JP2017520663A - エステル官能性ポリシロキサンおよびそれから作られるコポリマー - Google Patents

エステル官能性ポリシロキサンおよびそれから作られるコポリマー Download PDF

Info

Publication number
JP2017520663A
JP2017520663A JP2016575783A JP2016575783A JP2017520663A JP 2017520663 A JP2017520663 A JP 2017520663A JP 2016575783 A JP2016575783 A JP 2016575783A JP 2016575783 A JP2016575783 A JP 2016575783A JP 2017520663 A JP2017520663 A JP 2017520663A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
radicals
independently
alkoxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016575783A
Other languages
English (en)
Inventor
アイエル,ナラヤナ,パドマナバ
ラマクリシュナン,インドゥマシ
ミッタル,アヌイ
ロハス−ウォール,ロイ,ユー
アラム,サミム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Momentive Performance Materials Inc
Original Assignee
Momentive Performance Materials Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Momentive Performance Materials Inc filed Critical Momentive Performance Materials Inc
Publication of JP2017520663A publication Critical patent/JP2017520663A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/14Polysiloxanes containing silicon bound to oxygen-containing groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/42Block-or graft-polymers containing polysiloxane sequences
    • C08G77/445Block-or graft-polymers containing polysiloxane sequences containing polyester sequences
    • C08G77/448Block-or graft-polymers containing polysiloxane sequences containing polyester sequences containing polycarbonate sequences
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G64/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbonic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G64/18Block or graft polymers
    • C08G64/186Block or graft polymers containing polysiloxane sequences
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/38Polysiloxanes modified by chemical after-treatment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L69/00Compositions of polycarbonates; Compositions of derivatives of polycarbonates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/12Polysiloxanes containing silicon bound to hydrogen

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

【化38】上記構造を有するポリシロキサンが記載される:式中、R1、R2、およびR3は独立して炭化水素ラジカル、不飽和ラジカル、アルコキシラジカル、アリールラジカルまたはアルケニルオキシラジカルである。R4は独立して直接結合または任意選択的に酸素および窒素で置換された炭化水素ラジカル、R5は独立して水素、ハロゲン、1から6の炭素原子を有する脂肪族基、6から8の炭素原子を有する芳香族基、1から6の炭素原子を有するアルコキシ基、またはアリールオキシ基、R6は独立してヒドロキシル基、アミン基、酸クロリド基、またはスルホニルハライド基である。xは1から300;yは0から50;およびzは0から50。このポリシロキサンは種々のコポリマーおよびポリマーブレンドを作製するのに使用される。ポリマーブレンドまたはコポリマーとして記載されたポリシロキサンを用いて種々の物品を作製できる。

Description

本発明は、エステル官能性ポリシロキサンおよびそれから作られるコポリマーを対象としている。
ポリカーボネート樹脂は周知の熱可塑性樹脂であり、長い間、衝撃に対する抵抗が必要とされる種々の用途に用いられてきた。低い温度、一般的には20℃より低い温度において、ポリカーボネートは脆弱になり、この欠点によってその有用性は制限される。知られているように、ポリカーボネートの低温衝撃強度は、カーボネート構造中にシリコーンブロックを導入する(共重合によって)ことによって改善することができる。関連するコポリマーを開示するものとして、米国特許第3,189,662号;第3,419,634号;第4,123,588号;第4,569,970号;第4,920,183号、および第5,068,302号が挙げられる。
関連するコポリマーが、米国特許第4,994,532号に開示された、溶融混合プロセスに従って調製されている。このプロセスは、芳香族ポリカーボネート樹脂を、少なくとも1つの官能性カルボン酸基を有するポリジオルガノシロキサンと溶融混合することを必要とする。
本明細書の文脈において関連する別のものは、米国特許第3,189,662号であり、これはポリカーボネートシロキサンコモノマーの調製方法を開示し、そこではビスフェノール部分がポリジメチルシロキサンの両末端に結合されている。しかしながら、Si原子を反応性部分に結合している不安定なケイ素−酸素結合が存在することによって、重合の後にシロキサンモノマーの加水分解が起こりやすい。加水分解的に不安定なSi−O−C結合の存在は、コポリマーの耐候性の低下と機械的特性の低下につながる。上記したシリコーンコポリマーは、ヒドロキシル基がフェニル基のパラ位に配置されているため、容易に修飾反応を起こすが、ポリマー鎖中のSi−O−Cリンクの存在のために、生成されたポリカーボネート樹脂は不安定であり、加水分解を受ける。こうした問題点は、Si−C結合を含むシロキサンモノマーを開発することによって解決されており、改良された耐加水分解性がもたらされている。ケイ素とアルキルの結合を有し、熱安定性と耐加水分解性が改良されたモノマーも開発されている。
従来技術では、以下の一般構造を有する直鎖のヒドロキシアリールオキシ末端シロキサンに至る、3つの一般的な経路が知られている:

(A)米国特許第3,189,662号は、クロロ末端ポリシロキサンとビスフェノール系化合物の反応を記載し、副生物として塩酸が生ずることを排除している;(B)米国特許第4,732,949号は、ビスフェノール系化合物とα,ω−ビスアクリロキシポリジオルガノシロキサンとの溶媒中での反応を記載しており、そして(C)米国特許第6,258,968号は、ビスフェノール系化合物、例えばヒドロキノンと、環状ジアルキルシロキサン、例えばオクタメチルシクロテトラシロキサンとの溶媒中での反応を記載しており、そこでは酸触媒が用いられ、反応混合物中からは蒸留によって水が除去される。
ポリシロキサン−ポリカーボネートブロックコポリマーを調製するため、ヒドロキシアリールオキシ末端シロキサンの代替物として、カーボネート末端シロキサンもまた用いられている。例えば米国特許第5,504,177号は、ポリジオルガノシロキサン−ポリカーボネートブロックコポリマーを調製するための無溶媒溶融プロセスを記載しており、これは一般式:

のSi−O−C結合を含まないカーボネート末端シロキサンを用いている。
しかしながらこの経路は、R基のために高価なp−アリルフェノール系前駆体の使用と、白金触媒の使用を必要とするという不具合があり、これらはプロセスコストの追加を招く。
米国特許第4,895,965号は、一般式:

のカルボキシアリール末端オルガノシロキサン、例えば1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジシロキサンジアリルビス(安息香酸)を作製する方法を記載しており、この化合物は、ポリカーボネート−ポリシロキサンおよびポリエステル−シロキサンコポリマーを作製するために用いられる。
米国特許第4,879,378号は、立体障害性フェノール部分を含むポリシロキサンを記載しており、これは一般式MDD’Mによって表され、式中、


である。
立体障害性フェノール基はケイ素原子に対し、カルボニルオキシ含有リンクを介して結合している。この種の物質は、ポリマーに対する安定剤(スタビライザー)として用いられる。
米国特許第5,292,850号は、ポリシロキサン構造を備えたポリマー性スタビライザーを開示しており、これは立体障害性フェノール基と、安定化すべきポリマー構造に対してみずから結合可能な反応性基とを含んでいる。これらのポリマー性スタビライザーは、添加剤が溶剤、脂肪、または石けんによって抽出されないことが要求される用途に特に適している。
米国特許第8,426,532号は、ポリカーボネートグラフトコポリマーを形成する方法を記載している。アリル基を含むポリカーボネートポリマーまたはコポリマーが、グラフトコポリマーの主鎖を提供し、側鎖はこのコポリマーに対し、アリル基を介して結合している。
しかしながら、従来技術に開示されたポリカーボネート−ポリシロキサンには、前駆体であるエステル官能性ポリオルガノシロキサンが、界面重合に適さない反応性末端基を有するという欠点がある。加えて、従来技術によるエステル官能性ポリシロキサンの製造は、高価な前駆体の使用を必要とする。
したがって、界面共重合に適した末端反応性基を備えたエステル官能性ポリシロキサン前駆体を有する、コスト効率の良い新規なポリシロキサンコポリマー組成物およびポリシロキサンポリマーブレンドに対するニーズが存在している。改良された熱的安定性および加水分解安定性を備えた、エステル官能性ヒドロキシルアリール末端シロキサン組成物に対するニーズが存在している。本発明は、エステル官能性ポリシロキサンを生成するための、コスト効率の良い方法を提供する。こうしたエステル官能性ポリシロキサンは、コポリマーまたはポリマーブレンド中で用いられた場合に、コポリマーまたはポリマーブレンドの低温耐衝撃性、難燃性、耐加水分解性、および耐熱劣化特性を向上させる。
本明細書に開示されるのは、式Iの構造を有するポリシロキサンである:

式中、R、R、およびRは独立して炭化水素ラジカル、不飽和ラジカル、アルコキシラジカル、アリールラジカルまたはアルケニルオキシラジカルである。Rは独立して直接結合または任意選択的に酸素および窒素で置換された炭化水素ラジカル、Rは独立して水素、ハロゲン、1から6の炭素原子を有する脂肪族基、6から8の炭素原子を有する芳香族基、1から6の炭素原子を有するアルコキシ基、またはアリールオキシ基、Rは独立してヒドロキシル基、アミン基、酸クロリド基、またはスルホニルハライド基である。xは1から300;yは0から50およびzは0から50である。
式IIの単位を持つ少なくとも1つのポリオルガノシロキサンを有するコポリマー組成物が提供される:

式中、R、R、およびRは独立して炭化水素ラジカル、不飽和ラジカル、アルコキシラジカル、アリールラジカルまたはアルケニルオキシラジカルであり;Rは独立して直接結合または任意選択的に酸素および窒素で置換された炭化水素ラジカル;Rは独立して水素、ハロゲン、1から6の炭素原子を有する脂肪族基、6から8の炭素原子を有する芳香族基、1から6の炭素原子を有するアルコキシ基、またはアリールオキシ基;ここでxは1から300の範囲にわたり;yは0から50の範囲にわたり;そしてzは0から50の範囲にわたる。
本明細書に開示されるのは、ポリシロキサンコポリマーを調製するための方法であり、この方法は:

で表され、式中、R、R、およびRは独立して炭化水素ラジカル、不飽和ラジカル、アルコキシラジカル、アリールラジカルまたはアルケニルオキシラジカルであり;Rは独立して直接結合または任意選択的に酸素および窒素で置換された炭化水素ラジカル;Rは独立して水素、ハロゲン、1から6の炭素原子を有する脂肪族基、6から8の炭素原子を有する芳香族基、1から6の炭素原子を有するアルコキシ基、またはアリールオキシ基;そしてRは独立してヒドロキシル基、アミン基、酸クロリド基、またはスルホニルハライド基であり;ここでxは1から300の範囲にわたり;yは0から50の範囲にわたり;zは0から50の範囲にわたる、式Iのポリオルガノシロキサンを:

によって表され、式中、Rは独立して水素、ハロゲン、1から6の炭素原子を有する脂肪族基、6から8の炭素原子を有する芳香族基、1から6の炭素原子を有するアルコキシ基、またはアリールオキシ基であり;そしてRは独立してヒドロキシル基、アミン基、酸クロリド基、またはスルホニルハライド基であり;そしてVは:




からなる群より選択され、式中、R10、R11は独立して水素、ハロゲン、1から18の炭素原子を有するアルキル基、3から14の炭素原子を有するアリール基、6から10の炭素原子を有するアリールオキシ基、7から20の炭素原子を有するアラルキル基、1から10の炭素原子を有するアルコキシ基、6から20の炭素原子を有するシクロアルキル基、6から20の炭素原子を有するシクロアルコキシ基、2から10の炭素原子を有するアルケニル基、アラルキルオキシ基、ニトロ基、アルデヒド基、シアノ基、またはカルボキシル基である化合物と、カーボネート前駆体の存在下に重合させ、ポリシロキサンコポリマーをもたらすことを含む。
本明細書に開示されるのは、エステル官能性ポリシロキサン、およびそれで調製されるポリシロキサン−コポリマーおよびポリシロキサンポリマーブレンドである。これらのコポリマーおよびポリマーブレンドは有利な性質、例えば改良された低温特性、成形中の改良されたレオロジー特性、改良された耐薬品性および耐引っ掻き性、改良された電気絶縁性、改良された熱劣化性および耐加水分解性を示す。
1つの実施形態において、本発明は以下の構造を有するポリシロキサンを対象としており:

式中、R、R、およびRは独立して炭化水素ラジカル、不飽和ラジカル、アルコキシラジカル、アリールラジカルまたはアルケニルオキシラジカルである。Rは独立して直接結合または任意選択的に酸素および窒素で置換された炭化水素ラジカル、Rは独立して水素、ハロゲン、1から6の炭素原子を有する脂肪族基、6から8の炭素原子を有する芳香族基、1から6の炭素原子を有するアルコキシ基、またはアリールオキシ基、Rは独立してヒドロキシル基、アミン基、酸クロリド基、またはスルホニルハライド基である。xは1から300;yは0から50およびzは0から50である。本明細書の開示はまた、上述のポリシロキサンを含むポリマーブレンドをも対象としている。
上記に示した構造のポリシロキサン化合物を調製するための方法が記述される。この方法は、環状オリゴマー、例えば環状シロキサンから、ヒドリド末端シロキサンを得ることを含む。ヒドリド末端シロキサンは、酸性および/または塩基性触媒の存在下に、環状シロキサンをジシロキサンヒドリドと開環重合することを通じて得ることができる。このヒドリド末端シロキサンは式:

によって表され、式中、R、RおよびRは独立して炭化水素ラジカル、不飽和ラジカル、アルコキシラジカル、アリールラジカルまたはアルケニルオキシラジカルであり;ここでxは1から300;yは0から50;およびzは0から50であり、アリル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ベンゾエートまたはアリル2−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)フェニル)アセテート或いは類似の化合物およびそれらの誘導体と、有効温度として約80から200℃、好ましくは100から150℃、そしてより好ましくは80から100℃において反応されて、フェノール保護シロキサンを生成する。アリル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ベンゾエートまたはアリル2−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)フェニル)アセテートおよび類似化合物ないしそれらの誘導体は、「フェノール保護」されている。テトラヒドロピラニル(THP)エーテルが、フェノールの保護に用いられる基である。アリル−4−ヒドロキシベンゾエート、アリル−4−ヒドロキシフェニルアセテートまたは類似化合物およびそれらの誘導体に対するフェノール保護は、強塩基、グリニヤール試薬、ヒドリド、レドックス試薬、アルキル化剤およびアクリル化剤の存在下に、そして水素化触媒の存在下に、テトラヒドロピラニル(THP)エーテルを用いることで得られる。アリル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ベンゾエートまたはアリル2−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)フェニル)アセテートおよび類似化合物ならびにそれらの誘導体は、テトラヒドロピラニル化され、従って「フェノール保護」される。フェノール保護されたシロキサン化合物は、極性溶媒と鉱酸の混合物、例えばTHF/HClを用いることによって「脱保護」され、フェノールが脱保護されたシロキサンが得られる。フェノールの保護および脱保護のための種々の他の方法であって、現在見られないまたは予測されていない代替方法、修正、変形、またはそれらにおける改良が、当業者によって後に行われるであろうが、それらもまた本発明の特許請求の範囲に包含されている。脱保護されたシロキサンは精製されて、有機物が除去される。精製は減圧下に、約150から300℃の温度において行われ、純粋なポリシロキサン化合物が得られる。
本発明はまた、式Iで参照するエステル官能性ポリシロキサンを含む単位を有するコポリマー組成物をも対象としている:

式中、R、R、およびRは独立して炭化水素ラジカル、不飽和ラジカル、アルコキシラジカル、アリールラジカルまたはアルケニルオキシラジカルであり;Rは独立して直接結合または任意選択的に酸素および窒素で置換された炭化水素ラジカル;Rは独立して水素、ハロゲン、1から6の炭素原子を有する脂肪族基、6から8の炭素原子を有する芳香族基、1から6の炭素原子を有するアルコキシ基、またはアリールオキシ基であり;ここでxは1から300の範囲にわたり;yは0から50の範囲にわたり;そしてzは0から50の範囲にわたる。
実施形態において、式Iはポリカーボネートホモポリマー、ポリカーボネートコポリマー、ポリカーボネート−ポリエステル、ポリエステル、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、またはそれらの組み合わせと組み合わせられて、コポリマー組成物またはポリマーブレンドが形成される。
実施形態において、本発明はまた、式Iのポリシロキサンまたは以下の式IIおよび式IIIの単位を含むコポリマーを含む組成物をも対象としている。

式中、各々のRは1から60の炭素原子を有する炭化水素ラジカル,2価の炭化水素基、または構造単位;

から誘導される基であり、式中、Rは独立して水素、ハロゲン、1から6の炭素原子を有する脂肪族基、6から8の炭素原子を有する芳香族基、1から6の炭素原子を有するアルコキシ基、またはアリールオキシ基;およびRは独立してヒドロキシル基、アミン基、酸クロリド基、またはスルホニルハライド基であり;そしてVは:




からなる群より選択され、式中、R10およびR11は独立して水素、ハロゲン、1から18の炭素原子を有するアルキル基、3から14の炭素原子を有するアリール基、6から10の炭素原子を有するアリールオキシ基、7から20の炭素原子を有するアラルキル基、1から10の炭素原子を有するアルコキシ基、6から20の炭素原子を有するシクロアルキル基、6から20の炭素原子を有するシクロアルコキシ基、2から10の炭素原子を有するアルケニル基、アラルキルオキシ基、ニトロ基、アルデヒド基、シアノ基、またはカルボキシル基である。
上記に開示したコポリマーの実施形態において、Rはヒドロキシ基であり、R10は1から6の炭素原子のアルキル基である。
本発明のコポリマーは、ジヒドロキシベンゼン化合物をビス官能化ポリオルガノシロキサン化合物と、カーボネート前駆体、例えばホスゲンの存在下に重合させることによって調製してよい。1つの実施形態において、ジヒドロキシベンゼン化合物はビスフェノールAであり、ビス官能化ポリオルガノシロキサン化合物は式Iのものである。
本明細書に開示したコポリマーを重合するための方法の実施形態において、カーボネート前駆体は、ホスゲン、ジホスゲン、およびジアリールカーボネート、ビス(メチルサリチル)カーボネート、またはこれらの組み合わせからなる群より選択される。
実施形態において、重合反応は、溶媒の存在下に、そして任意選択的に1またはより多くの触媒の存在下に行われる界面重合プロセスである。
実施形態において、重合反応は界面重合プロセスであり、塩素化脂肪族有機液体、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、ジクロロプロパン、1,2−ジクロロエチレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、塩素含有芳香族溶媒、トルエン、各種のクロロトルエンその他、脱イオン水のような水性溶媒などを含む溶媒の存在下に行われ、そして任意選択的1またはより多くの触媒の存在下に行われる。
実施形態において、重合反応は界面重合プロセスであり、溶媒、苛性化剤、および任意選択的に1またはより多くの触媒の存在下で行われる。カーボネート前駆体がホスゲン、ジホスゲン、およびジアリールカーボネート、ビス(メチルサリチル)カーボネート、またはこれらの組み合わせである場合、界面重合反応に適した触媒に含まれるものにはターシャリーアミン触媒などの脂肪族アミン、トリアルキルアミン;式(A)4L+Bの触媒のような相間移動触媒があり、ここで各々のAは独立してC1〜10のアルキル基;Lは窒素またはリン原子;そしてBはハロゲン原子またはC1〜8のアルコキシ基もしくはC6〜18のアリールオキシ基である。これらの触媒の組み合わせもまた有効である。
本発明のコポリマーを用いて、そして特に本発明のコポリマーを含むポリマーブレンド組成物(例えば、ポリカーボネートホモポリマーとの組み合わせ)を用いて、種々の製品を作製することが可能である。例えばそうした製品に含まれるものとして、限定するものではないが、携帯電話のハウジング、冷凍食品厨房設備、ヘルメットなどの個人的安全用途、自動車およびオートバイのフロントガラス(風防)、自動車のサンルーフ、断片化することなくエアバッグを堅固に展開することを可能にするダッシュボードなどを含む他の自動車用途、そして自動車のヘッドライトや電子機器のスクリーン用途などがあり、これらでは透明性、難燃性、および耐衝撃性が有益である。
具体的な実施例を詳細に説明する。これらの実施例は例示的であることを意図しており、これらの実施例に記載の材料、条件、または処理パラメータに限定されるものではない。特記しない限り、すべての部およびパーセントは固体重量である。
実施例1
ヒドリド末端シロキサン流体MD45の合成
オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)(500g)とピュロライト(Purolite)CT275(2.298g)の混合物を、マグネチックスターラーと還流コンデンサーを備えた500mLの丸底フラスコに仕込み、窒素下に撹拌した。この撹拌混合物に対し、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(HMMH)(19.68g)を室温で添加した。フラスコを加熱して約50℃に約1時間保持し、次いで約1時間かけて温度を約60まで上げた。次に温度を約2時間かけて70℃まで昇温し、次いで約4時間かけて約80℃に昇温した。反応の完了後、フラスコを30℃未満へと冷却し、セライト(Celite)(0.750g)で処理し、濾過した。130℃/5mbarで真空を適用することによって揮発性物質を除去し、480gの透明な無色の液体を得た。この液体は次の特徴を有していた:固形分含量は98%、粘度は15〜20mPa・s、ヒドリド含量は11.68ccH/g(0.0521wt%)、分子量Mnは4648、そして多分散性指数(PDI)は1.6であった。
実施例2
フェノール(アリル−4−ヒドロキシ−ベンゾエート)末端シロキサン流体AHBMD45AHBの合成
250mLの丸底フラスコに、MD45(75g、上記のようにして調製)とアルミナに担持された白金触媒(0.350g)を仕込み、窒素下に撹拌して80℃に昇温した。アリル−4−((テトラヒドロテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ベンゾエート(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン保護フェノール)(9.622g)を添加ロートに仕込み、約100℃未満の反応温度を維持するように滴下した。この添加に続いて、反応混合物は1時間かけて約80℃に昇温し、次いで約2時間かけて約100℃まで昇温した。ヒドロシリル化反応の完了は、プロトンNMRによって確認した。反応混合物は30℃未満へと放冷し、セライト(Celite)(0.5g)で処理し、濾過した。フェノールの脱保護は、THF/HCl混合物を用いて30℃において行った。得られた液体は次いで200℃/5mbarにおいてストリッピングして、透明な淡黄色の液体を得た。この液体は次の特徴を有していた:固形分含量は98%、粘度は130〜150mPa・s、分子量Mnは4653、そしてPDIは1.8であった。
実施例3
フェノール(アリル−4−ヒドロキシフェニルアセテート)末端シロキサン流体AHPAMD45AHPAの合成
実施例1と同じ反応条件を使用し、アリル2−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)フェニル)アセテート((3,4−ジヒドロ−2H−ピラン保護フェノールアリル−4−ヒドロキシフェニルアセテート)を、アリル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ベンゾエート(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン保護フェノール)の代わりに用いた。この液体は次の特徴を有していた:固形分含量は98%、粘度は127〜140mPa・s、分子量Mnは4703、そしてPDIは1.7であった。
実施例4
フェニル含有シロキサン流体MD61.87Ph 25.99の合成
メカニカルスターラー、温度計、および真空蒸留器を備えた1Lの3口丸底フラスコに、352gのシラノール末端メチルフェニルシロキサン流体(YF3804)と、149gのハイドロジェン末端メチルシロキサン流体(M’D18M’)と、81.5gのオクタメチルシクロテトラシロキサンを充填した。この混合物は90℃に加熱し、次いで 縮合および転位反応のために線状窒化塩化リン(LPNC)触媒を添加した。混合物は90mmHgまで真空化し、20時間にわたって約90℃に保持した。次いでこの反応混合物に15.3gの炭酸水素ナトリウムを添加して、LPNC触媒を中和した。この混合物を約40℃未満まで冷却し、セライト(Celite)で濾過した。各々の試料の屈折率を測定した。固形分含量は98パーセントであった。
実施例5
フェノール(アリル−4−ヒドロキシ−ベンゾエート)末端シロキサン流体AHBMD61.87Ph 25.99AHBの合成
250mLの丸底フラスコにMD61.87Ph 25.99(50g、上記のように調製)とアルミナに担持された白金触媒(0.290g)を仕込み、窒素下に撹拌して約80℃に昇温した。アリル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ベンゾエート(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン保護フェノール)(2.7g)を添加ロートに仕込み、約100℃未満の反応温度を維持する速度で滴下した。この添加に続いて、反応混合物は1時間かけて約80℃に昇温し、次いで約2時間かけて約100℃まで昇温した。ヒドロシリル化反応の完了は、プロトンNMRによって確認した。反応混合物は30℃未満へと放冷し、セライト(Celite)(0.5g)で処理し、濾過した。フェノールの脱保護は、THF/HCl混合物を用いて30℃において行った。得られた液体は次いで200℃/5mbarにおいてストリッピングして、透明な淡黄色の液体を得た。この液体は次の特徴を有していた:固形分含量は98%、粘度は350〜360mPa・s、分子量Mnは4114、そしてPDIは2.2であった。
実施例6
フェノール(アリル−4−ヒドロキシ−ベンゾエート)末端シロキサン流体AHBMDvinylAHBの合成
250mLの丸底フラスコにAHBMD10AHB(20g、上記のように調製)、2,4,6,8−テトラメチル−2,4,6,8−テトラビニルシクロテトラシロキサン(4.45g)(D4ビニル)、および濃硫酸触媒(0.022mg)を仕込んだ。この反応混合物を約80℃に昇温し、16時間にわたって窒素下で撹拌した。反応の完了後、固体の炭酸ナトリウムを添加することによって反応混合物を中和し、セライト(Celite)を通して濾過した。得られた液体は次いで190℃/5mbarにおいてストリッピングして、透明な淡黄色の液体を得た。この液体の固形分含量は98%であった。
比較例1
フェノール(オイゲノール)末端シロキサン流体EuMD45Euの合成
250mLの丸底フラスコに、MD45(50g、上記のように調製)と、アルミナに担持された白金触媒(0.290g)を仕込み、窒素下に撹拌し、80℃に昇温した。アリル−3−メトキシ−4−ヒドロキシベンゾエート(オイゲノール)(9.622g)を添加ロートに仕込み、反応温度を約100℃未満に維持する速度で滴下した。添加の後、1時間かけて反応混合物を約80℃に昇温し、次いで約2時間かけて温度を約100℃へと上げた。ヒドロシリル化反応の完了は、プロトンNMRによって確認した。反応混合物を放冷して30℃未満とし、セライト(Celite)(0.5g)で処理して濾過した。得られた液体は次いで200℃/5mbarでストリッピングして、透明な淡黄色の液体を得た。この液体は次の特徴を有していた:固形分含量は98%、粘度は135mPa・s、分子量Mnは5700、そしてPDIは2.05であった。
実施例7
ポリカーボネート−ポリシロキサンコポリマーの合成
10.278gのビスフェノールA、1.142gのフェノール末端シロキサン流体、および0.113gのベンゼントリエチルアンモニウムクロリド(BTAC)を、水とジクロロメタン(DCM)をそれぞれ50mL含んでいる4口丸底フラスコに仕込んだ。7.42gのトリホスゲンを窒素雰囲気下でガラスバイアルに秤量し、25mLのDCM中に溶解して、注意深く添加ロートに移した。25mLの25〜30wt%NaOH溶液を、反応器に固定した別の添加ロートに移した。トリホスゲンとNaOHは両方とも、激しく撹拌しながら(300〜400rpm)反応混合物に対して同時に添加した。NaOHの添加は、反応混合物のpHが5と6の間に保持されるように、注意深く行った。撹拌をさらに20分間継続した。NaOHの残量を添加して、pHを10〜11に増大させた。この反応混合物をさらに5〜10分間撹拌し、0.16gの4−クミルフェノール(pCP)と54.4mgのトリエチルアミン(TEA)を添加した。撹拌をさらに5〜10分間続け、NaOH水溶液を添加することによってpHを12に上げた。反応を停止し、分液ロートを用いて有機相を水相から分離した。ポリマー(有機相)を1規定HClで洗浄し、大過剰のメタノールで沈澱させた。最終生成物をオーブン中で、約60から約70℃で一晩乾燥させた。実施例および比較例の、異なるフェノール末端シロキサン流体を用いて、同様の手順を繰り返した。
表1:ポリカーボネート−ポリシロキサンコポリマーの組成の詳細
上記の表1に示されているように、実施例2、3および5のエステル官能性ポリシロキサンを用いて調製されたポリシロキサン−ポリカーボネートコポリマーは、比較例1(オイゲノール末端ポリシロキサン−ポリカーボネートコポリマー)に従って調製されたポリシロキサン−ポリカーボネートコポリマーのものと比較して、大体同等の数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)および多分散性指数を示した。これは明らかに、エステル官能性ポリシロキサンおよび官能化されたエステル官能性ポリシロキサンの、トリホスゲン存在下におけるビスフェノールAとの重合性が、標準的なオイゲノール末端ポリシロキサンのそれに非常に類似していることを示している。加えて、コスト効率の高いエステル官能性ポリシロキサン材料は、他のモノマーと共重合して、性能が顕著に改良された、対応するコポリマーを形成することになる。
ポリカーボネートおよびポリカーボネート−ポリシロキサンブレンドの調製
5wt%までの作製されたポリカーボネート−ポリシロキサンコポリマー(コポリマーIからIV)を、おおよそ95wt%のポリカーボネートと、305℃で7分間にわたり、ハーケ社(Haake)製バッチミキサーで溶融混合した。組成の詳細を以下の表2に示す。溶融ストランドを集めて、可燃性試験用の試料調製に用いた。
表2:
別の実施形態において、熱可塑性組成物は、約40から約80wt%のポリカーボネート樹脂;5wt%より多いポリカーボネート−ポリシロキサンコポリマーを含む。任意選択的に、この組成物は、約2から約15wt%の衝撃改良剤、2から15wt%の有機リン含有難燃化剤を含み、これはフィラーを除いた組成物の合計組み合わせ重量に基づいて約8から15wt%である。これらの量は最適な難燃性を、雰囲気温度における良好なノッチ付きアイゾット衝撃強度;低温における良好なノッチ付きアイゾット衝撃強度;および/または良好な熱変形温度と共に提供する。加えて、これらの量はUL94 5VBのV0/V1試験条件に合致し、また本明細書に記載の最小ドリップ(溶け落ち)時間のような他の規準に合致する組成物を提供する。各々の成分の相対的な量および成分それぞれの組成は、当業者に既知の方法によって定めて良い。
可燃性試験
1つの実施形態において、この熱可塑性組成物はUL94垂直燃焼試験に合格する難燃性物品を製造するのに特に有用である。UL94垂直燃焼試験では、コットンウールパッドの上方で垂直に固定された試験片に対して接炎される。可燃性試験は、「プラスチック材料の可燃性試験UL94」と題するUnderwriter’s Laboratory Bulletin 94の手順に従って行った。この手順によれば、材料は得られた試験結果に基づいて、HB、V0、UL94 V1、V2、5VAおよび/または5VBに分類してよい。5つの試験片について関連する規準は以下の通りである(表3)。
表3:可燃性試験結果規準条件

表4:ポリカーボネートホモポリマーおよびポリカーボネート−ポリシロキサンブレンドを含むポリカーボネートについての可燃性試験結果

上記の表4に示されているように、ポリカーボネート−エステル官能性ポリシロキサンコポリマー(コポリマーI、IIおよびIII)のそれぞれを用いて調製されたブレンド組成物(ブレンド1、2および3)は全体的に、ポリカーボネートホモポリマーよりも良好な難燃性を有している。接炎後の平均消炎時間を考慮すると、本発明のポリカーボネート−エステル官能性ポリシロキサンコポリマー(コポリマーI)を含むブレンド組成物(ブレンド1)は、非常に改善された難燃性を示している。さらにまた、本発明のコポリマーを取り入れたブレンド組成物はいずれも、滴下粒子およびコットンの発火を示していない。
引張試練
亜鈴形状の試験片についての引張試験を、インストロン社(Instron)の引張試験機を使用し、5KNのロードセルを用いて実行した。亜鈴(ドッグボーン)形状の試験片のゲージ長は0.97インチ(24.6ミリ)であり、クロスヘッド速度は0.2インチ(5.1ミリ)/分であった。データは、ブルーヒルライト(Bluehill Lite)ソフトウェアを用いて解析した。表5は引張試験から得られた結果を記述している。
表5:ブレンドの引張試験

典型的には、引張強度の測定値は、ポリカーボネートホモポリマーに対する本発明のポリカーボネート−ポリシロキサンコポリマーの取り込み(ブレンド1)が、添加に伴って他の性能を向上させるにも関わらず、何ら実質的な性能低下なしにポリカーボネート材料の性能を維持していることを表している。
低温衝撃強度試験
別の実施形態においては、上記の試験片をノッチ付きアイゾット試験を用いて評価した。この試験手順は、ISO 180/1A試験法に基づいていた。試験結果は試験片の単位幅当たりの吸収エネルギーによって報告され、アイゾットノッチエネルギー(KJ/m)によって表し、表6に示した。典型的には、最終の試験結果は5つの試験片の平均として計算される。
表6:ブレンドのアイゾット試験

アイゾット試験の温度が室温以下に低下するにつれて、本発明のポリカーボネート−ポリシロキサンコポリマー含有ブレンドによる吸収エネルギーは、ポリカーボネートホモポリマーよりも非常に高くなる。
以上に開示した特徴および他の特徴の変形、ならびにそれらの作用または代替物を、他の異なる系や用途に組み込んでよいことが理解されよう。現在予見されないまたは予期しない種々の代替、修正、変形、またはそれらの改良が当業者によって後に行われてよいが、それらもまた特許請求の範囲に包含される。

Claims (20)

  1. 式Iの構造を有するポリオルガノシロキサン:

    式中、R、R、およびRは独立して炭化水素ラジカル、不飽和ラジカル、アルコキシラジカル、アリールラジカルまたはアルケニルオキシラジカル;Rは独立して直接結合または任意選択的に酸素および窒素で置換された炭化水素ラジカル;Rは独立して水素、ハロゲン、1から6の炭素原子を有する脂肪族基、6から8の炭素原子を有する芳香族基、1から6の炭素原子を有するアルコキシ基、またはアリールオキシ基;そしてRは独立してヒドロキシル基、アミン基、酸クロリド基、またはスルホニルハライド基であり;ここでxは1から300;yは0から50;およびzは0から50である。
  2. 式II;

    式中、R、RおよびRは独立して炭化水素ラジカル、不飽和ラジカル、アルコキシラジカル、アリールラジカルまたはアルケニルオキシラジカルであり;ここでxは1から300;yは0から50;およびzは0から50;によって表されるヒドリド末端シロキサンを
    フェノール保護アリル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ベンゾエート、アリル2−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)フェニル)アセテート、アリル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ベンゾエート誘導体、またはアリル2−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)フェニル)アセテート誘導体と、フェノール保護シロキサンを生成するのに有効な温度において反応させ;
    極性溶媒と鉱酸の混合物中でフェノール保護シロキサン化合物を脱保護してフェノール脱保護シロキサンを生成し;および
    フェノール脱保護シロキサンを精製することを含む、請求項1のポリオルガノシロキサン化合物の調製方法。
  3. 請求項1のポリオルガノシロキサンと:ポリカーボネートホモポリマー、ポリカーボネートコポリマー、ポリカーボネート−ポリエステル、ポリエステル、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、およびポリエーテルイミドからなる群より選択されるポリマーとを含む組成物。
  4. 請求項3の組成物を含む物品。
  5. 携帯電話のハウジング、冷凍食品厨房設備、ヘルメット、自動車のフロントガラス、オートバイの風防、自動車のサンルーフ、ダッシュボード、ヘッドライト、および電子機器のスクリーンからなる群より選択される物品である、請求項4の物品。
  6. 式IIIの単位を有する少なくとも1つのポリオルガノシロキサンを含むコポリマー組成物。

    式中、R、R、およびRは独立して炭化水素ラジカル、不飽和ラジカル、アルコキシラジカル、アリールラジカルまたはアルケニルオキシラジカル;Rは独立して直接結合または任意選択的に酸素および窒素で置換された炭化水素ラジカル;Rは独立して水素、ハロゲン、1から6の炭素原子を有する脂肪族基、6から8の炭素原子を有する芳香族基、1から6の炭素原子を有するアルコキシ基、またはアリールオキシ基;ここでxは1から300の範囲にわたり;yは0から50の範囲にわたり;そしてzは0から50の範囲にわたる。
  7. 式IVの構造単位をさらに含み:

    式中、各々のRは1から60の炭素原子を有する炭化水素ラジカル、2価の炭化水素基、式Vの構造単位から誘導される基であり、

    式中、Rは独立して水素、ハロゲン、1から6の炭素原子を有する脂肪族基、6から8の炭素原子を有する芳香族基、1から6の炭素原子を有するアルコキシ基、またはアリールオキシ基;およびRは独立してヒドロキシル基、アミン基、酸クロリド基、またはスルホニルハライド基;そしてVは:




    からなる群より選択される基であり、式中、R10、R11は独立して水素、ハロゲン、1から18の炭素原子を有するアルキル基、3から14の炭素原子を有するアリール基、6から10の炭素原子を有するアリールオキシ基、7から20の炭素原子を有するアラルキル基、1から10の炭素原子を有するアルコキシ基、6から20の炭素原子を有するシクロアルキル基、6から20の炭素原子を有するシクロアルコキシ基、2から10の炭素原子を有するアルケニル基、アラルキルオキシ基、ニトロ基、アルデヒド基、シアノ基、またはカルボキシル基である、請求項6のコポリマー組成物。
  8. ポリカーボネートホモポリマー、ポリカーボネートコポリマー、ポリカーボネート−ポリエステル、ポリエステル、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、またはポリエーテルイミドをさらに含む、請求項6のコポリマー組成物。
  9. 請求項6のコポリマー組成物を含む物品。
  10. がヒドロキシル基でありR10が1から6の炭素原子を有するアルキル基である、請求項7のコポリマー組成物。
  11. 携帯電話のハウジング、冷凍食品厨房設備、ヘルメット、自動車のフロントガラス、オートバイの風防、自動車のサンルーフ、ダッシュボード、ヘッドライト、および電子機器のスクリーンからなる群より選択される物品である、請求項9の物品。
  12. 請求項6のコポリマー組成物を鋳造し、成形し、または形成することを含む、物品の作製方法。
  13. ポリシロキサンコポリマーの調製方法であって:

    式中、R、R、およびRは独立して炭化水素ラジカル、不飽和ラジカル、アルコキシラジカル、アリールラジカルまたはアルケニルオキシラジカル;Rは独立して直接結合または任意選択的に酸素および窒素で置換された炭化水素ラジカル;Rは独立して水素、ハロゲン、1から6の炭素原子を有する脂肪族基、6から8の炭素原子を有する芳香族基、1から6の炭素原子を有するアルコキシ基、またはアリールオキシ基;およびRは独立してヒドロキシル基、アミン基、酸クロリド基、またはスルホニルハライド基;ここでxは1から300の範囲にわたり;yは0から50の範囲にわたり;そしてzは0から50の範囲にわたる、によって表される式Iのポリオルガノシロキサンを、式Vの化合物:

    式中、Rは独立して水素、ハロゲン、1から6の炭素原子を有する脂肪族基、6から8の炭素原子を有する芳香族基、1から6の炭素原子を有するアルコキシ基、またはアリールオキシ基;およびRは独立してヒドロキシル基、アミン基、酸クロリド基、またはスルホニルハライド基;そしてVは




    からなる群より選択され、式中、R10、R11は独立して水素、ハロゲン、1から18の炭素原子を有するアルキル基、3から14の炭素原子を有するアリール基、6から10の炭素原子を有するアリールオキシ基、7から20の炭素原子を有するアラルキル基、1から10の炭素原子を有するアルコキシ基、6から20の炭素原子を有するシクロアルキル基、6から20の炭素原子を有するシクロアルコキシ基、2から10の炭素原子を有するアルケニル基、アラルキルオキシ基、ニトロ基、アルデヒド基、シアノ基、またはカルボキシル基であるものと、
    カーボネート前駆体の存在下に重合させることを含む、方法。
  14. がヒドロキシル基でありR10が1から6の炭素原子を有するアルキル基である、請求項13の方法。
  15. カーボネート前駆体が、ホスゲン、ジホスゲン、ジアリールカーボネート、ビス(メチルサリチル)カーボネート、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項13の方法。
  16. 重合が、溶媒および任意選択的に1またはより多くの触媒の存在下に実行される界面重合プロセスである、請求項13の方法。
  17. 1またはより多くの触媒が:脂肪族アミン、トリアルキルアミン;および式(A)4L+Bの相間移動触媒からなる群より選択され、ここで各々のAは独立してC1〜10のアルキル基;Lは窒素またはリン原子;そしてBはハロゲン原子、C1〜8のアルコキシ基、またはC6〜18のアリールオキシ基である、請求項16の方法。
  18. 重合工程が界面重合プロセスであり、溶媒、苛性化剤、および任意選択的に1またはより多くの触媒の存在下で行われる、カーボネート前駆体が、ホスゲン、ジホスゲン、ジアリールカーボネート、ビス(メチルサリチル)カーボネート、またはこれらの組み合わせである、請求項13の方法。
  19. 重合が、相間移動触媒の存在下に2相性溶媒中でビスフェノールAをホスゲンと反応させてビスクロロホルメートを形成することを含み;ここで方法がさらにポリオルガノシロキサンを添加することを含む、請求項13の方法。
  20. ポリオルガノシロキサンのビスクロロホルメートが管状反応器中で形成され、次いで触媒と共に相間ポリ縮合反応器に添加される、請求項19の方法。
JP2016575783A 2014-07-03 2015-07-02 エステル官能性ポリシロキサンおよびそれから作られるコポリマー Pending JP2017520663A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201462020551P 2014-07-03 2014-07-03
US62/020,551 2014-07-03
PCT/US2015/038954 WO2016004286A1 (en) 2014-07-03 2015-07-02 Ester-functional polysiloxanes and copolymers made therefrom

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017520663A true JP2017520663A (ja) 2017-07-27

Family

ID=53724453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016575783A Pending JP2017520663A (ja) 2014-07-03 2015-07-02 エステル官能性ポリシロキサンおよびそれから作られるコポリマー

Country Status (5)

Country Link
US (2) US9518182B2 (ja)
EP (1) EP3164447B1 (ja)
JP (1) JP2017520663A (ja)
CN (1) CN106687506A (ja)
WO (1) WO2016004286A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022260077A1 (ja) * 2021-06-09 2022-12-15 出光興産株式会社 ポリカーボネート系樹脂組成物及び成形体
WO2022260078A1 (ja) * 2021-06-09 2022-12-15 出光興産株式会社 ポリカーボネート系樹脂組成物及び成形体

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106687506A (zh) * 2014-07-03 2017-05-17 莫门蒂夫性能材料股份有限公司 酯官能的聚硅氧烷和由其制成的共聚物
KR101687683B1 (ko) 2014-09-05 2016-12-19 주식회사 엘지화학 코폴리카보네이트 및 이를 포함하는 조성물
KR20160067714A (ko) 2014-12-04 2016-06-14 주식회사 엘지화학 코폴리카보네이트 및 이를 포함하는 물품
KR101685665B1 (ko) 2014-12-04 2016-12-12 주식회사 엘지화학 코폴리카보네이트 및 이를 포함하는 조성물
CN111378136B (zh) * 2020-05-06 2022-02-08 苏州生益科技有限公司 活性酯树脂及其制备方法、热固性树脂组合物、半固化片、绝缘薄膜、层压板和印刷电路板

Citations (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57123223A (en) * 1980-12-15 1982-07-31 M & T Chemicals Inc Thermostable polymer containing siloxane units and manufacture of siloxane and disiloxane
JPH02117682A (ja) * 1988-10-27 1990-05-02 Sumitomo Bakelite Co Ltd 1,3−ビス(ヒドロキシフェニル)ジシロキサン誘導体の製造法
JPH08311206A (ja) * 1995-03-02 1996-11-26 General Electric Co <Ge> ブロックコポリシロキサンカーボネートの製法
JPH09124795A (ja) * 1995-10-23 1997-05-13 Bayer Ag ポリ(ジオルガノシロキサン)/ポリカーボネートブロツクコポリマーの製造方法
JPH10158476A (ja) * 1997-12-01 1998-06-16 Chisso Corp エポキシ樹脂改質剤及び半導体封止用樹脂組成物
JPH10204179A (ja) * 1997-01-21 1998-08-04 Toray Dow Corning Silicone Co Ltd ポリオルガノシロキサンおよびその製造方法
JPH10287748A (ja) * 1997-04-11 1998-10-27 Osaka Gas Co Ltd ポリシランの製造方法
JPH11130865A (ja) * 1997-08-29 1999-05-18 Dow Corning Toray Silicone Co Ltd ヒドロキシフェニル基含有シルフェニレン化合物、シルフェニレン変性有機樹脂
JP2000219743A (ja) * 1999-02-01 2000-08-08 Fuji Photo Film Co Ltd ポリシロキサン及びポジ型フォトレジスト組成物
JP2005535759A (ja) * 2002-08-16 2005-11-24 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ シロキサンビスクロロホルメート
JP2006507393A (ja) * 2002-11-21 2006-03-02 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ ポリカーボネート−シロキサンコポリマー及びブレンド用のスジのない黒色配合物
US20060142527A1 (en) * 2004-12-29 2006-06-29 Katherine Glasgow Transparent compositions, methods for the preparation thereof, and articles derived therefrom
JP2006518803A (ja) * 2003-02-21 2006-08-17 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 透明耐熱性ポリカーボネート−ポリシロキサン共重合体、そのポリカーボネートとの透明ブレンド及び製造方法
JP2007137800A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Chisso Corp 感光性化合物、添加用化合物、これらを含有するポジ型感光性組成物、及びこのポジ型感光性組成物の膜を有する表示素子
WO2012098734A1 (ja) * 2011-01-18 2012-07-26 旭化成イーマテリアルズ株式会社 樹脂組成物、硬化物、樹脂フィルム及び配線板
WO2013115604A1 (ko) * 2012-02-03 2013-08-08 (주) 엘지화학 신규한 폴리오르가노실록산, 이를 포함하는 폴리카보네이트 수지 조성물 및 개질 폴리카보네이트 수지
JP2013155293A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Idemitsu Kosan Co Ltd ポリカーボネート樹脂組成物、成形品
JP2013166807A (ja) * 2012-02-14 2013-08-29 Mitsubishi Gas Chemical Co Inc 珪素の酸化物膜を形成した樹脂物品及びその製造方法
WO2015002427A1 (ko) * 2013-07-01 2015-01-08 (주) 엘지화학 폴리오르가노실록산 화합물, 제조방법 및 이를 포함하는 코폴리카보네이트 수지

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3189662A (en) 1961-01-23 1965-06-15 Gen Electric Organopolysiloxane-polycarbonate block copolymers
US3419634A (en) 1966-01-03 1968-12-31 Gen Electric Organopolysiloxane polycarbonate block copolymers
US4123588A (en) 1975-06-13 1978-10-31 General Electric Company Laminates
US4499149A (en) * 1980-12-15 1985-02-12 M&T Chemicals Inc. Siloxane-containing polymers
DE3347071A1 (de) 1983-08-31 1985-03-14 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Thermoplastische formmassen auf basis von polysiloxan-polycarbont-blockcopolymeren
DE3506472A1 (de) 1985-02-23 1986-08-28 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Neue polydiorganosiloxan-polycarbonat-blockcopolymere
US4920183A (en) 1988-02-22 1990-04-24 General Electric Company Method for making silicone-poly(arylcarbonate) block copolymers
US5229408A (en) * 1988-07-15 1993-07-20 Ici Pharma 4-carbamoyl-1,2-dihydro-3H-indazol-3-one derivatives
US4879378A (en) 1989-03-30 1989-11-07 Union Carbide Chemicals And Plastics Company Inc. Polysiloxanes with pendant sterically hindered phenol moiety connected to the silicon atom via a carbonylyoxy-containing link
US4895965A (en) 1989-04-28 1990-01-23 General Electric Company Method for making carboxy aryl terminated organosiloxanes
US4994532A (en) 1989-06-16 1991-02-19 General Electric Company Polycarbonate-silicone block copolymer compositions
DE3926850A1 (de) 1989-08-15 1991-02-21 Bayer Ag Polysiloxan-polycarbonat-blockcopolymere auf basis spezieller dihydroxydphenylcycloalkane
IT1251572B (it) 1991-09-11 1995-05-17 Enichem Sintesi Stabilizzanti polisilossanici contenenti gruppi fenolici stericamente impediti e gruppi reattivi
JP3756576B2 (ja) * 1995-11-29 2006-03-15 東レ・ダウコーニング株式会社 ヒドロキシフェニル基含有ポリオルガノシロキサン
US5959057A (en) * 1997-01-21 1999-09-28 Dow Corning Toray Silicone Co., Ltd. Polyorganosiloxane and method for the preparation thereof
WO1998037120A1 (fr) * 1997-02-20 1998-08-27 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Polycarbonate, moulage polycarbonate et photorecepteur electrophotographique produit de la sorte
AU6396498A (en) 1997-02-20 1998-09-09 Bayer Aktiengesellschaft Method for producing organofunctional siloxanes and use of same
JP4306824B2 (ja) * 1998-01-30 2009-08-05 東レ・ダウコーニング株式会社 有機官能性オルガノペンタシロキサンの製造方法、有機樹脂改質剤および有機樹脂
JP4408982B2 (ja) * 1999-03-31 2010-02-03 東レ・ダウコーニング株式会社 フェノール基含有有機ケイ素化合物およびその製造方法
EP1341892B1 (en) * 2000-11-16 2006-06-21 The Procter & Gamble Company Fabric color care method
CN100469838C (zh) * 2003-02-21 2009-03-18 沙伯基础创新塑料知识产权有限公司 半透明热塑性组合物、其制备方法及其模塑制品
CA2637803A1 (en) * 2006-01-18 2007-12-06 Evolva Sa Ppar modulators
US7888447B2 (en) * 2007-03-29 2011-02-15 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Polycarbonate-polysiloxane copolymers, methods for the preparation thereof, and articles derived therefrom
KR101225947B1 (ko) * 2008-12-22 2013-01-24 제일모직주식회사 열가소성 수지 조성물
JP2011173989A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Teijin Chem Ltd ポリカーボネート−ポリジオルガノシロキサン共重合体の製造方法
US8426532B2 (en) 2010-09-17 2013-04-23 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Polycarbonate graft copolymers
CN106687506A (zh) * 2014-07-03 2017-05-17 莫门蒂夫性能材料股份有限公司 酯官能的聚硅氧烷和由其制成的共聚物

Patent Citations (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4395527A (en) * 1978-05-17 1983-07-26 M & T Chemicals Inc. Siloxane-containing polymers
JPS57123223A (en) * 1980-12-15 1982-07-31 M & T Chemicals Inc Thermostable polymer containing siloxane units and manufacture of siloxane and disiloxane
JPH02117682A (ja) * 1988-10-27 1990-05-02 Sumitomo Bakelite Co Ltd 1,3−ビス(ヒドロキシフェニル)ジシロキサン誘導体の製造法
JPH08311206A (ja) * 1995-03-02 1996-11-26 General Electric Co <Ge> ブロックコポリシロキサンカーボネートの製法
JPH09124795A (ja) * 1995-10-23 1997-05-13 Bayer Ag ポリ(ジオルガノシロキサン)/ポリカーボネートブロツクコポリマーの製造方法
US5783651A (en) * 1995-10-23 1998-07-21 Bayer Ag Process for the production of poly (diorganosiloxane)/polycarbonate block copolymers
JPH10204179A (ja) * 1997-01-21 1998-08-04 Toray Dow Corning Silicone Co Ltd ポリオルガノシロキサンおよびその製造方法
JPH10287748A (ja) * 1997-04-11 1998-10-27 Osaka Gas Co Ltd ポリシランの製造方法
JPH11130865A (ja) * 1997-08-29 1999-05-18 Dow Corning Toray Silicone Co Ltd ヒドロキシフェニル基含有シルフェニレン化合物、シルフェニレン変性有機樹脂
JPH10158476A (ja) * 1997-12-01 1998-06-16 Chisso Corp エポキシ樹脂改質剤及び半導体封止用樹脂組成物
JP2000219743A (ja) * 1999-02-01 2000-08-08 Fuji Photo Film Co Ltd ポリシロキサン及びポジ型フォトレジスト組成物
JP2005535759A (ja) * 2002-08-16 2005-11-24 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ シロキサンビスクロロホルメート
JP2006507393A (ja) * 2002-11-21 2006-03-02 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ ポリカーボネート−シロキサンコポリマー及びブレンド用のスジのない黒色配合物
JP2006518803A (ja) * 2003-02-21 2006-08-17 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 透明耐熱性ポリカーボネート−ポリシロキサン共重合体、そのポリカーボネートとの透明ブレンド及び製造方法
US20060142527A1 (en) * 2004-12-29 2006-06-29 Katherine Glasgow Transparent compositions, methods for the preparation thereof, and articles derived therefrom
JP2008525623A (ja) * 2004-12-29 2008-07-17 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 透明組成物、その調製方法、及びその誘導物
JP2007137800A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Chisso Corp 感光性化合物、添加用化合物、これらを含有するポジ型感光性組成物、及びこのポジ型感光性組成物の膜を有する表示素子
WO2012098734A1 (ja) * 2011-01-18 2012-07-26 旭化成イーマテリアルズ株式会社 樹脂組成物、硬化物、樹脂フィルム及び配線板
JP2013155293A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Idemitsu Kosan Co Ltd ポリカーボネート樹脂組成物、成形品
US20140343200A1 (en) * 2012-01-30 2014-11-20 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Polycarbonate resin composition and molded article
WO2013115604A1 (ko) * 2012-02-03 2013-08-08 (주) 엘지화학 신규한 폴리오르가노실록산, 이를 포함하는 폴리카보네이트 수지 조성물 및 개질 폴리카보네이트 수지
JP2014532793A (ja) * 2012-02-03 2014-12-08 エルジー・ケム・リミテッド 新規なポリオルガノシロキサン、これを含むポリカーボネート樹脂組成物及び改質ポリカーボネート樹脂
JP2013166807A (ja) * 2012-02-14 2013-08-29 Mitsubishi Gas Chemical Co Inc 珪素の酸化物膜を形成した樹脂物品及びその製造方法
WO2015002427A1 (ko) * 2013-07-01 2015-01-08 (주) 엘지화학 폴리오르가노실록산 화합물, 제조방법 및 이를 포함하는 코폴리카보네이트 수지

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022260077A1 (ja) * 2021-06-09 2022-12-15 出光興産株式会社 ポリカーボネート系樹脂組成物及び成形体
WO2022260078A1 (ja) * 2021-06-09 2022-12-15 出光興産株式会社 ポリカーボネート系樹脂組成物及び成形体

Also Published As

Publication number Publication date
US20160002410A1 (en) 2016-01-07
US9518182B2 (en) 2016-12-13
WO2016004286A1 (en) 2016-01-07
CN106687506A (zh) 2017-05-17
EP3164447B1 (en) 2019-10-09
US9957357B2 (en) 2018-05-01
US20170066885A1 (en) 2017-03-09
EP3164447A1 (en) 2017-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3164447B1 (en) Ester-functional polysiloxanes and copolymers made therefrom
TWI582128B (zh) 共聚碳酸酯及含彼之組成物
CN107075121B (zh) 聚硅氧烷共聚物或三元共聚物和由其制得的聚合物
JP3701071B2 (ja) ブロックコポリシロキサンカーボネートの製法
CN105814127B (zh) 反应性官能基硅氧烷组合物
JP6383785B2 (ja) フェニル含有官能性ポリシロキサンおよびそれから作製されるポリカーボネート−ポリシロキサンコポリマー
KR101761405B1 (ko) 오르가노폴리실메틸렌실록산 및 오르가노폴리실메틸렌실록산 조성물
CN107075124B (zh) α,ω-官能化的聚氧化烯-硅氧烷聚合物和由其制备的共聚物
CN106471043B (zh) Uv-活性的发色团官能化的聚硅氧烷和由其制成的共聚物
JP6916111B2 (ja) 反応性ポリシロキサン及びそれから作成されるコポリマー
TWI709596B (zh) 共聚碳酸酯及含彼的組成物
Mecham Synthesis and characterization of cycloaliphatic and aromatic polyester/poly (dimethylsiloxane) segmented copolymers
TW201728615A (zh) 共聚碳酸酯及含彼之組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190312

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190610

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190808

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200218

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200929