JP2017525568A - 液体ジェットの位置を特定するための方法 - Google Patents

液体ジェットの位置を特定するための方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017525568A
JP2017525568A JP2016575453A JP2016575453A JP2017525568A JP 2017525568 A JP2017525568 A JP 2017525568A JP 2016575453 A JP2016575453 A JP 2016575453A JP 2016575453 A JP2016575453 A JP 2016575453A JP 2017525568 A JP2017525568 A JP 2017525568A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid jet
measurement
jet
state
relative position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016575453A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6629766B2 (ja
Inventor
リーシャルジェジョン,ベルノルド
ゲオルゲ,アドリアン
イップル,マキシミリアン
リッチマン,アニカ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Synova SA
Original Assignee
Synova SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Synova SA filed Critical Synova SA
Publication of JP2017525568A publication Critical patent/JP2017525568A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6629766B2 publication Critical patent/JP6629766B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B12/00Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area
    • B05B12/004Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area comprising sensors for monitoring the delivery, e.g. by displaying the sensed value or generating an alarm
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B12/00Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area
    • B05B12/08Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area responsive to condition of liquid or other fluent material to be discharged, of ambient medium or of target ; responsive to condition of spray devices or of supply means, e.g. pipes, pumps or their drive means
    • B05B12/082Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area responsive to condition of liquid or other fluent material to be discharged, of ambient medium or of target ; responsive to condition of spray devices or of supply means, e.g. pipes, pumps or their drive means responsive to a condition of the discharged jet or spray, e.g. to jet shape, spray pattern or droplet size
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/02Positioning or observing the workpiece, e.g. with respect to the point of impact; Aligning, aiming or focusing the laser beam
    • B23K26/035Aligning the laser beam
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/14Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring using a fluid stream, e.g. a jet of gas, in conjunction with the laser beam; Nozzles therefor
    • B23K26/146Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring using a fluid stream, e.g. a jet of gas, in conjunction with the laser beam; Nozzles therefor the fluid stream containing a liquid
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B26HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
    • B26FPERFORATING; PUNCHING; CUTTING-OUT; STAMPING-OUT; SEVERING BY MEANS OTHER THAN CUTTING
    • B26F1/00Perforating; Punching; Cutting-out; Stamping-out; Apparatus therefor
    • B26F1/26Perforating by non-mechanical means, e.g. by fluid jet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B26HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
    • B26FPERFORATING; PUNCHING; CUTTING-OUT; STAMPING-OUT; SEVERING BY MEANS OTHER THAN CUTTING
    • B26F3/00Severing by means other than cutting; Apparatus therefor
    • B26F3/004Severing by means other than cutting; Apparatus therefor by means of a fluid jet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B26HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
    • B26FPERFORATING; PUNCHING; CUTTING-OUT; STAMPING-OUT; SEVERING BY MEANS OTHER THAN CUTTING
    • B26F3/00Severing by means other than cutting; Apparatus therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Forests & Forestry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)

Abstract

液体ジェット1、詳細には、レーザービームを光学的に導くための液体ジェット1の空間位置を特定するための方法が、液体ジェットと相互作用するための測定点を有する衝突物2を設けるステップと、衝突物2と液体ジェット1との間の第1の相対位置における液体ジェット1の状態を検出するステップと、液体ジェット1の状態が変化するように相対位置を変更するステップと、第1の相対位置と第2の相対位置との間の相対位置変更を検出するステップとを含む。【選択図】図1b

Description

本発明は液体ジェット、詳細には、レーザービームを光学的に導くための液体ジェットの空間位置を特定するための方法に関する。さらに、本発明は、その方法を実施するための装置に関する。
特許文献1(Synova)から、材料を機械加工するためのレーザービームを液体ジェット中にいかに結合できるかに関する方法が知られている。特許文献2(Synova)では、液体ジェットを安定させるために、液体ジェットがガスジェットによって更に包囲される。改善された方法は、数ある中でも、ノズルから徐々に大きくなる間隔において機能することを可能にする。それゆえ、ジェットの位置を正確に特定する必要性が生じる。
特許文献3(Sugino)では、或る表面上に突き当たるときに、CCDカメラがレーザービーム及びウォータージェットの両方を観測する方法が記述されている。しかし、レイアウトの目的は、2つのビームを互いに方向付けることであり、それゆえ、液体ジェット中へのレーザーの結合を確立することである。
また特許文献4及び特許文献5では、液体ジェットが、今度は2つのレーザーマイクロメーターによって測定され、それらのレーザーマイクロメーターは、互いに垂直に、かつビーム軸に対しても垂直に位置する。例えば、1つのみの測定光源と、ビームの周りで動くことができる1つの検出器とを使用することも提案される。位置を測定するために、ノズルヘッドが、測定装置に対して高さ方向に動かされる。
ノズルを数学的に正確に作製し、設置できることを仮定することはできない。詳細には、ノズルが取り替えられる必要がある場合、又は新たな被加工物が自動加工機上に固定される場合に、その位置及び方向が高い精度で要求される場合には、液体ジェットがもう一度測定されなければならない。従来技術から知られている方法は、技術的に複雑であるか、自動化できないかのいずれかである。
欧州特許第0762947号 欧州特許第1833636号 特開2009−262163号 独国特許出願公開第102010011580号 独国特許出願公開第102012003202号
本発明が解決することを提案する問題は、最小限の可能な技術的労力で、液体ジェット、特にレーザービームを光学的に導くための液体ジェットの位置を特定することを可能にする、上記の技術分野に属する方法を生み出すことである。その問題の解決は、請求項1の特徴によって規定される。
本発明によれば、液体ジェットの空間位置を特定するための方法は、以下のステップを含む。
a)測定点を有する衝突物が設けられる。測定点は、液体ジェットと相互作用するのに適している。
b)衝突物と液体ジェットとの間の第1の相対位置において、液体ジェットの状態が検出される。
c)液体ジェットの状態が変化するように、相対位置が変更される。
d)第1の相対位置と第2の相対位置との間の変化が検出される。
本発明による方法は、液体ジェットの簡単、かつ迅速な位置特定(位置又は向き)のための前提条件を生成する。さらに、その方法は、技術的労力をほとんど伴わずに実行することができるので、既存のレイアウトに較正装置を追加導入することもできる。
出発点は、ノズル(ウォータージェットによって誘導されるレーザー加工機等)によって生成される液体ジェットである。液体ジェットは、好ましくは、連続的な層流ジェットであるべきである。詳細には、液体ジェットは、導波体のように或る特定の長さに沿ってレーザービームを導くのに適しているべきである。この関連において、一群の液滴のみからなる噴霧ジェットは対象ではない。本発明との関連において、基本的には、液体ジェットの3つの異なる状態、すなわち、自由状態、非摂動状態及び摂動状態を区別することができる。しかしながら、液体ジェットの外形に主に関わるのではなく、代わりに、結合される放射エネルギーの量又はこの放射の周波数のような他の特性に関わる状態も存在することができる。
自由状態では、液体ジェットはノズルから現れ、個々の液滴に分裂するまで、自由飛行において周囲条件下(例えば、空中内)で伝搬する。非摂動状態では、液体ジェットは仮想的な(幾何学的な)測定面において影響を受けず、衝突物との相互作用はない。しかし、液体ジェットは、測定面下方において、かつ自発的に液滴に分裂する前に、好ましくは、液体ジェットの縦軸に対して実質的に垂直である表面に突き当たることを規定することができる。この場合、液体ジェットは、実際には円滑に、偏向することなく中断する。摂動状態では、液体ジェットは少なくとも部分的に(測定面において)衝突物と衝突し、その結果、液体ジェットの摂動(偏向、分割及び/又は遮断)が生じる。
したがって、本発明の基本概念は、液体ジェットの状態を衝突物で明確に変更することができ、相対位置変化に関連して状態の変化が観測されることである。一方における第1の状態と他方における第2の状態との間の相対位置変更が小さいほど、液体ジェットの位置又は方向をより正確に特定することができる。2つの状態のうちの一方は、例えば、「摂動」状態とすることができ、他方は「非摂動」又は「自由」とすることができる。状態の更に別の組み合わせも使用することができる。
空間位置は、本発明との関連において以下のように理解されるべきである。空間位置は、適切な基準点の位置と、適切な方向ベクトルとの両方を包含すべきである。個々の物体のそのような一般的に規定される位置は、空間内で6つのパラメーターによって示すことができる。例えば、それらのパラメーターは、基準点の3つの空間座標(x,y,z)、及び選択された方向ベクトルの3つの成分とすることができる。
したがって、液体ジェットの場合、ノズルの出口開口部の空間座標と、ジェットの伝搬方向とを使用することができる。方向ベクトルは、当然、適切な平面及び零方向に対する3つの角度によって示すこともできる。例えば、これはノズルの運動面とすることができ、作業域の境界のうちの1つが直線境界であるなら、零方向としてその境界を使用することができる。
液体ジェットの場合、例えば、位置の基準点としてノズル出口の中心の位置を使用することができ、方向ベクトルとして、ノズルにおける液体ジェットの伝搬方向を使用することができる。さらに、位置は、液体ジェットに対して動かないツールヘッド上の点によって与えることもできる。同様に、空間内の抽象点を選択することもできる。衝突物の場合、中点が、位置と、測定縁部方向に対して平行な方向ベクトルとを規定することができる。しかし、位置特定のために測定点を同じく使用することもでき、他の方向ベクトルを選択することができる。これらの基準に対する液体ジェットの測定値又は測定点を検出することができるように、位置及び方向ベクトルは、液体ジェット又は測定点を包含しなければならない。例えば、液体ジェットの方向及び方向ベクトルが差分ベクトル(dx,dy,dz)だけ異なるか、又は測定点が位置に対してベクトル(a,b,c)だけ変位すると言うことができなければならない。その際、差分ベクトル(dx,dy,dz)又は空間ベクトル(a,b,c)がわからなければならない。
「相対位置」は、本発明との関連において、液体ジェット及び衝突物の互いに対する位置を意味する。それゆえ、相対位置は、選択された座標系から独立している。同様に、それは、6つのパラメーターを用いて示すことができる。したがって、例えば、2つの位置間の並進及び方向ベクトル間の回転を使用することができる。
外部座標系において相対位置を固定するために、別の6つのパラメーターが必要とされる。「外部座標系」は、本明細書において、液体ジェット及び物体から独立して規定される座標系を意味する。そのような座標系の原点は、例えば、空間内の任意の所与の点に取り付けられる測定機器によって規定することができる。または、座標系の軸のうちの1つは、例えば、機械が全体として傾斜しているために、液体ジェット及び物体の方向ベクトルが垂直線から独立している場合に、垂直線によって規定することができる。材料を機械加工する場合、一般的に、被加工物に対するツールの位置を得ることが望ましい。本明細書におけるツールは液体ジェットであるので、求められる空間位置は、被加工物の場所において測定するために衝突物が使用されるときの相対位置に対応する。
その際、液体ジェット及び衝突物の位置が外部座標系内で特定されるときに、6つの必要とされるパラメーターとともに外部座標系が生じる。例えば、これは、カメラシステムを用いて行うことができる。そのようなデータによれば、その際、この外部座標系における空間位置も得られる。衝突物又は液体ジェットが所望の座標系に対して幾つかのパラメーターに関してのみ変位する場合には、当然、この変位のみを知ればよい。
1つの好ましい実施形態では、いつでも、相対位置の1つのパラメーターのみが順次変更される。他のパラメーターは一定のままである。これは、測定値の評価を大幅に簡単にする。
相対位置の変化は種々の方法において検出することができる。例えば、変化を実際に測定することができる。このための1つの可能性は、例えば、相対位置を変更するのに用いるステップモーターのカウンターである。定速又は既知の運動パターンにおける変化の場合、相対位置変化は、時間測定を通して検出することもできる。しかし、液体ジェット及び衝突物の位置を検出し、この位置から相対位置を計算し、これを直前の相対位置と比較することもできる。これは、例えばカメラの助けを借りて行うことができる。或る特定のパラメーターのみが変更される場合には、この知識を利用して、これらのパラメーターの特定の変化のみを測定することができる。そのような個々のパラメーターは、例えば、座標系の軸の方向における一方又は両方の基準点の変位にすぎない。しかし、空間内に基準点を確立し、適切な軸の周りの回転によって方向ベクトルの1つの成分を変更することもできる。
液体ジェットの状態を特定し、監視する種々の方法がある。幾つかの測定方法が以下に論じられることになる。
液体ジェットと衝突物との間の相対位置は、1つの相対位置において、衝突物と液体ジェットとの間に相互作用(「摂動」)が存在し、別の相対位置において、相互作用がないか、又は異なる相互作用が存在するようにして、変更されるべきである。液体ジェットが変位又は回転したか、衝突物が変位又は回転したか、両方が変位又は回転したかは、それ自体、問題ではない。原則として、液体ジェットは被加工物を加工するために利用され、被加工物も液体ジェットに対して所望の精度で変位しなければならないので、加工装置内にいずれにしても既に存在している変位機構を利用することが有利である。可動機械加工ヘッドとともに動作する機械の場合、それゆえ、液体ジェットを動かすことが有利である。別の状況では、静止した機械加工ヘッド及び可動被加工物ホルダー(x−y作業台等)とともに動作する機械も存在する。
しかしながら、代替的には、適切なマイクロメーター測定台上で制御しながら、衝突物を動かすこともできる。他の構成も考えることができる。相対位置の変更は、衝突物と液体との相互作用の変化を成し遂げるほど十分に大きいことが重要である。同時に、相対位置の大きな変更を避けるべきであり、そうでなければ、幾何学的分解能が低減されることになる。
衝突物は少なくとも1つの測定点を有する物体である。測定点は、液体ジェット内に配置することができる表面の凹凸(通常、角又は縁部)であることが好ましい。しかし、理論的には、任意の所与の物体の表面上の任意の点が測定点としての役割を果たすことができる。その位置は、十分な精度で簡単に特定される必要がある。測定点の可能性が、以下に更に詳細に論じられる。
衝突物は単体である必要はなく、その上に存在する全ての表面の凹凸が固定された相互位置に存在すべきである。そうでなければ、特にマイクロメートル範囲の測定の場合、位置の測定は、信頼性がなくなるおそれがある。
最後に、衝突物は、液体ジェットの状態を検出するために特別な装備を備えることもできる。したがって、例えば、実際の液体ジェットのすぐ近くにあるガスの流量変化及び温度変化を検出する、又は結合される放射の出現する電磁界も検出するために、センサーを有する衝突物を想定することもできる。代替的には、衝突物は、特性の変化を別の点において測定することができるように、そのような特性に影響を与えることもできる。そのような変化は、相互作用の形態もある。
好ましい実施形態では、衝突物は、液体ジェットと相互作用するための少なくとも2つの測定点を有し、それらの測定点は異なる平面内に存在する。この場合、少なくとも2つの相対位置変更が実行される。
それらの平面は、液体ジェットの方向に対して垂直に向けられることが好ましい。しかし、それらの平面は、液体ジェットが特定の角度、例えば、70度の角度においてその中を通過するように意図的に選択することもできる。これは、例えば、被加工物の後続の機械加工のために特定の角度が検証されるか、又は保証される必要があるときに対象となる。
少なくとも2つの異なる高さにある(又は液体ジェットに対して2つの軸方向位置にある)2つ以上の縁部の構成によって、液体ジェットの方向(z方向)において液体ジェットを生成するための装置及び衝突物を動かす必要なく、測定座標系内で液体ジェットの向きを測定できるようになる。これは、例えば、x−y変位のみを考慮する加工機の場合に対象になる。
1つの好ましい変形形態では、少なくとも1つの相対位置変更が、液体ジェットの縦方向軸に対して横断する方向においてのみ実行される。それゆえ、相対位置変更は、x−y平面内の変位としてのみ生じ、z方向では生じない(ただし、z方向は、液体ジェットの方向を表す)。
数多くの適用例において、液体ジェットを生成するノズルから一定の間隔にあるジェットの位置が必要とされる。一方、液体ジェットで被加工物の3次元(3D)全体を機械加工する場合、液体ジェットの所与の機械加工点の3つの座標全てが決定される必要がある。空間内の液体ジェットの方向も検証されるべきである。
衝突物が、液体ジェットを生成するノズルの出口から所望のz軸間隔にある少なくとも1つの縁部を有する場合には、2つの更なる座標、すなわち、x−y平面内にある2つの座標のみが測定される必要がある。以下において、x軸及びy軸は互いに垂直であり、いずれも「垂直方向」を規定するz軸に対して垂直であると仮定されることになる。
ここで、以下のように測定が行われる。すなわち、1つの位置にある液体ジェットが衝突物の縁部に突き当たるように、衝突物及び液体ジェットが互いに動かされる。液体ジェットの状態の変化が確認され、相対位置の変更が生じた方向における対応する相対位置が確認される。運動方向は、第1の運動方向から直線的に独立しているように変更される。衝突物が1つの測定点のみを有する場合には、第2の相対位置変更が引き起こされる前に、0度超の角度(例えば、90度)だけ回転させる。物体が2つの測定点を有する場合には、相対位置変更は第2の測定点に向けられる。いずれの場合も、第2の相対位置変更後の(第2の運動方向にある)液体ジェットは、所望の測定点に突き当たる。この事象は、液体ジェットの状態の変化から認識され、それゆえ、第2の相対位置も特定される。
このようにして、ノズルと衝突物との間の一定の間隔にある2つの座標を得ることができる。
1つの好ましい変形形態では、ジェットの相対位置、それゆえ、ジェットの角度位置が、ジェットに対する衝突物の更なる軸方向位置において特定される。
この測定は、x−y平面内の測定と同様に行われる。1つの変形形態では、液体ジェットの状態の変化が特定されるまで、縁部及び液体ジェットがz方向において互いに変位することができる。これは、例えば、z方向と液体ジェットの方向(縦方向軸)との間の角度が特定の最小値(例えば、10度、特に20度)を超えるときに可能である。
好ましい測定方法は以下の通りである。すなわち、或る平面内の位置を特定するために、一定のz位置を有する第1の平面内の第1の位置が上記の方法において確認される。これは、既知のzとともに、2次元又は3次元の位置とすることができる。その後、z位置が変更され、第1の平面に対して平行な、この第2の平面内の位置が測定される。得られたデータから、ここで、2次元又は3次元内のウォータージェットの向きを特定することができる。
この方法は、液体ジェットが実質的に直線であると仮定する。液体ジェットが垂直下方に向けられ、摂動力が存在しない場合には、液体ジェットは直線になる。液体ジェットが水平に向けられる場合には、状況によって、測定できる程度まで直線から外れることになる。同じことが、電磁界内で動いている帯電したジェットを伴う場合、又は横方向のガス流が存在する場合にも当てはまる。更に多くの支持点が必要とされている場合には、一定のzを有する更なる平面上の更なる測定が必要とされる。
1つの具体的な実施形態では、相対位置変更は、液体ジェットの変位によって成し遂げられることになる。したがって、衝突物は動かないままである。
機械的負荷を回避し、エネルギーを節約するために、重量が少ない部分が動かされることが好ましい。しかしながら、同時に、測定プロセスに関与する可動部分は、使用中(すなわち、被加工物の機械加工中)にも動かされる同じ部分であることが有利である。多くの場合に、特に3D加工機の場合、それは液体ジェットを生成するユニット、すなわち機械加工ヘッドである。
しかしながら、代替的には、例えば、クランプ装置、又は衝突物のみを動かすことができる。
好ましい実施形態では、液体ジェットの中点又は直径を特定するために、衝突物を最初に、液体ジェットの第1の側において第1の測定点と相互作用させる。この後、衝突物を、液体ジェットの第2の側において第2の測定点と相互作用させる。第2の側は第1の側と正反対である。その際、結果として生じる2つの衝突位置から、液体ジェットの中点及び直径を計算することができる。2つの測定点は、液体ジェットの方向に対して同じ測定面内にある。
できる限り正確に測定するために、十分に感度がある測定方法を用いて、液体ジェットの状態が特定されなければならない。したがって、わずかな摂動(すなわち、測定点と液体ジェットとの最小限の衝突)であっても検出できなければならない。適切な測定方法が後に更に説明されることになる。
測定点の相互の間隔と、液体ジェットの状態変化の場所間の間隔とが既知であるので、これら2つの測定値の差から液体ジェットの直径が得られる。この情報と、状態変化の位置のうちの1つとによって、その後、ジェットの中点の位置を計算することができる。
1つの好ましい実施形態では、測定光が液体ジェットの中に結合され、液体ジェットの状態を特定するために、測定光の後方散乱、反射又は抽出が検出される。測定光は、電磁スペクトルの任意の所望の周波数範囲から選択することができるが、非摂動液体ジェットを導波体として利用できなければならない。後方散乱、反射又は抽出は、液体ジェットの状態によって決まることになる。衝突物によって液体ジェットが摂動すると、測定光は、非摂動状態とは異なるように反射又は抽出される(又はもはや反射若しくは抽出されない)ことになる。
この実施形態は、液体ジェットの状態、又は液体ジェットが摂動するか否かを非常に簡単で、かつ信頼性があるように判断することを可能にするという利点を有する。
好ましい変形形態における測定光は、赤外線、紫外線又は可視光の範囲内にある。屈折率は波長に依存する。液体ジェットの屈折率がnであり、周囲のガスの屈折率がnである場合には、全反射を達成するために、n>nでなければならない。比n/nが小さいほど、光がジェットの中に結合できる受光角が大きい。さらに、比が小さいほど、そして短い波長ほど、近接場光が、より迅速に減衰する。それゆえ、この適用例では、特に近接場光からエネルギーを抽出し、それを測定することが実際に考えられる。この場合、少しずつ減衰する近接場光も有利である可能性がある。その際、測定点及び液体ジェットが実際に接することなく、「摂動」を確認することができる(光学的トンネル効果)。これは、測定点が機械的に応力を受けないという利点を有することになる。液体ジェット自体が影響を及ぼされないので、そのような測定を被加工物の機械加工と同時に実行することも考えられるであろう。このために、2つの大きく異なる波長を有する放射を結合することができ、一方は材料加工の高エネルギーで波長が短い放射であり、他方は、位置特定のための長波放射である。
真空内のウォータージェットの場合、例えば、10nm〜80nmの波長は、その際、n<1になるので、適していないことがわかる。使用可能な波長は、その上限において、液体ジェットの直径によって制限される。さらに、摂動場所は検出できると仮定されるので、波長は、摂動場所又は液体ジェット内で生成される摂動と少なくとも同じ規模になるべきである。それゆえ、1mmを超える波長を有する放射(マイクロ波、電波)はもはや対象外である。極短波の放射の場合、非摂動液体ジェットは既に、大抵の場合に反射を妨げる表面粗さを有することになる。それゆえ、0.1nmの規模より短い波長を有する放射(中間x線)も、この適用例の場合にもはや適していない。
測定方法によっては、3つ全ての状態(「自由」、「摂動」、「非摂動」)を、又は2つのみの状態(「摂動又は自由」及び「非摂動」)を区別することができる。測定方法が後に詳細に説明される。
好ましい実施形態では、測定光が液体ジェットの中に結合される。このようにして、測定光ビームが形成される。
好ましい実施形態では、液体ジェットが液体ジェットの方向に対して実質的に垂直に存在する反射面に突き当たるように、空間位置のうちの1つが選択される。このようにして、測定光の少なくとも一部が液体ジェットの中に戻される。測定光の反射された部分は、例えば、ノズルの上方において、フォトダイオードを用いて観測される。衝突物と液体ジェットとの相互作用、又は液体ジェットの途絶が、抽出によって、それゆえ、反射された測定光の損失によって明らかにされる。
したがって、この方法によれば、状態「非摂動」から、2つの状態「摂動」及び「自由」を区別することができる。その利点は、液体ジェットの状態の検出のための光学素子を機械加工ヘッドの中に組み込むことができることである。さらに、その測定方法は容易に、都合良く実現することができる。本明細書において、光は、液体ジェットを通して導くことができ、摂動状態になるときに液体ジェットから抽出できる限り、任意の所与の波長の電磁放射であると理解されるべきである。
さらに、液体ジェットを生成する機械加工ヘッド内に測定電子回路を配置することができる。その際、衝突物、そして被加工物クランプ装置も、更なるセンサー及び電子測定要素を備えない。
また、反射信号の強度が液体ジェットの位置について情報を与えることができるように、衝突物が、光を様々に反射する幾つかの平坦な表面を有することもできる。
別の好ましい実施形態では、液体ジェットの状態は、音響的に、又は機械的に特定される。
液体ジェットが衝突物に突き当たるとき、特定の雑音が生成される。マイクロフォンを用いてこれを測定することができる。液体ジェットはノズル前方チャンバー内の著しい(通常、100バールより高い)圧力によって生成されるので、液体ジェットによって衝撃を加えられるときに、測定点に力が作用する。この力を機械的に測定することができる。それゆえ、液体ジェットの「自由」状態と、「摂動又は非摂動」状態との間の違いは、明確に測定可能になる。
衝突物及び液体ジェットから適切な距離に音響センサーを配置することができるか、又は衝突物若しくは他の構成要素に直接接続することもできる。
機械的測定の場合、力の作用がセンサー(例えば、圧力センサー又は振動センサー)によって測定できるように、測定点は湾曲可能な要素によって形成することができる。
最後に、光バリアによって、液体ジェットが摂動しているか否かを検出することもできる。液体ジェットが或る特定の高さにおいて摂動している場合には、液体ジェットはもはや下には存在しないことになるか、又は偏向することになる。
1つの特別な実施形態では、空間的相対位置のうちの1つにある液体ジェットが、基準面に突き当たる。基準面は、衝突物上の測定点に対して液体ジェットの方向にずらされている。すなわち、基準面は、いわば、測定点の下方に、それゆえ、測定面の下方にある。
好ましい実施形態では、ジェットが凹部を通り抜ける自由ジェット位置と、液体ジェットが縁部と相互作用する摂動位置との間に、液体ジェットがこの非摂動に突き当たることができるように、少なくとも1つの平坦な表面がある。基準面は、液体ジェットの直径と少なくとも同じ大きさである。これは、例えば、液体ジェットが測定点によって摂動する前に、又は摂動した後に、基準信号を生成するために使用することができる。
液体の状態が光学的に測定される場合には、基準面は反射性にされる。その後、液体ジェット内に導光されるレーザービームを基準面によって反射することができる。例えば、基準面は銅又は精錬鋼からなることができる。
この実施形態では、液体ジェットは、衝突物を横切って誘導されるときに、3つ全ての取り得る状態を取る。すなわち、凹部(又は、衝突物と相互作用するゾーンの外側)では、自由液体ジェットを有する。基準面では、液体ジェットは非摂動状態にあり、測定点(縁部、角等)では、摂動状態を有する。液体ジェットの状態を判断するための方法は、少なくとも摂動を非摂動状態から区別することができる。しかしながら、好ましくは、3つ全ての異なる状態を区別することができる方法が選択されることになる。
以下に提示される測定方法のうちの1つは、反射光又は別の適切な電磁放射を使用する。以下の説明において、全ての適切な電磁放射が光と呼ばれることになる。そのような光を液体ジェットの中に結合することができる。このジェットが非摂動状態にあり、光に対して反射性である平面に突き当たる場合には、光は反射して液体ジェットの中に戻され、測定することができる。そのような測定方法の場合、状態「非摂動」をはっきりと認識するために、それゆえ、反射面が重要である。
数多くの測定方法の場合、状態「非摂動」から「摂動」への移行は、「自由」から「摂動」への移行より認識するのが容易である。それゆえ、状態「自由」を状態「摂動」から区切る衝突物上の領域を有することが望ましい。
特別な実施形態では、液体ジェットの第1の状態及び第2の状態を検出するために、導光体としての役割を果たす液体ジェットの長さが決定される。
導光体の長さは、液体ジェット(自由飛行中)が分裂し始める場所、又は液体ジェット(非摂動状態又は摂動状態)が所与の基準面に、若しくは衝突物上の測定点に突き当たる場所において終了する。
この変形形態は、一方では、液体ジェットの自由状態、摂動状態、非摂動状態を区別することを可能にする。異なる高さにおいて衝突物上に幾つかの測定点が存在する場合であっても、それらの測定点は、互いに区別することができる。さらに、液体ジェットを生成するノズルと、衝突物の測定点との間のz方向における(相対だけでなく)絶対間隔に関する情報が得られる。
その長さは、例えば、結合されるレーザーパルスの飛行時間測定によって実現することができる。しかし、他の方法も実現可能である。例えば、液体ジェットを全体として、CCDカメラを用いて記録することができ、この後に、その画像を評価することができる。別の例は、「光コヒーレンストモグラフィ」である。
好ましい実施形態では、短いレーザーパルスが液体ジェットの中に結合される。内部(後方)反射が観測される。このデータから、衝突物と液体ジェットとの間の相互作用の位置及び/又はタイプを特定することができる。
この測定の利点は、液体ジェットについての非常に詳細な情報が得られるので、3つの状態に加えて、光伝導に関する情報も得ることができることである。
液体導光レーザー(液体レーザー)機械加工装置の場合の適用例では、測定レーザーとして、大きく(例えば、1/1000まで)減衰した形の加工レーザーを使用することも考えられる。十分な長さ分解能を達成するために、レーザーパルスは、それに応じて短くしなければならない。
データ評価は、上記の光学的な測定方法を用いる場合より、幾分時間を要する。しかしながら、コンピュータ利用が容易であり、商業化が可能である。
反射測定光ビームによる方法と同様に、ここで、センサーアレイ及び測定電子回路全体を機械の機械加工ヘッド(加工レーザーのための光学系及び液体ジェットのためのノズルも位置する)内に組み込むことができる。それゆえ、衝突物及び被加工物ホルダーすなわちワーク台は受動的にすることができる。
好ましい実施形態では、相対位置変更の大きさ及び方向は、位置に関する情報と、第1の位置及び第2の位置における状態に関する情報とによって特定される。液体ジェットが結果として状態の変化を受ける相対位置変更が特定される。
任意の2つの測定が実行されるとき、状態の変化を観測することができないか(おそらく、わずかな変位の場合)、2つの位置間の間隔が要求された測定精度より大きいかのいずれかが起こる場合がある。
これを回避するために、二分探索に基づいて、以下の手順が提案される。
手動調整によって、又は古い設定を使用することによって、液体ジェットの異なる状態を有する2つの(十分に離れた)位置X1及びX2を見つけることが常に可能であると基本的に仮定することができる。以下において、位置X1における状態が「非摂動」又は「自由」であり、X2における状態が「摂動」であると仮定されることになる。さらに、理解するのをより容易にするために、相対位置変更のための手順は位置X1において開始すると仮定されることになる。
「非摂動又は自由」と「摂動」との間の移行をできる限り効率的、かつ正確に見つけるために、最初の2つの位置X1とX2との間の位置X3において、次の状態測定が行われる。X3における状態が「摂動」である場合には、位置X2が新たな位置X3によって置き換えられる(事例A)。一方、X3における状態が「非摂動又は自由」である場合には、位置X1が新たな位置X3によって置き換えられる(事例B)。ここで、事例Aでは、位置X1とX3との間で、事例Bでは、位置X2とX3との間で次の測定点X4が選択される。この二分探索手順によれば、状態変化を伴う位置を所望の精度に明確に絞り込むことができる。
相対位置変更X1→X3、X3→X4等は全て同じ直線上に存在する。
そのような測定方法に伴う利点は、センサーがまれに読み出されるだけでよく、位置が特別な点において見つけられるだけでよいことである。位置測定の精度を変更することもでき、最後のステップになって最大測定精度に至ることもできる。短所は、その機構に関して方向及び関連付けられる力の数多くの変化が存在し、システムが安定するまでに潜在的な待ち時間があることである。
別の好ましい実施形態では、液体ジェットの状態は、規則的な時間間隔において測定される。時間間隔は、衝突物及び液体ジェットの相対位置変更の速度に合わせることができる。
液体ジェットが状態「自由」又は「非摂動」から「摂動」に、又はその逆に変化する位置を見つけるために、液体ジェットを適切な位置に置くこともでき、そこから、測定点が接触するように適切な運動によって衝突物を横切って動かすことができる。この運動中に、好ましくは、要求された測定精度が達成されるような運動速度に適合する周波数において、測定が実行される。
この測定方法の利点は、一様な運動は最大時においても最低限の加速度に関連付けられるので、装置全体における振動と、装置を安定させるための待ち時間とが概ね回避されることである。進行する距離が一定であるときに、測定のために必要とされる時間も一定である。そして、データの評価は、実際の測定後に行うことができる。例えば、異なる表面の反射特性のような定性的比較を実行するのがより容易である。
特別な実施形態では、液体ジェットの第1の空間位置は、液体ジェットが摂動状態にない(代わりに、状態「自由」又は「非摂動」にある)ように選択される。例えば、第1の位置は、液体ジェットが反射面に突き当たり、液体ジェット内に導光される測定光が液体ジェットの端部において反射し、ジェットの中に戻されるように選択される。しかしながら、第1の位置は、液体ジェットが状態「自由」にあるように選択することもできる。
これは、第1の測定が自由液体ジェットの状態を特定するという利点を有する。この事例の場合、既知の早期の測定値との比較を行うことができるので、装置及び測定機器の機能的適合性に関する試験として使用することができる。
しかしながら、代替的には、第1の空間位置は、液体ジェットが衝突物に衝撃を与えるか、又は接触するように選択することもできる。「非摂動」液体ジェットは、「自由」液体ジェットと同様に、測定結果を認識するのが容易なはずである。しかしながら、この場合には、測定プロセスに関与する更に別の部分、すなわち、衝突物が存在する。ジェットが衝突物に部分的にのみ衝撃を与える場合には、相互作用が、より複雑になる。それゆえ、この構成は、試験モードにあまり適していない。
1つの好ましい変形形態では、衝突物は、液体ジェット導光レーザーを備える加工機の被加工物クランプ装置に強固に接続される。
これは、衝突物の位置が意図することなく変化するのを防ぐ。そして、クランプ装置及び液体ジェット生成システムは一般に、実際に互いに対して適所に固定される。しかし、代替形態として、衝突物を被加工物上に直接締結することもできる。
好ましい適用例では、液体ジェットが所望の向きを有するか否かを迅速かつ正確に判断することができる基準線、テンプレート又はゲージが存在する。
上記の方法によれば、液体ジェットは、非常に正確に調査することができ、それゆえ、非常に正確に方向付けて較正することもできる。実際の使用プロセスにおいて、較正及び向きの確定は頻繁にチェックされるべきであるが、毎回全プロセスを実行する必要はない。その目的はチェックすることであり、実際に調査することではない。そのチェックが、液体ジェットがもはや十分に較正されてないことを明らかにする場合には、完全な較正プロセスが実行されるべきである。
そのような試験は通常、線、テンプレート又はゲージのような基準の助けを借りて実行される。例えば、加工レーザーの強度が低減され、液体ジェットが規定された位置にある試験ゲージ又はテンプレートに向けられると仮定することができる。この時点で、ゲージ又はテンプレートと液体ジェットとの間に相互作用が生じる場合には、調整不良である。この相互作用は、衝突物上の縁部との相互作用と同様に検出することができる。センサー及び測定方法によっては、反射面又は感圧面のような追加物が必要とされることになる。
液体ジェットが所与の線に従うか否か、又は要求された点に衝撃を与えるか否かは、肉眼によって、又はカメラを用いてチェックすることができる。他のセンサーも考えられる。
その方法の1つの好ましい変形形態では、相対位置変更のうちの少なくとも1つは、10マイクロメートル未満の変位、特に1マイクロメートル以下の変位である。
これが、液体導光レーザー(液体レーザ)を利用する際の精度である。調整によって、機器を取り得る最良の方法において使用できるようにすべきである。代替的には、当然、それより低い精度の調整を行うことができる。これは、測定プロセスを迅速化する。衝突物の作製及び相対位置変更の制御によって許容される場合には、より正確な調整も可能である。
1つの好ましい実施形態では、衝突物は、測定点としての役割を果たす少なくとも1つの鋭い縁部を有する。
縁部は鋭くすべきであり、すなわち、液体ジェットの直径より小さい(特に少なくとも10分の1である)曲率半径を有するべきである。測定点は、液体ジェットの位置が特定される座標系のための基準として使用することができる。
また、測定点は、2つの縁部が交わる場所、すなわち、衝突物の角に形成することもできる。
縁部は尖鋭化することができるが、それは必須ではない。すなわち、衝突体の当接する面が、互いに90度以下の角度をなすことが好ましい。縁部は直線とすることができるが、それは必須ではない。例えば、縁部は、曲げて円形にすることもできる。
測定点が衝突物上の角又は頂点である場合には、角の角度は、例えば、120度以下、又は90度以下である。
衝突物上に縁部又は角の形で2つ、3つ又は4つ(又は更に多くの)測定点を形成することもできる。好ましくは、厳密に間隔をおいて配置される2つの測定点が、空間方向ごとに使用される。その際、液体ジェットを最初に第1の測定点と衝突させ、次に、第1の測定点と正反対にある第2の測定点と衝突させる。2つの測定点の規定された間隔は、例えば、1cm〜5cmの範囲にあることできる。
鋭い縁部は、液体ジェットの状態が変化する位置の信頼性のある特定を可能にする。多次元位置特定の場合、種々の空間的次元が逐次的に測定されることが有利であるので、測定点(縁部)は、十分な長さ、例えば、液体ジェットの直径の少なくとも5倍、特に少なくとも20倍の長さを有するべきである。
これを用いて、その位置が不正確にしかわかっていない液体ジェットで測定を実行することもできる。これは、この場合に1つの次元に延在する縁部が存在し、衝撃を与える線が相応に長いためである。
しかしながら、縁部は、あまり鋭くないように作製することもできる。しかしながら、その際、良好に測定するには、縁部プロファイルがわかっている必要がある。縁部が液体ジェット縦方向軸に対して平行に延在する場合には、相互作用点、詳細には、その正確な位置は、液体ジェットが縁部に突き当たる角度にも依存する。しかしながら、厳密には、この角度は、測定の開始時に依然として未知である。それゆえ、測定データの評価は、著しく複雑になる。
更なる好ましい変形形態では、物体が複数の縁部を備える。詳細には、所望の座標系の基底面にわたる2つの縁部を有することが有用である。この基底面は通常、液体ジェットの縦方向軸に対して垂直な平面であるか、クランプ装置に対して平行な平面であるかのいずれかである。
しかしながら、これは、異なる平面に関連する場合もある。上記の基底面は、液体ジェットの衝突が監視される測定面と見なすこともできる。
更なる好ましい変形形態では、物体は全部で4つの縁部を有し、そのうちの2つが、いずれの場合でも互いに平行に存在し、非平行な縁部が平面に広がる。平行な平面間の距離は、十分な精度でわかるべきである。これにより、衝突物を変位させることなく、液体ジェットの直径及び液体ジェットの中点を特定できるようになる。その方法が以下に更に詳細に説明される。
更なる好ましい変形形態では、衝突物は全部で6つ以上の縁部を有する。この場合、縁部のうちの4つが先行する段落において説明された構成を形成し、第1の平面を画定する。他の縁部は、第1の平面外であるが、第1の平面に対して平行に配置される。ここで、衝突物は、液体ジェットが全ての縁部上に突き当たることができ、縁部が他の縁部によって覆われないように組み立てることができることに注意されたい。互いに対する全ての縁部の位置は、全ての空間的次元において(例えば、所定の測定座標系との関連で)既知であるので、そのような衝突物によって、液体ジェットの3つ全ての次元、又はそれ以外の空間方向において液体ジェットの作用点を特定できるようになる。ここでは、2つの空間方向においてのみ衝突物又は液体ジェットを変位させるのに十分である。
好ましい変形形態では、空間的相対位置のうちの1つにある衝突物は、液体ジェットが自由に通り抜けるための凹部を有する。液体ジェットは、空間的相対位置のうちの1つにおいて、この凹部を通って導かれる。最初に、液体ジェットは、凹部を自由に通り抜けるように、粗く位置決めすることができる。この後、ジェットを衝突物の1つ又は複数の測定点と接触させるために、所望の数の相対位置変更が生成される。測定点は、凹部とは異なる平面内に存在することができる。測定点は、凹部の空き領域の中に延在することができるか、又はそこから後退することができる。
測定点は、凹部の両側に対をなして配置することができる。
液体ジェットは、衝突物と相互作用すると、その液体の少なくとも一部を失うので、衝突物は、液体が直ちにはけることが可能であるように形作られるべきである。測定点の領域において衝突物の表面上に液体が蓄積すると、液体ジェットとの相互作用の挙動を乱す場合がある。
その方法を実行するための本発明による装置は、液体ジェットと相互作用するための衝突物と、液体ジェットと衝突物との間のあらかじめ特定可能な相対位置変更を生成するための変位装置と、第1の空間的相対位置及び第2の空間的相対位置において液体ジェットの第1の状態及び第2の状態を検出するための装置とを備える。衝突物と液体ジェットとの間の相互作用が変化することから、ここで、第1の状態は、第2の状態とは測定可能な程度異なる。
本発明による装置は、加工機の一部とすることができる。加工機は、位置決め可能な液体ジェットを生成する液体ノズルを備える装置を含む。さらに、液体ジェットの中にレーザービームを結合するためのレーザービーム結合ユニットが存在することが好ましい。液体ジェットへのレーザー結合は、特許文献1(Synova)において記述されているように行うことができる。
衝突物は、例えば、液体ジェットと相互作用するための少なくとも1つの縁部を備える成形金属片である。成形片は、例えば、中央凹部を備えるフレームとすることができる。フレーム上に、1つ〜4つの測定点を形成することができる。好ましくは、測定点は、x方向及びy方向において1つの軸上に1つおきに互いに向かい合って存在する。
また、衝突物は、異なる高さにおいて測定点を有することもできる。凹部は測定点とは別の平面上に配置することができる。
衝突物は、例えば、液体ジェットと相互作用するための頂点又は角を有する。頂点は測定点を形成する。頂点は、例えば、衝突物のプレート状(板状)又はフレーム状(枠状)部分において矢じりの形で形成される。プレート状部分は、液体ジェットの方向に対して垂直に向けられることが好ましく、すなわち、頂点は、液体ジェットに対して交差するように起立する。
特別な実施形態では、測定光ビームが導波体のようにして液体ジェットを通って導光されるように、そして、液体ジェットの状態を適切な測定を用いて特定することができるように、その装置は、測定光を液体ジェットの中に結合するための光学ユニットを有する。測定光の周波数は、電磁スペクトルからの任意の適切な周波数とすることができる。材料及び測定方法の選択によるが、これは、0.1nm〜1mmの規模の波長を有する放射である。
衝突物は、その上に少なくとも1つの測定点が形成されるプレート状又はフレーム状の部分を有することができる。言及された部分は、例えば、装置の測定面を画定する。異なる高さに配置される対応する測定点を有する幾つかのプレート状又はフレーム状の部分が存在することもできる。
別の実施形態では、衝突物に対して固定された空間位置に反射面が設けられ、それは、測定光の少なくとも一部を液体ジェットの中に後方から結合するのに適している。その面は基準面を画定し、通常、衝突物自体の上に設けられる。基準面は、衝突物上の測定点に対して、固定された空間的基準を有する。
反射面は、液体ジェットの伝搬方向において見るときに、装置の測定面の後方に存在することが有利である。しかし、測定面内に反射面を配置することもできる。例えば、測定点を、基準板内のスロット又は刻み目によって実現することができる。ウォータージェットが基準面からスロットまで進むとき、ウォータージェットの状態が変化し、例えば、ウォータージェットの中に結合される測定光を用いて、それを検出することができる。
衝突物は、本発明の個別に操作される要素とすることができる。衝突物は、少なくとも1つの測定点、特に少なくとも1つの鋭い縁部を有し、縁部の正確な作製及び材料によって本発明による方法のために適していることを特徴とする。また、測定点は、別の表面凹凸とすることもできる。断面において、例えば、測定点は、鋭角に加えて、長方形又は鈍角を有することもできる。衝突物は更に、既に記述された特徴のうちの1つ又は複数を有することができる。
・ウォータージェットが通り抜けるのに適した凹部。
・液体ジェットと相互作用するための複数の、特に4つの測定点。
・液体ジェットにおいて導光される測定光に対して反射性である基準板。
・対応する測定点(例えば、測定面あたり少なくとも2つの測定点)を有する2つ以上の測定面。
・衝突物を被加工物ホルダーに取り付けるための締結手段。締結手段は、ねじ穴とすることができる。
・被加工物又は被加工物ホルダー上に衝突物をマイクロメートル精度で位置決めするための位置決め要素(溝、リブ等)。
本発明の更なる有利な実施形態及び特徴の組み合わせは、以下の詳細な説明から、そして、特許請求の範囲の全体から明らかになるであろう。
例示の実施形態を説明するために使用される図面は、以下の通りである。
液体ジェットの3つの状態のうちの1つを示す図である。 液体ジェットの3つの状態のうちの1つを示す図である。 液体ジェットの3つの状態のうちの1つを示す図である。 1つの平面内に全ての測定縁部を備える衝突物の例示の実施形態を示す図である。 1つの平面内に全ての測定縁部を備える衝突物の例示の実施形態を示す図である。 1つの平面内に全ての測定縁部を備える衝突物の例示の実施形態を示す図である。 1つの平面内に全ての測定縁部を備える衝突物の例示の実施形態を示す図である。 1つの平面内に全ての測定縁部を備える衝突物の例示の実施形態を示す図である。 1つの平面内に全ての測定縁部を備える衝突物の例示の実施形態を示す図である。 2つの平面上に測定縁部を備える衝突物の例示の実施形態を示す図である。 2つの平面上に測定縁部を備える衝突物の例示の実施形態を示す図である。 2つの平面上に測定縁部を備える衝突物の例示の実施形態を示す図である。 液体ジェットによって導光されるレーザーによって被加工物を加工するための機械の基本レイアウト図である。 液体ジェットによって導光されるレーザーによって被加工物を加工するための機械の基本レイアウト図である。 液体ジェットの状態を測定するために加工レーザーが使用される測定システムの一実施形態を示す図である。 液体ジェット及び衝突物の相対位置の関数としての反射光の強度を示す図である。 測定結果の解釈を示す幾何学的図である。 測定結果の解釈を示す幾何学的図である。 測定結果の解釈を示す幾何学的図である。 測定結果の解釈を示す幾何学的図である。 測定原理を例示する図である。 測定原理を例示する図である。
基本的に、図中の同じ部分は同じ参照符号を与えられる。
図1aは、自由状態にある液体ジェット1を概略的に示す。ジェットはノズルによって生成され、ノズルは、層流ジェットが生成されるように設計される。液体ジェット1は、既知の態様で安定させるために、ガスジェットによって包囲することができる。層流であることから、液体ジェットは、液体が、例えば水である場合に、材料加工レーザービームのための導光体としての役割を果たすことができる。或る特定の距離(例えば、液体ジェットの直径の100倍)において、液体ジェットは個々の液滴に分裂し、それゆえ、例えば、もはや導光体としての役割を果たすことはできない(液体ジェットの長さに関する更なる詳細は、例えば、特許文献2(Synova)において確認することができる)。以下では、層流である液体ジェットの部分のみが検討されることになる。
図1bは、液体ジェット1が衝突物2の縁部2x上に突き当たるときの状況を示す。縁部2xが液体ジェット1の中にわずかに入り込むだけであっても、液体ジェットが偏向することになる。縁部2xが液体ジェット1の中に更に入り込む場合には、ジェットは直ちに、又は後に分解することになる。例えば、液滴が液体ジェット1から分離するようになり、ジェットはその層流性を失う。縁部によって変更された液体ジェット1の状態は、これ以降、「摂動」と呼ばれることになる。
図1cでは、液体ジェット1が、衝突物2の平面3x上に完全に突き当たる。それゆえ、ジェット1は終了し、液滴に分裂し、平面3x上に液体の層を形成する。液体ジェット1のこの状態は、これ以降、「非摂動」と呼ばれることになる(「明確に制限される」と言うこともできる)。
理論的には、液体ジェット1と接触する任意の衝突物2は、液体ジェット1を摂動させることになる。しかしながら、正確な測定値を得るために、測定値は液体ジェット1の入射角31の不確定性に対してできる限り影響を受けないようにすべきでもあるので、測定点としては鋭い縁部2xが推奨される。正確な位置決めが望ましい場合には、衝突物2は、液体ジェット1の圧力下、又は他の効果下で、できる限りほとんど変形すべきでない。それゆえ、衝突物2は、衝突物2上の全ての測定点が、互いに固定された関係を有するように、できる限り重厚に形成されることになる。
図2aは、簡単な衝突物2を通る断面図及び平面図を示す。これは、基底面から或る特定の間隔にあるスペーサーによって固定される縁部2aである。縁部2aは、断面において鋭角を有し(すなわち、当接する表面が大きくても90度の角度をなす)、液体ジェット1の後の伝搬方向FSに対して実質的に垂直である(図2aにおいて、図面の平面に対して垂直な)1つの方向において、例えば、液体ジェット1の直径の少なくとも10倍の或る特定の延長部分を有する。
測定のために、BEの相対位置変更が、延長部分の方向に対してできる限り垂直に、そして、液体ジェット1の伝搬方向FSに対して実質的に垂直に生じる。この方向は、これ以降、「測定方向」と呼ばれる。
十分に大きな延長部分は、延長部分の方向における液体ジェット1の位置を厳密に知ることを必要とすることなく、液体ジェット1との相互作用を達成することを可能にする。
縁部2xによって液体ジェット1の摂動を検出する場合には、これから以下の情報が得られる。すなわち、ジェット1の1つの部分は或る相対位置に位置するが、延長部分の方向におけるその座標は、しかしながら、未知である。同様の測定によって、その相対位置は、液体ジェット1に実質的に垂直であり、第1の方向とともに1つの平面を規定する第2の方向において特定することができる。これは、液体ジェットの伝搬方向FSに対して実質的に平行である軸の周りでn×180度(n:整数又は0)に等しくない角度だけ衝突物2を回転させることによって、又は第1の縁部2aとn×180度に等しくない角度をなす、衝突物上の第2の縁部2bによって、行うことができる。第2の座標は、このようにして決定することができる。液体ジェット1上の同じ場所は、当然、第2の測定中に特定されないことに留意されたい(液体ジェット1の包絡面上の衝突物2の接触点は互いに回転するため)。
実用上の理由から、多くの場合に、液体ジェット1の境界面よりジェットの中点及びその断面径に関心がある。中点及び直径を測定するために、更なる測定が必要とされる。通常の方法は、同じ測定軸に沿って、液体ジェット1の第1の側における相互作用を測定し、液体ジェット1の反対の第2の側における相互作用を測定することである。2つの相互作用位置(22a、22b)間の既知の距離と、2つの相互作用(23a、23b)間の測定距離との間の差は、測定軸の方向におけるジェット径に等しい。ここで、ジェット1が、使用される2つの測定縁部の平面KE上に垂直に突き当たると仮定される(当然、これは、1つの変位した縁部のみを伴うこともできる)。この入射角31をいかに測定できるかに関して後に説明されることになる。そのような精度でジェット径が必要とされる場合には、その際、この知識を用いて、必要とされる補正を行うことができる。
したがって、円形の断面を有するジェット1の位置を測定するために、少なくとも3つの測定が必要とされる。1つの縁部2aのみを有する衝突物2は、このために2回(すなわち、90度のような0度〜180度の角度だけ、及び180度だけ)回転させなければならない。
衝突物2及び/又は液体ジェット1の回転は、互いに対して必要とされる配置において少なくとも3つの縁部2a〜2c(0度、0度<x<180度、180度)を有する衝突物2を使用することによって回避することができる。
図2b〜図2fは、衝突物2の更なる形態を示す。2つの縁部2a、2bが互いに反対に位置し、それゆえ、断面において認識可能である。第3の縁部2cは異なるように配置することができ、それにより、異なる平面図をもたらす。図2b〜図2fは、それぞれの図において2つの可能性を示す。第1は、完全に対称な平面図であり、すなわち、正方形又は長方形である。これは、相対位置に関する予備知識がわずかしかない場合であっても測定を実行できるように、測定縁部2a〜2dが相対的に長いという利点を有する。多角形は、ジェット1の断面形状をより正確に測定できるという利点を有するが、縁部長が減少し、それゆえ、相対位置のかなり正確な推定値をそれまでに有していなければならないという短所を有する。十字形又は角(対角線において分割された十字)は相対的な長い縁部という利点を有し、その上に、わずかな表面しか必要としない。衝突物2は、その後に突き当たる液体が容易にはけることができるように、わずかな表面しか有しないことが有利である。
縁部2xはそれぞれ、スペーサーに固定される。これらのスペーサーは、測定条件中であっても、縁部2xを適所に保持するほど十分に安定しており、強固である必要がある。スペーサーは、任意の所与の直径を有することができ、このために、任意の適切な材料からなることができる。それらは重厚又は中空であることができ、例えば、ねじ山のような締結機構を有することもできる。しかし、そのような締結機構は、測定に影響を及ぼさないように設計される必要がある。それゆえ、液体は、適切にはけることができなければならず、締結機構は、縁部2xを損なうべきではなく、また、測定結果において縁部2xと混同される可能性がないように、縁部2xから十分に離間すべきである。スペーサーは、ジェットの偏向及び摂動が、使用される測定方法の場合に十分に明確に識別可能であるように、縁部2xを締結面から十分に離間しておくべきである。この間隔がいかに大きいかは、測定方法、ジェット1、縁部開口角及び材料と液体との相互作用によって決まることにより、おそらく、経験によって最適に決定されることになる。
図2bは、4つの縁部2a〜2dを備える非常に簡単な衝突物2を示す。その物体は、その垂直軸に対して対称である。縁部2a〜2dは、外側においてスペーサーを囲むように存在する。これは、安定した正確な作製を可能にする。短所は、外部縁部2a〜2dが使用中に多少の摩耗を受けること、取扱い中に一定の怪我のリスクを与えることである。
図2cは、反射基準面3が更に設けられる、図2bの変更形態である。これは、測定縁部2a〜2dとは異なる高さ(すなわち、下方の面上)に位置する。図2cにおいて、反射基準面は領域全体にわたって延在し、測定縁部2a〜2dの下方に存在する。したがって、測定のために使用される各縁部2a〜2dの下方に反射面がある。基準面3は、異なる測定方法の場合に利点をもたらす。
別の実施形態が図2dに示される。ここでは、一方では、縁部2a〜2dは、断面において非対称である。これは、その方法が対称な縁部に限定されないことを意味する。全ての他の非対称な縁部も可能である。上記で既に言及されたように、実際には縁部は全く不要である。縁部は、測定を容易にすることから、好ましいにすぎない。反射基準面3を必要とする測定方法を使用する場合には、反射基準面3は、衝突物2の上に配置することもできる。しかしながら、この場合、反射材料3は、縁部に合わせて開始しなければならないか、又は縁部2xを完全に断念し、既知の寸法の1つの反射面3のみを使用する。しかしながら、いずれの場合も、ここで、突然の降下又は極小値ではなく、信号が徐々に上昇し始めたことが認識される必要があるので、測定方法はより難しくなる。それゆえ、おそらく、この方法は、同等の分解能を達成するために、反射面3を伴う変形形態では、図2dにおいて説明された衝突物2に関連して、より精細なサンプリングを必要とする。代替的には、図2dの衝突物2は、図2cと同様に、反射面3上に配置することもできる。その際、縁部2a〜2dは、反射測定光を利用する測定方法において、強度の極小値として現れることになる。
上記の変形形態のうちの1つから、平面図を選択することができる。
図2e及び図2fでは、衝突物2は実質的にフレーム状である。これは、4つの測定縁部2a〜2dによって包囲される中央の空き領域100が存在することを意味する。それゆえ、測定縁部2a〜2dは、フレーム状衝突物2の内側に存在する。衝突物2の外側は、技術的な測定機能を有しない。
図2eは、反射面3を有しない変形形態を示す。縁部2xの配置に関する検討は、図2bの説明における検討に類似である。平断面図において、ここで縁部2xを設けられた正方形が空き領域100の中に突出する。正方形は互いに接触しない。各正方形は3つの縁部を有し、それらの縁部は測定縁部2xとして適している。これらのうちの2つ、2a、2bは互いに向かい合って存在する。最小の縁部数を有するために、それゆえ、対角線上に配置される2つの正方形で十分である。しかしながら、対称な物体が好ましい。ここで、スペーサーはフレームの形を有する。作製並びに特性及びサイズに関して、図2a〜図2dの場合と同じ要件が適用される。
図2fは、最後に、図2eに反射基準面3を補足した形を示す。ここでは、反射基準面3はこの時点で、空き領域100の下方に存在し、それゆえ、衝突物の内部に存在する。例えば、中央に、測定を妨げることなく、液体がはけることができるようにする開口部101を有する。
上記の形態によれば、1つの平面において液体ジェット1と衝突物2との相対位置を特定することができ、その平面は相対位置変更によって規定される(subtended)平面である。この平面は、これ以降、「運動面」BEと呼ばれる。ここで、これ以降、ジェット角32と呼ばれることになる、液体ジェットの角度位置、すなわち、液体ジェットと運動面BEとの間の角度と、縁部面KEと液体ジェットとの間の角度、すなわち、入射角31とを突き止めることも対象とすることができる。
液体ジェット1は、ジェット生成要素の運動面BE_Dに対して必ずしも垂直に突き当たるとは限らない。縁部面KEが、衝突物2の運動面BE_Gに平行であることもあらかじめ確かではない(事例1)。さらに、ジェット生成要素の運動面BE_Dは縁部面KEと平行でないことが可能である(事例2)。当然、種々の効果が累積し得る。
液体ジェットの角度位置は、それゆえ、4つの角度によって特定することができる。
(a)ジェット生成要素の運動面BE_Dと、運動面BE_D内の或る方向における液体ジェットFSとの間の角度。これは1つのジェット角32.1である(又は、物体が移動している場合には、縁部面KEに対する垂直線と、衝突物の運動面BE_Gとの間の角度)。
(b)運動面BEが規定されるような、第2の方向における第2のジェット角32.2。
(c)縁部面KEに対する垂直線と、運動面BE内の或る方向における液体ジェットの伝搬方向FSとの間の角度。これは、入射角31.1である。
(d)運動面BEが規定されるような、第2の方向における第2の入射角31.2。
以下では、簡単にするために、1つの方向における角度測定のみが論じられることになり、実際の位置測定が液体ジェットの変位によって実行される事例のみが論じられる。衝突物は、実際の測定を実行するためではなく、縁部を位置決めし直すためだけに変位させることができる。したがって、1つの縁部2aのみを有する衝突物2が、幾つかの縁部面KE上に3つ以上の縁部2xを備える衝突物2の役割を担うことができる。または、ただ1つの縁部面KE内に縁部2a〜2dを備える衝突物が、縁部面KEを変更することができ、それにより、完全な測定を可能にする。他の方向における測定も同様に行われる。同様に、測定のために衝突物が変位する測定方法も同様に行われる。
測定方法及び測定の評価は、図7aによって2次元において説明される。これは、任意の所与の装置座標系に切り替えるために必要とされる全ての所望の角度、それゆえ、全ての値を、3つの適切な点を調査することによって特定できることを明らかにする。以下のデータが必要とされる。すなわち、点のうちの2つ(2e、2f)によって規定される直線(KE)に沿った3つの点(2a、2e、2f)の互いからの間隔(22a、22b)、この線(21)に対して垂直な第3の点(2a)の間隔、液体ジェットと縁部(23a、23b)との間の相互作用を示す測定信号間のジェット生成要素の変位。角度を特定する場合、液体ジェットの中点を用いて計算する必要はない。しかし、その際、液体ジェット1の包絡面の同じ部分が常に相互作用を開始するのを確実にしなければならない。
必要な測定データを、正確に、かつ実験レイアウトの最小限の調整で得るための簡単な方法は、1つおきに互いに向かい合って存在する(2a及び2b又は2c及び2d等)幾つかの測定縁部2xを有する衝突物2を使用することである。第1の測定面KE1には、好ましくは、4つの測定縁部(2a、2b、2c、2d)が位置する。第2の測定面KE2にも同様の配置が存在することになる。
そのたびに、縁部面KEを規定する、向かい合って位置する2つの縁部(縁部対)を使用する代わりに、そのうちの2つのみが互いに向かい合う、縁部面あたり3つの縁部のみが存在することもできる。第3の縁部は、2つの最初の縁部とともに、縁部面KEを規定する。縁部対は、第2の縁部面KE2において完全に回避することもできる。最後に、縁部対を全く使用することなく、代わりに、物体の回転のみによって、2つの異なる平行な平面KE1及びKE2を規定する4つの測定縁部のみを使用することもできる。しかし、この後者の場合には、その際、衝突物又はジェット生成要素の回転の助けを借りてのみ、ジェット径及びその中点を特定することができる。単一の測定縁部のみが設けられる場合には、全ての必要とされる縁部位置がこの1つの縁部の助けを借りて測定されなければならないので、それに応じて、より多くの位置変更が必要とされる。
衝突物の変位及び回転を用いることなく、全ての必要な測定を実行するのに十分な数及び適切な配置の測定縁部2xを有する衝突物2のための例示の実施形態が図3a〜図3cに示される。
図3aは、反射面に頼らない測定方法にのみ適している形態を示す。図3aは、断面のみを示す。平面図は、図2の例及び変形形態並びにこれらの図に関する説明と同様に選択することができる。
衝突物2は、それぞれが3個〜4個の縁部2xによって形成される2つの平行な縁部面KE1及びKE2を有する。下側縁部面KE1の縁部2a〜2dは、上側縁部面KE2の縁部2e及び2fより、互いに離間して存在する。上側面KE2の縁部と下側面KE1の縁部との間の縁部面の方向における間隔は、全ての縁部2xを検出できるようなサイズ、すなわち、液体ジェット1によって仮定される全ての入射角31の場合に検出できるようなサイズであるべきである。間隔は通常、ジェット径より大きくすべきであり、好ましくは、10ジェット径より大きくすべきである。縁部の前方において表面に衝撃を与える。これは以下の最小間隔’22a’minを与える。
ここで、dは液体ジェットの直径であり、’31’maxは、仮定される最も大きな入射角である。縁部2xとの相互作用が依然として明確に特定できるとき、縁部2a〜2dのスペーサーへの締結の任意の所望の形態を選択することができる。スペーサーは、縁部面KE1の縁部2a〜2dにおける相互作用が顕著であるので、摂動ジェットが、存在する場合がある任意の基底に突き当たる前に、相互作用を測定できるのを確実にする。このために、一方では、スペーサーは十分に高くなければならず、他方では、偏向したジェットが、偏向を測定できる前にスペーサーと衝突できないほど十分に細くなければならない。スペーサー、縁部及び縁部締結は、液体ジェットを受けて過度に曲がらないように、又は他の理由から、所望の測定精度より大きく、互いに対する縁部(21、22a、22b)の位置決めを変更しないように、十分に安定していなければならない。予想される入射角31において縁部が液体ジェットと相互作用するのをスペーサーによって妨げられるほど、スペーサーは縁部を越えて遠くに達するべきではない。この要件は、縁部面KE1及びKE2間の間隔にも当てはまる。スペーサー、又は縁部面の間隔が非常に大きい場合には、縁部面内の縁部の間隔がそれに応じて調整されなければならない。
図3bは、反射面3に頼る測定に適している変形形態を示す。ここでは、衝突物2の下方に基準面として反射面3が存在する。第2の反射面3が、縁部面KE1とKE2との間の表面上に位置する。最後に、上側縁部2e〜2hの締結部上に、更に第3の反射面3が存在する。これは、例えば、液体ジェット1が所望のように上側縁部2e〜2hを実際に測定したこともチェックする1つの方法である。しかし、反射面3は省略することもできる。他の反射面を少なくすることもできる。反射面は、縁部締結部の全表面を覆う必要はない。良好な測定のために、反射面から測定縁部までの移行のみが測定可能である必要がある。一実施形態では、衝突物全体が反射材料からなる。別の実施形態では、衝突物は反射材料で完全に被覆されるが、縁部の相対的な位置は引き続き正確にわかる。スペーサーに関しては、図3aと同じことが当てはまる。
図3a及び図3bは、外側に測定縁部2xを有する。当然、内側に測定縁部2xを配置することもできる。これが図3cに示される。2つの異なる縁部面KE1及びKE2上にある内向きの測定縁部2a〜2hに加えて、2つの縁部2a’及び2b’も外側に示される。これらは単純に、より多くの測定点を提供し、それにより、より厳密な測定を可能にすることができる。しかし、それらは必ずしも使用される必要はなく、なくすこともできる。
しかしながら、この代わりに、同じ縁部面KE1の内側縁部2a及び2bをなくすこともできる。外側縁部2a’及び2b’をなくす場合には、最も下にある反射面3は、より小さくなるように選択することができる。最も上にある縁部面KE1の締結部上の反射面3も同様になくすことができる。存在する場合には、このようにして、同様にチェック値を得ることができる。例えば、測定光を用いて距離の長さを反映させ、それを測定時と理論上とで比較し、それにより、その向きにおける総合誤差を識別することができる。
図4a及び図4bは、測定手順を示す。図4aは、液体ジェット生成要素4(機械の機械加工ヘッド等)が変位することができる事例を示す。被加工物6が被加工物ホルダー5上に存在する。較正するための役割を果たす衝突物2が、これに締結される。代替的には、衝突物2は、被加工物6上に締結することもできる。他の可能性はマイクロメーター測定台、又はクランプ装置5の他の側における位置である。最後に、クランプ装置自体の外側縁部又はその一部を適切に設計することもできる。しかしながら、いずれの場合も、液体ジェットは、図1aに示されるように、液体ジェットが分解する前に衝突物2及びこれに達することができなければならない。
しかしながら、衝突物2、被加工物6、及び衝突物2の取付け具を適切な寸法にする場合、液体ジェット生成要素4が2つ以上の平面内で動くことは絶対に必要であるとは限らない。しかし、それは、液体ジェットの伝搬方向FSが存在する平面にすべきではない。
図4bにおいて、ジェット生成要素は静止したままであり、クランプ装置5が、その装置に締結された衝突物2とともに動かされる。代替的には、衝突物2は被加工物6に締結することもでき、被加工物6が動かされる。
衝突物2が、それとともに位置を変更することができるマイクロメーター測定台又は何らかの他の締結具に締結される場合には、衝突物2のみを動かすことができ、液体ジェット1、クランプ装置5及び被加工物6は固定されたままである。
全ての場合に、取り得る相対運動は十分に大きくなければならず、衝突物2の位置決めは、衝突物2上の全ての必要な測定点を検出することができるか、又は液体ジェット1と相互作用させることができるように選択される。
図5は、衝突物2の反射特性を利用する測定システムの可能な実施形態を示す。以下の説明において、「光」は、液体ジェット1内で導くことができる任意の電磁放射を意味する。これは通常、0.1nm〜1mm程度の波長範囲内の放射である。
光源8、好ましくはレーザー、好ましくは、被加工物の機械加工にも適しているレーザーが、電圧源7の助けを借りて動作する。レンズ9によって、光源8からの光ビームが拡大される。拡大された光ビームは、減衰させるために、フィルターホイール10のフィルターを通して測定モードにおいて導光される。それゆえ、測定によって衝突物2は破壊されない。光源8がレーザーでない場合、又はレーザーケーブルが十分に小さい場合には、拡大レンズ9及びフィルターは不要であり、なくすことができる。
光ビームは偏向ミラー11によってレンズ12の中に導光され、レンズ12は、液体チャンバー14のノズル上にその焦点を有する。レンズ12の後に、光ビームは半透明ミラー13を通り抜け、半透明ミラー13は、上方から入射した光をできる限り減衰させない。しかしながら、高電力レーザーを減衰させるために、レンズ及びフィルターの組み合わせ(9、10)の代わりに、このミラー13を使用することもできる。このようにして、光はノズル入口において液体チャンバー14(概略的にのみ示される)内に集束し、それにより、液体ジェットの中に結合される。液体チャンバー、液体ノズル、ガス入口及びガスノズルの正確な形状は種々の設計を有することができ、本明細書の一部ではない。しかし、これらの構成要素の結果が、導光体として適している液体ジェット1である。
液体ジェット1は、光ファイバーと同様に働き、光ビームを導く。液体ジェット1が、図1aと同様に液滴に分裂するとき、光が抽出され、実際には液体チャンバーへの後方反射は生じない。液体ジェット1が、図1bと同様に縁部に突き当たる場合には、反射によって同じく光が抽出され、後方反射はほとんど生じない。
しかし、液体ジェット1が反射面3に突き当たる場合には、結合される光のうち、より大きな部分が反射され、液体ジェット1を通って液体チャンバー14まで後方に進む。ここで、光は液体から抽出され、今度は、下側から半透明ミラー13に突き当たる。これは、反射測定光を、フィルターホイール10内の空の開口部を通してレンズ15上に導光し、レンズ15は更に、その光を光検出器16(フォトダイオード等)上に集束する。フィルターホイール10は、この位置において、例えば、散乱光を最小化するか、又は測定電子回路を保護するフィルターを備えることもできる。
光検出器16は電子回路17に接続される。この変形形態では、これは更に、フィルターホイール10を制御することができる。フィルターホイール10は、測定モード及び加工モードごとに適切な位置に配置されるべきである。代替的には、センサー用、及びフィルターホイール用の電圧源、読出し電子回路、メモリ、制御ユニットは別々にし、異なる場所に収容することができるか、又は他の機構によって可能にすることもできる。例えば、読出し方法は、閾値を横切るのを単に判断することができるか、又は信号電圧内の変動をプロットすることができる。しかし、パルス式レーザーに関する実行時解析を実行することもできるか、光散乱効果を最小化するためにロックイン増幅器及びパルス式光源と連携させることもできる。
機械加工レーザーが測定レーザーとして使用されることになる場合、最も簡単な事例では、フィルターホイール10は、大きく減衰させるフィルターと、光源のスペクトルのための開放通路又はフィルター(「透明」)とを装備する。当然、必要に応じて、更なるフィルターを使用することができる。
測定モードでは、拡大された後のレーザー光は、大きく減衰させるフィルターによって所望の電力まで減衰する。この状況では、その際、開放位置又は透明フィルターが光検出器16の前方にある。このようにして、光検出器16は、反射光の取り得る最大量を取得し、衝突物2はレーザー光による損傷から保護される。
機械加工モードでは、フィルターホイール10は180度だけ回転する。この時点で、レーザーは、減衰することなく、被加工物6上に突き当たる。機械加工中に生成された反射光は、光検出器16に最大強度で衝撃を与えないようにフィルターによって妨げられ、それにより、光検出器16は保護される。
減衰がフィルターを用いて行われるのではなく、ミラー13を用いて行われる場合には、検出器16を保護するために、光検出器16は、機械加工モードにおいてビーム経路から取り除かれなければならないか、又は相応に頑強な検出器16にしなければならない。また、レーザー自体又は光学系を反射から保護することが必要な場合もある。
測定が、衝突物2に対する損傷を引き起こすおそれのないほど低電力である光源8を用いて行われている場合には、減衰は不要となる。検出器が、損傷を受けることなく全ての種類の反射に耐えるほど十分に頑強でない場合には、測定レイアウト全体又は少なくとも検出器ユニットは、機械加工モードにおいて、例えば、隔膜によって結合を解除されるべきである。
当然、他の光学システムも考えられる。例えば、適切に形作られたミラーを用いて、レンズのうちの幾つかから置き換えることもできる。半透明ミラーの代わりに、例えば、適切にコーティングされた適切なプリズムを使用することができる。フィルターも使用される必要がないか、又はホイールに取り付けられる必要はない。例えば、1つ又は複数のスライダーも考えられる。フィルターはさらには、半透明ミラー又はプリズムによって置き換えられる場合がある。調整可能な電力を有するレーザーを使用することもできる。構成要素が互いに異なる配置になるように、ビーム経路を調節させることもできる。
適切なレイアウト(高速パルスレーザー、十分に感度の高い検出器及び正確なタイミング)によって、液体ジェットの内部反射と、その位置を測定することもできる。このようにして、反射面3を用いない場合であっても、液体ジェット1の3つの状態の違いを識別することができ、距離情報が得られる。
図6は、反射を観測しながら測定が行われる事例の取り得る測定系列を示す。
ここでは、液体ジェットが、衝突物2を横切って図2の線A−Aに沿って導かれると仮定される。ここで検討される衝突物は、反射面3を備える衝突物である。
5つの理論曲線が示される。x軸には、(A−Aに沿って)変位中の相対位置がプロットされる。y軸には、光検出器の信号が示される。参照符号は、図2及び図3からの特定の例示の実施形態を示す。3つの信号レベルがある。すなわち、
f:実際には信号がない(自由液体ジェット1)、
u1:強い信号(反射面3上の非摂動液体ジェット1)、
u2:弱い信号(反射性の低い表面上の非摂動液体ジェット)。
液体ジェットが縁部と触れる場合には、信号が低い値に降下する。このようにして、縁部の相対位置を極めて厳密に測定することができる。
準連続測定の場合の測定系列が示される。これは、相対運動の速度に比べて、信号が非常に短い間隔において記録され、読み出される測定を意味する。当然、反復法において縁部位置を測定することもできる。この場合、液体ジェット1が縁部2xのうちのどの側において見いだされるかに関して繰り返し判断され、異なる結果を伴う2つの測定間の間隔内で次の測定点が選択される。その後、所望の精度で位置がわかるまで、この測定値が、次の点を選択するための間隔を定める。
相対運動は直線上で生じる必要はない。明白な縁部が交差する限り、全ての可能な走査パターンが考えられる。そして、これらの走査パターンはそれぞれ、準連続的に、又は離散的に測定することができる。また、測定は、連続運動中に、又は停止時に行うこともできる。加速運動も考えられるが、その評価は、より難しい。しかしながら、運動が速すぎて、液体ジェット1をもはや直線と見なすことができない場合には、評価はより複雑になり、ジェット1の伝搬方向FSに関して更なる情報を得る必要がある。運動が更に速い場合には、十分な長さの損なわれていない元のままの(無傷の)液体ジェット1を形成できないことが起こる場合がある。これらの状況下では、もはや測定を実行することはできない。
液体ジェットが帯電するか、又はその中に流れる電流を有する場合には、液体ジェットを外部電磁界によって偏向させることもできる。ガス圧がジェットを変形させることもできる。ジェットの伝搬方向FSが重力ベクトルに対して平行でないときにも同じことが生じる場合がある。これらの全ての事例において、ジェットの伝搬方向におけるジェットを示す曲線が特定されなければならない。
図7a〜図7eにおいて、液体ジェットの角度位置、すなわち、ジェット角32及び入射角31をいかに特定できるかが説明される。図3の説明において既に言及されたように、ここでは、一例のみが、すなわち、2つの縁部面KE1及びKE2内に3つの測定縁部2a、2e及び2fを有する衝突物2の例のみが検討されることになる。この例では、衝突物2は静止していると仮定され、液体ジェット1が動いている。液体ジェット1の相対運動が測定される。また、1次元における運動のみが検討される。他の角度(32.2及び31.2)も同様に測定し、計算することができる。また、衝突物2が動いており、液体ジェット1が静止している事例、及び両方が動いている事例も、同じようにして評価されるべきである。さらに、本明細書において説明される角度及び平面は幾分恣意的に選択されることが強調されるべきである。それらは、近接して位置する座標系を互いに変換するために、又は衝突物2と液体ジェット1との相対的な位置を記述するために使用されるべきである。その場合、例えば、衝突物2によって規定されるか、ジェット1によって規定されるか、又は液体ジェット生成要素の運動面BE_Dによって規定される座標系が使用されることになる。
図7aは、状況の略図を示しており、既知の変数及び求められる変数を示す。3つの点2a、2e及び2fは、衝突物2の縁部を表す。これらの点を通って延在する2つの破線は、2つの平行な縁部面KE1及びKE2である。点線は異なる縁部面KE1及びKE2上の縁部のうちの2つ2a及び2eを結ぶ。縁部面KE1及びKE2に対する垂直線Nは、図7aにおいてベクトルとして描かれる。太い破線はジェット生成要素の運動面BE_Dである。3つの平行な一点鎖線はそれぞれ、縁部2a、2e、2fのうちの1つと接触する時点における液体ジェットFS1〜FS3を表す。
衝突物2は十分に調査されるので、縁部面KE1又はKE2内の縁部間隔(22a及び22b)並びに縁部面KE1及びKEI2の間隔21は既知である。その測定は、運動面BE_Dに沿ったジェットの変位の長さ(23a及び23b)をもたらす。その一方で、入射角(Nと液体ジェットFSとの間の角度)31が求められ、他方で、ジェット角(運動方向BD_Dに対する液体ジェットFSの角度)32が求められる。これら2つの角度の助けを借りて、その際、運動面BE_Dと縁部面KEとの間の角度を記述することもできる。すなわち、90度+’31’−’32’である。
ここで、以下の図は、所与の情報からこれら2つの角度をいかに得ることができるかを示す。
図7bに示される三角形において、角度33及び長さ24は、2つの既知の間隔21及び22aから正接定理及びピタゴラスの定理によって求めることができる。
図7cでは、23aの平行な変位によって三角形が生成された。図7bから長さ24が既知である。角度34は、’34’=’33’−’31’に等しい。このために、図7b及び図7cにおける縁部2eの角度を比較する。角度32は、求められるジェット角のうちの1つである。正弦則から、以下の結果になる。
これにより、入射角31とジェット角32との間の第1の関係が得られる。
図7dでは、別の三角形が生成される。今度は、23bの平行な変位による。その測定値がここで比較されている2つの縁部は、縁部面KE2内に存在する。この三角形を図7cからの三角形と比較する場合には、’33’=90度及び’24’=’22b’、すなわち、縁部面内の2つの縁部の間隔に等しいという結果になる。ここで、測定される間隔は、’23b’である。それゆえ、以下の結果になる。
したがって、ここで、2つの未知の角度に関する2つの式が得られ、それゆえ、2つの角度に関して一義的に解くことが可能である。
当然、3つ全ての縁部2a、2e及び2fが異なる平面KE1〜KE3上に存在することもできる。その際、図7cのより一般的な手順が2回適用されることになる。これは、各事例における第2の縁部面KE2の2つの縁部2e及び2fを第1の縁部面KE1の縁部2aと比較することによって行うこともできる。
図8a及び図8bでは、測定が更に説明される。8aはジェット状態「非摂動」(位置A)からジェット状態「摂動」(位置B)への移行を示す。x軸上には、変位Xのための相対位置がプロットされる。y軸は、任意の所与のセンサー信号の強度Iを与える。センサーは2つの値を測定する。すなわち、値uは、非摂動状態を示し、値gは摂動状態を示す。uがgより大きいか、その逆であるかは、使用されるセンサーと、測定される量によって決まる。ここでは、一例のみが与えられる。
ここで、測定は以下のように行われる。
状態が特定される。これは、「非摂動」、「摂動」、又は「自由」のいずれかの場合がある。3つ全ての状態を区別することができるセンサーを使用するか、又は2つの状態のみを区別することができるセンサーを使用する。2つの状態(「非摂動」及び「非摂動」以外)のみを区別することができるセンサーを使用する場合には、測定された変化を測定点と一致させることができるほど正確に、相対位置の変化を知る必要がある。
ここで、相対位置変更が行われる。衝突物若しくは液体ジェット、又はその両方が互いに対して変位することができる。また、衝突物、液体ジェット又はその両方を傾斜又は回転させることによって、相対位置変更が成し遂げられることも考えられる。測定の方策によるが、より大きな変位、又はより小さな変位を行うことができる。しかし、変位自体は測定することができるが、それは必須ではない。
変位が成し遂げられた後に、再度、液体ジェットの状態(「非摂動」、「摂動」、「自由」)が特定される。対象となる状態が特定された場合には、液体ジェット生成要素及び測定縁部の相対位置が特定される。これは、独立した測定によって(例えば、レーザー距離計を用いる)、又は変位を観測することによって(例えば、ステップモーターの回転を算出することによって)、行うことができる。好ましい実施形態では、較正された機械による被加工物の機械加工中にも使用される測定システムが使用される。
測定方法及び物体によっては、異なる対象となる状態を選択することができる。例えば、空間的に小さなサンプリング速度は、状態「摂動」を伴うことができる。一方、サンプリングが粗い場合には、「摂動」状態を検出する測定が存在しないことが起こり得る。この場合、対象となる状態として「自由」、「非摂動」のいずれかを規定することが有用な場合がある。また、「非摂動」状態のみを認識する測定方法が利用されている場合には、対象となる状態は、「非摂動」又は「非摂動」以外のいずれかになるであろう。同じことは、他の状態を検出する測定システムにも当てはまる。
対象となる状態の第1の測定の位置を使用する代わりに、異なる状態にある液体ジェットによる最後の位置を使用することもできる。別の取り得る選択は、2つの位置を結ぶ線の中間にある点である。しかしながら、後続の測定は、現在の位置が状態変化前の位置であるか否かを示すにすぎないので、後者2つの可能性は、状態測定ごとに相対位置が特定されることを必要とする。
対象となる状態は、衝突物の測定点において仮定される状態である。原則として、測定点は鋭い縁部の一部であり、それゆえ、状態「摂動」を伴う。しかし、測定点が特に良好な反射性マーキングであることも考えられる。この場合には、その際の状態は「非摂動」になり、適切なセンサー上に最大の信号が生じることになる。他の種類のマーキングも可能であり、他の種類のセンサーによって認識することができる。また、センサー自体がマーキングを表すこともある。すなわち、圧力センサーは、例えば突き当たる液体ジェットからの圧力を認識することができる。
センサーによるが、ここで、状態を直接検出することができるか、又は予想される移行が検出されることになる。反射面から戻り、ジェットの中に結合される光を測定することができる光センサーが、例えば、縁部を有する衝突物及び反射面と、液体ジェットが「衝突物の縁部」から「反射面」への移行を越えて進むような相対位置変更とともに使用されることになる。この場合、センサーは、突然の信号上昇又は信号降下として移行を感知する。これは図8aにおいて示される。
音響センサーが、例えば、状態「摂動」と「自由」とを区別することができる。そのようなセンサーを使用するために、縁部を備えるが、この縁部の下方に表面を持たない衝突物と、「液滴に分裂するまで下方への制限がない」から「縁部」への移行を越えて液体ジェットを進行させる相対位置変更とを選択する。ここでも、その移行は、図8bに示されるように、突然の信号変化によって明らかにされるはずである。
図8a及び図8bは、場所が個別のステップに分割されるデジタル曲線を示す。状態間を円滑に移行させるほどステップサイズが十分に小さい測定と同様に、依然として、連続的な測定も可能である。この場合、これまで通りに移行を規定するために、閾値が設定されなければならない。そのような閾値は、一定の測定値とすることができるか、又は信号曲線内の規定された傾きとすることができる。

Claims (18)

  1. 液体ジェット、詳細には、レーザービームを光学的に導くための液体ジェットの空間位置を特定するための方法であって、
    a.前記液体ジェットと相互作用するための測定点を有する衝突物を設けるステップと、
    b.衝突物と液体ジェットとの間の第1の相対位置における前記液体ジェットの状態を検出するステップと、
    c.前記液体ジェットの前記状態が変化するように前記相対位置を変更するステップと、
    d.前記第1の相対位置と第2の相対位置との間の相対位置変更を検出するステップと、
    を含む、方法。
  2. 前記衝突物は、前記液体ジェットとの前記相互作用のための、異なる平面内に存在する少なくとも2つの測定点を有することを特徴とし、少なくとも2つの相対位置変更が実行されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 少なくとも1つの前記相対位置変更は、前記液体ジェットの縦方向軸を横断する方向においてのみ実行されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記液体ジェットの中点又は直径を特定するために、前記衝突物を最初に、前記液体ジェットの第1の側にある第1の測定点と相互作用させ、その後、前記液体ジェットの第2の側にある第2の測定点と相互作用させることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 電磁スペクトルの任意の所望の周波数領域の測定光が前記液体ジェットの中に結合され、前記液体ジェットの前記状態を特定するために、前記測定光の後方散乱、抽出又は反射が検出されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 空間的な前記相対位置のうちの1つにおける前記液体ジェットは、前記衝突物上の測定点に対して前記液体ジェットの方向にずれた基準面上に突き当たることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記基準面は、液体ジェットがそのまま突き当たると、測定光が前記突き当たる液体ジェットの中に結合されるか、又は結合されたままになるように、前記測定光を反射することを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 前記液体ジェットの前記状態は規則的な時間間隔で検出されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記衝突物は、液体ジェット導光レーザーを備える加工機の被加工物クランプ装置に強固に接続されることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記衝突物は、前記測定点として少なくとも1つの鋭い縁部を有することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  11. 空間的な前記相対位置のうちの1つにおける前記液体ジェットは、該液体ジェットが自由に通り抜けるための前記衝突物内の凹部を通って導かれることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. a)前記液体ジェットとの前記相互作用のための衝突物と、
    b)液体ジェットと衝突物との間のあらかじめ特定可能な相対位置変更を生成するための変位装置と、
    c)第1の空間的相対位置及び第2の空間的相対位置における前記液体ジェットの第1の状態及び第2の状態を検出するための装置と、
    を備え、前記第1の状態は、衝突物と液体ジェットとの間の相互作用が変更されたために、前記第2の状態とは異なる、請求項1に記載の方法を実行するための装置。
  13. 前記装置は、
    a)液体ノズルから出射される液体ジェットを生成するための装置と、
    レーザービームを前記液体ジェットの中に結合するためのレーザービーム結合ユニットと、
    を備えることを特徴とする、請求項12に記載の装置。
  14. 前記衝突物は、前記液体ジェットとの相互作用のための少なくとも1つの縁部を有することを特徴とする、請求項12又は13に記載の装置。
  15. 測定光を液体ジェットの中に結合するための光学ユニットが設けられ、それにより、前記測定光ビームは導波体のように前記液体ジェットを通して導光され、前記液体ジェットの前記状態は光学測定を用いて特定できることを特徴とする、請求項12〜14のいずれか一項に記載の装置。
  16. 前記衝突物は、板状部分又は枠状部分を有することを特徴とする、請求項12〜15のいずれか一項に記載の装置。
  17. 前記衝突物に対する固定された空間位置に反射面が設けられ、該反射面は前記測定光ビームの少なくとも一部を後方に戻し、前記液体ジェットの中に結合できることを特徴とする、請求項12〜16のいずれか一項に記載の装置。
  18. 液体ジェットと相互作用する少なくとも1つの測定点を形成するために表面凹凸を有することを特徴とする、請求項1に記載の方法のために適した衝突物。
JP2016575453A 2014-06-23 2015-06-12 液体ジェットの位置を特定するための方法 Active JP6629766B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP14405052.3 2014-06-23
EP14405052.3A EP2960006B1 (de) 2014-06-23 2014-06-23 Verfahren und Vorrichtung zum Bestimmen einer Lage eines Flüssigkeitsstrahls durch eine Änderung einer Konstellation
PCT/CH2015/000089 WO2015196308A1 (de) 2014-06-23 2015-06-12 Verfahren und vorrichtung zum bestimmen einer lage eines flüssigkeitsstrahls durch eine änderung einer konstellation

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017525568A true JP2017525568A (ja) 2017-09-07
JP6629766B2 JP6629766B2 (ja) 2020-01-15

Family

ID=51205334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016575453A Active JP6629766B2 (ja) 2014-06-23 2015-06-12 液体ジェットの位置を特定するための方法

Country Status (6)

Country Link
US (2) US20170157709A1 (ja)
EP (1) EP2960006B1 (ja)
JP (1) JP6629766B2 (ja)
KR (1) KR102186263B1 (ja)
CN (1) CN107073502B (ja)
WO (1) WO2015196308A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021505406A (ja) * 2017-12-04 2021-02-18 シノヴァ エスアーSynova Sa 被加工材の三次元形状加工装置
JP2021049553A (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 株式会社牧野フライス製作所 ウォータジェットレーザ加工機
JP2021516617A (ja) * 2018-01-19 2021-07-08 シノヴァ エスアーSynova Sa 自動噴流角度調節装置

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103203543B (zh) * 2013-02-04 2015-03-11 中国航空工业集团公司北京航空制造工程研究所 一种用于激光冲击强化叶片的水约束层的喷射方法和装置
US20160199941A1 (en) * 2015-01-08 2016-07-14 General Electric Company Method and system for confined laser drilling
US11253954B2 (en) * 2015-09-30 2022-02-22 Makino Milling Machine Co., Ltd. Method for measuring inclination of waterjet of laser machining device
US10562054B2 (en) 2016-03-11 2020-02-18 Precision Valve & Automation, Inc. Automatically controlling a liquid spray pattern
EP3466597A1 (en) * 2017-10-05 2019-04-10 Synova S.A. Apparatus for machining a workpiece with a laser beam
EP3486027B1 (en) * 2017-11-21 2022-12-28 Synova S.A. Measuring a fluid jet guiding a laser beam
WO2019162464A1 (en) 2018-02-23 2019-08-29 Avonisys Ag A method of machining a bore extending from an outer wall of a workpiece with liquid-jet guided laser beam
CN109590148B (zh) * 2019-01-23 2023-08-22 山东交通学院 一种用于轨道扣件除锈养护的机器人及工作方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63245400A (ja) * 1987-03-31 1988-10-12 芝浦メカトロニクス株式会社 超高圧流体切断装置のノズルの加工原点位置修正治具
JPH0819999A (ja) * 1994-06-30 1996-01-23 Ritsukusu Kk 精密洗浄装置
DE102010011580A1 (de) * 2010-03-16 2011-09-22 Vollmer Werke Maschinenfabrik Gmbh Vorrichtung und Verfahren zum Vermessen eines, insbesondere als Lichtleiter genutzten, Flüssigkeitsstrahls

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5396333A (en) * 1992-05-21 1995-03-07 General Electric Company Device and method for observing and analyzing a stream of material
DE4418845C5 (de) 1994-05-30 2012-01-05 Synova S.A. Verfahren und Vorrichtung zur Materialbearbeitung mit Hilfe eines Laserstrahls
US6559934B1 (en) * 1999-09-14 2003-05-06 Visx, Incorporated Method and apparatus for determining characteristics of a laser beam spot
US6666855B2 (en) * 1999-09-14 2003-12-23 Visx, Inc. Methods and systems for laser calibration and eye tracker camera alignment
JP2003533871A (ja) * 2000-04-04 2003-11-11 シノヴァ エス.アー. 対象物を切断して切断物を機械加工するための方法および対象物または切断物を保持するための支持台
DE10331206A1 (de) * 2003-07-10 2005-01-27 Daimlerchrysler Ag Verfahren zum Auftragen von Sprühstoffen
EP1657020A1 (de) 2004-11-10 2006-05-17 Synova S.A. Verfahren und Vorrichtung zur Optimierung der Kohärenz eines Flüssigkeitsstrahls für eine Materialbearbeitung und Flüssigkeitsdüse für eine solche Vorrichtung
JP2009262163A (ja) 2008-04-22 2009-11-12 Sugino Mach Ltd アライメント調整方法及び装置、及びそれを備えたレーザー加工装置
JP5431831B2 (ja) * 2009-08-21 2014-03-05 株式会社ディスコ レーザー加工装置
JP5482384B2 (ja) * 2010-03-31 2014-05-07 澁谷工業株式会社 レーザ加工装置の液柱観察装置および液柱観察方法
DE102011003686A1 (de) * 2011-02-07 2012-08-09 Trumpf Laser- Und Systemtechnik Gmbh Laserbearbeitungsvorrichtung
DE102012003202A1 (de) 2012-02-17 2013-08-22 Vollmer Werke Maschinenfabrik Gmbh Vorrichtung und Verfahren zum Bearbeiten von Werkstücken, insbesondere von Schneiden oder mit Schneiden versehenen Werkstücken, mit einem Nasslaser
JP2014098690A (ja) * 2012-10-16 2014-05-29 Canon Inc 校正装置、校正方法及び計測装置
CN103358027A (zh) * 2013-07-16 2013-10-23 桂林电子科技大学 水射流和气流复合辅助激光加工的方法和系统

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63245400A (ja) * 1987-03-31 1988-10-12 芝浦メカトロニクス株式会社 超高圧流体切断装置のノズルの加工原点位置修正治具
JPH0819999A (ja) * 1994-06-30 1996-01-23 Ritsukusu Kk 精密洗浄装置
DE102010011580A1 (de) * 2010-03-16 2011-09-22 Vollmer Werke Maschinenfabrik Gmbh Vorrichtung und Verfahren zum Vermessen eines, insbesondere als Lichtleiter genutzten, Flüssigkeitsstrahls

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021505406A (ja) * 2017-12-04 2021-02-18 シノヴァ エスアーSynova Sa 被加工材の三次元形状加工装置
JP7370601B2 (ja) 2017-12-04 2023-10-30 シノヴァ エスアー 被加工材の三次元形状加工装置
JP2021516617A (ja) * 2018-01-19 2021-07-08 シノヴァ エスアーSynova Sa 自動噴流角度調節装置
JP2021049553A (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 株式会社牧野フライス製作所 ウォータジェットレーザ加工機
WO2021060535A1 (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 株式会社牧野フライス製作所 ウォータジェットレーザ加工機

Also Published As

Publication number Publication date
WO2015196308A8 (de) 2017-07-13
JP6629766B2 (ja) 2020-01-15
CN107073502A (zh) 2017-08-18
KR102186263B1 (ko) 2020-12-04
EP2960006A1 (de) 2015-12-30
EP2960006B1 (de) 2019-02-20
KR20170021330A (ko) 2017-02-27
CN107073502B (zh) 2019-12-06
WO2015196308A1 (de) 2015-12-30
US20170157709A1 (en) 2017-06-08
US20220258282A1 (en) 2022-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6629766B2 (ja) 液体ジェットの位置を特定するための方法
JP6820425B2 (ja) 粒子密度検出のためのレーザセンサモジュール
EP3551993B1 (en) Optical particle sensor module
US7903245B2 (en) Multi-beam optical probe and system for dimensional measurement
CN109937099B (zh) 用于确定激光射束的射束剖面的方法和加工机
JP5902485B2 (ja) 走査型プローブ顕微鏡の探針形状評価方法
JP2012198511A (ja) 走査型ミラーデバイス
US9021881B2 (en) Probing system for measurement of micro-scale objects
US10042054B2 (en) Optical individual-point measurement
EP0877225A2 (en) Optical surface measurement apparatus and methods
Murakami et al. Development of measurement system for microstructures using an optical fiber probe: Improvement of measurable region and depth
US20020177984A1 (en) Target simulation system
CN103900468A (zh) 带有端面微结构的双光纤共球耦合微测量力瞄准传感器
JP2006258588A (ja) 衝撃解析用材料物性の取得方法
JP5172011B2 (ja) 変位測定装置及び変位測定方法
CN110799816B (zh) 用于光束扫描的测量探针
KR101179952B1 (ko) 비접촉식 3차원 좌표 측정 장치
Murakami et al. Development of a two-step stylus with elastic hinge for microstructure measurement to improve sensitivity and vibration characteristics
Neuschaefer-Rube et al. Recent developments of the 3D fiber probe
CN210570493U (zh) 一种测量仪器的激光测头装置
JP2020063954A (ja) 流速計測装置、流速分布計測システム、流体制御システム及び流速計測方法
JP5221211B2 (ja) 形状測定装置
CN110500958B (zh) 一种激光扫描精密测头装置
JP6674990B2 (ja) 少なくとも1つの測定対象を測定するためのプローブ素子および座標測定機
DE102019102063B4 (de) Verfahren zum Vermessen einer Oberflächentopographie eines Prüflings und Oberflächentopographie-Messvorrichtung

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170302

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180612

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190326

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6629766

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250