JP2017519858A - 熱分解によって有機材料から炭素および炭化水素をリサイクルするための装置および処理方法 - Google Patents

熱分解によって有機材料から炭素および炭化水素をリサイクルするための装置および処理方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、熱分解処理により有機投入材料から炭素および炭化水素化合物をリサイクルするための装置に関する。装置は、(1)ジャケット111と上端壁部112と下端壁部113とによって画されたチャンバ110を、その内部に小片化された形のチャンバ投入材料Mを導入すべく備えるリアクタ1と、(2)導入パイプ104,129,187.1,187.2を通じてガスを移送するようにガス放出源102に接続されており、これにより、加熱された不活性ガス101を投入材料へと供給するためのガス導入手段120と、(3)ガスをチャンバから外へ導くガス排出口160と、を備える。ガス導入手段120は、チャンバ110内へとガス101を供給する開口125,146,155,185を有する。ガスを供給する際に生じる圧力の低下dPが、チャンバ内に既に導入されている投入材料Mを通過する際のガスの圧力の低下dMを超えるように、開口125,146,155,185が設けられている。本発明はまた、熱分解により有機投入材料から炭素および炭化水素化合物をリサイクルするための方法にも関する。

Description

本発明は、熱分解によって有機材料から炭素および炭化水素化合物をリサイクルするための装置および処理方法に関する。
熱分解の際に、有機投入材料を、酸素がない状態で加熱することにより、燃焼させる代わりに、液状または気体状の、より単純な成分に変換することができる。この単純な成分は、特には、凝縮を含む以降の一連の処理工程を通じて回収される「炭化」として知られている完全な熱分解の後には、炭素のみが残る。
熱分解工程の前に、投入材料は適切なサイズの小片に細断・粉砕され、洗浄され、約100〜150℃まで予熱される。その後、ガスへの変換のための炉に類似した反応装置(リアクタ)へと導入される。ここでいうガスへの変換は、通常、約450〜700℃の温度で行われる。「熱分解ガス」として知られている揮発ガスは、熱分解処理から得られる。このガスは、水蒸気に加えて、一酸化炭素、二酸化炭素、パラフィン、オレフィンおよび多くの炭化水素化合物を含んでおり、これからオイルやガスを回収することができる。カーボンブラックまたは活性炭は、熱分解処理後のリアクタ内の固体状の炭素含有残留物から生成することができる。得られる熱分解製品は、工業原料として非常に価値があり、従来の方法で生成された、対応する原料が有する品質に、十分に匹敵する品質を、通常有する。
種々のタイプの熱分解装置が入手可能となっている。ある種のタイプでは連続的な処理であり、ドラムにより移送される移動可能な床を有するリアクタに有機材料が供給され、熱は、有機材料に直接または間接に供給される。他のタイプの熱分解装置では、バッチ式で作動するリアクタに、有機投入材料が一回分ごとに供給される。そして、リアクタが密閉されて、材料の熱分解が、加熱した不活性ガスを供給することによって行われる。このような装置の一例がスウェーデン特許531785(SE531785)に開示されている。
この処理方式に多くの利点があることが経験的に知られている。その一つは、処理中に動作パラメータをモニタリングし制御するのが、より容易であるという点である。スウェーデン特許531785には、ガスが、材料の堆積層(ベッド)を通り抜けるようにして、中央に設けられたガス分配パイプから、リアクタの底部に設けられたガス排出口へと、どのように導かれるかが記載されている。ここでの記載によると、供給されるガスの量は、ガス分配パイプに設けられた一連の投入ユニットにより制御される。また、ガス流の方向は、熱分解ガスが排出されるガス排出口のの制御により制御される。
スウェーデン特許531785に記載されている熱分解処理の期間中において、リアクタには、初めに、投入材料が充填されて、材料堆積層(ベッド)をなし、この材料堆積層は、処理中に厚みが縮む。このようにして、部分的に処理された投入材料は、よりコンパクトになる。投入材料の堆積層中にて、ある種の領域または材料の特定の小片が、不均一に処理されるということが生じる。ガス流は、最も抵抗が低い経路をたどることから、このような不均一な処理は、材料中におけるガス流の方向に影響を与える。このことは、熱分解に好ましくない影響を与える虞がある。処理の時間が延び、その結果として処理コストが上昇するからである。
凝縮した熱分解オイルが、熱分解の間に、リアクタの底部に設けられた窪み部に集まる。気化されなかったオイルの残留物の含量、および、熱分解オイルの凝縮された炭素含有材料残留物の含量を最小限にするのが重要であることが知られている。これらが、製品の品質に不利な影響を及ぼすからである。
スウェーデン特許531785に記載されているガス分配パイプは、以前から知られている他の装置よりも、投入材料を通り抜けるガス流の制御を向上し、リアクタへのガス供給に対するモニタリングをより良好なものとする。しかし、従来技術に関係して発生する困難および問題を克服するために、リアクタ自体の内部の動作条件およびパラメータを制御し調整する可能性をさらに向上する必要がある。
本発明の一の目的は、熱分解によって有機投入材料から炭素および炭化水素化合物をリサイクルするための装置であって、従来技術の装置よりも、供給された投入材料をより効率的に、かつ、より完全に熱分解することが可能なものを得ることにある。
本発明の他の目的は、熱分解によって有機投入材料から炭素および炭化水素化合物をリサイクルするための装置であって、熱分解が行われる全処理期間にわたって、リアクタ内の投入材料中におけるガスの分配を均一にし、投入材料を通り抜けるガスのフローの制御を向上させ、投入材料の堆積層(ベッド)全体に熱を効率的に供給することが可能なものを得ることにある。
上述の目的は、熱分解によって有機投入材料から炭素および炭化水素化合物をリサイクルするための装置で、請求項1にて特定された特徴事項でもって、また、請求項32にしたがう方法にて特定された工程を含む方法でもって達成される。
本発明にしたがう装置の利点は、投入材料のベッドにおけるガスの圧力の低下を超える圧力の低下が、ガス導入ユニットにてガスが開口を通って流れる際に開口を挟んだ両側の間で生じ、この圧力の低下は、投入材料のベッド中におけるガスの圧力の低下を上回り、このようにして、投入材料に供給されるガスが、均一に分配されることにある。この結果、投入材料中の温度は、より均一となり、より正確にモニタリングすることができ、これにより、材料のベッド中のある種の領域もしくは材料の特定の小片が不均一に処理される可能性について、なくすか、または、少なくとも低減することができる。このようにして、投入材料が、より均一に処理され、より完全な熱分解が行われる。
本発明にかかる装置のさらなる利点は、ガスの供給を、中央に設けられたガス分配パイプから、及び、リアクタ・チャンバの底部に設けられたガス導入ユニットから、行うことによって、従来技術のリアクタよりも著しく、より均一、かつ、より効率的なガスの分配を実現することにある。ガスは、ガス導入ユニットから、径方向、傾斜方向及び斜めに横切る方向の両方にて、ジャケットまたはリアクタの上端に設けられたガス排出ユニットへと導かれる。そして、ガスは、このようにして、短期間に多量の投入材料を通り抜けるのであり、処理は効率的であろう。チャンバの底部にガス導入口を設けることによるさらなる利点は、ベッドの下部にある材料を通り抜けるガス流を、別個独立にモニタリングすることができ、もし必要とされる場合には増加することができることにある。
さらなる利点は、供給されるガスがリアクタのチャンバ中に滞留する時間が、非常に短く、この間に熱が投入材料へと放出されることにある。これにより、気化された熱分解オイルもまた、リアクタを素早く離れ、オイルの再凝縮が防止される。
さらなる利点は、ガスが、ジャケットに設けられた排出ユニットを通じて、チャンバから導き出されることにある。これにより、投入材料を通り抜けるガス流を効率的に制御できる。排出ユニットには制御手段が備え付けられら、これにより、ガスのフローの方向をモニタリングすることができるようになっている。排出ユニットの設計は、気化された熱分解オイルが投入材料中にて再凝結することをも防止するものである。
本発明にしたがう装置のさらなる利点は、投入材料をより効率的に熱分解することにより、揮発ガスの残留物(匂い)が実質上含まれない最終製品を得ることができることにある。すなわち、実質上、コークス(乾留の残留物)からなるのではなく、純粋な炭素(カーボンブラック)からなる製品が得られる。投入材料から生成されるオイルは、実質上、全て気化され、放出される処理ガスとともに、リアクタから除去される。
本発明についての、さらなる特徴的な特定事項および利点は、従属請求項により、明らかにしている。
本発明にしたがう装置の一実施形態を、切開図に模式的に示す。 本発明にしたがうリアクタ内に設けられたガス分配パイプについて模式的に示す。 ガス分配パイプの詳細についての断面図を示す。 リアクタについての他の一実施形態を、切開図に模式的に示す。 チャンバの底部についての詳細を示す。 ガスライン装置の詳細についての斜視図を示す。 本発明にしたがうリアクタについての他の一実施形態を、部分切開図に模式的に示す。 ガス排出ユニットの詳細を示す。
本発明を、添付図面を参照して以下により詳細に説明する。
図1には、本発明にかかる熱分解による有機投入材料から炭素および炭化水素化合物をリサイクルするための装置を示す。この装置(切開図に示す)は、リアクタ1を含み、このリアクタ1は、バッチ式に作動するのであり、チャンバ110を有する容器として設計されている。このチャンバ110は、小片化された形の投入材料を受けることを意図する。リアクタ容器1は、ステンレス鋼、または高温に耐性がある同様の材料から製造され、高さが直径より大きく垂直に延びるように立てられた円筒の形を有する。リアクタの容器は、複数の脚状支持体108によって支持される。
チャンバ110は、取り囲む円筒壁から形成されたジャケット111によって、外側へと向かっての範囲が限定されており、この円筒壁は、リアクタを突き抜けて延びる垂直中心軸105に、同軸に設けられる。チャンバ110は、さらに、上端壁部112と、下端壁部113とによって、範囲が限定されている。上端壁部112および下端壁部113は、いずれも中心軸105に対して、実質上、垂直であり、互いに平行である。
投入材料Mは、熱分解に適した有機物質を含有し、細かく分割された、いかなる材料からなるものであっても良い。この投入材料は、種々の発生源からの有機材料からなるものであり得るのであり、新しい未加工の材料に限らず、回収しようとする有機材料を含有している、以前に用いられた材料からもなることができる。この投入材料は、例えば、廃棄されたタイヤをばらばらに小片化したゴム材料や他のプラスチック材料からなる。本装置は、電子部品、家庭用機械等の、リサイクル中の物質や小片化された材料の熱分解にも適している。また、ゴム製品を加工する産業からの廃棄物も、本装置で処理して、成分物質をリサイクルし、カーボンブラック及び熱分解オイルを生産するのに適している。
上端壁部は、閉じることができる開口を有するよう設計されており、この開口には、全般に、114の符号を付している。開口は、自動的に開くことができるハッチ115を含む。ハッチ115は、ロック部材117を有している。このロック部材117により、ハッチ115について、上端壁部112へと堅く固定することで、周囲の大気に対して気密に閉じた状態に固定することができる。投入材料Mは、開口を通じてリアクタのチャンバ110に導入される。また、チャンバは、処理工程が開始される前に、図1にMstartで示す少なくとも75%まで充填される。処理の終わりには、投入材料は、Mendによって示す下位レベルまで沈み込む。
リアクタは、加圧され加熱された希ガスまたは不活性ガス101を、ガス放出源102から導入パイプ104.1,104.2を通じて、投入材料の熱分解ためのチャンバ110へと供給するためのガス導入ユニット120をさらに有する。ガス導入ユニット120を、以下に示し説明する種々の方法で設計することができる。またリアクタは、チャンバから出て来るガスが通るガス排出ユニット160を有する。
図1は、ガス導入ユニット120がガス分配パイプ121を含むことを示している。図1は、さらに、ガス導入ユニットの導入パイプ104.1,104.2が、互いに同軸に(一方が他方の内側に)設けられていること、及び、これらが、リアクタ1の下端壁部113を突き抜けて上方へと延びていることを示している。これら導入パイプ104.1,104.2から、共通の、中央のガス分配パイプ121内へと移行する。中央のガス分配パイプ121は、タワーとしてチャンバ110内へと軸方向に延びており、好ましくは中心軸と軸が一致するようにして延びている。
ガス分配パイプ121は、下端121.1が底面135と気密に組み合わされ、上端121.2がリアクタ高さの少なくとも半分の高さに位置するように、設けられている。ガスが均一かつ効率的に投入材料Mへと供給されるよう、ガス分配パイプの上端121.2は、リアクタ高さの半分より高い位置に、好ましくはチャンバの高さの2/3までの位置に設けられることが好ましい。
ガス分配パイプ121は、チャンバ内に設けられた少なくとも一つの導入ユニットを含む。しかし、ガス分配パイプを、リアクタのサイズおよび投入材料の性質に応じて、いくつかの導入ユニットに分割することも考えられる。図1に示すガス分配パイプは、リアクタ・チャンバ内にて中心軸105に沿って垂直方向に異なる高さに設けられた第一の、下部導入ユニット122:1、および、第二の、上部導入ユニット122:2に分割されている。これに伴い、導入パイプ104.1,104.2は、それぞれの導入ユニット122.1,122.2のところで終端をなしている。導入パイプの数は導入ユニットの数と一致する。内側導入パイプ104.2は上部導入ユニット122:2内へと開口しており、外側導入パイプ104.1は下部導入ユニット122.1内へと開口している。二つの導入ユニットしか有していないので、設計および構造を、従来技術と比較して大幅にシンプルなものとすることができる。
図1に示すリアクタにおいては、ガス分配パイプの上端121.2が、リアクタの高さの半分より高い位置に設けられている。このようであると、ガス分配パイプの導入ユニット122.1,122.2が、処理の全期間にわたって動作することができるので、有利である。投入材料Mstartは、初期に、ガス分配パイプの上端121.2を覆っている。処理の最終段階までに、材料は、ガス分配パイプ121の上端に近い高さMendに下がっている。
図2は、ガス分配パイプ121を拡大して示している。ガス分配パイプは外周面124を有する。各導入ユニット122.1,122.2は、円錐台の形状を有して、直径が下端から上端へと減少している。また、これら導入ユニット122.1,122.2は、ジャケットすなわち外周面124.1,124.2を、それぞれ有している。導入ユニット122.1,122.2は、一方が他方の上にステープル固定されるように設計されている。図2に示す通り、第二導入ユニット122.2が、第一導入ユニット122.1の上に、ステープル固定され、これにより、互いに異なる高さでチャンバ110内に設けられている。二つの導入ユニットが一体となって、ガス分配パイプ121を形成し、これにより、一つのテーパー状に形成される。投入材料Mは、処理の際に崩れ合わさり、それによって投入材料の体積が低減される。しかし、ガス分配パイプがテーパー状に形成された外周面を有するので、投入材料は処理の全期間にわたってガス分配パイプの外周面124に接することになる。このため、材料に供給されるガスにより、投入材料を効率的に処理することができる。ガス分配パイプがテーパー状であるさらなる利点は、熱分解が完了した後に、吸引による抜き取りにより中を空にする動作の際に、チャンバの底部にある炭素ベース製品へのアクセスがより容易となることにある。
ガス分配パイプの導入ユニット122.1,122.2は、一セットの開口すなわち穿孔125を有する。これら開口は、チャンバ110に向かって径方向外側を向いており、これら開口を通ってガスが流れる。これら開口は、対応する導入ユニット122.1,122.2におけるそれぞれの周囲の外周面124.1,124.2のまわりに、連続的に設けられている。また、これら開口は、ガス放出源102から加えられた不活性ガスを、チャンバ内に既に導入されている投入材料Mへと導くことが意図されている。図1および図2に示すガス分配パイプにおいて、ガスが流れる開口125は、ガス分配パイプの外周面124、実質上、均一に分布している。
上記開口についての開口面積の総計すなわち集計した総開口面積は、対応する導入ユニット122.1,122.2に接続されている導入パイプの断面積を超えない。このようにして、所定の抵抗がガス流に与えられる。ガスがチャンバへと供給される間に、導入ユニットの開口125をガスが通り抜けて流れる際の圧力の低下dPは、このように生じる。開口によりフローに与える抵抗を調節することで、生じる圧力の低下dPについて、ガスが投入材料のベッドを通り抜ける際に生じるガスの圧力の低下dMを超えるようにしている。開口によりフローに与える抵抗によって、ガスが流れる、対応する導入ユニットのそれぞれの外周面124.1,124.2に形成されたすべての開口にわたって、供給されたガスが均一に拡散し分配されることになる。ガス分配パイプから、ガスが、フローに与える抵抗が低くなるような方向に主として流れ出るというのではなく、対応する導入ユニット122.1,122.2からのガスのフローは、材料のベッドに均一に分配される。ガス分配パイプ121を通じて供給されたガスは、基本的に、投入材料を径方向に通り抜けて、ジャケットの内面111.1に設けられたガス排出ユニット160へと向かう。
また、図3に示す通り、ガスが流れる開口125について、開口の数がガス分配パイプの下端に向かって下方向に増加するように、つまり、ガス分配パイプの下部が上部よりも多くの開口を有するように、ガス分配パイプを設計することができる。こうして、供給されるガス101のうち、より大きい量のガスを、チャンバの下部にある投入材料Mに導入することができる。
投入材料Mは、初期に、チャンバ110中に、実質上、均一に分布するように配置される。供給された加圧不活性ガス101は、ガス導入ユニット120から、チャンバ内に既に導入されている投入材料Mを通り抜けて、ガス排出ユニット160へと向かう。材料を通り抜けるガス流は、流れに与えられる抵抗が最も低くなる経路に沿って流れる。リアクタ・チャンバ内の投入材料によって、ガスが材料を通過するために超えなければならない、流れに与えられる抵抗に対応して、ガスの圧力の低下が生じる。投入材料Mを通過する際のガスの圧力の低下dMは、投入材料の構成および投入材料の構成小片または粒子の大きさ(サイズ)の分布に依存する。投入材料を通り抜ける際の圧力の低下は、材料についての相異なる構成および相異なるサイズ分布に応じて、決定または計算される。実験により示されたところによると、小片サイズが約2〜10cmである投入材料では、圧力の低下が約10ミリバール(mBar)であった。投入材料の相異なる領域にて流れに与える抵抗は、熱分解処理の際に、材料が、熱分解を受けてチャンバ内で崩れ合わさるにつれて変化する。投入材料を通る流れに与える抵抗は、チャンバの下部において増加する。したがって、処理期間の間に、ガス流を、チャンバの底部に近い投入材料に比べて増加させることが有利である。
ガスが流れるガス分配パイプ121上の開口125の総排出面積は、開口のサイズおよび数を変化させるようにして、外周面124に分布させることができる。図1に示す通り、開口125は、同じ形状であって、導入ユニット122.1,122.2の周囲の外周面に、均一に分布することが好ましい。他の実施形態が図3に示されており、この実施形態では、チャンバの底部の近くに設けられた投入材料Mに供給されるガスの流れを増加させる目的で、開口の数が、ガス分配パイプの下端に向かう方向に増加するようにして、開口125をガス分配パイプの周囲の外周面124上に分布させている。すなわち、下部導入ユニット122.1は、ガスが流れる開口125の数が、上部導入ユニット122.2よりも多い。処理の間に、この領域において、材料は、チャンバの上部よりも、より早く圧縮されるのであり、この理由から、より多くのガスのフローを供給することが有利である。
リアクタ・チャンバにおける圧力は通常約1バールである。対応する導入ユニット122.1,122.2における、ガスが開口125を通って流れる際の、開口125を挟んだ両側間での圧力の低下dPは、熱分解処理の際に、それぞれ対応する導入パイプ104.1,104.2を通じて供給されるガスのフローを制御することによって調整することができる。このようにして、ガスのフローが増加するにつれて、圧力の低下dPは大きくなる。熱分解の際に、チャンバ内に既に導入されている投入材料への、ガスの均一な供給を達成するためには、ガスが開口125を通って流れる際の、ガス導入ユニットの開口125を挟んだ両側間での圧力の低下dPが、投入材料のベッドを挟んだ両側間でのガスの圧力の低下dMよりも約3〜20倍大きいと有利である。ガスが通って流れる、ユニットの開口を挟んだ両側間での圧力の低下dPは、好ましくは、投入材料を挟んだ両側間での圧力の低下よりも5〜15倍大きい。さらに、圧力の低下dPが、投入材料を挟んだ両側間での圧力の低下よりも10倍大きいことがより好ましい。このことは、ある動作状況において、次のようであることを意味する。すなわち、投入材料を挟んだ両側間での圧力の降下が約10mBarである場合、ガスが開口を通って流れる際、ガス導入ユニットの開口125を挟んだ両側間で、約100mBarに相当する圧力の低下が生じるということを意味する。これにより、ガスが、導入ユニットの外周面にわたって均一に分配される。
ガスが通って流れる開口125を、図2aに拡大して示す。開口125には、チャンバ110に向かって突出する上側縁部125.1と、ガス分配パイプ121の内面に引っ込んだ下側縁部125.2と、が形成され、これにより、開口125は、リアクタの底部に向かって下方向に向けられている。初めに投入材料Mをチャンバ内へ導入する際、および材料を処理する際に、投入材料の小片が、流れ込み、外周面124と接触することとなる。特に、投入材料Mが金属部分等を含んでいる場合に、ガスが通って流れる開口125について、次のように設計すると有利である。すなわち、投入材料の小片が開口を通過し導入ユニットと接触する最中に、投入材料のそのような部分が開口125に入らないようにするか、またはそのような部分が開口に詰まらないように設計すると有利である。また、ガスが通って流れる他の開口についても、すなわち、基本的に垂直に設けられた、図3に示す導入壁面150および図5に示す導入面180に設けられている開口155および開口185についても、同様に設計することができる。
さらに図1に示す通り、底部プレート130は、チャンバ110内において下端壁部113に隣り合うようにして設けられる。底部プレートは、熱分解の際に、チャンバ内へと既に導入されている投入材料Mを支持することを意図する、上方へ向いている底面135を有する。
底部プレート130は、導入パイプ104.1の端部と、ジャケット111.1の内面との間に延びる。底部プレートは、円形状の外周縁131を有し、この外周縁131は、ジャケットの内面に、好ましくはリアクタの下端壁部113と、リアクタ・ジャケットの円筒状部分116との間の移行部111.2に隣接する領域に、気密に接続される。底部プレート130は、中央の円形開口、及び、内周縁132を有し、この内周縁132は、導入パイプ104.1の端部を囲むとともに導入パイプ104.1の端部に気密に接続される。底部は、中心軸に向かって内側へ傾斜して斜め下方に向いているとともに材料を支持する底面135を形成すべく、好ましくは平坦であり、中心軸105に対して角度を付けて設けられている。これにより、チャンバ内に既に導入されている投入材料Mは、ガス分配パイプ121へと向かう方向に、自動的に移動する。底部プレートの外周縁131は、こうして、底部プレートの内側周縁132よりも垂直方向にて高い位置に設けられる。底部プレート130は、径方向に向いている連結部(ジョイント)に沿って気密に連結される、円弧状の2つ〜8つのセグメントからなるものであってもよい。コンパートメント136は、このようにして、底部プレート130とチャンバの下端壁部113との間で形成される。
図1に示す通り、底部プレート130は、ガス導入手段120を含み、ガス導入手段120は、底部プレートの外周縁131の近傍に設けられて、ガスを移送するスリット137として設計されている。スリット137は、径方向を向いており、同じ形状であり、互いに近接して隣り合い、中心軸から等距離であるように設けられる。もちろん、底部プレートの全体ににわたってスリットを、均一に分布するように配置することが考えられる。ガスを移送するスリットは、チャンバ内に既に導入されている投入材料にガスを供給することが意図される。
チャンバの底部に隣り合うようにしてり合うようにガス導入口を設ける利点は、ガスが投入材料へと下から供給され、これにより、ガスの分配が改善され、確実に、ガスが径方向ではない方向にて投入材料を通り抜けるようにできることにあり、好ましくは、斜めにまたは角度を付けて材料を通り抜けるるようにできることにある。このことは、熱分解の効率の向上に役立つ。底部プレート130に設けられたガス導入手段を通じて供給されるガスは、傾斜方向にまたは斜めに横切る方向に、投入材料Mを通り抜けて、ジャケットの内面111.1上に設けられたガス排出手段160へと進む。これにより、処理の時間が短縮され、特には、処理中に、既に崩れ込んだ投入材料を熱分解するのに役立つ。
さ導入パイプ104.2は、図2にさらに示されており、中心軸と同軸に、下部導入手段104.1中を通って延び、上部導入手段122.2内へと開口してこの導入手段にガスを供給する。下部導入ユニット122.1には、この導入ユニットの下端内へと開口している導入パイプ104.1からガスが供給される。導入パイプ104.1は、孔106.1が形成されたフランジ106でもって、底部プレートの内周縁132(図示せず)に接続されている。孔106.1は、底部プレート130の下のコンパートメント136内へと開口して、ガスを移送する通路を形成しており、この通路は、下部導入ユニット122.1を、底部プレート130の下のコンパートメント136に接続する。底部プレート130のスリット137と、ガス分配パイプの下部導入ユニット122.1とは、このように、共通の導入パイプ104.1を有する。このようにして、導入パイプ104.1を通じて供給されるガスは、導入ユニットにおけるガスが通って流れる開口125だけでなく、底部プレートのスリット137をも通って分配される。このことは、リアクタの下部へのガスのフローを制御するための良好な機会及び良好なモニタリングをもたらす。
図3は、本発明による装置の第2の実施形態を示す。この実施形態では、リアクタのガス導入手段120が、複数のガスライン装置(gas line arrangements)140からなる集合を含む。ガスライン装置140は、ガスが通って流れる開口146(図4も参照)を有し、チャンバ内に既に導入されている投入材料Mへと、ガスを邪魔されずにスムーズに供給することができるように設けられている。ガスライン装置140は、底部プレート130に垂直に接続されることを意図する、短いパイプ141に類似する下部と、パイプ141に接続される、カバー143に類似する円筒状の上部と、を有する。円筒状部分(カバー143)は、直径がパイプ141より大きく、材料を支持するための平坦な上面144を有する。平坦な上面144は、上方へとチャンバ内に正面を向けており、チャンバ内へと既に導入されている投入材料と接触することを目的とする。円筒状部分は、下面145をも有しており、この下面145は、底部プレート130に向き合うとともに、材料を支持する上面144と平行に設けられている。この下面145には、ガスが通って流れる開口146が備えられ、これら開口146が下方へと底部プレート130の側を向いており、このようにして、ガスが通って流れる開口内へと投入材料の小片が入って来るのを防止している。材料を支持するカバーの上面144と、下面145とは、円筒状縁部147によってつながっており、これにより、内部中空コンパートメント148が、材料を支持する面と下面と縁部との間に形成されている。ガスライン装置の下部(パイプ141)は、ガスが底部プレートを突き抜けて(図面には図示せず)流れる孔を、前記内部中空コンパートメント148を通じて、ガスが通って流れる開口146に接続する。これにより、チャンバ110内に既に導入されている投入材料へと、加熱された不活性ガスを供給する。底部プレートのところのガスライン装置140と、コンパートメント136とは、貫通孔106.1を通じて導入パイプ104.1に接続され、先に説明したのと同様にして、ガスが供給される。
底部プレートに設けられた全てのガスライン装置に、ガスを均一に供給すべく、ガスが通って流れる開口146は、次のように設計されている。すなわち、開口を通過する際に、流れに所定の抵抗が得られるようにし、これにより、ガスライン装置144を通り抜ける際に生ずる圧力の低下dPが、チャンバ110における投入材料を通り抜ける際のガスの圧力の低下dMを超えるように設計されている。
ガスライン装置140におけるガスが通って流れる開口146は、次のように設けられるのが好ましい。すなわち、底部プレート上のガスライン装置140にて、ガスが開口146を通り抜けて流れる際に生じる圧力の低下dPが、導入ユニット122.1にてガスが開口125を通って流れる際の圧力の低下に相当するように設けられ、これにより、ガスの均一な分配が、底部プレートおよびガス分配パイプ121の下部部分の全体にわたって行われるように設けられるのが好ましい。
チャンバ中の相異なる複数の位置から投入材料に供給されるガスのフローは、ガス分配パイプの導入ユニットと、底部プレートのガス導入手段とに、ガス流を単に異なるように分配することにより、制御可能である。例えば、ガスの全流量の40%をガス分配パイプの上部導入ユニット122.2に、残りのガス流を下部導入ユニット122.1および底部プレートのガスライン装置140に供給することが有利である。
さらなる実施形態(図面には図示せず)において、底部プレートのガス導入手段120は、別個の関連する導入パイプ(図面には図示せず)を通じてガス放出源102にガスを移送するよう、接続される。この場合、底部プレートにおけるガス導入手段に供給されるガスは、別途モニタリング可能である。
図1に示すリアクタは、ジャケットに設けられたガス導入パイプ129をも含む。ガス導入パイプ129は、好ましくは、リアクタの上端壁部112に設けら設けられる。ガス導入パイプ129は、ガス放出源102から加熱された不活性ガスを、チャンバ内へと既に導入されている投入材料へと案内する。相異なる複数の方向からガスを供給することが有利利である。すなわち、投入材料が、より早く熱分解され、そしてガスが、より多くの方向にて材料を通り抜けるのであり、このことは、より速い処理、および、材料M中に熱をより均一に分布させるのに役立つ。
図3は、リアクタのガス導入手段120についての、さらなる実施形態を示し、このガス導入手段120は、リアクタのジャケットの内面111.1に設けられた導入壁面150を含む。導入壁面は、ジャケットからの距離Aにて、ジャケットの内面の全周に連続的に設けられており、これにより、ガスを供給するコンパートメント151が導入壁面150とジャケット111との間に形成される。導入壁面150は、上端壁部112に隣り合うようにして前記ジャケット111に設けられる上端部150.1と、排出手段160の上端に接続して設けられる下端部150.2と、を有する。また、導入壁面の下端部150.2を、底部プレート130に接続させて設けることも考えられる。
導入壁面150には、加熱された不活性ガス101をチャンバ110内へと導くための、ガスが通って流れる開口155が備えられる。図3には、ガスが流れる開口155が、導入壁面の全体にわたって実質的に均一に分布することを示す。
また、下部領域にある投入材料に、より多くのガスのフローを供給すべく、ガスが流れる開口155を導入壁面150の全体にわたって、下方へと開口の数が増加するよう分布させること、つまり、導入壁面の下部に上部よりも多くの開口を設けることも考えられる。投入材料のベッド(床状をなす堆積層)へガスを均一に供給するためには、ガスが通って流れる開口155を次のような具合に設ける。すなわち、ガスが開口155を通り抜ける際に、流れに対する所定の抵抗が得られ、これにより、ガスが開口155を通り抜ける際に生じる圧力の低下dPは、ガスが投入材料のベッドを通り抜ける際のガスの圧力の低下を超えるように設ける。
投入材料Mのベッドは、熱分解の間に、導入壁面150に接している。導入壁面150は、ガスを供給するコンパートメント151に供給されるガスによって加熱される。導入壁面150を通じてチャンバに供給されるガスは、投入材料M中を下方へと通り抜けて、ジャケットの内面111.1のさらに下方に設けられるガス排出手段160へと向かう。このことは、特には、処理の初期段階の間に有利である。処理の初期段階では、投入材料の上位レベルMstartが、ガス分配パイプの上端121.2の、垂直方向にかなり上方に位置する。このため、ガス分配パイプから供給されるガスによって効率的に処理することができない。処理期間が経過するにつれて、材料は、それ自体の上に崩れ込み、導入壁面150の上部を覆わないようになる。このようになったならば、既に導入されている投入材料に導入壁面150を通じて供給されるガス流は、より小さい流れに、もしくは、より大きい流れにすることができるか、または、遮断することができる。
導入壁面150をジャケット111に沿って配置する一の利点は、ガス流が、ジャケットに設けられたガス排出手段へと向かう方向に案内されるので、導入壁面150を通じて供給される加熱された不活性の処理ガスによって投入材料を効率的に処理することができることにある。
導入壁面150の開口155をガスが通り抜ける際に生じる圧力の低下が、ガス分配パイプの開口125をガスが通り抜ける際に生じる圧力の低下に相当することが好ましい。したがって、導入壁面150におけるガスが通って流れる開口155の開口面積は、ガス分配パイプにおけるガスが通って流れる開口125の開口面積に相当する。導入壁面の全体における、ガスが通って流れる開口155の数および分布は、ベッドの全体にガスが適切に分配されるように、選択され調節される。
図5は、本発明の装置についてのさらなる実施形態を示す。この実施形態において、リアクタのガス導入手段120は、連続的な導入面180を含み、この導入面180は、リアクタのジャケットの内面111.1における、上端壁部を除く内面全体(上端壁部を除いて)にぐるりと、そして、下端壁部113の内面上に、設けられる。リアクタのガス排出手段160は、リアクタの上端壁部112に設けられるガス排出パイプ195を含む。連続的な導入壁面180は、壁面181と底面182とガス分配パイプ183とを含む。
ガス分配パイプ183は、リアクタの中心軸105と同軸に設けられるとともに、タワーとしてチャンバ内へと軸方向に延びる。そして、ガス分配パイプ183は、外周面184を有し、底面182に接続される下端部183.2と、リアクタの垂直方向における高さの少なくとも半分の高さに位置する上端部183.1と、が備えられる。導入面の底面182は、壁面181をガス分配パイプの下端部183.2に接続して設けられている。導入面180は、リアクタのジャケット111.1および下端壁部113から、距離Aで設けられる。これにより、ガスを供給するコンパートメント186が導入面180とジャケット111.1と下端壁部113の面との間に形成される。このようにして、ガス分配パイプ183の内面もまた、ガスを供給するコンパートメント186の一部を構成する。
連続的な導入面180には、加熱された不活性ガスをチャンバ110へと導く、ガスが通って流れる開口185が形成されている。ガスが通って流れる開口185は、全導入面180にわたって分布するとともに、次のような、流れへの抵抗が得られるように設計されている。すなわち、ガスが開口185を通って流れる際に生じる圧力の低下が、先に説明したのと同様となるように設計されている。ガス流は、図5に矢印で示されており、チャンバ110の内側へと向かっている。
破線Mstartと破線Mendとで示された、チャンバ110内に既に導入されている投入材料Mヘと、加圧された不活性ガスを導くために、導入パイプ187.1,187.2が、ジャケット111に沿って設けられる。図5には次のことを示す。すなわち、ガスを供給するコンパートメント186は、隔壁186.1によって、チャンバ中に互いに異なる高さに設けられた複数の区画188,189(上部区画188および下部区画189)に分割されることを示す。ガスを供給するコンパートメント186における、チャンバ(110)中の互いに異なる高さに設けられた関連する区画188,189ヘと、ガス101を導くべく、これら区画188,189には、別々の関連する導入パイプ187.1,187.2が、ジャケットに設けられて備えられる。。ガスを供給するコンパートメントを分割する利点は、ガスのフローを、リアクタ中の異なる領域にて制御する可能性を高め、また、このようにして処理をより効率的に実行することができることにある。もちろん、ガスを供給するコンパートメント186を隔壁なしで、すなわち分割することなく設計することもできる。この場合、チャンバへ導かれるガスは、導入面の全体にわたるガスが通って流れる開口185並びに、ガス分配パイプ183に設けられたガスが通って流れる開口185の全てにわたって均一に分配される。
図5には、ガスが通って流れる開口185が、導入壁180の全体にわたって、次のように分布していることを示す。すなわち、開口185の数が導入壁180の全体にわたって下方向に増加するように、つまり、導入壁の下部部分は上部の部分よりもガスが流れる開口185をより多く有するように分布している。このように分布させるのは、リアクタに供給されるガス(101)のうち、より大きい量のガスを、チャンバの上部よりもチャンバの下部へと案内するためである。このような案内は、もちろん、処理における、相異なる複数の期間にて起りうる。
図5におけるリアクタは、上端壁部112に、ガス排出パイプ195を有する。チャンバ内に既に導入されている投入材料へと供給されたガスは、ガス排出パイプ195を通じてチャンバ110から排出される。ガス流は、このように投入材料を通り抜けて進むのであり、上向きへと投入材料のベッドを通り抜け、こうして、投入材料は効率的に熱分解を受ける。ガスのフローが底面182から上端壁部へと全導入面180に沿って供給される一の利点は、チャンバの底面182に隣り合っている投入材料Mに供給され投入材料のベッドを通り抜ける際に冷却されるガス101.1(矢印で示す)に対して、より上方にて連続的な導入面180に沿って供給されるガス101.2のフロー(矢印で示す)から、熱が供給されることにある。このようにして、リアクタの下部にて気化されて上昇するガスとともにガス排出パイプ195へと運ばれる熱分解オイルは、投入材料Mを通り抜ける際に投入材料M中にて再凝縮するということが防止され、その結果、炭素ベースの残留製品の品質が向上する。
チャンバ110内に既に導入されている投入材料Mを通り抜けたガスを除去するための排出手段160を、図1および図3に示す。ガス導入手段120から供給されたガス流は、投入材料Mを通り抜けて、持っている熱を放出する。その結果、ガスは最小抵抗の法則(the law of lowest resistance)にしたがって、排出手段160へと向かう方向に流れる。排出手段160の目的は、気化された熱分解オイル107を効率的に取り出すことにある。
図6には、排出手段160の部分の拡大図を示す。排出手段160は、チャンバ110内に設けられたガス移送通路170.1〜170.n(図面においては簡単にするため一つのチャネル170として示す)と、排出面162.1〜162.nと、ガス案内ギャップ163.1〜163.nと、ガス案内コンパートメント164と、を含む。排出手段160は、排出パイプ166をも含み、これら排出パイプ166は、、リアクタ・ジャケットの外面上に設けられ、ガス移送通路170に接続されている。
排出手段160の上端160.1は、好ましくは垂直方向にガス分配パイプの上端121.2の下方に位置し、排出手段160の下端160.2は、底部プレート130に隣り合うようにして設けられる。排出手段160は、ジャケットの内面111.1の全周にわたって、リアクタ1の少なくとも、下部の三分の一に設けられる。
排出手段160は、折り目(folds)を有する排出壁面165として設計されており、投入材料Mのベッドに接することが意図されており、また、一連の(少なくとも三つ以上の)排出面162.1〜162.nから形成されている。排出面は、ガスを移送する流路170の下方に設けられ、この流路170と直接接続している。排出面162.1〜162.nのそれぞれは、チャンバ110に向かって傾いており、上縁169.1および下縁169.2を有する。排出面162.1〜162.nは、ジャケットの内面の全周に延び、ジャケットから距離を空けて設けられており、これにより、ガスを移送するコンパートメント164が排出面162.1〜162.nとジャケットとの間に形成される。排出面162.1〜162.nは、好ましくは、延ばされた板状金属のプレート状部材として設計されて、ジャケットの内面に接続されている。排出面162.1〜162.nは、チャンバ中にて互いに異なる垂直方向高さに、そしてジャケットから互いに異なる距離に、設けられている。排出面162.1〜162.nは、ガスを移送する隙間(ギャップ)163.1〜163.nによって形成された折り目によって分けられる。ギャップは、互いに隣同士に設けられた二つの排出面の間に形成される。例えば図6においては、ギャップ163.2が、排出面162.1,162.2の間に形成される。ガスを移送するギャップ163.1〜163.nは、投入材料Mから放出される、気化された熱分解オイルを含んだ熱分解ガス107を、受け取り、チャンバ110からから外へと導くことを意図する。ギャップ163.1〜163.nは、水平に設けられ、ジャケット111.1の全周に延びており、ギャップの幅bは、互いに隣り合うようにして設けられた二つの排出面の間における、チャンバ中の径方向の距離に相当する。
ガスを移送するギャップ163.1〜163.nを投入材料の小片が通り抜けるのを防ぐために、図6に示す通り、排出面162.1〜162.nは、互いに垂直方向に延びるようにして重なり合っていることが好ましい。排出面162.1の下縁部169.2は、下方向に直ぐ隣に設けられる排出面169.2の上縁部169.1よりも、ジャケットの内面111.1から大きな距離で設けられる。また、上方の排出面162.1の下縁部169.2は、下方へ延びて下方の排出面162.2の上縁部169.1よりも低い高さに設けられている。これにより、上方の排出面162.1の下縁部169.2は、下方の排出面の上縁部と、互いに垂直方向に延びるようにして重なり合っている。上方の排出面162.1の下縁面169.2は、このようにして、ガスを移送するギャップ163.2を保護する。すなわち、チャンバの充填の際、及び、処理期間中、投入材料がそれ自体の上に崩れ込む際に、投入材料の小片がギャップに入り込むのを防止することによって、ガスを移送するギャップ163.2を保護する。
またギャップ163.1〜163.nには、投入材料内に存在する小片がガスから分離されるとともにガスがギャップ163.1〜163.nを自由に通り抜けるように設計された粒子遮断手段167を備え付けることもできる。粒子遮断手段167は、図6に示され、W字状または歯状の断面形状に設計されており、ギャップ163.1〜163.nの幅全体にわたって延びる。粒子遮断手段167は、投入材料の小片のサイズに応じて選択され調節される。粒子遮断手段167は排出面162.1〜162.nと一体に設けられる。ここで、排出面の上縁部169.1および/または下縁部169.2は、適当な断面形状を有するとともに、次のような具合に折り曲げられている。すなわち、粒子遮断手段がギャップの全幅にわたって延びて隣り合う排出面と接触するように折り曲げらている。図6において、ギャップ163.1〜163.nには、二重の粒子遮断手段167が設けられている。
排出手段160の排出壁面165はいくつかの有利な機能を有する。排出面162.1〜162.nとジャケット111.1との間に形成された、ガスを移送するコンパートメント164は、ガスを移送するギャップ163.1〜163.nから、熱分解ガス107を、ジャケットに沿って上方へと、ガスを移送する流路170および排出パイプ165への向きに導く。気化された熱分解オイルを含んだ熱分解ガス107は、底部プレート130に最も近接した、ガスを移送する下部ギャップを通じて導き出され、ガスを移送するコンパートメント164を通じて排出パイプ166への方向へと進む。この熱分解ガス107は、通常、リ、リアクタ中の、より高いレベルに位置する投入材料を通り抜けた熱分解ガスガス流よりも、温度が高い。より高いレベルでは、熱分解ガスのガス流が、より多い量の投入材料を通過しなければならず、このため、より冷却されている。このことは、次のことにつながる。すなわち、ガスを移送するコンパートメント164を通過する外部に向かう、より熱い熱分解ガス107によって排出壁面165を加熱するということにつながる。リアクタ中の、より高い高さにある投入材料を通り抜けて排出手段160への方向に進む熱分解ガスのガス流は、加熱された面165に接触する。これにより、熱分解ガスのガス流の温度および流量が増加し、投入材料中にて気化された熱分解オイルが凝縮するということが回避される。これにより、炭素ベースの最終製品の特性が向上する。
図3には、ガスを移送する排出手段のコンパートメント164が、複数の排出セクタ164.1,164.2に分割されていることを示す。ここで、排出セクタは、ガス移送用の互いに別個の関連する流路170.1,170.2を通じてガスを移送するように、ガス移送用の互いに別個の関連する排出パイプ166.1,166.2に接続されている。ガスを移送するコンパートメント164は、ジャケットのまわりに均等に分布する四つのガス移送用の排出セクタに分割されることが好ましい(図3には二つの排出セクタのみを示す)。ガスを移送するコンパートメント164には、例えば、複数の排出セクタに分離するための間仕切りもしくは中間壁を備え付けることができる。間仕切りを図3中に破線で示す。排出セクタ164.1,164.2は、、ガスを移送するそれぞれのギャップ163.1〜163.nを通じて、熱分解ガス107を受け取る。これらギャップは、関連する排出セクタ内に設けられている。排出セクタ164.1,164.2は、チャンバ内における、関連する排出セクタに隣り合う(「チャンバ・セクタ」としても知られた)領域に位置する投入材料Mから、熱分解ガス107を導く。このようにして、気化された熱分解オイルを含む熱分解ガス107を、チャンバから、セクタ(断面扇形の領域)毎に除去することができる。
図3には、流路170.1,170.2が、実質上水平に、排出手段の上端160.1に隣り合うようにして設けられていることを示す。また、熱分解ガス107をチャンバ110から取り出すべく、これら流路170.1,170.2が、ガスを移送するコンパートメント164を排出パイプ166.1,166.2にそれぞれ接続していることを示す。排出パイプ166.1,166.2は、ジャケットに、排出手段の上端に設けられる。排出パイプは、二つのグループにグループ分けされて、ジャケットの周囲に設けられることが好ましい。あるいは、排出パイプは、熱い処理ガス導き出すように、ジャケットの周囲に均等に分布するように設けられる。排出パイプ166.1,166.2には、投入材料のベッドを通り抜けるガスのフローを制御するための制御手段またはバルブがそれぞれ備え付けられる。流路170.1,170.2、及び、それぞれ関連する排出パイプ166.1,166.2は、熱分解ガス107を、セクタ毎に、チャンバ110から導き出すように設けられる。投入材料Mを通り抜けて供給されたガス101のフローの方向は、このようにして、排出手段160の一部に含まれる制御手段の調整によって、例えば、バルブ、またはフローを調整する他の機構を調整することによって制御することができる。
本発明にかかる、リアクタ1を有する装置は、制御・モニタリング回路をも備える。この制御・モニタリング回路により、ガス導入手段120を通じてチャンバ110に供給される加熱された不活性ガス101についての処理パラーメータ、および、関連するガス排出手段を通じてチャンバ110から排出される、気化された熱分解オイルを含んだ熱分解ガス107についての処理パラメータを、制御しモニタリングすることができる。本発明にかかる装置には、さらに、センサ及びセンサ手段が備え付けられる。センサ及びセンサ手段によって、熱分解ガス107の種々の成分およびそれらの相対的な量を測定し分析することができる。これに伴い、熱分解処理は、リアクタ中の投入材料が、所定レベルの種々の成分を含む熱分解ガス107を放出する限り、または熱分解ガス107の温度が所定のレベルにある限り、維持して実行することができる。
ガス導入手段120および関連する導入パイプは、次のような具合に、制御手段を有する。すなわち、ガス分配パイプと、底部プレートのガス導入手段と、導入壁もしくは導入壁面とに対するガスの供給及びガスのフローについて、処理期間中に、モニタリング、制御、増加、低減、中断、または、送り先の切り換えを行うことができる。例えば、上方のガス導入口129を通じてリアクタに供給されるガスのフローと、ガス分配パイプ121に供給されるガスのフローとは、初期段階において、50/50の分配比で供給することができ、これにより、上方のガス導入口129と、ガス分配パイプ121とに、等しいガスのフローが供給されるようにすることができる。上方のガス導入口を通じてガスのフローが供給され、投入材料における上方の部分が処理される。処理期間中に分配比を変更することで、ガスの上部への供給が遮断され、ガス流の全部が、ガス分配パイプ121および底部プレート130を通じて供給されるようにする。次のように処理工程を制御することも考えられる。すなわち、リアクタ1へのトータルのガス流について、ガス分配パイプ121,183と、底部プレート130にあるガス導入手段120と、導入壁面150または導入面180とに、異なる具合に分配することにより、処理工程を制御することも考えられる。このように分配することにより、ガス導入手段が設けられたところのチャンバの相異なる領域に設けられている、ガスが通って流れる開口125,146,155,185の全体にわたって、相異なる圧力の低下dPが得られるようにする。このように供給されるガスは、熱分解処理が効率的に行われるように分配し制御することができるのであり、既に部分的に処理されて、自らの上に崩れ込んだ投入材料には、他の領域における投入材料よりも多くのガスを供給することができる。
開くことができない固定底部を有するリアクタ・チャンバ110を設計することによって、動作条件の最適化を達成することができるのであり、従来のように、リアクタの中身を、例えば容器の底部のカバーを通じた、移し出し可能にしなければならないことを考慮する必要はない。熱分解処理の終了後、リアクタ・チャンバ110の中身を移し出して空にすることは、リアクタの上端壁部112に設けられて開くことができる上部カバー115を通じて、吸引動作式除去機構が下へと降ろされ、この吸引動作式除去機構で吸引して、固体の炭素含有最終製品を除去することによって行うことができる。
このようにして、本発明にかかる方法により、リアクタ内の炭素ベース残留物が熱分解オイルを含まないようにすることができる。本装置にて、小片状にしたタイヤについて熱分解処理する際に、繊維はすべて気化される。
熱分解処理の間に、ガス導入手段120に最も近い材料が先ず気化される。処理中、底部プレート130が暖かくなり、チャンバの底部の隣で、熱分解処理が最も急速に行われる。投入材料は、熱分解を受けて、多孔質の炭素ベースの最終製品に変換される。初期には、投入材料における処理された領域にて圧力の低下が、より小さく、その後、この、処理された領域では押し合わされる。そのため、フローの抵抗が増加するのであり、供給されるガス101は、投入材料のベッドにおける圧力の低下が、より小さい領域へと、つまり未処理の材料へと流れる。
本発明は、上に説明し図面に示したものに限定されず、添付の特許請求の範囲内で種々の変形および変更を行うことができる。

Claims (39)

  1. 熱分解によって有機投入材料から炭素および炭化水素化合物をリサイクルするための装置であって、
    チャンバ(110)を含み、このチャンバ(110)は、ジャケット(111)と上端壁部(112)と下端壁部(113)とによって画されたチャンバ(110)の内部に、小片化された形のチャンバ投入材料Mを導入するためのものであるリアクタ(1)と、
    関連する導入パイプ(104,129,187.1,187.2)を通じて、ガスを移送するように、ガス放出源(102)に接続されており、これにより、加熱された不活性ガス(101)を前記投入材料へと供給するためのガス導入手段(120)導入導入導入導入と、
    前記ガスを前記チャンバから排出するためのガス排出口(160)と、
    を含む装置において、
    前記ガス導入手段(120)は、前記ガス(101)を前記チャンバ(110)内へと供給すべく、ガスが通って流れるための開口(125,146,155,185)を含み、
    ガスが流れる前記開口(125,146,155,185)は、ガスを供給する際に生ずる圧力の低下dPが、前記チャンバ内へと既に導入されている投入材料Mを通過する際のガスの圧力の低下dMを、超えるように、設けられている装置。
  2. 前記ガス導入手段(120)は、前記チャンバ(110)内へと軸方向に延びる、中央に設けられたガス分配パイプ(121)を含み、
    前記ガス分配パイプは、ガスが通って流れる前記開口(125)を有する導入ユニット(122.1,122.2)を含み、前記ガス分配パイプが円錐台の形をなすように、前記導入ユニット(122.1,122.2)が設けられている請求項1に記載の装置。
  3. ガスが通って流れる前記開口(125)は、前記ガス分配パイプの外周面(124)にわたって均一に分布している請求項2に記載の装置。
  4. ガスが通って流れる前記開口(125)は、前記ガス分配パイプの下端までにわたって、下方へと向かって開口の数が増加するように、分布している請求項2に記載の装置。
  5. 前記ガス分配パイプの上端(121.2)は、リアクタの高さの半分よりも高い位置に設けられている請求項1〜4のいずれかに記載の装置。
  6. ガスが通って流れる前記開口(125,155,185)は、投入材料Mが前記導入手段内へと入り込むのを防止するように設けられており、ガスが通って流れる前記各開口(125,155,185)は、上側突出縁部(125.1)と下側引っ込み縁部(125.2)とを有する請求項1〜5のいずれかに記載の装置。
  7. 前記チャンバ(110)は、前記投入材料(M)を支持するための底部プレート(130)と、前記下端壁部(113)と前記底部プレート(130)との間に形成されるコンパートメントと、を有しており、前記底部プレート(130)は、内周縁(132)が前記ガス分配パイプの下端(121.1)を取り囲み、外周縁(131)が、前記ジャケットの内面(111.1)に接続される請求項1〜6のいずれかに記載の装置。
  8. 前記底部プレート(130)がガス導入手段(120)を含む請求項1〜7のいずれかに記載の装置。
  9. 前記ガス導入手段(120)は、ガスを移送するための、前記底部プレートの外周縁(131)に沿って設けられたスリット(137)を含む請求項7または8に記載の装置。
  10. 前記ガス導入手段(120)は、底部に設けられるガスライン装置(140)を含み、該ガスライン装置(140)は、前記チャンバ内に既に導入されている投入材料(M)へと前記ガス(101)が邪魔されることなく供給されるように設けられた、ガスが通って流れる、少なくとも一つの開口(146)を有する請求項1〜9のいずれかに記載の装置。
  11. 各ガスライン装置(140)は、
    前記チャンバ(110)内へと向いている上面(144)と、
    ガスが通って流れる前記少なくとも一つの開口(146)を含み、底部プレート(130)の側を向いている下面(145)と、を有している請求項10に記載の装置。
  12. 前記底部(130)に設けられた最下部の導入ユニット(122.1)およびガス導入手段(120)は、ガス放出源(102)からガス(101)を供給するための共通の導入パイプ(104.1)を有する請求項1〜11のいずれかに記載の装置。
  13. 前記ガス導入手段(120)は、前記ジャケットの内面(111.1)に設けられる導入壁面(150)を含み、
    ガスを供給するコンパートメント(151)が前記導入壁面と前記ジャケットの間に形成されており、
    ガスが通って流れる開口(155)が、前記チャンバ内に既に導入されている前記投入材料Mへとガスを供給するために前記導入壁面(150)に設けられている請求項1〜12のいずれかに記載の装置。
  14. 前記導入壁面(150)は、前記上端壁部(112)に隣り合うようにして前記ジャケット(111)に設けられる上端部(150.1)と、前記排出手段(160)に接続して設けられる下端部(150.2)と、を有する請求項13に記載の装置。
  15. 前記導入壁面(150)は、前記上端壁部(113)に隣り合うようにして前記ジャケット(111.1)に設けられる上端部(150.1)と、前記底部プレート(130)に接続して設けられる下端部と、を有する請求項13に記載の装置。
  16. 、前記導入壁面(150)に設けられ設けられる、ガスが通って流れる前記開口(155)の全面積は、前記ガス分配パイプ(124)の外周面(124)に設けられる、ガスが通って流れる前記開口(125)の全面積に相当する請求項13〜15のいずれかに記載の装置。
  17. ガスが通って流れる前記開口(155)は前記導入壁面(150)にわたって均一に分布している請求項13〜16のいずれかに記載の装置。
  18. ガスが通って流れる前記開口(155)は、前記導入壁面(150)にわたって、下方向に開口の数が増加するように分布している請求項13〜17のいずれかに記載の装置。
  19. 前記ガス導入手段(120)は、
    前記ジャケットの内面(111)および前記下端壁部(113)の全周にわたって設けられた連続した導入面(180)を含み、
    また、外周面(184)を有するガス分配パイプ(183)を含み、
    ガスを供給するコンパートメント(186)が、前記導入面(180)と、前記ジャケット(111)及び下端壁部(113)との間にそれぞれ形成されており、
    前記チャンバ(110)内に既に導入されている前記投入材料Mへとガス(101)を供給するために、ガスが通って流れる開口(185)が前記導入面(180)に設けられている請求項1〜18のいずれかに記載の装置。
  20. ガスが通って流れる前記開口(185)は、前記導入面(180)にわたって、下方に向かって、開口(185)の数が増加するように、分布している請求項19に記載の装置。
  21. ガスを供給する前記コンパートメント(186)は、前記チャンバ(110)中における、互いに異なる高さに設けられる複数の区画(188,189)を含み、これら区画には、互いに別個の導入パイプ(187.1,187.2)がそれぞれ備え付けられ、これにより、ガスを供給するコンパートメント(186)におけるそれぞれ対応する区画(188,189)へとガス(101)を導入する設けられ請求項1〜20のいずれかに記載の装置。
  22. ガスが通って流れる前記開口(185)は、前記導入面(180)中にわたって、下方へとそれぞれの区画(188,189)の下端に近付くにつれて開口(185)の数が増加するように、分布している請求項21に記載の装置。
  23. 前記排出手段(160)は、前記ジャケットの内面(111.1)に設けられた一連の排出面(162.1〜162.n)を含む、排出壁面(165)としてデザインされており、前記排出面(162.1〜162.n)は、前記チャンバ(110)中における、互いに異なる垂直方向高さに、かつ、前記ジャケット(111)からの、互いに異なる距離に、設けられている請求項1〜22のいずれかに記載の装置。
  24. 前記排出手段は、熱分解ガス(107)を前記チャンバ(110)から排出するための、ガスを移送する一連のギャップ(163.1〜163.n)を含み、一のギャップ(163.1〜163.n)は、互いに隣り合うようにして設けられる二つ排出面(162.1〜162.n)の間に形成されている請求項23に記載の装置。
  25. 各排出面(162.1〜162.n)は、前記ジャケットの内面(111.1)の全周に延びるとともに前記ジャケット(111)から距離を空けて設けられており、これにより、ガスを移送するコンパートメント(164)が、前記排出面(162.1〜162.n)と前記ジャケット(111)との間に形成されている請求項23または24に記載の装置。
  26. ガスを移送する各ギャップ(163.1〜163.n)には、このギャップの幅にわたって延びるように小片遮断手段(167)が設けられ、これにより、ガスによって搬送される投入材料(M)を前記熱分解ガス(107)から分離するとともに前記熱分解ガスが当該ギャップ(163.1〜163.n)を自由に通り抜けることを可能にする請求項24または25に記載の装置。
  27. 互いに隣り合うようにして設けられる排出面(162.1〜162.n)は、ガスを移送する前記ギャップ(163.1〜163.n)を、投入材料Mの細片が通り抜けるのを防ぐために、垂直方向に互いに重なり合っている請求項23〜26のいずれかに記載の装置。
  28. ガスを移送する前記コンパートメント(164)は、ガスが出て行くよう移送する複数の排出セクタ(164.1,164.2)に分割され、各排出セクタ(164.1,164.2)は、熱分解ガス(107)を、当該排出セクタ(164.1,164.2)に隣り合うチャンバ・セクタ内にある前記投入材料Mから出て行くように導く請求項25〜27のいずれかに記載の装置。
  29. 前記ガス排出手段(160)は、前記ジャケットの内面(111.1)に沿って水平に設けられた、ガスを移送する通路(170.1,170.2)を含んでおり、
    排出セクタ(164.1,164.2)は、熱分解ガス(107)を前記チャンバ(110)から排出するために、それぞれ別個の、ガス移送用の関連する流路(170.1,170.2)を通じてガスを移送するように、それぞれ別個の関連する排出パイプ(166.1,166.2)に接続されている請求項28に記載の装置。
  30. 前記排出壁面(165)の上端は、前記ガス分配パイプの上端(121.2)の垂直方向下方に設けられており、前記排出壁面(165)の下端は、前記リアクタの前記下端壁部(113)に隣り合う前記底部プレート(130)に接続されている請求項1〜29のいずれかに記載の装置。
  31. 前記ガス排出手段(160)は、前記のリアクタのジャケットにおける前記上端壁部(112)に設けられたガス排出パイプ(195)を含む請求項1〜30のいずれかに記載の装置。
  32. 熱分解によって有機投入材料から炭素および炭化水素化合物をリサイクルするための方法であって、
    小片化された形のチャンバ投入材料を、ジャケット(111)と上端壁部(112)と下端壁部(113)とによって画されるチャンバ(110)を含んでなるリアクタ(1)へと導入することと、
    ガス導入手段を通じて、加熱された不活性ガス(101)を、前記投入材料の熱分解処理のために前記チャンバへと供給することと、
    前記ガス排出手段(160)を通じて前記チャンバ(110)から熱分解ガス(107)が出て行くように案内することと、
    を含む方法において、
    前記ガス導入手段(120)は、、前記ガス(101)を前記チャンバ(110)へと供給するための、ガスが通って流れる開口(125,146,155,185)を含み、
    、ガスが通って流れる前記開口(125,146,155,185)を挟んでの、ガス(101)を供給する際に発生する圧力の低下dPは、前記チャンバ(110)内へと既に導入されている投入材料Mを挟んでのガスの圧力の低下dMを超えるものである方法。
  33. 中心軸(105)に沿って設けられるとともに、ガスが通って流れる前記開口(125,185)を含むガス分配パイプ(121,183)を通じて、前記ガス(101)は、前記チャンバ(110)内に既に導入されている前記投入材料Mに供給され、
    前記ガス(101)は、前記投入材料Mを通り抜けて、前記ジャケットの内面(111)に設けられたガス排出手段(160)へと径方向に案内される設けられ請求項32に記載の方法。
  34. 、前記チャンバの底部プレート(130)に隣り合うようにして設けられた、ガスが流れる開口(146)を含むガス導入手段(120)を通じて、前記ガス(101)は、前記チャンバ内へと既に導入されている前記投入材料Mに供給され、
    これにより、前記ガスは、前記投入材料Mを通り抜けて、前記ジャケットの内面(111)に設けられたガス排出手段(160)へと、傾斜方向または斜め方向に案内される請求項32〜33のいずれかに記載の方法。
  35. 前記ガスが通って流れる開口(155)を有するとともに前記ガス排出手段(160)の上方の前記ジャケットの内面に設けられている導入壁面(150)を含む、前記ガス導入手段(120)を通じて、前記ガス(101)は、前記チャンバ内に既に導入されている前記投入材料Mに供給され、
    前記ガスは、前記導入壁面(150)から前記投入材料Mを通り抜けて下方へと、前記ジャケットの内面(111.1)上のさらに下方に設けられるガス排出手段(160)へと導かれる請求項32〜34のいずれかに記載の方法。
  36. ガスが流れる開口(185)を有するとともに前記ジャケットの内面および下端壁部の全周に設けられる、連続的な導入面(180)を通じて、前記ガスは、前記チャンバ(110)内に既に導入されている前記投入材料Mに供給され、
    前記ガス分配パイプの外周面は前記導入面の一部であり、
    これにより、前記ガスは、前記連続的な導入面から、投入材料を通り抜けて上方へと、上端壁部に設けられたガス排出パイプへと案内される請求項32〜35のいずれか方法。
  37. 排出壁面(165)は、ガスが出て行くように移送するコンパートメント(164)を通じて案内される熱分解ガス(107)によって加熱され、
    これにより、前記ガス排出手段(160)に隣り合う前記投入材料中にて、気化された熱分解オイルが凝縮するのを防止する請求項32〜36のいずれかに記載の方法。
  38. 前記チャンバ(110)内にてセクタ毎に、前記投入材料Mを通って流れるガスの流れの方向について、前記排出手段(160)に含まれる制御手段を調整することにより、前記投入材料Mが熱分解によって処理される請求項32〜37のいずれかに記載の方法。
  39. 前記ガス分配パイプ(121,183)、底部プレート(130)におけるガス導入手段(120)、および、導入壁(150)及び/または導入壁面(180)に供給されるガス流について、前記チャンバ内に既に導入されている前記投入材料Mを処理する間、モニタリングし、制御し、そして送り先を切り換える請求項32〜38のいずれかに記載の方法。
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