JP2013532180A - 会合性の基を担持する分子 - Google Patents

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Abstract

本発明は、窒素含有会合性分子であって、分子を相互にまたは充填剤と非共有結合によって会合させることができる少なくとも1つの単位を含み、不飽和を含有するポリマーと共有結合を形成するように反応することができる官能基を含む窒素含有会合性分子に関するものである。

Description

本発明は、窒素含有会合性分子であって、分子を相互にまたは充填剤と非共有結合を介して会合させることができる少なくとも1つの単位を含み、不飽和を含有するポリマーと共有結合を形成するように反応することができる官能基を含む窒素含有会合性分子に関するものである。
ポリマー鎖に沿って会合性の基を含む修飾ポリマーは、ポリマーを相互にまたは充填剤と非共有結合を介して会合させることができる少なくとも1つの単位を含むポリマーである。これらのポリマーの利点は、これらの物理的結合が外部要因、例えば温度または応力時間の影響下で可逆性であることである。このため、これらの修飾ポリマーの機械的特性は、ポリマーが使用される環境のパラメータに従って調節することができる。
このようなポリマーは例えば、WO2010/031956の番号で公開されている文献に記載されている。
この文献は、第一に共有結合を有する永久架橋ブリッジを介して、第二に非共有結合を有する架橋ブリッジを介して相互に会合された可撓性ポリマー鎖を含むエラストマーについて記載している。エラストマー上にグラフトされた分子は、物理的結合を確立することができる窒素含有ヘテロ環をベースのとする会合性の基を含む。この文献で想定される会合性の基の中でも、イミダゾリジニル、トリアゾリル、トリアジニル、ビスウレイルおよびウレイドピリミジル基が挙げられる。
エラストマーを修飾するために、前記エラストマーを、第一に会合性の基と、および第二にエラストマーに担持される反応性官能基と共有結合を形成する反応性基を含む分子と反応させることができる。従ってこれは、エラストマーの前官能化を包含する。
加えて、このように修飾されたエラストマーは、反応していないおよび材料の最終特性に影響を及ぼす、ある割合の官能基を含むことが見出されている。
このことは、会合性の基を鎖に沿って導入するためにポリマーを修飾する他の工程についての研究が行われてきた理由である。
国際公開第2010/031956号
従って本発明の目的は、反応性官能基を含まないポリマーにも適用可能なポリマーを修飾するための代わりの方法を提案することである。
本目的は、発明者らが、少なくとも1つの会合性の基および少なくとも1つの反応性基の両方を含む新規分子であって、少なくとも1つの二重結合を含むポリマーを、問題のポリマーが反応性官能基を含む必要なしに修飾することを可能にする新規分子を見出したことにより達成される。
本発明の主題は少なくともおよび好ましくは1つの「スペーサ」基Spによって共に結合された少なくとも1つの基Qおよび少なくとも1つの基Aを含む化合物であって、ここで:
−Qはアゾジカルボニル単位を含み、
−Aは少なくとも1つの窒素原子を含む会合性の基を含み、
−SpはQとAとの間に結合を形成する原子または原子の群である。
上で定義したような化合物がグラフトされたポリマーは充填剤と混合され;前記化合物は充填剤との間に不安定な結合のみを確立して、強すぎるポリマー−充填剤相互作用が引き起こされ得るという欠点を伴わずに、ポリマーの最終特性に有益である、良好なポリマー−充填剤相互作用を与えることができる。
「会合性の基」という用語は、水素、イオン性および/または疎水性結合を介して相互に会合することができる基を意味するものである。本発明の好ましい一実施形態によれば、これらは水素結合を介して会合することができる基である。
会合性の基が水素結合を介して会合できる場合、各会合性の基は、2つの同じ会合性の基が自己相補的であり、少なくとも2つの水素結合を形成することによって共に会合できるように、水素結合に関して少なくとも1つのドナー「部位」および1つのアクセプタ部位を含む。
基Q、「スペーサ」基および結合性基を含む、本発明による化合物は、例えば以下の式(Ia):
A−Sp−Q (Ia)
によって表すことができる。
基Q、「スペーサ」基および2個の結合性基を含む、本発明による化合物は、例えば以下の式(Ib):
Figure 2013532180
によって表すことができる。
同様に、2個の基Q、「スペーサ」基および会合性の基を含む、本発明による化合物は、例えば以下の式(Ic):
Figure 2013532180
によって表すことができる。
同じ原則に従って、2個の基Q、「スペーサ」基および2個の会合性の基を含む、本発明による化合物は、例えば以下の式(Id):
Figure 2013532180
によって表すことができる。
好ましくは、会合性の基はイミダゾリジニル、ウレイル、ビスウレイル、ウレイドピリミジルおよびトリアゾリル基より選択される。
好ましくは、基Aは、以下の式(II)から(VI):
Figure 2013532180
Figure 2013532180
の1つに相当し、式中:
−Rは、ヘテロ原子を場合により含有することができる炭化水素ベースの基を示し、
−Xは、酸素または硫黄原子、好ましくは酸素原子を示す。
好ましくは、基Aは、一般に5または6個の原子を含有する二窒素含有または三窒素含ヘテロ環を含み、該ヘテロ環は好ましくは二窒素含有であり、少なくとも1つのカルボニル官能基を含む;なおさらに好ましくは、基Aは式(II)のイミダゾリジニル基を含む。
基Qは、好ましくは式:
W−CO−N=N−CO−
に相当するアゾジカルボニル基を含み、式中、
Wは
式:
R’−Z−
(式中:
−Zは、酸素もしくは硫黄原子または−NHもしくは−NR’基を表し、
−R’は、C−C20アルキル基、好ましくはC−Cアルキル、および完全に好ましくはC−Cアルキル、例えばメチルもしくはエチルを表す。)
の基、
または
式:
−Sp’−A’
(式中:
Sp’は、Spと同じであり得るかまたは異なり得て、アゾジカルボニル官能基を別の会合性の基A’に結合する2価スペーサ基であり、
A’は、Aと同じであり得るかまたは異なり得て、少なくとも1つの窒素原子を含む会合性の基である。)
の基を表し、
−A、SpおよびSp’は1つ以上のヘテロ原子を含み得る。
好ましくは、本発明の主題である化合物は、式(VII)
W−CO−N=N−CO−Sp−A
(VII)
によって表され、式中
−Aは少なくとも1つの窒素原子を含む会合性の基であり、
−Spはアゾジカルボニル官能基を会合性の基Aに結合する2価スペーサ基であり、
−Wは先に定義した通りであり、
−A、SpおよびSp’は1つ以上のヘテロ原子を含み得る。
本発明の主題である化合物は、式(VIII)または(IX):
R’−Z−CO−N=N−CO−Sp−A
(VIII)
または
A’−Sp’−CO−N=N−CO−Sp−A
(IX)
によって表され、式中:
R’、Z、Sp、A、Sp’およびA’は先に定義した通りであり、A、SpおよびSp’は1つ以上のヘテロ原子を含むことができる。
「スペーサ」基Spによって、少なくとも1つの基Qおよび/または少なくとも1つの会合性の基を結合することが可能となり、このため「スペーサ」基Spは本質的に公知のいずれの種類でもよい。しかし、「スペーサ」基は、本発明による化合物の基Qおよび会合性の基をほとんどまたは全く妨害してはならない。
従って前記「スペーサ」基は、基Qに対して不活性である基と見なされ、基Qは好ましくは、この基と反応することができるいずれのアルケニル官能基も有さない。
「スペーサ」基は、好ましくは直鎖、分枝または環式炭化水素ベースの鎖であり、1つ以上の芳香族基および/または1つ以上のヘテロ原子を含有することができる。前記鎖は、置換基が基Qに対して不活性である限り、場合により置換することができる。
好ましい一実施形態により、「スペーサ」基は、窒素、硫黄、ケイ素または酸素原子より選択される1つ以上のヘテロ原子を場合により含む、直鎖または分枝C−C24、好ましくはC−C10アルキル鎖、さらに優先的には直鎖C−Cアルキル鎖である。
完全に好ましくは、「スペーサ」基SpまたはSp’は−(CH−、−NH−(CH−および−O−(CH−より選ばれ、yは1から6の整数である。
好ましくは、本発明の主題である化合物は、以下の式(X)または(XI)の化合物:
Figure 2013532180
より選ばれ、式中:
−Yは、メチレン基、酸素原子、硫黄原子および−NH−基より選択される2価基を表し、
−Rは、C−Cアルコキシ基、好ましくはC−Cアルコキシル基および完全に好ましくはメトキシルまたはエトキシルを表す。
なおさらに優先的には、本発明による化合物は、以下の式(XII)から(XV)の化合物より選ぶことができる:
Figure 2013532180
Figure 2013532180
本発明の主題である化合物は、以下の一般スキームにより3つのステップで:
Figure 2013532180
またはさもなければ以下の反応スキームに従うジアルキルアゾジカルボキシラートもしくはジアルキルヒドラゾジカルボキシラートとの直接反応によって、調製することができる:
Figure 2013532180
以下の実施例は例示のために与えられているが、以下に記載するものに対して他の合成経路または改良を想定することが可能である。
[実施例1]
(E)−エチル2−(2−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エチルカルバモイル)ジアゼンカルボキシラートの調製
Figure 2013532180
a)N−(2−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エチル)−1H−イミダゾール−1−カルボキサミドの調製
N−(2−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エチル)−1H−イミダゾール−1−カルボキサミドは、以下の手順に従って調製される:
Figure 2013532180
カルボニルジイミダゾール(64.2g、0.4mol)を1−(2−アミノエチル)イミダゾリジン−2−オン(46.5g、0.36mol)の無水アセトニトリル(750ml)溶液に、一度に添加する。次に反応媒体を周囲温度にて3から5時間撹拌する。得られた沈殿を濾過除去して、フィルタ上で無水アセトニトリル(40mlで3回)および石油エーテル(50mlで2回、40/60℃画分)によって洗浄し、最後に周囲温度にて10−15時間乾燥させる。
融点154℃の白色固体(74.5g、収率93%)を得る。
モル純度は88mol%である(H NMR)。
H、13C、15N NMRキャラクタリゼーション
Figure 2013532180
Figure 2013532180
使用した溶媒:DMSO−Hでは2.44ppm、13Cでは39.5ppmおよび15Nではsr=19238.46におけるDMSOの信号に基づいて較正
b)エチル2−(2−(2−オキソイミダゾリジン−1−yl)エチルカルバモイル)ヒドラジンカルボキシラートの調製
Figure 2013532180
エチルヒドラジンカルボキシラート(38.0g、0.36mol)を無水アセトニトリル(750ml)中のN−(2−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エチル)−1H−イミダゾール−1−カルボキサミド(74.0g、0.33mol、NMRにより純度88mol%)に、一度に添加する。反応媒体を70−75℃にて3時間、次に周囲温度にて2−3時間撹拌する。
沈殿を濾過除去して、アセトニトリル(50mlで2回)および石油エーテル(50mlで2回、40/60℃画分)で洗浄し、最後に周囲温度にて10−15時間乾燥させる。
融点179℃の白色固体(79.6g、収率93%)を得る。
モル純度は99%超である(H NMR)。
H、13C、15N NMRキャラクタリゼーション
Figure 2013532180
Figure 2013532180
プロトン8、10および11はNH基であるため、これのH化学シフトは正確に帰属できない。13C化学シフトは基8に相当する。
使用した溶媒:DMSO−Hでは2.44ppm、13Cでは39.5ppmおよび15Nではsr=19238.46におけるDMSOの信号に基づいて較正
c)エチル2−(2−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エチルカルバモイル)ジアゼンカルボキシラート、本発明による化合物の調製
Figure 2013532180
ジクロロメタン(100ml)中のN−ブロモスクシンイミド(6.87g、0.039mol)をジクロロメタン(200ml)中のピリジン(3.05g、0.039mol)およびヒドラジンカルボキシラート(10.00g、0.039mol)の混合物に、一度に添加して、5−10℃まで冷却する。反応媒体を10℃にて1時間撹拌して、次に有機相を水(150mlで2回)で洗浄する。次に有機相をNaSO上で15分脱水して、次に溶媒を減圧下で(Т18℃、40−50mbar)で蒸発除去する。ジエチルエーテル(300ml)を添加して、反応媒体を周囲温度にて30−40分撹拌する。得られた沈殿を濾過除去して、フィルタ上でジエチルエーテル(40mlで3回)によって洗浄し、最後に周囲温度にて10−15時間乾燥させる。
融点122℃の黄色固体(6.95g、収率70%)を得る。
モル純度は95%超である(H NMR)。
H、13C NMRキャラクタリゼーションを下の表1に示す。
Figure 2013532180
Figure 2013532180
プロトン2および7はNH基であるため、これのH化学シフトは正確に帰属できない。
使用した溶媒:DMSO−Hでは2.44ppm、13Cでは39.5ppmにおけるDMSOの信号に基づいて較正
[実施例2]
UDETAからの3ステップでのN,N−ビス(2−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エチル)ジアゼン−1,2−ジカルボキサミドの調製
a)N,N−ビス(2−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エチル)ヒドラジン−1,2−ジカルボキサミド(SI−BIM−02)の調製:
Figure 2013532180
ヒドラジン水和物(0.50g、0.01mol)を無水アセトニトリル(100ml)中のN−(2−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エチル)−1H−イミダゾール−1−カルボキサミド(4.46g、0.02mol、NMRにより純度86mol%)[実施例1の生成物]に、一度に添加する。反応媒体を70−75℃にて3時間、次に周囲温度にて1−2時間撹拌する。
沈殿を濾過除去して、アセトニトリル(25ml)および石油エーテル(50ml、40/60℃画分)で洗浄し、最後に周囲温度にて10−15時間乾燥させる。
融点232℃の白色固体(3.16g、0.009mol、収率92%)を得る。
モル純度は90%である(H NMR)。
DMSO中のHおよび13C NMRキャラクタリゼーションを表2に示し、DO中のHおよび13C NMRキャラクタリゼーションを表3に示す:
Figure 2013532180
Figure 2013532180
使用した溶媒:DMSO−Hでは2.44ppm、13Cでは39.5ppmにおけるDMSOの信号に基づいて較正
Figure 2013532180
使用した溶媒:DO−Hでは4.7ppm、13Cではsr=0における水の信号に基づいて較正
b)N,N−ビス(2−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エチル)ジアゼン−1,2−ジカルボキサミド、本発明による化合物の調製
Figure 2013532180
N−ブロモスクシンイミド(0.534g、0.003mol)をピリジン(0.237g、0.003mol)、N,N−ビス(2−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エチル)ヒドラジン−1,2−ジカルボキサミド(1.03g、0.003mol)およびジクロロメタン(50ml)の混合物に周囲温度にて一度に添加する。反応媒体を周囲温度にて1時間撹拌する。沈殿を濾過除去して、フィルタ上でジクロロメタン(10ml)によって洗浄し、1時間乾燥させる。沈殿を水(20ml)で15分処理して、濾過し、水(20ml)および石油エーテル(20ml)で再度洗浄して、最後に周囲温度にて10−15時間乾燥させる。
融点208℃(分解)の薄黄色固体(0.62g、0.002mol、収率61%)を得る。
モル純度は90%である(H NMR)。
Hおよび13C NMRキャラクタリゼーションを表4に示す。
Figure 2013532180
Figure 2013532180
使用した溶媒:DMSO−Hでは2.44ppm、13Cでは39.5ppmにおけるDMSOの信号に基づいて較正
[実施例3]
UDETAからの1ステップでのN,N−ビス(2−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エチル)ジアゼン−1,2−ジカルボキサミドの調製
1−(2−アミノエチル)イミダゾリジン−2−オン(1.29g、0.010mol)をエタノール(20ml)中のジイソプロピルアゾ−1,2−ジカルボキシラート(1.01g、0.005mol)の混合物に、一度に周囲温度にて添加する。反応媒体は、周囲温度にて1時間撹拌する。沈殿を濾過除去して、エタノール(20ml)、水(50ml)および石油エーテル(20ml)で洗浄し、次に周囲温度にて10−15時間乾燥させる。
融点193℃(分解)の薄黄色固体(1.26g、0.004mol、収率74%)を得る。
H NMRによる純度は87mol%である。

Claims (9)

  1. 少なくとも1つのおよび好ましくは1つの「スペーサ」基Spによって共に結合された少なくとも1つの基Qおよび少なくとも1つの基Aを含む化合物であって、式中:
    −Qがアゾジカルボニル官能を含み、
    −Aが少なくとも1つの窒素原子を含む会合性の基を含み、
    −SpがQとAとの間に結合を形成する原子または原子の群である
    化合物。
  2. 会合性の基がイミダゾリジニル、トリアゾリル、ウレイル、ビスウレイルおよびウレイドピリミジル基より選択される、請求項1に記載の化合物。
  3. 請求項1または2に記載の化合物であって、会合性の基が以下の式(II)から(VI):
    Figure 2013532180
    Figure 2013532180
    の1つに相当し、式中:
    −Rがヘテロ原子を場合により含有することができる炭化水素ベースの基を示し、
    −Xが、酸素または硫黄原子、好ましくは酸素原子を示す
    化合物。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物であって、式(VII)
    W−CO−N=N−CO−Sp−A
    (VII)
    によって表され、式中:
    −Aが少なくとも1つの窒素原子を含む会合性の基であり、
    −Spがアゾジカルボニル官能基を会合性の基Aに結合する2価スペーサ基であり、
    −Wが
    式:
    R’−Z−
    (式中:
    −Zは、酸素もしくは硫黄原子または−NHもしくは−NR’基を表し、
    −R’は、C−C20アルキル基、好ましくはC−Cアルキル、および完全に好ましくはC−Cアルキル、例えばメチルもしくはエチルを表す。)
    の基、
    または
    式:
    −Sp’−A’
    (式中:
    Sp’は、Spと同じであり得るかまたは異なり得て、アゾジカルボニル官能基を別の会合性の基A’に結合する2価スペーサ基であり、
    A’は、Aと同じであり得るかまたは異なり得て、少なくとも1つの窒素原子を含む会合性の基である。)
    の基を表し、
    −A、SpおよびSp’は1つ以上のヘテロ原子を含み得る
    化合物。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物であって、式(VIII)または(IX):
    R’−Z−CO−N=N−CO−Sp−A
    (VIII)
    または
    A’−Sp’−CO−N=N−CO−Sp−A
    (IX)
    によって表され、式中:
    R’、Z、Sp、A、Sp’およびA’が請求項1から4で定義された通りであり、ならびにA、SpおよびSp’は1つ以上のヘテロ原子を含み得る化合物。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物であって、以下の式(VIII)または(IX):
    Figure 2013532180
    によって表され、式中:
    −Yが、メチレン基、酸素原子、硫黄原子および−NH−基より選択される2価基を表し、ならびに
    −Rが、C−Cアルコキシ基、好ましくはC−Cアルコキシ基および完全に好ましくはメトキシルまたはエトキシルを表す化合物。
  7. 「スペーサ」基SpまたはSp’が、窒素、硫黄、ケイ素または酸素原子より選択される1つ以上のヘテロ原子を場合により含む、直鎖または分枝C−C24、好ましくはC−C10アルキル鎖、さらに優先的には直鎖C−Cアルキル鎖である、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. 「スペーサ」基SpまたはSp’が、−(CH−、−NH−(CH−および−O−(CH−より選ばれ、yが1から6の整数である、請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物であって、以下の式(XII)から(XV)の化合物:
    Figure 2013532180
    より選択される、化合物。
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