は、DCIフォーマット4に対応するPUSCH送信のために閉ループ空間多重送信方式を用いる。閉ループ空間多重送信方式が適用されるPUSCHは、2つまでのコードワード(2つまでのトランスポートブロック)の伝送に用いられる。
下りリンクグラント、または、上りリンクグラントに付加されるCRCパリティビットは、C−RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier)、Temporary
C−RNTI、または、SPS(Semi Persistent Scheduling)C−RNTICell-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされる。C−RNTIおよび
SPS C−RNTIは、セル内において端末装置を識別するための識別子である。Temporary C−RNTIは、コンテンションベースランダムアクセスプロシージャの間に用いられる。RNTIによってスクランブルされたCRCパリティビットが付加された上りリンクグラントを、RNTIに対する上りリンクグラント、RNTIに対応する上りリンクグラントとも称する。RNTIによってスクランブルされたCRCパリティビットが付加された上りリンクグラントを含むPDCCHを、RNTIに対するPDCCH、RNTIに対応するPDCCH、RNTI宛てのPDCCHとも称する。
C−RNTIは、1つのサブフレームにおけるPDSCHまたはPUSCHを制御するために用いられる。端末装置1は、C−RNTIによってスクランブルされたCRCパリティビットが付加される上りリンクグラントを含むPDCCHの検出に基づいて、トランスポートブロックを含むPUSCHを送信してもよい。該トランスポートブロックの再送信は、C−RNTIによってスクランブルされたCRCパリティビットが付加される上りリンクグラントを含むPDCCHによって指示されてもよい。
SPS C−RNTIは、PDSCHまたはPUSCHのリソースを周期的に割り当てるために用いられる。端末装置1は、SPS C−RNTIによってスクランブルされたCRCパリティビットが付加される上りリンクグラントを含むPDCCHの検出し、該上りリンクグラントがSPS活性化コマンドとして有効であると判断された場合、該上りリンクグラントを設定された上りリンクグラント(configured uplink grant)としてスト
アする。端末装置1のMAC層は、該設定された上りリンクグラントが周期的に発生するとみなす。該設定された上りリンクグラントが発生するとみなされるサブフレームは、第1の周期と第1のオフセットによって与えられる。端末装置1は、基地局装置3から、該第1の周期を示す情報を受信する。該周期的に割り当てられるPUSCHで送信されたトランスポートブロックの再送信は、SPS C−RNTIによってスクランブルされたCRCパリティビットが付加される上りリンクグラントによって指示される。該設定された上りリンクグラントを、MAC(Medium Access Control)によって設定された上りリン
クグラント、または、第1の設定された上りリンクグラントとも称する。
ランダムアクセスレスポンスは、RARグラント(Random Access Response grant)を含む。RARグラントは、PDSCHで送信される上りリンクグラントである。端末装置1は、RARグラントに対応するPUSCHを用いてメッセージ3を送信してもよい。端末装置1は、RARグラントに対応するPUSCH送信、および、同じトランスポートブロックに対する該PUSCH再送信のためにシングルアンテナポート送信方式を用いる。
Temporary C−RNTIは、ランダムアクセスメッセージ3の再送信、および、ランダムアクセスメッセージ4の送信をスケジュールするために用いられる。ランダムアクセスメッセージ3の初期送信は、RARグラント(Random Access Response grant)によってスケジュールされる。
ハンドオーバコマンドは、HOCグラント(Handover Command grant)を含んでもよい。HOCグラントは、PDSCHで送信される上りリンクグラントである。端末装置1は、HOCグラントを第2の設定された上りリンクグラントとしてストアする。端末装置1のMAC層は、該第2の設定された上りリンクグラントが周期的に発生するとみなす。該第2の設定された上りリンクグラントが発生するとみなされるサブフレームは、第2の周期と第2のオフセットによって与えられる。ハンドオーバコマンドは、該第2の周期と該第2のオフセットを示す情報を含む。ハンドオーバコマンドは、該第1の周期を示す情報を含む。端末装置1は、HOCグラントに対応するPUSCH送信、および、同じトラン
スポートブロックに対する該PUSCH再送信のためにシングルアンテナポート送信方式を用いてもよい。該周期的に割り当てられるPUSCHで送信されたトランスポートブロックの再送信は、C−RNTIによってスクランブルされたCRCパリティビットが付加される上りリンクグラント、および/または、NACKによって指示されてもよい。該第2の設定された上りリンクグラントを、RRC(Radio Resource Control)によって設定された上りリンクグラント、事前に割り当てられた上りリンクグラント(pre-allocated uplink grant)、または、第2の設定された上りリンクグラントとも称する。
すなわち、第1の周期に基づいて周期的に発生するとみなされる上りリンクグラント(第1の設定された上りリンクグラント)に対応するPUSCHで送信されたトランスポートブロックの再送信のためにSPS C−RNTIが用いられ、且つ、第2の周期に基づいて周期的に発生するとみなされる上りリンクグラント(第2の設定された上りリンクグラント)に対応するPUSCHで送信されたトランスポートブロックの再送信のためにC−RNTIが用いられる。第1の周期および第2の周期は個別に設定される。
第1の周期および第1のオフセットに基づいて周期的に発生するとみなされる上りリンクグラント(第1の設定された上りリンクグラント)に対応するPUSCHは、SPS C−RNTIに少なくとも基づいて生成されるスクランブルシーケンスによってスクランブルされてもよい。第2の周期および第2のオフセットに基づいて周期的に発生するとみなされる上りリンクグラント(第2の設定された上りリンクグラント)に対応するPUSCHは、C−RNTIに少なくとも基づいて生成されるスクランブルシーケンスによってスクランブルされてもよい。
PDSCHは、下りリンクデータ(Downlink Shared Channel: DL-SCH)を送信するた
めに用いられる。PDSCHは、ランダムアクセスメッセージ2(ランダムアクセスレスポンス)を送信するために用いられる。PDSCHは、ハンドオーバコマンドを送信するために用いられる。
PMCHは、マルチキャストデータ(Multicast Channel: MCH)を送信するために用いられる。
図1において、下りリンクの無線通信では、以下の下りリンク物理シグナルが用いられる。下りリンク物理シグナルは、上位層から出力された情報を送信するために使用されないが、物理層によって使用される。
・同期信号(Synchronization signal: SS)
・下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal: DL RS)
同期信号は、端末装置1が下りリンクの周波数領域および時間領域の同期をとるために用いられる。同期信号は、PSS(Primary Synchronization Signal)、および、SSS(Second Synchronization Signal)を含む。
下りリンク参照信号は、端末装置1が下りリンク物理チャネルの伝搬路補正を行なうために用いられる。下りリンク参照信号は、端末装置1が下りリンクのチャネル状態情報を算出するために用いられる。
本実施形態において、以下の7つのタイプの下りリンク参照信号が用いられる。
・CRS(Cell-specific Reference Signal)
・PDSCHに関連するURS(UE-specific Reference Signal)
・EPDCCHに関連するDMRS(Demodulation Reference Signal)
・NZP CSI−RS(Non-Zero Power Chanel State Information - Reference Signal)
・ZP CSI−RS(Zero Power Chanel State Information - Reference Signal)
・MBSFN RS(Multimedia Broadcast and Multicast Service over Single Frequency Network Reference signal)
・PRS(Positioning Reference Signal)
下りリンク物理チャネルおよび下りリンク物理シグナルを総称して、下りリンク信号と称する。上りリンク物理チャネルおよび上りリンク物理シグナルを総称して、上りリンク信号と称する。下りリンク物理チャネルおよび上りリンク物理チャネルを総称して、物理チャネルと称する。下りリンク物理シグナルおよび上りリンク物理シグナルを総称して、物理シグナルと称する。
BCH、MCH、UL−SCHおよびDL−SCHは、トランスポートチャネルである。媒体アクセス制御(Medium Access Control: MAC)層で用いられるチャネルをトランスポートチャネルと称する。MAC層で用いられるトランスポートチャネルの単位を、トランスポートブロック(transport block: TB)またはMAC PDU(Protocol Data Unit)とも称する。MAC層においてトランスポートブロック毎にHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の制御が行なわれる。トランスポートブロックは、MAC層が物理層に渡す(deliver)データの単位である。物理層において、トランスポートブロックは
コードワードにマップされ、コードワード毎に符号化処理が行なわれる。
基地局装置3と端末装置1は、上位層(higher layer)において信号をやり取り(送受信)する。例えば、基地局装置3と端末装置1は、無線リソース制御(RRC: Radio Resource Control)層において、RRCシグナリング(RRC message: Radio Resource Control
message、RRC information: Radio Resource Control informationとも称される)を送
受信してもよい。また、基地局装置3と端末装置1は、媒体アクセス制御(MAC: Medium Access Control)層において、MAC CE(Control Element)を送受信してもよい。
ここで、RRCシグナリング、および/または、MAC CEを、上位層の信号(higher
layer signaling)とも称する。
PUSCHおよびPDSCHは、RRCシグナリング、および、MAC CEを送信するために用いられる。ここで、基地局装置3からPDSCHで送信されるRRCシグナリングは、セル内における複数の端末装置1に対して共通のシグナリングであってもよい。基地局装置3からPDSCHで送信されるRRCシグナリングは、ある端末装置1に対して専用のシグナリング(dedicated signalingまたはUE specific signalingとも称する)であってもよい。セルスペシフィックパラメータは、セル内における複数の端末装置1に対して共通のシグナリング、または、ある端末装置1に対して専用のシグナリングを用いて送信されてもよい。UEスペシフィックパラメータは、ある端末装置1に対して専用のシグナリングを用いて送信されてもよい。
図4は、本実施形態におけるハンドオーバプロシージャの一例を示す図である。ハンドオーバプロシージャは、RRCによって実行される。
(ステップ400)ターゲット基地局装置3Bは、ソース基地局装置3Aにハンドオーバコマンドを送信する。ハンドオーバコマンドは、パラメータmobilityControlInfoを含
むパラメータRRCConnectionReconfigurationである。パラメータmobilityControlInfoは
、ターゲットセルのためのランダムアクセスプロシージャがスキップされることを示すスキップ情報(rach-skip)、ターゲットセルにおける送信タイミングに関するターゲット
TA情報(targetTA)、HOCグラント、ターゲットセルにおけるC−RNTIを示すための情報、ターゲットセルにおけるSPS C−RNTIを示すための情報、第1の周期を示す情報、第2の周期および第2のオフセットを示す情報、および、ターゲットセルに関する情報を含んでもよい。ターゲットセルに関する情報は、ターゲットセルのPCI(
Physical layer Cell Identity)を示すための情報、ターゲットセルの周波数を示すための情報が含まれてもよい。当該スキップ情報は、ターゲットTA情報を含んでもよい。当該スキップ情報をrach-Skipとも称する。ターゲットTA情報をtargetTAとも称する。タ
ーゲットTA情報によって示されるNTAの値をTAI(Timing Adjustment Indication)とも称する。
ターゲットTA情報(targetTA)は、ターゲットプライマリーセルのためのNTAの値を示す。NTAの値は、PUSCH/PUCCH/SRS/DMRSの送信タイミングの調整のために用いられる。ターゲットプライマリーセルのためのNTAの値は、MCGのターゲットプライマリーTAGのためのNTAの値であってもよい。ターゲットTA情報(targetTA)は、MCGのターゲットプライマリーTAGのためのNTAの値が0であることを示してもよい。ターゲットTA情報(targetTA)は、MCGのターゲットプライマリーTAGのためのNTAの値が、MCGのソースプライマリーTAGのためのNTAの値と同じであることを示してもよい。ここで、ターゲットプライマリーセルを含むプライマリーTAGをターゲットプライマリーTAGと称する。ここで、ソースプライマリーセルを含むプライマリーTAGをソースプライマリーTAGと称する。
(ステップ401)ソース基地局装置3Aは、PDSCHを用いて、ソース基地局装置3Aから受信したハンドオーバコマンドを、端末装置1に送信する。
(ステップ402)端末装置1のRRCはT304タイマーをスタートする。次に、端末装置1は、ターゲットセルに関する情報に基づいて、ターゲットセルの下りリンク同期を取得する。端末装置1は、下りリンク同期の取得のために、ターゲットセルの同期信号、ターゲットセルのCRS、および、ターゲットセルのPBCHの一部、または、全部を用いてもよい。次に、端末装置1は、下りリンクとの同期を開始した後に、ターゲットTA情報(targetTA)によって示されるNTAの値を適用する。ここで、NTAの値は、MACによって管理されてもよい。
(ステップ403)端末装置1は、ターゲットセルにおける最初のPUSCHで上りリンクデータを送信する。スキップ情報(rach-Skip)が設定されており、且つ、第2の設
定された上りリンクグラントが存在する場合、該ターゲットセルにおける最初のPUSCHは、第2の設定された上りリンクグラントに対応してもよい。当該上りリンクデータは、コンプリートメッセージ(RRCConnectionReconfigurationComplete message)を含んでもよい。ここで、該最初のPUSCH送信の送信タイミングは、ターゲットTA情報(targetTA)に基づいて設定される。ここで、端末装置1のRRCは、端末装置1の下位層(MAC)に、送信するためのコンプリートメッセージを渡す。
(ステップ404)端末装置1は、ターゲットセルにおいて、所定の期間、HOCグラントに対応するPUSCH(上りリンクデータ)に対する応答の受信/復号を試みる。当該応答は、ハンドオーバコマンドによって示されたC−RNTIを含むPDCCH/EPDCCHであってもよい。
(ステップ405)端末装置1は、ステップ404における所定の期間において応答がなかった場合、第2の設定された上りリンクグラントに基づいて、PUSCHで上りリンクデータを送信する。当該上りリンクデータは、コンプリートメッセージ(RRCConnectionReconfigurationComplete message)を含んでもよい。
(ステップ406)端末装置1は、ステップ405のPUSCH送信に対する応答を検出する。スキップ情報(rach-Skip)が端末装置1に対して設定されており、且つ、当該
応答が受信された場合、端末装置1のMACは上位層(RRC)に受信成功指示を渡して
もよい。当該受信成功指示は、ハンドオーバコマンドによって示されたC−RNTIを含むPDCCH/EPDCCHを受信したことを示してもよい。端末装置1のRRCは、下位層(MAC)から当該受信成功指示が提供された場合、T304タイマーをストップし、ハンドオーバに成功したとみなし、且つ、ハンドオーバプロシージャを終了してもよい。端末装置1のRRCは、下位層(MAC)から当該受信成功指示が提供された場合、スキップ情報(rach-Skip)、および/または、ターゲットTA情報(targetTA)をリリー
スしてもよい。
(ステップ407)端末装置1は、ステップ406においてNACKを検出した場合、HOCグラントに基づいて、PUSCHで上りリンクデータを再送信する。NACKに基づく再送信を、non−adaptive再送信と称する。
(ステップ407)端末装置1は、ステップ406において再送信を指示する上りリンクグラントを含むPDCCH/EPDCCHを検出した場合、当該上りリンクグラントに基づいて、PUSCHで上りリンクデータを再送信する。上りリンクグラントに基づく再送信を、adaptive再送信と称する。該上りリンクグラントに付加されるCRCパリティビットは、C−RNTIによってスクランブルされる。
端末装置1は、T304タイマーが満了した場合、ハンドオーバプロシージャが失敗したとみなしてもよい。
端末装置1は、MCGのために1つのMACエンティティを持つ。DCが設定される端末装置1は、MCGのための1つのMACエンティティ、および、SCGのために1つのMACエンティティを持つ。MACエンティティは、MACの処理を実行する。以下、MCGのMACエンティティの処理について説明する。本発明をSCGのMACエンティティに対して適用してもよい。その場合、プライマリーセルは、プライマリーセカンダリーセルに置き換えられてもよい。以下、端末装置1のMACエンティティを、単にMACエンティティと称する。
図5は、本実施形態における端末装置1のMACエンティティにおけるMACの処理の一例を示す図である。図5はMACの処理に関連する疑似コードを示す。
(500)MACエンティティがC−RNTIを持っている場合、サービングセルのそれぞれのために、且つ、MACエンティティがPDCCHをモニタする期間のサブフレームのそれぞれのために、MACエンティティは、処理(501)を実行する。
(501)MACエンティティに対してスキップ情報(rach-Skip)が設定されており
、且つ、プライマリーセルのPDCCHにおいて、このサブフレームのための下りリンク制御情報が受信されたならば、MACエンティティは、上位層(RRC)に受信成功指示を提供する(502)。ここで、プライマリーセルのPDCCHは、C−RNTI宛てのPDCCHである。
図6は、本実施形態における端末装置1のRRCの処理の一例を示す図である。図6はRRCの処理(ハンドオーバプロシージャ)に関連する疑似コードを示す。
(600)受信したRRCConnectionReconfigurationメッセージがmobilityControlInfo
を含み、且つ、端末装置1がRRCConnectionReconfigurationメッセージに含まれる設定に従うことができる場合(600)、端末装置1は、処理(601)から処理(609)を実行する。処理(601)から処理(609)は、処理(601)から順番に実行されてもよい。
(601)端末装置1はT304タイマーをスタートする。
(602)端末装置1はターゲットプライマリーセルの下りリンクとの同期を開始する。
(603)受信したRRCConnectionReconfigurationメッセージが、スキップ情報(rach-Skip)を含む場合、処理(604)または処理(605)を実行してもよい。
(604)端末装置1は、ターゲットTA情報(targetTA)によって示される、MCGのターゲットプライマリーTAGのためのNTAの値(timing adjustment indication)を適用する。
(605)端末装置1は、ターゲットTA情報(targetTA)によって示される、MCGのターゲットプライマリーTAGのためのNTAの値(timing adjustment indication)を下位層(MAC)に渡す。
(606)端末装置1は、送信するためのコンプリートメッセージ(RRCConnectionReconfigurationComplete message)を下位層(MAC)に渡す。
(607)受信成功指示が下位層(MAC)から提供された場合、端末装置1は、T304タイマーをストップし(608)、スキップ情報(rach-Skip)をリリースする(6
09)。ここで、スキップ情報(rach-Skip)は、ターゲットTA情報(targetTA)を含
んでもよい。
端末装置1は、TA(Timing Advance)コマンドを含むMAC CE(control element)を受信する。端末装置1は、MAC CEに含まれるTAコマンドによって示されるTの値に基づいてNTAの値を調整する。例えば、古いNTAの値およびTの値に基づいて、新しいNTAの値が与えられてもよい。TAコマンドを含むMAC CEを、TAコマンドMAC CEとも称する。TAコマンドMAC CEは、TAコマンドMAC CEが対応するTAGを示す情報が含まれる。TAGを示す情報は、プライマリーTAG、または、セカンダリーTAGを示してもよい。TAGを示す情報は、TAG識別子を示してもよい。TAG識別子0は、プライマリーTAGに対応してもよい。TAG識別子1は、セカンダリーTAGに対応してもよい。
以下、TA(Time Alignment)タイマーについて説明する。
MACエンティティは、TAタイマーとNTAの値を管理する。MACエンティティは、TAG毎に、1つのTAタイマー、および、1つのNTAの値を管理する。図7は、本実施形態におけるTAタイマーに関連するMACの処理の一例を示す図である。図7はTAタイマーの処理に関連する疑似コードを示す。図7において、処理(A1)から処理(A12)は、処理(A1)から順番に実行されてもよい。
MACエンティティは、(A1)スキップ情報(rach-Skip)が受信された時、(A2
)スキップ情報(rach-Skip)がRRCによって設定された時、または、(A3)ターゲ
ットTA情報(targetTA)によって示されるNTAの値(TAI)がプライマリーTAGに対して適用される時に、(A4)プライマリーTAGに関連するTAタイマーをスタートしてもよい。ここで、プライマリーTAGは、MCGのターゲットプライマリーTAGである。本実施形態において、(A1)から(A3)の一部のみが適用されてもよい。例えば、(A1)から(A3)のうち、(A3)のみが適用されてもよい。
MACエンティティは、(A5)ターゲットTA情報(targetTA)によって示されるNTAの値(TAI)がRRCによって示された時に、(A6)プライマリーTAGに対して当該NTAの値(TAI)を適用し、且つ、(A7)プライマリーTAGに関連するTAタイマーをスタートしてもよい。ここで、プライマリーTAGは、MCGのターゲットプライマリーTAGである。本実施形態において、(A5)から(A7)が適用される場合、(A1)から(A4)は適用されなくてもよい。
MACエンティティは、(A8)スキップ情報(rach-Skip)がRRCによってリリー
スされた時に、(A9)プライマリーTAGに関連するTAタイマーをスタートしてもよい。ここで、プライマリーTAGは、MCGのターゲットプライマリーTAGである。
MACエンティティは、(A10)TAコマンドMAC CEが受信された時に、(A11)TAコマンドMAC CEに含まれるTAGを示す情報によって示されたTAGに対して、TAコマンドMAC CEに含まれるTAコマンドを適用し、(A12)TAコマンドMAC CEに含まれるTAGを示す情報によって示されたTAGに関連するTAタイマーをスタート、または、再スタートする。
本実施形態において、タイマーが一度スタートされると、タイマーがストップされるまで、または、タイマーが満了するまで、タイマーがランニングしている。それ以外の場合、タイマーはランニングしていない。
図8は、本実施形態におけるMACにおけるTAタイマーに関連するMACの処理の別の一例を示す図である。図8はTAタイマーの処理に関連する疑似コード(B1)から(B7)を示す。本実施形態において、(B2)および(B3)の何れか一方のみが適用されてもよい。本実施形態において、(B4)が適用される場合、(A1)から(A9)は適用されなくてもよい。本実施形態において、(B4)が適用される場合、(B3)は適用されなくてもよい。
(B1)サービングセルが属するTAGに関連するTAタイマーがランニングしていない時、MACエンティティは、当該サービングセルにおいて、ランダムアクセスプリアンブルの送信を除いて、何れの上りリンク送信も実行しない。ランダムアクセスプリアンブル送信を除く上りリンク送信は、PUSCH/PUCCH/SRS/DMRSの送信を含んでもよい。ランダムアクセスプリアンブル送信は、PRACH送信であってもよい。
(B2)プライマリーTAGに関連するTAタイマーがランニングしていない時、MACエンティティは、プライマリーセルにおけるランダムアクセスプリアンブルの送信を除いて、何れのサービングセルにおいても上りリンク送信を実行しない。プライマリーセルにおけるランダムアクセスプリアンブル送信を除く上りリンク送信は、プライマリーセルおよびセカンダリーセルにおけるPUSCH/PUCCH/SRS/DMRSの送信、および、セカンダリーセルにおけるランダムアクセスプリアンブル送信を含んでもよい。
(B3)スキップ情報(rach-skip)が設定されている場合を除いてプライマリーTA
Gに関連するTAタイマーがランニングしていない時、MACエンティティは、プライマリーセルにおけるランダムアクセスプリアンブルの送信を除いて、何れのサービングセルにおいても上りリンク送信を実行しない。すなわち、スキップ情報(rach-skip)が設定
されておらず、且つ、プライマリーTAGに関連するTAタイマーがランニングしていない時、MACエンティティは、プライマリーセルにおけるランダムアクセスプリアンブルの送信を除いて、何れのサービングセルにおいても上りリンク送信を実行しない。すなわち、スキップ情報(rach-skip)が設定されている場合、プライマリーTAGに関連する
TAタイマーがランニングしていなかったとしても、MACエンティティは、プライマリーセルにおいてコンプリートメッセージ(RRCConnectionReconfigurationComplete message)を含む上りリンク送信を実行してもよい。
(B4)スキップ情報(rach-skip)が設定されている場合、MACエンティティはプ
ライマリーTAGに関連するTAタイマーがランニングしているとみなしてもよい。すなわち、スキップ情報(rach-skip)が設定されている場合、MACエンティティは、プラ
イマリーTAGに関連するTAタイマーがランニングしているとみなし、且つ、プライマリーセルにおいてコンプリートメッセージ(RRCConnectionReconfigurationComplete message)を含む上りリンク送信を実行してもよい。
(B5)MACエンティティは、TAタイマーが満了したとしても、関連するNTAの値をストアまたは管理する。
(B6)MACエンティティは、プライマリーTAGのためのNTAの値を示すターゲットTA情報(targetTA)を含むスキップ情報(rach-skip)がリリースされたとしても
、プライマリーTAGのためのNTAの値をストアまたは管理する。
(B7)MACエンティティは、TAタイマーがランニングしていなかったとしても、または、プライマリーTAGのためのNTAの値を示すターゲットTA情報(targetTA)がリリースされていたとしても、受信したTAコマンドMAC CEに含まれるTAコマンドを、保持または管理しているNTAの値に対して適用し、且つ、関連するTAタイマーをスタートする。
受信したRRCConnectionReconfigurationメッセージが、スキップ情報(rach-Skip)を
含まず、且つ、ランダムアクセスプリアンブルのインデックスを示すプリアンブル情報を含む場合、端末装置1は、RRCから送信するためのコンプリートメッセージ(RRCConnectionReconfigurationComplete message)を受け取った後に、ターゲットプライマリーセルにおいてランダムアクセスプロシージャを開始する。ランダムアクセスプロシージャにおいて、端末装置1は、プリアンブル情報に基づいて、ランダムアクセスプリアンブルを送信する。すなわち、ランダムアクセスプリアンブルは端末装置1によって選択されていない。ランダムアクセスプロシージャにおいて、端末装置1は、ターゲットプライマリーセルのためのランダムアクセスレスポンスを受信する。ランダムアクセスレスポンスはTAコマンドを含む。
ターゲットプライマリーセルのためのランダムアクセスレスポンスに含まれるTAコマンドを受信し、且つ、ランダムアクセスプリアンブルが端末装置1によって選択されていない場合、端末装置1(MACエンティティ)は、ターゲットプライマリーTAGに対して当該TAコマンドを適用し、且つ、ターゲットプライマリーTAGに関連するTAタイマーをスタートする。端末装置1は、当該TAタイマーがランニングしている間に、PUSCHを用いてコンプリートメッセージ(RRCConnectionReconfigurationComplete message)を送信してもよい。ここで、当該PUSCHのリソースは、ランダムアクセスレスポンスに含まれる上りリンクグラントによって割り当てられてもよい。
これにより、端末装置1は上りリンクの送信を効率的に行うことができる。
以下、本実施形態における装置の構成について説明する。
図9は、本実施形態の端末装置1の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、端末装置1は、無線送受信部10、および、上位層処理部14を含んで構成される。無
線送受信部10は、アンテナ部11、RF(Radio Frequency)部12、および、ベース
バンド部13を含んで構成される。上位層処理部14は、媒体アクセス制御層処理部15、および、無線リソース制御層処理部16を含んで構成される。無線送受信部10を送信部、受信部、または、物理層処理部とも称する。
上位層処理部14は、ユーザの操作等により生成された上りリンクデータ(トランスポートブロック)を、無線送受信部10に出力する。上位層処理部14は、媒体アクセス制御(MAC: Medium Access Control)層、パケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol: PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control: RLC)層、無線
リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層の処理を行なう。
上位層処理部14が備える媒体アクセス制御層処理部15は、媒体アクセス制御層の処理を行う。媒体アクセス制御層処理部15は、無線リソース制御層処理部16によって管理されている各種設定情報/パラメータに基づいて、スケジューリングリクエストの伝送の制御を行う。
上位層処理部14が備える無線リソース制御層処理部16は、無線リソース制御層の処理を行う。無線リソース制御層処理部16は、自装置の各種設定情報/パラメータの管理をする。無線リソース制御層処理部16は、基地局装置3から受信した上位層の信号に基づいて各種設定情報/パラメータをセットする。すなわち、無線リソース制御層処理部16は、基地局装置3から受信した各種設定情報/パラメータを示す情報に基づいて各種設定情報/パラメータをセットする。
無線送受信部10は、変調、復調、符号化、復号化などの物理層の処理を行う。無線送受信部10は、基地局装置3から受信した信号を、分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部14に出力する。無線送受信部10は、データを変調、符号化することによって送信信号を生成し、基地局装置3に送信する。
RF部12は、アンテナ部11を介して受信した信号を、直交復調によりベースバンド信号に変換し(ダウンコンバート: down covert)、不要な周波数成分を除去する。RF
部12は、処理をしたアナログ信号をベースバンド部に出力する。
ベースバンド部13は、RF部12から入力されたアナログ信号を、アナログ信号をディジタル信号に変換する。ベースバンド部13は、変換したディジタル信号からCP(Cyclic Prefix)に相当する部分を除去し、CPを除去した信号に対して高速フーリエ変換
(Fast Fourier Transform: FFT)を行い、周波数領域の信号を抽出する。
ベースバンド部13は、データを逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform: IFFT)して、SC−FDMAシンボルを生成し、生成されたSC−FDMAシンボルにCPを付加し、ベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換する。ベースバンド部13は、変換したアナログ信号をRF部12に出力する。
RF部12は、ローパスフィルタを用いてベースバンド部13から入力されたアナログ信号から余分な周波数成分を除去し、アナログ信号を搬送波周波数にアップコンバート(up convert)し、アンテナ部11を介して送信する。また、RF部12は、電力を増幅する。また、RF部12は送信電力を制御する機能を備えてもよい。RF部12を送信電力制御部とも称する。
図10は、本実施形態のターゲット基地局装置3Bの構成を示す概略ブロック図である
。図示するように、ターゲット基地局装置3Bは、無線送受信部30、および、上位層処理部34を含んで構成される。無線送受信部30は、アンテナ部31、RF部32、および、ベースバンド部33を含んで構成される。上位層処理部34は、媒体アクセス制御層処理部35、および、無線リソース制御層処理部36を含んで構成される。無線送受信部30を送信部、受信部、または、物理層処理部とも称する。ソース基地局装置3Aの構成は、ターゲット基地局装置3Bの構成と同じでもよい。
上位層処理部34は、媒体アクセス制御(MAC: Medium Access Control)層、パケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol: PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control: RLC)層、無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層の処理を行なう。
上位層処理部34が備える媒体アクセス制御層処理部35は、媒体アクセス制御層の処理を行う。媒体アクセス制御層処理部35は、無線リソース制御層処理部36によって管理されている各種設定情報/パラメータに基づいて、スケジューリングリクエストに関する処理を行う。上位層処理部34は他の基地局装置、および、MME/GW3Cに情報を送信してもよい。上位層処理部34は他の基地局装置、および、MME/GW3Cから情報を受信してもよい。
上位層処理部34が備える無線リソース制御層処理部36は、無線リソース制御層の処理を行う。無線リソース制御層処理部36は、物理下りリンク共用チャネルに配置される下りリンクデータ(トランスポートブロック)、システムインフォメーション、RRCメッセージ、MAC CE(Control Element)などを生成し、又は上位ノードから取得し
、無線送受信部30に出力する。また、無線リソース制御層処理部36は、端末装置1各々の各種設定情報/パラメータの管理をする。無線リソース制御層処理部36は、上位層の信号を介して端末装置1各々に対して各種設定情報/パラメータをセットしてもよい。すなわち、無線リソース制御層処理部36は、各種設定情報/パラメータを示す情報を送信/報知する。
無線送受信部30の機能は、無線送受信部10と同様であるため説明を省略する。
端末装置1が備える符号10から符号16が付された部のそれぞれは、回路として構成されてもよい。基地局装置3が備える符号30から符号36が付された部のそれぞれは、回路として構成されてもよい。
以下、本実施形態における、端末装置1の種々の態様について説明する。
(1)本実施形態の第1の態様は、端末装置1であって、ハンドオーバコマンドを受信する受信部10と、前記ハンドオーバコマンドが受信され、かつ、前記ハンドオーバコマンドがターゲットプライマリーセルのためのランダムアクセスプロシージャがスキップされることを示すスキップ情報(rach-Skip)を含む場合、前記ターゲットプライマリーセ
ルの下りリンクとの同期が開始された後に、前記スキップ情報(rach-Skip)に含まれる
ターゲットTA情報(targetTA)によって示されるNTAの値をターゲットプライマリーTAG(Timing Advance Group)に対して適用し、且つ、前記ターゲットプライマリーTAGに関連するTA(Time alignment)タイマーをスタートする上位層処理部14と、を備える。
(2)本実施形態の第1の態様において、前記上位層処理部14は、前記ターゲットTA情報(targetTA)を含む前記スキップ情報(rach-Skip)がリリースされたとしても、
前記NTAの値をストアまたは保持する。
(3)本実施形態の第2の態様は、端末装置1であって、ターゲットプライマリーセルのためのランダムアクセスプロシージャがスキップされることを示すスキップ情報(rach-Skip)を含むハンドオーバコマンドを受信する受信部10と、前記スキップ情報(rach-Skip)が設定されている場合、TA(Time alignment)タイマーがランニングしているとみなす上位層処理部14と、を備える。
(4)本実施形態の第3の態様は、端末装置1であって、ターゲットプライマリーセルのためのランダムアクセスプロシージャがスキップされることを示すスキップ情報(rach-Skip)を含むハンドオーバコマンドを受信する受信部10と、上りリンクの送信を実行
する送信部10と、を備え、前記送信部10は、前記スキップ情報(rach-Skip)が設定
されている場合を除いて、プライマリーTAG(Timing Advance Group)に関連するTA(Time alignment)タイマーがランニングしていない時、プライマリーセルにおけるランダムアクセスプリアンブルの送信を除いて、何れのサービングセルにおいても上りリンク送信を実行せず、前記プライマリーセルは、前記ターゲットプライマリーセルを含む。
これにより、端末装置および基地局装置が互いに、効率的に通信をすることができる。
本発明に関わる基地局装置3は、複数の装置から構成される集合体(装置グループ)として実現することもできる。装置グループを構成する装置の各々は、上述した実施形態に関わる基地局装置3の各機能または各機能ブロックの一部、または、全部を備えてもよい。装置グループとして、基地局装置3の一通りの各機能または各機能ブロックを有していればよい。また、上述した実施形態に関わる端末装置1は、集合体としての基地局装置と通信することも可能である。
また、上述した実施形態における基地局装置3は、EUTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)であってもよい。また、上述した実施形態における基地局装置3は、eNodeBに対する上位ノードの機能の一部または全部を有してもよい。
本発明に関わる装置で動作するプログラムは、本発明に関わる上述した実施形態の機能を実現するように、Central Processing Unit(CPU)等を制御してコンピュータを機能させるプログラムであっても良い。プログラムあるいはプログラムによって取り扱われる情報は、処理時に一時的にRandom Access Memory(RAM)などの揮発性メモリに読み込まれ、あるいはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリやHard Disk Drive(HDD)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
尚、上述した実施形態における装置の一部、をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、装置に内蔵されたコンピュータシステムであって、オペレーティングシステムや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータが読み取り可能な記録媒体」とは、半導体記録媒体、光記録媒体、磁気記録媒体等のいずれであってもよい。
さらに「コンピュータが読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含
んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態に用いた装置の各機能ブロック、または諸特徴は、電気回路、すなわち典型的には集積回路あるいは複数の集積回路で実装または実行され得る。本明細書で述べられた機能を実行するように設計された電気回路は、汎用用途プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、またはこれらを組み合わせたものを含んでよい。汎用用途プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、代わりにプロセッサは従来型のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってもよい。汎用用途プロセッサ、または前述した各回路は、ディジタル回路で構成されていてもよいし、アナログ回路で構成されていてもよい。また、半導体技術の進歩により現在の集積回路に代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
なお、本願発明は上述の実施形態に限定されるものではない。実施形態では、装置の一例を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置に適用出来る。
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
1(1A、1B、1C) 端末装置
3 基地局装置
10 無線送受信部
11 アンテナ部
12 RF部
13 ベースバンド部
14 上位層処理部
15 媒体アクセス制御層処理部
16 無線リソース制御層処理部
30 無線送受信部
31 アンテナ部
32 RF部
33 ベースバンド部
34 上位層処理部
35 媒体アクセス制御層処理部
36 無線リソース制御層処理部

Claims (8)

  1. ハンドオーバコマンドを受信する受信部と、
    前記ハンドオーバコマンドが受信され、かつ、前記ハンドオーバコマンドがターゲットプライマリーセルのためのランダムアクセスプロシージャがスキップされることを示すスキップ情報(rach-Skip)を含む場合、前記ターゲットプライマリーセルの下りリンクと
    の同期が開始された後に、前記スキップ情報(rach-Skip)に含まれるターゲットTA情
    報(targetTA)によって示されるNTAの値をターゲットプライマリーTAG(Timing Advance Group)に対して適用し、且つ、前記ターゲットプライマリーTAGに関連するTA(Time alignment)タイマーをスタートする上位層処理部と、を備える
    端末装置。
  2. 前記上位層処理部は、前記ターゲットTA情報(targetTA)を含む前記スキップ情報(rach-Skip)がリリースされたとしても、前記NTAの値をストアまたは保持する
    請求項1の端末装置。
  3. ターゲットプライマリーセルのためのランダムアクセスプロシージャがスキップされることを示すスキップ情報(rach-Skip)を含むハンドオーバコマンドを受信する受信部と

    前記スキップ情報(rach-Skip)が設定されている場合、TA(Time alignment)タイ
    マーがランニングしているとみなす上位層処理部と、を備える
    端末装置。
  4. ターゲットプライマリーセルのためのランダムアクセスプロシージャがスキップされることを示すスキップ情報(rach-Skip)を含むハンドオーバコマンドを受信する受信部と

    上りリンクの送信を実行する送信部と、を備え、
    前記送信部は、前記スキップ情報(rach-Skip)が設定されている場合を除いて、プラ
    イマリーTAG(Timing Advance Group)に関連するTA(Time alignment)タイマーがランニングしていない時、プライマリーセルにおけるランダムアクセスプリアンブルの送信を除いて、何れのサービングセルにおいても上りリンク送信を実行せず、
    前記プライマリーセルは、前記ターゲットプライマリーセルを含む
    端末装置。
  5. 端末装置に用いられる通信方法であって、
    ハンドオーバコマンドを受信し、
    前記ハンドオーバコマンドが受信され、かつ、前記ハンドオーバコマンドがターゲットプライマリーセルのためのランダムアクセスプロシージャがスキップされることを示すスキップ情報(rach-Skip)を含む場合、前記ターゲットプライマリーセルの下りリンクと
    の同期が開始された後に、前記スキップ情報(rach-Skip)に含まれるターゲットTA情
    報(targetTA)によって示されるNTAの値をターゲットプライマリーTAG(Timing Advance Group)に対して適用し、且つ、前記ターゲットプライマリーTAGに関連するTA(Time alignment)タイマーをスタートする
    通信方法。
  6. 前記ターゲットTA情報(targetTA)を含む前記スキップ情報(rach-Skip)がリリー
    スされたとしても、前記NTAの値をストアまたは保持する
    請求項5の通信方法。
  7. 端末装置に用いられる通信方法であって、
    ターゲットプライマリーセルのためのランダムアクセスプロシージャがスキップされることを示すスキップ情報(rach-Skip)を含むハンドオーバコマンドを受信し、
    前記スキップ情報(rach-Skip)が設定されている場合、TA(Time alignment)タイ
    マーがランニングしているとみなす
    通信方法。
  8. 端末装置に用いられる通信方法であって、
    ターゲットプライマリーセルのためのランダムアクセスプロシージャがスキップされることを示すスキップ情報(rach-Skip)を含むハンドオーバコマンドを受信し、
    上りリンクの送信を実行し、
    前記スキップ情報(rach-Skip)が設定されている場合を除いて、プライマリーTAG
    (Timing Advance Group)に関連するTA(Time alignment)タイマーがランニングしていない時、プライマリーセルにおけるランダムアクセスプリアンブルの送信を除いて、何れのサービングセルにおいても上りリンク送信を実行せず、
    前記プライマリーセルは、前記ターゲットプライマリーセルを含む
    通信方法。
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