JP2017522422A - 鎖に沿って修飾されたポリマーおよびその合成方法 - Google Patents

鎖に沿って修飾されたポリマーおよびその合成方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、ポリマーおよびその合成方法に関する。このポリマーは、以下のランダムに分布しているユニットUA、UB、UC、およびUD、ならびにモチーフFを有する少なくとも1つのユニットを、それぞれのモル%、m、n、o、p、およびfで含み、モチーフFは、ポリマーの鎖に沿ってペンダントであり、少なくとも1個の窒素原子を含む会合性基を有し、R1およびR2は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、メチル基、またはオルト位、メタ位、もしくはパラ位がメチル基で置換されていてもよいフェニル基を表し、m≧50であり、n≧0であり、o≧0であり、f>0であり、0<o+p≦25であり、m、n、o、p、およびfは0〜100の範囲の数字であり、m、n、o、p、およびfのそれぞれのモル%は、100に等しいm+n+o+p+fの合計に基づいて計算される。

Description

本発明は、ポリマー鎖に沿ってペンダント会合性基を有するポリマー、およびまた、その合成方法に関する。
ポリマーの化学構造の修飾は一般に、そのポリマーの化学的特性および物理的特性に影響を与え、またそれを含有する組成物の特性にも影響を与える。ポリマーの官能化等、ポリマーの構造に対する修飾は、組成物中においてポリマーおよび充填剤を組み合わせることが所望される場合、特に希求される。ポリマーの化学的修飾は、ポリマー中における充填剤の分散を改善し得、したがってより均質な材料の獲得が可能となり得る。カーボンブラックまたはシリカ等のある特定の充填剤の場合、充填剤のより良好な分散は一般に、組成物のヒステリシスの低下に反映されることになる。
さらに、タイヤの分野においては、低いヒステリシスを有するのみならず、摩耗に対して最も耐性のある、エラストマーに基づくゴム組成物および補強充填剤に基づくゴム組成物もまた希求されている。例えば、シリカによって補強されるゴム組成物中において、鎖端でシラノール官能基を有するジエンエラストマーを使用することで、トレッドにこの組成物を含有するタイヤの耐摩耗性および転がり抵抗が著しく向上されることが公知である。例えば、特許公開EP778311B1を参照することができる。
タイヤ製造業者は、タイヤの耐摩耗性および転がり抵抗の継続的な向上を常に希求している。
本出願企業は、補強ゴム組成物において、その鎖に沿って会合性基を有する特定のミクロ構造をもつエラストマーを使用することにより、この目的を達成可能であるということを発見した。
したがって、本発明の第1の主題は、以下のユニットUA、UB、UC、およびUD、
mモル%のUA)
nモル%のUB)
oモル%のUC)
pモル%のUD)
ならびにサブユニットFを有する少なくとも1つのユニットを含むポリマーであり、
前記ユニットUA、UB、UC、およびUDは、ポリマー内にランダムに分布しており、
サブユニットFは、ポリマーの鎖に沿ってペンダントであり、少なくとも1個の窒素原子を含む会合性基を有し、
サブユニットFを有するユニットは、ポリマー鎖中にfモル%存在し、
1およびR2は、同一であるか、または異なっており、水素原子、メチル基、または非置換のもしくはオルト位、メタ位、もしくはパラ位がメチル基によって置換されているフェニル基を表し、
m≧50であり、
n≧0であり、
o≧0であり、
f>0であり、
0<o+p≦25であり、
m、n、o、p、およびfは、0〜100の範囲の数字であり、
m、n、o、p、およびfのそれぞれのモル%は、100に等しいm+n+o+p+fの合計に基づいて計算される。
本発明の別の主題は、本発明によるポリマーを製造する方法である。
本発明はまた、本発明によるポリマー、特にエラストマーと、補強充填剤とを含むゴム組成物にも関する。
本発明はまた、本発明によるゴム組成物を、特にそのトレッドに含むタイヤにも関する。
本発明において、明示的に別途指示のない限り、示される全ての百分率(%)は質量%である。略語「phr」は、エラストマー(いくつかのエラストマーが存在する場合は、エラストマーの合計)100部当たりの質量部を意味する。
さらに、表現「aとbとの間」によって表されるあらゆる中間値は、「a」よりも大きく、「b」未満である値の範囲を表し(すなわち、境界値aおよびbは除外される)、一方で表現「a〜b」によって表されるあらゆる中間値は、「a」から最大「b」にまで及ぶ値の範囲を意味する(すなわち、厳密な境界aおよびbを含む)。
本発明によるポリマーは、以下のユニットUA、UB、UC、およびUD、
mモル%のUA)
nモル%のUB)
oモル%のUC)
pモル%のUD)
ならびにサブユニットFを有する少なくとも1つのユニットを含むという本質的特徴を有し、
これらのユニットUA、UB、UC、およびUDは、ポリマー内にランダムに分布しており、
サブユニットFは、ポリマーの鎖に沿ってペンダントであり、少なくとも1個の窒素原子を含む会合性基を有し、
サブユニットFを有するユニットは、ポリマー鎖中にfモル%存在し、
1およびR2は、同一であるか、または異なっており、水素原子、メチル基、または非置換のもしくはオルト位、メタ位、もしくはパラ位がメチル基によって置換されているフェニル基を表し、
m≧50であり、
n≧0であり、
o≧0であり、
f>0であり、
0<o+p≦25であり、
m、n、o、p、およびfは、0〜100の範囲の数字であり、
m、n、o、p、およびfのそれぞれのモル%は、100に等しいm+n+o+p+fの合計に基づいて計算される。
会合性基は、1つまたは複数の会合性基、好ましくは1つのみの会合性基を意味するとして理解される。
本発明の特定の実施形態によれば、本発明によるポリマーは、ポリマー内にランダムに分布している以下のユニットUE、
qモル%のUE)
を含み、
o+p+q≧10であり、
q≧0であり、
m、n、o、p、q、およびfのそれぞれのモル%は、100に等しいm+n+o+p+q+fの合計に基づいて計算される。
ユニットUDのサブユニットが、6個の炭素原子を含む1,2−シクロヘキサン型の二価炭化水素環を形成するのに対し、ユニットUEのサブユニットは、6個の炭素原子を含む1,4−シクロヘキサン型の二価炭化水素環を形成する。
本発明の別の特定の実施形態によれば、本発明によるポリマーは、ポリマー内にランダムに分布している以下のユニットUF、
rモル%のUF)
を含み、
3は、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基またはアリール基を表し、
0≦r≦25であり、好ましくは0≦r≦10であり、
m、n、o、p、r、およびfのそれぞれのモル%は、100に等しいm+n+o+p+r+fの合計に基づいて計算される。
本発明のこの特定の実施形態によれば、本発明によるポリマーは、ポリマー内にランダムに分布しているq%のユニットUEを含んでもよく、この場合、m、n、o、p、q、およびrのそれぞれのモル%は、100に等しいm+n+o+p+q+rの合計に基づいて計算される。
本発明の特定の実施形態によれば、サブユニットFを有するユニットは、2つのユニットUBおよびUCのうちの1つに、そうでなければ両方のユニットUBおよびUCに由来する。本発明のこの特定の実施形態によれば、サブユニットFは、ポリマーの鎖に沿ってペンダントサブユニットFを有するポリマーのユニットをもたらすように、ユニットUBに、もしくはユニットUCに、そうでなければユニットUBおよびUCに対してグラフトされる。ユニットUBおよびUCの全てがサブユニットFでグラフトされる場合、nおよびoは0に等しい。
本発明の好ましい実施形態によれば、2つの百分率nおよびoのうちの少なくとも1つは0と異なり、好ましくは両方が0と異なり、この場合ポリマーはジエンポリマーとして見なされ、すなわち、ポリマーは、炭素−炭素二重結合を含む、ジエン由来のユニットを含む。
本発明の実施形態のうちのいずれか1つによれば、本発明によるポリマーは、好ましくはユニットUFを含まない。
本発明の一実施形態によれば、2つのモル%、pおよびqのうちの少なくとも1つは、0と異なる。換言すれば、本発明によるポリマーは、6個の炭素原子を含む1,2−シクロヘキサン型の二価炭化水素環、および6個の炭素原子を含む1,4−シクロヘキサン型の二価炭化水素環を有するサブユニットのうちの少なくとも1つを好ましくは含む。
本発明の実施形態のうちのいずれか1つによれば、pは、より好ましくは厳密に0超である。
本発明の一実施形態によれば、本発明によるポリマーは、モノマー単位として、ユニットUA、UB、UC、およびUD、ならびにサブユニットFを有するユニットのみを、それらのそれぞれのモル%、m、n、o、p、およびfで含み、m、n、o、p、およびfは好ましくは全てが0と異なる。
本発明の別の実施形態によれば、本発明によるポリマーは、モノマー単位として、ユニットUA、UB、UC、UD、およびUE、ならびにサブユニットFを有するユニットのみを、それらのそれぞれのモル%、m、n、o、p、q、およびfで含み、m、n、o、p、q、およびfは好ましくは全てが0と異なる。
本発明の実施形態のうちのいずれか1つによれば、本発明によるポリマー中に存在するユニットUBは、以下の式によって表されるトランス構造を好ましくは有する。
本発明の好ましい実施形態によれば、R1およびR2は同一であり、各々水素原子を表す。
本発明の実施形態のうちのいずれか1つによれば、モル%fは、好ましくは0.01〜50%、より好ましくは0.01〜10%、さらにより好ましくは0.03〜5%、さらにより良好には0.03〜3%で変動する。
会合性基は、水素結合、イオン結合、および/または疎水結合を介して互いと会合可能な基を意味するとして理解される。本発明の好ましい形態によれば、会合性基は、水素結合を介して会合可能な基である。会合性基が水素結合を介して会合可能である場合、2つの同一の会合性基が自己相補的であり、少なくとも2つの水素結合の形成を伴って共に会合できるように、各会合性基は、少なくとも1つの供与「部位」と、水素結合に関して受容的な1つの部位とを含む。本発明による会合性基はまた、充填剤に存在する官能基とも、水素結合、イオン結合、および/または疎水結合を介して会合可能である。
本発明の実施形態のうちのいずれか1つによれば、会合性基は、イミダゾリジニル、トリアゾリル、トリアジニル、ビス−ウレイル、およびウレイド−ピリミジル基からなる群から選択される。
本発明の好ましい実施形態によれば、会合性基は、式(I)〜(V)
(式中、
Chは、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素鎖を表し、
*は、ポリマーの鎖に対する直接的または間接的接続を表し、
Rは、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭化水素基を表し、
Xは、酸素原子もしくは硫黄原子、またはNH基、好ましくは酸素原子を表す)
のうちの1つに対応する。
一般に、式(I)中の環は、5個または6個の原子を含む環である。
本発明のより好ましい実施形態によれば、会合性基は、式(VI)
(VI)
(式中、*は、ポリマーの鎖に対する直接的または間接的接続を表す)
に対応する。
本発明の実施形態のうちのいずれか1つによれば、本発明によるポリマーは、好ましくはエラストマーである。
本発明の実施形態のうちのいずれか1つによれば、本発明によるポリマーは、少なくとも60000g/molであり、最大1500000g/molの数平均モル質量(Mn)を好ましくは示す。本発明によるポリマーは、1.20と3.00との間の、Mw/Mnに等しい(Mwは質量平均モル質量である)、多分散度指数PIを好ましくは示す。Mn、Mw、およびPIの値は、節II.1に記載される方法に従って測定する。
本発明によるポリマーは、本発明の別の主題である方法によるグラフト化反応によって調製することができ、この方法は、出発ジエンポリマーと修飾剤との反応を含み、この修飾剤は、一方で少なくとも1個の窒素原子を含む会合性基を含み、他方で出発ジエンポリマーの鎖に関して反応性である基を含むサブユニットGを含む。
本発明による方法の特定の実施形態によれば、Gは、出発ジエンポリマーの少なくとも1つのジエンユニットに関して反応性である基を含むサブユニットを表す。ジエンユニットは、ジエンのポリマー鎖への重合による、ジエンモノマーの挿入から結果として生じるモノマーユニットを意味するとして理解され、ジエンユニットは炭素−炭素二重結合を含み、ジエンユニットは好ましくは1,3−ブタジエンモノマーユニット、すなわち−CH2−CH=CH−CH2−または−CH2−CH(CH=CH2)−である。G中に存在する反応性基によって、出発ジエンポリマーのジエンユニット中に存在する炭素−炭素二重結合に関与する反応による、出発ジエンポリマーの鎖に対する会合性基のグラフト化が可能となる。
本発明の特定の実施形態によれば、G中に存在する反応性基は、SH官能基、アゾジカルボニル基、および少なくとも1個、好ましくは1個の窒素原子を含む双極子からなる群から選択される。アゾジカルボニル基は、式−CO−N=N−CO−で定義される。
本発明の第1の代替形態によれば、修飾剤は、SH官能基を含み、式(VII)
(VII)
(式中、
Xは、酸素原子もしくは硫黄原子、または−NH基、好ましくは酸素原子を表し、
Chは、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素鎖を表し、
Gは、反応性基として、SH官能基を含むサブユニットを表す)
を有する。
本発明の第1の代替形態の一実施形態によれば、式(VII)の修飾剤は、好ましくは、一般に5個または6個の環員を有する二窒素化合物、特にイミダゾリジニルのファミリーに属する化合物であり、イミダゾリジニル基が会合性基である。修飾剤の例として好適なものは、例えば、11−メルカプト−N−(2−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エチル)ウンデカンアミドである。
本発明の第2の代替形態によれば、修飾剤は、アゾジカルボニル基を含み、式(VIII)
W−CO−N=N−CO−Sp−A (VIII)
[式中、
Aは、少なくとも1個の窒素原子を含む会合性基を表し、
Spは、会合性基Aにアゾジカルボニル基を接続する二価スペーサー基であり、
Wは、式
R’−Z−
(式中、
Zは、酸素原子もしくは硫黄原子、または−NH基もしくは−NR’基を表し、
R’は、C1−C20アルキル基、好ましくはC1−C6アルキル基、もっぱら好ましくはC1−C4アルキル基、例えばメチルまたはエチルを表す)
の基を表すか、または

−Sp’−A’
(式中、
Sp’は、Spと同一であるか、または異なっており、別の会合性基A’にアゾジカルボニル基を接続する二価スペーサー基であり、
A’は、Aと同一であるか、または異なっており、少なくとも1個の窒素原子を含む会合性基である)
の基を表す]
を有する。
本発明の第2の代替形態によれば、AおよびA’であってもよい場合にはA’に関する、少なくとも1個の窒素原子を含む会合性基は、イミダゾリジニル、ウレイル、ビス−ウレイル、ウレイド−ピリミジル、またはトリアゾリル基から好ましくは選択される。
本発明の第2の代替形態の好ましい実施形態によれば、AおよびA’であってもよい場合にはA’に関する、少なくとも1個の窒素原子を含む会合性基は、式(IX)〜(XIII)
(式中、
Xは、酸素原子もしくは硫黄原子、または−NH基、好ましくは酸素原子を表し、
Chは、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素鎖を表し、
Rは、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭化水素基を表す)
のうちの1つに対応する。
例えば、本発明の第2の代替形態による修飾剤は、式(XIV)または(XV)
R’−Z−CO−N=N−CO−Sp−A (XIV)
または
A’−Sp’−CO−N=N−CO−Sp−A (XV)
(記号R’、Z、A、A’Sp、およびSp’の定義は、本発明の第2の代替形態の文脈において提供されるものである)
で表される。
「スペーサー」基は、SpであるかSp’であるかに関わらず、アゾジカルボニル基を会合性基に接続することを可能にし、したがってそれ自体は公知の任意の種類のものであり得る。しかしながら、「スペーサー」基は、アゾジカルボニル基および会合性基に干渉してはならず、またはほんの僅かしか干渉してはならない。「スペーサー」基は、好ましくは直鎖、分岐、または環状炭化水素鎖であり、1つもしくは複数の芳香族基、および/または1つもしくは複数のヘテロ原子を含んでいてもよい。該鎖は置換されてもよいが、但し、置換基はアゾジカルボニル基および会合性基に関して不活性であることを条件とする。
本発明の第2の代替形態の好ましい実施形態によれば、「スペーサー」基は、窒素、硫黄、ケイ素、または酸素原子から選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む、直鎖または分岐C1−C24、好ましくはC1−C10アルキル鎖であり、より好ましくは直鎖C1−C6アルキレン鎖である。もっぱら好ましくは、「スペーサー」基SpまたはSp’は、−(CH2y−、−NH−(CH2y−、または−O−(CH2y−から選択され、yは1〜6の整数である。これらの好ましい実施形態は、本発明の第2の代替形態の実施形態のうちのいずれか1つに適用することができる。
本発明の第2の代替形態の実施形態のうちのいずれか1つによれば、修飾剤は、以下の式(XVI)または(XVII)
(式中、
Yは、メチレン基、酸素または硫黄原子、および−NH−基から選択される二価基を表し、
R”は、C1−C6アルコキシ基、好ましくはC1−C4アルコキシ基、もっぱら好ましくはメトキシまたはエトキシを表す)
の化合物から好ましくは選択される。
本発明の第2の代替形態の実施形態のうちのいずれか1つによれば、修飾剤は、より好ましくは、下の式(XVIII)〜(XXI)
の化合物から選択される。
本発明の第2の代替形態の要件にとって有用であるこれらの化合物は、特許出願WO2012007443に記載される方法に従って調製することができる。
本発明の第2の代替形態によれば、修飾剤のグラフト化は、出発ジエンポリマーの鎖の炭素−炭素二重結合との「エン反応」によって実行される。
本発明の第3の代替形態によれば、修飾剤は、B基によって一緒に接続される、(1つまたは複数の)Q基および(1つまたは複数の)A基を含み、
Qは、少なくとも1個、好ましくは1個の窒素原子を含む双極子を含み、
Aは、少なくとも1個の窒素原子を含む会合性基を表し、
Bは、QとAとの間に結合を形成する1個の原子または複数の原子の基である。
第3の代替形態の実施形態のうちのいずれか1つによれば、修飾剤は、好ましくは、B基によってA基(複数可)に結合されるQ基をただ1つ含む。
第3の代替形態の実施形態のうちのいずれか1つによれば、修飾剤は、より好ましくは、B基によって一緒に接続されるただ1つのQ基およびただ1つのA基を含む。
双極子は、不飽和炭素−炭素結合において[1,3]−双極性環状付加を形成可能な官能基を意味するとして理解される。
本発明の第3の代替形態の好ましい実施形態によれば、A基は、以下の式(XXII)〜(XXVI)
(式中、
**は、Bに対する直接の結合を表し、
Chは、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素鎖を表し、
Rは、上に定義される通り、すなわちヘテロ原子を含んでいてもよい炭化水素基であり、
X’は、酸素原子または硫黄原子、好ましくは酸素原子を表す)
のうちの1つに対応する。
本発明の第3の代替形態のより好ましい実施形態によれば、A基は、式(XXVII)
(XXVII)
(式中、**は、Bに対する直接の結合を表す)
に対応する。
QとAとの間に結合を形成する1個の原子または複数の原子の基であるB基は、好ましくは、少なくとも1個のヘテロ原子を含んでいてもよい、最大20個の炭素原子を含む基である。Bは、好ましくは1〜20個の炭素原子、より好ましくは1〜12個の炭素原子、さらにより好ましくは1〜6個の炭素原子を含む脂肪族鎖、または芳香族サブユニットを含み、好ましくは6〜20個の炭素原子、より好ましくは6〜12個の炭素原子を含む基であり得る。
本発明の第3の代替形態によれば、修飾剤は、好ましくはニトリルオキシド、ニトロン、またはニトリルイミンである。換言すれば、本発明の第3の代替形態は、3つの選択肢を含み、第1の選択肢はサブユニット−C≡N→Oを含むQに対応し、第2の選択肢はサブユニット−C=N(→O)−、第3の選択肢はサブユニット−C≡N→N−に対応する。
修飾剤としてニトリルオキシドを採用する、本発明の第3の代替形態の第1の選択肢によれば、Qは、好ましくは式(XXVIII)(式中、5つの記号R4〜R8のうち4つは、同一であるか、または異なっており、各々1個の原子、特にH、または複数の原子の基であり、第5の記号は、Bに対する直接の結合を表し、R4およびR8は、好ましくは両方ともHと異なることが知られている)に対応するサブユニットを表す。5つの記号R4〜R8のうち4つは、脂肪族基または芳香族基であり得る。脂肪族基は、1〜20個の炭素原子、好ましくは1〜12個の炭素原子、より好ましくは1〜6個の炭素原子、さらにより好ましくは1〜3個の炭素原子を含み得る。アリール、アルキルアリール、またはアリールアルキル芳香族基は、6〜20個の炭素原子、好ましくは6〜12個の炭素原子を含み得る。
(XXVIII)
4、R6、およびR8は、好ましくは各々1〜6個の炭素原子、より好ましくは1〜3個の炭素原子をもつアルキル基であり、さらにより好ましくはメチル基またはエチル基である。
この第1の選択肢の特定の実施形態によれば、R4、R6、およびR8は同一である。
4、R6、およびR8が同一である場合、R4、R6、およびR8は、好ましくは各々1〜6個の炭素原子、より好ましくは1〜3個の炭素原子をもつアルキル基であり、さらにより好ましくはメチル基またはエチル基である。
この第1の選択肢によれば、例えば、式(XXIX)〜(XXXIV)の1,3−双極性化合物が好適である。
より好ましくは、この第1の選択肢による修飾剤は、式(XXIX)の1,3−双極性化合物、2,4,6−トリメチル−3−(2−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ)ベンゾニトリルオキシドである。
(XXIX)
修飾剤としてニトロンを採用する、本発明の第3の代替形態の第2の選択肢によれば、Qは、好ましくは式(XXXV)または(XXXVI)
(式中、
1は、脂肪族基、好ましくは、1〜12個の炭素原子を好ましくは含むアルキル基、または6〜20個の炭素原子を含み、芳香族サブユニット、好ましくはアリールもしくはアルキルアリール基、より好ましくはフェニルもしくはトリル基を含む基であり、
2は、脂肪族基、好ましくは、1〜12個の炭素原子を好ましくは含む飽和炭化水素基、または芳香族サブユニットを含み、6〜20個の炭素原子を好ましくは含む基であり、Y2はBに対する直接の結合を含む)
に対応するサブユニットを含む。
この第2の選択肢によれば、例えば、式(XXXVII)〜(XLI)
(Y1は、上に定義される通り、すなわち脂肪族基、好ましくは、1〜12個の炭素原子を好ましくは含むアルキル基、または6〜20個の炭素原子を含み、芳香族サブユニット、好ましくはアリールもしくはアルキルアリール基、より好ましくはフェニルもしくはトリル基を含む基である)
の1,3−双極性化合物が好適である。
本発明の第3の代替形態の要件にとって有用であるこれらの化合物は、特許出願WO2012007441に記載される方法に従って調製することができる。
本発明の第3の代替形態によれば、その選択肢のいずれにおいても、修飾剤のグラフト化は、修飾剤の反応性基と、出発ジエンポリマーの鎖の、1つまたは複数の炭素−炭素二重結合との[3+2]環状付加によって実行される。例えば1,4−ブタジエンユニットとの、ニトリルオキシド、ニトロン、およびニトリルイミンの反応生成物は、以下の式
ブタジエンユニットに対するニトリルオキシドの環状付加
ブタジエンユニットに対するニトロンの環状付加
ブタジエンユニットに対するニトリルイミンの環状付加
によって示すことができ、式中、記号○は任意の置換基を表す。
本発明の3つの代替形態のうちのいずれか1つによれば、修飾剤のグラフト化は、バルクで、または溶液中で実行することができる。例えば、内部ミキサー又は外部ミキサー、例えば、開放型ロール機中で、グラフト化がバルクで実行される場合、グラフト化は、外部ミキサーまたは内部混合物の温度を60℃未満にして、その後プレスしながら、または80℃〜200℃の範囲の温度のオーブンにおける反応段階を経ることで実行するか、あるいは後続の熱処理は伴わずに、外部ミキサーまたは内部ミキサーを60℃超の温度にすることで実行される。SH官能基を含む修飾剤を採用する、本発明の第1の代替形態によれば、出発ジエンポリマーの炭素−炭素二重結合に対する修飾剤のグラフト化は、例えば特許出願WO2011113818に記載されているように、過酸化物の存在下で実行されてもよい。
グラフト化プロセスは、連続的に実行してもよく、バッチ式で実行してもよい。グラフト化が溶液中で行われる場合、そのようにしてグラフト化されたポリマーは、その溶液から、当業者に公知の任意の種類の手段、特に水蒸気ストリッピング運転によって分離することができる。
本発明による方法の実施形態のうちのいずれか1つによれば、第1、第2、または第3の代替形態であるかに関わらず、反応させられる修飾剤の量は、出発ジエンポリマーをモノマーユニット100mol当たり、好ましくは0.01〜50、より好ましくは0.01〜10モル当量、さらにより好ましくは0.03〜5、さらにより良好には0.03〜3モル当量の会合性基Aで変動する。
出発ジエンポリマーは、出発ジエンポリマー内にランダムに分布している以下のユニットUA、UB、UC、およびUD、
m’モル%のUA)
n’モル%のUB)
o’モル%のUC)
p’モル%のUD)
を含み、
1およびR2は、同一であるか、または異なっており、水素原子、メチル基、または非置換のもしくはオルト位、メタ位、もしくはパラ位がメチル基によって置換されているフェニル基を表し、
m’≧50であり、
0<o’+p’≦25であり、
n’+o’>0であり、
m’、n’、o’、およびp’は、0〜100の範囲の数字であり、
m’、n’、o’、およびp’のそれぞれのモル%は、100に等しいm’+n’+o’+p’の合計に基づいて計算される。
本発明の特定の実施形態によれば、出発ジエンポリマーは、出発ジエンポリマー内にランダムに分布しているユニットUE、
q’モル%のUE)
を含み、
o’+p’+q’≧10であり、
q’≧0であり、
m’、n’、o’、p’、およびq’のそれぞれのモル%は、100に等しいm’+n’+o’+p’+q’の合計に基づいて計算される。
ユニットUDのサブユニットが、6個の炭素原子を含む1,2−シクロヘキサン型の二価炭化水素環を形成するのに対し、ユニットUEのサブユニットは、6個の炭素原子を含む1,4−シクロヘキサン型の二価炭化水素環を形成する。
本発明の別の特定の実施形態によれば、出発ジエンポリマーは、出発ジエンポリマー内にランダムに分布しているユニットUF、
r’モル%のUF)
を含み、
3は、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基またはアリール基を表し、
0≦r’≦25であり、好ましくは0≦r’≦10であり、
m’、n’、o’、p’、およびr’のそれぞれのモル%は、100に等しいm’+n’+o’+p’+r’の合計に基づいて計算される。
本発明のこの特定の実施形態によれば、出発ジエンポリマーは、出発ジエンポリマー内にランダムに分布しているq’%のユニットUEを含んでもよく、この場合、m’、n’、o’、p’、q’、およびr’のそれぞれのモル%は、100に等しいm’+n’+o’+p’+q’+r’の合計に基づいて計算される。
本発明の実施形態のうちのいずれか1つによれば、出発ジエンポリマーは、好ましくはユニットUFを含まない。
本発明の実施形態のうちのいずれか1つによれば、2つのモル%、p’およびq’のうちの少なくとも1つは、好ましくは0と異なる。換言すれば、出発ジエンポリマーは、6個の炭素原子を含む1,2−シクロヘキサン型の二価炭化水素環、および6個の炭素原子を含む1,4−シクロヘキサン型の二価炭化水素環を有するサブユニットのうちの少なくとも1つを好ましくは含む。
本発明の実施形態のうちのいずれか1つによれば、p’は、より好ましくは厳密に0超である。
本発明の一実施形態によれば、出発ジエンポリマーは、モノマー単位として、ユニットUA、UB、UC、UD、およびUEのみを、それらのそれぞれのモル%、m’、n’、o’、p’、およびq’で含み、m’、n’、o’、p’、およびq’は、好ましくは全てが0と異なる。
本発明の別の実施形態によれば、出発ジエンポリマーは、モノマー単位として、ユニットUA、UB、UC、およびUDのみを、それらのそれぞれのモル%、m’、n’、o’、およびp’で含み、m’、n’、o’、およびp’は好ましくは全てが0と異なる。
本発明の実施形態のうちのいずれか1つによれば、出発ジエンポリマー中に存在するユニットUBは、以下の式
によって表されるトランス構造を好ましくは有する。
出発ジエンポリマーは、特にm’、n’、o’、p’、q’およびr’の標的とする値の関数として、当業者に公知の異なる合成方法によって獲得できる。一般に、出発ジエンポリマーは、少なくとも1つの共役ジエンモノマーとエチレンとの共重合によって、かつ公知の合成方法に従って、特にメタロセン錯体を含む触媒系の存在下において調製することができる。これに関連して、本出願企業による文書、EP092731A1、EP1554321A1、EP1656400A1、EP1829901A1、EP1954705A1、およびEP1957506A1に記載されるメタロセン錯体を挙げることができる。
出発ジエンポリマーの合成において、4〜12個の炭素原子を有する共役ジエンが、特に共役ジエンモノマーとして好適である。1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、アリール−1,3−ブタジエン、または1,3−ペンタジエンを挙げるすることができる。好ましい態様によれば、ジエンモノマーは、1,3−ブタジエンまたは2−メチル−1,3−ブタジエン、より好ましくは1,3−ブタジエンであり、この場合、R1およびR2は各々水素を表す。
したがって、これらの合成方法のうちの一部によれば、出発ジエンポリマーは、少なくとも1つの共役ジエンモノマーとエチレンとの共重合によって、フルオレニルタイプのアンサ配位子を伴うランタニドメタロセン錯体を含む触媒系の存在下において調製することができる。これに関連して、文書EP1092731A1、EP1554321A1、およびEP1954705A1に記載されるメタロセン錯体を挙げることができる。
本発明の特定の実施形態による、UFユニットを含む出発ジエンポリマーは、少なくとも1つの共役ジエンモノマーと、エチレンおよびα−オレフィン等の2つのオレフィンとの共重合によって、アンサシクロペンタジエニル−フルオレニルタイプの配位子を伴うランタニドメタロセン錯体を含む触媒系の存在下において調製することができる。例えば、3〜18個の炭素原子を有するα−オレフィン、有利なことには3〜6個の炭素原子を有するα−オレフィンが、α−オレフィンモノマーとして好適である。プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、またはこれらの化合物の混合物を挙げることができる。少なくとも1つの共役ジエンモノマーおよびエチレンと組み合わせて使用されるターモノマーとして、スチレン誘導体を挙げることもできる。メタロセン錯体に基づく触媒系は、本出願企業による文書EP1092731A1、EP1656400A1、EP1829901A1、およびEP1957506A1に記載されるものであってもよい。
本発明の実施形態のうちのいずれか1つによれば、出発ジエンポリマーは、少なくとも60000g/molであり、最大1500000g/molの数平均モル質量(Mn)を好ましくは示す。本発明の要件にとって有用である出発ジエンポリマーは、1.20と3.00との間の、Mw/Mnに等しい(Mwは質量平均モル質量である)、多分散度指数PIを好ましくは示す。Mn、Mw、およびPIの値は、節II.1に記載される方法に従って測定する。
本発明の実施形態のうちのいずれか1つによれば、出発ジエンポリマーは、好ましくはエラストマーである。
本発明によるポリマー、特にエラストマーは、組成物中で使用することができ、この組成物は、タイヤの製造に使用できるゴム組成物を補強する能力について知られる、任意の種類の「補強」充填剤、カーボンブラック、カップリング剤と公知の方法で組み合わされるシリカ等の補強無機充填剤、そうでなければこれら2種類の充填剤の混合物を含む。
そのような補強充填剤は、典型的にはナノ粒子からなり、その質量平均サイズは1μm未満、一般には500nm未満、通常は20と200nmとの間、特により好ましくは20と150nmとの間である。
好ましくは、補強充填剤(カーボンブラックおよび/またはシリカ等の他の補強無機充填剤)の総量は、20と200phrとの間、より好ましくは30と150phrとの間であり、公知の方法においては、最適な総量は、標的とされる特定の用途によって異なる。
全てのカーボンブラック、特にタイヤまたはそのトレッドにおいて便宜的に使用されるブラック(「タイヤグレード」ブラック)が、カーボンブラックとして好適である。後者の中では、より具体的には、100、200、もしくは300シリーズの補強カーボンブラック、500、600、もしくは700シリーズのブラック(ASTMグレード)を挙げることができる。
用語「補強無機充填剤」は、ここでは、その色およびその由来(天然または合成)に関わらず、任意の無機または鉱物充填剤を意味するものとして理解されるべきであり、この無機または鉱物充填剤は、「白色充填剤」、「クリア充填剤」、または「非ブラック充填剤」としても知られており、カーボンブラックとは対照的に、空気タイヤの製造を意図するゴム組成物を、中間カップリング剤以外の手段を伴わずにそれ自体単独で補強可能であり、これは換言すれば、従来型のタイヤグレードのカーボンブラックをその補強の役割において置き換えることが可能である。そのような充填剤は一般に、公知のように、その表面におけるヒドロキシル基(−OH)の存在を特徴とする。
ケイ質タイプの鉱物充填剤、好ましくはシリカ(SiO2)は、補強無機充填剤として特に好適である。使用されるシリカは、当業者に公知の任意の補強シリカ、特に、BET比表面およびCTAB比表面の両方が450m2/g未満、好ましくは30〜400m2/g、特に60と300m2/gとの間である沈降シリカまたはヒュームドシリカであり得る。
補強無機充填剤をジエンエラストマーにカップリングさせるために、周知の方法においては、無機充填剤(その粒子の表面)とジエンエラストマーとの間において、満足な化学的性質および/または物理的性質をもつ接続を提供することが意図される、少なくとも二官能性のカップリング剤(または結合剤)が使用される。特に、少なくとも二官能性のオルガノシランまたはポリオルガノシロキサンが使用される。
特に好適なものは、以下の一般式(I)
(I) Z−A−Sx−A−Z
{式中、
xは、2〜8(好ましくは2〜5)の整数であり、
記号Aは、同一であるか、または異なっており、二価炭化水素基(好ましくはC1−C18アルキレン基またはC6−C12アリーレン基、より好ましくはC1−C10、特にC1−C4、アルキレン、特にプロピレン)を表し、
記号Zは、同一であるか、または異なっており、下の3つの式
[式中、
置換されているまたは非置換であり、互いと同一であるかまたは異なっているR1基は、C1−C18アルキル、C5−C18シクロアルキル、またはC6−C18アリール基(好ましくはC1−C6アルキル、シクロヘキシル、またはフェニル基、特にC1−C4アルキル基、より具体的にはメチルおよび/またはエチル)を表し、
置換されているまたは非置換であり、互いと同一であるかまたは異なっているR2基は、C1−C18アルコキシルまたはC5−C18シクロアルコキシル基(好ましくはC1−C8アルコキシルおよびC5−C8シクロアルコキシルから選択される基、さらにより好ましくはC1−C4アルコキシルから選択される基、特にメトキシルおよびエトキシル)を表す]
のうちの1つに対応する}
に対応するシランポリスルフィドであるが、上記定義は限定的ではない。
より具体的には、シランポリスルフィドの例として、ビス((C1−C4)アルコキシル(C1−C4)アルキルシリル(C1−C4)アルキル)ポリスルフィド(特に、ジスルフィド、トリスルフィド、またはテトラスルフィド)、例えばビス(3−トリメトキシシリルプロピル)またはビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ポリスルフィド等を挙げることができる。これらの化合物の中でも、特に、式[(C25O)3Si(CH2322の、TESPTと略される、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、または式[(C25O)3Si(CH23S]2の、TESPDと略される、ビス(トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィドが使用される。
他のオルガノシランの例として、例えば、少なくとも1つのチオール(−SH)官能基を有するシラン(メルカプトシランと呼ばれる)および/または少なくとも1つのマスクドチオール官能基を有するシラン、例えば、特許または特許出願、US6849754、WO99/09036、WO2006/023815、WO2007/098080、WO2010/072685、およびWO2008/055986に記載されているもの等を挙げることができる。
カップリング剤の含有量は有利なことに20phr未満であるが、カップリング剤の使用量は可能な限り少ないことが一般に望ましいことが理解される。典型的には、カップリング剤の含有量は、無機充填剤の量に関して、0.5質量%〜15質量%に当たる。その含有量は、好ましくは0.5と12phrとの間であり、より好ましくは、3〜10phrに及ぶ範囲内である。この含有量は、組成物中で使用される無機充填剤の含有量に応じて、当業者によって容易に調整される。
架橋系は、一方では硫黄に基づいてもよく、あるいは他方では硫黄供与体および/または過酸化物および/またはビスマレイミドに基づいてもよい。
架橋系は、好ましくは加硫系、すなわち硫黄(または硫黄供与剤)および一次加硫促進剤に基づく系である。この塩基加硫系に対して追加的なのは、酸化亜鉛、ステアリン酸もしくは同等の化合物、またはグアニジン誘導体(特に、ジフェニルグアニジン)等の様々な公知の二次加硫促進剤または加硫活性剤であり、そうでなければ、後に説明されるように、既知の加硫遅延剤が、第1の非生成段階中に、かつ/または生成段階中に配合される。
硫黄は、0.5〜12phr、特に1〜10phrの好ましい含有量で使用される。一次加硫促進剤は、0.5と10phrとの間の好ましい含有量で、より好ましくは0.5と5phrとの間の含有量で使用される。
本発明によるゴム組成物はまた、タイヤ、特にトレッド等の最終ゴム物品の外部混合物を構成することを意図するエラストマー組成物において一般に使用される通常の添加剤、例えば可塑剤、もしくは性質が芳香族もしくは非芳香族であるかに関わらない伸展油、特に非常に僅かに芳香族の油もしくは非芳香族の油(例えば、パラフィン油、水素化ナフテン油、MES油、もしくはTDAE油)、植物油、特にトリオレイン酸グリセロール等のグリセロールエステル、顔料、抗オゾンワックス、化学的抗オゾン剤もしくは抗酸化剤等の保護剤、抗疲労剤、補強樹脂(レゾルシノールもしくはビスマレイミド等)、例えば出願WO02/10269に記載されているもの等のメチレン受容体(例えば、フェノール系ノボラック樹脂)、またはメチレン供与体(例えば、HMTもしくはH3M)のうちの全てまたは一部を含んでもよい。
本発明によるゴム組成物は、当業者に周知の一般的手順に従う、2つの連続的調製段階:130℃と200℃との間の最大温度までの高温における、熱機械的操作または混錬の第1段階(「非生成」段階と呼ばれる場合がある)と、その後の、典型的には120℃未満で、例えば60℃と100℃との間のより低い温度における、機械的操作の第2段階(「生成」段階と呼ばれる場合がある)とを用いて、適切なミキサーで製造することができ、この最終段階中に、化学的架橋剤、特に加硫系が配合される。
本発明によるゴム組成物は、生状態(架橋または加硫前)であっても、硬化状態(架橋または加硫後)であってもよく、タイヤ、特にタイヤのトレッドにおいて使用できる半完成製品であってもよい。
本発明の上述の特徴およびまたその他については、例証として限定を伴わずに提供される、本発明のいくつかの実装的例についての以下の説明を読解する際、より良好に理解されるであろう。
II.本発明の例証的実施形態
II.1−使用された測定法および試験
ガラス転移温度
ポリマーのガラス転移温度、Tgは、示差走査熱量計を用いて測定される。分析は、ASTM規格D3418−08の要件に従って実行される。
サイズ排除クロマトグラフィー
サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を使用する。SECは、多孔質ゲルで充填されたカラムを通して、溶液中の高分子をそれらのサイズに従って分離することを可能にする。高分子は、それらの流体力学的体積によって分離され、最も嵩高いものが最初に溶出される。絶対的方法ではないが、SECは、ポリマーのモル質量の分布を理解することを可能にする。様々な数平均モル質量(Mn)および質量平均モル質量(Mw)を市販の標準から判定することができ、多分散度指数(PI=Mw/Mn)を、「ムーア」較正を介して計算することができる。
ポリマーの調製:分析前にポリマー試料を特に処理することはない。後者を、およそ1g/lの濃度の、テトラヒドロフラン+1体積%のジイソプロピルアミン+1体積%のトリエチルアミン+1体積%の蒸留水中、またはクロロホルム中に単純に溶解させる。次いで、溶液を注入前に、0.45μmの空隙を有するフィルターで濾過する。
SEC分析:使用する装置は、「Waters Alliance」クロマトグラフである。溶出溶媒は、ポリマーの溶解に使用した溶媒に従って、テトラヒドロフラン+1体積%のジイソプロピルアミン+1体積%のトリエチルアミン、またはクロロホルムである。流速は0.7ml/分であり、システムの温度は35℃であり、分析時間は90分である。商品名「Styragel HMW7」、「Styragel HMW6E」、および2本の「Styragel HT6E」という4本のWatersのカラムのセットを一連で使用する。
注入されるポリマー試料の溶液の体積は100μlである。検出器はWaters2410示差屈折計であり、クロマトグラフデータを利用するためのソフトウェアはWaters Empowerシステムである。
計算した平均モル質量は、PSS Ready Cal−Kit、市販のポリスチレン標準から作成した較正曲線に比例する。
1H NMR分析
グラフト化ニトリルオキシドのモル含有率の判定を、NMR分析によって実行する。スペクトルは、5mmのBBI Z−grad「広帯域」プローブを備え付けられた、Bruker 500MHz分光計で取得する。定量的な1H NMR実験は、単純な30°パルスシーケンス、および各取得間で3秒の繰り返し時間を用いる。試料は、二硫化炭素(CS2)に溶解させる。100μlの重水素化シクロヘキサン(C612)をロック信号として添加する。
1H NMRスペクトルは、グラフト化ニトリルオキシドサブユニットの定量化を、δ=3.1−3.8ppmの間のケミカルシフトにおいて現れる、CH2NおよびCH2Oのプロトンに特有の信号の統合によって可能とする。
2D 1H−13C HSQC NMRスペクトルは、炭素およびプロトン原子のケミカルシフトによって、グラフト化サブユニットの性質を確認することを可能とする。
動的特性
動的特性G*およびtan(δ)maxは、ASTM規格D5992−96に従って、粘性分析装置(Metravib VA4000)で測定する。ASTM規格D1349−99に従う標準温度条件(23℃)の下で、10Hzの周波数において単純交番正弦剪断応力に供される、加硫済み組成物の試料(厚さ4mmおよび断面積400mm2の円筒形試験片)の応答を記録する。0.1%から100%(外向きサイクル)、次いで100%から0.1%(戻りサイクル)の歪み振幅の掃引を実行する。利用される結果は、複素動的剪断係数(G*)および損失因子tan(δ)である。戻りサイクルで、tan(δ)maxと表される、観察されたtan(δ)の最大値が示される。
II.2−グラフト化ポリマーの調製
II.2.1−本発明によらない、1,3−双極性化合物をグラフト化することによる、ポリマーE1−gの調製
本発明によらないポリマーE1−gは、1,3−ブタジエンとスチレンとのコポリマー、SBRであり、26質量%のスチレンユニットと、24mol%の1,2−ブタジエンユニットのブタジエン部を含み、Mn=163000g/molであり、PI=1.15であり、Tg=−48℃である。
NMR純度が94mol%である、2,4,6−トリメチル−3−(2−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ)ベンゾニトリルオキシド(0.85g、2.93mmol)を、開放型ロール機(30℃の外部ミキサー)において、60gの出発ジエンポリマーE1と配合する。混合物を、15回のターンオーバーパス(turnover pass)で均質化する。この混合段階の後、10バールの圧力でプレスしながら、120℃で10分間熱処理する。ポリマーE1−gが得られる。
1H NMRで判定されるモルグラフト化度は0.28%(100molのポリマーモノマーユニット当たり0.28molの修飾剤がグラフト化されている)であり、すなわちグラフト化収率は94%である。
II.2.2−本発明による、1,3−双極性化合物をグラフト化することによる、ポリマーE2−gの調製
本発明によるポリマーE2−gを、出発ジエンポリマーE2に対して、化合物、2,4,6−トリメチル−3−(2−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ)ベンゾニトリルオキシドをグラフト化することで調製する。
出発ジエンポリマーE2は、1,3−ブタジエンとエチレンとのコポリマーであり、66mol%のエチレンユニットを含み、100%までの残りは、1,2−(46.4mol%のブタジエンユニット)、1,4−(31.8mol%のブタジエンユニット)、および1,2−シクロヘキシル−(21.8mol%のブタジエンユニット)形態で分布しているブタジエンユニットからなり、175000g/molのMn、1.79のPI、および−43℃のTgを示す。出発ジエンポリマーE2は、本出願企業による特許EP1954705B1に記載される例4−2による重合プロセスに従って調製される。
NMR純度が94mol%である、2,4,6−トリメチル−3−(2−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エトキシ)ベンゾニトリルオキシド(1.45g、5.03mmol)を、開放型ロール機(30℃の外部ミキサー)において、60gの出発ジエンポリマーE2と配合する。混合物を、15回のターンオーバーパスで均質化する。この混合段階の後、10バールの圧力でプレスしながら、120℃で10分間熱処理する。ポリマーE2−gが得られる。
1H NMRで判定されるモルグラフト化度は0.29%(100molのポリマーモノマーユニット当たり0.29molの修飾剤がグラフト化されている)であり、すなわちグラフト化収率は97%である。
II.3−ゴム組成物の調製
ポリマーE1−gおよびE2−gを、ゴム組成物C1およびC2の調製に使用する。E1−gおよびE2−gはエラストマーポリマーであることに留意されたい。
組成物C1およびC2の配合(phr単位)を表Iに記載する。これらの組成は、ポリマーの性質こそ異なるものの、同一である。組成物C1はポリマーE1−g(グラフト化SBR)を含有し、組成物C2はポリマーE2−g(1,3−ブタジエンとエチレンとのグラフト化コポリマー)を含有する。
ゴム組成物は以下の方法で調製する:グラフト化ポリマー、補強充填剤、カップリング剤、および1〜2分混錬した後に様々な他の成分を、加硫系を除いて、85cm3のPolylab内部ミキサーに導入し、この混合機は70%充填され、初期の容器温度がおよそ110℃である。次いで熱機械的操作(非生成段階)を、最大「滴下(dropping)」温度が160℃に到達するまで、一段階で実行する(総混錬期間はおよそ5分間に等しい)。そのようにして得られた混合物を回収し、冷却し、その後加硫系(硫黄)を25℃の外部ミキサー(ホモフィニッシャー(homofinisher))に添加し、およそ5〜6分間、全てを混合する(生成段階)。
II.4−硬化状態におけるゴム組成物の特性
硫化後の組成物を、それらの物理的または機械的特性を測定するために、プラック(2〜3mmの範囲の厚さを有する)もしくは薄いゴムシートの形態にカレンダー加工し、または所望の寸法に切断および/もしくは組み立てた後、例えばタイヤ、特にトレッド用の半完成製品として直接使用できる型出し要素の形態にカレンダー加工する。結果を表IIに提供する。
組成物C2は、本発明によらない組成物C1と比較して、硬化状態における高いレベルの剛性と、非常に低いレベルのヒステリシスとの両方を示す。2つのエラストマーE1およびE2は同じTgを有し、かつ組成物C1およびC2において修飾剤は1つの同じモル含有率で使用されたにも関わらず、エラストマーE2と修飾剤とを組み合わせて使用することにより、E1と同じ修飾剤とを組み合わせて使用した場合と比較して、23℃でのtanδmaxにおける20%の減少が可能となる。ヒステリシスにおけるこの進歩は、歪み50%における23℃での複素剪断係数G*の30%の増加も伴うことから、この結果は、なおさら注目すべきである。ヒステリシスと硬化状態における剛性との間での、ゴム組成物の特性におけるこの折衷は、特にタイヤのトレッドの転がり抵抗および摩耗性等、性能間における改善された折衷を保証する。

Claims (37)

  1. 以下のユニットUA、UB、UC、およびUD、ならびにサブユニットFを有する少なくとも1つのユニットを含むポリマーであって、
    mモル%のUA)
    nモル%のUB)
    oモル%のUC)
    pモル%のUD)
    前記ユニットUA、UB、UC、およびUDが、前記ポリマー内にランダムに分布しており、
    前記サブユニットFが、前記ポリマーの鎖に沿ってペンダントであり、少なくとも1個の窒素原子を含む会合性基を有し、
    前記サブユニットFを有する前記ユニットが、前記ポリマー鎖中にfモル%存在し、
    1およびR2は、同一であるか、または異なっており、水素原子、メチル基、または非置換のもしくはオルト位、メタ位、もしくはパラ位がメチル基によって置換されているフェニル基を表し、
    m≧50であり、
    n≧0であり、
    o≧0であり、
    f>0であり、
    0<o+p≦25であり、
    m、n、o、p、およびfは、0〜100の範囲の数字であり、
    m、n、o、p、およびfのそれぞれのモル%は、100に等しいm+n+o+p+fの合計に基づいて計算される、
    ポリマー。
  2. 前記ポリマー内にランダムに分布している以下のユニットUE、
    qモル%のUE)
    を含むポリマーであって、
    o+p+q≧10であり、
    q≧0であり、
    m、n、o、p、q、およびfのそれぞれのモル%が、100に等しいm+n+o+p+q+fの合計に基づいて計算される、
    請求項1に記載のポリマー。
  3. 前記ポリマー内にランダムに分布している以下のユニットUF、
    rモル%のUF)
    を含むポリマーであって、
    3が、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基またはアリール基を表し、
    0≦r≦25であり、
    m、n、o、p、q、r、およびfのそれぞれのモル%が、100に等しいm+n+o+p+q+r+fの合計に基づいて計算される、
    請求項2に記載のポリマー。
  4. 2つの百分率、nおよびoのうちの少なくとも1つが0と異なる、請求項1から3までのいずれか1項に記載のポリマー。
  5. nおよびoが0と異なる、請求項1から4までのいずれか1項に記載のポリマー。
  6. 2つのモル%、pおよびqのうちの少なくとも1つが0と等しくない、請求項1から5までのいずれか1項に記載のポリマー。
  7. モノマー単位として、前記ユニットUA、UB、UC、UD、およびUE、ならびに前記サブユニットFを有する前記ユニットのみを、それらのそれぞれのモル%、m、n、o、p、q、およびfで含み、m、n、o、p、q、およびfが好ましくは全てが0と異なる、請求項2から6までのいずれか1項に記載のポリマー。
  8. モノマー単位として、前記ユニットUA、UB、UC、およびUD、ならびに前記サブユニットFを有する前記ユニットのみを、それらのそれぞれのモル%、m、n、o、p、およびfで含み、m、n、o、p、およびfが好ましくは全てが0と異なる、請求項1または請求項4から6までのいずれか1項に記載のポリマー。
  9. 1およびR2が同一であり、水素原子を表す、請求項1から8までのいずれか1項に記載のポリマー。
  10. fが0.01〜50%、好ましくは0.01〜10%、より好ましくは0.03〜5%、さらにより好ましくは0.03〜3%で変動する、請求項1から9までのいずれか1項に記載のポリマー。
  11. 前記会合性基が、イミダゾリジニル、トリアゾリル、トリアジニル、ビス−ウレイル、およびウレイド−ピリミジル基からなる群から選択される、請求項1から10までのいずれか1項に記載のポリマー。
  12. 前記会合性基が、以下の式(I)〜(V)
    (式中、
    Chは、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素鎖を表し、
    *は、前記ポリマーの前記鎖に対する直接的または間接的接続を表し、
    Rは、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭化水素基を表し、
    Xは、酸素原子もしくは硫黄原子、またはNH基、好ましくは酸素原子を表す)
    のうちの1つに対応する、請求項1から11までのいずれか1項に記載のポリマー。
  13. 前記会合性基が、式(VI)
    (VI)
    (式中、*は、前記ポリマーの前記鎖に対する直接的または間接的接続を表す)
    に対応する、請求項1から12までのいずれか1項に記載のポリマー。
  14. エラストマーである、請求項1から13までのいずれか1項に記載のポリマー。
  15. 出発ジエンポリマーと修飾剤との反応を含む、グラフト化によって修飾されたポリマーを調製する方法であって、前記出発ジエンポリマーが、以下のユニットUA、UB、UC、およびUDを含み、この修飾剤が、一方で少なくとも1個の窒素原子を含む会合性基を含み、他方で前記出発ジエンポリマーの鎖に関して反応性である基を含むサブユニットGを含み、前記ユニットUA、UB、UC、およびUDが、前記出発ジエンポリマー中に、それぞれのモル%、m’、n’、o’、およびp’で存在し、前記出発ジエンポリマー内にランダムに分布している、方法。
    (式中、
    1およびR2は、同一であるか、または異なっており、水素原子、メチル基、または非置換のもしくはオルト位、メタ位、もしくはパラ位がメチル基によって置換されているフェニル基を表し、
    m’≧50であり、
    0<o’+p’≦25であり、
    n’+o’>0であり、
    m’、n’、o’、およびp’は、0〜100の範囲の数字であり、
    m’、n’、o’、およびp’のそれぞれのモル%は、100に等しいm’+n’+o’+p’の合計に基づいて計算される)
  16. Gが、前記出発ジエンポリマーの少なくとも1つのジエンユニットに関して反応性である基を含むサブユニットを表す、請求項15に記載の方法。
  17. G中に存在する前記反応性基が、SH官能基、アゾジカルボニル基、および少なくとも1個、好ましくは1個の窒素原子を含む双極子からなる群から選択される、請求項15に記載の方法。
  18. 前記修飾剤が、SH官能基を含み、式(VII)
    (VII)
    (式中、
    Xは、酸素原子もしくは硫黄原子、または−NH基、好ましくは酸素原子を表し、
    Chは、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素鎖を表し、
    Gは、反応性基として、SH官能基を含むサブユニットを表す)
    を有する、請求項15から17までのいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記修飾剤は、アゾジカルボニル基を含み、式(VIII)
    W−CO−N=N−CO−Sp−A (VIII)
    [式中、
    Aは、前記少なくとも1個の窒素原子を含む会合性基を表し、
    Spは、前記会合性基Aに前記アゾジカルボニル基を接続する二価スペーサー基であり、
    Wは、

    R’−Z−
    (式中、
    Zは、酸素原子もしくは硫黄原子、または−NH基もしくは−NR’基を表し、
    R’は、C1−C20アルキル基、好ましくはC1−C6アルキル基、もっぱら好ましくはC1−C4アルキル基、例えばメチルまたはエチルを表す)
    の基を表すか、または

    −Sp’−A’
    (式中、
    Sp’は、Spと同一であるか、または異なっており、別の会合性基A’に前記アゾジカルボニル基を接続する二価スペーサー基であり、
    A’は、Aと同一であるか、または異なっており、少なくとも1個の窒素原子を含む会合性基である)
    の基を表す]
    を有する、請求項15から17までのいずれか1項に記載の方法。
  20. AおよびA’であってもよいにはA’に関する、前記少なくとも1個の窒素原子を含む会合性基が、イミダゾリジニル、ウレイル、ビス−ウレイル、ウレイド−ピリミジル、またはトリアゾリル基から好ましくは選択される、請求項19に記載の方法。
  21. AおよびA’であってもよい場合にはA’に関する、前記少なくとも1個の窒素原子を含む会合性基が、式(IX)〜(XIII)
    (式中、
    Xは、酸素原子もしくは硫黄原子、または−NH基、好ましくは酸素原子を表し、
    Rは、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭化水素基を表す
    )のうちの1つに対応する、請求項19または20に記載の方法。
  22. 前記修飾剤が、B基によって一緒に接続されるQ基およびA基を含み、
    Qが、少なくとも1個、好ましくは1個の窒素原子を含む双極子を含み、
    Aが、前記少なくとも1個の窒素原子を含む会合性基を表し、
    Bが、QとAとの間に結合を形成する1個の原子または複数の原子の基である、
    請求項15から17までのいずれか1項に記載の方法。
  23. 前記A基が、以下の式(XXII)〜(XXVI)
    (式中、
    **は、Bに対する直接の結合を表し、
    Chは、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素鎖を表し、
    Rは、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭化水素基を表し、
    X’は、酸素原子または硫黄原子、好ましくは酸素原子を表す)
    のうちの1つに対応する、請求項22に記載の方法。
  24. 前記A基が、式(XXVII)
    (XXVII)
    (式中、**は、Bに対する直接の結合を表す)
    に対応する、請求項23に記載の方法。
  25. 前記修飾剤が、好ましくはニトリルオキシド、ニトロン、またはニトリルイミンである、請求項22から24までのいずれか1項に記載の方法。
  26. Qが、式(XXVIII)(式中、5つの記号R4〜R8のうち4つは、同一であるか、または異なっており、各々1個の原子または複数の原子の基であり、第5の記号は、Bに対する直接の結合を表し、R4およびR8は、好ましくは両方ともHと異なることが知られている)に対応するサブユニットを表す、請求項25に記載の方法。
    (XXVIII)
  27. 4、R6、およびR8が同一である、請求項26に記載の方法。
  28. 4、R6、およびR8が、各々、1〜6個の炭素原子、好ましくは1〜3個の炭素原子をもつアルキル基である、請求項26および27のいずれか1項に記載の方法。
  29. 4、R6、およびR8が、各々メチルまたはエチルである、請求項28に記載の方法。
  30. 前記修飾剤が、式(XXIX)〜(XXXIV)
    の1,3−双極性化合物のうちの1つである、請求項26に記載の方法。
  31. Qが、双極子−C=N(→O)−を含む、請求項25に記載の方法。
  32. Qが、式(XXXV)または(XXXVI)
    (式中、
    1は、脂肪族基、好ましくは、1〜12個の炭素原子を好ましくは含むアルキル基、または6〜20個の炭素原子を含み、芳香族サブユニット、好ましくはアリールもしくはアルキルアリール基、より好ましくはフェニルもしくはトリル基を含む基であり、
    2は、脂肪族基、好ましくは、1〜12個の炭素原子を好ましくは含む飽和炭化水素基、または芳香族サブユニットを含み、6〜20個の炭素原子を好ましくは含む基であり、Y2はBに対する直接の結合を含む)
    に対応するサブユニットを含む、請求項31に記載の方法。
  33. 前記修飾剤が、式(XXXVII)〜(XLI)
    (Y1は、請求項32に記載の通りである)
    の1,3−双極性化合物のうちの1つである、請求項32に記載の方法。
  34. 前記修飾剤の含有量が、前記出発ジエンポリマーを構成するモノマーユニット100mol当たり、0.01〜50モル当量、好ましくは0.01〜10モル当量、より好ましくは0.03〜5モル当量、さらにより好ましくは0.03〜3モル当量の会合性基Aで変動する、請求項15から33までのいずれか1項に記載の方法。
  35. 1およびR2が、各々水素原子である、請求項15から34までのいずれか1項に記載の方法。
  36. 補強充填剤と請求項14に記載のエラストマーとを含む、ゴム組成物。
  37. 請求項36に記載のゴム組成物を含む、タイヤ。
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