JP2017523262A - 非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤と、アルキル硫酸塩とを含む構造化プレミックス、並びにこれらを含む組成物 - Google Patents

非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤と、アルキル硫酸塩とを含む構造化プレミックス、並びにこれらを含む組成物 Download PDF

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Abstract

低水分液体組成物中での使用により好適なより低い粘度を有する、構造化プレミックスに対する必要性は、アルキル硫酸塩を使用して非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤を乳化することによって、満たされる。

Description

非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤を含んだ改良型の構造化プレミックスは、アルキル硫酸塩を乳化剤として使用して製造することができる。
水添ヒマシ油等の非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤を含む構造化プレミックスは、液体組成物を構造化及び増粘するために使用されている。非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤は、溶解させ、液体組成物中に直接分散させることができるが、構造化剤は、加工性の改善、及び構造化の有効性の改善の両方のために、通常は、最初にプレミックスに形成される。故に、一般的には、まず溶解された構造化剤を水中で乳化させ、次いで、結晶化させて、構造化プレミックスを形成する。次いで、結果として得られた構造化プレミックスを、液体組成物に添加する(例えば、国際公開第2011031940号を参照)。
そのような構造化プレミックスは、高い粘度を有し、これは、特に、プレミックスが、高レベルの非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤を有するときに、構造化されるべき液体組成物にプレミックスを配合するのが殊更困難になる。更に、典型的に必要とされる高レベルの水は、存在する水の量が制限されなければならない用途に対して、そのようなプレミックスをあまり望ましくないものにはしない。一例は、水溶性フィルム中に封入されている液体組成物を含む、単位用量物品である。そのような液体組成物は、典型的に、水溶性フィルムの完全性を確保するために、15重量%未満の水分レベルを有する。
このため、低水分液体組成物における使用により好適な、より低い粘度を有する構造化プレミックスに対する必要性が依然として存在する。
国際公開第2011031940号
本発明は、非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤と、アルキル硫酸塩界面活性剤とを含む構造化プレミックス、並びにそのようなプレミックスの製造方法を提供するものである。本発明は、液体組成物を構造化するための、非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤と、アルキル硫酸塩とを含むプレミックスの使用に加えて、構造化プレミックスを含む液体組成物更に提供する。
非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤を含む構造化プレミックスは、液体組成物中に構造化網を形成することによって液体組成物を構造化する。
この網目形成は、液体組成物の構造の変化によって影響され、これは、組成物の疎水性と親水性とのバランス又はそのイオン強度のいずれかを改変すると考えられている。驚くべきことに、ドデシル硫酸ナトリウム等の硫酸アルキル界面活性剤を乳化剤として使用して構造化プレミックスを形成することは、より低い粘度を有する構造化プレミックスをもたらし、これは、最終的な液体組成物への配合がより容易であり、かつ改善された性能を提供することが発見されている。結果として、アルキル硫酸塩を含む構造化プレミックスは、混合及びポンプ圧送がより容易であることを含み、処理がより容易である。更に、高剪断速度によってそのような構造化プレミックスの有効性が低減し、構造化プレミックスのより低い粘度は、配合中の剪断速度が低減するため、最終的な液体組成物における構造化能力のより低い損失をもたらす。
また、アルキル硫酸塩を含む構造化プレミックスにおいては、より少ない水が必要とされる。より少ない水が、この構造化プレミックスを有する最終的な液体組成物中に流入されるため、より少ない水を含む構造化プレミックスは、低水分液体組成物に特に適している。
非常に高レベルの非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤でさえも、プレミックスは、依然として自由流動性であり、これは、高エネルギー/圧力の使用を伴わずに製造(すなわち、混合、ポンプ圧送、移送)中にはるかにより取り扱い可能にする。加えて、発明者らは、混合及び移送中の高エネルギー/圧力の使用は、非高分子、結晶質ストラクチュラント(structurant)の品質を有意に低下させることを観察した。
構造化プレミックスの粘度がより低いことから、構造化プレミックスを最終的な液体組成物に配合するために、より低い混合エネルギーが必要とされる。結果として、そのような構造化プレミックスは、マイクロカプセル等の脆弱な微粒子(例えば、香料マイクロカプセル)、又は香料液滴、他の油、及びこれらに類するもの等の脆弱な液滴を含む液体組成物に特に適している。
本明細書において定義される際、「本質的に含まない」は、その成分が、それぞれのプレミックス又は組成物の15重量%未満(less that 15%)、好ましくは10重量%未満(less 10%)、より好ましくは5重量%未満、更により好ましくは2重量%未満のレベルで存在することを意味する。最も好ましくは、「本質的に含まない」とは、その構成成分のいかなる量も、それぞれのプレミックス又は組成物中に存在しないことを意味する。
本明細書において定義される際、「安定な(stable)」とは、米国特許出願第2008/0263780 A1号に記載される凝集塊形成試験を使用して測定した際に、少なくとも2週間、好ましくは少なくとも4週間、より好ましくは少なくとも1か月、又は更により好ましくは少なくとも4か月の期間にわたって25℃で維持されるプレミックスに視認可能な相分離が観察されないことを意味する。
本明細書で使用される全てのパーセント、比率、及び割合は、別途指定されない限り、それぞれのプレミックス又は組成物の重量パーセントによる。全ての平均値は、別途明示的に示されない限り、それぞれのプレミックス、組成物、又はその成分の「重量で」算出される。
別途記載がない限り、全ての構成成分、プレミックス、又は組成物のレベルは、その構成成分、プレミックス、又は組成物の活性部分に関するものであり、そのような構成成分又は組成物の市販の供給源中に存在し得る不純物、例えば、残留溶媒又は副生成物を除外する。
全ての測定は、別途明記されない限り、25℃で実施される。
構造化プレミックス:
アルキル硫酸塩界面活性剤を使用して、非高分子、結晶質、及びヒドロキシル官能性構造化剤を乳化して、構造化プレミックスを形成する。非高分子、結晶質、及びヒドロキシル官能性構造化剤は、結晶化可能グリセリドを含む。好ましくは、非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤は、水添ヒマシ油(一般的には「HCO」と略記される)若しくはその誘導体を含むか又は更にはこれらから構成される。
本発明の構造化プレミックスは、好ましくは、水を含む。水は、好ましくは、構造化プレミックスの45重量%〜97重量%、より好ましくは55重量%〜93重量%、更により好ましくは65重量%〜87重量%のレベルで存在する。
本発明の構造化プレミックスは、改善された構造化を提供することから、より少ない構造化プレミックスが、最終的な液体組成物に添加される必要がある。結果として、より少ない水が、構造化プレミックスを介して、最終的な液体組成物中に流入されるため、構造化プレミックスは、45重量%未満、好ましくは30重量%未満、より好ましくは20重量%未満、最も好ましくは15重量%未満の水を含む。
上述したように、非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤は、好ましくは、水添ヒマシ油である。ヒマシ油は、主にリシノール酸を含むが、オレイン酸及びリノール酸もまた含む、トリグリセリド植物油である。水添されるとき、それは、別様には水添ヒマシ油として知られる、ヒマシ蝋になる。水添ヒマシ油は、ヒマシ油の少なくとも85重量%のリシノール酸を含み得る。好ましくは、水添ヒマシ油は、グリセリルトリス−12−ヒドロキシステアレート(CAS 139−44−6)を含む。好ましい実施形態において、水添ヒマシ油は、水添ヒマシ油の少なくとも85重量%、より好ましくは少なくとも95重量%のグリセリルトリス−12−ヒドロキシステアレートを含む。しかしながら、水添ヒマシ油組成物は、他の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖エステルも含み得る。好ましい実施形態において、水添ヒマシ油は、ASTM D3418又はISO 11357を使用して測定した際に45℃〜95℃の範囲の融点を有する。水添ヒマシ油は、残留不飽和度が低い場合があり、エトキシ化によって融点温度が望ましくない程度まで低下する傾向があるため、一般的にはエトキシ化されない。低い残留不飽和度とは、本明細書において、20以下、好ましくは10以下、より好ましくは3以下のヨウ素価を意味する。当業者であれば、一般に既知の技法を使用したヨウ素価の測定方法を認識するであろう。
本発明の構造化プレミックスは、非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤の乳化を改善し、かつ結果として得られた液滴を安定化させるために、乳化剤として添加されるアルキル硫酸塩界面活性剤を含む。アルキル硫酸塩界面活性剤は、好ましくは、界面活性剤の臨界ミセル濃度(c.m.c)を超える濃度で添加される。非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤は、これらのミセルを含有する水相中に乳化され、非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤の一部はミセルに移送され、そのミセルにより安定化された液滴を形成する。アルキル硫酸塩界面活性剤は、構造化プレミックスの1重量%〜45重量%、好ましくは4重量%〜37重量%、より好ましくは9重量%〜29重量%、最も好ましくは8重量%〜24重量%のレベルで、構造化プレミックス中に存在し得る。アルキル硫酸塩界面活性剤の重量パーセントは、界面活性剤アニオンの重量パーセントに基づいて測定される。すなわち、対イオンは除外される。構造化プレミックスの25重量%を超えるアニオン性界面活性剤を使用するときには、水に加えて、有機溶媒を使用して界面活性剤を希釈することが好ましい。
好ましいアルキル硫酸塩界面活性剤は、C8〜C24アルキル硫酸塩及びこれらの混合物;好ましくはC10〜C18アルキル硫酸塩及びこれらの混合物;より好ましくはC12〜C14アルキル硫酸塩及びこれらの混合物;最も好ましくはドデシル硫酸ナトリウムからなる群から選択される。アルキル硫酸塩界面活性剤は、好ましくは、非エトキレート(non-ethoxylate)、非プロポキシレート、又はこれらの組み合わせである。
本発明の構造化プレミックスでの使用に好適なアニオン性硫酸塩界面活性剤としては、直鎖若しくは分枝鎖アルキル、又はアルケニル残基を有する第一級及び第二級アルキル硫酸塩;β分岐状アルキル硫酸塩界面活性剤;及びこれらの混合物が挙げられる。中鎖分岐アルキル硫酸塩もまた好適である。しかしながら、直鎖アルキル硫酸塩界面活性剤が好ましい。アルキル硫酸塩界面活性剤は、好ましくは、天然供給源から誘導されるか、あるいはジーグラー(zeigler)方法、オキソ方法又はその改造物を使用して石油化学供給源から誘導されてから、当該技術分野において既知の任意の方法を使用して硫酸で処理される。
アルキル硫酸塩界面活性剤は、典型的に、アルカノールアミン又はアルカリ金属(ナトリウム及びカリウム等)との塩形態で存在する。好ましくは、アルキル硫酸塩界面活性剤は、アルカノールアミン(モノエタノールアミン又はトリエタノールアミンなど)中和され、連続相中に完全に可溶性である。
構造化プレミックスは、アニオン性界面活性剤以外に、追加の界面活性剤を含有し得る。特に、構造化プレミックスは、非イオン性界面活性剤;カチオン性界面活性剤;両性界面活性剤;双性イオン界面活性剤;及びこれらの混合物;から選択される追加の界面活性剤を含み得る。
構造化プレミックスは、pH調整剤を更に含み得る。所望されるpHに応じて、無機系と有機系の双方のアルカリ度源(alkalinity source)及び酸性化剤を含む、任意の既知のpH調整剤を使用することができる。
pH調整剤は、典型的に、構造化プレミックスの0.2重量%〜20重量%、好ましくは0.25重量%〜10重量%、より好ましくは0.3重量%〜5.0重量%の濃度で存在する。
無機アルカリ度源としては、水溶性アルカリ金属の水酸化物、酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、ホウ酸塩、ケイ酸塩、メタケイ酸塩、及びこれらの混合物;水溶性アルカリ土類金属の水酸化物、酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、ホウ酸塩、ケイ酸塩、メタケイ酸塩、及びこれらの混合物;水溶性ホウ素基の金属水酸化物、酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、ホウ酸塩、ケイ酸塩、メタケイ酸塩、及びこれらの混合物;並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。好ましい無機アルカリ度源は、水酸化ナトリウム、及び水酸化カリウム、及びこれらの混合物であり、最も好ましは、無機アルカリ度源は、水酸化ナトリウムである。環境上の理由で好ましくないが、ピロリン酸塩、オルトリン酸塩、ポリリン酸塩、ホスホン酸塩、及びこれらの混合物を含む水溶性リン酸塩が、アルカリ度源として使用され得る。
有機アルカリ度源としては、第一級アミン、第二級アミン、第三級アミン、及びこれらの混合物を含むが、これらに限定されない。他の有機アルカリ度源は、アルカノールアミン又はアルカノールアミンの混合物である。好適なアルカノールアミンは、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、又はトリエタノールアミンなどの低級アルカノールモノ−、ジ−、及びトリアルカノールアミンから選択され得る。高級アルカノールアミンほど、分子量が大きく、本発明の目的には質量効率が低い可能性がある。質量効率上の理由から、モノアルカノールアミン及びジアルカノールアミンが好ましい。モノエタノールアミンは特に好ましいが、トリエタノールアミンなどの追加のアルカノールアミンが、特定の実施形態では緩衝剤として有用であり得る。本明細書で使用される最も好ましいアルカノールアミンは、モノエタノールアミンである。
無機酸性化剤としては、HF、HCl、HBr、HI、ホウ酸、リン酸、ホスホン酸、硫酸、スルホン酸、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。好ましい無機酸性化剤は、ホウ酸である。
有機酸性化剤としては、置換並びに置換、分岐、直鎖、及び/又は環状C〜C30カルボキシル酸、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
構造化プレミックスは、任意選択的にpH緩衝剤を含み得る。いくつかの実施形態において、pHは、5〜11、又は6〜9.5、又は7〜9のpH範囲内に維持される。理論に束縛されるものではないが、緩衝剤は、構造化プレミックスのpHを安定させ、それによって、HCOストラクチュラントが加水分解される可能性を制限するものと考えられる。しかしながら、緩衝剤を含まない実施形態が企図され得、HCOが加水分解されるとき、いくらかの12−ヒドロキシステアレートが形成され得、これは、HCOに比べて程度は劣るが、同様に構造化が可能である。緩衝剤を含有するある好ましい実施形態において、pH緩衝剤は、ナトリウムのような一価の無機カチオンを構造化プレミックス中に導入しない。好ましい緩衝剤は、ホウ酸のモノエタノールアミン塩である。しかしながら、緩衝剤が、いかなる意図的に添加されたナトリウム、ホウ素、又はリンも含まない実施形態も企図される。いくつかの実施形態では、MEAで中和したホウ酸が、構造化プレミックスの0重量%〜5重量%、0.5重量%〜3重量%、又は0.75重量%〜1重量%のレベルで存在してもよい。
既に述べたとおり、トリエタノールアミンのようなアルカノールアミン、及び/又はその他のアミンを緩衝剤として使用することができるが、ただし、酸性型のアニオン性界面活性剤を中和するという、主要なストラクチュラントを乳化させる目的に十分な量で、まずアルカノールアミンを添加するか、あるいは別の手段でそのアニオン性界面活性剤が予め中和されていることを条件とする。
構造化プレミックスは、非アミノ官能性有機溶媒を更に含み得る。非アミノ官能性有機溶媒は、アミノ官能基を全く含まない有機溶媒である。好ましい非アミノ官能性有機溶媒としては、一価アルコール、二価アルコール、多価アルコール、グリセロール、ポリエチレングリコール等のポリアルキレングリコールを含むグリコール類、及びこれらの混合物が挙げられる。より好ましい非アミノ官能性有機溶媒としては、一価アルコール、二価アルコール、多価アルコール、グリセロール、及びこれらの混合物が挙げられる。非常に好ましいのは、非アミノ官能性有機溶媒の混合物、特に、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノールなどの低級脂肪族アルコール;1,2−プロパンジオール又は1,3−プロパンジオールなどのジオール;及びグリセロール;のうちの2つ以上の混合物である。同様に、プロパンジオール及びジエチレングリコールとの混合物も好ましい。そのような混合物は、好ましくは、メタノール又はエタノールを全く含有しないものである。
好ましい非アミノ官能性有機溶媒は、周囲温度及び圧力(すなわち、21℃及び0.1メガパスカル(1気圧))で液体であり、炭素と、水素と、酸素とを含む。非アミノ官能性有機溶媒は、構造化プレミックスの調製時に、又は液体組成物に直接添加される際に存在し得る。
構造化プレミックスは、特に、使用前にプレミックスを貯蔵することが意図されるとき、防腐剤又は殺生物剤を含んでもよい。
構造化プレミックスを含む液体組成物:
本発明の構造化プレミックスは、液体組成物を構造化するために有用である。それゆえ、液体組成物は、本発明の構造化プレミックスを含むことができる。本発明の液体組成物は、典型的に、0.01重量%〜2重量%、好ましくは0.03重量%〜1重量%、より好ましくは0.05重量%〜0.5重量%の構造化プレミックスを介して導入された非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤を含む。
好適な液体組成物としては、洗濯洗剤組成物及びすすぎ添加剤を含む布地トリートメント用製品;食器洗浄組成物、床クリーナ、及び便器クリーナを含む硬質面クリーナが挙げられる。本発明の構造化プレミックスは、液体洗剤組成物に特に適している。そのような液体洗剤組成物は、顕著な洗浄利益を提供するのに十分な洗浄界面活性剤を含む。家庭用洗濯機などで布地を洗浄することができる液体洗濯洗剤組成物が、最も好ましい。
本明細書で使用される際、「液体組成物」は、布地又は硬質面などの基材を湿潤若しくは処理することができる液体を含む任意の組成物を指す。液体組成物は、より容易に分散可能であり、固体組成物の場合にそうであるように、組成物をまず溶解させる必要なしに、処理される表面をより均一にコーティングすることができる。液体組成物は25℃で流動することができ、ほぼ水のような粘度を有する組成物を含むが、緩徐に流動し、かつ数秒又は更には数分にわたってその形状を保つ「ゲル」組成物も含む。
好適な液体組成物は、好適に細分化された形態の固体又は気体を含み得るが、組成物全体は、錠剤又は顆粒などの全体的に非液体である製品形態を除外する。液体組成物は、好ましくは、存在する場合、いかなる固形添加物も除外するが、いかなる気泡も含み、0.9〜1.3グラム/立方センチメートル、より好ましくは1.00〜1.10グラム/立方センチメートルの範囲の密度を有する。
好ましくは、液体組成物は、1重量%〜95重量%の水、非アミノ官能性有機溶媒、及びこれらの混合物を含む。増粘された液体組成物については、本組成物は、好ましくは、15重量%〜70重量%、より好ましくは20重量%〜50重量%、最も好ましくは25重量%〜45重量%の水、非アミノ官能性有機溶媒、及びこれらの混合物を含む。代替的に、液体組成物は、低水分液体組成物であってもよい。そのような低水分液体組成物は、20重量%未満、好ましくは15重量%未満、より好ましくは10重量%未満の水を含み得る。
本発明の液体組成物は、2重量%〜40重量%、より好ましくは5重量%〜25重量%の非アミノ官能性有機溶媒を含み得る。
液体組成物は、水溶性フィルム中に封入されて単位用量物品を形成することもできる。そのような単位用量物品は、本発明の液体組成物を含み、該液体組成物は、低水分液体組成物であり、該液体組成物は、水溶性又は分散性のフィルム中に封入される。
単位用量物品は、少なくとも1つの内容積を完全に密閉する水溶性フィルムによって形成される、1つの区画を含み得、内容積は、低水分液体組成物を含む。単位用量物品は、更なる低水分液体組成物、又は固体組成物を含む、追加の区画を任意に含み得る。化学的に不適合な成分を分離する等の理由から、あるいは成分の一部が遅かれ早かれ洗浄液中に放出されることが望ましい条件においては、多区画(multi-compartment)単位用量形態が所望される場合もある。単位用量物品は、当該技術分野で既知の任意の手段を使用して形成されてもよい。
低水分液体組成物が液体洗濯洗剤組成物である単位用量物品が、特に好ましい。
好適な水溶性パウチ材料は、ポリマー、コポリマー、又はそれらの誘導体を含む。好ましいポリマー、コポリマー、又はそれらの誘導体は、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオキシド、アクリルアミド、アクリル酸、セルロース、セルロースエーテル、セルロースエステル、セルロースアミド、ポリ酢酸ビニル、ポリカルボン酸及び塩、ポリアミノ酸又はペプチド、ポリアミド、ポリアクリルアミド、マレイン酸/アクリル酸のコポリマー、デンプン及びゼラチンを含むポリサッカライド、キサンタン(xanthum)及びカラガム(carragum)などの天然ガムからなる群から選択される。より好ましいポリマーは、ポリアクリレート及び水溶性アクリレートコポリマー、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、デキストリン、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マルトデキストリン、ポリメタクリレートから選択され、最も好ましくは、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールコポリマー及びヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、並びにこれらの組み合わせから選択される。
上述したように、本発明の液体組成物は、液体洗剤組成物、好ましくは液体洗濯洗剤組成物であり得る。液体洗剤組成物は、界面活性利益を提供するように、界面活性剤を含む。本発明の液体洗剤組成物は、1重量%〜70重量%、好ましくは5重量%〜60重量%、より好ましくは10重量%〜50重量%、最も好ましくは15重量%〜45重量%の洗浄界面活性剤を含み得る。好適な洗浄界面活性剤は、アニオン性、非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。アニオン性対非イオン性界面活性剤の好ましい重量比は、100:0(すなわち、非イオン性界面活性剤がゼロ)〜5:95、より好ましくは99:1〜1:4、最も好ましくは5:1〜1.5:1である。
本発明の液体洗剤組成物は、好ましくは1〜50重量%、より好ましくは5〜40重量%、最も好ましくは10〜30重量%の1つ以上のアニオン性界面活性剤を含む。好ましいアニオン性界面活性剤は、C11〜C18アルキルベンゼンスルホン酸塩、C10〜C20分岐鎖及びランダムアルキル硫酸塩、C10〜C18アルキルエトキシ硫酸塩、中鎖分岐アルキル硫酸塩、中鎖分岐アルキルアルコキシ硫酸塩、1〜5個のエトキシ単位を含むC10〜C18アルキルアルコキシカルボン酸塩、変性アルキルベンゼンスルホン酸塩、C12〜C20メチルエステルスルホン酸塩、C10〜C18 α−オレフィンスルホン酸塩、C6〜C20スルホコハク酸塩、及びこれらの混合物からなる群から選択される。しかしながら、本来、洗剤組成物の当該技術分野で知られている任意のアニオン性界面活性剤、例えばW.M.Linfield,Marcel Dekker編「Surfactant Science Series」,Vol.7に開示されるも使用してもよい。洗剤組成物は、好ましくは、少なくとも1つのスルホン酸界面活性剤、例えば直鎖状アルキルベンゼンスルホン酸、又は該酸の水溶性塩形態などを含む。
本発明の洗剤組成物は、好ましくは最高30重量%、より好ましくは1〜15重量%、最も好ましくは2〜10重量%の1つ以上の非イオン性界面活性剤を含む。好適な非イオン性界面活性剤としては、いわゆるピークの狭いアルキルエトキシレートを含むC12〜C18アルキルエトキシレート(「AE」)、C6〜C12アルキルフェノールアルコキシレート(特にエトキシレート及びエトキシ/プロポキシ混合物)、C6〜C12アルキルフェノールのブロック型アルキレンオキシド縮合体、C8〜C22アルカノールのアルキレンオキシド縮合体、及びエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックポリマー(Pluronic(登録商標)−BASF Corp.)、並びに半極性の非イオン性物質(例えば、アミンオキシド及びホスフィンオキシド)が挙げられるが、これらに限定されない。好適な非イオン性界面活性剤の広範な開示は、米国特許第3,929,678号に見出すことができる。
液体洗剤組成物はまた、両性、双性イオン、カチオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から選択される追加の界面活性剤;酵素;酵素安定剤;両親媒性アルコキシル化グリース洗浄ポリマー;粘土汚れ洗浄ポリマー;汚れ除去ポリマー;汚れ懸濁性ポリマー;漂白剤系;蛍光増白剤;色相染料;微粒子;香料及び他の悪臭制御剤(香料送達系を含む);ヒドロトロープ;抑泡剤;布地ケア香料;pH調整剤;移染防止剤;保存剤;非織物直接染料;並びにこれらの混合物;からなる群から選択される、従来の洗剤成分を含み得る。
より長い糸状物質を含む構造化プレミックスは、改善された低剪断粘度を提供するため、本発明の構造化プレミックスは、微粒子の安定化に特に有効である。したがって、本発明の構造化プレミックスは、微粒子を更に含む液体組成物を安定化させるためには特に適している。好適な微粒子は、マイクロカプセル、油、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。特に好ましい油は、液体組成物に対して、又は液体組成物で処理された基材に対して、香気利益を提供する香料である。添加される場合、そのような香料は、液体組成物の0.1重量%〜5重量%、より好ましくは0.3重量%〜3重量%、更により好ましくは0.6重量%〜2重量%のレベルで添加される。
マイクロカプセルは、典型的には、処理された基材に長続きする使用時の利益を提供するために、液体組成物に添加される。マイクロカプセルは、液体組成物の重量で、0.01%〜10%、より好ましくは0.1%〜2%、更により好ましくは0.15%〜0.75%の封入される活性物質のレベルで添加され得る。好ましい実施形態では、マイクロカプセルは、封入される活性物質が香料である香料マイクロカプセルである。そのような香料マイクロカプセルは、破壊されると、例えば、処理された基材が摩擦されると、封入された香料を放出する。
マイクロカプセルは、典型的に、マイクロカプセルコアと、このマイクロカプセルコアを包囲するマイクロカプセル壁と、を備える。マイクロカプセル壁は、典型的に、ホルムアルデヒドを少なくとも1つの他のモノマーと架橋することによって形成される。本明細書において「マイクロカプセル」という用語は、マイクロカプセル壁によって封入されているコアを含むように、最も広い意味で使用される。ここで、コアは、香料等の有益剤を含む。
マイクロカプセルコアは、任意選択的に希釈剤を含み得る。希釈剤は、封入されるべき有益剤を希釈するために使用される材料であることから、好ましくは不活性である。つまり、希釈剤は、製造中又は使用中に有益剤と反応しない。好ましい希釈剤は、ミリスチン酸イソプロピル、プロピレングリコール、ポリ(エチレングリコール)、又はこれらの混合物からなる群から選択され得る。
マイクロカプセル、及びマイクロカプセルの製造方法は、以下の参考文献:米国特許出願第2003−215417(A1)号、米国特許出願第2003−216488(A1)号、米国特許出願第2003−158344(A1)号、米国特許出願第2003−165692(A1)号、米国特許出願第2004−071742(A1)号、米国特許出願第2004−071746(A1)号、米国特許出願第2004−072719(A1)号、米国特許出願第2004−072720(A1)号、欧州特許第1393706(A1)号、米国特許出願第2003−203829(A1)号、米国特許出願第2003−195133(A1)号、米国特許出願第2004−087477(A1)号、米国特許出願第2004−0106536(A1)号、米国特許第6645479号、米国特許第6200949号、米国特許第4882220号、米国特許第4917920号、米国特許第4514461号、米国再発行特許第32713号、米国特許第4234627号に開示されている。
封入技術は、Benita及びSimon編、MICROENCAPSULATION:Methods and Industrial Applications(Marcel Dekker,Inc.,1996)に開示されている。メラミン−ホルムアルデヒド樹脂又は尿素−ホルムアルデヒド樹脂などのホルムアルデヒド系樹脂は、それらの広範囲の利用可能性及び合理的コスト故に、香料封入にとって特に魅力的である。
マイクロカプセルは、好ましくは、1マイクロメートル〜75マイクロメートル、より好ましくは5マイクロメートル〜30マイクロメートルのサイズを有する。マイクロカプセル壁は、好ましくは、0.05マイクロメートル〜10マイクロメートル、より好ましくは0.05マイクロメートル〜1マイクロメートルの厚さを有する。典型的には、マイクロカプセルコアは、50重量%〜95重量%の有益剤を含む。
構造化プレミックスの製造方法:
本発明の構造化プレミックスは、任意の好適な方法を使用して製造することができる。好ましい方法は、アルキル硫酸塩界面活性剤の水溶液中に非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤が含まれるエマルジョンを、80℃〜98℃の第1の温度で製造する工程を含む。
より好ましい実施形態では、エマルジョンを25℃〜60℃の第2の温度まで冷却させてから、少なくとも2分間、第2の温度に維持する。
非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤のより長い糸状物質を形成するために、エマルジョンの温度を第3の温度62℃〜75℃まで昇温させ、少なくとも2分間、第3の温度に維持することもできる。
エマルジョンは、非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤の液滴、好ましくは水添ヒマシ油(HCO)を溶解形態で含む。液滴の平均直径は、好ましくは0.1マイクロメートル〜4マイクロメートル、より好ましくは1マイクロメートル〜3.5マイクロメートル、更により好ましくは2マイクロメートル〜3.5マイクロメートル、最も好ましくは2.5マイクロメートル〜3マイクロメートルである。平均直径は、乳化が完了した温度で測定される。
エマルジョンは、溶解形態の非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤と、水を含む第2の液体と、を含む、又は更にはそれらからなる、第1の液体を提供することによって調製することができる。第1の液体は、第2の液体中に乳化される。これは、典型的に、第1の液体及び第2の液体を共に合わせ、混合デバイスにそれらを通すことによって為される。
第2の液体は、50重量%〜99重量%、より好ましくは60重量%〜95重量%、最も好ましくは70重量%〜90重量%の水を含み得る。第2の液体は、乳化を改善するために、アルキル硫酸塩界面活性剤を含む。好ましい実施形態において、第2の液体は、少なくとも1重量%、好ましくは1重量%〜50重量%、より好ましくは5重量%〜40重量%、最も好ましくは10重量%〜30重量%のアルキル硫酸塩界面活性剤を含む。当然のことながら、アルキル硫酸塩界面活性剤は、生成されるエマルジョンが、非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤の液滴であり、主に水連続相中に存在するが、主に界面活性剤連続相には存在しないような濃度で、第2の液体中に存在する。
アルキル硫酸塩界面活性剤は、酸性型で添加するか、又は中和塩として添加することができる。第2の液体は、特に、界面活性剤が酸性型で添加するとき、中和剤を含み得る。本明細書において「中和剤」とは、例えば、界面活性剤をその酸性型で添加したときに形成される、酸性溶液を中和するために使用される物質を意味する。好ましくは、中和剤は、水酸化ナトリウム、C〜Cエタノールアミン、及びこれらの混合物からなる群から選択される。好ましい中和剤はC〜Cエタノールアミン、より好ましくはモノエタノールアミンである。
第2の液体は、防腐剤を含み得る。好ましくは、防腐剤は、抗菌剤である。Thor Chemicals,Cheshire,UKから市販されている「Acticide」シリーズの抗菌剤から選択されるもの等の任意の好適な防腐剤を使用することができる。
第1の液体及び第2の液体を合わせて、第1の温度でエマルジョンを形成する。エマルジョンを形成するために、第1の温度は、80℃〜98℃、好ましくは85℃〜95℃、より好ましくは87.5℃〜92.5℃である。
好ましくは、第1の液体は、第2の液体と合わされる直前に、70℃を超える温度、より好ましくは70℃〜150℃、最も好ましくは75℃〜120℃である。この温度範囲では、非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤が、エマルジョンが効率的に形成されるように溶解されることが保証される。しかしながら、温度が高すぎると、非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤の退色することもあれば又は劣化することさえある。
第2の液体は、第1の液体と合わされる前は、典型的に、80℃〜98℃、好ましくは85℃〜95℃、より好ましくは87.5℃〜92.5℃の温度である。すなわち、第1の温度であるか、又はほぼ第1の温度である。
エマルジョン中の非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤と水との比率は、1:50〜1:5、好ましくは1:33〜1:7.5、より好ましくは1:20〜1:10であり得る。換言すれば、非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤と、水との比率は、2つの液体流れを合わせたとき、例えば、混合デバイスに進入させた際に、1:50〜1:5、好ましくは1:33〜1:7.5、より好ましくは1:20〜1:10であり得る。
エマルジョン製造方法は、連続方法又はバッチ方法であってもよい。を連続的とすることによって、運転間のダウンタイムが短縮され、より費用及び時間効率的となる。「連続方法」とは、本明細書において、装置を通る材料の連続流を意味する。「バッチ方法」とは、本明細書において、方法が別個の異なる工程を経ることを意味する。装置を通る生成物の流れは、異なる段階の変形が完了したときに中断される(すなわち、材料の不連続流)。
理論に束縛されるものではないが、連続方法の使用は、バッチ方法と比較して、エマルジョンの液滴サイズの改善された制御を提供すると考えられている。結果として、連続方法は、典型的に、所望の平均サイズを有する液滴のより効率的な生成、ひいては、より狭い範囲の液滴サイズをもたらす。エマルジョンのバッチ生成では、概して、バッチタンク内で生じる混合の程度における固有のばらつきに起因して、生成される液滴サイズのばらつきが大きくなる。ばらつきは、バッチタンク内部での混合パドルの使用及び配置に起因して生じ得る。結果として、液体の移動が遅い(このため、混合回数が減って液滴が大型になる)ゾーン、及び液体の移動が速い(このため、混合回数が増えて液滴が小型になる)ゾーンとなる。当業者であれば、連続方法を可能にするうえで適切な混合デバイスの選択方法がわかるであろう。更に、連続方法は、冷却工程へのエマルジョンのより迅速な移送を可能にする。また、連続方法は、冷却工程への移送前にバッチタンク内で生じ得る、時期尚早の冷却をより少なくすることを可能にする。
エマルジョンは、任意の好適な混合デバイスを使用して調製することができる。混合デバイスは、典型的に、機械的エネルギーを使用して、液体を混合する。好適な混合デバイスとしては、静的及び動的ミキサーデバイスを挙げることができる。動的ミキサーデバイスの例は、ホモジナイザー、ロータステータ、及び高剪断ミキサーである。混合デバイスは、必要なエネルギー散逸速度を提供するために直列又は並列に配置された複数の混合デバイスであり得る。
一実施形態において、エマルジョンは、第1及び第2の液体をマイクロチャネル混合デバイスに通すことによって調製される。マイクロチャネル混合デバイスは、静的ミキサーの類である。好適なマイクロチャネル混合デバイスは、分割再結合(split and recombine)混合デバイス、スタガーヘリンボーンミキサー、及びこれらの混在物からなる群から選択され得る。好ましい実施形態において、マイクロチャネル混合デバイスは、分割再結合混合デバイスである。
好ましくは、エマルジョンは、1×10W/Kg〜1×10W/Kg、好ましくは1×10W/Kg〜5×10W/Kg、より好ましくは5×10W/Kg〜1×10W/Kgのエネルギー散逸率を有する高エネルギー分散で成分を混合することにより形成される。
理論に束縛されるものではないが、高エネルギー分散は、エマルジョンサイズが減少させ、後工程での結晶成長の効率を増加させると考えられている。
第2の工程では、エマルジョンを、第2の温度25℃〜60℃、好ましくは30℃〜52℃、より好ましくは35℃〜47℃まで冷却させる。理論に束縛されるものではないが、この冷却工程は、非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤の結晶化度を増加させると考えられている。エマルジョンは、好ましくは、可能な限り速く冷却される。例えば、エマルジョンは、10秒(10s)〜15分間で、好ましくは5分間未満で、より好ましくは2分間未満で、第2の温度まで冷却させることができる。
エマルジョンは、熱交換装置に通す等の任意の好適な手段によって、第2の温度まで冷却され得る。好適な熱交換装置は、プレートアンドフレーム式の熱交換器、シェルアンドチューブ式の熱交換器、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
エマルジョンを2つ以上の熱交換装置に通してもよい。この場合において、第2の及び後続の熱交換装置は、典型的に、第1の熱交換器に対して直列に配置される。熱交換装置のそのような配置は、エマルジョンの冷却プロファイルを制御するために使用することができる。
エマルジョンは、少なくとも2分間、第2の温度に維持される。好ましくは、エマルジョンは、2〜30分間、好ましくは5〜20分間、より好ましくは10〜15分間にわたって第2の温度に維持される。
後続の工程では、エマルジョンの温度を第3の温度62℃〜75℃、好ましくは65℃〜73℃、より好ましくは69℃〜71℃まで昇温させる。理論に束縛されるものではないが、この温度では、エマルジョンの液滴は、伸長及び成長することができ、構造化プレミックスのより長い糸状物質を形成すると考えられる。
エマルジョンの温度は、任意の好適な手段を使用して、第3の温度まで昇温させることができる。そのような手段としては、1つ又は2つ以上の熱交換器、加熱された配管、又は加熱されたタンクへの移送が挙げられる。
本発明の構造化プレミックスを形成するように、十分に糸状物質を成長させるために、エマルジョンは、第3の温度に少なくとも2分間維持される。好ましくは、エマルジョンは、2〜30分間、好ましくは5〜20分間、より好ましくは10〜15分間にわたって第3の温度に維持される。
本発明の方法は、構造化プレミックスを第4の温度が10℃〜30℃、好ましくは15℃〜24℃まで冷却する更なる工程を含み得る。この温度範囲では、糸状物質が、使用前に長期にわたって貯蔵されるよう十分に安定すると共に、改善された構造化の損失を伴うことなく、液体組成物中に組み込むことができるように十分に堅牢になる。
構造化プレミックスは、例えば、1つ又は2つ以上の熱交換器の使用を含む、任意の好適な手段を使用して、第4の温度まで冷却され得る。
本発明の方法で形成された構造化プレミックスは、非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤の球晶をほとんど又は全く含まない。そのような球晶は、構造化及び粘度付与において、極めて非効率的であると考えられている。本発明の方法は、ほとんど又は全く球晶を生成しないことから、より多くの非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤が、糸状物質の成長に利用可能なり、このため、より長い糸状物質が形成されると考えられる。
静的ミキサーを含む、及び、例えば、典型的にバッチ方法で使用される、オーバーヘッドミキサーの使用を通じた、任意の好適な手段を、構造化プレミックスを液体組成物中に組み込むために使用することができる。
好ましくは、水性構造化プレミックスの糸状物質の損傷を最小限にするために、水性構造化プレミックスは、高剪断混合を必要とする成分が組み込まれた後に添加される。より好ましくは、構造化プレミックスは、液体組成物中に組み込まれる最後の成分である。構造化プレミックスは、好ましくは。低剪断混合を使用して、液体組成物に組み込まれる。好ましくは、構造化プレミックスは、1000s−1未満、好ましくは500s−1未満、より好ましくは200s−1未満の平均剪断速度を使用して、液体組成物に導入される。混合の滞留時間は、好ましくは20秒未満、より好ましくは5秒未満、より好ましくは1秒未満である。剪断速度及び滞留時間は、混合デバイスに使用される方法に従って算出され、通常は製造者によって提供される。例えば、静的ミキサーでは、次の等式を使用して平均剪断速度が算出され、
Figure 2017523262
式中、
は、(供給元によって提供される)静的ミキサーの空隙割合であり、
pipeは、静的ミキサー要素を含むパイプの内径であり、
pipeは、次の等式から算出された、内径Dpipeを有するパイプを通過する流体の平均速度であり、
Figure 2017523262
Qは、静的ミキサーを通過する流体の容積流量である。
静的ミキサーでは、滞留時間は、次の等式を使用して算出され、
Figure 2017523262
式中、
Lは、静的ミキサーの長さである。
方法:
A)pH測定:
pHは、取扱説明書に従って検量したジェル充填プローブ(例えばToledoプローブ、部品番号52 000 100)付きのSantarius PT−10P pHメータを使用して、25℃で、未希釈組成物に対して測定される。
B)レオロジー:
間隙が300μmの標準的な40mmのスチール平行板を有する、TA Instruments製のAR−G2レオメータが、レオロジー測定に使用される。特に記載のない限り、全ての測定は、25℃で、定常状態の剪断速度で、取扱説明書に従って行われる。
C)糸状物質サイズの測定方法:
構造化プレミックスを、原子間力顕微鏡法(AFM)を使用して分析した。サンプルは、以下の手順を使用して調製した:片面研磨Siウェハ(<100>、厚さ381マイクロメートル、IDB Technologies,UK供給の2nmの天然酸化物)を、およそ20×20mmの寸法の断片にまず割るか、又は切断する。綿棒(Johnson & Johnson,UK)を使用して、このSiウェハに構造化プレミックスを大量に塗布する。ペーストでコーティングされたウェハを、蓋付きのポリ(スチレン)ペトリ皿(40mmの直径、10mmの高さ、Fisher Scientific,UK)に配置し、周辺条件(18℃、40〜50% RH)下で空気中に5分間放置する。次いで、ペトリ皿にHO(HPLCグレード、Sigma−Aldrich,UK)を充填させ、サンプルをおよそ1時間浸漬条件に放置する。この後、HPLCグレードHO下でSiウェハを依然として浸漬させている間に、綿棒を使用して、Siウェハ表面から離れて浮き上がっている構造化プレミックスを除去する。次いで、Siウェハをペトリ皿から取り出し、HPLC級のHOですすぐ。その後、Siウェハを35℃のファンオーブンで10分間乾燥させる。
次いで、ウェハ表面を次のようにして画像化する。Siウェハは、AFM(NanoWizard II,JPK Instruments)に載置し、Intermittent Contact Modeのピラミッド型の先端を有する長方形のSiカンチレバー(PPP−NCL,Windsor Scientific,UK)を使用して、周辺条件(18℃、40〜50% RH)下で空気中で画像化する。画像寸法は、20マイクロメートル×20マイクロメートルであり、画素密度は、1024×1024に設定され、走査速度は、0.3Hzに設定され、これは12マイクロメートル/秒のチップ速度に対応した。
結果として得られたAFM画像は、次のようにして分析される:AFM画像を、ImageJ、バージョン1.46(National Institute of Health、http://rsb.info.nih.gov/ij/からダウンロード可能)を使用して開く。「Analyze(分析)」メニューで、尺度を、マイクロメートル単位の実際の画像サイズ20μm×20μmに設定する。画像の縁部に接触しない20の糸状物質を、ランダムに選択する。ImageJツールメニューから「フリーハンドライン」機能を使用して、選択された糸状物質をそれぞれトレースし、長さを測定する(メニュー選択:「プラグイン」/「解析」/「ラベル測定及び設定」/「長さ」)。
3組の測定(サンプル調製、AFM測定、及び画像分析)を行い、結果を平均する。
D)エネルギー散逸率:
静的乳化デバイスを備える連続方法で、乳化デバイスにおける圧力降下を測定し、この値に流速を乗算し、次いで、デバイスの能動容積(active volume)で除算することによって、エネルギー散逸速度を算出する。バッチタンク又は高剪断ミキサー等の外部電源を介して乳化が行われる場合、エネルギー散逸は、以下の式1を介して算出される(Kowalski,A.J.,2009.,Power consumption of in−line rotor−stator devices.Chem.Eng.Proc.48,581.);
=P+P+P 式1
式中、Pは、液体に逆らってロータを回転させるのに必要とされる電力であり、Pは、液体の流れからの追加の電力要件であり、Pは、例えば、軸受、振動、雑音等による電力損失である。
E)レオロジー測定:
別途指定されない限り、粘度は、角度2°及び間隙206マイクロメートルの円錐平板を備えるAnton Paar MCR 302レオメータ(Anton Paar,Graz,Austria)を使用して測定される。定常状態に達するまで剪断速度を0.01s−1の剪断速度に一定に保ってから、粘度を測定する。次いで、剪断速度を0.0224s−1、0.05s−1、0.11s−1、0.25s−1、0.55s−1、0.255s−1、2.8s−1、6.25s−1、14s−1、31.2s−1、70s−1で測定し、各剪断速度で10秒待機した後で、各測定を行う。全ての測定は、20℃で行った。
本発明の水性構造化プレミックスAを、次の手順を使用して調製した。
水添ヒマシ油を溶解して、90+/−5℃の第1の液体を形成した。12重量%のドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を含む第2の液体は、90+/−5℃で調製された。第1の液体を合わせ、11工程と0.6mmの内径とを含む分割再合流型静的ミキサー(Ehrfeld,Wendelsheim,Germany)に10Kg/時の流量で通過させて、90℃でエマルジョンを形成する連続方法によって、12:88の比の第2の液体に乳化した。
0.5Kg/時の流体を、1.5mのコイル状0.318cm(1/8”)ステンレス製管、続いて、水浴中に懸架された80cmのコイル状0.64cm(1/4”)ステンレス製管を備える熱交換器に分岐し、これを使用して、45℃の温度まで2分間未満エマルジョンを冷却させた。次いで、3mのコイル状0.318cm(1/8”)ステンレス製管、続いて、水浴中に懸架された2.3mのコイル状0.953cm(3/8”)ステンレス製管と、を備えた滞留時ユニット(residence time unit)に流体を通し、このユニットを使用して、流体を18分間71℃の温度に維持することによって、非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤の粒子を形成した。
比較水性構造化プレミックスBは、以下の手順を使用して、バッチ方法で調製された。
水中の6.7重量%の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(HLAS)、及び3.34重量%モノエタノールアミンを含む液体を、90+/−5℃で調製した。バッチ方法で、粒子化された水添ヒマシ油をかき混ぜながら、ゆっくりと液体に4:96の比で分散させた。いったん溶解された水添ヒマシ油は、液体中に乳化される。次いで、エマルジョンを、40℃の温度に到達するまでゆっくりと1℃/分の速度で冷却した。次いで、水性構造化プレミックスを貯蔵タンクに移送し、室温になるまで冷却させた。
結果として得られた水性構造化プレミックス:本発明のプレミックスA、及び比較プレミックスBは、以下の組成を有した。
Figure 2017523262
本発明のプレミックスは、アルキル硫酸塩に加え、12重量%の非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤を含んでいたが、依然として容易にポンプ圧送可能であり、かつ容易に処理され得る。
11.3重量%のMEAで中和したLASを含んだ、非構造化洗剤組成物を生成するために、16重量%のMEAで中和したLAS溶液を水と混合することによって、洗剤溶液を調製した。プレミックスAを洗剤組成物に配合し、IKAラボミキサーを使用して、下掲の構造化液体洗剤組成物を形成した。
Figure 2017523262
Figure 2017523262
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸の重量パーセントには、プレミックスを介して組成物に添加されたものの重量パーセントが含まれる。
1個の−NH当たり20個のエトキシレート基を有する、分子量600g/molのポリエチレンイミンコア。
PEG−PVAグラフトコポリマーは、ポリエチレンオキシド主鎖と複数のポリ酢酸ビニル側鎖とを有する、ポリ酢酸ビニルグラフト化ポリエチレンオキシドコポリマーである。ポリエチレンオキシド主鎖の分子量は、約6000であり、ポリエチレンオキシドのポリ酢酸ビニルに対する重量比は、約40対60であり、50エチレンオキシド単位当たり1グラフト点を超えない。
Figure 2017523262
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸の重量パーセントには、プレミックスを介して組成物に添加されたものの重量パーセントが含まれる。
1個の−NH当たり20個のエトキシレート基を有する、分子量600g/molのポリエチレンイミンコア。
本明細書において開示されている寸法及び値は、列挙されている正確な数値に厳密に限定されるものと理解すべきではない。むしろ、特に断らない限り、そのような各寸法は、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示されている寸法は、「約40mm」を意味するものとする。

Claims (12)

  1. a)非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤と、
    b)アルキル硫酸塩界面活性剤と、
    を含む、構造化プレミックス。
  2. 前記構造化プレミックスが、0.2重量%〜35重量%、好ましくは2重量%〜20重量%の前記非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤を含む、請求項1に記載の構造化プレミックス。
  3. 前記構造化プレミックスが、1重量%〜45重量%、好ましくは8重量%〜29重量%の前記アルキル硫酸塩界面活性剤を含む、請求項1〜2のいずれか一項に記載の構造化プレミックス。
  4. 前記アルキル硫酸塩界面活性剤が、C8〜C24アルキル硫酸塩及びこれらの混合物、好ましくはC10〜C18アルキル硫酸塩及びこれらの混合物、より好ましくはC12〜C14アルキル硫酸塩及びこれらの混合物、最も好ましくはドデシル硫酸ナトリウムからなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の構造化プレミックス。
  5. 構造化プレミックスが、2°の角度及び206マイクロメートルの間隙を有する円錐及び平板幾何形状を伴う、Anton Paar MCR 302レオメータ(Anton Paar,Graz,Austria)を使用して、定常状態の剪断速度0.01s−1、25℃で測定した際に、10〜10,000Pa.s、好ましくは100〜1000Pa.sの粘度を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の構造化プレミックス。
  6. 前記構造化プレミックスが、少なくとも1つの懸濁微粒子又は液滴を更に含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の構造化プレミックス。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の構造化プレミックスを含む、液体組成物。
  8. 前記液体組成物が液体洗剤組成物であって、前記液体組成物の1〜70重量%のレベルで存在する少なくとも1つの界面活性剤を含む、請求項7に記載の液体組成物。
  9. 前記液体組成物が液体洗剤組成物であって、20重量%未満の水を含む、請求項7又は8に記載の液体組成物。
  10. 前記液体組成物が、微粒子又は液滴を更に含む、請求項7〜9のいずれか一項に記載の液体組成物。
  11. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の構造化プレミックスの製造方法であって、
    a)アルキル硫酸塩界面活性剤の水溶液中に非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤を含むエマルジョンを、80℃〜98℃の第1の温度で製造する工程と、
    b)前記エマルジョンを冷却する工程と、
    を含む、方法。
  12. 液体組成物を構造化するための、非高分子、結晶質、及びヒドロキシル含有構造化剤と、アルキル硫酸塩とを含む構造化プレミックスの使用。
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