JP2017519779A - 置換されたヌクレオチド類似体を調製する方法 - Google Patents

置換されたヌクレオチド類似体を調製する方法 Download PDF

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Abstract

ウイルス感染症のような疾患および/または状態の処置において有用である、ホスホロアミデートヌクレオチド類似体を調製する方法が、本出願において開示される。

Description

任意の優先出願に対する参照による取り込み
例えば、本出願と共に提出される出願データシートまたは願書において、外国または国内の優先権主張が同定される、あらゆる出願は、37CFR1.57、ならびに規則4.18および20.6の下、参照により本明細書に取り込まれる。
分野
本出願は、化学、生化学、および医学の分野に関する。より詳細には、ウイルス感染症のような疾患および/または状態の処置において有用であり得る、ホスホロアミデートヌクレオチド類似体を調製する方法が、本明細書において開示される。
説明
ヌクレオシド類似体は、インビトロおよびインビボの両方で抗ウイルスおよび抗がん活性を発揮することが示され、したがって、ウイルス感染症およびがんの処置についての広範な研究の対象であった、化合物の1種である。ヌクレオシド類似体は、宿主またはウイルスの酵素によりそれらのそれぞれの活性な代謝拮抗物質に変換され、次いでこれが、ウイルスまたは細胞増殖に関与するポリメラーゼを阻害し得る、通常、治療上不活性な化合物である。活性化は、1種もしくは複数のリン酸塩基の付加のような、様々なメカニズム、または他の代謝過程との組合せにより生じる。
本明細書において開示される一部の実施形態は、化合物(I)、またはその薬学的に許容し得る塩を調製する方法に関する。本明細書において開示される一部の実施形態は、化合物(I)(i)および/もしくは化合物(I)(ii)、または前述のものの薬学的に許容し得る塩を調製する方法に関する。一部の実施形態において、本明細書において記載される方法は、化合物(I)(ii)、またはその薬学的に許容し得る塩においてジアステレオマー富化される、化合物(I)、またはその薬学的に許容し得る塩を提供し得る。
本明細書において開示される他の実施形態は、化合物(I)の形態Aに関する。
本明細書において開示されるなお他の実施形態は、式:
を有する、化合物、またはその薬学的に許容し得る塩に関する。
形態AのXRPDスペクトルの図である。 形態AのDSCおよびTGAスペクトルの図である。 本明細書において記載される方法から得られた化合物(I)の31P NMRの図である。
別段定義されない限り、本明細書において使用される全ての技術および科学用語は、当業者により一般に理解されるのと同一の意味を有する。本明細書において参照される、全ての特許、出願、公開された出願、および他の刊行物は、別段述べられない限り、それらの全体として参照により組み込まれる。本明細書において用語について複数の定義が存在する場合、別段述べられない限り、このセクションにおけるものが有効である。
別段定義されない限り、本明細書において使用される全ての技術および科学用語は、当業者により一般に理解されるのと同一の意味を有する。本明細書において参照される、全ての特許、出願、公開された出願、および他の刊行物は、別段述べられない限り、それらの全体として参照により組み込まれる。本明細書において用語について複数の定義が存在する場合、別段述べられない限り、このセクションにおけるものが有効である。
基が、「場合により置換されている」として記載される限り、その基は、置換されていないか、または示される置換基の1つもしくは複数で置換され得る。同様に、基が、「置換されていないか、または置換されている」として記載されるとき、置換されるなら、置換基は、1つまたは複数の示される置換基から選択され得る。置換基が示されないなら、示される「場合により置換されている」または「置換されている」基は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、(ヘテロシクリル)アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アシル、シアノ、ハロゲン、チオカルボニル、O−カルバミル、N−カルバミル、O−チオカルバミル、N−チオカルバミル、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、N−スルホンアミド、C−カルボキシ、O−カルボキシ、イソシアナト、チオシアナト、イソチオシアナト、ニトロ、シリル、スルフェニル、スルフィニル、スルホニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、トリハロメタンスルホニル、トリハロメタンスルホンアミド、アミノ、一置換アミノ基、および二置換アミノ基から個々に、および独立して選択される、1つまたは複数の基で置換され得ることを意味する。
本明細書において使用される、「C〜C」(式中、「a」および「b」は、整数である)は、アルキル、アルケニルもしくはアルキニル基における炭素原子の数、またはシクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル基の環における炭素原子の数を指す。すなわち、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルの環、シクロアルケニルの環、アリールの環、ヘテロアリールの環、またはヘテロシクリルの環は、「a」〜「b」(両端を含む)個の炭素原子を含有し得る。したがって、例えば、「C〜Cアルキル」基は、1〜4個の炭素を有する全てのアルキル基、すなわち、CH−、CHCH−、CHCHCH−、(CHCH−、CHCHCHCH−、CHCHCH(CH)−、および(CHC−を指す。「a」および「b」が、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリル基に関して指定されないなら、これらの定義において記載される最も広い範囲が、仮定されるべきである。
本明細書において使用される、「アルキル」は、完全飽和(2重も3重結合もない)の炭化水素基を含む、直鎖または分岐の炭化水素鎖を指す。アルキル基は、1〜20個の炭素原子を有し得る(それが、本明細書において登場する限り、「1〜20」のような数値範囲は、所定の範囲内のそれぞれの整数を指す;例えば、本定義はまた、数値範囲が指定されていない、用語「アルキル」の出現をカバーするが、「1〜20個の炭素原子」は、アルキル基が、1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子など、最大20個およびそれを含む炭素原子からなり得ることを意味する)。アルキル基はまた、1〜10個の炭素原子を有する、中程度のサイズのアルキルであってもよい。アルキル基はまた、1〜6個の炭素原子を有する低級アルキルでもあり得る。化合物のアルキル基は、「C−Cアルキル」または同様の名称として命名され得る。例示のみの目的で、「C−Cアルキル」は、アルキル鎖における1〜4個の炭素原子が存在する、すなわち、アルキル鎖が、メチル、エチル、プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびt−ブチルから選択されることを示す。典型的なアルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第三ブチル、ペンチル、およびヘキシルを含むが、これらに限定されない。アルキル基は、置換されていても、または置換されていてなくてもよい。
本明細書において使用される、「アリール」は、全ての環の至る所に完全に非局在化されたπ電子系を有する、炭素環式(全ての炭素)の単環式または多環式芳香環系(2個の炭素環式環が化学結合を共有する、融合した環系を含む)を指す。アリール基における炭素原子の数は、変動し得る。例えば、アリール基は、C−C14アリール基、C−C10アリール基、またはCアリール基であり得る。アリール基の例は、ベンゼン、ナフタレン、およびアズレンを含むが、これらに限定されない。アリール基は、置換されていても、または置換されていなくてもよい。
本明細書において使用される、用語「ハロゲン原子」または「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素のような、周期表の第7族の放射線安定性の原子の任意の1つを意味する。
置換基の数が特定されない(例えば、ハロアルキル)場合、存在する1つまたは複数の置換基があり得る。例えば、「ハロアルキル」は、同一または異なるハロゲンの1つまたは複数を含み得る。別の例として、「C−Cアルコキシフェニル」は、1、2、または3個の原子を含有する同一または異なるアルコキシ基の1つまたは複数を含み得る。
本明細書において使用される、任意の保護基、アミノ酸、および他の化合物についての略語は、別段示されない限り、それらの通常の使用、認識される略語、または生化学的命名法についてのIUPAC−IUB委員会と合致する(Biochem. 11:942-944 (1972)を参照のこと)。
用語「薬学的に許容し得る塩」は、それが投与される生物に有意な刺激を生じず、化合物の生物学的活性および特性を無効にしない、化合物の塩を指す。一部の実施形態において、塩は、化合物の酸付加塩である。医薬塩は、化合物を、ハロゲン化水素酸(例えば、塩酸、または臭化水素酸)、硫酸、硝酸、およびリン酸のような無機酸と反応させることにより、得られ得る。医薬塩はまた、化合物を、脂肪族または芳香族カルボン酸またはスルホン酸、例えば、ギ酸、酢酸、コハク酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、ニコチン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸、またはナフタレンスルホン酸のような有機酸と反応させることにより、得られ得る。医薬塩はまた、化合物を塩基と反応させて、アンモニウム塩、ナトリウムもしくはカリウム塩のような、アルカリ金属塩、カルシウムもしくはマグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、ジシクロヘキシルアミン、N−メチル−D−グルカミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、C−Cアルキルアミン、シクロヘキシルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミンのような有機塩基との塩、ならびにアルギニンおよびリジンのようなアミノ酸との塩を形成させることにより、得られ得る。
用語「結晶」は、規則正しく整然とした3次元パターンに詰められたその原子、分子、またはイオンを有する物質を指す。用語「実質的に結晶の」は、物質の実質的な部分が結晶である物質を指す。例えば、実質的に結晶の材料は、約85%より高い結晶化度(例えば、約90%より高い結晶化度、約95%より高い結晶化度、または約99%より高い結晶化度)を有し得る。
本明細書において記載される方法および組合せは、結晶形態(多形体としても公知であり、化合物の同一の元素組成の異なる結晶詰め込み配置を含む)、非晶相、および塩を含むことは理解される。
この出願において使用される用語および句、ならびに特に、添付の請求項における、そのバリエーションは、別段はっきりと述べられない限り、限定と反対のオープンエンドとして解釈されるべきである。前述のものの例として、用語「含む(including)」は、「限定することなく、含む(including, without limitation)」、「限定されないが、含む(including but not limited to)」などを意味すると読み取られるべきであり;本明細書において使用される、用語「含む(comprising)」は、「含む(including)」、「含有する(containing)」、または「特徴とする(characterized by)」と同義であり、包括的、またはオープンエンドであり、さらなる、列挙されていない構成要素もしくは方法の工程を除外せず;用語「有する(having)」は、「少なくとも有する(having at least)」と解釈されるべきであり;用語「含む(includes)」は、「含むが、限定されない(includes but is not limited to)」と解釈されるべきであり;用語「例」は、議論されている項目の網羅的または限定的なリストではなく、その典型的な例示を提供するために使用され;ならびに「好ましくは」、「好ましい」、「所望の」、または「望ましい」のような用語、および同様の意味の単語の使用は、特定の実施形態において利用されるか、もしくは利用されなくてもよい、代替またはさらなる特徴を協調することを単に意図する代わりに、ある種の特徴が、構造もしくは機能にとって重大であるか、本質的であるか、または重要でさえあることを暗示すると理解されるべきでない。加えて、用語「含む(comprising)」は、句「少なくとも有する(having at least)」または「少なくとも含む(including at least)」と同義的に解釈されるべきである。過程の文脈において使用されるとき、用語「含む(comprising)」は、少なくとも挙げられた工程を含むが、さらなる工程を含んでもよいことを意味する。化合物、組成物、または装置の文脈において使用されるとき、用語「含む(comprising)」は、化合物、組成物、または装置が、少なくとも挙げられた特徴または成分を含むが、さらなる特徴または成分も含んでよいことを意味する。同様に、接続詞「および」と結び付けられる項目の群は、それらの項目のそれぞれおよび全てのものが、集団に存在するという要求として読み取られるべきではなく、別段はっきりと述べられない限り、「および/または」として読み取られるべきである。同様に、接続詞「または」と結び付けられる項目の群は、その群の中で相互排他性を要求するとして読み取られるべきでなく、別段はっきりと述べられない限り、「および/または」として読み取られるべきである。
本明細書において実質的に任意の複数形および/または単数形の用語の使用に関して、当業者は、文脈および/または適用に適した通り、複数形から単数形に、および/または単数形から複数形に翻訳することができる。種々の単数形/複数形の並べ替えは、明確さのために、本明細書においてはっきりと説明され得る。不定冠詞「a」または「an」は、複数形を除外しない。単一のプロセッサまたは他の単位は、特許請求の範囲において挙げられるいくつかの項目の機能を果たし得る。ある種の測定値が互いに異なる従属項で挙げられる、単なる事実は、これらの測定値の組合せを有利に使用できないことを示していない。特許請求の範囲における任意の符号は、範囲を限定するとして理解されるべきでない。
1つまたは複数の不斉中心を有する、本明細書において記載される任意の化合物において、絶対立体化学がはっきりと示されていないなら、それぞれの中心は、独立して、R配置もしくはS配置、またはその混合物であり得ることは理解される。したがって、本明細書において提供される化合物は、エナンチオマーとして純粋、エナンチオマー富化、ラセミ混合物、ジアステレオマーとして純粋、ジアステレオマー富化、または立体異性体混合物であり得る。加えて、EまたはZとして定義され得る幾何異性体を生じる1つまたは複数の2重結合を有する本明細書において記載される任意の化合物において、それぞれの2重結合は、独立して、EまたはZ、その混合物であり得ることは理解される。
同様に、記載される任意の化合物において、全ての互変異性形態がまた、含まれることが意図され、例えば、天然および非天然のプリン塩基およびピリミジン塩基の互変異性体を含む、当該技術分野において公知のヘテロシクリル塩基の互変異性体が、含まれることが意図されることは理解される。
本明細書において開示される化合物が、満たされていない原子価を有する場合、原子価は、水素またはその同位体、例えば、水素1(プロチウム)および水素2(ジュウテリウム)で満たされるべきであることは、理解されるべきである。
本明細書に記載される化合物が同位体標識され得ることは、理解される。ジュウテリウムのような同位体での置換は、例えば、インビボ半減期の増大、または投薬要求の低減のような、より高い代謝安定性がもたらす、ある種の治療上の利点を提供し得る。化合物構造において表されるそれぞれの化学元素は、前記元素の任意の同位体を含み得る。例えば、化合物構造において、水素原子は、はっきりと開示されるか、または化合物に存在することが理解され得る。水素原子が存在し得る化合物の任意の位置において、水素原子は、水素1(プロチウム)および水素2(ジュウテリウム)を非限定的に含む、水素の任意の同位体であり得る。したがって、本明細書における化合物への言及は、文脈が別段明確に示さない限り、全ての可能性のある同位体形態を包含する。
ある範囲の値が提供される場合、上限および下限、ならびに範囲の上限と下限の間のそれぞれの介在する値が、実施形態内に包含されることは理解される。
化合物(I)、またはその薬学的に許容し得る塩は、HCVに対して活性である。化合物(I)を形成する方法の例は、スキーム1において示される。
本明細書において開示される一部の実施形態は、化合物(I)、またはその薬学的に許容し得る塩を調製する方法であって、化合物DDの使用を含み得る、方法に関する。
(式中、それぞれのRはシリル基であり得る)。
種々のシリル基は、化合物(DD)上に存在し得る。適当なシリル基の例が、本明細書において記載され、トリメチルシリル(TMS)、トリエチルシリル(TES)、tert−ブチルジメチルシリル(TBDMS)、トリイソプロピルシリル(TIPS)、tert−ブチルジフェニルシリル(TBDPS)、トリ−イソ−プロピルシリルオキシメチル、および[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチルを含む。一部の実施形態において、R基は同一であり得る。他の実施形態において、R基は異なり得る。一部の実施形態において、R基は、共にトリエチルシリルであり得る。
一部の実施形態において、本明細書において記載される方法は、化合物(DD)と化合物(EE)とをカップリングして、化合物(FF)を形成させることを含み得る。化合物(DD)と化合物(EE)との間の反応において様々な方法が使用され得る。一部の実施形態において、化合物(DD)は、塩基、酸、またはグリニャール試薬を使用して、化合物(EE)にカップリングされ得る。一部の実施形態において、カップリングを促進するために、グリニャール試薬が使用され得る。適当なグリニャール試薬は、当業者に公知であり、塩化アルキルマグネシウム、および臭化アルキルマグネシウムを含むが、これらに限定されない。一部の実施形態において、グリニャール試薬は、R−MgBrまたはR−MgCl(式中、Rは、場合により置換されているアルキル、もしくは場合により置換されているアリールであり得る)の一般式を有し得る。一部の実施形態において、化合物(DD)と化合物(EE)との間の反応は、塩基の存在下で行われ得る。例えば、化合物(EE)は、化合物(DD)と塩基の混合物に加えられ得る。塩基の例は、アルキルアミン(モノ−、ジ−、およびトリ−アルキルアミン(例えば、モノエチルアミン、ジエチルアミン、およびトリエチルアミン)を含む)のような、場合により置換されているアミン塩基、場合により置換されているピリジン(コリジンのような)、および場合により置換されているイミダゾール(例えば、N−メチルイミダゾール)を含むが、これらに限定されない。塩基のさらなる例は、水酸化物のような無機塩基、炭酸塩、および重炭酸塩を含む。一部の実施形態において、化合物(DD)と化合物(EE)との間の反応は、N−メチルイミダゾールの存在下で行われ得る。一部の実施形態において、化合物(DD)と化合物(EE)との間の反応は、酸の存在下で行われ得る。適当な酸の例は、トリフルオロメタンスルホン酸である。
化合物(DD)と化合物(EE)との間のカップリング反応は、様々な溶媒において行われ得る。一部の実施形態において、溶媒は、極性非プロトン性溶媒であり得る。極性非プロトン性溶媒の例は、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、またはメチルイソブチルケトンを含むが、これらに限定されない。一部の実施形態において、溶媒は、テトラヒドロフラン(THF)であり得る。
一部の実施形態において、本明細書において記載される方法は、化合物(FF)からR基の両方を取り除いて、化合物(I)を得ることを含み得る。様々な方法および試薬は、化合物(FF)からR基を取り除くため使用され得る。例えば、R基は、酸を使用して酸性条件下で取り除かれ得る。塩酸、リン酸、硫酸、およびその混合物のような、種々の適当な酸が、当業者に公知である。一部の実施形態において、酸は、塩酸であり得る。化合物(I)を得るためのR基の両方の化合物(FF)からの除去は、溶媒、例えば、本明細書において記載される極性非プロトン性溶媒において行われ得る。一部の実施形態において、R基の除去中に使用される溶媒は、アセトニトリルであり得る。
一部の実施形態において、本明細書において記載される方法は、化合物(CC2)を化合物(DD)に変換することを含み得る。酸化剤は、ヨード基のヒドロキシ基への変換において使用され得る。適当な酸化剤の例は、メタ−クロロペルオキシ安息香酸(mCPBA)のような、過酸である。
一部の実施形態において、化合物(DD)は、化合物(CC2)の5’位においてヨード基を保護されたヒドロキシ基に変換すること、および化合物(CC3)(式中、PGは保護基であり得る)を形成させること、続いて、本明細書において記載される適当な条件下で保護基PGを取り除くことにより、化合物(CC2)から得られ得る。保護されたヒドロキシ基は、5’−炭素に適当な酸素含有求核試薬での求核置換反応を介して加えられ得る。メタ−クロロ安息香酸(mCBA)が、酸素含有求核試薬として使用されるとき、化合物(CC3)は構造:
を有し得る。5’位においてヨード基を保護されたヒドロキシ基に変換するとき、テトラアルキルアンモニウム塩もまた含まれ得る。適当なテトラアルキルアンモニウム塩の例は、テトラブチルアンモニウムトリフルオロ酢酸、および硫酸水素テトラブチルアンモニウムを含むが、これらに限定されない。保護基、PGは、様々な条件を使用して取り除かれ得る。一部の実施形態において、5’−炭素における保護されたヒドロキシ基は、アミン塩基を使用したアミノ分解を介して取り除かれ得る。適当なアミン塩基が、本明細書において記載される。一部の実施形態において、アミン塩基はn−ブチルアミンであり得る。一部の実施形態において、5’−炭素に結合した酸素上の保護基は、無機塩基を使用して取り除かれ得る。適当な無機塩基の例が、本明細書において記載される。一部の実施形態において、無機塩基は、アルカリ金属水酸化塩基のような、水酸化物塩基であり得る。一部の実施形態において、水酸化物塩基は、水酸化ナトリウムであり得る。
一部の実施形態において、化合物(DD)は、本明細書において記載される酸化剤のような、酸化剤を使用することにより、化合物(CC2)から得られ得る。酸素含有求核試薬は、5’−炭素に結合したヨード基を求核置換を介して置換し得る。次に、求核試薬が、適当な条件を使用して取り除かれて、化合物(DD)が得られ得る。例えば、求核試薬は、加水分解を介して取り除かれ得る。一部の実施形態において、酸素含有求核試薬は、本明細書において記載されるもののような、テトラアルキルアンモニウム塩由来であり得、加水分解は水とであり得る。
保護基、PGは、適当な塩基を使用して加水分解を介して取り除かれ得る。適当な塩基が、本明細書において記載される。一部の実施形態において、塩基は、アルキルアミン(モノ−、ジ−、およびトリ−アルキルアミンを含む)であり得る。例えば、アルキルアミン塩基は、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、およびn−ブチルアミンであり得る。一部の実施形態において、化合物(CC3)から化合物(DD)を形成させるために使用される塩基は、R基ではなく、PGを選択的に取り除く。
一部の実施形態において、化合物(DD)は、1種または複数の、極性非プロトン性溶媒のような、溶媒を使用して結晶化され得る。極性非プロトン性溶媒の例は、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、またはメチルイソブチルケトンを含むが、これらに限定されない。一部の実施形態において、溶媒は、テトラヒドロフラン(THF)であり得る。一部の実施形態において、溶媒は、アセトニトリルであり得る。一部の実施形態において、溶媒は、メチルイソブチルケトンとアセトニトリルとの混合物であり得る。所望および/または必要なら、化合物(DD)の種晶を使用して化合物(DD)を得ることができる。
一部の実施形態において、本明細書において記載される方法は、化合物(CC1)をシリル化して化合物(CC2)を形成させることを含み得る。種々の化合物を使用して、2’−OHおよび3’−OH基の水素がシリル基と交換され得る。一部の実施形態において、化合物(CC1)は、シリルハロゲン化物を使用して、シリル化され得る。適当なシリルハロゲン化物の例は、塩化シリル、および臭化シリルを含む。一部の実施形態において、シリルハロゲン化物は、塩化トリアルキルシリルおよび/または臭化トリアルキルシリルのような、トリアルキルシリルハロゲン化物、トリアリールシリルハロゲン化物、またはアルキルジアリールシリルハロゲン化物であり得る。所望なら、シリル化は、塩基を使用して触媒され得る。適当な塩基の例が、本明細書において記載され、場合により置換されているアミン塩基、場合により置換されているピリジン、および場合により置換されているイミダゾール(例えば)を含む。一部の実施形態において、塩基は、場合により置換されているイミダゾールであり得る。
一部の実施形態において、本明細書において記載される方法は、化合物(BB)からヨード−フッ素化反応を介して化合物(CC1)を形成させることを含み得る。適当なヨード源は、当業者に公知である。一部の実施形態において、ヨード源は、N−ヨードスクシンイミド、ヨウ素、および/または一塩化ヨウ素であり得る。適当なフッ化物源も当業者に公知である。一部の実施形態において、フッ化物源はトリエチルアミン・3HF、ピリジン−HF、および/またはTBAFであり得る。ヨード源は、ヨード基を5’位に加え、フッ化物源は、フルオロ基を4’位に加える。ヨード−フッ素化反応は、フルオロ基がペントース環の上である、過剰の他のジアステレオマーにおいて、化合物(CC1)を提供し得る。例えば、化合物(CC1)は、約90〜約10の範囲内の比(化合物(CC1)の量/化合物(CC1)の量+他のジアステレオマーの量)で得られ得る。一部の実施形態において、化合物(CC1)は、約95〜約5の範囲内の比(化合物(CC1)の量/化合物(CC1)の量+他のジアステレオマーの量)で得られ得る。
一部の実施形態において、本明細書において記載される方法は、化合物(AA)から脱離反応を介して化合物(BB)を形成させることを含み得る。化合物(AA)から脱離反応を介して化合物(BB)を調製する方法および試薬は、当業者に公知である。一部の実施形態において、脱離反応は、強塩基を使用して行われ得る。一部の実施形態において、強塩基は、ナトリウムメトキシド、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、およびカリウムエトキシドから選択され得る。
一部の実施形態において、本明細書において記載される方法は、2’−メチルウリジンの5’−炭素に結合したヒドロキシ基をヨード基で置換して、化合物(BB)を形成させることを含み得る。2’−メチルウリジンの5’−炭素に結合した第一級アルコールは、ヨード源、ホスフィン試薬、および塩基を使用して、ヨードアルキルに変換され得る。一部の実施形態において、ヨード源は、Iであり得る。適当なホスフィン試薬が、当業者に公知である。一部の実施形態において、ホスフィン試薬は、トリフェニルホスフィンであり得る。2’−メチルウリジンから化合物(AA)へのこの変換反応において使用され得る、適当な塩基が、本明細書において記載される。一部の実施形態において、塩基は、場合により置換されているイミダゾールであり得る。
一部の実施形態において、本明細書において記載される方法は、化合物(I)を酢酸イソプロピル(IPAC)から結晶化することを含み得る。所望および/または必要なら、化合物(I)(例えば、化合物(I)(i)および/または化合物(I)(ii))の種晶が、化合物(I)と酢酸イソプロピル(IPAC)との混合物に加えられ得る。
一部の実施形態において、本明細書において記載される方法は、化合物(I)(i)と化合物(I)(ii)、または前述のものの薬学的に許容し得る塩のジアステレオマー混合物である、化合物(I)を提供し得る。
一部の実施形態において、本明細書において記載される方法は、化合物(I)をアルコールとC6−10炭化水素との混合物から再結晶化することを含み得る。様々なアルコールおよびC6−10炭化水素が、再結晶化のため使用され得る。一部の実施形態において、アルコールはエタノールであり得る。一部の実施形態において、C6−10炭化水素は、n−ヘキサン、およびn−ヘプタンから選択され得る。アルコールのC6−10炭化水素に対する量および比は、変動し得る。一部の実施形態において、アルコールのC6−10炭化水素に対する比は、約1〜約5(アルコール:C6−10炭化水素)の範囲内であり得る。一部の実施形態において、アルコールのC6−10炭化水素に対する比は、約1〜約4(アルコール:C6−10炭化水素)の範囲内であり得る。一部の実施形態において、アルコールのC6−10炭化水素に対する比は、約1〜約2(アルコール:C6−10炭化水素)の範囲内であり得る。
一部の実施形態において、本明細書において記載される方法は、化合物(I)(ii)においてジアステレオマー富化される、化合物(I)を提供し得る。一部の実施形態において、化合物(I)(i)と化合物(I)(ii)とのジアステレオマー混合物は、化合物(I)(i)の化合物(I)(ii)に対するジアステレオマー比(化合物(I)(i):化合物(I)(ii))1:5以上を有するジアステレオマー混合物であり得る。他の実施形態において、化合物(I)(i)と化合物(I)(ii)とのジアステレオマー混合物は、化合物(I)(i)の化合物(I)(ii)に対するジアステレオマー比(化合物(I)(i):化合物(I)(ii))1:7以上を有するジアステレオマー混合物であり得る。なお他の実施形態において、化合物(I)(i)と化合物(I)(ii)とのジアステレオマー混合物は、化合物(I)(i)の化合物(I)(ii)に対するジアステレオマー比(化合物(I)(i):化合物(I)(ii))1:9以上を有するジアステレオマー混合物であり得る。まだなお他の実施形態において、化合物(I)(i)と化合物(I)(ii)とのジアステレオマー混合物は、化合物(I)(i)の化合物(I)(ii)に対するジアステレオマー比(化合物(I)(i):化合物(I)(ii))1:11以上を有するジアステレオマー混合物であり得る。一部の実施形態において、化合物(I)(i)と化合物(I)(ii)とのジアステレオマー混合物は、化合物(I)(i)の化合物(I)(ii)に対するジアステレオマー比(化合物(I)(i):化合物(I)(ii))1:13以上を有するジアステレオマー混合物であり得る。
一部の実施形態において、本明細書において記載される方法から得られる化合物(I)は、化合物(I)(ii)(化合物(I)(ii)の当量/(化合物(I)(i)の全当量+化合物(I)(ii)の全当量)において>90%がジアステレオマー富化され得る。他の実施形態において、本明細書において記載される方法から得られる化合物(I)は、化合物(I)(ii)(化合物(I)(ii)の当量/(化合物(I)(i)の全当量+化合物(I)(ii)の全当量)において>95%がジアステレオマー富化され得る。なお他の実施形態において、本明細書において記載される方法から得られる化合物(I)は、化合物(I)(ii)(化合物(I)(ii)の当量/(化合物(I)(i)の全当量+化合物(I)(ii)の全当量)において>98%がジアステレオマー富化され得る。まだなお他の実施形態において、本明細書において記載される方法から得られる化合物(I)は、化合物(I)(ii)(化合物(I)(ii)の当量/(化合物(I)(i)の全当量+化合物(I)(ii)の全当量)において>99%がジアステレオマー富化され得る。
一部の実施形態において、再結晶化から得られる化合物(I)は、再結晶前の化合物(I)(i)のジアステレオマー富化の量と比較して、化合物(I)(i)においてよりジアステレオマー富化され得る。他の実施形態において、再結晶化から得られる化合物(I)は、再結晶化前の化合物(I)(ii)のジアステレオマー富化の量と比較して、化合物(I)(ii)においてよりジアステレオマー富化され得る。一部の実施形態において、再結晶化から得られる化合物(I)は、再結晶化前の化合物(I)(ii)のジアステレオマー富化の量と比較して、化合物(I)(ii)においてよりジアステレオマー富化され得る。
本明細書において記載される一部の実施形態は、化合物(I)、またはその薬学的に許容し得る塩の固形状形態、例えば、化合物(I)、またはその薬学的に許容し得る塩の結晶形態に一般に関する。本明細書において記載される一部の実施形態は、化合物(I)(ii)、またはその薬学的に許容し得る塩の固形状形態、例えば、化合物(I)(ii)、またはその薬学的に許容し得る塩の結晶形態に一般に関する。
形態A
一部の実施形態において、化合物(I)は、化合物(I)の形態Aであり得る。
一部の実施形態において、形態Aは、X線粉末回折パターンにおける1つまたは複数のピークにより特徴付けられ得、1つまたは複数のピークは、約7.8〜約8.6°の範囲内のピーク、約10.2〜約11.0°の範囲内のピーク、約12.1〜約12.9°の範囲内のピーク、約16.2〜約17.0°の範囲内のピーク、約16.7〜約17.5°の範囲内のピーク、約17.0〜約17.8°の範囲内のピーク、約18.8〜約19.6°の範囲内のピーク、約19.2〜約20.0°の範囲内のピーク、約19.3〜約20.1°の範囲内のピーク、約19.9〜約20.7°の範囲内のピーク、約20.9〜約21.7°の範囲内のピーク、および約24.0〜約24.8°の範囲内のピークから選択される。
一部の実施形態において、形態Aは、X線粉末回折パターンにおける1つまたは複数のピークにより特徴付けられ得、1つまたは複数のピークは、約8.2°におけるピーク、約10.6°におけるピーク、約12.5°におけるピーク、約16.6°におけるピーク、約17.1°におけるピーク、約17.4°におけるピーク、約19.2°におけるピーク、約19.6°におけるピーク、約19.7°におけるピーク、約20.3°におけるピーク、約21.3°におけるピーク、および約24.4°におけるピークから選択される。
一部の実施形態において、形態Aは、図1において示されるX線粉末回折パターンを提示し得る。本明細書において提供される全てのXRPDスペクトルは、°2θスケールにおいて測定される。
一部の実施形態において、形態Aは、
から選択されるX線粉末回折パターンにおける1つまたは複数のピークにより特徴付けられ得る。
一部の実施形態において、形態Aは、図2のDSCサーモグラムにより特徴付けられ得る。一部の実施形態において、形態Aは、約95℃〜約105℃の範囲内の第1の吸熱により特徴付けられ得る。他の実施形態において、形態Aは、約104℃の第1の吸熱により特徴付けられ得る。一部の実施形態において、第1の吸熱は、化合物(I)の形態Aから第2の形態への固体と固体の移行に対応する。一部の実施形態において、形態Aは、約155℃〜約175℃の範囲内の第2の吸熱により特徴付けられ得る。他の実施形態において、形態Aは、約166℃の第2の吸熱により特徴付けられ得る。一部の実施形態において、形態Aは、約175℃で開始する熱揺らぎにより特徴付けられ得る。一部の実施形態において、化合物(I)の第2の形態の形態Aへの変換は、約50℃〜約65℃の範囲内で生じ得る。一部の実施形態において、化合物(I)の第2の形態の形態Aへの変換は、約58℃において生じ得る。一部の実施形態において、化合物(I)は、約160℃〜約170℃の範囲内の温度にて融解する。一部の実施形態において、化合物(I)は、約164℃〜約166℃の範囲内の温度にて融解する。一部の実施形態において、化合物(I)は、約166℃において融解する。
(実施例)
さらなる実施形態が、以下の実施例においてより詳細に開示され、それは、特許請求の範囲を制限することを決して意図しない。
略語:mCBA(メタ−クロロ安息香酸);mCPBA(メタ−クロロペルオキシ安息香酸);DCM(ジクロロメタン);DMF(ジメチルホルムアミド);2−MeTHF(2−メチルテトラヒドロフラン);MTBE(tert−ブチルメチルエーテル);TFA(トリフルオロ酢酸);ACN(アセトニトリル);酢酸イソプロピル(IPAC)。
化合物AA:3口の3Lのフラスコに、2’−メチルウリジン(129g、500mmol、1.0当量)、トリフェニルホスフィン(196.5g、750mmol、1.5当量)、イミダゾール(51g、750mmol、1.5当量)、および無水THF(750mL)を投入した。アルゴン雰囲気下で撹拌しながら、ヨウ素(143.4g、565mmol、1.13当量)を、温度を25℃未満に維持しながら、THF中の溶液(約300mL)として加えた。混合物を、一晩、室温(RT)にて撹拌した。THFを、減圧下でMeOHにより置き換えた。化合物AAがメタノールから沈殿した。固形物を、一晩、0℃にて熟成させ、濾取し、冷MeOHで洗浄し、減圧下、45〜50℃にて乾燥させて、化合物AA(114.6g、62%)を得た。
化合物BB:MeOH中の化合物AA(114.2g、310mmol、1当量)の懸濁液(350mL)に、ナトリウムメトキシド(176mL、MeOH中の25%、775mmol、2.5当量)を加えた。混合物を、60℃にて3時間加熱した。HPLCは、化合物AAの化合物BBへの完全な変換を示した。混合物をRTまで冷却し、過剰量のナトリウムメトキシドを、温度を25℃未満に維持しながら、酢酸(約30mL)でpH約5〜7に中和した。酢酸の添加中、化合物BBが沈殿した。固形物を、一晩、0℃にて熟成させ、濾過により単離し、冷MeOHで洗浄し、減圧下、45℃にて乾燥させて、化合物BB(60.9g、80.8%)を得た。
化合物CC1:0℃にて撹拌した、CHCN中の化合物BB(28.8g、120mmol、1.0当量)のスラリー(240mL)に、EtN・3HF(9.77mL、60mmol、0.5当量、HF1.5当量)を加え、続いて、N−ヨードスクシンイミド(35.1g、156mmol、1.3当量)を加えた。冷却装置を取り除き、混合物を、RTにて2時間撹拌した。化合物CC1が沈殿した。化合物CC1を濾取し、濾液が無色になるまでDCMで洗浄し(3×)、真空下で乾燥させて、化合物CC1(27.7g、59.8%)をわずかに黄色の粉末として得た。母液(83%HPLC、13%β異性体)を減圧下で油状物まで濃縮した。油状物をDCM(約100mL)で希釈した。溶液を、撹拌した10%重炭酸カリウム水溶液(150mL)に加え、続いて、チオ硫酸ナトリウム(ペンタ水和物として約5g)を加えた。沈殿物が形成した。沈殿物を濾過により単離し、水、続いて、冷IPAにより洗浄し、減圧下で乾燥させて、第2の収穫物である化合物C(8.0g、17%)を得た。化合物CC1の全体の収量は(35.7g、76.8%)であった。
化合物D、経路1:DMF中の化合物CC1(30.88g、80mmol、1.0当量)とイミダゾール(19.0g、280mmol、3.5当量)の溶液(140mL)を、温度を25℃未満に維持しながら、クロロトリエチルシラン(33.5mL、200mmol、2.5当量)で処理した。一晩撹拌後、混合物を、水(250mL)およびIPAC(250mL)に取った。有機相を分離し、水で洗浄し、黄色の固形物、粗重量約59gまで減圧下で濃縮した。3口の1Lのフラスコに、磁気撹拌子、添加漏斗、およびpH電極を装着した。フラスコに水酸化テトラブチルアンモニウム(114mL、55%水溶液、240mmol、3当量)を投入した。撹拌しながら、TFA(18.4mL、240mmol、3当量)を、温度を20〜25℃未満に維持しながら、pH3.5までゆっくり加えた。粗化合物CC1を、フラスコにDCM中の溶液(250mL)として加えた。混合物を勢いよく撹拌した。mCPBA(70%として99g、400mmol、5当量)を、約15分かけて少しずつ加えた。反応温度を25℃未満に維持した。混合物は徐々に酸性(約1時間以内にpH<1.5)になり、2N NaOH水溶液の滴下添加により、pHを1.8〜2の間に維持した。6時間後、pHを3.5にし、混合物を一晩撹拌した(全体:40mL、80mmol、NaOH1当量)。
温度を25℃未満に維持しながら、チオ硫酸ナトリウム(ペンタ水和物として119g、480mmol、mCPBA1.2当量)を加えることにより、反応をクエンチした。混合物を減圧にかけて、DCMを取り除いた。MTBE(約200mL)を加えた。混合物を約10分間撹拌した。次に、混合物を濾過し、有機層を分離させた。水相を、MTBE(3×50mL)で洗浄した。合わせたMTBE抽出物を、10%重炭酸カリウム水溶液(150mL)、続いて、水で洗浄した。有機溶液を、シリカゲルプラグ(60g、15×95mm)を通して濾過し、さらなるMTBE(約150mL)を使用して、化合物を溶出した。合わせた有機溶液を、濃スラリー(約77g、MTBE約40mL)まで濃縮し、これをヘキサン(325mL)で希釈した。得られたスラリーを、15分間、還流温度で撹拌し、RTまで冷却し、0℃にて一晩そのままにした。化合物D(24.4g、60.5%)を、濾過により単離し、冷ヘキサンで洗浄し、減圧下で乾燥させた。母液(約20g)を、カラムクロマトグラフィー(350g、段階的勾配30〜50%酢酸エチル−ヘキサン)により分離させた。所望の分画を濃縮し、化合物Dを、ヘキサン(50mL)からの結晶化により単離して、第2の収穫物である化合物D(3.3g、8.2%)を得た。
化合物D、経路2:化合物CC1(9.65g、25mmol、1.0当量)を、経路1について記載した通り、シリル化して、粗ビス−トリエチルシリルエーテル(20g)を得た。磁気撹拌子およびpHメーター電極を装着した3口の250mLのフラスコに、硫酸水素テトラブチルアンモニウム(9.3g、27.5mmol、1.1当量)、水素リン酸二カリウム(9.6g、55mmol、2.2当量)、3−クロロ安息香酸(4.3g、27.5mmol、1.1当量)、および水(30mL)を投入した。フラスコに粗ビス−トリエチルシリルエーテルをDCM中の溶液(60mL)として加えた。撹拌しながら、mCPBA(70%として27.7g、112.5mmol、4.5当量)を、約5分かけて少しずつ加えた。温度を25℃未満に維持しながら、反応物を撹拌した。pHは徐々に低減し、水素リン酸二カリウム(4g、24mmol、約1当量)を使用して、pHを約3.5〜4.5に維持した。混合物を一晩撹拌した。
温度を25℃未満に維持しながら、硫酸ナトリウム(17g、135mmol、mCPBA1.2当量)を加えた。水中の炭酸カリウム(10g)の溶液(約30mL)を、pH約8まで加えた。沈殿物を濾取し、DCM(約50mL)で洗浄した。二相性の濾液を、分液漏斗に移した。有機層を分離させ、水層をDCM(3×15mL)で洗浄した。合わせた有機溶液を、半結晶残渣まで濃縮し、それを、IPAC(60mL)と10%重炭酸カリウム(50mL)の間で分配した。有機層を分離し、水で洗浄し、減圧下で濃縮して、結晶残渣(18g)を得た。
粗化合物を、ロトバップ撹拌を使用して冷却下でn−ブチルアミン(20mL)に溶解した。溶液を真空下で濃縮し、残渣をMTBE(約50mL)に溶解した。2N HCl水溶液を、pH約2(約40mL)に加えた。有機層を分離させ、水、半飽和重炭酸ナトリウム、および水で連続して洗浄した。減圧下で、MTBEをACNで置換した。溶液の容量を約60mLにACNで調整した。溶液に化合物D結晶を種結晶として入れた。沈殿した化合物Dを、一晩、0℃にて熟成させ、濾過により単離し、少量の冷ACNで洗浄し、真空下で乾燥させて、化合物D(7.09g、55%)を得た。母液を、カラムクロマトグラフィー(100g、段階的勾配25〜50%酢酸エチル−ヘキサン)により分離させた。所望の分画を濃縮し、化合物Dを、ヘキサン(約30mL)からの結晶化により単離して、第2の収穫物である化合物D(2.6g、20.6%)を得た。
化合物EE:温度を−40℃未満に維持しながら、無水DCM中のフェニルジクロロホスフェート(29.7mL、200mmol、1当量)およびL−アラニンイソプロピルエステル塩酸塩(35g、210mmol、1.05当量)の冷(約−70℃)溶液(600mL)を、トリエチルアミン(54mL、420mmol、2.1当量)で処理した。反応物を、RTまで約2時間かけて温め、次に、RTにて約1時間撹拌した。スラリーをシクロヘキサン(500mL)で希釈した。沈殿したトリエチルアンモニウム塩酸塩を濾取し、シクロヘキサンで洗浄した。濾液を減圧下で約500mLまで濃縮して、シリカゲルパッド(30g、65×15mm)を通した。さらなるシクロヘキサン(約500mL)を使用して、化合物をシリカゲルから溶出した。濾液を、減圧下で濃縮して、化合物EE(51.4g、修正66.6%)を油状物として得た。
化合物F:温度を−10〜15℃に維持しながら、無水THF中の化合物D(28.0g、55.5mmol、1.0当量)の冷(−20℃)溶液(300mL)に、iPrMgCl(THF中の2M、36mL、72mmol、1.3当量)を滴下添加した。この溶液に、化合物EE(42.5g、約80%、111mmol、2当量)をTHF中の溶液(約20mL)として加えた。混合物を0℃まで15分かけて温め、次に、0℃にて撹拌した。反応生成物が混合物から沈殿した。4時間後、さらなるiPrMgCl(0.8mL、1.6mmol、0.03当量)を加えた。混合物を、0〜10℃にて一晩そのままにした。反応を、飽和NHCl(200mL)によりクエンチした。有機層を分離させ、IPAC(約200mL)で希釈し、10%重炭酸カリウム水溶液(200mL)で洗浄した。有機層を分配し、水で洗浄し、減圧下で濃縮して、化合物Fを油状物として得た。粗生成物の31P NMRは、図3において示す通り、(S):(R)ジアステレオマーの約93:7混合物を示した。
化合物(I):化合物Fを含有する油状物を、無水ACN(300mL)に溶解した。溶液を4M HCl−ジオキサン(30mL)で処理し、反応を、一晩、0℃にて進めさせた。反応物を、重炭酸カリウム水溶液(250mL 10%)の撹拌した溶液にゆっくり注いだ。約15分間撹拌後、有機層を分離させ、減圧下で濃縮した。残渣を、2−MeTHF(約300mL)に溶解した。この溶液を、重炭酸塩溶液に戻した。混合物を約1時間撹拌した。有機層を分離させ、希釈したブラインで中性まで洗浄した。水相を、2−MeTHFで戻し抽出した。合わせた有機溶液を、減圧下で濃縮し、IPACで同時蒸着させた。粗残渣(約50g)をIPAC(約100mL)に溶解した。仕上げ濾過後、溶液容量を、約150mLまでIPACで調整した。化合物(I)結晶の種を加え、結晶化混合物を、5時間、RTにてゆっくりかき混ぜた。化合物(I)の沈殿した固形物を、0℃にて、一晩、熟成させ、濾過により分離し、冷IPACで洗浄し、真空下で乾燥させた。化合物(I)(21.6g、71%)を、95%HPLC純度、(R)異性体2.7%で得た。
化合物(I)の再結晶化:およそ95%の純粋化合物(I)(25.3g)を、60℃のEtOH(150mL、試薬グレード)に溶解した。溶液を仕上げ濾過し;EtOH(約50mL)を使用して、ガラス製品をすすいだ。濾液を、ヘキサン(200mL)でゆっくり希釈した。溶液に種晶を入れ、ゆっくりかき混ぜながら、そのままRTまで冷却した。混合物を、冷蔵庫において一晩維持した。沈殿した固形物を濾取し、EtOH:ヘキサン(1:2)の混合物で洗浄し、真空下で乾燥させた。精製した化合物(I)(22.2g)を、99%HPLC純度;0.7%(R)−ジアステレオマーで得た。
HPLC条件:
カラム:Kinetex C18、2.6μ、150×4.6mm(Phenomenex)、オーブン:40℃
溶媒A−水 溶媒B−アセトニトリル
流速:1mL/分
勾配:5〜95%B、または50〜95%B(それぞれのPDFに示される)、および化合物(I)の純度分析用の25〜35%。
スケールアップした手順
化合物(I)の合成を、キログラムスケールまでスケールアップした。スケールアップした手順において改変した条件を以下に提供する。
化合物AA:
スケールアップした化合物AA:64.95kg;収率=76%;純度=HPLCを介して99.9%。
化合物BB:
スケールアップした化合物BB:35.30kg;収率=82%;純度=HPLCを介して99.7%。
化合物CC1:
スケールアップした化合物CC1:30.9kg;収率=71%。
反応が完了した後、ジクロロメタン5〜6容量を加えた。混合物を2時間15〜20℃にて撹拌した。次に、混合物を濾過し、ウエットケーキをジクロロメタン2〜3容量ですすいだ。収率=78.8%。
化合物C2:
化合物C2を次の工程において使用し得る。IPAC中の化合物C2の溶液を1〜2容量まで濃縮することにより、化合物C2も単離した。n−ヘプタン(3×、3.0〜4.0容量)を加えた。混合物を0〜5℃まで冷却し、同一温度にて7〜8時間撹拌した。混合物を濾過し、40〜45℃にて14〜15時間乾燥させた。化合物C2を得た(29.0kg、90%、純度HPLCを介して99.6%)。
化合物D、経路2:
実施例1後処理:化合物Dの種晶。
実施例2後処理:粗化合物DをDCM(1〜2容量)に溶解した。N−ヘプタンを加え(3.0〜6.0容量)、温度を15〜20℃に調整した。混合物を5〜6時間撹拌した。次に、混合物を濾過し、濾過ケーキをDCM:n−ヘプタン(v:v、1:5)で洗浄した。14〜15時間、40〜45℃にて乾燥後、化合物D(42.6kg、45%)を得た。
NaOHおよびEtOHを、n−BuNHの代わりに用い、カラムクロマトグラフィーを行わなかった。収率=69.7%。
化合物F:
スケールアップした化合物F:32.8kg。
化合物(I)の再結晶化:
実施例2結晶化:EtOH(7.0〜8.0容量)と化合物(I)を合わせた。混合物を45〜50℃まで加熱した。次に、混合物を濾過し、温度を45〜50℃に維持しながら、エタノール(0.5〜1.0容量)で洗浄した。この同一温度にて、n−ヘプタン(8.0容量)を一度に投入した。混合物を、1〜2時間、45〜50℃にて撹拌した。温度を0〜5℃に調整し、混合物を5〜8時間撹拌した。次に、混合物を濾過し、濾液を、EtOH:n−ヘプタン(v:v、1:2)で洗浄した。14〜15時間、40〜45℃にて乾燥後、化合物(I)(ii)(2.1kg、32%、純度HPLCを介して98.8%)を得た。
X線粉末回折(XRPD)−透過モード:XRPDパターンを、Optix長距離高精度焦点線源を使用して発生させたCu放射線の入射ビームを使用して、PANalytical X’Pert PRO MPD回折計を用いて収集した。楕円形に勾配を付けた多層膜鏡を使用して、CuKαX線を、検体を通って検出器上に焦点を合わせた。分析に先立ち、ケイ素検体(NIST SRM 640d)を分析して、観察する位置のSi(111)ピークが、NISTにより認定された位置と一致することを検証した。試料の検体を、3μmの厚のフィルム間に挟んで、透過幾何学で分析した。ビーム止め、短い散乱線除去延長部分、および散乱線除去ナイフエッジを使用して、空気により生じるバックグラウンドを最小化した。入射ビームおよび回折ビーム用のソーラースリットを使用して、軸方向の発散からの広がりを最小化した。検体から240mmの位置にある走査位置敏感検出器(X’Celerator)およびData Collectorソフトウェアv.2.2bを使用して、回折パターンを収集した。XRPDパターンを図1において示す。
示差走査熱量測定(DSC):TA測定器2920およびQ2000示差走査熱量計を使用して、DSC分析を行った。NISTで追跡可能なインジウム金属を使用して、温度較正を行った。試料をアルミニウムのDSC皿に入れて蓋を被せ、重量を正確に記録した。試料皿として設定した秤量したアルミニウム皿(T0C=Tzero圧着皿)を、セルの参照側に置いた。試料を10℃/分にて加熱した。次に、試料を、周囲温度まで速度1℃/分で冷却した。DSCデータを図2において示す。
熱重量分析(TGA):TA測定器2950熱重量分析計を使用して、TG分析を行った。ニッケルおよびAlumel(商標)を使用して、温度較正を行った。それぞれの試料をアルミニウム皿に入れ、TG炉内に挿入した。炉を窒素パージ下で加熱した。TGAデータを図2において提供する。
前述のものは、明瞭さおよび理解のための説明および例示の目的で多少詳しく記載されているが、多数および種々の改変が、本開示の精神から逸脱することなく成され得ることは、当業者により理解されるだろう。それ故、本明細書において開示される形態は、説明のみであり、本開示の範囲を制限することを意図せず、本発明の真の範囲および精神と共にある全ての改変および代替物をカバーすることが意図される。

Claims (44)

  1. 化合物DDの使用を含む、化合物(I)またはその薬学的に許容し得る塩を調製する方法であって、化合物(I)および化合物(DD)が、次の構造:
    (式中、
    それぞれのRはシリル基である)
    を有する、方法。
  2. それぞれのシリル基が、トリメチルシリル(TMS)、トリエチルシリル(TES)、tert−ブチルジメチルシリル(TBDMS)、トリイソプロピルシリル(TIPS)、tert−ブチルジフェニルシリル(TBDPS)、トリ−イソ−プロピルシリルオキシメチル、および[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチルからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  3. シリル基の両方が、トリエチルシリル(TES)基である、請求項1に記載の方法。
  4. 化合物DDと化合物EEとをカップリングして、化合物(FF)を形成させること
    を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記カップリングが、塩基、酸、またはグリニャール試薬の存在下で行われる、請求項4に記載の方法。
  6. 前記グリニャール試薬が、場合により置換されている塩化アルキルマグネシウム、または場合により置換されている臭化アルキルマグネシウムである、請求項5に記載の方法。
  7. グリニャール試薬が、R−MgBrまたはR−MgCl(式中、Rは、場合により置換されているアルキル、または場合により置換されているアリールであり得る)の式を有する、請求項5に記載の方法。
  8. 前記カップリング反応が、極性非プロトン性溶媒において行われる、請求項4〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記溶媒がテトラヒドロフラン(THF)である、請求項8に記載の方法。
  10. 化合物(FF)からR基の両方を取り除いて、化合物(I)を得ること
    をさらに含む、請求項4〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 化合物(I)が、化合物(I)(i)と化合物(I)(ii)
    とのジアステレオマー混合物を含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. アルコールとC6−10炭化水素との混合物から化合物(I)を再結晶化することをさらに含む、請求項10または11に記載の方法。
  13. 前記アルコールがエタノールである、請求項12に記載の方法。
  14. 前記C6−10炭化水素が、n−ヘキサン、およびn−ヘプタンからなる群から選択される、請求項12または13に記載の方法。
  15. 前記混合物が、約1〜約5の範囲内のアルコールのC6−10炭化水素に対する比(アルコール:C6−10炭化水素)である、請求項12〜14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 化合物(I)(i)と化合物(I)(ii)との前記ジアステレオマー混合物が、化合物(I)(ii)においてジアステレオマー富化される、請求項11〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 化合物(I)(i)と化合物(I)(ii)との前記ジアステレオマー混合物が、化合物(I)(i)の化合物(I)(ii)に対するジアステレオマー比(化合物(I)(i):化合物(I)(ii))1:5以上を有するジアステレオマー混合物である、請求項16に記載の方法
  18. 化合物(I)(i)と化合物(I)(ii)との前記ジアステレオマー混合物が、化合物(I)(i)の化合物(I)(ii)に対するジアステレオマー比(化合物(I)(i):化合物(I)(ii))1:7以上を有するジアステレオマー混合物である、請求項16に記載の方法。
  19. 化合物(I)(i)と化合物(I)(ii)との前記ジアステレオマー混合物が、化合物(I)(i)の化合物(I)(ii)に対するジアステレオマー比(化合物(I)(i):化合物(I)(ii))1:9以上を有するジアステレオマー混合物である、請求項16に記載の方法。
  20. 化合物(I)(i)と化合物(I)(ii)との前記ジアステレオマー混合物が、化合物(I)(i)の化合物(I)(ii)に対するジアステレオマー比(化合物(I)(i):化合物(I)(ii))1:11以上を有するジアステレオマー混合物である、請求項16に記載の方法。
  21. 化合物(I)(i)と化合物(I)(ii)との前記ジアステレオマー混合物が、化合物(I)(i)の化合物(I)(ii)に対するジアステレオマー比(化合物(I)(i):化合物(I)(ii))1:13以上を有するジアステレオマー混合物である、請求項16に記載の方法。
  22. 化合物(I)が、化合物(I)(ii)(化合物(I)(ii)の当量/(化合物(I)(i)の全当量+化合物(I)(ii)の全当量)において90%超がジアステレオマー富化される、請求項16に記載の方法。
  23. 化合物(I)が、化合物(I)(ii)(化合物(I)(ii)の当量/(化合物(I)(i)の全当量+化合物(I)(ii)の全当量)において95%超がジアステレオマー富化される、請求項16に記載の方法。
  24. 化合物(I)が、化合物(I)(ii)(化合物(I)(ii)の当量/(化合物(I)(i)の全当量+化合物(I)(ii)の全当量)において98%超がジアステレオマー富化される、請求項16に記載の方法。
  25. 化合物(I)が、化合物(I)(ii)(化合物(I)(ii)の当量/(化合物(I)(i)の全当量+化合物(I)(ii)の全当量)において99%超がジアステレオマー富化される、請求項16に記載の方法。
  26. 酢酸イソプロピル(IPAC)から化合物(I)を結晶化することをさらに含む、請求項1〜25のいずれか1項に記載の方法。
  27. 化合物(CC2)を化合物(DD)に変換すること
    をさらに含む、請求項1〜26のいずれか1項に記載の方法。
  28. 化合物(CC1)をシリル化して、化合物(CC2)を形成させること
    をさらに含む、請求項1〜27のいずれか1項に記載の方法。
  29. 化合物(CC1)が、シリルハロゲン化物を使用してシリル化される、請求項28に記載の方法。
  30. 前記シリルハロゲン化物が塩化シリルである、請求項29に記載の方法。
  31. 前記シリルハロゲン化物がトリアルキルシリルハロゲン化物である、請求項29に記載の方法。
  32. 化合物(BB)からヨード−フッ素化反応を介して化合物(CC1)を形成させること
    をさらに含む、請求項1〜31のいずれか1項に記載の方法。
  33. 化合物(AA)から脱離反応を介して化合物(BB)を形成させること
    をさらに含む、請求項1〜32のいずれか1項に記載の方法。
  34. 2’−メチルウリジンの5’−炭素に結合したヒドロキシ基をヨード基で置換して、化合物(BB)を形成させること
    をさらに含む、請求項1〜33のいずれか1項に記載の方法。
  35. 式:
    を有する、化合物またはその薬学的に許容し得る塩。
  36. 化合物(I)の形態A。
  37. X線粉末回折パターンにおける1つまたは複数のピークにより特徴付けられ、前記1つまたは複数のピークが、約7.8〜約8.6°の範囲内のピーク、約10.2〜約11.0°の範囲内のピーク、約12.1〜約12.9°の範囲内のピーク、約16.2〜約17.0°の範囲内のピーク、約16.7〜約17.5°の範囲内のピーク、約17.0〜約17.8°の範囲内のピーク、約18.8〜約19.6°の範囲内のピーク、約19.2〜約20.0°の範囲内のピーク、約19.3〜約20.1°の範囲内のピーク、約19.9〜約20.7°の範囲内のピーク、約20.9〜約21.7°の範囲内のピーク、および約24.0〜約24.8°の範囲内のピークから選択される、請求項36に記載の形態A。
  38. X線粉末回折パターンにおける1つまたは複数のピークにより特徴付けられ、前記1つまたは複数のピークが、約8.2°におけるピーク、約10.6°におけるピーク、約12.5°におけるピーク、約16.6°におけるピーク、約17.1°におけるピーク、約17.4°におけるピーク、約19.2°におけるピーク、約19.6°におけるピーク、約19.7°におけるピーク、約20.3°におけるピーク、約21.3°におけるピーク、および約24.4°におけるピークから選択される、請求項36に記載の形態A。
  39. 図1において示されるX線粉末回折パターンを示す、請求項36〜38のいずれか1項に記載の形態A。
  40. から選択されるX線粉末回折パターンにおける1つまたは複数のピークにより特徴付けられる、請求項36〜39のいずれか1項に記載の形態A。
  41. 図2において示されるDSCサーモグラムにより特徴付けられる、請求項36に記載の形態A。
  42. 約95℃〜約105℃の範囲内の第1の吸熱により特徴付けられる、請求項41に記載の形態A。
  43. 約155℃〜約175℃の範囲内の第2の吸熱により特徴付けられる、請求項41または42に記載の形態A。
  44. 約175℃で開始する熱揺らぎにより特徴付けられる、請求項41〜43のいずれか1項に記載の形態A。
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